JP2007132388A - 接合構造および接合部材の取り外し方法 - Google Patents

接合構造および接合部材の取り外し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両のボディにワイヤーハーネスを導通接続した接合構造において、車両の解体時間を短縮する。
【解決手段】車両のボディ2にはワイヤーハーネス3がボルト5で接合されており、ボルト5には中空孔53がボルト5の軸心方向に貫通する形で形成されている。この中空孔53は、ボルト5の締結力がワイヤーハーネス3の破断力より小さくなるように、その直径が決められている。車両の解体時に、ワイヤーハーネス3を把持してボディ2から引き剥がすと、ワイヤーハーネス3はボルト5ごとボディ2から引き剥がされる。丸形端子32とボディ2とが互いに異なる材質であって、産業廃棄物処理上の要請などから両者を完全に分離しなければならない場合であっても、車両の解体時間を短縮することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のボディにワイヤーハーネスを導通接続する際に適用するに好適な、接合構造および接合部材の取り外し方法に関するものである。
図14は従来の接合構造の一例を示す斜視図、図15は図14に示す接合構造のXV−XV線による垂直断面図、図16は図14の接合構造に用いられるボルトの斜視図、図17は従来の接合構造の別の例に用いられる丸形端子の斜視図である。
この種の接合構造1においては、図14から図16までに示すように、ワイヤーハーネス3が車両のボディ2にボルト5で接合されているため、車両の解体時には、ワイヤーハーネス3のリサイクルを考慮し、ボルト5を緩めてボディ2から取り外した後、ワイヤーハーネス3をボディ2から分離していた。ところが、これでは、工具を用いてボルト5をボディ2から取り外さなければならないので、車両の解体時間が長くなるという不都合があった。
そこで、この解体時間の短縮を目的として、図17に示すように、丸形端子(メガネ端子)32の基板部32aと電線かしめ部32bとの間にV字形断面の溝32cを形成しておき、車両の解体時に丸形端子32をこの溝32cから破断させることにより、ボルト2の取り外しを不要とする技術(以下、公知技術1という。)が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−125373号公報
しかし、公知技術1では、車両の解体時に、丸形端子32が基板部32aと電線かしめ部32bとに分離し、基板部32aがボルト5で固定されたままボディ2側に残ってしまう。したがって、丸形端子32とボディ2とが互いに異なる材質であるため産業廃棄物処理上の要請などから両者を完全に分離しなければならない場合には、2次工程でボルト5をボディ2から取り外す必要があるため、車両の解体時間はほとんど短縮されない結果となる。
本発明は、こうした課題を解決することが可能な、接合構造および接合部材の取り外し方法を提供することを目的とする。
まず、請求項1に係る接合構造の発明では、接合部材が被接合部材にボルトで接合された接合構造であって、前記ボルトは、雄ねじ部に中空孔が形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る接合構造の発明では、前記中空孔は、前記ボルトの締結力が前記接合部材の破断力より小さくなるように形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る接合構造の発明では、前記中空孔には、補強材が添設されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る接合構造の発明では、前記補強材は、着脱自在であることを特徴とする。
また、請求項5に係る接合部材の取り外し方法の発明では、接合部材が被接合部材にボルトで接合された接合構造において、前記ボルトの締結力を低減した状態で当該ボルトごと前記接合部材を前記被接合部材から引き剥がすことを特徴とする。
また、請求項6に係る接合部材の取り外し方法の発明では、中空孔に補強材を添設したボルトで接合部材が被接合部材に接合された接合構造において、前記ボルトから前記補強材を取り除くことによって当該ボルトの締結力を低減し、この状態で前記ボルトごと前記接合部材を前記被接合部材から引き剥がすことを特徴とする。
