JP2007130805A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録ヘッドの吐出面にキャップを当接させたときに吐出面と所定隙間をもって対向するインクガイドにより吐出面の付着インクを減量する構成において、記録ヘッドの吐出面の吐出口の配列状態に関わりなく、残留インク量の低減効果を維持し、吐出面を良好な状態に維持する。
【解決手段】 キャップ20内に装着されるインクガイド42(142)の吐出面46と所定隙間Lをもって対向する部分に、複数の歯部の相互間の毛細管力により吐出面に付着したインクを吸い取ることができる櫛歯状部42t (142t)を設け、この櫛歯状部を、吐出面の吐出口48が配列されている領域に対応する部分にのみ配置する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、記録ヘッドの吐出面に配列された複数の吐出口から記録媒体へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に関し、特に、前記吐出面を保護するためのキャップを備えたインクジェット記録装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置は、画像情報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の記録媒体に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構成されている。この記録装置における記録方式にはシリアルタイプとラインタイプがある。シリアルタイプは、記録ヘッドを記録媒体に沿って移動させる主走査と記録媒体の紙送り(副走査)とを交互に繰り返しながら画像を記録していく方式である。一方、ラインタイプは、記録媒体の幅方向に延びる長尺の記録ヘッドを用いることにより、一括して1ライン分を記録しながら記録媒体の紙送り(副走査)のみで画像を記録していく方式である。
記録装置の一形態として、記録ヘッドの吐出面に設けられた複数の吐出口から選択的にインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置が使用されている。インクジェット記録装置においては、微細な吐出口からインク滴を飛翔させて記録を行うことから、吐出口の目詰まりに起因する吐出不良により画像が乱れてしまうという不都合が生じることがある。この目詰まりは、非記録のときの乾燥によるインクの増粘や固着、吐出口内における気泡の発生、あるいはゴミやホコリの侵入などが原因となる。そこで、記録動作を行わない待機中に、記録ヘッドの吐出面をキャップで覆うことで、吐出面を乾燥やホコリなどから保護する構成が使用されている。また、実際に吐出口の目詰まりが発生した場合には、その発生原因を強制的に排除してインクをリフレッシュするための回復動作が行われる。
上記回復動作の一つとして、吐出口からインクを排出させることにより、インクと共に増粘インクや気泡を排出する方法が採られている。このためのインク排出動作の方法の一つに、吐出面をキャッピングした状態で負圧吸引力を作用させることにより全吐出口からインクを排出する吸引回復動作がある。また、記録ヘッドのインク供給系を介してインクを加圧循環させることにより全吐出口からインクを排出する加圧循環回復動作もある。さらに、記録ヘッドの吐出エネルギー発生手段を駆動することにより全吐出口から記録を目的としないインクを吐出させる空吐出動作を行うこともある。
このようなインク排出動作を行うと、吐出面にインクが付着する。この付着インクは、記録動作におけるインクの吐出及びインク滴の飛翔に悪影響を及ぼすことがあり、吐出不良による画質低下の原因となりやすい。このため、吐出面に付着したインクを早期に除去又は減少させるためのクリーニング動作が必要になる。吐出面に付着したインクを除去(クリーニング)する手段として、吸収部材で付着インクを吸い取っていく方法、あるいはワイピング部材で付着インクを払拭する方法などが実施されている。なお、記録動作のときに発生するインクミストが吐出面で凝集することによっても、吐出面にインクが付着した状態になることがあり、これを除去するためにも上記のクリーニング手段が用いられる。
また、インク排出動作などによって吐出面に付着したインクが再び再びホコリ等と共に吐出口内へ侵入することを防ぐために、吐出面に付着したインクは的確に処理する必要がある。このための方法の1つとして、キャップ内の吐出面と対向する位置に毛細管力を発生するインクガイドを装着する方法が採られている。これは、吐出面に付着したインクを毛細管力を利用してキャップ内へ誘導することにより、吐出面に残る付着インクの量を低減させるものである。
一方、記録ヘッドの吐出面に設けられる吐出口の配列には種々の態様のものがある。特に長尺のフルラインタイプの記録ヘッドでは、全長にわたって配列される吐出口を複数の吐出口群ごとにグループ分けし、各吐出口群を所望の態様で配列することが行われている。例えば、各吐出口群を階段状にずらして配列したり、各吐出口群を千鳥状に配列したりする方法が採られている。
