JP2007132658A - 水和物スラリの液みちの生成抑制方法 - Google Patents

水和物スラリの液みちの生成抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】既設の水蓄熱式空調システムにおける水蓄熱槽を水和物スラリ蓄熱槽とし、水和剤の水溶液を冷却して水和物スラリを製造する水和物スラリ製造熱交換器と、前記水和物スラリ蓄熱槽から水和物スラリを取り出し空調負荷に輸送する水和物スラリ輸送ポンプとを設け、既設の水蓄熱式空調システムを空調負荷に水和物スラリを供給するように改造した水和物スラリ蓄熱式空調システムにおいて、前記水和物スラリ製造熱交換器と前記水和物スラリ蓄熱槽のうち少なくとも一つから水和物スラリを払い出す際に液みちの生成を抑制する。
【解決手段】水和物スラリ製造熱交換器22a,22bと水和物スラリ蓄熱槽20の間の配管28と、水和物スラリ蓄熱槽20と水和物スラリ蓄熱槽20から水和物スラリを取り出し空調負荷3側へ送り出すポンプ6の間の配管29のうち、少なくとも一つの配管を、その配管口径がポンプ6の出口配管口径の1.5倍以上の配管に取り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、既設の水蓄熱式空調システムまたは氷蓄熱式空調システムを、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを使用できるように改造した水和物スラリ蓄熱式空調システムにおいて、水和物スラリを払い出す際に液みちの生成を抑制する方法に関する。なお、本明細書において「水和物スラリ」というのは、例えば、臭化テトラn−ブチルアンモニウム(TBAB)のごとき水和剤を水に溶解させたもので、この水溶液を冷却することによって得られる液体から固体粒子への相変化時の潜熱量(熱密度)が大きい液系包接水和物と水溶液の固液混相流体をいう。
ビルや地域冷暖房等を対象とする冷暖房システムには従来より水蓄熱式や氷蓄熱式の空調システムが使用されているところが多い。一例として図4に水蓄熱式空調システムを示す。図4において、1は冷熱媒体として水を貯蔵する水蓄熱槽、2は水蓄熱槽1内の水を冷却するための冷凍機、3は空調機、4は冷却塔、5は一次ポンプ、6は二次ポンプ、7a、7bは一次ポンプ5の入側ヘッダーおよび出側ヘッダー、8bは二次ポンプ6の出側ヘッダー、9は一次冷却水の流量制御のための三方弁、10は冷却塔冷却水を冷凍機2へ送るポンプ、11は各空調機3に設けられる流量制御弁である。
この空調システムにおける基本的な動作は、主に夜間電力を利用して水蓄熱槽1内の水を循環させながら冷凍機2により冷却し水蓄熱槽1に冷熱を蓄熱する。昼間は、夜間蓄熱された例えば5℃の冷水を各空調機3に送り熱交換により室内を冷房する。冷房に供された冷水は、例えば12℃の温度に昇温されて水蓄熱槽1に戻ってきて、該水蓄熱槽1にて再び冷却される。
ところで、前記のような水蓄熱式空調システムを導入しているビルや地域冷暖房システム等においては、システム導入時に比べて冷房負荷の需要が増加した場合、熱源機の更新などが実施されている。このとき、蓄熱量の増大化も要求されることがあるが、蓄熱槽の追加増設はスペース等の制約もあって困難である場合が多い。また、昼間の冷房電力負荷を低減する対策が要求されている。氷蓄熱式の空調システムにおいても同様の問題が存在する。
既設の水蓄熱式空調システムや氷蓄熱式空調システムをリニューアルするにあたって、空調負荷側の配管口径の変更や水蓄熱槽、氷蓄熱槽の大きさや追加増設等の変更を要することなく、空調負荷側への供給熱量を増大させることと、昼間の冷房電力負荷を低減することができる既設空調システムの改造方法として、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを使用する水和物スラリ蓄熱式空調システムに改造することが効果的である。
本発明において利用される水和物スラリは、水和物が生成する際に大きい潜熱を有する液系包接水和物の固体粒子と水和物を生成する水和剤の水溶液の固液混相流体である。このような水和物(包接水和物)を生成する水和剤としては、テトラn−ブチルアンモニウム塩、テトラiso−アミルアンモニウム塩、テトラn−フォスフォニウム塩、トリiso−アミルサルフォニウム塩などであり、テトラn−ブチルアンモニウム塩の例として、フッ化テトラn−ブチルアンモニウム((n−C494NF)、塩化テトラn−ブチルアンモニウム((n−C494NCl)、臭化テトラn−ブチルアンモニウム((n−C494NBr)などがある。