本発明によれば、解体時に接合部材をボルトごと被接合部材から引き剥がすことができるため、接合部材と被接合部材とを完全に分離しなければならない場合でも、解体時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明に係る接合構造の第1の実施形態を示す斜視図、図2は図1に示す接合構造のII−II線による垂直断面図、図3は図1の接合構造に用いられるボルトの斜視図である。
接合構造1は、図1に示すように、車両のボディ(被接合部材)2を有しており、ボディ2にはワイヤーハーネス(接合部材)3がボルト5で接合されている。すなわち、ボディ2には、図2に示すように、ねじ孔21が形成されている。一方、ワイヤーハーネス3は、図1に示すように、電線束31の端部に丸形端子32が取り付けられた構造を具備している。また、ボルト5は、図3に示すように、雄ねじ部51に六角頭部52が連設された構造を具備している。そして、ボルト5の雄ねじ部51は、図2に示すように、丸形端子32のボルト挿通孔33に挿通されて、ボディ2のねじ孔21に螺合している。
ところで、ボルト5の雄ねじ部51には、図2に示すように、中空孔53が六角頭部52および雄ねじ部51をボルト5の軸心方向に貫通する形で形成されている。この中空孔53は、ボルト5の締結力(ボディ2のねじ孔21に対する螺着力)がワイヤーハーネス3の破断力より小さくなるように、その直径が決められている。
接合構造1は以上のような構成を有するので、車両の解体時には、ワイヤーハーネス3を把持してボディ2から引き剥がす。
すると、ボルト5に引き抜き力が作用するが、ボルト5は雄ねじ部51の断面積が最も小さいので、雄ねじ部51に応力集中が生じる。そのため、ボルト5の雄ねじ部51が細径化するように変形してボディ2のねじ孔21から脱離し、ボルト5がボディ2から容易に引き抜かれる。このとき、ワイヤーハーネス3の破断力はボルト5の締結力より大きいので、ワイヤーハーネス3が破断してしまう恐れはない。したがって、ワイヤーハーネス3は、ボルト5ごとボディ2から引き剥がされる。
その結果、公知技術1と異なり、車両の解体時に丸形端子32がボディ2側に残る事態は発生せず、2次工程でボルト5をボディ2から取り外す必要は生じない。したがって、丸形端子32とボディ2とが互いに異なる材質であって、産業廃棄物処理上の要請などから両者を完全に分離しなければならない場合であっても、車両の解体時間を短縮することができる。
しかも、従来の丸形端子32をそのまま(加工することなく)使用することができるので、接合構造1の製造コストを抑制することができる。
<第2の実施形態>
図4は本発明に係る接合構造の第2の実施形態を示す斜視図、図5は図4に示す接合構造のV−V線による垂直断面図、図6は図4の接合構造に用いられるボルトの分解斜視図である。
接合構造1は、図4に示すように、車両のボディ(被接合部材)2を有しており、ボディ2にはワイヤーハーネス(接合部材)3がボルト5で接合されている。すなわち、ボディ2には、図5に示すように、ねじ孔21が形成されている。一方、ワイヤーハーネス3は、図4に示すように、電線束31の端部に丸形端子32が取り付けられた構造を具備している。また、ボルト5は、図6に示すように、雄ねじ部51に六角頭部52が連設された構造を具備している。そして、ボルト5の雄ねじ部51は、図5に示すように、丸形端子32のボルト挿通孔33に挿通されて、ボディ2のねじ孔21に螺合している。
ところで、ボルト5の雄ねじ部51には、図5に示すように、中空孔53が六角頭部52および雄ねじ部51をボルト5の軸心方向に貫通する形で形成されている。この中空孔53は、ボルト5の締結力(ボディ2のねじ孔21に対する螺着力)がワイヤーハーネス3の破断力より小さくなるように、その直径が決められている。さらに、ボルト5の中空孔53には、図5および図6に示すように、合成樹脂製の補強材6が着脱自在に添設されており、補強材6は、中空孔53に挿入される円柱状の本体6aと、六角頭部52の上面に当接するフランジ6cとを備えている。
接合構造1は以上のような構成を有するので、車両の解体時には、まず、補強材6を引き抜いてボルト5の中空孔53から取り除く。すると、ボルト5の締結力が低減される。
次に、この状態でワイヤーハーネス3を把持してボディ2から引き剥がす。すると、ボルト5に引き抜き力が作用するが、ボルト5は雄ねじ部51の断面積が最も小さいので、雄ねじ部51に応力集中が生じる。そのため、ボルト5の雄ねじ部51が細径化するように変形してボディ2のねじ孔21から脱離し、ボルト5がボディ2から容易に引き抜かれる。このとき、ワイヤーハーネス3の破断力はボルト5の締結力より大きいので、ワイヤーハーネス3が破断してしまう恐れはない。したがって、ワイヤーハーネス3は、ボルト5ごとボディ2から引き剥がされる。
