JP2007131462A - 制御装置およびそれを備えた燃料改質システム - Google Patents

制御装置およびそれを備えた燃料改質システム Download PDF

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Abstract

【課題】 供給燃料の固体ばらつき、種類等にかかわらず安定した制御を行うことができる制御装置およびそれを備えた燃料改質システムを提供する。
【解決手段】 燃料改質システム(100)は、燃料から水素を含有する改質ガスを生成する燃料改質器(51)と、改質ガス中の水素濃度を検出する水素濃度検出手段(54)と、燃料改質器(51)の温度を検出する温度検出手段(53)と、水素濃度検出手段(54)によって検出された水素濃度および温度検出手段(53)によって検出された温度に基づいて、燃料改質器(51)に供給される燃料の特性を特定する特定手段(10)とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、制御装置およびそれを備えた燃料改質システムに関する。
従来から、天然ガス、都市ガス、プロパン等の炭化水素系気体燃料あるいはメタノール、エタノール等の炭化水素系液体燃料から、水素を含有する改質ガスを生成する燃料改質器が開発されている。所望の水素濃度を有する改質ガスを生成するためには、燃料改質器の触媒温度を制御する必要がある。そこで、生成された改質ガス中の水素濃度に基づいて燃料改質器の触媒温度を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術においては、水素センサにより検知された水素濃度に基づいて改質触媒層内の温度が演算器によって算出され、算出された温度からバーナの加熱インプット量および原料ガス、水蒸気の導入量および混合割合が制御されている。
特開2002−179404号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、供給燃料の固体ばらつき、種類等の影響によって推定温度に誤差が生じる。したがって、加熱量等の制御の精度が悪化するおそれがある。
本発明は、供給燃料の固体ばらつき、種類等にかかわらず安定した制御を行うことができる制御装置およびそれを備えた燃料改質システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料改質システムは、燃料から水素を含有する改質ガスを生成する燃料改質器と、改質ガス中の水素濃度を検出する水素濃度検出手段と、燃料改質器の温度を検出する温度検出手段と、水素濃度検出手段によって検出された水素濃度および温度検出手段によって検出された温度に基づいて、燃料改質器に供給される燃料の特性を特定する特定手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料改質システムにおいては、燃料から水素を含有する改質ガスが燃料改質器によって生成され、改質ガス中の水素濃度が水素濃度路検出手段によって検出され、燃料改質器の温度が温度検出手段によって検出され、水素濃度検出手段によって検出された水素濃度および温度検出手段によって検出された温度に基づいて、燃料改質器に供給される燃料の特性が特定手段によって特定される。この場合、燃料改質器に供給される燃料の特性にかかわらず、その特性に応じた制御が可能になる。したがって、安定した制御を行うことができる。また、本発明に係る燃料改質システムの汎用性が向上する。なお、燃料改質器に供給される燃料に含まれる成分が複数であっても、その混合燃料の特性を特定することができる。したがって、燃料の固体ばらつき等の影響を受けにくくなる。
特定手段は、温度検出手段によって検出された温度と水素濃度検出手段によって検出された水素濃度との相関関係に基づいて、燃料の特性を特定してもよい。また、特定手段は、温度検出手段によって検出された温度の増加量に対する水素濃度検出手段によって検出された水素濃度の増加の割合に基づいて、燃料の特性を特定してもよい。この場合、燃料改質器に供給されている燃料の特性をより効率的に特定することができる。また、燃料特定の精度が向上する。
温度検出手段によって検出された温度の増加量に対する水素濃度検出手段によって検出された水素濃度の増加の割合が所定の範囲内に入っていない場合に、使用者に警告を報知するための報知手段をさらに備えていてもよい。この場合、本発明に係る燃料改質システムの故障を防止することができる。
