JP2007139970A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏向ミラー面によって主走査方向に光ビームを潜像担持体の有効画像領域上に往復走査させて往復書込を行う画像形成装置において、最小限のセンサにより往復書込を行いながらも良好な画像を形成する。
【解決手段】往路書込と復路書込とを制御するため、エンジンコントローラはセンサから出力される検知信号Hsyncに基づきメインコントローラへのビデオリクエスト信号Vreqの出力タイミングを調整している。このように単一のセンサにより往復書込が行われる。しかも、メインコントローラは、エンジンコントローラからのビデオリクエスト信号Vreqの入力前に往路ラインデータ(往路用データ)と復路ラインデータ(復路用データ)とを作成している。このため、ビデオリクエスト信号Vreqの入力に応じて往路用データに対応する往路書込用画像信号Svと復路用データに対応する復路書込用画像信号Svとが出力される。
【選択図】図6

Description

この発明は、偏向ミラー面によって光ビームを潜像担持体の有効画像領域上に往復走査させて該有効画像領域に潜像を形成する画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
画像形成装置では、感光体ドラムなどの潜像担持体の表面に形成すべきトナー像に関連する画像データに対して階調再現処理などの画像処理を加えて画像信号が形成される。また、この画像形成装置では、露光ユニットが設けられて画像データに対応する潜像を潜像担持体上に形成する。例えば特許文献1に記載の画像形成装置に装備される露光ユニットでは、光源としてレーザダイオードが用いられ、上記画像信号に基づき光源からの光ビームが変調されるとともに、該変調光ビームが光偏向素子の偏向ミラー面により偏向された後、感光体ドラムに導かれて該感光体ドラム上を主走査方向の一方側である往路側から他方側である復路側に往路走査させる。このように往路光ビームを主走査方向に走査させることによって画像信号に対応した往路ライン潜像が潜像担持体上に形成される。また、復路側についても、往路側と同様にして復路ライン潜像が形成される。
また、受光ダイオードなどの受光素子からなるセンサが2個設けられるとともに、感光体ドラムの両端側に導光ミラーが隣接して配置されている。このため、これらの導光ミラーによって、往路側を走査している光ビームが一方のセンサに導光されて検知され、復路側を走査している光ビームが他方のセンサに導光されて検知される。そして、一方のセンサの出力に基づいて往路光ビームによる往路ライン潜像の書込タイミングを制御するとともに、他方のセンサ出力に基づき復路光ビームによる復路ライン潜像の書込タイミングを制御している。
特開平9−230276号公報(図1、図5および図7)
上記のように従来装置では、往復書込のために2つのセンサが必要であり、このことが装置のコストアップ要因のひとつとなっていた。また、1つのセンサにより往復書込を行うように構成することも従来より提案されているが、次のような問題があった。すなわち、提案例においては、1つのセンサにより往復書込を行うために装置全体を該センサから出力される信号に同期させており、振動ミラー精度の影響によって画像データの準備が間に合わず画質低下を招くおそれがある。
また、この種の画像形成装置では、種々の画像形成条件に応じて潜像書込位置を主走査方向にシフトしたいという要望がある。例えば、色ごとに潜像担持体を設けるとともに、各潜像担持体に対して帯電ユニット、露光ユニットおよび現像ユニットを配置した画像形成装置がある。この画像形成装置では、各潜像担持体にトナー像を形成し、それら複数のトナー像を重ね合わせることでカラー画像が形成される。そのため、各色間でのトナー像の相対的な位置ずれが発生すると、画像品質が低下する。例えば主走査方向においてトナー像が相対的にずれることによって色ずれが発生してしまう。ここで、各色のトナー像を適切に主走査方向にシフトさせることができれば、各色間での位置ずれを補正することができ、その結果、色ずれを効果的に抑制することができる。したがって、振動ミラーを用いて光ビームを往復走査する露光ユニットを備えた画像形成装置において、主走査方向における潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整する技術が非常に有用となる。しかしながら、上記従来装置では、センサから検知信号が出力されると、画一的にライン潜像の書込を行うのみである。そのため、種々の画像形成条件に応じて潜像書込位置を主走査方向にシフトすることができず、主走査方向における潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することができなかった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、偏向ミラー面によって主走査方向に光ビームを潜像担持体の有効画像領域上に往復走査させて往復書込を行う画像形成装置において、最小限のセンサにより往復書込を行いながらも良好な画像を形成することを第1目的とする。
また、この発明は、上記第1目的を達成した上で、さらに主走査方向における潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することを第2目的とする。
この発明は、画像信号を出力するメインコントローラと、メインコントローラからの画像信号に基づき光ビームを変調しながら偏向ミラー面により該変調光ビームを主走査方向に往復走査することによって主走査方向とほぼ直交する副走査方向に移動する潜像担持体の有効画像領域に潜像を書き込む露光ユニットを有するエンジン部と、露光ユニットへの画像信号の出力を要求する書込要求信号をメインコントローラに出力するエンジンコントローラとを備えた画像形成装置および該装置により画像を形成する画像形成方法に関するものであって、上記第1目的を達成するため、次のように構成されている。すなわち、この発明にかかる画像形成装置は、露光ユニットは、主走査方向の一方側である往路側で、かつ潜像担持体の有効画像領域に対応する走査範囲を外れた位置で、往路側から主走査方向の他方側である復路側に走査される往路光ビームを検知して検知信号をエンジンコントローラに出力するセンサを有し、エンジンコントローラは検知信号に基づき書込要求信号を出力し、メインコントローラは、エンジンコントローラから書込要求信号が入力される前に光ビームの往路走査により往路書込を行うための往路用データと光ビームの復路走査により復路書込を行うための復路用データとを作成する一方、書込要求信号の入力に応じて往路用データに対応する往路書込用画像信号と復路用データに対応する復路書込用画像信号とを順次出力することを特徴としている。また、この発明にかかる画像形成方法は、主走査方向の一方側である往路側で、かつ潜像担持体の有効画像領域に対応する走査範囲を外れた位置で、往路側から主走査方向の他方側である復路側に走査される往路光ビームをセンサにより検知して検知信号をエンジンコントローラに出力する検知工程と、検知信号に基づき、書込要求信号を出力して往路光ビームによる往路書込および復路側から往路側に走査される復路光ビームによる復路書込を行う書込工程と、書込工程の前に、往路書込を行うための往路用データと復路走査により復路書込を行うための復路用データとを作成するデータ作成工程とを備えたことを特徴としている。
