JP2007139052A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007139052A
JP2007139052A JP2005332788A JP2005332788A JP2007139052A JP 2007139052 A JP2007139052 A JP 2007139052A JP 2005332788 A JP2005332788 A JP 2005332788A JP 2005332788 A JP2005332788 A JP 2005332788A JP 2007139052 A JP2007139052 A JP 2007139052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
driving force
determination flag
lateral
force control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005332788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5034222B2 (ja
Inventor
Yoshio Ito
良雄 伊藤
Takayuki Amaya
隆之 天谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005332788A priority Critical patent/JP5034222B2/ja
Publication of JP2007139052A publication Critical patent/JP2007139052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5034222B2 publication Critical patent/JP5034222B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】より確実に車両が旋回状態であることを検出することができ、不要な駆動力制御を抑制することで運転フィーリングの悪化を抑制することの可能な車両用駆動力制御装置を提供する。
【解決手段】車両が旋回状態であることを検出又は推定することにより車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置であって、車両の操舵角又は横加速度(201)が予め設定された所定範囲(A〜−A)外であり、又は車両の操舵方向が中立点方向(0)から離れる方向であるとき(F5=1)には、前記旋回状態であると判定する。更に、車両の操舵加速度又は横加速度の加速度(203)が予め設定された所定範囲(C〜−C)外であるとき(F3=1)にも前記旋回状態であると判定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用駆動力制御装置に関する。
連続コーナー区間においては変速動作を禁止するとともに、コーナー区間を脱出した際には速やかに変速動作の禁止を解除する技術として、特開2004−347032号公報(特許文献1)に記載された技術が知られている。同公報には、エンジンに駆動される入力軸と駆動輪に連結される出力軸とを備え、前記入力軸から前記出力軸に動力を自動的に変速して伝達する変速機の変速制御装置であって、車両のコーナー旋回状態を検出する旋回検出手段と、前記旋回検出手段からの検出値に基づいて、前記検出値の変化率を演算する変化率演算手段と、前記検出値が所定の検出値範囲を超えるときには、変速動作を禁止する変速禁止手段と、前記検出値が所定の検出値範囲に収まるとともに前記変化率が所定の変化率範囲に収まるときには、変速動作の禁止を解除する変速解除手段とを有するものである。
特開2004−347032号公報
連続コーナーの走行時(車両が旋回状態であるとき)に不要な変速(主にアップシフト)のような駆動力制御があると、運転フィーリングが悪化する。そこで、例えば、上記特許文献1の技術のように、車両の横加速度、操舵角とその変化率が所定範囲外の場合に変速段を固定することは有効である。
しかしながら、例えば、図3に示すように、急コーナー301の後の同方向コーナー302、303が連続した場合などには、車両の横加速度、操舵角とその変化率に基づいて、連続コーナーを走行していること(車両が旋回状態であること)を検出することが難しい場合がある。連続コーナーを走行していることを検出できなかった場合には、不要な変速(主にアップシフト)のような駆動力制御が行われる場合があり、その場合には、運転フィーリングが悪化する。車両が旋回状態であることをより確実に検出できることが望まれている。
本発明は、より確実に車両が旋回状態であることを検出することができ、不要な駆動力制御を抑制することで運転フィーリングの悪化を抑制することの可能な車両用駆動力制御装置を提供することを目的としている。