また、これらF,Cl,Brの代わりに酢酸(CH3CO2)、クロム酸(CrO4)、タングステン酸(WO4)、シュウ酸(C24)、リン酸(HPO4)でもよい。その他前記塩も同様に利用できる。特に臭化テトラn−ブチルアンモニウムの場合は、冷房に利用される5〜12℃の温度域において、熱密度が7℃の場合、同じ温度差で水に比べて約4倍も大きい。
水和物スラリは水に比べて粘度が大きく、特に水和物スラリ蓄熱槽から空調負荷側へ送り出すポンプ(以下、スラリポンプという)により水和物スラリを払い出す際に、水和物スラリ蓄熱槽とスラリポンプとの間の吸い込み配管内での圧力損失が大きくなり、水和物スラリ蓄熱槽の払い出し口で水和物スラリを吸い込むのに十分な吸引圧力を維持できないことがある。このような場合には、水和物スラリ中に水溶液の流路(以下、液みちという)が形成され、水和物スラリ蓄熱槽から粘度の大きい水和物スラリを取り出せず、粘度の小さい水溶液だけを選択的に取り出すようになる問題が生じる。このような問題は、水和物スラリ製造熱交換器と水和物スラリ蓄熱槽の間の配管においても存在する。
したがって、本発明は、既設の水蓄熱式空調システムや氷蓄熱式空調システムを空調負荷に水和物スラリを供給するように改造した水和物スラリ蓄熱式空調システムにおいて、水和物スラリを払い出す際に液みちの生成を抑制する方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の形態に係る液みちの生成を抑制する方法は、既設の水蓄熱式空調システムにおける水蓄熱槽を水和物スラリ蓄熱槽とし、水和剤の水溶液を冷却して水和物スラリを製造する水和物スラリ製造熱交換器と、前記水和物スラリ蓄熱槽から水和物スラリを取り出し空調負荷に輸送する水和物スラリ輸送ポンプとを設け、既設の水蓄熱式空調システムを空調負荷に水和物スラリを供給するように改造した水和物スラリ蓄熱式空調システムにおいて、前記水和物スラリ製造熱交換器と前記水和物スラリ蓄熱槽のうち少なくとも一つから水和物スラリを払い出す際に液みちの生成を抑制する方法であって、前記水和物スラリ製造熱交換器と前記水和物スラリ蓄熱槽との間の配管と、前記水和物スラリ蓄熱槽と前記水和物スラリ輸送ポンプとの間の配管のうち少なくとも一つの配管は、その配管口径が前記水和物スラリ輸送ポンプの出口配管口径の1.5倍以上の配管とすることを特徴としている。
本発明の第2の形態に係る液みちの生成を抑制する方法は、既設の氷蓄熱式空調システムに、水和剤の水溶液を冷却して水和物スラリを製造する水和物スラリ製造熱交換器と、既設の氷蓄熱槽と前記水和物スラリ製造熱交換器との間で冷媒を循環させる機構と、前記水和物スラリ製造熱交換器から水和物スラリを取り出し空調負荷に輸送する水和物スラリ輸送ポンプとを設け、氷製造時に0℃以下の冷媒を前記氷蓄熱槽へ供給して氷を製造し、水和物スラリ製造時に前記氷蓄熱槽の氷を融解しながら前記水和物スラリ製造熱交換器へ1℃以上の冷媒を供給して水和物スラリを製造するようにして、既設の氷蓄熱式空調システムを空調負荷に水和物スラリを供給するように改造した水和物スラリ蓄熱式空調システムにおいて、前記水和物スラリ製造熱交換器から水和物スラリを払い出す際に液みちの生成を抑制する方法であって、前記水和物スラリ製造熱交換器と前記水和物スラリ輸送ポンプとの間の配管は、その配管口径が前記水和物スラリ輸送ポンプの出口配管口径の1.5倍以上の配管とすることを特徴としている。
発明者らは液みちは水和物スラリの流速が速い場合に形成されやすいことを見出した。
そこで、本発明のように、既設の水蓄熱式空調システムを水和物スラリ蓄熱式空調システムに改造する際には、水和物スラリ製造熱交換器と水和物スラリ蓄熱槽の間の配管、および水和物スラリ蓄熱槽とスラリポンプの間の配管にうち少なくとも一つの配管口径を、スラリポンプの出口配管口径の1.5倍以上の配管にすることにより、その部分での水和物スラリの流速を緩やかなものとする。これにより、配管内の圧力損失を低減することができ、液みちの生成を抑制できて、水和物スラリ蓄熱槽から水和物スラリを効率よく取り出して空調負荷側へ輸送することが可能となる。その結果、空調負荷の需要増大に速やかに対処することができ、最適なシステム運転が可能になるとともに省エネルギ、コスト低減を図ることができる。
また、既設の氷蓄熱式空調システムを水和物スラリ蓄熱式空調システムに改造する際には、水和物スラリ製造熱交換器とスラリポンプの間の配管口径を、スラリポンプの出口配管口径の1.5倍以上の配管にすることにより、液みちの生成を抑制できる。
スラリポンプの吸い込み側の配管の内口径(D1)が、スラリポンプの吐出し口の配管の内口径(D2)の1.5倍以上であることが好ましい根拠を説明する。
水和物スラリ貯槽の水和物スラリの液面高さを2m、配管内の水和物スラリの流速を2m/sec、水和物スラリ貯槽とスラリポンプ間の配管長さを0.5mとした場合について、払い出し配管の圧力損失のポンプ吸込側揚程に対する比と、D1/D2との関係を実験により求めた結果を図3に示す。
