JP2007132579A - 管路構造、給湯システム及び室 - Google Patents

管路構造、給湯システム及び室 Download PDF

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Hitoshi Igarashi
均 五十嵐
Tomoaki Sakata
知昭 坂田
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Abstract

【課題】 水又は温水を取り扱う浴室やシャワー室等の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようにする。
【解決手段】 水又は温水を取り扱う浴室の管路構造において、水又は温水を流すために室の内壁面101gに沿って設けられた管路200と、管路200上を被覆するU形状のパイプカバーユニット201とを備えるものである。この構成によって、水又は温水を取り扱う浴室内における管路200を隠蔽できるので、当該浴室内の美的外観を維持できるようになる。これにより、水又は温水を取り扱う浴室101の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、給湯器より供給される温水を噴出するミストサウナ装置に適用して好適な管路構造、給湯システム及びこれらを備えた室に関する。詳しくは、水又は温水を取り扱う室の内面に沿って設けられた管路上を被覆する被覆部材を備え、その室内における管路を隠蔽できるようにすると共に、当該室内の美的外観を維持できるようにして、水又は温水を取り扱う室の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管や給湯管等を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようにしたものである。
従来より、温水をミストとして浴室内へ噴出したり、浴室内の暖房を行うミストサウナ装置等と称される装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ミストサウナ装置は、単数もしくは複数のミストノズルを浴室の壁面等に備え、給湯器から供給された温水をミストにして浴室内に噴出するものである。
特公平6−59301号公報
ところで、従来例に係るミストサウナ装置によれば、特許文献1に見られるようなミストサウナ装置を既存の組立式の浴室ユニットに設置しようとした場合、住宅の外壁内面と、当該浴室ユニットの外面の間を排水用の配管設置スペースとする施工方法が採られる。
しかし、十分な配管配置スペースが確保できないと、ミストサウナ装置を設置できないという問題がある。特に、高層住宅等において、水回りの区画が制限されていたり、既存の組立式の浴室ユニットを改築してミストサウナ装置を設置しようとした場合に、その外側に配管スペースが確保されていないことから、その施工が困難となる場合がある。このような場合には、浴室の内側に管路等を露出して配管する工法を採るようになされるが、使用者にとって違和感を与えるおそれがある。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑み創作されたものであり、水又は温水を取り扱う室の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようにした管路構造、給湯システム及び室を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明に係る第1の管路構造は、水又は温水を取り扱う室の管路構造において、水又は温水を流すために室の内面に沿って設けられた管路と、管路上を被覆する所定形状の被覆部材とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る第1の管路構造によれば、水又は温水を取り扱う室の内面に沿って管路が設けられる。この管路は、その上が所定形状の被覆部材により被覆されて、水又は温水を流すようになされる。従って、水又は温水を取り扱う室内における管路を隠蔽できるので、当該室内の美的外観を維持できるようになる。
本発明に係る第2の管路構造は、水又は温水を取り扱う室の管路構造において、水又は温水を流すために室の壁面内に埋設された管路と、この管路の一端に設けられた第1の管路接続口と、管路の他端に設けられた第2の管路接続口とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る第2の管路構造によれば、水又は温水を取り扱う室の壁面内に管路が埋設され、その管路の一端には第1の管路接続口が設けられ、その管路の他端には第2の管路接続口が設けられる。従って、第1及び第2の管路接続口に排水管や、給湯管等を接続してミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。しかも、水又は温水を取り扱う室内の壁面内に管路が隠蔽されているので、当該室内の美的外観を維持できるようになる。
本発明に係る給湯システムは、給湯器と、この給湯器より供給される温水の管路を切換える管路切換えユニットと、この管路切換えユニットが設けられ、水又は温水が取り扱われる室に取り付けられた、本発明に係る第1又は第2の管路構造とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る給湯システムによれば、本発明の第1又は第2の管路構造が備えられるので、水又は温水を取り扱う室内における管路を隠蔽することができる。従って、当該室内の美的外観を維持できるようになり、水又は温水を取り扱う室の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
本発明に係る室は、所定の管路構造を有して水又は温水が取り扱われる室において、本発明に係る第1、第2の管路構造及び給湯システムを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る室によれば、本発明の第1又は第2の管路構造及び給湯システムを備えられるので、水又は温水を取り扱う室内における管路を隠蔽できる。従って、当該室内の美的外観を維持できるようになる。
本発明に係る第1の管路構造によれば、水又は温水を取り扱う室の内面に沿って設けられた管路上を被覆する所定形状の被覆部材を備えるものである。
この構成によって、水又は温水を取り扱う室内における管路を隠蔽できるので、当該室内の美的外観を維持できるようになる。従って、水又は温水を取り扱う室の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
本発明に係る第2の管路構造によれば、水又は温水を取り扱う室の壁面内に管路が埋設され、その管路の一端には第1の管路接続口が設けられ、その管路の他端には第2の管路接続口が設けられるものである。
この構成によって、第1及び第2の管路接続口に排水管や、給湯管等を接続してミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。しかも、水又は温水を取り扱う室内の壁面内に管路が隠蔽されているので、当該室内の美的外観を維持できるようになる。従って、水又は温水を取り扱う室の外側に配管スペースを特別に設ける必要がない。
本発明に係る給湯システムによれば、本発明の第1又は第2の管路構造が備えられるので、水又は温水を取り扱う室内における管路を隠蔽することができる。
この構成によって、当該室内の美的外観を維持できるようになり、水又は温水を取り扱う室の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
本発明に係る室によれば、本発明の第1又は第2の管路構造及び給湯システムが備えられるので、水又は温水を取り扱う室内における管路を隠蔽できる。従って、当該室内の美的外観を維持できるようになる。従って、水又は温水を取り扱う室の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係る管路構造、給湯システム及びこれらを備えた室について説明をする。
図1は、本発明に係る第1の実施形態としての管路構造#1の配置例を示す斜視図である。
図1に示す第1の管路構造#1は、水又は温水を取り扱う室、例えば、浴室やシャワー室等における露出配管を隠蔽する構造である。この管路構造#1は、例えば、給湯器より供給される温水を噴出するミストサウナ装置等に適用して好適である。
この実施の形態で、水又は温水を流すための管路200が室の一例を構成する浴室101やシャワー室等の内面に沿って設けられる。これは、浴室101等の外面に管路200が設けられない場合があるためである。例えば、高層住宅等において、水回りの区画が制限されていたり、既存の組立式の浴室等にミストサウナ装置を設置しようとした場合に、その外側に配管スペースが確保されておらずその施工ができない場合がある。このような場合には、浴室の内側に管路200の一例を構成する給湯管(給水配管)や排水管(ドレン配管)等を配管する工法を採るようになされる。
排水管として使用する管路200は、例えば、当該管路構造#1をミストサウナ装置に適用する場合、給湯器より供給される温水の温度が所定の値に達するまで、管路内の水をドレンパン等に流す際に使用される。排水管には、直径10mmφ乃至20mmφ程度の塩化ビニールパイプ、ステンレスパイプ、銅パイプ、黄銅パイプ等が使用される。
給湯管として使用する管路200は、図示しない給湯器より供給される温水を管路切換えユニットを通じて噴出ノズル等に流す際に使用される。給湯管には、直径10mmφ乃至20mmφ程度の銅パイプや黄銅パイプ等が使用される。排水管や給湯管用のパイプは直管式でも蛇腹式でもどちらでもよい。
管路200は、例えば、管路切換えユニットを浴室の天井裏面に配置する場合、室内の内壁面101gに沿って、天井から床面(ドレンパン)に至る部分に設置される。管路200の引き下げ位置(垂直にパイプを下した位置)は、床面で排水口へ水を導く溝部(ドレン)101f又はこの近辺とすることが望ましい。溝部101fは、例えば、浴室内に設けられた浴槽101bの手前に配置されている場合が多い。
なお、管路200の引き下げ位置が溝部101fから離れた場合は、その引き下げ位置から溝部101fに至る部分に、管路200を横方向に設置するようにしてもよい。また、横方向への管路200を天井裏面又は天井表面で調整するように管路200を設置するようにしてもよい。
この例では、浴室の天井表面やその内壁面101gに露出した、排水管や給湯管(管路200)上を被覆部材の一例を構成する所定形状のパイプカバーユニット201で被覆するようになされる。