燃料改質器を加熱する加熱手段と、燃料の特性に基づいて、加熱手段によって燃料改質器の温度を制御する制御手段とをさらに備えていてもよい。この場合、燃料改質器に供給される燃料の特性に基づいて燃料改質器の温度を制御することができる。それにより、燃料の種類にかかわらず、改質ガス中の水素ガス濃度を適切に制御することができる。
燃料の特性は、燃料の種類を含んでいてもよい。また、燃料の特性は、燃料を改質する場合の燃料改質器の目標温度を含み、制御手段は、燃料改質器の温度が目標温度になるように加熱手段を制御してもよい。この場合、燃料改質器に供給される燃料の種類にかかわらず、改質ガス中の水素ガス濃度を最適な濃度に制御することができる。したがって、多種類の燃料を改質燃料として幅広く用いることができる。その結果、本発明に係る燃料改質システムの汎用性が向上する。
本発明に係る制御装置は、燃料改質器において生成された改質ガス中の水素濃度と燃料改質器の温度とを取得する取得手段と、水素濃度と燃料改質器の温度とに基づいて、燃料改質器に供給される燃料の特性を特定する特定手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る制御装置においては、燃料改質器において生成された改質ガス中の水素濃度と燃料改質器の温度とが取得手段によって取得され、水素濃度と燃料改質器の温度とに基づいて、燃料改質器に供給される燃料の特性が特定手段によって特定される。この場合、燃料改質器に供給される燃料の特性にかかわらず、その特性に応じた制御が可能になる。したがって、安定した制御を行うことができる。また、本発明に係る制御装置の汎用性が向上する。なお、燃料改質器に供給される燃料に含まれる成分が複数であっても、その燃料の特性を特定することができる。したがって、燃料の固体ばらつき等の影響を受けにくくなる。
特定手段は、取得手段によって取得された水素濃度と温度との相関関係に基づいて、燃料の特性を特定してもよい。また、特定手段は、取得手段によって取得された温度の増加量に対する水素濃度の増加の割合に基づいて、燃料の特性を特定してもよい。この場合、燃料改質器に供給されている燃料の特性をより効率的に特定することができる。また、燃料特定の精度が向上する。
燃料の特性に基づいて、燃料改質器を加熱する加熱手段を制御する制御手段をさらに備えていてもよい。この場合、燃料の特性に基づいて燃料改質器の温度を制御することができる。それにより、燃料改質器に供給される燃料の種類にかかわらず、改質ガス中の水素ガス濃度を適切に制御することができる。
燃料の特性は、燃料の種類を含んでいてもよい。また、燃料の特性は、燃料を改質する場合の燃料改質器の目標温度を含み、制御手段は、燃料改質器の温度が目標温度になるように加熱手段を制御してもよい。この場合、燃料改質器に供給される燃料の種類にかかわらず、改質ガス中の水素ガス濃度を最適な濃度に制御することができる。したがって、多種類の燃料を改質燃料として幅広く用いることができる。その結果、本発明に係る制御装置の汎用性が向上する。
本発明によれば、燃料改質器に供給される燃料の特性にかかわらず、その特性に応じた制御が可能になる。したがって、安定した制御を行うことができる。また、汎用性が向上する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る燃料改質システム100の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、燃料改質システム100は、制御部10、改質燃料タンク20、燃料ポンプ30、調量弁40、改質器50、燃料電池60、エアポンプ70,80および報知機90を備える。
改質器50は、改質部51、加熱部52、温度センサ53および水素センサ54を備える。温度センサ53および水素センサ54は、改質部51内に設けられている。温度センサ53および水素センサ54の配置箇所は特に限定されないが、温度センサ53は改質部51の中心部の触媒付近に配置されていることが好ましく、水素センサ54は改質部51の出口付近に配置されていることが好ましい。燃料電池60は、カソード61、アノード62および冷却部63を備える。
本実施例においては、燃料電池60として水素分離膜電池を用いた。ここで、水素分離膜電池とは、水素分離膜層を備えた燃料電池である。水素分離膜層は水素透過性を有する金属によって形成される層である。水素分離膜電池は、この水素分離膜層及びプロトン導電性を有する電解質を積層した構造をとっている。水素分離膜電池のアノードに供給された水素は触媒を介してプロトンに変換され、プロトン導電性の電解質中を移動し、カソードにおいて酸素と結合して水となる。カソードにおいて発生した水は、水素分離膜電池の発電の際に発生する熱によって水蒸気になる。
