JP2007128942A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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JP2007128942A JP2005318022A JP2005318022A JP2007128942A JP 2007128942 A JP2007128942 A JP 2007128942A JP 2005318022 A JP2005318022 A JP 2005318022A JP 2005318022 A JP2005318022 A JP 2005318022A JP 2007128942 A JP2007128942 A JP 2007128942A
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寿樹 原
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Abstract

【課題】半導体層下に埋め込み絶縁層を埋め込むことを可能としつつ、平坦化膜の膜厚測
定にかかる時間を短縮する。
【解決手段】SOI構造の素子分離に用いられる絶縁膜を平坦化するときの膜厚をモニタ
するための膜厚測定領域R1およびSOI構造を形成するSOI構造形成領域R2を半導
体基板1に設け、膜厚測定領域R1に形成された絶縁膜12および支持体8の膜厚をモニ
タしながら、絶縁膜12および支持体8を薄膜化することにより、SOI構造形成領域R
2の第2半導体層4aの表面を露出させ、第2半導体層4aを水平面内で素子分離する。
【選択図】図10

Description

本発明は半導体装置の製造方法に関し、特に、SOI(Silicon On Ins
ulator)基板上に形成された電界効果型トランジスタの製造方法に適用して好適な
ものである。
SOI基板上に形成された電界効果型トランジスタは、素子分離の容易性、ラッチアッ
プフリー、ソース/ドレイン接合容量が小さいなどの点から、その有用性が注目されてい
る。特に、完全空乏型SOIトランジスタは、低消費電力かつ高速動作が可能で、低電圧
駆動が容易なため、SOIトランジスタを完全空乏モードで動作させるための研究が盛ん
に行われている。ここで、SOI基板としては、例えば、特許文献1、2に開示されてい
るように、SIMOX(Separation by Implanted Oxgen
)基板や貼り合わせ基板などが用いられている。
また、非特許文献1には、バルク基板上にSOI層を形成することで、SOIトランジ
スタを低コストで形成できる方法が開示されている。この非特許文献1に開示された方法
では、Si基板上にSi/SiGe層を成膜し、SiとSiGeとの選択比の違いを利用
してSiGe層のみを選択的に除去することにより、Si基板とSi層との間に空洞部を
形成する。そして、空洞部内に露出したSiの熱酸化を行うことにより、Si基板とSi
層との間にSiO2層を埋め込み、Si基板とSi層との間にBOX層を形成する。
そして、SiO2層が埋めまれたSi層上にCVDにてSiO2膜を堆積し、CMP(C
hemical Mechanical Polishing)にてSiO2膜を平坦化
することにより、Si層が水平面内で素子分離されたSOI構造を形成することができる
。ここで、CMPにてSiO2膜を平坦化する場合、SiO2膜のエッチング量を見積もる
ために、エリプソメトリなどの方法によって膜厚測定が行われる。
特開2002−299591号公報 特開2000−124092号公報 T.Sakai et al."Separation by Bonding Si Islands(SBSI) for LSI Application",S econd International GiGe Technology and Device Meeting,Meeting Abstract,pp.230 −231,May(2004)
しかしながら、膜厚測定されるSiO2膜下には、Si/SiO2/SiまたはSiN/
Si/SiO2/Siという屈折率が異なる積層膜構造が存在するため、最上層のSiO2
膜の膜厚を見積もるための解析が複雑化し、膜厚の算出に時間がかかるという問題があっ
た。
そこで、本発明の目的は、半導体層下に埋め込み絶縁層を埋め込むことを可能としつつ
、平坦化膜の膜厚測定にかかる時間を短縮することが可能な半導体装置の製造方法を提供
することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば
、半導体基板上に第1半導体層を形成する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレ
ートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、前記第2半導体層が
覆われるように前記半導体基板およびダミーウェハ上に支持体を形成する工程と、前記第
1半導体層の端部の一部を露出させる開口部を前記支持体に形成する工程と、前記開口部
を介して前記第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除
去された空洞部を前記第2半導体層下に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込まれた埋
め込み絶縁層を形成する工程と、前記ダミーウェハ上および前記半導体基板上に形成され
た支持体を薄膜化する工程と、前記薄膜化されたダミーウェハ上の支持体の膜厚を測定し
ながら、前記半導体基板上に形成された支持体を平坦化する工程とを備えることを特徴と
する。
これにより、ダミーウェハ上に直接形成された支持体の膜厚をモニタしながら、半導体
基板上に形成された支持体を平坦化することができる。このため、第2半導体層/埋め込
み絶縁層/半導体基板という屈折率が異なる積層膜構造が支持体下に存在する場合におい
ても、半導体基板上に形成された支持体の膜厚を見積もるための解析の複雑化を抑制する
ことができ、第2半導体層下に埋め込み絶縁層を埋め込むことを可能としつつ、支持体の
膜厚の算出にかかる時間を短縮することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板上に絶縁膜を
形成する工程と、前記絶縁膜をパターニングすることにより、前記半導体基板に設けられ
た膜厚測定領域およびSOI構造形成領域の絶縁膜を選択的に除去する工程と、前記膜厚
測定領域および前記SOI構造形成領域に第1半導体層をエピタキシャル成長にて選択的
に成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエ
ピタキシャル成長にて前記第1半導体層上に選択的に成膜する工程と、前記第2半導体層
、第1半導体層および半導体基板を選択的にエッチングすることにより、前記第2半導体
層および前記第1半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第1露出部を前記SO
I構造形成領域に形成する工程と、前記膜厚測定領域に形成された第1半導体層および第
2半導体層が覆われるようにして、前記第1露出部を介して前記第2半導体層を前記半導
体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記支持体および第2半導体層から前記第
1半導体層を露出させる第2露出部を前記SOI構造形成領域に形成する工程と、前記第
2露出部を介して前記第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導
体層が除去された空洞部を前記第2半導体層下に形成する工程と、前記空洞部内に埋め込
まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記膜厚測定領域に形成された支持体の膜厚を
測定しながら、前記半導体基板上に形成された支持体を薄膜化する工程とを備えることを
特徴とする。
これにより、第2半導体層を残したまま第1半導体層を除去することが可能となり、第
2半導体層下に空洞部を形成することが可能となるとともに、第2半導体層を支持体にて
覆うことで、第2半導体層下に空洞部が形成された場合においても、第2半導体層を支持
体にて半導体基板上に支持することが可能となる。また、第1半導体層の端部の一部を露
出させる開口部を絶縁膜に設けることにより、第1半導体層上に第2半導体層が積層され
た場合においても、エッチングガスまたはエッチング液を第1半導体層に接触させること
が可能となり、第2半導体層を残したまま第1半導体層を除去することが可能となるとと
もに、第2半導体層下の空洞部に埋め込み絶縁層を形成することが可能となる。このため
、第2半導体層の欠陥の発生を低減させつつ、第2半導体層を埋め込み絶縁層上に配置す
ることが可能となり、第2半導体層の品質を損なうことなく、第2半導体層と半導体基板
との間の絶縁を図ることが可能となる。この結果、SOI基板を用いることなく、第2半
導体層上にSOIトランジスタを形成することが可能となり、コスト増を抑制しつつ、S
OIトランジスタの品質を向上させることが可能となる。
さらに、支持体にて覆われた第1半導体層および第2半導体層の積層構造を膜厚測定領
域に形成することにより、第2半導体層/第1半導体層/半導体基板という屈折率の近い
