JP2007141324A - 光学ピックアップ、光記録再生装置及びフォーカスエラー信号検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光源と対物レンズとの間に回折素子3を設ける。そしてこの回折素子3に、少なくとも第1及び第2の回折領域31及び32を設けて、この第1及び第2の回折領域31及び32の格子形状を、その回折による±1次回折光が、光記録媒体の案内溝により発生する0次光と±1次回折光とが重ならないように受光部において受光される格子形状として構成する。
【選択図】図2
Description
これらの光記録媒体においてはその構造がそれぞれ異なり、記録密度を上げるために、CD型光記録媒体では1.6μmであったトラックピッチがDVD型光記録媒体においては0.74μm、BD型光記録媒体では0.3〜0.35μm程度にトラックピッチが微小化されている。
このように幅が微細化された記録トラックに対し、光源から出射された光を目的とする記録トラック上に精度良く位置させることが必要である。
このグルーブとランドとにおけるオフセットを補正する方法として、光記録媒体のトラック上に3本の光ビームを照射し、受光領域が田の字型に分割された3つの受光素子によりこれらの3本の光ビームを検出して、上述のグルーブとランドとのオフセットをキャンセルする方法が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
(a)光記録媒体のトラックに対して、高精度にサブビームを配置しなければならない。
(b)光記録媒体のシーク軸上(半径方向)に高精度にメインビームを配置しなければならない。
(c)上記(a)により、サブビームとメインビームとの距離を大きくとることが難しく、受光部の設計が難しい。
(d)トラックピッチの異なる光記録媒体に対し互換性がない。
などの問題がある。
しかしながら、このようなサブビームの位置合わせ精度を緩和することが可能で、且つ精度良く対物レンズのオフセットを補正する方法は提案されていない。
しかしながらこの場合においては、2分割回折格子によってビームを5分割することにより光利用効率が低下し、また依然としてメインビームとサブビームを光記録媒体のトラックに対して、またメインビームをシーク軸上に高精度に配置する必要があるという問題がある。
また、本発明は、上述の光学ピックアップにおいて、光源から出射される光の波長をλ、前記対物レンズの開口数をNA、瞳半径をR、前記光記録媒体のトラックピッチをpとすると、
d={λ/(p×NA)}×R ・・・(1)
として表される間隔をもって案内溝による±1次回折光と0次光との重なる領域が、回折素子において第1及び第2の回折領域に分割されて成る構成とする。
更に、本発明は、上述の光学ピックアップにおいて、第1及び第2の回折領域に設けられる回折格子のピッチを異ならせるか、又は、第1及び第2の回折領域に設けられる回折格子の回折方向を異ならせるか、又はその両方の構成とする。
具体的には、光記録媒体の受光溝で回折された±1次回折光と0次光は、上述の式(1)で示される間隔をもって重なるので、この重なる領域に対応する領域を、回折素子において第1及び第2の回折領域として分割すればよい。
例えば、分割した第1及び第2の回折領域の回折格子のピッチ又は回折方向、若しくはその両方を異ならせることによって、案内溝による0次光と±1次回折光が重ならないように構成することができる。
したがって、この本発明の光学ピックアップ、光記録再生装置及びフォーカスエラー信号検出方法によれば、回折素子によって分離した光を光記録媒体のトラック上に、また対物レンズのシーク軸上に高精度に配置する必要がなく、受光部において得られる信号を演算することによって、容易にオフセットを補正したフォーカスエラー信号を検出することができる。
図1においては、本発明によるフォーカスエラー信号検出方法を実現する光学ピックアップ1を含む光記録再生装置の一例の要部の概略構成図を示す。
この光記録再生装置100は、半導体レーザ等より成る光源2と、光源2から出射される光を光記録媒体10、例えば光ディスクに入射させる光学系とを有する。この光学系は、この場合、後述する回折領域を有する回折素子3、偏光ビームスプリッタ4、コリメータレンズ等より成るレンズ5、4分の1波長板6と、対物レンズ7とより構成される。また、光記録媒体10から反射された光を受光部9に導く光学系を有し、この場合対物レンズ7、4分の1波長板6、レンズ5、偏光ビームスプリッタ4、例えば3次の非点収差を与えるマルチレンズ等のレンズ8とより構成する。
対物レンズ7には、2軸アクチュエータ等のアクチュエータ12を有する対物レンズ駆動部11が接続される。また、光記録媒体10は、スピンドルモータ等の回転駆動部16上に載置固定されて、記録再生時には所定の速度で回転される。受光部8において検出された信号は演算回路15に出力される。なお、本発明の光学ピックアップ1に破線を付して示す。
