JP2007136967A - 普通紙タイプのインクジェット記録用紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 古紙パルプを含有する抄紙用パルプと填料とからなる基紙の少なくとも片面に、水溶性高分子結着剤とともにカチオン性エピハロヒドリン系樹脂を付着させてなるインクジェット記録用紙であって、前記カチオン性エピハロヒドリン系樹脂は、カチオン化度が5meq/g以上でありかつ重量分子量が1万以下であり、かつカチオン性エピハロヒドリン系樹脂の付着量が2g/m2を超えて10.0g/m2以下であり、さらにインクジェット記録用紙のステキヒトサイズ度が10秒以上50秒以下である。
【選択図】 なし
Description
(基紙)
本発明のインクジェット記録用紙の基紙は、抄紙用パルプと填料を主成分とする。抄紙用パルプとしては特に木材パルプが使用され、具体的には、NBKP、LBKP、NBSP、LBSP、GP、TMP、古紙パルプが挙げられる。本発明においては古紙パルプを必須とするが、これ以外の木材パルプを必要に応じて併用して用いられる。古紙パルプの配合量を増やしていくとフェザーリングが悪化することは知られているが、本発明においては、古紙パルプを全抄紙用パルプに対し50重量%以上配合した場合においてもフェザーリングを抑制することができる。
(カチオン性エピハロヒドリン系樹脂)
本発明のインクジェット記録用紙は上述した基紙の少なくとも片面に、水溶性高分子結着剤とともにカチオン性エピハロヒドリン系樹脂を付着させてなる。
(水溶性高分子結着剤)
本発明においては、カチオン性エピハロヒドリン系樹脂と同時に水溶性高分子結着剤を基紙表面に付着する。水溶性高分子結着剤としては、例えば、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、自家変性澱粉、カチオン化澱粉または各種変性澱粉、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ソーダ、アルギン酸ソーダ、ハイドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコールまたはそれらの誘導体などをあげることができ、これらを単独あるいは併用して使用することができる。
(カチオン性エピハロヒドリン系樹脂の付着方法)
本発明においては基紙のいずれか片面にカチオン性エピハロヒドリン系樹脂と水溶性高分子結着剤を付着させる。基紙の表面にカチオン性エピハロヒドリン系樹脂と水溶性高分子結着剤を含有させる方法には特に制限はないが、カチオン性エピハロヒドリン系樹脂と水溶性高分子結着剤を含有する水溶液を外添(塗工、含浸)する方法を用いることが好ましい。外添であれば上記樹脂及び水溶性高分子結着剤が基紙の表面近傍に存在するために上記樹脂の添加量が内添と比較して少ない量でも同様の効果を得ることができる。
(ステキヒトサイズ度)
本発明のインクジェット記録用紙のステキヒトサイズ度は10秒から50秒とする。
<実施例1>
広葉樹漂白クラフトパルプ(濾水度450ml c.s.f)50部、上質系古紙(濾水度250ml c.s.f)50部からなるパルプスラリー100部に対し、填料として炭酸カルシウム15部、硫酸バンド4部、中性ロジンエマルジョンサイズ剤0.4部、カチオン化デンプン0.8部を添加し、ツインワイヤー型抄紙機で坪量75g/m2になるように抄造して支持体を得た。この支持体の両面に、2ロールサイズプレスにて、酸化デンプン及びカチオン性樹脂A(ポリアミンアンモニアエピクロロヒドリン、カチオン化度6meq/g、重量平均分子量5,000)の付着量が、それぞれ、4g/m2、4g/m2となるように付着させて、ステキヒトサイズ度が15秒のインクジェット記録用紙を得た。
広葉樹漂白クラフトパルプ(濾水度450ml c.s.f)50部、上質系古紙(濾水度250ml c.s.f)25部、新聞系高白色古紙(濾水度200ml c.s.f.)からなるパルプスラリー100部を用いたい外は実施例1と同様にしてステキヒトサイズ度が14秒のインクジェット記録用紙を得た。
カチオン性樹脂Aの付着量を2.2g/m2とした以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が13秒のインクジェット記録用紙を得た。
2ロールサイズプレスにて、酸化デンプン、カチオン性樹脂A、スチレン・アクリル系サイズ剤の付着量が、それぞれ、4g/m2、4g/m2、0.2g/m2となるように付着させた以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が45秒のインクジェット記録用紙を得た。
2ロールサイズプレスにて、酸化デンプン、カチオン性樹脂A、スチレン・アクリル系サイズ剤の付着量が、それぞれ、4g/m2、6g/m2、0.2g/m2となるように付着させた以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が45秒のインクジェット記録用紙を得た。
カチオン性樹脂Aの付着量を1.5g/m2とした以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が17秒のインクジェット記録用紙を得た。
2ロールサイズプレスにて、酸化デンプン、カチオン性樹脂A、スチレン・アクリル系サイズ剤の付着量が、それぞれ、4g/m2、4g/m2、0.3g/m2となるように付着させた以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が55秒のインクジェット記録用紙を得た。
中性ロジンエマルジョンの添加量を0.3部とした以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が8秒のインクジェット記録用紙を得た。
<比較例4>
カチオン性樹脂Aをカチオン性樹脂B(ポリアミンアンモニアエピクロロヒドリン、カチオン化度3meq/g、分子量20,000)とした以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が15秒のインクジェット記録用紙を得た。
カチオン性樹脂Aをカチオン性樹脂C(ポリアミンアンモニアエピクロロヒドリン、カチオン化度3meq/g、分子量8,000)とした以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が15秒のインクジェット記録用紙を得た。
