JP2007129158A - 磁場発生装置及び核磁気共鳴装置 - Google Patents

磁場発生装置及び核磁気共鳴装置 Download PDF

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Abstract

【課題】超伝導バルク体の中央部付近における均一磁場の範囲が広い磁場発生装置を提供し、それを用いてNMR信号のピーク幅が狭く高感度で高分解能を有する核磁気共鳴装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の磁場発生装置は、真空容器内で超伝導遷移温度以下に冷却される中空円筒状の超伝導バルク体に磁場を捕捉させて超伝導バルク体の中空部に磁場を発生させる磁場発生装置において、前記超伝導バルク体は、この超伝導バルク体を軸方向に着磁したときに、軸方向中央部よりも臨界電流密度が高くなる領域が軸方向両端部側に形成されるように構成されていることを特徴とする。
例えば、超伝導バルク体201は2個の超伝導バルク体Sと1個の超伝導バルク体Gとからなり、超伝導バルク体SはSm系の超伝導バルク体であり、超伝導バルク体GはGd系の超伝導バルク体でる。Sm系はGd系に比べてそのイオン半径が大きいので臨界温度(Tc)が高く、同じ温度でも臨界電流密度(Jc)が高い。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁場発生装置とそれを用いた核磁気共鳴装置とに関する。更に詳しくは、液体ヘリウムを用いることなく、従来の超電導磁石に匹敵する強い静磁場を均一な分布で発生させる磁場発生装置とそれを用いた核磁気共鳴装置とに関する。
本発明の出願人は、先に超伝導バルク体を用いた磁場発生装置を備える核磁気共鳴装置を提案した(特許文献1参照)。この核磁気共鳴装置は、真空断熱容器内で超伝導遷移温度以下に冷却される中空円筒形又は中空円筒部を有するカップ状の超伝導バルク体をその軸方向に着磁し、これにより中空円筒部に円筒軸方向に静磁場を発生させる磁場発生装置を用いて、この磁場内におかれた被測定物体のNMR信号を検出コイルとスペクトロメータとで検出するようにしたものである。
このような磁場発生装置では、塊状の超伝導バルク体がピン止め効果により与えられた磁束を保持する性質を利用して磁場を発生させる。このピン止め効果は、主として超伝導相の中に分散する微細な絶縁相粒子の存在によっており、絶縁相粒子が微細であるほど、また、ある限度以下では絶縁相粒子が多いほどその効果が高い。また、ピン止め効果が強いほど臨界電流密度が高くなる。理想的には与えた磁場が均一であれば捕捉された磁場もある範囲では均一であり、着磁された超伝導バルク体内では、このような磁場分布を保つように電流の分布が自動的に形成される。しかし、実際には捕捉された磁束が徐々に動いて磁場が減少していくクリープという現象(磁束クリープという)が起こり、磁場分布は変化する。この磁束クリープは、超伝導バルク体の軸方向の両端部に近づくほど大きくなるため、一般に捕捉された磁場の分布は、円筒形状の軸方向において中心付近で最も強く、両端に近づくにつれて弱くなる。
このため、従来のNMR信号の観測に必要な磁場の均一度が得られないかその範囲が狭くなる。そしてこのような磁場発生装置を備えた核磁気共鳴装置では、磁場内に置かれた被測定物のNMR信号のスペクトル幅が広くなり、図11に示すように、磁束クリープ現象が生じて、時間の経過に伴って感度と分解能とが低下するという問題があった。
図11は、2個のGd−Ba−Cu−Oを主成分とするGd系の超伝導バルク体G0、G0を積層して外径60mm×内径10mm×厚さ40mmの中空円筒の超伝導バルク体120(図10参照)を形成し、この超伝導バルク体120に所定の手順で着磁した時の静磁場の分布を示す概念図である。図11の横軸は中空円筒部120aの軸方向における位置であり、縦軸はその位置における磁場強度を示す。実線カで示す着磁直後の磁場分布は、軸方向の中央部Cで高く両端部に向かうにつれて低下する分布となっている。そして、時間の経過とともに磁束クリープによって磁場分布は実線カから破線キ、さらに点線クのように変化する。図11から、超伝導バルク体120では中央部Cにおける磁場強度の低下は小さいが両端部での磁場強度の低下が大きいことが分かる。このため磁場強度の均一な範囲が狭くなり、このような磁場中でプロトンのNMRスペクトルを測定したところ、そのピーク幅は約20ppmであり、満足できる感度と分解能とを示すものではなかった。
