JP6085218B2 - 光モジュール - Google Patents

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本発明は、光モジュールに関する。
光ファイバを用いた高速光通信の分野では、電気信号と光信号とを相互に変換する部品として光トランシーバが用いられている。光トランシーバを取り扱う業界団体で取り決められたMSA(Multi Source Agreement)により、プラガブル光トランシーバの仕様(形状・寸法・ピンアサインなど)が標準化されている。これらのプラガブル光トランシーバによれば、通信機器側(ホスト側)のメイン基板上にケージが設置され、光電変換素子や回路基板を内蔵した光モジュールがケージに着脱可能に挿入される。光モジュールがケージに挿入されると、ケージ内の電気インターフェースコネクタに対して光モジュール内の回路基板が電気的・機械的に接続される。これにより、光ファイバで送受される光信号と、通信機器側のメイン基板で処理される電気信号が、光モジュール内の光電変換素子や回路基板によって相互に変換可能になる。
特許文献1には、位置決め穴(符号11)の形成された基板(符号1)に位置決めピン(符号9)を挿入して光軸を位置合わせした光モジュールが記載されている。
特開2005−17684号公報
位置決め穴に位置決めピンを挿入する際に、位置決めピンが位置決め穴のエッジに接触することによって、位置決め部材(位置決めピンや位置決め穴)が摩耗し、位置決め部材の周囲に摩耗粉が発生する。このため、光軸の位置合わせに位置決め穴及び位置決めピンを用いると、摩耗粉が光路に入り込むおそれがある。
本発明は、位置決め部材から生じる摩耗粉の光路への混入を抑制すること目的とする。
上記目的を達成するための主たる第1の発明は、位置決め穴が形成されており、光を透過可能な透明基板と、前記透明基板に搭載され、前記透明基板に向かって光を発光し若しくは前記透明基板を透過した光を受光する光電変換素子と、前記位置決め穴に挿入する位置決めピンが形成されており、光ファイバを支持し、前記光電変換素子と前記光ファイバとの間の光路を前記透明基板とともに形成する支持部材と、前記透明基板と前記支持部材との間に配置されるとともに、前記位置決め穴及び前記位置決めピンと前記光路との間に配置された防塵部とを備え、前記透明基板に前記防塵部が予め形成された状態で、前記位置決め穴に前記位置決めピンを挿入して前記透明基板に前記支持部材を取り付けることによって、前記防塵部が、前記透明基板と前記支持部材との間に配置されるとともに、前記位置決め穴及び前記位置決めピンと前記光路との間に配置されるとともに、前記防塵部は、前記透明基板のメタル層上の保護膜とともに形成された樹脂膜であることを特徴とする光モジュールである。
また、上記目的を達成するための主たる第2の発明は、位置決め穴が形成されており、光を透過可能な透明基板と、前記透明基板に搭載され、前記透明基板に向かって光を発光し若しくは前記透明基板を透過した光を受光する光電変換素子と、前記位置決め穴に挿入する位置決めピンが形成されており、光ファイバを支持し、前記光電変換素子と前記光ファイバとの間の光路を前記透明基板とともに形成する支持部材と、前記透明基板と前記支持部材との間に配置されるとともに、前記位置決め穴及び前記位置決めピンと前記光路との間に配置された防塵部とを備え、前記支持部材には、前記位置決めピンの根元の周りに凹部が形成されているとともに、前記防塵部は、前記凹部の外側を囲むように形成されていることを特徴とする光モジュールである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、位置決め部材から生じる摩耗粉の光路への混入を抑制することができる。
図1は、プラガブル光トランシーバの説明図である。 図2Aは、光モジュール1のハウジング1A内の回路基板10等を斜め上から見た斜視図である。図2Bは、回路基板10等を斜め下から見た斜視図である。 図3は、光モジュール1の概略構成図である。 図4A〜図4Cは、ガラス基板20の位置決め穴23に光路変換器40の位置決めピン43を挿入し、ガラス基板20と光路変換器40とを位置決めする様子の概略説明図である。 図5A及び図5Bは、位置決め穴23と位置決めピン43の断面図である。 図6A〜図6Cは、位置決め穴23の写真である。図6Aは、位置決めピン43の挿入前の位置決め穴の写真である。図6Bは、位置決めピン43の挿入後の位置決め穴23の写真である。図6Cは、位置決めピン43の挿入後の位置決め穴23の縁の拡大写真である。図6Dは、図6Aの2値化画像である。図6Eは、図6Bの2値化画像である。