JP2007131659A - 食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物 - Google Patents

食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】リンス剤を用いることなく、洗浄性、貯蔵安定性に優れ、汚れの除去と同時に食器の乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にする食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を1種以上有するモノマー単位(a)を有する水溶性高分子化合物と、(B)炭酸ナトリウム、炭酸カリウムから選ばれる1種以上の炭酸塩とを含み、かつ、炭酸ナトリウム/炭酸カリウムの重量比が、0/100〜90/10である食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は食器洗浄機で使用するための粉体洗浄剤組成物に関するものである。特に業務用の食器洗浄機で使用するための粉体洗浄剤組成物に関するものである。本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、洗浄性、貯蔵安定性に優れ、かつリンス剤を用いなくても、陶磁器、ガラス、プラスチックなどの食器の洗浄において、汚れの除去と同時に食器やグラスの乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にする。
食器洗浄機は汚れた皿、グラス、料理器具などの食器を洗浄する設備であり、家庭やレストラン、喫茶店などの厨房で使用されている。通常、食器洗浄は洗浄工程―濯ぎ工程の順で行われ、洗浄工程には手洗い用食器洗浄剤と異なる、蛋白質や油脂などの食器汚れを分解して除去するために水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤が配合された、無泡性或いは低泡性の食器洗浄機用洗浄剤が使用されている。
食器洗浄機用洗浄剤組成物の形態としては、液体、固体及び粉体が挙げられる。液体洗浄剤組成物の場合、洗浄回数が多いレストラン、喫茶店などの厨房ではポンプにより洗浄タンク内に自動供給装置で供給している。しかし、有効成分が少ないため液体洗浄剤組成物の使用量が多くなり、20L程度の大きなポリエチレン製容器に入った重量物を使用している。したがって、液体洗浄剤組成物の交換作業は重労働であり、また、広い設置場所を必要とする。更にポリエチレン製容器は難燃性、難生分解性であるため廃棄の問題も発生している。
固体洗浄剤組成物の場合、洗浄回数が多いレストラン、喫茶店などの厨房ではプラスチックなどの容器に入った固体洗浄剤組成物を業務用食器洗浄機専用ホッパーにセットして、水や温水をスプレーやシャワーなどで固体洗浄剤組成物に噴霧して、溶解した洗浄液を洗浄タンク内に自動供給装置で供給している。しかし、固体洗浄剤組成物は溶解性が悪く、供給初期には短時間で溶解しきれず、洗浄液の濃度が不足して業務用食器洗浄機食器洗浄機が停止することがある。
溶解性を改善するために粉体洗浄剤組成物が開発されている。家庭では一般に粉体洗浄剤組成物が使用されており、プラスチックなどの容器に入った食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を必要量だけ食器洗浄機に直接投入している。レストラン、喫茶店などの厨房では粉体洗浄剤組成物を業務用食器洗浄機専用ホッパーにセットして、水や温水をスプレーやシャワーなどで粉体洗浄剤組成物に噴霧して、溶解した洗浄液を洗浄タンク内に自動供給装置で供給している。或いはパウチ容器等に充填された粉体洗浄剤組成物を業務用食器洗浄機専用ホッパーに移しかえて、水や温水をスプレーやシャワーなどで粉体洗浄剤組成物に噴霧して、溶解した洗浄液を洗浄タンク内に自動供給装置で供給している。
また、レストラン、喫茶店などの厨房で使用されている業務用食器洗浄機には、界面活性剤が配合されたリンス剤が濯ぎ工程で使用されている。
リンス剤は食器の乾燥を速め、ウォータースポットとよばれる白斑を低減して美観良く仕上げるために使用されている。ウォータースポットは食器表面に付着した水滴が流れ落ちる前に乾燥して、カルシウム、マグネシウム、シリカなどの硬度成分が食器表面に沈着したものである。特にガラス製食器の場合は美観を大きく損なう。
一般的にリンス剤にはグリセリン脂肪酸エステルやソルビタン脂肪酸エステルなどのノニオン性界面活性剤が配合されており、濯ぎ水を乳化して食器との表面張力を下げて水滴を流れ落ちやすくする。その結果、食器の乾燥が速くなり、ウォータースポットを低減させることができる。したがって、食器の使用頻度が高いレストランや喫茶店ではリンス剤を使用している。
しかし、リンス剤にはウォータースポットを低減する効果は認められるものの、決して満足できるものではなく、レストランや喫茶店などでは、食器に付着したウォータースポットを取り除くため、タオルで拭き取る作業を行っている。また、リンス剤は濯ぎ工程で使用されるため、洗浄工程で使用される洗浄剤とは異なる供給装置が必要である。更に、リンス剤の購入費や在庫管理費が必要となり、レストランや喫茶店では大きな負担となっているのが実状である。
特許文献1には、正電荷を含むポリマー、リン酸塩スケール形成を抑制する水溶性ポリマーを含有し、塩化ナトリウムや濯ぎ補助組成物の非存在下でも優れた洗浄効果とガラス外観を示す食器洗浄機用洗浄剤組成物が開示されている。特許文献2、3には、カチオン性ないし両性の水溶性高分子化合物を食器洗浄機の洗浄剤組成物に用いることが開示されている。
特表2004−508456号公報 国際公開第99/58633号パンフレット 欧州特許出願公開第0835925号明細書
粉体洗浄剤組成物にカチオン性ないし両性の水溶性高分子化合物を配合する場合、粉体洗浄剤組成物に含まれる水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ剤によって粉体洗浄剤組成物の着色、ケーキングやブロッキングなどの貯蔵安定性が著しく低下すると共に、貯蔵後の洗浄性が著しく低下するという問題がある。