スラリポンプの吸い込み側における圧力をスラリポンプの吸い込み下限圧力以上に保ち安定して吸い込ませるためには、安全率を1.1〜1.5とすると、払い出し配管の圧力損失のポンプ吸込側揚程に対する比を0.8程度以下にすることが必要であり、D1/D2を1.5以上とすることが好ましい。
他の液面高さ、流速などの条件での実験の結果からも、D1/D2を概ね1.5以上にすることが好ましいことが確認された。このようにスラリポンプの吸い込み側の配管内口径を出口配管口径の1.5倍以上とすることで、配管内の圧力損失を十分に低減させ、液みちの形成を抑制する効果が得られる。
また、本発明の第1の形態に係る液みちの生成を抑制する方法において、水和物スラリ蓄熱槽内での水溶液の過冷却を解除する過冷却解除装置を取り付ける。これにより、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する改造後の空調システムにおいて、空調負荷側へ水和物スラリを供給した際に負荷側機器や配管内で水和物が過剰に生成して閉塞することがないので、水和物スラリを安定して供給することが可能となる。
また、本発明の第1の形態に係る液みちの生成を抑制する方法において、冷凍機から取り出した冷水を水和物スラリ製造熱交換器に送る配管を設ける。これにより、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する空調システムに容易に改造することができる。
また、本発明の第1の形態に係る液みちの生成を抑制する方法において、冷水を水和物スラリ製造熱交換器に送る配管系内に、冷水循環から温水循環に切り替える弁体を設置する。これにより、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する改造後の空調システムにおいて、水和物スラリの製造中に水和物スラリ製造熱交換器の冷却面に水和物が付着した時や閉塞した時に、温水を供給できて、付着したり閉塞した水和物を融解させ、閉塞や流通の抵抗が大きくなることを防止することが可能となる。
また、本発明の第1の形態に係る液みちの生成を抑制する方法において、冷却塔から冷凍機へ冷却水を送る配管に、温水循環切り替え用の弁体に連なる分岐管と熱交換器とバッファタンクとを設ける。このように冷却塔から冷凍機へ冷却水を送る配管に、温水循環切り替え用の弁体に連なる分岐管と熱交換器とバッファタンクとを設けることにより、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する改造後の空調システムにおいて、水和物よりも温度が高い媒体(冷凍機へ供給される前の冷却水:温水)を容易に得ることができ、構成がきわめて簡単で、しかも水和物スラリ製造熱交換器の冷却性能を常に安定した状態に維持することが可能となる。よって、低コストで、安定した水和物スラリの製造が可能となる。
本発明の第2の形態に係る液みちの生成を抑制する方法によれば、潜熱が水和物のおよそ2倍もある既存の氷蓄熱を利用しながら、氷蓄熱槽を拡大することなく、空調負荷の需要増大に速やかに対処することができ、最適なシステム運転が可能になるとともに省エネルギ、コスト低減を図ることができる。
また、本発明の第1及び第2の形態に係る液みちの生成を抑制する方法において、水和物スラリを空調負荷側へ送り出すポンプを、冷熱媒体を冷水から水和物スラリへ変更したことに伴う搬送流量の低減化に応じて、小型ポンプまたはインバータ方式のポンプに変更する。これにより、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する改造後の空調システムにおいて、省エネルギ、コスト低減を図ることができる。
また、本発明の第1及び第2の形態に係る液みちの生成を抑制する方法において、空調負荷側回路内に輸送熱量調整装置を設ける。これにより、冷熱負荷に適した輸送熱量の水和物スラリを供給することができて、冷水を用いた場合の約1/10〜1/2に輸送動力を低減することができる。
このように、本発明によれば、水和物スラリを払い出す際に液みちが発生することを抑制して、既設の水蓄熱式空調システムや氷蓄熱式空調システムの設備を利用して、空調負荷側の冷熱媒体として熱密度が水に比べてきわめて大きい水和物スラリを利用する空調システムに改造することができる。このため、空調負荷側への供給熱量を増大させることができ、空調負荷の需要増加に速やかに対処することができる。その結果、最適なシステム運転が可能になるとともに省エネルギ、コスト低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
実施形態1.
