以下、本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」と称する。)について、各図を参照しつつ説明する。
[パチンコ機の外観構成]
図1は、パチンコ機10の概略正面図である。なお、図1では、遊技盤に形成された遊技領域における装飾部材が省略されている。
パチンコ機10の前枠体20の下部領域には、下部スピーカ22,24が設けられている。前枠体20の下方の略中央部には、遊技媒体としての遊技球を貯留可能な下皿26が設けられている。この下皿には、遊技球を下方に排出するための球排出ボタン27が設けられている。また、下皿26の右側には、遊技球を発射可能な操作ハンドル28が設けられている。
前枠体20の前面の略中央部には開口窓30が形成されている。この開口窓30にはガラス板、透明樹脂板等の透明板が装着されている。開口窓30の上部、下部および周囲には、それぞれ、上部スピーカ32,34、遊技球を貯留可能な上皿36およびランプ等が内設されたパネル(図示せず)が設けられている。
前枠体20に形成された開口窓30に装着された透明板の後方には、遊技盤50が設けられている。この遊技盤50の構成について図2を参照しつつ説明する。図2は、遊技盤50の概略正面図である。
遊技盤50には、略円形に遊技領域52が形成されている。この遊技領域52には、多数の釘や風車等が装着されている。また、遊技領域52の左側には、遊技領域52の周囲に沿って発射レール54が装着されている。操作ハンドル28(図1参照)から発射された遊技球は、この発射レール54に沿って打ち上げられたのち、遊技領域52に打ち込まれる。遊技領域52に打ち込まれた遊技球は、釘や風車等に衝突しつつ、遊技盤50上を流下する。なお、発射レールの先端には、遊技領域52に打ち込まれた遊技球の逆流を防止するための逆流防止板56が設けられている。
また、遊技領域の略中央部には液晶表示装置58が配置されている。この液晶表示装置58の下方には、第1始動口60および第2始動口62が配置されている。この第2始動口62は一対の可動片63を有している。この一対の可動片63は開閉動作自在に構成されており、閉状態のときは遊技球を受け入れることができず、開状態のときは遊技球を受け入れ(入賞)可能となっている。
第1始動口60および第2始動口62の左右両側には、それぞれ、遊技球が通過可能な通過口64,66が配置されている。また、第1始動口60および第2始動口62の下方には、開閉動作自在な大入賞口68が配置されている。この大入賞口68が開状態のときは遊技球を受け入れ可能であり、閉状態のときは遊技球の受け入れが困難となっている。通過口64の左側および通過口66の右側には、それぞれ、一般入賞口70,72が配置されている。
遊技盤50の後方には、球払出装置128(後述の図3参照)が設けられている。遊技領域52に打ち込まれた遊技球が第1始動口60、第2始動口62、大入賞口68および一般入賞口70,72に受け入れられたとき、賞としての遊技球が、球払出装置128によって上皿36または下皿26に払い出される。これにより、遊技者に所定の利益が付与される。
液晶表示装置58と第1始動口60との間には、特別図柄表示器74が配置されている。この特別図柄表示器74は、2個のLEDによって構成されており、第1始動口60または第2始動口62に遊技球が受け入れられたことによって抽選された抽選結果を表示するものである。
液晶表示装置58と特別図柄表示器74との間には、第1始動口60または第2始動口62に遊技球が受け入れられたとき(入賞したとき)、この入賞した遊技球の個数を最大4個まで留保する特別図柄用留保表示器76が配置されている。この特別図柄用留保表示器76は、4個のLEDで構成されている。
大入賞口68の左側には、普通図柄表示器78が配置されている。この普通図柄表示器78は、2個のLEDによって構成されており、通過口64を遊技球が通過したことによって抽選された抽選結果を表示するものである。
大入賞口68の右側には、通過口64を遊技球が通過したとき、この通過した遊技球の個数を最大4個まで留保する普通図柄用留保表示器80が配置されている。この普通図柄用留保表示器80は、4個のLEDで構成されている。
液晶表示装置58には、特別図柄表示器74に表示される抽選結果に対応する結果が3つの装飾図柄列の組み合わせとして表示される。装飾図柄列は、例えば1列に0〜9の各図柄を有しており、この各図柄は装飾図柄と称されている。この3つの図柄列は、各図柄をスクロール変動したのちに順次停止表示され、3つの図柄列がいずれも停止表示されたときの組み合わせが、特別図柄表示器74に表示される抽選結果に対応する結果である。
なお、特別図柄用留保表示器76および普通図柄用留保表示器80において保留できる数は4個に限られるものではない。また、装飾図柄列の数も3つに限られるものではない。
また、本実施形態の「第2始動口62」、「大入賞口68」および「液晶表示装置58」は、それぞれ、本発明の「始動口」、「開閉装置」および「表示手段」に相当する。
ただし、表示手段は、液晶表示装置58に代えて7セグメント表示装置、EL表示装置、プラズマ表示装置およびCRT等の表示装置等であってもよい。
また、本実施形態においては、第1始動口60および第2始動口62の両方が配置されているが、これに代えて、第2始動口62のみが配置されていても良い。ただし、第2始動口62の一対の可動片63が閉状態のとき、遊技球を受け入れることができないことに代えて遊技球を受け入れ可能である必要がある。また、第2始動口62の一対の可動片63が開状態のときは、閉状態のときよりも遊技球を受け入れやすくなっていることが好ましい。即ち、第2始動口62が、閉状態と当該閉状態よりも遊技媒体を受け入れ易い開状態との間で開閉動作可能であることを意味する。
なお、第1始動口60および第2始動口62の両方が配置されている場合であっても、第2始動口62の一対の可動片63が閉状態のとき、遊技球を受け入れることができないことに代えて遊技球を受け入れ可能としても良い。ただし、第2始動口62の一対の可動片63の開状態のときは、閉状態のときよりも遊技球を受け入れやすくなっていることが好ましい。
次に、このパチンコ機10の制御構成について、図3を参照しつつ説明する。図3は、このパチンコ機10の制御構成を概略的に示すブロック図である。
パチンコ機10の制御は、大きく分けて主基板100のグループと周辺基板200のグループとで分担されており、このうち主基板100のグループが遊技動作(入賞検出や当たり判定、特別図柄表示、賞球払出等)を制御しており、周辺基板200のグループが演出動作(発光装飾や音響出力、液晶表示等)を制御している。
主基板100は、主制御基板110と払出制御基板120とを備えている。主制御基板110は、中央演算装置としてのCPU112、読み出し専用メモリとしてのROM114、読み書き可能メモリとしてのRAM116を備えている。
CPU112は、ROM114に格納されている制御プログラムを実行することによりパチンコ機10で行われる各種遊技を制御したり、周辺基板200や払出制御基板120に出力するコマンド信号を作成したりする。
RAM116には、主制御基板110で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。
主制御基板110には、通過センサ132、第1始動口センサ134、第2始動口センサ136、大入賞口カウントセンサ142等からの検出信号が、パネル中継端子板130または大入賞口中継端子板140を介して入力される。
なお、本実施形態における「大入賞口カウントセンサ142」が、本発明の「受入検出手段」に相当する。
通過センサ132は、遊技球が通過口64を通過したことを検出するものである。第1始動口センサ134は、遊技球が第1始動口60に受け入れられたことを検出するものである。第2始動口センサ136は、遊技球が第2始動口62に受け入れられたことを検出するものである。
主制御基板110は、特別図柄表示器74、特別図柄用留保表示器76、普通図柄表示器78および普通図柄用留保表示器80の点灯・消灯動作を行うための駆動信号を、パネル中継端子板130を介して表示基板138に出力する。
表示基板138は、主制御基板110から駆動信号が入力されると、駆動信号に応じて特別図柄表示器74、特別図柄用留保表示器76、普通図柄表示器78または普通図柄表示器78を点灯させたり消灯させたりする。
また、主制御基板110は、大入賞口68(図2参照)の開閉動作を行うための駆動信号を、大入賞口中継端子板140を介して大入賞口ソレノイド144に出力する。この大入賞口ソレノイド144は大入賞口68を開閉動作させるためのものであり、大入賞口ソレノイド144が駆動すると大入賞口68が開閉動作する。
さらに、主制御基板110は、第2始動口62の一対の可動片63(いずれも図2参照)の開閉動作を行うための駆動信号を、始動口中継端子板150を介して第2始動口ソレノイド152に出力する。この第2始動口ソレノイド152は第2始動口62の一対の可動片63を開閉動作させるためのものであり、第2始動口ソレノイド152が駆動すると第2始動口62の一対の可動片63が開閉動作する。
払出制御基板120は、中央演算装置としてのCPU122、読み出し専用メモリとしてのROM124、読み書き可能メモリとしてのRAM126を備えている。また、主制御基板110から入力したコマンド信号を処理し、球払出装置128に駆動信号を出力する。これにより、球払出装置128は、駆動信号に従って遊技球を払い出す。
主制御基板110と払出制御基板120との間では、それぞれの入出力インターフェースを介して双方向通信が実施されており、例えば主制御基板110が賞球コマンドを送信すると、これに応えて払出制御基板120から主制御基板110にACK信号が返される。
一方、周辺基板200は、周辺制御基板210を備えている。上記の主制御基板110と周辺制御基板210との間では、それぞれの入出力インターフェースと入力インターフェースとの間で一方向だけの通信が行われており、主制御基板110から周辺制御基板210へのコマンドの送信はあっても、その逆は行われない。
周辺制御基板210もまた、CPU212をはじめROM214やRAM216等の電子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行することができる。
周辺制御基板210は、音源IC220および演出音が記憶された読み出し専用メモリとしてのROM222を有している。これにより、遊技状態に応じた所定の演出音を、枠装飾中継端子板230を介して上部スピーカ32,34および下部スピーカ22,24から出力することができる。
また、周辺制御基板210は、前枠体20(図1参照)に配置された枠装飾ランプ232の点灯・消灯動作を行うための駆動信号を、枠装飾中継端子板230を介して枠装飾ランプ232に出力する。
さらに、周辺制御基板210には液晶表示装置58が接続されており、周辺制御基板210が液晶表示装置58を動作させている。具体的には、液晶表示装置58において、例えば3つの装飾図柄列の変動表示や停止表示、または3つの装飾図柄列が変動開始してから停止表示されるまでの種々の演出が行われるように、周辺制御基板210が液晶表示装置58を動作させている。また、液晶表示装置58では、3つの装飾図柄列の表示の他、背景画像やキャラクタ画像などによる演出表示も行われる。
次に、本実施形態の主制御基板110における機能構成について、図4を参照しつつ説明する。図4は、主制御基板110の機能的な構成を示すブロック図である。
[主制御基板110の機能構成について]
図4に示すように、主制御基板110は、普通図柄抽選手段300と、第2始動口開閉実行手段310と、普通図柄用留保手段320と、普通図柄留保数記憶手段322と、普通図柄留保数表示制御手段324と、普通図柄表示制御手段328と、特別図柄抽選手段400と、特別図柄用留保手段420と、特別図柄留保数記憶手段422と、特別図柄留保数表示制御手段424と、特別図柄表示制御手段428と、大当たり遊技状態発生手段500と、小当たり遊技実行手段510と、大入賞口開閉実行手段520と、コマンド送信手段600と、を備えている。
また、普通図柄抽選手段300は、乱数発生手段302と、時短作動判断手段304とを備えており、特別図柄抽選手段400は、乱数発生手段402と、確変作動判断手段404とを備えている。
普通図柄抽選手段300は、遊技球が通過口64を通過して通過センサ132により検出されると、乱数発生手段302により所定の乱数を取得する。そして、主制御基板110のROM114に記憶された普通図柄当たり判定テーブルから対応する当たり判定テーブルが選択され、この当たり判定テーブルと取得した乱数値とに基づいて抽選結果を判定する。
この普通図柄抽選手段300による抽選結果には、外れおよび当たりが抽選結果に含まれている。
普通図柄当たり判定テーブルには、時短非作動時当たり判定テーブルと、時短作動時当たり判定テーブルとが用意されている。時短非作動時当たり判定テーブルには、例えば普通図柄の変動時間60秒、当たり確率10分の9が記憶されており、時短作動時当たり判定テーブルには、例えば普通図柄の変動時間6秒、当たり確率10分の9が記憶されている。従って、乱数発生手段302により取得された乱数値が時短作動時当たり判定テーブルに基づいて当たり判定された場合には、第2始動口62の一対の可動片63の開閉動作が頻繁に実行されることとなる。
乱数発生手段302により取得した乱数値の抽選結果は、普通図柄表示制御手段328によって普通図柄表示器78に表示される。そして、乱数発生手段302により取得した乱数値の抽選結果が当たりであれば、第2始動口開閉実行手段310により第2始動口ソレノイド152の駆動動作が行われる。第2始動口ソレノイド152が駆動動作すると、第2始動口62の一対の可動片63が開閉動作する。
なお、乱数発生手段302により取得した乱数値の抽選結果が外れであれば、第2始動口62の一対の可動片63の開閉動作は行われない。
ここで、本実施形態における「第2始動口開閉実行手段310」が、本発明の「始動口開閉実行手段」に相当する。
乱数発生手段302により取得した乱数値は、最大4個まで普通図柄用留保手段320によって留保される。普通図柄用留保手段320によって留保された留保数は普通図柄留保数記憶手段322に記憶され、普通図柄留保数記憶手段322に記憶されている留保数は普通図柄留保数表示制御手段324によって普通図柄用留保表示器80に表示される。