図6Fは、図6Cの2値化画像である。 図7は、摩耗粉の発生の説明図である。 図8は、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間に形成された防塵部61の概略断面図である。 図9は、ガラス基板20の下面に形成された防塵部61の説明図である。 図10A〜図10Cは、第1実施形態の変形例の説明図である。 図11A〜図11Cは、第1実施形態の別の変形例の説明図である。 図12Aは、第2実施形態の防塵部62の概略断面図である。図12Bは、ガラス基板20の下面に形成された第2実施形態の防塵部62の説明図である。 図13Aは、変形例の位置決めピン43の根元近傍の拡大図である。図13Bは、参考例の位置決めピン43の根元近傍の拡大図である。 図14A〜図14Cは、第2実施形態の別の変形例の説明図である。 図15Aは、光路変換器40の上面に形成された第3実施形態の防塵部63の説明図である。図15Bは、第3実施形態の変形例の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
位置決め穴が形成されており、光を透過可能な透明基板と、前記透明基板に搭載され、前記透明基板に向かって光を発光し若しくは前記透明基板を透過した光を受光する光電変換素子と、前記位置決め穴に挿入する位置決めピンが形成されており、光ファイバを支持し、前記光電変換素子と前記光ファイバとの間の光路を前記透明基板とともに形成する支持部材と、前記透明基板と前記支持部材との間に配置されるとともに、前記位置決め穴及び前記位置決めピンと前記光路との間に配置された防塵部とを備えることを特徴とする光モジュールが明らかとなる。
このような光モジュールによれば、位置決め部材から生じる摩耗粉の光路への混入を抑制することができる。
前記防塵部は、前記光路の周りに形成されていることが望ましい。これにより、位置決め部材(位置決め穴及び前記位置決めピン)と光路との間に防塵部を配置できる。
前記防塵部は、前記位置決め穴の周りに形成されていることが望ましい。これにより、位置決め部材(位置決め穴及び前記位置決めピン)と光路との間に防塵部を配置できる。
前記透明基板に前記防塵部が予め形成された状態で、前記位置決め穴に前記位置決めピンを挿入して前記透明基板に前記支持部材を取り付けることによって、前記防塵部が、前記透明基板と前記支持部材との間に配置されるとともに、前記位置決め穴及び前記位置決めピンと前記光路との間に配置されることが望ましい。また、前記防塵部は、前記透明基板のメタル層上の保護膜とともに形成された樹脂膜であることが望ましい。これにより、防塵部の形成工程を簡略化できる。
前記防塵部は、前記位置決めピンの周りに形成されていることが望ましい。これにより、位置決め部材(位置決め穴及び前記位置決めピン)と光路との間に防塵部を配置できる。
前記支持部材には、前記位置決めピンの根元の周りに凹部が形成されていることが望ましい。これにより、位置決めピンの製造時に位置決めピンの根元の角部が丸みを帯びてしまっても、若しくは、位置決め部材の周囲で摩耗粉が発生しても、影響を受けずに高精度な位置決めが可能になる。
前記防塵部は、前記凹部の外側を囲むように形成されていることが望ましい。これにより、位置決め部材で発生した摩耗粉が光路に到達することを抑制できる。
前記位置決めピンは、テーパ面を有することが望ましい。このような場合に摩耗粉が発生しやすいので、特に有効である。
===第1実施形態===
<全体構成>
図1は、プラガブル光トランシーバの説明図である。なお、光送信器と光受信機の両方を備えるものを光トランシーバと呼ぶことがあるが、ここでは一方のみ備えるものも光トランシーバと呼ぶ。図中のプラガブル光トランシーバは、MSA(Multi Source Agreement)で規定されたQSFPタイプ(QSFP:Quad Small Form Factor Pluggable)のものである。プラガブル光トランシーバは、光モジュール1と、ケージ2とを有する。
図中には、2種類の光モジュール1が描かれている。図に示すように、光モジュール1には、光ファイバ(コードを含む)が固定されていても良いし、着脱可能でも良い。図中の2つのケージ2のうちの一方は、ヒートシンク3が取り外されるとともに、内部が見えるように一部破断されて、描かれている。
以下の説明では、図1に示すように、前後、上下及び左右を定義する。すなわち、光モジュール1を挿入するケージ2の挿入口側を「前」とし、逆側を「後」とする。光モジュール1においては、光ファイバ(コードを含む)が延び出る側を「前」とし、逆側を「後」とする。また、ケージ2が設けられるメイン基板から見て、ケージ2が設けられる面の側を「上」とし、逆側を「下」とする。また、前後方向と上下方向と直交する方向を「左右」とする。