このように構成された発明(画像形成装置および方法)では、エンジンコントローラからメインコントローラに書込要求信号が出力され、この信号を受けてメインコントローラは露光ユニットに画像信号を出力して潜像書込を開始する。また、往路書込と復路書込とを制御するため、エンジンコントローラは検知信号に基づきメインコントローラへの書込要求信号の出力タイミングを調整している。このように単一のセンサにより往復書込が行われる。しかも、メインコントローラでは、エンジンコントローラからの書込要求信号の入力前に往路用データと復路用データとが作成される。このため、書込要求信号の入力に応じて往路用データに対応する往路書込用画像信号と復路用データに対応する復路書込用画像信号とを確実に出力することができ、画像を良好に形成することができる。
ここで、エンジンコントローラからメインコントローラに与える書込要求信号としては、次のような信号を採用することができる。例えば、エンジンコントローラは、検知信号の出力から第1待機時間の経過した時点と、検知信号の出力から第1待機時間よりも長い第2待機時間の経過した時点とに書込要求信号を順次出力してもよい。この場合、メインコントローラは、2つの書込要求信号のうち先の書込要求信号の入力に応じて往路用データに対応する往路書込用画像信号を出力し、後の書込要求信号の入力に応じて復路用データに対応する復路書込用画像信号を出力する。
また、エンジンコントローラは、検知信号の出力から第1待機時間の経過後に往路用書込要求信号を出力し、さらに検知信号の出力から第1待機時間よりも長い第2待機時間の経過後に復路用書込要求信号を出力してもよい。この場合、メインコントローラは、往路用書込要求信号の入力に応じて往路用データに対応する往路書込用画像信号を出力し、復路用書込要求信号の入力に応じて復路用データに対応する復路書込用画像信号を出力する。
また、エンジンコントローラは、検知信号の出力から第1待機時間の経過後に、書込要求信号と、往路書込の開始時点から復路書込の開始時点までの時間間隔を示す第2待機時間とをメインコントローラに出力してもよい。この場合、メインコントローラは、書込要求信号の入力に応じて往路用データに対応する往路書込用画像信号を出力し、さらに該往路書込用画像信号の出力開始から第2待機時間の経過後に復路用データに対応する復路書込用画像信号を出力する。
さらに、上記第2目的を達成するため、エンジンコントローラにより、書込要求信号の出力前に第1および第2待機時間を調整することにより主走査方向における潜像の書込位置を補正するように構成してもよい。このように第1および第2待機時間の調整によって潜像書込位置が補正されて主走査方向における潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することができる。
<第1実施形態>
図1はこの発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、いわゆるタンデム方式のカラープリンタであり、潜像担持体としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の感光体2Y、2M、2C、2Kを装置本体5内に並設している。そして、各感光体2Y、2M、2C、2K上のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナー像のみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。すなわち、この画像形成装置では、ユーザからの画像形成要求に応じてホストコンピュータなどの外部装置から画像形成指令がCPUやメモリなどを有するメインコントローラ11に与えられると、この画像形成指令に対応する画像信号や制御信号などがメインコントローラ11からエンジンコントローラ10やエンジン部EGに与えられる。そして、エンジンコントローラ10のCPUがエンジン部EGの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートSに画像形成指令に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、4つの感光体2Y、2M、2C、2Kのそれぞれに対応して帯電ユニット、現像ユニット、露光ユニットおよびクリーニング部が設けられている。このように、各トナー色ごとに、感光体、帯電ユニット、現像ユニット、露光ユニットおよびクリーニング部を備えて該トナー色のトナー像を形成する画像形成手段が設けられている。なお、これらの画像形成手段(感光体、帯電ユニット、現像ユニット、露光ユニットおよびクリーニング部)の構成はいずれの色成分についても同一であるため、ここではイエローに関する構成について説明し、その他の色成分については相当符号を付して説明を省略する。
感光体2Yは図1の矢印方向(副走査方向)に回転自在に設けられている。また、感光体2Yの周りにその回転方向に沿って、帯電ユニット3Y、現像ユニット4Yおよびクリーニング部(図示省略)がそれぞれ配置されている。帯電ユニット3Yは例えばスコロトロン帯電器で構成されており、帯電バイアス印加によって感光体2Yの外周面を所定の表面電位に均一に帯電させる。そして、この帯電ユニット3Yによって帯電された感光体2Yの外周面に向けて露光ユニット6Yから走査光ビームLyが照射される。これによって画像形成指令に含まれるイエロー画像データに対応する静電潜像が感光体2Y上に形成される。なお、露光ユニット6(6Y,6M,6C,6K)の構成および動作については後で詳述する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4Yによってトナー現像される。この現像ユニット4Yはイエロートナーを内蔵している。そして、現像バイアスが現像ローラ41Yに印加されると、現像ローラ41Y上に担持されたトナーが感光体2Yの表面各部にその表面電位に応じて部分的に付着する。その結果、感光体2Y上の静電潜像がイエローのトナー像として顕像化される。
現像ユニット4Yで現像されたイエロートナー像は、一次転写領域TRy1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。また、イエロー以外の色成分についても、イエローと全く同様に構成されており、感光体2M、2C、2K上にマゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像がそれぞれ形成されるとともに、一次転写領域TRm1、TRc1、TRk1でそれぞれ中間転写ベルト71上に一次転写される。
この転写ユニット7は、2つのローラ72、73に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ72を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向R2に回転させるベルト駆動部(図示省略)とを備えている。また、中間転写ベルト71を挟んでローラ73と対向する位置には、該ベルト71表面に対して不図示の電磁クラッチにより当接・離間移動可能に構成された二次転写ローラ74が設けられている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、一次転写タイミングを制御することで各トナー像を重ね合わせてカラー画像を中間転写ベルト71上に形成するとともに、カセット8から取り出されて中間転写ベルト71と二次転写ローラ74との間の二次転写領域TR2に搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。一方、モノクロ画像をシートSに転写する場合には、ブラックトナー像のみを感光体2Kに形成するとともに、二次転写領域TR2に搬送されてくるシートS上にモノクロ画像を二次転写する。また、こうして画像の2次転写を受けたシートSは定着ユニット9を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部に向けて搬送される。
