JP2007130141A - ミシンの針板調整機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミシンに対して針板を装着する際、容易に位置調整を行うことができ、さらに調整した位置からずれることなく確実に針板を固定することができるミシンの針板調整機構を提供する。
【解決手段】ミシンのベッド部10に装着される針板110の位置調整を行う針板調整機構100であって、針板の一端部に設けられた第1調整部120と、針板の他端部に設けられた第2調整部130と、針板の2つの端部以外の端部に設けられた固定部140とを有し、針板はベッド部に対して、第1調整部及び第2調整部により位置調整が行われて仮止めされた後に、固定部により固定されるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミシンに対して針板を装着する際に装着位置の再現性を確保するためのミシンの針板調整機構に関する。
従来、ミシンのベッド部には針板が装着されており、縫製の際にはこの針板に形成された針穴に対して縫い針が上下動するように構成されている。
ところで、ベッド部の内部のメンテナンスを行うときや、針板を交換するとき等には、一旦針板をベッド部から取り外し、その後、ベッド部の同じ位置に針板を再度装着することになる。その際、針板をベッド部に装着固定するネジ止め手段等が、針板とベッド部との固定位置を少しもずらすことができず全く位置調整する余裕のない構成であると、例えば、交換後の新しい針板が製造誤差等により交換前の針板と少しだけ形状や大きさが異なっているときに針穴の位置がずれてしまう可能性がある。針穴と縫い針の位置関係は非常にシビアな寸法精度が要求されるため、少しずれただけで縫い針が針穴に挿入されない位置になってしまう場合もある。このような不具合を回避するために、針板の製造誤差をなくして精密な寸法精度を保とうとすると、非常に高いコストが必要となってしまう。
そこで、従来、ミシンにおいては、針板をベッド部に装着する際に位置調整が可能な機構を備えたものが提案されている。これにより、針穴の位置が取り外し前と同じになるように調整して針板を取り付けることができる。
このような針板調整機構としては、例えば針板を止める針板止めネジ部にスリーブを配置し、スリーブの内径と止めねじの外径とのガタ分で針板の位置調整を行うスリーブ方式(例えば、特許文献1参照)や、針板を固定する締めネジ1個に対して1つの偏芯ピンを有しており、偏芯ピンで位置調整を行った後に締めネジによって固定する偏芯ピン二点固定方式(例えば、特許文献2参照)等がある。
特開平6−39176号公報 実開昭55−139878号公報
しかしながら、特許文献1に記載したようなスリーブ方式では、針板取り付け時にスリーブを平面上で微調整する難しさや、ネジ締め時にスリーブがずれ易いなどの問題がある。
また、特許文献2に記載したような偏芯ピン二点固定方式では、偏芯ピンで調整した位置を締めネジの締め付けにより固定する際に、針板の締めネジ用穴の内径と締めネジの外径とのガタ分により調整位置にずれが生じやすく、針板固定位置の再現性が得られにくいという問題がある。
本発明の目的は、上述の問題を考慮したものであり、ミシンに対して針板を装着する際、容易に位置調整を行うことができ、さらに調整した位置からずれることなく確実に針板を固定することができるミシンの針板調整機構を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ミシンのベッド部に装着される針板の位置調整を行う針板調整機構であって、
前記針板の一端部に設けられた第1調整部と、
前記針板の他端部に設けられた第2調整部と、
前記針板の前記2つの端部以外の端部に設けられた固定部と、
を有し、
前記針板は前記ベッド部に対して、前記第1調整部及び前記第2調整部により位置調整が行われて仮止めされた後に、前記固定部により固定されるようになっていることを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によれば、ミシンのベッド部に装着される針板の位置調整を行う針板調整機構であって、針板の一端部に設けられた第1調整部と、針板の他端部に設けられた第2調整部と、針板の2つの端部以外の端部に設けられた固定部とを有し、針板はベッド部に対して、第1調整部及び第2調整部により位置調整が行われて仮止めされた後に、固定部により固定されるようになっているため、2つの調整部で確実かつ容易に位置調整を行うことができると共に、調整位置が二点で支持された状態で固定されることで調整位置からずれることなく針板を固定することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンの針板調整機構において、