従って、本発明の課題は、陶磁器、ガラス、プラスチックなどの食器の洗浄において、リンス剤を用いることなく、洗浄性、貯蔵安定性に優れ、汚れの除去と同時に食器の乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にする食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、(A)分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を1種以上含むモノマー単位(a)を有する水溶性高分子化合物〔以下、(A)成分という〕と、(B)炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムから選ばれる1種以上の炭酸塩〔以下、(B)成分という〕とを含み、かつ、炭酸ナトリウム/炭酸カリウムの重量比が、0/100〜90/10である食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物に関する。
本発明によれば、陶磁器、ガラス、プラスチックなどの食器の洗浄に用いたときに、濯ぎ水等にリンス剤を用いることなく、洗浄性、貯蔵安定性に優れ、汚れの除去と同時に食器の乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にする食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物が提供される。
本発明では、炭酸ナトリウム/炭酸カリウムの重量比が、0/100〜90/10の範囲で炭酸カリウムを含むことによって、(A)成分の安定性が良好となり、着色、ケーキングやブロッキングなどが発生することなく、貯蔵安定性に優れた食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を得ることができる。
<(A)成分>
(A)成分は、分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を1種以上含むカチオン性のモノマー単位(a)を有する水溶性高分子化合物である。
表面吸着力の観点から、(A)成分はモノマー単位(a)を全モノマー単位に対して10〜99モル%、好ましくは30〜90モル%、より好ましくは50〜90モル%、特に好ましくは60〜80モル%含む。このモル%は、〔モノマー単位(a)のモル数/全モノマー単位のモル数〕×100により算出される。
モノマー単位(a)を構成するために用いられるモノマーとしては、下記一般式(1)の化合物及び一般式(2)の化合物から選ばれる1種以上が好適である。
Figure 2007131659
[式中、R1、R2、R3、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基又は炭素数1〜3のアルキル基である。X、Yは、それぞれ独立して、炭素数1〜12のアルキレン基、−COOR12−、−CONHR12−、−OCOR12−、−R13−OCO−R12−から選ばれる基である。ここでR12、R13は、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基である。R4は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR12C=C(R3)−X−である。R5は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基であり、R6はヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、又はベンジル基であり、R6がアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はベンジル基の場合は、Z-は陰イオンを示す。R6がカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基を含む場合、Z-は存在せず、R6中のこれらの基は陰イオンとなる。Z-の陰イオンとしては、たとえばハロゲンイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていてもよい芳香族スルホン酸イオン、ヒドロキシイオンを挙げることができる。R10は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR78C=C(R9)−Y−である。R11は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。]
一般式(1)の化合物として具体的に好ましいものはアクリロイル(又はメタクリロイル)アミノアルキル(炭素数1〜5)−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシアルキル(炭素数1〜5)−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、N−(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、N,N−ジ(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩が好適であり、特にジアリルジメチルアンモニウム塩が良好である。