特開2002−6021号公報
本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、超伝導バルク体の中央部付近における均一磁場の範囲が広い磁場発生装置を提供し、それを用いてNMR信号のピーク幅が狭く高感度で高分解能を有する核磁気共鳴装置を提供することを課題とする。
高温超伝導材料においては、臨界温度(Tc)の高い材料ほどその臨界電流密度(Jc)は高い。より具体的には、超伝導バルク体が主成分がRE−Ba−Cu−Oで表せる酸化物超伝導バルク体である場合には、REのイオン半径(混合系の時は平均イオン半径)が大きいほど臨界温度(Tc)が高く、超伝導相REBa2Cu37-δ(0<δ<1)のδが小さいほど臨界温度(Tc)が高い。また、ピン止め点となる絶縁相の量や粒径によっても臨界電流密度(Jc)は変化し、絶縁相の粒径が小さいほど、あるいは、所定の限度内で絶縁相の量が多いほど臨界電流密度(Jc)の高いことが知られている。
また、高温超伝導材料は温度が低いほどその臨界電流密度(Jc)は高いことも知られている。
本発明者は、これらの要素を超伝導バルク体の両端部と中央部とで変化させることにより目的を達成できることに着目した。すなわち、特性の異なる複数の超伝導バルク体を組み合わせることや、部分的に異なる特性を持つ超伝導バルク体を用いることであり、あるいは、着磁の際に超伝導バルク体に部分的に温度差を付与することである。
つまり、上記のような円筒形状の超伝導バルク体を用いた磁場発生装置において、磁束クリープを低減して均一な磁場範囲を増大させるには、中央部に比較して両端部が高い磁場分布を捕捉するように着磁させれば、磁束クリープが生じても広い均一磁場を保持できるわけである。
本発明の磁場発生装置は、真空容器内で超伝導遷移温度以下に冷却される中空円筒状の超伝導バルク体に磁場を捕捉させて超伝導バルク体の中空部に磁場を発生させる磁場発生装置において、前記超伝導バルク体は、この超伝導バルク体を軸方向に着磁したときに、軸方向中央部よりも臨界電流密度が高くなる領域が軸方向両端部側に形成されるように構成されていることを特徴とする。
本発明の磁場発生装置は、超伝導遷移温度以下で着磁されて中央部に磁場を捕捉する中空円筒状の超伝導バルク体と、この超伝導バルク体を冷却する冷却装置と、超伝導バルク体を収容する真空容器とを備えることが望ましい。
本発明の磁場発生装置の好ましい態様として、超伝導バルク体は、その超伝導バルク体の両端部が中央部よりも高い臨界温度を有する材料で構成されている。
また、本発明の磁場発生装置の好ましい他の態様は、超伝導バルク体を着磁する際に両端部を中央部よりも低温とする温度調節手段を有する。このような温度調節手段は、中央部を加熱するヒータ、あるいは、超伝導バルク体を挟持してその両端部を冷却する冷却部材であることが望ましい。
ここで、超伝導バルク体は、その主成分がRE−Ba−Cu−Oで表せる酸化物超伝導体であり、銀あるいは白金あるいはセリウムのうち1種あるいは複数種を0ないし50質量%含み、REはイットリウム(元素記号Y)、サマリウム(Sm)、ランタン(La)、ネオジウム(Nd)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、エルビウム(Er)、イッテルビウム(Yb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)のうち少なくとも1種または2種以上を合わせてなるものであって、絶対温度90度Kないし96度Kの超伝導遷移温度をもつ超伝導相とその内部にあって同素体の絶縁相を50μm以下、望ましくは10μm以下の粒度で分散した組織を含むことが好ましい。