時短作動判断手段304は、時短機能が作動中であるか否かを判断するものである。具体的には、乱数発生手段302により取得した乱数値の当たり判定が、時短非作動時当たり判定テーブルに基いて判定される場合には時短機能が非作動であると判断し、時短作動時当たり判定テーブルに基づいて判定される場合には時短機能が作動中であると判断する。
特別図柄抽選手段400は、遊技球が第1始動口60または第2始動口62に入球して第1始動口センサ134または第2始動口センサ136により検出されると、乱数発生手段402により所定の乱数を取得する。そして、主制御基板110のROM114に記憶された特別図柄当たり判定テーブルから対応する当たり判定テーブルが選択され、この当たり判定テーブルと取得した乱数値とに基づいて抽選結果を判定する。
この特別図柄抽選手段400による抽選結果には、外れ、第1の大当たり、第2の大当たり、第3の大当たりおよび第4の大当たりが抽選結果に含まれている。なお、この「第1の大当たり」、「第2の大当たり」、「第3の大当たり」および「第4の大当たり」は、それぞれ、本発明の「第1の特別当たり」、「第2の特別当たり」、「第3の特別当たり」および「第4の特別当たり」が相当する。
特別図柄当たり判定テーブルには、確率変動機能非作動時大当たり判定テーブルと、確率変動機能作動時大当たり判定テーブルとが用意されている。確率変動機能非作動時大当たり判定テーブルには、例えば大当たり確率260分の1が記憶されており、確率変動機能作動時大当たり判定テーブルには、例えば大当たり確率50分の1が記憶されている。また、確率変動機能非作動時大当たり判定テーブルおよび確率変動機能作動時大当たり判定テーブルには、さらに、大当たりに当選した場合における「第1の大当たり」、「第2の大当たり」、「第3の大当たり」および「第4の大当たり」の振り分け確率として、例えば、それぞれ、100分の40、100分の25、100分の5および100分の30が記憶されている。また、小当たりへの当選確率として、例えば100分の1が記憶されている。
確変作動判断手段404は、確率変動機能が作動中であるか否かを判断するものである。具体的には、乱数発生手段402により取得した乱数値の当たり判定が、確率変動機能非作動時大当たり判定テーブルに基いて判定される場合には確率変動機能が非作動であると判断し、確率変動機能作動時大当たり判定テーブルに基づいて判定される場合には確率変動機能が作動中であると判断する。
乱数発生手段402により取得した乱数値の抽選結果は、特別図柄表示制御手段428によって特別図柄表示器74に表示される。そして、乱数発生手段402により取得した乱数値の抽選結果が、第1の大当たり、第2の大当たり、第3の大当たりおよび第4の大当たりのうちいずれかであれば大当たり遊技状態発生手段500により大当たり遊技状態が発生し、乱数発生手段402により取得した乱数値の抽選結果が小当たりであれば小当たり遊技実行手段510により小当たり遊技が実行される。大当たり遊技状態が発生するとまたは小当たり遊技が実行されると、大入賞口開閉実行手段520によって大入賞口ソレノイド144の駆動動作が行われる。大入賞口ソレノイド144が駆動動作すると、普通図柄用留保表示器80が開閉動作する。
なお、本実施形態における大当たり遊技状態には、第1大当たり遊技状態および第2大当たり遊技状態が用意されている。第1大当たり遊技状態は、大入賞口開閉実行手段520によって、1回(1ラウンド)当たりの大入賞口68の開放時間が所定の時間(例えば30秒)であって且つ最大15ラウンドに亘って大入賞口68を開閉動作させる遊技状態である。第2大当たり遊技状態は、1ラウンド当たりの大入賞口68の開放時間が第1大当たり遊技状態における所定の時間よりも短い時間(例えば1.8秒)であって且つ2ラウンドに亘って大入賞口68を開閉動作させる遊技である。ただし、大入賞口68は、大当たり遊技状態発生時に大入賞口68に所定数(例えば9球)の遊技球が受け入れられると閉鎖する。
このように、第1大当たり遊技状態が発生したときは大入賞口68に多数の遊技球が受け入れられるので、球払出装置128によって多数の遊技球が払い出されるが、第2大当たり遊技状態が発生したときは大入賞口68に辛うじて数球の遊技球が受け入れられるかまたは全く遊技球が受け入れられないので、球払出装置128によって払い出される遊技球の数が少ない。即ち、第1大当たり遊技状態が発生した場合と第2大当たり遊技状態が発生した場合とでは、遊技者に払い出される遊技球の数が顕著に異なる。
なお、本実施形態の「第1大当たり遊技状態」および「第2大当たり遊技状態」は、それぞれ、本発明の「第1特別遊技状態」および「第2特別遊技状態」に相当する。
一方、小当たり遊技は、1ラウンド当たりの大入賞口68の開放時間が第1大当たり遊技状態における所定の時間よりも短い時間(例えば1.8秒)であって且つ2回に亘って大入賞口68を開閉動作させる遊技である。従って、遊技状態は異なるものの、小当たり遊技における大入賞口68の動作態様は、第2大当たり遊技状態時における大入賞口68の動作態様と同じである。
また、本実施形態では、通常遊技状態および大当たり遊技状態の他、第1有利遊技状態、第2有利遊技状態および第3有利遊技状態が用意されている。これら第1有利遊技状態、第2有利遊技状態および第3有利遊技状態は、いずれも、大当たり遊技状態終了後に発生する遊技状態である。
第1有利遊技状態は、乱数発生手段302により取得した乱数値の抽選結果を時短作動時当たり判定テーブルに基づいて判定すると共に、乱数発生手段402により取得した乱数値の抽選結果を確率変動機能作動時大当たり判定テーブルに基づいて判定する遊技状態である。即ち、特別図柄抽選手段400による抽選において大当たりへの当選確率が通常遊技状態時よりも高くなる所謂「確率変動」が発生すると共に、普通図柄抽選手段300による抽選において抽選時間が通常遊技状態時よりも短くなる所謂「時短」が発生する。
第2有利遊技状態は、乱数発生手段302により取得した乱数値の抽選結果を時短作動時当たり判定テーブルに基づいて判定すると共に、乱数発生手段402により取得した乱数値の抽選結果を確率変動機能非作動時大当たり判定テーブルに基づいて判定する遊技状態である。即ち、特別図柄抽選手段400による抽選における大当たりへの当選確率は通常遊技状態時と同じであるが、普通図柄抽選手段300による抽選時間が通常遊技状態時よりも短くなる所謂「時短」が発生する。
第3有利遊技状態は、乱数発生手段302により取得した乱数値の抽選結果を時短非作動時当たり判定テーブルに基づいて判定すると共に、乱数発生手段402により取得した乱数値の抽選結果を確率変動機能作動時大当たり判定テーブルに基づいて判定する遊技状態である。即ち、普通図柄抽選手段300による抽選時間は通常遊技状態時と同じであるが、特別図柄抽選手段400による抽選において大当たりへの当選確率への当選確率が通常遊技状態時よりも高くなる所謂「確率変動」が発生する。
なお、「通常遊技状態」とは、第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態、第1有利遊技状態、第2有利遊技状態および第3有利遊技状態のいずれの遊技状態でもない状態を意味する。具体的には、乱数発生手段302により取得した乱数値の当たり判定を時短非作動時当たり判定テーブルに基づいて行うと共に、乱数発生手段402により取得した乱数値の当たり判定を確率変動機能非作動時大当たり判定テーブルに基づいて行う遊技状態のことである。
ここで、所謂「確率変動」が発生すると、特別図柄抽選手段400による抽選において大当たり遊技状態が発生する確率が通常遊技状態時よりも高くなると共に、特別図柄表示器74における特別図柄の変動時間(即ち、液晶表示装置58における3つの装飾図柄列の変動時間)が通常遊技状態時よりも短縮される。ただし、特別図柄表示器74における特別図柄の変動時間の短縮が行われることは必須ではなく、特別図柄抽選手段400による抽選において大当たり遊技状態が発生する確率が通常遊技状態時よりも高くなるのみであっても良い。
また、所謂「時短」が発生すると、第2始動口62の一対の可動片63の開閉動作が頻繁に行われることによって、第2始動口62に遊技球が受け入れられやすくなる。その結果、特別図柄抽選手段400による抽選が促進されるのみでなく、球払出装置128から遊技球が払い出されることによって遊技球の減りを抑制できる(所謂「球持ちが良い状態」となる)。
ここで、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第1の大当たり」であれば、第1大当たり遊技状態が発生したのち、第1有利遊技状態が発生する。具体的には、例えば、大入賞口68の開放が15ラウンド行われたのちに、確率変動機能および時短機能の両方が作動し、確率変動および時短の両方が発生する。
特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第2の大当たり」であれば、第1大当たり遊技状態が発生したのち、第2有利遊技状態が発生する。具体的には、例えば、大入賞口68の開放が15ラウンド行われたのちに、通常遊技状態時と同じ大当たり確率で時短が発生する。
特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」であれば、第2大当たり遊技状態が発生したのち、第3有利遊技状態が発生する。具体的には、例えば、大入賞口68の開放が2ラウンド行われたのちに、普通図柄抽選手段300による抽選時間は通常遊技状態時と同じで確率変動が発生する。
特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第4の大当たり」であれば、第2大当たり遊技状態が発生したのち、第1有利遊技状態が発生する。具体的には、例えば、大入賞口68の開放が2ラウンド行われたのちに、確率変動機能および時短機能の両方が作動し、確率変動および時短の両方が発生する。
特別図柄抽選手段400による抽選結果が「小当たり」であれば、小当たり遊技が実行される。具体的には、例えば、大入賞口68の開放が2回行われる。なお、小当たり遊技とは、特別当たりに当選したときのように遊技状態が変わるわけではなく、大入賞口68の開放が行われるのみである。また、第1大当たり遊技状態発生時および第2大当たり遊技状態発生時には、特別図柄抽選手段400による抽選が行われないので、小当たり遊技が実行されることはない。即ち、小当たり遊技は、通常遊技状態における一形態である。
このように、通常遊技状態、第1大当たり遊技状態、第2大当たり遊技状態、第1有利遊技状態、第2有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれの遊技状態を発生させるかは、小当たり遊技実行手段510、大当たり遊技状態発生手段500、普通図柄抽選手段300または特別図柄抽選手段400によって行われる。即ち、本実施形態における「主制御基板110(より具体的にはCPU112)」が、本発明の「遊技状態制御手段」に相当する。
なお、第1有利遊技状態および第2有利遊技状態においては所謂「時短」が発生しているが、これに限られるものではない。この所謂「時短」に代えて、例えば、普通図柄抽選手段300による抽選時間は通常遊技状態時と同じであるが、普通図柄抽選手段300による抽選において当選する確率が通常遊技状態時よりも高くなる遊技、または、普通図柄抽選手段300による抽選時間が通常遊技状態時よりも短くなると共に、普通図柄抽選手段300による抽選において当選する確率が通常遊技状態時よりも高くなる遊技であっても良い。
ここで、「普通図柄抽選手段300による抽選時間は通常遊技状態時と同じであるが、普通図柄抽選手段300による抽選において当選する確率が通常遊技状態時よりも高くなる状態」の具体例としては、例えば、時短非作動時当たり判定テーブルに代えて、普通図柄の変動時間6秒であって且つ当たり確率100分の1が記憶されたテーブルが用意され、時短作動時当たり判定テーブルに代えて、普通図柄の変動時間6秒であって且つ当たり確率10分の9が記憶されたテーブルが用意された場合が該当する。
また、「普通図柄抽選手段300による抽選時間が通常遊技状態時よりも短くなると共に、普通図柄抽選手段300による抽選において当選する確率が通常遊技状態時よりも高くなる状態」の具体例としては、例えば、時短非作動時当たり判定テーブルに代えて、普通図柄の変動時間60秒であって且つ当たり確率10分の3が記憶されたテーブルが用意され、時短作動時当たり判定テーブルに代えて、普通図柄の変動時間6秒であって且つ当たり確率10分の9が記憶されたテーブルが用意された場合が該当する。
コマンド送信手段600は、特別図柄抽選手段400における抽選結果や特別図柄用留保手段420において留保が解除されたときに、周辺基板200にコマンドを出力する。主知力されるコマンドは、例えば液晶表示装置58における演出表示パターンを決定するための乱数等である。
なお、本実施形態における「普通図柄抽選手段300」は本発明の「第2抽選手段」に相当し、本実施形態における「特別図柄抽選手段400」は本発明の「第1抽選手段」に相当する。
次に、本実施形態の周辺基板200における機能構成について、図5を参照しつつ説明する。図5は、周辺制御基板210の機能的な構成を示すブロック図である。
[周辺制御基板210の機能構成について]
図5に示すように、周辺制御基板210は、表示制御手段250と、変動表示パターン記憶手段252と、演出表示パターン記憶手段254と、演出音制御手段256と、演出音パターン記憶手段258と、ランプ制御基板260と、ランプ点灯パターン記憶手段262と、を、を備えている。
表示制御手段250は、主制御基板110からのコマンドを入力すると、これに基づいて液晶表示装置58に表示する表示パターンを決定する。具体的には、第1始動口センサ134または第2始動口センサ136によって遊技球が検出されると、主制御基板110のコマンド送信手段600からコマンドが入力される。その後、変動表示パターン記憶手段252に基づいて複数の装飾図柄列の変動表示パターンを決定し、演出表示パターン記憶手段254に基づいて背景画像やキャラクタ等による演出表示パターンを決定する。そして、決定された変動表示パターンおよび演出表示パターンに基づいて、液晶表示装置58における表示が表示制御手段250によって制御される。