前記第1調整部は、板状部材と、当該板状部材を前記ベッド部に固定するための2本の板状部材固定ネジとを有し、
前記板状部材は、前記2本の板状部材固定ネジの頭部径より小さく胴部径より大きな2つの板状部材固定ネジ挿通孔を有すると共に当該板状部材を前記針板に係止するための突起を有し、
前記針板の一端部には、前記突起を挿入する突起挿入孔が形成されていることを特徴としている。
このように請求項2に記載の発明によれば、第1調整部は、板状部材と、当該板状部材をベッド部に固定するための2本の板状部材固定ネジとを有し、板状部材は、2本の板状部材固定ネジの頭部径より小さく胴部径より大きな2つの板状部材固定ネジ挿通孔を有すると共に当該板状部材を針板に係止するための突起を有し、針板の一端部には、突起を挿入する突起挿入孔が形成されているため、確実かつ容易に第1調整部による位置調整を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のミシンの針板調整機構において、
前記第2調整部は、偏芯ピンと、前記針板の他端部に形成されて前記偏芯ピンを挿通する長穴とを有し、
前記長穴の短手方向の長さは、前記偏芯ピンの頭部が丁度挿通可能な長さとなっていることを特徴としている。
このように請求項3に記載の発明によれば、第2調整部は、偏芯ピンと、針板の他端部に形成されて偏芯ピンを挿通する長穴とを有し、長穴の短手方向の長さは、偏芯ピンの頭部が丁度挿通可能な長さとなっているため、確実かつ容易に第2調整部による位置調整を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のミシンの針板調整機構において、
前記第2調整部は、前記長穴に挿通した状態の前記偏芯ピンを偏芯ピン固定ネジにより固定する偏芯ピン固定部を有することを特徴としている。
このように請求項4に記載の発明によれば、第2調整部は、長穴に挿通した状態の偏芯ピンを偏芯ピン固定ネジにより固定する偏芯ピン固定部を有するため、位置調整後の第2調整部を固定して、固定部による針板固定の際に針板がずれないようにすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のミシンの針板調整機構において、
前記固定部は、前記針板を前記ベッド部に固定する針板固定ネジと、前記針板の前記2つの端部以外の端部に形成されて前記針板固定ネジの頭部径より大きな径を有すると共に前記針板固定ネジの頭部径より小さく胴部径より大きな段部を孔の下部に有する針板固定ネジ挿通孔とを有することを特徴としている。
このように請求項5に記載の発明によれば、固定部は、針板をベッド部に固定する針板固定ネジと、針板の2つの端部以外の端部に形成されて針板固定ネジの頭部径より大きな径を有すると共に針板固定ネジの頭部径より小さく胴部径より大きな段部を孔の下部に有する針板固定ネジ挿通孔とを有するため、2つの調整部によって位置調整された針板を確実かつ容易に固定することができる。
本発明によれば、確実かつ容易に位置調整を行うことができると共に、調整位置からずれることなく針板を固定することができる。これにより、例えば針板交換時、交換前と同じ位置に針板を固定することができる。また、2つの調整部及び固定部が針板を取り付けた状態でも容易に操作できる位置に設けられているため、針板をベッド部に取り付けた状態で針板固定位置の微調整を行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るミシンの針板調整機構の一実施形態を備える針板が設けられたミシンのベッド部を示す斜視図である。なお、図1における矢印Aは、布送り方向であり、この矢印Aに示すように、図1における右上側が布送り方向下流側であり、左下側が布送り方向上流側となる。
本実施形態に係るミシンは、縫製時において被縫製物である布地を載置する針板110をその上部に設けたベッド部10と、ベッド部10の上方において当該ベッド部10とほぼ同方向に延設され、その先端部において上下駆動する縫い針(図示略)を保持するアーム部(図示略)とを備えている。なお、ベッド部10における針板110を配置する部位である針板配置部14は、針板110を配置した際にベッド部10の表面と針板110の表面とが面一となるような凹形状となっている。また、針板配置部14は、配置された針板110の位置調整が可能となるように、所定量動くことができる大きさ及び形状となっている。
