JP2007140234A - 画像表示装置、液晶表示装置、及び視聴環境制御システム - Google Patents

画像表示装置、液晶表示装置、及び視聴環境制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な処理によって、周囲の照明光に関わらず、忠実な色再現性を有する画像表示を実現することが可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】 入力映像信号に応じた画像を表示する表示パネル1を有する画像表示装置であって、周囲に設置された照明機器7に対する照明制御信号に基づいて、入力映像信号の色調整を行う色補正演算回路23,26,27や、上記照明制御信号に基づいて、バックライト光源の発光輝度或いは色バランスを調整するバックライト調整回路24,25を設けて、周囲の照明光により画像表示が受ける影響を補償するように、前記表示パネル1による表示出力を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、調光制御可能な照明機器が周囲に設置された視聴環境において使用される画像表示装置、液晶表示装置に関するものである。
コンピュータやテレビジョン受像機のディスプレイの薄型化、軽量化によって、液晶表示装置(LCD)やプラズマディスプレイ装置(PDP)のようなフラットパネル型ディスプレイが普及している。例えば、液晶ディスプレイは、アドレス素子として薄膜トランジスタ(TFT(Thin Film Transistor))を備えたTFT−LCDが多く用いられている。
このような表示パネルとしてTFT−LCDを用いた液晶表示装置について、図8とともに説明する。図8は従来の液晶表示装置の概略構成を示すブロック図である。入力映像信号がタイミング制御部(TC)5に入力される。この入力映像信号は例えばRGB映像信号、クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号及びデータイネーブル信号等を含む信号である。タイミング制御部5では、垂直及び水平同期信号に応じて、RGB映像信号をソースドライバ3に出力するとともに、TFTを走査するための走査線制御信号をゲートドライバ2に出力する。
TFT−LCD1の背面にはバックライトユニット4が配設されている。ソースドライバ3及びゲートドライバ2は、入力映像信号、同期信号をTFT−LCD1に印加し、バックライトユニット4から放射される光の透過量を調整することで画像表示制御を行う。バックライトユニット4に用いられるバックライト光源としては、現在は主にCCFL(冷陰極蛍光菅)が用いられているが、近年ではLED(発光ダイオード)を用いたものなども開発されている。
更に、近年ではテレビジョン受像機の更なる臨場感、没入感の追求によって、ディスプレイの大画面化はもちろんのこと、シアターシステムなどの視聴空間の提案も行われている。高臨場感を実現する方法として、大画面ディスプレイの周囲に照明機器などを配置し、ディスプレイの表示映像に合わせて視聴空間(壁、天井、床等)を照らすことで、視聴者があたかも映像世界の中にいるように感じさせる視聴環境制御システムも提案されている(例えば、特許文献1など)。
このような高臨場感を演出する視聴環境制御システムについて、図9とともに説明する。図9において、視聴空間の中央には画像表示装置6が配置され、この周囲には複数の照明機器7が画像表示装置6や壁、床等を照射することができるように配置されている。照明機器7は様々な色の光を照射することが可能であり、画像表示装置6に表示される映像に応じて可変制御される。
例えば、夕日が沈んでいくような映像を表示する際には、照明機器7より赤い光を照射し、部屋全体が夕日に照らされているような空間を作り出すことにより、高臨場感の視聴環境を実現することが可能である。複数の照明機器7はそれぞれ独立して個別の制御を行うことが可能となっており、例えば画像表示装置6の右側のみに光を照射するというような、部分的な照明光の制御も可能である。
尚、照明機材に関しては、近年、LEDライトの高効率化、低コスト化が進み様々な用途に使用されている。生活環境においてもリビングの照明器具として、蛍光灯からLED照明に近い将来置き換わると予想されている。LED照明がリビング等の照明器具として使用されれば、照明の明るさや色味を自由に調光することが可能となる。
ところで、 画像表示装置を視聴する環境において、周囲の照明機器の明るさや、屋外での昼夜光の明るさ等の影響を受けることで、画像表示装置に表示された映像の輝度が異なった見え方をすることがある。例えば、暗室で見た場合は、表示映像が明るく感じられるが、明るいリビング等で見た場合は表示映像が暗く感じられる。
このような問題に対しては、周囲の明るさを検出し、周囲の明るさに応じてバックライトの出力輝度を調整するような技術が開発されている。例えば、特許文献2には、周囲の明るさを受光値として検出し、予め設定した受光量に対するバックライト輝度に基づいて、自動的にバックライト光源の輝度調節を行うものが提案されている。
さらに、周囲の光の明るさだけではなく、周囲の光の色味の影響を受けるという問題もあり、例えば、周囲の光が赤色の場合は、表示映像が赤味を帯びた色に感じられることがある。このような問題に対しては、周囲の光の色温度を検出し、この色温度に応じて表示映像の色温度、色相等を調整するような技術が開発されている。
例えば、特許文献3においては、外光の照度・色温度を検出し、照度に基づいて表示装置の輝度調整を行うとともに、色温度に基づいて表示部の色温度調整を行うことにより、如何なる環境条件下でも正常な色調を表示可能とするものが提案されている。
特開2000−173783号公報 特開平4−352128号公報 特開2000−75267号公報