演出音制御手段256は、主制御基板110からのコマンドを入力すると、これに基づいて上部スピーカ32,34および下部スピーカ22,24から出力する演出音のパターンを決定する。具体的には、演出音パターン記憶手段258に基づいて演出音パターンを決定する。そして、決定された演出音パターンに基づいて、上部スピーカ32,34および下部スピーカ22,24から出力される演出音が演出音制御手段256によって制御される。
ランプ制御基板260は、主制御基板110からのコマンドを入力すると、これに基づいてランプ駆動基板240に出力するランプの点灯パターンを決定する。具体的には、ランプ点灯パターン記憶手段262に基づいてランプの点灯パターンを決定する。そして、決定された点灯パターンに基づいて、ランプ駆動基板240を介して接続される各ランプの点灯及び消灯がランプ点灯パターン記憶手段262によって制御される。
次に、主制御基板110(特にCPU112)で実行される制御処理の例について、各図を参照しつつ説明する。
[普通図柄制御処理]
図6は、普通図柄制御処理のルーチンを示すフローチャートである。この普通図柄制御処理では、通過口通過処理(ステップS10)と、普通図柄変動開始処理(ステップS20)とが行われる。
図7は、通過口通過処理(ステップS10)のルーチンを示すフローチャートである。この通過口通過処理では、通過口64を遊技球が通過したかどうか、具体的には通過センサ132によって遊技球が検出されたかどうかが判断される(ステップS12)。ここで、遊技球の検出がなければ(ステップS12におけるNO)、通過口通過処理のルーチンがリターンされる。
ステップS12において通過センサ132によって遊技球が検出されたと判断されると(ステップS12におけるYES)、普通図柄の保留球数(通過口64を通過した遊技球の保留球数)が4以上であるかどうかが判断される(ステップS14)。ステップS14において保留球数が4以上であると判断されると(ステップS14におけるYES)通過口通過処理のルーチンがリターンされ、4未満であると判断されると保留格納処理(ステップS16)が行われる。
なお、普通図柄の保留球数は、普通図柄表示器78に点灯表示されているLEDの数と同じ数である。これにより、遊技者が保留数を確認できる。
図8は、普通図柄変動開始処理のルーチンを示すフローチャートである。この普通図柄変動開始処理(ステップS20)では、先ず、普通図柄の保留履歴が0であるかどうか、即ち、普通図柄の保留球数が0であるかどうかが判断され(ステップS22)、普通図柄の保留球数が0であれば(ステップS22におけるYES)、普通図柄変動開始処理のルーチンがリターンされる。
ステップS22において保留球数が0でないと判断されると(ステップS22におけるNO)、保留履歴をシフトし(ステップS24)、乱数発生手段302により乱数が取得される(ステップS26)。そして、普通図柄留保数記憶手段322に記憶されている保留記憶数を減算する(ステップS28)。
普通図柄留保数記憶手段322に記憶されている保留記憶数が減算されるとステップS30に進み、時短作動時であるかどうか判断される。ここで、時短作動中でなければ(ステップS30におけるNO)時短非作動時当たり判定テーブルが選択され(ステップS32)、時短作動中であれば(ステップS30におけるYES)時短作動時当たり判定テーブルが選択される(ステップS34)。
ステップS32またはステップS34において当たり判定用のテーブルが選択されると、この選択された当たり判定用のテーブルと乱数発生手段302により取得された乱数値とに基づいて当たり判定が行われる。この判定で当たりであれば(ステップS36におけるYES)第2始動口制御処理(ステップS40)が行われ、外れであれば普通図柄変動開始処理のルーチンがリターンされる。
図9は、第2始動口制御処理(ステップS40)のルーチンを示すフローチャートである。この第2始動口制御処理では、先ず、第2始動口62の一対の可動片63が開放中であるかどうかが判断される(ステップS42)。
第2始動口62の一対の可動片63が開放中でなければ(ステップS42におけるNO)、第2始動口開閉実行手段310によって第2始動口ソレノイド152を動作させて、第2始動口62の一対の可動片63を開放する(ステップS44)。その後、第2始動口制御処理のルーチンがリターンされる。
第2始動口62の一対の可動片63が開放中であれば(ステップS42におけるYES)、所定の開放時間が経過したかどうか判断される(ステップS46)。ここで、所定の開放時間が未経過であれば所定の開放時間が経過するまで待機する(ステップS46におけるNO)。
第2始動口62の一対の可動片63の開放時間が、所定の時間を経過したと判断されると(ステップS46におけるYES)、第2始動口開閉実行手段310によって第2始動口ソレノイド152を動作させて、第2始動口62の一対の可動片63を閉鎖する(ステップS48)。その後、第2始動口制御処理のルーチンがリターンされる。
[特別図柄・遊技状態制御処理について]
図10は、特別図柄・遊技状態制御処理のルーチンを示すフローチャートである。この特別図柄・遊技状態制御処理では、始動入賞処理(ステップS100)が行われたのち、処理フラグを確認し(ステップS110〜ステップS122)、処理フラグに対応する処理が行われる。
具体的には、先ず、処理フラグが0であるかどうか確認され(ステップS110)、処理フラグが0であれば(ステップS110におけるYES)変動開始処理(ステップS200)が行われ、処理フラグが0でなければ(ステップS110におけるNO)ステップS112に進む。
ステップS112では、処理フラグが1であるかどうか確認され、処理フラグが1であれば(ステップS112におけるYES)変動パターン設定処理(ステップS300)が行われ、処理フラグが1でなければ(ステップS112におけるNO)ステップS114に進む。
ステップS114では、処理フラグが2であるかどうか確認され、処理フラグが2であれば(ステップS114におけるYES)変動中処理(ステップS400)が行われ、処理フラグが2でなければ(ステップS114におけるNO)ステップS116に進む。
ステップS116では、処理フラグが3であるかどうか確認され、処理フラグが3であれば(ステップS116におけるYES)大当たり遊技状態発生処理(ステップS500)が行われ、処理フラグが3でなければ(ステップS116におけるNO)ステップS118に進む。
ステップS118では、処理フラグが4であるかどうか確認され、処理フラグが4であれば(ステップS118におけるYES)小当たり遊技開始処理(ステップS600)が行われ、処理フラグが4でなければ(ステップS118におけるNO)ステップS120に進む。
ステップS120では、処理フラグが5であるかどうか確認され、処理フラグが5であれば(ステップS120におけるYES)大当たり遊技状態制御処理(ステップS700)が行われ、処理フラグが5でなければ(ステップS120におけるNO)ステップS122に進む。
ステップS122では、処理フラグが6であるかどうか確認され、処理フラグが6であれば(ステップS122におけるYES)小当たり遊技制御処理(ステップS800)が行われ、処理フラグが6でなければ(ステップS122におけるNO)、特別図柄・遊技状態制御処理のルーチンがリターンされる。
[始動入賞処理について]
図11は、始動入賞処理のルーチンを示すフローチャートである。この始動入賞処理では、遊技中に始動入賞が有るか否かが判断される(ステップS102)。具体的には、第1始動口センサ134または第2始動口センサ136により遊技球が検出されると、始動入賞ありと判断される。一方、検出信号の入力がなければ、始動入賞はないものと判断され、始動入賞処理のルーチンがリターンされる。
始動入賞がありと判断されると(ステップS102においてYES)、始動保留数が最大の4より少ないか否かが判断される(ステップS104)。このとき既に始動保留数が4に達していれば(ステップS104におけるYES)、そのまま始動入賞処理のルーチンがリターンされる。
一方、始動保留数が4より少なければ(ステップS104におけるNO)、保留格納処理が行われる(ステップS106)。この保留格納処理では、例えばRAM116(図3参照)内に確保されている保留数カウンタに「1」が加算され、併せて特別図柄用留保表示器76(LED)(図6参照)の点灯個数が一つ増加される。
また、保留格納処理では、乱数発生手段402による乱数値の取得も行われる。このとき取得される乱数値には、例えば大当たり判別用乱数、大当たり図柄用乱数、可変変動用乱数(可変変動カウンタ)および演出表示パターン乱数等が含まれている。
このうち大当たり判定用乱数は、大当たりであるか否かを決定するための乱数である。大当たり図柄用乱数は、大当たり判定用乱数によって大当たりと判別された場合に使用されるものであり、具体的には、特別図柄表示器74(図2参照)によって停止表示される表示パターン(2つのLEDにおける点灯状態の組み合わせパターン)を特定するための乱数である。可変変動用乱数(可変変動カウンタ)は、特別図柄表示器74による図柄の変動時間を可変させるための乱数である。演出表示パターン乱数は、液晶表示装置58(図2参照)に表示される演出表示の変動表示パターンを特定するための乱数である。以上の各乱数値が取得され、これらが例えばRAM116(図3参照)に格納されると、保留格納処理を終えて本ルーチンがリターンされる。
図12は、変動開始処理のルーチンを示すフローチャートである。この変動開始処理では、先ず、特別保留履歴が0であるか否かが判断される(ステップS202)。具体的には、特別図柄留保数記憶手段422に記憶されている保留数が0であるかどうかが判断され、この保留数が0であれば(ステップS202におけるYES)ステップS220に進み、処理フラグが1に更新される。
一方、特別図柄留保数記憶手段422に記憶されている保留数が0でなければ(ステップS2020におけるNO)、保留履歴をシフトし(ステップS204)、乱数発生手段402により乱数が取得される(ステップS206)。そして、特別図柄留保数記憶手段422に記憶されている特別図柄の保留記憶数を減算する(ステップS208)。
特別図柄留保数記憶手段422に記憶されている保留記憶数が減算されるとステップS210に進み、確率変動機能が作動中であるかどうか判断される。ここで、確率変動機能が作動中でなければ(ステップS210におけるNO)確率変動機能非作動時大当たり判定テーブルが選択され(ステップS212)、確率変動機能が作動中であれば(ステップS210におけるYES)確率変動機能作動時大当たり判定テーブルが選択される(ステップS214)。
ステップS212またはステップS214において大当たり判定用のテーブルが選択されると、この選択された大当たり判定用のテーブルと乱数発生手段402により取得された乱数値とに基づいて大当たり判定が行われる。この大当たり判定で大当たりであれば(ステップS216におけるYES)大当たりフラグがONされてステップS220に進む。
一方、ステップS216における大当たり判定で大当たりでなければ(NO)、小当たり判定が行われる。この小当たり判定で小当たりであれば(ステップS222におけるYES)小当たりフラグがONされてステップS220に進み、小当たりでなければそのままステップS220に進む。
ステップS220では処理フラグが1に更新される。そして、その後、変動開始処理のルーチンがリターンされる。
図13は、変動パターン設定処理のルーチンを示すフローチャートである。図14は、図13に示されるステップS304から続くフローチャートである。図15は、図13に示されるステップS302から続くフローチャートである。
この変動パターン設定処理では、先ず、大当たりフラグがONであるか否かが判断される(ステップS302)。この大当たりフラグがONであれば(ステップS302におけるYES)ステップS304に進み、ラウンド数が15Rの大当たりであるか否かが判断される。具体的には、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第1の大当たり」または「第2の大当たり」であればステップS306に進み、確変であるか否か、即ち特別遊技状態終了後に確率変動機能を作動させるか否かが判断される。
ステップS306において確変であると判断されると(YES)、確変大当たり時変動表示パターンテーブルが選択される(ステップS308)。具体的には、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第1の大当たり」であるとき、この確変大当たり時変動表示パターンテーブルが選択され(ステップS308)、その後、ステップS328に進む。
一方、確変でないと判断されると(NO)、通常大当たり時変動表示パターンテーブルが選択される(ステップS310)。具体的には、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第2の大当たり」であるとき、この通常大当たり時変動表示パターンテーブルが選択され(ステップS310)、その後、ステップS328に進む。
ステップS304に戻り、ラウンド数が15Rの大当たりでないと判断されると、図14のステップS312に進み、時短作動判断手段304によって時短であるか否か、即ち、時短機能が作動しているか否かが判断される。
ステップS312において時短でないと判断されると(NO)、確変短当たり時変動表示パターンテーブルが選択される(ステップS314)。具体的には、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」であるとき、この確変短当たり時変動表示パターンテーブルが選択され、その後、図13に示されるステップS328に進む。
一方、ステップS312において時短であると判断されると(YES)、確変時短短当たり時変動表示パターンテーブルが選択される(ステップS316)。具体的には、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第4の大当たり」であるとき、この確変時短短当たり時変動表示パターンテーブルが選択され、その後、図13に示されるステップS328に進む。
なお、この実施形態において、「大当たり」には、第1大当たり遊技状態(15Rの大当たり遊技状態)および第2大当たり遊技状態(2Rの大当たり遊技状態)の両方が含まれ、そのうち、第2大当たり遊技状態を、とくに「短当たり」と称している。
さらにステップS302に戻り、大当たりフラグがONでないと判断されると(NO)、図15のステップS318に進み、小当たりフラグがONであるか否かが判断される。
