JP2007127831A - レンズ付き光素子の製造方法、レンズ付き光素子、光伝送モジュール、光インターコネクション回路及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価なボールレンズを用いながら所望のビーム整形を行なうことができるレンズ付き光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のレンズ付き光素子の製造方法は、発光機能又は受光機能を有する光素子20と、前記光素子20に対向するボールレンズ30とを有するレンズ付き光素子の製造方法であって、前記光素子20上に樹脂40を塗布する工程と、前記樹脂40上に前記ボールレンズ30を配置する工程と、前記ボールレンズ30の焦点Fに前記光素子20が配置されるように前記ボールレンズ30の位置を調節した後、前記樹脂40を硬化する工程とを有することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】本発明のレンズ付き光素子の製造方法は、発光機能又は受光機能を有する光素子20と、前記光素子20に対向するボールレンズ30とを有するレンズ付き光素子の製造方法であって、前記光素子20上に樹脂40を塗布する工程と、前記樹脂40上に前記ボールレンズ30を配置する工程と、前記ボールレンズ30の焦点Fに前記光素子20が配置されるように前記ボールレンズ30の位置を調節した後、前記樹脂40を硬化する工程とを有することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、レンズ付き光素子の製造方法、レンズ付き光素子、光伝送モジュール、光インターコネクション回路及び電子機器に関するものである。
近年、データ伝送ボトルネックを解消する一つの方法として、電気配線よりも高速且つ低電力で信号を送ることのできる光配線を用いてモジュール間を接続する技術が開発されている。このような技術は光インターコネクションと呼ばれており、ボード間接続又はチップ間接続におけるデータ伝送効率を飛躍的に高める技術として注目されている。
光信号を用いてデータ伝送するには、光信号の出力及び入力が可能な発光素子及び受光素子と、これら発光素子及び受光素子を接続する光配線とが必要となる。光配線は、発光素子及び受光素子を備えたモジュール(光伝送モジュール)に接続され、該モジュールとの間で光信号のやり取りを行なう。ここで、光配線としては、光ファイバーを利用したものや、電子基板上に形成した光導波路を利用したもの等が知られている。
このような光伝送モジュールにおいては、光信号の伝送効率を高めるために、光配線と発光素子又は受光素子との間にビーム整形用のレンズとして、ボールレンズと呼ばれる球状のレンズを設置したものが知られている(例えば、特許文献1〜3を参照)。
特開平7−120643号公報
特開2002−261375号公報
特開平6−29577号公報
ボールレンズを用いた光伝送モジュールでは、光素子とボールレンズとの相対的な位置関係、すなわち光素子とボールレンズの焦点との位置ずれにより、光信号の伝送効率が著しく低下する場合がある。このため、特許文献1では、ボールレンズを円筒状のホルダに固定し、これを光素子に対して正確に位置決めした状態でパッケージ上に固定している。しかしながら、この方法では、ボールレンズの平面方向(パッケージの面内方向)の位置は調節できるものの、高さ方向の位置は調節できないため、焦点距離公差の大きなボールレンズを用いると、所望のビーム整形が行なえない場合がある。
一方、特許文献2では、光素子を固定するシリコン製の基台に貫通孔を形成し、その貫通孔にボールレンズを嵌め込むことでボールレンズの位置を固定している。しかしながら、この方法では、ボールレンズの高さ方向の位置が貫通孔のサイズ等によって一義的に決まってしまうため、焦点距離公差の大きなボールレンズを用いると、所望のビーム整形が行なえない場合がある。また、シリコン製の基台を用いるので、コストが高くなるという問題もある。
また、特許文献3では、光素子の表面に接着剤を塗布し、発光素子の中心にボールレンズを配置した後、接着剤を硬化させてボールレンズの位置を固定している。しかし、この方法では、ボールレンズを光素子の面上に直接固定するため、やはり焦点距離公差の大きなボールレンズを用いると、所望のビーム整形が行なえなくなる場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、安価なボールレンズを用いながら所望のビーム整形を行なうことができるレンズ付き光素子及びその製造方法を提供することを目的とする。また、このようなレンズ付き光素子を備えることによりデータ伝送効率を向上した光インターコネクション回路及び電子機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ付き光素子の製造方法は、発光機能又は受光機能を有する光素子と、前記光素子に対向するボールレンズとを有するレンズ付き光素子の製造方法であって、前記光素子上に樹脂を塗布する工程と、前記樹脂上に前記ボールレンズを配置する工程と、前記ボールレンズの焦点に前記光素子が配置されるように前記ボールレンズの位置を調節した後、前記樹脂を硬化する工程とを有することを特徴とする。
