JP2007128146A - 無人搬送車の牽引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】AGV3がその牽引している台車4の連結構成を自ら検出できるようにする。
【解決手段】AGV3は台車連結構成検出用のコード「CON」を含む電文を台車4に送信し、各台車4は、上記電文を受信したとき、これに自車の台車識別コードを付加し、転送すべき後続台車があるときは当該通信データをその後続台車に転送する一方、当該通信データをAGV宛に返信するようにする。これにより、AGV3は、先頭台車からは1つの台車識別コードが付いた返信データを受信し、n番目の台車からはn個の台車識別コードが付いた返信データを受信することになる。従って、AGV3はそれら返信データを解析することにより、台車連結構成を解析することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、無人搬送車の牽引装置に関する。
例えば自動車組立て工場では、部品等の搬送のために、床面に配設された誘導経路に沿って自走する無人搬送車(Auto-Guide Vehicle:以下、単にAGVと云う場合がある。)が用いられている。このAGVによる部品の搬送は、通常、複数の台車(部品を搭載する荷台に車輪が付けられたもの)を一列に連結してAGVで牽引することにより行なわれている。
すなわち、上記AGVに空台車を連結して部品供給エリアまで牽引させ、この部品供給エリアで作業者により空台車に部品が積込まれた後に、これらの部品を搭載した台車(以下、荷台に部品その他の物品が搭載された台車を実台車という。)を組立エリアまで牽引させている。部品供給エリアにおける部品の積込み作業は、作業管理用コンピュータから作業者に対して与えられる作業指示に従って行なわれる。組立エリアにおいては、作業者により実台車がAGVから切り離され、この組立エリアに待機している空台車がAGVに連結されるようになっている。
このようなAGVの牽引装置に関し、AGVと台車との間に、台車からAGVに台車連結信号を送る光通信手段を設け、その信号の有無により、台車が連結されているか否かを検出することは知られている(特許文献1参照)。また、同文献1には、AGVから台車に運転信号を送る光通信手段、並びに台車からAGVに停止信号を送る光通信手段を設け、台車からの台車連結信号又は停止信号が遮断されたときに、運転信号の送信を停止するとともに、AGVの停止させることが記載されている。
特開2001−318719号公報
ところで、AGVによる実台車や空台車の牽引搬送は、一般には生産管理用の上位コンピュータの指令に基づいて行なわれる。しかし、例えば、上記自動車組立工場では、組立ラインの部分的な一時停止や、生産車種の変更等があった場合、AGVを予定とは異なるステーションに運行させたり、或いは部品を組立エリアの特定ステーションに急いで供給するために、台車の連結台数を減らして運行させることが必要になる。このような変則的な運行を上位コンピュータによって全て制御するとなると、その制御が煩雑になり、特に多数のAGVを同時に運行させる場合、その対応が困難になる。
従って、上述の如き変則的な運行を考慮した場合、各AGVをできる限り自立制御によって走行させることが望ましい。その場合、そのような自立制御での走行を可能にするには、単にAGVが台車の連結を確認できるだけでは足りず、AGVにその牽引している台車の連結構成(どのような台車をどのような順序で連結しているか)を把握させることが必要になる。
そこで、本発明は、AGVがその牽引している台車の連結構成を自ら検出できるようにすることを課題をとする。
また、本発明は、上記台車の連結構成に加えて、各台車の物品搭載状態もAGVが自ら検出できるようにすることを課題とする。
本発明は、このような課題を解決するために、AGVと台車との間で通信できるようにするとともに、AGVから各台車に対して台車連結構成についての検出指令が出されたときに、各台車が自車識別情報を通信データに付加してAGVに返信するようにした。
すなわち、請求項1に係る発明は、複数の台車を連結した状態で牽引し誘導経路に沿って搬送する無人搬送車の牽引装置であって、
上記無人搬送車及び台車の各々に、通信データの送信及び受信を行なう通信機が設けられていて、
上記無人搬送車は、どのような台車をどのような順序で連結して牽引しているかという台車連結構成を検出するコードを含む通信データを先頭台車に送信する通信データ処理部を備え、
各台車は、上記無人搬送車を含む先行車から上記連結構成検出コードを含む通信データを受信したとき、該通信データに自車の台車識別コードを付加し、後続台車があるときは当該通信データをその後続台車に転送する一方、上記先頭台車を介して上記台車識別コードを付加した通信データを上記無人搬送車に送信する通信データ処理部を備え、
上記無人搬送車は、上記台車識別コードが付加された通信データを解析することによって牽引している台車の連結構成を検出するデータ解析部と、検出された台車連結構成に基いて当該無人搬送車の運行を制御する運行制御部とを備えていることを特徴とする。
従って、無人搬送車から連結構成検出コードを含む通信データが先頭台車に送信されると、この無人搬送車に連結されている各台車の識別コードが付加された通信データが無人搬送車に返信される。よって、無人搬送車は、この返信データを解析することにより、どのような台車をどのような順序で連結して牽引しているかという情報をもつことができる。
例えば、各台車の通信データ処理部は、先行車から連結構成検出コードを含む通信データを受信したときに、この通信データへの自車の台車識別コードの付加、この台車識別コードが付加された当該通信データの先行車への返信、並びに当該通信データの後続台車への転送を行なうとともに、後続台車から返信用の通信データが送信されたときに、その通信データを先行車に転送するものとして構成することができる。
これにより、無人搬送車から送信された連結構成検出コードを含む通信データは、先頭台車から順に台車識別コードが付加されて後続台車に転送されていくことになる。そして、無人搬送車は、先頭台車からは、その台車の識別コードが付加された返信データを、2番目以降の各台車からは、その台車の識別コードとその台車に先行する各台車の識別コードとが付加された返信データを、それぞれ得ることになる。例えば、2番目の台車からは、この2番目の台車の識別コードと先頭台車の識別コードとが付加された返信データ、3番目の台車からは、この3番目の台車の識別コードと、先頭台車及び2番目の各台車の識別コードとが付加された返信データを得ることになる。
つまり、台車識別コードが1つ付加された返信データは先頭台車からの返信であり、台車識別コードが2つ付加された返信データは2番目の台車からの返信であるということになる。よって、無人搬送車は、各台車からの返信データを解析することにより、先頭台車及び2番目以降の各台車の識別コードを特定することができ、すなわち、どのような台車をどのような順序で連結して牽引しているかを知ることができる。
或いは、各台車の通信データ処理部は、無人搬送車から送信された連結構成検出コードを含む通信データに対して、各台車の識別コードが先頭台車から最後尾の台車に向かって順に並ぶように、自車の台車識別コードを付加してこれを後続台車に転送していき、この台車識別コードが順に付加された通信データが最後尾の台車から先行する各台車を順に経て無人搬送車に返信されるように構成することができる。すなわち、連結構成検出コードを含む通信データが先頭台車から最後尾の台車へ向かって順に送られ、さらに最後尾の台車から無人搬送車へ向かって順に送られる、という一巡型の送信形態である。
従って、無人搬送車は、先頭台車から最後尾の台車に向かって台車識別コードが順に並んだ返信データが得られるため、これを解析することにより、どのような台車をどのような順序で連結して牽引しているかを知ることができる。
或いは、無人搬送車の通信データ処理部は、先頭台車、2番目の台車、3番目の台車と、返信データを出すべき台車は何番目の台車であるかを指定して、連結構成検出コードを含む通信データを順次先頭台車に送信する構成とすることができる。
