JP2007134191A - 電池と電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 電池の密封ケースの密着部が剥離したことを的確に検知する。
【解決手段】 この電池は、正極と負極を有する電極体と、電極体に含浸している電解液と、電極体と電解液を密閉している密閉ケースを備えている。密閉ケースには、表面側半ケースと裏面側半ケースの周縁同士を密着させた密着部が形成されている。そして、密閉ケースの密着部の少なくとも一部は、導電性を有する線材によって縫合されている。この電池では、密閉ケースの密着部が剥離すると、導電性を有する線材が破断する。導電性を有する線材の導通状態を監視することによって、密閉ケースの密着部が剥離したことを検知することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電極体や電解液を密閉ケース内に収容している電池に関する。特に、表面側半ケースと裏面側半ケースの周縁同士を密着させて形成した密閉ケースを備える電池に関する。
電極体や電解液を収容する密閉ケースに、表面側半ケースと裏面側半ケースの周縁同士を密着させて形成した密閉ケースを採用した電池が開発されている。
このような電池では、密閉ケースの密着部が剥離してしまい、電解液やガスが外部へ漏出してしまうおそれがある。そのことから、密着部が剥離したことを検知する技術が必要とされている。
特許文献1には、密閉ケースから電解液が漏れたことを検知する技術が開示されている。この技術では、電解液が浸入すると導電率が変化するセンサ層と、それを挟む一対の電極層を利用する。密閉ケースから電解液が漏れると、センサ層に電解液が浸入し、センサ層の導電率が変化する。センサ層の導電率が変化すると、電極層間の電圧が変化する。そのことから、電極層間の電圧を監視することによって、密閉ケースから電解液が漏れたことを検知することができるとしている。
特開2000−268884号公報
特許文献1の技術では、密閉ケースの密着部が剥離した場合でも、センサ層に電解液が浸入しなければ、密閉ケースの密着部が剥離したことを検知することができない。密着部が剥離した位置によっては、電解液がセンサ層に浸入するまでに時間を要する場合や、電解液がセンサ層に浸入しない場合もある。特許文献1の技術では、密閉ケースの密着部が剥離したことを正しく検知できないことがある。
本発明は、上記の課題を解決する。密閉ケースの密着部が剥離したことを的確に検知することができる技術を提供する。
本発明の技術によって具現化される電池は、正極と負極を有する電極体と、電極体に含浸している電解液と、電極体と電解液を密閉している密閉ケースを備えている。密閉ケースには、表面側半ケースと裏面側半ケースの周縁同士を密着させた密着部が形成されている。この電池は、密閉ケースの密着部の少なくとも一部が、導電性を有する線材によって縫合されていることを特徴とする。
この電池では、密閉ケースの密着部が剥離すると、その密着部を縫合している線材が破断する。そのことから、線材が破断したことを検知することによって、密閉ケースの密着部が剥離したことを検知することができる。線材は導電性を有しているので、例えば線材の両端間の導通状態を監視しておけば、線材が破断したことを確実に検知することができる。
この電池によると、漏出した電解液を検知するという二次的な現象を監視対象としないことから、密閉ケースの密着部が剥離したことを的確に検知することができる。
上記した電池では、導電性を有する線材による縫合線に、密閉ケースの外側縁部に向けて突出している突出縫合部が形成されていることが好ましい。
ここでいう縫合線とは、導電性を有する線材の縫い目を辿ったときの仮想的な線を意味している。
この電池では、例えば密閉ケース内の圧力が上昇し、密着部の剥離が始まった場合に、導電性を有する線材に加わる張力が、突出縫合部の位置でより大きくなる。その結果、導電性を有する線材は、突出縫合部の位置で優先的に破断することとなる。導電性を有する線材が破断すると、その位置において密着部の密着強度が低下することから、突出縫合部が形成されていた位置において、密着部の剥離は優先的に進行することとなる。
この電池によると、突出縫合部を形成しておくことによって、密着部が優先的に剥離する位置を予め定めておくことができる。密着部が剥離する位置を限定することが可能となり、密着部が剥離したときの対策を的確な位置に講じておくことができる。
上記した電池では、導電性を有する線材の縫い目間隔が、密着部の位置に応じて変化していることが好ましい。
導電性を有する線材の縫い目間隔を変化させると、密着部を縫合する強度が変化する。例えば密着部の一部において縫い目間隔を大きくしておくと、その位置において優先的に剥離が進行することとなる。