一般式(2)の化合物として具体的に好ましいものはアクリロイル(又はメタクリロイル)アミノアルキル(炭素数1〜5)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシアルキル(炭素数1〜5)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N,N−ジ(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N−アルキル(炭素数1〜3)アミン、アリルアミン、ジアリルメチルアミン、ジアリルアミンが好適であり、特に、アリルアミン、ジアリルメチルアミン、ジアリルアミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)アミノプロピル−N,N−ジメチルアミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシエチル−N,N−ジメチルアミンが良好である。
(A)成分は、分子中に、−SO2−で表されるモノマー単位(b)を有することが好ましい。このようなモノマー単位(b)を重合体に導入する方法としては、所定量のSO2ガスを一般式(1)の化合物及び/又は一般式(2)の化合物を含有する溶液に吹き込み、過酸化ベンゾイル、t−ブチルハイドロペルオキシド、クメンハイドロペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレルニトリロ、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、過酢酸、過安息香酸、過硫酸塩、過酸化水素から選ばれる重合開始剤を用いて重合することで得られる。重合時には溶媒を用いることができ、具体的には水、メタノール、エタノール、プロパノールから選ばれるアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンから選ばれるケトン類、ジメチルスルホキサイド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルイミダゾリジノン、アセトニトリル、プロピオニトリル、トルエン、キシレン、ヘキサンを用いることが可能である。重合温度は溶媒や開始剤の組み合わせにより異なり、好ましくは−20〜200℃、好ましくは−10〜100℃である。また、本発明では光や放射線によっても重合することが可能であり、特に300〜450nmの波長の光を照射することで効率良く重合することができる。
仕上がり性の観点から、モノマー単位(b)/モノマー単位(a)のモル比は0.01〜1が好ましく、より好ましくは0.03〜0.75、更に好ましくは0.05〜0.5である。
(A)成分は、分子中に、アニオン性のモノマー単位(c)を有することができ、その場合、表面吸着力及び仕上がり性のバランスから、モノマー単位(c)/モノマー単位(a)のモル比は、0.1〜9、更には0.2〜7、特には0.3〜4が好ましい。モノマー単位(c)の由来となるアニオン性モノマーとしては、下記(i)から選ばれるモノマーが挙げられる。
(i)アクリル酸又はその塩、メタクリル酸又はその塩、マレイン酸又はその塩、無水マレイン酸、スチレンスルホン酸塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩、アリルスルホン酸塩、ビニルスルホン酸塩、メタリルスルホン酸塩、スルホプロピルメタクリレート、リン酸モノ−ω−メタクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜12)から選ばれる化合物
また、本発明の(A)成分は、分子中に、ノニオン性のモノマー単位(d)を有することもできる。モノマー単位(d)の由来となるノニオン性モノマーとしては、下記(ii)〜(iv)から選ばれるモノマーが挙げられる。
(ii)アクリル(又はメタクリル)アミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアクリル(又はメタクリル)アミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアミノメチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N−ビニル−2−カプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリドンから選ばれるアミド基含有化合物
(iii)アクリル酸(又はメタクリル酸)アルキル(炭素数1〜5)、アクリル酸(又はメタクリル酸)2−ヒドロキシエチル、アクリル酸(又はメタクリル酸)−N,N−ジメチルアミノアルキル(炭素数1〜5)、酢酸ビニルから選ばれるエステル基含有化合物
(iv)エチレン、プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、n−ペンテン、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、n−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンから選ばれるオレフィン系化合物
これらの中でも、仕上がり性の観点から、特に(i)又は(ii)のモノマー由来のモノマー単位が好ましく、中でも(i)のモノマー由来のモノマー単位が最も好ましく、これらの中でもアクリル酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩、メタクリル酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩、マレイン酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩が好ましい。ここで(i)のモノマー由来のモノマー単位の対イオンは、含有する重合体のカチオン基部分であっても良い。
(A)成分が、分子中に、モノマー単位(d)を有する場合、モノマー単位(d)/モノマー単位(a)のモル比は、仕上がり性の観点から、0.05〜1、更には0.1〜0.75、特には0.2〜0.5が好ましい。
(A)成分は重量平均分子量が好ましくは1,000〜6,000,000、より好ましくは1,000〜3,000,000、さらに好ましくは1,000〜1,000,000、特に好ましくは5,000〜500,000であり、この重量平均分子量はアセトニトリルと水の混合溶媒(リン酸緩衝液)を展開溶媒とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーでポリエチレングリコールを標準物質として求めたものである。
