JP2007138860A - 可変容量コンプレッサ - Google Patents

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JP2007138860A JP2005335280A JP2005335280A JP2007138860A JP 2007138860 A JP2007138860 A JP 2007138860A JP 2005335280 A JP2005335280 A JP 2005335280A JP 2005335280 A JP2005335280 A JP 2005335280A JP 2007138860 A JP2007138860 A JP 2007138860A
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Yoshio Hirota
美男 廣田
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Abstract

【課題】 運転状況が変化した場合の異音発生を防止しつつ、部品の誤組付を防止することができる可変容量コンプレッサを提供する。
【解決手段】 ケース本体5内に回転自在に軸支されるシャフト41と、ケース本体5のフロント側に回転自在に支持されるプーリ50と、弾性材によって形成され、且つシャフト41とプーリ50との間を連結する付勢部材60Aとを備えた可変容量コンプレッサ1Aのシャフト41を付勢手段6Aによって、ケース本体5側からプーリ50側に向って付勢保持する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、斜板の角度を変化させることで吐出容量を変化させることができる可変容量コンプレッサに関する。
従来からこの種の可変容量コンプレッサでは、吐出容量を急激に減少させるなど、運転状況が変化する際に、シャフトに掛かる軸方向の荷重が急激に変化してシャフトがガタ付き、異音が発生することがある。そこで、このような異音発生を防止した可変容量コンプレッサとして、特許文献1に開示されたものがある。この可変容量コンプレッサ100は、図16、図17に示すように、シャフト105の軸方向左側(プーリ(不図示)が組付けられる端部側)をフロント側、シャフト105の軸方向右側(本体内で支持される端部側)をリヤ側とし、シリンダブロック101の後端面にバルブプレート102を介してリヤヘッド103が、シリンダブロック101の先端面にフロントヘッド104がそれぞれ固定されている。また、シリンダブロック101には、シャフト105を中心として周方向に所定間隔をおいて複数のシリンダボア106が配設され、これらシリンダボア106内にはピストン107が摺動可能に収容されている。
そして、特許文献1に開示された可変容量コンプレッサ100では、シャフト105の軸方向のガタ付きを抑制するために、シャフト105にスラスト荷重を加え、シャフト105を軸方向に向かって付勢保持されている。特に、この可変容量コンプレッサ100では、シャフト105の一端部が、スラスト軸受124によってシリンダブロック101に回転可能に支持されており、さらに可変容量コンプレッサ100は、リヤ側スラスト軸受124を介してシャフト105にスラスト荷重を与えるコニカルワッシャ123を備え、コニカルワッシャ123の反スラスト軸受側端面がシリンダブロック101によって支持されている。
このような構成により、コニカルワッシャ123がシリンダブロック101に食込まないため、コニカルワッシャ123によるシャフト105へのスラスト荷重を長期にわたって適正に保つことができるものである。
WO03/029654号公報
しかしながら、従来の可変容量コンプレッサ100では、コニカルワッシャ123は小さな部品の上にシリンダブロック101に組付ける際に向きが規定されるため、誤組付を防止することが困難であるとともに、コニカルワッシャ123の撓み量が僅かなため高い精度管理が必要となり、製造コストを削減することが非常に困難であった。