本発明の磁場発生装置において、超伝導バルク体は、この超伝導バルク体の両端部が中央部よりも前記REの平均イオン半径が大きい元素を含む材料で構成することができる。あるいは、超伝導バルク体は、超伝導バルク体の両端部が中央部よりも平均粒径が小さい絶縁相を含む材料で構成してもよく、さらに、超伝導バルク体は、その超伝導バルク体の両端部が中央部よりも絶縁相の体積分率が大きい材料で構成することもできる。このような超伝導バルク体は、全体の超伝導バルク体の厚さを100%としたときに、中央部の厚さが30〜70%であることが望ましい。
本発明の核磁気共鳴装置は、超伝導遷移温度以下で着磁されて中空部に磁場を捕捉する中空円筒状の超伝導バルク体と、超伝導バルク体を冷却する冷却装置と、この超伝導バルク体を収容する真空容器とを備えた磁場発生装置と、前記超伝導バルク体の中空部に挿入される被測定物のNMR信号を検出する検出コイルとを備え、前記超伝導バルク体は、超伝導バルク体を軸方向に着磁したときに、軸方向中央部よりも臨界電流密度が高くなる領域が軸方向両端部側に形成されるように構成されていることを特徴とする。なお、本発明の核磁気共鳴装置における磁場発生装置は、上記の本発明の磁場発生装置であることが望ましい。
本発明の磁場発生装置によれば、超伝導バルク体に両端部の臨界電流密度が高い状態で磁場を捕捉させると、超伝導バルク体の両端部が中央部に比べて強度の高い磁場分布となる。このため磁束クリープが生じても、両端部では中央部よりも高いピークをもつ磁場分布を維持することができるので、中央部付近における磁場の均一度が向上する。
従って、本発明の核磁気共鳴装置は、このように均一な範囲が広い磁場を用いることができるので、従来よりも感度と分解能とを向上することができる。
また、両端部よりも中央部が低い形状の磁場分布では、中央部にコイルを置くことにより磁場分布の均一度をより高めることが容易であるから、高分解能核磁気共鳴装置として使用する場合に必要な補正コイルの製作が容易になり、より高分解能を有する核磁気共鳴装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。
(1)磁場発生装置の第1の実施の形態
図1は、本発明の核磁気共鳴装置1の全体構成を示す図であり、点線の範囲が本発明の好適な態様の磁場発生装置10である。
磁場発生装置10において、超伝導バルク体20は、真空容器22内に収容され、銅製のロッドを介してパルス管冷凍機25の冷却部23に接続されている。冷却装置としてパルス管冷凍機25を使用することで、超伝導バルク体20の振動を小さくすることができ、それによるNMR信号への影響を抑制することができる。
超伝導バルク体20を収容した真空容器22は、超伝導バルク体20に磁場を印可する超伝導マグネット28の中空部に、超伝導バルク体20の軸心が磁場中心に合致するように配置されている。
真空容器22は真空ポンプ24により排気することができ、また、圧縮機26を運転してパルス管冷凍機25により超伝導バルク体20をその臨界温度以下に冷却することができる。
このような構成を有する磁場発生装置10では、超伝導バルク体20に超伝導マグネット28の発生磁場を印可するとともに、超伝導バルク体20を臨界温度以下の所定の温度に冷却して保持し、その後徐々に超伝導マグネット28の発生磁場を減少させ、最終的に0とすることで超伝導バルク体20に着磁することができる。そして、パルス管冷凍機25により超伝導バルク体20の温度をさらに使用温度にまで低下させ、超伝導バルク体20の中空部に軸方向に均一で強力な静磁場を発生させることができる。つまり、超伝導バルク体20はピン止め効果により磁場を捕捉し、中空円筒部20aの空間には最初に超伝導マグネット28が発生していたのとほぼ同じ大きさの磁場が維持されるわけである。
上記のような磁気発生装置において、第1の実施の形態は、後述の具体例1〜5で詳述するように、超伝導バルク体20を特性の異なる複数の超伝導バルク体(S、G、Dなど)で構成したものであり、超伝導バルク体20の両端部に中央部の超伝導バルク体よりも高い臨界温度Tcを有する超伝導バルク体を配置して積層したものである。
(具体例1)
