JP2007137205A - サンルーフ装置 - Google Patents

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直明 星原
Kazuki Sawada
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Abstract

【課題】
幅方向の寸法をより低コストで変更でき、且つ駆動力のロスを低減できるサンルーフ装置を提供すること。
【解決手段】
ルーフ2の開口部3を開閉するチルトパネル4と、車両の幅方向に関してルーフ2の各側に設けられるレール6、6’と、レール6、6’にそれぞれ設けられるギヤボックス72、72’と、レール6に設けられ、レール6上のギヤボックス72を駆動する減速機付きモータ71と、ギヤボックス72とギヤボックス72’とを連結するロッド75と、レール6、6’にそれぞれ設けられ、レール6、6’に沿って駆動されるケーブル74、74’と、レール6、6’にそれぞれ設けられ、ケーブル74、74’及びチルトパネル4と連結し、ケーブル74、74’から駆動力を受けてチルトパネル4を駆動するアーム91、91’と、アーム91とアーム91’とを連結するロッド92と、を備える構成としたこと。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両のルーフに設けられるサンルーフ装置に関する。
公知のサンルーフ装置が、後述の特許文献1及び特許文献2に記載されている。これらの装置は、車両のルーフに形成された開口部を開閉するパネルと、車両の幅方向に関してルーフの各側に設けられる一対のレールと、一方のレールと他方のレールとを連結する樹脂製のハウジング、鉄製のフレームとを備えている。ハウジングには、パネルを駆動するための駆動機構(モータ、ケーブル)が設けられている。駆動機構のケーブルは、レールに沿って移動するスライダに連結されている。
特開平7−149153号公報 実用新案登録第2598609号公報
上述の構造において、サンルーフ装置の幅方向の寸法を変更する場合、ハウジング及びフレームの幅方向の寸法を変更する必要がある。特に、ハウジングは樹脂製であるため、高価な樹脂成型用の金型をその都度用意しなければならなかった。また、駆動機構がハウジングに設けられているので、駆動機構のケーブルがハウジングとガイドレールとの間、すなわち、モータとスライダとの間で曲げられ、駆動力のロスが発生する。
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、幅方向の寸法をより低コストで変更でき、且つ駆動力のロスを低減できるサンルーフ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明にて講じた技術的手段は、請求項1に記載の様に、車両のルーフに形成された開口部を開閉するパネルと、前記車両の幅方向に関して前記ルーフの各側に設けられる一対のレールと、前記レールにそれぞれ設けられるギヤ部材と、一方の前記レールに設けられ、該レール上の前記ギヤ部材を駆動するモータと、該モータにより駆動される一方の前記ギヤ部材から他方の前記ギヤ部材に駆動力を伝達すべく、一方の前記ギヤ部材と他方の前記ギヤ部材とを連結する第1連結部材と、前記レールにそれぞれ設けられ、前記ギヤ部材により前記レールに沿って駆動されるケーブルと、前記レールにそれぞれ設けられ、前記ケーブル及び前記パネルと連結し、前記ケーブルから駆動力を受けて前記パネルを駆動する駆動部材と、一方の前記駆動部材から他方の前記駆動部材に駆動力を伝達すべく、一方の前記駆動部材と他方の前記駆動部材とを連結する第2連結部材と、を備える構成としたことである。
好ましくは、請求項2に記載の様に、前記第1連結部材を前記レールに対して保持する第1保持部材と、前記第2連結部材を前記レールに対して保持する第2保持部材と、をさらに備えると良い。
本発明によれば、一方のレールは、第1連結部材及び第2連結部材を介して他方のレールと連結され、第1連結部材及び第2連結部材により、一方のレールに対する他方のレールの位置が車両の幅方向に関して規制される。この構造は、従来の装置に設けられていたハウジング、フレームを必要としない。サンルーフ装置の幅方向の寸法を変更する場合、鋼材の長さを変更するだけでよく、新規の金型は必要ない。これにより、サンルーフ装置の幅方向の寸法をより低コストで変更できる。また、レールに設けられたモータが、同じレール上のギヤ部材及びケーブルを駆動するので、モータと駆動部材との間でケーブルが曲げられない。これにより、駆動力のロスが低減される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を基に説明する。