本発明の車両用駆動力制御装置は、車両が旋回状態であることを検出又は推定することにより車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置であって、車両の操舵角又は横加速度が予め設定された所定範囲外であり、又は車両の操舵方向が中立点方向から離れる方向であるときには、前記旋回状態であると判定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、更に、車両の操舵加速度又は横加速度の加速度が予め設定された所定範囲外であるときにも前記旋回状態であると判定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置は、車両が旋回状態であることを検出又は推定することにより車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置であって、車両の操舵角又は横加速度が予め設定された所定範囲外であり、又は操舵加速度又は車両の横加速度の加速度が予め設定された所定範囲外であるときには、前記旋回状態であると判定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、更に、車両の操舵角の変化率又は横加速度の変化率が予め設定された所定範囲外であるときにも前記旋回状態であると判定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記旋回状態が終了したと判定したときに、車両が前記旋回状態であることに基づく駆動力の制御を終了することを特徴としている。
本発明によれば、より確実に車両が旋回状態であることを検出することができ、不要な駆動力制御を抑制することで運転フィーリングの悪化を抑制することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1から図4を参照して、本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態について説明する。
本実施形態は、車両の駆動力を制御する装置において、コーナー旋回状態を検出して変速禁止制御を開始した後、操舵角又は車両横加速度と、操舵速度(操舵角の変化量)又は車両横加速度変化量と、操舵加速度又は車両横加速度の加速度がいずれも予め設定された所定範囲内であり、かつ操舵角変化方向が0点へ収束方向(|操舵角|の変化率≦0)であるという条件が成立するまで、連続コーナーを走行中である(車両が旋回状態である)と判定して、上記変速禁止制御を解除しないものである。
図2に示すように、内燃機関としてのエンジン11には、トルクコンバータ12を有する自動変速機13が連結されており、エンジン11の駆動力は、このトルクコンバータ12を介して自動変速機13に入力され、デファレンシャルギヤ14及びドライブシャフト15を介して駆動輪16に伝達される。また、自動変速機13は、A/T油圧制御装置17により車両の運転状態に応じて変速比が自動的に制御される。ブレーキ装置18は、ブレーキ油圧制御装置19によって制御されて、車両を制動する。
車両には、エンジン11や自動変速機13やブレーキ装置18などを制御する電子制御ユニット(ECU)20が設けられている。ECU20は、エンジン11、自動変速機13(A/T油圧制御装置17)及びブレーキ装置18(ブレーキ油圧制御装置19)の総合的な制御を行う。
車両には、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ21が設けられている。アクセルポジションセンサ21により検出されたアクセル開度を示す信号は、ECU20に出力される。エンジン11の吸気管22には、スロットルコントロールバルブ23が設けられている。スロットルコントロールバルブ23は、スロットルアクチュエータ24により開閉可能とされている。ECU20は、スロットルアクチュエータ24にスロットルコントロールバルブ23を動作させる。ECU20は、スロットルコントロールバルブ23によるスロットル開度が、アクセル開度に応じたものとなるようにスロットルアクチュエータ24を制御する。
吸気管22には、スロットルコントロールバルブ23をバイパスするバイパス通路25が設けられている。バイパス通路25には、エンジン11のアイドル回転数を制御するためにスロットルコントロールバルブ23の全閉時の吸気量を制御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)26が設けられている。スロットルコントロールバルブ23の全閉状態(アイドル状態)及びスロットル開度を検出するアイドルスイッチ付スロットル開度センサ27が設けられている。アイドルスイッチ付スロットル開度センサ27によって検出されたアイドル状態及びスロットル開度のそれぞれを示す信号は、ECU20に出力される。
エンジン11には、エンジン回転数(エンジン回転速度)を検出するエンジン回転数センサ28が設けられている。エンジン回転数センサ28により検出されたエンジン回転数を示す信号は、ECU20に出力される。
車速センサ29は、車速に比例する自動変速機13の出力軸の回転数を検出する。車速センサ29により検出された車速を示す信号は、ECU20に出力される。
シフトポジションセンサ30は、運転者が操作するシフトレバーの位置(シフトポジション)を検出する。シフトポジションセンサ30により検出されたシフトポジションを示す信号は、ECU20に出力される。
左右(横)Gセンサ31は、車両の左右(横)G(横加速度)を検出する。横Gセンサ31により検出された横Gを示す信号は、ECU20に出力される。
ブレーキ操作量センサ32は、ブレーキ装置18の操作量を検出する。ブレーキ操作量センサ32により検出されたブレーキ装置18の操作量を示す信号は、ECU20に出力される。ステアリング舵角センサ33は、運転者により操作されるステアリングの舵角を検出する。ステアリング舵角センサ33により検出されたステアリングの舵角を示す信号は、ECU20に出力される。方向指示器スイッチ34は、運転者により操作され、方向指示器(図示せず)により指示される方向を特定するための操作が行われる。方向指示器により指示される方向を示す信号は、ECU20に出力される。