さらに、針板110には、縫い針の直下位置に針穴111が形成されると共に、その周囲には布送りを行う送り歯(図示略)が出没するための出没孔112が形成されている。さらに、針穴111及び出没孔112の布送り方向上流側には、下糸ボビン12の出し入れを行う開口部113が形成されている。かかる開口部113は、おおむね長方形状に形成され、その短辺方向が布送り方向と一致しており、当該開口部113はカバー13により開閉可能に覆われるようになっている。なお、カバー13は、開口部113を覆ったときにその上面が針板上面と同じ高さとなるようにその厚みが設定されている。
また、ベッド部10内には、図示しない水平釜機構が設けられている。この水平釜機構は、垂直方向を向いた回転軸により回転駆動される外釜と、外釜の内側に保持される内釜11とを備えており、外釜の外周には縫い針から上糸のループを捕捉する剣先部が設けられている。上記内釜11は、下糸が巻回された下糸ボビン12をその内側に保持しており、ボビン収納部としても機能している。
そして、外釜は、その回転により、剣先部で捕捉した上糸ループに内釜をくぐらせて上糸と下糸とを係合させる。
本実施形態の針板110は、図1〜図5に示すようなミシンの針板調整機構100によってベッド部10に位置調整されて固定されている。
本実施形態の針板調整機構100は、針板の一端部に設けられた第1調整部120と、針板の他端部に設けられた第2調整部130と、針板の前記2つの端部以外の端部に設けられた固定部140とを備えている。そして、針板は、ベッド部に対して、第1調整部及び第2調整部により位置調整が行われて仮止めされた後に、固定部により固定されるようになっており、これらにより、針板110をベッド部10に取り付けた状態で位置調整をした上で針板110をベッド部10に固定することができるように構成されている。以下、各部について詳述する。
第1調整部120は、針板110の一端部(本実施形態では、ミシンの正面から見て右奥端部)に回動可能に係止され、かつ針板110の右外側のベッド部10に係止した上で所定の範囲で可動できるように構成された部材により、針板110のベッド部10に対する位置調整を行う部位である。
第1調整部120には、図2(a),(b)に示すように、板状部材121と、2本の板状部材固定ネジ122,122とを有している。また、針板110の一端部に、板状部材121の後述する突起121bを挿入する円筒状の突起挿入孔123が形成されている。さらに、ベッド部10における針板配置部14の右外側の所定位置には、針板110の突起挿入孔123に突起121bを挿入した状態で板状部材121をベッド部10に係止するための凹形状の板状部材配置部125が形成されている。当該板状部材配置部125は、板状部材121が針板110の位置調整のために所定量動くことができるように、板状部材121より若干大きな平面視略長方形状の凹形状となっている。また、板状部材配置部125の凹形状の深さは、板状部材121及び板状部材固定ネジ122を配置した状態で、板状部材固定ネジ122の上面がベッド部10の表面より出っ張らないように形成されている。またさらに、板状部材配置部125の底面の所定位置には、板状部材固定ネジ122,122を挿入する2つの板状部材固定ネジ挿入部124,124が形成されている。当該板状部材固定ネジ挿入部124には、板状部材固定ネジ122が螺合するようになっている。
板状部材固定ネジ122は、板状部材121をベッド部10に固定するためのネジであり、頭部122a及び胴部122bで構成されている。なお、本実施形態の板状部材固定ネジ122の頭部122aは平頭形状となっているが、これに限るものではなく、例えば皿頭やなべ頭、トラス頭等の適宜の形状のものを使用すれば良い。
板状部材121は、平面視略長方形状の薄板部材であり、その長手方向の一端寄り(本実施形態では図2(a),(b)の左側寄り)に板状部材121を針板110に係止するための突起121bが形成されている。当該突起121bは円柱状の突起であり、前記した針板110の突起挿入孔123に回動可能に嵌合する大きさ及び形状に形成されている。また、突起121bは、突起挿入孔123に挿入させたときに、その上面が針板110の表面より出っ張らない高さに形成されている。
また、板状部材121の長手方向の他端寄り(本実施形態では図2(a),(b)の右側寄り)には、長手方向に沿って、板状部材固定ネジ122,122を挿通する2つの板状部材固定ネジ挿通孔121a,121aを有している。当該板状部材固定ネジ挿通孔121aは、前記した板状部材固定ネジ122の頭部122aの径より小さく、胴部122bの径より大きな径の孔に形成されている。また、板状部材固定ネジ挿通孔121a,121aは、板状部材121をベッド部10の板状部材配置部125に配置した際に、当該板状部材配置部125の底面に形成された板状部材固定ネジ挿入部124,124がそれぞれ臨む位置に形成されている。