図1は、本発明に係るチルトアンドシェード装置1を備えた自動車(車両)のルーフ2の斜視図である。ルーフ2に形成された開口部3には、チルトパネル4が設けられている。チルトパネル4の前部には、ヒンジ部41が設けられている。チルトパネル4は、ヒンジ部41を中心に上下方向に回動する。
図2は、図1におけるA−A線に沿う概略断面図で、図2(a)〜(d)は、チルトアンドシェード装置1の作動状態をそれぞれ示す。
ルーフ2は、自動車の外装を形成するルーフパネル21と、ルーフパネル21の下方に設けられ、自動車の車室(室内空間)の天井(内装の一部)を形成する天井部材22と、から形成されている。ルーフパネル21には、外開口部31が設けられている。天井部材22には、ルーフパネル21の外開口部31に対応した内開口部32が設けられている。これらの外開口部31と内開口部32が、ルーフ2の開口部3(図1参照)を形成している。
ルーフパネル21の外開口部31は、チルトパネル4によって開閉される。チルトパネル4は、透明または半透明のガラス材・樹脂材等から形成され、略矩形状を成すパネルである。チルトパネル4は、ヒンジ部41(図1参照)を中心に上下方向に回動(チルトアップ/チルトダウン)することで、ルーフパネル21の外開口部31を開閉する。
天井部材22の内開口部32は、シェード5によって開閉される。シェード5は、樹脂材等から形成された略矩形状のパネルである。チルトパネル4は、天井部材22の内開口部32の上方に配置されている。シェード5は、前後方向に移動(スライド)することで、天井部材22の内開口部32を開閉する。シェード5は、チルトパネル4の下方にて、天井部材22の内開口部32を開閉する。これにより、チルトパネル4を介した車室内への日射の射し込みが調節される。
図2(a)〜(d)は、チルトアンドシェード装置1の作動状態をそれぞれ示す。図2(a)は、全閉状態を示す。この状態においては、ルーフパネル21の外開口部31及び天井部材22の内開口部32が閉鎖されている。全閉状態において、シェード5が後方に移動すると、図2(b)に示す様に、天井部材22の内開口部32が部分的に開放される(シェード半開状態)。この状態において、シェード5がさらに後方に移動し、チルトパネル4が上方に回動すると、図2(c)に示す様に、天井部材22の内開口部32及びルーフパネル21の外開口部31が完全に開放される(全開状態)。全開状態において、シェード5が前方に移動すると、図2(d)に示す様に、天井部材22の内開口部32が部分的に閉鎖される(シェード半開状態)。この状態において、シェード5がさらに前方に移動し、チルトパネル4が下方に回動すると、図2(a)に示す様に、ルーフパネル21の外開口部31及び天井部材22の内開口部32が閉鎖され、チルトアンドシェード装置1は再び全閉状態となる。
図3は、チルトアンドシェード装置1の正面図、図4は、チルトアンドシェード装置1の分解斜視図である。なお、図4においては、チルトアンドシェード装置1の右半分のみが描かれている。
チルトアンドシェード装置1は、シェード5と、レール6と、駆動機構7と、機能部品8と、チルトリンク9とを備えている。
シェード5は、パネル部材51と、シュー部材52と、から成る。パネル部材51は、樹脂材等を用いて略矩形に形成されている。シュー部材52は、樹脂材等から形成され、ベース部材51における左右方向(図3示上下方向、車両の幅方向)の端部にそれぞれ取り付けられている。図5は、図4において右側から見たシュー部材52の前部53の斜視図である。同図に示す様に、シュー部材52の前部53には、2つのカム溝54、55が設けられている。カム溝54、55は、シュー部材52の前部53における一部を切り取った様な形状、いわゆる切り欠き形状を成している。カム溝54は、シュー部材52の前部53のうち、下部に設けられている。カム溝54は、前方向に開口している。カム溝54には、傾斜面54aと垂直面54bとが設けられている。傾斜面54aと垂直面54bは、自動車の前側に面している。傾斜面54aは、垂直面54bの下部と連続し、垂直面54bに対し、下方に位置する。カム溝55は、シュー部材52の前部53のうち、上部に設けられている。カム溝55は、カム溝54に対し、上方に配置されている。カム溝55は、後方向に開口している。カム溝55には、カム溝54と同様に、傾斜面55aと垂直面55bとが設けられている。傾斜面55aと垂直面55bは、自動車の後側に面している。傾斜面55aは、垂直面55bの上部と連続し、垂直面55bに対し、上方に位置する。