その場合、各台車の通信データ処理部は、先行車から連結構成検出コードを含む通信データが送信されたとき、その通信データに含まれる台車識別コードの数から自車が何番目の台車であるか否かを判定し、返信を指定された連結順番の台車ではないとき(自車が指定順番よりも早い順番の台車であるとき)は、その通信データに自車の識別コードを付加して後続台車に転送し、返信を指定された順番の台車であるときは、自車の識別コードを付加して先行車に返信し、後続台車から返信用の通信データが送信されたときに、その通信データを先行車に転送するものとして構成することができる。
従って、無人搬送車は、各連結順の台車から返信データを得ることができ、それら返信データを解析することにより、どのような台車をどのような順序で連結して牽引しているかを知ることができる。
このように、無人搬送車は、どのような台車をどのような順序で連結して牽引しているかという情報をデータ解析部によって得ることができるから、運行制御部によって、各台車に予定されている個々の搬送先を経由して移動していく自立的な運行制御が可能になる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
上記無人搬送車の通信データ処理部は、牽引している台車の物品搭載状態を検出するコードを含む通信データを上記先頭台車に送信することができるように構成され、
各台車の通信データ処理部は、上記物品搭載検出コードを含む通信データを上記先行車から受信したときは、該通信データに自車の物品搭載状態を表す物品搭載コードを付加し、後続台車があるときは当該通信データをその後続台車に転送する一方、上記先頭台車を介して上記物品搭載コードを付加した通信データを上記無人搬送車に送信し、
上記無人搬送車のデータ解析部は、上記物品搭載コードが付加された通信データを解析することによって牽引している台車の物品搭載状態を解析し、
上記無人搬送車の運行制御部は、上記検出された台車の物品搭載状態に基いて当該無人搬送車の運行を制御することを特徴とする。
従って、無人搬送車は、返信データに含まれる物品搭載コードを解析することにより、当該台車の物品搭載状態に応じて搬送先を制御することができる。例えば、当該台車が実台車か空台車かを知ることができ、実台車と空台車とを混在させた状態での牽引であっても、実台車の物品を予定の搬送先に速やかに届け、空台車を物品供給元へ届けることができる。
以上のように本発明によれば、無人搬送車及び台車の各々に通信機を設け、無人搬送車から先頭台車に、台車連結構成を検出するコードを含む通信データが送信されると、各台車でその通信データが転送されて各台車の識別コードが付加された返信データが無人搬送車に届くようにしたから、無人搬送車は、その返信データを解析することによって、どのような台車をどのような順序で連結して牽引しているかという情報を得ることができ、各台車の予定搬送先への搬送を無人搬送車が自立的に行なう上で有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<無人搬送ライン構成>
図1は本発明に係る無人搬送車の牽引装置を適用した車両組立工場の無人搬送ライン構成を示す。同図において、1は車両組立エリア、2は部品庫エリア、3はAGV(無人搬送車)、4は台車である。なお、台車4に関し、矩形枠に×印を入れたものは部品を搭載した実台車であることを表し、矩形枠に1本の斜線を入れたものは、荷台への部品の積込み作業又は荷台の部品の車両への組付作業を行なっている作業中台車であることを表し、矩形枠のみものは荷台に部品が搭載されていない空台車であることを表している。
車両組立エリア1と部品庫エリア2とは、部品庫エリア2から実台車4で部品を車両組立エリア1に供給する供給ライン5と、車両組立エリア1から空台車4を部品庫エリア2に戻す戻しライン6とで結ばれている。
車両組立エリア1には、部品を組み付けるべきワーク(車体)7を搬送する第1組立ライン8と第2組立ライン9とが設けられ、両組立ライン8,9は折返し部によって接続されている。各組立ライン8,9に沿ってその両側に、実台車4の部品をワーク7に組み付ける複数の部品組付ステーションが並べられている。部品供給ライン5は、車両組立エリア1において、両組立ライン8,9の間を通る本線11、並びに両組立ライン8,9の両外側を通る各本線11の計3本に分岐している。各本線11には、各部品組付ステーション毎に引込み線12が接続されている。
部品庫エリア2において、空台車4の戻しライン6は、2本の平行に延びる本線15に分岐し、各本線15に沿ってその両側に複数の部品棚16が並んでいる。また、各部品棚16毎に本線15から分岐した引込み線17が設けられ、この引込み線17において、作業者が各部品棚16から空台車4への部品の積込みを行なうようになっている。部品棚16は、縦板と横板とによって格子状に仕切られた多数の棚を有するものであり、各棚に各種の部品が種類別に収容されるようになっている。
上記供給ライン5、戻しライン6、車両組立エリア1の本線11及び引込み線12、並びに部品庫エリア2の本線15及び引込み線17は、AGV3の誘導経路であり、磁気テープ、光反射性テープ等のガイドテープを床面に貼ることによって構成されている。この誘導経路の交差点、各引込み線等には番地データを磁気記録した番地板が設けられている。
AGV4による台車4の搬送について簡単に説明する。AGV3は複数の台車4を一連に連結して牽引する。図1では戻しライン6に4つの空台車4を牽引したAGV3がある。空台車4に積み込むべき部品の部品棚16(空台車4の搬送先)は生産管理用の上位コンピュータによって指定され、AGV3は、その指定に基いて、各空台車4を該当する部品棚16が存する引込み線17へ入れる。本線上流端側に存する引込み線17に搬送先があるときは戻しライン6からそのまま当該引込み線17に進入し、下流側に存する引込み線17に搬送先があるときは、戻しライン6から本線15に入り途中で該当する引込み線17に進入する。各引込み線17では、作業者がAGV3から該当する空台車4を切り離し、このAGV3に牽引させるべき実台車4があるときはその連結作業を行なう。AGV3に連結すべき必要数の実台車4は1箇所の引込み線17で全て調達することもあれば、複数の引込み線17から調達することもある。
以上のようにして必要数の実台車4を連結したAGV3は供給ライン5を通って車両組立エリア1へ向かう。AGV3が牽引している各実台車4の搬送先は上位コンピュータによって指定され、AGV3は、その指定に基いて、各実台車4を該当する組付ステーションの引込み線12へ進入する。各引込み線12では、作業者が実台車4をAGV3から切り離し、このAGV3に牽引させるべき空台車4があるときはその連結作業を行なう。AGV3に連結すべき必要数の空台車4は1箇所の引込み線12で全て調達することもあれば、複数の引込み線12から調達することもある。
<AGVの運行制御>
図2はAGV3の制御手段の構成を示すブロック図である。この制御手段は、メモリ部21、演算部22及び入出力部23からなる。メモリ部21において、25はAGV3を誘導経路に沿って走行させるための軌跡制御用のマップを記憶した記憶部、26はAGV3が順次行なうべき動作を指示するための教示データマップを記憶した記憶部、27は上位コンピュータとの通信に必要な電文を記憶した記憶部である。
演算部22の各演算部28〜33について説明すると、軌跡制御演算部28は、入出力部23のガイド体位置読取部35からの信号に基いて、AGV3の誘導経路からの横方向へのずれ量を演算する。すなわち、AGV3には、AGV横方向に並設され複数のセンサ(例えば磁気センサ)よりなるガイド体が設けられている。それらセンサは経路誘導用のガイドテープ上に位置するときにオン信号を出力する。軌跡制御演算部28は、それらセンサのオン・オフによってガイド体の位置(換言すればAGV3の位置)の誘導経路からのずれ量を演算する。
走行制御演算部29は、軌跡制御演算部28や他の演算部、解析部の演算結果や指示に基づいて、AGV3が所期の走行を行なうように、該AGV3の走行駆動部(モータ)36を制御する。操作・表示制御演算部30は、AGV3に与えられる各種の操作ないしは指示に基いて、その内容を入出力部23の操作・表示部37に表示する。教示データ解析部31は、入出力部23の番地板読取部(誘導経路の番地板に与えられた番地データを読み取るセンサ)38の検出信号に基いて教示データマップ記憶部26のデータを参照し、次に行なうべきAGV3の動作等を解析し、入出力部23に必要な指令を出す。