そこで、本発明は、運転状況が変化した場合の異音発生を防止しつつ、部品の誤組付を防止することができる可変容量コンプレッサを提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、ケース本体内に回転自在に軸支されるシャフトと、該ケース本体のフロント側に回転自在に支持されるプーリと、弾性材によって形成され、且つ該シャフトとプーリとの間を連結する付勢部材とを備え、該付勢手段によって、該シャフトが該ケース本体側からプーリ側に向って付勢保持されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の可変容量コンプレッサであって、前記付勢手段に、該シャフトに過負荷が掛った際に該シャフトとプーリとの連結を解除するトルクリミッタ機構が設けられたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、または請求項2記載の可変容量コンプレッサであって、前記ケース本体内のフロント側に配設され、且つ前記シャフトとともに回転し、斜板を介して該ケース本体内のリア側に配置されるピストンを往復動させるラグを備え、該ラグが該シャフトとともに前記ケース本体のフロント側内側壁に付勢されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の可変容量コンプレッサであって、前記プーリが前記付勢手段と前記ケース本体との間に配置されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2記載の可変容量コンプレッサであって、前記トルクリミッタ機構が過負荷によって前記プーリと前記シャフトとの連結を解除した状態で、該トルクリミッタ機構の連結解除部位が該プーリよりもフロント側に位置することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の可変容量コンプレッサであって、前記トルクリミッタ機構が過負荷によって前記プーリと前記シャフトとの連結を解除した状態で、前記付勢手段が回転する該プーリを避けるように形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、付勢手段によって、シャフトとプーリとの間を連結しつつ、シャフトをケース本体側からプーリ側に向って付勢保持することにより、運転状況が変化した場合の異音発生を防止しつつ、組付け後も目視可能な位置に付勢手段を配置することができるため、誤組付を防止することができる。
請求項2の発明によれば、付勢手段にトルクリミッタ機構を備えたことにより、装置全体を複雑な構造にすることなく、シャフトに過負荷が掛った際に付勢手段との連結を解除することができる。
請求項3の発明によれば、ケース本体内のフロント側に配設され、且つシャフトとともに回転し、斜板を介してケース本体内のリア側に配置されるピストンを往復動させるラグを備え、ラグがシャフトとともにケース本体のフロント側内側壁に付勢されたことにより、いわゆる片斜板型の可変容量コンプレッサに対して、運転状況が変化した場合の異音発生をより効果的に防止することができる。
請求項4の発明によれば、前記プーリが前記付勢手段と前記ケース本体との間に配置されたことにより、付勢手段の組付け行程が簡素化され、組付け作業性が向上する。
請求項5の発明によれば、トルクリミッタ機構がプーリとシャフトとの連結を解除した状態で、トルクリミッタ機構の連結解除部位がプーリよりもフロント側に位置するように構成されたことにより、トルクリミッタ機構の構造を簡素化することができる。
請求項6の発明によれば、トルクリミッタ機構がプーリとシャフトとの連結を解除した状態で、付勢手段が回転するプーリを避けるように形成されたことにより、付勢手段との連結が解除された状態でもプーリの回転を妨げないので、トルクリミッタ機構が付勢手段との連結を解除した状態でプーリを駆動する駆動源の動きを妨げることがない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明の第1実施形態を示し、図1は可変容量コンプレッサの側方断面図、図2は図1のプーリ部分の拡大図、図3は付勢手段の正面図、図4は付勢部材の正面図である。
本実施形態の可変容量コンプレッサ1Aは、車両のエンジンルームに配置され、車両のエンジンを駆動源としている。また、この可変容量コンプレッサ1Aは空調装置内を循環する冷媒を内部に導入し、高温高圧に圧縮して吐出するものである。以下、可変容量コンプレッサ1Aの構成を詳しく説明する。
可変容量コンプレッサ1Aは、図1に示すように、いわゆる片斜板型の可変容量コンプレッサで、ケース本体5とプーリ50とから主に構成されている。また、本可変容量コンプレッサ1Aは、後述するシャフト41が車両前後方向に沿って位置し、プーリ50が車両前方(フロント側)に、ケース本体が車両後方(リヤ側)に位置するように配設される。
ケース本体5は、後方側に位置するリアヘッド30と、中央部に位置するシリンダブロック20と、前方側に位置するフロントヘッド10とから構成され、これらはボルト7で一体に固定されている。
リアヘッド30には、冷媒を内部に取入れる吸入ポート、導入部から取入れた冷媒を後述するシリンダボア21に供給する吸入室31、圧縮された冷媒を一時的に貯める吐出室32、吐出室の冷媒を外部に排出する吐出ポートなどが設けられている。