図2は、パイプカバーユニット201の構成例を示す断面図である。図2に示すパイプカバーユニット201は、固定基板部材211及びカバー部材212を有して構成される。
固定基板部材211は、浴室内の内面に沿って取り付けられ、管路200を含むカバー部材212を固定するようになされる。固定基板部材211は、例えば、樹脂を射出金型成型装置で断面逆さπ形状に成形して形成される。固定基板部材211は、浴室の壁面101gに例えば、両面接着部材で接着される。もちろん、これに限られることはなく、固定基板部材211は、パイプと共にサドル等のパイプ取り付け金物を使用して壁面101gにネジ止めするようにしてもよい。
カバー部材212は、断面がU形状を有しており、固定基板部材211に取り付けられた管路上を覆うようになされる。カバー部材212は、例えば、樹脂を射出金型成型装置で断面U形(半円形)状に成形して形成される。この例で、固定基板部材211の長手方向には、その方向に沿って凹状の被係合部121,122が設けられ、カバー部材212の長手方向には、同様にして凸状の係合部123,124が設けられる。このような係合構造で、カバー部材212の係合部123を固定基板部材211の被係合部121に、同様にして、その係合部124を被係合部122に、各々嵌合することにより、カバー部材212が固定基板部材211に取り付けられる。
パイプカバーユニット201の色は、目立たないようにするため、浴室内の壁面101gと同系色とすることが好ましい。もちろん、これに限られることはなく、浴室内の壁面デザインと融合する色や、そのデザインと調和する色であってもよい。例えば、浴室壁面に「椰子の木」がデザインされた場合に、カバー部材212をその椰子の木の樹木部分に融合する色とするような積極的な使用方法が考えられる。
図3A〜Cは、パイプカバーユニット201の組立例を示す工程図である。
まず、図3Aに示す断面逆さπ形状の固定基板部材211を浴室101の壁面101gに取り付ける。例えば、図示しない両面接着部材で接着する。両面接着部材にはニチバン社製の両面テープが使用できる。このとき、両面接着部材を貼付する壁面101g、すなわち、被接着面から塵埃等を除去しておく。もちろん、これに限られることはなく、SUS製の鉄板ビスや皿ネジ等を使用して固定基板部材211を壁面101gにネジ止めするようにしてもよい。
次に、排水管や給湯管等となる管路(パイプ)200の長さを調整する。その後、図3Bに示すような管路200を固定基板部材211に固定する。この場合、図中、二点鎖線で示すように、サドル125等のパイプ取り付け金物を使用して壁面101gにネジ126,127を使用してネジ止めする。管路200を固定基板部材211に固定しないで、カバー部材212で押え込む工法を採用する場合は、この時点で、管路200を固定基板部材211に位置合わせして次に進む。
そして、図3Cに示すような断面U形状のカバー部材212を固定基板部材211に取り付ける。このとき、固定基板部材211の長手方向に沿って設けられた凹状の被係合部121,122に、カバー部材212の長手方向に沿って設けられた凸状の係合部123,124を嵌合するようになされる。これにより、図2に示したような隠蔽式の第1の管路構造#1が完成する。
このように、本発明に係る第1の実施形態としての管路構造#1によれば、水又は温水を取り扱う浴室101の内面に沿って排水管や給湯管等となる管路200が設けられる。この管路200は、断面U形状のパイプカバーユニット201により被覆されて、水又は温水を流すようになされる。
従って、水又は温水を取り扱う浴室内における管路200を隠蔽できるので、当該浴室内の美的外観を維持できるようになる。これにより、浴室101の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
図4は、第2の実施形態としての管路構造#2におけるパイプカバーユニット201′の構成例を示す断面図である。
この実施形態では、管路構造#2において、カバー部材212′の形状が断面U形状から半八角形状に置き代わったものである。管路構造#2は、管路構造#1で固定基板部材211にカバー部材212′を取り付けたものをいう。図4に示すパイプカバーユニット201′は、固定基板部材211及びカバー部材212′を有して構成される。なお、第1の実施の形態と同じ名称及び同じ符号のものは同じ機能を有するのでその説明を省略する。
図5A〜Cは、パイプカバーユニット201′の組立例を示す工程図である。まず、図5Aに示す固定基板部材211を浴室101の壁面101gに取り付ける。例えば、図示しない両面接着部材で接着する。両面接着部材にはニチバン社製の両面テープが使用できる。このとき、両面接着部材を貼付する壁面101g、すなわち、被接着面から塵埃等を除去しておく。もちろん、これに限られることはなく、皿ネジ等を使用して固定基板部材211を壁面101gにネジ止めするようにしてもよい。
次に、排水管や給湯管等となる管路(パイプ)200の長さを調整する。その後、図5Bに示すような管路200を固定基板部材211に固定する。この場合、図中、二点鎖線で示すように、サドル125等のパイプ取り付け金物を使用して壁面101gにネジ126,127を使用してネジ止めする。管路200を固定基板部材211に固定しないで、カバー部材212で押え込む工法を採用する場合は、この時点で、管路200を固定基板部材211に位置合わせして次に進む。
そして、図5Cに示すような断面半八角形状のカバー部材212′を固定基板部材211に取り付ける。このとき、固定基板部材211の長手方向に沿って設けられた凹状の被係合部121,122に、カバー部材212′の長手方向に沿って設けられた凸状の係合部123,124を嵌合するようになされる。これにより、図4に示したような隠蔽式の第2の管路構造#2が完成する。
このように、本発明に係る第2の実施形態としての管路構造#2によれば、水又は温水を取り扱う浴室101の内面に沿って管路200が設けられる。この管路200は、断面八角形状のパイプカバーユニット201′により被覆されて、水又は温水を流すようになされる。
従って、水又は温水を取り扱う浴室内における管路200を隠蔽できるので、当該浴室内の美的外観を維持できるようになる。これにより、浴室101の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
しかも、断面U形状のカバー部材212と断面半八角形状のカバー部材212′との固定基板部材211が共通部品となされているので、設置者の好みに応じてカバー部材212又はカバー部材212′を適宜、付け替えることができる。例えば、四季に応じてカバー部材を代えることができる。
図6は、第3の実施形態としての管路構造#3におけるダミーカバー部材301,302の配置例を示す斜視図である。
図6に示す管路構造#3におけるダミーカバー部材301,302は、ダミー被覆部材の一例を構成し、パイプカバーユニット201と外観を同一とするものである。この例で、ダミーカバー部材301,302は、図1に示したパイプカバーユニット201の両側の壁面に取り付けられる(図6参照)。ダミーカバー部材301,302には、パイプカバーユニット201がそのまま応用される。
この例では、ダミーカバー部材301,302は、パイプカバーユニット201内に管路200が内包されていない空のままの状態で使用される。もちろん、これに限られることはなく、管路200の代わりに、棒状の発泡部材を内部に入れておくようにしてもよい。また、ダミーカバー部材301、302は、U形状のパイプカバーユニットに代えて、第2の実施形態で説明した半八角形状のパイプカバーユニットであってもよい。なお、第1及び第2の実施形態と同じ名称及び同じ符号のものは同じ機能を有するのでその説明を省略する。
このように、第3の実施形態としての管路構造#3によれば、水又は温水を取り扱う浴室101の内壁面に沿って管路200が設けられると、その管路200には、U形状のパイプカバーユニット201で隠蔽され、更に、そのパイプカバーユニット201の両側の壁面には、ダミーカバー部材301,302が設けられる。
従って、浴室101の内面中央部に取り付けられたパイプカバーユニット201の見た目凸状感を左右のダミーカバー部材301,302に分散できるので、デザイン的に見て、当該浴室内の美的外観を維持できるようになる。これにより、水又は温水を取り扱う浴室101の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
図7は、第4の実施形態としての管路構造#4の配置例を示す斜視図である。
図7に示す第4の管路構造#4は、水又は温水を取り扱う浴室101やシャワー室等の角部(隅部)101hで露出配管を隠蔽する構造である。この管路構造#4では、管路200が、例えば、管路切換えユニットを浴室の天井裏面に配置する場合、浴室内の角部101hに沿って、天井からドレンパン101cに至る部分に設置される。管路200の引き下げ位置は、床面の角部101hとなるので、引き下げ位置から溝部101fに至る部分に、管路200を横方向に設置するようにしてもよい。
この実施形態でも、浴室101の角部101hに露出する、排水管や給湯管(管路200)上を被覆部材の一例を構成する扇形状のパイプカバーユニット401で被覆するようになされる。
図8は、パイプカバーユニット401の構成例を示す断面図である。図8に示すパイプカバーユニット401は、断面L形状の固定基板部材411及び断面扇形状のカバー部材412を有して構成される。
固定基板部材411は、浴室内の角部101hに沿って取り付けられ、管路200を含むカバー部材412を固定するようになされる。固定基板部材411は、例えば、樹脂を射出金型成型装置で断面L(アングル;90°)状に成形して形成される。固定基板部材411は、浴室の壁面101gに例えば、両面接着部材で接着される。もちろん、これに限られることはなく、固定基板部材411は、パイプと共にサドル等のパイプ取り付け金物を使用して壁面101gにネジ止めするようにしてもよい。
カバー部材412は、断面が扇形状(開脚Ω状)を有しており、固定基板部材411に取り付けられた管路上を覆うようになされる。カバー部材412は、例えば、樹脂を射出金型成型装置で扇状に成形して形成される。この例で、固定基板部材411の長手方向には、その方向に沿って凹状の被係合部141,142が設けられ、カバー部材412の長手方向には、同様にして凸状の係合部143,144が設けられる。このような係合構造で、カバー部材412の係合部143を固定基板部材411の被係合部141に、同様にして、その係合部144を被係合部142に、各々嵌合することにより、カバー部材412が固定基板部材411に取り付けられる。