なお、中間転写ベルト71へトナー像を一次転写した後の各感光体2Y、2M、2C、2Kは、不図示の除電手段によりその表面電位がリセットされ、さらに、その表面に残留したトナーがクリーニング部により除去された後、帯電ユニット3Y、3M、3C、3Kにより次の帯電を受ける。
また、ローラ72の近傍には、転写ベルトクリーナ75および濃度センサが配置されている。これらのうち、クリーナ75は図示を省略する電磁クラッチによってローラ72に対して近接・離間移動可能となっている。そして、ローラ72側に移動した状態でクリーナ75のブレードがローラ72に掛け渡された中間転写ベルト71の表面に当接し、二次転写後に中間転写ベルト71の外周面に残留付着しているトナーを除去する。
図3は図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す主走査断面図であり、図4は図3の露光ユニットにおける光ビームの走査範囲を示す図であり、図5は図1の画像形成装置の露光ユニットおよび露光ユニットを制御するための露光制御ユニットを示す図である。以下、これらの図面を参照しつつ、露光ユニット6、露光制御ユニット12の構成および動作について詳述する。なお、露光ユニット6および露光制御ユニット12の構成はいずれの色成分についても同一であるため、ここではイエローに関する構成について説明し、その他の色成分については相当符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、露光ユニット6Yは露光筐体61を有している。そして、露光筐体61に単一のレーザー光源62が固着されており、レーザー光源62から光ビームを射出可能となっている。このレーザー光源62はメインコントローラ11からの画像信号Svに基づきON/OFF制御されて該画像信号Svに対応して変調された光ビームがレーザー光源62から前方に射出される。すなわち、この実施形態では、メインコントローラ11にビデオクロック発生部111が設けられており、基準周波数、例えば68MHzのビデオクロック信号VCを出力している。そして、このビデオクロック信号VCを基準として画像出力部112がメインコントローラ11に与えられた画像形成指令に含まれるイエロー画像データに対応する画像信号Svを作成する。この画像信号Svは露光ユニット6Yのレーザー光源62に出力され、該画像信号Svに応じて光ビームは変調され、該変調された光ビームがレーザー光源62から前方に射出される。
また、この露光筐体61の内部には、レーザー光源62からの光ビームを感光体2の表面(図示省略)に走査露光するために、コリメータレンズ631、シリンドリカルレンズ632、ミラー64、偏向器65、走査レンズ66およびミラー68が設けられている。すなわち、レーザー光源62からの光ビームは、コリメータレンズ631により適当な大きさのコリメート光にビーム整形された後、副走査方向Yにのみパワーを有するシリンドリカルレンズ632に入射される。そして、シリンドリカルレンズ632を調整することでコリメート光は副走査方向Yにおいて偏向器65の偏向ミラー面651付近で結像される。このように、この実施形態では、コリメータレンズ631およびシリンドリカルレンズ632がレーザー光源62からの光ビームを整形するビーム整形系63として機能している。なお、この実施形態では、ビーム整形系63と偏向器65の偏向ミラー面651との間にミラー64を設け、いわゆる斜め入射構造を構成している。すなわち、レーザー光源62からの光ビームは、ビーム整形系63によりビーム整形された後、ミラー64により折り返されて偏向器65の偏向ミラー面651の揺動軸(図3紙面に対して垂直な軸)と直交する基準面(紙面と平行な面)に対して鋭角をなすように偏向ミラー面651に入射される。
この偏向器65は半導体製造技術を応用して微小機械を半導体基板上に一体形成するマイクロマシニング技術を用いて形成されるものであり、共振振動する振動ミラーで構成されている。すなわち、偏向器65では、共振振動する偏向ミラー面651により光ビームを主走査方向Xに偏向可能となっている。より具体的には、偏向ミラー面651は主走査方向Xとほぼ直交する揺動軸(ねじりバネ)周りに揺動自在に軸支されるとともに、作動部652から与えられる外力に応じて揺動軸周りに揺動する。この作動部652はイエロー用の露光制御ユニット12Yのミラー駆動部121からのミラー駆動信号に基づき偏向ミラー面651に対して静電気的、電磁気的あるいは機械的な外力を作用させて偏向ミラー面651をミラー駆動信号の周波数で揺動させる。なお、作動部652による駆動方式は静電吸着、電磁気力あるいは機械力などのいずれの方式を採用してもよく、それらの駆動方式は周知であるため、ここでは説明を省略する。
この実施形態では、偏向器65の振動動作をON/OFF制御するために、エンジンコントローラ10にミラー駆動制御部101が設けられており、エンジンコントローラ10のCPUがミラー駆動制御部101の機能を担っている。すなわち、このミラー駆動制御部101は適当なタイミングで偏向器65の動作周波数と一致する駆動周波数(例えば5KHz)を有する駆動信号Sdをミラー駆動部121に与えて偏向器65を振動させる。
また、このようにして駆動される偏向器65には、例えば特開平9−197334号公報に記載されたような共振周波数調整部653が設けられており、偏向器65の共振周波数を変化させることが可能となっている。すなわち、この共振周波数調整部653では偏向器65のねじりバネ(図示省略)に電気抵抗素子が形成されるとともに、該電気抵抗素子が露光制御ユニット12Yの周波数制御部122と電気的に接続されている。そして、周波数制御部122による電気抵抗素子への通電制御によりねじりバネの温度が変化する。これによって、ねじりバネのバネ定数が変化し、偏向器65の共振周波数を変更させることができる。そこで、この実施形態では、後述するように共振周波数がミラー駆動信号(駆動信号Sd)の周波数、つまり駆動周波数と不一致である場合には、共振周波数調整部653により偏向器65の共振周波数を変動させて駆動周波数とほぼ一致させている(共振周波数制御)。なお、偏向器65の共振周波数を変化させる具体的な構成はこれに限定されるものではなく、従来より周知の構成を採用することができる。
また、ミラー駆動部121はミラー駆動信号の電圧や電流などの駆動条件を変更設定することができるように構成されている。したがって、必要に応じてミラー駆動信号の電圧を変更設定することが可能となっており、電圧変更によって偏向器65の振幅値を調整することも可能となっている。
そして、偏向器65の偏向ミラー面651で偏向された光ビームは走査レンズ66に向けて偏向される。この実施形態では、走査レンズ66は、感光体2の表面上の有効画像領域EIRの全域においてF値が略同一となるように構成されている。したがって、走査レンズ66に向けて偏向された光ビームは、走査レンズ66を介して感光体2Yの表面の有効画像領域EIRに略同一のスポット径で結像される。これにより、光ビームが主走査方向Xと平行に走査して主走査方向Xに伸びるライン状の潜像が感光体2の表面上に形成される。なお、この実施形態では、偏向器65により走査可能な走査範囲SR2は、図3に示すように、有効画像領域EIR上で光ビームを走査させるための第1走査範囲(本発明の「走査範囲」)SR1よりも広く設定されている。また、第1走査範囲SR1が第2走査範囲SR2の略中央部に位置しており、光軸に対してほぼ対称となっている。さらに、同図中の符号θirは有効画像領域EIRの端部に対応する偏向ミラー面651の振幅角を示し、符号θsは次に説明する光検知センサに対応する偏向ミラー面651の振幅角を示している。