レール6は、アルミ材等から形成され、前後方向(図3示左右方向、車両の前後方向)に延在している。レール6は、ルーフ2における右側(図3示上側)に設けられている。ルーフ2における左側(図3示下側)には、左右方向に関してレール6と対称な構造を有するレール6’が設けられている。以下の説明では、レール6についての説明を中心に行い、レール6’についての説明は必要に応じて行うこととする。
図6は、レール6の側面図、図7は、図6におけるB−B線に沿う断面図である。レール6には、ベース部61と、縦壁62と、上壁63と、ガイド部64が一体に設けられている。ベース部61及び縦壁62は、板状に形成されている。ベース部61は、ルーフパネル21(図2参照)の下方のボディパネル(図示なし)に固定される。縦壁62は、ベース部61から上方に延在している。縦壁62の前部には、前チェック溝66が設けられている。縦壁62の後部には、後チェック溝67が設けられている。前チェック溝66及び後チェック溝67は、縦壁62を幅方向(図7示左右方向)に貫通する貫通孔である。前チェック溝66及び後チェック溝67は、前後方向(図6示左右方向)に延在している。前チェック溝66の後部には、段部66aが設けられ、後チェック溝67の前部には、段部67aが設けられている。上壁63は、縦壁62の上端から幅方向(図7示右側)に突出し、縦壁62に対してひれ状(つば状)に形成されている。ガイド部64は、その上面64aにて、シェード5のシュー部材52を支持し、シェード5を前後方向に移動自在にガイドする。ガイド部64には、収容空間64bが設けられている。収容空間64bは、前後方向に延在し、溝状に形成されている。
駆動機構7は、減速機付きモータ71と、ギヤボックス72と、ブラケット73と、ケーブル74と、ロッド75と、から成る。駆動機構7は、レール6の前部に設けられている。
図8は、図3におけるC示部分の拡大図、図9は、図8におけるD−D線に沿う断面図、
図10は、図8におけるE−E線に沿う断面図、図11は、図8におけるF−F線に沿う断面図である。
減速機付きモータ71は、モータと減速機(ウォームギヤ)とを一体に備えた公知のものである。減速機付きモータ71は、自動車に搭載された給電ユニット(図示なし)によって給電されると、駆動力を発生し、出力ギヤ71aを介して(出力ギヤ71aの回転として)駆動力を出力する。出力ギヤ71aは、かさ歯車(はすば歯車)である。減速機付きモータ71から出力された駆動力は、ギヤボックス72に入力される。ギヤボックス72は、入力ギヤ72aと、シャフト72bと、駆動ギヤ72cと、ブロック72dと、から成る。入力ギヤ72は、かさ歯車(はすば歯車)であり、減速機付きモータ71の出力ギヤ71aに噛み合っている。シャフト72bは、入力ギヤ72aに連結され、入力ギヤ72aと一体に回転する。駆動ギヤ72cは、平歯車であり、入力ギヤ72aと同軸に配置されている。駆動ギヤ72cは、シャフト72bに連結され、シャフト72b及び入力ギヤ72aと一体に回転する。シャフト72bは、入力ギヤ72a及び駆動ギヤ72cの回転軸として機能している。ブロック72dは、入力ギヤ72a及び駆動ギヤ72cを収容すると共にシャフト72bを支持する軸受として機能するものである。ブラケット73は、金属材等を用いて形成され、ギヤボックス72をレール6に対して保持する。ブラケット73は、ギヤボックス72に被せられ、締結部材73aを用いてレール6の上面に固定される。これにより、ギヤボックス72がブラケット73とレール6との間に挟みこまれ、ギヤボックス72がレール6に対して保持される。なお、減速機付きモータ71も、締結部材73aを用いて、レール6の下面に固定される。つまり、減速機付きモータ71と、ギヤボックス72を保持したブラケット73とが、締結部材73aを用いてレール6に共締めされる。これにより、減速機付きモータ71の出力ギヤ71aとギヤボックス72の入力ギヤ72aとの間の噛み合いが確実に保持される。