制御部10は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される。制御部10は、温度センサ53および水素センサ54から与えられる検出結果に基づいて、燃料改質システム100の各部を制御する。詳細は後述する。
改質燃料タンク20は、改質用の燃料として用いる炭化水素燃料を貯蔵している。燃料ポンプ30は、制御部10の指示に従って、改質燃料タンク20に貯蔵されている炭化水素燃料を調量弁40に供給する。調量弁40は、制御部10の指示に従って、改質部51における改質反応に必要な量の炭化水素燃料を改質部51に供給する。
改質部51においては、炭化水素燃料と後述するカソードオフガスとから水素を含有する改質ガスが生成される。まず、炭化水素燃料とカソードオフガス中の水蒸気とにより水蒸気改質反応が起こり、水素及び一酸化炭素が生成される。次に、生成された一酸化炭素の一部とカソードオフガス中の水蒸気とが反応し、水素及び二酸化炭素が生成される。水蒸気改質反応に必要な水蒸気が不足している場合には、カソードオフガス中の酸素と炭化水素とが部分酸化反応を起こし、水素及び一酸化炭素が生成される。
改質部51において生成された改質ガスは、アノード62に供給される。アノード62においては、改質ガス中の水素がプロトンに変換される。アノード62においてプロトンに変換されなかった水素、ならびに、改質部51において反応しなかった炭化水素、一酸化炭素および水蒸気は、アノードオフガスとして加熱部52に供給される。
エアポンプ70は、制御部10の指示に従って、必要量のエアを冷却部63に供給する。冷却部63に供給されたエアは、燃料電池60を冷却して加熱部52に供給される。加熱部52においては、アノードオフガスと冷却部63から供給されるエアとによって燃焼反応が起こる。加熱部52における燃焼反応によって発生する排気ガスは、燃料改質システム100の外部に排出される。また、加熱部52における燃焼反応による燃焼熱は、改質部51における水蒸気改質反応に利用される。温度センサ53は、改質部51内の改質触媒の温度を検出し、その検出結果を制御部10に与える。水素センサ54は、改質部51から燃料電池60に供給される改質ガス中の水素濃度を検出し、その検出結果を制御部10に与える。
エアポンプ80は、制御部10の指示に従って、必要量の酸素をカソード61に供給する。カソード61においては、アノード62において変換されたプロトンとカソード61に供給されたエア中の酸素とから水が発生するとともに電力が発生する。発生した電力は、蓄電池(図示せず)に蓄電されまたはモータ等の負荷に用いられる。発生した水は、燃料電池60において発生する熱によって水蒸気となる。カソード61において発生した水蒸気およびプロトンと反応しなかったエアは、カソードオフガスとして改質部51に供給され、それぞれ水蒸気改質反応および部分酸化反応に用いられる。報知機90は、制御部10の指示に従って、ユーザにアラーム音等の警告を発する。詳細は後述する。
ここで、改質部51の触媒温度と改質ガス中の水素濃度との関係について説明する。改質部51の触媒温度と改質ガス中の水素濃度との間には相関関係がある。図2は、炭化水素燃料の一例として都市ガス13Aを用いた場合における改質部51の触媒温度と改質ガス中のガス濃度との関係を示す図である。図2の縦軸は改質ガス中のガス濃度(体積%)を示し、図2の横軸は改質部51の触媒温度を示す。図2のS/C比とは、改質部に供給される水蒸気と改質部に供給される炭化水素燃料中の炭素とのモル比を示す。
図2に示すように、触媒温度が上昇すると水素濃度も比例して増大する。触媒温度が所定値を超えると、水素濃度は緩やかに減少する。他の炭化水素燃料においても同様に、触媒温度がある所定値を超えるまでは触媒温度と水素濃度とが比例関係にある。図3にその他の炭化水素燃料を用いた場合の触媒温度と改質ガス中の水素濃度との関係を示す。
図3の縦軸は水素濃度(体積%)を示し、図3の横軸は改質部51の触媒温度を示す。図3に示すように、いずれの炭化水素においても触媒温度と水素濃度との間に比例関係がある。メタノールまたはエタノールを用いた場合には比較的低温において十分な水素が発生し、天然ガスまたはガソリンを用いた場合には比較的高温にならないと十分な水素が発生しない。これらの相関関係は炭化水素燃料の種類に固有であるので、触媒温度と水素濃度とから、改質部51に供給される炭化水素燃料の種類を特定することができる。詳細は後述する。
また、図3に基づいて、目標水素濃度に対して触媒温度を決定することができる。それぞれの炭化水素燃料を改質燃料として用いた場合の最適な触媒温度を表1に示す。
Figure 2007131462