小当たりフラグがONであれば(ステップS318におけるYES)ステップS320に進み、小当たり時変動表示パターンテーブルが選択され、その後、図13に示されるステップS328に進む。
小当たりフラグがONでなければ(ステップS318におけるNO)ステップS322に進み、リーチであるか否かが判断される。
リーチであれば(ステップS322におけるYES)ステップS324に進み、外れリーチ時変動表示パターンテーブルが選択され、その後、図13に示されるステップS328に進む。
一方、リーチでなければ(ステップS322におけるNO)ステップS326に進み、外れ時変動表示パターンテーブルが選択され、その後、図13に示されるステップS328に進む。
なお、この実施形態では、確変短当たり時変動表示パターンテーブルに記憶されている表示パターンと小当たり時変動表示パターンテーブルに記憶されている表示パターンとは酷似している。従って、遊技者からすれば、確変短当たり状態が発生しているのか小当たり遊技が発生しているのか判断が困難となる。
なお、この実施形態では確変短当たり時変動表示パターンテーブルおよび小当たり時変動表示パターンテーブルの両方が用意されているが、これに代えて、確変短当たり時および小当たり時に参照される一つのテーブルが用意されていても良い。即ち、この一つのテーブルは、確変短当たり時変動表示パターンテーブルと小当たり時変動表示パターンテーブルとを兼用することとなる。
ステップS328では、変動表示乱数と、ステップS308、ステップS310、ステップS314(図14参照)、ステップS316(図14参照)、ステップS320(図15参照)、ステップS324(図15参照)およびステップS326(図15参照)のうちいずれかのステップで選択された変動表示パターンテーブルとに基づいて、変動表示パターンが決定される。
ステップS328において変動表示パターンが決定されると、ステップS330に進み、決定された変動表示パターンを選択値としてセットする。そして、変動時間値をタイマにセットし(ステップS332)、処理フラグを2に更新する(ステップS334)。その後、変動パターン設定処理のルーチンがリターンされる。
図16は、変動中処理のルーチンを示すフローチャートである。この変動中処理では、先ず、特別図柄が変動中か否かが判断される(ステップS402)。特別図柄が変動中であれば(ステップS402におけるYES)変動中処理のルーチンがリターンされ、特別図柄が変動中でなければ(ステップS402におけるNO)ステップS404に進む。
ステップS404では、特別図柄の変動時間が経過したか否かが判断される。ここで、特別図柄の変動時間が経過していれば(ステップS404におけるYES)ステップS406に進み、特別図柄の変動を停止し、特別図柄抽選手段400による抽選結果を特別図柄表示器74に点灯表示し(ステップS406)、ステップS408に進む。一方、特別図柄の変動時間が経過していなければ(ステップS404におけるNO)、変動中処理のルーチンがリターンされる。
ステップS408では、大当たりフラグがONであるか否かが判断される。ここで、大当たりフラグがONであれば(ステップS408におけるYES)ステップS410に進み、処理フラグが3に更新され、その後、変動中処理がリターンされる。一方、大当たりフラグがONでなければ(ステップS408におけるNO)ステップS412に進む。
ステップS412では、小当たりフラグがONであるか否かが判断される。ここで、小当たりフラグがONであれば(ステップS412におけるYES)ステップS414に進み、処理フラグが4に更新され、その後、変動中処理がリターンされる。一方、小当たりフラグがONでなければ(ステップS412におけるYES)ステップS416に進み、処理フラグが0に更新され、その後、変動中処理がリターンされる。
図17は、大当たり遊技状態発生処理のルーチンを示すフローチャートである。この大当たり遊技状態発生処理では、先ず、確変作動判断手段404によって確率変動機能が作動中であるか否かが判断される。ここで、確率変動機能が作動中であると判断されると(ステップS502におけるYES)、ステップS504に進み、確率変動機能の作動が停止され、ステップS506に進む。一方、確率変動機能が非作動であると判断されると(ステップS502におけるNO)、ステップS506に進む。
ステップS506では、時短作動判断手段304によって時短機能が作動中であるか否かが判断される。ここで、時短機能が作動中であると判断されると(ステップS506におけるYES)、ステップS508に進み、時短機能の作動が停止され、ステップS510に進む。一方、ステップS時短機能が非作動であると判断されると(ステップS506におけるNO)、ステップS510に進む。
ステップS510では、15R大当たりであるか否か、即ち、第1大当たり遊技状態であるか否かが判断される。ここで15R大当たりであると判断されると(ステップS510におけるYES)、ステップS512に進み、15R大当たり用開放回数・開放時間・制限個数がセットされる。具体的には、開放回数が例えば15回(15ラウンド)、開放時間が例えば30秒、制限個数が例えば9個とセットされる。そして、その後、ステップS516に進み、処理フラグが5に更新され、大当たり遊技状態発生処理のルーチンがリターンされる。
一方、15R大当たりでないと判断されると(ステップS510におけるNO)、ステップS514に進み、短当たり用開放回数・開放時間・制限個数がセットされる。具体的には、開放回数が例えば2回(2ラウンド)、開放時間が例えば1.8秒、制限個数が例えば3個とセットされる。そして、その後、ステップS516に進み、処理フラグが5に更新され、大当たり遊技状態発生処理のルーチンがリターンされる。
図18は、小当たり遊技開始処理のルーチンを示すフローチャートである。この小当たり遊技開始処理では、小当たり用開放回数・開放時間がセットされる(ステップS602)。本実施形態では、小当たり用開放回数・開放時間は、短当たり用開放回数・開放時間・制限個数と同じ値がセットされる。具体的には、開放回数が例えば2回(2ラウンド)、開放時間が例えば1.8秒、制限個数が例えば3個とセットされる。そして、その後、ステップS604に進み、処理フラグが6に更新され、小当たり遊技開始処理のルーチンがリターンされる。
図19は、大当たり遊技状態制御処理のルーチンを示すフローチャートである。この大当たり遊技状態制御処理では、先ず、大入賞口68が開放中か否かが判断される(ステップS702)。大入賞口68が開放中であれば(ステップS702におけるYES)ステップS704に進み、大入賞口68の開放時間が経過したか否かが判断される。
大入賞口68の開放時間が経過していなければ(ステップS704におけるNO)、ステップS706に進み、大入賞口68に最大入賞数の遊技球が受け入れられたか否かが判断される。ここで、「最大入賞数」とは、ステップS512またはステップS514でセットされた制限個数のことである。
大入賞口68に最大入賞数の遊技球が入賞したと判断されると(ステップS706におけるYES)、大入賞口開閉実行手段520によって大入賞口ソレノイド144が動作されて、大入賞口68が閉鎖される(ステップS708)。そして、その後、大当たり遊技処理のルーチンがリターンされる。
一方、ステップS704において大入賞口68の開放時間が経過したと判断されると(ステップS704におけるYES)、ステップS708に進む、大入賞口68が閉鎖され、その後、大当たり遊技処理のルーチンがリターンされる。
また、ステップS706において、大入賞口68に最大入賞数の遊技球が入賞していないと判断されると(ステップS706におけるNO)、大当たり遊技処理のルーチンがリターンされる。
ステップS702に戻って、大入賞口68が開放中でなければ(ステップS702におけるNO)ステップS710に進み、開放回数が予め定めた回数、即ちステップS512またはステップS514においてセットされた開放回数に達したか否か判断される。
大入賞口68の開放回数が予め定めた回数に達していないと判断されると(ステップS710におけるNO)、ステップS712に進み、大入賞口開閉実行手段520によって大入賞口ソレノイド144を動作させて大入賞口68を開放する。
一方、大入賞口68の開放回数が予め定めた回数に達したと判断されると(ステップS710におけるYES)、ステップS714に進み、大当たりフラグをOFFにする。そして、ステップS716に進む。
ステップS716では、確変作動判断手段404によって確変であるか否か、即ち、確率変動機能を作動させるか否かが判断される。換言すれば、これまで行われていた大当たり遊技状態制御処理が、特別図柄抽選手段400によって「第1の大当たり」、「第3の大当たり」および「第4の大当たり」のうちいずれかの大当たりに当選したことに基づくものであれば確変であると判断され(ステップS716におけるYES)、確率変動機能の作動が開始し、確率変動が発生する(ステップS718)。即ち、乱数発生手段402により取得した乱数値の当たり判定が、確率変動機能作動時大当たり判定テーブルを参照して行われるようになる。
ステップS718において確率変動機能が作動すると、ステップS720に進み、時短作動判断手段304によって時短であるか否か、即ち、時短機能を作動させるか否かが判断される。換言すれば、これまで行われていた大当たり遊技状態制御処理が、特別図柄抽選手段400によって「第1の大当たり」または「第4の大当たり」に当選したことに基づくものであれば時短であると判断され(ステップS720におけるYES)、時短機能の作動が開始する(ステップS722)。具体的には、乱数発生手段302により取得した乱数値の当たり判定が、時短作動時当たり判定テーブルを参照して行われるようになる。そして、その後、ステップS730に進み、処理フラグが0に更新されて、大当たり遊技状態制御処理のルーチンがリターンされる。
一方、ステップS720において、時短でない、即ち、これまで行われていた大当たり遊技状態制御処理が、特別図柄抽選手段400によって「第3の大当たり」に当選したことに基づくものであれば時短でないと判断され(ステップS720におけるNO)、ステップS724に進む。
ステップS724では、これまで行われていた大当たり遊技状態制御処理が、確率変動機能作動中に特別図柄抽選手段400によって「第3の大当たり」に当選したことに基づくものであるのか、または、確率変動非作動中に特別図柄抽選手段400によって「第3の大当たり」に当選したことに基づくものであるのかが判断される。
ステップS724において、これまで行われていた大当たり遊技状態制御処理が、確率変動機能作動中であって且つ時短機能作動中に、特別図柄抽選手段400によって「第3の大当たり」に当選したことに基づくものであると判断された場合(ステップS724におけるYES)、ステップS722に進み、時短機能の作動が開始する。一方、これまで行われていた大当たり遊技状態制御処理が、確率変動機能非作動中または時短機能非作動中に特別図柄抽選手段400によって「第3の大当たり」に当選したことに基づくものであると判断された場合(ステップS724におけるNO)、ステップS730に進み、処理フラグが0に更新されて、大当たり遊技状態制御処理のルーチンがリターンされる。
即ち、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」への当選であるときは、この「第3の大当たり」への当選に基づく第2大当たり遊技状態の終了後に、特別図柄抽選手段400により抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生する。
具体的には、特別図柄抽選手段400による抽選において「第1の大当たり」に当選したことに基づいて行われる第1大当たり遊技状態の終了後の第1有利遊技状態中、または、特別図柄抽選手段400による抽選において「第4の大当たり」に当選したことに基づいて行われる第2大当り遊技状態の終了後の第1有利遊技状態中における特別図柄抽選手段400による抽選において「第3の大当たり」に当選したとき、この「第3の大当たり」への当選に基づく第2大当たり遊技状態の終了後に第1有利遊技状態が発生する。一方、第2有利遊技状態中、第3有利遊技状態中、または、通常遊技状態中における特別図柄抽選手段400による抽選において「第3の大当たり」に当選したとき、この「第3の大当たり」への当選に基づく第2大当り遊技状態の終了後は、第3有利遊技状態が発生する。
換言すれば、確率変動機能および時短機能のうち少なくともいずれか一方が非作動であるときに「第3の大当たり」に当選したときは、第2大当たり遊技状態の終了後、確率変動機能のみが作動して時短機能は作動しない。一方、確率変動機能および時短機能の両方が作動しているときに「第3の大当たり」に当選したときは、第2大当り遊技状態の終了後、確率変動機能および時短機能の両方が作動する。
ステップS716に戻って、これまで行われていた大当たり遊技状態制御処理が、特別図柄抽選手段400によって「第2の大当たり」に当選したことに基づくものであれば確変でないと判断され(ステップS716におけるNO)、時短機能の作動が開始される(ステップS726)。具体的には、乱数発生手段302により取得した乱数値の当たり判定が、時短作動時当たり判定テーブルを参照して行われるようになる。なお、確率変動機能は作動しない。そして、その後、ステップS728に進み、時短機能を作動させる規定回数が設定され(ステップS728)、処理フラグが0に更新されて(ステップS730)、大当たり遊技状態制御処理のルーチンが終了する。
図20は、小当たり遊技制御処理のルーチンを示すフローチャートである。この小当たり遊技制御処理では、先ず、大入賞口68に最大入賞数の遊技球が受け入れられたか否かが判断される(ステップS802)。この最大入賞数は、ステップS514においてセットされた短当たり用の制限個数と同じ値である。
大入賞口68に最大入賞数の遊技球が受け入れられていないとき(ステップS802におけるNO)、ステップS804に進み、大入賞口68が開放中であるか否かが判断される。ここで、大入賞口68が開放中であれば(ステップS804におけるYES)ステップS806に進み、大入賞口68の開放時間が経過したか否かが判断される。
大入賞口68の開放時間が経過していれば(ステップS806におけるYES)、ステップS808に進み、大入賞口68を閉鎖する。具体的には、大入賞口開閉実行手段520により大入賞口ソレノイド144を動作させて大入賞口68を閉鎖する。