上述したような、高臨場感を得ることを目的として、画像表示装置の周囲に複数の照明機器が配置された視聴環境や、リビングなどのような天井に照明機器が配置された生活環境においては、画像表示装置や壁、床等に様々な色の光が照射されることになる。このような環境下において、画像表示装置に照明光が照射されると、画像表示装置の表示映像が本来表示すべき表示色と異なる色味に感じられてしまうことがある。
これは、画像表示装置に照射される光が画像表示装置の画面上で反射され、この反射輝度と画像表示装置が発光する出力輝度とが混ざり合うためであり、これによって、本来の表示されるべき表示色と異なる色味の映像表示がなされるという問題を招来する。
ここで、周囲の照明機器は、様々な色の光を照射することができるため、例えば、周囲の光に応じて表示映像の色補正を行う場合、周囲の明るさ、色温度のみではなく、詳細な輝度、色度情報(例えば、XYZ三刺激値)が必要であり、複雑な色補正処理が必要となる。
また、高臨場感を得ることを目的として、表示映像の内容に応じて周囲の照明機器を制御する視聴環境においては、照明機器の照射光の輝度、色相が、画像表示の映像内容に応じて頻繁に切り替えられることが予想される。この場合、照射光の切り替わりに対して、色補正に時間的ずれ(遅れ)があってはならず、照明光の切り替わりに同期して、リアルタイムに色補正処理を行う必要がある。
しかしながら、上述した従来の技術のように、周囲光の明るさや色温度などを光センサー(フォトセンサー)により検出し、この検出出力に基づいて表示出力の輝度や色を調整しようとすると、この調整のための複雑且つ多大な処理が必要となり、リアルタイムに忠実な色再現性を実現することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単な処理によって、周囲の照明光に関わらず、忠実な色再現性を有する画像表示を実現することが可能な画像表示装置を提供することを目的とするものである。
また、簡単な処理によって、周囲の照明光に応じた、より臨場感のある映像表現を行うことが可能な画像表示装置を提供することを目的とするものである。
本願の第1の発明は、入力映像信号に応じた画像を表示する表示手段を有する画像表示装置であって、周囲に設置された照明機器に対する照明制御信号に基づいて、前記表示手段による表示出力を調整する調整手段を備えたことを特徴とする。
本願の第2の発明は、前記調整手段が、前記照明制御信号に基づいて、前記入力映像信号を調整するものであることを特徴とする。
本願の第3の発明は、前記調整手段が、前記照明制御信号と前記入力映像信号とからマトリクス演算することによって、前記表示手段に出力する補正映像信号を生成するものであることを特徴とする。
本願の第4の発明は、前記表示手段が、その背面に設けられたバックライト光源より発光された光を前記入力映像信号に応じて変調することによって画像を表示する光変調表示パネルであり、前記調整手段が、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光出力を調整するものであることを特徴とする。
本願の第5の発明は、前記調整手段が、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光輝度を調整するものであることを特徴とする。
本願の第6の発明は、前記調整手段が、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光色バランスを調整するものであることを特徴とする。
本願の第7の発明は、前記調整手段が、前記表示手段の表示画面を複数領域に分割し、この分割された領域毎に独立して前記表示手段による表示出力を調整するものであることを特徴とする。
本願の第8の発明は、前記第1乃至7のいずれかの発明に係る画像表示装置と、該画像表示装置の周囲に設置された照明機器とを備えたことを特徴とする。
本願の第9の発明は、前記照明機器の照明光が、前記画像表示装置に表示される映像に応じて可変制御されることを特徴とする。
本願の第10の発明は、バックライト光源より発光された光を入力映像信号に応じて変調することによって画像を表示する液晶表示パネルを有する液晶表示装置であって、周囲に設置された照明機器に対する照明制御信号に基づいて、前記入力映像信号を調整する第1の調整手段と、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光出力を調整する第2の調整手段とを備えたことを特徴とする。
本願の第11の発明は、前記第2の調整手段が、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光輝度を調整するものであり、前記第1の調整手段が、前記照明制御信号と前記入力映像信号と前記第2の調整手段によるバックライト光源の調整出力信号とに基づいて、前記表示手段に出力する補正映像信号を生成するものであることを特徴とする。
本願の第12の発明は、前記第1の調整手段が、前記照明制御信号と前記入力映像信号とからマトリクス演算することによって、前記補正映像信号を生成するものであることを特徴とする。
本願の第13の発明は、前記第2の調整手段が、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光色バランスを調整するものであり、前記第1の調整手段が、前記照明制御信号と前記入力映像信号と前記第2の調整手段によるバックライト光源の調整出力信号とに基づいて、前記表示手段に出力する補正映像信号を生成するものであることを特徴とする。
本願の第14の発明は、前記第1の調整手段が、前記照明制御信号と前記入力映像信号とからマトリクス演算することによって、前記補正映像信号を生成するものであることを特徴とする。