ケーブル74は、駆動力伝達用の公知のものである。ケーブル74は、上述したレール6におけるガイド部64の収容空間64b内に配置される(図7参照)。ケーブル74の一方側は、シェード5のシュー部材52の前部53に連結される(図4及び図5参照)。ケーブル74は、ギヤボックス72の駆動ギヤ72cと噛み合っている。減速機付きモータ71が給電されると、駆動ギヤ72cが回転し、駆動ギヤ72cに連結されたケーブル74がレール6に沿って移動する。これにより、ケーブル74に連結されたシェード5は、レール6に沿って前後方向に移動する。ケーブル74が前方に移動する場合、ケーブル74の他方側は、レール6の前端に取り付けられた筒状の連結部材65を介して、ガイド部材66内に送られる(図4参照)。ガイド部材66は、可撓性を持ったホース状の部材である。
ロッド75は、左右方向に延在し、同方向に関して同一断面形状を有する鋼材である。ロッド75として、例えば、汎用性のある金属製のパイプが適用できる。ロッド75の一端75aは、レール6上のギヤボックス72のシャフト72bに、溶接固定される。ロッド75は、シャフト72bの回転、すなわち、駆動機構7の作動にともなって回転する。
なお、図12に示す様に、上述したレール6’には、左右方向に関して駆動機構7と対称な構造を有する駆動機構7’が設けられる。駆動機構7’のギヤボックス72’は、駆動機構7のギヤボックス72と同様な態様で、レール6’に保持される。ただし、駆動機構7’には、駆動機構7における減速機付きモータ71に相当するモータと、入力ギヤ72aに相当するギヤが設けられない。駆動機構7’のシャフト72b’は、駆動機構7におけるロッド75の他端75bに溶接固定される。これにより、駆動機構7のシャフト72bと駆動機構7’のシャフト72b’とが一体に回転する。つまり、ロッド75は、レール6上の駆動機構7にて発生した駆動力をレール6’上の駆動機構7’に伝達する駆動力伝達部材として機能する。さらに、ロッド75は、レール6の前部とレール6’の前部とを連結することで、レール6に対するレール6’の位置を左右方向に関して規制しており(フロント側のピッチ固定)、位置規制部材としても機能する。
機能部品8は、前チェック部材81と、ストッパ部材82と、ガイド部材83と、後チェック部材84と、から成る。
図13は、機能部品8のレール6に対する配置を示す図である。同図においては、レール6が2点鎖線で描かれている。機能部品8は、上壁63の下方に位置するようにレール6に組み付けられる。なお、機能部品8は、レール6にのみ配置され、レール6’(図3参照)には配置されない。
図14は、図13におけるG−G線に沿う断面図、図15は、図13におけるH−H線に沿う断面図、図16は、図13におけるJ−J線に沿う断面図、図17は、図13におけるK−K線に沿う断面図である。
前チェック部材81は、ベース部81aと、連結部81bとから成る。連結部81bは、ベース部81aの前部に一体に形成されている。連結部81bには、ピン81cと、凸部81dとが一体に設けられている。ピン81cは、円形を成し、連結部81bから右方(図14示右方)に突出している。凸部81dは、角型を成し、連結部81bから左方(図14示左方)に突出している。凸部81dは、レール6の縦壁62に形成された前チェック溝66に挿通されている。凸部81dと前チェック溝66との間には、上下方向に関して若干の隙間(クリアランス)が設定される。凸部81dは、シェード5におけるシュー部材52のカム溝54(図3及び図5参照)と前方向に係合する。また、前チェック部材81におけるベース部81aには、板バネ部81eが設けられている(図4及び図13参照)。板バネ部81eにより、前チェック部材81は、レール6に対し、下方向に常時付勢されている。
ストッパ部材82は、樹脂製であって、ブロック状に形成されている。ストッパ部材82は、レール6のベース部61に取り付けられ、レール6に対して位置が保持される。ストッパ部材82の上面は、レール6の上壁63と対向している。ストッパ部材82には、ガイド溝82aが設けられている。ガイド溝82aは、レール6の縦壁62の前チェック溝66(図6参照)とほぼ同じ形状を有している。ガイド溝82aには、前チェック部材81のピン81cが挿入される。ガイド溝82aの後部には、レール6の前チェック溝66と同様に、段部82bが設けられている。
ガイド部材83は、樹脂製であって、ブロック状に形成されている。ガイド部材83の上面は、レール6の上壁63と対向している。ガイド部材83の前部には、円形の連結ピン83aが設けられている。ガイド部材83は、連結ピン83aを介して、前チェック部材81の後部と回転自在に連結している。また、ガイド部材83には、昇降溝83bが設けられている。昇降溝83の後部は、昇降溝83の前部に対して下方に位置している。昇降溝83は、前部と後部との間に傾斜部分を有する。