牽引制御演算部32は、AGV3と台車4との連結・切り離し、並びに連結した各台車4の搬送先を特定するための当該台車4との通信・演算を行なう。台車4の連結・切り離しはAGV3に設けられた牽引駆動部(台車連結手段)39を作動させることによって行なわれ、搬送先特定のための通信は後述する通信機を利用して行なわれる。
付帯制御演算部33は、上位コンピュータが遠隔制御によってAGV3の交通整理を行なうためのものであり、AGV3に設けられた無線通信部40によって上位コンピュータとの通信が行なわれる。具体的には、各AGV3の位置は通信によって上位コンピュータに把握されており、各AGV3は、誘導経路の交差点に進入する際に上位コンピュータに交差点進入許可を求める電文を送信し、上位コンピュータは他のAGV3の位置との関係で交差点進入の可否を判定し、許可又は否の電文を当該AGV3に返信する。それらの通信は通信電文記憶部27のデータを参照して行なわれる。
<搬送先特定のためのAGV・台車間の通信・演算>
搬送先特定のためのAGV・台車間の通信・演算について説明する。これは、AGV3が、その牽引している台車4の連結構成(どのような台車をどのような順序で連結しているか)及び部品搭載状態を自ら検出し、自立的に各台車4の搬送先を特定して運行できるようにするためのものである。
図3に示すように、AGV3には、PLC(プログラマブルコントローラ又はプログラマブルロジックコントローラ)、データ送信器及びデータ受信器が設けられている。このAGV3に連結されて牽引される各台車4にも、PLC、データ送信器及びデータ受信器が設けられている。さらに、各台車4には、当該台車が実台車であるか空台車であるかを作業者が確認して操作しその台車4のPLCに記憶させるための搭載状態スイッチ45が設けられている。
図3はAGV3が3台の台車4を連結している例であり、以下では、AGV3に直結された台車4を先頭台車、二番目に連結された台車4を第2台車、三番目に連結された台車4を第3台車と呼ぶ。図例では、ID(識別)コードとして、AGV3には(001)、先頭台車4には(102)、第2台車4には(115)、第3台車4には(107)がそれぞれ与えられている。
各台車4のPLCには1,2,3の符号を便宜上付記している。また、図面では、各台車4の前部及び後部各々にデータ送信器とデータ受信器とが存在するように描いているが、これは、通信経路をわかりやすくするために便宜上描いたものであり、各台車4にはAGV3と同じくデータ送信器及びデータ受信器が1つずつ設けられている。1組のデータ送信器とデータ受信器とが通信機を構成している。
AGV3のPLCは、牽引している台車4に送信すべき各種のコマンドコードを記憶したコード記憶部、該コード記憶部のコードを参照して必要なコードを含む通信電文を作成し台車4に送信する通信データ処理部、台車4から返信された通信データを解析するデータ解析部、並びに該データの解析結果に基いてAGV3の運行を制御する運行制御部として機能する。
台車4のPLC1〜PLC3各々は、各種のコマンドコードを含む通信データを受信したときに、そのコマンドコードに応じたデータコードを当該通信電文に付加して先行車(AGV3又は先行台車4)又は後続台車4に返信又は転送する通信データ処理部、並びに先行車又は後続台車4から受信した通信データを解析するデータ解析部として機能する。
(実施形態1)
図3は実施形態1の台車連結構成検出に係る構成を示すものである。
AGV3の通信データ処理部は、通信データAを作成して先頭台車4に送信する。通信データは、送信元のIDコード、送信先IDコード及び通信電文からなり、通信電文は、コマンドコードと通信電文の終わりを示す終わりコード「END」とからなる。送信先IDが(000)であるときは、連結している全ての台車4に通信電文を送信する一斉送信となる。
台車連結構成の検出の場合、台車通信データAは、一斉送信コードID(000)と、コマンドコードとしての台車連結構成の検出コード「CON」が与えられたものになる。最後尾台車の検出の場合、通信データAは、一斉送信コードID(000)と、コマンドコードとしての最後尾台車検出コード「JIT」が与えられたものになる。図3の通信データAは台車連結構成検出用のものである。
各台車4の通信データ処理部は、先行車から上記「CON」コードが付加された通信電文を受信すると、その通信電文の終わりコード「END」の直前に自車の台車IDコードを付加し、後続台車4があるときは該通信電文を後続台車4に転送する一方、該通信電文を先行車に返信する処理、並びに後続台車4から返信電文を受信したときはこれを先行車に転送する処理を行なう。
また、各台車4の通信データ処理部は、先行車から上記「JIT」コードが付加された通信電文を受信すると、その通信電文を後続台車4に転送する一方、先行車に対して返信コード「OK」の電文を返信する。
AGV3のデータ解析部は、台車IDコードが付加された返信電文を受信したとき、その台車IDコードの数及び位置に基いて台車連結構成を解析する。すなわち、上述の如く各台車4は「END」の直前に自車の台車IDコードを付加して返信するから、付加されている台車IDコードの数に基いて、その返信を行なった台車が何番目の台車であるかを特定し、「END」直前の台車IDコードに基いて、その返信を行なった台車のIDを特定することができる。
また、AGV3のデータ解析部は、通信データAに「JIT」コードを付加して台車側に送信したとき、所定時間内に返信があるか否かによって、台車4を接続しているか否かを判定する。
各台車4のデータ解析部は、先行車から受信した通信電文に付加されている台車IDコードの数及び位置に基いて前側台車の連結構成を解析する。すなわち、上述の如く各台車4は通信電文の「END」の直前に自車の台車IDコードを付加して後続台車に転送するから、付加されている台車IDコードの数に基いて、前方に台車が何台あるかを特定し、各台車のIDが何であるかを台車IDコードの並びに基いて特定することができる。また、後続台車4から受信した返信電文に付加されている台車IDコードの数及び位置に基いて後側台車の連結構成を解析する。
また、各台車4のデータ解析部は、「JIT」コードが付加された通信電文を後続台車に送信(転送)したとき、後続台車4からの返信が所定時間内に得られないとき、自車が最後尾台車であると判定する。
そこで、具体例に基いて台車連結構成の検出を説明すると、図3の下側に示すように、AGV3から「CON」コードを含む通信データAが先頭台車4に送信されると、先頭台車4は、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「102」を付加し、それを第2台車4に転送する一方(通信データB)、AGV3に返信する(返信データD)。
第2台車4は、通信データBを受信すると、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「115」を付加し、それを第3台車4に転送する一方(通信データC)、先頭台車4に返信する(返信データE)。先頭台車4は返信電文を受信するとそのままAGV3に転送する。
第3台車4は、通信データCを受信すると、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「107」を付加し、それを第2台車4に返信する(返信データF)。この返信データFはそのまま第2台車4によって先頭台車4に転送され、さらに先頭台車4によってAGV3に転送される。なお、第3台車4には後続台車が存在しないため、後続台車への転送はない。
以上の如くしてAGV3のデータ解析部は返信データD,E,Fを得て、その返信電文に付加されている台車IDコードの数及び位置に基いて台車連結構成を解析することになる。
すなわち、返信データDには台車IDコードとして「102」のみが付加されているから、これは先頭台車4からの返信であり、先頭台車4はIDコード「102」の台車であることを解析することができる。返信データEには2つの台車IDコードが付加されているから、これは第2台車4からの返信であること、「END」コード直前の台車IDコードは「115」であるから、第2台車4はIDコード「115」の台車であることを解析することができる。返信データFには3つの台車IDコードが付加されているから、これは第3台車4からの返信であること、「END」コード直前の台車IDコードは「107」であるから、第3台車4はIDコード「107」の台車であることを解析することができる。