第2調整部130は、図3(a),(b)に示すように、偏芯ピン131と、針板110の他端部(本実施形態では、ミシンの正面から見て左奥端部)に形成されて偏芯ピン131を挿通する長穴132とを有し、偏芯ピン131と長穴132との位置関係により、針板110のベッド部10に対する位置調整を行う部位である。
偏芯ピン131は、長穴132に挿通して回動させることで当該偏芯ピン131と長穴132との位置関係を変化させ、これにより、針板110の位置調整、正確には針板110の位置の微調整を行うものである。また、偏芯ピン131は、頭部131a及び胴部131bで構成されている。なお、偏芯ピン131とは、胴部131bに対して頭部131aの位置がずれて形成されたピンである。また、本実施形態の偏芯ピン131の頭部131aは平頭形状となっているが、これに限るものではなく、適宜の形状のものを使用すれば良い。
長穴132は、針板110の左右方向が長手方向となるように針板110に形成された貫通穴であり、短手方向である前後方向の長さは、前記偏芯ピン131の頭部131aが丁度挿通可能な長さ、言い換えると偏芯ピン131の頭部131aが丁度嵌る位の長さに形成されている。また、ベッド部10の針板配置部14に針板110を配置した際に長穴132が位置する部位のベッド部10には、長穴132を通った偏芯ピン131を挿入する偏芯ピン挿入部133が形成されている。当該偏芯ピン挿入部133には、偏芯ピン131が螺合するようになっている。
そして、偏芯ピン131を、長穴132を介して偏芯ピン挿入部133に螺合させると、偏芯ピン131の頭部131aが丁度長穴132に嵌り、針板110の表面から偏芯ピン131の頭部が突出しないようになっている。
また、本実施形態の第2調整部130は、偏芯ピン固定部134を有している。当該偏芯ピン固定部134は、位置調整を終えた偏芯ピン131を固定して調整位置がずれないようにするための部位である。偏芯ピン固定部134は、偏芯ピン固定ネジ135及び偏芯ピン固定ネジ挿通孔136を有している。
本実施形態の偏芯ピン固定ネジ135は、頭部を有しないいわゆるイモネジであり、この偏芯ピン固定ネジ135を偏芯ピン固定ネジ挿通孔136に挿通、螺合させる構成である。
偏芯ピン固定ネジ挿通孔136は、ベッド部10の後ろ側の側面からベッド部10の偏芯ピン挿入部133の側面までを貫通する貫通孔である。
そして、長穴132及び偏芯ピン挿入部133に偏芯ピン131を通した状態で、偏芯ピン固定ネジ挿通孔136に偏芯ピン固定ネジ135を挿通、螺合させて、偏芯ピン固定ネジ135を偏芯ピン131の胴部131bに当接させて押圧し、偏芯ピン131を固定するのである。
なお、偏芯ピン固定ネジ135の形状等は、本実施形態のものに限らず、適宜の形状とすれば良い。また、偏芯ピン固定部134の形成位置や偏芯ピン固定部134による偏芯ピン131の固定方法等も、本実施形態のものに限らず、適宜の形成位置及び適宜の固定方法とすれば良い。
固定部140は、前記した第1調整部120及び第2調整部130で位置調整された針板を当該調整位置で固定するための部位である。当該固定部140は、図5(a),(b)に示すように、針板固定ネジ141と針板固定ネジ挿通孔142とを有している。
針板固定ネジ141は、針板110をベッド部10に固定するためのネジであり、頭部141a及び胴部141bで構成されている。なお、本実施形態の針板固定ネジ141の頭部114aは平頭形状となっているが、これに限るものではなく、適宜の形状のものを使用すれば良い。
針板固定ネジ挿通孔142は、針板110の2つの端部(本実施形態では、ミシンの正面から見て右奥端部と左奥端部)以外の端部(本実施形態では、右手前端部)に形成された貫通孔である。この針板固定ネジ挿通孔142は、針板固定ネジ141の頭部141aの径より大きな径を有している。
また、針板固定ネジ挿通孔142には、その孔の下部に段部143を有している。この段部143は、針板固定ネジ141の頭部141aの径より小さく胴部141bの径より大きな平面視略中空円状の部位である。なお、針板固定ネジ挿通孔142における針板固定ネジ141の頭部141aの径より大きな径を有する上部の深さは、針板固定ネジ141を挿通した際に、針板固定ネジ141の頭部141aの上面が針板110の表面より突出しないような深さとなっている。
また、ベッド部10の針板配置部14に針板110を配置した際に針板固定ネジ挿通孔142の段部143の孔が位置する部位のベッド部10には、針板固定ネジ挿通孔142を通った針板固定ネジ141を挿入する針板固定ネジ挿入部144が形成されている。当該針板固定ネジ挿入部144には、針板固定ネジ141が螺合するようになっている。