この電池によると、密着部の位置に応じて縫い目間隔を変化させておくことによって、例えば密着部が優先的に剥離する位置を予め定めておくことが可能となり、密着部が剥離したときの対策を的確な位置に講じておくことができる。
上記した電池では、導電性を有する線材による縫合線と密着部の縁部との間の距離が、密着部の位置に応じて変化していることが好ましい。
例えば、縫合線と密着部の外側縁部との間の距離を大きく設定しておくと、密着部の剥離が始まった場合に、導電性を有する線材が破断する時点と、密着部の剥離がその外側縁部まで進行してしまう時点との時間差を、比較的に長くすることができる。即ち、密閉ケースの密閉が損なわれる時点よりも、密着部の剥離をより早い段階で検知することができる。あるいは、縫合線と密着部の内側縁部との間の距離を小さく設定しておくと、密着部の剥離が始まった場合に、密着部の剥離が始まった時点と、導電性を有する線材が破断する時点との時間差を、比較的に短くすることができる。即ち、密閉ケースの密着部の剥離が始まったことを、速やかに検知することができる。この電池では、導電性を有する線材による縫合線と密着部の縁部との間の距離を調整することによって、密着部の剥離を検知する際の感度を調整することができる。
密着部が剥離して電解液やガスが漏出した場合、漏出した電解液やガスによる二次被害の大きさは、電池モジュールの構造等に応じて、剥離した密着部の位置によって異なることがある。そのことから、導電性を有する線材による縫合線と密着部の縁部との間の距離を、密着部の位置に応じて変化させておくことで、密閉ケースの密着部が剥離したことを的確なタイミングで検知することが可能となる。
上記した電池では、導電性を有する線材が、絶縁材料によって被覆されていることが好ましい。
それにより、密閉ケースを形成する材料に、導電性を有する材料を採用することが可能となる。
上記した電池では、密閉ケースが、フィルム材によって形成されていることが好ましい。
密閉ケースがフィルム材で形成されていると、導電性を有する線材で密着部を容易に縫合することができる。
本発明の技術は、新規で有用な電池モジュールに具現化することもできる。この電池モジュールは、上記したいずれかの電池と、その電池の導電性を有する線材の破断を検知する検知回路を備えている。
この電池モジュールでは、電池の導電性を有する線材が破断すると、そのことが検知回路によって検知される。
この電池モジュールによると、電池の密閉ケースの密着部が剥離したことを的確に検知することができる。
本発明によると、電池の密閉ケースの密着部が剥離したことを的確に検知することが可能となり、電解液やガスが漏出したときの二次被害を有意に低減することが可能となる。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1) 電極体は、正極と、負極と、正極と負極との間に介在しているセパレータを有している。
(形態2) 密閉ケースは、金属シートの両面に樹脂層が形成されている積層フィルム材によって形成されている。
(形態3) 検知回路では、導電性を有する線材の一端に定電圧が印加されているとともに、導電性を有する線材の他端が抵抗器を介して接地されている。検知回路は、導電性を有する線材の他端の電位を監視することによって、導電性を有する線材が破断したことを検知する。
本発明を実施した実施例の電池モジュールについて説明する。図1は、実施例の電池モジュール10を示す模式図である。図1に示すように、電池モジュール10は、二次電池20と、検知回路11を備えている。
図1に示すように、二次電池20は、電極体40と、電極体に含浸している電解液(図示せず)と、電極体40や電解液を密閉している密閉ケース21、22を備えている。
密閉ケース21、22は、表面側(図面手前側)の半ケース21と、裏面側(図面奥側)の半ケース22を備えている。表面側半ケース21と裏面側半ケース22は共に、フィルム材で形成されている。このフィルム材の構成については、後段において詳細に説明する。
表面側半ケース21は、略矩形状に膨出している収容部21aと、収容部21aの周囲に延出している周縁部21bを備えている。図1では図示されないが、裏面側半ケース22は、表面側半ケース21と略同一の形状をしており、同様に収容部と周縁部を備えている。表面側半ケース21と裏面側半ケース22は、一体のフィルム材に併せて成形したものを折り重ねてもよいし、それぞれを別々のフィルム材に成形してものを重ね合わせてもよい。
密閉ケース21、22では、表面側半ケース21の収容部21aと裏面側半ケース22の収容部が対向して、電極体40や電解液を収容する収容空間が形成されている。そして、表面側半ケース21の周縁部21bと裏面側半ケース22の周縁部が熱溶着されており、密閉ケース21、22の周縁に沿って表面側半ケース21と裏面側半ケース22との密着部26が形成されている。電極体40や電解液を収容する収容空間は、密着部26によって密閉されている。
