JP2007130198A - ラック吊り下げ機構及び昇降収納装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、ラックの昇降動作に要する操作力の変化を緩和し、安定した昇降動作を実現した新規な吊り下げ機構及びこの吊り下げ機構を備えてなる昇降収納装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成された昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構であって、このラック吊り下げ機構は、前記ラックを吊り下げるための紐状部材、前記紐状部材を巻き回すためのドラム部材、及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材からなり、特に、前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いたことを特徴とするラック吊り下げ機構。
【選択図】 図4
本発明は、ラックの昇降動作に要する操作力の変化を緩和し、安定した昇降動作を実現した新規な吊り下げ機構及びこの吊り下げ機構を備えてなる昇降収納装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成された昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構であって、このラック吊り下げ機構は、前記ラックを吊り下げるための紐状部材、前記紐状部材を巻き回すためのドラム部材、及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材からなり、特に、前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いたことを特徴とするラック吊り下げ機構。
【選択図】 図4
Description
本発明は、例えば、キッチンや厨房などにおける高所に備えられて、外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成された昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構及び昇降収納装置に関する。
最近市販のシステムキッチンや厨房などにおいては、当該キッチンや厨房の高所に、外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成された昇降収納装置が装備されているものが一般的となっており、各種メーカーが様々なタイプの昇降収納装置について研究・開発を行っている。
このような昇降収納装置としては、吊り戸棚などの外側ケーシングの背面にガイドレールなどを設置し、前記ガイドレールに沿って垂直方向に昇降自在になるようにラックを備えてなるものが一般的である。
そして、従来の昇降収納装置においては、前記ラックを吊り下げるための吊り下げ機構として、ラックの重量と同じかそれよりやや重いカウンターウェイトを用いたいわゆる「吊り合い式」のものが採用されていたが、装置の重量が大きくなるといった問題があり、又、カウンターウェイトの移動に必要なスペースを確保するために、ラックの容積が小さくなったり、デザイン的な面で制限が生じたりするといった問題があった。
この問題に鑑み、吊り下げ機構をコンパクトにすべく、ラックを吊り下げるためのワイヤ、前記ワイヤを巻き回すためのワイヤドラム、及び前記ワイヤドラムに固定されたねじりコイルバネで構成された吊り下げ機構を採用した昇降収納装置が開発されている(例えば、特許文献1。)。
即ち、この吊り下げ機構は、ワイヤドラムに巻き回しされるワイヤを用いてラックを吊り下げ、ワイヤドラムにおけるワイヤの巻き回し量を変化させることによりラックを昇降させるものであり、ワイヤドラムにねじりコイルバネが固定されているから、ワイヤドラムの回転に応じてねじりコイルバネがねじられて上方向への付勢力が発生し、この付勢力による補助をもって僅かな力でもラックを持ち上げることができるように構成されたものであり、当該吊り下げ機構を昇降収納装置の上端部等にコンパクトに組み込むことができるといった効果を奏するものである。
しかしながら、ねじりコイルバネから発生する付勢力は、外側ケーシングからのラックの隔離距離によって変化するため、言い換えれば、ラックが最下端まで引き下げられた状態のときにねじりコイルバネから発生する付勢力が最大になり、ラックの上昇に応じてねじりコイルバネから発生する付勢力が小さくなることから、最下端からラックを持ち上げるために要する操作力が徐々に大きくなり、外側ケーシングにラックを収める最終動作の際には殆んど付勢力が生じないため多大な操作力が必要になる。
そこで、本発明者は、このような問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成された昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構であって、このラック吊り下げ機構は、前記ラックを吊り下げるための紐状部材、前記紐状部材を巻き回すためのドラム部材、及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材からなり、特に、前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いたことを特徴とする本発明のラック吊り下げ機構(以下、「本発明機構」と称する。)及びこの本発明機構を備えてなる本発明の昇降収納装置(以下、「本発明装置」と称する。)を完成するに至ったのである。
即ち、本発明者は、この種昇降収納装置におけるラックの吊り下げ機構として、ラックを吊り下げるための紐状部材、前記紐状部材を巻き回すためのドラム部材、及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材からなる吊り下げ機構を採用し、特に、前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いれば、バネの付勢力の増減に応じてドラムの回転トルクが変化し、もって、ラックの昇降動作に要する操作力の変化を緩和することができるとの知見を得たのである。
