JP2007130788A - インクジェットヘッドの製造方法及びインクジェットヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力室と個別電極との位置ズレ量を正確に検出する。
【解決手段】インクジェットヘッドを製造するには、まず、基材に圧力室30及び貫通穴50aを形成してキャビティプレート21を製造するとともに、基材に貫通穴51aを形成して振動板20を製造し、プレート20、21を含む9枚のプレートを接合して流路ユニットを製造する。次に、振動板20の上面に圧電層41を形成し、さらに、圧電層41の上面に導電膜42を形成する。次に、導電膜42の平面視で圧力室30に重なる部分に導電膜42を貫通する環状の溝44を形成して溝44の内側に個別電極43を形成するとともに、貫通穴52aを取り囲む領域に導電膜42を貫通する円環状の溝45aを形成する。そして、貫通穴50aの位置と溝45aの位置とに基づいて圧力室30と個別電極43との位置ズレ量を検出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ノズルからインクを噴射するインクジェットヘッドの製造方法及びインクジェットヘッド関する。
圧電アクチュエータにより複数の圧力室内のインクに選択的に圧力を付与し、圧力室に連通するノズルからインクを噴射するインクジェットヘッドがある。このようなインクジェットヘッドにおいて、圧電アクチュエータを製造する際に、圧電層の上面全体に導電膜を形成しておき、レーザにより導電膜を分割して圧電層に電界を発生させるための個別電極を圧力室に対向する位置に形成しているものがある。例えば、特許文献1に記載のインクジェットヘッドでは、互いに積層され、複数の圧力室を覆うように連続的に形成された圧電シート(圧電層)の上面に、導電膜を形成しておき、導電膜の圧力室に対向する位置の周りに環状の溝を形成することによって溝に囲まれた部分を他の部分から絶縁させて個別電極を形成している。
特開2005−186596号公報(図14)
ここで、圧力室と個別電極との間に位置ズレが生じていると、複数のインクジェットヘッド間及び複数のノズル間においてインクの噴射特性にばらつきが生じ、濃度差が出るなどして印字品質が低下してしまう虞がある。しかしながら、特許文献1に記載のインクジェットヘッドでは、圧力室と個別電極との位置ズレを検出することが容易ではなく、濃度差が生じた時の対処も困難となる。
本発明の目的は、圧力室と個別電極との位置ズレ量を容易に検出することが可能なインクジェットヘッドの製造方法及びインクジェットヘッドを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、平面に沿って配置され且つ複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む流路ユニットと、この流路ユニットの一表面に複数の圧力室と対向するように配置された圧電層と、この圧電層の一方の面側に複数の圧力室にそれぞれ対向するように配置された複数の個別電極とを有する圧電アクチュエータとを備えたインクジェットヘッドの製造方法である。そして、流路ユニットに、複数の圧力室を形成する圧力室形成工程と、流路ユニットに、一表面に直交する方向から見て複数の圧力室と所定の位置関係にある第1マークを形成する第1マーク形成工程と、流路ユニットの一表面又は圧電層の一方の面に、複数の個別電極を形成する個別電極形成工程と、流路ユニットの一表面又は圧電層の一方の面に、一表面に直交する方向から見て、複数の個別電極と所定の位置関係にある第2マークを第1マークの近傍に形成する第2マーク形成工程と、一表面に直交する方向から見たときの第1マークと第2マークとの位置関係から、個別電極の圧力室に対する位置ズレ量を検出するズレ量検出工程とを備えている。
これによると、複数の圧力室と所定の位置関係にある第1マークと、複数の個別電極と所定の位置関係にある第2マークとをそれぞれ形成して、これら2種類のマークの位置関係を把握することにより、個別電極の圧力室に対する位置ズレ量を容易に検出することができる。
また、本発明のインクジェットヘッドの製造方法においては、圧力室形成工程と第1マーク形成工程を一度に行ってもよい。これによると、複数の圧力室と第1マークとが、所定の位置関係からずれて形成されてしまうのを防止することができる。
また、本発明のインクジェットヘッドの製造方法においては、個別電極形成工程と第2マーク形成工程を一度に行ってもよい。これによると、複数の個別電極と第2マークとが、所定の位置関係からずれて形成されてしまうのを防止することができる。
また、本発明のインクジェットヘッドの製造方法においては、ズレ量検出工程で検出された複数の個別電極の位置ズレ量に基づいて、これら複数の個別電極にそれぞれ供給される駆動電圧を調整する電圧調整工程を備えていてもよい。これによると、個別電極の位置ズレ量に基づいて駆動電圧値を調整することにより、複数のノズル間、あるいは、複数のインクジェットヘッド間でインクの噴射特性にばらつきが生じるのを防止することができる。
また、本発明のインクジェットヘッドの製造方法においては、第1マーク形成工程において、一表面に直交する方向から見て、複数の圧力室の配置領域の中心部を通る第1の直線上にあり、且つ、この第1の直線の方向に関して複数の圧力室の配置領域の両端の2つの位置に、2つの第1マークを形成してもよい。これによると、直線方向に関する個別電極の位置ズレ量だけでなく、回転方向に関する個別電極の位置ズレ量も検出することができる。
このとき、第1マーク形成工程において、一表面に直交する方向から見て、複数の圧力室の配置領域の中心部を通り且つ第1の直線と直交する第2の直線上にあり、且つ、この第2の直線の方向に関して複数の圧力室の配置領域の両側の2つの位置に、さらに2つの第1マークを形成してもよい。これによると、複数の個別電極が所定の一方向に関して全体的に内側に位置ズレしている場合、あるいは、所定の一方向に関して全体的に外側に位置ズレしているような場合でも、第1の直線上及び第2の直線上の2組の第1マークにより個別電極の位置ズレ量を正確に検出することができる。
このとき、第1の直線の方向に関する個別電極の圧力室に対する許容位置ズレ量がa、第2の直線の方向に関する個別電極の圧力室に対する許容位置ズレ量がbであり、さらに、第1の直線の方向に関する第2マークの第1マークに対する位置ズレ量がx、第2の直線の方向に関する第2マークの第1マークに対する位置ズレ量がyであるときに、全ての第1マークと第2マークに関して、(x2/a2)+(y2/b2)≦1の関係が成立するときに、全ての個別電極に対して圧力室に対する位置ズレ量が許容されると判定する判定工程を備えていてもよい。これによると、個別電極の位置ズレ量が許容できる範囲内にあるか否かを容易に判定することができる。