運転モード設定スイッチ35は、運転者により操作され、運転モードを設定するための操作が行われる。運転者により、運転モード設定スイッチ35が操作されることで、スポーツ走行指向又は通常走行指向の運転モードが設定され、その設定された運転モードを示す信号がECU20に出力される。
ECU20は、変速マップを有しており、スロットル開度、車速などに基づいて、自動変速機13の変速段を決定し、この決定された変速段を成立させるようにA/T油圧制御装置17を制御することができる。また、ECU20には、図1に示すフローチャートの制御ステップが記述されたプログラムが格納されている。
ナビゲーション装置50は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、ECU60と、操作部51と、表示部52と、スピーカ53と、位置検出部54と、地図データベース55と、運転履歴記録部56とを備えている。ナビゲーション装置50のECU60は、ECU20と双方向の通信が可能である。
ナビゲーション装置50は、運転者に車両の現在地周りの道路情報を知らせて、車両の目的地までの走行経路を誘導する。操作部51には、目的地などの指示データが入力される。表示部52には、現在地周辺の地図情報、現在位置、目的位置、経路などの情報が表示される。スピーカ53からは、案内音声が出力される。
ECU60は、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種演算処理を行う。ECU60のROMには、目的地までの経路の検索、経路中の走行案内、特定区間の決定等を行うための各種プログラムが格納されている。
位置検出部54は、GPSレシーバ、地磁気センサ、距離センサ、ビーコンセンサ、ジャイロセンサとを備えており、自車の位置を検出し、その検出した自車の位置を示すデータをECU60に出力する。
地図データベース55には、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、コーナ、登降坂、高速道路など)が記憶されている。地図データベース55は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイルを備えている。これら各ファイルには、経路探索を行うとともに、探索した経路に沿って案内図を表示するための各種データが格納されている。ECU60は、地図データベース55を参照して、必要な情報を読み出す。
運転履歴記録部56には、車両が走行した走行路、及び車両が走行路を走行した日時などの情報が記録される。ECU60は、必要に応じて、運転履歴記録部56から運転履歴のデータを読み出す。
ECU60は、CPU61と、ROM62と、RAM63とを有し、操作部51から入力された目的地などの指示データ及び位置検出部54により検出された自車位置に基づいて、地図データベース55から必要な地図情報を検索し、その検索により得られた経路の情報を表示部52に表示させる。ECU60は、操作部51から入力された目的地などの指示データが入力されていない場合には、自車位置の周辺の道路情報を表示部52に表示する。
図3に示すように、車両が連続コーナーを走行する場合について説明する。連続コーナーの走行時に不要な変速(主にアップシフト)があると、運転フィーリングが悪化する。そこで、上記特許文献1に示すように、車両の横加速度(横G)、操舵角とその変化率が所定範囲外の場合に変速段を固定することは有効である。
しかしながら、図3に示すように、急コーナー301の後の同方向コーナー302、303が連続した場合など、操舵角(または横G)の変化率に基づいて連続コーナーを検出することが難しい場合がある(図4を参照して後述する)。そこで、本実施形態では、操舵加速度(または横G加速度)と、操舵方向を考慮して連続コーナーを判定することで、より正確に連続コーナーの判定を行うことが可能となる。
図4のタイムチャートを参照して、本実施形態について説明する。
ここでは、図3に示す連続コーナーを走行する場合について説明する。
通常は、ナビゲーションシステム装置50の地図データベース55等から得た先方のコーナーの情報に基づいて、変速段を設定したり、コーナー前でのブレーキを踏む操作に基づいてダウンシフトする制御が実行される(以下、この制御を通常時変速制御という)。
本実施形態では、上記通常時変速制御(図1のステップS102)に加えて、連続コーナーを走行中であること(車両が旋回中であること)を検出し、連続コーナーを走行中であることを検出した場合(ステップS104、ステップS108−N)には、変速段を保持することで不要なアップシフトを抑制する制御(ステップS105)が行われる。
まず、操舵角(または横G)201の変化が閾値A以上でコーナーを旋回中であることを検出し、その後のコーナー終了判定(旋回状態の終了判定)を操舵角(または横G)201及び操舵速度(操舵角の変化率)または横Gの変化率202で検出した場合について説明する。
操舵角201が所定範囲外つまりステアリングが所定値(閾値A)以上切られている状態又は横Gが所定値以上である状態(判定フラグF1が1)でコーナーを旋回中であることを判定することができる。また、操舵速度(操舵角の変化率)または横Gの変化率202が閾値B以上(判定フラグF2が1)であることを検出することで、ステアリングを動かしている状態を検出可能である。
これら2つの判定フラグ(判定フラグF1及び判定フラグF2)を組み合わせることにより、第1の連続コーナー判定(判定フラグF4が1)を行うことができ、その判定フラグF4が1であるか否かにより、ある程度の精度で、連続コーナーを走行中であることを検出することができる。ここで、上記判定フラグF1と判定フラグF2の少なくともいずれか一方が1であれば、判定フラグF4が1になるようにされている。