その結果、公知技術1と異なり、車両の解体時に丸形端子32がボディ2側に残る事態は発生せず、2次工程でボルト5をボディ2から取り外す必要は生じない。したがって、丸形端子32とボディ2とが互いに異なる材質であって、産業廃棄物処理上の要請などから両者を完全に分離しなければならない場合であっても、車両の解体時間を短縮することができる。
しかも、従来の丸形端子32をそのまま(加工することなく)使用することができるので、接合構造1の製造コストを抑制することができる。
また、ボルト5の中空孔53には補強材6が着脱自在に添設されているため、使用時には、補強材6をボルト5の中空孔53に挿通してボルト5の締結力を増大させるとともに、解体時には、補強材6をボルト5の中空孔53から取り除いてボルト5の締結力を低減することができる。したがって、ボルト5の中空孔53の直径を厳格に決める必要がなく、設計の自由度が高くなる。
なお、補強材6は合成樹脂製であるため、合成樹脂の変形容易性により、補強材6を取り除かないで解体することも可能である。
<第3の実施形態>
図7は本発明に係る接合構造の第3の実施形態を示す斜視図、図8は図7の接合構造に用いられるボルトの斜視図、図9は図7に示す接合構造の使用時の垂直断面図、図10は図7に示す接合構造の解体時の垂直断面図である。
接合構造1は、図7に示すように、車両のボディ(被接合部材)2を有しており、ボディ2にはワイヤーハーネス(接合部材)3がボルト5で接合されている。すなわち、ボディ2には、図9に示すように、ねじ孔21が形成されている。一方、ワイヤーハーネス3は、図7に示すように、電線束31の端部に丸形端子32が取り付けられた構造を具備している。また、ボルト5は、図8に示すように、雄ねじ部51に六角頭部52が連設された構造を具備している。そして、ボルト5の雄ねじ部51は、図9に示すように、丸形端子32のボルト挿通孔33に挿通されて、ボディ2のねじ孔21に螺合している。
ところで、ボルト5の雄ねじ部51には、図9に示すように、中空孔53が六角頭部52および雄ねじ部51をボルト5の軸心方向に貫通する形で形成されている。この中空孔53は、ボルト5の締結力(ボディ2のねじ孔21に対する螺着力)がワイヤーハーネス3の破断力より小さくなるように、その直径が決められている。さらに、ボルト5の中空孔53には、図8および図9に示すように、合成樹脂製の補強材6が着脱自在に添設されており、補強材6は、中空孔53に挿入される円柱状の本体6aと、本体6aの上側に一体に連設された取っ手6bとを備えている。
接合構造1は以上のような構成を有するので、車両の解体時には、まず、図9に示すように、補強材6をボルト5の中空孔53に押し込み、補強材6の本体6aをボディ2のねじ孔21より下方に位置させる。このとき、補強材6は取っ手6bを備えているので、補強材6の押し込み動作を円滑に行うことができる。すると、ボルト5の締結力が低減される。
次に、この状態でワイヤーハーネス3を把持してボディ2から引き剥がす。すると、ボルト5に引き抜き力が作用するが、ボルト5は雄ねじ部51の断面積が最も小さいので、雄ねじ部51に応力集中が生じる。そのため、ボルト5の雄ねじ部51が細径化するように変形してボディ2のねじ孔21から脱離し、ボルト5がボディ2から容易に引き抜かれる。このとき、ワイヤーハーネス3の破断力はボルト5の締結力より大きいので、ワイヤーハーネス3が破断してしまう恐れはない。したがって、ワイヤーハーネス3は、ボルト5ごとボディ2から引き剥がされる。
その結果、公知技術1と異なり、車両の解体時に丸形端子32がボディ2側に残る事態は発生せず、2次工程でボルト5をボディ2から取り外す必要は生じない。したがって、丸形端子32とボディ2とが互いに異なる材質であって、産業廃棄物処理上の要請などから両者を完全に分離しなければならない場合であっても、車両の解体時間を短縮することができる。
しかも、従来の丸形端子32をそのまま(加工することなく)使用することができるので、接合構造1の製造コストを抑制することができる。
また、ボルト5の中空孔53には補強材6が着脱自在に添設されているため、使用時には、図9に示すように、補強材6をボルト5の中空孔53に挿通してボルト5の締結力を増大させるとともに、解体時には、図10に示すように、補強材6をボルト5の中空孔53に押し込んでボルト5の締結力を低減することができる。したがって、ボルト5の中空孔53の直径を厳格に決める必要がなく、設計の自由度が高くなる。