このとき、圧力室は、第1の直線の方向が長軸方向となり、第2の直線の方向が短軸方向となる楕円形状であり、個別電極は、圧力室よりも小さく、且つ、圧力室と略相似な形状であって、判定工程における許容ズレ量aとbとを、a>bの関係を満たすように設定してもよい。圧力室が楕円形状である場合には、個別電極の圧力室の短軸方向に関する単位位置ズレ量に対するインクの噴射特性に及ぼす影響は、長軸方向に関する単位位置ズレ量に比べて大きくなる。したがって、短軸方向に関する許容ズレ量を長軸方向に関する許容ズレ量よりも小さく設定することにより、判定工程においてインクの噴射特性の変化が所定の範囲内にあるインクジェットヘッドのみを確実に選別することができる。
また、本発明のインクジェットヘッドの製造方法においては、流路ユニットは、複数の圧力室が形成される圧力室プレートと、この圧力室プレートに複数の圧力室を覆うように接合されるとともに、圧力室プレートとの接合面と反対側の面が流路ユニットの一表面となる振動板とを有し、第1マーク形成工程において、圧力室プレートに第1マークを形成し、振動板に、一表面に直交する方向から見て第1マークよりも一回り大きな貫通穴を第1マークと完全に重なるように形成する貫通穴形成工程をさらに備えていてもよい。これによると、複数の圧力室が形成される圧力室プレートに第1マークを形成しているので、複数の圧力室と所定の位置関係にある第1マークを正確且つ容易に形成することができる。また、振動板に第1マークよりも大きな貫通穴を第1マークに完全に重なるように形成しているので、貫通穴を通して第1マークの位置を容易に確認することができ、位置ズレ量の把握が容易になる。
本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、平面に沿って配置され且つ複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む流路ユニットと、この流路ユニットの一表面に複数の圧力室と対向するように配置された圧電層と、この圧電層の一方の面側に複数の圧力室にそれぞれ対向するように配置された複数の個別電極とを有する圧電アクチュエータとをそれぞれ備えた複数のインクジェットヘッドの製造方法である。そして、複数の流路ユニットを一体連結する連結部に、一表面に直交する方向から見て複数の圧力室と所定の位置関係にある第1マークを形成する第1マーク形成工程と、連結部に、一表面に直交する方向から見て、複数の個別電極と所定の位置関係にある第2マークを第1マークの近傍に形成する第2マーク形成工程と、一表面に直交する方向から見たときの第1マークと第2マークの位置関係から、個別電極の圧力室に対する位置ズレ量を検出するズレ量検出工程とを備えている。これによると、複数の流路ユニットを連結している連結部に第1マーク及び第2マークを形成することにより、複数のインクジェットヘッドを一体的に形成する場合に、個別電極の圧力室に対する位置ズレ量を検出することができる。
本発明のインクジェットヘッドは、平面に沿って配置され且つ複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む流路ユニットと、この流路ユニットの一表面に複数の圧力室と対向するように配置された圧電層と、この圧電層の一方の面側に複数の圧力室にそれぞれ対向するように配置された複数の個別電極とを有する圧電アクチュエータを備えている。そして、流路ユニットに、一表面に直交する方向から見て複数の圧力室と所定の位置関係にある第1マークが形成され、流路ユニットの一表面又は圧電層の一方の面に、一表面に直交する方向から見て複数の個別電極と所定の位置関係にある第2マークが第1マークの近傍に形成されている。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明における実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、図1の左右方向(走査方向)に移動可能なキャリッジ2、キャリッジ2に取り付けられ、記録用紙Pに印字を行うシリアル式のインクジェットヘッド3、記録用紙Pを図1の手前方向(紙送り方向)に搬送する用紙搬送ローラ4などを有する。インクジェットヘッド3は、走査方向にキャリッジ2と一体的に移動するとともに、その下面に形成されたノズル39(図3参照)からインクを噴射して記録用紙Pに印字を行う。インクジェットヘッド3による印字が完了した記録用紙Pは用紙搬送ローラ4により紙送り方向に排出される。
次に、インクジェットヘッド3について図2〜図5を用いて説明する。図2は図1のインクジェットヘッド3の概略斜視図、図3は図2の流路ユニットを各プレート毎に分解した分解斜視図、図4は図2のIV−IV線断面図、図5は図2の一部(貫通穴50a周辺の部分)を拡大した平面図である。図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド3は、圧力室30を含む個別インク流路が複数形成された流路ユニット11と、流路ユニット11の上面に配置された圧電アクチュエータ12とを有する。
流路ユニット11は、図3、図4に示すように、振動板20、キャビティプレート(圧力室プレート)21、ベースプレート22、アパーチャプレート23、マニホールドプレート24、25、ダンパプレート26、スペーサプレート27及びノズルプレート28を有し、これら9枚のプレート20〜28が積層状態で接合されている。これら9枚のプレート20〜28のうち、スペーサプレート27及びノズルプレート28を除く7枚のプレート20〜26はステンレス鋼などの金属材料からなる紙送り方向に長い略矩形状の板状体であり、圧力室30、マニホールド流路19などのインク流路がエッチングなどより形成されている。そして、これら7枚のプレート20〜26は金属拡散接合により互いに接合されている。スペーサプレート27及びノズルプレート28は、ポリイミド等の合成樹脂材料からなる紙送り方向に長い略矩形状の板状体であり、スペーサプレート27はダンパプレート26の下面に、ノズルプレート28はスペーサプレート28の下面にそれぞれ接着されている。あるいは、スペーサプレート27及びノズルプレート28も他の7枚のプレート20〜26と同様、金属材料により構成されており、9枚のプレート20〜28が全て金属拡散接合により接合されていてもよい。