(A)成分は、モノマー単位(a)、モノマー単位(b)及び好ましくはモノマー単位(c)、(d)が、重合体中の主鎖または側鎖のいずれに存在していても構わない。これらはランダム重合したもの、ブロック重合したものでも、グラフト重合したものなどでも構わない。本発明ではモノマー単位(a)、モノマー単位(b)及びモノマー単位(c)のみから構成される重合体を用いることが最も好ましい。
<(B)成分>
(B)成分としては、洗浄性、汚れによるpHの変動抑制、及び貯蔵安定性の観点から炭酸ナトリウム、炭酸カリウムから選ばれる1種以上の炭酸塩である。市販されている平均粒子径が50〜600μmのデンス灰を用いてもよい。
本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物には、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を含有することができる。特にノニオン性界面活性剤が好ましく、具体的には、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレンオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンオキシエチレンオキシプロピレングリコールなどが挙げられる。
洗浄性の観点から、下記一般式(3)で表されるノニオン性界面活性剤〔以下、(C)成分という〕が好適に用いられる。
14−(AO)n−R15 (3)
[式中、R14、R15は、それぞれ独立して、水素原子、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜24のアルキル基である。nは平均付加モル数であり、1〜500の数である。AOは同一又は異なってエチレン基、プロピレン基、又はブチレン基である。]
(C)成分の一般式(3)中、R14、R15はそれぞれ独立して、好ましくは水素原子、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜18のアルキル基、より好ましくは水素原子、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数8〜14のアルキル基である。また、一般式(3)中、nは平均付加モル数であり、好ましくは1〜400、より好ましくは1〜350、更に好ましくは1〜200、特に好ましくは1〜100の数である。また、一般式(3)中、AOは同一又は異なって、好ましくはエチレン基、プロピレン基である。
更に、洗浄性及び無泡性や低泡性の観点から、下記一般式(4)で表されるノニオン性界面活性剤、及び一般式(5)で表されるノニオン性界面活性剤から選ばれる1種以上のノニオン性界面活性剤〔以下、(D)成分という〕が好ましい。
HO(CH2CH2O)a(CH(CH3)CH2O)b(CH2CH2O)cH (4)
HO(CH(CH3)CH2O)d(CH2CH2O)e(CH(CH3)CH2O)fH (5)
〔式中、a、b、c、d、e及びfは平均付加モル数であり、それぞれ独立して、1〜350の数である。〕
一般式(4)、(5)において、a、b、c、d、e及びfは、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)ないしプロピレンオキシド(以下、POと表記する)の平均付加モル数であり、それぞれ独立して、1〜350の数である。
(D)成分は、何れも、EOとPOの合計中、EOを10モル%以上含むことが好ましく、これを満たすようにa、b、c、d、e及びfを選定することが好ましい。
また、(D)成分の重量平均分子量は、1,000〜15,000が好ましく、より好ましくは1,500〜6,000である。(D)成分は、「プルロニック」、「プルロニックR」の商品名でBASF社から入手可能である。(D)成分としては、低泡性の観点から、式(5)のノニオン性界面活性剤が好ましい。
本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、ビルダーと称される化合物を含有することができる。ビルダーの作用としては、金属キレート作用、アルカリ緩衝作用、及び固体粒子分散作用が重要である。
無機ビルダーとしては、リン酸塩、珪酸塩、硫酸塩などが挙げられる。具体的には、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、1号珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、メタ珪酸ナトリウム、オルソ珪酸ナトリウム、セスキ珪酸ナトリウム、硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
有機ビルダーとしては、(イ)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,2−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸などのホスホン酸の塩、(ロ)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸などのホスホノカルボン酸の塩、(ハ)アスパラギン酸、グルタミン酸などのアミノ酸の塩、(ニ)ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩などのアミノポリ酢酸塩、(ホ)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−2,2,5,5−テトラカルボン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、スルホコハク酸、リンゴ酸、グルコン酸などの有機酸の塩、(ヘ)ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸/ポリマレイン酸共重合高分子化合物及びその塩などが挙げられる。
