JP2007139652A - カラムの製造方法およびカラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のカラムの製造方法は、管体2内に、固定相3となる複数の粒子33を充填する第1の工程と、粒子33が充填された管体2に対して、熱処理を施すことにより、粒子33同士を固着させて固定相3を形成するとともに、固定相3の一部と管体2の内壁面とを固着させる第2の工程とを有する。また、第1の工程における管体2および粒子33は、それぞれ、セラミックス材料を成形してなる成形体、または、この成形体を仮焼成してなる仮焼結体で構成されているのが好ましい。
【選択図】図2
Description
(1) 管体内に、固定相となる複数の粒子を充填する第1の工程と、
前記粒子が充填された前記管体に対して、熱処理を施すことにより、前記粒子同士を固着させて前記固定相を形成するとともに、該固定相の一部と前記管体の内壁面とを固着させる第2の工程とを有することを特徴とするカラムの製造方法。
これにより、粒子を、より容易かつ効率よく管体内に充填することができる。
これにより、装置等を用いることなく、粒子を管体内に容易に充填することができる。
このカラム1は、管体2と、管体2内に収納された固定相3とを有している。
このような管体2内の中空部(内空)21の横断面積、すなわち、液体試料が通過する方向と垂直な方向での断面積は、0.001〜1.0mm2程度であるのが好ましく、0.01〜0.2mm2程度であるのがより好ましい。このような細い管体2を有するカラム1に対して本発明を適用することにより、少量の液体試料であっても、高精度・高感度な分析を行うことができる。
この固定相3は、液体試料と接触することによって、液体試料に含まれる成分の少なくとも一部を保持(捕捉)するとともに、溶出液と接触することによって、保持した成分を、その保持力の差に応じて脱離するものである。
試料としては、特に限定されないが、ペプチド、タンパク質、核酸等の生体由来成分等が挙げられ、具体的には、例えば、血液、唾液、DNA、糖類、酵素等が挙げられる。
この調製した液体試料をカラム1に注入する。
溶出液としては、例えば、前述したのと同種の緩衝液であって、そのpHまたは塩濃度等を変化させたもの、あるいは添加物を添加したもの等を使用することができる。
まず、例えば容器(図示せず)内で、リン酸水溶液またはリン酸塩水溶液と、カルシウム塩水溶液とを混合して、これらを反応させてリン酸カルシウム系化合物を含むスラリーを得る。
この乾燥の方法としては、スプレードライ装置等を用いた噴霧乾燥法が好適に使用される。かかる方法によれば、粒子33を、より確実かつ短時間で得ることができる。
回収した粒子33の平均粒径は、0.1〜30μm程度であるのが好ましく、2〜20μm程度であるのがより好ましい。ここで回収した粒子33は、本工程[1]および後述する工程[3]の熱処理において収縮するが、前記範囲の平均粒径の粒子33を回収することにより、工程[3]の熱処理後において、前述の適正な粒径範囲の粒子33が得られる。
まず、前記工程[1]と同様にして、リン酸カルシウム系化合物を含むスラリーを得る。
この管体2に対する熱処理は、熱処理後の管体2の焼結の程度(熱履歴)が、後述する工程[3]に供される粒子33の焼結の程度(熱履歴)よりも小さい条件で行うことが好ましい。
この熱処理は、前記工程[1]と同様の方法および条件で行うことができる。
また、本工程を省略し、別途製造された管体2を用いるようにしてもよい。
まず、図2(a)に示すように、得られた粒子33を、管体2内に充填する(第1の工程)。
このような状態で、遠心分離機等で粒子充填手段10を回転させる。これにより、リザーバー101内に供給された粒子含有液中の粒子33は、遠心力によって回転軌道の外側に向かって移動し、管体2内に供給される。このとき、粒子33には、回転軌道の外側に向かう遠心力が常に働いているため、粒子33は、管体2の一端側から順次充填される。そして、管体2内の全体が粒子33で充填されるまで粒子充填手段10を回転させる。
これにより、粒子33同士、および、固定相3と管体2の内壁面との間で、相互拡散による固着が生じる。これにより、粒子33同士が連結してなる骨格31が形成されるとともに、この骨格31と管体2の内壁面とが固着される。その結果、図2(b)に示すように、骨格31と空隙32とを有する固定相3と、この固定相3に固着した管体2とを有するカラム1が得られる。