ところが、図3に示すように、同じ方向のコーナー302、303が続いた場合などには、判定フラグF4が0になる場合が出てくる。そこで、操舵加速度又は横Gの加速度203と、操舵方向を考慮することにする。
まず、操舵加速度又は横Gの加速度203を検出することにより、ステアリングの切り始めや修正舵を検出することができ、次のコーナーを早期に捕らえることができる上、コーナー脱出後の修正舵を切っている期間における不用意なアップシフトの抑制が可能となる。図4では、操舵加速度又は横Gの加速度203が所定値(閾値C)以上である場合に、判定フラグF3が1になっている。
また、操舵角(または横G)201のグラフに示すように、操舵方向は、ステアリングが中立点方向(直線走行方向)に動かされているのか、逆に動かされているのかを判定し、操舵角201が所定範囲(閾値A、−閾値A)内であっても、中立点0方向から離れるステアリング操作が行われている間(操舵角(または横G)201のグラフにおいて斜線部分)は、連続コーナーを走行中であると判定する(判定フラグF5)。
図4に示すように、判定フラグF5は、上記判定フラグF1が1であるか、又は操舵方向が中立点0方向から離れる方向であるときに1となる。操舵角方向の検出方法としては、操舵角の絶対値の変化率が所定値以内であるか否かにより検出することができる。
第2連続コーナー判定(判定フラグF6)は、判定フラグF1が1であるときに1になり、判定フラグF5が0かつ判定フラグF2が0かつ判定フラグF3が0であるときに、0になる。判定フラグF6が1であるときには、車両が旋回中(連続コーナーを走行中)であることを検出することができる。このように、第2連続コーナー判定(判定フラグF6)に基づいて判定することにより、上記方法より正確に車両が旋回中(連続コーナーを走行中)であることを検出することが可能となる。
次に、図1、図2及び図4を参照して、本実施形態の動作を説明する。
[ステップS101]
ステップS101において、ECU20により、連続コーナーの判定中でないか否かが判定される。即ち、連続コーナー判定フラグF6=0であるか否かが判定される。その判定の結果、連続コーナーの判定中ではない(連続コーナー判定フラグF6=0である)と判定された場合(ステップS101−Y)には、ステップS102に進み、そうでない場合にはステップS108に進む。
[ステップS102]
ステップS102において、ECU20により、上記通常時変速制御(車両先方の単一のコーナーに対する変速制御)による変速段(または変速比)が設定される。ステップS102の次に、ステップS103が行われる。
[ステップS103]
ステップS103において、ECU20は、ステアリング操舵角センサ33及び横Gセンサ31から入力した情報に基づいて、操舵角又は横G201が予め設定された所定範囲(閾値A〜−閾値A)外であるか否かを判定する。その判定の結果、操舵角又は横G201が予め設定された所定範囲(閾値A〜−閾値A)外である場合(ステップS103−Y)には、車両が旋回状態であると検出して判定フラグF1が1となり、ステップS104に進み、そうでない場合にはステップS106に進む。
なお、このステップS103において、車両が旋回状態であるか否かの判定は、操舵角(または横G)201に基づいて行うことに代えて、カメラ(図示せず)やナビゲーション装置50からの情報に基づいて行うこともできる。また、車両が旋回状態であるか否かは、上記のように検出する方法に代えて、他の手段により推定してもよい。
[ステップS104]
ステップS104において、ECU20は、連続コーナーを走行中である(旋回状態である)として、連続コーナー判定フラグ(判定フラグF6)を1にセットする。ステップS104の次に、ステップS105が行われる。上記ステップS103において、操舵角(または横G)201が所定範囲(閾値A〜−閾値A)外と判定されて(ステップS103−Y)、判定フラグF1が1にセットされた場合には、判定フラグF6も1にセットされる。
[ステップS105]
ステップS105において、ECU20は、前回の変速段又は変速比を設定して変速を禁止する。即ち、連続コーナーを走行中であると判定されたため(ステップS104)、前回の変速段が保持されて、変速(主にアップシフト)が禁止される。これにより、運転フィーリングの悪化が抑制される。ステップS105の次にはステップS106及びステップS107が行われるが、このステップS105にて変速が禁止されているため、変速は行われない。
[ステップS106]及び[ステップS107]
ステップS106において、ECU20は、現在の変速段または変速比を記憶して、ステップS107において、上記ステップS102において設定された通常時変速制御による変速段への変速指令を出力する。これにより、上記ステップS102において設定された通常時変速制御による変速段に変速する。ステップS107の次に、本制御フローはリターンされる。
[ステップS108]及び[ステップS109]
ステップS108において、ECU20は、ステアリング操舵角センサ33及び横Gセンサ31から入力した情報に基づいて、連続コーナー終了判定を行う。即ち、操舵角(または横G)201が予め設定された所定範囲(閾値A〜−閾値A)外でかつ操舵方向(操舵角絶対値の変化率)が予め設定された所定値Dより小さいか、即ち、判定フラグF5が0であるか、かつ操舵速度(操舵角の変化率)又は横Gの変化率202が予め設定された所定範囲(閾値B〜−閾値B)内であるか、即ち、判定フラグF2が0であるか、かつ、操舵角の加速度又は横Gの加速度203が予め設定された所定範囲(閾値C〜−閾値C)内であるか、即ち判定フラグF3が0であるか、否かが判定される。