パイプカバーユニット401の色は、第1の実施形態と同様にして、目立たないようにするため、浴室内の壁面101gと同系色とすることが好ましい。もちろん、これに限られることはなく、浴室内の壁面デザインと融合する色や、そのデザインと調和する色であってもよい。
図9A〜Cは、パイプカバーユニット401の組立例を示す工程図である。まず、図9Aに示す断面L形状の固定基板部材411を浴室101の角部101hに取り付ける。例えば、図示しない両面接着部材で固定基板部材411を浴室101の角部101hに接着する。このとき、両面接着部材を貼付する壁面101g、すなわち、被接着面から塵埃等を除去しておく。もちろん、これに限られることはなく、SUS製の鉄板ビスや、皿ネジ等を使用して固定基板部材411を角部101hにネジ止めするようにしてもよい。
次に、排水管や給湯管等となる管路(パイプ)200の長さを調整する。その後、図9Bに示すような管路200を固定基板部材411に固定する。この例では、管路200を固定基板部材411に固定しないで、カバー部材412で押え込む工法を採用する。この時点で、管路200を固定基板部材411に位置合わせして次に進む。
そして、図9Cに示すような扇状のカバー部材412を固定基板部材411に取り付ける。このとき、固定基板部材411の長手方向に沿って設けられた凹状の被係合部141,142に、カバー部材412の長手方向に沿って設けられた凸状の係合部143,144を嵌合するようになされる。これにより、図8に示したような隠蔽式の第4の管路構造#4が完成する。
このように、本発明に係る第4の実施形態としての管路構造#4によれば、水又は温水を取り扱う浴室101の角部101hに沿って排水管や給湯管等となる管路200が設けられる。この管路200は、断面扇形状のパイプカバーユニット401により被覆されて、水又は温水を流すようになされる。
従って、水又は温水を取り扱う浴室内における、引き下げ用の管路200をその角部101hで隠蔽できるので、当該浴室内の美的外観を維持できるようになる。これにより、水又は温水を取り扱う浴室101の外側に配管スペースが無い場合であっても、排水管及び給湯管を接続して使用されるミストサウナ装置等を容易に設置できるようになる。
図10は、第5の実施形態としての管路構造#5の配置例を示す斜視図である。この実施形態の管路構造#5は、水又は温水を取り扱う、組立式の浴室101やシャワー室等の管路構造であって、その壁面部材101g′内に管路が予備管(リザーブパイプ200′)として埋設されるものである。これはミストサウナ装置等をオプション販売する場合であって、浴室101やシャワー室を既に設置し、その後、ミストサウナ装置の需要があってそれを設置するような場合を考慮したときに、いつでもリザーブパイプ200′を給水(湯)配管2aやドレン配管(排水管)2cとして使用できるようにしたものである。
図10に示す壁面部材101g′内には、リザーブパイプ200′の一例となる給水配管2aやドレン配管2cが埋設される。これらの給水配管2aやドレン配管2cが埋設された壁面部材101g′は、他の壁面部材101gと組み合わせて、浴室101やシャワー室を組立てるようになされる。上述の給水配管2aは、例えば、ミストサウナ装置の管路切換えユニットを天井裏面に配置した場合に、図示しない給湯器からの温水を流すために、給湯ユニットに組み入れるように使用される。ドレン配管2cは同様にして、給湯器からの温水が所定の温度に到達するまで、水を排水するために、当該ユニットに組み入れるように使用される。
給水配管2aの一端には第1の管路接続口221が設けられ、その他端には、第2の管路接続口223が設けられている。同様にして、ドレン配管2cの一端には管路接続口225が設けられ、その他端には、管路接続口227が設けられている。この例で、両側の管路接続口221,223を保護するために終端止め部材が係合される。
終端止め部材には、例えば、キャップ形状を有した袋ナット222,224又は止めボルトが使用される。袋ナット222は、管路接続口221や223等が雄ネジ構造の場合に適用される。終端止めボルトは、管路接続口221や223等が雌ネジ構造の場合に適用される。ドレン配管2cにつても、同様な袋ナット226,228が適用される。なお、リザーブパイプ200′の材質は、第1の実施形態で説明した管路200と同じものが使用できるので、その説明を省略する。
図11A及びBは、ドレン配管2cの取扱例(不使用時)を示す正面図及び断面図である。
この実施形態では、ミストサウナ装置の管路切換えユニットを浴室101の天井裏面101iに配置可能なように構成される場合を想定してリザーブパイプ200′が壁面部材101g′内に組み入れられた管路構造#5を有している。この壁面部材101g′の搬送途中や、そのリザーブパイプ200′を浴室組立後にも、使用しない場合は、管路接続口221,223,225,227に袋ナットが係合されて、これら管路内部に異物が入り込まないようにする共に、両端の管路接続口221,223,225,227を保護するように取り扱われる。
上述のリザーブパイプ200′を構成する、例えば、図11Aに示すドレン配管2cは、浴室101のドレンパン101cの溝部101f上に位置するように設計(埋設)されている。室内用の袋ナット228は、図11Bに示すように浴室内壁に露出するドレン配管2cの管路接続口227に取り付けられる。
また、天井裏用の袋ナット226は、浴室101の天井裏面101iに露出するドレン配管2cの管路接続口225に取り付けられる。これにより、壁面部材101g′の搬送途中や、そのリザーブパイプ200′を浴室組立後にも使用しない場合に、これら管路内部への異物の進入を防止できる共に、両端の管路接続口225、227を保護できるようになる。
図12A及びBは、ドレン配管2cの取扱例(使用時)を示す正面図及び断面図である。
この実施形態では、ミストサウナ装置の管路切換えユニット202を浴室の天井裏面101iに配置し、ドレン配管2cをその排水管として使用する場合を想定している。
図12Aに示す浴室内でドレン配管2cには、排水口部材231が取り付けられる。例えば、図11Aに示した室内用の袋ナット228を緩めて、管路接続口227から袋ナット228を取り外す。次に、袋ナット228に代えて、排水口部材231を取り付ける。排水口部材231は、浴室101のドレンパンの溝部101f上に位置するように調整する。
また、天井裏面101iでドレン配管2cには、管路接続部材232の一端が取り付けられる。例えば、図11Aに示した天井裏用の袋ナット226を緩めて、管路接続口225から袋ナット228を取り外す。次に、袋ナット228に代えて、管路接続部材232を取り付ける。管路接続部材232には袋ナットを両側に有したジョイントが使用される。管路接続部材232の他端には管路切換えユニット202が接続される。これにより、壁面部材101g′に埋設されたリザーブパイプ200′のドレン配管2cを使用してミストサウナ装置を組み上げることができる。給湯配管2aについてはその説明を省略する。
このように、本発明に係る第5の実施形態としての管路構造#5によれば、水又は温水を取り扱う浴室101の壁面部材101g′に給湯配管2a及びドレン配管2cを成すリザーブパイプ200′が埋設され、そのドレン配管2cの一端には管路接続口225が設けられ、その他端には管路接続口227が設けられる。
従って、管路接続口225に管路切換えユニット202からの排水管を接続して容易にミストサウナ装置を設置できるようになる。しかも、水又は温水を取り扱う浴室内の壁面内に給湯配管2aやドレン配管2c等が隠蔽されているので、当該浴室内の美的外観を維持できるようになる。これにより、水又は温水を取り扱う浴室101の外側に配管スペースを特別に設ける必要がなくなる。
図13は、本発明に係る第1の実施例としての浴室システム1の構成例を示す断面の概念図である。
<浴室システムの全体>
図13に示す浴室システム1は給湯システムの一例を構成し、本発明に係る第4の実施形態に係る管路構造#4が応用される。この浴室システム1は、ミスト発生装置2、浴室空調装置3及びヒートポンプ式の給湯装置4を備えて構成されている。ミスト発生装置2は、浴室101の天井に配設され、霧状にした温水(ミスト)を浴室101内に噴出するようになされる。このミスト発生装置2は、給湯器や給水源等の一例を構成する給湯装置4より排出される温水又は水を利用してミスト又は霧状水を発生するものである。
ミスト発生装置2は、電磁弁ユニット2A、電源部ユニット2B及びノズルユニット2Cから構成されている。電磁弁ユニット2Aは管路切換えユニット202の一例を構成し、ユニット内部には複数の電磁弁が設けられ、給湯装置4より排出される温水又は給水管からの水の供給先を切換えるようになされる。電磁弁ユニット2Aは浴室101の天井裏に置かれるが、浴室101の天井に有する点検口101aの近傍に配設される。
電磁弁ユニット2Aには、給湯装置4から排出される温水又は水の供給を受けるための給水(給湯)配管2aと、ノズルユニット2Cに温水を供給するためのノズル配管2bと、温水を排水するためのドレン配管2cとが接続されている。
図13に示すドレン配管2cは、図7に示した第4の管路構造#4を成している。ドレン配管2cには、例えば、直径10mmφ乃至20mmφ程度の塩化ビニールパイプ、ステンレスパイプ、銅パイプ、黄銅パイプ等が使用される。この例で、浴室101の角部(隅部)101hで露出配管を隠蔽する構造となされている。この管路構造#4では、ドレン配管2cが、浴室内の角部101hに沿って、天井からドレンパン101cに至る部分に設置される。ドレン配管2cの引き下げ位置は、ドレンパン101cの角部101hとなるので、引き下げ位置から溝部101f(図示せず)に至る部分に、ドレン配管2cを横方向に設置するようにしてもよい。この例では、ドレン配管2c上を扇形状のカバー部材412で被覆するようになされる。なお、パイプカバーユニット401の組立例については、図9A〜Cを参照されたい。
この例で、ドレン配管2cの開放端は、浴槽101bの下面に配置されたドレンパン101cに対向するようにされる。ここで、給水配管2aは第1の温水路を構成し、ノズル配管2bは第2の温水路を構成し、ドレン配管2cは第3の温水路を構成している。
また、磁弁ユニット2Aには、制御手段の一例を構成する電源部ユニット2Bが接続されている。電源部ユニット2Bにはミスト操作部7が接続される。電源部ユニット2Bは、電磁弁ユニット2Aと同様にして、浴室101の天井裏に配置され、当該ユニット内に設けられた複数の電磁弁をミスト操作部7からの操作指令に基づいて開閉制御を実行する。電磁弁ユニット2Aにはノズルユニット2Cが接続され、浴室内に向けて配置されるノズルを備え、温水又は水によるミストを噴出するようになされる。ノズルユニット2Cは例えば、天井表面に取り付けられる。