本願の第15の発明は、前記第1及び第2の調整手段が、前記液晶表示パネルの表示画面を複数領域に分割し、この分割された領域毎に独立して前記液晶表示パネルによる表示出力を調整するものであることを特徴とする。
本願の第16の発明は、前記前記第10乃至15のいずれかの発明に係る液晶表示装置と、該液晶表示装置の周囲に設置された照明機器とを備えたことを特徴とする。
本願の第17の発明は、前記照明機器の照明光が、前記液晶表示装置に表示される映像に応じて可変制御されることを特徴とする。
本発明の画像表示装置、液晶表示装置によれば、調光可能な照明機器が配設された視聴環境下において、該照明機器を制御するための照明制御信号を用いて画像表示出力を調整する構成としているので、非常に簡単な処理にて、常に本来表示すべき表示色に対して、忠実な色再現を実現すること、或いは、コントラスト感が高くより臨場感のある映像表現を実現することが可能となる。
上述のように、周囲の照明光によって発生する画像表示装置の表示映像の色ズレに対して、忠実な色補正処理をリアルタイムに行うことが必要である。このため、本発明の実施形態においては、周囲の照明機器を制御するための制御装置から出力される照明制御信号(RGB信号、同期信号)を用いて、画像表示装置への入力映像信号の色補正、またはバックライト光源の出力調整を行うことにより、表示出力調整のリアルタイム処理を実現し、照明光の切り替わりに対する表示出力調整の時間的ズレを解消している。
ここで、照明光が画像表示装置の画面上で反射して、本来の表示色に混ざり合うことにより、視聴者にとって本来の表示色とは異なる色に感じるため、画面上で反射する反射輝度成分を、本来表示されるべき表示輝度成分から差し引くような処理を施すことにより、忠実な色補正を行うことができる。この画面上での反射輝度成分は、周囲の照明機器に対する照明制御信号から得られる周囲光情報と画像表示装置の画面上の反射特性とから導出することが可能である。
すなわち、画像表示装置に入力される映像信号から、画像表示装置より表示出力される表示輝度を推定し、この表示輝度から上述の反射輝度成分を差し引いた値を映像信号に逆変換し、これを補正映像信号として表示パネルに出力する。これによって、如何なる視聴環境下においても、忠実な色再現を実現することが可能となる。
また、液晶表示装置のような非自発光ディスプレイの場合は、周囲の照明機器に対する照明制御信号から得られる周囲光の輝度情報を基に、バックライト光源の出力輝度の調整を行って表示出力を調整することにより、コントラスト感が高くより臨場感のある映像表現を実現することが可能となる。
さらに、色相調整可能なバックライト、例えばバックライト光源として複数の色を独立して発光制御することが可能なLED(発光ダイオード)光源を用いたバックライトに対し、周囲の照明機器に対する照明制御信号から得られる周囲光の輝度情報及び色情報を基に、バックライト光源の出力輝度及び色相の調整を行って表示出力を行うことで、忠実な色再現を実現することが可能となる。
以下、本発明の画像表示装置の各実施の形態について、画像を表示するための表示手段として液晶表示パネル(TFT−LCD)を用いた液晶表示装置を例に、図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明では、視聴環境制御システムとして、画像表示装置と、該画像表示装置の周囲に設置された照明機器、及び該照明機器の照明制御を行う環境照明制御装置とを個別に備えものについて説明するが、これらは一体的に構成しても良いことは言うまでもない。
(第1の実施形態)
本発明の画像表示装置の第1実施形態について、図1乃至図3とともに説明するが、上記従来例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施形態は、周囲の照明機器を制御する照明制御信号を用いて、液晶表示装置の色調整を行うものであり、図1は本実施形態の液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図、図2は本実施形態の液晶表示装置における色補正演算回路を説明するための説明図、図3は本実施形態の液晶表示装置における色補正演算回路を説明するための説明図である。
本実施形態の液晶表示装置は、図1に示すように、周囲に設置された照明機器7を制御するための環境照明制御装置21から出力される照明制御信号に基づいて、当該液晶表示装置の画面上での反射輝度成分を推定するための反射輝度成分推定回路22と、該反射輝度成分推定回路22により推定された反射輝度成分に基づいて、入力映像信号から補正映像信号を生成する補正演算回路23とを備えている。そして、この液晶表示装置と、照明機器7、環境照明制御装置21とによって、視聴環境制御システムが構成されている。
周囲の照明機器7は、例えばLEDライトが用いられる。LEDライトはR、G、Bの3原色光を出射する3種類のLEDで構成されており、R、G、BそれぞれのLEDは256段階の輝度調整が可能となっている。環境照明制御装置21から出力される照明制御信号は、例えば(Rs,Gs,Bs)=(0,128,255)のような信号となる。ここで、環境照明制御装置21は、液晶表示装置で表示すべき映像内容に連動して、照明機器7の明るさ、色相を自動に切り替えることが可能な構成としているが、ユーザーによって照明機器7を任意の明るさ、色相に調光することが可能な構成であってもよい。
反射輝度推定回路22は、図2に示すように、環境照明制御装置21から出力された照明制御信号(Rs,Gs,Bs)と、液晶表示装置の画面反射率とから演算して導出した反射輝度成分(Xr,Yr,Zr)を出力する。ここで、この反射輝度成分(Xr,Yr,Zr)は、例えば液晶表示装置の画面反射特性により決定されたマトリクスR(M)を用いて数式1に示す演算式により求められる。