上記ステップS108の判定の結果、判定フラグF5が0かつ、判定フラグF2が0かつ、判定フラグF3が0である場合には、ステップS109に進み、連続コーナー判定が終了した(旋回状態ではない)として、判定フラグF6が0にリセットされる。一方、ステップS108の判定の結果、判定フラグF5、判定フラグF2、及び判定フラグF3のうち一つでも1である場合には、連続コーナー判定が終了していない(旋回中である)として、ステップS105に進む。
図3及び図4の例では、図4の操舵角(または横G)201のグラフの「急」の文字に示すように、急な第1コーナー301を走行するに際して、操舵角(または横G)201が所定範囲(閾値A〜−閾値A)を越えることにより、ステップS103が肯定的に判定されて連続コーナー判定フラグF6が1にセットされ(ステップS104)、変速が禁止される(ステップS105)。次の制御サイクルでは、連続コーナー判定フラグF6が1であるため、ステップS101が否定的に判定されることにより、ステップS108において連続コーナー終了判定が行われる。その連続コーナー終了判定において否定的に判定されると(ステップS108−N)、上記変速禁止が継続される。
図3及び図4の例では、図4の操舵角(または横G)201のグラフの「緩」と「急」の文字の間に示すように、緩やかな第2コーナー302と急な第3コーナー303の間の短い直線路の一部の場所にて、操舵角(または横G)201が所定範囲(閾値A〜−閾値A)内に入り、かつ操舵角又は横Gの変化率202が所定範囲(閾値B〜−閾値B)内に入ることがあるが、その場所においても、操舵角(または横G)の加速度203が所定範囲(閾値C〜−閾値C)外であったり、又は操舵方向が中立点方向から離れる方向であるため、ステップS108において、連続コーナー終了判定が肯定的に判定されること(旋回状態ではないと判定されること)はない。これにより、連続コーナーにおいて、不要な変速が行われることが有効に抑制され、運転フィーリングが向上する。
上記においては、連続コーナー終了判定(ステップS108)に際して、判定フラグF5と、判定フラグF2と、判定フラグF3の3つの判定フラグが使用されたが、以下に述べるように、これらの全ての判定フラグを使用しなくても連続コーナー終了判定を精度良く行うことは可能である。
(判定フラグF5のみを用いる場合)
例えば、判定フラグF5のみを用いた場合であっても、連続コーナー終了判定を高精度に実施することができる。図4に示すように、操舵角(または横G)201及び操舵速度(操舵角の変化率)または横Gの変化率202の組み合わせに関する判定フラグF4に比べて、判定フラグF5の方がフラグの値が0になる期間が短いことから、その分、連続コーナー終了判定を高精度に行うことができる。この場合、判定フラグF5の値と、その判定フラグF5の値を遅延させた値の論理和(OR)をとることにより、連続コーナーにおいて、判定フラグF5の値が0になる期間をより短くすることができる。
(判定フラグF5と判定フラグF3を用いる場合)
また、例えば、判定フラグF5と、操舵角(又は横G)の加速度203に関する判定フラグF3の論理和(OR)をとることにより、連続コーナー終了判定を高精度に行うことができる。ステアリング操作が未熟な運転者の場合、ステアリング操作の切り戻し等があると、判定フラグF5の値が0になる場合があるが、その場合であっても操舵角(又は横G)の加速度203に関する判定フラグF3の値が1であるので、判定フラグF5とF3の論理和は1のままであり、連続コーナー終了判定を高精度に行うことができる。
(判定フラグF5と判定フラグF2を用いる場合)
同様に、判定フラグF5と操舵角又は横Gの変化率202に関する判定フラグF2の組み合わせ(論理和)により、連続コーナー終了判定を高精度に行うことができる。
(判定フラグF5と判定フラグF2と判定フラグF3を用いる場合)
更に、操舵角又は横Gの変化率202に関する判定フラグF2と操舵角(又は横G)の加速度203に関する判定フラグF3と判定フラグF5の組み合わせにより、連続コーナー終了判定を高精度に行うことができる。
(判定フラグF3と判定フラグF1を用いる場合)
また、例えば、操舵角(または横G)201に関する判定フラグF1と、操舵角(又は横G)の加速度203に関する判定フラグF3の論理和(OR)をとることにより、連続コーナー終了判定を高精度に行うことができる。ステアリング操作が未熟な運転者の場合、ステアリング操作の切り戻し等があると、操舵角(または横G)201に関する判定フラグF1の値が0になる場合があるが、その場合であっても操舵角(又は横G)の加速度203に関する判定フラグF3の値が1であるので、判定フラグF1とF3の論理和は1のままであり、連続コーナー終了判定を高精度に行うことができる。
(判定フラグF3と判定フラグF2を用いる場合)
(判定フラグF3と判定フラグF2と判定フラグF1を用いる場合)
同様に、操舵角(又は横G)の加速度203に関する判定フラグF3と操舵角又は横Gの変化率202に関する判定フラグF2の組み合わせ、又は、操舵角(又は横G)の加速度203に関する判定フラグF3と操舵角又は横Gの変化率202に関する判定フラグF2と操舵角(または横G)201に関する判定フラグF1の組み合わせにより、連続コーナー終了判定を高精度に行うことができる。なお、従来技術よりも連続コーナー終了判定を高精度に行うことができるものであれば、上記以外の組み合わせであってもよい。
なお、上記実施形態の駆動力制御に際して、車両の駆動力を制御する手段としては、有段変速機の変速(変速禁止)の他、無段変速機の変速(変速禁止)や、ブレーキ(自動ブレーキ)、MG(モータジェネレータ)によるものであってもよい。