図1は本発明の第1の形態に係る液みちの生成を抑制する方法を用いた、水蓄熱式空調システムから改造後の水和物スラリ蓄熱式空調システムを示す構成図である。図1において、既設の水蓄熱式空調システムを示す図4と同一のものは同一の符号で示す。以下の他の実施形態においても同様である。この空調システムは、空調負荷側に輸送し、蓄熱する冷熱媒体として水の代わりに水和物スラリを用いる空調システムである。20は、元の水蓄熱槽の本体をそのまま使用して水和物スラリを貯蔵する水和物スラリ蓄熱槽であり、空調負荷側すなわち空調機3側の回路21に接続する。既設の冷水を輸送していた空調負荷側の回路21に水和物スラリを輸送する。そして、水和物スラリを製造するために、冷凍機2と水和物スラリ蓄熱槽20との間に水和物スラリを製造する水和物スラリ製造熱交換器22a,22bを設置し、循環ポンプ36を設けて水和剤の水溶液を循環させ冷却して水和物スラリを製造する。また、これら水和物スラリ製造熱交換器22a,22bと冷凍機2間には、ポンプ23を設けた冷却媒体(水)の循環回路24a,24bの配管を並列に施す。
また、循環回路24a,24bへの往路と復路に、冷水循環から温水循環に切り替えるための二方弁63,64を設置する。一方、冷却塔4と冷凍機2間の管路26に、管路55と開度調整可能な三方弁56,57を設け、冷却塔4からの冷却水(水和物スラリよりも温度が高い温水)の一部を温水熱交換器58に送れるようにする。さらに温水熱交換器58と循環回路24a,24bの復路と往路の間には、前記復路側から二方弁65、バッファタンク60、温水ポンプ59を順次配置した配管61aと、途中に二方弁66を設けた配管61bとからなる温水の循環回路61を設けるとともに、循環回路61内における二方弁65とバッファタンク60間の配管と、二方弁66と温水熱交換器58との間の配管とを、バイパス配管67にて接続し、バイパス配管67内に二方弁62を設ける。そして、水和物スラリ製造時は、循環回路24a,24bの二方弁63,64を開き、温水の循環回路61の二方弁65,66を閉じ、バイパス配管67の二方弁62を開き、調整弁すなわち三方弁56,57の開度を調整して冷却塔4からの冷却水(温水)の一部を管路55に導入し、温水熱交換器58に送れるようにする。これにより、水和物スラリ製造熱交換器22a,22bにおいて、水和物スラリ蓄熱槽20からの水溶液または水和物スラリと循環回路24a,24b内の冷却媒体(水)が熱交換を行い、水和物スラリを製造するとともに、バッファタンク60内の清浄な温水が、温水ポンプ59により循環回路61に流れ、温水熱交換器58において、冷却塔4からの冷却水(温水)との間で熱交換を行い、バイパス配管67を通ってバッファタンク60に戻り、蓄熱される。
また、水和物スラリ製造熱交換器22a,22bの冷却面に水和物が付着したり、閉塞したときは、循環回路24a,24bの二方弁63,64を閉じ、温水の循環回路61の二方弁65,66を開き、バイパス配管67の二方弁62を閉じ、バッファタンク60内の清浄な温水を、温水ポンプ59により循環回路61から循環回路24a,24bに流れるようにして、水和物スラリ製造熱交換器22a,22bに温水を供給する。これにより、前記付着したり、閉塞した水和物を融解することが可能となり、水和物スラリ製造熱交換器22a,22bの冷却性能を常に安定した状態に維持することができる。このため、低コストで、安定した水和物スラリの製造が可能となる。なお、この水和物スラリ製造熱交換器22a,22bへの温水循環時には、冷却塔4からの冷却水(温水)が全て温水熱交換器58側へ流れるように三方弁56,57の開度を調整してもよい。
また、水和物スラリ製造熱交換器22a,22bと水和物スラリ蓄熱槽20の間の配管28、および水和物スラリ蓄熱槽20とこの蓄熱槽から水和物スラリを取り出し空調機3側へ送り出すスラリポンプ6の間の配管29を、配管口径がスラリポンプ6の出口配管口径の1.5倍以上の配管に取り替えて、その部分での水和物スラリの流速を緩やかなものとする。これにより、配管内の圧力損失を低減することができ、液みちやキャビテーションの生成を抑制できて、水和物スラリ蓄熱槽20から水和物スラリを効率よく取り出して空調機3側へ輸送できるようにする。
また、水和物スラリ蓄熱槽20内の過冷却を解除する過冷却解除装置として、水和物スラリ蓄熱槽20の両端間を外側から接続する配管31と攪拌用ポンプ32を設け、水和物スラリ蓄熱槽20内の水和物スラリや水和物を配管31および攪拌用ポンプ32を通して循環させることで攪拌できるようにする。なお、配管31と攪拌用ポンプ32に代えて、水和物スラリ蓄熱槽20内に攪拌羽根を設置してもよい。これにより、空調機3側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する改造後の空調システムにおいて、水和物スラリ製造時の過冷却を解除できて、空調機3側へ水和物スラリを安定して供給することができる。