洗浄性、金属キレート効果及び固体粒子分散効果の観点から、全ビルダー量は本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物に対して、好ましくは10〜99.9重量%、更に好ましくは20〜99重量%、特に好ましくは30〜95重量%である。
また、本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、有機高分子化合物を含有することができる。具体的には、デキストリン、カラギーナン、キサンタンガム、グァーガム、ペクチン、ローカストビンガム、あるいはこれらの誘導体、加工デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの多糖類、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシドなどの合成高分子化合物などが挙げられる。これらは、貯蔵安定性の観点から、本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物に対して、好ましくは0.1〜20重量%、更に好ましくは0.5〜15重量%、特に好ましくは1〜10重量%である。
その他、公知の任意の成分として、酵素、漂白剤、消泡剤、防錆剤、ハイドロトロープ剤、シリカ化合物などの表面改質剤、香料などを含有することができる。上記の成分は、国際公開第99/58633号パンフレットに記載されているものを参照できる。
<食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物>
本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、平均粒子径が、貯蔵安定性及び溶解製の観点から、10〜1,000μmであり、好ましくは50〜800μm、より好ましくは100〜600μmである。
本発明に記載の平均粒子径はメジアン径であり、JIS Z 8801に規定の篩を用いて求める。例えば、目開きが2000μm、1400μm、1000μm、710μm、500μm、350μm、250μm、180μm、125μmである9段階の篩と受け皿を用い、ロータップマシーン(HEIKOSEISAKUSHO製、タッピング:156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、100gの試料を5分間振動させた後、篩目開きのサイズによる質量分率から各粒径の粒子の割合を測定し、平均粒子径を求める。
本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、(A)成分を、仕上がり性の観点から、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%、更に好ましくは0.1〜3重量%、特に好ましくは0.5〜2重量%含有する。
本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、(B)成分を、洗浄性及び貯蔵安定性の観点から、好ましくは5〜90重量%、より好ましくは10〜80重量%、更に好ましくは20〜80重量%。特に好ましくは30〜70重量%含有する。
(B)成分は、炭酸ナトリウム/炭酸カリウムの重量比が、0/100〜90/10である。このような範囲で炭酸カリウムを含むことによって、(A)成分の安定性が良好となり、その結果、食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の着色、ケーキングやブロッキングなどが発生することなく、貯蔵安定性に優れた食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を得ることができる。洗浄性、貯蔵安定性及び原料コストのバランスから、炭酸ナトリウム/炭酸カリウムの重量比は、好ましくは0/100〜80/20、より好ましくは10/90〜70/30、更に好ましくは20/80〜60/40である。
また、本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、使用にあっては水等で適当な濃度に希釈した洗浄液として用いられることが好ましく、かかる洗浄液中の(A)成分の濃度は、仕上がり性の観点から、好ましくは0.1〜100ppm(重量比)、より好ましくは0.5〜80ppm、更に好ましくは1〜50ppm、特に好ましくは3〜30ppmである。また、かかる洗浄液中の(B)成分の濃度は、洗浄力の観点から、好ましくは10〜2,000ppm、より好ましくは50〜1,000ppm、更に好ましくは100〜800ppm、特に好ましくは200〜600ppmである。
本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物において、(A)成分と(B)成分の重量比は、貯蔵安定性、洗浄性及び仕上がり性のバランスから、(A)/(B)の重量比が、0.001〜1である。好ましくは0.005〜0.5、より好ましくは0.005〜0.3、更に好ましくは0.01〜0.2、特に好ましくは0.01〜0.1である。
本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を用いた業務用食器洗浄機による洗浄の際には、該組成物は、供給装置によって業務用食器洗浄機内部に一定量任意に移送され、適正な洗浄液の濃度が維持される。業務用食器洗浄機専用ホッパーに食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物が充填されたプラスチック等の容器ごと決められた方向にセットして、或いはパウチ容器等に充填された食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を業務用食器洗浄機専用ホッパーに移しかえて、水や温水をスプレーやシャワーなどで食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物に噴霧して、溶解した洗浄液を業務用食器洗浄機内部へ供給される。