具体例1は、図2の断面模式図に示す超伝導バルク体201であり、超伝導バルク体Sで超伝導バルク体Gを挟持するように構成されている。この超伝導バルク体201は2個の超伝導バルク体Sと1個の超伝導バルク体Gとからなり、超伝導バルク体Sは、Sm、Ba、Cu、Oを主成分とするSm系の超伝導バルク体で、外径60mm×内径10mm×厚さ10mmの中空円筒(穴あき円盤形状)である。また、超伝導バルク体Gは、Gd、Ba、Cu、Oを主成分とするGd系の超伝導バルク体で、外径60mm×内径10mm×厚さ20mmの中空円筒(穴あき円盤形状)である。Sm系はGd系に比べてそのイオン半径が大きいので臨界温度(Tc)が高く、同じ温度でも臨界電流密度(Jc)が高い。これらを図2のように軸方向に超伝導バルク体S−超伝導バルク体G−超伝導バルク体Sの順に積層して、外径60mm×内径10mm×厚さ40mmの中空円筒を形成した。
この超伝導バルク体201を図1の真空容器22内に設置し、真空容器22を排気して、3Tの超伝導マグネット28の発生磁場中でパルス管冷凍機25により超伝導バルク体201を50Kに冷却した。その後、超伝導マグネット28の発生磁場を徐々に減少させて最終的に0とし、更に超伝導バルク体201を冷凍機の最低到達温度である40Kまで低下させた。
以上のようにして着磁された超伝導バルク体201の中空部20aにおける軸L方向の磁場の分布をガウスメータで測定した。結果を図3に示す。図3では、横軸は軸L方向の測定位置であり、縦軸はその位置における磁場強度である。また、実線アは着磁直後の磁場分布であり、破線イは磁束クリープ途中の磁場分布であり、点線ウはほぼ磁束クリープが終息したときの磁場分布を示す。
超伝導バルク体201では、図3のように着磁直後には両端部(超伝導バルク体S)にピークPをもつ磁場分布アが形成され、磁束クリープによって両端部(S)の磁場が低下しても、中央部分(超伝導バルク体G)の磁場の強さは、多少は低下するものの超伝導バルク体Gの厚さ方向で均一に保持されることが分かる。
以上のような磁場強度分布を示す超伝導バルク体201の臨界電流密度(Jc)の軸方向の分布を図4に模式的に示す。各超伝導バルク体S、Gの内部組織は、軸方向では略均一であるので、臨界電流密度(Jc)は各超伝導バルク体S、Gの軸方向では略一定であり、両側の超伝導バルク体Sよりも中央部の超伝導バルク体Gの方が低い段差のある凹型の分布となる。また、超伝導バルク体の製造方法によっては、各超伝導バルク体の内部組織が軸方向に均一ではない場合もあり得るが、この場合でも臨界電流密度の軸方向の分布を凹型とすることにより、本発明の効果を得ることができる。
次に、この均一磁場(図3Gの範囲)中にエタノールを入れた試験管とプローブとを挿入してプロトンのNMR信号を測定した。結果を図5に示す。図5から3種類の結合相手の異なる水素の化学シフトの差に由来する3個の独立したピークP1,P2,P3が判別できる。そして、各ピークの半値幅はおよそ3ppmであり、極めて高い分解能を示していることが分かった。
(具体例2)
具体例2の超伝導バルク体202(図示せず)は、具体例1と同様に3個の超伝導バルク体からなり、両端部は、外径60mm×内径10mm×厚さ10mmの(Nd,Eu,Gd)−Ba−Cu−O(Nd,Eu,Gdの原子比1:1:1)を主成分とするNEG系の超伝導バルク体Nからなり、中央部は、外径60mm×内径10mm×厚さ25mmのDy−Ba−Cu−Oを主成分とするDy系の超伝導バルク体Dからなる。NEG系の超伝導バルク体NはDy系の超伝導バルク体Dに比べて臨界温度(Tc)が高く、かつ微細な絶縁相が析出するため臨界電流密度(Jc)が高い。従って、超伝導バルク体202は、具体例1と同様の手順で着磁することで、図3と同様の磁場分布と、図4と同様の臨界電流密度分布とを示す。
(具体例3)