また、水和物スラリ蓄熱槽20とスラリポンプ6間の往路となる配管29の途中に三方弁33を設置するとともに、空調機3側の回路21における復路配管21aと前記三方弁33とを接続する分岐管34を設け、復路配管内に存在する水和物スラリが融解した水溶液の一部を往路配管内に存在する水和物スラリに必要に応じて注入できるようにする。これにより、水和物スラリの粘度を必要に応じて小さくすることが可能となって、三方弁33部分より下流の配管内の圧力損失を低減することができる。
また、スラリポンプ6の下流側に輸送熱量調整器35を設ける。これにより、復路配管21aから三方弁33を介して注入される水溶液の量を調整して、水和物スラリ中の水和物固体粒子の重量比率である固相率を適正なものとすることができて、輸送熱量(冷熱負荷)に適した熱密度の水和物スラリとすることが可能となる。また、空調機3へ輸送する水和物スラリの温度、流量を調節して輸送熱量を調整してもよい。水和物スラリは冷水に比べて数倍以上の熱密度を有するので、同じ輸送熱量を供給するのに輸送流量を大幅に低減できるので、冷水を用いた場合の約1/10〜1/2に輸送動力を低減することができる。
また、前記輸送動力の低減化に応じて、既設の空調システムの冷水輸送ポンプに代えてスラリポンプ6として小型ポンプもしくはインバータ方式のポンプを使用する。これにより、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する改造後の空調システムにおいて、冷水による既設空調システムに比べて輸送動力を低減できるので、省エネルギ、コスト低減を図ることができる。
なお、改造に際し、既存配管の内面や腐食が進んだ既存配管内の凹部に、予め臭化テトラn−ブチルアンモニウム(TBAB)等の水和剤に対して耐久性の有る樹脂(塩ビ、エポキシ、フッ素樹脂等)を充填被覆することが望ましい。
また、水和剤の水溶液中にエチレングリコール、プロピレングリコールなどの融点降下剤(水よりも融点の低い物質)を混入させると、水溶液の凝固点は、この物質の混入量によって低下する。したがって、空調負荷により利用温度幅を下げる必要がある場合には、これらの物質を適量混入させる。
以上のように、既設空調システムつまり水蓄熱式空調システムを改造することで、空調機3側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する空調システムに構築し直すことができる。そして、改造後の空調システムにおいて、冷凍機2と水和物スラリ製造熱交換器22a,22bとの間で冷却水を循環させ、水和物スラリ蓄熱槽20と水和物スラリ製造熱交換器22a,22bとの間で水和剤の水溶液を循環させることによって、冷却水により所定温度に冷却された水和物スラリを製造し、水和物スラリ蓄熱槽20内に貯蔵して、水和物スラリを空調機3側の冷熱媒体として利用することができる。なお、本実施形態では冷凍機2から水和物スラリ製造熱交換器22a,22bへは例えば3℃の冷却水が送られる。そして水和物スラリ製造熱交換器22a,22bを介して熱交換された冷却水は例えば10℃の温度に昇温されて冷凍機2に戻ってきて、冷凍機2にて再び冷却される。また、空調機3へは水和物スラリ蓄熱槽20から5℃の水和物スラリが供給され冷房に供される。そして冷房に供された水和物スラリは、融解されて12℃の水溶液となり、水和物スラリ蓄熱槽20に戻ってきて、さらに水和物スラリ製造熱交換器22a,22bにて再び冷却されて水和物スラリに生成される。
水和物スラリは、前述したように、熱密度が水に比べてきわめて大きいため、空調機3側への輸送熱量を大幅に増大させることができ、空調負荷の需要増加に速やかに対処することができる。その結果、改造後の空調システムにおいては、最適なシステム運転が可能になるとともに、省エネルギを図ることができる。さらに、スペース制約上の問題もなく、また設備投資の面でも冷水空調システムの旧設備をほとんど利用できるので、はるかに有利である。また、水和物スラリは熱密度が大きいので、水蓄熱式空調システムに比べて空調負荷側の配管口径を小さくしたり、蓄熱槽の大きさや台数を減らすことが可能となり、この面でもコストの節減、スペースの有効利用を図ることができるなど、波及効果が大きいものである。
実施形態2.