この方法によれば、ボールレンズの位置を3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方法)で調節してから樹脂で固定するので、ボールレンズに大きな焦点距離公差があっても、確実に光素子をボールレンズの焦点に配置することができる。
この方法によれば、ボールレンズの位置を3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方法)で調節してから樹脂で固定するので、ボールレンズに大きな焦点距離公差があっても、確実に光素子をボールレンズの焦点に配置することができる。
本発明においては、前記ボールレンズを保持する手段として、前記ボールレンズを吸引する吸引孔と、前記吸引孔内に設けられた撮像素子とを有するコレットを用い、前記撮像素子によって前記ボールレンズ側から前記光素子を観察し、前記撮像素子上に前記光素子が結像されるように前記ボールレンズの位置を調節するものとすることができる。
この方法によれば、確実に光素子をボールレンズの焦点に配置することができる。
この方法によれば、確実に光素子をボールレンズの焦点に配置することができる。
本発明においては、前記ボールレンズの位置を調節した後、前記ボールレンズの焦点方向の位置を、前記樹脂を硬化した際の体積収縮又は屈折率変化によって生じる焦点位置の変化分だけずらしてから、前記樹脂を硬化するものとすることができる。
この方法によれば、より確実に光素子をボールレンズの焦点に配置することができる。
この方法によれば、より確実に光素子をボールレンズの焦点に配置することができる。
本発明においては、前記光素子の周囲に筒状のキャップを設け、前記キャップ内に前記樹脂を塗布するものとすることができる。
この方法によれば、樹脂がキャップの外側に流れ出さないので、少ない量の樹脂で確実に光素子とボールレンズとの間隔を保持することができる。
この方法によれば、樹脂がキャップの外側に流れ出さないので、少ない量の樹脂で確実に光素子とボールレンズとの間隔を保持することができる。
本発明のレンズ付き光素子は、前述した本発明のレンズ付き光素子の製造方法により製造されたことを特徴とする。
この構成によれば、安価なボールレンズを用いながら所望のビーム整形を行なうことのできるレンズ付き光素子を提供することができる。
この構成によれば、安価なボールレンズを用いながら所望のビーム整形を行なうことのできるレンズ付き光素子を提供することができる。
本発明の光伝送モジュール、光インターコネクション回路及び電子機器は、前述した本発明のレンズ付き光素子を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、データ伝送効率の高いデータ伝送モジュール、光インターコネクション回路及び電子機器を提供することができる。
この構成によれば、データ伝送効率の高いデータ伝送モジュール、光インターコネクション回路及び電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせている。
なお、以下の各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせている。
[第1の実施の形態]
[レンズ付き光素子]
図1は、本発明の第1実施形態に係るレンズ付き光素子を示す概略構成図である。
このレンズ付き光素子1は、光伝送モジュールの発光素子又は受光素子として好適に利用可能なものである。なお、図1(a)はレンズ付き光素子1の要部を示す部分斜視図であり、図1(b)はその要部を示す部分断面図である。
[レンズ付き光素子]
図1は、本発明の第1実施形態に係るレンズ付き光素子を示す概略構成図である。
このレンズ付き光素子1は、光伝送モジュールの発光素子又は受光素子として好適に利用可能なものである。なお、図1(a)はレンズ付き光素子1の要部を示す部分斜視図であり、図1(b)はその要部を示す部分断面図である。
図1に示すように、レンズ付き光素子1は、パッケージ10上に固定された光素子20と、該光素子20上に設けられたボールレンズ30とを備えている。
光素子20は、発光機能又は受光機能を有する素子である。本実施形態の場合、光素子20は、光信号Lを送信可能な光素子(発光素子)であるが、光信号Lを受信可能な光素子(受光素子)であってもよい。発光素子としては面発光レーザ、受光素子としてはフォトダイオード等が好適に用いられる。パッケージ10には、該パッケージ10を貫通する図示略のリード線が設けられており、このリード線に光素子20が電気的に接続されている。
光素子20は、発光機能又は受光機能を有する素子である。本実施形態の場合、光素子20は、光信号Lを送信可能な光素子(発光素子)であるが、光信号Lを受信可能な光素子(受光素子)であってもよい。発光素子としては面発光レーザ、受光素子としてはフォトダイオード等が好適に用いられる。パッケージ10には、該パッケージ10を貫通する図示略のリード線が設けられており、このリード線に光素子20が電気的に接続されている。
