JP2007133681A - ポータブル音楽機器、および、プログラム - Google Patents

ポータブル音楽機器、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ポータブル音楽機器、および、プログラムを提供する。
【解決手段】本願発明のポータブル音楽機器100は、左キー112、右キー113が押圧される強弱によって、第一の状態と第二の状態を取り得る操作部102を有する。この操作部102における左キー112又は右キー113を第1の押圧で押操作されたことに応答して、楽曲データが記憶される階層型のファイル構造の階層内において、処理対象となるカレントディレクトリを一つ上位又は一つ下位の階層に移動させる。また、左キー112又は右キー113を第二の押圧で押操作されたことに応答して、処理対象となるカレントディレクトリを末端の階層に移動させる。これにより、操作部102の操作釦の小型化・増加をせずに、操作釦の押下に対する応答を悪化させず、階層型のファイル構造の階層内を行き来する操作に係る操作性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポータブル音楽機器、および、プログラムに関する。
近年のコンパクトディスクプレーヤーや、ハードディスク内蔵ポータブルオーディオプレイヤーなどの、ポータブル型のデータ再生装置は、楽曲データ等を記憶するハードディスク装置等を備えるようになってきた。そして、ハードディスク装置等の記憶媒体の記憶容量は、近年、著しく増加してきている。
これに伴い、ポータブル型のデータ再生装置の記憶媒体に記憶されるデータの数や種類は増加し、それらのデータを分類・管理する必要がでてきた。
ポータブル型のデータ再生装置の記憶媒体に記憶される楽曲データは、階層型のファイル構造によって分類・管理される場合が多い。ユーザは再生する楽曲データを選択・再生するために、階層型のファイル構造によって分類・管理される階層内を行き来する操作を行う。しかし、記憶媒体の大容量化に伴い記憶される楽曲データ数が膨大になってきたために、それらの楽曲データを分類するための階層数も増加してきた。そのため、ユーザが、所望の楽曲データを選択するために行う操作は、非常に煩雑になってきている。
さらに、ポータブル型のデータ再生装置は、近年、著しく小型化され、そのデータ再生装置に配置される操作釦も小型化されてきている。そのため、ユーザは、小型化された操作釦に対して、非常に煩雑な操作を行わなければならない。
このような問題を解決するものとして、データ再生装置に配置された操作釦の押圧時間を計時し、計時された時間が任意の一定時間を超えたか否かを判定することができる操作モード制御装置などが開示されている(例えば特許文献1参照)。これにより、一つの操作釦で複数の操作が可能となり、操作釦の小型化・増加をしなくてもよい。
特公平06−101190号公報
しかしながら、上述の操作モード制御装置は、操作釦の押圧時間を計時するので、押圧時間を計時しない装置と比較して、操作釦の押下に対する応答が悪い。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、操作釦の小型化・増加をせずに、操作釦の押下に対する応答を悪化させず、階層型のファイル構造によって分類・管理される階層内を行き来する操作に係る操作性を向上させるポータブル音楽機器、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るポータブル音楽機器は、
階層型のファイル構造で音楽データを記憶する記憶手段を備え、
第一の状態と第二の状態を取る操作部を有する操作手段と、
前記操作部が前記第一の状態であるか前記第二の状態であるかを識別する識別手段と、
前記識別手段が前記操作部が前記第一の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を一つ移動させる一階層移動手段と、
前記識別手段が前記操作部が前記第二の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上移動させる多階層移動手段と、
を備えることを特徴とする。
また、前記ポータブル音楽機器において、
前記多階層移動手段は、
前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上移動させた後に、前記音楽データを再生する手段と、
を備えることを特徴とするようにしてもよい。
さらに、前記ポータブル音楽機器において、
前記操作手段は、
前記操作部を二つ備え、