キャビティプレート21には、図3に示すように、平面視でキャビティプレート21の長手方向(紙送り方向)に長い略矩形状の配置領域21aが設けられており、配置領域21a内には、キャビティプレート21の長手方向に千鳥状に5列に配列された複数の圧力室30が形成されている。複数の圧力室30は、図3、図5に示すように、キャビティプレート21の短手方向(走査方向)に長い略楕円形状(略長円形状)に形成されている。また、キャビティプレート21の長手方向の一方の端部(図3の左側の端部)には、後述するマニホールド流路19にインクを供給する4つのインク供給流路18の一部である略楕円形状の4つの貫通穴18bが形成されている。
さらに、キャビティプレート21には、図3に示すように、配置領域21aの重心(中心部)を通り、配置領域21aを画定する矩形の長手方向に平行な2本の対向辺に平行な、直線(第1の直線)L1上で、配置領域21aの外側においてこの対向辺に隣接する(配置領域21aの両端の)2つの位置に、2つの円形の貫通穴(第1マーク)50a、50bが形成されている。一方、配置領域21aの重心を通り、配置領域21aを画定する矩形の短手方向に平行な2本の対向辺に平行で、直線L1と直交する直線(第2の直線)L2上で、配置領域21aの外側においてこれらの対向辺に隣接する部分には、2つの円形の貫通穴(第1マーク)50c、50dが形成されている。このように、4つの貫通穴50a〜50dは複数の圧力室30が配置された配置領域21aの四方に形成されており、後述するように、圧力室30と圧電アクチュエータ12の個別電極43との位置ズレ量を検出するために用いられる。
ベースプレート22には、平面視で圧力室30の長手方向(走査方向)両端に重なる位置にそれぞれ連通孔31及び連通孔32が形成されているとともに、平面視で4つの貫通穴18bに重なる位置にインク供給流路18の一部となる略楕円形状の4つの貫通穴18cが形成されている。アパーチャプレート23には、平面視で連通孔31に重なる位置から圧力室30の長手方向に延びた、連通孔31と後述するマニホールド流路19とを連通させるアパーチャ33が形成されている。アパーチャ33は、マニホールド流路19と圧力室30との間において流路断面が局所的に小さくなっており、マニホールド流路19から流れ込むインクの量を調整したり、圧力室30内のインクがマニホールド流路19へ逆流するのを防止したり、インクを噴射する際に圧力室30内に発生した圧力波がマニホールド流路19に伝播するのを防止したりする。また、アパーチャプレート23には、平面視で連通孔32に重なる位置に連通孔34、平面視で4つの貫通穴18cに重なる位置にインク供給流路18の一部である略楕円形状の4つの貫通穴18dがそれぞれ形成されている。
マニホールドプレート24、25には、それぞれ、5つのマニホールド流路19の上部及び下部となる貫通穴19a及び貫通穴19bが形成されており、貫通穴19aと貫通穴19bとが重なることによって5つのマニホールド流路19が形成されている。5つのマニホールド流路19は、マニホールドプレート24、25の長手方向に延在するとともに、その短手方向に関して互いに離隔して配置されている。そして、マニホールド流路19にはインク供給流路18からインクが供給される。ただし、4つのインク供給流路18のうち、一方の端に形成されたものは、他の3つよりも流路断面が大きくなっており、このインク供給流路18は、5つのマニホールド流路19のうち、このインク供給流路18と同じ側の端に形成された2つのマニホールド流路19にインクを供給している。なお、4つのインク供給流路18は、例えば、この流路断面が大きくなったインク供給流路18が形成されている側から順にそれぞれ、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを供給する。また、マニホールドプレート24、25には、平面視でアパーチャプレート23の連通孔34に重なる位置にそれぞれ連通孔35、36が形成されている。
ダンパプレート26の下面には、平面視でマニホールド流路19に重なる位置に凹部17が形成されている。ダンパプレート19は凹部17が形成された部分においてその厚みが薄くなっており、マニホールド流路19内に発生した圧力波を減衰させるダンパとして機能する。また、ダンパプレート26には平面視で連通孔36に重なる位置に連通孔37が形成されている。
スペーサプレート27は、ダンパプレート26の凹部17の開口を塞いでいる。また、スペーサプレート27には平面視で連通孔37に重なる位置に連通孔38が形成されている。ノズルプレート28には平面視で複数の連通孔38に重なる位置に複数のノズル39が形成されている。つまり、複数のノズル39は、千鳥状に5列に形成された圧力室30に対応して、ノズルプレート28の長手方向に沿って千鳥状に5列に配置されている。
振動板20は、複数の圧力室30を覆うように配置されている。振動板20には、図4、図5に示すように、平面視で貫通穴50a〜50dに重なる位置にそれぞれ貫通穴50a〜50dよりも一回り大きい円形の貫通穴51a〜51dが形成されている。貫通穴50a〜50dはそれぞれ貫通穴51a〜51dに完全に重なっており、貫通穴51a〜51dを通してそれぞれ貫通穴50a〜50dの位置を確認することができるようになっている。また、振動板20には、平面視で貫通穴18bに重なる位置に、インク供給流路18の一部を形成する略楕円形状の4つの貫通穴18aが形成されている。
そして、図3、図4に示すように、マニホールド流路19はアパーチャ33、連通孔31を介して複数の圧力室30に連通している。各圧力室30は、連通孔32、34〜38を介してノズル39に連通している。このように、流路ユニット31には、マニホールド流路19から圧力室30を介してノズル39に至る個別インク流路が複数形成されている。
次に、圧電アクチュエータ12について説明する。圧電アクチュエータ12は、図2、図4に示すように、流路ユニット11に含まれる前述の振動板20、振動板20の上面に形成された圧電層41、及び、圧電層41の上面に複数の圧力室30に対応して形成された複数の個別電極43を有する。振動板20は前述のように流路ユニット11の一部を構成しているが、さらに導電性を有し、常にグランド電位に保持されている。そして、振動板20は、個別電極43との間において圧電層41に電界を作用させるための共通電極を兼ねている。