また、各台車4のデータ解析部は、先行車及び後続台車から送信される通信電文に基いて先行車の連結構成及び後続台車の連結構成を解析する。
すなわち、先頭台車4のデータ解析部は、先行車からは通信データAを受信し、後続台車4からは返信データE,Fを受信する。先行車からの通信データAには台車IDコードが付加されていないから、自身が先頭台車であると解析する。後続台車4からの返信データEには2つの台車IDコードが付加され且つ「END」直前の台車IDコードが「115」であるから、これは第2台車4からの返信であり、それはIDコード「115」の台車であると解析する。返信データFには3つの台車IDコードが付加され且つ「END」直前の台車IDコードが「107」であるから、これは第3台車4からの返信であり、それはIDコード「107」の台車であると解析する。また、後続台車から受信するのは返信データE,Fの他にはないから、第3台車4が最後尾台車であると解析する。
第2台車4のデータ解析部は、先行車から通信データBを受信し、後続台車4からは返信データFを受信する。先行車からの通信データBには1つの台車IDコード「102」のみが付加されているから、先行台車としてはIDコード「102」の先頭台車4があり、自車は第2台車であると解析する。後続台車4からの返信データFには3つの台車IDコードが付加され且つ「END」直前の台車IDコードが「107」であるから、これは第3台車4からの返信であり、それはIDコード「107」の台車であると解析する。また、後続台車から受信するのは返信データFのみであるから、第3台車4が最後尾台車であると解析する。
第3台車4のデータ解析部は、先行車から通信データCを受信し、後続台車から受信する返信データはない。通信データCには、2つの台車IDコード「102」,「115」が順に付加されているから、先行車としてはIDコード「102」の先頭台車4と「115」の第2台車4とがあり、自車は第3台車であること、そして、自車に後続する台車はないと解析する。
図4は台車連結構成検出に関するAGV3のPLCでの制御の流れを示す。スタート後のステップA1において、送信先IDを(000)とし、コマンドコード「CON」及び終わりコード「END」を付加した電文を作成して先頭台車4に送信する。続くステップA2で電文(返信データ)を受信したか否かを判定し、電文を受信したときはステップA3に進んで、返信データの電文中の台車IDコードの解析を行ない、接続台車の連結構成を判定する(ステップA4)。
図5は台車連結構成検出に関する台車4のPLCでの制御の流れを示す。スタート後のステップB1で電文を受信したか否かを判定し、受信したときはステップB2に進み、その電文の送信先IDは(000)か否か、すなわち一斉送信か否かを判定する。一斉送信でないとき(YES)はステップB3へ進み、他局(他の台車又はAGV)へ転送処理を行なって終了する。一斉送信であるときはステップB4に進み、電文中にコマンドコード「CON」があるか否かを判定する。「CON」コードがないと判定したとき(YES)は他局転送処理を行なうステップB3へ進む。
ステップB4で「CON」コードがあると判定したときはステップB5に進み、後続台車4から受信した電文か否かを判定する。後続台車4から送信された電文であるときはステップB6に進んで後続台車の連結構成を解析する。次いでステップB7に進んで当該受信電文を前(先行台車)へ転送し、終了する。
一方、ステップB5で受信した電文が後続台車4からのものではないとき、すなわち、先行車から受信した電文であると判定したときは、ステップB8に進んで受信電文中の「END」コードの直前に自局(自車)IDコードを付加する。続くステップB9では、その自局IDコードを付加した受信電文を先行車へ、つまりAGV側へ送信する。続くステップB10では、ステップB5で受信した電文に基いて先行台車の連結構成を解析する。
続くステップB11では自車が最後尾台車か否かを判定し、最後尾台車であるときはステップB7に進んで、ステップB8において自局(自車)IDコードを付加した電文を先行車へ転送し、最後尾台車でないときはステップB12に進んで、ステップB8において自局(自車)IDコードを付加した電文を後続台車4へ転送する。
図6は上記ステップB3の他局転送制御の流れを示し、ステップC1で先行車から受信した電文か否かを判定し、先行車から受信した電文であるときはステップC2に進んで当該受信電文を後続台車4に転送し、後続台車から受信した電文であるときはステップC3に進んで当該受信電文を先行車4に転送する。
図7は上記ステップB6,B10の台車連結構成の解析フローを示す。ステップD1で先行車から受信した電文か否かを判定する。先行車から受信した電文であるときはステップD2に進んで当該電文中の台車IDコードの解析を行ない、先行台車の連結構成を判定する(ステップD3)。後続台車4から受信した電文であるときはステップD4に進んで当該電文中の台車IDコードの解析を行ない、後続台車4の連結構成を判定する(ステップD5)。
次に最後尾台車検出の具体例を説明する。図8に示すように、AGV3から送信先ID(000)及び「JIT」コードを含む通信データAが先頭台車4に送信されると、先頭台車4は、その通信電文を第2台車4に転送する一方(通信データB)、返信コード「OK」の電文を作成してAGV3に送信する(返信データA’)。第2台車4は、通信データBを受信すると、これを第3台車4に転送する一方(通信データC)、返信コード「OK」の電文を作成して先頭台車4に送信する(返信データB’)。同様に、第3台車4は、通信データCを受信すると、これを後続台車に転送する一方(通信データD)、返信コード「OK」の電文を作成して第2台車4に送信する(返信データC’)。
AGV3のデータ解析部は返信データ「OK」を受信するから、接続台車ありと判定し、また、先頭台車4及び第2台車4のデータ解析部はいずれも返信データ「OK」を受信するから、自車は最後尾台車ではないと判定する。一方、第3台車4は返信データを得ることができない。従って、第3台車4のデータ解析部は所定時間内に後続台車からの返信がないことを確認すると、自車が最後尾台車であると判定する。
図9は台車接続検出に関するAGV3のPLCでの制御の流れを示す。スタート後のステップE1において、送信先IDを(000)とし、コマンドコード「JIT」を付加した電文を作成して先頭台車4に送信する。続くステップE2で台車接続判定のためのタイマを起動し、続くステップE3及びE4で返信コード「OK」を接続判定時間内に受信したか否かを判定する。接続判定時間内に返信コード「OK」を受信したときはステップE5に進んで「台車接続あり」の判定を行なう。一方、接続判定時間内に返信コード「OK」を受信しないときはステップE6に進んで「台車接続なし」の判定を行なう。
図10は最後尾台車検出に関する台車4のPLCでの制御の流れを示す。スタート後のステップF1電文を受信したか否かを判定し、受信したときはステップF2に進み、その電文の送信先IDは(000)か否か、すなわち一斉送信か否かを判定する。一斉送信でないとき(YES)はステップF3へ進み、他局転送処理を行なって終了する。一斉送信でないときはステップF4に進み、電文中にコマンドコード「JIT」があるか否かを判定する。「JIT」コードがないと判定したとき(YES)は他局転送処理を行なうステップF3へ進む。
一方、ステップF4で「JIT」コードがあると判定したときはステップF5に進み、受信電文を後続台車4に転送し、続くステップF6で台車接続判定のためのタイマを起動し、続くステップF7及びF8で返信コード「OK」を接続判定時間内に受信したか否かを判定する。接続判定時間内に返信コード「OK」を受信したときはステップF9に進んで「台車接続あり」の判定を行なう。接続判定時間内に返信コード「OK」を受信しないときはステップF10に進んで自車が「最後尾台車」であると判定する。