特開2004−160801号公報
ところで、記録ヘッドの全長にわたって配列される全吐出口を複数の吐出口群に分け、各吐出口群を階段状にずらして複数列に配列したり、各吐出口群を交互に千鳥状に(2列に)配列したりする方法が採られている。また、このような吐出口群は、それぞれ1つのチップ部材(例えば、シリコンウエハ等に回路パターンを組み込んだ半導体片)に設けられている。このような配列方法を採る記録ヘッドの吐出面では、長さ方向に形成される各吐出口群の列ごとに吐出口群が存在しない領域、つまり吐出口が配列されていない領域が生じる。
しかしながら、従来構成による毛細管力を利用してインクを引き寄せるインクガイドを有するキャップでは、上記のような吐出口群を複数列に配列した吐出面をキャッピングする場合には、次のような技術的課題があった。すなわち、キャップを吐出面に密着させてキャッピングしたとき、吐出面に付着したインクがインクガイドを伝って吐出面の吐出口が存在しない領域に付着してしまう。例えば、隣接する吐出口群(チップ部材)の間の領域、あるいは吐出口群(チップ部材)の周辺領域に付着してしまう。このため、吐出面に残留するインク量を低減するインクガイドの減量効果を損なう場合があった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明は、記録ヘッドの吐出面にキャップを当接させたときに吐出面と所定隙間をもって対向するインクガイドにより吐出面の付着インクを減量する構成に適用される。本発明の目的は、このような構成において、記録ヘッドの吐出面の吐出口の配列状態に関わりなく、残留インク量の低減効果を維持することができ、吐出面を良好な状態に維持することができるインクジェット記録装置を提供することである。
本発明は、吐出面に配列された複数の吐出口から記録媒体へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置において、前記吐出面をキャッピングするためのキャップと、前記吐出面をキャッピングしたときに前記吐出面と所定隙間をもって対向するように前記キャップの内部に装着されたインクガイドと、前記インクガイドの前記吐出面と前記所定隙間をもって対向する部分に配され、複数の歯部の相互間の毛細管力により前記吐出面に付着したインクを吸い取ることができる櫛歯状部と、を備え、前記櫛歯状部は、前記吐出面の吐出口が配列されている領域に対応する部分にのみ配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドの吐出口の配列状態に関わりなく、吐出面の吐出口が存在しない領域へのインク付着を防ぐことで、残留インク量の低減効果を維持することができ、吐出面を良好な状態に維持することができるインクジェット記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明によるインクジェット記録装置の第1の実施形態の縦断面図である。図1において、給紙カセット1に収容された記録紙等の記録媒体Pはピックアップローラ2及び分離パッド3により1枚ずつ分離して給送される。給送された記録媒体Pは搬送ローラ4によってレジストローラ5へ搬送される。この時、レジストローラは停止している。記録装置の側方には手差しトレイ6が設けられている。手差しトレイ6上の記録媒体は、ピックアップローラ2B及び分離パッド3Bによって1枚ずつ分離して給送され、レジストローラ5へ搬送される。
レジストローラ5へ搬送された記録媒体Pは、レジストローラの回転開始により所定のタイミングでベルト搬送部7へ送り出され、吸着ローラ9の直前で搬送ベルト8に静電吸着される。無端ベルトである搬送ベルトは、駆動ローラ10、搬送ローラ11及び圧力ローラ12によって巻架されている。不図示の駆動源により駆動ローラ10が駆動されることで、搬送ベルト8が走行する。このとき、搬送ベルト8の表面は帯電器13によって電位を与えられている。搬送ベルト8に載置された記録媒体Pが吸着ローラ9に達すると、記録媒体は搬送ベルトに静電吸着され、密着した状態で搬送ベルトとともに移動する。
搬送ローラ11の搬送方向下流側には、搬送ベルト8と対向する状態で、画像情報に基づいて記録媒体に画像を形成するための記録ヘッドユニット14が配設されている。記録ヘッドユニット14には、画像情報に基づいて吐出口から記録媒体へインクを吐出して画像を記録していく記録ヘッド15が設けられている。本実施形態では、図2及び図3に示すように、異なるインクを用いる4本のフルラインタイプの記録ヘッド15K(黒)、15C(シアン)、15M(マゼンタ)、15Y(イエロー)が搬送方向所定間隔でヘッドホルダ16に装着されている。なお、記録ヘッドや後述するキャップなど、異なる複数色のインクに対応して複数個用いられる部品については、特定のインク色のものを指す場合は参照番号にC、M、Y及びKを付して示すが、全体もしくは任意の色のものを指す場合は、参照番号のみで示す。