大入賞口68を閉鎖したのち、大入賞口68の開放回数が予め定めた回数に達したか否かが判断される(ステップS810)。ここで、予め定めた回数は、ステップS514においてセットされた短当たり用の開放回数と同じ値である。そして、大入賞口68の開放回数が予め定めた回数に達していればステップS818に進む。
一方、大入賞口68の開放時間が経過していなければ(ステップS806におけるNO)、小当たり遊技制御処理のルーチンがリターンされる。
ステップS804に戻って、大入賞口68が開放中でなければ(ステップS804におけるNO)、ステップS812に進み、大入賞口68を開放する。具体的には、大入賞口開閉実行手段520によって大入賞口ソレノイド144を動作して大入賞口68を開放する。その後、小当たり遊技制御処理のルーチンがリターンされる。
ステップS802において、大入賞口68に最大入賞数の遊技球が受け入れられていれば(ステップS802におけるYES)、ステップS814に進み、大入賞口68が開放中であるか否か判断される。このとき、大入賞口68が開放中であれば(ステップS814におけるYES)ステップS816に進み、大入賞口68が閉鎖される。具体的には、大入賞口開閉実行手段520によって大入賞口ソレノイド144が動作されて閉鎖される。そして、その後、ステップS818に進む。
ステップS814において、大入賞口68が開放中でなければ(NO)、ステップS818に進む。ステップS818では、処理フラグが0に更新される。そして、その後、小当たり遊技制御処理のルーチンがリターンされる。
なお、本実施形態では、特別図柄抽選手段400による抽選において、「第1の大当たり」に当選した場合および「第2の大当たり」に当選した場合は、いずれも大入賞口68の開放回数(ラウンド数)が15回(15ラウンド)であるが、これに限られず、「第1の大当たり」に当選した場合と「第2の大当たり」に当選した場合とでラウンド数が異なるようにしても良い。例えば、「第1の大当たり」に当選したときは16ラウンド、「第2の大当たり」に当選したときは15ラウンドのような場合が該当する。
また、本実施形態では、特別図柄抽選手段400による抽選において、「第3の大当たり」に当選した場合および「第4の大当たり」に当選した場合は、いずれも大入賞口68の開放回数(ラウンド数)が2回(2ラウンド)であるが、これに限られず、「第3の大当たり」に当選した場合と「第4の大当たり」に当選した場合とでラウンド数が異なるようにしても良い。例えば、「第3の大当たり」に当選したときは2ラウンド、「第2の大当たり」に当選したときは3ラウンドのような場合が該当する。ただし、「第3の大当たり」に当選した場合のラウンド数(大入賞口68の開放回数)は、小当たり時における大入賞口68の開放回数と同じであることが好ましい。
即ち、所定の閾値よりも多い回数に亘って大入賞口68の開閉動作が行われる大当たり遊技状態を「第1大当たり遊技状態」、所定の閾値よりも少ない回数にわたって大入賞口68の開閉動作が行われる大当たり遊技状態を「第2大当り遊技状態」と称することができる。なお、この閾値は適宜選択することができ、例えば5ラウンドまたは10ラウンドが相当する。
なお、本実施形態におけるパチンコ機10は、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第1の大当たり」への当選であることに基づく第1大当たり遊技状態の終了後に発生する第1有利遊技状態中は、液晶表示装置58に表示される複数の装飾図柄列の変動表示を、例えば第1変動パターン(変動態様)に基づいて変動表示する。
また、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」への当選であることに基づく第2大当たり遊技状態終了後に第1有利遊技状態が発生した場合には、この第1有利遊技状態発生中は、液晶表示装置58に表示される複数の装飾図柄列の変動表示を、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第1の大当たり」への当選であることに基づく第1大当たり遊技状態の終了後に発生する第1有利遊技状態中と同じ変動パターン(例えば第1変動パターン)に基づいて行う。一方、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」への当選であることに基づく第2当たり遊技状態の終了後に第3有利遊技状態中が発生した場合には、この第3有利遊技状態発生中は、液晶表示装置58に表示される複数の図がられるの変動表示を、第1変動パターンとは異なる第2変動パターンに基づいて変動表示する。
この第2変動パターンは、例えば通常遊技状態中における変動パターンと同様のパターンである。これにより、遊技者は、現在の遊技状態が、第3有利遊技状態が発生しているのか通常遊技状態であるのか把握することが困難となる。
また、複数の装飾図柄列の変動パターンのみでなく、液晶表示装置58に表示される演出表示パターンも同様にすることが好ましい。例えば、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」への当選であることに基づく第2大当たり遊技状態終了後に第1有利遊技状態が発生した場合には、この第1有利遊技状態発生中は、液晶表示装置58に表示される演出表示パターンを、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第1の大当たり」への当選であることに基づく第1大当たり遊技状態の終了後に発生する第1有利遊技状態中と同じ演出表示パターン(例えば第1演出表示パターン)に基づいて行い、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」への当選であることに基づく第2当たり遊技状態の終了後に第3有利遊技状態中が発生した場合には、この第3有利遊技状態発生中は、液晶表示装置58に表示される演出表示パターンを、第1演出表示パターンとは異なる第2演出表示パターンに基づいて変動表示することが該当する。
さらに、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」への当選であることに基づく第2大当たり遊技状態終了後に第1有利遊技状態が発生した場合には、この第1有利遊技状態発生中は、上部スピーカ32,34および下部スピーカ22,24から出力される演出音のパターンを、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第1の大当たり」への当選であることに基づく第1大当たり遊技状態の終了後に発生する第1有利遊技状態中と同じ演出音のパターン(例えば第1演出音パターン)に基づいて行う。一方、特別図柄抽選手段400による抽選結果が「第3の大当たり」への当選であることに基づく第2当たり遊技状態の終了後に第3有利遊技状態中が発生した場合には、この第3有利遊技状態発生中は、上部スピーカ32,34および下部スピーカ22,24から出力される演出音を、第1演出音パターンとは異なる第2演出音パターンに基づいて変動表示する。
このように、本実施形態のパチンコ機10に代表される遊技機は、以下の手段を備える。なお、以下の手段1〜8は単独で、若しくは、適宜組み合わされて備えられている。
[手段1]
この遊技機は、
遊技領域が形成され、当該遊技領域に向けて遊技媒体が打ち込まれる遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、閉状態と当該閉状態よりも遊技媒体を受け入れ易い開状態との間で開閉動作可能な可動片を有する始動口と、
遊技領域に向けて打ち込まれた遊技媒体が前記始動口に受け入れられたことを検出する始動検出手段と、
前記始動検出手段による遊技媒体の検出に応じて、少なくとも外れ、小当たり、第1の特別当たり、第2の特別当たりおよび第3の特別当たりを抽選結果に含む抽選を行う第1抽選手段と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、遊技媒体が通過可能な通過口と、
前記通過口を遊技媒体が通過したことを検出する通過検出手段と、
前記通過検出手段による遊技媒体の検出に応じて少なくとも外れおよび当たりを抽選結果に含む抽選を行う第2抽選手段と、
前記第2抽選手段による抽選において当たりに当選したことに応じて前記可動片の開閉動作を実行可能な始動口開閉実行手段と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、遊技媒体を受け入れ困難な閉状態と当該閉状態よりも遊技媒体を受け入れ容易な開状態との間で開閉動作可能な開閉装置と、
前記開閉装置の開閉動作を実行可能な開閉装置開閉実行手段と、
前記開閉装置に遊技媒体が受け入れられたことを検出する受入検出手段と、
前記始動検出手段または前記受入検出手段による遊技媒体の検出に応じて遊技者に所定の利益を付与する利益付与手段と、
前記第1抽選手段による抽選結果に応じて、通常遊技状態、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が所定の時間であって且つ所定回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行する第1特別遊技状態、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ前記所定回数よりも少ない回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行する第2特別遊技状態、前記通常遊技状態であるときよりも前記第1抽選手段および前記第2抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第1有利遊技状態、前記通常遊技状態であるときよりも前記第2抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第2有利遊技状態および前記通常遊技状態であるときよりも前記第1抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第3有利遊技状態を少なくとも含む複数の遊技状態のうちいずれかの遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、を含み、
前記遊技状態制御手段が、
前記第1抽選手段による抽選結果が小当たりへの当選であるときは、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ前記所定回数よりも少ない回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行し、
前記第1抽選手段による抽選結果が第1の特別当たりへの当選であるときは第1特別遊技状態を発生させると共に、当該第1特別遊技状態の終了後に第1有利遊技状態を発生させ、
前記第1抽選手段による抽選結果が第2の特別当たりへの当選であるときは第1特別遊技状態を発生させると共に、当該第1特別遊技状態の終了後に第2有利遊技状態を発生させ、
前記第1抽選手段による抽選結果が第3の特別当たりへの当選であるときは、当該第3の特別当たりへの当選に基づく第2の特別遊技状態終了後に、前記第1抽選手段による抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態を発生させることを特徴とする。
これによれば、始動口(第2始動口62)に遊技媒体(遊技球)が受け入れられて始動検出手段(第2始動口センサ136)により検出されると、少なくとも外れ、小当たり、第1の特別当たり(第1の大当たり)、第2の特別当たり(第2の大当たり)および第3の特別当たり(第3の大当たり)が抽選結果に含まれた第1抽選手段(特別図柄抽選手段400)により抽選が行われる。また、通過口64を遊技球が通過して通過検出手段(通過センサ132)により検出されると、少なくとも外れおよび当たりが抽選結果に含まれている第2抽選手段(普通図柄抽選手段300)により抽選が行われる。この普通図柄抽選手段300による抽選に当選すると、第2始動口62の一対の可動片63の開閉動作が始動口開閉実行手段(第2始動口開閉実行手段310)によって実行される。特別図柄抽選手段400による抽選において第1の大当たりに当選すると、第1特別遊技状態(第1大当たり遊技状態)が発生し、この第1大当たり遊技状態が終了すると、第1有利遊技状態が発生する。また、特別図柄抽選手段400による抽選において第2の大当たりに当選すると、第1大当たり遊技状態が発生し、この第1大当たり遊技状態が終了すると、第2有利遊技状態が発生する。また、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の大当たりに当選すると、第2特別遊技状態(第2大当たり遊技状態)が発生し、この第2大当たり遊技状態が終了すると、特別図柄抽選手段400による抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生する。なお、第1大当たり遊技状態とは、1回当たりの開放時間が所定の時間であって且つ所定回数に亘って開閉装置の開閉動作が実行される遊技であり、第2大当たり遊技状態とは、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ前記所定回数よりも少ない回数に亘って開閉装置の開閉動作が実行される遊技である。また、第1有利遊技状態とは、通常遊技状態であるときよりも特別図柄抽選手段400および普通図柄抽選手段300によって遊技者に有利な抽選が行われる遊技状態であり、第2有利遊技状態とは、通常遊技状態であるときよりも普通図柄抽選手段300によって遊技者に有利な抽選が行われる遊技状態であり、第3有利遊技状態とは、通常遊技状態であるときよりも特別図柄抽選手段400によって遊技者に有利な抽選が行われる遊技状態である。また、特別図柄抽選手段400による抽選において小当たりに当選すると、第1特別遊技状態が発生し、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ前記所定回数よりも少ない回数に亘って開閉装置の開閉動作が実行される遊技である。即ち、特別図柄抽選手段400による抽選において小当たりに当選した場合における大入賞口68の開閉動作態様は、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりであることに基づく大入賞口開閉実行手段520による大入賞口68の開閉動作と実質的に同じ態様である。