以上のような構成の針板調整機構100において、針板の位置調整を行う際の手順及び動作について説明する。
まず、第1調整部120において、板状部材121の突起121bを針板110の突起挿入孔123に挿入した状態で、板状部材121をベッド部10の板状部材配置部125に配置し、板状部材固定ネジ122,122を板状部材固定ネジ挿通孔121a,122aを介して板状部材固定ネジ挿入部124,124に軽く螺合させる。この状態で、板状部材固定ネジ122の胴部122bの径と板状部材固定ネジ挿通孔121aの径との差分、板状部材121の突起121aの回動範囲分及び板状部材配置部125に対する板状部材121の可動分に応じた範囲で、針板110の位置調整を行うことができる。そして、針板110の位置調整が終わった後に、板状部材固定ネジ122を完全に螺合させることで、板状部材固定ネジ122により板状部材121を固定することができる。
次に、第2調整部130において、長穴132に偏芯ピン131の頭部131aが丁度嵌る状態まで偏芯ピン131を挿通、螺合させる。その状態で、偏芯ピン131を回動させると、その回動に応じて偏芯ピン131の頭部131aが長穴132の短手方向(前後方向)の壁を押し、図4(a)〜(d)に示すように、偏芯ピン131の動きに沿って長穴132も前後方向に移動するようになっている。そして、長穴132が移動すると共に針板110も移動するため、偏芯ピン131の回動により、針板110の前後方向の位置調整を行うことができる。また、第2調整部による針板110の左右方向の位置調整は、偏芯ピン131に対して長穴132をその長手方向にスライドさせることにより行う。
このように、第1調整部120及び第2調整部130で針板110の位置調整を行った後に、当該調整位置で仮固定された状態を、固定部140の針板固定ネジ141によって固定する。針板固定ネジ141によって、針板110をベッド部10に対して固定するには、針板固定ネジ141を針板110の針板固定ネジ挿通孔142に挿通し、頭部141aが段部143により係止するまで挿入、螺合させる。
なお、針板固定ネジ141の頭部141aの径に対して針板固定ネジ挿通孔142の上部の径が大きくなっており、また、針板固定ネジ141の胴部141bの径に対して針板固定ネジ挿通孔142の下部に位置する段部143の径が大きくなっているため、第1調整部120及び第2調整部130による位置調整で針板110がある程度移動しても、針板固定ネジ挿通孔142の位置が針板固定ネジ挿入部144を臨む位置からは外れないようになっている。
以上のように本実施形態のミシンの針板調整機構によれば、針板の一端部に設けられた第1調整部と、針板の他端部に設けられた第2調整部と、針板の2つの端部以外の端部に設けられた固定部とを有し、針板はベッド部に対して、第1調整部及び第2調整部により位置調整が行われて仮止めされた後に、固定部により固定されるようになっているため、2つの調整部で確実かつ容易に位置調整を行うことができると共に、調整位置が二点で支持された状態で固定されることで調整位置からずれることなく針板を固定することができる。
この結果、確実かつ容易に位置調整を行うことができると共に、調整位置からずれることなく針板を固定することができる。これにより、例えば針板交換時、交換前と同じ位置に針板を固定することができる。また、2つの調整部及び固定部が針板を取り付けた状態でも容易に操作できる位置に設けられているため、針板をベッド部に取り付けた状態で針板固定位置の微調整を行うことができる。
また、本実施形態では、第1調整部は、板状部材と、当該板状部材をベッド部に固定するための2本の板状部材固定ネジとを有し、板状部材は、2本の板状部材固定ネジの頭部径より小さく胴部径より大きな2つの板状部材固定ネジ挿通孔を有すると共に当該板状部材を針板に係止するための突起を有し、針板の一端部には、突起を挿入する突起挿入孔が形成されているため、確実かつ容易に第1調整部による位置調整を行うことができる。
また、本実施形態では、第2調整部は、偏芯ピンと、針板の他端部に形成されて偏芯ピンを挿通する長穴とを有し、長穴の短手方向の長さは、偏芯ピンの頭部が丁度挿通可能な長さとなっているため、確実かつ容易に第2調整部による位置調整を行うことができる。
また、本実施形態では、第2調整部には、偏芯ピン固定ネジにより長穴に挿通した状態の偏芯ピンを固定するようになっているため、位置調整後の第2調整部を固定して、固定部による針板固定の際に針板がずれないようにすることができる。