前記識別手段が一の前記操作部が前記第一の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を一つ上位に移動させる一階層上位移動手段と、
前記識別手段が一の前記操作部が前記第二の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上上位に移動させる多階層上位移動手段と、
前記識別手段が別の一の前記操作部が前記第一の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を一つ下位に移動させる一階層下位移動手段と、
前記識別手段が別の一の操作部が前記第二の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上下位に移動させる多階層下位移動手段と、
を備えることを特徴とするようにしてもよい。
また、前記ポータブル音楽機器において、
前記多階層下位移動手段は、
前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上移動させた後に、前記音楽データを再生する手段と、
を備えることを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るプログラムは、
階層型のファイル構造で音楽データを記憶する記憶手段と、
第一の状態と第二の状態を取る操作部を有する操作手段と、
を備えるコンピュータに、
前記操作部が前記第一の状態であるか前記第二の状態であるかを識別する識別手順と、
前記識別手順で前記操作部が前記第一の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を一つ移動させる一階層移動手順と、
前記識別手順で前記操作部が前記第二の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上移動させる多階層移動手順と、
を実行させる。
本発明のポータブル音楽機器によれば、操作釦の小型化・増加をせずに、操作釦の押下に対する応答を悪化させず、階層型のファイル構造によって分類・管理される階層内を行き来する操作に係る操作性を向上させる。
以下、本発明の最良の実施の形態を図面を参照して説明する。
この発明の実施形態に係るポータブル音楽機器100の一例を示すブロック図を図1に示す。このポータブル音楽機器100は、記憶部103に記憶されたデータ(例えば、MP3(MPEG1 Audio Layer-3)等の楽曲データ)を再生可能な機器であり、操作部102と、記憶部103と、制御部101と、表示部104と、端子121と、イヤホン122と、から構成される。ユーザは、再生された楽曲を、イヤホン122を介して聴くことができる。
操作部102は、所定のボタンキーや、ロータリーキー等からなり、ユーザの操作に従った指示情報等を入力する。例えば、操作部102は、左キー112、右キー113、上キー114と、決定キー115、下キー116と、を備える。ここで、左キー112及び右キー113は、物理的に2段階に押すことの可能な2重タクトキーである。この2重タクトキーの第一段目の押しと、第二段目の押しとはタクトキーに接続された抵抗分圧回路を用いて別々のアナログ信号を発生する。
前記2重タクトキーに接続された抵抗分圧回路の構成について、図2を参照して説明する。抵抗分圧回路は、抵抗R1と、抵抗R2と、抵抗R3と、抵抗R4と、スイッチS1と、スイッチS2と、から構成される。スイッチS1は前記2重タクトキーの第1段目の押しでオンになり(以後、弱押しと呼ぶ)、スイッチS2は、前記2重タクトキーの第2段目の押しでオンになる(以後、強押しと呼ぶ)。
タクトキーが押されていない時、出力電圧Voutは(R2/(R1+R2))×電源電圧Vccとなっている。左キー112と、右キー113とは、それぞれ異なる抵抗値を持つ抵抗R2、R3、R4を備える。前記2重タクトキーの第1段目の押しによって、出力電圧Voutは((R2//R3))/(R1+(R2//R3)))×電源電圧Vccとなる。さらに、前記2重タクトキーの第2段目の押しによって、出力電圧Voutは((R2//(R3+R4))/(R1+R2//(R3+R4)))×電源電圧Vccとなるように構成される。これにより、抵抗分圧回路は、タクトキーの第1段目の押しと、第2段目の押しと、で異なる出力電圧Voutを制御部101に供給できる。
ここで、A//Bの記号は、抵抗Aと抵抗Bが並列に接続されたときの合成抵抗の値を求めることを意味する。
また、上キー114と、決定キー115と、下キー116とに接続された抵抗分圧回路の構成について、図3を参照して説明する。抵抗分圧回路は、抵抗R1と、抵抗R5と、抵抗R6と、スイッチS3と、から構成される。前記2重タクトキーと異なる点は、地面に接地され、直列につながれたスイッチと抵抗が一つずつだけ取り付けられ、物理的に1段階にしか押すことができない点である。また、上キー114と、決定キー115と、下キー116とで異なる抵抗値を持つ抵抗R5、R6を備えるのも同様である。