図2に示すように、振動板20の上面のうち、平面視で振動板20の長手方向の4つのインク供給流路18が形成されている部分以外を除く領域には、チタン酸鉛とグルコン酸鉛の固溶体であり、強誘電性を有するチタン酸グルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電層41が連続的に形成されている。圧電層41は、例えば、非常に小さい圧電材料の粒子を基材に吹き付けて高速で衝突させることによって、基材の表面に堆積させるエアロゾルデポジション法(AD法)により形成することができる。また、圧電層41には、平面視で貫通穴51a〜51dに重なる位置に、それぞれ貫通穴51a〜51dとほぼ同じ径を有する貫通穴52a〜52dが形成されている。
圧電層41の上面には、その全域にわたって導電膜42が形成されている。導電膜42には、図5に示すように、平面視で複数の圧力室30に重なる位置から図5の上方向に圧力室30に重ならない位置まで延びた、導電膜42を貫通する環状の溝44が形成されている。導電膜42の溝44に囲まれた部分は他の部分と絶縁されており、この溝44に囲まれた部分が個別電極43となっている。個別電極43は平面視で圧力室30よりも一回り小さく、圧力室30と略相似な略楕円形状(略長円形状)に形成されている。例えば、圧力室30の長手方向の長さLcが750μm程度であるのに対して、個別電極43の長手方向の長さLdは650μm程度となっており、また、圧力室30の短手方向の長さWcが250μm程度であるのに対して、個別電極43の短手方向の長さWdは150μm程度となっている。さらに、個別電極43の一方の端部は、圧力室30の長手方向に延び、その先端は平面視で略円形となっており、この部分が接点43aとなっている。
また、圧電層41には、図2、図4、図5に示すように、平面視で、貫通穴52a〜52dに重なる領域近傍に、それぞれ貫通穴52a〜52dよりも一回り大きく、キャビティプレート21の貫通穴50a〜50dと略同心円の関係にあり、導電膜42を貫通する円環状の溝(第2マーク)45a〜45dが形成されている。溝45a〜45dは図2に示すように、導電膜42の表面の複数の個別電極43が形成された配置領域42aの四方に形成されており、これら溝45a〜45dと溝44(個別電極43)との位置関係は、複数の個別電極43が圧力室30に対して位置ズレなく形成されているときには、溝45a〜45dの中心と貫通穴50a〜50dの中心が一致する関係にある。溝45a〜45dは、後述するように圧力室30と個別電極43との位置ズレ量を検出するために用いられる。
圧電アクチュエータ12の上面には、図示しないフレキシブルプリント配線板(FPC)が配置されており、複数の接点43aは、FPCを介して図示しないドライバICに接続されている。そして、ドライバICにより複数の個別電極43に駆動電圧が供給される。
次に、インクジェットヘッド3の動作について説明する。インクジェットヘッド3においては、ドライバICにより複数の個別電極43に選択的に駆動電圧が供給されると、駆動電圧が供給された個別電極43と共通電極としての振動板20との間に電位差が生じる。この電位差により、圧電層41のこの個別電極43と振動板20との間に挟まれた部分にはその厚み方向に電界が作用する。このとき、圧電層41の分極方向がこの電界の向きと同じ厚み方向であれば、圧電層41はこの分極方向と直交する水平方向に収縮する。そして、この圧電層41の収縮に伴って振動板20が圧力室30側に凸になるように変形し、圧力室30の体積が小さくなる。これにより、圧力室30内のインクの圧力が上昇し、圧力室30に連通するノズル39からインクが噴射される。
次に、インクジェットヘッド3の製造方法について図6〜図8を用いて説明する。図6は、インクジェットヘッド3の製造工程を表す工程図である。図7は、製造されたインクジェットヘッド3のマークの位置関係を示す図である。図8は、マークの中心の位置ズレの例を示す図である。図9は、圧力室30と個別電極43との位置ズレ量が許容範囲内にあるか否かを判定する基準を表す図である。ただし、図7においては、貫通穴50a〜50d、51a〜51d、52a〜52d及び溝45a〜45dのみを拡大して図示しており、個別電極43などこれら以外のものの図示は省略している。
インクジェットヘッド3を製造するには、まず、金属製の基材にエッチングなどにより複数の圧力室30を形成することによってキャビティプレート21を作製する(圧力室形成工程)。このとき、複数の圧力室30と前述した位置関係にある貫通穴50a〜50dも同時に形成する(第1マーク形成工程)。一方で、振動板20に貫通穴51a〜51dを形成する。さらに、流路ユニット11を構成する他のプレート22〜28も予め作製しておく。
次に、図6(a)に示すように、振動板20、キャビティプレート21及び金属製のプレート22〜26を互いに積層させて金属拡散接合により接合し、さらに、スペーサプレート27及びノズルプレート28を接着して流路ユニット11を形成する。なお、図6(a)では、貫通穴50a〜50d、51a〜51dのうち貫通穴50a及び51aのみを図示している(以下同様)。
次に、図6(b)に示すように、AD法により振動板20の上面に圧電層41を形成する。AD法を用いて圧電層41を形成すると、平面視で貫通穴51a〜51dに重なる部分には圧電材料が堆積せず、それぞれ貫通穴52a〜52dが形成される。なお、図6(b)では、貫通穴52a〜52dのうち貫通穴52aのみを図示している(以下同様)。
次に、図6(c)に示すように、PVDやメッキなどにより圧電層41の上面全域にわたって導電膜42を形成する。そして、図6(d)に示すように、導電膜42の平面視で複数の圧力室30と重なる位置において、個別電極43となる部分の外周に沿ってレーザを照射して複数の環状の溝44を形成することによりその内側に複数の個別電極43を形成する(個別電極形成工程)。このとき、平面視で貫通穴52a〜52dに重なる位置近傍にレーザを照射して、それぞれ複数の個別電極43と前述の位置関係にあり、貫通穴52よりも一回り径の大きい円環状の溝45a〜45dも同時に形成する(第2マーク形成工程)。なお、図6(d)では、溝45a〜45dのうち、溝45aのみを図示している。
以上のようにしてインクジェットヘッド3を製造した後、貫通穴50a〜50d及び溝45a〜45dから複数の圧力室30と複数の個別電極43との位置ズレ量を検出する(ズレ量検出工程)。具体的には、図7に示すように、4つの貫通穴50a〜50d及び4つの溝45a〜45dの位置をルーペや顕微鏡等を用いて確認し、溝45a〜45dの中心点Q1〜Q4の、貫通穴50a〜50dの中心点P1〜P4に対する位置ズレ量を測定することにより行う。
複数の個別電極43が複数の圧力室30に対して、ある一方向と平行に位置ズレしている場合、図8(a)に示すように中心点Q1〜Q4は、それぞれ中心点P1〜P4から同じ方向に同じ距離だけ位置ズレする。