また、本実施形態では、固定部は、針板をベッド部に固定する針板固定ネジと、針板の2つの端部以外の端部に形成されて針板固定ネジの頭部径より大きな径を有すると共に針板固定ネジの頭部径より小さく胴部径より大きな段部を孔の下部に有する針板固定ネジ挿入孔とを有するため、2つの調整部によって位置調整された針板を確実かつ容易に固定することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、第1調整部、第2調整部及び固定部の針板上の位置は、上記実施形態の位置に限るものではなく、適宜変更させても良い。
また、上記実施形態で示した孔や穴、挿入部、ネジ等の構成部材も上記実施形態の大きさ、形状に限るものではなく、適宜変更させても良い。例えば、第1調整部において針板の右外側に配置された板状部材を針板の左外側や上外側、下外側に配置したり、第2調整部において長手方向が左右方向である長穴を長手方向が前後方向である長穴としたりしても良い。
本発明に係るミシンの針板調整機構の一実施形態を備える針板が設けられたミシンのベッド部を示す斜視図である。 (a)図1のミシンの針板調整機構の第1調整部を示す縦断面図である。 (b)図1のミシンの針板調整機構の第1調整部を示す平面図である。 (a)図1のミシンの針板調整機構の第2調整部を示す縦断面図である。 (b)図1のミシンの針板調整機構の第2調整部を示す平面図である。 第2調整部による位置調整を行う際の偏芯ピン及び長穴の動きを示す図である。 (a)図1のミシンの針板調整機構の固定部を示す縦断面図である。 (b)図1のミシンの針板調整機構の固定部を示す平面図である。
符号の説明
10 ベッド部
11 内釜(ボビン収納部)
12 下糸ボビン
13 カバー
14 針板配置部
100 針板調整機構
110 針板
111 針穴
112 出没孔
113 開口部
120 第1調整部
121 板状部材
121a 板状部材固定ネジ挿通孔
121b 突起
122 板状部材固定ネジ
122a 板状部材固定ネジの頭部
122b 板状部材固定ネジの胴部
123 突起挿入孔
124 板状部材固定ネジ挿入部
125 板状部材配置部
130 第2調整部
131 偏芯ピン
131a 偏芯ピンの頭部
131b 偏芯ピンの胴部
132 長穴
133 偏芯ピン挿入部
134 偏芯ピン固定部
135 偏芯ピン固定ネジ
136 偏芯ピン固定ネジ挿通孔
140 固定部
141 針板固定ネジ
141a 針板固定ネジの頭部
141b 針板固定ネジの胴部
142 針板固定ネジ挿通孔
143 段部
144 針板固定ネジ挿入部
A 布送り方向

Claims (5)

  1. ミシンのベッド部に装着される針板の位置調整を行う針板調整機構であって、
    前記針板の一端部に設けられた第1調整部と、
    前記針板の他端部に設けられた第2調整部と、
    前記針板の前記2つの端部以外の端部に設けられた固定部と、
    を有し、
    前記針板は前記ベッド部に対して、前記第1調整部及び前記第2調整部により位置調整が行われて仮止めされた後に、前記固定部により固定されるようになっていることを特徴とするミシンの針板調整機構。
  2. 前記第1調整部は、板状部材と、当該板状部材を前記ベッド部に固定するための2本の板状部材固定ネジとを有し、
    前記板状部材は、前記2本の板状部材固定ネジの頭部径より小さく胴部径より大きな2つの板状部材固定ネジ挿通孔を有すると共に当該板状部材を前記針板に係止するための突起を有し、
    前記針板の一端部には、前記突起を挿入する突起挿入孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のミシンの針板調整機構。
  3. 前記第2調整部は、偏芯ピンと、前記針板の他端部に形成されて前記偏芯ピンを挿通する長穴とを有し、
    前記長穴の短手方向の長さは、前記偏芯ピンの頭部が丁度挿通可能な長さとなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの針板調整機構。
  4. 前記第2調整部は、前記長穴に挿通した状態の前記偏芯ピンを偏芯ピン固定ネジにより固定する偏芯ピン固定部を有することを特徴とする請求項3に記載のミシンの針板調整機構。
  5. 前記固定部は、前記針板を前記ベッド部に固定する針板固定ネジと、前記針板の前記2つの端部以外の端部に形成されて前記針板固定ネジの頭部径より大きな径を有すると共に前記針板固定ネジの頭部径より小さく胴部径より大きな段部を孔の下部に有する針板固定ネジ挿通孔とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のミシンの針板調整機構。
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