以上の図2、図3の抵抗分圧回路によって、操作部102の各キー(左キー112の弱押し・強押し、右キー113の弱押し・強押し)の操作は、異なる出力電圧Voutを出す。出力電圧Voutは、操作部102から出力されて、A/Dコンバータ109に入力される。
図1に戻って、記憶部103は、ハードディスク等の記憶装置で構成される。記憶部103は、楽曲データ等のデータに加えて、楽曲データ等のファイル構造を規定する階層情報等が記憶されている。例えば、楽曲データ等が図4に示すようなファイル構造から構成され、共通のジャンル名をメタ情報にもつ楽曲データは、階層構造の階層1に該当するフォルダに一括され、共通のアーティスト名をメタ情報にもつ楽曲データは、階層構造の階層2に該当するフォルダに一括して記憶される。また、階層毎に対応させるメタ情報は任意であり、階層3に該当するフォルダにアーティスト名やアルバム名をメタ情報にもつ楽曲データを記憶するようにしてもよい。
また、この階層情報は、図5(A)に示すようなフォルダテーブル401と、図5(B)に示すようなデータ管理テーブル402と、で構成される。
図5(A)に示すフォルダテーブル401は、記憶部103に記憶されたデータを収容するフォルダ、つまり、階層構造のデータの管理単位となるフォルダのうち、現在実行対象とする一つのフォルダ(カレントフォルダ)内のデータを管理するためのテーブルである。具体的には、フォルダテーブル401には、カレントフォルダ内に属する複数のフォルダ、又は、楽曲データを識別するためのデータ番号、及び、フォルダ・ファイル名が記憶される。
例えば、図4のようなファイル構造において、カレントフォルダがフォルダ(1:2)であれば、フォルダテーブル401には、フォルダ(1:2:1)、フォルダ(1:2:2)等のデータ番号と、それに対応するフォルダ名が記憶される。また、カレントフォルダがフォルダ(1:2:1)であれば、図6(A)に示すように、フォルダテーブル401には、データ001、データ002等のデータ番号と、それに対応するファイル名が記憶される。
一方、図5(B)に示すデータ管理テーブル402は、選択・再生対象の楽曲データを管理するためのテーブルである。具体的には、データ管理テーブル402には、カレントフォルダのデータ番号を特定するカレントフォルダ番号と、カレントフォルダが位置する階層順位(階層の深さ)を示す階層番号と、カレントフォルダ内の選択・再生対象となる1つのデータを特定するデータ番号と、カレントフォルダ内に属するデータの総数を示す総データ数と、を記憶する。
例えば、図4のようなファイル構造において、カレントフォルダがフォルダ(1:1)であれば、階層番号は「002」、総データ数は「002」となる。また、カレントフォルダがフォルダ(1:2:1)であれば、図6(B)に示すように、階層番号は「003」、総データ数は「006」等となる。
図1に戻って、制御部101は、例えばCPU(Central Processing Unit)105、割り込みコントローラ108、A/Dコンバータ109、RAM(Random Access Memory)107、ROM(Read Only Memory)106、音声信号出力部111、及び、信号増幅器110等から構成されており、CPU105がROM106に格納された各種プログラム(再生制御プログラム117、階層移動プログラム118、キーコード処理アプリケーション119、キー処理ドライバ120等)を適宜実行することによって、ポータブル音楽機器100の動作を制御する。
割り込みコントローラ108は、CPU105と操作部102との間に接続され、操作部102からの割り込み要求を受け、CPU105に割り込み要求信号を発生させる。
A/Dコンバータ109は、操作部102から供給されたアナログ信号をディジタル信号に変換して出力する。
また、RAM107は、CPU105がプログラムを実行する際、ワークメモリとして用いられるものである。
ROM106は、読み出し専用の記憶装置である。ROM106は、上述した再生制御プログラム117、階層移動プログラム118、キーコード処理アプリケーション119、キー処理ドライバ120等の書き換える必要のない情報(プログラム)を記憶する。
再生制御プログラム117は、操作部102からの指示信号に基づいて、記憶部103に記憶された楽曲データをRAM107にロードし、再生するためのプログラムである。具体的には、RAM107に楽曲データをロードし、この楽曲データを、例えば、MP3デコーダ(図示せず)に供給して復号し、さらに、音声信号出力部111に供給して、音声データ(アナログ信号)を信号増幅器110に出力させる。