ボールレンズ30は、光素子20から射出された光を所望のビームに整形するための球状のレンズである。本実施形態の場合、ボールレンズ30は、光素子20から射出された光Lを平行光(コリメート光)に変換するコリメートレンズであるが、所定の焦点位置に光を集光する集光レンズとしてもよい。ボールレンズ30と光素子20との間には樹脂40が介在されており、この樹脂40によってボールレンズ30が光素子20の光軸C上に固定されている。光素子20の動作部分21(発光部)は、このボールレンズ30の焦点Fに配置されており、光素子20から射出された光Lは全てボールレンズ30によってコリメート光に変換されるようになっている。なお、本明細書においては、パッケージ10の面内方向をX軸方向及びY軸方向とし、パッケージ10の面に垂直な方向をZ軸方向とする。
このレンズ付き光素子1には、光配線である光ファイバ50が光学的に接続されている。光ファイバ50は、光素子20及びボールレンズ30の光軸C上に配置されている。図示を省略するが、光ファイバ50の先端部には、ボールレンズ30から入射された光Lを光ファイバ50のコア部に集光するためのコリメートレンズが設けられている。この構成のもと、光素子20から射出された光Lはボールレンズ30によってコリメート光に変換された後、光ファイバ先端に取り付けられたコリメートレンズによって光ファイバ50のコア部に集光されるようになっている。
[レンズ付き光素子の製造方法]
次に、図2を用いて、本発明のレンズ付き光素子の製造方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、光素子20をパッケージ10上に固定し、ディスペンサ60を用いて、光素子20の表面に樹脂40を塗布する。なお、樹脂40の塗布方法としては、インクジェット法、ディスペンサ法、スクリーン印刷法、マスク印刷法等の種々の方法を用いることができる。また、樹脂40としてはUV硬化樹脂を用いるが、熱硬化性樹脂を用いてもよい。
次に、図2を用いて、本発明のレンズ付き光素子の製造方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、光素子20をパッケージ10上に固定し、ディスペンサ60を用いて、光素子20の表面に樹脂40を塗布する。なお、樹脂40の塗布方法としては、インクジェット法、ディスペンサ法、スクリーン印刷法、マスク印刷法等の種々の方法を用いることができる。また、樹脂40としてはUV硬化樹脂を用いるが、熱硬化性樹脂を用いてもよい。
次に、図2(b)に示すように、ボールレンズ30をコレット70によって吸着、保持し、光素子20の光軸C上に配置する。そして、ボールレンズ30の焦点に光素子20の動作部分21が配置されるようにボールレンズ30の位置を調節した後、図2(c)に示すように、樹脂40に紫外線UVを照射して樹脂40を硬化させる。
ここで、コレット70としては、図3に示すものを用いる。
このコレット70は、中心部に吸引孔70Hを有する筒状の本体部70aと、該本体部70aの吸引孔70H内に設けられたレンズ71と、吸引孔70H内においてレンズ71の焦点位置に設けられた撮像素子72とを有している。レンズ71と撮像素子72は、本体部70a(すなわち吸引孔70H)の中心軸上に配置されており、レンズ71及びボールレンズ30を介して光素子20を撮像できるようになっている。
このコレット70は、中心部に吸引孔70Hを有する筒状の本体部70aと、該本体部70aの吸引孔70H内に設けられたレンズ71と、吸引孔70H内においてレンズ71の焦点位置に設けられた撮像素子72とを有している。レンズ71と撮像素子72は、本体部70a(すなわち吸引孔70H)の中心軸上に配置されており、レンズ71及びボールレンズ30を介して光素子20を撮像できるようになっている。
撮像素子72は、制御装置80に接続されている。制御装置80は、例えば、撮像素子72で撮像された情報を映し出すモニタ81と、該情報を解析するコンピュータ82とを含むものである。コンピュータ82は、コレット70を駆動する駆動装置73に接続されており、撮像素子72で撮像された画像情報に基づいてコレット70のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置を調節できるようになっている。
制御装置80は、図2(b)においてまず、コレット70を移動させてボールレンズ30を樹脂40に接触させる。そして、光素子20の像が撮像素子72に結像するようにコレット70のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置を調節した後、コレット70の位置を固定して樹脂40を硬化させる。この際、光素子20を発光させて、発光部21の像が撮像素子72に結像されるようにしてもよい。
この方法によれば、光素子20の発光部21は確実にボールレンズ30の焦点位置に配置されるので、光素子20から射出された光を、ボールレンズ30を透過後、全てコリメート光にビーム整形し、光ファイバに設けられたコリメートレンズによって光ファイバのコア部に確実に集光させることが可能になる。
なお、樹脂40は硬化すると体積収縮や屈折率変化を生じるため、樹脂40の硬化前後でボールレンズ30の焦点位置がずれてしまう場合がある。そこで、以下のような対策が有効である。