Figure 2007140234
また、反射輝度推定回路22は、環境照明制御装置21から出力された照明制御信号(Rs,Gs,Bs)を入力として、反射輝度成分(Xr,Yr,Zr)を出力とするLUT(ルックアップテーブル)を用いて構成することもできる。
次に、色補正演算回路23は、図3に示すように、反射輝度推定回路22から出力される反射輝度成分(Xr,Yr,Zr)と、入力映像信号(Rin,Gin,Bin)とからマトリクス演算により、補正映像信号(Rout,Gout,Bout)を出力する。
入力映像信号(Rin,Gin,Bin)がそのままTFT−LCD1に入力された時に画面表示出力される表示輝度成分(X,Y,Z)は、数式2に示す演算式によって求められる。尚、マトリクスA(M)は、当該液晶表示装置の表示出力特性により決定される。
Figure 2007140234
反射輝度推定回路22から出力される反射輝度成分(Xr,Yr,Zr)を、上述の表示輝度成分(X,Y,Z)から差し引き、この値を再度映像信号レベルに変換し、補正映像信号(Rout,Gout,Bout)を出力する。補正映像信号(Rout,Gout,Bout)は、数式3に示す演算式によって求められる。ここで、A(M)-1とは画像表示装置の出力特性によって決定されるA(M)の逆行列とする。
Figure 2007140234
つまり、画像表示装置の出力特性に応じたマトリクスにて、入力映像信号を表示輝度成分に変換し、この表示輝度成分から反射輝度成分を差し引き、逆行列により再び映像信号に変換して、TFT−LCD1に出力する補正映像信号を生成する。
このように、周囲の照明機器に対する照明制御信号に基づいて、入力映像信号の補正を行うことで、非常に簡単な処理にて、周囲光の明るさのみではなく、周囲光の様々な色相による表示出力の影響を補償して、本来表示すべき画像に忠実な色再現を実現することが可能となる。
尚、上記本実施形態においては、3×3のマトリクスを用いた場合について説明したが、入力映像信号から出力輝度成分への変換を更に忠実に行う場合には、例えば3×6のマトリクスを設定するというように、画像表示装置の出力特性に合わせてマトリクスを設定することで、より忠実な色補正が可能となる。
また、上記本実施形態においては、3原色表示を行う表示装置について説明したが、例えば、6原色表示を行うものの場合には、6×3のマトリクスを設定するというように、画像表示装置の表示原色の個数に合わせてマトリクスを設定することで、多数の原色を使用する画像表示装置に対しても同様に補正することができる。
さらに、上述した画像表示装置の周囲に配置された複数の照明機器7は、それぞれ独立に照明制御することが可能である。例えば、画像表示装置の表示映像の中で画面右上に夕日が表示された場合は、画像表示装置の右上方に配置された照明機器のみを夕日色に点灯させる等の制御を行うことが可能である。
このように、周囲の照明機器7から画像表示装置に照射される光が画面位置によって異なる場合、画像表示装置の表示画面を複数の領域に分割して、それぞれの分割領域に対応する各照明機器の照明制御信号を用いて、表示画面の分割領域毎に色補正演算を行うことによって、画面位置に応じた最適な色調整を行うことができる。
尚、この場合、周囲の各照明機器7と表示画面における各分割領域との対応をあらかじめ調整設定しておく必要がある。この設定は、例えばユーザーが画像表示装置のリモコン(リモートコントロール装置)等を用いて任意に設定することが可能な構成としてもよいし、各照明機器の設置位置や方向に応じて、各照明機器により照明される画面領域を自動的に算出し設定することが可能な構成としてもよい。
(第2の実施形態)
本発明の画像表示装置の第2実施形態について、図4とともに説明するが、上記本発明の第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施形態は、周囲の照明機器を制御する照明制御信号を用いて、液晶表示装置のバックライト輝度調整を行うものであり、図4は本実施形態の液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の液晶表示装置は、図4に示すように、周囲に設置された照明機器7を制御するための環境照明制御装置21から出力される照明制御信号に基づいて、当該液晶表示装置のバックライトユニット4に設けられたバックライト光源の発光輝度を調整するバックライト調整回路24を備えている。そして、この液晶表示装置と、照明機器7、環境照明制御装置21とによって、視聴環境制御システムが構成されている。
周囲の照明機器7は、例えばLEDライトが用いられる。LEDライトはR、G、Bの3原色光を出射する3種類のLEDで構成されており、R、G、BそれぞれのLEDは256段階の輝度調整が可能となっている。環境照明制御装置21から出力される照明制御信号は、例えば(Rs,Gs,Bs)=(0,128,255)のような信号となる。ここで、環境照明制御装置21は、液晶表示装置で表示すべき映像内容に連動して、照明機器7の明るさ、色相を自動に切り替えることが可能な構成としているが、ユーザーによって照明機器7を任意の明るさ、色相に調光することが可能な構成であってもよい。
バックライト調整回路24は、環境照明制御装置21から出力された照明制御信号によって決定される照明機器7の照明輝度に応じて、バックライト調整信号を出力する。ここで、環境照明制御装置21から出力された照明制御信号(Rs,Gs,Bs)に基づき、照明機器7の出力特性から決定されるマトリクスB(M)を用いて、照明機器7の出力輝度成分(Xs,Ys,Zs)を決定することができる。このうちのYs(=輝度)を用いてバックライト輝度の調整を行う。照明機器7の出力輝度成分(Xs,Ys,Zs)を求める演算式を数式4に示す。