具体例3の超伝導バルク体203(図示せず)は、3個の超伝導バルク体が全てDy−Ba−Cu−Oを主成分とするDy系の超伝導バルク体からなり、絶縁相であるDy2BaCuO5粒子を含むものである。両端部は、平均粒径が約1μmの絶縁相粒子を含む外径60mm×内径10mm×厚さ15mmの超伝導バルク体D1であり、中央部は、平均粒径が約5μmの絶縁相粒子を含む外径60mm×内径10mm×厚さ20mmの超伝導バルク体D2である。すでに述べたように絶縁相の粒子が小さい両端部の超伝導バルク体D1の方が臨界電流密度(Jc)が高い。従って、超伝導バルク体203は、具体例1と同様の手順で着磁することで、図3と同様の磁場分布と、図4と同様の臨界電流密度分布とを示す。
(具体例4)
具体例4の超伝導バルク体204(図示せず)は、3個の超伝導バルク体が全てSm−Ba−Cu−Oを主成分とするSm系の超伝導バルク体からなり、絶縁相であるSm2BaCuO5粒子を含むものである。両端部は、この絶縁相粒子を体積分率で16.5%含む外径50mm×内径10mm×厚さ15mmの超伝導バルク体S1であり、中央部はこの絶縁相粒子を体積分率で10.5%含む外径50mm×内径10mm×厚さ25mmの超伝導バルク体S2である。すでに述べたように絶縁相の粒子を多く含む両端部の超伝導バルク体S1の方が臨界電流密度(Jc)が高い。従って、超伝導バルク体204は、具体例1と同様の手順で着磁することで、図3と同様の磁場分布と、図4と同様の臨界電流密度分布とを示す。
(具体例5)
具体例5の超伝導バルク体205は、上記の第1の実施の形態を変形したものであり、図6に示すように、同一特性を持つ2個の超伝導バルク体S3、S3を当接して構成される。すなわち、超伝導バルク体S3は厚さt方向において、下面S3bから上面S3aに向かうにつれて(矢印Y)臨界電流密度(Jc)が次第に高くなるように形成されている。そしてその下面S3bを互いに当接する向きに積層して超伝導バルク体205を構成する。
例えば、超伝導バルク体S3は、外径60mm×内径16mm×厚さ20mmのSm−Ba−Cu−Oを主成分とするSm系の超伝導バルク体からなり、絶縁相であるSm2BaCuO5粒子を含むものである。そして、下面S3b側から上面S3a側に向かって絶縁相粒子の体積分率が増大するように超伝導バルク体S3を形成し、各々の下面S3b同士を当接するように配置する。超伝導バルク体205は、具体例1と同様の手順で着磁することで、図7に模式的に示すように、軸方向において中央部よりも両端部で高くなるように連続して変化する臨界電流密度(Jc)分布を呈し、図3と同様の磁場分布を示すことができる。
以上のような具体例1〜5の超伝導バルク体では、臨界電流密度(Jc)が低い中央部の厚さが超伝導バルク体の全体の厚さの30〜70%であることが望ましい。中央部の厚さが30%未満では、磁場のピーク位置が中央部に寄り過ぎるために良好な広い均一磁場を得ることができない。また、中央部の厚さが70%を越えると、中央部にピークをもつ凸状に高い磁場分布が形成されることがあるので望ましくない。中央部の厚さは、より好ましくは40〜60%である。
(2)磁場発生装置の第2の実施の形態
同じ組成をもつ超伝導バルク体では着磁温度が低いほど臨界電流密度(Jc)が大きい。すなわち、第2の実施形態の磁場発生装置は、超伝導バルク体を着磁する際に両端部を中央部よりも低温とする温度調節手段を有する。
図8は、温度調節手段40aを装着した超伝導バルク体206を示す断面模式図であり、図8において温度調節手段40aは、超伝導バルク体206の中央部を加熱するヒータHである。
一例を挙げると、超伝導バルク体206は全てGd−Ba−Cu−Oを主成分とするGd系の超伝導バルク体からなり、外径60mm×内径10mm×厚さ15mmの3個のバルク超伝導体G1、G2、G3を積層したものである。そして、中央部の超伝導バルク体G2の外周に0.2mmφのニクロム線を所定回数巻回したヒータHを備えている。
この磁場発生装置では、前記の具体例1と同様の手順で着磁を行う際に、超伝導マグネット28の発生磁場中で超伝導バルク体206を50Kに冷却したとき、ヒータHにより超伝導バルク体G2の温度を両端部(G1、G3)に比べて5K高くなるように維持した。その後、超伝導マグネット28を消磁してヒータ電源を切り、全体を40Kに冷却して着磁を完了した。これにより図7のように中央部G2の臨界電流密度(Jc)を両端部G1、G3よりも低くすることができるので、超伝導バルク体206は図3と同様の磁場分布を示すことができる。