階層移動プログラム118は、操作部102からの指示信号に基づいて、図4に示す階層構造の階層内を移動するためのプログラムである。具体的には、操作部102からの指示信号に基づいて、図5(B)に示すデータ管理テーブル402のカレントフォルダ番号を変更することで、図4に示す階層構造の階層内を移動する。
また、階層移動プログラム118は、図4に示す階層構造の階層内を移動したときに、表示部104に表示させる画面を切り替える。切り替える画面の順番は、階層構造の階層順位に依存し、例えば、図7に示すような順番で切り替える。楽曲データを再生していないときは、図8(A)に示すようなホーム画面を表示部104に表示させておく。操作部102からの階層を移動させる指示信号に基づいて、表示部104に表示させる画面を、ジャンル画面や、アーティスト画面等といった所定の画面に切り替える。そして、階層移動プログラム118は、前述したフォルダ管理テーブル401、データ管理テーブル402に応じて、各画面上の適切な位置にフォルダ・ファイル名や、ハイライトを表示させる。具体的には、フォルダテーブル401に記憶されたフォルダ・ファイル名を表示部104の所定の表示領域に表示させる。また、データ管理テーブル402のデータ番号で指定したデータを表示している表示領域をハイライトさせる。
キー処理ドライバ120は、CPU105が後述するキーコード処理アプリケーション119にキーコードを供給するための橋渡しを行う。具体的には、操作部102を介してユーザから入力される指示情報(アナログ信号)を、一度A/Dコンバータ109を通して入力されたディジタル信号からキーコードを生成し、これをCPU105に供給する。
キーコード処理アプリケーション119には、キー処理ドライバ120によって生成されたキーコードが供給され、供給されたキーコードに基づいてキー入力による処理を決定し、これをCPU105に供給する。これによって、操作部102における、ユーザの別々の操作に対応した動作が実行される。具体的には、上記した操作部102、A/Dコンバータ109、再生制御プログラム117、階層移動プログラム118、キー処理ドライバ120、キーコード処理アプリケーション119、及びCPU105が協働することによって、図4に示すような階層型のファイル構造で規定される階層内を効率良く行き来する。
より詳しく説明すると、操作部102を介してユーザから入力される指示情報(アナログ信号)は、前述したように、タクトキー毎に区別された、出力電圧Voutである。そして、キー処理ドライバ120は、これらの異なる出力電圧Vout毎に、A/Dコンバータ109を介して異なるディジタル信号を割り当て、これを操作に対応したキーコードとして、CPU105を介してキーコード処理アプリケーション119に供給する。例えば、左キー112がユーザにより強押しされた場合、「010」というキーコードを供給し、左キー112がユーザに弱押しされた場合、「011」というキーコードを供給するようにしてもよい。
音声信号出力部111は、記憶部103から読み出した音楽データをアナログ信号に変換して出力するD/Aコンバータから構成される。
信号増幅器110は、記憶部103から音声信号出力部111に読み出した音楽データ(アナログ信号)を、指定された増幅率で増幅して端子121を介してイヤホン122に出力するアナログ回路である。
表示部104は、蛍光表示管(VFD:Vacuum Fluorescent Display)や液晶モニタ(LCD:Liquid Crystal Display)等のフラットパネルディスプレイから構成され、制御部101に制御され、操作状況等をユーザに明らかにするための文字列等を表示する。また、表示部104は、階層移動プログラム118に従って処理するCPU105からの信号に基づいて、例えば、ホーム画面、ジャンル画面、アーティスト画面、トラック画面、再生画面といった所定の画面を表示する。
ホーム画面、ジャンル画面、アーティスト画面、トラック画面、再生画面は図8に示すような画面である。図8(A)に示すホーム画面は、ジャンル名、アーティスト名、アルバム名等の選択項目を表示する画面である。図8(B)に示すアーティスト画面は、アーティスト名の一覧を表示する画面である。図8(C)に示すアルバム画面は、アルバム名の一覧を表示する画面である。図8(D)に示すトラック画面は、トラック番号の一覧を表示する画面である。図8(E)に示す再生画面は、再生中の楽曲データの、曲名、アルバム名、再生時間等を表示する画面である。
以上、本システムの実施形態に係るポータブル音楽機器100の構成を説明してきた。