通信機器側(ホスト側)のメイン基板上にはケージ2が設置されている。ケージ2は、例えばデータセンター内のブレードサーバのメイン基板上に設けられる。
光モジュール1は、ケージ2に着脱可能に挿入される。光モジュール1は、ハウジング1A内に光電変換素子31や回路基板10を内蔵しており、光ファイバで送受される光信号と、通信機器側のメイン基板で処理される電気信号とを相互に変換する。
ケージ2は、光モジュール1を着脱可能に収容する。ケージ2は、光モジュール1を挿入するための挿入口を前側に備え、前後方向に長い断面矩形の箱形部材である。このケージ2は、前側を開放するように金属板を折り曲げ加工して形成される。金属板が断面矩形状に折り曲げ加工されることにより、光モジュール1を収容するための収容部がケージ2内に形成されている。ケージ2の内部の後側には、コネクタ2Aが設けられている。光モジュール1がケージ2に挿入されると、ケージ2内のコネクタ2Aに対して光モジュール1内の回路基板が電気的・機械的に接続される。これにより、光モジュール1とメイン基板との間で電気信号が伝送される。
ケージ2の上面には開口部があり、その開口部を塞ぐようにヒートシンク3が取り付けられている。ヒートシンク3は、ケージ2に挿入された光モジュール1の熱を外部に放熱するための多数の放熱フィン(放熱ピン)を備えている。
<光モジュール1の内部構成>
図2Aは、光モジュール1のハウジング1A内の回路基板10等を斜め上から見た斜視図である。図2Bは、回路基板10等を斜め下から見た斜視図である。図3は、光モジュール1の概略構成図である。
図に示すように、光モジュール1は、ハウジング1A内に、回路基板10と、ガラス基板20と、光路変換器40とを備えている。
回路基板10は、電子回路を構成する板状のプリント基板である。回路基板10の後側端部には、ケージ2内のコネクタ2A(コネクタソケット)と接続するための接続部11(カードエッジコネクタ)が形成されている。接続部11は回路基板10の上下両面に形成されており、多数の端子が左右方向に並んで形成されている。
回路基板10には、光路変換器40を収容するための収容窓12が形成されている。また、この収容窓12を囲むように、回路基板10の上面には回路基板側電極13が形成されている。回路基板10の上面には、収容窓12を塞ぐように、ガラス基板20が搭載されている。言い換えると、ガラス基板20の下側に回路基板10の収容窓12が位置しており、ガラス基板20の下面で回路基板10の収容窓12が塞がれている。ガラス基板20の下面にはガラス基板側電極22が形成されており、回路基板側電極13とガラス基板側電極22とを接続しつつ、回路基板10の収容窓12を塞ぐようにガラス基板20を回路基板10に搭載している。
収容窓12は、回路基板10に形成された貫通穴(開口)である。この収容窓12に光路変換器40の上部が挿入されている。光路変換器40の下部は収容窓12から下側に突出しており、この突出した部分から前側に光ファイバ50が延び出ている。但し、光路変換器40が回路基板10より薄い場合、光路変換器40の下部は収容窓12から下側に突出しない。この場合、反射部42が光を鈍角に反射するように構成されると、光路変換器40から光ファイバ50を引き出しやすくなる。
ガラス基板20は、光を透過可能な透明なガラス製基板である。ガラス基板20は、例えば石英ガラスやホウ珪酸ガラス等のガラス材料から構成され、ここではホウ珪酸ガラスが採用されている。ガラス基板20には、回路基板10の収容窓12の形状に沿って、複数の貫通ビア21が形成されている。
ガラス基板20の下面(発光部31を搭載する搭載面とは反対側の面)には、ガラス基板側電極22が形成されている。ガラス基板側電極22は、貫通ビア21の外側に形成されている。また、ガラス基板側電極22は、回路基板10の収容窓12の外側に沿うように、形成されている。ガラス基板側電極22は、回路基板10の上面の回路基板側電極13と電気的に接続されることになる。貫通ビア21は、ガラス基板側電極22と発光部31及び駆動素子32との間の配線に用いられている。
ガラス基板20の下面には、光路変換器40を位置決めするための2つの位置決め穴23が形成されている。この位置決め穴23は、ガラス基板20を貫通しておらず、非貫通穴となるように形成されている。位置決め穴23を非貫通穴にすることによって、位置決め穴23の上側に部品(例えば駆動素子32)を搭載したり、その部品への配線を配置したりすることが可能になり、ガラス基板20の上面における部品搭載や配線の自由度が高くなる。