<比較例6>
カチオン性樹脂Aをカチオン性樹脂D(ポリアミンアンモニアエピクロロヒドリン、カチオン化度6.5meq/g、分子量20,000)とした以外は実施例1と同様にして、ステキヒトサイズ度が15秒のインクジェット記録用紙を得た。
各実施例及び比較例について、以下の方法で評価を行った。
1)ステキヒトサイズ度
JIS P8122に従って、用紙のステキヒトサイズ度を測定した。
2)IJ適性(1)
コダック ヴァーサマーク社製6240J高速インクジェットプリンティングシステムにて、黒インク(#1069)を用いて印字した際の適性を評価した。
a.インク乾燥性
黒ベタ印字した際のインクの乾燥性について、目視で評価した。
○:乾燥が早い。
△:乾燥が若干遅いが、実使用上問題ないレベル。
×:乾燥が遅く、装置汚れや印字部の汚れにつながり、使用不可
バーコードパターン(CODE39)を印字した際の、細線の状態を拡大観察して評価した。
○:フェザーリングがほとんど認められない。
△:フェザーリングがやや認められるが、実使用上問題ないレベル。
×:フェザーリングが激しく、実使用に耐えない。
バーコードパターン(CODE39)を印字した後10分間風乾し、次いで水道水で印字部を20秒間流した際の耐水性を目視で評価した。
○:印字部の滲みがほとんど見られない。
△:印字部の滲みが見られるが、バーコードの判別は可能。
×:印字部が滲み、バーコードの判別がほとんどできない。
セイコーエプソン社製インクジェットプリンタ(PM−780C)に、コダック ヴァーサマーク社製ヴァーサマークプリンタ用黒インク(#2003)を詰替えて印字した際の適性を評価した。
a.インク乾燥性
黒ベタ印字した際のインクの乾燥性について、目視で評価した。
○:乾燥が早い。
△:乾燥が若干遅いが、実使用上問題ないレベル。
×:乾燥が遅く、装置汚れや印字部の汚れにつながり、使用不可
バーコードパターン(EAN128)を印字した際の、細線の状態を拡大観察して評価した。
○:フェザーリングがほとんど認められない。
△:フェザーリングがやや認められるが、実使用上問題ないレベル。
×:フェザーリングが激しく、実使用に耐えない。
バーコードパターン(EAN128)を印字した後10分間風乾し、次いで水道水で印字部を20秒間流した際の耐水性を目視で評価した。
○:印字部の滲みがほとんど見られない。
△:印字部の滲みが見られるが、バーコードの判別は可能。
×:印字部が滲み、バーコードの判別がほとんどできない。
これに対して、カチオン性樹脂の付着量が2g/m2に満たない比較例1の場合、フェザーリングと耐水性が劣った。また、ステキヒトサイズ度が50秒を超える比較例2や10秒に満たない比較例3の場合には、インク乾燥性とフェザーリングの両立が困難であり、更に、カチオン性樹脂のカチオン化度や分子量が本願発明の適正な範囲を外れる比較例4〜6の場合、十分な耐水性を確保することができなかった。
Claims (1)
- 少なくとも、古紙パルプを含有する抄紙用パルプと填料とからなる基紙の少なくとも片面に、水溶性高分子結着剤とともにカチオン性エピハロヒドリン系樹脂を付着させてなるインクジェット記録用紙であって、前記カチオン性エピハロヒドリン系樹脂は、カチオン化度が5meq/g以上でありかつ重量分子量が1万以下であり、かつカチオン性エピハロヒドリン系樹脂の付着量が2g/m2を超えて10.0g/m2以下であり、さらにインクジェット記録用紙のステキヒトサイズ度が10秒以上50秒以下である普通紙タイプのインクジェット記録用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005336423A JP2007136967A (ja) | 2005-11-21 | 2005-11-21 | 普通紙タイプのインクジェット記録用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005336423A JP2007136967A (ja) | 2005-11-21 | 2005-11-21 | 普通紙タイプのインクジェット記録用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007136967A true JP2007136967A (ja) | 2007-06-07 |
Family
ID=38200397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005336423A Pending JP2007136967A (ja) | 2005-11-21 | 2005-11-21 | 普通紙タイプのインクジェット記録用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007136967A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103502018A (zh) * | 2011-04-28 | 2014-01-08 | 惠普发展公司,有限责任合伙企业 | 高速数字喷墨卷筒纸印刷机印刷中使用的介质 |
JP2014004774A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Oji Holdings Corp | レーザー加工用インクジェット用紙、インクジェット印刷物およびその加工物 |
JP2015174429A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | 王子ホールディングス株式会社 | 新聞印刷用インクジェット記録用紙 |
-
2005
- 2005-11-21 JP JP2005336423A patent/JP2007136967A/ja active Pending
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JP2014004774A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Oji Holdings Corp | レーザー加工用インクジェット用紙、インクジェット印刷物およびその加工物 |
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