積層膜構造が下層に配置された支持体の膜厚をモニタしながら、半導体基板上に形成され
た支持体を平坦化することが可能となるとともに、第1半導体層に含まれる成分による汚
染を抑制するこことができる。このため、第2半導体層/埋め込み絶縁層/半導体基板と
いう屈折率が異なる積層膜構造がSOI構造形成領域の支持体下に存在する場合において
も、半導体基板上に形成された支持体の膜厚を見積もるための解析の複雑化を抑制するこ
とができ、第2半導体層下に埋め込み絶縁層を埋め込むことを可能としつつ、支持体の膜
厚の算出にかかる時間を短縮することが可能となるとともに、SOI構造の品質の劣化を
抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、膜厚測定領域およびSO
I構造形成領域が設けられた半導体基板上に第1半導体層を形成する工程と、前記第1半
導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工
程と、前記第2半導体層、第1半導体層および半導体基板を選択的にエッチングすること
により、前記第2半導体層および前記第1半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させ
る第1露出部を前記SOI構造形成領域に形成するとともに、前記膜厚測定領域の第2半
導体層および第1半導体層の面積を規定する工程と、前記膜厚測定領域に形成された第1
半導体層および第2半導体層が覆われるようにして、前記第1露出部を介して前記第2半
導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記支持体および第2半
導体層から前記第1半導体層を露出させる第2露出部を前記SOI構造形成領域に形成す
る工程と、前記第2露出部を介して前記第1半導体層を選択的にエッチングすることによ
り、前記第1半導体層が除去された空洞部を前記第2半導体層下に形成する工程と、前記
空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記膜厚測定領域に形成され
た支持体の膜厚を測定しながら、前記半導体基板上に形成された支持体を薄膜化する工程
とを備えることを特徴とする。
これにより、第2半導体層/第1半導体層/半導体基板という屈折率の近い積層膜構造
が下層に配置された支持体の膜厚をモニタしながら、SOI構造形成領域に形成された支
持体を平坦化することができ、第2半導体層下に埋め込み絶縁層を埋め込むことを可能と
しつつ、支持体の膜厚の算出にかかる時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明
する。
図1(a)〜図11(a)は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す
平面図、図1(b)〜図11(b)は、図1(a)〜図11(a)のA1−A1´〜A1
1−A11´線でそれぞれ切断した断面図、図1(c)〜図11(c)は、図1(a)〜
図11(a)のB1−B1´〜B11−B11´線でそれぞれ切断した断面図である。
図1において、半導体基板1には、SOI構造の素子分離に用いられる絶縁膜を平坦化
するときの膜厚をモニタするための膜厚測定領域R1およびSOI構造を形成するSOI
構造形成領域R2が設けられている。そして、熱酸化などの方法により半導体基板1上の
全面に酸化膜2を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を
用いて酸化膜2をパターニングすることにより、膜厚測定領域R1に第1半導体層3bお
よび第2半導体層4bの積層構造を配置するための開口部K1を形成するとともに、SO
I構造形成領域R2にSOI構造を配置するための開口部K2を形成する。そして、選択
エピタキシャル成長を行うことにより、SOI構造形成領域R2に第1半導体層3aおよ
び第2半導体層4aを順次形成するとともに、膜厚測定領域R1に第1半導体層3bおよ
び第2半導体層4bを順次形成する。なお、膜厚測定領域R1の大きさは、エリプソメト
リで正確に膜厚の測定ができるように設定することができ、例えば、10μm×10μm
程度とすることができる。
ここで、選択エピタキシャル成長では、第1半導体層3a、3bおよび第2半導体層4
a、4bをそれぞれ形成するための原料ガスを供給しながら、熱CVDにて第1半導体層
3a、3bおよび第2半導体層4a、4bが成膜される。そして、開口部K1、K2を介
して露出された半導体基板1上には、第1半導体層3a、3bおよび第2半導体層4a、
4bとして単結晶半導体層を成膜させることができる。ここで、単結晶半導体層を半導体
