JP2007129077A - 半導体装置の製造方法及び脱泡装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び脱泡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエハ上に印刷された封止樹脂に含まれる気泡を短時間で確実に除去すること。
【解決手段】封止樹脂層形成工程において、先ずウエハ2の上面全体に封止樹脂を印刷する(印刷封止工程)。続いて、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する(脱泡工程)。すなわち、封止樹脂が印刷されたウエハ2を真空チャンバ110内に載置する。この真空チャンバ110内に遠赤外線ヒータ140が設けられており、遠赤外線ヒータ140により遠赤外線を照射(輻射)してウエハ2を加熱しながら真空チャンバ110内を真空引きすることで、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び脱泡装置に関する。
半導体装置における封止樹脂層20を形成する方法としてスクリーン印刷法がある。図23は、この場合の封止樹脂層形成工程を説明するための説明図である。
先ず、ウエハ2の上面全体に封止樹脂を印刷する(印刷封止工程)。具体的には、図23(a)に示すように、ウエハ2上にメタルマスク32を重ね合わせ、このメタルマスク32上に封止樹脂34を供給する。そして、スキージ36を摺動させ、封止樹脂34をメタルマスク32の開口部33に充填することによりウエハ2の表面を樹脂封止する。
続いて、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する(脱泡工程)。すなわち、図23(b)に示すように、封止樹脂が印刷されたウエハ2を真空チャンバ40内に載置する。そして、図示しない真空装置により真空チャンバ40内を真空引きすることにより、封止樹脂中の気泡を除去する。この作用は脱泡といわれるが、封止樹脂に含まれる細かい気泡がその表面に浮き上がっては破泡する作用が繰り返され、この破泡が終了した時点で封止樹脂中の脱泡が完了する。この脱泡工程は、所定時間が経過して表面に気泡が浮き上がってこなくなった場合に、完了となる。
そして、この脱泡工程の後に封止樹脂を硬化させる(硬化工程:図示略)。
この封止樹脂層形成工程については、特許文献1に記載がある。特許文献1によれば、封止樹脂層が形成されたウエハを0.67kPaの真空下で脱泡し、120℃×16時間で加熱硬化することにより封止樹脂層を形成している。
特開2002−121260号公報
ところで、封止樹脂層形成工程では、前述のように封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡により除去する(脱泡工程)が、封止樹脂の粘性が高いために、気泡が封止樹脂層の表面に浮き上がるまでに時間がかかるという問題があった。また、封止樹脂中の気泡を完全に脱泡できない場合があり、信頼性を低下させるという問題があった。
また、特許文献1の技術を利用し、真空度を一気に上げて真空脱泡を行うと気泡が大きくなる場合があり、脱泡工程後のウエハ2の表面の平滑度が保てないという問題があった。
そこで、気泡が大きくならないように段階的に真空度を上げていき、封止樹脂中の気泡を真空脱泡したところ、脱泡工程を完了するまでに時間がかかるという不都合が生じた。脱泡工程に係る具体的な所要時間例は次の通りである。すなわち、常温下で先ず20(Torr)の真空度を3分間保持し、続いて10(Torr)の真空度を5分間保持し、続いて0(Torr)の真空度を1分間保持することにより、計12分で脱泡を完了した。
本発明は、上記した従来の問題に鑑みて為されたものであり、ウエハ上に印刷された封止樹脂に含まれる気泡を短時間で確実に除去することを目的とする。
以上の課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ウエハ上に複数の突起状電極を形成し、前記ウエハ上の前記突起電極間に封止層を形成する半導体装置の製造方法において、
前記封止層を形成する工程として、封止樹脂を印刷する印刷封止工程と、遠赤外線を照射しながら若しくは超音波振動を与えながら前記印刷された封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する脱泡工程と、この脱泡工程の後に前記封止樹脂を硬化させる硬化工程とを含むことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