本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態の概略構成図である。 連続コーナーの一例を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態のタイムチャートである。
符号の説明
11 エンジン
13 自動変速機
17 A/T油圧制御装置
18 ブレーキ装置
19 ブレーキ油圧制御装置
20 ECU
21 アクセルポジションセンサ
27 スロットル開度センサ
28 エンジン回転数センサ
29 車速センサ
30 シフトポジションセンサ
31 横Gセンサ
32 ブレーキ操作量センサ
33 ステアリング舵角センサ
34 方向指示器スイッチ
35 運転モード設定スイッチ
50 ナビゲーション装置
54 位置検出部
55 地図データベース
56 運転履歴記録部
60 ECU
61 CPU
62 ROM
63 RAM

Claims (5)

  1. 車両が旋回状態であることを検出又は推定することにより車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置であって、
    車両の操舵角又は横加速度が予め設定された所定範囲外であり、又は車両の操舵方向が中立点方向から離れる方向であるときには、前記旋回状態であると判定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用駆動力制御装置において、
    更に、
    車両の操舵加速度又は横加速度の加速度が予め設定された所定範囲外であるときにも前記旋回状態であると判定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 車両が旋回状態であることを検出又は推定することにより車両の駆動力を制御する車両用駆動力制御装置であって、
    車両の操舵角又は横加速度が予め設定された所定範囲外であり、又は操舵加速度又は車両の横加速度の加速度が予め設定された所定範囲外であるときには、前記旋回状態であると判定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    更に、
    車両の操舵角の変化率又は横加速度の変化率が予め設定された所定範囲外であるときにも前記旋回状態であると判定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記旋回状態が終了したと判定したときに、車両が前記旋回状態であることに基づく駆動力の制御を終了する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
JP2005332788A 2005-11-17 2005-11-17 車両用駆動力制御装置 Expired - Fee Related JP5034222B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005332788A JP5034222B2 (ja) 2005-11-17 2005-11-17 車両用駆動力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005332788A JP5034222B2 (ja) 2005-11-17 2005-11-17 車両用駆動力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007139052A true JP2007139052A (ja) 2007-06-07
JP5034222B2 JP5034222B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=38202185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005332788A Expired - Fee Related JP5034222B2 (ja) 2005-11-17 2005-11-17 車両用駆動力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5034222B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245897A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd 車両走行路の湾曲傾向検出装置およびこれを用いた車両の動作応答制御装置
JP2010019310A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Mitsubishi Electric Corp 車両制御装置
JP2013063733A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2014161997A (ja) * 2013-02-28 2014-09-08 Seiko Epson Corp ロボットハンド、ロボット、およびアクチュエータ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672125A (ja) * 1992-08-13 1994-03-15 Mitsubishi Motors Corp 電子制御サスペンション装置
JPH08104121A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Unisia Jecs Corp 車両懸架装置