図2は本発明の第2の形態に係る液みちの生成を抑制する方法を用いた、氷蓄熱式空調システムから改造後の水和物スラリ蓄熱式空調システムを示す構成図であり、図中、前述の実施形態1を示す図1と同一機能のものは同一の符号で示す。
本実施形態の改造方法は、潜熱が大きい氷を蓄熱剤とし、冷水を空調負荷へ供給する既存の氷蓄熱式空調システムを、空調負荷側の配管の大口径化または流量の増大をすることなく、空調負荷の需要増大に対処できるように水和物スラリ空調システムに改造するものである。
既存の空調機3側に冷水を供給する氷蓄熱式空調システムにおいて、氷蓄熱槽40内には氷を製造する熱交換コイル41が設けられ、氷製造用冷凍機42からブラインポンプ43によってコイル41に冷媒(ブライン)が送られる循環回路44が設けられている。この循環回路44に氷製造用冷凍機42をバイパスして水和物スラリ製造熱交換器22cに前記冷媒を供給する分岐循環回路45と弁体46,47を設置する。また、空調機3側の回路21内には分岐循環回路45内の冷媒との間で熱交換を行い水和物スラリを製造する水和物スラリ製造熱交換器22cを設置する。そして、氷製造熱交換時には、0℃以下(例えば−5℃)の冷媒を氷蓄熱槽40内のコイル41へ供給して氷を製造し、水和物スラリ製造時には、弁体46,47により管路を切り替えて氷蓄熱槽40内のコイル41の外表面の氷を融解しながら冷媒を冷却し、水和物スラリ製造熱交換器22cへ1℃以上(例えば3℃)の冷媒を供給して水和剤を含む水溶液を冷却して水和物スラリを製造できるようにして、空調負荷側の冷熱媒体として水和物スラリを利用できるようにする。
また、分岐循環回路45に、循環回路44の復路側配管に戻る分岐管48と弁体49を設置し、弁体46及び弁体49を通して、氷製造用冷凍機42と氷蓄熱槽40と水和物スラリ製造熱交換器22cとの間でブラインポンプ43により冷媒を循環させることができるようにする。これにより、夏季の昼間のように冷熱負荷が大きい場合には、氷製造用冷凍機42を作動させ、ブラインポンプ43により氷蓄熱槽40、弁体46、水和物スラリ製造熱交換器22c、弁体49の間で冷媒を循環させて水和物スラリを製造することが可能となる。このとき、氷製造用冷凍機42の運転温度は氷を製造する場合に比べて高い温度であるため、氷製造用冷凍機42の消費電力が少なくてすむ。
ところで、通常の負荷運転時には、コイル41の外表面に付着した氷がコイル41内部を流通する冷媒によって融解される。このとき、氷蓄熱槽40内の氷または水は静止状態であるため、コイル壁を通して行われる熱伝達は、主に水の温度差に起因する密度の相違によって生じる自然対流に基づくものである。負荷が小さい間は自然対流で冷熱を取り出すことができるが、負荷が大きくなると大量の冷熱を取り出す必要が生じる。したがって、氷蓄熱槽40内の水を循環させる配管51と水循環ポンプ52を設け、コイル41の外表面に付着した氷が融解しはじめたときに、水循環ポンプ52により氷蓄熱槽40内の冷水を循環させ、機械的に強制対流を起こして熱伝達させることができるようにする。これにより、既存の氷蓄熱を利用しながら空調機3側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する改造後の空調システムにおいて、水和物スラリ製造時の伝熱性能が高まり、水和物スラリを効率よく生成することができる。
また、水和物スラリ製造熱交換器22cと製造された水和物スラリを空調機3側へ送り出すスラリポンプ6の入側ヘッダー8aとの間の配管53と、入側ヘッダー8aと各スラリポンプ6間の各配管54を、それぞれ配管口径が各スラリポンプ6の出口配管口径の1.5倍以上の配管にそれぞれ取り替えて、それらの部分での水和物スラリの流速を緩やかなものとする。これにより、配管内の圧力損失を低減して、液みちやキャビテーションの生成を抑制し、水和物スラリを効率よく空調機3側へ輸送できるようにする。