続いて、図1を参照しつつ、制御部10による燃料改質システム100の制御について説明する。まず、制御部10は、改質部51に炭化水素燃料が供給されるように燃料ポンプ30および調量弁40を制御し、冷却部63にエアが供給されるようにエアポンプ70を制御し、カソード61にエアが供給されるようにエアポンプ80が制御する。それにより、燃料改質システム100が起動する。この場合、改質部51の温度が上昇していく。
次に、制御部10は、温度センサ53、水素センサ54および加熱部52が正常に動作しているか否かを判定する。この場合、制御部10は、温度センサ53および水素センサ54の出力値が所定値を上回っている場合に、温度センサ53および水素センサ54が正常に動作していると判定してもよい。また、制御部10は、温度センサ53の検出値が所定の値を上回っている場合に、加熱部52が正常に動作していると判定してもよい。
次いで、制御部10は、後述する温度係数Xを算出する。図4は、温度係数Xの算出方法を説明するための図である。図4の縦軸は改質ガス中の水素濃度(体積%)を示し、図4の横軸は触媒温度を示す。図4に示すように、制御部10は、温度センサ53の検出値が第1の温度値T(例えば、100℃)および第2の温度値T(例えば、200℃)になった場合に、水素センサ54の検出値を受け取る。上記温度値は特に限定されるものではない。また、制御部10は、3点以上の温度値において水素センサ54の検出値を受け取ってもよい。なお、上記第1の温度値Tおよび第2の温度値Tは、改質部51の暖機過程の途中の温度であることが好ましい。
次に、制御部10は、温度センサ53および水素センサ54の検出値から水素発生量の温度係数Xを算出する。例えば、第1の温度値Tにおける水素濃度をCとして第2の温度Tにおける水素濃度をCとした場合、温度係数Xは下記式(1)のように表される。
温度係数X = (C−C)/(T−T) (1)
図3で説明したように、温度係数Xは炭化水素燃料の種類に固有の値になる。したがって、制御部10は、算出された温度係数Xに基づいて炭化水素燃料の種類を特定する。この場合、制御部10は、あらかじめ作成してある温度係数Xと炭化水素燃料の種類との関係を示したマップを用いることができる。次いで、制御部10は、改質部51の改質触媒の目標温度を算出する。この場合、制御部10は、表1および図4に基づいて目標温度を算出することができる。次に、制御部10は、改質部51の改質触媒の温度が上記目標温度になるように、調量弁40およびエアポンプ70,80を制御する。
なお、温度係数Xが想定範囲に入っていない場合、制御部10は、改質部51に供給されている炭化水素燃料が想定された燃料ではないと判定する。この場合、制御部10は、アラーム音が鳴動されるように報知機90を制御するとともに、調量弁40およびエアポンプ70,80の動作を停止させる。それにより、燃料改質システム100の故障を防止することができる。
以上のように、本実施例に係る燃料改質システム100においては、改質部51に供給される炭化水素燃料の種類が特定されるとともに、改質部51の触媒温度が炭化水素燃料の種類に応じた最適な温度に制御される。それにより、炭化水素燃料の種類にかかわらず、改質ガス中の水素ガス濃度を最適な濃度に制御することができる。したがって、多種類の炭化水素燃料を改質燃料として幅広く用いることができる。その結果、燃料改質システム100の汎用性が向上する。また、燃料電池60の安定な動作を確保することが可能である。
また、改質部51に供給される炭化水素燃料に含まれる成分が複数であっても、本発明の効果が得られる。例えば、ガソリンおよびエタノールの混合燃料が改質部51に供給される場合であっても、その混合燃料の温度係数Xと目標水素濃度とから改質触媒の目標温度を決定することができる。混合燃料中の成分比率が異なっていても、異なる成分比率に対応する温度係数Xと目標水素濃度とから改質触媒の目標温度を決定することができる。したがって、改質部51に供給される燃料の固体ばらつき等によって混合比率が変化しても、改質ガス中の水素ガス濃度を最適な温度に制御することができる。
さらに、改質部51の暖機過程において炭化水素燃料の種類を特定できることから、早期に燃料電池60の安定な動作を確保することができる。なお、燃料電池60の起動後においても、周期的に温度係数Xを求めてもよい。例えば、燃料電池60に対する要求負荷が低下した場合等に改質部51の温度を増減させることによって温度係数Xを求めてもよい。それにより、燃料電池60の安定な動作を常に確保することができる。
なお、本実施例においては改質部51の温度を変化させて温度係数Xを求めることによって炭化水素燃料が特定されているが、ある所定温度における水素濃度から炭化水素燃料が特定されてもよい。この場合、改質部51の温度を変化させる必要がない。