基板1上に成膜させる時に、アモルファス半導体層が酸化膜2上に成膜するが、アモルフ
ァス半導体層を塩素ガスなどに晒すことにより、半導体基板1上に成膜された単結晶半導
体層を残したまま、アモルファス半導体層を分解除去することができる。このため、選択
エピタキシャル成長を行うことにより、開口部K1、K2を介して露出された半導体基板
1上に第1半導体層3a、3bおよび第2半導体層4a、4bをそれぞれ形成することが
できる。
なお、第1半導体層3a、3bは、半導体基板1および第2半導体層4a、4bよりも
エッチングレートが大きな材質を用いることができ、半導体基板1、第1半導体層3a、
3bおよび第2半導体層4a、4bの材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、S
iC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどの中か
ら選択された組み合わせを用いることができる。特に、半導体基板1がSiの場合、第1
半導体層3a、3bとしてSiGe、第2半導体層4a、4bとしてSiを用いることが
好ましい。これにより、第1半導体層3a、3bと第2半導体層4a、4bとの間の格子
整合をとることを可能としつつ、第1半導体層3a、3bと第2半導体層4a、4bとの
間の選択比を確保することができる。なお、第1半導体層3a、3bとしては、単結晶半
導体層の他、多結晶半導体層、アモルファス半導体層または多孔質半導体層を用いるよう
にしてもよい。
また、第1半導体層3a、3bの代わりに、単結晶半導体層をエピタキシャル成長にて
成膜可能なγ−酸化アルミニウムなどの金属酸化膜を用いるようにしてもよい。また、第
1半導体層3a、3bおよび第2半導体層4a、4bの膜厚は、例えば、1〜100nm
程度とすることができる。
次に、図2に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、SOI構造
形成領域R2の第2半導体層4aの一部を露出させるための開口部5aが設けられたレジ
ストパターン5を半導体基板1上に形成する。なお、図2以降の図では、半導体基板1上
に存在する酸化膜2を省略する。
次に、図3に示すように、レジストパターン5をマスクとして半導体基板1、第2半導
体層4aおよび第1半導体層3aをエッチングすることにより、SOI構造形成領域R2
の半導体基板1の一部を露出させる開口部7を形成する。そして、SOI構造形成領域R
2に開口部7を形成すると、レジストパターン5を除去する。なお、半導体基板1の一部
を露出させる場合、半導体基板1の表面でエッチングを止めるようにしてもよいし、半導
体基板1をオーバーエッチングして半導体基板1に凹部を形成するようにしてもよい。ま
た、開口部7の配置位置は、第2半導体層4aの素子分離領域の一部に対応させることが
できる。
また、上述した実施形態では、選択エピタキシャル成長にて、第1半導体層3bおよび
第2半導体層4bが積層された膜厚測定領域R1を規定する方法について説明したが、開
口部7を形成する時の第2半導体層および第1半導体層の選択エッチングにより膜厚測定
領域R1を規定するようにしてもよい。
次に、図4に示すように、半導体基板1上に支持体8をCVDなどの方法にて成膜する
。なお、支持体8は、開口部7内における第1半導体層3aおよび第2半導体層4aの側
壁にも成膜され、第2半導体層4aを半導体基板1上で支持することができる。また、支
持体8は、膜厚測定領域R1に形成された第1半導体層3bおよび第2半導体層4bを覆
うことができる。また、支持体8の材質としては、例えば、シリコン酸化膜やシリコン窒
化膜などの絶縁体を用いることができる。
次に、図5に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、SOI構造
形成領域R2の支持体8の一部を露出させるための開口部15aが設けられたレジストパ
ターン15を半導体基板1上に形成する。
次に、図6に示すように、レジストパターン15をマスクとして支持体8、第2半導体
層4aおよび第1半導体層3aをエッチングすることにより、SOI構造形成領域R2の
第1半導体層3aの一部を露出させる露出面9を形成する。
なお、露出面9の配置位置は、第2半導体層4aの素子分離領域の一部に対応させるこ
とができる。また、第1半導体層3aの一部を露出させる場合、第1半導体層3aの表面
でエッチングを止めるようにしてもよいし、第1半導体層3aをオーバーエッチングして
第1半導体層3aに凹部を形成するようにしてもよい。あるいは、露出面9が形成される
第1半導体層3aを貫通させて半導体基板1の表面を露出させるようにしてもよい。ここ
で、第1半導体層3aのエッチングを途中で止めることにより、SOI構造形成領域R2