また、分岐循環回路45の往路と復路に、低温冷媒(ブライン)循環から水和物スラリよりも温度が高い冷媒(以下、これを高温ブラインという)循環に切り替えるための二方弁63,64を設置する。一方、冷却塔4と冷凍機42間の管路26に、管路55と開度調整可能な三方弁56,57を設け、冷却塔4からの冷却水(水和物スラリよりも温度が高い温水)の一部を温水熱交換器58に送れるようにする。さらに温水熱交換器58と分岐循環回路45の復路と往路の間には、前記復路側から二方弁65、高温ブラインのバッファタンク60a、高温ブラインポンプ59aを順次配置した配管61aと、途中に二方弁66を設けた配管61bとからなる高温ブラインの循環回路61を設けるとともに、循環回路61内における二方弁65とバッファタンク60a間の配管と、二方弁66と温水熱交換器58との間の配管とを、バイパス配管67にて接続し、バイパス配管67内に二方弁62を設ける。そして、水和物スラリ製造時は、分岐循環回路45の二方弁63,64を開き、高温ブラインの循環回路61の二方弁65,66を閉じ、バイパス配管67の二方弁62を開き、調整弁すなわち三方弁56,57の開度を調整して冷却塔4からの冷却水(温水)の一部を管路55に導入し、温水熱交換器58に送れるようにする。これにより、水和物スラリ製造熱交換器22cにおいて、水和物スラリの水溶液または水和物スラリと分岐循環回路45内を流れる低温冷媒(ブライン)が熱交換を行い、水和物スラリを製造するとともに、バッファタンク60a内の高温ブラインが、高温ブラインポンプ59aにより循環回路61に流れ、温水熱交換器58において、冷却塔4からの冷却水(温水)との間で熱交換を行い、バイパス配管67を通ってバッファタンク60aに戻り、蓄熱される。
また、水和物スラリ製造熱交換器22cの冷却面に水和物が付着したり、閉塞したときは、分岐循環回路45の二方弁63,64を閉じ、高温ブラインの循環回路61の二方弁65,66を開き、バイパス配管67の二方弁62を閉じ、バッファタンク60a内の高温ブラインを、高温ブラインポンプ59aにより循環回路61から分岐循環回路45に流れるようにして、水和物スラリ製造熱交換器22cに高温ブラインを供給する。これにより、前記付着したり、閉塞した水和物を融解することが可能となり、水和物スラリ製造熱交換器22cの冷却性能を常に安定した状態に維持することができる。このため、低コストで、安定した水和物スラリの製造が可能となる。なお、この水和物スラリ製造熱交換器22cへの高温ブライン循環時には、冷却塔4からの冷却水(温水)が全て温水熱交換器58側へ流れるように三方弁56,57の開度を調整してもよい。
以上のように、既設空調システムつまり氷蓄熱式空調システムを改造することで、空調機3側の冷熱媒体として水和物スラリを利用する空調システムに構築し直すことができる。そして、改造後の空調システムにおいて、氷蓄熱槽40と水和物スラリ製造熱交換器22cとの間で冷却媒体(ブライン)を循環させ、また空調機3側の回路21内で水和物スラリを循環させることによって、冷却媒体(ブライン)により所定温度に冷却された水和物スラリを製造し、空調機3側の冷熱媒体として利用することができる。なお、本実施形態では氷蓄熱槽40から水和物スラリ製造熱交換器22cへは例えば3℃の冷却媒体(ブライン)が送られる。そして水和物スラリ製造熱交換器22cを介して熱交換された冷却媒体(ブライン)は例えば10℃の温度に昇温されて氷蓄熱槽40に戻ってきて、氷蓄熱槽40内の氷により再び冷却される。また、空調機3へは5℃の水和物スラリが供給され冷房に供される。そして冷房に供された水和物スラリは、融解されて12℃の水溶液となり、水和物スラリ製造熱交換器22cに戻ってきて、水和物スラリ製造熱交換器22cにて再び冷却されて水和物スラリに生成される。
このように、熱密度が水に比べてきわめて大きい水和物スラリにより空調機3側への輸送熱量を大幅に増大させることができ、空調負荷の需要増加に速やかに対処することができる。その結果、空調負荷側の配管口径を大きくすることなく、改造後の空調システムにおいては、最適なシステム運転が可能になるとともに、省エネルギを図ることができる。さらに、スペース制約上の問題もなく、また設備投資の面でも旧設備をほとんど利用できるので、はるかに有利である。また、水和物スラリは熱密度が大きいので、配管口径を小さくしたり、蓄熱槽の台数を減らすことが可能となり、この面でもコストの節減、スペースの有効利用を図ることができるなど、波及効果が大きいものである。