図1に示すように、二次電池20は、密閉ケース21、22の密着部26から外方に伸びている正極端子52と負極端子54を備えている。正極端子52は、密閉ケース21、22の内部において、電極体40の正極と電気的に接続されている。負極端子54は、密閉ケース21、22の内部において、電極体40の負極と電気的に接続されている。正極端子52はアルミニウムで形成されており、負極端子54は銅で形成されている。
図2を参照して、電極体40の構成について説明しておく。図2に示すように、電極体40は、シート状の正極42と、シート状の負極46と、シート状のセパレータ44、48が積層され、扁平に巻き回されて形成されている。正極42の表面には正極活物質43が塗布されており、正極46の表面には負極活物質47が塗布されている。電極体40の正極42の端部は正極端子52に溶着されており、電極体40の負極46の端部は負極端子54に溶着されている。
正極42、負極46、セパレータ44、48、正極活物質43、負極活物質47には、従来から用いられている材料を適宜採用することができる。本実施例では、正極42にアルミニウム箔を採用し、負極46には銅箔を採用し、セパレータ44、48に多孔質オレフィン系樹脂のシート材を採用している。また、正極活物質43にはリチウム二次電池用正極活物質を採用し、負極活物質47にはリチウム二次電池用負極活物質を採用している。即ち、二次電池20は、いわゆるリチウム二次電池である。リチウム二次電池用正極活物質には、例えばLiMn、LiCoO、LiNiO等を採用することができる。リチウム二次電池用正極活物質には、例えばグラファイトカーボン、アモルファスカーボン等の炭素系材料、リチウム含有遷移金属酸化物や遷移金属窒化物等を採用することができる。
二次電池20の電解液には、例えばジエチルカーボネート(DEC)とエチレンカーボネート(EC)の混合溶媒(例えばDEC:ECの質量比が7:3)にリチウム塩である1mol/LのLiPFを溶解した非水電解液を採用することができる。電解液は、電極体40の正極42や負極46やセパレータ44、48の間に含浸している。
図1に示すように、密閉ケース21、22の密着部26は、導電性を有する線材(以下、導電線ということがある)30によって縫合されている。導電線30は、密閉ケース21、22の密着部26を全周に亘って縫合している。導電線30による縫合線は、密閉ケース21、22の周縁に沿って略直線状に伸びており(角部は除く)、密閉ケース21、22の収容空間の周囲を囲繞している。また、導電線30による縫合線には、密着部26の外側縁部に向けて突出している突出縫合部32が形成されている。突出縫合部32は、略直線状に伸びる縫合線から略三角形状に突出している。導電線30の両端30e、30fには、検知回路11が接続されている。
ここでいう導電線30による縫合線とは、導電線30の縫い目を辿ったときの仮想的な線を意味している。
導電線30によって密着部26を縫合する際には、密着部26を全周に亘って縫合しておくことで、密着部26の剥離を確実に検知することができるが、密着部26を全周に亘って縫合しておく必要は必ずしもない。例えば、密着部26の一部が電池モジュール10のケーシング等によって挟持されており、他の位置に比して剥離するおそれが十分に低い範囲等では、導電線30による縫合を省略することもできる。
図3は、図1のIII−III線による断面図であり、導電線30が密閉ケース21、22の密着部26を縫合している様子を示している。図3に示すように、導電線30は、導電性を有する芯材30aと、芯材30bを被覆している絶縁性の被覆層30bを備えている。本実施例では、芯材30aに金属製の線材を採用している。導電線30が絶縁性の被覆層30bを備えていることから、例えば密閉ケース21、22が導電性を有する材料から形成されていても、導電線30と密閉ケース21、22が短絡することがない。
本実施例では、導電線30によって密着部26を縫合する際の縫い方に、いわゆる波縫いを採用しているが、本返し縫いや半返し縫い等の他の縫い方を採用することもできる。また、導電線30の本数も1本に限られず、複数本の導電線30を用いてよい。この場合、ミシンによる縫合のように、上糸と下糸に相当する2本の導電線30を用いて、密着部26を縫合してもよい。複数の導電線30を用いる場合には、それぞれの導電線に対して検知回路11を用意するとよい。