シリンダブロック20は外形形状が円柱形状を有し、円周方向に所定の間隔で複数のシリンダボア21が形成されている。各シリンダボア21には円柱形状のピストン42が摺動自在に収納されている。また、シリンダブロック20の中央部には、中心軸に沿ってシャフト41が配設され、このシャフト41の一端がラジアルベアリングであるリア側ニードルベアリング33で回動自在に支持されている。
フロントヘッド10は、内部がくり抜かれ、リア側が開口している。また、フロントヘッド10のフロント側の中央部には、中心軸に沿って挿通孔11が形成され、この挿通孔11にシャフト41が挿入され、フロントヘッド10を貫通している。そして、シャフト41の多端側が挿通孔11に配設されたラジアルベアリングであるフロント側ニードルベアリング14によって回動自在に支持されている。
フロントヘッド10内部には、シャフト41に固定され、シャフト41とともに回動するラグ43が配設され、このラグ43とピストン42が、リンク部49と斜板45によって連係されている。また、このラグ43は、フロントヘッド10のフロント側内側壁12に配設されたスラストベアリング44によってシャフト41の軸方向に対して支持されている。
斜板45は、シャフト41とともに回動し、且つシャフト41の軸方向には摺動自在に支持されたヒンジボール48によってシャフト41に支持されている。
ピストン42は、そのフロント側端部が球状にくり抜かれている。そして、球状にくり抜かれた部位に2つの半球状のシュー46が収容され、これらシュー46の平面部47に斜板45の周縁部が摺動自在に狭持されている。
リンク部49は斜板45に設けられたピン支持部45aと、このピン支持部45aに設けられた円柱状のリンクピン49a、およびラグ43に設けられ、円弧状の長孔からなるリンク孔43aとから構成されている。そして、ヒンジボール48がシャフト41上をスライドする際に、リンクピン49aがリンク孔43a内を移動することで斜板45の角度変化を許容する構造となっている。
シャフト41が回転すると、ラグ43とともに斜板45が回転し、斜板45の角度に応じてピストン42が摺動する。そして、ヒンジボール48の位置によって斜板45の角度が変化し、ピストン42が摺動するストロークが変化することによって、吐出容量を変化させている。また、ピストン42の圧縮反力によって、ラグ43はフロント側に押付けられ、フロントヘッド10のフロント側内側壁12に配設されたスラストベアリング44に支持される。
フロントヘッド10のフロント側外周には、駆動源からベルトにて回転力を伝達される円筒状のプーリ50がボールベアリング51を介してシャフト軸方向位置を規制しつつ、回動自在に支持されている。そして、フロントヘッド10を貫通して配設されたシャフト41のフロント側先端部には付勢手段6Aが配置され、この付勢手段6Aを介してシャフト41とプーリ50は連結されている。つまり、フロント側から付勢手段6A、プーリ50、ケース本体5の順に配置されている。
付勢手段6Aは、図2、図3に示すように、弾性材で形成された付勢部材としてのバネ板60Aと、連結板70とから主に構成されている。
バネ板60Aには、図4に示すように、プーリ側固定部64と連結板側固定部63とが一体に形成された弾性腕部62が、環形状を有する環状ベース61の周縁部分に等間隔に3カ所配置されている。プーリ側固定部64は、環状ベース61の周縁部分に半径方向に向かって突出するように形成されている。弾性腕部62は、プーリ側固定部64の外径側端部から環状ベース61の周方向に沿って円弧状に、且つリア側からフロント側に向かって斜めに形成されている。連結板側固定部63は、弾性腕部62のフロント側端部に環状ベース61の中心部に向かって突出するように形成されている。
連結板70は、円盤形状を有する円盤ベース71の周縁部分に等間隔、且つ半径方向に突設されたバネ板固定部74が3カ所設けられている。また、円盤ベース71の中央部分には、シャフト固定部72が形成されている。このシャフト固定部72には、シャフト41の先端とスプライン結合するスプライン穴部73がリア側に向かって突設されている。
そして、バネ板60Aと連結板70は、バネ板60Aの連結板側固定部63が連結板70のバネ板固定部74のフロント側に位置した状態で、連結板側固定部63とバネ板固定部74とをピン75で結合することで一体に形成されている。