浴室空調装置3も浴室101の天井に配設され、浴室101の暖房や換気等が行われる。浴室空調装置3の熱源として、当該浴室空調装置3に内蔵した電気ヒータが利用される。浴室空調装置3には換気ダクト8が接続され、この換気ダクト8には換気グリル8aが接続される。換気グリル8aは、排気口を有しており、浴室外部に排気口を向けて取り付けられる。
上述の電磁弁ユニット2Aには、給湯装置4が接続され、冷媒ガスを圧縮して得られる熱源を利用して水を温めるようになされる。給湯装置4は、屋外に配置され、ミスト発生装置2及び浴室101等に温水を給湯し、又は水を供給するようになされる。給湯装置4からの温水は、洗面脱衣所102の洗面器の給湯栓102aにも給湯される。
なお、ミスト発生装置2及び浴室空調装置3には、主操作部6及びミスト操作部7が接続され、これらの操作に基づいてミスト発生及び空調動作を実行する。主操作部6は、浴室空調装置3に内蔵された制御部(図13には図示せず)に電気ケーブル6aで接続されたリモートコントロール(遠隔制御)装置である。この主操作部6(以下、「空調リモコン6」という)は、洗面脱衣所102の壁に取り付けられている。ミスト操作部7は、電源部ユニット2Bに内蔵された制御部(図13には図示せず)に電気ケーブル7aで接続されたリモートコントロール装置である。このミスト操作部7(以下、「ミストリモコン7」という)は、浴室101の壁に取り付けられている。
また、浴室101内、例えば、浴室空調装置3のフロントパネル26には、人体検出センサ69Aが取り付けられ、浴室利用者が浴室内に入室すると、それを検知して入室検知信号を出力するようになされる。この人体検出センサ69Aは、例えば赤外線センサを用いて構成されたものである(特開平10−142351号公報参照)。
このように、管路構造#4及び給湯システムを応用した浴室システム1が構成される(第1の室)。以下で、電磁弁ユニット2Aの内部構成例及びその制御例について説明する。
<電磁弁ユニット>
図14は、電磁弁ユニット2Aの構成例を示す正面図である。図14に示す電磁弁ユニット2Aは筐体2A′を有している。この例で、筐体2A′の一側面を開放すると、電磁弁ユニット内の電磁弁の配置が見られる構成となされている。
筐体2A′には、上述した給水配管2aを接続するための接続部2a′と、同様にノズル配管2bを接続するための接続部2b′と、ドレン配管2cを接続するための接続部2c′とが取り付けられて固定されている。この例で、電磁弁ユニット21Aを基準面の置いたとき、基準面からの高さH1には接続部2c′が取り付けられ、基準面から高さH2には接続部2aが取り付けられ、基準面から高さH3には接続部2b′が取り付けられている。三者の高さの関係は、H3>H2>H1である。すなわち、3つの接続部2a′〜2c′は、接続部2a′、接続部2b′、接続部2c′の順に高い位置から取り付けられる。
この例で、筐体2A′の内側において、接続部2a′には給水弁又は給湯弁の一例となる給水又は給湯用の電磁弁2dが取り付けられ、給湯装置4からの水又は温水を供給するようになされる。この電磁弁2dから分岐された一方の配管2jには、第1の弁の一例となるミストノズル用の電磁弁2eが取り付けられ、水又は温水をノズルユニット2Cへ供給するようになされる。電磁弁2eの下流側(他端)は接続部2b′に取り付けられる。
電磁弁2eよりも低い位置には、排水弁となる第2の弁の一例となる電磁弁2fが配設されると共に、電磁弁2dから分岐された他方の配管2kに取り付けられ、水を排水するようになされる。電磁弁2fの下流側(他端)は接続部2c′に取り付けられる。つまり、接続部2a′には電磁弁2dの一端が接続され、この電磁弁2dの他端には配管2jを介して電磁弁2eの一端が接続される。この電磁弁2eの他端は接続部2b′に接続される。さらに、配管2jから分岐された配管2kは、電磁弁2fの一端に接続され、この電磁弁2fの他端には接続部2c′が接続される。
これにより、高さH1の接続部2c′に接続された電磁弁2fと、高さH2で接続部2a′に接続された電磁弁2dと、高さH3で接続部2b′に接続された電磁弁2eとの三者の高さの関係をH3>H2>H1とすることができる。すなわち、3つの電磁弁を電磁弁2e、電磁弁2d及び電磁弁2fの順に高い位置から配設することができる。
なお、電磁弁ユニット2Aの内部には、電磁弁2d,2e,2fの他に、温度検出センサ2hが配されている。温度検出センサ2hは、例えば、配管2jに取り付けられており、電磁弁2dを通過した後の配管2jを流れる水(温水)の温度を検出して温度検出信号S7を出力するようになされる。温度検出信号S7は、温度検出センサ2hから電源部ユニット2Bへ出力される。
<電源部ユニット>
上述した電磁弁2d、電磁弁2e及び電磁弁2fには、電源部ユニット2Bが接続され、これらの電磁弁を個々に開閉制御するようになされる。例えば、電磁弁ユニット2Aでは、電磁弁2fが閉じられ、かつ、給湯装置4からの温水Iが電磁弁2eを通じて噴出されている状態において、ミストリモコン7から温水Iの供給停止があったとき、例えば、ミスト停止信号S7が入力されたとき、電磁弁2dを閉じた後に、電磁弁2fを開き、その後、電磁弁2eを閉じる制御を実行する。
図15A〜Cは、電磁弁ユニット2Aの動作例を示す線図である。例えば、ミスト運転時は、図15Aに示す給湯用の電磁弁2dが開くことで、給水配管2a(図13参照)からの温水Iが接続部2a′から電磁弁2d及び配管2jを通じてミストノズル用の電磁弁2eに供給される。電磁弁2eを開くことで、温水Iが配管2j、電磁弁2e及び接続部2b′を通じてノズル配管2b(図13参照)に供給される。温水Iはミストノズルユニット2Cから噴出される。このとき、排水用の電磁弁2fは閉じたままである。因みに、電磁弁2fを開けると、温水Iは配管2k、電磁弁2f及び接続部2c′を通じてドレン配管2c(図13参照)に排水されてしまう。
また、ミスト運転停止後の排水制御時には、図15Bに示す電磁弁2dを閉じる。次に、電磁弁2fを開けることで、接続管2b′からの残水(温水)IIが、配管2j及び2kを通じて電磁弁2fを通じて排水される。このとき、電磁弁2eは開いたままなので、接続管2b′を通じて空気IIIを電磁弁2e、配管2j及び2kの内部に取り込むようになる。これにより、接続管2b′、電磁弁2e、配管2j及び2k内の残水IIを電磁弁2fを通じてドレンパン101cへ排出することができる。
この例では、所定時間後、例えば、3秒後にミストノズル用の電磁弁2eが閉じると共に、排水用の電磁弁2fを閉じるように制御される。これにより、図15Cに示すように電磁弁ユニット内の全ての電磁弁2d、2e及び2fが閉じた状態となされる。次のミスト運転を待機するようになされる。
図16は、電源部ユニット2Bにおける制御例を示すフローチャートである。この例では、電源部ユニット2Bの図示しない読出し専用メモリには、ミスト運転停止後の排水制御に係るプログラム(以下制御プログラムという)が記述され、そのプログラムの中で所定時間t=3秒が設定されている場合を例に挙げる。
これを制御条件にして、図16に示すフローチャートのステップST1で電源部ユニット2Bは、停止命令を待機する。停止命令は、例えば、ミストリモコン7から電源部ユニット2Bへ、温水Iの供給停止を要求するミスト停止信号S7が出力することで通知される。
電源部ユニット2Bは、ミスト停止信号S7を入力すると、制御プログラムに基づいてステップST2で給湯用の電磁弁2d=OFFする。例えば、図示しない電磁弁駆動部を通じて電磁弁2dに印加されていた所定の駆動電圧を0[V]にしてバルブを閉状態となされる。
次に、電源部ユニット2Bは、制御プログラムに基づいてステップST3で排水用の電磁弁2f=ONする。例えば、図示しない電磁弁駆動部を通じて電磁弁2dに所定の駆動電圧を印加してバルブを開状態となされる。その後、電源部ユニット2Bは、ステップST4でt時間(=3秒)を経過したかを判別する。この例では、t=3秒を待ってステップST5に移行する。t=3秒を経過しない場合は、そのまま待機する。
そして、電源部ユニット2Bは、ステップST5で、ミストノズル用の電磁弁2e=OFFする。例えば、電磁弁駆動部を通じて電磁弁2dに印加されていた所定の駆動電圧を0[V]にしてバルブを閉状態となされる。次に、電源部ユニット2Bは、ステップST6で排水用の電磁弁2f=OFFする。例えば、電磁弁駆動部を通じて電磁弁2fに印加されていた所定の駆動電圧を0[V]にしてバルブを閉状態となされる。これにより、図15Cに示したように電磁弁ユニット内の全ての電磁弁2d、2e及び2fが閉じた状態となされる。
このように、電磁弁ユニット2Aによれば、電源部ユニット2Bは、電磁弁2fが閉じられ、かつ、給湯装置4からの温水Iが電磁弁2eを通じて噴出されている状態において、給湯装置4からの温水Iの供給を停止する命令があったとき、給湯用の電磁弁2dを閉じた後に、排水用の電磁弁2fを開き、その後、ミストノズル用の電磁弁2eを閉じる制御を実行する。
この制御によって、配管内の残水IIを排水用の電磁弁2fを通じてドレンパン102cへ排水することができ、しかも、排水した分の空気IIIを電磁弁2eから引き込むので、電磁弁2eからの水ダレがなくなり、配管2j及び2k内での残水を防止できるようになる。
<ノズルユニット>
図17A〜Cは、ノズルユニット2Cの構成例を示す図である。図17Aは、ノズルユニット2Cの正面図、図17Bはノズルユニット2Cの下側から見た平面図、図17Cはノズルユニット2Cの側面図を各々示している。
図17Aに示すノズルユニット2Cは、ミストを噴出するためのノズル2mを長手方向の下部に複数個、ここでは図17Bに示すように、3個直列に配置しており、全体として直方体状の可動部2Caと、この可動部2Caの長手方向の両側にそれぞれ配置された固定部2Cb1,2Cb2とから構成されている。固定部2Cb1,2Cb2は、浴室101の天井に固定され、可動部2Caを回動可能に軸支している。図17Cに示すように、可動部2Caは、回動軸を基準にして左右にスイング可能な構造となされている。
例えば、固定部2Cb1は、図示せずも可動部2Caを回動駆動するための、モータ、減速機構等を備えた駆動機構を備えている。この駆動機構により、可動部2Caを回動させ、ノズル2mが所定方向に向くように制御することが可能となっている。但し、可動部2Caを回動駆動するための駆動機構を設けず、手動で任意に方向を切換えられる構造としてもよい。