従って、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の大当たりへの当選である場合には、第2の大当たり遊技状態の終了後、第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生するので、所謂「確率変動」が発生しないことに起因する興趣の低下を抑制することができる。
また、特別図柄抽選手段400による抽選結果が、第3の特別当たりであるのか小当たりであるのかを遊技者からは把握し難い。よって、通常遊技状態時に第3の特別当たりに当選したときは、確率変動機能が作動するのかどうかといったドキドキ感を感じることとなり、遊技の興趣を高めることができる。
なお、確率変動機能が作動しているとき、表示手段(液晶表示装置58)における複数の図柄列の変動時間が短くなるものもあるが、この発明の第3有利遊技状態時には、特別当たりへの当選確率が高くなるのみで、表示手段(液晶表示装置58)に表示される複数の図柄列の変動時間は短くならない(即ち、通常遊技状態時に表示される複数の図柄列の変動時間と実質的に同じ時間である)。これは、第3の特別当たりであるのか小当たりであるのかを遊技者から把握し難いようにするためである。
しかも、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の大当たりへの当選である場合には、特別図柄抽選手段400による抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生する。従って、第2の大当たり遊技状態の終了後に、抽選結果に対応した遊技状態が発生する場合と比べて変化を与えることができるので、遊技の興趣が高められる。
なお、本発明における「第1の特別当たり(第1の大当たり)」、「第2の特別当たり(第2の大当たり)」および「第3の特別当たり(第3の大当たり)」は、いずれも第1抽選手段(特別図柄抽選手段400)における当選種であり、特別遊技状態発生時の遊技態様を示す「第1特別遊技状態(第1大当たり遊技状態)」および「第2特別遊技状態(第2大当り遊技状態)」とは異なる概念のものである。即ち、特別図柄抽選手段400において「第2の特別当たり」に当選したときに「第2特別遊技状態」が発生することを意味するものではなく、本発明では、特別図柄抽選手段400において「第2の特別当たり」に当選したときに「第1特別遊技状態」が発生する。
また、「第1抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる」とは、確率変動機能作動時であることを意味する。即ち、特別図柄抽選手段400による抽選が、確率変動機能作動時大当たり判定テーブルを参照して行われる。このとき、特別図柄抽選手段400による抽選において、「第1の特別当たり」、「第2の特別当たり」および「第3の特別当たり」のいずれかに当選する確率が、例えば通常遊技状態時のような確率変動機能非作動時よりも高くなる。
なお、特別図柄抽選手段400において、外れ、または、「第1の特別当たり」、「第2の特別当たり」および「第3の特別当たり」のうちいずれに当選するかについては、1回のみの抽選で決定する1段階抽選のみでなく、多段階抽選を行っても良い。例えば、外れまたは大当たりのみを1回目の抽選で決定し、1回目の抽選で大当たりであった場合に、「第1の特別当たり」、「第2の特別当たり」および「第3の特別当たり」のうちいずれかを2回目の抽選で決定するようにしても良い。
また、「第2抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる」とは、時短機能作動時であることを意味する。即ち、普通図柄抽選手段300による抽選が、時短作動時当たり判定テーブルを参照して行われる。このとき、普通図柄抽選手段300による抽選時間(通過センサ132によって遊技球が検出されてから特別図柄抽選手段400に抽選結果が表示されるまでの時間)が、例えば通常遊技状態時のような時短機能非作動時よりも短くなるので、始動口(第2始動口62)の開放頻度が高くなる。
なお、第1抽選手段による遊技者に有利な抽選は、時短機能作動時の場合(即ち、通常遊技状態時よりも普通図柄抽選手段300による抽選時間が短くなる場合)のみに限られない。例えば、通常遊技状態時よりも普通図柄抽選手段300による当選確率が高くなる場合、または、通常遊技状態時よりも普通図柄抽選手段300による当選確率が高くなり且つ抽選時間が短くなる場合等が該当する。即ち、遊技球が第2始動口62に入球し易くなるような、「遊技者に有利な抽選結果が得られるような抽選が行われる」態様であれば良い。これにより、第2始動口62の一対の可動片63が開閉動作する頻度が高くなり、その結果、遊技球が第2始動口62に入球し易くなる。従って、球払出装置128から払い出される遊技球数が多くなるので、遊技球の減りが遅くなり(遊技球が若干増える場合もある)、所謂「球持ち」が良くなる。
また、特別図柄抽選手段400において「第1の特別当たり」に当選したときに発生する「第1特別遊技状態」と、特別図柄抽選手段400において「第2の特別当たり」に当選したときに発生する「第1特別遊技状態」とは、必ずしも同じ態様の特別遊技状態である必要はない。例えば、特別図柄抽選手段400において「第1の特別当たり」に当選したときに発生する「第1特別遊技状態」を15ラウンドの特別遊技状態とし、特別図柄抽選手段400において「第2の特別当たり」に当選したときに発生する「第1特別遊技状態」を16ラウンドの特別遊技状態としても良い。即ち、以下の手段2に示す構成であっても良い。
[手段2]
この遊技機は、
遊技領域が形成され、当該遊技領域に向けて遊技媒体が打ち込まれる遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、閉状態と当該閉状態よりも遊技媒体を受け入れ易い開状態との間で開閉動作可能な可動片を有する始動口と、
遊技領域に向けて打ち込まれた遊技媒体が前記始動口に受け入れられたことを検出する始動検出手段と、
前記始動検出手段による遊技媒体の検出に応じて、少なくとも外れ、小当たり、第1の特別当たり、第2の特別当たりおよび第3の特別当たりを抽選結果に含む抽選を行う第1抽選手段と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、遊技媒体が通過可能な通過口と、
前記通過口を遊技媒体が通過したことを検出する通過検出手段と、
前記通過検出手段による遊技媒体の検出に応じて少なくとも外れおよび当たりを抽選結果に含む抽選を行う第2抽選手段と、
前記第2抽選手段による抽選において当たりに当選したことに応じて前記可動片の開閉動作を実行可能な始動口開閉実行手段と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、遊技媒体を受け入れ困難な閉状態と当該閉状態よりも遊技媒体を受け入れ容易な開状態との間で開閉動作可能な開閉装置と、
前記開閉装置の開閉動作を実行可能な開閉装置開閉実行手段と、
前記開閉装置に遊技媒体が受け入れられたことを検出する受入検出手段と、
前記始動検出手段または前記受入検出手段による遊技媒体の検出に応じて遊技者に所定の利益を付与する利益付与手段と、
前記第1抽選手段による抽選結果に応じて、通常遊技状態、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が所定の時間であって且つ所定の閾値よりも多い回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行する第1特別遊技状態、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ所定の閾値よりも少ない回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行する第2特別遊技状態、前記通常遊技状態であるときよりも前記第1抽選手段および前記第2抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第1有利遊技状態、前記通常遊技状態であるときよりも前記第2抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第2有利遊技状態および前記通常遊技状態であるときよりも前記第1抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第3有利遊技状態を少なくとも含む複数の遊技状態のうちいずれかの遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、を含み、
前記遊技状態制御手段が、
前記第1抽選手段による抽選結果が小当たりへの当選であるときは、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ前記所定の閾値よりも少ない回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行し、
前記第1抽選手段による抽選結果が第1の特別当たりへの当選であるときは第1特別遊技状態を発生させると共に、当該第1特別遊技状態の終了後に第1有利遊技状態を発生させ、
前記第1抽選手段による抽選結果が第2の特別当たりへの当選であるときは第1特別遊技状態を発生させると共に、当該第1特別遊技状態の終了後に第2有利遊技状態を発生させ、
前記第1抽選手段による抽選結果が第3の特別当たりへの当選であるときは、当該第3の特別当たりへの当選に基づく第2の特別遊技状態終了後に、前記第1抽選手段による抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態を発生させることを特徴とする。
これによれば、所定の閾値よりも多い回数に亘って開閉装置の開閉が実行される特別遊技状態が第1特別遊技状態、所定の閾値よりも少ない回数に亘って開閉装置の開閉が実行される特別遊技状態が第2特別遊技状態となる。即ち、例えば閾値を10とすると、ラウンド回数が12ラウンドの特別遊技状態であっても、ラウンド数が15ラウンドの特別遊技状態であっても、いずれも、第1特別遊技状態となる。同様に、ラウンド回数が1ラウンドの特別遊技状態であっても、ラウンド数が2ラウンドの特別遊技状態であっても、いずれも、第2特別遊技状態となる。この第1特別遊技状態および第2特別遊技状態は、特別遊技状態が発生したときに、遊技者に付与される利益(即ち、球払出装置128から払い出される遊技球数)が顕著に異なれば良い。また、第1抽選手段(特別図柄抽選手段400)による抽選によって小当たりに当選したときは、開閉装置開閉実行手段(大入賞口開閉実行手段520)により、所定の閾値よりも少ない回数に亘って開閉装置の開閉が実行される。即ち、特別図柄抽選手段400による抽選において小当たりに当選した場合における大入賞口68の開閉動作態様は、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりであることに基づく大入賞口開閉実行手段520による大入賞口68の開閉動作と実質的に同じ態様である。従って、手段1の構成と同様の効果を享受できる。
[手段3]
手段1または手段2に記載の遊技機において、
前記第1抽選手段による抽選結果が第3の特別当たりへの当選であるとき、前記遊技状態制御手段は、前記第1抽選手段による抽選が行われたときの遊技状態が少なくとも第1有利遊技状態であるときは、第2の特別遊技状態終了後に第1有利遊技状態を発生させることを特徴とする。
これによれば、第1有利遊技状態中に第1抽選手段(特別図柄抽選手段400)による抽選によって第3の特別当たり(第3の大当たり)に当選したとき、第2特別遊技状態終了後に第1有利遊技状態が発生する。即ち、確率変動機能作動時であって且つ時短機能作動時に第3の特別当たりに当選すると、第2特別遊技状態終了後に、引き続き、確率変動機能作動状態且つ時短機能作動状態となる。
従って、確率変動機能作動時であって且つ時短機能作動時に第3の特別当たりに当選した場合であっても、遊技者の落胆を防止することができ、興趣を高めた遊技機を提供することができる。
即ち、特別図柄抽選手段400において第1の大当たりに当選したとき、第1特別遊技状態が発生するので、第2特別遊技状態が発生した場合よりも遊技者に付与される利益は大きい。また、確率変動機能および時短機能の両方が作動するので、次の特別遊技状態の発生確率が高いのみでなく、第2始動口62への遊技球の入賞も促進される。さらに、第2始動口62への遊技球の入賞が促進されることによって、遊技球を大きく減らすことなく(所謂「球持ちが良い」状態で)、次の特別遊技状態が発生するまで遊技を継続することができる。このような状態下で遊技を行っているときに第3の大当たりに当選すると遊技者は非常に落胆してしまう。また、このような状況が発生し得る状況であるということは、遊技機自体の興趣が低下し、客離れが深刻なものとなってしまう。とくに、折角第1大当たりに当選したにも拘わらず第1の大当たりに当選したことによる利益を享受できないまま第3の大当たりに当選してしまうと、興趣の低下は著しい。そこで、本発明によれば、確率変動機能および時短機能の両方が作動しているときに第3の大当たりに当選したときは、第2の特別遊技状態終了後、さらに確率変動機能および時短機能の両方が作動するので、興趣の低下を防止することができる。
また、手段1または2の構成と手段3の構成とが組み合わされた場合において、確率変動機能および時短機能の両方が作動しているときに特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したとき、第2特別遊技状態終了後に確率変動機能および時短機能の両方の作動が継続する。
従って、第3の特別当たりに当選した場合であっても第2特別遊技状態終了後に確率変動機能および時短機能の両方の作動が継続するので、開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われた場合であっても、遊技者は、特別図柄抽選手段400による抽選における当選種が第3の特別当たりであるのか小当たりであるのかを気にすることなく遊技を継続することができる。その結果、興趣が高められる。