ガラス基板20の上面には、発光部31が実装されている。また、発光部31を駆動するための駆動素子32も、ガラス基板20の上面(発光部31の搭載面)に実装されている。発光部31と駆動素子32は、貫通ビア21の内側に配置されている。言い換えると、発光部31と駆動素子32は、回路基板10の収容窓12の上側に位置するように、ガラス基板20の上面に実装されている。
発光部31は、光信号と電気信号とを変換する光電変換素子である。ここでは、発光部31として、基板に垂直な光を出射するVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:垂直共振器面発光レーザ)が採用されている。なお、光電変換素子として、光信号を電気信号に変換する受光部がガラス基板20に実装されても良い。また、発光部と受光部の両方がガラス基板20に実装されても良い。
発光部31の発光部側電極31Aと発光面31Bは、下面(ガラス基板20の側の面)に形成されている。発光部31は、ガラス基板20にフリップチップ実装されており、ガラス基板20に向かって光を照射する。発光部31の発光部側電極31Aと発光面31Bが同じ側(ガラス基板20の側となる下面)に位置しているため、発光部31をガラス基板20にフリップチップ実装すれば、発光面31Bがガラス基板20の側を向き、発光面31Bが外部に露出しないことになる。
なお、図3には発光部31の発光面31Bが1つ描かれているが、発光部31は、紙面と垂直な方向に並ぶ複数(例えば4つ)の発光面31Bを備えている。
光路変換器40は、発光部31から照射された光の光路を変換する光学部品である。また、光路変換器40は、光ファイバ50の一端を支持し、発光部31と光ファイバ50との間の光路を透明基板と共に形成する支持部材としても機能する。光路変換器40は、ガラス基板20に対して位置決めされて取り付けられる部材である。光路変換器40は、回路基板10の下側から収容窓12に挿入されている。
光路変換器40は、レンズ部41と、反射部42とを備えている。レンズ部41は、光路変換器40の上面に形成されている。反射部42は、光路変換器40の下面に形成されている。
レンズ部41は、光を集束させられるように凸レンズ状に形成された部位である。但し、レンズ部41は、光路変換器40の上面から突出しないように、上面から窪んだ凹部に形成されている。レンズ部41を光路変換器40の上面から窪ませて形成されているので、レンズ部41がガラス基板20の下面に接触してしまうことを回避している。レンズ部41は、発光部31の照射した光を集束させて反射部42に導き、光を光ファイバ50に入射させる。ガラス基板20に受光部が実装されている場合には、レンズ部41は、反射部42から反射された光を受光部に集束させることになる。レンズ部41は、ガラス基板20を挟んで発光部31の発光面31Bと対向している。
反射部42は、光を反射させるための部位である。発光部31から照射された光の光軸は上下方向(回路基板10やガラス基板20などの基板に垂直な方向)であるが、反射部42で反射された光の光軸は前後方向(回路基板10やガラス基板20などの基板に平行な方向)になる。反射部42で反射された光は、光路変換器40に取り付けられた光ファイバ50に入射する。ガラス基板20に受光部が実装されている場合には、反射部42は、光ファイバ50から出射した光を反射してレンズ部41に導き、受光部に集束させることになる。
なお、図中の反射部42は、反射光の光軸が前後方向(回路基板10やガラス基板20などの基板に平行な方向)になるように描かれている。但し、反射部42は、90度に光を反射するものに限られない。反射部42が光を鈍角(例えば100度程度)に反射するように構成されていても良い。光軸が上下方向(回路基板10やガラス基板20などの基板に垂直な方向)であった光が前後方向(回路基板10やガラス基板20などの基板に平行な方向)の成分を持つように反射されれば良い。例えば、光ファイバ50の根元が光路変換器40の比較的上部にある場合や、光路変換器40の厚さが回路基板10の厚さよりも薄い場合に、光路変換器40から光ファイバ50を引き出しやすくするため、反射部42が光を鈍角に反射するように構成すると良い。
光ファイバ50は、光路変換器40のレンズ部41及び反射部42に対して所定の位置関係になるように位置合わせされて取り付けられている。
図中の光路変換器40には、光が入射する部位だけにレンズ部41が設けられている。但し、光が出射する部位(光ファイバ50の端部と対向する部位)にもレンズ部を設け、光路変換器40が2つのレンズ部を備えても良い。そして、2つのレンズ部をコリメータレンズとすれば、光路変換器40の中で平行光を伝搬させることができる。
