JP2007131087A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ケーシング1と、ケーシング内に往復移動可能に組み込み、両端に車輪を連係した操舵シャフト2の外周には、ねじ部4を形成し、このねじ部4には、ケーシング1に対して軸方向の移動を規制されたボールナット13をかみ合わせ、かつ、このボールナット13を上記電動モーターmに連係して、ボールナット13を回転駆動することで、上記操舵シャフト2を軸方向に移動させる構成にするとともに、ケーシング1には、ボールナット13を、操舵シャフト2に対して押圧するナット押圧手段を設ける。
【選択図】 図1
Description
従って、電動モーターを駆動してボールナットが回転すると、その回転力によって操舵シャフトが軸方向に移動する。
しかし、電動モーターの駆動によってボールナットが回転する際に、その回転軸が、僅かにふらつくことがある。また、路面状況によって車輪を介して操舵シャフトに外力が入力され、操舵シャフトが振動することもある。
上記のような原因によりボールナットががたつくと、上記ボール部材が、循環経路中で、ボールナットやシャフトに衝突して騒音を発生させる。
隙間が変動するということは、ボール部材の循環経路の隙間が、部分的に大きくなったり、小さくなったりしてしまうということである。すなわち、隙間が大きくなってしまった部分では、ボール部材が振動して、その振動や騒音が、ハンドルに伝わってしまうこともある。また、隙間が小さくなってしまった部分では、ボール部材がスムーズに移動できなくなって、操舵シャフトの移動がスムーズにできなくなってしまうこともある。これによって、ドライバーに違和感を与えるといった問題もあった。
そして、上記操舵シャフトの外周には、ねじ部を形成し、このねじ部には、ケーシングに対して軸方向の移動を規制されたボールナットをかみ合わせ、かつ、このボールナットを上記電動モーターに連係して、ボールナットを回転駆動することで、上記操舵シャフトを軸方向に移動させる構成にするとともに、上記ケーシングには、上記ボールナットを、操舵シャフトに対して押圧するナット押圧手段を設けた点に特徴を有する。
第2の発明によれば、操舵シャフトに対して、ピニオン部分と、ボールナット部分との二箇所で、同一方向に押圧力を作用させることによって、操舵シャフトのねじれを防止することができる。その結果、ボールナット部分での、ボール部材の転動による振動や騒音をより効果的に抑えることができるようになる。
図示の実施形態は、ケーシング1内に、操舵シャフト2を軸方向に移動可能に設けるとともに、この操舵シャフト2の両端には、図示しないタイロッド等を介して車輪を連係している。上記のようにした操舵シャフト2には、ラック3を形成するとともに、このラック3とは別にねじ部4を形成している。そして、上記ラック3は操舵シャフト2の軸線に対して片方の面に形成し、上記ねじ部4は操舵シャフト2の外周上に形成している。
また、このボールナット13は、ボール部材14を介在させて、操舵シャフト2に形成した上記ねじ部4にはめ合わせている。従って、電動モーターmが駆動すると、それにともなってボールナット13が回転し、このボールナット13の回転にともなって操舵シャフト2には、軸方向の推力が作用することになる。
ただし、上記コントローラCは、上記トルク信号が大きければ大きいほど、電動モーターmの駆動力を大きくする制御をするようにしている。
なお、この実施形態では、上記パッド穴15、プレッシャパッド16、スプリング17およびアジャスタプラグ18が、この発明のナット押圧手段を構成し、その押圧力は、矢印Faで示す、操舵シャフト2の軸に直交する方向である。
また、ピニオン7に向う押圧力Fbの方向と、上記ボールナット13を押圧する押圧力Faの方向とが同一方向になるように、両押圧手段の位置を構成している。
つまり、上記操舵シャフト2には、2つの押圧手段による同一方向の押圧力が作用している。
従って、ボールナット13の回転時に、ボール部材14が、スムーズに移動するようになる。また、ボール部材14による振動や騒音の発生を低減することができる。
また、中空でない電動モーターを用いた場合でも、そのモーターシャフトと連係する部分を、ボールナット13外周の一部分とすれば、それ以外の部分をプレッシャパッドで押圧することができる。
また、プレッシャパッド16の摺動面は、摩擦係数が低く、耐磨耗性の高い材質で形成することが好ましい。
2 操舵シャフト
3 ラック
4 ねじ部
5 入力軸
6 出力軸
7 ピニオン
8 トルクセンサ
m 電動モーター
9 モーターシャフト
13 ボールナット
14 ボール部材
15 パッド穴
16 プレッシャパッド
17 スプリング
18 アジャスタプラグ
19 ロックナット
20 パッド穴
21 プレッシャパッド
22 スプリング
23 アジャスタプラグ
24 ロックナット
H ハンドル
C コントローラ
Claims (2)
- ケーシングと、ケーシング内に往復移動可能に組み込み、両端に車輪を連係した操舵シャフトと、ハンドルに入力軸を連係する一方、操舵シャフトに形成したラックに出力軸として設けたピニオンをかみ合わせ、これら入力軸と出力軸との相対回転量に応じたハンドルからの入力トルクを検出するとともに、この検出した入力トルクに応じて上記電動モーターを駆動する電動パワーステアリング装置において、上記操舵シャフトの外周には、ねじ部を形成し、このねじ部には、ケーシングに対して軸方向の移動を規制されたボールナットをかみ合わせ、かつ、このボールナットを上記電動モーターに連係して、ボールナットを回転駆動することで、上記操舵シャフトを軸方向に移動させる構成にするとともに、上記ケーシングには、上記ボールナットを、操舵シャフトに対して押圧するナット押圧手段を設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 上記ケーシングには、上記操舵シャフトに形成したラック部分をピニオンに押し付けるラック押圧手段を設けるとともに、このラック押圧手段によるピニオンへの押圧力の方向と、上記ナット押圧手段による操舵シャフトへの押圧力の方向とを同一方向とすることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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JP2005324703A JP4776345B2 (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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2005
- 2005-11-09 JP JP2005324703A patent/JP4776345B2/ja not_active Expired - Fee Related
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