これらの記録ヘッド15は、画像情報に基づいて、各吐出口48の内部に配置されたヒータ等の電気熱変換体を駆動することで、各吐出口から選択的にインクを吐出するように構成されている。つまり、電気熱変換体によってインクを膜沸騰させ、この膜沸騰による気泡の成長又は収縮によって生じる圧力変化により、吐出口からインクを吐出するように構成されている。ここでは、上記電気熱変換体を用いる記録ヘッドを使用する場合を例示したが、本発明乃至は本実施形態は、記録ヘッドの駆動形態に制約されるものではない。つまり、ピエゾ素子等の電気機械換体を用いる記録ヘッド、あるいはその他吐出エネルギーを用いる記録ヘッドなど、その他の形態で駆動される記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置においても、同様に適用可能なものである。
記録媒体が記録ヘッドユニット14と対向する位置で搬送される間に、各記録ヘッド15によって画像が記録される。各記録ヘッド15は、記録媒体の搬送方向と交差する方向の全幅、つまり記録ヘッド吐出面の全長にわたって複数の吐出口が配列されたフルラインタイプである。なお、図10に示すように、本実施形態における記録ヘッドの吐出面46には、全吐出口を複数の吐出口からなる複数の吐出口群に分割し、これらの吐出口群は記録ヘッドの長手方向に偶奇2列に千鳥状に(交互にずらして2列に)配列されている。また、各吐出口群は、それぞれ、吐出面に配列されたチップ部材47に設けられている。つまり、吐出面群を有するチップ部材を千鳥状に配列することで、全体の吐出口は所定数ごとに千鳥状に配列されている。なお、吐出口群(従ってチップ部材)の配列は、階段状など、吐出面の全幅内に配列する構成であれば、その他の配列形態であっても良い。
図1中の20は記録ヘッド15の吐出面46(図10)に当接されることで吐出口48(図10)を覆うためのキャップである。このキャップ20も、図2及び図3に示すように、4本の各色の記録ヘッドに対応して、4本のキャップ20K(黒)、20C(シアン)、20M(マゼンタ)、20Y(イエロー)が設けられている。これら4本のキャップによってキャップ部70が構成されている。なお、図1は、記録動作のときの状態を示し、キャップ部(従ってキャップ20)は図示のように記録ヘッドユニット14(従って記録ヘッド15)から離間した位置に退避させられている。これらのキャップは、各記録ヘッドが記録を行っていないときに吐出面46(図10)を覆うことで、インクの乾燥による吐出口48(図10)でのインクの増粘や固着を防止するとともに、吐出面へのゴミやホコリ等の付着を防止するためのものである。
図1において、記録ヘッド15によって記録された記録媒体Pは、分離ガイド21により搬送ベルトから分離され、反転ローラ22と拍車23のニップ部に導かれる。これらのローラ間に挟持された記録媒体は、排紙パス26を通して搬送され、排紙ローラ27と拍車28に挟持される。記録媒体の片面のみに記録する片面記録モードの場合は、排紙ローラ27と拍車28により挟持搬送され、そのまま排紙トレイ29へ排出される。
一方、記録媒体の表裏に記録する両面記録モードの場合は、記録媒体が排紙ローラ27と拍車28のニップ部を抜ける直前に、これらの駆動回転方向を反転させる。この反転のタイミングは、センサ30により制御される。排紙ローラ27と拍車28の反転駆動により、記録媒体は排紙パス26を折り返し、反転ローラ22と拍車31に挟持された後、スイッチバックパス32へ導入される。スイッチバックパス32を進んだ記録媒体は再給紙パス33へ送り込まれる。再給紙パス33には再給紙ローラ34a、34bが配置されており、表裏反転された記録媒体はこれらのローラにより再びレジストローラ5へ送られる。そして、前述の表面(片面)記録と同様、記録ヘッド15により記録媒体の裏面に画像を記録する。
こうして表裏に記録された記録媒体は、前述の片面記録モードと同様、排紙パス26を通して、排紙ローラ27と拍車28へ送られる。そして、排紙ローラ27と拍車28によって挟持搬送され、排紙トレイ29へ排出される。
本実施形態では、記録ヘッドの吐出面に付着したインクを除去するためのクリーニング装置35が設けられている。また、本実施形態のキャップ20の内部には、毛細管力を利用して吐出面に付着したインクを吸い寄せることで吐出面のインク付着量を低減するためのインクガイド42が設けられている。
図2は図1のインクジェット記録装置における記録ヘッドのキャッピング状態をクリーニング装置と共に示す斜視図である。図3は図2の状態から記録ヘッドを上昇させ、キャップを記録ヘッドから離間させた状態をクリーニング装置と共に示す斜視図である。図4は図2のキャッピング状態をクリーニング装置と共に示す側面図である。図5は図4の状態から記録ヘッドを上昇させた状態を示す側面図である。図6は図1のインクジェット記録装置においてクリーニング装置により記録ヘッドの吐出面をクリーニングしているときの吸収部材及びワイピング部材と記録ヘッドの吐出面との上下位置関係を示す側面図である。