[手段4]
手段1〜手段3のいずれか一つに記載の遊技機において、
少なくとも複数の図柄列の組み合わせを表示可能な表示手段と、
前記複数の図柄列を、前記始動検出手段による遊技媒体の検出に応じて前記表示手段における変動表示を開始すると共に、前記第1抽選手段による抽選結果に応じて前記複数の図柄列を前記表示手段において停止表示する表示制御手段と、をさらに含み、
前記表示制御手段が、
前記第1抽選手段による抽選結果が第1の特別当たりへの当選であることに基づく第1特別遊技状態の終了後に発生する第1有利遊技状態中は、前記複数の図柄列を第1変動態様に基づいて変動表示すると共に、
前記第1抽選手段による抽選結果が第3の特別当たりへの当選であることに基づく第2特別遊技状態の終了後に第3の有利遊技状態が発生したときは、当該第3の有利遊技状態発生中は、前記複数の図柄列を、前記第1変動態様とは異なる第2変動態様に基づいて変動表示することを特徴とする。
これによれば、複数の図柄列(装飾図柄列)が表示手段(液晶表示装置58)に表示される。始動口(第2始動口62)に遊技球が受け入れられると、これに応じて複数の図柄列の変動表示が開始され、その後、第1抽選手段(特別図柄抽選手段400)による抽選結果が表示される。特別図柄抽選手段400による抽選結果が第1の特別当たりであるときは、第1特別遊技状態終了後の第1有利遊技状態中に複数の図柄列が第1変動態様に基づいて変動表示される。また、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりであるときは、第2特別遊技状態終了後の第3有利遊技状態中に複数の図柄列が第2変動態様に基づいて変動表示される。
従って、第1特別遊技状態終了後に発生する第1有利遊技状態中における複数の図柄列の変動態様と、第3特別遊技状態終了後に発生する第3有利遊技状態中における複数の図柄列の変動態様とが互いに異なる変動態様となる。よって、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したことによって開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われたとき(即ち、第2特別遊技状態が発生したとき)、遊技者は、確率変動機能が作動していることをより一層把握し難くなる。
また、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したことによって開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われたとき、確率変動機能の作動が遊技者に把握し難いことから、確率変動機能が作動していないと思うことがある。しかしながら、このとき、確率変動機能が作動していることから特別遊技状態が発生し易い状態である。従って、確率変動機能が作動していないと一度はあきらめかけたときに特別当たりに当選すると、このときの喜びは非常に大きなものとなる。これにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、手段3の構成と手段4の構成とが組み合わされた場合には、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりであるとき、第2特別遊技状態終了後の第3有利遊技状態中における複数の図柄列の変動態様と、特別図柄抽選手段400による抽選結果が小当たりであるときにおける複数の図柄列の変動態様とを異ならせることによって、確率変動機能が作動していることを把握することの困難性はより顕著になり、遊技の興趣を高めることが可能となる。
[手段5]
手段4に記載の遊技機において、
前記第1抽選手段による抽選結果が第3の特別当たりへの当選であることに基づく第2特別遊技状態の終了後に第1の有利遊技状態が発生したときは、当該第1の有利遊技状態発生中は、前記複数の図柄列を、前記第1変動態様に基づいて変動表示することを特徴とする。
これによれば、確率変動機能および時短機能の両方が作動しているときに特別図柄抽選手段400による抽選おいて第3の特別当たりに当選した場合、第2特別遊技状態終了後の第1有利遊技状態発生中は、複数の図柄列が、第1変動態様に基づいて変動表示される。
従って、確率変動機能および時短機能の両方が作動しているときに第3の特別当たりに当選したとしても、その後も、複数の図柄列の変動表示態様がこれまでと何ら変わることなく継続されるので、遊技者は、第3の特別当たりに当選したことによって感じる損失感を軽減させることができる。即ち、確率変動機能および時短機能の両方が作動しているときは、第1の特別当たりにも当選し易い状態であることから、本来であれば、第3の特別当たりに当選するよりも第1の特別当たりに当選したときの方が喜びが大きい。しかし、本発明によれば、第3の特別当たりに当選した場合であっても、第1の特別当たりに当選しなかったことによる残念であるといった感情が発生することを抑制でき、ひいては、遊技の興趣が高められる。
[手段6]
手段1〜5のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記第1抽選手段における抽選結果には第4の特別当たりがさらに含まれており、
前記遊技状態制御手段が、前記第1抽選手段による抽選結果が第4の特別当たりへの当選であるときは第2特別遊技状態を発生させると共に、当該第2特別遊技状態の終了後は第1有利遊技状態を発生させることを特徴とする。
これによれば、特別図柄抽選手段400による抽選において第4の特別当たりに当選したとき、第2特別遊技状態終了後は、確率変動機能および時短機能の両方が作動する。
従って、特別遊技状態のバリエーションが増えるので、遊技の興趣を高めることができる。また、時短機能が作動していることは確率変動機能が作動していることを報知していることになるので、確率変動機能が作動していることを遊技者は明確に把握できる。
とくに、手段3の構成と手段7の構成とが組み合わされた場合には、通常遊技状態中に開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われ、且つ、その後に時短機能が作動した場合には、遊技者は確率変動機能も作動したことを把握できるので、いきなり確率変動機能が作動したような得をした気分を味わうことができる。
また、特別図柄抽選手段400における抽選において第4の特別当たりに当選したとき、当該第4の特別当たりに基づく第2特別遊技状態の終了後に、表示手段(液晶表示装置58)に表示される複数の図柄列の変動態様を、第1の変動態様に基づいて変動表示すると、確率変動機能がいきなり発生したような感覚になり、得をした気分を味わうことができる。
[手段7]
手段1〜手段6のいずれか一つに記載の遊技機において、
演出音を出力可能な演出音出力手段と、
遊技状態に応じて前記演出音出力手段において出力される演出音を制御する演出音出力制御手段と、をさらに含み、
前記演出音出力制御手段が、
前記第1抽選手段による抽選結果が第1の特別当たりへの当選であることに基づく第1特別遊技状態の終了後に発生する第1有利遊技状態中は、第1演出音に基づいて演出音を出力制御すると共に、
前記第1抽選手段による抽選結果が第3の特別当たりへの当選であることに基づく第2特別遊技状態の終了後に第3の有利遊技状態が発生したときの当該第3の有利遊技状態中および通常遊技状態中は、前記第1演出音とは異なる第2の演出音に基づいて演出音を出力制御することを特徴とする。
これによれば、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第1の特別当たりへの当選であるときは、特別遊技状態終了後の第1有利遊技状態中に、第1演出音に基づいて演出音が出力される。また、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりへの当選した場合における特別遊技状態終了後の第3有利有利遊技状態中および通常遊技状態中は、第1演出音とは異なる第2の演出音に基づいて演出音が出力される。
従って、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第1の特別当たりであるときの特別遊技状態終了後の第1有利遊技状態中の演出音と、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりであるときの特別遊技状態終了後の第3有利遊技状態中の演出音とでは、異なる演出音が出力される。よって、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したことによって開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われたとき(即ち、第2特別遊技状態が発生したとき)、遊技者は、確率変動機能が作動していることをより一層把握し難くなる。
また、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したことによって開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われたとき、確率変動機能の作動が遊技者に把握し難いことから、確率変動機能が作動していないと思うことがある。しかしながら、このとき、確率変動機能が作動していることから特別遊技状態が発生し易い状態である。従って、確率変動機能が作動していないと一度はあきらめかけたときに特別当たりに当選すると、このときの喜びは非常に大きなものとなる。これにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、手段4の構成と手段7の構成とが組み合わされた場合には、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりである場合における第2特別遊技状態終了後の第3有利遊技状態中の複数の図柄列の変動態様および演出音が、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第1の特別当たりである場合における第1特別遊技状態終了後の第1有利遊技状態中の複数の図柄列の変動態様および演出音と異なることとなる。これにより、00による抽選結果が第3の特別当たりである場合における第2特別遊技状態終了後の第3有利遊技状態中は確率変動機能が作動していながら、確率変動機能がいかにも非作動であるように、より一層、遊技者に感じさせることができる。よって、特別図柄抽選手段400による抽選において特別当たりに当選したときの喜びはより一層大きくなり、興趣が高められる。
[手段8]
手段1〜手段7のいずれか一つに記載の遊技機において、
少なくとも前記始動検出手段による遊技媒体の検出に応じて遊技者に所定数の遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段をさらに含み、
前記利益付与手段が、前記遊技媒体払出手段であることを特徴とする。
これによれば、始動検出手段(第2始動口センサ136)による遊技球の検出に応じて所定数の遊技球が払い出される。
従って、時短機能作動時は第2始動口62に遊技球が入球し易くなるので、第1抽選手段(特別図柄抽選手段400)による抽選の頻度が高くなるのみでなく、所定数の遊技球が払い出されるので、遊技球の減少速度が遅くなり、場合によっては、若干増加する場合もある。
[手段9]
この遊技機は、
遊技領域が形成され、当該遊技領域に向けて遊技媒体が打ち込まれる遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、閉状態と当該閉状態よりも遊技媒体を受け入れ易い開状態との間で開閉動作可能な可動片を有する始動口と、
遊技領域に向けて打ち込まれた遊技媒体が前記始動口に受け入れられたことを検出する始動検出手段と、
前記始動検出手段による遊技媒体の検出に応じて、少なくとも外れ、小当たり、第1の特別当たり、第2の特別当たりおよび第3の特別当たりを抽選結果に含む抽選を行う第1抽選手段と、
前記第1抽選手段による抽選結果を表示可能な第1抽選結果表示手段と、
前記第1抽選手段による抽選結果を前記第1抽選結果表示手段に表示することを留保する第1留保手段と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、遊技媒体が通過可能な通過口と、
前記通過口を遊技媒体が通過したことを検出する通過検出手段と、
前記通過検出手段による遊技媒体の検出に応じて少なくとも外れおよび当たりを抽選結果に含む抽選を行う第2抽選手段と、
前記第2抽選手段による抽選結果を表示可能な第2抽選結果表示手段と、
前記第2抽選手段による抽選結果を前記第2抽選結果表示手段に表示することを留保する第2留保手段と、
前記第2抽選手段による抽選において当たりに当選したことに応じて前記可動片の開閉動作を実行可能な始動口開閉実行手段と、
前記遊技盤の遊技領域に配置され、遊技媒体を受け入れ困難な閉状態と当該閉状態よりも遊技媒体を受け入れ容易な開状態との間で開閉動作可能な開閉装置と、
前記開閉装置の開閉動作を実行可能な開閉装置開閉実行手段と、
前記開閉装置に遊技媒体が受け入れられたことを検出する受入検出手段と、
少なくとも前記始動検出手段または前記受入検出手段による遊技媒体の検出に応じて遊技者に所定数の遊技媒体を払い出す遊技媒体払出手段と、
前記第1抽選手段による抽選結果に応じて、通常遊技状態、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が所定の時間であって且つ所定の閾値よりも多い回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行する第1特別遊技状態、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ所定の閾値よりも少ない回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行する第2特別遊技状態、前記通常遊技状態であるときよりも前記第1抽選手段および前記第2抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第1有利遊技状態、前記通常遊技状態であるときよりも前記第2抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第2有利遊技状態および前記通常遊技状態であるときよりも前記第1抽選手段によって遊技者に有利な抽選が行われる第3有利遊技状態を少なくとも含む複数の遊技状態のうちいずれかの遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