Figure 2007140234
ここでは、上述の照明機器7の輝度Ysを複数段階に分けて、この段階に応じたバックライト調整値Ybを設定しておく。例えば、照明機器の輝度Ysを入力とし、バックライト調整信号Ybを出力とするLUT(ルックアップテーブル)を用いて、このバックライト調整回路24を構成することができる。
一般的に、画像表示装置による表示映像は、明室で視聴した場合より暗室で視聴した場合の方が明るく感じる。このため、暗室で視聴した場合は画像表示装置の暗(黒、低階調)表示部分が浮いたように見え、コントラストが低下したように感じられる。
従って、上述したように、環境照明制御装置21より出力された照明制御信号から照明機器7の照明輝度を求め、これに基づいてバックライト調整を行うことにより、例えば照明機器7の照明輝度が低い(暗い)場合は、バックライト出力輝度を下げる等の制御を行うことができ、非常に簡単な処理にて、コントラスト感の高い臨場感のある映像表現を実現することが可能となる。
尚、TFT−LCDの背面に複数の光源を並べて構成された直下式のバックライトユニットを用いることにより、画面位置によって周囲の複数の照明機器から照射される光が異なる場合であっても、各照明機器に対する照明制御信号を用いて、表示画面の分割領域毎に対応する各バックライト光源の発光輝度を独立して調整することが可能となり、画面位置に応じた最適なコントラスト調整を行うことができる。
(第3の実施形態)
本発明の画像表示装置の第3実施形態について、図5とともに説明するが、上記本発明の第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施形態は、特に照明光の色相が変更可能なバックライトを用いた液晶表示装置に適用可能なもので、周囲の照明機器を制御する照明制御信号を用いて、液晶表示装置のバックライトの色バランス調整を行うものである。図5は本実施形態の液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の液晶表示装置は、図5に示すように、周囲に設置された照明機器7を制御するための環境照明制御装置21から出力される照明制御信号に基づいて、当該液晶表示装置の表示画面上での反射輝度成分を推定するための反射輝度成分推定回路22と、該反射輝度成分推定回路22で推定された反射輝度成分に基づいて、当該液晶表示装置のバックライトユニット4に設けられたバックライト光源の発光色バランスを調整するバックライト調整回路25とを備えている。そして、この液晶表示装置と、照明機器7、環境照明制御装置21とによって、視聴環境制御システムが構成されている。
本実施形態のバックライトユニット4は、例えばR,G,Bの3原色をそれぞれ発光するLED光源を用いて構成されており、各色を発光するLED光源の出力輝度をそれぞれ個別に独立して制御することにより、周囲の照明機器を制御する照明制御信号を用いて、バックライト光の色バランス調整を行うことが可能となっている。すなわち、バックライトユニット4のR,G,Bの3原色の出力バランスを変更することにより、当該液晶表示装置の表示出力の色相を調整することが可能である。
ここで、環境照明制御装置21より出力された照明制御信号(Rs,Gs,Bs)に基づき、照明機器7の出力特性から決定されるマトリクスB(M)を用いて、照明機器7の出力輝度成分(Xs,Ys,Zs)を決定することができる。照明機器7の出力輝度成分(Xs,Ys,Zs)を求める演算式を数式5に示す。
Figure 2007140234
この照明機器7の出力輝度成分(Xs,Ys,Zs)から当該液晶表示装置の表示画面上での反射輝度成分(Xr,Yr,Zr)を推定することができる。液晶表示装置の最大白色つまりR,G,B各3原色のLED光源が最大出力時((R,G,B)=(1,1,1))におけるこの液晶表示装置の出力輝度(Xm,Ym,Zm)は、当該液晶表示装置の出力特性から決定されるマトリクスC(M)を用いて数式6に示す演算式によって求められる。
Figure 2007140234
最大白色輝度(Xm,Ym,Zm)から当該液晶表示装置の反射輝度成分(Xr,Yr,Zr)を差し引いた値に、当該液晶表示装置の出力特性から決定されるマトリクスC(M)の逆行列C(M)-1を掛けた値を、R,G,B各3原色のLED光源の発光調整値(Rb,Gb,Bb)(例えば(Rb,Gb,Bb)=(0.9,1.0,0.8))とする。R,G,B各色のLED光源の調整値(Rb,Gb,Bb)を求める演算式を数式7に示す。
Figure 2007140234
以上のとおり、本実施形態においては、画像表示装置の表示映像が周囲光の色に引き寄せられた見え方になる現象に対し、周囲光の明るさ、色相に応じて、バックライト光源の色バランスを調整することにより、本来表示されるべき色を忠実に再現することが可能となる。さらに、上述のような周囲光の明るさ、色相に応じたバックライト光源の色バランス調整によって、画像表示装置の表現可能な色再現範囲の調整も可能となる。
ここで、液晶表示装置は、TFT−LCDでバックライトから照射される光の透過量が制御され、更にTFT−LCDのサブピクセルごとに配されたR,G,Bカラーフィルタを透過することで、R,G,B各色の光を発光している。ただし、黒表示をする場合、TFT−LCDはバックライトから照射される光を完全に遮断できないため微量の光が発せられる。
例えば、液晶表示装置の表示画面上に赤色((R,G,B)=(255,0,0))を表示させた場合は、Rサブピクセルから透過された光と、G,Bサブピクセルから漏れた微量の光が混ざり合うため、赤((R,G,B)=(255,0,0))の色再現範囲が低下することになる。