図7は図1のインクジェット記録装置における記録ヘッドがキャップから離間したときの長さ方向縦断面図である。図8は図1のインクジェット記録装置において記録ヘッドをキャッピングしたときの長さ方向縦断面図である。図9は図8のキャッピング状態における記録ヘッドとキャップを示す長さ方向部分拡大縦断面図である。図10は図1のインクジェット記録装置の記録ヘッドの吐出面におけるチップ部材及び吐出口の配列状態を示す斜視図である。図11は図1のインクジェット記録装置におけるキャップ内に装着されるインクガイドの構成を記録ヘッドの吐出面とともに示す斜視図である。
図12は参考例に係るインクガイドの構成を記録ヘッドの吐出面とともに示す斜視図である。図13は図12のインクガイドにおけるインク伝達の状態を記録ヘッドの吐出面とともに示す部分拡大斜視図である。図14は図1のインクジェット記録装置におけるキャップ内に装着されるインクガイドによるインク伝達阻止の状態を記録ヘッドの吐出面とともに示す部分拡大斜視図である。図15は図1のインクジェット記録装置におけるキャップ内に装着されるインクガイドの構成及び配置と記録ヘッドの吐出面の吐出口の配列状態との関係を示す部分横断面図である。
次に、図2〜図6を用いて、記録ヘッド15の吐出面46(チップ部材47の領域を含む)に付着したインクを除去するためのクリーニング装置35の構成及び動作について説明する。クリーニング装置35は、記録ヘッド15の長さ方向に平行に設置されたレール40に沿って移動可能である。クリーニング装置は、クリーナベース39に吸収部材36とワイピング部材37、38を搭載して構成されている。吐出面46のクリーニング動作は、キャップ20を図3に示すように退避させた状態で、クリーニング装置35を矢印X方向へ(図5中のB端からA端へ)移動させながら行われる。
吸収部材36は、吐出面に接触して移動することにより付着インクを吸収していくものであり、本実施形態では吐出面との接触により従動回転する吸収体ローラで形成されている。この吸収体ローラ36は、例えば親水性多孔質ポリウレタン樹脂又は親水性多孔質ポリエチレン樹脂等のインク吸収性に優れた材質で形成されている。一方、ワイピング部材37、38は、吐出面を摺擦することにより付着インクを払拭していくものであり、本実施形態では板状のゴム状弾性体で形成されている。このワイピング部材の材質としては、例えばウレタン樹脂等の弾性材料が好適である。また、本実施形態のワイピング部材は、吐出面46の全幅を払拭していく全面ワイパー37と、チップ部材47の吐出口48が配列された領域を払拭していく吐出口ワイパー38との2枚のワイパーで構成されている。
クリーニング装置35は、吐出面46をクリーニングしながら移動する際に、吸収部材36を先行させて吸収除去を行い、これに続いて、全面ワイパー37及び吐出口ワイパー38の順で吐出面を払拭して残留インクを除去していくように構成されている。吐出面のクリーニングは、不図示の駆動源により、クリーニング装置36(そのクリーナベース39)を、レール40に沿って矢印X方向に一端(B端)から他端(A端)へ移動させることにより行われる。このようなクリーニング動作は、図3の状態、つまり、図2のキャッピング状態からモータ17によりヘッドホルダ16を上下ガイド18に沿って上昇させ、キャップ20を側方の離間位置に退避させた状態で行われる。なお、記録媒体に画像を形成する記録動作は、図2及び図3の状態より記録ヘッド15をさらに下降させた状態(記録媒体との間に所定の隙間を形成する状態)で行われる。
クリーニング動作の際には、図6に示すように、吸収部材36及びワイピング部材37、38は吐出面46に対してそれぞれ所定量だけ侵入(オーバーラップ)する相対位置関係にある。ローラ状の吸収部材36は揺動アームに支持されるとともにばね41により吐出面に向けて付勢されている。このような吐出面46のクリーニングは、一般に、次のような場合に実行される。すなわち、記録媒体Pへインクを吐出して画像を形成する記録動作の途中もしくは後に吐出面に付着しているインクを除去する場合に実行される。また、吐出口48の目詰まり解消や正常吐出維持のために全吐出口からインクを排出させる回復動作を行った後に吐出面に付着しているインクを除去する場合に行われる。この回復動作は、記録ヘッド内のインクを加圧して循環させながら全吐出口からインクを排出する加圧循環回復動作、あるいは、記録ヘッドの吐出エネルギー発生素子を駆動することで全吐出口から記録を目的としないインクを吐出させる空吐出動作で行われる。
次に図7〜図15を用いてキャップ20の構成について説明する。なお、本実施形態のキャップ部70には、複数本(4本)の記録ヘッド15に対応する複数本(4本)のキャップ20が設けられている。これらのキャップは、全て、以下に説明する構成及び動作の点では実質的に同じである。従って、以下の説明では、特に断らない限り、任意もしくは全体のキャップ及び記録ヘッドを指すものとする。図7〜図15において、キャップ20の内部にはインクガイド42が装着されている。このインクガイドは、インクガイドホルダ43に保持されており、インクガイドホルダを介して位置決めされている。