光記録媒体10から反射された光は、対物レンズ7を介して4分の1波長板6、レンズ5を通過する。4分の1波長板を2回通過した光は偏光ビームスプリッタ4において偏光方向が変換されて偏光面を通過し、レンズ8を介して受光部9の受光面上に入射される。
なお、TE信号検出は例えば後述する4分割した5つの受光素子より成る受光部からの信号を演算して検出することができる。また、その他の方法によりTE信号を得ることも可能である。
光記録媒体の案内溝(グルーブ)によって回折する±1次回折光は、0次光と、上記式(1)、すなわち
d={λ/(p×NA)}×R ・・・(1)
のオフセット量dをもって0次光と重なる。ここでλは波長、pは案内溝の周期、NAは対物レンズの開口数、Rは瞳半径を表す。この重なった領域が案内溝の回折による変調成分(プッシュプル信号)であり、グルーブとランドとでオフセットが生じる主要因となっているものである。
{λ/(p×NA)}×R<R ・・・(2)
という条件が成り立つときは、0次光と±1次回折光が重なることはない。
この様子を図2Bに示す。図2Bにおいては、光記録媒体の案内溝による0次光L(0)と±1次回折光L(+1)、L(−1)が重なっている様子を示す。重なった領域P1、P2の信号がプッシュプル変調成分である。
この0次光L(0)と、±1次回折光L(+1)及びL(−1)が間隔dをもって重なっているとすると、d>Rのとき、図2Aに示す例えば右半分の斜線を付して示す領域、すなわち第1の回折領域からの±1次回折光をサブビームとして光記録媒体に照射して反射した戻り光には、その案内溝で回折される0次光、±1次回折光の重なる領域がなくなることがわかる。
フォーカスエラー信号を得るために、前述の図1に示す光学ピックアップ1において、マルチレンズ8に非点収差を与えるため、光ビームはトラックの延長方向から90°回転した状態で受光部9に受光される。
図3に示すように、この受光部9は、0次光を受光する第1の受光素子90を中央部に配置して、その左右に、例えば前述の第1の回折領域31から回折される+1次回折光を受光する第2の受光素子91a、−1次回折光を受光する第3の受光素子91b、第2の回折領域32から回折される+1次回折光を受光する第4の受光素子92a、第2の回折領域32から回折される−1次回折光を受光する第5の受光素子92bとより構成される。受光素子90はRF信号検出用として用いる。また、後述するトラッキングエラー信号検出に用いてもよい。
そしてこの場合、第1及び第2の回折領域31及び32から回折される光がこのように受光部9において分離されるように、各回折領域31及び32における回折格子のピッチが選定される。
そしてこれらの受光素子90、91a及び91b、92a及び92bは、それぞれトラックの延長方向とこれとほぼ直交するトラックの並ぶ方向、すなわち光記録媒体が円盤状光ディスクの場合はトラックのタンジェンシャル方向とラディアル方向とに沿って4分割される。図3及び図4においては、トラックの延長方向を矢印y、これとはほぼ直交するトラックの並ぶ方向を矢印xで示す。なお、後述するトラッキングエラー信号検出方法において検出が必要な対物レンズのオフセットは、矢印xで示す方向に生じる。
この場合、第1の回折領域31としては、4分割された対角線上に対向する領域31a及び31bより構成し、第2の回折領域32としては、同様に対角線上に対向する領域32a及び32bより構成する。
このような回折素子3を用いる場合は、図5Bに示すように、光記録媒体の案内溝において回折される0次光L(0)と、±1次回折光L(±1)が重ならない状態で受光部9に受光される。図5Bにおいて、第1の回折領域31から回折された光を受光する領域に斜線を付して示す。図5A及びBにおいて、図2A及びBと対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この場合においても、各受光素子91、92の対角線上の受光領域の信号の和をとり、その差を演算することによって、フォーカスエラー信号を検出することができる。
FES=FEB+FEC+FED+FEE ・・・(3)
FEB=(B1+B3)−(B2+B4) ・・・(4)
FEC=(C1+C3)−(C2+C4) ・・・(5)
FED=(D1+D3)−(D2+D4) ・・・(6)
FEE=(E1+E3)−(E2+E4) ・・・(7)
より得られる。