の半導体基板1の表面が露出されることを防止することができる。このため、第1半導体
層3aをエッチング除去する際に、SOI構造形成領域R2の半導体基板1がエッチング
液またはエッチングガスに晒される時間を減らすことが可能となり、SOI構造形成領域
R2の半導体基板1のオーバーエッチングを抑制することができる。
次に、図7に示すように、露出面9を介してエッチングガスまたはエッチング液を第1
半導体層3aに接触させることにより、第1半導体層3aをエッチング除去し、半導体基
板1と第2半導体層4aとの間に空洞部10を形成する。
ここで、開口部7内に支持体8を設けることにより、第1半導体層3aが除去された場
合においても、第2半導体層4aを半導体基板1上で支持することが可能となるとともに
、開口部7とは別に露出面9を設けることにより、第1半導体層3a上に第2半導体層4
aが積層された場合においても、第2半導体層4a下の第1半導体層3aにエッチングガ
スまたはエッチング液を接触させることが可能となる。
このため、第2半導体層4aの欠陥の発生を低減させつつ、第2半導体層4aを絶縁体
上に配置することが可能となり、第2半導体層4aの品質を損なうことなく、第2半導体
層4aと半導体基板1との間の絶縁を図ることが可能となる。
なお、半導体基板1および第2半導体層4aがSi、第1半導体層3aがSiGeの場
合、第1半導体層3aのエッチング液としてフッ硝酸(フッ酸、硝酸、水の混合液)を用
いることが好ましい。これにより、SiとSiGeの選択比として1:100〜1000
程度を得ることができ、半導体基板1および第2半導体層4aのオーバーエッチングを抑
制しつつ、第1半導体層3aを除去することが可能となる。また、第1半導体層3aのエ
ッチング液としてフッ硝酸過水、アンモニア過水、あるいはフッ酢酸過水などを用いても
良い。
また、第1半導体層3aをエッチング除去する前に、陽極酸化などの方法により第1半
導体層3aを多孔質化するようにしてもよいし、第1半導体層3aにイオン注入を行うこ
とにより、第1半導体層3aをアモルファス化するようにしてもよいし、半導体基板1と
してP型半導体基板を用いるようにしてもよい。これにより、第1半導体層3aのエッチ
ングレートを増大させることが可能となり、第2半導体層4aのオーバーエッチングを抑
制しつつ、第1半導体層3aのエッチング面積を拡大することができる。
次に、図8に示すように、半導体基板1および第2半導体層4aの熱酸化を行うことに
より、半導体基板1と第2半導体層4aとの間の空洞部10に埋め込み絶縁層11を形成
する。なお、空洞部10に埋め込み絶縁層11を形成した後、1000℃以上の高温アニ
ールを行うようにしてもよい。これにより、支持体8をリフローさせることが可能となり
、第2半導体層4aを上から押さえつける応力かかり、埋め込み絶縁層11を隙間なく形
成することが出来る。また、埋め込み絶縁層11は空洞部10を全て埋めるように形成し
ても良いし、空洞部10が一部残るように形成しても良い。
また、図8の方法では、半導体基板1および第2半導体層4aの熱酸化を行うことによ
り、半導体基板1と第2半導体層4aとの間の空洞部10に埋め込み絶縁層11を形成す
る方法について説明したが、CVD法にて半導体基板1と第2半導体層4aとの間の空洞
部10に絶縁膜を成膜させることにより、半導体基板1と第2半導体層4aとの間の空洞
部10を埋め込み絶縁層11で埋め込むようにしてもよい。
これにより、第2半導体層4aの膜減りを防止しつつ、半導体基板1と第2半導体層4
aとの間の空洞部10を酸化膜以外の材料で埋め込むことが可能となる。このため、第2
半導体層4aの裏面側に配置される埋め込み絶縁層11の厚膜化を図ることが可能となる
とともに、誘電率を低下させることが可能となり、第2半導体層4aの裏面側の寄生容量
を低減させることができる。
なお、埋め込み絶縁層11の材質としては、例えば、シリコン酸化膜の他、FSG(フ
ッ化シリケートグラス)膜やシリコン窒化膜などを用いるようにしてもよい。また、埋め
込み絶縁層11として、SOG(Spin On Glass)膜の他、PSG膜、BP
SG膜、PAE(poly aryleneether)系膜、HSQ(hydroge
n silsesquioxane)系膜、MSQ(methyl silsesqui
oxane)系膜、PCB系膜、CF系膜、SiOC系膜、SiOF系膜などの有機lo
wk膜、或いはこれらのポーラス膜を用いるようにしてもよい。
次に、図9に示すように、CVDなどの方法にて、絶縁膜12を支持体8上に形成する
。なお、絶縁膜12の材質としては、例えば、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などを用