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、ラックの昇降動作に要する操作力の変化を緩和し、安定した昇降動作を実現した新規な吊り下げ機構及びこの吊り下げ機構を備えてなる昇降収納装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決する手段である本発明機構は、外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成された昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構であって、このラック吊り下げ機構は、前記ラックを吊り下げるための紐状部材、前記紐状部材を巻き回すためのドラム部材、及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材からなり、特に、前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いたことを特徴とする。
以下、本発明機構について詳細に説明する。
以下、本発明機構について詳細に説明する。
本発明機構は、外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成された昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構であり、このラック吊り下げ機構は、前記ラックを吊り下げるための「紐状部材」、前記紐状部材を巻き回すための「ドラム部材」、及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための「弾性部材」からなる。
即ち、本発明機構は、紐状部材の一端にラックを固定すると共に、該紐状部材の他端をドラム部材に巻き回すことによりラックを吊り下げるものであり、ドラム部材への紐状部材の巻き回し量に応じて、外側ケーシングからのラックの隔離距離が決定されるのである。
又、本発明機構においては、前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材が備えられており、この弾性部材による付勢力は、ラックの急落を防止したり、ラックの持ち上げ動作に補助力を与えたりするものである。
ここで、前記「紐状部材」としては、ドラム部材に巻き回し得る程度の柔軟性とラックを吊り下げ得る程度の引張強度を有するものであれば、その素材や形状としては特に限定されるものではなく、天然繊維や合成繊維などの繊維素材、天然ゴムや合成ゴムなどのゴム素材、プラスチック素材、又は金属素材などを適宜選択し、これを糸状、紐状、帯状、ベルト状、ロープ状、チェーン状、或いはワイヤ状などに加工したものを用いれば良いのであるが、一般的には、比較的細く加工しても、高い強度を維持し得る金属ワイヤが好適に用いられる。
又、前記「弾性部材」としては、ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるものであれば、特に限定されるものではなく、板バネ、渦巻きバネ又はコイルバネなどの各種公知の弾性部材を適宜選択して用いれば良いのであるが、中でもドラム部材の回転軸に直接取り付けることができる渦巻きバネやコイルバネを用いることが好ましく、本発明機構においては、特に、ストロークを長くとることができ、しかも求められる付勢力やサイズ、或いは強度などについて比較的選択の幅が広いコイルバネが一般的に用いられる。
なお、ドラム部材の回転運動を弾性部材に伝達する手段としては、ギヤやベルト或いはチェーンなどを介して間接的に伝達しても良いが、本発明機構の構造を簡単且つコンパクトにするために、1ないし複数個のコイルバネを用い、このコイルバネの一端若しくは両端にドラム部材を配し、ドラム部材の回転運動が直接コイルバネをねじる運動へと伝達されるように構成することが好ましい。
そして、本発明機構においては、前記「ドラム部材」として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いた点に最も大きな特徴を有する。
即ち、本発明機構においては、前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いているから、弾性部材の付勢力の増減に応じてドラム部材の回転トルクが変化し、もって、ラックの昇降動作に要する操作力の変化を緩和することができるのである。
更に詳しく説明すれば、この種、ラックを吊り下げるための紐状部材、前記紐状部材を巻き回すためのドラム部材及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材からなる吊り下げ機構においては、ラックが外側ケーシングに納まっている状態においてドラム部材における紐状部材の巻き付け量は最大となり、弾性部材から発生する付勢力は最小となる。
次に、外側ケーシングからラックを引き下げると、ドラム部材が回転すると共にドラム部材に巻き回された紐状部材が引き出されるのであり、この際、弾性部材から発生する付勢力が徐々に増加し、最下点において最大となる。
一方、最下点にあるラックを持ち上げると、再びドラム部材に紐状部材が巻き回され、弾性部材から発生する付勢力が徐々に減少する。
この点につき、本発明機構においては、前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いているから、弾性部材から発生する付勢力が小さい時点では、ドラムに巻き回された紐状部材の位置(作用点)がドラムの中心から近いところにあるために、回転トルクが小さくなるのであり、一方、弾性部材から発生する付勢力が大きい時点では、ドラムに巻き回された紐状部材の位置(作用点)がドラムの中心から遠いところに移動するために、回転トルクが大きく得られるのであり、即ち、ドラムに巻き回された紐状部材の作用点が、ドラムへの紐状部材の巻き回し量に応じて移動するため、ラックの昇降に要する操作力が安定するのである。