このような場合、バックライトのR,G,B各色のLED光源の出力輝度を調整することが可能であれば、表示画面上で赤色((R,G,B)=(255,0,0))を表示させる時は、バックライトのG,BのLED光源を消灯させることで、G,Bサブピクセルから漏れる光をなくすことができ、赤色の色再現範囲を拡大させることが可能となる。
このように、周囲の照明光に応じてLEDバックライトの色バランスを調整することにより、周囲の照明光に応じた画像表示装置の色再現範囲の調整も可能となり、より忠実な色再現が実現可能となる。
尚、上述した本実施形態においては、R,G,B3原色のLED光源を備えたバックライトを用いた場合について説明したが、これに限られず、異なる色を発光する複数種の光源を備え、バックライト光の色バランスが調整可能な種々のバックライトを用いることができることは明らかである。
また、TFT−LCDの背面に異なる色を発光する複数種の光源を並べて構成された直下式のバックライトユニットを用いることにより、画面位置によって周囲の複数の照明機器から照射される光が異なる場合であっても、各照明機器に対する照明制御信号を用いて、表示画面の分割領域毎に対応する各バックライト光源の発光色バランスを独立して調整することが可能となり、画面位置に応じた最適な色調整を行うことができる。
(第4の実施形態)
本発明の画像表示装置の第4実施形態について、図6とともに説明するが、上記本発明の第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施形態は、周囲の照明機器を制御する照明制御信号を用いて、映像信号の色調整を行うとともに、バックライトの輝度調整を行うことにより、液晶表示装置の表示出力を調整するもので、図6は本実施形態の液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の液晶表示装置は、図6に示すように、周囲に設置された照明機器7を制御するための環境照明制御装置21から出力される照明制御信号に基づいて、当該液晶表示装置の画面上での反射輝度成分を推定するための反射輝度成分推定回路22と、上記照明制御信号に基づいて、当該液晶表示装置のバックライトユニット4に設けられたバックライト光源の発光輝度を調整するバックライト調整回路24と、上記反射輝度成分推定回路22により推定された反射輝度成分と上記バックライト調整回路24から出力されるバックライト制御信号とを用いて、入力映像信号から補正映像信号を生成する補正演算回路26とを備えている。そして、この液晶表示装置と、照明機器7、環境照明制御装置21とによって、視聴環境制御システムが構成されている。
反射輝度成分推定回路22は、上記第1の実施形態で説明したとおり、周囲の照明機器7の照明制御信号を用いて、当該液晶表示装置の表示画面上における反射輝度成分を推定する。バックライト調整回路24は、上記第2の実施形態で説明したとおり、周囲の照明機器7の照明制御信号を用いて、照明機器7の照明輝度に応じたバックライト出力輝度に調整する。
補正演算回路26は、反射輝度成分推定回路22から出力された当該液晶表示装置の反射輝度成分と、バックライト調整回路24から出力されたバックライト制御信号とを用いて、周囲の照明光による表示出力への影響を補償した補正映像信号を生成し、TFT−LCD1に出力する。
尚、上述の第1の実施形態において、入力映像信号に応じた画像表示装置の出力表示輝度成分を求める演算式について説明したが、本実施形態では、バックライト調整が加わったことにより、バックライト光源の出力輝度に応じて画像表示装置の出力特性が変化する。従って、補正演算回路26には、バックライト光源の調整値に応じた演算式中のマトリクスA(M)の値を用意しておく必要がある。
すなわち、バックライト光源の出力特性を(Xbout,Ybout,Zbout)とした時、バックライト光源の出力輝度を変化させた場合、Yboutのみが変化するだけではなく、Xbout,Zboutも非線形に変化することになる。従って、演算用マトリクスA(M)の値を調整する必要があり、これは、バックライト光源の出力輝度を変化させたときの画像表示装置の出力輝度を実測し、この結果に基づいて演算用マトリクスA(M)を作成することにより対応することができる。そして、マトリクスA(M)の決定は、バックライト調整値を入力として、補正演算マトリクスA(M)を出力とするLUT(ルックアップテーブル)を用いることにより実現することが可能である。
上述のように、周囲の照明光に応じて、バックライト光源の発光輝度を調整するとともに、表示パネルに出力する映像信号の色調整を行うことにより、如何なる環境下においても、忠実な色再現を実現することができ、かつコントラスト感の高いより臨場感のある映像表現が可能となる。
尚、TFT−LCDの背面に複数の光源を並べて構成された直下式のバックライトユニットを用いることにより、画面位置によって周囲の複数の照明機器から照射される光が異なる場合であっても、各照明機器に対する照明制御信号を用いて、表示画面の分割領域毎に対応する各バックライト光源の発光輝度を独立して調整することが可能となり、画面位置に応じた最適なコントラスト調整を行うことができるとともに、表示画面の分割領域毎に色補正演算を行うことによって、画面位置に応じた最適な色調整を行うことができる。
(第5の実施形態)
本発明の画像表示装置の第5実施形態について、図7とともに説明するが、上記本発明の第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施形態は、周囲の照明機器を制御する照明制御信号を用いて、映像信号の色調整を行うとともに、バックライトの色バランス調整を行うことにより、液晶表示装置の表示出力を調整するもので、図7は本実施形態の液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。