続いて、制御部10が改質部51の暖機過程において燃料改質システム100を制御する際のフローチャートの1例について説明する。図5は、上記フローチャートの1例を示す図である。制御部10は、図5のフローチャートを例えば100msごとに実行する。まず、制御部10は、水素センサが活性であるか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において水素センサが活性であると判定されなかった場合、制御部10は、待機する。
ステップS1において水素センサが活性であると判定された場合、制御部10は、温度センサ53および水素センサ54の検出結果に基づいて、改質部51の改質触媒の温度が第1の温度値T(例えば、100℃)における水素濃度Cと第2の温度値T(例えば、200℃)における水素濃度Cとから改質ガス中の水素濃度を検出する(ステップS2)。次に、制御部10は、温度係数Xを算出する(ステップS3)。
次いで、制御部10は、算出された温度係数Xが所定範囲内にあるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4において温度係数Xが所定範囲内にあると判定された場合、制御部10は温度係数Xに基づいて改質部51に供給されている炭化水素燃料の種類を特定する(ステップS5)。この場合、制御部10は、図3に基づいて炭化水素燃料の種類を特定してもよい。次に、制御部10は、改質部51の改質触媒の目標温度を算出する(ステップS6)。次いで、制御部10は、改質触媒の温度が目標温度になるように、調量弁40およびエアポンプ70,80を制御する(ステップS7)。その後、制御部10は制御を停止する。
なお、ステップS4において温度係数Xが所定範囲内にあると判定されなかった場合、制御部10は、アラーム音が鳴動されるように報知機90を制御するとともに、調量弁40およびエアポンプ70,80の動作を停止させる(ステップS8)。その後、制御部10は制御を停止する。
このように、図5のフローチャートに従った制御によって、改質部51の触媒温度が炭化水素燃料の種類に応じた最適な温度に制御される。それにより、改質ガス中の水素ガス濃度を最適な濃度に制御することができる。その結果、燃料電池60の安定な動作を確保することが可能である。また、燃料改質システム100の故障を防止することができる。
本実施例においては、改質部51が燃料改質器に相当し、水素センサ54が水素濃度検出手段に相当し、温度センサ53が温度検出手段に相当し、制御部10が特定手段、制御手段、取得手段および制御装置に相当し、報知機90が報知手段に相当し、加熱部52が加熱手段に相当する。
なお、本実施例においては、加熱手段としてアノードオフガスを燃料とした加熱部52を用いているが、電気ヒータ等の他の加熱装置を用いてもよい。
続いて、本発明の第2実施例に係る燃料改質システム100aについて説明する。図6は、燃料改質システム100aの全体構成を示す模式図である。図6に示すように、燃料改質システム100aが図1の燃料改質システム100と異なる点は、温度センサ53が設けられていない点、加熱部52の代わりに電気式ヒータ55が設けられている点および供給電力量モニタ56が設けられている点である。その他の点においては、燃料改質システム100aは燃料改質システム100と同様の構成を有する。なお、実施例1と同様の部位には同一符号を付すことで重複する説明を省略する。
電気式ヒータ55は、制御部10の指示に従って、外部または燃料電池60から供給された電力を用いて改質部51を加熱する。供給電力量モニタ56は、電気式ヒータ55に供給された積算電力量を検出し、その検出結果を制御部10に与える。制御部10は、供給電力量モニタ56の検出結果に基づいて電気式ヒータ55の発熱量を算出することができる。したがって、第1実施例のような温度センサ53を備えていなくても、改質部51の改質触媒の温度を推定することができる。
本実施例に係る燃料改質システム100aにおいても、改質部51に供給される炭化水素燃料の温度係数Xを算出することができる。したがって、改質部51に供給される炭化水素燃料の種類が特定される。また、電気式ヒータ55を用いて改質部51の触媒温度を制御することによって、改質ガス中の水素ガス濃度を最適な濃度に制御することができる。本実施例においては、供給電力量モニタ56が温度検出手段に相当し、電気式ヒータ55が加熱手段に相当する。
なお、上記各実施例においては燃料電池60として水素分離膜電池を用いたが、それに限られない。例えば、固体酸化物型燃料電池(SOFC)、固体高分子型燃料電池(PEFC)等の他の燃料電池を用いてもよい。