固定部2Cb2はノズル配管2b(図13参照)を接続するための接続部2nを備えている。この接続部2nにノズル配管2bから供給される温水Iは、図示しない固定部2Cb2内の配管及び可動部2Ca内の配管を通じて各ノズル2mに供給され、ミストとして噴出される。
<浴室空調装置>
図18及び図19は、浴室空調装置3の構成例を示す図である。図18は、浴室空調装置3の内部構成例を示す断面図である。
図18に示す浴室空調装置3は、ファン部32と、熱源としてのヒータ部33とを備えている。ファン部32は、本体ケース34に取り付けられている。ファン部32は、回転駆動される多翼のファン35と、このファン35を回転駆動するモータ36と、このモータ36が取り付けられると共に、風路を形成するファンケース37とを備えている。
ファン35は縦向きに配置されている。ファンケース37のファン35の軸方向に沿った下面が開口し、吸込口38とされている。また、ファンケース37のファン35の軸方向とは直交する方向に沿った一の側面が開口し、この開口部に風路切換部39が備えられている。
風路切換部39は風路を切換えるダンパ40を備える。ダンパ40は後述するダンパモータの駆動力がカム40aを介して伝達され、軸40bを支点に回転して開閉動作を行う。ファンケース37は、風路切換部39と連通して下面に吹出口41を備えると共に、風路切換部39と連通して一の側面に排気口42を備えている。この場合、ダンパ40の位置によって、吸込口38から吹出口41へ連通した風路、あるいは吸込口38から排気口42へ連通した風路が形成される。
上述の吹出口41の所定の位置にはヒータ部33が取り付けられ、排出する空気を加熱するようになされる。ヒータ部33には、加熱手段を構成する電気ヒータが使用される。吹出口41から浴室内へ温風を排気することで、ミストの温度低下を防止し、浴室内を暖房するようになされる。
ファンケース37は、ヒータ部33の上流側であって、吸込口38の所定の位置にはイオン発生器44を備えている。イオン発生器44は、ダンパ40を循環位置あるいは循環換気位置に設定することで形成される循環風路43aにイオン放出面を露出するようになされる。イオン発生器44は、正イオンと負イオンの両方あるいは負イオンを発生する。正イオンと負イオンの発生の原理は、誘電体が介在するように対向させた一対の電極間に家庭用交流電源等から取った交流電圧を昇圧して印加することにより、コロナ放電を起こし、空気中の酸素乃至は水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が主体のイオンを放出するものである。
これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22又は・OHを生成する。H22又は・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
これにより、ファン部32の運転と連動させて略同数の正イオンと負イオンを発生させ、略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と、図13に示した浴室101の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。
図19は浴室空調装置3の分解例を示す斜視図である。図19に示す浴室空調装置3は、本体ケース34からフロントパネル26が取り外し(分解)可能な構造となされている。この例で、本体ケース34の吸込口38に対応した部分に、温度検出センサ69が取り付けられている。この温度検出センサ69は、浴室101の温度を検出するためのものである。
図19において、本体ケース34は、下面が開口し、吸込口38と吹出口41が露出するようにされている。この本体ケース34の下面開口部に、フロントパネル26が取り付けられる。フロントパネル26は、本体ケース34に着脱可能なように構成されている。
このフロントパネル26は、ファン部32の吸込口38と対向して吸込グリル45を備えると共に、ファン部32の吹出口41と対向して吹出グリル46を備える。また、フロントパネル26の吸込グリル45の裏側に、図示しないフィルタ47が交換可能に取り付けられる。本体ケース34は、ファン部32の排気口42と連通する排気ダクト接続部48を一の側面に備える。この排気ダクト接続部48に、図13に示したような排気ダクト8が接続される。
図20A〜Cは、浴室空調装置3の動作例を示す図である。図20Aは、ダンパ40を全閉にした状態例を示す断面図である。この例では、浴室空調装置3のダンパ40を全閉にすると、排気口42への風路が遮断され、吸込口38から吹出口41へ連通した循環風路43aが形成される。このため、ダンパ40が全閉となる位置をダンパ40の循環位置と称する。
また、図20Aに示すように、ダンパ40の位置を循環位置にし、モータ36によりファン35を回転駆動すると、空気が吸込口38から吸い込まれ、循環風路43aを通り吹出口41から吹き出す。このとき、ヒータ部33に通電すると、ヒータ部33が加熱することで吹出口41を通る空気が温められ、温風が吹出口41から吹き出す。ここで、ヒータ部33としては例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを使用できる。
図20Bは、ダンパ40を全開にした状態例を示す断面図である。図20Bに示す浴室空調装置3によれば、そのダンパ40を全開にすると、吹出口41への風路が遮断され、吸込口38から排気口42へ連通した換気風路43bが形成される。このため、ダンパ40が全開となる位置をダンパ40の換気位置と称する。
図20Cは、ダンパ40を循環位置と換気位置の中間位置にした状態例を示す断面図である。図20Cに示す浴室空調装置3によれば、そのダンパ40を循環位置と換気位置の中間位置にすると、吸気口38から吹出口41へ連通した循環風路43aと、吸気口38から排気口42へ連通した換気風路43bの双方が形成される。この中間位置を循環換気位置と称する。
続いて、浴室空調装置3の動作例について説明をする。この浴室空調装置3では、例えば、モータ36が回転駆動されると、ファン部32のファン35が回転する。ファン35が回転すると、フロントパネル26の吸込グリル45を介して、ファン部32の吸込口38から浴室101の空気が吸い込まれる。
ダンパ40の位置が図20Aに示す循環位置にあると、ファン部32において吸込口38から吹出口41への循環風路43aが形成されるので、吸込口38から吸い込まれた空気は、循環風路43aを通り吹出口41からフロントパネル26の吹出グリル46を介して浴室101内に吹き出される。
ヒータ部33は循環風路43aの吹出口41に配置されるので、ヒータ部33が駆動されることで、循環風路43aを通る空気は、このヒータ部33で温められて吹出グリル46から吹き出す。これにより、ダンパ40を循環位置として、モータ36が回転駆動されると、ヒータ部33を駆動した場合は、浴室101内の空気を循環させながら、浴室101内に温風を吹き出させることができる。
ダンパ40の位置が図20Bに示す換気位置にあると、ファン部32において吸込口38から排気口42への換気風路43bが形成されるので、吸込口38から吸い込まれた空気は、換気風路43b及び排気口42を通り、さらに、図13に示した排気ダクト8を通って排気グリル8aから屋外へ排気される。これにより、ダンパ40を換気位置として、モータ36が回転駆動されると、浴室101内の湯気や湿気が排気される。
ダンパ40の位置が図20Cに示す循環換気位置にあると、ファン部32において吸込口38から吹出口41への循環風路43a及び吸込口38から排気口42への換気風路43bの双方が形成されるので、吸込口38から吸い込まれた空気は、一部は循環風路43aを通り吹出口41からフロントパネル26の吹出グリル46を介して浴室101内に吹き出され、その他は換気風路43b及び排気口42を通り、さらに、図13に示した排気ダクト8を通って排気グリル8aから屋外へ排気される。
これにより、ダンパ40を循環換気位置として、モータ36が回転駆動されると、ヒータ部33が非駆動の場合は、浴室101内の空気を循環させながら、浴室101内の湯気や湿気が排気される。また、ヒータ部33を駆動した場合は、浴室101内の空気を循環させてこの浴室101内に温風を吹き出しながら、浴室101内の湯気や湿気が排気される。
<ヒートポンプ式の給湯システム>
図21は、ヒートポンプ式の給湯装置4の構成例を示すブロック図である。図21に示す給湯装置4は、図13に示したミスト発生装置2、浴室101、洗面脱衣所102、台所103等に温水Iを供給するものである。
給湯装置4は、ヒートポンプユニット53及び貯湯タンクユニット54を有して構成される。ヒートポンプユニット53は、大気と冷媒ガスとの間の熱交換及び冷媒ガスと水との間の熱交換で温水Iを生成する。貯湯タンクユニット54には、ヒートポンプユニット53で生成された温水Iを貯水するようになされる。例えば、貯湯タンクユニット54は、300乃至500リットルの蓄湯容量を有している。
ヒートポンプユニット53は、空気熱交換器55及び水熱交換器56を有して構成される。空気熱交換器55は、大気と冷媒ガスとの間で熱交換を行って、冷媒ガスの温度を上昇させるものである。水熱交換器56は、冷媒ガスと水との間で熱交換を行って、水の温度を上昇させるものである。
ヒートポンプユニット53には、ファン55a及び冷媒配管57が設けられる。ファン55aは、空気熱交換器55に大気を供給するように使用される。冷媒配管57は、空気熱交換器55と水熱交換器56との間に接続され、空気熱交換器55と水熱交換器56との間で冷媒ガスを循環するように使用される。
また、ヒートポンプユニット53には、ファン55a及び冷媒配管57の他に圧縮機58が備えられる。圧縮機58は、空気熱交換器55と水熱交換器56の間であって、空気熱交換器55の下流側に配置され、空気熱交換器55で熱交換されて冷媒配管57を流れる冷媒ガスを圧縮して温度をさらに上昇させるように使用される。
また、ヒートポンプユニット53には、空気熱交換器55と水熱交換器56の間であって、水熱交換器56の下流側には膨張弁59が備えられる。膨張弁59は、水熱交換器56で熱交換されて冷媒配管57を流れる冷媒ガスを膨張させて温度を低下させるように使用される。
ヒートポンプユニット53には貯湯タンクユニット54が接続され、当該ヒートポンプユニット53で生成された温水Iを貯水するタンク60を備える。タンク60は、下部側に水が供給されると共に、上部側に温水Iが供給されて、下部側に比べて上部側の温度が高くなる段層化した状態で温水Iを貯水する。
ヒートポンプユニット53と貯湯タンクユニット54とは、水熱交換器56とタンク60の間が温水配管61a及び冷水配管61bで接続されている。例えば、温水配管61aは、水熱交換器56の流出側と、タンク60の上部側に設けられる流入口60aとの間を接続する。また、冷水配管61bは、水熱交換器56の流入側と、タンク60の下部側に設けられる流出口60bの間を接続する。