なお、ステップF3の他局転送処理は図6と同じであり、説明は省略する。
以上のように、本実施形態に係る台車連結構成の検出手法によれば、AGV3がその牽引している台車4の連結構成を自身で検出することができる。従って、AGV3の制御部は、牽引している台車4の搬送先をそれらの台車IDに基いて上位コンピュータに問い合わせることにより、各台車4を指定された搬送先に順次搬送していくことができる。
また、各台車4も、自車に先行する台車の連結構成及び後続する台車の連結構成を知ることができるから、AGV3からの指令に基づいて台車間で通信データの処理を行なうことができる。
また、上記最後尾台車の検出手法によれば、台車側で最後尾を判断することができ、しかも、各台車4が後続台車4からの返信の有無を確認するという簡単な通信形態でその判断を行なうことができるから、通信データの渋滞が少なく応答速度が速くなる。
(実施形態2)
図11は実施形態2の台車連結構成検出に係る構成を示すものであり、AGV3が台車接続番号を指定して台車連結構成を台車側に問い合わせる点に特徴がある。
AGV3の通信データ処理部は、通信データAを作成して先頭台車4に送信する。本実施形態は、AGV3が台車の接続順序に関する台車接続番号を指定して該当する台車に返信を求める形態をとっている。そのため、通信データAは通信電文に台車連結構成の検出コード「CON」、台車接続番号コード及び終わりコード「END」が与えられて一斉送信の形で送信される。
各台車4の通信データ処理部は、先行車から上記「CON」コードが付加された通信電文を受信すると、その通信電文の「END」コードの直前に自車のIDコードを付加して後続台車4に転送する。また、その通信電文中の台車ID個数と台車接続番号とが一致するときは、その通信電文をAGV3宛にして先行車に送信する。また、各台車4の通信データ処理部は、後続台車4から返信電文を受信したときはこれを先行車に転送する処理を行なう。
AGV3のデータ解析部は、返信データを受信したとき、その電文中の台車接続番号コードと台車IDコードとに基いて台車連結構成を解析する。すなわち、台車接続番号コードによってその返信を行なった台車が何番目の台車であるかを特定し、「END」直前の台車IDコードに基いて、その返信を行なった台車のIDを特定する。
各台車4のデータ解析部は、先行車から受信した通信電文中の台車接続番号コード及び台車IDコードに基いて前側台車の連結構成を解析し、後続台車4から受信した通信電文中の台車接続番号コード及び台車IDコードに基いて後側台車4の連結構成を解析する。
次に具体例に基いて台車連結構成の検出を説明すると、図11の下側に示すように、AGV3から「CON」コード及び台車接続番号コード「001」を含む通信データAが先頭台車4に送信される。先頭台車4は、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「102」を付加して第2台車4に転送する(通信データB)。また、その通信電文では台車接続番号「001」と台車IDコード数とが一致するから、先頭台車4は、その通信電文をAGV3に返信する(返信データA’)。AGV3は、返信データA’の電文中の台車接続番号が「001」であるから、これは先頭台車4からの返信であること、「END」コード直前の台車IDコードが「102」であるから、その先頭台車4はIDコード「102」の台車であることを特定する。
通信データCは、第2台車のIDを特定するためのものであり、その通信電文には「CON」コード、台車接続番号コード「002」及び「END」コードからなる。先頭台車4、通信データCを受信すると、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「102」を付加して第2台車4に転送する(通信データD)。この通信電文では台車接続番号「002」と台車IDコード数とが一致しないから先頭台車4では返信電文は作成されない。
第2台車4は、通信データDを受信すると、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「115」を付加して第3台車4に転送する(通信データE)。この通信電文では台車接続番号「002」と台車IDコード数とが一致するから、第2台車4は、その通信電文をAGV3に返信する(返信データB’)。AGV3は、返信データB’の電文中の台車接続番号が「002」であるから、これは第2台車4からの返信であること、「END」コード直前の台車IDコードが「115」であるから、その第2台車4はIDコード「115」の台車であることを特定する。
同様にして、AGV3からは、第3台車4のIDを特定するための通信データFを先頭台車4に送信する。その通信電文は先頭台車4及び第2台車4によって台車IDコードの付加処理が順次なされて第3台車4に届く(通信データG,H)。これにより、第3台車4から返信データC’が第2台車4及び先頭台車4を介してAGV3に送信され、AGV3では、その返信電文に基いて第3台車4がIDコード「107」の台車であることを特定する。また、AGV3は、第4台車のIDを特定するための通信データJを先頭台車4に送信するが、本例では第4台車は連結されていないため、この通信データJに対する返信は得られない。
図12は台車連結構成検出に関するAGV3のPLCでの制御の流れを示す。スタート後のステップG1において、送信先IDを(000)とし、コマンドコード「CON」、台車接続番号コード(図12では一例として「002」としている。)及び終わりコード「END」よりなる電文を作成して先頭台車4に送信する。続くステップG2で電文(返信データ)を受信したか否かを判定し、電文を受信したときはステップG3に進んで、返信電文中の台車接続番号及び「END」直前の台車IDコードに基いて、接続台車の連結構成を判定する(ステップG4)。
図13は台車連結構成検出に関する台車4のPLCでの制御の流れを示す。ステップH1〜H8は図5のB1〜B8と同じであり、その説明は省略する。ステップH9では、先行車から受信した電文に基いて先行台車の連結構成を解析する。続くステップH10では自車が最後尾台車か否かを判定し、最後尾台車であるときはステップH7に進んで、ステップH8において自局(自車)IDコードを付加した電文を先行車へ転送し、最後尾台車でないときはステップH11に進んで、ステップH8において自局(自車)IDコードを付加した電文を後続台車4へ転送する。
続くステップH12では後続台車4に転送した電文中の台車IDコード数をカウントする。続くステップH13ではそのカウントしたIDコード数と台車接続番号と一致するか否かを判定し、一致するときはステップH14でその電文をAGV宛にして先行車に送信する。
ステップH3の他局転送処理及びステップH6,9の台車構成解析は図6,7と同じであり、その説明は省略する。また、ステップH10の最後尾台車の判定は実施形態1と同様にして行なうことができる。
以上のように、本実施形態によれば、AGV3で台車接続番号を指定して台車4側に台車連結構成を問い合わせる手法を採用したから、台車接続番号に対応する台車からの返信があるか否かによって台車接続台数を特定することができ、また、返信電文中に台車接続番号があるから、各接続位置の台車IDを特定する上で有利になる。また、各台車4も、自車に先行する台車の連結構成及び後続する台車の連結構成を知ることができるから、AGV3からの指令に基づいて台車間で通信データの処理を行なうことができる。
(実施形態3)
図14は実施形態3の台車連結構成検出に係る構成を示すものである。AGV3からの台車連結構成問い合わせの電文に対して、各台車4が自車の台車IDコードを付加し全ての台車4を一巡するように転送して、AGVに返信する点に特徴がある。
AGV3の通信データ処理部は、実施形態1と同じく台車連結構成の検出コード「CON」及び終わりコード「END」からなる通信電文を一斉送信の形で台車4に送信するものである。
各台車4の通信データ処理部は、先行車から上記「CON」コードが付加された通信電文を受信すると、その通信電文の終わりコード「END」の直前に自車の台車IDコードを付加した通信電文を作成し、後続台車4があるときは該通信電文を後続台車4に転送する一方、後続台車4がないとき、すなわち、自車が最後尾台車であるときは、その通信電文を先行車に送信する。また、この通信データ処理部は、後続台車4から電文を受信したときはこれを先行車に転送する処理を行なう。