前記遠赤外線を照射する遠赤外線照射装置は、円筒状であり、真空チャンバ本体に固定されている、若しくは前記遠赤外線照射装置の一部が真空チャンバ本体から引き出し自在な側面部の内側に固定されており、前記遠赤外線照射装置によって区画された内側の空洞内にウエハ収納カセットが収容されることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、
前記超音波振動を与える超音波振動源は、真空チャンバ内に設けられており、前記超音波振動源上にウエハ収納カセットが載置されることを特徴としている。
請求項4に記載の発明の脱泡装置は、
封止樹脂が印刷されたウエハを載置する真空チャンバと、前記真空チャンバ内に載置されたウエハに遠赤外線を照射する遠赤外線照射装置若しくは超音波振動を与える超音波振動源と、前記真空チャンバ内を真空引きする真空装置とを備え、前記遠赤外線照射装置により前記ウエハに遠赤外線を照射しながら若しくは前記超音波振動源により前記ウエハに超音波振動を与えながら前記真空装置により前記真空チャンバ内を真空引きすることで、前記封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡することを特徴としている。
請求項5に記載の発明の脱泡装置は、
前記遠赤外線照射装置は、円筒状であり、真空チャンバ本体に固定されている、若しくは前記遠赤外線照射装置の一部が真空チャンバ本体から引き出し自在な側面部の内側に固定されており、前記遠赤外線照射装置によって区画された内側の空洞内にウエハ収納カセットが収容されることを特徴としている。
請求項6に記載の発明の脱泡装置は、
前記超音波振動を与える超音波振動源は、真空チャンバ内に設けられており、前記超音波振動源上にウエハ収納カセットが載置されることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、封止樹脂を印刷する印刷封止工程の後に行う脱泡工程において、遠赤外線を照射してウエハを加熱しながら若しくは超音波振動を与えながら封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡するので、封止樹脂の粘性を低下させる若しくは封止樹脂中の気泡の脱泡を促進させることができる。したがって、ウエハ上に印刷された封止樹脂に含まれる気泡を短時間で確実に除去することができる。
請求項4に記載の発明によれば、遠赤外線を照射してウエハを加熱しながら若しくは超音波振動を与えながら真空チャンバ内を真空引きするので、封止樹脂の粘性を低下させる若しくは当該封止樹脂に含まれる気泡の脱泡を促進させることができる。したがって、ウエハ上に印刷された封止樹脂に含まれる気泡を短時間で確実に除去することができる。
以下、図1〜図22を参照し、本発明を適用したW−CSPの製造方法及び脱泡装置について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態について説明する。
第1実施形態では、ウエハプロセス(前工程)にてウエハを作製する。そして、後工程に移り、スクリーン印刷法により封止樹脂層を形成し、ウエハの表面を樹脂封止する(封止樹脂層形成工程)。
半導体パッケージの小型化を実現するパッケージング技術として、ウエハ上に半導体素子や集積回路を形成するウエハプロセス(前工程)の後、ウエハ状態のままでパッケージング工程等の後工程を行うウエハレベルCSP(Wafer-level Chip Size Package:以下、「W−CSP」と略す。)と呼ばれる技術が実用化されている。
図8(a)はW−CSPの構造を説明するための斜視図、(b)はその要部断面図である。このW−CSPは、例えばアルミニウムパッド等である電極4が形成されたシリコンウエハ(以下、「ウエハ」と略す。)2上に、電極4を露出させる開口部6aを有するパッシベーション膜6及び絶縁膜8と、シード層10を介して電極4と接続される再配線層14と、ウエハ2上を覆う封止樹脂層20とが形成され、この封止樹脂層20を貫通して再配線層14と接続される銅ポスト(突起状電極)18上に半田バンプ22が形成されて構成されている。