JPH10231924A (ja) * 1996-12-20 1998-09-02 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2004347032A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Fuji Heavy Ind Ltd 変速機の変速制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672125A (ja) * 1992-08-13 1994-03-15 Mitsubishi Motors Corp 電子制御サスペンション装置
JPH08104121A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Unisia Jecs Corp 車両懸架装置
JPH10231924A (ja) * 1996-12-20 1998-09-02 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2004347032A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Fuji Heavy Ind Ltd 変速機の変速制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245897A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd 車両走行路の湾曲傾向検出装置およびこれを用いた車両の動作応答制御装置
JP4640224B2 (ja) * 2006-03-15 2011-03-02 日産自動車株式会社 車両走行路の湾曲傾向検出装置およびこれを用いた車両の動作応答制御装置
US7957877B2 (en) 2006-03-15 2011-06-07 Nissan Motor Co., Ltd. Curving tendency detection device in vehicle, and vehicle response control apparatus using same
JP2010019310A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Mitsubishi Electric Corp 車両制御装置
US8260497B2 (en) 2008-07-09 2012-09-04 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle control device
JP2013063733A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2014161997A (ja) * 2013-02-28 2014-09-08 Seiko Epson Corp ロボットハンド、ロボット、およびアクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5034222B2 (ja) 2012-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4434101B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JP2008062854A (ja) 運転指向推定装置
JP2009126255A (ja) 車両制御装置、車両制御方法及びコンピュータプログラム
JP2005226670A (ja) 車両の減速制御装置
JP4617915B2 (ja) 車両の走行路推定装置及び車両の減速制御装置
JP2007232098A (ja) 車両の制御装置
JP2011098606A (ja) 制駆動力制御装置
JP2006038078A (ja) 車両の減速制御装置
JPWO2013171970A1 (ja) 車両用走行支援装置
JP7506994B2 (ja) 自動変速機を搭載した車両の制御装置および制御方法
JP2007283882A (ja) 道路勾配推定装置
JP5034222B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JP4826171B2 (ja) 車両の減速制御装置
JP4603458B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4875027B2 (ja) 車両制御装置
JP2006224882A (ja) 車両の減速制御装置
JP2005319849A (ja) 運転技量推定装置及び車両の減速制御装置
JP2006213133A (ja) 車両の減速制御装置
JP2007050794A (ja) 車両の減速制御装置
JP2007107705A (ja) 車両用駆動力制御装置
JPH09240321A (ja) 車両の制御装置
JP2007071230A (ja) 車両用駆動力制御装置
JP2007297001A (ja) 車両用駆動力制御装置
JP2009002465A (ja) 変速制御装置
JP2006306228A (ja) 車両の減速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081103

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120618

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees