JP2007133042A - 着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法 - Google Patents

着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法 Download PDF

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尚三 芳本
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Abstract

【課題】基板における複数の箇所に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させるときの処理時間を短縮し得る着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法を提供する。
【解決手段】カラーフィルタ基板1に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させることにより、着色パターンを形成する。カラーフィルタ基板1の欠陥部に着色パターン材料を塗布するインクジェットユニット24と、インクジェットユニット24によって塗布された着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱する加熱硬化用赤外線ランプ3と、加熱硬化用赤外線ランプ3とインクジェットユニット24との、カラーフィルタ基板1における平面内の相対位置を2次元的に任意に変更するスライドベース21及び硬化用ランプ移動装置4とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させることにより、着色パターンを形成する着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法に関するものであり、詳細には、例えば、液晶パネルディスプレイ用カラーフィルタの製造時に生じる欠陥を修正するカラーフィルタ欠陥修正装置に関して、特にカラーフィルタ欠陥部を硬化させるための焼成装置及び焼成方法に関する。
(バックグランド)
近年、液晶ディスプレイの需要は急速に広がりつつあり、またそれに伴いパネルサイズの大型化及び高解像度化等の生産技術の高度化が進んでいる。
(製造方法各種)
カラーフィルタ膜は、光を通し、赤(R)・緑(G)・青(B)等の色を表示する着色部と、コントラストを高めるための遮光部(BM:ブラックマトリックス)とに大別される。前者には顔料を分散させた感光性樹脂材料が用いられるのが一般的であり、後者にはクロム(Cr)、酸化クロム(Cr)等の金属材料又は樹脂材料が用いられるのが一般的である。
カラーフィルタ膜の形成方法は様々である。現在最も主流とされているフォトリソ法について、以下に概略を説明する。
まず、ガラス基板上に赤(R)・緑(G)・青(B)の着色感光性樹脂を塗布し、スピンコート法又はスリット法により均一な膜厚を形成し、マスク露光、現像、ベークを経てパターンを形成する。これを赤(R)・緑(G)・青(B)の各色について繰り返した後、遮光部(BM:ブラックマトリックス)を同様の方法にて形成する。着色部及び遮光部(BM:ブラックマトリックス)の形成順序は、工程、製造ラインによって異なり、特には決まっていない。形成方法には、他にも印刷法、電着法又はインクジェット法等があるがここでは特に説明記述はしない。
(欠陥発生のメカニズム)
カラーフィルタ膜形成過程において、ガラス基板上又はカラーフィルタ膜上に異物が存在すると、様々な欠陥が生じ、歩留まりを低下させることとなる。例えば、ガラス基板とカラーフィルタ膜との間に異物が混入すると、その個所が凸部となり、貼り合わせ後の短絡、及び液晶配向の乱れが生じることとなる。また、裏面から露光する場合においては、異物混入部のみ露光されず、色抜けが生じ、工程によっては輝点として残る。さらに、露光前にカラーフィルタ膜の上に異物が固着したときも、同様に、色抜け欠陥が生じることになる。
(従来の修正方法)
このように生じた欠陥を修正する従来方法としては、欠陥部をレーザ光によって定形に除去し、インクジェット、ニードル等の微量インク吐出装置によって除去部にインクを充填した後、洗浄工程を行い、ベーク炉にて修正基板を複数同時に焼成していた。
しかしながら、この方法ではベーク前の洗浄時には修正インクが未硬化であるため、インクの剥離が生じる可能性が高くなる。
さらに、ベーク炉内において浮遊する塵等が異物として基板上に付着する可能性もある。この場合、ベークによって付着異物がパターン上に焼き付いてしまい、新たな欠陥が生じる。このようにして生じた欠陥は、上記修正方法によって再度修正することが可能であるが、再修正時においても同様に欠陥が生じる可能性があり、非効率的である。また、カラーフィルタ基板全体に対して、ベークを繰り返すことは、赤(R)・緑(G)・青(B)の各色の色劣化をも招くことになる。
これらの課題を補う装置として、例えば特許文献1に開示されたカラーフィルタ欠陥修正装置では、カラーフィルタ基板の欠陥部を選択し、該欠陥部に修正インクを吐出し、該修正部に赤外線光を集光させることによって、部分的、選択的に加熱硬化している。
上記特許文献1のカラーフィルタ欠陥修正装置100の構成について、図9に基づいて、以下にさらに説明する。
同図に示すように、修正対象となるカラーフィルタ基板101は、X−Yステージ102上に固定される。X−Yステージ102の上方には門型フレーム103が設置されており、この門型フレーム103にはZ軸方向に自在に移動できるインク吐出装置(インクアプリケータ)110が積載されている。門型フレーム103には、加熱装置(輻射ヒータ)120がさらに設けられており、上記インク吐出装置(インクアプリケータ)110とは独立にZ軸方向に自在に移動できる。上記加熱装置(輻射ヒータ)120は、1点に集光可能な赤外線ランプ121を備えている。
上記カラーフィルタ欠陥修正装置100では、図示しない検査装置にて検出されたカラーフィルタ基板101の欠陥部が上記インク吐出装置(インクアプリケータ)110の直下に来るように上記X−Yステージ102が自動的に欠陥座標まで動作し、その後、インク吐出装置(インクアプリケータ)110をZ軸方向に降下させ、インク吐出を行う。吐出完了後、上記加熱装置(輻射ヒータ)120の直下に欠陥座標が来るようにX−Yステージ102を動作させ、加熱硬化を行う。
特開平10−282322号公報(1998年10月23日公開、第4−6頁、図1) 特開平11−176018号公報(1999年6月22日公開)
ところで、表示パネルの大型化に伴い、カラーフィルタ基板1枚に発生する欠陥の数も増加しており、1欠陥を修正するのに要する処理時間を如何に短縮できるかが重要な事項となっている。
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示されたカラーフィルタ欠陥修正装置100では、インク吐出装置(インクアプリケータ)110と加熱装置(輻射ヒータ)120とが一体化されている。つまり、インク吐出装置(インクアプリケータ)110及び加熱装置(輻射ヒータ)120は、固定の門型フレーム103に取り付けられている一方、カラーフィルタ基板101のX−Y方向への移動はX−Yステージ102でしか行うことができないようになっている。
このため、一つのカラーフィルタ基板101に修正すべき欠陥が複数存在する場合においても、加熱装置(輻射ヒータ)120による加熱硬化が完了するまでの間、他の欠陥を修正する動作に移行することができないという問題点を有している。
すなわち、従来のカラーフィルタに用いられているインクのポストベーク条件、つまりインク溶剤が完全に蒸発し、インクが完全硬化するために要する条件は、焼成温度200℃、硬化時間30分〜60分程度である。インクの種類、溶剤の種類、固形分濃度等によってポストベーク条件は若干異なるが、欠陥修正に要する処理時間に大きく依存していることは必至である。
なお、特許文献2には、加熱装置として高周波誘導加熱装置を使用することが開示されているが、塗布装置との配置関係及び駆動関係については記載がない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、基板における複数の箇所に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させるときの処理時間を短縮し得る着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法を提供することにある。
本発明の着色パターン形成装置は、上記課題を解決するために、基板に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させることにより、着色パターンを形成する着色パターン形成装置において、上記基板の所定箇所に着色パターン材料を塗布する塗布手段と、上記塗布手段によって塗布された上記着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱する局所加熱手段と、上記局所加熱手段と上記塗布手段との、基板における平面内の相対位置を2次元的に任意に変更する駆動手段とが設けられていることを特徴としている。
本発明の着色パターン形成方法は、上記課題を解決するために、基板に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させることにより、着色パターンを形成する着色パターン形成方法において、上記基板の所定箇所に着色パターン材料を塗布する塗布手段と、上記塗布手段によって塗布された上記着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱する局所加熱手段との、基板における平面内の相対位置を2次元的に変更することを特徴としている。
上記発明によれば、着色パターンを形成するときには、塗布手段にて基板の所定箇所に着色パターン材料を塗布する。次いで、塗布手段によって塗布された着色パターン材料を局所加熱手段にて硬化させる。このとき、本発明では、駆動手段は、局所加熱手段と塗布手段との、基板における平面内の相対位置を2次元的に任意に変更する。したがって、局所加熱手段が、塗布手段によって塗布された着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱しているときに、塗布手段は次の塗付位置に移動して塗付することができる。すなわち、基板における平面内の任意に位置で、インク充填工程と加熱工程とを同時に行うことができる。
この結果、基板における複数の箇所に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させるときの処理時間を短縮し得る着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法を提供することができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記局所加熱手段は、基板を挟んで前記塗布手段とは反対側の位置に設けられていることが好ましい。
これにより、局所加熱手段と塗布手段とは互いに干渉しないので、いずれも基板の平面を自由に移動することができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記局所加熱手段及び塗布手段は、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられていることが好ましい。
これにより、例えば、基板の裏面に局所加熱手段を設けることができない構造となっている場合には、局所加熱手段及び塗布手段の両方を基板の表面側に設けて、基板における平面内の任意に位置で、インク充填工程と加熱工程とを同時に行うことができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記駆動手段は、前記局所加熱手段を基板における平面内の任意の位置に前記塗布手段とは独立して移動させる局所加熱手段移動手段を有していることが好ましい。
これにより、駆動手段の局所加熱手段移動手段が、局所加熱手段を基板における平面内の任意の位置に塗布手段とは独立して移動させるので、確実に、基板における複数の箇所に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させるときの処理時間を短縮することができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記局所加熱手段は、少なくとも2つ以上の局所を加熱するように複数設けられていることが好ましい。
これにより、例えば、塗布手段によって塗布された着色パターン材料を硬化させるときの所要時間が長い場合においても、複数の局所加熱手段を用いて加熱硬化させることにより、トータルの処理時間を短縮することができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記駆動手段は、各局所加熱手段の基板における平面内の相対位置を2次元的にかつ互いに独立して任意に変更可能となっていることが好ましい。
すなわち、本発明においては、駆動手段は、局所加熱手段と塗布手段との、基板における平面内の相対位置を2次元的に任意に変更するが、この場合、局所加熱手段が固定している場合を含んでいる。
しかし、本発明では、各局所加熱手段は、基板における平面内の相対位置を2次元的にかつ互いに独立して任意に変更する。すなわち、各局所加熱手段は、基板における平面内で移動する。したがって、複数の局所加熱手段を任意の所定箇所に移動することができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記複数の局所加熱手段は、基板を挟んで互いに反対側の位置に設けられていることが好ましい。
これにより、複数の局所加熱手段を容易に配置することができる。また、例えば、一つの塗布箇所を表側と裏側とから同時に加熱することができるので、硬化速度を速めることができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記駆動手段は、前記塗布手段によって塗布された着色パターン材料の塗付順に追随して局所加熱手段を移動させることが好ましい。
これにより、着色パターン材料の塗付順に、局所加熱手段による硬化工程を行うことができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記駆動手段は、局所加熱手段を、現在の局所加熱手段の位置から、前記塗布手段によって塗布された着色パターン材料のうちで最も近くの位置に移動させることが好ましい。
これにより、局所加熱手段の動線が短くなるので、移動時間を短縮することができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記塗布手段は、複数設けられていることが好ましい。
これにより、例えば、多数の塗布箇所が存在する場合に、塗布作業を複数箇所で行うことができるので、全体の処理時間を短縮することができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記局所加熱手段及び塗布手段は、それぞれ個別の支持手段に取り付けられていると共に、各支持手段が、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合には、各支持手段は、一方の支持手段が他方の支持手段を跨ぐように構成されていることが好ましい。
本発明では、局所加熱手段及び塗布手段は、それぞれ個別の支持手段に取り付けられている。この場合、各支持手段が、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合には、各支持手段が干渉することが有り得る。つまり、各支持手段が接触し合うことにより、各局所加熱手段及び塗布手段がそれぞれ目的とする箇所へ移動できないことが有り得る。
このような場合の対処として、本発明では、各支持手段は、一方の支持手段が他方の支持手段を跨ぐように構成されている。この結果、各支持手段は互いに干渉することがなくなり、各局所加熱手段及び塗布手段をそれぞれの目的とする箇所へ移動させることができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記局所加熱手段及び塗布手段は、それぞれ個別の支持手段に取り付けられていると共に、各支持手段が、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合には、各支持手段は、基板の平面内におけるそれぞれ互いに重なり合わない領域内を移動することが好ましい。
本発明でも、局所加熱手段及び塗布手段は、それぞれ個別の支持手段に取り付けられているので、各支持手段が、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合には、各支持手段が干渉することが有り得る。
このような場合の対処として、本発明では、各支持手段は、基板の平面内におけるそれぞれ互いに重なり合わない領域内を移動する。すなわち、各支持手段が移動する領域は、互いに干渉しない一定領域に限られる。
したがって、各支持手段は互いに干渉することがなくなり、各局所加熱手段及び塗布手段をそれぞれの目的とする箇所へ移動させることができる。
また、本発明の着色パターン形成装置では、前記局所加熱手段及び塗布手段が、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合において、互いの局所加熱手段及び塗布手段が基板の平面内で一部が重なり合うときには、一方の局所加熱手段又は塗布手段は他方の局所加熱手段又は塗布手段と重なり合わない位置に退避することが好ましい。
これにより、互いの局所加熱手段及び塗布手段が基板の平面内で一部が重なり合うときには、一方の局所加熱手段又は塗布手段は他方の局所加熱手段又は塗布手段と重なり合わない位置に退避するので、各局所加熱手段又は塗布手段が接触するということがない。
また、本発明の着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法では、前記所定箇所は、一度、着色パターンが形成されるとき又は形成された後に発生した着色パターン欠陥部であることが好ましい。
それゆえ、本発明の着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法を、カラーフィルタ欠陥修正装置及びカラーフィルタ欠陥修正方法として機能させることができる。
本発明の着色パターン形成装置は、以上のように、基板の所定箇所に着色パターン材料を塗布する塗布手段と、上記塗布手段によって塗布された上記着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱する局所加熱手段と、上記局所加熱手段と上記塗布手段との、基板における平面内の相対位置を2次元的に任意に変更する駆動手段とが設けられているものである。
また、本発明の着色パターン形成方法は、以上のように、基板の所定箇所に着色パターン材料を塗布する塗布手段と、上記塗布手段によって塗布された上記着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱する局所加熱手段との、基板における平面内の相対位置を2次元的に変更する方法である。
それゆえ、基板における平面内の任意に位置で、インク充填工程と加熱工程とを同時に行うことができる。この結果、基板における複数の箇所に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させるときの処理時間を短縮し得る着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態のインクジェット方式のカラーフィルタ欠陥修正装置について以下に詳しく説明する。
(装置構成)
図1はインクジェット方式によるカラーフィルタ欠陥修正装置の概略構成斜視図、図2は正面図である。
本実施の形態の着色パターン形成装置としてのカラーフィルタ欠陥修正装置10は、図1に示すように、図示しない架台上に固定設置されており、基板としてのカラーフィルタ基板1を保持するためのステージ2を有している。上記ステージ2は、2枚の定盤2a・2aと、4隅或いはそれ以上の支柱2bによって構成され、ステージ2内は空間となっている。ステージ2は、X方向及びY方向に移動可能である。なお、定盤とは、精度が確保された平面の台のことをいう。また、図1において、X方向とは紙面の奥行き水平方向を指し、Y方向とは紙面の横水平方向を指し、Z方向とは垂直高さ方向を指すものとする。また、上側の定盤2aにおける、少なくともカラーフィルタ基板1を保持する部位は、図2に示すように、このカラーフィルタ基板1を吸着固定できる機構を施したガラスステージ2cによって構成されている。
また、カラーフィルタ欠陥修正装置10には、上記ステージ2を囲むように、門型の支持手段としてのフレーム11が設置固定されており、このフレーム11にはX方向に移動自在の駆動手段としてのスライドベース21が設けられている。スライドベース21は、例えば、フレーム11に設けられた図示しない例えば溝に沿って、図示しない移動機構によってX方向に移動できるものとなっている。
上記スライドベース21には、欠陥部及び修正部を観察するための顕微鏡22、欠陥部を除去するためのレーザ発振ユニット23、欠陥部を除去した欠陥除去部に再び赤(R)・緑(G)・青(B)の各色のインクを充填させるための塗布手段としてのインクジェットユニット24、及び吐出されたインクの溶媒蒸発を促進させるための乾燥用赤外線ランプ25からなるインク充填装置20が搭載されている。なお、レーザ発振ユニット23は、顕微鏡22の上部に設置され、レーザの発振は顕微鏡22と同軸で行われる。また、顕微鏡22、レーザ発振ユニット23、インクジェットユニット24、及び乾燥用赤外線ランプ25は、全てスライドベース21に支持されているものとするが、Z軸方向への図示しない移動機構も各々に設けている。したがって、上記顕微鏡22等は、それぞれX方向に並列に配置されていると共に、それぞれ独立にカラーフィルタ基板1との距離を調整できるようになっている。このカラーフィルタ欠陥修正装置10では、観察位置、吐出位置、ランプ照射位置のY座標は同一になるよう搭載する方が望ましい。
一方、本実施の形態では、ステージ2の下には局所加熱手段としての加熱硬化用赤外線ランプ3がカラーフィルタ基板1の裏面を照射する方向に設けられている。上記加熱硬化用赤外線ランプ3は、照射スポットがカラーフィルタ基板1の全面に作用できる範囲で独立にX−Y移動する駆動手段、局所加熱手段移動手段及び支持手段としての硬化用ランプ移動装置4を有している。硬化用ランプ移動装置4の構造としては、特に制約は無く、例えば図1に示すように、X軸を水平移動するX軸水平機構4aと、少なくともカラーフィルタ基板1の1辺の長さ分の伸縮自在アーム4bとの組み合わせによって構成することができる。
(プロセス)
次に、上記カラーフィルタ欠陥修正装置10を用いて、例えば1枚のカラーフィルタ基板1における、図3(a)に示す3ヶ所の欠陥部である欠陥(第1欠陥F1〜第3欠陥F3)を全て修正する場合について、図3〜図8を用いて下記に詳しく説明する。なお、図3(a)〜図8(a)は、カラーフィルタ基板1全体の平面図であり、図3(b)(c)(d)〜図8(b)(c)(d)は、各第1欠陥F1〜第3欠陥F3の欠陥場所の拡大断面図である。また、加熱硬化用赤外線ランプ3は実際にはカラーフィルタ基板1の裏面にあるので、投影図として図示し、インク充填装置20は、顕微鏡22とレーザ発振ユニット23とインクジェットユニット24と乾燥用赤外線ランプ25とを含み、連結されたユニットとする。
まず、図3(a)〜(d)に示すように、修正対象となるカラーフィルタ基板1をステージ2のガラスステージ2cにて吸引固定し、次いで、図4(a)〜(d)に示すように、予め図示しない欠陥検査装置から転送された欠陥座標を基に、顕微鏡22の直下に第1欠陥F1が来るようにステージ2をX−Y動作させる。次いで、顕微鏡22によって確認できた第1欠陥F1を欠陥サイズに応じた面積でレーザ発振ユニット23によって欠陥を除去する。ここで、レーザにはYAGレーザが用いられるのが一般的である。また、レーザ波長が長いと、加工が熱的な溶断となり、加工境界部、或いは周辺部に凸部が残る可能性が高いので、1000nm以下の第2高調波(532nm)、第3高調波(355nm)、又は第4高調波(266nm)を用いる方が望ましい。加工幅は、1画素幅以内が好ましい。例えば、遮光部(BM:ブラックマトリックス)を跨ぐサイズで加工を施すと、赤(R)・緑(G)・青(B)の各色部に比べ、遮光部(BM:ブラックマトリックス)は膜厚が小さいことが多いので、後に修正インクを充填するときに、インクが遮光部(BM:ブラックマトリックス)へと流れ込み、インクの充填が困難になる。
次いで、第1欠陥F1の除去完了後、この除去部にインクを充填させるため、インクジェットユニット24の直下へ第1欠陥F1がくるようにインク充填装置20をスライドベース21にてフレーム11に沿って移動させる。このとき、上述したように、スライドベース21のみで、第1欠陥F1へインク充填装置20を移動させることが好ましいが、インクジェットユニット24にY軸方向移動手段を設けて吐出位置の微調整を行っても良い。
次いで、第1欠陥F1の真上に移動したインクジェットユニット24は所定のワークディスタンス(通常、0.5mm程度が望ましい)までZ軸方向に降下し、第1欠陥F1の欠陥色に相当する色のインクを吐出する。
インクは、熱硬化型の他に紫外線硬化型のものを使用することもできる。紫外線硬化型を使用する場合は、カラーフィルタ基板1の表面側或いは裏面側に紫外線光源を設けても良い。
ここで、従来のインクジェット方式カラーフィルタ用インクの主流である顔料分散体は、染料水溶性インクに比べて耐熱性、耐候性に優れているが、反面、粒子が大きく、ノズル部でのインク詰まりを起こし易い。このため、通常、詰まりを防ぐために、高沸点、低粘度の溶媒が用いられる。固形分(顔料)濃度に関しても、あまり顔料を増やすと、分散せず、また粘度も増大してしまうので、通常20%以下で使われる。
したがって、例えば固形分濃度の20%のインクの場合、残りは溶媒成分であり(界面活性剤等含まれる場合もある)、レーザ除去部の体積の少なくとも5倍のインクを吐出しないと溶媒蒸発後、100%充填されないことになる。このため、インクを連続吐出すると、インクが溢れてしまうので、1滴或いは数滴ずつ吐出し、その都度、溶媒蒸発をさせ、それを繰り返しながら所望の滴数、容量のインクを充填する。
1回の吐出量は、ノズルの径やパルスの印加時間等によって異なるが、通常、3〜10plで使われる。このような微量の液滴に含まれる溶媒の蒸発速度は非常に早く、また周辺の温度、湿度、外乱等の雰囲気に大きく依存するものである。また、各吐出時において、前滴の乾燥状態は次滴インクの浸水、或いは撥水に大きく依存し、充填後のインク形状を決定付ける要素となる。したがって、所望の乾燥状態を保つためには、温度、時間の管理の下で、溶媒蒸発を促進する必要がある。
インク吐出時には、インクジェットユニット24を欠陥位置に移動させ、乾燥時には乾燥用赤外線ランプ25を欠陥位置に移動させる。この動作は、スライドベース21によって繰り返し交互に行われ、各々の処理が施される。なお、インクの乾燥に用いる手段は該赤外線ランプに限られるものではなく、局所的に溶媒蒸発を促進できるものであれば、例えば、高周波による加熱手段や熱風による加熱手段を用いても良い。
以上によって、第1欠陥F1へのインク充填が完了されると、次に、第2欠陥F2の修正プロセスへと移る。
上記と同様に、図5(a)〜(d)に示すように、第2欠陥F2が顕微鏡22の直下にくるようにステージ2を移動させ、レーザ発振ユニット23により第2欠陥F2を除去する。除去後、第1欠陥F1の修正時と同様に、インクジェットユニット24を第2欠陥F2が直下に来るようにX方向に移動する。
移動後、ステージ2の裏面に設けている加熱硬化用赤外線ランプ3が、既にインク充填が完了している第1欠陥F1の直下に前述した独立の移動手段であるX軸水平機構4a及び伸縮自在アーム4bにて移動し、加熱硬化用赤外線ランプ3のランプ光を集光し、局所的に完全硬化(ポストベーク)させる。
上記加熱硬化用赤外線ランプ3の照射スポット径は、インク充填面積よりもはるかに大きいため(通常3mm〜10mm程度)、移動手段であるX軸水平機構4a及び伸縮自在アーム4bの位置決め精度は、1mm以下程度であれば特に問題ない。すなわち、加熱硬化用赤外線ランプ3の位置は、必ずしも第1欠陥F1の位置である必要はなく、第1欠陥F1の近傍でもよい。
このとき、ステージ2上面では、第2欠陥F2に対して、第1欠陥F1の修正時と同様に、インク吐出と乾燥とを繰り返し、インクを充填する。
加熱硬化は、裏面側からガラスステージ2cを透過してカラーフィルタ基板1に行う。したがって、低エネルギーで効率的にカラーフィルタ基板1を加熱するので、ガラスステージ2cの材料に対する透過率の高い波長をもつ加熱手段、或いは加熱手段に対する透過率の高いガラス材料を用いる方が好ましい。
また、加熱硬化用赤外線ランプ3の移動は、インクジェットユニット24、乾燥用赤外線ランプ25、顕微鏡22、及びステージ2と独立していることは必須であるが、保持に関してはステージ2に固定するのも良い。この場合、インク吐出位置と溶媒乾燥位置との移動を、ステージ2の移動によって行っても、加熱硬化用赤外線ランプ3が固定されているため、欠陥位置と加熱照射位置とが一定のままに保つことができる。
次いで、図6(a)〜(d)に示すように、第1欠陥F1の加熱硬化処理(ポストベーク)、及び第2欠陥F2のインク充填処理が完了すると、顕微鏡22の直下に第3欠陥F3が来るようステージ2を移動させ、移動後、加熱硬化用赤外線ランプ3を第2欠陥F2直下に来るように移動させる。そして、上記と同様に、第2欠陥F2を加熱硬化しながら、第3欠陥F3にインク充填する。
両処理が完了した後、図7(a)〜(d)に示すように、インク充填装置20を初期位置に戻らせ、第3欠陥F3を加熱硬化用赤外線ランプ3で加熱硬化する。最後に、図8(a)〜(d)に示すように、加熱硬化用赤外線ランプ3を初期位置に戻すことにより、カラーフィルタ基板1の修正処理が完了する。
このように、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10は、欠陥部観察装置である顕微鏡22、欠陥部除去装置であるレーザ発振ユニット23、インク吐出装置であるインクジェットユニット24は、全て、修正対象基板であるカラーフィルタ基板1を固定したステージ2の上方に設置されている。一方、スポット加熱装置である加熱硬化用赤外線ランプ3は、ステージ2の裏面に設置され、独立にステージ2の裏面を動作できる手段である硬化用ランプ移動装置4を備えている。
そして、観察工程、欠陥部除去工程、インク吐出工程の各工程時は、欠陥位置が各々の装置の直下に来るように、ステージ2或いは各々の装置を動作させ、欠陥部の観察、欠陥部除去の後、インクの充填を完了させる。次に、同様に、ステージ2、或いは観察装置、欠陥部除去装置、インク吐出装置を動作させ、同カラーフィルタ基板1内の他欠陥位置へ移動させる。移動完了後、ステージ2の裏面に設けられた硬化用ランプ移動装置4を既にインク充填を完了した欠陥部の直下へ移動させ、部分加熱硬化を行う。
したがって、本実施の形態では、修正部のみを加熱硬化(ポストベーク)できるので、ポストベーク前洗浄時の修正部の剥離を防止することができる。また、ポストベーク時に新たに生じるカラーフィルタ基板1への異物焼き付き不良を再度修正する場合においても、再度、カラーフィルタ基板1の全体をポストベークする必要が無く、ポストベークによる色劣化を防ぐことができる。
また、加熱硬化用赤外線ランプ3は独立に動作し、ステージ2の裏面に設けているので、ステージ2上方に設けられた欠陥部観察装置、欠陥部除去装置、インク吐出装置との物理的干渉が無く、インク充填までの工程とスポット加熱工程とを同時に行うことができる。したがって、1つのカラーフィルタ基板1に複数の欠陥を修正する場合において、処理時間を大幅に縮小することができる。
なお、本実施の形態では、基板表面側から行われるインク充填完了と基板裏面側からの加熱完了とが同時であるなら、より効率的ではあるが、前述したとおり、通常、ポストベークには30分以上要するため、前者が先に完了することが多い。この場合、ステージ2の裏面側にさらに、同様の加熱硬化用赤外線ランプ3を設け、複数の加熱硬化用赤外線ランプ3がそれぞれ独立に動作することにより、ステージ2の表面からの第3欠陥F3へのインク充填処理(表面)と、第1欠陥F1及び第2欠陥F2への加熱処理(裏面)とを同時に行うことが可能である。しかし、このように、ステージ2の下に加熱硬化用赤外線ランプ3を複数設け、それぞれが独立に動作する場合、移動時の物理的衝突を防ぐ手段が必要である。
例えば、2つの加熱硬化用赤外線ランプ3・3を互いに向かい合うように配置させ、図1と同様に、両加熱硬化用赤外線ランプ3・3に伸縮自在のアームを設け、それぞれのアームを高さ方向に入れ子に保持し、互いが行き交うことができるようにしておき、さらに加熱硬化用赤外線ランプ3・3が高さ方向に上下動、或いはアームを軸に回転動することによって、互いの干渉を回避しつつ、各々が任意の位置に選択的に移動することができるような構造をとるのも良い。
また、本実施の形態では、裏面側に加熱硬化用赤外線ランプ3からなる加熱手段を配置する例を示しているが、加熱手段とインク吐出手段とが独立に移動できる機能を有しておれば、加熱手段は表面側に配置しても良い。
ただし、通常、インク吐出手段は、数センチ以上のサイズを有する。このため、修正箇所が隣接して存在した場合、第1欠陥F1へのインク吐出が終了しても、インク吐出手段は隣の第2欠陥F2へわずかに移動するのみであるため、加熱手段はインク吐出手段と物理的に干渉して第1欠陥F1の加熱を行うことができない。したがって、裏面側に加熱手段を配置する方が望ましい構成と言える。
また、当然ながら、加熱手段は、裏面側と表面側との両方に配置しても良い。光学ランプによる加熱は、インクの最表面のみを加熱するため、表面と裏面との両方から加熱すれば、インクの表面側の表層と裏面側の表層とを加熱することができ、均一に加熱が可能となる。
このように、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、着色パターンを形成するときには、インクジェットユニット24にてカラーフィルタ基板1の第1欠陥F1等の欠陥部に着色パターン材料を塗布する。次いで、インクジェットユニット24によって塗布された着色パターン材料を加熱硬化用赤外線ランプ3にて硬化させる。このとき、本実施の形態では、スライドベース21及び硬化用ランプ移動装置4は、加熱硬化用赤外線ランプ3とインクジェットユニット24との、カラーフィルタ基板1における平面内の相対位置を2次元的に任意に変更する。したがって、硬化用ランプ移動装置4が、インクジェットユニット24によって塗布された着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱しているときに、インクジェットユニット24は次の塗付位置に移動して塗付することができる。すなわち、カラーフィルタ基板1における平面内の任意に位置で、インク充填工程と加熱工程とを同時に行うことができる。
この結果、カラーフィルタ基板1における複数の箇所に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させるときの処理時間を短縮し得るカラーフィルタ欠陥修正装置10及びカラーフィルタ欠陥修正方法を提供することができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、加熱硬化用赤外線ランプ3は、カラーフィルタ基板1を挟んでインクジェットユニット24とは反対側の位置に設けられている。
これにより、加熱硬化用赤外線ランプ3とインクジェットユニット24とは互いに干渉しないので、加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24のいずれもカラーフィルタ基板1の平面を自由に移動することができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24は、カラーフィルタ基板1の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられているとすることが可能である。
これにより、例えば、カラーフィルタ基板1の裏面にカラーフィルタ基板1を設けることができない構造となっている場合には、加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24の両方をカラーフィルタ基板1の表面側に設けて、カラーフィルタ基板1における平面内の任意に位置で、インク充填工程と加熱工程とを同時に行うことができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、加熱硬化用赤外線ランプ3をカラーフィルタ基板1における平面内の任意の位置にインクジェットユニット24とは独立して移動させる硬化用ランプ移動装置4を有している。
これにより、硬化用ランプ移動装置4が、加熱硬化用赤外線ランプ3をカラーフィルタ基板1における平面内の任意の位置にインクジェットユニット24とは独立して移動させるので、確実に、カラーフィルタ基板1における複数の箇所に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させるときの処理時間を短縮することができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、加熱硬化用赤外線ランプ3は、少なくとも2つ以上の局所を加熱するように複数設けられていることが可能である。これにより、例えば、インクジェットユニット24によって塗布された着色パターン材料を硬化させるときの所要時間が長い場合においても、複数の加熱硬化用赤外線ランプ3を用いて加熱硬化させることにより、トータルの処理時間を短縮することができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、スライドベース21及び硬化用ランプ移動装置4は、複数の加熱硬化用赤外線ランプ3に対して、カラーフィルタ基板1における平面内の相対位置を2次元的にかつ互いに独立して任意に変更可能となっているとすることが可能である。
これにより、各加熱硬化用赤外線ランプ3は、カラーフィルタ基板1における平面内で移動する。したがって、複数の加熱硬化用赤外線ランプ3を任意の所定箇所に移動することができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、複数の加熱硬化用赤外線ランプ3は、加熱硬化用赤外線ランプ3を挟んで互いに反対側の位置に設けられているとすることができる。
これにより、複数の加熱硬化用赤外線ランプ3を容易に配置することができる。また、例えば、一つの塗布箇所を表側と裏側とから同時に加熱することができるので、硬化速度を速めることができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、スライドベース21及び硬化用ランプ移動装置4は、インクジェットユニット24によって塗布された着色パターン材料の塗付順に追随して加熱硬化用赤外線ランプ3を移動させる。
これにより、着色パターン材料の塗付順に、加熱硬化用赤外線ランプ3による硬化工程を行うことができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、スライドベース21及び硬化用ランプ移動装置4は、加熱硬化用赤外線ランプ3を、現在の加熱硬化用赤外線ランプ3の位置から、インクジェットユニット24によって塗布された着色パターン材料のうちで最も近くの位置に移動させることができる。これにより、加熱硬化用赤外線ランプ3の動線が短くなるので、移動時間を短縮することができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、インクジェットユニット24は、複数設けられているとすることが可能である。
これにより、例えば、多数の塗布箇所が存在する場合に、塗布作業を複数箇所で行うことができるので、全体の処理時間を短縮することができる。
ところで、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24は、それぞれ個別の支持手段である硬化用ランプ移動装置4等及びフレーム11に取り付けられている。この場合、各硬化用ランプ移動装置4等及びフレーム11が、カラーフィルタ基板1の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けることも可能である。その場合には、各硬化用ランプ移動装置4等及びフレーム11が干渉することが有り得る。つまり、各硬化用ランプ移動装置4等及びフレーム11が接触し合うことにより、各加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24がそれぞれ目的とする箇所へ移動できないことが有り得る。
このような場合の対処として、本実施の形態では、各硬化用ランプ移動装置4等及びフレーム11は、一方の支持手段が他方の支持手段を跨ぐように構成されている。この結果、各硬化用ランプ移動装置4等及びフレーム11は互いに干渉することがなくなり、各加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24をそれぞれの目的とする箇所へ移動させることができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10において、加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24の各支持手段が、カラーフィルタ基板1の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられているとする場合には、各支持手段が干渉することが有り得る。
このような場合の対処として、本実施の形態では、各支持手段は、カラーフィルタ基板1の平面内におけるそれぞれ互いに重なり合わない領域内を移動するとすることが可能である。すなわち、各支持手段が移動する領域は、互いに干渉しない一定領域に限られる。したがって、各支持手段は互いに干渉することがなくなり、各加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24をそれぞれの目的とする箇所へ移動させることができる。
また、本実施の形態のカラーフィルタ欠陥修正装置10では、加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24が、カラーフィルタ基板1の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合において、互いの加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24がカラーフィルタ基板1の平面内で一部が重なり合うときには、一方の加熱硬化用赤外線ランプ3又はインクジェットユニット24は他方の加熱硬化用赤外線ランプ3又はインクジェットユニット24と重なり合わない位置に退避することができる。
これにより、互いの加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24がカラーフィルタ基板1の平面内で一部が重なり合うときには、一方の加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24は他方の加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24と重なり合わない位置に退避するので、各加熱硬化用赤外線ランプ3及びインクジェットユニット24が接触するということがない。
また、本実施の形態の着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法では、所定箇所は、一度、着色パターンが形成されるとき又は形成された後に発生した着色パターン欠陥部である。
それゆえ、本実施の形態の着色パターン形成装置及び着色パターン形成方法を、カラーフィルタ欠陥修正装置10及びカラーフィルタ欠陥修正方法として機能させることができる。
本発明では、インクジェット方式によるカラーフィルタ欠陥修正について記述したが、本発明のインク塗布手段はこれに限定されるものではなく、例えばニードル方式、ディスペンサ方式の場合も同様に用いることができる。
本発明におけるカラーフィルタ欠陥修正装置の実施の一形態を示す斜視図である。 上記カラーフィルタ欠陥修正装置の構成を示す正面図である。 (a)はカラーフィルタ欠陥の修正を行う場合に、インク充填装置が初期位置に存在しているときのカラーフィルタ欠陥修正装置を示す平面図であり、(b)はインク充填装置が初期位置に存在しているときの第1欠陥を示す断面図であり、(c)はインク充填装置が初期位置に存在しているときの第2欠陥を示す断面図であり、(d)はインク充填装置が初期位置に存在しているときの第3欠陥を示す断面図である。 (a)はカラーフィルタ欠陥の修正を行う場合に、インク充填装置が第1欠陥位置に移動したときのカラーフィルタ欠陥修正装置を示す平面図であり、(b)はインク充填装置が第1欠陥位置に移動したときの第1欠陥を示す断面図であり、(c)はインク充填装置が第1欠陥位置に移動したときの第2欠陥を示す断面図であり、(d)はインク充填装置が第1欠陥位置に移動したときの第3欠陥を示す断面図である。 (a)はカラーフィルタ欠陥の修正を行う場合に、インク充填装置が第2欠陥位置に移動したときのカラーフィルタ欠陥修正装置を示す平面図であり、(b)はインク充填装置が第2欠陥位置に移動したときの第1欠陥を示す断面図であり、(c)はインク充填装置が第2欠陥位置に移動したときの第2欠陥を示す断面図であり、(d)はインク充填装置が第2欠陥位置に移動したときの第3欠陥を示す断面図である。 (a)はカラーフィルタ欠陥の修正を行う場合に、インク充填装置が第3欠陥位置に移動したときのカラーフィルタ欠陥修正装置を示す平面図であり、(b)はインク充填装置が第3欠陥位置に移動したときの第1欠陥を示す断面図であり、(c)はインク充填装置が第3欠陥位置に移動したときの第2欠陥を示す断面図であり、(d)はインク充填装置が第3欠陥位置に移動したときの第3欠陥を示す断面図である。 (a)はカラーフィルタ欠陥の修正を行う場合に、インク充填装置が第3欠陥位置から初期位置に戻ったときのカラーフィルタ欠陥修正装置を示す平面図であり、(b)はインク充填装置が第3欠陥位置から初期位置に戻ったときの第1欠陥を示す断面図であり、(c)はインク充填装置が第3欠陥位置から初期位置に戻ったときの第2欠陥を示す断面図であり、(d)はインク充填装置が第3欠陥位置から初期位置に戻ったときの第3欠陥を示す断面図である。 (a)はカラーフィルタ欠陥の修正を行う場合に、加熱硬化用赤外線ランプも第3欠陥位置から初期位置に戻ったときのカラーフィルタ欠陥修正装置を示す平面図であり、(b)は加熱硬化用赤外線ランプも第3欠陥位置から初期位置に戻ったときの第1欠陥を示す断面図であり、(c)は加熱硬化用赤外線ランプも第3欠陥位置から初期位置に戻ったときの第2欠陥を示す断面図であり、(d)は加熱硬化用赤外線ランプも第3欠陥位置から初期位置に戻ったときの第3欠陥を示す断面図である。 従来のカラーフィルタ欠陥修正装置を示す正面図である。
符号の説明
1 カラーフィルタ基板(基板)
2 ステージ
2c ガラスステージ
3 加熱硬化用赤外線ランプ(局所加熱手段)
4 硬化用ランプ移動装置(駆動手段、局所加熱手段移動手段、支持手段)
4a X軸水平機構
4b 伸縮自在アーム
10 カラーフィルタ欠陥修正装置(着色パターン形成装置)
11 フレーム(支持手段)
20 インク充填装置
21 スライドベース(駆動手段)
22 顕微鏡
23 レーザ発振ユニット
24 インクジェットユニット(塗布手段)
25 乾燥用赤外線ランプ
F1 第1欠陥(所定箇所)
F2 第2欠陥(所定箇所)
F3 第3欠陥(所定箇所)

Claims (16)

  1. 基板に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させることにより、着色パターンを形成する着色パターン形成装置において、
    上記基板の所定箇所に着色パターン材料を塗布する塗布手段と、
    上記塗布手段によって塗布された上記着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱する局所加熱手段と、
    上記局所加熱手段と上記塗布手段との、基板における平面内の相対位置を2次元的に任意に変更する駆動手段とが設けられていることを特徴とする着色パターン形成装置。
  2. 前記局所加熱手段は、基板を挟んで前記塗布手段とは反対側の位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の着色パターン形成装置。
  3. 前記局所加熱手段及び塗布手段は、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の着色パターン形成装置。
  4. 前記駆動手段は、前記局所加熱手段を基板における平面内の任意の位置に前記塗布手段とは独立して移動させる局所加熱手段移動手段を有していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の着色パターン形成装置。
  5. 前記局所加熱手段は、少なくとも2つ以上の局所を加熱するように複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の着色パターン形成装置。
  6. 前記駆動手段は、各局所加熱手段の基板における平面内の相対位置を2次元的にかつ互いに独立して任意に変更可能となっていることを特徴とする請求項5記載の着色パターン形成装置。
  7. 前記複数の局所加熱手段は、基板を挟んで互いに反対側の位置に設けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の着色パターン形成装置。
  8. 前記駆動手段は、前記塗布手段によって塗布された着色パターン材料の塗付順に追随して局所加熱手段を移動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の着色パターン形成装置。
  9. 前記駆動手段は、局所加熱手段を、現在の局所加熱手段の位置から、前記塗布手段によって塗布された着色パターン材料のうちで最も近くの位置に移動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の着色パターン形成装置。
  10. 前記塗布手段は、複数設けられていることを特徴とする1〜9のいずれか1項に記載の着色パターン形成装置。
  11. 前記局所加熱手段及び塗布手段は、それぞれ個別の支持手段に取り付けられていると共に、
    各支持手段が、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合には、各支持手段は、一方の支持手段が他方の支持手段を跨ぐように構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の着色パターン形成装置。
  12. 前記局所加熱手段及び塗布手段は、それぞれ個別の支持手段に取り付けられていると共に、
    各支持手段が、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合には、各支持手段は、基板の平面内におけるそれぞれ互いに重なり合わない領域内を移動することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の着色パターン形成装置。
  13. 前記局所加熱手段及び塗布手段が、基板の表面側又は裏面側におけるいずれか一方の同じ側に設けられている場合において、互いの局所加熱手段及び塗布手段が基板の平面内で一部が重なり合うときには、一方の局所加熱手段又は塗布手段は他方の局所加熱手段又は塗布手段と重なり合わない位置に退避することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のカラーフィルタ欠陥修正装置。
  14. 前記所定箇所は、一度、着色パターンが形成されるとき又は形成された後に発生した着色パターン欠陥部であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の着色パターン形成装置。
  15. 基板に着色パターン材料を塗布しかつ硬化させることにより、着色パターンを形成する着色パターン形成方法において、
    上記基板の所定箇所に着色パターン材料を塗布する塗布手段と、上記塗布手段によって塗布された上記着色パターン材料を硬化させるべく局所的に加熱する局所加熱手段との、基板における平面内の相対位置を2次元的に変更することを特徴とする着色パターン形成方法。
  16. 前記所定箇所は、一度、着色パターンが形成されるとき又は形成された後に発生した着色パターン欠陥部であることを特徴とする請求項15記載の着色パターン形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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