ここで、W−CSPの製造方法について、図9〜図22を参照して説明する。図9〜図22は、W−CSPの製造工程順にその断面図を示したものである。本製造工程では、図9に示すように、図示しない集積回路や電極4が形成され、電極4上に開口を有するパッシベーション膜6で覆われたウエハ2を用意する。そして先ず、絶縁膜8を形成する。具体的には、例えば感光性ポリイミドを用い、現像時に電極4上を露出させ、焼成硬化させて形成する。
続いて、図10に示すように、ウエハ2の上面全体に、例えばチタン及び銅を順次スパッタ形成して、電解めっき用のシード層10を成膜する。
次に、図11に示すように、シード層10の上面にレジスト12をパターン形成し、次工程で再配線層14を形成する領域部分を開口させる。そして、図12に示すように、レジスト12をマスクとし、露出したシード層10上に例えば銅の電解めっきを行うことにより再配線層14を形成する。そして、図13に示すように、レジスト12を剥離する。
続いて、図14に示すように、再配線層14を含むシード層10の上面に、ドライフィルム16をパターン形成し、次工程で銅ポスト18を形成する領域部分を開口させる。そして、図15に示すように、ドライフィルムをマスクとし、露出した再配線層14上に銅の電解めっきを行うことにより銅ポスト18を形成する。そして、図16に示すように、ドライフィルム16を剥離した後、図17に示すように、再配線層14をマスクとし、露出したシード層10をウエットエッチングにて除去する。
続いてパッケージング工程等の後工程に移り、先ず、図18に示すように、銅ポスト18を覆うようにしてウエハ2の上面全体に封止樹脂層20を形成し、表面を樹脂封止する(封止樹脂層形成工程)。
図1は、封止樹脂層形成工程を説明するための図である。封止樹脂層形成工程では、先ずウエハ2の上面全体に封止樹脂を印刷する(印刷封止工程)。具体的には、図1(a)に示すように、ウエハ2上にメタルマスク32を重ね合わせ、このメタルマスク32上に封止樹脂34を供給する。そして、スキージ36を摺動させ、封止樹脂34をメタルマスク32の開口部33に充填することにより表面を樹脂封止する。
続いて、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する(脱泡工程)。すなわち、図1(b)に示すように、封止樹脂が印刷されたウエハ2を真空チャンバ110内に載置する。第1実施形態では、この真空チャンバ110内に遠赤外線ヒータ140が設けられており、遠赤外線ヒータ140により遠赤外線を照射(輻射)してウエハ2を加熱しながら真空チャンバ110内を真空引きすることで、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する。
脱泡の完了を確認したならば、真空チャンバ110内からウエハ2を取り出し、封止樹脂を硬化させる硬化工程(図示略)に移る。実験による一例によれば、常温下で真空(0(Torr))にし、4分間保持することにより脱泡を完了した。
次に、図2を参照して、上記した第1実施形態の脱泡工程を行う脱泡装置100aの具体的な構成について説明する。図2(a)は、真空チャンバ110aの上面を切り欠いてその内部構成を示した脱泡装置100aの平面図である。また図2(b)及び(c)は、それぞれ同図(a)のA−A矢視断面図である。
第1実施形態では、脱泡装置100aは、真空チャンバ110aと、真空チャンバ110a内を真空引きする真空ポンプ130とが排気管120を介して連通されて構成されている。また、真空チャンバ110aの内部には、遠赤外線を照射する円筒状の遠赤外線ヒータ140aが配設されており、この遠赤外線ヒータ140aによって区画された内側の空洞内に、ウエハ収納カセット150が収容されるようになっている。この遠赤外線ヒータ140aは、内周面側から遠赤外線の輻射を行って、ウエハ2全体に均一に遠赤外線を照射する。
この脱泡装置100aを用いて封止樹脂中の気泡を脱泡するに際しては、先ず、真空チャンバ110a本体と離隔自在な底部113を引き出してウエハ2,2,・・・を収納したウエハ収納カセット150を載置し、真空チャンバ110a内に収容する。そして、遠赤外線ヒータ140aにより遠赤外線を照射してウエハ2,2・・・を加熱しながら真空チャンバ110a内を真空ポンプ130で排気し、真空引きを行う。