光路変換器40の上面には、ガラス基板20の位置決め穴23に挿入するための2つの位置決めピン43が突出して形成されている。光路変換器40の位置決めピン43がガラス基板20の位置決め穴23に嵌合することによって、光路変換器40のレンズ部41の光軸とガラス基板20に実装された発光部31の光軸との位置合わせが行われる。
光路変換器40は、樹脂により一体成形されている。つまり、光路変換器40のレンズ部41、反射部42及び位置決めピン43は、樹脂により一体的に形成されている。また、光路変換器40は、光を透過可能な樹脂により成型され、ここではポリエーテルイミド樹脂が用いられている。
なお、光路変換器40は、反射部42の面積を確保するため、また、光ファイバ50の端部を接続するための面積を確保するため、他と比べると厚い部品になっている。しかし、厚みのある光路変換器40の上部を収容窓12の中に配置させることによって、回路基板10、ガラス基板20及び光路変換器40を単に積み重ねて配置した場合(若しくは、中継基板を介してガラス基板20及び光路変換器40を回路基板10に取り付けた場合)と比べて、光モジュールの低背化が実現されている。
<コンタミネーションの問題について>
図4A〜図4Cは、ガラス基板20の位置決め穴23に光路変換器40の位置決めピン43を挿入し、ガラス基板20と光路変換器40とを位置決めする様子の概略説明図である。
回路基板10には収容窓12(窓)が形成されている。回路基板10の上面には、収容窓12を塞ぐようにガラス基板20が搭載されている。ガラス基板20には位置決め穴23が設けられており、光路変換器40には位置決めピン43が設けられている。位置決めピン43が位置決め穴23に挿入されることによって、光路変換器40がガラス基板20に対して位置決めされ、光軸が位置合わせされる(ガラス基板20に搭載された発光部31から照射される光の光軸と、光路変換器40のレンズ部41の光軸とが位置合わせされる)。
図5A及び図5Bは、位置決め穴23と位置決めピン43の断面図である。
ガラス基板20には、非貫通の位置決め穴23が形成されている。位置決め穴23を非貫通穴にすることによって、ガラス基板20の上面における部品搭載や配線の自由度が高くなる。ガラス基板20への位置決め穴23の形成方法には、低コストのサンドブラスト加工が採用されている。サンドブラスト加工によってガラス基板20に非貫通穴を形成しているため、位置決め穴23は奥の窄まった形状になる。
光路変換器40にはテーパ面43Aを有する位置決めピン43が形成されている。位置決めピン43のテーパ面43Aが位置決め穴23の開口(縁)と隙間無く接触できるので、位置決めピン43の軸方向に垂直な方向の位置決め誤差を抑制でき、光軸の位置ずれ誤差を抑制できる。
位置決め穴23の開口径と、位置決めピン43の根元の径は、ほぼ同じである。但し、位置決めピン43のテーパ面43Aを位置決め穴23の開口(縁)に接触させるため、位置決め穴23の開口径が位置決めピン43の根元の径を越えないように、それぞれの径の公差が定められている。この結果、位置決めピン43のテーパ面43Aが位置決め穴23の内面に接触したときに、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間に隙間ができる。
図6A〜図6Cは、位置決め穴23の写真である。図6Aは、位置決めピン43の挿入前の位置決め穴の写真である。図6Bは、位置決めピン43の挿入後の位置決め穴23の写真である。図6Cは、位置決めピン43の挿入後の位置決め穴23の縁の拡大写真である。図6Dは、図6Aの2値化画像である。図6Eは、図6Bの2値化画像である。図6Fは、図6Cの2値化画像である。図7は、摩耗粉の発生の説明図である。
位置決め穴23に位置決めピン43を挿入するとき、位置決め穴23の中心軸に対して位置決めピン43の中心軸がずれている(図7上図参照)。このような状態で位置決め穴23に位置決めピン43を挿入すると、位置決め穴23の縁に位置決めピン43が接触し、位置決め部材(位置決め穴23及び位置決めピン)が摩耗する。特に、テーパ面43Aを有する樹脂製の位置決めピン43をガラス基板20の位置決め穴23に挿入すると、樹脂製のテーパ面43Aがガラスのエッジ(位置決め穴23の縁)で削られて、位置決めピン43のテーパ面43Aが摩耗しやすい(図7下図参照)。この結果、位置決め部材(位置決め穴23及び位置決めピン43)の外周に摩耗粉が発生する(図6B、図6C、図6E、図6F参照)。