(1)ボールレンズ30の位置を調節した後、コレット70のZ軸方向の位置を硬化後の変化分だけずらして樹脂40を硬化する。
(2)撮像素子72とレンズ71の焦点を予め適正量だけずらしておく。
これらの対策をとることで、より確実にボールレンズ30の焦点位置に光素子20の発光部21を配置させることができる。
(1)ボールレンズ30の位置を調節した後、コレット70のZ軸方向の位置を硬化後の変化分だけずらして樹脂40を硬化する。
(2)撮像素子72とレンズ71の焦点を予め適正量だけずらしておく。
これらの対策をとることで、より確実にボールレンズ30の焦点位置に光素子20の発光部21を配置させることができる。
なお、本実施形態では光素子20を発光素子としたが、図1の構成において光素子20を受光素子に置き換えることも可能である。この場合、光素子20をボールレンズの焦点位置に配置することで、光ファイバ50からボールレンズ30に入射されたコリメート光を、受光素子である光素子20の動作部分(受光部)に集光させることができる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係るレンズ付き光素子を示す概略構成図である。図4(a)はレンズ付き光素子2の要部を示す部分斜視図であり、図4(b)はその要部を示す部分断面図である。
図4は、本発明の第2実施形態に係るレンズ付き光素子を示す概略構成図である。図4(a)はレンズ付き光素子2の要部を示す部分斜視図であり、図4(b)はその要部を示す部分断面図である。
このレンズ付き光素子2の基本的な構成は、第1実施形態のレンズ付き光素子1と同じである。異なるのは、光素子20の周囲に円筒状のキャップ90を設け、このキャップ90の内側に樹脂40を塗布した点のみである。この構成によれば、キャップ90の外側に樹脂40が流れ出さないので、少ない量の樹脂40で確実に光素子20とボールレンズ30とのギャップ(間隔)を保持することができる。
[光インターコネクション回路]
次に、上述のレンズ付き光素子を有する光伝送モジュールを用いた光インターコネクション回路について説明する。
図5は、一般的な短距離の通信に上記の光伝送モジュールを用いた例を示す模式概念図である。パーソナルコンピュータ1001から出力された電気信号は、電気ケーブル1002を通って上記実施形態の光伝送モジュール2000に伝送される。この電気信号は、光伝送モジュール2000において光信号に変換されて光ファイバー50へ出力される。この光信号は、光ファイバー50を通って通信相手の光伝送モジュール2000に伝送される。この光信号は、光伝送モジュール2000において電気信号に変換されて、インターネット、LAN、プロジェクター又は外部モニタなどの周辺機器などへ出力される。なお、これらの信号の流れと逆方向へも上記と同様にして信号を伝送することができる。
次に、上述のレンズ付き光素子を有する光伝送モジュールを用いた光インターコネクション回路について説明する。
図5は、一般的な短距離の通信に上記の光伝送モジュールを用いた例を示す模式概念図である。パーソナルコンピュータ1001から出力された電気信号は、電気ケーブル1002を通って上記実施形態の光伝送モジュール2000に伝送される。この電気信号は、光伝送モジュール2000において光信号に変換されて光ファイバー50へ出力される。この光信号は、光ファイバー50を通って通信相手の光伝送モジュール2000に伝送される。この光信号は、光伝送モジュール2000において電気信号に変換されて、インターネット、LAN、プロジェクター又は外部モニタなどの周辺機器などへ出力される。なお、これらの信号の流れと逆方向へも上記と同様にして信号を伝送することができる。
前述したように、光伝送モジュール2000に備えられた光素子と光ファイバ50との間の光路上には、ビーム整形用のレンズとして、安価なボールレンズが設けられているため、パーソナルコンピュータとインターネット、LAN又は周辺機器と間における通信を、従来よりも低コストで高速化することができる。特に、光素子の動作部分(発光部又は受光部)はボールレンズの焦点に確実に配置されているため、データ伝送効率の高い光インターコネクション回路が実現される。
[電子機器]
次に、上記光伝送モジュールを備えた電子機器について説明する。
図6は、ノート型パーソナルコンピュータの構成要素として上記実施形態の光伝送モジュールを用いた例を示す模式概念図である。ノート型パーソナルコンピュータ1001は、CPU1011とビデオコントローラ1012と一対の光伝送モジュール2000と光ファイバ50とディスプレイ1013とを有して構成されている。CPU1011から出力された画像を示す信号は、ビデオコントローラ1012に入力されて所望の画像信号に変換される。この画像信号は、ノート型パーソナルコンピュータ1001の本体側(キーボード側)に配置されている光伝送モジュール2000に入力されて光信号に変換され、光ファイバ150へ出力される。この光信号は、光ファイバ50を通って、ノート型パーソナルコンピュータ1001の蓋側(ディスプレイ側)に配置されている光伝送モジュール2000に入力されて電気信号に変換され、ディスプレイ1013へ出力される。これらにより、CPUから出力された画像を示す信号に対応する画像がディスプレイ1013に表示される。