1.カラムの製造
[1] まず、リン酸水溶液と水酸化カルシウム水溶液とを混合し、ハイドロキシアパタイトを含有するスラリーを得た。
以上の工程により、カラムを得た。
前記実施例1の前記工程[6]で熱処理を施されたHA粒子を、次のようにして管体内に充填したこと以外は、実施例1と同様にして、カラムを得た。
前記実施例1の工程[5]において、キャピラリーの仮焼成温度を950℃に変更することにより、仮焼成後のキャピラリーの焼結の程度が、前記工程[6]で得られたHA粒子の焼結の程度より小さくなるようにした以外は、前記実施例1と同様にして、カラムを得た。
別途用意したステンレス鋼製のキャピラリー(外径:1.7mm、内径:185μm)を用い、このキャピラリーに、焼結させたHA粒子を実施例1と同等の充填率となるよう充填して、カラムを得た。
2.1 カラム内部構造の観察・評価
各実施例および参考例で作製したカラムの断面について、キャピラリーの内壁面と固定相との境界部付近を、走査型電子顕微鏡(日立製作所製 商品名S−4300)にて観察した。ここでは、代表的に、実施例2で作製したカラムの顕微鏡写真を図4および図5に示す。
次に、各実施例および参考例で作製したカラムを使用して、液体試料の分析を行った。
以上のことから、各実施例のカラムは、より短時間で分析可能であることが示された。
2 管体
21 中空部
3 固定相
31 骨格
32 空隙
33 粒子
10 粒子充填手段
101 リザーバー
102 フィッティング
103 ガラス管
Claims (15)
- 管体内に、固定相となる複数の粒子を充填する第1の工程と、
前記粒子が充填された前記管体に対して、熱処理を施すことにより、前記粒子同士を固着させて前記固定相を形成するとともに、該固定相の一部と前記管体の内壁面とを固着させる第2の工程とを有することを特徴とするカラムの製造方法。 - 前記第1の工程における前記管体および前記粒子は、それぞれ、セラミックス材料を成形してなる成形体、または、該成形体を仮焼成してなる仮焼結体で構成されている請求項1に記載のカラムの製造方法。
- 前記第1の工程において、前記管体を構成している前記仮焼結体および前記粒子を構成している前記仮焼結体は、その焼結の程度がほぼ等しいものである請求項2に記載のカラムの製造方法。
- 前記管体および前記粒子は、同種のセラミックス材料で構成されている請求項2または3に記載のカラムの製造方法。
- 前記同種のセラミックス材料は、リン酸カルシウム系化合物を主成分とするものである請求項4に記載のカラムの製造方法。
- 前記リン酸カルシウム系化合物は、ハイドロキシアパタイトまたはリン酸三カルシウムを主成分とするものである請求項5に記載のカラムの製造方法。
- 前記第1の工程における前記粒子の充填は、前記複数の粒子を含む粒子含有液を前記管体内に供給するとともに、前記粒子を前記管体の一端側に向けて移動させ、次いで、前記粒子含有液中の液成分を除去することにより行う請求項1ないし6のいずれかに記載のカラムの製造方法。
- 前記粒子の移動は、前記粒子に対して、前記管体の一端側に向かう遠心力を付与することにより行う請求項7に記載のカラムの製造方法。
- 前記第1の工程における前記粒子の充填は、前記複数の粒子を前記管体内に供給し、次いで、前記粒子を圧密化することにより行う請求項1ないし6のいずれかに記載のカラムの製造方法。
- 前記粒子の圧密化は、前記粒子が供給された前記管体に振動を与えることにより行う請求項9に記載のカラムの製造方法。
- 前記第2の工程において、前記熱処理の温度は、1200〜1450℃である請求項1ないし10のいずれかに記載のカラムの製造方法。
- 前記第2の工程において、前記熱処理の時間は、0.5〜10時間である請求項1ないし11のいずれかに記載のカラムの製造方法。
- 前記第2の工程において、前記熱処理の温度までの昇温を、段階的に行う請求項11または12に記載のカラムの製造方法。
- 前記管体の内空の横断面積は、0.001〜1.0mm2である請求項1ないし13のいずれかに記載のカラムの製造方法。
- 請求項1ないし14のいずれかに記載のカラムの製造方法により製造されたことを特徴とするカラム。
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