複数の個別電極43が複数の圧力室30に対して、例えば、配置領域21a(図3参照)の重心を中心として回転方向に位置ズレしている場合、図8(b)に示すように中心点Q1〜Q4のうち、配置領域21a(図3参照)を挟んで配置されたもの(Q1とQ2あるいはQ3とQ4)はそれぞれ中心点P1〜P4に対して互いに反対方向に同じ距離だけ位置ズレする。なお、図8(a)、(b)に示すような位置ズレは、レーザで加工により個別電極43及び溝45a〜45dを形成する際のレーザの照射位置を決めるための基準点と、この基準点に対応するキャビティプレート21上の点との位置ズレによって生じる。
さらに、個別電極43と圧力室30との間に、以上に示すような一方向への平行な位置ズレと回転方向の位置ズレが組み合わさった位置ズレが生じている場合には、Q1〜Q4のうち配置領域21a(図3参照)を挟んで配置されたものはそれぞれ中心点P1〜P4に対して互いに異なる方向に互いに異なる距離だけ位置ズレし、これらの位置ズレ量から個別電極43が圧力室30に対してどのように位置ズレしているかを検出することができる。具体的には、例えば、Q1とQ2の中点のP1とP2の中点からの位置ズレ量を算出することによって平行な方向に関する位置ズレ量を検出し、Q1とQ2の中点を中心として、Q1とQ2とを結ぶ直線の図8(a)、(b)の左右方向に平行な直線に対する傾斜角によって回転方向の位置ズレ量を導出することができる。なお、当然のことながら、位置ズレ量を検出するために中心点P1、Q1とP2、Q2の2組の代わりに中心点P3、Q3とP4、Q4の2組を用いてもよい。
したがって、中心点P1〜P4、Q1〜Q4のうち、配置領域21a(図3参照)を挟んで互いに対向する2組(P1、Q1及びP2とQ2の2組、又は、P3、Q3及びP4、Q4の2組)の位置関係から、個別電極43が圧力室30に対してある位置方向に平行な位置ズレが生じている場合、回転方向に位置ズレが生じている場合、及び、このような平行な位置ズレと回転方向の位置ズレとが組み合わさった位置ズレが生じている場合に、個別電極43と圧力室30との位置ズレを検出することができる。
複数の個別電極43が複数の圧力室30に対して、配置領域21a(図3参照)の重心を中心として、全体的に圧力室30の短手方向(図8の左右方向)の内側に位置ズレしている場合、図8(c)に示すように、中心点P1とQ1及び中心点P2とQ2の間には位置ズレは生じず、中心点Q3及びQ4がそれぞれ中心点P3及びP4に対して圧力室30の短手方向(図8の左右方向)の内側に位置ズレする。同様に、複数の個別電極43が複数の圧力室30に対して、配置領域21a(図3参照)の重心を中心として、全体的に圧力室30の短手方向(図8の左右方向)の外側に位置ズレしている場合には、中心点P1とQ1及び中心点P2とQ2の間には位置ズレは生じず、中心点Q3及びQ4がそれぞれ中心点P3及びP4に対して圧力室30の短手方向(図8の左右方向)の外側に位置ズレする。
さらに、複数の個別電極43が複数の圧力室30に対して、配置領域21a(図3参照)の重心を中心として、全体的に圧力室30の長手方向(図8の上下方向)の外側に位置ズレしている場合、図8(d)に示すように、中心点P3とQ3及び中心点P4とQ4の間には位置ズレは生じず、中心点Q1及びQ2がそれぞれ中心点P1及びP2に対して圧力室30の短手方向(図8の上下方向)の外側に位置ズレする。同様に、複数の個別電極43が複数の圧力室30に対して、配置領域21a(図3参照)の重心を中心として、全体的に圧力室30の長手方向(図8の上下方向)の内側に位置ズレしている場合には、中心点P3とQ3及び中心点P4とQ4の間には位置ズレは生じず、中心点Q1及びQ2がそれぞれ中心点P1及びP2に対して圧力室30の長手方向(図8の上下方向)の内側に位置ズレする。
したがって、配置領域21aの四方に4つの貫通穴50a〜50dが形成され、これに対応する4つの溝45a〜45dが形成されていることにより、複数の個別電極43の複数の圧力室30に対する位置ズレが、以上に説明したような、ある一方向に平行な位置ズレ、回転方向への位置ズレ、及び、内側又は外側への位置ズレを組み合わせた形である場合、4組の中心点P1〜P4及び中心点Q1〜Q4の位置ズレ量を検出することにより、複数の個別電極43の複数の圧力室30に対する位置ズレ量を検出することができる。
そして、中心点Q1〜Q4の中心点P1〜P4に対する位置ズレ量、つまり、中心点P1〜P4と中心点Q1〜Q4との離間距離によって、個別電極43の圧力室30に対する位置ズレが許容範囲内であるか否かを判定する。ただし、本実施の形態では、圧力室30及び個別電極43が略楕円形状であるため、圧力室30と個別電極43との間に圧力室30の短手方向(直線L1の方向)に関する単位位置ズレ量により生じる圧電層41の変形量の変化(インクの噴射特性の変化)は、圧力室30の長手方向(直線L2の方向)に関する単位位置ズレ量により生じる圧電層41の変形量の変化よりも大きい。したがって、インクの噴射特性の変化が所定の範囲内にある正常なインクジェットヘッド3のみを選別しようとすると、個別電極43の圧力室30の短手方向に関する許容位置ズレ量bは、圧力室30の長手方向に関する許容位置ズレ量aよりも小さくなる(例えば、a=80μm、b=30μm)。ここで、インクの噴射特性とは、インクの噴射速度、インク滴の噴射量などのことである。
そこで、中心点Qn(n=1、2、3、4)の中心点Pn(n=1、2、3、4)に対する圧力室30の長手方向に関する位置ズレ量x、圧力室30の短手方向に関する位置ズレ量yが、(x2/a2)+(y2/b2)≦1を満たすときに、圧力室30と個別電極43との位置ズレ量が許容されると判定する(判定工程)。つまり、図8に示すように、原点を中心点Pn(n=1、2、3、4)としたときに、中心点Qn(n=1、2、3、4)が(x2/a2)+(y2/b2)=1で示される楕円Eの内部(境界を含む)にあれば、両者の位置ズレ量は許容範囲内であり、中心点Qnが楕円Eの外部(境界は含まない)にあれば、両者の位置ズレ量は許容範囲外であると判定する。
個別電極43の圧力室30に対する位置ズレ量が許容範囲内であると判定された場合には、位置ズレ量検出工程において検出された位置ズレ量に基づいて、インクの噴射特性を位置ズレがないときのインクの噴射特性に合わせるために、ドライバICにより個別電極43に印加する駆動電圧を調整する(電圧調整工程)。例えば、位置ズレがない個別電極43に印加する駆動電圧が20(V)であるときに、個別電極43が圧力室30に対して、ある一方向に平行に位置ズレしており、中心点Qnが4つとも図9に示す位置にあるとすると、中心点Pn及び中心点Qnを通る直線L3と楕円Eとの交点E1と、中心点Pnとの距離がRであり、中心点Pnと中心点Qnとの距離がrであるときに、個別電極43には[20+2×(r/R)](V)の駆動電圧を印加する。また、前述のように個別電極43が圧力室30に対して回転方向に位置ズレしている場合、圧力室30の長手方向及び短手方向に関して全体的に内側及び外側に位置ズレしている場合などにも、位置ズレ量に応じた駆動電圧の調整が行われる。一方、圧力室30と個別電極43との位置ズレ量が許容範囲外であると判定された場合には、そのインクジェットヘッド3は不良品として処理される。以上でインクジェットヘッド3の製造が完了する。