後チェック部材84は、樹脂製であって、ブロック状に形成されている。後チェック部材84の前部には、円形の連結ピン84aが設けられている。後チェック部材84は、連結ピン84aを介して、ガイド部材83の後部と回転自在に連結している。後チェック部材84には、凸部84bが一体に設けられている。凸部84bは、角型を成し、前チェック部材81の凸部81dと同様な態様で(図14参照)、レール6の縦壁62に形成された後チェック溝67に挿通されている。凸部84bは、シェード5におけるシュー部材52のカム溝55(図3及び図5参照)と後方向に係合する。また、後チェック部材84には、板バネ部84cが一体に設けられている(図4及び13参照)。板バネ部84cにより、後チェック部材84は、レール6に対し、上方向に常時付勢されている。
チルトリンク9は、アーム91と、ロッド92と、軸受台93と、から成る。チルトリンク9は、レール6の後部に設けられている。
アーム91は、金属材から形成されており、チルトパネル4を上下方向に回動させるべく、支持部91aを中心に上下方向に回動する。アーム91には、円形のピン91bが設けられている。ピン91bは、左右方向に延在し、機能部品8におけるガイド部材83の昇降溝83bに挿入されている。アーム91は、連結部91cにて、チルトパネル4と連結される。ロッド92は、上述したロッド75と同様に、左右方向に延在し、同方向に関して同一断面形状を有する鋼材である。ロッド92として、例えば、汎用性のある金属製のパイプが適用できる。ロッド92の一側92aは、アーム91の支持部91aを貫通し、アーム91の支持部91aに溶接固定されている。軸受台93は、締結部材93a(図4参照)を用いてレール6に固定されている。軸受台93は、アーム91を貫通したロッド92の一側92aを回転自在に支持している。また、軸受台93は、左右方向に関して、アーム91の位置を保持しており、これにより、アーム91の回動がより安定したものとなる。
なお、図18に示す様に、レール6’には、左右方向に関してチルトリンク9と対称な構造を有するチルトリンク9’が設けられる。チルトリンク9におけるロッド92の他側92bは、チルトリンク9’のアーム91’を貫通し、アーム91’に溶接固定されている。軸受台93’は、チルトリンク9の軸受台93と同様な態様により、レール6’に固定される。軸受台93’は、アーム91’を貫通したロッド92の他側92aを回転自在に支持している。チルトリンク9におけるアーム91が駆動力によって回動すると、この駆動力がロッド92を介してアーム91’に伝達される。これにより、アーム91とアーム91’とが一体に回動する。つまり、ロッド92は、レール6上のアーム91に伝達された駆動力をレール6’上のアーム91’に伝達する駆動力伝達部材として機能する。さらに、ロッド92は、レール6の後部とレール6’の後部とを連結することで、レール6に対するレール6’の位置を左右方向に関して規制しており(リヤ側のピッチ固定)、上述した駆動機構7のロッド75(図4参照)と共に、位置規制部材としても機能する。
次に、チルトアンドシェード装置1の作動について、図19乃至図22を参照して説明する。図19乃至図22は、シェード5の移動にともなう機能部品8及びチルトリンク9の動きを模式的に示す図である。
図19は、チルトアンドシェード装置1の全閉状態(図2(a)参照)を示す。シェード5におけるシュー部材52の前部53は、機能部品8における前チェック部材81の凸部81dと後チェック部材84の凸部84bとの間に位置している。前チェック部材81のピン81cは、ストッパ部材82におけるガイド溝82aの前部に位置している。前チェック部材81の凸部81dは、レール6の前チェック溝66の前部に位置している。後チェック部材84の凸部84bは、レール6の後チェック溝67の前部に位置し、後チェック溝67の段部67aに係合している。チルトリンク9におけるアーム91のピン91bは、ガイド部材83における昇降溝83bの後部に位置している。
図19に示す全閉状態において、駆動機構7が作動すると、シェード5のシュー部材52は、レール6に沿って後方に移動し、図20に示す様に、そのカム溝55(図5参照)にて、後チェック部材84の凸部84bと後方向に係合する。これにより、チルトアンドシェード装置1は、シェード半開状態(図2(b)参照)となる。チルトアンドシェード装置1の作動状態が全閉状態からシェード半開状態に移行するまでの間は、シェード5のみが動き、チルトパネル4は動かない。