少なくとも前記第1抽選結果表示手段に表示される前記第1抽選手段による抽選結果を、複数の図柄列の組み合わせとして表示可能な表示手段と、
前記複数の図柄列を、前記始動検出手段による遊技媒体の検出に応じて前記表示手段における変動表示を開始すると共に、前記第1抽選手段による抽選結果に応じて前記複数の図柄列を前記表示手段において停止表示する表示制御手段と、
演出音を出力可能な演出音出力手段と、
遊技状態に応じて前記演出音出力手段において出力される演出音を制御する演出音出力制御手段と、を含み、
前記遊技状態制御手段が、前記第1抽選手段による抽選結果が小当たりへの当選であるときは、前記開閉装置の開閉動作を、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ前記所定の閾値よりも少ない回数に亘って前記開閉装置開閉実行手段により実行し、前記第1抽選手段による抽選結果が第1の特別当たりへの当選であるときは第1特別遊技状態を発生させると共に当該第1特別遊技状態の終了後に第1有利遊技状態を発生させ、前記第1抽選手段による抽選結果が第2の特別当たりへの当選であるときは第1特別遊技状態を発生させると共に当該第1特別遊技状態の終了後に第2有利遊技状態を発生させ、前記第1抽選手段による抽選結果が第3の特別当たりへの当選であるときは当該第3の特別当たりへの当選に基づく第2の特別遊技状態終了後に、前記第1抽選手段による抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態を発生させ、
前記第1抽選手段による抽選結果が第1の特別当たりへの当選であることに基づく第1特別遊技状態終了後に発生する第1有利遊技状態中は、前記表示制御手段により前記複数の図柄列を第1変動態様に基づいて変動表示されると共に、前記音声出力制御手段により第1演出音に基づいて演出音が出力制御され、
前記第1抽選手段による抽選結果が第3の特別当たりへの当選であることに基づく第2特別遊技状態の終了後に第3の有利遊技状態が発生したときは、当該第3の有利遊技状態発生中は、前記表示手段により前記複数の図柄列を前記第1変動態様とは異なる第2の変動態様に基づいて変動表示されると共に、前記音声出力制御手段により前記第1演出音とは異なる第2の演出音が出力制御されることを特徴とする。
これによれば、始動口(第2始動口62)に遊技媒体(遊技球)が受け入れられて始動検出手段(第2始動口センサ136)により検出されると、少なくとも外れ、小当たり、第1の特別当たり(第1の大当たり)、第2の特別当たり(第2の大当たり)および第3の特別当たり(第3の大当たり)が抽選結果に含まれた第1抽選手段(特別図柄抽選手段400)により抽選が行われ、その抽選結果が第1抽選結果表示手段(特別図柄表示器74)に表示される。また、通過口64を遊技球が通過して通過検出手段(通過センサ132)により検出されると、少なくとも外れおよび当たりが抽選結果に含まれている第2抽選手段(普通図柄抽選手段300)により抽選が行われ、その抽選結果が第2抽選結果表示手段(普通図柄表示器78)に表示される。この普通図柄抽選手段300による抽選に当選すると、第2始動口62の一対の可動片63の開閉動作が始動口開閉実行手段(第2始動口開閉実行手段310)によって実行される。また、特別図柄表示器74に表示される抽選結果は、複数の図柄列の組み合わせとして表示手段(液晶表示装置58)に表示される。液晶表示装置58に表示される複数の図柄列は、始動検出手段(第2始動口センサ136)による遊技球の検出に応じて液晶表示装置58において変動表示が開始されると共に、特別図柄抽選手段400による抽選結果に応じて複数の図柄列が液晶表示装置58に停止表示される。また、遊技状態に応じて、演出音出力手段(下部スピーカ22,24および上部スピーカ32,34)から出力される演出音が、演出音制御手段256によって出力制御される。特別図柄抽選手段400による抽選において第1の大当たりに当選すると、第1特別遊技状態(第1大当たり遊技状態)が発生し、この第1大当たり遊技状態が終了すると、第1有利遊技状態が発生する。また、特別図柄抽選手段400による抽選において第2の大当たりに当選すると、第1大当たり遊技状態が発生し、この第1大当たり遊技状態が終了すると、第2有利遊技状態が発生する。また、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の大当たりに当選すると、第2特別遊技状態(第2大当たり遊技状態)が発生し、この第2大当たり遊技状態が終了すると、特別図柄抽選手段400による抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生する。特別図柄抽選手段400による抽選結果が第1の大当たりであるとき、第1大当たり遊技状態終了後に発生する第1有利遊技状態中は、表示制御手段250により第1の変動態様に基づいて変動表示されると共に、演出音制御手段256により第1の演出音に基づいて演出音が出力制御される。特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の大当たりであることに基づく第2大当たり遊技状態終了後に第3有利遊技状態が発生したときは、この第3有利遊技状態中は、表示制御手段250により複数の図柄列が第1の変動態様とは異なる第2の変動態様に基づいて変動表示されると共に、演出音制御手段256により第1の演出音とは異なる第2の演出音が出力制御される。なお、第1大当たり遊技状態とは、1回当たりの開放時間が所定の時間であって且つ所定回数に亘って開閉装置の開閉動作が実行される遊技であり、第2大当たり遊技状態とは、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ前記所定回数よりも少ない回数に亘って開閉装置の開閉動作が実行される遊技である。また、第1有利遊技状態とは、通常遊技状態であるときよりも特別図柄抽選手段400および普通図柄抽選手段300によって遊技者に有利な抽選が行われる遊技状態であり、第2有利遊技状態とは、通常遊技状態であるときよりも普通図柄抽選手段300によって遊技者に有利な抽選が行われる遊技状態であり、第3有利遊技状態とは、通常遊技状態であるときよりも特別図柄抽選手段400によって遊技者に有利な抽選が行われる遊技状態である。また、特別図柄抽選手段400による抽選において小当たりに当選すると、第1特別遊技状態が発生し、1回当たりの開放時間が前記所定の時間よりも短い時間であって且つ前記所定回数よりも少ない回数に亘って開閉装置の開閉動作が実行される遊技である。即ち、特別図柄抽選手段400による抽選において小当たりに当選した場合における大入賞口68の開閉動作態様は、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりであることに基づく大入賞口開閉実行手段520による大入賞口68の開閉動作と実質的に同じ態様である。
従って、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の大当たりへの当選である場合には、第2の大当たり遊技状態の終了後、第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生するので、所謂「確率変動」が発生しないことに起因する興趣の低下を抑制することができる。
また、特別図柄抽選手段400による抽選結果が、第3の特別当たりであるのか小当たりであるのかを遊技者からは把握できない。よって、通常遊技状態時に第3の特別当たりに当選したときは、確率変動機能が作動するのかどうかといったドキドキ感を感じることとなり、遊技の興趣を高めることができる。
しかも、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の大当たりへの当選である場合には、特別図柄抽選手段400による抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生する。従って、第2の大当たり遊技状態の終了後に、抽選結果に対応した遊技状態が発生する場合と比べて変化を与えることができるので、遊技の興趣が高められる。
なお、本発明における「第1の特別当たり(第1の大当たり)」、「第2の特別当たり(第2の大当たり)」および「第3の特別当たり(第3の大当たり)」は、いずれも第1抽選手段(特別図柄抽選手段400)における当選種であり、特別遊技状態発生時の遊技態様を示す「第1特別遊技状態(第1大当たり遊技状態)」および「第2特別遊技状態(第2大当り遊技状態)」とは異なる概念のものである。即ち、特別図柄抽選手段400において「第2の特別当たり」に当選したときに「第2特別遊技状態」が発生することを意味するものではなく、本発明では、特別図柄抽選手段400において「第2の特別当たり」に当選したときに「第1特別遊技状態」が発生する。
従って、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の大当たりへの当選である場合には、第2の大当たり遊技状態の終了後、第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生するので、所謂「確率変動」が発生しないことに起因する興趣の低下を抑制することができる。
しかも、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の大当たりへの当選である場合には、特別図柄抽選手段400による抽選が行われたときの遊技状態に応じて第1有利遊技状態および第3有利遊技状態のうちいずれかの遊技状態が発生する。従って、第2の大当たり遊技状態の終了後に、抽選結果に対応した遊技状態が発生する場合と比べて変化を与えることができるので、遊技の興趣が高められる。
また、第1特別遊技状態終了後に発生する第1有利遊技状態中における複数の図柄列の変動態様と、第3特別遊技状態終了後に発生する第3有利遊技状態中における複数の図柄列の変動態様とが互いに異なる変動態様となる。よって、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したことによって開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われたとき(即ち、第2特別遊技状態が発生したとき)、遊技者は、確率変動機能が作動していることをより一層把握し難くなる。
また、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したことによって開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われたとき、確率変動機能の作動が遊技者に把握し難いことから、確率変動機能が作動していないと思うことがある。しかしながら、このとき、確率変動機能が作動していることから特別遊技状態が発生し易い状態である。従って、確率変動機能が作動していないと一度はあきらめかけたときに特別当たりに当選すると、このときの喜びは非常に大きなものとなる。これにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第1の特別当たりであるときの特別遊技状態終了後の第1有利遊技状態中の演出音と、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりであるときの特別遊技状態終了後の第3有利遊技状態中の演出音とでは、異なる演出音が出力される。よって、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したことによって開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われたとき(即ち、第2特別遊技状態が発生したとき)、遊技者は、確率変動機能が作動していることをより一層把握し難くなる。
また、特別図柄抽選手段400による抽選において第3の特別当たりに当選したことによって開閉装置(大入賞口68)の開閉動作が行われたとき、確率変動機能の作動が遊技者に把握し難いことから、確率変動機能が作動していないと思うことがある。しかしながら、このとき、確率変動機能が作動していることから特別遊技状態が発生し易い状態である。従って、確率変動機能が作動していないと一度はあきらめかけたときに特別当たりに当選すると、このときの喜びは非常に大きなものとなる。これにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第3の特別当たりである場合における第2特別遊技状態終了後の第3有利遊技状態中の複数の図柄列の変動態様および演出音が、特別図柄抽選手段400による抽選結果が第1の特別当たりである場合における第1特別遊技状態終了後の第1有利遊技状態中の複数の図柄列の変動態様および演出音と異なることとなる。これにより、00による抽選結果が第3の特別当たりである場合における第2特別遊技状態終了後の第3有利遊技状態中は確率変動機能が作動していながら、確率変動機能がいかにも非作動であるように、より一層、遊技者に感じさせることができる。よって、特別図柄抽選手段400による抽選において特別当たりに当選したときの喜びはより一層大きくなり、興趣が高められる。
なお、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が可能である。
例えば、上述の実施形態におけるパチンコ機10のように、遊技球を受入可能な第1始動口60と、第1始動口60に遊技球が受け入れられたことを検出する第1始動口センサ134とをさらに備えていても良い。このとき、第1始動口60または第2始動口62に遊技球が受け入れられたとき、即ち、第1始動口センサ134または第2始動口センサ136によって遊技球が検出されたことに応じて特別図柄抽選手段400によって抽選が行われる。
また、上述の実施形態における第1有利遊技状態は所謂「確変時短遊技状態」、第2有利遊技状態は所謂「時短遊技状態」、第3有利遊技状態は所謂「確変遊技状態」のことであるが、これらに限られるものではない。