また、この実施形態では、図3および図4に示すように、走査光ビームの走査経路の一方端を折り返しミラー69aにより光検知センサ60に導いている。この折り返しミラー69aは第2走査範囲SR2の一方端部に配置され、主走査方向Xの一方側(+X)で第1走査範囲SR1を外れた位置を移動する走査光ビームを光検知センサ60に導光する。そして、光検知センサ60により該走査光ビームが受光されてセンサ位置(Hsync相当角θs)を通過するタイミングで信号が光検知センサ60から出力される。このように、この実施形態では、光検知センサ60によって主走査方向Xに走査される光ビームを主走査方向Xの一方側(+X)で第1走査範囲SR1から外れた領域で検知することが可能となっており、この光検知センサ60が本発明の「センサ」に相当している。
なお明細書では、主走査方向Xの一方側(+X)を「往路側」とする一方、他方側(−X)を「復路側」とする。また、往路側(+X)から復路側(−X)に走査される光ビームを「往路光ビーム」と称し、該往路光ビームの走査により感光体2にライン潜像を書き込む動作および位置を「往路書込」と称する。逆に、復路側(−X)から往路側(+X)に走査される光ビームを「復路光ビーム」と称し、該復路光ビームの走査により感光体2にライン潜像を書き込む動作および位置を「復路書込」と称する。
また、この実施形態では、光検知センサ60が第2走査範囲SR2の往路側端部に配置されているため、往路光ビームの走査初期段階で該光ビームが光検知センサ60を通過して検知信号Hsyncが出力され、また復路光ビームの走査終了段階で該光ビームが光検知センサ60を通過して検知信号Hsyncが出力される。このように光ビームの往復走査ごとに2回の検知信号Hsyncが出力される。そこで、これらの信号を区別するため、この明細書では、往路光ビームの検知に対応する検知信号Hsyncを「第1検知信号Hsync1」とし、この信号Hsync1が本発明の「検知信号」に相当している。逆に復路光ビームの検知に対応する検知信号Hsyncを「第2検知信号Hsync2」とする。また、これらを区別しないで説明する際には、単に「検知信号Hsync」と称する。
このようにして検知される信号Hsyncはエンジンコントローラ10の書込タイミング調整部102に与えられる。この書込タイミング調整部102には、エンジンコントローラ10のカウントクロック発生部103から計時用クロック信号が与えられており、この計時用クロック信号に基づき書込タイミング調整部102は検知信号Hsync1からの経過時間を計測し、後述するようなタイミングで画像出力部112にビデオリクエスト(書込要求)信号Vreqを順次出力する。そして、連続して出力される2つのビデオリクエスト信号のうち先のビデオリクエスト信号Vreqを受けた画像出力部112がビデオクロック信号VCを基準として往路書込用の画像信号Svを出力する。さらに、2つのビデオリクエスト信号のうちの後のビデオリクエスト信号Vreqを受けた画像出力部112がビデオクロック信号VCを基準として復路書込用の画像信号Svを出力する。このように書込タイミング調整部102がビデオリクエスト信号Vreqの出力タイミングを調整することによって主走査方向Xにおける潜像書込位置が調整される。なお、この実施形態では、計時用クロック信号の周波数をビデオクロック信号VCのそれよりも大きな値、例えばビデオクロック信号VCの周波数の4倍に設定している。これによって、ビデオリクエスト信号Vreqを高分解能で制御して潜像の書込開始位置を正確に制御することができる。また、図5中の符号104は記憶部であり、種々のデータ、例えば後述する駆動制御量や主走査レジスト量などを記憶する。
また、光検知センサ60による走査光ビームの検知信号Hsyncは露光制御ユニット12Yの計測部123にも伝達され、該計測部123において第1走査範囲SR1を光ビームが走査する走査時間や駆動周期などに関連する駆動情報が算出される。そして、この計測部123において算出された実測情報が周波数制御部122に伝達され、周波数制御部122は偏向器65の共振周波数の調整を行う。
図6は図1の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。上記のように構成された装置では、偏向器65が振動停止している状態で画像形成指令が与えられると、画像形成開始前にエンジンコントローラ10が起動処理(ステップSE1)を実行する。そして、エンジンコントローラ10が後述するタイミングでビデオリクエスト信号Vreqをメインコントローラ11に出力する一方、各ビデオリクエスト信号Vreqを受けたメインコントローラ11が画像信号Svをエンジン部EGに出力する。これによって、各色ごとに感光体への潜像形成が行われる。
図7は図1の画像形成装置で実行される起動処理を示すフローチャートである。また、図8は起動処理の動作を示す図である。この起動処理(ステップSE1)が開始されると、ステップSE11で偏向器65を作動させるための駆動制御量を予め記憶部104に記憶されている初期値に設定する。より具体的には、ミラー駆動信号および共振周波数調整部653に与える信号の電気特性値(周波数、電圧や電流)を記憶部104から読み出し、設定している。また、検知信号Hsyncの出力数を示すカウント値Nをゼロにリセットする(ステップSE12)。
こうして、初期設定が完了すると、上記した初期値でミラー駆動が開始される(ステップSE13)。このとき、偏向器65の振幅は図8に示すようにゼロから徐々に増大していく。そして、振幅がセンサ位置(Hsync相当角θs)に達する、つまり走査光ビームが光検知センサ60を通過するタイミングで検知信号Hsyncが光検知センサ60から出力される。これにより、レーザー光源62からの光ビームの射出が確認されるとともに、光検知センサ60からの検知信号Hsyncに基づく書込処理が可能となる。
そこで、この実施形態では、光ビームの振幅がほぼ一定となり、振動動作が安定化したことを確認するため、検知信号Hsyncが4回以上出力されるのを待って(ステップSE14〜SE16)、起動処理を終了して書込タイミング補正処理に移行する。なお、検知信号Hsyncの個数、つまりカウント値Nは「4」に限定されるものではなく、「1」以上の値を設定することができる。また、検知信号Hsyncの数ではなく、安定化に必要な時間を予め求めておき、ミラー駆動開始から当該時間が経過するのを待って起動処理を終了するように構成してもよい。
上記起動処理(ステップSE1)に続いて往復書込動作が実行される。以下、図6と図9を参照しつつ往復書込動作について説明する。この往復書込動作を実行するため、エンジンコントローラ10がステップSE2〜SE8を実行する一方、メインコントローラ11がステップSM1〜SM6を実行する。すなわち、図6に示すように、ステップSE2で第1検知信号Hsync1が出力されると、第1検知信号Hsync1の出力からの経過時間の計測が開始される(ステップSE3)。そして、経過時間が本発明の「第1待機時間」に相当する往路側待機時間Tw1に達する(ステップSE4)と、書込タイミング調整部102から画像出力部112に先のビデオリクエスト信号Vreqが出力される(ステップSE5)。また、経過時間が本発明の「第2待機時間」に相当する復路側待機時間Tw2に達する(ステップSE6)と、書込タイミング調整部102から画像出力部112に後のビデオリクエスト信号Vreqが出力される(ステップSE7)。このようなエンジンコントローラ10での一連の処理(ステップSE3〜SE7)はステップSE8で書込終了と判定されるまで繰り返して実行される。