上述の第1の実施形態においては、映像信号がR,G,B各色0〜255段階しか表現できないため、この範囲を超えた補正は行うことができない。例えば、赤((R,G,B)=(255,0,0))を更に赤味方向へ補正するのは不可能であり、つまり、画像表示装置の表現可能な色再現範囲内でしか表示出力の調整(色補正)を行うことができない。そこで、本実施形態は、バックライトの色バランスを調整することにより、画像表示装置の表現可能な色再現範囲を超えた色調整を可能とするものである。
本実施形態の液晶表示装置は、図7に示すように、周囲に設置された照明機器7を制御するための環境照明制御装置21から出力される照明制御信号に基づいて、当該液晶表示装置の画面上での反射輝度成分を推定するための反射輝度成分推定回路22と、該反射輝度成分推定回路22により推定された反射輝度成分に基づいて、当該液晶表示装置のバックライトユニット4に設けられたバックライト光源の発光色バランスを調整するバックライト調整回路25と、上記反射輝度成分推定回路22により推定された反射輝度成分と上記バックライト調整回路25から出力されるバックライト制御信号とを用いて、入力映像信号から補正映像信号を生成する補正演算回路27とを備えている。そして、この液晶表示装置と、照明機器7、環境照明制御装置21とによって、視聴環境制御システムが構成されている。
ここで、本実施形態のバックライトユニット4は、上記第3の実施形態と同様、R,G,Bの3原色をそれぞれ発光するLED光源を用いて構成され、バックライト光の色バランス調整を行うことが可能なものとする。すなわち、バックライト調整回路25により、周囲の照明光に応じて各LED光源の発光輝度を調整することにより、バックライト光の色バランスを調整し、当該液晶表示装置の色再現範囲を可変することができる。
そして、補正演算回路27は、反射輝度成分推定回路22から出力された当該液晶表示装置の反射輝度成分と、バックライト調整回路25から出力されたバックライトの色バランス調整を行うための制御信号とを用いて、周囲の照明光による表示出力への影響を補償した補正映像信号を生成し、TFT−LCD1に出力する。
ここで、バックライトのR,G,B各色の出力値の調整を行うため、バックライト調整回路25からは、例えば調整値(Rb,Gb,Bb)のような3つの値が出力されることになる。従って、上述したようなバックライト輝度調整値に対する画像表示装置の出力特性マトリクスA(M)の決定が困難となる。
しかしながら、LEDバックライトのようにR,G,B各色のLED光源をそれぞれ独立に調整することが可能であれば、それぞれの調整値による画像表示装置の出力輝度と、入力映像信号(Rin,Gin,Bin)によって決定される出力輝度とを、R,G,B各色それぞれ独立に対応付けることができる。
例えば、入力映像信号Rinに応じて出力される表示輝度は、LEDバックライトのRの出力値に影響を受け変動する。逆に入力映像信号Gin,Binに応じて出力される表示輝度は、LEDバックライトのRの出力値には影響を受けない。従って、上記第1の実施形態において説明した入力映像信号に応じた画像表示装置の出力表示輝度成分を求める演算式を、数式8で示す演算式に置き換えることで補正映像信号の演算を実現することができる。
Figure 2007140234
上述のように、バックライト光源の色バランスを調整することにより、周囲の照明光に応じた色再現範囲を調整することができ、更にこの色再現範囲の中で周囲の照明光に応じた映像信号の色調整を行うことで、本来の画像表示装置の色再現範囲を超えたより忠実な色再現を実現することが可能となる。同時に、周囲の照明光に応じてバックライト輝度も調整することにより、コントラスト感の高いより臨場感のある映像表現が可能となる。
尚、TFT−LCDの背面に異なる色を発光する複数種の光源を並べて構成された直下式のバックライトユニットを用いることにより、画面位置によって周囲の複数の照明機器から照射される光が異なる場合であっても、各照明機器に対する照明制御信号を用いて、表示画面の分割領域毎に対応する各バックライト光源の発光色バランスを独立して調整するとともに、表示画面の分割領域毎に色補正演算を行うことが可能となり、画面位置に応じた最適な色調整を行うことができる。
ここで、上述した第1乃至第5の各実施の形態においては、液晶表示パネルを用いた液晶表示装置を例に説明したが、本発明は、これに限らず、例えばプラズマディスプレイ装置(PDP)などの各種表示パネル(表示手段)を用いた画像表示装置に適応できることは言うまでもない。また、バックライト光源からの照射光を映像信号に応じて変調する光変調表示パネル(ライトバルブ)として液晶表示パネル以外のものを用いた画像表示装置であってもよい。
さらに、視聴環境制御システムとしては、上述した本発明の主旨を逸脱しない範囲で、様々な実施形態により実現することが可能である。例えば、環境照明制御装置は画像表示装置内に設けられてもよく、入力映像信号に含まれる種々の情報に基づいて、外部の照明機器を制御することができるような構成としてもよいことは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置に用いられる色補正演算回路を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置に用いられる色補正演算回路を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係る液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。 液晶表示装置の要部概略構成を示すブロック図である。 視聴環境制御システムの一例を説明するための説明図である。