図20に示すシェード半開状態において、シェード5がさらに後方に移動すると、シュー部材52のカム溝55の傾斜面55aが、後チェック部材84の凸部84bを押し下げ、後チェック部材84の凸部84bが、レール6の後チェック溝67の段部67aから離脱する。後チェック部材84の凸部84bは、後チェック溝67の段部67aから離脱した後、シュー部材52のカム溝55の垂直面55bにより、後チェック溝67に沿って後方に押し動かされる。後チェック部材84が後方に移動すると、後チェック部材84と連結したガイド部材83及び前チェック部材81も、レール6に沿って後方に移動する。これにともなって、チルトリンク9におけるアーム91のピン91bが、ガイド部材83の昇降溝83bに沿って動かされ、アーム91がロッド92を中心に上方に回動する。これにより、図21に示す様に、チルトパネル4が上方に回動し、チルトアンドシェード装置1が全開状態(図2(c)参照)となる。全開状態においては、前チェック部材81の凸部81は、レール6の前チェック溝66の段部66aに係合している。チルトアンドシェード装置1の作動状態がシェード半開状態から全開状態に移行するまでの間は、シェード5の動きがチルトパネル4に伝達され、シェード5とチルトパネル4が共に動く。なお、全閉状態において、ガイド部材83は、チルトリンク9のアーム91のピン91bを介して、チルトパネル4から上方向に力を受ける。上述した様に、ガイド部材83は、レール6の上壁63の下方に位置しているので、ガイド部材83に大きな力が作用しても、ガイド部材83がレール6の上壁63によって確実に保持される。これにより、ガイド部材83が必要とする強度が下がることとなり、例えば、ガイド部材83を樹脂成型品とでき、コストダウンが可能となる。
図21に示す全開状態において、駆動機構7が作動すると、シェード5のシュー部材52がレール6に沿って前方に移動し、シュー部材52のカム溝55が、後チェック部材84の凸部84bから離脱する。そして、シェード5のシュー部材52がさらに前方に移動すると、図22に示す様に、シェード5は、シュー部材52のカム溝54(図5参照)にて、前チェック部材81の凸部81dと前方向に係合し、チルトアンドシェード装置1は、シェード半閉状態(図2(d)参照)となる。チルトアンドシェード装置1の作動状態が全開状態からシェード半閉状態に移行するまでの間は、シェード5のみが動き、チルトパネル4は動かない。
図22に示すシェード半閉状態において、シェード5がさらに前方に移動すると、シュー部材52のカム溝54の傾斜面54aが前チェック部材81の凸部81dを押し上げ、前チェック部材81の凸部81dbがレール6の前チェック溝66の段部67aから離脱する。前チェック部材81の凸部81dbは、前チェック溝66の段部66aから離脱した後、シュー部材52のカム溝54の垂直面54bにより、前チェック溝66に沿って前方に押し動かされる。前チェック部材81が前方に移動すると、前チェック部材81と連結したガイド部材83及び後チェック部材84も、レール6に沿って前方に移動する。これにともなって、チルトリンク9におけるアーム91のピン91が、ガイド部材83の昇降溝83bに沿って動かされ、アーム91がロッド92を中心に下方に回動する。これにより、図19に示す様に、チルトパネル4が下方に回動し、チルトアンドシェード装置1が全閉状態(図2(a)参照)となる。なお、全閉状態においては、後チェック部材84の凸部84bは、レール6の後チェック溝67の段部67aに係合している。チルトアンドシェード装置1の作動状態がシェード半閉状態から全閉状態に移行するまでの間は、シェード5の動きがチルトパネル4に伝達され、シェード5とチルトパネル4が共に動く。
なお、本実施形態においては、チルトアンドシェード装置1が1枚のシェード(シェード5)を備える例を示したが、これに限定されない。本発明は、2枚以上のシェードを備えたいわゆる多板シェードにも適用可能である。
なお、本実施形態において、チルトリンク9のロッド92は、左右の各側に設けられたアーム91とアーム91’とを連結することで、レール6に対するレール6’の位置を左右方向に関して規制しているが、これに限定されない。例えば、ロッド92に相当するロッドを設け、このロッドを用いてシェード5の各側のシュー部材52同士を連結することで、レール6とレール6’との左右方向のピッチを固定しても良い。この場合、当該ロッドを支持する部材(軸受台93に相当)は、レール6(レール6’)に沿って前後方向に移動可能とする必要がある。