この冷水配管61bにはポンプ61cが取り付けられている。ポンプ61cは、冷水配管61bを介してタンク60の流出口60bから水を吸い込んで水熱交換器56に供給し、水熱交換器56を通過して生成された温水Iを、温水配管61aを介して流入口60aからタンク60に供給する。
また、タンク60には取水配管62と給水配管63とがそれぞれ接続されている。取水配管62は、タンク60に貯水された温水Iを取水するために使用される。取水配管62は、高温部取水配管62aと中温部取水配管62bを備えている。高温部取水配管62aは、流入口60aと独立してタンク60の上部に設けられる高温部取水口60cと接続される。中温部取水配管62bは、高温部取水口60cより下側に設けられる中温部取水口60dに接続される。
取水配管62は、高温部取水配管62aと中温部取水配管62bの合流箇所に切換弁62cを備え、タンク60における取水元が、高温部取水口60cか中温部取水口60dに切換えられる。
給水配管63は、タンク60に給水を行うために使用される。給水配管63は、例えば、流出口60bと独立してタンク60の下部に設けられる給水口60eと接続されると共に、タンク60の手前で分岐した分岐給水配管63aを備える。
さらに、貯湯タンクユニット54は、取水配管62から供給される温水Iと、分岐給水配管63aから供給される水を混合させる給湯混合弁64を備える。給湯混合弁64は、取水配管62と分岐給水配管63aの合流箇所に備えられ、取水配管62から供給される温水Iと、分岐給水配管63aから供給される水の混合比を切換えて、給湯配管65から供給される温水Iの温度を調整する。常温の水を排出することもできる。
給湯配管65は、図13に示した浴室101のシャワー101aや浴槽101b、洗面脱衣所102の蛇口102a及び図示しない台所103の蛇口等と接続され、温水I又は水を供給する。また、浴室101に接続される給湯配管65には、ミスト給湯配管65aが接続される。ここに分岐されたミスト給湯配管65aには、ミスト発生装置2が接続される。
次に、ヒートポンプ式の給湯装置4の動作例について説明する。給湯装置4では、まず、貯湯タンクユニット54のタンク60に、給水配管63から水が供給される。タンク60に供給された水は、冷水配管61bによりヒートポンプユニット53の水熱交換器56に供給される。
ヒートポンプユニット53では、ファン55aにより空気熱交換器55に大気が供給され、冷媒配管57を流れる冷媒ガスとの間で熱交換が行われ、冷媒ガスの温度が上昇する。空気熱交換器55で熱交換が行われた冷媒ガスは、圧縮機58で圧縮されることで、温度がさらに上昇する。
そして、圧縮機58で圧縮されて温度を上昇させた冷媒ガスは、水熱交換器56に供給される。これにより、水熱交換器56においては、大気との熱交換及び圧縮により温度が上昇した冷媒ガスと、貯湯タンクユニット54から供給された水との間で熱交換が行われ、温水Iが生成される。この水熱交換器56で熱交換された冷媒ガスは、膨張弁59で膨張されて温度が低下し、再度空気熱交換器55に供給される。
また、水熱交換器56で熱交換されて生成された温水Iは、温水配管61aによりタンク60に戻される。これにより、タンク60は、上部側が温度が高く、下部側が温度の低い二層化した状態で温水Iと水が貯水される。タンク60に貯水された温水Iは、取水配管62により取水される。ここで、切換弁62cにより、供給温水の温度が高い場合は高温部取水配管62aから温水Iが取られ、供給温水の温度が低い場合は中温部取水配管62bから温水Iを取られる。
取水配管62により取水された温水Iは、分岐給水配管63bから供給される水と給湯混合弁64で混合される。給湯混合弁64で温水Iと水の混合比を切換えることで、給湯配管65から供給される温水Iの温度が調整される。もちろん、常温の水を給湯配管65に送出することもできる。給湯配管65から供給される温水I又は水は、浴室101、洗面脱衣所102及び台所103に分配される。これにより、給湯配管65から分岐されたミスト給湯配管65aにより温水I又は水をミスト発生装置2に供給するようになされる。
<空調リモコン、ミストリモコン>
図22は、ミストリモコン(ミスト操作部)7の操作面の構成例を示す正面図である。
図22に示すミストリモコン7は、入浴ミストモードの運転及び運転停止を選択する入浴ミストボタン7bを備えている。このボタン7bに対応して、その上部には、当該モードの選択時に発光制御されるLED(Light Emitting Diode)等の発光素子7b′が設けられている。また、ミストリモコン7には、入浴ミストモードの運転を停止する運転停止ボタン7dが備えられている。運転停止ボタン7dの上部には、運転停止中を示す発光素子7d′が設けられている。
図23は、空調リモコン(主操作部)6の操作面の構成例を示す正面図である。図23に示す空調リモコン6は、入浴ミストモードの運転及び運転停止を選択する入浴ミストボタン6bを有している。入浴ミストボタン6bは、上記したミストリモコン7の入浴ミストボタン7bに対応したボタンである。このボタン6bに対応して、当該モードの選択時に発光制御されるLED等の発光素子6b′が設けられている。
また、空調リモコン6は、衣類乾燥モードの運転及び運転停止を選択する衣類乾燥ボタン6dと、涼風モードの運転及び運転停止を選択する涼風ボタン6eと、暖房モードの運転及び運転停止を選択する暖房ボタン6fと、標準換気モードの運転、浴室乾燥モードの運転及びそれらの運転停止を選択する換気ボタン6gとを備えている。これらのボタン6d〜6gに対応して、例えば運転時に発光制御されるLED等の発光素子6d′,6e′,6f′,6g1′,6g2′が設けられている。
また、空調リモコン6は、時刻、浴室温度、運転モード等を表示する、LCD(液晶表示素子)やセグメントLED等で構成される表示素子6iと、タイマーの時間設定等を行うためのアップダウンキー6jとを備えている。主操作部6で操作され指示される情報は、操作信号S6となって電源部ユニット2Bに出力される。
<浴室空調装置及びミスト発生装置の制御系>
図24は、浴室空調装置3及びミスト発生装置2の制御系の構成例を示すブロック図である。
図24に示す浴室空調装置3は、CPU(Central Processing Unit)を有する制御部5Aを備えている。上述した空調リモコン6は、電気ケーブル6aを介して、この浴室空調装置3の制御部5Aに接続されている。この例で、空調リモコン6から制御部5Aには、電気ケーブル6aを介して、操作信号S6が出力される。制御部5Aには、上述したように、吸込口38に対応して取り付けられた、浴室101内の温度を検出するための温度検出センサ69が接続される。温度検出センサ69から制御部5Aには、温度検出信号S69が出力される。
この制御部5Aには、上述したように、浴室空調装置3のフロントパネル26に取り付けられた人体検出センサ69Aが接続される。人体検出センサ69Aから制御部5Aには、人体検出信号S69aが出力される。
また、この制御部5Aには、浴室照明スイッチ69Bから、このスイッチがオンされたか否かを示す信号S69bが供給される。この制御部5Aから、モータ36、ダンパモータ40c、ヒータ部33及びイオン発生器44に、動作を制御するための制御信号S36、S40c、S33及びS44が供給される。
図24に示す電源部ユニット2Bは、電源部2Baと、電磁弁駆動部2Bbと、CPUを有する制御部2Bcとを備えている。電源部2Baは、家庭用交流電源、例えばAC100Vから、電磁弁を駆動するために使用する24Vの直流電圧、ノズルユニット2のモータを駆動するための直流電圧等を生成する。
電源部2Baには電磁弁駆動部2Bb及び制御部2Bcが接続され、制御部2Bcによる制御の下、電源部2Baで生成される24Vの直流電圧を用いて、電磁弁ユニット2Aを構成する電磁弁2d,2e,2fを駆動する。この場合、電磁弁2d,2e,2fは、それぞれ、DC24[V]の駆動電圧が印加されることでバルブが開状態となされる。駆動電圧=0[V]で電磁弁2d,2e,2fの各々のバルブが閉状態となされる。
制御部2Bcには、上述したように、電磁弁ユニット2Aに取り付けられた温度検出センサ2hが接続される。この例で、温度検出センサ2hから制御部2Bcには温度検出信号S2hが出力される。上述したミストリモコン7は、電気ケーブル7aを介して、この電源部ユニット2Bの制御部2Bcに接続されている。ミストリモコン7から制御部2Bcには電気ケーブル7aを介して操作信号S7aが出力される。この制御部2Bcは、電磁弁駆動部2Bbの動作を制御し、また電源部2Baで生成される直流電圧を用いて、ノズルユニット2のノズル2mの方向を制御する。
また、浴室空調装置3の制御部5Aと電源部ユニット2Bの制御部2Bcとは互いに接続され、浴室空調装置3とミスト発生装置2との連係動作が可能となされている。例えば、制御部5Aから制御部2Bcへ通信制御信号S5aを出力して、空調リモコン6で指定された内容に基づいてミスト運転を実行する。反対に、制御部2Bcから制御部5Aへ通信制御信号S5aを出力して、ミストリモコン7で指定された内容に基づいて空調運転を実行するようにしてもよい。
続いて、浴室ユニット1の動作例について説明する。この例で、浴室ユニット1の動作例に関しては、入浴ミストモード、換気標準モード、浴室乾燥モード、暖房モード、涼風モード及び衣類乾燥モードの6つに分けて説明をする。
<入浴ミストモードの動作>
図25は、この入浴ミストモードの動作例を示すフローチャートである。この例では、ミストリモコン7で、入浴ミストボタン7bが押されて入浴ミストオンとされたとき、あるいは空調リモコン6で、入浴ミストボタン6bが押されて入浴ミストオンとされたとき、入浴ミストモードとなり、このモードの動作が開始される。なお、入浴ミストオフとなったか、あるいは停止が指示されたときは、ミスト発生装置2に関しては、直ちに排水制御に移行して水抜き処理を行うものである。
これらを動作条件にして、図25に示すフローチャートのステップST21で入浴ミストオンとされることで、動作が開始される。次に、ステップST22で、浴室空調装置3のヒータ部33が通電され、このヒータ部33が加熱される。また、浴室空調装置3のモータ36が通電され、ファン35が回転する。この場合、ダンパ40は全閉、つまり循環位置(図20A参照)とされる。
この場合、ファン部32において吸込口38から吹出口41への循環風路43aが形成されるので、吸込口38から吸い込まれた空気は、循環風路43aを通り、ヒータ部33で暖められて、吹出口41からフロントパネル26の吹出グリル46を介して浴室101内に吹き出される。