ここで、前記「可変トルクドラム」としては、紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなるものであれば特に限定されるものではないが、具体的に例えば、ドラム部材の胴体部(紐状部材を巻き回す部分)にテーパや渦巻き状の段差を設けて、前記胴体部における半径の大きい位置に紐状部材の一端を固定し、紐状部材を巻取るにつれて、紐状部材の巻取り位置が前記胴体部における半径の小さい位置に移動するように構成したものなどを挙げることができる。
なお、前記可変トルクドラムの胴体部には、適宜溝やガイドなどの案内部を設けて、紐状部材の巻取りが安定且つスムーズに行えるようにすることが好ましい。
本発明装置は、前記本発明機構を備えてなる昇降収納装置であり、即ち、外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成されてなる昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構として、前述の本発明装置を採用したものであり、これよりラックの昇降動作に要する操作力の変化が緩和され、安定した昇降動作を実現した非常に優れた昇降収納装置である。
そして、本発明装置は、主としてキッチンや厨房の高所に備え付けられてその使用に供されるのであるが、キッチンや厨房のみの使用・用途に限らず、例えば、本棚や物置その他の各種物品を収納するための収納装置や、各種店舗の陳列棚などとしての使用も可能である。
又、本発明装置においては、ラックの昇降動作に要する操作力の変化を緩和し、安定した昇降動作を実現することができることから、比較的大型で自重の大きいラックを備えた昇降収納装置とすることも可能であり、例えば、外側ケーシング及びラックをコーナー形状に形成し、キッチンコーナーなどにおいてL字型の大型収納装置として使用することにより、一般にデッドスペースとなりがちなキッチンコーナーなどの余剰スペースを有効に活用することものできるのである。
本発明は、前記構成を有し、ラックの昇降動作に要する操作力の変化を緩和し、安定した昇降動作を実現した新規な吊り下げ機構及びこの吊り下げ機構を備えてなる昇降収納装置である。
即ち、本発明機構は、ラックを吊り下げるための紐状部材、前記紐状部材を巻き回すためのドラム部材、及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材からなる吊り下げ機構における前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いているから、弾性部材の付勢力の増減に応じてドラム部材の回転トルクが変化し、もって、ラックの昇降動作に要する操作力の変化を緩和することができるのである。
又、本発明装置は、外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成されてなる昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構として、前述の本発明装置を採用したものであり、これよりラックの昇降動作に要する操作力の変化が緩和され、安定した昇降動作を実現することができるのである。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
<可変トルクドラム>
図1は、実施例において好適に用いられる可変トルクドラム5を示す模式図((a)正面図、(b)側面図)であり、ドラムにおけるフランジ51から胴体部中心に向かってアール(R)が徐々に小さくなる渦巻き状の段差52を設けたものであり、格段差の側面には紐状部材の巻取りを安定且つスムーズに行うためのガイドとしての溝部53が設けられている。
図1は、実施例において好適に用いられる可変トルクドラム5を示す模式図((a)正面図、(b)側面図)であり、ドラムにおけるフランジ51から胴体部中心に向かってアール(R)が徐々に小さくなる渦巻き状の段差52を設けたものであり、格段差の側面には紐状部材の巻取りを安定且つスムーズに行うためのガイドとしての溝部53が設けられている。
即ち、この可変トルクドラム5におけるフランジ51のエッジ近辺に紐状部材の一端を固定し、溝部53に沿うようにして紐状部材を巻き回すと、その巻き回し量に応じて紐状部材の巻き付け半径が小さくなるのである。
図2は、実施例1に係る本発明の昇降収納装置1を示す斜視図であり、この昇降収納装置1は、中空直方体の外側ケーシング2内に配された箱型のラック3が、外側ケーシング2の内壁側面に設けたガイド21に沿って垂直方向に昇降するように構成されたものである。
そして、図3の透過図((a)上面図、(b)側面図)に示すように、この昇降収納装置1においては、前記ラック3を吊り下げるための紐状部材としての金属ワイヤ4、前記金属ワイヤ4を巻き回すための前述の可変トルクドラム5(5a、5b)、及びこの可変トルクドラム5の回転に応じて前記ラック3の昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材としてのコイルバネ6からなる本発明の吊り下げ機構が採用されている。
即ち、この吊り下げ機構は、金属ワイヤ4の一端にラック3を固定すると共に、該金属ワイヤ4の他端を可変トルクドラム5に巻き回すことによりラック3を吊り下げるものであり、可変トルクドラム5への金属ワイヤ4の巻き回し量に応じて、外側ケーシング2からのラック3の隔離距離が決定されるのである。
又、この吊り下げ機構には、前記可変トルクドラム5の回転に応じてねじられ、このねじりに対する反発力により、前記ラック3の昇降動作に対して付勢力を与えるコイルバネ6が備えられており、このコイルバネ6による付勢力は、ラック3の急落を防止したり、ラック3の持ち上げ動作に補助力を与えたりするものである。