次に、上記構成を備える本装置の具体的動作について図9のフローチャートを参照して説明する。図9に示す階層移動処理は、操作部102に配置されるキーの押下による割り込み入力によって開始される。
制御部101のCPU105は、この割り込み入力があった時に、どのキーが押下されたかを判別する。これは、前述したように、キー処理ドライバ120から供給されたキーコードで判別する。
ここで、CPU105は、押下されたキーが、右キー113ではないと判別し(ステップS101;No)、左キー112でもないと判別した場合(ステップS105;No)、その他の処理に移行して(ステップS109)、階層移動処理を終了する。
一方、ステップS101で、右キー113が押下されたと判別した場合(ステップS101;Yes)、CPU105は、右キー113が強押しされたか否かの判別を行う(ステップS102)。上述の通り、右キー113の押下状態は、キー処理ドライバ120によって判断される。
強押しでないと判別した場合(ステップS102;No)、右キー113の押下状態は弱押しなので、CPU105は、処理対象とするカレントディレクトリを一つ下の階層へ移動させる(ステップS103)。具体的には、CPU105は、図5(B)に示すデータ管理テーブル402のカレントフォルダ番号をデータ管理テーブル402のデータ番号に変更する。そして、CPU105は、データ管理テーブル402の各データを更新する。ただし、図6(B)に示すように、データ管理テーブル402のデータ番号がフォルダではない場合、CPU105は、再生制御プログラム117を起動し、データ番号で指定する楽曲データを再生する。
また、CPU105は、カレントディレクトリを一つ下の階層へ移動させたとき、表示部104に所定の画面を表示する。具体的には、CPU105は、フォルダテーブル401に記憶されたフォルダ・ファイル名を表示部104の所定の表示領域に表示させる。
その後、CPU105は、階層移動処理を終了する。
一方、ステップS102で、CPU105は、右キー113が強押しされたと判別した場合(ステップS102;Yes)、処理対象とするカレントディレクトリを最下位の階層へ移動させる(ステップS104)。具体的には、CPU105は、図5(B)に示すデータ管理テーブル402のカレントフォルダ番号の末尾に:1を最下位の階層に到達するように追加する。例えば、カレントフォルダ番号がフォルダ(1:2)であるときに、階層3が最下位の階層であれば、カレントフォルダ番号をフォルダ(1:2:1)とする。また、階層4が最下位の階層であれば、カレントフォルダ番号をフォルダ(1:2:1:1)とする。そして、CPU105は、データ管理テーブル402のデータ番号をデータ001とし、カレントフォルダ内で先頭のデータを選択もしくは再生する。
また、このとき、CPU105は、図8(E)に示すように、再生中の楽曲データの、曲名、アルバム名、再生時間等を表示部104に表示させ、階層移動処理を終了する。
ただし、楽曲データを再生中に、右キー113が押下された場合或いは左キー112が押下された場合は、CPU105は、上記の階層移動処理(ステップS103、S104、S107、S108)は実行せずに、図8(E)に示すような、再生中の楽曲データの曲名等を表示部104に表示させる。
一方、ステップS105で、CPU105は、押下されたキーが、左キー112であると判別した場合(ステップS105;Yes)、CPU105は、左キー112が強押しされたか否かの判別を行う(ステップS106)。上述の通り、左キー112の押下状態は、キー処理ドライバ120によって判断される。
強押しでないと判別した場合(ステップS106;No)、左キー112の押下状態は弱押しなので、CPU105は、処理対象とするカレントディレクトリを一つ上の階層へ移動させる(ステップS107)。具体的には、CPU105は、図5(B)に示すデータ管理テーブル402のカレントフォルダ番号の末尾のセミコロンと一桁の数字を取り除く。例えば、カレントフォルダ番号がフォルダ(1:2:1)であるときは、カレントフォルダフォルダ番号をフォルダ(1:2)とする。そして、CPU105は、データ管理テーブル402の各データを更新する。
また、CPU105は、カレントディレクトリを一つ上の階層へ移動させたとき、表示部104に所定の画面を表示する。具体的には、CPU105は、フォルダテーブル401に記憶されたフォルダ・ファイル名を表示部104の所定の表示領域に表示させる。
その後、CPU105は、階層移動処理を終了する。
一方、ステップS106で、CPU105は、左キー113が強押しされたと判別した場合(ステップS106;Yes)、処理対象とするカレントディレクトリを最上位の階層へ移動させる(ステップS108)。具体的には、CPU105は、図5(B)に示すデータ管理テーブル402のカレントフォルダ番号をフォルダ()にする。