前述のように、各記録ヘッド15の吐出面46には、全長にわたって配列された複数(多数)の吐出口48は、複数の吐出口群にグループ分けされている。そして、各吐出口群はそれぞれ対応するチップ部材47に設けられている。従って、図10に示すように、複数のチップ部材47を偶奇2列に千鳥状に(交互にずらして2列に)配列することで、全体の吐出口も吐出口群ごとに偶奇2列に千鳥状に配列されている。
上記のインクガイド42は、千鳥状(2列)に配置された吐出口領域と対応する位置に装着された2本のインクガイド42a及び42bで構成されている。各インクガイドは、それぞれ2枚のガイドプレート64で構成されている。つまり、図15に示すように、インクガイド42aは2枚のガイドプレート64aで構成され、インクガイド42bは2枚のガイドプレート64bで構成されている。各ガイドプレート64は薄い金属板(例えば約0.2mm程度)で形成されている。また、インクガイドを構成するガイドプレート相互間の間隔は、例えば約0.05mm程度の所定隙間に選定されている。
そして、図11に示すように、各インクガイド42a、42bの図示先端部分、すなわち吐出面46と所定隙間L(図9)をもって対向する部分には、櫛歯状部42at、42btが設けられている。これらの櫛歯状部42tは、複数の歯部の相互間の毛細管力によって、吐出面46に付着しているインクを吸い取って(吸い寄せて)減量(除去)するように機能する。本実施形態では、櫛歯の幅は約0.5mm程度、歯と歯の間隔は約0.5mm程度、歯の高さは約1.5mm程度にそれぞれ選定されている。
吸い寄せられたインクは、ガイドプレート64に沿ってキャップ20内部のインク吸収体50(図9)へ導かれる。また、吐出面に付着しているインクは、所定隙間(上記の約0.05mm程度)をもっては配列されたガイドプレート(64aと64a、64bと64b)の相互間の毛細管力によっても吸い取られて減量される。さらに、本実施形態では、吐出面に付着しているインクは、重力によっても櫛歯状部42at、42bt内へ引き込まれる。
本実施形態の記録ヘッド15では、図11及び図15に示すように、偶奇2列に千鳥状に配列された吐出口群48で構成されている。従って偶奇2列に千鳥状に配列されたチップ部材47は、一方の列はチップ部材47a、47c・・・で形成され、他方の列は47b、47d・・・で形成されている。一方のインクガイド42aは、片側列のチップ部材47a、47c・・・に対応する位置であって、それらの吐出口48a、48c・・・の中心線を結んだ線(又はその近傍)に対応する位置に長手方向に沿って配置されている。同様に、もう一方のインクガイド42bは、もう一方の片側列のチップ部材47b、47d・・・に対応する位置であって、それらの吐出口48b、48d・・・の中心線を結んだ線(又はその近傍)に対応する位置に長手方向に沿って配置されている。
そこで、図11に示すように、インクガイド42においては、記録ヘッド15の吐出面46のチップ部材47が存在しない領域に対応する部分には櫛歯状部42tは設けられていない。つまり、櫛歯状部42tは、吐出面46の吐出口48が配列されている領域に対応する部分にのみ配置されている。本実施形態では、インクガイド42aの場合、チップ部材47aとチップ部材47cとの間、チップ部材47cと同じ列の不図示の次のチップ部材との間、・・・に対応する位置では、櫛歯状部42atは設けられていない。同様に、インクガイド42bの場合、チップ部材47bとチップ部材47dとの間、チップ部材47dと同じ列の不図示の次のチップ部材との間・・・に対応する位置では、櫛歯状部42btは設けられていない。
図11及び図14に示すようなインクガイド42の構成によれば、吐出面46に付着したインクを吸い取るとき、吐出面46の吐出口48が存在しない領域に吸い取ったインクが付着することを防ぐことができる。すなわち、櫛歯状部に吸い取られたインクは、該櫛歯状部を伝わって、吐出口46の無い領域へも移動しようとする。これに対し、本実施形態では、吐出口が配列された領域に対応する部分にのみ櫛歯状部42tが設けられているので、この櫛歯状部に対応する領域から他の領域へのインクの伝達移動を阻止することができる。これによって、吐出口が配列されていない領域のインク汚染を防止することができる。
ここで、本実施形態と図12及び図13の参考例とを対比することにより、本実施形態に係るキャップの作用効果について補足説明する。図12及び図13に示すように、記録ヘッド15の吐出面46上のチップ部材47の有無にかかわらず、インクガイド42の長手方向の全域にわたって櫛歯状部を形成した場合には、次のように不都合がある。すなわち、チップ部材47cの吐出口48cからインクを排出したとき、吐出口外へ押し流されるインクが図13中の矢印で示すように櫛歯状部42at及び42btを伝って吐出面46上の吐出口(チップ部材47)が無い領域にも広がる。この吐出口が無い領域とは、例えば、チップ部材47aとチップ部材47cとの間の領域などである。そして、このインクは吐出口が無い領域に付着してしまう場合がある。