次に、ステップST23で、ノズルユニット2Cが制御され、ノズル2mが浴槽101b側に向くように回動される。これにより、人の頭にミストがかからないようにされる。
次に、ステップST24で、排水処理が行われる。この場合、電磁弁ユニット2Aにおいて、給湯用の電磁弁2d及び排水用の電磁弁2fが開かれる(図14参照)。給湯装置4から給水配管2aで供給される温水Iは、電磁弁2d及び電磁弁2fを介して、管路構造#4を成すドレン配管2cに供給される(図13、図14参照)。
次に、ステップST25で、電磁弁ユニット2A内に配設された温度検出センサ2hの検出出力に基づいて、給水配管2aを介して電磁弁ユニット2Aに供給される温水Iの温度が所定値以上、例えば35゜以上となったか否か判定される。温度が所定値以上となった後に、ステップST26に進む。
このステップST26では、ミスト発生処理が行われる。このように、電磁弁ユニット2Aに供給される温水Iの温度が所定値以上となった後にミスト発生処理が行われるようにすることで、浴室101中に存在する人が、ミストによって肌寒さを感じないようにされる。
この場合、電磁弁ユニット2Aにおいて、電磁弁2fは閉じられ、ノズルユニット用の電磁弁2eが開かれる。このとき、給湯装置4から給水配管2aで供給される温水Iは、電磁弁2d及び電磁弁2eを介して、ノズル配管2bに供給される(図13〜図15A参照)。
次に、ステップST27で、入浴ミストボタン7b又は6bが押されて入浴ミストオフとなったか、あるいは運転停止ボタン7dが押されて停止が指示されたか否かが判定される。入浴ミストオフとなったか、あるいは停止が指示されたときは、ステップST28に進む。このステップST28では、浴室空調装置3の動作が停止される。すなわち、浴室空調装置3のヒータ部33及びモータ36への通電が止められる。
そして、ステップST29で、排水制御を実行して水抜き処理がなされる。この場合、電磁弁ユニット2Aにおいて、給湯用の電磁弁2dが閉じられ、排水用の電磁弁2fが開かれる(図15B参照)。これにより、ノズル配管2bに残っている温水Iは、電磁弁2e及び2fを介して、ドレン配管2cに排水される。このとき、電磁弁2eは開いたままなので、接続管2b′を通じて空気IIIを電磁弁2e、配管2j及び2kの内部に取り込むようになる。これにより、接続管2b′、電磁弁2e、配管2j及び2k内の残水(温水)IIを電磁弁2fを通じてドレンパン101cへ排出することができる。(図13、図15B参照)。
そして、ステップST210で、水抜き処理に必要な所定時間、例えばt=3秒が経過したか否かが判定される。所定時間が経過したときは、ステップST211に進む。このステップST211では、停止処理が行われる。この場合、電磁弁ユニット2Aにおいて、電磁弁2e及び電磁弁2fが閉じられる(図15C参照)。なおこのとき、ノズルユニット2Cも制御され、ノズル2mの向きが元の位置に戻される。この停止処理によって、ステップST212で、入浴ミストモードの一連の動作が終了する。
なお、ステップST23を設けなくてもよい。また、ノズル2mを洗い場101eに向けることでミストが人の体にかかるようにしても良く、さらには、空調リモコン6や、ミストリモコン7に図示しない操作ボタンを設け、ノズル2mの方向を選択できるようにしてもよい。
<換気標準モードの動作>
図26は、換気標準モードの動作例を示すフローチャートである。この例では、空調リモコン6で、換気ボタン6gが押されて換気標準オンとされたとき、換気標準モードとなり、このモードの動作が開始される。例えば、図26に示すフローチャートのステップST51では、換気標準オンとされることで、動作が開始される。
次に、ステップST52で、浴室空調装置3のモータ36に通電され、ファン35が回転される。この場合、ダンパ40を全開、つまり換気位置(図20B参照)とされる。
この場合、ファン部32において吸込口38から排気口42への換気風路43bが形成されるので、吸込口38から吸い込まれた空気は、換気風路43b及び排気口42を通り、さらに、図13に示した排気ダクト8を通って排気グリル8aから屋外へ排気される(換気運転)。これにより、浴室101内の湯気や湿気が排気される。
次に、ステップST53で、タイマー設定時間が経過したか否かが判定される。このタイマー設定時間は、例えば空調リモコン6のアップダウンキー6jによりユーザが任意に設定できる。設定時間が経過したときは、ステップST54で、浴室空調装置3のファン換気運転の動作が停止され、その後に、ステップST55で、換気標準モードの一連の動作が終了する。
<浴室乾燥モードの動作>
図27は、浴室乾燥モードの動作例を示すフローチャートである。この例では、空調リモコン6で、換気ボタン6gが押されて浴室乾燥オンとされるとき、浴室乾燥モードとなり、このモードの動作が開始される。例えば、図27に示すフローチャートのステップST81では、浴室乾燥オンとされることで、動作が開始される。
次に、ステップST82で、浴室空調装置3のモータ36に通電され、ファン35が回転される。この場合、ダンパ40は、循環位置と換気位置の中間位置、つまり循環換気位置(図20C参照)とされる。
この場合、ファン部32において吸込口38から吹出口41への循環風路43a及び吸込口38から排気口42への換気風路43bの双方が形成されるので、吸込口38から吸い込まれた空気は、一部は循環風路43aを通り吹出口41からフロントパネル26の吹出グリル46を介して浴室101内に吹き出され、その他は換気風路43b及び排気口42を通り、さらに、図13に示した排気ダクト8を通って排気グリル8aから屋外へ排気される(循環換気運転)。これにより、浴室101内の空気を循環させながら、浴室101内の湯気や湿気が排気される。
また、このステップST82で、イオン発生器44から前述の正イオンと負イオンが発生される。このように、循環換気運転が行われている状態で、浴室101内に正イオンと負イオンが放出されるので、浴室101の内壁、床面のカビの発生を抑制できる。
次に、ステップST83で、タイマー設定時間が経過したか否かが判定される。このタイマー設定時間は、例えば空調リモコン6のアップダウンキー6jによりユーザが任意に設定できる。設定時間が経過したときは、ステップST84で、浴室空調装置3の循環換気運転、イオン発生の動作が停止され、その後に、ステップST85で、浴室乾燥モードの一連の動作が終了する。
<暖房モードの動作>
図28は、暖房モードの動作例を示すフローチャートである。この例では、空調リモコン6で、暖房ボタン6fが押されて暖房オンとされるとき、暖房モードとなり、このモードの動作が開始される。例えば、図28に示すフローチャートのステップST91では、暖房オンとされることで、動作が開始される。
次に、ステップST92で、浴室空調装置3のヒータ部33に通電され、このヒータ部33が加熱される。また、浴室空調装置3のモータ36に通電され、ファン35が回転される。この場合、ダンパ40は全閉、つまり循環位置(図20A参照)とされる。
この場合、ファン部32において吸込口38から吹出口41への循環風路43aが形成されるので、吸込口38から吸い込まれた空気は、循環風路43aを通り、ヒータ部33で暖められて、吹出口41からフロントパネル26の吹出グリル46を介して浴室101内に吹き出される(循環運転)。これにより、浴室101内が暖められる。
次に、ステップST93で、タイマー設定時間が経過したか否かが判定される。このタイマー設定時間は、例えば空調リモコン6のアップダウンキー6jによりユーザが任意に設定できる。設定時間が経過したときは、ステップST94で、浴室空調装置3の動作が停止される。すなわち、浴室空調装置3のヒータ部33及びモータ36への通電が止められる。その後に、ステップST95で、暖房モードの一連の動作が終了する。
<涼風モードの動作>
図29は、涼風モードの動作例を示すフローチャートである。この例では、空調リモコン6で、涼風ボタン6eが押されて涼風オンとされるとき、涼風モードとなり、このモードの動作が開始される。例えば、図29に示すフローチャートのステップST111では、涼風オンとされることで、動作が開始される。
次に、ステップST112で、浴室空調装置3のモータ36に通電され、ファン35が回転される。この場合、ダンパ40は、循環位置と換気位置の中間位置、つまり循環換気位置(図20C参照)とされる。
この場合、ファン部32において吸込口38から吹出口41への循環風路43a及び吸込口38から排気口42への換気風路43bの双方が形成されるので、吸込口38から吸い込まれた空気は、一部は循環風路43aを通り吹出口41からフロントパネル26の吹出グリル46を介して浴室101内に吹き出され、その他は換気風路43b及び排気口42を通り、さらに、図13に示した排気ダクト8を通って排気グリル8aから屋外へ排気される(循環換気運転)。これにより、浴室101内の空気を循環させながら、浴室101内の湯気や湿気が排気される。
次に、ステップST113で、タイマー設定時間が経過したか否かが判定される。このタイマー設定時間は、例えば空調リモコン6のアップダウンキー6jによりユーザが任意に設定できる。設定時間が経過したときは、ステップST114で、浴室空調装置3の循環換気運転の動作が停止され、その後に、ステップST115で、涼風モードの一連の動作が終了する。
<衣類乾燥モードの動作>
図30は、衣類乾燥モードの動作例を示すフローチャートである。この例では、空調リモコン6で、衣類乾燥ボタン6dが押されて衣類乾燥オンとされるとき、衣類乾燥モードとなり、このモードの動作が開始される。例えば、図30に示すフローチャートのステップST131では、衣類乾燥オンとされることで、動作が開始される。
次に、ステップST132で、浴室空調装置3のヒータ部33に通電され、このヒータ部33が加熱される。また、浴室空調装置3のモータ36に通電され、ファン35が回転される。この場合、ダンパ40は、循環位置と換気位置の中間位置、つまり循環換気位置(図20C参照)とされる。
この場合、ファン部32において吸込口38から吹出口41への循環風路43a及び吸込口38から排気口42への換気風路43bの双方が形成される。吸込口38から吸い込まれた空気は、一部は循環風路43aを通り、ヒータ部33で暖められて、吹出口41からフロントパネル26の吹出グリル46を介して浴室101内に吹き出され、その他は換気風路43b及び排気口42を通り、さらに、図13に示した排気ダクト8を通って排気グリル8aから屋外へ排気される(循環換気運転)。これにより、浴室101内の空気を循環させながら、浴室101内の湿気が排気され、衣類の乾燥が行われる。