符号の説明
1…TFT−LCD(液晶表示パネル)
2…ゲートドライバ
3…ソースドライバ
4…バックライトユニット
5…タイミング制御部(TC)
6…画像表示装置
7…照明機器
21…環境照明制御装置
22…反射輝度推定回路
23,26,27…色補正演算回路
24,25…バックライト調整回路

Claims (17)

  1. 入力映像信号に応じた画像を表示する表示手段を有する画像表示装置であって、
    周囲に設置された照明機器に対する照明制御信号に基づいて、前記表示手段による表示出力を調整する調整手段を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記調整手段は、前記照明制御信号に基づいて、前記入力映像信号を調整するものであることを特徴とする前記請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記調整手段は、前記照明制御信号と前記入力映像信号とからマトリクス演算することによって、前記表示手段に出力する補正映像信号を生成するものであることを特徴とする前記請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記表示手段は、その背面に設けられたバックライト光源より発光された光を前記入力映像信号に応じて変調することによって画像を表示する光変調表示パネルであり、
    前記調整手段は、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光出力を調整するものであることを特徴とする前記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置。
  5. 前記調整手段は、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光輝度を調整するものであることを特徴とする前記請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記調整手段は、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光色バランスを調整するものであることを特徴とする前記請求項4に記載の画像表示装置。
  7. 前記調整手段は、前記表示手段の表示画面を複数領域に分割し、この分割された領域毎に独立して前記表示手段による表示出力を調整するものであることを特徴とする前記請求項1乃至6のいずれかに記載の画像表示装置。
  8. 前記請求項1乃至7のいずれかに記載の画像表示装置と、該画像表示装置の周囲に設置された照明機器とを備えたことを特徴とする視聴環境制御システム。
  9. 前記照明機器の照明光は、前記画像表示装置に表示される映像に応じて可変制御されることを特徴とする前記請求項8に記載の視聴環境制御システム。
  10. バックライト光源より発光された光を入力映像信号に応じて変調することによって画像を表示する液晶表示パネルを有する液晶表示装置であって、
    周囲に設置された照明機器に対する照明制御信号に基づいて、前記入力映像信号を調整する第1の調整手段と、
    前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光出力を調整する第2の調整手段とを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  11. 前記第2の調整手段は、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光輝度を調整するものであり、
    前記第1の調整手段は、前記照明制御信号と前記入力映像信号と前記第2の調整手段によるバックライト光源の調整出力信号とに基づいて、前記表示手段に出力する補正映像信号を生成するものであることを特徴とする前記請求項10に記載の液晶表示装置。
  12. 前記第1の調整手段は、前記照明制御信号と前記入力映像信号とからマトリクス演算することによって、前記補正映像信号を生成するものであることを特徴とする前記請求項11に記載の液晶表示装置。
  13. 前記第2の調整手段は、前記照明制御信号に基づいて、前記バックライト光源の発光色バランスを調整するものであり、
    前記第1の調整手段は、前記照明制御信号と前記入力映像信号と前記第2の調整手段によるバックライト光源の調整出力信号とに基づいて、前記表示手段に出力する補正映像信号を生成するものであることを特徴とする前記請求項10に記載の液晶表示装置。
  14. 前記第1の調整手段は、前記照明制御信号と前記入力映像信号とからマトリクス演算することによって、前記補正映像信号を生成するものであることを特徴とする前記請求項13に記載の液晶表示装置。
  15. 前記第1及び第2の調整手段は、前記液晶表示パネルの表示画面を複数領域に分割し、この分割された領域毎に独立して前記液晶表示パネルによる表示出力を調整するものであることを特徴とする前記請求項10乃至14のいずれかに記載の液晶表示装置。
  16. 前記請求項10乃至15のいずれかに記載の液晶表示装置と、該液晶表示装置の周囲に設置された照明機器とを備えたことを特徴とする視聴環境制御システム。
  17. 前記照明機器の照明光は、前記画像表示装置に表示される映像に応じて可変制御されることを特徴とする前記請求項16に記載の視聴環境制御システム。


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