本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、洗浄液中の濃度が0.04〜0.5重量%で使用されるが、経済性及び洗浄性の観点から、0.05〜0.3重量%が好ましく、さらに0.07〜0.25重量%が好ましい。食器の洗浄時間は、洗浄性の観点から、10秒〜3分が好ましく、さらに好ましくは、20秒〜2分である。洗浄液の洗浄温度は、短時間での洗浄性を高めるためには、非常に重要で40℃以上が好ましく、特に40〜70℃が好ましい。食器は洗浄された後、通常、同じ業務用食器洗浄機にて速やかに水、温水、又は70〜90℃の熱水で濯ぎが行われる。本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、リンス剤を用いなくても、食器の乾燥を速め、ウォータースポットの低減を可能にすることができるので、濯ぎは水、温水、又は70〜90℃の熱水のみで行うことができる。
業務用食器洗浄機により食器を連続洗浄する場合、食器による洗浄液の持ち出しや、洗浄槽への濯ぎ水のキャリーオーバーなどによって、洗浄回数とともに洗浄液の濃度が減少する。適切な洗浄液の濃度を維持するため、自動供給装置によって適正濃度となるように食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物が供給される。
食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の自動供給装置としては、特に限定されるものではないが、洗浄液の濃度をセンシングし、シグナルを受信して、水や温水をスプレーやシャワー状で食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物に噴霧して、必要量の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を供給する。
この自動供給装置は、1日の洗浄回数が非常に多い業務用には好適に用いられ、洗浄回数毎の手投入に比べ、格段に手間が省けるという利点があり、またそれ以外に、1日中(洗浄中)適正濃度を維持することが容易となる。
本発明によれば、上記本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を用いて食器洗浄機により食器を洗浄し、その後、リンス剤を含有しない濯ぎ水により濯ぎ処理を行う、食器の洗浄方法が提供される。
表1に示した配合組成の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を調製し、以下の方法で洗浄性、仕上がり性(乾燥速度とウォータースポット)及び貯蔵安定性を評価した。結果を表1に示す。
〔1〕洗浄性評価
・モデル汚垢の作製
新品の直径20cm磁器製皿の中央部に、卵黄4gを刷毛で直径約16cmの円形に均一塗布し、80℃に設定した電気乾燥機に入れた。30分後、卵黄を塗布した磁器製皿を取り出して、自然冷却したものをモデル汚垢として洗浄性評価に用いた。
・評価方法
業務用食器洗浄機〔三洋電機(株)製 SANYO DR53〕の洗浄槽(38L)に食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物19gを投入して、50℃の温水で溶解させた。専用ラックにモデル汚垢を塗布した磁器製皿4枚をセットして、50℃の洗浄液にて40秒間洗浄した後、リンス剤を用いることなく80℃の濯ぎ水にて8秒間濯いだ。専用ラックから磁器製皿を取り出し、エリスロシン色素1重量%水溶液にて着色させて、以下に示した判定基準にて洗浄性を評価した。
*洗浄性の判定基準
◎;着色痕は全く認められず、完全に汚れが除去
○;僅かな着色痕を認めるが、殆どの汚れが除去
△;明らかに着色痕を認め、半量程度の汚れが残留
×;殆どに着色痕が認められ、多くの汚れが残留
その結果を表1に示した。本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、洗浄性に優れていることが明らかとなった。
〔2〕仕上がり性評価
・モデル汚垢の作製
新品の8オンスグラスに牛乳1gを塗布した後、60℃にて2時間乾燥したものをモデル汚垢として仕上がり性評価に用いた。
・評価方法
業務用食器洗浄機〔三洋電機(株)製 SANYO DR53〕の洗浄槽(38L)に食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物19gを投入して、50℃の温水で溶解させた。専用ラックにモデル汚垢を塗布した8オンスグラス4個をセットして、50℃の洗浄液にて40秒間洗浄した後、リンス剤を用いることなく80℃の濯ぎ水にて8秒間濯いだ。専用ラックから8オンスグラスを取り出し、25℃にて乾燥させた。以下に示した判定基準にて乾燥速度とウォータースポットに関する仕上がり性を評価した。
*乾燥速度の判定基準
◎;グラス1個あたりの平均で、1時間未満で乾燥
○;グラス1個あたりの平均で、1時間以上、1時間30分未満で乾燥
△;グラス1個あたりの平均で、1時間30分以上、2時間未満で乾燥
×;グラス1個あたりの平均で、2時間以上で乾燥
*ウォータースポットの判定基準
◎;ウォータースポットの数がグラス1個あたりの平均で10個未満
○;ウォータースポットの数がグラス1個あたりの平均で10個以上20個未満
△;ウォータースポットの数がグラス1個あたりの平均で20個以上40個未満
×;ウォータースポットの数がグラス1個あたりの平均で40個以上
その結果を表1に示した。本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、濯ぎ水にリンス剤を用いることなく、乾燥を速め、ウォータースポットを低減することが明らかとなった。