本発明の第1実施例に係る燃料改質システムの全体構成を示す模式図である。 炭化水素燃料の一例として都市ガス13Aを用いた場合における改質部の触媒温度と改質ガス中のガス濃度との関係を示す図である。 他の炭化水素燃料を用いた場合の触媒温度と改質ガス中の水素濃度との関係を示す。 温度係数Xの算出方法を説明するための図である。 制御部が改質部の暖機過程において燃料改質システムを制御する際のフローチャートの1例である。 本発明の第2実施例に係る燃料改質システムの全体構成を示す模式図である。
符号の説明
10 制御部
50 改質器
51 改質部
52 加熱部
53 温度センサ
54 水素センサ
55 電気式ヒータ
56 供給電力量モニタ
60 燃料電池
90 報知機
100,100a 燃料改質システム

Claims (13)

  1. 燃料から水素を含有する改質ガスを生成する燃料改質器と、
    前記改質ガス中の水素濃度を検出する水素濃度検出手段と、
    前記燃料改質器の温度を検出する温度検出手段と、
    前記水素濃度検出手段によって検出された水素濃度および前記温度検出手段によって検出された温度に基づいて、前記燃料改質器に供給される燃料の特性を特定する特定手段とを備えることを特徴とする燃料改質システム。
  2. 前記特定手段は、前記温度検出手段によって検出された温度と前記水素濃度検出手段によって検出された水素濃度との相関関係に基づいて、前記燃料の特性を特定することを特徴とする請求項1記載の燃料改質システム。
  3. 前記特定手段は、前記温度検出手段によって検出された温度の増加量に対する前記水素濃度検出手段によって検出された水素濃度の増加の割合に基づいて、前記燃料の特性を特定することを特徴とする請求項1または2記載の燃料改質システム。
  4. 前記温度検出手段によって検出された温度の増加量に対する前記水素濃度検出手段によって検出された水素濃度の増加の割合が所定の範囲内に入っていない場合に、使用者に警告を報知をするための報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の燃料改質システム。
  5. 前記燃料改質器を加熱する加熱手段と、
    前記燃料の特性に基づいて、前記加熱手段によって前記燃料改質器の温度を制御する制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料改質システム。
  6. 前記燃料の特性は、前記燃料の種類を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の燃料改質システム。
  7. 前記燃料の特性は、前記燃料を改質する場合の前記燃料改質器の目標温度を含み、
    前記制御手段は、前記燃料改質器の温度が前記目標温度になるように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項5記載の燃料改質システム。
  8. 燃料改質器において生成された改質ガス中の水素濃度と前記燃料改質器の温度とを取得する取得手段と、
    前記水素濃度と前記燃料改質器の温度とに基づいて、前記燃料改質器に供給される燃料の特性を特定する特定手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  9. 前記特定手段は、前記取得手段によって取得された水素濃度と温度との相関関係に基づいて、前記燃料の特性を特定することを特徴とする請求項8記載の制御装置。
  10. 前記特定手段は、前記取得手段によって取得された温度の増加量に対する水素濃度の増加の割合に基づいて、前記燃料の特性を特定することを特徴とする請求項8または9記載の制御装置。
  11. 前記燃料の特性に基づいて、前記燃料改質器を加熱する加熱手段を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする前記8〜10のいずれかに記載の制御装置。
  12. 前記燃料の特性は、前記燃料の種類を含むことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の制御装置。
  13. 前記燃料の特性は、前記燃料を改質する場合の前記燃料改質器の目標温度を含み、
    前記制御手段は、前記燃料改質器の温度が前記目標温度になるように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項11記載の制御装置。

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