また、超伝導バルク体の中央部を加熱する代わりに両端部を冷却する温度調節手段としてもよい。図9に、両端部を冷却する温度調節手段40bの一例を示す。
図9は、磁場発生装置10’の主要部断面概要図である。図9で、温度調節手段40bは銅製の冷却ケース44であり、超伝導バルク体207の上面20fに当接して銅製の冷却ステージ42とともに超伝導バルク体207を挟持して収容している。冷却ステージ42は、銅製のロッド49を介してパルス管冷凍機の冷却部23に接続されている。温度調整手段40bの温度は温度センサ48で監視し、ヒータ46に与える電流を調整することで制御することができる。
この磁場発生装置では、前記の具体例1と同様の手順で着磁を行う際に、超伝導マグネット28の発生磁場中で超伝導バルク体207を50Kに冷却したとき、温度調整手段40bによって超伝導バルク体207の両端部が熱伝導によって冷却されるため、中央部は両端部よりも略5K高温であった。その後、超伝導マグネット28を消磁して全体を40Kに冷却して着磁を完了した。これにより両端部の臨界電流密度(Jc)を中央部よりも高くすることができるので、超伝導バルク体207は図3と同様の磁場分布を示すことができる。
なお、図9において、50は被測定物を挿入する試料空間であり、この空間における温度は室温であり、気圧は大気圧である。
(3)核磁気共鳴装置の実施の形態
本発明の磁場発生装置10を備えた核磁気共鳴装置の一例を図1に、また、その検出部を図9に併記して示す。図1において、13は高周波発生装置、14はパルスプログラマ(送信器)、15は高周波増幅器、16はプリアンプ(信号増幅器)、17は位相検波器(受信器)、18はアナログデジタル変換器、19はコンピュータである。
また、図9において、被測定物11は、その周りに巻かれた検出コイル12の内部にある。高周波発信器13とそれをパルスに成形するGATE部と、その高周波パルスを増幅するパワーアンプ15により、パルスが送信コイルを通して被測定物11に与えられ、そのパルスの直後より発生する自由誘導減衰を受信コイルにより受信し、増幅器、位相検波器を通し、AD変換された信号がコンピュータ19に保存される。このデータをフーリエ変換することにより、NMRの分析結果がコンピュータ19上に表示され、あるいはMRIとしてマッピングされた情報とすることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できる。例えば、具体例5では、下面S3b側から上面S3a側に向かって絶縁相粒子の体積分率が増大するように超伝導バルク体S3を形成して各々の下面S3b同士を当接するように配置したが、絶縁粒子の大きさが下面S3b側から上面S3a側に向かって小さくなるように超伝導バルク体S3’を形成してもよい。また、下面S3b側から上面S3a側に向かってイオン半径の大きいRE元素の濃度が増大するように形成してもよい。
また、前記の実施の形態では超伝導バルク体の冷却手段を冷凍機としたが、液体ヘリウムなどの冷媒を使用してもよい。このような極低温の冷媒を用いる磁場発生装置では、万一の停電など電源供給が停止した場合にも静磁場を維持することできる。
本発明の磁場発生装置は、強力な静磁場を均一な分布で発生させることができるので核磁気共鳴装置の磁場発生装置として好適である。また、本発明の核磁気共鳴装置は、高感度で高分解能を備えるので、医療分野におけるMRI装置や、工業用素材や農作物などの成分及び構造分析などに好適に用いることができる。
本発明の核磁気共鳴装置の一態様sを示す全体構成図である。 具体例1の超伝導バルク体を説明する断面模式図である。 具体例1の超伝導バルク体による磁場分布を示す概念図である。 具体例1の超伝導バルク体の臨界電流密度分布を示す模式図である。 具体例1の磁場中で測定したプロトンのNMRスペクトルを示す図である。 具体例5の超伝導バルク体を説明する断面模式図である。 具体例5の超伝導バルク体の臨界電流密度分布を示す模式図である。 超伝導バルク体の中央部を加熱する温度調節手段を説明する断面模式図である。 超伝導バルク体の両端部を冷却する温度調節手段を説明する断面模式図である。 従来技術の超伝導バルク体の構成を説明する断面模式図である。 従来技術の超伝導バルク体による磁場発生装置の磁場分布を示す概念図である。