また、このとき、CPU105は、図8(A)に示すように、ホーム画面を表示部104に表示させ、階層移動処理を終了する。
以上までの階層移動処理により、操作部102に配置される左キー112、右キー113が強押しされた場合に、処理対象となるカレントディレクトリを末端の階層に移動させる。また、左キー112、右キー113が弱押しされた場合には、処理対象となるカレントディレクトリを一階層移動させる。
ここまでに説明した、階層移動処理が、本実施形態に係るポータブル音楽機器100の制御部101において行われる。これにより、操作釦の小型化・増加をせずに、操作釦の押下に対する応答を悪化させず、階層型のファイル構造によって分類・管理される階層内を行き来する操作に係る操作性を向上させる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、左キー112或いは右キー113の強押しによって、処理対象となるカレントディレクトリを末端の階層に移動させていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えば、上キー114或いは下キー116を二段階で押下可能な二重タクトキーとし、強押しによって、処理対象となるカレントディレクトリを末端の階層に移動させるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、左キー112、右キー113は、二段階で押下可能な二重タクトキーとしていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、三段階、四段階と、複数の段階で押下可能な多重タクトキーとしてもよい。この場合、図2に示す抵抗とスイッチの組み合わせを適宜追加し、異なる電圧を出力させるようにすればよい。
また、上記実施形態において、右キー113の強押しによって、階層構造の最下位の階層にカレントディレクトリを移行させ、カレントディレクトリ内で先頭の楽曲データを再生するようにしていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、右キー113の強押しによって、階層構造の最下位の一つ上位の階層にカレントディレクトリを移行させてもよい。この場合、表示部104には、図8(D)に示すようなトラック画面を表示させるようにする。
さらに、上記実施形態において、階層構造を図4に示すような構造にしていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、任意の階層構造にしてよい。この階層構造に合わせて、左キー112、右キー113の押下により階層内を移動させる度に表示部104に表示させる所定の画面も任意でよい。
さらに、上記実施形態において、CPU105が実行するプログラムは、予めROM106に記憶されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、上述の処理を実行させるためのプログラムを、既存のポータブル音楽装置に適用することで、上記実施形態にかかる制御と同様の制御を実行可能としてもよい。このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供可能である他、例えば、メモリカードなどの記録媒体に格納して配布してもよい。
本発明の実施形態に係るポータブル音楽機器の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の各実施形態に係る2重タクトキーに接続された抵抗分圧回路の構成を示す回路図である。 本発明の各実施形態に係るタクトキーに接続された抵抗分圧回路の構成を示す回路図である。 記憶部に階層化されて記録される楽曲データ等の階層構造の一例を示す図である。 (A)がフォルダテーブルの一例を示す図であり、(B)がデータ管理テーブルの一例を示す図である。 (A)がカレントフォルダの階層順位が最下位のときのフォルダテーブルの一例を示す図であり、(B)がカレントフォルダの階層順位が最下位のときのデータ管理テーブルの一例を示す図である。 階層構造の階層内を行き来するときの表示部における表示の順番の例を示す図である。 階層構造の階層内を行き来するときの表示部における表示例を示す図である。 本発明の実施形態に係る操作部に配置されたキー押下によるキー入力割り込みによって開始する、階層移動処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 ポータブル音楽機器