受光部9の例えば第2〜第5の受光素子において検出された光量B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4、E1〜E4は、図示しない電流−電圧変換増幅器によりそれぞれ電圧変換された検出信号とされ、加算器61〜68においてそれぞれ、矢印x及びyで示すトラックの並ぶ方向及びこれとほぼ直交するトラックの延長方向に分割された受光領域のたすきがけの領域の和信号、B1+B3、B2+B4、C1+C3、C2+C4、D1+D3、D2+D4、E1+E3、E2+E4が演算され、減算器69〜72においてそれぞれ(B1+B3)−(B2+B4)すなわちFEBと、(C1+C3)−(C2+C4)すなわちFEC、(D1+D3)−(D2+D4)すなわちFED、更に(E1+E3)−(E2+E4)すなわちFEEが演算される。そして更に、加算器73、74、75によりFEB+FEC+FEC+FEDが加算されて、フォーカスエラー信号FESとして出力される。
図10A及びBは、通常の非点収差法によるフォーカスエラー信号をシミュレーションした一例を示す。図10Bは、図10Aにおけるデフォーカスを拡大した結果を示す。
グルーブの場合とランドとの場合とで、実線G1及びL1で示すように、オフセットが発生していることがわかる。
これら図11〜図13の結果から、第1の領域、第2の領域から得られるフォーカスエラー信号は、それぞれ実線G2〜G4、L2〜L4で示すように、グルーブの場合とランドの場合とでオフセットが発生せず、信号は一致していることが明らかである。
すなわち、グルーブとランドとでオフセットの発生しないフォーカスエラー信号を得ることができることがわかる。
本発明においては、光記録媒体のトラック101に対し、回折素子3の第1及び第2の回折領域31及び32において回折したそれぞれの±1次回折光、すなわち図14B及びCに示すビームスポットS1a及びS1b、S2a及びS2bは、0次光のビームスプリッタS0に対して、間隔及び方向を任意に選定することができ、第1及び第2の回折領域31及び32からの±1次回折光がそれぞれ図14Bに示すようにトラック101上に配列されていてもよく、また、図14Cに示すように、トラック101の延長する方向に対し、破線bで示すように、任意の角度に傾いた方向に配列されていてもよく、光記録媒体10上において分離されていればよい。
更に、図16Aは、前述の図5Aにおいて説明した回折素子の一実施形態例の概略平面構成図を示し、図16Bは、図6において説明した受光部9の配置とする場合の、光記録媒体のトラック上の各ビーム形状を同様に示す概略平面構成図である。図15A及びB、図16A及びBにおいて、図14A〜Cと対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
これら図14〜図16に示すように、本発明においては、回折素子により少なくとも5つのビームを形成して光記録媒体に照射するが、そのビームの配置位置は、精度良くトラック上に配置する必要がなく、また0次光を光学ピックアップのシーク軸上に精度良く配置する必要もない。
(A)光記録媒体の案内溝に対するサブビームの位置を高精度に保つ必要がない。
(B)光記録媒体に対して、光ピックアップのシーク軸上以外に、対物レンズを配置することができる。
(C)メインビームからサブビームまでの距離を任意に設定できる。すなわち戻り光学系の光学倍率を任意に設定することができ、受光部における受光素子間の間隔を十分とることができて、信号再生特性の向上を図ることが可能である。
(D)トラックピッチの異なる光記録媒体に対する互換性をもってフォーカスエラー信号を検出することができる。
従来のトラッキング方法としては、プッシュプル法における対物レンズのオフセット、すなわち対物レンズの光軸ずれに対する補正を行う方法として、DPP(Differential Push-Pull)法が広く用いられている(例えば特公平4−34212号公報。)
このDPP法は、光源から光記録媒体に向かう光を3分割し、真ん中のメインビームに対して両側のサブビームを、光記録媒体の盤面上における半径方向に、記録トラックのトラックピッチの2分の1だけずらした位置に精度良く照射し、これらの光を受光部において検出して、対物レンズのオフセットをキャンセルしようとするものである。
したがって、DPP法においても、光ビームを精度良く光記録媒体のトラック上に位置合わせする必要があった。
これに対し、本発明の光学ピックアップ及び光記録再生装置において用いる回折素子を利用することによって、上述したように、回折素子によって回折した±1次回折光は、プッシュプル変調成分を含まないことから、これらから対物レンズのオフセットを検出することによって、良好にプッシュプル信号を得ることができ、このような不都合を回避することができる。以下これを説明する。
TES=PPA−{k1×(PPC+PPE)−k2×(PPA+PPD)}・・(8)
PPA=(A1+A4)−(A2+A3) ・・(9)
PPB=(B1+B4)−(B2+B3) ・・(10)
PPC=(C1+C4)−(C2+C3) ・・(11)
PPD=(D1+D4)−(D2+D3) ・・(12)
PPE=(E1+E4)−(E2+E3) ・・(13)