この第1実施形態によれば、遠赤外線の照射による加熱を行いながら真空チャンバ110a内を真空引きするので、封止樹脂の粘性を低下させて脱泡し易くすることができ、ウエハ上に印刷された封止樹脂に含まれる気泡を短時間で確実に除去することができる。また封止樹脂の粘性が下がることにより、封止樹脂の表面に浮き上がってきた気泡が大きくならずに破泡するため、真空度を段階的に上げていくことなく一気に上げて真空脱泡を行うことができる。また、樹脂の粘性が下がることで気泡の破泡跡を埋めるレべリング性(平滑性)を向上させることができる。
[変形例]
図3は、第1実施形態の脱泡装置の変形例について説明するための図であり、図3(a)は、真空チャンバ110bの上面を切り欠いてその内部構成を示した脱泡装置100bの平面図である。また図3(b)及び(c)は、それぞれ同図(a)のB−B矢視断面図である。
この脱泡装置100bは、上記した第1実施形態の脱泡装置100aと同様に、真空チャンバ110bと、真空チャンバ110b内を真空引きする真空ポンプ130とが排気管120を介して連通されるとともに、真空チャンバ110bの内部に、遠赤外線を照射する円筒状の遠赤外線ヒータ140bが配設されて構成されている。本変形例では、遠赤外線ヒータ140bの一部が、真空チャンバ110b本体から引き出し自在な側面部115の内側に固定されており、側面部115が引き出された場合には、側面部115とともに引き出されて露出するようになっている。
この脱泡装置100bを用いて封止樹脂中の気泡を脱泡するに際しては、先ず、真空チャンバ110bの側面部115を引き出してウエハ2,2,・・・を収納したウエハ収納カセット150を真空チャンバ110b内に載置し、収容する。そして、遠赤外線ヒータ140bにより遠赤外線を照射してウエハ2,2・・・を加熱しながら真空チャンバ110b内を真空ポンプ130で排気し、真空引きを行う。脱泡工程に係る具体的な所要時間例は次の通りである。すなわち、常温常圧下から1分間で40〜60℃、0(Torr)の真空度にして4分間保持した後、1分間で常温常圧に戻し、計6分で脱泡を完了した。
続いて、図19に示すように、封止樹脂層20の表面を研削して銅ポスト18を露出させるとともに、図20に示すように、必要に応じてウエハ2の裏面を適宜研削する。次いで、図21に示すように、銅ポスト18上に例えば半田ボールを搭載し、リフローする等して半田バンプ22を形成する。そして、図22に示すように、ダイシングによりウエハ2を個片化すると、図8に示したW−CSPが完成する。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態と同様のウエハプロセス(前工程)にてウエハを作製する。そして、後工程に移り、スクリーン印刷法により封止樹脂層を形成し、ウエハの表面を樹脂封止する(封止樹脂層形成工程)。
図4は、第2実施形態における封止樹脂層形成工程を説明するための図である。封止樹脂層形成工程では、先ずウエハ2の上面全体に封止樹脂を印刷する(印刷封止工程)。具体的には、図4(a)に示すように、ウエハ2上にメタルマスク32を重ね合わせ、このメタルマスク32上に封止樹脂34を供給する。そして、スキージ36を摺動させ、封止樹脂34をメタルマスク32の開口部33に充填することにより表面を樹脂封止する。
続いて、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する(脱泡工程)。すなわち、図4(b)に示すように、封止樹脂が印刷されたウエハ2を真空チャンバ110c内に載置する。第2実施形態では、この真空チャンバ110c内に超音波振動源160が設けられており、超音波振動源160によりウエハ2に超音波振動を与えながら真空ポンプ130により真空チャンバ110c内を真空引きすることで、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する。
所定時間が経過し、脱泡の完了を確認したならば、真空チャンバ110c内からウエハ2を取り出し、封止樹脂を硬化させる硬化工程(図示略)に移る。
次に、図5を参照して、上記した第2実施形態の脱泡工程を行う脱泡装置の具体的な構成について説明する。図5は、真空チャンバ110cの縦断面図である。