以上に説明した実施の形態によると、複数の圧力室30と所定の位置関係にある貫通穴50a〜50dの位置と複数の個別電極43と所定の位置関係にある溝45a〜45dの位置とに基づいて複数の圧力室30と複数の個別電極43との位置ズレ量を容易に検出することができる。
また、複数の圧力室30と貫通穴50a〜50dとを一度に形成しているので、複数の圧力室30と貫通穴50a〜50dとが所定の位置関係からずれて形成されるのが防止さる。
さらに、複数の個別電極43を形成するための溝44と溝45a〜45dとを一度に形成しているので、複数の個別電極43と溝45a〜45dとが所定の位置関係からずれて形成されるのが防止される。
加えて、複数の圧力室30と複数の個別電極43との位置ズレ量に基づいて、複数の個別電極43に供給する駆動電圧を調整しているので、複数のノズル39間及び複数のインクジェットヘッド3間におけるインクの噴射特性が均一になり、印字品質が向上する。
また、貫通穴50a〜50d及び溝45a〜45dの4組を用いて複数の圧力室30と複数の個別電極43との位置ズレ量を検出するので、個別電極43が圧力室30に対して、圧力室30の長手方向及び短手方向に関して平行に位置ズレしている場合だけでなく、回転方向に位置ズレしている場合、及び、圧力室30の長手方向及び短手方向に関して全体的に外側あるいは内側に位置ズレしている場合にも、位置ズレ量を正確に検出することができる。
溝45a〜45dの中心点Q1〜Q4の貫通穴50a〜50dの中心点P1〜P4に対する圧力室30の長手方向に関する許容位置ズレ量がa、圧力室30の短手方向に関する許容位置ズレ量がbである場合に、中心点Q1〜Q4の中心点P1〜P4に対する圧力室30の長手方向に関する位置ズレ量x、圧力室30の短手方向に関する位置ズレ量yが、(x2/a2)+(y2/b2)≦1を満たす場合に位置ズレ量が許容されると判定することにより、位置ズレ量が許容範囲にあるか否かを正確に判定することができる。
また、圧力室30と個別電極43との圧力室30の短手方向に関する位置ズレのほうが、圧力室30と個別電極43との圧力室30の長手方向に関する位置ズレよりもインクの噴射特性を大きく変化させるため、圧力室30の短手方向に関する両者の許容位置ズレ量bを、圧力室30の長手方向に関する両者の許容位置ズレ量aよりも小さくすることにより、判定工程においてインクの噴射特性の変化が所定の範囲内にあるインクジェットヘッド3のみを確実に選別することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
個別電極43と所定の位置関係にある第2マークは平面視で貫通穴50a〜50dに重なる円環状の溝45a〜45d以外のものであってもよい。例えば、図10(a)に示すような、導電膜42の平面視で貫通穴52a〜52dの外周近傍の領域において周方向に90°の間隔をあけて、それぞれ貫通穴52a〜52dの半径方向外側に延びた4つの矩形状の溝64、図10(b)に示すような貫通穴52a〜52dのそれぞれに接し、互いに平行に同じ長さだけ延びた2つの矩形状の溝65、図10(c)に示すような貫通穴52a〜52dをそれぞれ囲む方形枠状の溝66などであってもよい(変形例1)。この場合でも、貫通穴50a〜50dの中心点と溝64〜66の中心点とから、複数の圧力室30と複数の個別電極43との位置ズレ量を検出することができる。あるいは、導電膜42の上面の平面視で貫通穴50a〜50dに重ならない位置に第2マークとなる溝を形成し、この溝と貫通穴50a〜50dとの離間距離を測定することによって圧力室30と個別電極43との位置ズレ量を検出してもよい。また、第1マーク及び第2マークとなる貫通穴と溝との位置ズレ量は中心点以外の点により検出してもよい。なお、図10では、貫通穴50a〜50d、51a〜51d、52a〜52dのうち、貫通穴50a、51a、52aのみを図示している。
また、第2マークとしての溝は導電膜42以外の部分に形成されていてもよい。例えば、図11に示すように、導電膜42が平面視で貫通穴52a〜52dの周辺に重なる位置に形成されておらず、圧電層41の上面の貫通穴52a〜52dの周辺の部分に複数の個別電極43と所定の位置関係にある溝71が形成されていてもよい(変形例2)。この場合、溝71は、個別電極43を形成する際に、圧電層41の貫通穴52a〜52dを取り囲む部分にレーザを照射することにより形成することができる。なお、図11においては、貫通穴52a〜52dのうち、貫通穴52aのみを図示している。
又は、図12に示すように、圧電層41が平面視で貫通穴51a〜51dの周辺に重なる位置に形成されておらず、振動板20の上面の貫通穴51a〜51dの周辺の部分に複数の個別電極43と所定の位置関係にある溝81が形成されていてもよい(変形例3)。この場合、溝81は、個別電極43を形成する際に、振動板20の貫通穴51a〜51dを取り囲む部分にレーザを照射することにより形成することができる。なお、図12では、貫通穴51a〜51dのうち51aのみを図示している。
あるいは、図13に示すように、複数の個別電極43を形成する際に、貫通穴50a〜50dを通して、ベースプレート22の上面にレーザを照射することによってベースプレート22に凹部85を形成し、凹部85と貫通穴50a〜50dとの位置関係から圧力室30と個別電極43との位置ズレ量を検出してもよい(変形例4)。また、このような凹部は、ベースプレート22よりも下側に配置されたプレート23〜28のいずれかに形成してもよい。ただし、この場合には、凹部が形成されたプレートよりも上に配置されたプレートには、それぞれ平面視で凹部に重なる位置に貫通穴を形成しておく必要がある。