AGV3及び各台車4のデータ解析部は、最後尾台車4が送信する電文中の台車IDコード数及び位置に基いて台車連結構成を解析する。最後尾台車の検出は実施形態1と同様にして行なわれる。
次に具体例に基いて台車連結構成の検出を説明すると、図14の下側に示すように、AGV3が先頭台車4に送信する通信データAの構成は実施形態1と同じである。先頭台車4は通信データAを受信すると、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「102」を付加し、それを第2台車4に転送する(通信データB)。同様に第2台車4は、通信データBを受信すると、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「115」を付加し、それを第3台車4に転送する(通信データC)。
そうして、最後尾の第3台車4は、通信データCを受信すると、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「107」を付加し、それを第2台車4に転送する(通信データD)。第2台車4は通信データDを受信すると、これを先頭台車4に転送し(通信データE)、先頭台車4は通信データEを受信すると、これをAGV3に転送する(通信データF)。
AGV3は、通信データFの通信電文に順番に並んだ台車IDコードに基いて台車連結構成を解析する。各台車4は、先行車からの通信データの通信電文に順番に並んだ台車IDコードに基いて前側の台車連結構成を解析し、後続台車4からの通信データの通信電文に順番に並んだ台車IDコードに基いて台車連結構成を解析する。また、通信データD,E,Fの通信電文は同じであるから、AGV3及び各台車4は、同じ通信電文に基いて台車連結構成を解析することができる。
上記台車連結構成検出に関するAGV3のPLCでの制御の流れは、実施形態1と同じ(図4参照)であり、その説明は省略する。
台車連結構成検出に関する台車4のPLCでの制御の流れは図15に示されている。ステップJ1〜J8は実施形態1の図5のB1〜B8と同じであり、その説明は省略する。ステップJ9では、先行車から受信した電文に基いて先行台車の連結構成を解析する。続くステップJ10では自車が最後尾台車か否かを判定し、最後尾台車であるときはステップJ7に進んで、ステップJ8において自局(自車)IDコードを付加した電文を先行車へ転送し、最後尾台車でないときはステップJ11に進んで、ステップJ8において自局(自車)IDコードを付加した電文を後続台車4へ転送する。
ステップJ3の他局転送処理及びステップJ6,J9の台車構成解析は図6,7と同じであり、その説明は省略する。また、ステップJ10の最後尾台車の判定は実施形態1と同様にして行なうことができる。
以上のように、本実施形態によれば、AGV3からの台車連結構成問い合わせの電文に対して、各台車4が自車の台車IDコードを付加し全ての台車4を一巡するように転送して、AGVに返信するようにしたから、通信データの渋滞を招くことなく、速やかに台車連結構成を検出することができる。また、各台車4も、自車に先行する台車の連結構成及び後続する台車の連結構成を知ることができるから、AGV3からの指令に基づいて台車間で通信データの処理を行なうことができる。
(実施形態4)
図16に示すように、本実施形態は最後尾台車を判断する別の手法に関するものであり、実施形態1とは違って、先行車からの最後尾台車の問い合わせに対して各台車4が自車の台車IDコードによって送信元を明確にして先行車に返信する点に特徴がある。
すなわち、AGV3の通信データ処理部は、実施形態1と同じく、コマンドコードを最後尾台車検出コード「JIT」とする電文を一斉送信コードID(000)によって先頭台車4に送信する。台車4の通信データ処理部は、先行車から「JIT」コードを有する通信電文を受信したとき、これを後続台車4に転送する一方、その通信電文を先行車に対して送信元を明記して返信する。AGV3及び台車4のデータ解析部は、「JIT」コードを有する通信電文を後続台車4に送信したとき、所定時間内に返信があるか否かによって、後続台車4の存否を確認し、後続台車4から返信があったときはその送信元IDによって、その後続台車4の台車IDを特定する。
図16は具体例を示すものであり、AGV3から先頭台車4に送信される通信データAは実施形態1と同じである(図8参照)。先頭台車4は通信データAを受信したとき、これを第2台車4に転送する一方(通信データB)、AGV3に対して送信元を特定して通信電文「JIT」を送信する(返信データA’)。第2台車4は、通信データBを受信すると、これを第3台車4に転送する一方(通信データC)、その通信電文を先頭台車4に対し送信元を特定して送信する(返信データB’)。同様に、第3台車4は、通信データCを受信すると、これを後続台車に転送する一方(通信データD)、その通信電文を第2台車4に対し送信元を特定して送信する(返信データC’)。
AGV3のデータ解析部は、送信元ID(102)の返信データA’を受信するから、接続台車ありと判定し、その台車(先頭台車)はID「102」の台車であると解析する。先頭台車4のデータ解析部は、送信元ID(115)の返信データB’を受信するから、後続する第2台車ありと判定し、それはID「115」の台車であると解析する。第2台車4のデータ解析部は、送信元ID(107)の返信データC’を受信するから、後続する第3台車ありと判定し、それはID「107」の台車であると解析する。
一方、第3台車4は返信データを得ることができない。従って、第3台車4のデータ解析部は所定時間内に後続台車からの返信がないことを確認すると、自車が最後尾台車であると判定する。
従って、本実施形態では、通信データの渋滞を招くことなく、台車側で最後尾台車を判断することができ、且つAGV3及び各台車4は自車の後続台車のIDを特定することができる。
(実施形態5)
図17に示すように、本実施形態も最後尾台車を判断する別の手法に関するものであり、実施形態1とは違って、台車接続番号を特定して最後尾台車の問い合わせを台車側に行ない、AGV3側で最後尾台車を判断する点に特徴がある。
すなわち、AGV3の通信データ処理部は、通信データAを作成して先頭台車4に送信する。本実施形態では、台車接続番号を特定して最後尾台車の問い合わせを行なうべく、通信データAは通信電文に最後尾台検出コード「JIT」、台車接続番号コード及び終わりコード「END」が与えられて一斉送信の形で送信される。また、台車接続番号を特定した最初の問い合わせに対して該当する台車接続番号の台車から返信が所定時間内にあったときは、返信がこなくなるまで、その台車接続番号を1つずつ加算して当該問い合わせを繰り返して行なう。一方、台車接続番号を特定した最初の問い合わせに対して該当する台車接続番号の台車から返信が所定時間内になかったときは、返信が得られるまで、その台車接続番号を1つずつ減算して当該問い合わせを繰り返して行なう。
各台車4の通信データ処理部は、先行車から上記「JIT」コードが付加された通信電文を受信すると、その通信電文の「END」コードの直前に自車のIDコードを付加して後続台車4に転送する。また、その通信電文中の台車ID個数と台車接続番号とが一致するときは、返信電文「OK」を作成し、自車を送信元とし送信先をAGV3として先行車に送信する。また、各台車4の通信データ処理部は、後続台車4から返信電文を受信したときはこれを先行車に転送する処理を行なう。
AGV3のデータ解析部は、台車接続番号を1つずつ加算して上記最後尾台車の問い合わせを繰り返したときは、返信が得られた最後の問い合わせ用通信データの台車接続番号に基いて台車4の連結台数を特定し、これに対して返信データの送信元IDより最後尾台車のIDを特定する。また、台車接続番号を1つずつ減算して上記最後尾台車の問い合わせを繰り返したときは、始めて返信があったとき問い合わせ用通信データの台車接続番号に基いて台車4の連結台数を特定し、その返信データの送信元IDより最後尾台車のIDを特定する。