なお、解体時に、補強材6をボルト5の中空孔53に押し込む代わりに、補強材6をボルト5の中空孔53から引き抜いても構わない。このとき、補強材6の本体6aがボディ2のねじ孔21より上方に移動すれば、補強材6を完全に取り去る必要はない。このように、補強材6は、押し込みと引き抜きの双方に対応しているので、解体作業時の自由度が高くなる。
また、補強材6は合成樹脂製であるため、合成樹脂の変形容易性により、補強材6を取り除かないで解体することも可能である。
<第4の実施形態>
図11は本発明に係る接合構造の第4の実施形態を示す斜視図、図12は図11に示す接合構造の使用時の垂直断面図、図13は図11に示す接合構造の解体時の垂直断面図である。
接合構造1は、図11に示すように、車両のボディ(被接合部材)2を有しており、ボディ2にはワイヤーハーネス(接合部材)3がボルト5で接合されている。すなわち、ボディ2には、図12に示すように、ねじ孔21が形成されている。一方、ワイヤーハーネス3は、図11に示すように、電線束31の端部に丸形端子32が取り付けられた構造を具備している。また、ボルト5は、図12に示すように、雄ねじ部51に六角頭部52が連設された構造を具備している。そして、ボルト5の雄ねじ部51は、丸形端子32のボルト挿通孔33に挿通されて、ボディ2のねじ孔21に螺合している。
ところで、ボルト5の雄ねじ部51には、図13に示すように、中空孔53が六角頭部52側にのみ開口する形でボルト5の軸心方向に形成されている。この中空孔53は、ボルト5の締結力(ボディ2のねじ孔21に対する螺着力)がワイヤーハーネス3の破断力より小さくなるように、その直径および深さが決められている。さらに、ボルト5の中空孔53には、図12に示すように、合成樹脂製の補強材6が着脱自在に添設されており、補強材6は、中空孔53に挿入される円柱状の本体6aと、本体6aの上側に一体に連設された取っ手6bとを備えている。
接合構造1は以上のような構成を有するので、車両の解体時には、まず、図13に示すように、補強材6をボルト5の中空孔53に押し込み、補強材6の本体6aをボディ2のねじ孔21より下方に位置させる。このとき、補強材6は取っ手6bを備えているので、補強材6の押し込み動作を円滑に行うことができる。すると、ボルト5の締結力が低減される。
次に、この状態でワイヤーハーネス3を把持してボディ2から引き剥がす。すると、ボルト5に引き抜き力が作用するが、ボルト5は雄ねじ部51の断面積が最も小さいので、雄ねじ部51に応力集中が生じる。そのため、ボルト5の雄ねじ部51が細径化するように変形してボディ2のねじ孔21から脱離し、ボルト5がボディ2から容易に引き抜かれる。このとき、ワイヤーハーネス3の破断力はボルト5の締結力より大きいので、ワイヤーハーネス3が破断してしまう恐れはない。したがって、ワイヤーハーネス3は、ボルト5ごとボディ2から引き剥がされる。
その結果、公知技術1と異なり、車両の解体時に丸形端子32がボディ2側に残る事態は発生せず、2次工程でボルト5をボディ2から取り外す必要は生じない。したがって、丸形端子32とボディ2とが互いに異なる材質であって、産業廃棄物処理上の要請などから両者を完全に分離しなければならない場合であっても、車両の解体時間を短縮することができる。
しかも、従来の丸形端子32をそのまま(加工することなく)使用することができるので、接合構造1の製造コストを抑制することができる。
また、ボルト5の中空孔53には補強材6が着脱自在に添設されているため、使用時には、図12に示すように、補強材6をボルト5の中空孔53に挿通してボルト5の締結力を増大させるとともに、解体時には、図13に示すように、補強材6をボルト5の中空孔53に押し込んでボルト5の締結力を低減することができる。したがって、ボルト5の中空孔53の直径を厳格に決める必要がなく、設計の自由度が高くなる。
なお、解体時に、補強材6をボルト5の中空孔53に押し込む代わりに、補強材6をボルト5の中空孔53から引き抜いても構わない。このとき、補強材6の本体6aがボディ2のねじ孔21より上方に移動すれば、補強材6を完全に取り去る必要はない。このように、補強材6は、押し込みと引き抜きの双方に対応しているので、解体作業時の自由度が高くなる。
また、補強材6は合成樹脂製であるため、合成樹脂の変形容易性により、補強材6を取り除かないで解体することも可能である。