また、付勢手段6Aは、プーリ50のフロント側端面に、バネ板60Aのプーリ側固定部64をネジ止めすることで固定されている。さらに、プーリ50に固定された付勢手段6Aは、連結板70のスプライン穴部73をシャフト41の先端とスプライン結合させた状態で、バネ板60Aを圧縮しつつ、スプライン穴部73をシャフト41の先端にネジ止めすることで、シャフト41に固定されている。つまり、付勢手段6Aを構成するバネ板60Aの圧縮反力によってシャフト41はケース本体5側からプーリ50側に向って付勢保持されている。また、プーリ50とシャフト41は、付勢手段6Aを介して連結され、プーリ50からシャフト41へ回転力が伝達される。
上述のように、シャフト41がケース本体5側からプーリ50側に向かって、つまりリア側からフロント側に向かって付勢保持されていることにより、シャフト41に固定されたラグ43は、ケース本体5を構成するフロントヘッド10のフロント側内側壁12に付勢保持されている。
以上の構成により、本第1実施形態では、付勢手段6Aによって、シャフト41とプーリ50との間を連結しつつ、シャフト41をケース本体側からプーリ側に向って付勢保持することにより、運転状況が変化し、吐出容量が変化した際に、シャフト41にかかる軸方向のピストン42への圧縮反力が変化することによる異音発生を防止することができる。
また、可変容量コンプレッサ1Aを組み立てた後も目視可能な位置に付勢手段6Aを配置することができるため、誤組付を防止することができる。
付勢手段6Aによって、ラグ43がシャフト41とともにケース本体のフロント側内側壁に付勢されたことにより、いわゆる片斜板型の可変容量コンプレッサに対して、運転状況が変化した場合の異音発生をより効果的に防止することができるとともに、リア側からシャフト41をフロント側に付勢する場合と比較してもリヤ側スラスト軸受を廃止できるなど、部品点数を削減することができる。
フロント側から付勢手段6A、プーリ50、ケース本体5の順に配置され、付勢手段6Aをプーリ50に固定した状態でプーリ50をシャフト41の先端に固定する工程としたことにより、付勢手段の組付け行程が簡素化され、組付け作業性が向上する。
次に、第2実施形態について説明する。図5〜図7は第2実施形態の可変容量コンプレッサを示し、図5はプーリ部分の要部断面図、図6は付勢手段の正面図、図7は付勢部材の正面図、図8はトルクリミッタ機構の拡大図である。
本実施形態の可変容量コンプレッサ1Bと上記第1実施形態の可変容量コンプレッサ1Aとを比較して、この付勢手段6Bに、シャフト41に過負荷が掛った際にシャフト41とプーリ50との連結を解除するトルクリミッタ機構8が設けられていることが大きく異なる点である。他の構成は第1実施形態と同じため、同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の付勢手段6Bは、図5〜図7に示すように、バネ板60Bに設けられた連結板側固定部63のピン75が貫通する孔65に相当する部位に、プーリ50の正転方向に対して後方に開口する支持凹部80が設けられている。この支持凹部80には、貫通するピン75の軸部76の外周と係合する支持突起81が軸部76を囲むように配設され、これら支持突起81と軸部76とが係合することでバネ板60Bがピン75に固持されている。
そして、トルクリミッタ機構8は、図8に示すように、バネ板60Bの支持凹部80とピン75とから構成されている。つまり、通常の運転状態では、支持凹部80にピン75は支持されているが、プーリ50へ所定値を越える回転トルクが加わった際(過負荷状態)には、支持凹部80はバネ板60Bとともに弾性材で形成されているため、支持凹部80が開いて支持突起81と軸部76との係合が解除され、プーリ50とシャフト41との連結が解除される。
プーリ50とシャフト41との連結が解除された状態では、トルクリミッタ機構8の連結解除部位であるバネ板60Bに設けられた連結板側固定部63が、プーリ50よりもフロント側に位置している。また、バネ板60Bの弾性腕部62は、プーリ側固定部64の外径側端部から環状ベース61の周方向に沿って円弧状に、且つリア側からフロント側に向かって斜めに形成されており、連結板70よりも外周側に位置するように形成されているため、プーリ50とシャフト41との連結が解除された状態で、付勢手段6Bがプーリ50の回転を妨げることがない。
以上の構成により、本第2実施形態では、上記第1実施形態で得られる作用効果に加えて、トルクリミッタ機構8を備えたことにより、シャフト41とプーリ50との連結が解除され、過負荷が入力されることによる可変容量コンプレッサ1Bの故障を防止している。
また、本実施形態のトルクリミッタ機構8は単純な構造のため、部品点数を増大させることなく設けることができる。
次に、第3実施形態について説明する。図9〜図11は第3実施形態の可変容量コンプレッサを示し、図9はプーリ部分の要部断面図、図10は付勢手段の正面図、図11は付勢部材の正面図である。