ここで、図3を参照しながら、密閉ケース21、22を形成しているフィルム材の構成について説明する。図3に示すように、密閉ケース21、22を形成するフィルム材には、例えば保護層28aと、バリア層28bと、接着層28cを有する三層構造の積層フィルム材を用いることができる。保護層28aは、バリア層28bを外界から保護するための層であり、高融点樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)系樹脂)で形成することができる。バリア層28bは、ガスや水分を遮断するための層であり、アルミニウム、鉄等の金属箔で形成することができる。接着層28cは、フィルム材同士を熱溶着させるための層であり、比較的に低融点の樹脂(例えばエチレンビニルアセテートや、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂)で形成することができる。なお、密閉ケース21、22を形成するフィルム材は、必ずしも上記した例に限定されない。
図4に示すように、二次電池20では、例えば密閉ケース21、22の内部圧力が上昇して密着部26が剥離すると、導電線30が破断する。密着部26の剥離によって導電線30が破断する場合、導電線30に加わる張力は突出縫合部32の位置でより大きくなることから、導電性30は突出縫合部32の位置において優先的に破断する。その結果、突出縫合部32の位置において密着部26の密着強度が低下し、突出縫合部32が形成されていた位置において、密着部26の剥離は優先的に進行することとなる。即ち、突出縫合部32を形成しておくことによって、密着部26が優先的に剥離する位置を予め定めておくことができる。密着部26が剥離する位置を限定することが可能となり、密着部26が剥離して電解液やガスが漏出したときの対策を的確な位置に講じておくことができる。
図1に示すように、検知回路11は、定電圧出力端子12と、抵抗器14と、電圧計16と、報知器18を備えている。検知回路11の定電圧出力端子12には、導電線30の一端30eが接続されており、定電圧出力端子12から導電線30の一端30eに定電圧Vccが印加される。検知回路11の抵抗器14の一端には、導電線30の他端30fが接続されており、検知回路11の抵抗器14の一端は接地されている。電圧計16は、導電線30の他端30fに接続されており、導電線30の他端30fの電位を測定する。導電線30が破断していない場合、電圧計16による測定電位は定電圧Vccに略等しい。導電線30が破断すると、電圧計16による測定電位は略ゼロボルトまで低下する。報知器18は、電圧計16の測定電圧が略ゼロボルトとなったときに、導電線30が破断した旨の警報信号を出力する。このように、検知回路11は、導電線30の両端30e、30f間の導電状態を監視することによって、導電線30が破断したことを検知する。
上記した電池モジュール10では、密閉ケース21、22の密着部26が剥離することよって導電線30が破断し、導電線30が破断したことが検知回路11によって直ちに検知される。さらに、密着部26の剥離がその内側縁部から進行する場合には、密着部26の剥離が導電線30による縫合線30aの位置を越えた時点で、密着部26の剥離を検知することができる。即ち、密着部26の剥離がその外側縁部まで進行し、電解液やガスが漏出する時点に先立って、密着部26の剥離を検知することができる。この電池モジュール10では、密閉ケース21、22の密着部26が剥離したことを的確に検知することができる。
上記した二次電池20では、導電線30によって密着部26を縫合する際に、密着部26の位置に応じて、縫い目間隔を変化させてもよい。
図5に示すように、例えば一部の位置における縫い目間隔P1を、他の位置の縫い目間隔P2よりも大きくすることができる。縫い目間隔P1の位置では、縫い目間隔P2の位置よりも、密着部26を縫合する強度が低下する。その結果、密着部26が剥離する際には、縫い目間隔P1の位置において剥離が優先的に進行することとなる。逆にいえば、縫い目間隔P2の位置では、密着部26を縫合する強度が比較的に上昇することから、密着部26が剥離することを抑制することができる。密着部26の位置に応じて縫い目間隔P1、P2を変化させておくことによって、例えば密着部26が優先的に剥離する位置を予め定めておくことが可能となる。それにより、密着部26が剥離して電解液やガスが漏出したときの対策を的確な位置に講じておくことができる。
上記した二次電池20では、導電線30による縫合線と密着部26の縁部との間の距離を、密着部の位置に応じて変化させてもよい。この場合、図6に示すように、例えば電極端子52の近傍において、導電線30による縫合線と密着部26の外側縁部26aとの間の距離d2を、他の位置における距離d1よりも大きく設定することができる。