このように吐出面に余分なインクが残された状態で、ワイピング部材37、38等を有するクリーニング装置35で吐出面46をクリーニングすると、クリーニング性能の低下が起こる可能性がある。また、吐出面に残されたインクが何らかの原因で再びチップ部材47cの吐出口48c上に戻され、吐出口内へ引き込まれることもある。この引き込まれるインクと共にゴミやホコリ等も同時に吐出口内へ引き込まれ、インクの吐出不良が起こる可能性もある。
これに対し、本実施形態では、インクガイド42a、42bの吐出面の吐出口48が存在しない領域に対応する部分に、櫛歯状部42at、42btを設けないように構成されている。すなわち、図11に示すように、例えば、インクガイド42aの、チップ部材47aの吐出口群48aとチップ部材47cの吐出口群48cとの間の領域に対応する部分には、櫛歯状部は設けられていない。このように構成することで、吐出口からインクを排出(吐出を含む)するときに吐出口外へ押し流されるインクは、図14中の矢印で示すように規制することができる。つまり、吐出口から排出されたインクあるいは吐出面に付着したインクが対応する櫛歯状部42at、42btの端部から外へ移動しないように規制することができる。
以上説明した実施形態においては、吐出口からのインク排出などによって吐出面に付着したインクは、キャップ20を当接させることでインクガイド42の櫛歯状部42tに接したり近接した状態となる。そこで、櫛歯状部42tの毛細管力、ガイドプレート64間の毛細管力、さらには重力によってインクガイド内へ吸い取られる。吸い取られたインクは、ガイドプレート64を伝ってキャップ20内へ引き落とされ、インク吸収体50に吸収される。インク吸収体(キャップ内吸収体)50に溜まったインクは、キャップの底面に設けられた排出口45から、不図示のポンプ等によって不図示の廃インクタンクへ導かれる。これにより、キャップ20内を保湿することができ、吐出口48におけるインクの乾燥や固着を防止することができる。また、前述の加圧循環動作や空吐出動作などにより吐出面46に付着したインクは、前述のクリーニング装置35によってクリーニングされる。こうして、記録ヘッド15は、良好な状態でインクを吐出することができる状態に復帰する。
本実施形態では、インクガイド42a、42bの両端をそれぞれ1個ずつのインクガイドホルダ43によって保持する構成となっている。インクガイド42a、42bの両端を保持する各インクガイドホルダ43は、それぞれ、キャップ20内において、ばね44(図7〜図9)により吐出面46に対して接近離反方向に移動可能に取り付けられている。また、キャップ20が吐出面46に当接したキャッピング状態では、インクガイドホルダ43に形成された突き当て部43aが吐出面46に当接する。これによって、記録ヘッド15の吐出面46とインクガイド42の櫛歯状部42tとの隙間を常に一定値L(例えば約0.5mm程度)に規制することができる。インクガイドホルダの突き当て部43aと吐出面46の当接部は、吐出面と櫛歯状部との間の隙間を規制するための位置決め手段を構成している。
さらに、図9に示すように、吐出面46の、インクガイドホルダの突き当て部43aが突き当たる位置には、突き当て部43aに対応する形状寸法のガイド溝49が設けられている。これにより、インクガイド42a、42bを千鳥状配置の各吐出口48の中心を結ぶ2本の線に対向した位置に正確に位置決めすることができる。
以上の説明から明らかなごとく、第1の実施形態に係るキャップ20内のインクガイド42は、吐出面46のチップ部材47が存在しない領域、従って吐出口が存在しない領域には、櫛歯状部42tを設けない構成となっている。これにより、強制的に吐出口48から排出又は押し出されるインクが櫛歯状部を伝って吐出面のチップ部材(従って吐出口)が存在しない領域へ移動することが防止される。つまり、吐出面の吐出口が存在しない領域にインクが滞留したり、付着したりすることを防止できる。
図16は本発明によるインクジェット記録装置の第2の実施形態におけるキャップ内のインクガイドの構成を記録ヘッドの吐出面とともに示す斜視図である。図17は図16のインクガイド及び記録ヘッドを示す部分拡大斜視図である。上述の第1の実施形態に対し、第2の実施形態は次のように構成されている。すなわち、図16及び図17において、キャップ20の内部には、記録ヘッド15の吐出面46に偶奇2列に千鳥状に配列されたチップ部材47のそれぞれに対応する位置に、個別のインクガイド142が設けられている。