個別電極が圧電層の下面に形成され、共通電極が圧電層の上面に形成されていてもよい。例えば、図14に示すように、側振動板20の上面に絶縁層90が形成され、絶縁層90の上面に導電膜92が形成されており、導電膜92にその内側に個別電極93を形成するための環状の溝94と個別電極93と所定の位置関係にある第2マークとしての溝95が形成されていてもよい(変形例5)。この場合には、絶縁層92の平面視で貫通穴51a〜51dに重なる位置にはそれぞれ貫通穴91が形成されており、導電膜92の上面の平面視で貫通穴91に重なる領域を除く領域に圧電層96が形成され、圧電層96の上面に共通電極97が形成される。そして、キャビティプレート21に形成された貫通穴50a〜50dと溝95との位置関係により圧力室30と個別電極93との位置ズレ量を検出する。なお、図14では、貫通穴50a〜50d、貫通穴51a〜51dのうち、貫通穴50a及び貫通穴51aのみを図示している。
互いに連結されて一体化した複数個のインクジェットヘッドを製造する場合にも本発明を適用することができる。例えば、図15に示すように、インクジェットヘッド100を構成するプレートが複数個分連結枠(連結部)103、104などにより連結されて一体となったものを積層させることによって複数の流路ユニットが一体となったものを形成し、その上面に圧電層41(図2参照)及び個別電極43を形成することによって複数のインクジェットヘッド100が一体となったものを製造する場合には、プレート101、102を連結している連結枠103、104に第1マーク及び第2マークとなる貫通穴や溝が形成されていてもよい(変形例6)。
図15の場合、複数のキャビティプレート101は、これら複数のキャビティプレート101を取り囲む矩形枠状の連結枠103により連結され、複数の振動板102は、これら複数の振動板102を取り囲む矩形枠状の連結枠104により互いに連結されている。そして、各インクジェットヘッド100毎に個別に第1マーク及び第2マークとなる貫通穴や溝などを形成するかわりに、連結枠103に4つの貫通穴(第1マーク)105を形成し、連結枠104の平面視で貫通穴105に重なる位置に貫通穴105よりも一回り大きい貫通穴106を形成する。そして、複数の振動板102の上に圧電層41(図2参照)及び導電膜42(図2参照)を形成した後、導電膜42に溝44(図5参照)を形成して個別電極43(図5参照)を形成する際に、接続枠104の貫通穴106の周辺にレーザを照射して貫通穴106よりも一回り大きい円環状の溝(第2マーク)107を形成する。
この場合には、貫通穴105の中心点と溝107の中心点との位置ズレ量を検出することにより、複数の圧力室30(図3参照)と複数の個別電極43との位置ズレ量を検出することができる。なお、4つの貫通穴105、及び、貫通穴106、溝107は、それぞれ連結枠103及び連結枠104の四方に形成されている。また、流路ユニットを形成するキャビティプレート101、振動板102以外のプレートもこれら2つのプレート同様の連結枠により連結されている。なお、図15の複数のインクジェットヘッド100は、実施の形態と同様、各々複数色のインクを噴射するものであり、製造後は、各インクジェットヘッド100に分割するが、それぞれが単色のインクを噴射する複数のインクジェットヘッドが一体となったものを製造し、製造後、複数のインクジェットヘッドに分割せずに、各インクジェットヘッドから互いに異なるインクを噴射するように構成することによって、複数色の印字を行うことが可能なインクジェットヘッドとすることも可能である。
本実施の形態においては、複数の圧力室30と貫通穴50a〜50dとを一度に形成し、複数の個別電極43を形成するための溝44と溝45a〜45dとを一度に形成したが、複数の圧力室30と貫通穴50a〜50dとを別々の工程において形成してもよく、複数の個別電極43を形成するための溝44と溝45a〜45dとを別々の工程において形成してもよい。
ズレ量検出工程において検出した圧力室30と個別電極43との位置ズレ量に基づいて、次にインクジェットヘッド3を製造する際にレーザの照射位置の調整などを行ってもよい。この場合には、次に製造されるインクジェットヘッド3において、圧力室30と個別電極43との位置ズレ量を小さくすることができる。
複数のインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタを製造する場合、ズレ量検出工程において検出した位置ズレ量が比較的近いインクジェットヘッド同士を組み合わせてもよい。この場合には、駆動電圧の調整を行わなくても、インクジェットヘッド間でインクの噴射特性が大きくばらつき、印字品質が大きく低下することはない。なお、当然のことながら、この場合でも、位置ズレ量に基づいて駆動電圧の調整を行ってもよい。
本実施の形態では、圧電層41をAD法により形成したが、スパッタ法、化学蒸着法(CVD法)、ゾルゲル法、水熱合成法によって形成してもよく、これらの方法によれば、貫通穴51a〜51dには圧電層41が成膜されないので、貫通穴51a〜51dに対応する位置に貫通穴52a〜52dが自然に形成される。あるいは、PZTのグリーンシートを焼成することによって得られる圧電シートを所定の大きさに切断し、振動板30の上面に貼り付けることによって形成してもよく、この場合には、貫通穴51a〜51dと重ならないように圧電シートを貼り付ければよい。
本発明における実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略斜視図である。 図1のインクジェットヘッドの概略斜視図である。 図2の流路ユニットの分解斜視図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2の一部を拡大した平面図である。 図2のインクジェットヘッドの製造工程を表す工程図である。 製造されたインクジェットヘッドのマークの位置関係を示す図である。 図7のマークの位置ズレの例を示す図である。 圧力室と個別電極との位置ズレ量の許容範囲を示す図である。 変形例1の導電膜の表面に形成された溝を表す平面図である。 変形例2の図4相当の断面図である。 変形例3の図4相当の断面図である。 変形例4の図4相当の断面図である。 変形例5の図4相当の断面図である。 変形例6の複数のインクジェットヘッドが連結された状態を表す平面図である。
符号の説明
3 インクジェットヘッド
20 振動板
21 キャビティプレート
30 圧力室
43 個別電極
45a〜45d 溝
50a〜50d 貫通穴
51a〜51d 貫通穴

Claims (11)

  1. 平面に沿って配置され且つ複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む流路ユニットと、
    この流路ユニットの一表面に前記複数の圧力室と対向するように配置された圧電層と、この圧電層の一方の面側に前記複数の圧力室にそれぞれ対向するように配置された複数の個別電極とを有する圧電アクチュエータと、