導電線30による縫合線と密着部26の外側縁部26aとの間の距離d1、d2を大きく設定しておくと、密着部26の剥離がその内側縁部26bから始まった場合に、導電線30が破断する時点と、密着部26の剥離がその外側縁部26aまで進行してしまう時点との時間差を、比較的に長くすることができる。即ち、密閉ケース21、22の密閉が損なわれる時点よりも、密着部26の剥離をより早い段階で検知することができる。また、導電線30による縫合線と密着部26の内側縁部26bとの間の距離を小さく設定しておくと、密着部26の剥離が始まった時点と、導電線30が破断する時点との時間差を、比較的に短くすることができる。即ち、密着部26の剥離が始まったことを、速やかに検知することができる。導電線30による縫合線と密着部26の縁部26a、26bとの間の距離を調整することによって、密着部26の剥離を検知する際の感度を調整することができる。
正極端子52や負極端子54の近傍では、密着部26の密着強度が不足しやすいとともに、電解液等を漏出させてしまうと漏電や短絡等の二次被害が起きやすい。そのことから、図6に示す例のように、正極端子52や負極端子54の近傍では、導電線30による縫合線と密着部26の外側縁部26aとの間の距離d2を大きく設定しておくとよい。また、導電線30による縫合線と密着部26の内側縁部26bとの間の距離を小さく設定しておくとよい。それにより、正極端子52や負極端子54の近傍では、密着部26の剥離をより的確なタイミングで検知することが可能となる。
上記した二次電池20に用いる導電線30では、例えば導電性を有する芯材30aを脆性材料によって形成し、絶縁性を有する被覆層30bを延性材料によって形成してもよい。それにより、密着部26の剥離が導電線30による縫合線の位置まで進行した際に、導電性を有する芯材30aは直ちに破断するが、被覆層30bは直ちに破断せずに密着部30を縫合し続けることができる。それにより、密着部26の剥離が縫合線の位置まで進行したことを的確に検知することができるとともに、密着部26の剥離が縫合線を越えて進行することを抑制することができる。このような導電線30、即ち、所定の張力が加えられたときに芯材30aが先に破断する導電線30は、芯材30aや被覆層30bを形成する材料の脆性や延性のみでなく、芯材30aや被覆層30bの構造等によって実現することもできる。あるいは、導電線30が、導電性を有する芯材30aとともに、芯材30aよりも引っ張り強度が高い線材を備えてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
電池モジュールの構成を示す模式図。 電極体の構成を示す模式図。 導電線によって密着部が縫合されている様子を示す断面図。 密着部が剥離して導電線が破断した様子を示す断面図。 導電線の縫い目間隔を密着部の位置に応じて変化させた例を示す図。 導電線による縫合線と密着部周縁との距離を密着部の位置に応じて変化させた例を示す図。
符号の説明
10:電池モジュール
11:検知回路
12:定電圧出力端子
14:抵抗器
16:電圧計
18:報知器
20:二次電池
21:密閉ケースの表面側半ケース
22:密閉ケースの裏面側半ケース
26:密着部
30:導電性を有する線材(導電線)
40:電極体
52:正極端子
54:負極端子

Claims (7)

  1. 正極と負極を有する電極体と、
    電極体に含浸している電解液と、
    電極体と電解液を密閉している密閉ケースを備えており、
    前記密閉ケースには、表面側半ケースと裏面側半ケースの周縁同士を密着させた密着部が形成されており、
    前記密閉ケースの密着部の少なくとも一部が、導電性を有する線材によって縫合されていることを特徴とする電池。
  2. 前記導電性を有する線材による縫合線には、前記密着部の外側縁部に向けて突出している突出縫合部が形成されていることを特徴とする請求項1の電池。
  3. 前記導電性を有する線材の縫い目間隔は、前記密着部の位置に応じて変化していることを特徴とする請求項1又は2の電池。
  4. 前記導電性を有する線材による縫合線と前記密着部の縁部との間の距離は、密着部の位置に応じて変化していることを特徴とする請求項1から3のいずれかの電池。
  5. 前記導電性を有する線材は、絶縁材料によって被覆されていること特徴とする請求項1から4のいずれかの電池。
  6. 前記密閉ケースは、フィルム材によって形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかの電池。
  7. 請求項1から5のいずれかの電池と、
    その電池の前記導電性を有する線材の破断を検知する検知回路と、
    を備える電池モジュール。
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