第2実施形態では、脱泡装置100cは、真空チャンバ110cと、真空チャンバ110c内を真空引きする真空ポンプ130とが排気管120を介して連通されて構成されている。また、真空チャンバ110cの底部には、超音波振動を与える超音波振動源160が配設されている。そして、この超音波振動源160上に、ウエハ2,2,・・・を収納したウエハ収納カセット150が載置されており、ウエハ2を保持する爪部151を介して、超音波振動がウエハ2,2,・・・に伝わるようになっている。
この第2実施形態によれば、超音波振動を与えながら真空チャンバ110c内を真空引きするので、封止樹脂に含まれる気泡が移動しやすくなり、脱泡を促進させることができる。したがって、ウエハ上に印刷された封止樹脂に含まれる気泡を短時間で確実に除去することができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態では、第1実施形態と同様のウエハプロセス(前工程)にてウエハを作製する。そして、後工程に移り、スクリーン印刷法により封止樹脂層を形成し、ウエハの表面を樹脂封止する(封止樹脂層形成工程)。
図6は、第3実施形態における封止樹脂層形成工程を説明するための図である。封止樹脂層形成工程では、先ずウエハ2の上面全体に封止樹脂を印刷する(印刷封止工程)。具体的には、図6(a)に示すように、ウエハ2上にメタルマスク32を重ね合わせ、このメタルマスク32上に封止樹脂34を供給する。そして、スキージ36を摺動させ、封止樹脂34をメタルマスク32の開口部33に充填することにより表面を樹脂封止する。
続いて、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する(脱泡工程)。すなわち、図6(b)に示すように、封止樹脂が印刷されたウエハ2を真空チャンバ110d内に載置する。第3実施形態では、この真空チャンバ110d内に遠赤外線ヒータ140及び超音波振動源160が設けられており、遠赤外線ヒータ140により遠赤外線を照射してウエハ2を加熱し、且つ超音波振動源160によりウエハ2に超音波振動を与えながら真空ポンプ130により真空チャンバ110d内を真空引きすることで、封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する。
所定時間が経過し、脱泡の完了を確認したならば、真空チャンバ110d内からウエハ2を取り出し、封止樹脂を硬化させる硬化工程(図示略)に移る。
次に、図7を参照して、上記した第3実施形態の脱泡工程を行う脱泡装置の具体的な構成について説明する。図7(a)は、真空チャンバ110dの上面を切り欠いてその内部構成を示した脱泡装置100dの平面図である。また図7(b)及び(c)は、それぞれ同図(a)のC−C矢視断面図である。
第3実施形態では、脱泡装置100dは、真空チャンバ110dと、真空チャンバ110d内を真空引きする真空ポンプ130とが排気管120を介して連通されて構成されている。また、真空チャンバ110dの内部には、遠赤外線を照射する円筒状の遠赤外線ヒータ140aが配設されており、この遠赤外線ヒータ140aによって区画された内側の空洞内に、ウエハ収納カセット150が収容されるようになっている。この遠赤外線ヒータ140aは、内周面側から遠赤外線の輻射を行って、ウエハ2全体に均一に遠赤外線を照射する。
より詳細には、前述のウエハ収納カセット150は、真空チャンバ110dの底部に配設された超音波振動源160上に載置されるようになっており、ウエハ2を保持する爪部115を介して、超音波振動がウエハ2,2,・・・に伝わるようになっている。この超音波振動源160は、真空チャンバ110d本体から引き出し自在な底面部113に固定されており、底面部113が引き出された場合には、底面部113とともに引き出されて露出するようになっている。
この脱泡装置100dを用いて封止樹脂中の気泡を脱泡するに際しては、先ず、真空チャンバ110d本体と離隔自在な底面部113を引き出す。そして、底面部113とともに引き出された超音波振動源160上にウエハ2,2,・・・を収納したウエハ収納カセット150を載置し、真空チャンバ110d内に収容する。そして、遠赤外線ヒータ140aにより遠赤外線を照射してウエハ2,2・・・を加熱し、且つ超音波振動源160によりウエハ2,2・・・に超音波振動を与えながら真空チャンバ110d内を真空ポンプ130で排気し、真空引きを行う。