一方、メインコントローラ11では、予め画像データに対して種々の画像処理を施して一往復分のデータ(往路ラインデータおよび復路ラインデータ)が作成されてラインバッファなどのメモリに記憶される(ステップSM1)。こうしてラインデータをメモリに記憶させた状態でビデオリクエスト信号Vreqの入力を待つ(ステップSM2)。そして、書込タイミング調整部102からのビデオリクエスト信号Vreqを受け取ると、画像出力部112がビデオクロック信号VCを基準として往路ラインデータに対応する画像信号Svを出力して往路書込を実行する(ステップSM3)。これに続いて、復路ラインデータをメモリに記憶させた状態でビデオリクエスト信号Vreqの入力を待つ(ステップSM4)。そして、書込タイミング調整部102からのビデオリクエスト信号Vreqを受け取ると、画像出力部112がビデオクロック信号VCを基準として復路ラインデータに対応する画像信号Svを出力して往路書込を実行する(ステップSM5)。このようなメインコントローラ11での一連の処理(ステップSM1〜SM5)はステップSM6で書込終了と判定されるまで繰り返して実行されて感光体2への2次元潜像の書込(書込工程)が実行される。なお、この実施形態では、ステップSM1で一往復分のデータを作成しているが、複数往復分のデータを作成してもよい。また、往路ラインデータに対応する画像信号Svを出力した(ステップSM3)後に次の往路ラインデータを直ちに作成してメモリに記憶させるように構成してもよい。この点については復路ラインデータについても全く同様である。さらに、本発明の「往路用データ」に相当する往路ラインデータおよび「復路用データ」に相当する復路ラインデータの作成タイミングについては、後で実施形態においても全く同様である。
以上のように、この実施形態によれば、エンジンコントローラ10からメインコントローラ11にビデオリクエスト信号(書込要求信号)Vreqが順番に出力され、各信号を受けてメインコントローラ11は露光ユニット6に画像信号Svを出力して潜像書込を開始している。また、往路書込と復路書込とを制御するため、エンジンコントローラ10は検知信号Hsyncに基づきメインコントローラ11へのビデオリクエスト信号Vreqの出力タイミングを調整している。このように単一のセンサ60により往復書込が行われる。したがって、最小限のセンサにより往復書込を行うことができる。しかも、メインコントローラ11は、エンジンコントローラ10からのビデオリクエスト信号Vreqの入力前に往路ラインデータ(往路用データ)と復路ラインデータ(復路用データ)とを作成している。このため、ビデオリクエスト信号Vreqの入力に応じて往路用データに対応する往路書込用画像信号Svと復路用データに対応する復路書込用画像信号Svとを確実に出力することができ、画像データに対応する潜像を確実に、しかも良好に形成することができる。その結果、画像を良好に形成することができる。
また、この実施形態では、ビデオリクエスト信号Vreqの出力タイミングを調整することで往復書込位置(潜像形成位置)を補正することが可能となっている。したがって、第1および第2待機時間Tw1,Tw2を適宜調整することによって潜像書込位置を補正することができる。このように、この実施形態によれば、主走査方向Xにおける潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することができる。
<第2実施形態>
図10はこの発明にかかる画像形成装置の第2実施形態を示す図である。また、図11は第2実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、エンジンコントローラ10からメインコントローラ11に2種類のビデオリクエスト信号(書込要求信号)Vreq1,Vreq2が個別に入力されるように構成されている点である。すなわち、第2実施形態では、図11に示すように、ステップSE2で第1検知信号Hsync1が出力されると、第1検知信号Hsync1の出力からの経過時間の計測が開始される(ステップSE3)。そして、経過時間が本発明の「第1待機時間」に相当する往路側待機時間Tw1に達する(ステップSE4)と、書込タイミング調整部102から画像出力部112に往路書込用のビデオリクエスト信号Vreq1が出力される(ステップSE5)。また、経過時間が本発明の「第2待機時間」に相当する復路側待機時間Tw2に達する(ステップSE6)と、書込タイミング調整部102から画像出力部112に復路書込用のビデオリクエスト信号Vreq2が出力される(ステップSE7)。このようなエンジンコントローラ10での一連の処理(ステップSE3〜SE7)はステップSE8で書込終了と判定されるまで繰り返して実行される。
一方、メインコントローラ11では、予め画像データに対して種々の画像処理を施して一往復分のデータ(往路ラインデータおよび復路ラインデータ)が作成されてラインバッファなどのメモリに記憶される(ステップSM1)。こうしてラインデータをメモリに記憶させた状態でビデオリクエスト信号Vreq1の入力を待つ(ステップSM2)。そして、書込タイミング調整部102からのビデオリクエスト信号Vreq1を受け取ると、画像出力部112がビデオクロック信号VCを基準として往路ラインデータに対応する画像信号Svを出力して往路書込を実行する(ステップSM3)。これに続いて、復路ラインデータをメモリに記憶させた状態でビデオリクエスト信号Vreq2の入力を待つ(ステップSM4)。そして、書込タイミング調整部102からのビデオリクエスト信号Vreq2を受け取ると、画像出力部112がビデオクロック信号VCを基準として復路ラインデータに対応する画像信号Svを出力して往路書込を実行する(ステップSM5)。このようなメインコントローラ11での一連の処理(ステップSM1〜SM5)はステップSM6で書込終了と判定されるまで繰り返して実行されて感光体2への2次元潜像の書込(書込工程)が実行される。
以上のように、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、単一のセンサ60により往復書込を行うとともに、エンジンコントローラ10からのビデオリクエスト信号Vreq1,Vreq2の入力前に往路ラインデータ(往路用データ)と復路ラインデータ(復路用データ)とが作成される。したがって、最小限のセンサ60により往復書込を行いながらも良好な画像を形成することができる。
<第3実施形態>
図12はこの発明にかかる画像形成装置の第3実施形態を示す図である。また、図13は第3実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、エンジンコントローラ10からメインコントローラ11にビデオリクエスト信号(書込要求信号)Vreqのみならず第2待機時間Tw2が入力されるように構成されている点である。ここで、第3実施形態における「第2待機時間Tw2」は図14に示すように往路書込の開始時点TM1から復路書込の開始時点TM2までの時間間隔に相当する時間である。すなわち、第3実施形態では、図13に示すように、ステップSE2で第1検知信号Hsync1が出力されると、第1検知信号Hsync1の出力からの経過時間の計測が開始される(ステップSE3)。そして、経過時間が本発明の「第1待機時間」に相当する往路側待機時間Tw1に達する(ステップSE4)と、書込タイミング調整部102から画像出力部112に往路書込用のビデオリクエスト信号Vreqが出力される(ステップSE5)。また、第2待機時間Tw2がメインコントローラ11に出力される(ステップSE67)。このようなエンジンコントローラ10での一連の処理(ステップSE3〜SE5、SE67)はステップSE8で書込終了と判定されるまで繰り返して実行される。