いることができる。
次に、図10に示すように、エッチバックまたはCMP(化学的機械的研磨)などの方
法にて、膜厚測定領域R1に形成された絶縁膜12および支持体8の膜厚をモニタしなが
ら、絶縁膜12および支持体8を薄膜化することにより、SOI構造形成領域R2の第2
半導体層4aの表面を露出させ、第2半導体層4aを水平面内で素子分離する。
これにより、第2半導体層4b/第1半導体層3b/半導体基板1という屈折率の近い
積層膜構造が下層に配置された絶縁膜12および支持体8の膜厚をモニタしながら、半導
体基板1上に形成された絶縁膜12および支持体8を平坦化することが可能となるととも
に、第1半導体層3bに含まれる成分による汚染を抑制するこことができる。このため、
第2半導体層4a/埋め込み絶縁層11/半導体基板1という屈折率が異なる積層膜構造
がSOI構造形成領域R2の支持体8下に存在する場合においても、半導体基板1上に形
成された絶縁膜12および支持体8の膜厚を見積もるための解析の複雑化を抑制すること
ができ、第2半導体層4a下に埋め込み絶縁層11を埋め込むことを可能としつつ、絶縁
膜12および支持体8の膜厚の算出にかかる時間を短縮することが可能となるとともに、
SOI構造の品質の劣化を抑制することができる。
なお、図10の方法では、第2半導体層4aを水平面内で素子分離する素子分離膜とし
て支持体8および絶縁膜12を用いる方法につい手説明したが、支持体8上に絶縁膜12
を必ずしも形成する必要はなく、第2半導体層4aを水平面内で素子分離する素子分離膜
として支持体8のみを用いるようにしてもよい。
次に、図11に示すように、第2半導体層4aの表面の熱酸化を行うことにより、第2
半導体層4aの表面にゲート絶縁膜20を形成する。そして、CVDなどの方法により、
ゲート絶縁膜20が形成された第2半導体層4a上に多結晶シリコン層を形成する。そし
て、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて多結晶シリコン層をパター
ニングすることにより、SOI構造形成領域R2の第2半導体層4a上にゲート電極21
を形成する。
次に、ゲート電極21をマスクとして、As、P、Bなどの不純物をSOI構造形成領
域R2の第2半導体層4a内にイオン注入することにより、ゲート電極21の両側にそれ
ぞれ配置された低濃度不純物導入層からなるLDD層を第2半導体層4aに形成する。そ
して、CVDなどの方法により、LDD層が形成された第2半導体層4a上に絶縁層を形
成し、RIEなどの異方性エッチングを用いて絶縁層をエッチバックすることにより、ゲ
ート電極21の側壁にサイドウォール22をそれぞれ形成する。そして、ゲート電極21
およびサイドウォール22をマスクとして、As、P、Bなどの不純物をSOI構造形成
領域R2の第2半導体層4a内にイオン注入することにより、サイドウォール22の側方
にそれぞれ配置された高濃度不純物導入層からなるソース/ドレイン層23a、23bを
第2半導体層4aに形成する。
これにより、SOI基板を用いることなく、SOI構造を半導体基板1上に形成するこ
とが可能となるとともに、SOI構造を素子分離することができ、コスト増を抑制しつつ
、SOIトランジスタを半導体基板1上に形成することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、半導体基板1上に形成された絶縁膜12および支持体8
の膜厚を見積もるための解析の複雑化を抑制するために、SOI構造の素子分離に用いら
れる絶縁膜を平坦化するときの膜厚をモニタするための膜厚測定領域R1を半導体基板1
に設ける方法について説明したが、ダミーウェハに直接形成された絶縁膜12および支持
体8の薄膜化を同時に行い、ダミーウェハに形成された絶縁膜12および支持体8の膜厚
をモニタしながら、SOI構造形成領域R2の絶縁膜12および支持体8を薄膜化するよ
うにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。
符号の説明
R1 膜厚測定領域、R2 SOI構造形成領域、K1、K2 開口部、1 半導体基
板、2 酸化膜、3a、3b 第1半導体層、4a、4b 第2半導体層、5、15 レ
ジストパターン、5a、15a、7 開口部、8 支持体、9 露出面、10 空洞部、
11 埋め込み絶縁層、12 絶縁膜、20 ゲート絶縁膜、21 ゲート電極、22
サイドウォールスペーサ、23a、23b ソース/ドレイン層

Claims (3)

  1. 半導体基板上に第1半導体層を形成する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上