図17は具体例を示すものであり、本例は台車接続番号を「001」から加算していくケースである。図17の下側に示すように、AGV3は「JIT」コード及び台車接続番号コード「001」及び「END」コードよりなる通信電文を作成して先頭台車4に送信する(通信データA)。先頭台車4は、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「102」を付加して第2台車4に転送する(通信データB)。また、その通信電文では台車接続番号「001」と台車IDコード数とが一致するから、先頭台車4は、「OK」コードよりなる通信電文を作成し、送信元を自車ID(102)とし送信先をAGV3のID(001)としてAGV3に送信する(返信データA’)。
AGV3は、上記返信データA’の受信を確認すると、今度は台車接続番号コードを「002」として「JIT」及び「END」コードを含む電文を作成し、先頭台車4に送信する(通信データC)。先頭台車4は、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「102」を付加して第2台車4に転送する(通信データD)。第2台車4は、その通信電文の「END」の直前に自車IDコード「115」を付加して第3台車4に転送する(通信データE)。また、その通信電文では台車接続番号「002」と台車IDコード数とが一致するから、第2台車4は、「OK」コードよりなる通信電文を作成し、送信元を自車ID(115)とし送信先をAGV3のID(001)として先頭台車4を介してAGV3に送信する(返信データB’)。
以上のようにして、AGV3は返信データが得られなくなるまで、台車接続番号を1つずつ加算した通信データF,Jを順次先頭台車4に送信していく。通信データFに対しては、第3台車4からの返信データC’がAGV3に届く。しかし、通信データJに関しては、通信データK,Lとして台車間で転送されていくものの、第3台車4から送信される通信データMに関しては第4台車が存在しないため、AGV3には所定時間が経過しても返信データD’が届かない。
そこで、AGV3は、返信データD’が届かないことをもって、最後の返信データC’とこれに対応する最後の通信データFとに基いて最後尾台車を判定する。すなわち、通信データFの台車接続番号は「003」であるから、AGV3には3台の台車が連結されていると判定し、返信データC’の返信元IDは(107)であるから、最後尾台車はIDコード(107)の台車であると判定する。
図18及び図19は最後尾台車検出に係るAGV3のPLCでの制御の流れを示す。スタート後のステップK1で送信先IDを(000)とし、コマンドコード「JIT」、台車接続番号コード(図12では一例として「002」としている。)及び終わりコード「END」よりなる電文を作成して先頭台車4に送信する。続くステップK2で初回送信FLAG=1とし、続くステップK3で接続判定タイマを起動する。
続くステップK4,K5で返信コード「OK」を接続判定時間内に受信したか否かを判定する。受信したときは図19のステップK6に進み、初回送信FLAGが「1」か否かを判定する。「1」であれば、ステップK7に進んで初回送信FLAG=0とし、初回返信コード受信FLAG=1とし、続くステップK9で初回返信コード受信FLAGが「0」か否かを判定する。この場合は「1」であるので、ステップK10に進んで台車接続番号を1つ加算して先と同様の電文を先頭台車4に送信し、ステップK3に戻る。すなわち、初回の最後尾問い合わせで返信が得られたため、さらに、最後尾台車の存在確認のために、台車接続番号を1つ加算して再度問い合わせるものである。
台車接続番号を加算した場合において、接続判定時間内に返信コード「OK」が届かないときはステップK4,K5を経てステップK11に進む。この場合、初回送信FLAGは「0」になっているから、ステップK11の判定はNOになってステップK12に進む。また、初回返信コード受信FLAGは「1」であるから、ステップK12の判定はYESになってステップK13に進み、台車接続番号加算前の問い合わせ用通信データとそれに対する返信データとに基いて台車接続構成を解析し、最後尾台車を特定する(ステップK14)。
一方、ステップK2で初回送信FLAG=1をした状態でステップK3,K4,K5と進み、返信コード「OK」の返信が接続判定時間内に届かなかったときは、ステップK11に進む。この場合、初回送信FLAG=1であるから、ステップK11の判定はYESとなる。よって、ステップK15に進んで初回送信FLAG=0とし、続くステップK16で初回返信コード受信FLAG=0とする。従って、続くステップK12の判定はNOとなるから、ステップK17に進んで台車接続番号を1つ減算して先と同様の電文を先頭台車4に送信し、ステップK3に戻る。すなわち、初回の最後尾問い合わせで返信が届かなかったため、さらに、最後尾台車の存在確認のために、台車接続番号を1つ減算して再度問い合わせるものである。
その結果、接続判定時間内に返信が届いたときはステップK4からステップK6に進む。この場合、初回送信FLAG=0であるから、ステップK6の判定はNOとなってステップK9に進む。初回返信コード受信FLAG=0であるから、ステップK9の判定はYESとなってステップK18に進み、今回の問い合わせ用通信データとそれに対する返信データとに基いて台車接続構成を解析し、最後尾台車を特定する(ステップK19)。
本実施形態における台車側PLCでの制御の流れは、実施形態2における台車連結構成検出に関する台車側PLCでの制御の流れ(図13参照)と実質的には同じである。すなわち、図13の「CON」を「JIT」に置き換えたものになるので、その説明は省略する。
以上のように、本実施形態によれば、AGV3において最後尾台車を特定することができ、また、各台車3は「END」コードの前に台車IDコードが順次付加された通信データを入手できるため、自車より前方の台車連結構成を解析することもできる。
(実施形態6)
本実施形態は、台車側で最後尾台車を判断し該最後尾台車の後続台車に対する送信ルートと受信ルートとをバイパス接続する手法に関する。
AGV3の通信データ処理部は、最後尾台車検出コード「JIT」及びバイパス接続コマンドコード「PAS」よりなる電文を一斉送信の形態で先頭台車4に送信する。
各台車4の通信データ処理部は、先行車から上記「JIT」コードが付加された通信電文を受信すると、その通信電文を後続台車4に転送する一方、先行車に対して返信コード「OK」の電文を返信する。また、各台車4のデータ解析部は、接続判定時間内に後続台車からの返信が届かないとき、自車が最後尾台車であると判定する。そして、各台車4の通信データ処理部は、自車が最後尾台車であると判定したときは、先行車からの通信電文を先行車に戻すべく、後続台車に対する送信ルートと受信ルートとをバイパス接続し、バイパス接続完了の電文を先行車に送信し、その電文を順次自車の先行車に転送する処理を行なう。
図20は具体例を示すものであり、AGV3から「JIT」及び「PAS」からなる電文が送信先をID(000)として先頭台車4に送信されると(通信データA)、先頭台車4は、その通信電文を第2台車4に転送する一方(通信データB)、返信コード「OK」の電文を作成してAGV3に送信する(返信データA’)。第2台車4は、通信データBを受信すると、これを第3台車4に転送する一方(通信データC)、返信コード「OK」の電文を作成して先頭台車4に送信する(返信データB’)。同様に、第3台車4は、通信データCを受信すると、これを後続台車に転送する一方(通信データD)、返信コード「OK」の電文を作成して第2台車4に送信する(返信データC’)。
また、第3台車4は接続判定時間内に後続台車からの返信が届かないとき、自車が最後尾台車であると判断し、図21に示すように、第2台車4からの受信電文に「OK」コードを付加し、送信元を自車ID(107)とし送信先をAGVのID(001)として第2台車4に送信する(返信データA)。第2台車4は当該送信データを先頭台車4に転送し(返信データB)、先頭台車4はこれをAGV3に転送する(返信データC)。
図22は本実施形態に係るAGV3のPLCの処理を示す。すなわち、スタート後のステップL1で送信先IDを(000)とし、コマンドコード「JIT」及び「PAS」よりなる電文を作成して先頭台車4に送信する。続くステップL2で返信コード「OK」の受信を判定すると、終了となる。