本発明の実施形態1を示す改造後の空調システムの構成図である。 本発明の実施形態2を示す改造後の空調システムの構成図である。 払い出し配管の圧力損失のポンプ吸込側揚程に対する比と、スラリポンプの吸い込み側の配管の内口径の吐出し口配管内口径に対する比との関係を示すグラフである。 従来の水蓄熱式空調システムの構成図である。
符号の説明
1 水蓄熱槽
2 冷凍機
3 空調機(空調負荷)
6 スラリポンプ
20 水和物スラリ蓄熱槽
21 空調負荷側回路
22a,22b,22c 水和物スラリ製造熱交換器
24a,24b 冷水を水和物スラリ製造熱交換器に送る配管
26 冷却塔から冷凍機へ冷却水を送る配管
28,29,53,54 ポンプ出口配管口径の1.5倍以上の配管
31 配管(水和物スラリ蓄熱槽内の過冷却解除装置)
32 攪拌用ポンプ(水和物スラリ蓄熱槽内の過冷却解除装置)
35 輸送熱量調整器
40 氷蓄熱槽
41 コイル
42 氷製造用冷凍機
44 冷媒循環管路
45 分岐循環回路(冷媒が流れる分岐管路)
46,47 冷媒循環切り替え用の弁体
55 管路(温水循環切り替え用の弁体に連なる分岐管)
58 温水熱交換器(熱交換器)
60,60a バッファタンク
61 循環回路(温水循環切り替え用の弁体に連なる分岐管)
63,64 二方弁(温水循環切り替え用の弁体)

Claims (2)

  1. 既設の水蓄熱式空調システムにおける水蓄熱槽を水和物スラリ蓄熱槽とし、水和剤の水溶液を冷却して水和物スラリを製造する水和物スラリ製造熱交換器と、前記水和物スラリ蓄熱槽から水和物スラリを取り出し空調負荷に輸送する水和物スラリ輸送ポンプとを設け、既設の水蓄熱式空調システムを空調負荷に水和物スラリを供給するように改造した水和物スラリ蓄熱式空調システムにおいて、前記水和物スラリ製造熱交換器と前記水和物スラリ蓄熱槽のうち、少なくとも一つから水和物スラリを払い出す際に液みちの生成を抑制する方法であって、
    前記水和物スラリ製造熱交換器と前記水和物スラリ蓄熱槽との間の配管と、前記水和物スラリ蓄熱槽と前記水和物スラリ輸送ポンプとの間の配管のうち少なくとも一つの配管は、その配管口径が前記水和物スラリ輸送ポンプの出口配管口径の1.5倍以上の配管とすることを特徴とする水和物スラリの液みちの生成抑制方法。
  2. 既設の氷蓄熱式空調システムに、水和剤の水溶液を冷却して水和物スラリを製造する水和物スラリ製造熱交換器と、既設の氷蓄熱槽と前記水和物スラリ製造熱交換器との間で冷媒を循環させる機構と、前記水和物スラリ製造熱交換器から水和物スラリを取り出し空調負荷に輸送する水和物スラリ輸送ポンプとを設け、氷製造時に0℃以下の冷媒を前記氷蓄熱槽へ供給して氷を製造し、水和物スラリ製造時に前記氷蓄熱槽の氷を融解しながら前記水和物スラリ製造熱交換器へ1℃以上の冷媒を供給して水和物スラリを製造するようにして、既設の氷蓄熱式空調システムを空調負荷に水和物スラリを供給するように改造した水和物スラリ蓄熱式空調システムにおいて、前記水和物スラリ製造熱交換器から水和物スラリを払い出す際に液みちの生成を抑制する方法であって、
    前記水和物スラリ製造熱交換器と前記水和物スラリ輸送ポンプとの間の配管は、その配管口径が前記水和物スラリ輸送ポンプの出口配管口径の1.5倍以上の配管とすることを特徴とする水和物スラリの液みちの生成抑制方法。
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JP2010121800A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Ihi Corp 蓄熱槽を用いた水和物生成方法及び装置
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WO2020240677A1 (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 三菱電機株式会社 空調システム

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