    を備えたインクジェットヘッドの製造方法であって、
    前記流路ユニットに、前記複数の圧力室を形成する圧力室形成工程と、
    前記流路ユニットに、前記一表面に直交する方向から見て前記複数の圧力室と所定の位置関係にある第1マークを形成する第1マーク形成工程と、
    前記流路ユニットの一表面又は前記圧電層の前記一方の面に、前記複数の個別電極を形成する個別電極形成工程と、
    前記流路ユニットの一表面又は前記圧電層の前記一方の面に、前記一表面に直交する方向から見て、前記複数の個別電極と所定の位置関係にある第2マークを前記第1マークの近傍に形成する第2マーク形成工程と、
    前記一表面に直交する方向から見たときの前記第1マークと前記第2マークとの位置関係から、前記個別電極の前記圧力室に対する位置ズレ量を検出するズレ量検出工程と、
    を備えたことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 前記圧力室形成工程と前記第1マーク形成工程を一度に行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 前記個別電極形成工程と前記第2マーク形成工程を一度に行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  4. 前記ズレ量検出工程で検出された前記複数の個別電極の前記位置ズレ量に基づいて、これら複数の個別電極にそれぞれ供給される駆動電圧を調整する電圧調整工程を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 前記第1マーク形成工程において、前記一表面に直交する方向から見て、前記複数の圧力室の配置領域の中心部を通る第1の直線上にあり、且つ、この第1の直線の方向に関して前記複数の圧力室の配置領域の両端の2つの位置に、2つの前記第1マークを形成することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 前記第1マーク形成工程において、前記一表面に直交する方向から見て、前記複数の圧力室の配置領域の中心部を通り且つ前記第1の直線と直交する第2の直線上にあり、且つ、この第2の直線の方向に関して前記複数の圧力室の配置領域の両側の2つの位置に、さらに2つの前記第1マークを形成することを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 前記第1の直線の方向に関する前記個別電極の前記圧力室に対する許容位置ズレ量がa、前記第2の直線の方向に関する前記個別電極の前記圧力室に対する許容位置ズレ量がbであり、さらに、前記第1の直線の方向に関する前記第2マークの前記第1マークに対する位置ズレ量がx、前記第2の直線の方向に関する前記第2マークの前記第1マークに対する位置ズレ量がyであるときに、
    全ての前記第1マークと前記第2マークに関して、(x2/a2)+(y2/b2)≦1の関係が成立するときに、全ての前記個別電極に対して前記圧力室に対する位置ズレ量が許容されると判定する判定工程を備えたことを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 前記圧力室は、前記第1の直線の方向が長軸方向となり、前記第2の直線の方向が短軸方向となる楕円形状であり、前記個別電極は、前記圧力室よりも小さく、且つ、前記圧力室と略相似な形状であって、
    前記判定工程における前記許容ズレ量aとbとを、a>bの関係を満たすように設定することを特徴とする請求項7に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  9. 前記流路ユニットは、前記複数の圧力室が形成される圧力室プレートと、この圧力室プレートに前記複数の圧力室を覆うように接合されるとともに、前記圧力室プレートとの接合面と反対側の面が流路ユニットの前記一表面となる振動板とを有し、
    前記第1マーク形成工程において、前記圧力室プレートに前記第1マークを形成し、
    前記振動板に、前記一表面に直交する方向から見て前記第1マークよりも一回り大きな貫通穴を前記第1マークと完全に重なるように形成する貫通穴形成工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  10. 平面に沿って配置され且つ複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む流路ユニットと、
    この流路ユニットの一表面に前記複数の圧力室と対向するように配置された圧電層と、
    この圧電層の一方の面側に前記複数の圧力室にそれぞれ対向するように配置された複数の個別電極とを有する圧電アクチュエータと、
    をそれぞれ備えた複数のインクジェットヘッドの製造方法であって、
    複数の前記流路ユニットを一体連結する連結部に、前記一表面に直交する方向から見て前記複数の圧力室と所定の位置関係にある第1マークを形成する第1マーク形成工程と、
    前記連結部に、前記一表面に直交する方向から見て、前記複数の個別電極と所定の位置関係にある第2マークを前記第1マークの近傍に形成する第2マーク形成工程と、
    前記一表面に直交する方向から見たときの前記第1マークと前記第2マークの位置関係から、前記個別電極の前記圧力室に対する位置ズレ量を検出するズレ量検出工程と、
    を備えたことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  11. 平面に沿って配置され且つ複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む流路ユニットと、
    この流路ユニットの一表面に前記複数の圧力室と対向するように配置された圧電層と、
    この圧電層の一方の面側に前記複数の圧力室にそれぞれ対向するように配置された複数の個別電極とを有する圧電アクチュエータを備え、
    前記流路ユニットに、一表面に直交する方向から見て前記複数の圧力室と所定の位置関係にある第1マークが形成され、
    前記流路ユニットの一表面又は前記圧電層の前記一方の面に、前記一表面に直交する方向から見て前記複数の個別電極と所定の位置関係にある第2マークが前記第1マークの近傍に形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
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