として得られる。なお、k1及びk2は任意定数であり、入射光の強度分布や回折素子の回折光量比などによる違いを補正する補正係数である。
この演算を図1に示す演算回路15において行うことによって、トラッキングエラー信号TESを得ることができる。
受光部9の例えば第1〜第5の受光素子において検出された光量A1〜A4、B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4、E1〜E4は、図示しない電流−電圧変換増幅器によりそれぞれ電圧変換された検出信号とされ、加算器41〜50においてそれぞれ、矢印yで示すトラックの延長方向に分割された受光領域の和信号、A1+A4、A2+A3、B1+B4、B2+B3、C1+C4、C2+C3、D1+D4、D2+D3、E1+E4、E2+E3が演算され、減算器51〜55においてそれぞれ(A1+A4)−(A2+A3)すなわちPPAと、(B1+B4)−(B2+B3)すなわちPPB、(C1+C4)−(C2+C3)すなわちPPC、(D1+D4)−(D2+D3)すなわちPPD、更に(E1+E4)−(E2+E3)すなわちPPEが演算される。そして更に、加算器56、57によりPPC+PPE、PPB+PPDが加算されて、それぞれ係数k1、k2が乗算器k1、k2により乗算されて減算器58、59においてプッシュプル信号PPAからk1×(PPC+PPE)、k2×(PPA+PPD)が減算されてトラッキングエラー信号TESとして出力される。
例えば、図19にその一例の概略平面構成図を示すように、矢印yで示すトラックの延長方向に沿って2分割し、矢印xで示すトラックの並ぶ方向に沿って3分割することによって、合計6分割とすることも可能である。
この場合は、斜線を付して示すように、第1の回折領域31として、各分割線の対角線上の領域31a〜31c、第2の回折領域32として、反対方向の対角線上の領域32a〜32cを設けるものである。図19中破線を付して示すように、プッシュプル変調成分となる領域、すなわち案内溝による±1次回折光と0次光との重なる領域P1及びP2が、両回折領域31及び32とで分割されていることがわかる。
更に、図21に示すように、この領域P1と同一の領域を第2の回折領域32とし、残りの領域を第1の回折領域31としてもよい。
更にまた、図22に示すように、第1の回折領域31が、領域P1、P2を矢印xで示す方向に沿って2分割した半分の領域を含み、残りの領域を第2の回折領域32とすることもできる。
すなわち、それぞれの回折領域における領域P1、P2を横方向(矢印xで示すトラックの並ぶ方向)にずらしたときに重ならないように、第1及び第2の回折領域31及び32を分割すればよいといえる。
また、ビームの配置間隔を適宜選定できることから、受光部における受光素子の間隔を従来に比して大とすることができ、設計自由度を高めることができ、また受光素子の感度の低下を回避して、記録再生特性の低下を抑制ないし回避することが可能である。
更に、トラックピッチの異なる光記録媒体に対して互換性をもって光学ピックアップ、光記録再生装置を構成することができる。
更にまた、本発明の光学ピックアップ及び光記録再生装置において用いる回折素子を利用して、対物レンズのオフセットを補正したトラッキングエラー信号を得ることもでき、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ共に良好に行うことができる光学ピックアップ及び光記録再生装置を提供することができる。
また、対象とする光記録媒体として光磁気記録媒体を用いる場合は、図1に示す光学ピックアップにおいて磁気印加手段を設けるなど、本発明の光学ピックアップ及び光記録再生装置はその他種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
更にまた、本発明のフォーカスエラー信号検出方法、光学ピックアップ及び光記録再生装置は、再生専用、追記型、記録可能型等、種々の記録再生態様の光記録媒体に対し適用することができる。すなわち、光記録再生装置における記録再生方法は、凹凸ピットによる記録再生のほか、色素型、相変化型、光磁気記録方法などいずれの方法による場合においても本発明を適用することが可能である。
Claims (10)
- 光源からの光が対物レンズを介して光記録媒体に導かれ、前記光記録媒体から反射された光が受光部に導かれる光学系と、前記受光部において検出された光出力をもとに前記対物レンズを駆動する対物レンズ駆動部を有して成る光学ピックアップ装置であって、
前記光源と前記対物レンズとの間に回折素子が設けられ、
前記回折素子には、少なくとも第1及び第2の回折領域が設けられ、
前記第1及び第2の回折領域の格子形状は、その回折による±1次回折光が、前記光記録媒体の案内溝により発生する0次光と±1次回折光とが重ならないように前記受光部において受光される格子形状とされる