各インクガイドの両端部は、それぞれに対応するインクガイドホルダ143(143a、143b、143c、143d・・・)により保持されている。本実施形態でも、各インクガイド142は、それぞれ2枚のガイドプレート164(164aと164a、164bと164b、164cと164c・・・)で形成されている。そして、各ガイドプレート164の、キャッピング状態で吐出面46と所定隙間をもって対向する部分(図示の先端部分)に、櫛歯状部142t(142at、142bt、142ct・・・)が設けられている。
キャップ20内に装着される各インクガイドホルダ143のそれぞれには突き当て部145が設けられている。一方、吐出面46の、吐出面46の各突き当て部145に対応する位置には、各突き当て部に対応する形状寸法を有するガイド溝149が設けられている。また、各インクガイドホルダ143は、不図示のばねにより、吐出面46に対して接近離間する方向に移動可能に装着されている。キャップ20が吐出面46に当接したキャッピング状態では、各インクガイドホルダ143に形成された突き当て部145が吐出面46に当接する。
これによって、記録ヘッド15の吐出面46と各インクガイド142の櫛歯状部142tとの隙間を常に一定値(例えば約0.5mm程度)に規制することができる。つまり、突き当て部145とガイド溝149は、吐出面と櫛歯状部との間の隙間を規制する位置決め手段を構成している。さらに、ガイド溝149が突き当て部145に対応する形状寸法を有することから、この位置決め手段には、インクガイド142を各吐出口48の中心を結ぶ線に正確に対向させる位置決め機能もある。図16及び図17の第2実施形態のその他の構成及び動作は、前述の第1実施形態の場合と実質的に同じである。
以上説明した実施形態においては、記録ヘッド15の吐出面46をキャッピングしたときに吐出面と所定隙間Lをもって対向するようにキャップ20の内部に装着されたインクガイド42(142)が設けられている。そして、インクガイドの吐出面と所定隙間Lをもって対向する部分に、複数の歯部の相互間の毛細管力により吐出面に付着したインクを吸い取ることができる櫛歯状部42t(142t)が設けられている。さらに、櫛歯状部は、吐出面の吐出口48が配列されている領域に対応する部分にのみ配置されている。このような構成によれば、記録ヘッド15の吐出口48の配列状態に関わりなく、吐出面の吐出口が存在しない領域へのインク付着を防ぐことができる。それにより、残留インク量の低減効果を維持することができ、吐出面を良好な状態に維持することができるインクジェット記録装置が提供される。
前述の実施形態では、吐出面46の吐出口48が偶奇2列に千鳥状に配列される場合を例に挙げて説明した。本発明は、吐出口の配列状態に関係なく適用可能であり、例えば階段状に多列に配列される吐出口に対応してインクガイドを多列に配置する構成など、その他の配列状態においても同様に適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。また、前述の実施形態では、インクガイド42(142)は櫛歯状部42t(142t)を有する2枚のガイドプレート64(164)で構成されている。これは、櫛歯状部を有するガイドプレートであれば、1枚あるいは3枚以上のガイドプレートで構成しても良い。さらに、前述の実施形態では、吐出面46に配列されるチップ部材47に吐出口を設ける場合を例示した。本発明は、チップ部材の有無に関係なく同様に適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。
なお、以上の実施形態では、記録媒体の搬送方向と交差する方向に延びるラインタイプの記録ヘッドを用いる場合を例に挙げて説明した。本発明は、記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動可能な記録ヘッドを用いるシリアルタイプのインクジェット記録装置にも同様に適用することができ、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、記録ヘッドの構造、走査方法、記録ヘッドの数、吐出面における吐出口の配列状態、使用するインクの種類数や性状などに関わらず、同様に適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。
本発明によるインクジェット記録装置の第1の実施形態の縦断面図である。 図1のインクジェット記録装置における記録ヘッドのキャッピング状態をクリーニング装置と共に示す斜視図である。 図2の状態から記録ヘッドを上昇させ、キャップを記録ヘッドから離間させた状態をクリーニング装置と共に示す斜視図である。 図2のキャッピング状態をクリーニング装置と共に示す側面図である。 図4の状態から記録ヘッドを上昇させた状態を示す側面図である。 図1のインクジェット記録装置においてクリーニング装置により記録ヘッドの吐出面をクリーニングしているときの吸収部材及びワイピング部材と記録ヘッドの吐出面との上下位置関係を示す側面図である。 図1のインクジェット記録装置における記録ヘッドがキャップから離間したときの長さ方向縦断面図である。 