    に形成する工程と、
    前記第2半導体層が覆われるように前記半導体基板およびダミーウェハ上に支持体を形
    成する工程と、
    前記第1半導体層の端部の一部を露出させる開口部を前記支持体に形成する工程と、
    前記開口部を介して前記第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1
    半導体層が除去された空洞部を前記第2半導体層下に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記ダミーウェハ上および前記半導体基板上に形成された支持体を薄膜化する工程と、
    前記薄膜化されたダミーウェハ上の支持体の膜厚を測定しながら、前記半導体基板上に
    形成された支持体を平坦化する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜をパターニングすることにより、前記半導体基板に設けられた膜厚測定領域
    およびSOI構造形成領域の絶縁膜を選択的に除去する工程と、
    前記膜厚測定領域および前記SOI構造形成領域に第1半導体層をエピタキシャル成長
    にて選択的に成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層をエピタキシャル成長
    にて前記第1半導体層上に選択的に成膜する工程と、
    前記第2半導体層、第1半導体層および半導体基板を選択的にエッチングすることによ
    り、前記第2半導体層および前記第1半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第
    1露出部を前記SOI構造形成領域に形成する工程と、
    前記膜厚測定領域に形成された第1半導体層および第2半導体層が覆われるようにして
    、前記第1露出部を介して前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成
    する工程と、
    前記支持体および第2半導体層から前記第1半導体層を露出させる第2露出部を前記S
    OI構造形成領域に形成する工程と、
    前記第2露出部を介して前記第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記
    第1半導体層が除去された空洞部を前記第2半導体層下に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記膜厚測定領域に形成された支持体の膜厚を測定しながら、前記半導体基板上に形成
    された支持体を薄膜化する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 膜厚測定領域およびSOI構造形成領域が設けられた半導体基板上に第1半導体層を形
    成する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上
    に形成する工程と、
    前記第2半導体層、第1半導体層および半導体基板を選択的にエッチングすることによ
    り、前記第2半導体層および前記第1半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第
    1露出部を前記SOI構造形成領域に形成するとともに、前記膜厚測定領域の第2半導体
    層および第1半導体層の面積を規定する工程と、
    前記膜厚測定領域に形成された第1半導体層および第2半導体層が覆われるようにして
    、前記第1露出部を介して前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成
    する工程と、
    前記支持体および第2半導体層から前記第1半導体層を露出させる第2露出部を前記S
    OI構造形成領域に形成する工程と、
    前記第2露出部を介して前記第1半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記
    第1半導体層が除去された空洞部を前記第2半導体層下に形成する工程と、
    前記空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記膜厚測定領域に形成された支持体の膜厚を測定しながら、前記半導体基板上に形成
    された支持体を薄膜化する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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