ことを特徴とする光学ピックアップ。 - 前記光源から出射される光の波長をλ、前記対物レンズの開口数をNA、瞳半径をR、前記光記録媒体のトラックピッチをpとすると、
d={λ/(p×NA)}×R
として表される間隔をもって前記案内溝で回折される±1次回折光と0次光との重なる領域が、前記回折素子において前記第1及び第2の回折領域に分割されて成る
ことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。 - 前記第1及び第2の回折領域に設けられる回折格子のピッチが異なる
ことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。 - 前記第1及び第2の回折領域に設けられる回折格子の回折方向が異なる
ことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。 - 前記回折素子の前記第1及び第2の回折領域は、前記光記録媒体のトラックの並ぶ方向に2分割された領域とされる
ことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。 - 前記回折素子の前記第1及び第2の回折領域は、前記光記録媒体のトラックの並ぶ方向及びトラックの延長方向に4分割された領域の、対角線上の領域とされる
ことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。 - 前記受光部は、第1〜第5の受光素子より構成され、
前記第1〜第5の受光素子は、前記回折素子の前記第1及び第2の回折領域による±1次回折光の回折方向に対応する方向に配置され、
前記第1〜第5の受光素子がそれぞれ、前記光記録媒体のトラックの並ぶ方向及びトラックの延長方向に4分割されて成る
ことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ。 - 光源からの光が少なくとも対物レンズを介して光記録媒体に入射され、前記光記録媒体から反射された光が受光部に導かれる光学系と、前記対物レンズを駆動する対物レンズ駆動部とより成る光学ピックアップを有し、前記受光部において検出された光出力に基づいて記録及び/又は再生がなされる光記録再生装置であって、
前記光源と前記対物レンズとの間に回折素子が設けられ、
前記回折素子には、少なくとも第1及び第2の回折領域が設けられ、
前記第1及び第2の回折領域の格子形状は、その回折による±1次回折光が、前記光記録媒体の案内溝により発生する0次光と±1次回折光とが重ならないように前記受光部において受光される格子形状とされる
ことを特徴とする光記録再生装置。 - 光源からの光を少なくとも対物レンズを介して光記録媒体に照射し、前記光記録媒体から反射される光を受光部において検出してフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出方法であって、
前記光源と前記光記録媒体との間に回折素子を配置し、
前記回折素子に、異なるピッチを有する第1及び第2の回折領域を設け、
前記第1及び第2の回折領域の格子形状を、その回折による±1次回折光が、前記光記録媒体の案内溝により発生する0次光と±1次回折光とが重ならないように前記受光部において受光される格子形状として、
前記第1及び第2の回折領域により回折したそれぞれの±1次回折光が前記光記録媒体において反射した光から、フォーカスエラー信号を検出する
ことを特徴とするフォーカスエラー信号検出方法。 - 前記受光部を、4分割された受光領域を有する第1〜第5の受光素子より構成し、
前記第1の受光素子が0次光、前記第2及び第3の受光素子が前記回折素子の第1の回折領域により回折される±1次回折光を受光し、前記第4及び第5の受光素子が前記回折素子の第2の回折領域により回折される±1次回折光を受光し、
前記第2〜第5の受光素子の各受光領域から得られる信号を、受光領域の右回りにそれぞれB1〜B4、C1〜C4、D1〜D4、E1〜E5とすると、フォーカスエラー信号FESを、
FES=FEB+FEC+FED+FEE
FEB=(B1+B3)−(B2+B4)
FEC=(C1+C3)−(C2+C4)
FED=(D1+D3)−(D2+D4)
FEE=(E1+E3)−(E2+E4)
とする
ことを特徴とする請求項9記載のフォーカスエラー信号検出方法。
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CN105791763A (zh) * | 2016-03-08 | 2016-07-20 | 安徽胜佳和电子科技有限公司 | 智能一体化高速球摄像机 |
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