<その他の実施形態>
上述の実施形態においては、ボディ2にねじ孔21が形成され、そのねじ孔21にボルト5の雄ねじ部51が螺合した接合構造1について説明したが、ボルト5にナット(図示せず)を組み合わせてワイヤーハーネス3の丸形端子32を固定するようにしてもよい。このとき、そのナットをボディ2の裏面に溶接しても構わない。
上述の実施形態においては、丸形端子32を備えたワイヤーハーネス3について説明したが、丸形端子32に代えて角先開形端子(クワガタ端子)、ホック形端子などを備えたワイヤーハーネス3に本発明を適用することもできる。また、複数の端子が結合される複合端子を備えたワイヤーハーネス3に本発明を適用することも可能である。
上述の実施形態においては、接合部材がワイヤーハーネス3である場合について説明したが、ワイヤーハーネス3以外の接合部材に本発明を適用することもできる。例えば、ボルトによって固定されるジャンクションボックス(電気接続箱)、リレーボックスやECU(電子ユニット)などの固定に本発明を適用することも可能である。
上述の実施形態においては、被接合部材が車両のボディ2である場合について説明したが、ボディ2以外の被接合部材に本発明を適用することもできる。
上述した第2の実施形態においては、いちいち補強材6を取り外さなくても解体できるように合成樹脂製の補強材6を用いる場合について説明したが、補強材6の材質は合成樹脂に限るわけではない。解体時に補強材6を取り外すことを厭わないのであれば、金属、繊維強化プラスチックなど各種の材質からなる補強材6を使用することができる。
本発明は、自動車、航空機、電車、製造プラント、電化製品、OA機器その他の産業分野に広く適用することができる。
本発明に係る接合構造の第1の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す接合構造のII−II線による垂直断面図である。 図1の接合構造に用いられるボルトの斜視図である。 本発明に係る接合構造の第2の実施形態を示す斜視図である。 図4に示す接合構造のV−V線による垂直断面図である。 図4の接合構造に用いられるボルトの分解斜視図である。 本発明に係る接合構造の第3の実施形態を示す斜視図である。 図7の接合構造に用いられるボルトの斜視図である。 図7に示す接合構造の使用時の垂直断面図である。 図7に示す接合構造の解体時の垂直断面図である。 本発明に係る接合構造の第4の実施形態を示す斜視図である。 図11に示す接合構造の使用時の垂直断面図である。 図11に示す接合構造の解体時の垂直断面図である。 従来の接合構造の一例を示す斜視図である。 図14に示す接合構造のXV−XV線による垂直断面図である。 図14の接合構造に用いられるボルトの斜視図である。 従来の接合構造の別の例に用いられる丸形端子の斜視図である。
符号の説明
1……接合構造
2……ボディ(被接合部材)
21……ねじ孔
3……ワイヤーハーネス(接合部材)
31……電線束
32……丸形端子
33……ボルト挿通孔
5……ボルト
51……雄ねじ部
52……六角頭部
53……中空孔
6……補強材
6a……本体
6b……取っ手
6c……フランジ

Claims (6)

  1. 接合部材が被接合部材にボルトで接合された接合構造であって、
    前記ボルトは、雄ねじ部に中空孔が形成されていることを特徴とする接合構造。
  2. 前記中空孔は、前記ボルトの締結力が前記接合部材の破断力より小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記中空孔には、補強材が添設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の接合構造。
  4. 前記補強材は、着脱自在であることを特徴とする請求項3に記載の接合構造。
  5. 接合部材が被接合部材にボルトで接合された接合構造において、
    前記ボルトの締結力を低減した状態で当該ボルトごと前記接合部材を前記被接合部材から引き剥がすことを特徴とする、接合部材の取り外し方法。
  6. 中空孔に補強材を添設したボルトで接合部材が被接合部材に接合された接合構造において、
    前記ボルトから前記補強材を取り除くことによって当該ボルトの締結力を低減し、
    この状態で前記ボルトごと前記接合部材を前記被接合部材から引き剥がすことを特徴とする、接合部材の取り外し方法。
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