一方、メインコントローラ11では、予め画像データに対して種々の画像処理を施して一往復分のデータ(往路ラインデータおよび復路ラインデータ)が作成されてラインバッファなどのメモリに記憶される(ステップSM1)。こうしてラインデータをメモリに記憶させた状態でビデオリクエスト信号Vreqおよび第2待機時間Tw2の入力を待つ(ステップSM7)。そして、書込タイミング調整部102からのビデオリクエスト信号Vreqおよび第2待機時間Tw2を受け取ると、画像出力部112がビデオクロック信号VCを基準として往路ラインデータに対応する往路書込用画像信号Svを出力して往路書込を実行する(ステップSM3)。また、往路書込用画像信号Svの出力からの経過時間の計測が開始される(ステップSM8)。そして、その経過時間がステップSM7で受信した第2待機時間Tw2に達する(ステップSM9)と、画像出力部112がビデオクロック信号VCを基準として復路ラインデータに対応する復路書込用画像信号Svを出力して往路書込を実行する(ステップSM5)。このようなメインコントローラ11での一連の処理(ステップSM1、SM7、SM3、SM8、SM9、SM5)はステップSM6で書込終了と判定されるまで繰り返して実行されて感光体2への2次元潜像の書込(書込工程)が実行される。
以上のように、この第3実施形態においても第1実施形態と同様に、単一のセンサ60により往復書込を行うとともに、エンジンコントローラ10からのビデオリクエスト信号Vreqの入力前に往路ラインデータ(往路用データ)と復路ラインデータ(復路用データ)とが作成される。したがって、最小限のセンサ60により往復書込を行いながらも良好な画像を形成することができる。
<第4実施形態>
ところで、いわゆるタンデム方式の画像形成装置では、上記したように各色ごとにトナー像が形成されるが、これらの色間で主走査方向Xにトナー像の位置ずれが生じることがある。例えば上記第1実施形態では、図15(a)および(b)に示すように、いずれの色についても予め設定しておいた待機時間Tw1,Tw2に基づき往復書込を行うと、イエローの潜像書込位置(同図(b))が基準色であるブラックの潜像書込位置(同図(a))に対して往路側(+X)にずれることがある。この位置ずれ量ΔKy(=K(k)−K(y))が色ずれの原因となる。そこで、この位置ずれ量ΔKyをイエローの主走査レジスト量Tryとして設定し、この主走査レジスト量Tryを考慮してイエローの書込開始タイミングを補正することができる。これによって、同図(c)に示すように、レジスト補正後のイエローの潜像書込位置は基準色の潜像書込位置と一致する。なお、この実施形態では、待機時間Tw1,Tw2はいずれも第1検知信号Hsyncを基準として計時されるため、往路側待機時間Tw1(y)については、
Tw1(y)=Tw1+Try
により調整するのに対し、復路側待機時間Tw2(y)については、
Tw2(y)=Tw2−Try
により調整することができる。もちろん、シアンおよびマゼンタについても、位置ずれが発生する場合には、イエローと同様にして待機時間Tw1、Tw2を調整することで、主走査方向Xにおける潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することができる。
そこで、この第4実施形態では、ブラック色を基準色とし、この基準色のトナー像に対するシアン、マゼンタおよびイエローのトナー像の位置ずれ量をそれぞれ主走査レジスト量Trc、Trm、Tryとして記憶部104に記憶している。そして、往復書込動作前にレジスト補正処理を実行することで待機時間Tw1,Tw2を調整している。以下、図15ないし図17を参照しつつ本発明の第4実施形態について説明する。
図16は第4実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。この第4実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、往復書込動作に先立ってレジスト補正処理(ステップSE9)を実行している点である。
図17は第4実施形態にかかる画像形成装置で実行されるレジスト補正処理を示すフローチャートである。また、図18は記憶部に記憶されている主走査レジスト量の内容を示す図である。このレジスト補正処理では、各色ごとに、当該色の主走査レジスト量Trを記憶部104から読み出した(ステップSE91)後、次式
Tw1=Tw1+Tr
Tw2=Tw2−Tr
に基づき待機時間Tw1およびTw2を調整する(ステップSE92、SE93)。なお、主走査レジスト量Trc、Trm、Tryを求める方法については、既に周知であるため、ここではその一例について簡単に説明する。このレジスト量の検出工程では、所定形状のレジストパターンを使用して各色の位置ずれを検出することが行われている。このレジストパターンとしては、例えば主走査方向に伸びる主走査方向横線と、その横線に対して45度の角度をなす斜線とを組み合わせた略「フ」状のパターンを用いることができる。そして、横線と斜線とをレジストセンサにより検知し、各位検知時間差から主走査レジスト量が演算される。
こうして、レジスト補正処理(ステップSE9)が完了すると、第1実施形態と同様にしてエンジンコントローラ10がステップSE2〜SE8を実行する一方、メインコントローラ11がステップSM1〜SM6を実行して往復書込が繰り返される。
以上のように、この第4実施形態においても第1実施形態と同様に、単一のセンサ60により往復書込を行うとともに、エンジンコントローラ10からのビデオリクエスト信号Vreqの入力前に往路ラインデータ(往路用データ)と復路ラインデータ(復路用データ)とが作成される。したがって、最小限のセンサ60により往復書込を行いながらも良好な画像を形成することができる。
また、エンジンコントローラ10からメインコントローラ11にビデオリクエスト信号(書込要求信号)Vreqが順次出力され、各信号を受けてメインコントローラ11は露光ユニット6に画像信号Svを出力して潜像書込を開始している。すなわち、ビデオリクエスト信号Vreqの出力タイミングを調整することで往復書込位置(潜像形成位置)を補正することが可能となっている。このように、第1および第2待機時間Tw1,Tw2の調整によって潜像書込位置を補正しているため、主走査方向Xにおける潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することができる。
また、この実施形態では、潜像書込前にレジスト補正処理(ステップSE9)を行い、主走査レジスト量Trc、Trm、Tryに基づき第1および第2待機時間Tw1,Tw2が調整される。このため、ビデオリクエスト信号Vreqの出力タイミングも主走査レジスト量Trc、Trm、Tryに応じて調整され、各色ごとに往路側および復路側での潜像書込位置が補正され、その結果、色ずれが抑制されて高品質なカラー画像を形成することができる。
<第5実施形態>
図19は第5実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。この第5実施形態が第2実施形態と大きく相違する点は、往復書込動作に先立ってレジスト補正処理(ステップSE9)を実行している点である。なお、レジスト補正処理の動作は上記した第4実施形態と同一であり、レジスト補正処理(ステップSE9)が完了すると、第2実施形態と同様にしてエンジンコントローラ10がステップSE2〜SE8を実行する一方、メインコントローラ11がステップSM1〜SM6を実行して往復書込が繰り返される。
以上のように、この第5実施形態においても第2実施形態と同様に、単一のセンサ60により往復書込を行うとともに、エンジンコントローラ10からのビデオリクエスト信号Vreq1,Vreq2の入力前に往路ラインデータ(往路用データ)と復路ラインデータ(復路用データ)とが作成される。したがって、最小限のセンサ60により往復書込を行いながらも良好な画像を形成することができる。