図1のインクジェット記録装置において記録ヘッドをキャッピングしたときの長さ方向縦断面図である。 図8のキャッピング状態における記録ヘッドとキャップを示す長さ方向部分拡大縦断面図である。 図1のインクジェット記録装置の記録ヘッドの吐出面におけるチップ部材及び吐出口の配列状態を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置におけるキャップ内のインクガイドの構成を記録ヘッドの吐出面とともに示す斜視図である。 参考例に係るインクガイドの構成を記録ヘッドの吐出面とともに示す斜視図である。 図12のインクガイドにおけるインク伝達を記録ヘッドの吐出面とともに示す部分拡大斜視図である。 図1のインクジェット記録装置におけるキャップ内に装着されるインクガイドによるインク伝達阻止の状態を記録ヘッドの吐出面とともに示す部分拡大斜視図である。 図1のインクジェット記録装置におけるキャップ内に装着されるインクガイドの構成及び配置と記録ヘッドの吐出面の吐出口の配列状態との関係を示す部分横断面図である。 本発明によるインクジェット記録装置の第2の実施形態におけるキャップ内のインクガイドの構成を記録ヘッドの吐出面とともに示す斜視図である。 図16のインクガイド及び記録ヘッドの部分拡大斜視図である。
符号の説明
1 給紙カセット
7 ベルト搬送部
8 搬送ベルト
9 吸着ローラ
14 記録ヘッドユニット
15 記録ヘッド
16 ヘッドホルダ
17 モータ
18 上下ガイド
20 キャップ
35 クリーニング装置(クリーニング機構)
36 吸収部材(吸収体ローラ)
37、38 ワイピング部材(ワイパー)
39 クリーナベース
40 レール
42(42a、42b) インクガイド
42t(42at、42bt) 櫛歯状部
64a、64b ガイドプレート
64t(64at、64bt) 櫛歯状部
43 インクガイドホルダ
43a 突き当て部
44 ばね
45 インク排出口
46 吐出面
47(47a、47b、47c、47d・・・) チップ部材
48(48a、48b、48c、48d・・・) 吐出口(吐出口群)
49 ガイド溝
50 インク吸収体(キャップ内吸収体)
70 キャップ部
142(142a、142b、142c・・・) インクガイド
142t(142at、142bt、142ct・・・) 櫛歯状部
143(143a、143b、143c・・・) インクガイドホルダ
145 突き当て部
149 ガイド溝
164(164a、164b、164c・・・) ガイドプレート
P 記録媒体(記録紙)

Claims (8)

  1. 吐出面に配列された複数の吐出口から記録媒体へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置において、
    前記吐出面をキャッピングするためのキャップと、
    前記吐出面をキャッピングしたときに前記吐出面と所定隙間をもって対向するように前記キャップの内部に装着されたインクガイドと、
    前記インクガイドの前記吐出面と前記所定隙間をもって対向する部分に配され、複数の歯部の相互間の毛細管力により前記吐出面に付着したインクを吸い取ることができる櫛歯状部と、を備え、
    前記櫛歯状部は、前記吐出面の吐出口が配列されている領域に対応する部分にのみ配置されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記吐出面に複数の吐出口からなる吐出口群が複数列にわたって設けられ、前記櫛歯状部は前記複数列の吐出口群のいずれかに対応する部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記吐出口群は、前記吐出面に配列されたチップ部材に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インクガイドは所定隙間をおいて並列配置された複数枚のガイドプレートで構成され、各ガイドプレートに前記櫛歯状部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 隣接する前記ガイドプレートの櫛歯状部の間の毛細管力により前記吐出面に付着したインクを吸い取り可能であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記インクガイドの櫛歯状部は、複数の前記チップ部材のそれぞれに対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記インクガイドは前記吐出面に対して接近離反方向に移動可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記吐出面と前記櫛歯状部との間の隙間を規制するための位置決め手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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