図23は本実施形態に係る台車4のPLCの処理を示す。すなわち、ステップM1〜M10は実施形態1に係る図10のステップF1〜F10と同じであり、その説明は省略する。ステップM10で自車が最後尾台車であると判定すると、続くステップM11で送信ルートと受信ルートをバイパス接続し、続くステップM12で先行車からの受信電文に返信コード「OK」を付加した電文をAGV宛として先行車に返信する。
従って、本実施形態によれば、通信データの渋滞を招くことなく、最後尾台車を台車側で判断してバイパス接続することができ、しかも、AGV3及び他の台車4も最後尾台車情報及びバイパス接続情報を入手することができる。
(実施形態7)
本実施形態はAGV3が各台車4に部品搭載状態を問い合わせるケースである。
すなわち、AGV3の通信データ処理部は、部品搭載状態検出コード「RES」及び「END」コードよりなる電文を作成し、台車4に送信する。部品搭載状態検出コード「RES」は、台車4の通信データ処理部に、実台車か空台車かを問い合わせるコードである。
各台車4の通信データ処理部は、先行車から上記「RES」コードの通信電文を受信すると、その通信電文を後続台車4に転送する一方、搭載状態スイッチ45によるON(実台車)・OFF(空台車)情報に基いて、実台車であることを示す物品搭載コード「ON」又は空台車であることを示す物品搭載コード「OFF」を「END」コードの前に付加した電文を作成し、送信元を自局とし送信先をAGVとする返信データを先行車に送信する。
AGV3のデータ解析部は、返信データの「ON」「OFF」コードに基いて当該台車が実台車か空台車かを判定する。
以下、図24に示す具体例に基いて本実施形態を説明する。先頭台車4及び第3台車4は実台車であり、第2台車4は空台車であるとする。
AGV3から「RES」及び「END」からなる電文が送信先をID(000)として先頭台車4に送信されると(通信データA)、先頭台車4は、その通信電文を第2台車4に転送する一方(通信データB)、その通信電文の「END」の直前に搭載状態スイッチ45の状態に基いて物品搭載コード「ON」を付加し、それをAGV3宛で返信する(返信データD)。
第2台車4は、通信データBを受信すると、その通信電文を第3台車4に転送する一方(通信データC)、その通信電文の「END」の直前に搭載状態スイッチ45の状態に基いて物品搭載コード「OFF」を付加し、それをAGV3宛にして先頭台車4に送信する(返信データE)。また、第3台車4は、通信データCを受信すると、その通信電文の「END」の直前に搭載状態スイッチ45の状態に基いて物品搭載コード「ON」を付加し、それをAGV3宛にして第2台車4に送信する(返信データF)。また、各台車4は後続台車4からの返信データを先行車に転送する。
本実施形態に係るAGV3及び台車4各々のPLCでの制御の流れは、実施形態1と実質的に同じである。すなわち、図4及び図5のコマンドが「RES」になり、自局IDが「ON」、「OFF」の物品搭載コードになる。
従って、AGV3は、返信データに含まれる物品搭載コードを解析することにより、各台車4の物品搭載状態を把握し、最適な運行制御を行なうことができる。
本発明の実施形態に係る車両組立工場の無人搬送ライン構成を示す図である。 同実施形態に係るAGV3の制御手段の構成を示すブロック図図である。 実施形態1の台車連結構成検出に係るAGV・台車間の通信形態を示す図である。 同形態に係るAGV側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 同形態に係る台車側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 同形態に係る他局転送処理のフロー図である。 同形態に係る台車構成解析処理のフロー図である。 実施形態の最後尾台車検出に係るAGV・台車間の通信形態を示す図である。 同形態に係るAGV側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 同形態に係る台車側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 実施形態2に係るAGV・台車間の通信形態を示す図である。 同形態に係るAGV側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 同形態に係る台車側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 実施形態3に係るAGV・台車間の通信形態を示す図である。 同形態に係る台車側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 実施形態4に係るAGV・台車間の通信形態を示す図である。 実施形態5に係るAGV・台車間の通信形態を示す図である。 同形態に係るAGV側PLCでの制御の流れの前半部を示すフロー図である。 同形態に係るAGV側PLCでの制御の流れの後半部を示すフロー図である。 実施形態6に係るAGV・台車間の通信形態の一部を示す図である。 同形態に係るAGV・台車間の通信形態の残部を示す図である。 同形態に係るAGV側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 同形態に係る台車側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。 実施形態7に係るAGV・台車間の通信形態を示す同形態に係る台車側PLCでの制御の流れを示すフロー図である。
符号の説明
1 車両組立エリア
2 部品庫エリア
3 AGV(無人搬送車)
4 台車
7 ワーク(車体)
16 部品棚
45 物品搭載状態スイッチ

Claims (2)

  1. 複数の台車を連結した状態で牽引し誘導経路に沿って搬送する無人搬送車の牽引装置であって、
    上記無人搬送車及び台車の各々に、通信データの送信及び受信を行なう通信機が設けられていて、
    上記無人搬送車は、どのような台車をどのような順序で連結して牽引しているかという台車連結構成を検出するコードを含む通信データを先頭台車に送信する通信データ処理部を備え、
    各台車は、上記無人搬送車を含む先行車から上記連結構成検出コードを含む通信データを受信したとき、該通信データに自車の台車識別コードを付加し、後続台車があるときは当該通信データをその後続台車に転送する一方、上記先頭台車を介して上記台車識別コードを付加した通信データを上記無人搬送車に送信する通信データ処理部を備え、
    上記無人搬送車は、上記台車識別コードが付加された通信データを解析することによって牽引している台車の連結構成を検出するデータ解析部と、検出された台車連結構成に基いて当該無人搬送車の運行を制御する運行制御部とを備えていることを特徴とする無人搬送車の牽引装置。
  2. 請求項1において、
    上記無人搬送車の通信データ処理部は、牽引している台車の物品搭載状態を検出するコードを含む通信データを上記先頭台車に送信することができるように構成され、
    各台車の通信データ処理部は、上記物品搭載検出コードを含む通信データを上記先行車から受信したときは、該通信データに自車の物品搭載状態を表す物品搭載コードを付加し、後続台車があるときは当該通信データをその後続台車に転送する一方、上記先頭台車を介して上記物品搭載コードを付加した通信データを上記無人搬送車に送信し、
    上記無人搬送車のデータ解析部は、上記物品搭載コードが付加された通信データを解析することによって牽引している台車の物品搭載状態を解析し、
    上記無人搬送車の運行制御部は、上記検出された台車の物品搭載状態に基いて当該無人搬送車の運行を制御することを特徴とする無人搬送車の牽引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016196372A (ja) * 2013-01-28 2016-11-24 アマゾン テクノロジーズ,インコーポレイテッド 接続可能な在庫ホルダーを備える在庫システム
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