なお、本実施例において、可変トルクドラム5(5a、5b)はコイルバネ6の両端2箇所に配されており、回転方向を同調させるために、同一形状のものを同方向に向けて配している。
そして、図4(a)に示すように、本実施例の昇降収納装置においては、ラック3が外側ケーシング2に納まっている状態において、可変トルクドラム5における金属ワイヤ4の巻き付け量が最大となり、コイルバネ6から発生する付勢力は最小となる。
次に、図4(b)に示すように、外側ケーシング2からラック3を引き下げると、可変トルクドラム5に巻き回された金属ワイヤ4が引き出される方向に回転すると共にコイルバネ6がねじられ、該コイルバネ6から発生する付勢力が徐々に増加し、最下点において最大となる。
一方、最下点にあるラック3を持ち上げると、再び可変トルクドラム5に金属ワイヤ4が巻き回される方向に回転すると共にコイルバネ6のねじれが緩和されることから、該コイルバネ6から発生する付勢力が徐々に減少する。
この点につき、本実施例においては、金属ワイヤ4の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラム5を用いているから、コイルバネ6から発生する付勢力が小さい時点では、図4(a)の拡大図に示すように、可変トルクドラム5に巻き回された金属ワイヤ4の位置(作用点)が可変トルクドラム5の中心から近くなって、回転トルクが小さくなるのであり、一方、コイルバネ6から発生する付勢力が大きい時点では、図4(b)の拡大図に示すように、可変トルクドラム5に巻き回された金属ワイヤ4の位置(作用点)が可変トルクドラム5の中心から遠いところに移動して、回転トルクが大きく得られるのであり、即ち、可変トルクドラム5に巻き回された金属ワイヤ4の作用点が、可変トルクドラム5への金属ワイヤ4の巻き回し量に応じて移動するため、ラック3の昇降に要する操作力が安定するのである。
図5は、実施例2に係る本発明の昇降収納装置1を示す斜視図((a)上面図、(b)側面図)であり、この昇降収納装置1は、コーナー形状の外側ケーシング2内に配されたコーナー形状のラック3が、外側ケーシング2の内壁側面に設けたガイド21に沿って垂直方向に昇降するように構成されたものである。
そして、図6の透過図に示すように、この昇降収納装置1においても前記実施例1と同様に、前記ラック3を吊り下げるための紐状部材としての金属ワイヤ4、前記金属ワイヤ4を巻き回すための前述の可変トルクドラム5、及びこの可変トルクドラム5の回転に応じて前記ラック3の昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材としてのコイルバネ6からなる本発明の吊り下げ機構が採用されている。
即ち、本実施例の昇降収納装置1は、前記実施例1の昇降収納装置1における外側ケーシング2及びラック3をコーナー形状に形成したものであり、本発明の昇降収納装置1が、ラック3の昇降動作に要する操作力の変化を緩和し、安定した昇降動作を実現することができることから、キッチンコーナーなどにおいてL字型の大型収納装置として使用することができ、一般にデッドスペースとなりがちなキッチンコーナーなどの余剰スペースを有効に活用することができるものである。
なお、本実施例においても、可変トルクドラム5(5a、5b)は、コイルバネ6の両端2箇所に配されているが、これら左右の可変トルクドラム5(5a、5b)は互いに鏡像体となる関係の形状であり、回転方向を同調させるために相対させて配している。
その余は、前記実施例1とほぼ同様であるので、繰り返しを避けるため、ここでは説明を省略する。
1 昇降収納装置
2 外側ケーシング
3 ラック
4 金属ワイヤ
5 可変トルクドラム
6 コイルバネ
2 外側ケーシング
3 ラック
4 金属ワイヤ
5 可変トルクドラム
6 コイルバネ
Claims (4)
- 外側ケーシング内に配されたラックが垂直方向に昇降するように構成された昇降収納装置におけるラック吊り下げ機構であって、このラック吊り下げ機構は、前記ラックを吊り下げるための紐状部材、前記紐状部材を巻き回すためのドラム部材、及び前記ドラム部材の回転に応じて前記ラックの昇降動作に対して付勢力を与えるための弾性部材からなり、特に、前記ドラム部材として、前記紐状部材の巻き付け半径が連続的ないし段階的に小さくなる可変トルクドラムを用いたことを特徴とするラック吊り下げ機構。
- 弾性部材が1ないし複数個のコイルバネであり、該コイルバネの一端若しくは両端にドラム部材が配されてなる請求項1に記載のラック吊り下げ機構。
- 請求項1又は2に記載のラック吊り下げ機構を備えてなることを特徴とする昇降収納装置。
- 外側ケーシング及びラックがコーナー形状に形成されてなる請求項3に記載の昇降収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005325526A JP2007130198A (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | ラック吊り下げ機構及び昇降収納装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011510228A (ja) * | 2007-12-21 | 2011-03-31 | テフニーシェ・ユニヴェルツィーテイト・デルフト | 荷重体に力を及ぼす装置 |
JP2012130467A (ja) * | 2010-12-21 | 2012-07-12 | Panasonic Corp | 昇降収納装置 |
-
2005
- 2005-11-10 JP JP2005325526A patent/JP2007130198A/ja active Pending
Cited By (2)
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