本実施形態の可変容量コンプレッサ1Cと上記第1実施形態の可変容量コンプレッサ1Aとを比較して、この付勢手段6Cに、シャフト41に過負荷が掛った際にシャフト41とプーリ50との連結を解除するトルクリミッタ機構8が設けられていることが大きく異なる点である。他の構成は第1実施形態と同じため、同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の付勢手段6Cは、図9〜図11に示すように、弾性材で形成されたバネ板60Cと、連結板70とから主に構成されている。
バネ板60Cには、図11に示すように、プーリ側固定部64と連結板側固定部63とが一体に形成された弾性腕部62が、環形状を有する環状ベース61の周縁部分に等間隔に3カ所配置されている。そして、第1実施形態でバネ板60Aに設けられた連結板側固定部63のピン75が貫通する孔65に相当する部位に、半球形状を有する半球突起66がフロント側に向かって突設されている。
連結板70は、円盤ベース71と狭持バネ91とから主に構成されている。円盤ベース71は、第1実施形態と同様に、円盤形状を有し、周縁部分に等間隔、且つ半径方向に突設されたベース側腕狭持部78が3カ所設けられている。
狭持バネ91は、弾性材で形成され、円盤形状を有し、周縁部分に等間隔、且つ半径方向に突設された部位に円形の係合孔93を備えたバネ側腕狭持部92が3カ所設けられている。つまり、フロント側から見た状態で、円盤ベース71と狭持バネ91とが重なるように形成されている。そして、フロント側から狭持バネ91、円盤ベース71の順で配設され、円盤ベース71に周方向に等間隔に配置された3本のピン79で固定されている。
バネ板60Cと連結板70は、バネ板60Cの半球突起66が狭持バネ91の係合孔93に係止されるように、バネ板60Cの連結板側固定部63を連結板70のベース側腕狭持部78とバネ側腕狭持部92との間に狭持することで固定されている。
そして、トルクリミッタ機構8は、バネ板60Cの連結板側固定部63、および半球突起66と、連結板70のベース側腕狭持部78、バネ側腕狭持部92、および係合孔93とから構成されている。つまり、通常の運転状態では、半球突起66が係合孔93に係止されるように、連結板側固定部63がベース側腕狭持部78とバネ側腕狭持部92との間に狭持されているが、プーリ50へ所定値を越える回転トルクが加わった際(過負荷状態)には、半球突起と係合孔93との係合が解除され、プーリ50とシャフト41との連結が解除される。
プーリ50とシャフト41との連結が解除された状態では、トルクリミッタ機構8の連結解除部位であるバネ板60Cに設けられた連結板側固定部63が、プーリ50よりもフロント側に位置している。また、バネ板60Cの弾性腕部62は、プーリ側固定部64の外径側端部から環状ベース61の周方向に沿って円弧状に、且つリア側からフロント側に向かって斜めに形成されており、連結板70よりも外周側に位置するように形成されているため、プーリ50とシャフト41との連結が解除された状態で、付勢手段6Cがプーリ50の回転を妨げることがない。
以上の構成により、本第2実施形態では、上記第1実施形態で得られる作用効果に加えて、トルクリミッタ機構8を備えたことにより、シャフト41とプーリ50との連結が解除され、過負荷が入力されることによる可変容量コンプレッサ1Cの故障を防止している。
また、本実施形態のトルクリミッタ機構8は比較的単純な構造のため、コストを増大させることなく設けることができる。
次に、第3実施形態の別態様について説明する。図12〜図15は第3実施形態の別態様の可変容量コンプレッサを示し、図12はプーリ部分の要部断面図、図13は付勢手段の正面図、図14は付勢部材の正面図、図15はバネ板と連結板との係合部の断面図である。
本態様の可変容量コンプレッサ1C′と上記第3実施形態の可変容量コンプレッサ1Cとを比較して、トルクリミッタ機構8の構成、特にバネ板60C′と連結板70との係合部の構成が異なる。他の構成は第3実施形態と同じため、同じ符号を付し、説明を省略する。
バネ板60C′の連結板側固定部63を連結板70のベース側腕狭持部78とバネ側腕狭持部92との間に狭持することでプーリ50とシャフト41を連結する構成は、第3実施形態と同様であるが、バネ板60C′の連結板側固定部63には、半径方向に沿ってフロント側に突出する円弧状の係合突部67が形成されているとともに、狭持バネ91のバネ側腕狭持部92に半径方向に沿って係合突部67と係合可能に形成された係止溝部94が設けられている。
そして、通常の運転状態では、係合突部67が係止溝部94に係止されるように、連結板側固定部63がベース側腕狭持部78とバネ側腕狭持部92との間に狭持され、プーリ50へ所定値を越える回転トルクが加わった際(過負荷状態)には、係合突部67と係止溝部94との係合が解除されて、プーリ50とシャフト41との連結が解除される。