この第3実施形態によれば、遠赤外線の輻射による加熱を行いながら真空チャンバ110d内を真空引きするので、封止樹脂の粘性を低下させて脱泡し易くすることができる。また、超音波振動を与えながら真空チャンバ110d内を真空引きするので、封止樹脂に含まれる気泡が移動しやすくなり、脱泡を促進させることができる。したがって、ウエハ上に印刷された封止樹脂に含まれる気泡を短時間で確実に除去することができる。
第1実施形態における封止樹脂層形成工程を説明するための図。 第1実施形態の脱泡工程を行う脱泡装置の構成例を示す図。 第1実施形態の脱泡装置の構成の変形例を示す図。 第2実施形態における封止樹脂層形成工程を説明するための図。 第2実施形態の脱泡工程を行う脱泡装置の構成例を示す図。 第3実施形態における封止樹脂層形成工程を説明するための図。 第3実施形態の脱泡工程を行う脱泡装置の構成例を示す図。 (a)はW−CSPの構造を説明するための斜視図、(b)はその要部断面図。 絶縁膜形成工程を説明するための断面図。 シード層成膜工程を説明するための断面図。 レジストパターン形成工程を説明するための断面図。 再配線層形成工程を説明するための断面図。 レジスト剥離工程を説明するための断面図。 ドライフィルムパターン形成工程を説明するための断面図。 銅ポスト形成工程を説明するための断面図。 ドライフィルム剥離工程を説明するための断面図。 シード層除去工程を説明するための断面図。 封止樹脂層形成工程を説明するための断面図。 表面研削工程を説明するための断面図。 裏面研削工程を説明するための断面図。 バンプ形成工程を説明するための断面図。 ダイシング工程を説明するための断面図。 従来の封止樹脂層形成工程を説明するための説明図。
符号の説明
W−CSP ウエハレベルCSP
2 ウエハ
4 電極
6 パッシベーション膜
8 絶縁膜
10 シード層
14 再配線層
20 封止樹脂層
18 銅ポスト
22 半田バンプ
100a 脱泡装置
110a 真空チャンバ
140a 遠赤外線ヒータ
120 排気管
130 真空ポンプ

Claims (6)

  1. ウエハ上に複数の突起状電極を形成し、前記ウエハ上の前記突起電極間に封止層を形成する半導体装置の製造方法において、
    前記封止層を形成する工程として、封止樹脂を印刷する印刷封止工程と、遠赤外線を照射しながら若しくは超音波振動を与えながら前記印刷された封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡する脱泡工程と、この脱泡工程の後に前記封止樹脂を硬化させる硬化工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記遠赤外線を照射する遠赤外線照射装置は、円筒状であり、真空チャンバ本体に固定されている、若しくは前記遠赤外線照射装置の一部が真空チャンバ本体から引き出し自在な側面部の内側に固定されており、前記遠赤外線照射装置によって区画された内側の空洞内にウエハ収納カセットが収容されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記超音波振動を与える超音波振動源は、真空チャンバ内に設けられており、前記超音波振動源上にウエハ収納カセットが載置されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 封止樹脂が印刷されたウエハを載置する真空チャンバと、前記真空チャンバ内に載置されたウエハに遠赤外線を照射する遠赤外線照射装置若しくは超音波振動を与える超音波振動源と、前記真空チャンバ内を真空引きする真空装置とを備え、前記遠赤外線照射装置により前記ウエハに遠赤外線を照射しながら若しくは前記超音波振動源により前記ウエハに超音波振動を与えながら前記真空装置により前記真空チャンバ内を真空引きすることで、前記封止樹脂に含まれる気泡を真空脱泡することを特徴とする脱泡装置。
  5. 前記遠赤外線照射装置は、円筒状であり、真空チャンバ本体に固定されている、若しくは前記遠赤外線照射装置の一部が真空チャンバ本体から引き出し自在な側面部の内側に固定されており、前記遠赤外線照射装置によって区画された内側の空洞内にウエハ収納カセットが収容されることを特徴とする請求項4に記載の脱泡装置。
  6. 前記超音波振動を与える超音波振動源は、真空チャンバ内に設けられており、前記超音波振動源上にウエハ収納カセットが載置されることを特徴とする請求項4に記載の脱泡装置。
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