以上説明した様に、本実施形態のチルトアンドシェード装置1によれば、レール6は、ロッド75及びロッド92を介して、レール6’と連結され、レール6に対するレール6’の位置が、車両の幅方向に関して規制される。この構造は、従来の装置に設けられていたハウジング、フレームを必要としない。ロッド75及びロッド92は、車両の幅方向に延在する鋼材であるので、チルトアンドシェード装置1の幅方向の寸法を変更する場合は、鋼材の長さを変更するだけでよく、新規の金型は必要ない。これにより、チルトアンドシェード装置1の幅方向の寸法をより低コストで変更でき、設計に係る工数及び水平展開時の型費も低減される。
さらに、レール6に設けられた減速機付きモータ71が、同じレール6上のギヤボックス72及びケーブル74を駆動するので、減速機付きモータ71とシェード5のシュー部材52(機能部品8、チルトリンク9のアーム91)の間でケーブル74が曲げられない。これにより、駆動力のロスが低減される。
本発明に係るチルトアンドシェード装置1を備えた自動車のルーフ2の斜視図。 図1におけるA−A線に沿う概略断面図。 チルトアンドシェード装置1の正面図。 チルトアンドシェード装置1の分解斜視図。 図4において右側から見たシュー部材52の前部53の斜視図。 レール6の側面図。 図5におけるB−B線に沿う断面図。 図3におけるC示部分の拡大図。 図8におけるD−D線に沿う断面図。 図8におけるE−E線に沿う断面図。 図8におけるF−F線に沿う断面図。 駆動機構7’の構造を示す図。 機能部品8のレール6に対する配置を示す図。 図13におけるG−G線に沿う断面図。 図13におけるH−H線に沿う断面図。 図13におけるJ−J線に沿う断面図。 図13におけるK−K線に沿う断面図。 チルトリンク9’の構造を示す図。 シェード5の移動にともなう機能部品8及びチルトリンク9の動きを模式的に示す図。 シェード5の移動にともなう機能部品8及びチルトリンク9の動きを模式的に示す図。 シェード5の移動にともなう機能部品8及びチルトリンク9の動きを模式的に示す図。 シェード5の移動にともなう機能部品8及びチルトリンク9の動きを模式的に示す図。
符号の説明
1 チルトアンドシェード装置(サンルーフ装置)
2 ルーフ
3 開口部
4 チルトパネル(パネル)
6 レール(一方のレール)
6’ レール(他方のレール)
71 減速機付きモータ(モータ)
72 ギヤボックス(一方のギヤ部材)
72’ ギヤボックス(他方のギヤ部材)
73 ブラケット(第1保持部材)
74 ケーブル
75 ロッド(第1連結部材)
91 アーム(一方の駆動部材)
91’ アーム(一方の駆動部材)
92 ロッド(第2連結部材)
93 軸受台(第2保持部材)

Claims (2)

  1. 車両のルーフに形成された開口部を開閉するパネルと、
    前記車両の幅方向に関して前記ルーフの各側に設けられる一対のレールと、
    前記レールにそれぞれ設けられるギヤ部材と、
    一方の前記レールに設けられ、該レール上の前記ギヤ部材を駆動するモータと、
    該モータにより駆動される一方の前記ギヤ部材から他方の前記ギヤ部材に駆動力を伝達すべく、一方の前記ギヤ部材と他方の前記ギヤ部材とを連結する第1連結部材と、
    前記レールにそれぞれ設けられ、前記ギヤ部材により前記レールに沿って駆動されるケーブルと、
    前記レールにそれぞれ設けられ、前記ケーブル及び前記パネルと連結し、前記ケーブルから駆動力を受けて前記パネルを駆動する駆動部材と、
    一方の前記駆動部材から他方の前記駆動部材に駆動力を伝達すべく、一方の前記駆動部材と他方の前記駆動部材とを連結する第2連結部材と、
    を備えることを特徴とするサンルーフ装置。
  2. 前記第1連結部材を前記レールに対して保持する第1保持部材と、前記第2連結部材を前記レールに対して保持する第2保持部材と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112092590A (zh) * 2020-08-29 2020-12-18 宁波夏厦齿轮有限公司 一种车用天窗传动结构及车用天窗

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