また、エンジンコントローラ10からメインコントローラ11にビデオリクエスト信号(書込要求信号)Vreq1,Vreq2が順番に出力され、各信号を受けてメインコントローラ11は露光ユニット6に画像信号Svを出力して潜像書込を開始している。したがって、第4実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、第1および第2待機時間Tw1,Tw2の調整によって潜像書込位置を補正することができ、主走査方向Xにおける潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することができる。また、各色ごとに往路側および復路側での潜像書込位置が補正され、その結果、色ずれが抑制されて高品質なカラー画像を形成することができる。
<第6実施形態>
上記第1実施形態において往復書込動作に先立ってレジスト補正処理(ステップSE9)を行ったものが第4実施形態であり、上記第2実施形態において往復書込動作に先立ってレジスト補正処理(ステップSE9)を行ったものが第5実施形態であるが、第3実施形態に対しても同様の処理を追加することができる。ただし、第1および第2実施形態では、待機時間Tw1,Tw2はいずれも第1検知信号Hsyncを基準として計時されるのに対し、第3実施形態では待機時間Tw2は往路書込用画像信号Svの出力開始を基準として計時されている。つまり第3実施形態では、「第2待機時間Tw2」は図14に示すように往路書込の開始時点TM1から復路書込の開始時点TM2までの時間間隔に相当する時間である。したがって、第3実施形態においてレジスト補正処理を行うためには、レジスト補正処理の一部を変更する必要がある。ここでは、第3実施形態でのレジスト補正処理について説明した後で、第3実施形態にレジスト補正処理を追加した第6実施形態について説明する。
上記第3実施形態では、例えば図20(a)および(b)に示すように、いずれの色についても予め設定しておいた待機時間Tw1,Tw2に基づき往復書込を行うと、イエローの潜像書込位置(同図(b))が基準色であるブラックの潜像書込位置(同図(a))に対して往路側(+X)にずれることがある。この位置ずれ量ΔKy(=K(k)−K(y))が色ずれの原因となる。そこで、この位置ずれ量ΔKyをイエローの主走査レジスト量Tryとして設定し、この主走査レジスト量Tryを考慮してイエローの書込開始タイミングを補正することができる。これによって、同図(c)に示すように、レジスト補正後のイエローの潜像書込位置は基準色の潜像書込位置と一致する。なお、この実施形態では、待機時間Tw1は第1検知信号Hsyncを基準として計時されるため、往路側待機時間Tw1(y)については、
Tw1(y)=Tw1+Try
により調整するのに対し、待機時間Tw2は往路書込用画像信号Svの出力を基準として計時されるため、復路側待機時間Tw2(y)については、
Tw2(y)=Tw2−2Try
により調整することができる。もちろん、シアンおよびマゼンタについても、位置ずれが発生する場合には、イエローと同様にして待機時間Tw1、Tw2を調整することで、主走査方向Xにおける潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することができる。
そこで、この第6実施形態では、ブラック色を基準色とし、この基準色のトナー像に対するシアン、マゼンタおよびイエローのトナー像の位置ずれ量をそれぞれ主走査レジスト量Trc、Trm、Tryとして記憶部104に記憶している。そして、往復書込動作前にレジスト補正処理を実行することで待機時間Tw1,Tw2を調整している。以下、図18、図20ないし図22を参照しつつ本発明の第6実施形態について説明する。
図21は第6実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。この第6実施形態が第3実施形態と大きく相違する点は、往復書込動作に先立ってレジスト補正処理(ステップSE9)を実行している点である。
図22は第6実施形態にかかる画像形成装置で実行されるレジスト補正処理を示すフローチャートである。このレジスト補正処理では、各色ごとに、当該色の主走査レジスト量Trを記憶部104から読み出した(ステップSE91)後、次式
Tw1=Tw1+Tr
Tw2=Tw2−2Tr
に基づき待機時間Tw1およびTw2を調整する(ステップSE92、SE94)。なお、主走査レジスト量Trc、Trm、Tryについては、上記したとおり、従来より周知の方法により求められ、記憶部104に予め記憶されている。
こうして、レジスト補正処理(ステップSE9)が完了すると、第3実施形態と同様にしてエンジンコントローラ10がステップSE2〜SE8を実行する一方、メインコントローラ11がステップSM1、SM7、SM3、SM8、SM9、SM5、SM6を実行して往復書込が繰り返される。
以上のように、この第6実施形態においても第3実施形態と同様に、単一のセンサ60により往復書込を行うとともに、エンジンコントローラ10からのビデオリクエスト信号Vreqの入力前に往路ラインデータ(往路用データ)と復路ラインデータ(復路用データ)とが作成される。したがって、最小限のセンサ60により往復書込を行いながらも良好な画像を形成することができる。
また、エンジンコントローラ10からメインコントローラ11にビデオリクエスト信号(書込要求信号)Vreqが出力され、信号Vreqを受けてメインコントローラ11は露光ユニット6に画像信号Svを出力して潜像書込を開始している。したがって、第4および第5実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、第1および第2待機時間Tw1,Tw2の調整によって潜像書込位置を補正することができ、主走査方向Xにおける潜像書込位置を簡易に、しかも正確に調整することができる。また、各色ごとに往路側および復路側での潜像書込位置が補正され、その結果、色ずれが抑制されて高品質なカラー画像を形成することができる。
<その他>
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記第1ないし第3実施形態で示された発明の適用対象はタンデム方式の画像形成装置に限定されるものではなく、エンジンコントローラからの書込要求信号に基づきメインコントローラから出力される画像信号に基づき光ビームを変調しながら偏向ミラー面により該変調光ビームを主走査方向に往復走査することによって往復書込動作を実行する装置全般に適用することができる。例えば単色画像を形成するモノクロ画像形成装置においてもトナー像の位置を主走査方向に移動補正したい場合があるが、その移動量に応じて第1および第2待機時間Tw1,Tw2を調整することでトナー像を主走査方向に補正することができる。
また、上記第4ないし第6実施形態では、ブラック色を基準色としているが、基準色はこれに限定されるものではなく、複数色のうちの特定色を基準色とすることができる。
また、上記第4ないし第6実施形態では主走査レジスト量Trに応じて第1および第2待機時間Tw1,Tw2を調整しているが、他のパラメータに応じて第1および第2待機時間Tw1,Tw2を調整して潜像書込位置を補正するように構成してもよい。
さらに、上記第1ないし第6実施形態では、振動ミラーとしてマイクロマシニング技術を用いて形成された偏向器65を採用しているが、共振振動する振動ミラーを用いて光ビームを偏向して潜像担持体上に光ビームを走査させる画像形成装置全般に本発明を適用することができる。