以上の構成により、本態様では、上記第3実施形態で得られる作用効果に加えて、係合突部67と係止溝部94とを係合させることにより、バネ板60C′と連結板70との係合部分を大きくできるので、プーリ50からシャフト41へ大きな回転力を伝達することができる。
本発明の第1実施形態を示し、可変容量コンプレッサの側方断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図1のプーリ部分の拡大図である。 本発明の第1実施形態を示し、付勢手段の正面図である。 本発明の第1実施形態を示し、付勢部材の正面図である。 本発明の第2実施形態を示し、プーリ部分の要部断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、付勢手段の正面図である。 本発明の第2実施形態を示し、付勢部材の正面図である。 本発明の第2実施形態を示し、トルクリミッタ機構の拡大図である。 本発明の第3実施形態を示し、プーリ部分の要部断面図である。 本発明の第3実施形態を示し、付勢手段の正面図である。 本発明の第3実施形態を示し、付勢部材の正面図である。 本発明の第3実施形態の別態様を示し、プーリ部分の要部断面図である。 本発明の第3実施形態の別態様を示し、付勢手段の正面図である。 本発明の第3実施形態の別態様を示し、付勢部材の正面図である。 本発明の第3実施形態の別態様を示し、バネ板と連結板との係合部の断面図である。 従来例の可変容量コンプレッサの側方断面図である。 従来例の要部拡大図である。
符号の説明
1A、1B、1C…可変容量コンプレッサ
5…ケース本体
6A、6B、6C…付勢手段
7…トルクリミッタ機構
12…フロント側内側壁
41…シャフト
42…ピストン
43…ラグ
45…斜板
50…プーリ
60A、60B、60C…付勢部材
63…連結解除部位

Claims (6)

  1. ケース本体(5)内に回転自在に軸支されるシャフト(41)と、
    該ケース本体(5)のフロント側に回転自在に支持されるプーリ(50)と、
    弾性材によって形成され、且つ該シャフト(41)とプーリ(50)との間を連結する付勢部材(6A、6B、6C)とを備え、
    該付勢手段(6A、6B、6C)によって、該シャフト(41)が該ケース本体(5)側からプーリ(50)側に向って付勢保持されたことを特徴とする可変容量コンプレッサ。
  2. 請求項1記載の可変容量コンプレッサであって、
    前記付勢手段(6B、6C)に、該シャフト(41)に過負荷が掛った際に該シャフト(41)とプーリ(50)との連結を解除するトルクリミッタ機構(8)が設けられたことを特徴とする可変容量コンプレッサ。
  3. 請求項1、または請求項2記載の可変容量コンプレッサであって、
    前記ケース本体(5)内のフロント側に配設され、且つ前記シャフト(41)とともに回転し、斜板(45)を介して該ケース本体(5)内のリア側に配置されるピストン(42)を往復動させるラグ(43)を備え、
    該ラグ(43)が該シャフト(41)とともに前記ケース本体(5)のフロント側内側壁(12)に付勢されたことを特徴とする可変容量コンプレッサ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の可変容量コンプレッサであって、
    前記プーリ(50)が前記付勢手段(6A、6B、6C)と前記ケース本体(5)との間に配置されたことを特徴とする可変容量コンプレッサ。
  5. 請求項2記載の可変容量コンプレッサであって、
    前記トルクリミッタ機構(8)が過負荷によって前記プーリ(50)と前記シャフト(41)との連結を解除した状態で、
    該トルクリミッタ機構(8)の連結解除部位(63)が該プーリ(50)よりもフロント側に位置することを特徴とする可変容量コンプレッサ。
  6. 請求項5記載の可変容量コンプレッサであって、
    前記トルクリミッタ機構(8)が過負荷によって前記プーリ(50)と前記シャフト(41)との連結を解除した状態で、
    前記付勢手段(6B、6C)が回転する該プーリ(50)を避けるように形成されたことを特徴とする可変容量コンプレッサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017046778A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社三洋物産 遊技機

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