符号の説明
1:核磁気共鳴装置 10:磁場発生装置 11:被測定物 12:検出コイル20:超伝導バルク体 20a:中空部 22:真空容器 23:冷却部 25:パルス管冷凍機 40:温度調節手段 42:冷却ステージ 44:冷却ケース 46:ヒータ 48:温度センサ 50:試料空間

Claims (13)

  1. 真空容器内で超伝導遷移温度以下に冷却される中空円筒状の超伝導バルク体に磁場を捕捉させて該超伝導バルク体の中空部に磁場を発生させる磁場発生装置において、
    前記超伝導バルク体は、該超伝導バルク体を軸方向に着磁したときに、軸方向中央部よりも臨界電流密度が高くなる領域が軸方向両端部側に形成されるように構成されていることを特徴とする磁場発生装置。
  2. 超伝導遷移温度以下で着磁されて中央部に磁場を捕捉する中空円筒状の超伝導バルク体と、前記超伝導バルク体を冷却する冷却装置と、前記超伝導バルク体を収容する真空容器とを備える請求項1に記載の磁場発生装置。
  3. 前記超伝導バルク体は、前記両端部が前記中央部よりも高い臨界温度を有する材料で構成されている請求項1又は2に記載の磁場発生装置。
  4. 前記超伝導バルク体を着磁する際に前記両端部を前記中央部よりも低温とする温度調節手段を有する請求項1又は2に記載の磁場発生装置。
  5. 前記温度調節手段は、前記中央部を加熱するヒータである請求項4に記載の磁場発生装置。
  6. 前記温度調節手段は、前記超伝導バルク体を挟持して前記両端部を冷却する冷却部材である請求項4に記載の磁場発生装置。
  7. 前記超伝導バルク体は、その主成分がRE−Ba−Cu−Oで表せる酸化物超伝導体であり、銀あるいは白金あるいはセリウムのうち1種あるいは複数種を0ないし50質量%含み、REはイットリウム(元素記号Y)、サマリウム(Sm)、ランタン(La)、ネオジウム(Nd)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、エルビウム(Er)、イッテルビウム(Yb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)のうち少なくとも1種または2種以上を合わせてなるものであって、絶対温度90度Kないし96度Kの超伝導遷移温度をもつ超伝導相とその内部にあって同素体の絶縁相を50μm以下、望ましくは10μm以下の粒度で分散した組織を含む請求項1〜6のいずれかに記載の磁場発生装置。
  8. 前記超伝導バルク体は、該超伝導バルク体の両端部が中央部よりも前記REの平均イオン半径が大きい元素を含む材料で構成されている請求項7に記載の磁場発生装置。
  9. 前記超伝導バルク体は、該超伝導バルク体の両端部が中央部よりも平均粒径が小さい前記絶縁相を含む材料で構成されている請求項7に記載の磁場発生装置。
  10. 前記超伝導バルク体は、該超伝導バルク体の両端部が中央部よりも前記絶縁相の体積分率が大きい材料で構成されている請求項7に記載の磁場発生装置。
  11. 前記超伝導バルク体は、中央部の厚さが該超伝導バルク体の厚さの30〜70%である請求項8〜10のいずれかに記載の磁場発生装置。
  12. 超伝導遷移温度以下で着磁されて中空部に磁場を捕捉する中空円筒状の超伝導バルク体と、前記超伝導バルク体を冷却する冷却装置と、前記超伝導バルク体を収容する真空容器とを備えた磁場発生装置と、前記超伝導バルク体の前記中空部に挿入される被測定物のNMR信号を検出する検出コイルとを備え、
    前記超伝導バルク体は、該超伝導バルク体を軸方向に着磁したときに、軸方向中央部よりも臨界電流密度が高くなる領域が軸方向両端部側に形成されるように構成されていることを特徴とする核磁気共鳴装置。
  13. 前記磁場発生装置は、請求項3〜11のいずれかに記載の磁場発生装置である請求項12に記載の核磁気共鳴装置。
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