本発明にかかる画像形成装置の第1実施形態を示す図。 図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図。 図1の画像形成装置の露光ユニットの構成を示す主走査断面図。 図3の露光ユニットにおける光ビームの走査範囲を示す図。 図1の画像形成装置の露光ユニットおよび露光制御ユニットを示す図。 図1の画像形成装置の動作を示すフローチャート。 図1の画像形成装置で実行される起動処理を示すフローチャート。 起動処理の動作を示す図。 偏向器の振幅状態を示す図。 この発明にかかる画像形成装置の第2実施形態を示す図。 第2実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャート。 この発明にかかる画像形成装置の第3実施形態を示す図。 第3実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャート。 第3実施形態での待機時間の設定を示す図。 往復書込動作および潜像書込位置の補正動作を示す模式図。 第4実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャート。 第4実施形態で実行されるレジスト補正処理を示すフローチャート。 記憶部に記憶されている主走査レジスト量の内容を示す図。 第5実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャート。 往復書込動作および潜像書込位置の補正動作を示す模式図。 第6実施形態にかかる画像形成装置の動作を示すフローチャート。 第6実施形態で実行されるレジスト補正処理を示すフローチャート。
符号の説明
2,2Y,2M,2C,2K…感光体(潜像担持体)、 10…エンジンコントローラ、 11…メインコントローラ、 60…光検知センサ、 104…記憶部、 651…偏向ミラー面、 EG…エンジン部、 EIR…有効画像領域、 Hsync….検知信号、 Hsync1…第1検知信号、 Tw1…往路側待機時間(第1待機時間)、 Tw2…復路側待機時間(第2待機時間)、 Vreq…ビデオリクエスト信号(書込要求信号)、 Vreq1…ビデオリクエスト信号(往路用書込要求信号)、 Vreq2…ビデオリクエスト信号(復路用書込要求信号)、 X…主走査方向、 (+X)…(主走査方向の)往路側、 (−X)…(主走査方向の)復路側、 Y…副走査方向

Claims (8)

  1. 画像信号を出力するメインコントローラと、前記メインコントローラからの画像信号に基づき光ビームを変調しながら偏向ミラー面により該変調光ビームを主走査方向に往復走査することによって前記主走査方向とほぼ直交する副走査方向に移動する潜像担持体の有効画像領域に潜像を書き込む露光ユニットを有するエンジン部と、前記露光ユニットへの画像信号の出力を要求する書込要求信号を前記メインコントローラに出力するエンジンコントローラとを備えた画像形成装置であって、
    前記露光ユニットは、前記主走査方向の一方側である往路側で、かつ前記潜像担持体の有効画像領域に対応する走査範囲を外れた位置で、前記往路側から前記主走査方向の他方側である復路側に走査される往路光ビームを検知して検知信号を前記エンジンコントローラに出力するセンサを有し、
    前記エンジンコントローラは前記検知信号に基づき書込要求信号を出力し、
    前記メインコントローラは、前記エンジンコントローラから前記書込要求信号が入力される前に光ビームの往路走査により往路書込を行うための往路用データと光ビームの復路走査により復路書込を行うための復路用データとを作成する一方、前記書込要求信号の入力に応じて前記往路用データに対応する往路書込用画像信号と前記復路用データに対応する復路書込用画像信号とを順次出力する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記エンジンコントローラは、前記検知信号の出力から第1待機時間の経過した時点と、前記検知信号の出力から前記第1待機時間よりも長い第2待機時間の経過した時点とに前記書込要求信号を順次出力する一方、
    前記メインコントローラは、前記2つの書込要求信号のうち先の書込要求信号の入力に応じて前記往路用データに対応する往路書込用画像信号を出力し、後の書込要求信号の入力に応じて前記復路用データに対応する復路書込用画像信号を出力する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記エンジンコントローラは、前記検知信号の出力から第1待機時間の経過後に往路用書込要求信号を出力し、さらに前記検知信号の出力から前記第1待機時間よりも長い第2待機時間の経過後に復路用書込要求信号を出力する一方、
    前記メインコントローラは、前記往路用書込要求信号の入力に応じて前記往路用データに対応する往路書込用画像信号を出力し、前記復路用書込要求信号の入力に応じて前記復路用データに対応する復路書込用画像信号を出力する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記エンジンコントローラは、前記検知信号の出力から第1待機時間の経過後に、前記書込要求信号と、前記往路書込の開始時点から前記復路書込の開始時点までの時間間隔を示す第2待機時間とを前記メインコントローラに出力する一方、
    前記メインコントローラは、前記書込要求信号の入力に応じて前記往路用データに対応する往路書込用画像信号を出力し、さらに該往路書込用画像信号の出力開始から前記第2待機時間の経過後に前記復路用データに対応する復路書込用画像信号を出力する請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記エンジンコントローラは、前記書込要求信号の出力前に前記第1および第2待機時間を調整することにより前記主走査方向における潜像の書込位置を補正する請求項2ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 互いに異なる複数色の各々について、前記潜像担持体と、前記露光ユニットと、前記潜像担持体上に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像ユニットとを備え、各潜像担持体に形成されるトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する請求項2ないし4のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記エンジンコントローラは、前記複数色の間での前記主走査方向におけるトナー像の位置ずれ量を主走査レジスト量として記憶する記憶部をさらに備え、前記主走査レジスト量に基づき前記第1および第2待機時間を調整する画像形成装置。
  7. 前記複数色のうちの特定色を基準色とする請求項6記載の画像形成装置であって、
    前記記憶部は該基準色のトナー像に対する該基準色以外の色のトナー像の位置ずれ量を前記主走査レジスト量として記憶する画像形成装置。
  8. 画像信号を出力するメインコントローラと、前記メインコントローラからの画像信号に基づき光ビームを変調しながら偏向ミラー面により該変調光ビームを主走査方向に往復走査することによって前記主走査方向とほぼ直交する副走査方向に移動する潜像担持体の有効画像領域に潜像を書き込む露光ユニットを有するエンジン部と、前記露光ユニットへの画像信号の出力を要求する書込要求信号を前記メインコントローラに出力するエンジンコントローラとを備えた画像形成装置により画像を形成する画像形成方法であって、
    前記主走査方向の一方側である往路側で、かつ前記潜像担持体の有効画像領域に対応する走査範囲を外れた位置で、前記往路側から前記主走査方向の他方側である復路側に走査される往路光ビームをセンサにより検知して検知信号を前記エンジンコントローラに出力する検知工程と、
    前記検知信号に基づき、前記書込要求信号を出力して前記往路光ビームによる往路書込および前記復路側から前記往路側に走査される復路光ビームによる復路書込を行う書込工程と、
    前記書込工程の前に、前記往路書込を行うための往路用データと前記復路走査により復路書込を行うための復路用データとを作成するデータ作成工程と
    を備えたことを特徴とする画像形成方法。
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