〔3〕貯蔵安定性評価
・評価方法
表1に示した食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物2Kgをポリエチレン製容器に入れて密封した後、温度40℃、湿度50RH%に設定された環境試験室に1ヶ月間貯蔵した。一ヶ月後の粉体流動性を測定して貯蔵安定性を評価した。
・粉体流動性
JIS K 3362記載の見掛け密度用測定器を安定な台上に置いて水平に調整した。この測定器のダンパーを閉じた状態にして、食器洗浄用粉体洗浄剤組成物100mLを加えた。ダンパーを全開にして、食器洗浄用粉体洗浄剤組成物100mLが全て流れ落ちる時間を測定した。
その結果を表1に示した。本発明の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物は、粉体流動性に優れており、貯蔵安定性に優れていることが明らかとなった。
Figure 2007131659
(注)表中の成分は以下のものである。
・高分子化合物A:塩化ジアリルジメチルアンモニウムとマレイン酸とSO2(モル比70/25/5)の共重合体(有効分25重量%の水溶液として使用、表中は該水溶液の量を示した。)
・高分子化合物B:塩化ジアリルジメチルアンモニウムとSO2(モル比50/50)の共重合体(有効分50重量%の水溶液として使用、表中は該水溶液の量を示した。)
・高分子化合物C:塩化ジアリルジメチルアンモニウムとアクリル酸(モル比64/36)の共重合体、Merquat280(Calgon社製、有効分40重量%の水溶液として使用、表中は該水溶液の量を示した。)
・ノニオン性界面活性剤A:PO・EO・POブロックポリマー、Pluronic RPE2520(BASF社製)
・ノニオン性界面活性剤B:脂肪族アルコールアルコキシレート、Plurafac LF403(BASF社製)
・ノニオン性界面活性剤C:分岐鎖脂肪族アルコールアルコキシレート、ソフタノール70H(日本触媒社製)
・アクリル酸/マレイン酸コポリマー、ナトリウム塩:Sokalan CP5 Granules(BASF社製)
・加工デンプン:ラクトウェイ2(松谷化学社製)

Claims (5)

  1. (A)分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を1種以上含むモノマー単位(a)を有する水溶性高分子化合物と、(B)炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムから選ばれる1種以上の炭酸塩とを含み、かつ、炭酸ナトリウム/炭酸カリウムの重量比が、0/100〜90/10である食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物。
  2. 前記(A)水溶性高分子化合物が、分子中に、−SO2−で表されるモノマー単位(b)を有し、モノマー単位(a)を全モノマー単位に対して10〜99モル%含み、かつモノマー単位(b)/モノマー単位(a)のモル比が0.01〜1である請求項1記載の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物。
  3. 前記(A)水溶性高分子化合物のモノマー単位(a)が、下記一般式(1)で表される化合物及び/又は一般式(2)で表される化合物に由来する請求項1又は2記載の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物。
    Figure 2007131659

    [式中、R1 、R2 、R3 、R7 、R8 、R9 は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基又は炭素数1〜3のアルキル基である。X、Yは、それぞれ独立して、炭素数1〜12のアルキレン基、−COOR12 −、−CONHR12 −、−OCOR12 −、−R13 −OCO−R12 −から選ばれる基である。ここでR12 、R13 は、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基である。R4 は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR12 C=C(R3 )−X−である。R5 は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基であり、R6 はヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、又はベンジル基であり、R6 がアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はベンジル基の場合は、Z-は陰イオンを示す。R6 がカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基を含む場合、Z-は存在せず、R6 中のこれらの基は陰イオンとなる。R10 は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR78 C=C(R9 )−Y−である。R11 は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。]
  4. 前記(A)水溶性高分子化合物が、分子中に、アニオン性のモノマー単位(c)を有し、その場合、モノマー単位(c)/モノマー単位(a)のモル比は、0.1〜9である請求項1〜3の何れか1項記載の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物。
  5. 前記(A)水溶性高分子化合物/前記(B)炭酸塩の重量比が、0.001〜1である請求項1〜4の何れか1項記載の食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物。
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