次に、ステップST133で、タイマー設定時間が経過したか否かが判定される。このタイマー設定時間は、例えば空調リモコン6のアップダウンキー6jによりユーザが任意に設定できる。設定時間が経過したときは、ステップST134で、浴室空調装置3の循環換気運転の動作が停止され、その後に、ステップST135で、衣類乾燥モードの一連の動作が終了する。
このように、第1の実施例としての浴室システム1によれば、本発明に係る第4の実施形態としての管路構造#4や第1の給湯システムが応用され、水又は温水を取り扱う浴室101の角部101hに沿ってドレン配管2cが設けられる。このドレン配管2cは、断面扇形状のパイプカバーユニット401により被覆されて、排水を流すようになされる。
従って、水又は温水を取り扱う浴室内における、引き下げ用のドレン配管2cをその角部101hで隠蔽できるので、当該浴室内の美的外観を維持できるようになる。これにより、水又は温水を取り扱う浴室101の外側に配管スペースが無い場合であっても、給湯配管2aやドレン配管2c等を電磁弁ユニット2Aに接続して構築されるミストサウナルーム(第1の室)等を容易に設置できるようになった。
第1の実施例では、管路構造に関して第4の実施形態の管路構造#4を適用する場合について説明したが、これに限られることはなく、第1〜第3の実施形態の管路構造#1〜#3を適用しても同様な効果が得られる。
図31は、第2の実施例としての浴室システム1′の構成例を示す断面の概念図である。
図31に示す組立式の浴室システム1′は第2の給湯システムの一例を構成し、本発明に係る第5の実施形態に係る管路構造#5が応用される。この浴室システム1′は、組立式の浴室101′において、ミスト発生装置2、浴室空調装置3及びヒートポンプ式の給湯装置4を備えて構成されている。なお、第1の実施例と同じ名称及び符号のものは同じ機能を有するためその説明を省略する。
図31において、壁面部材101g′内には、ドレン配管2cが埋設される。このドレン配管2cが埋設された壁面部材101g′は、他の壁面部材101gと組み合わせて、浴室101′を組立てられる。ドレン配管2cは、給湯装置4からの温水が所定の温度に到達するまで、水を排水するもので、当該浴室ユニット1′に組み入れるように使用される。なお、壁面部材101g′内に埋設されたドレン配管2cの材質は、第1の実施例で説明したドレン配管2cと同じものが使用されるので、その説明を省略する。
また、ドレン配管2cには、部品開梱時、図12Aに示した排水口部材231が取り付けられているが、組立時、図11Aに示した室内用の袋ナット228を緩めて、管路接続口227から袋ナット228を取り外す。その後、袋ナット228に代えて、排水口部材231を取り付ける。排水口部材231は、浴室101のドレンパン101cの溝部101f上に位置するように調整する。
また、天井裏面101iでドレン配管2cには、図12Bに示した管路接続部材232の一端が取り付けられる。例えば、図11Aに示した天井裏用の袋ナット226を緩めて、管路接続口225から袋ナット228を取り外す。次に、袋ナット228に代えて、管路接続部材232を取り付ける。管路接続部材232には袋ナットを両側に有したジョイントが使用される。管路接続部材232の他端には電磁弁ユニット2Aが接続される。これにより、壁面部材101g′に埋設されたドレン配管2cを使用してミストサウナ装置を組み上げることができる。給湯配管2a及び浴室システム1′の動作例については、第1の実施例と同様であるのでその説明を省略する。
このように、第2の実施例としての浴室システム1′によれば、本発明に係る第5の実施形態としての管路構造#5や第2の給湯システムが応用され、水又は温水を取り扱う浴室101の壁面部材101g′に、少なくとも、ドレン配管2cを成すリザーブパイプ200′が埋設され、そのドレン配管2cの一端には管路接続口225が設けられ、その他端には管路接続口227が設けられる。
従って、管路接続口225に電磁弁ユニット2Aからのドレン配管2cを接続して容易にミストサウナルームを構築できるようになった。しかも、水又は温水を取り扱う浴室内の壁面内にドレン配管2cが隠蔽されているので、当該浴室内の美的外観を維持できるようになった。また、その浴室101の外側に排水管用の配管スペースが無い場合であっても、ドレン配管2cを電磁弁ユニット2Aに接続して構築されるミストサウナルーム(第2の室)等を容易に設置できるようになった。
本発明は、給湯装置より供給される温水又は水を噴出する浴室ユニット(ユニットバス)に適用して極めて好適である。
本発明に係る第1の実施形態としての管路構造#1の配置例を示す斜視図である。 パイプカバーユニット201の構成例を示す断面図である。 (A)〜(C)は、パイプカバーユニット201の組立例を示す工程図である。 第2の実施形態としての管路構造#2におけるパイプカバーユニット201′の構成例を示す断面図である。 (A)〜(C)は、パイプカバーユニット201′の組立例を示す工程図である。 第3の実施形態としての管路構造#3におけるダミーカバー部材301,302の配置例を示す斜視図である。 第4の実施形態としての管路構造#4の配置例を示す斜視図である。 パイプカバーユニット401の構成例を示す断面図である。 (A)〜(C)は、パイプカバーユニット401の組立例を示す工程図である。 第5の実施形態としての管路構造#5の配置例を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、ドレン配管2cの取扱例(不使用時)を示す正面図及び断面図である。 (A)及び(B)は、ドレン配管2cの取扱例(使用時)を示す正面図及び断面図である。 本発明に係る第1の実施例としての浴室システム1′の構成例を示す断面の概念図である。 電磁弁ユニット2Aの構成例を示す正面図である。 (A)〜(C)は、電磁弁ユニット2Aの動作例を示す線図である。 電源部ユニット2Bにおける制御例を示すフローチャートである。 (A)〜(C)は、ノズルユニット2Cの構成例を示す図である。 浴室空調装置3の内部構成例を示す断面図である。 浴室空調装置3の分解例を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、浴室空調装置3の動作例を示す図である。 ヒートポンプ式の給湯装置4の構成例を示すブロック図である。 ミストリモコン(ミスト操作部)7の構成例を示す正面図である。 空調リモコン(主操作部)6の構成例を示す正面図である。 浴室空調装置、ミスト発生装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 入浴ミストモードの動作例を示すフローチャートである。 換気標準モードの動作例を示すフローチャートである。 浴室乾燥モードの動作例を示すフローチャートである。 暖房モードの動作例を示すフローチャートである。 涼風モードの動作例を示すフローチャートである。 衣類乾燥モードの動作例を示すフローチャートである。 第2の実施例としての浴室システム1′の構成例を示す断面の概念図である。
符号の説明
1・・・浴室システム、2・・・ミスト発生装置、2A・・・電磁弁ユニット(管路切換えユニット)、2A′・・・筐体、2B・・・電源部ユニット、2C・・・ノズルユニット、2a・・・給水配管、2b・・・ノズル配管、2c・・・ドレン配管、2a′〜2c′・・・接続部、2d〜2f・・・電磁弁、2h・・・温度検出センサ、2i〜2k・・・配管、3・・・浴室空調装置、4・・・給湯装置、6・・・主操作部(空調リモコン)、6a,7a,80a・・・電気ケーブル、7・・・ミスト操作部(ミストリモコン)、7a・・・電気ケーブル、8・・・排気ダクト、26,26′・・・フロントパネル、69・・・温度検出センサ、69A・・・人体検出センサ、69B・・・浴室照明スイッチ、101・・・浴室、101a・・・点検口、101b・・・浴槽、101c・・・ドレンパン、101f・・・溝部、101g・・・壁面、101h・・・角部、101i・・・天井裏面、101′・・・組立式の浴室ユニット、201,201′,401・・・パイプカバーユニット、202・・・管路切換えユニット、#1〜#5・・・管路構造

Claims (10)

  1. 水又は温水を取り扱う室の管路構造において、
    前記水又は温水を流すために前記室の内壁面に沿って設けられた管路と、
    前記管路上を被覆する所定形状の被覆部材とを備えることを特徴とする管路構造。
  2. 前記被覆部材は、
    前記室の内壁側面又は内壁角部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の管路構造。
  3. 前記管路は、
    前記水を流す排水管又は温水を流す給湯管であることを特徴とする請求項1に記載の管路構造。
  4. 前記被覆部材と外観を同一とする被覆部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の管路構造。
  5. 前記被覆部材は、
    前記室の内壁面に沿って取り付けられ、前記管路を固定する固定基板部材と、
    前記固定基板部材に取り付けられた管路上を覆うカバー部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の管路構造。
  6. 前記固定基板部材の所定の方向に沿って被係合部が設けられ、
    前記カバー部材の所定の方向に沿って係合部が設けられ、
    前記カバー部材の係合部を前記固定基板部材の被係合部に嵌合することにより、前記カバー部材が前記固定基板部材に取り付けられることを特徴とする請求項5に記載の管路構造。
  7. 水又は温水を取り扱う室の管路構造において、
    前記水又は温水を流すために前記室の壁面内に埋設された管路と、
    前記管路の一端に設けられた第1の管路接続口と、
    前記管路の他端に設けられた第2の管路接続口とを備えることを特徴とする管路構造。
  8. 前記管路を使用しない場合に、前記第1及び第2の管路接続口に終端止め部材が係合されることを特徴とする請求項7に記載の管路構造。
  9. 給湯器と、
    前記給湯器より供給される温水の管路を切換える管路切換えユニットと、
    前記管路切換えユニットが設けられ、水又は前記温水が取り扱われる室に取り付けられた請求項1乃至8に記載の管路構造とを備えたことを特徴とする給湯システム。
  10. 所定の管路構造を有して水又は温水が取り扱われる室において、
    前記請求項1乃至8に記載の管路構造を備えたことを特徴とする室。
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