次に、上記光伝送モジュールを備えた電子機器について説明する。
図6は、ノート型パーソナルコンピュータの構成要素として上記実施形態の光伝送モジュールを用いた例を示す模式概念図である。ノート型パーソナルコンピュータ1001は、CPU1011とビデオコントローラ1012と一対の光伝送モジュール2000と光ファイバ50とディスプレイ1013とを有して構成されている。CPU1011から出力された画像を示す信号は、ビデオコントローラ1012に入力されて所望の画像信号に変換される。この画像信号は、ノート型パーソナルコンピュータ1001の本体側(キーボード側)に配置されている光伝送モジュール2000に入力されて光信号に変換され、光ファイバ150へ出力される。この光信号は、光ファイバ50を通って、ノート型パーソナルコンピュータ1001の蓋側(ディスプレイ側)に配置されている光伝送モジュール2000に入力されて電気信号に変換され、ディスプレイ1013へ出力される。これらにより、CPUから出力された画像を示す信号に対応する画像がディスプレイ1013に表示される。
ここで、ノート型パーソナルコンピュータ1001の本体と蓋とを接続するヒンジ部1014における信号線の取り回しには、寸法的制約及び電磁波障害(EMI)の発生防止のための制約がある。しかし、本電子機器によれば、ヒンジ部1014における信号線の取り回しに光ファイバ50を用いているので、1本の通信路の伝送レートが高くなり、1本から数本の光ファイバをヒンジ部1014に通すだけでよくなる。また、光は電磁波放射しないため、電磁波障害(EMI)の発生を抑制することができる。また、光伝送モジュール2000に備えられた光素子と光ファイバ150との間の光路上には、ビーム整形用のレンズとして安価なボールレンズが設けられているため、データ伝送効率が向上し、高速なデータ処理が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1,2…レンズ付き光素子、20…光素子、30…ボールレンズ、40…樹脂、50…光ファイバ(光配線)、70…コレット、70H…吸引孔、71…撮像素子、90…キャップ、2000…光伝送モジュール、F…焦点
Claims (8)
- 発光機能又は受光機能を有する光素子と、前記光素子に対向するボールレンズとを有するレンズ付き光素子の製造方法であって、
前記光素子上に樹脂を塗布する工程と、
前記樹脂上に前記ボールレンズを配置する工程と、
前記ボールレンズの焦点に前記光素子が配置されるように前記ボールレンズの位置を調節した後、前記樹脂を硬化する工程とを有することを特徴とするレンズ付き光素子の製造方法。 - 前記ボールレンズを保持する手段として、前記ボールレンズを吸引する吸引孔と、前記吸引孔内に設けられた撮像素子とを有するコレットを用い、
前記撮像素子によって前記ボールレンズ側から前記光素子を観察し、前記撮像素子上に前記光素子が結像されるように前記ボールレンズの位置を調節することを特徴とする請求項1記載のレンズ付き光素子の製造方法。 - 前記ボールレンズの位置を調節した後、前記ボールレンズの焦点方向の位置を、前記樹脂を硬化した際の体積収縮又は屈折率変化によって生じる焦点位置の変化分だけずらしてから、前記樹脂を硬化することを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ付き光素子の製造方法。
- 前記光素子の周囲に筒状のキャップを設け、前記キャップ内に前記樹脂を塗布することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のレンズ付き光素子の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかの項に記載のレンズ付き光素子の製造方法により製造されたことを特徴とするレンズ付き光素子。
- 請求項5記載のレンズ付き光素子を備えたことを特徴とする光伝送モジュール。
- 請求項6記載の光伝送モジュールを備えたことを特徴とする光インターコネクション回路。
- 請求項6記載の光伝送モジュールを備えたことを特徴とする電子機器。
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---|---|---|---|
JP2005320458A JP2007127831A (ja) | 2005-11-04 | 2005-11-04 | レンズ付き光素子の製造方法、レンズ付き光素子、光伝送モジュール、光インターコネクション回路及び電子機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019500639A (ja) * | 2016-07-08 | 2019-01-10 | イェノプティック アドバンスト システムズ ゲーエムベーハーJenoptik Advanced Systems Gmbh | 光学ビーム整形ユニット、距離測定装置およびレーザ照明器 |
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