101 制御部
102 操作部
103 記憶部
104 表示部
105 CPU
106 ROM
107 RAM
108 割り込みコントローラ
109 A/Dコンバータ
110 信号増幅器
111 音声信号出力部
112 左キー(二重タクトキー)
113 右キー(二重タクトキー)
117 再生制御プログラム
118 階層移動プログラム
119 キーコード処理アプリケーション
120 キー処理ドライバ
121 端子
122 イヤホン
401 フォルダテーブル
402 データ管理テーブル

Claims (5)

  1. 階層型のファイル構造で音楽データを記憶する記憶手段を備え、
    第一の状態と第二の状態を取る操作部を有する操作手段と、
    前記操作部が前記第一の状態であるか前記第二の状態であるかを識別する識別手段と、
    前記識別手段が前記操作部が前記第一の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を一つ移動させる一階層移動手段と、
    前記識別手段が前記操作部が前記第二の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上移動させる多階層移動手段と、
    を備えることを特徴とするポータブル音楽機器。
  2. 前記多階層移動手段は、
    前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上移動させた後に、前記音楽データを再生する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル音楽機器。
  3. 前記操作手段は、
    前記操作部を二つ備え、
    前記識別手段が一の前記操作部が前記第一の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を一つ上位に移動させる一階層上位移動手段と、
    前記識別手段が一の前記操作部が前記第二の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上上位に移動させる多階層上位移動手段と、
    前記識別手段が別の一の前記操作部が前記第一の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を一つ下位に移動させる一階層下位移動手段と、
    前記識別手段が別の一の操作部が前記第二の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上下位に移動させる多階層下位移動手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル音楽機器。
  4. 前記多階層下位移動手段は、
    前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上移動させた後に、前記音楽データを再生する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載のポータブル音楽機器。
  5. 階層型のファイル構造で音楽データを記憶する記憶手段と、
    第一の状態と第二の状態を取る操作部を有する操作手段と、
    を備えるコンピュータに、
    前記操作部が前記第一の状態であるか前記第二の状態であるかを識別する識別手順と、
    前記識別手順で前記操作部が前記第一の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を一つ移動させる一階層移動手順と、
    前記識別手順で前記操作部が前記第二の状態であると識別した場合に、前記ファイル構造における処理対象とする階層順位を二階層以上移動させる多階層移動手順と、
    を実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05265627A (ja) * 1992-03-17 1993-10-15 Fujitsu Ltd キーボードによるポップアップメニューの選択方法
JPH1097366A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Fujitsu Ten Ltd 電子機器の機能選択調整装置
JP2004206206A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Casio Comput Co Ltd 入力装置及び電子装置

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