既に説明した通り、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間に隙間があるため(図5B参照)、位置決め部材の外周で発生した摩耗粉は、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間の隙間を移動する。そして、隙間を移動した摩耗粉が光路変換器40のレンズ部41(図3参照)の近傍に到達すると、摩耗粉が光路を遮るおそれがある。摩耗粉が光路を遮ると、光の損失が大きくなり、光モジュールの故障の原因にもなる。
そこで、本実施形態では、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間であって、位置決め部材(位置決め穴23及び位置決めピン43)と光路との間に、防塵部61を設けている(図3参照)。位置決め部材(位置決め穴23及び位置決めピン43)と光路との間に防塵部61を配置することによって、位置決め部材で発生した摩耗粉が光路に到達することを抑制している。
<防塵部61について>
図8は、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間に形成された防塵部61の概略断面図である。図9は、ガラス基板20の下面に形成された防塵部61の説明図である。なお、図9は、ガラス基板20の下面を下から見た図である。
防塵部61は、位置決め部材で生じた摩耗粉の光路への混入を抑制する部位である。第1実施形態では、ガラス基板20の下面に防塵部61が形成されている(図9参照)。ガラス基板20の下面に光路変換器40が取り付けられると、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間に防塵部61が配置される(図8参照)。なお、防塵部61は、光路変換器40の上面に接触していても良いし、接触していなくても良い。防塵部61を光路変換器40の上面に接触させれば、光路の外側を密封することが可能になる(防塵部61によりシール部材を構成することが可能である)。防塵部61が光路変換器40の上面に接触していなくても、防塵部61がガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間の隙間を狭めることによって、防塵効果(光路への摩耗粉の混入を抑制する効果)を得ることが可能である。つまり、防塵部61は、光路への摩耗粉の混入を抑制するための防壁部である。
防塵部61は、複数(ここでは4つ)の光路の外側を囲むように、ガラス基板20の下面に形成されている(図9参照)。これにより、防塵部61は、位置決め穴23と光路(ガラス基板20の下面から光が入出射する図中の点線の領域)との間に形成される。ガラス基板20の下面に光路変換器40が取り付けられると、位置決め部材(位置決め穴23と位置決めピン43)と光路との間に防塵部61が配置されることになる。
防塵部61は、ポリイミド樹脂膜で形成されている。防塵部61は、ガラス基板20や光路変換器40を構成する材料よりも、柔らかい材料であることが好ましい。また、防塵部61は、光路変換器40の上面と接触させる場合には、若干弾性変形することによって位置決め穴23と位置決めピン43との接触を阻害しないことが望ましい。
ところで、ガラス基板20の下面には、パッシベーション膜25が形成されている。パッシベーション膜25は、ガラス基板側電極22の保護のために、ガラス基板側電極22を構成するメタル層の上に形成される膜である。パッシベーション膜25はガラス基板側電極22との密着性に優れた材料であり、ガラス基板側電極22の最表面が銅又は金の場合には、例えばポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などが採用され、ここではポリイミド樹脂が採用されている。
防塵部61は、パッシベーション膜25とともに形成された樹脂膜(ここではポリイミド樹脂)である。これにより、防塵部61の形成工程を簡略化することができる。以下、防塵部61の形成工程について説明する。
まず、貫通ビア21、ガラス基板側電極22を構成するメタル層及び位置決め穴23の形成されたガラス基板20に、パッシベーション膜を形成するための感光性の樹脂層を形成する。次に、感光性の樹脂層にパターンを露光する。このとき、パッシベーション膜25が形成される領域では、メタル層の上にガラス基板側電極22を露出させる窓が形成されるように、パターンが露光される。また、防塵部61が形成される領域では、複数の光路の外側を囲む膜が形成されるように(図9参照)、パターンが露光される。パターンの露光後、ガラス基板20を現像すれば、パッシベーション膜25とともに防塵部61がガラス基板20に形成される。
なお、上記の説明では、感光性の樹脂(ポリイミド樹脂)によってパッシベーション膜25及び防塵部61が形成されているが、非感光性の樹脂層からパッシベーション膜25及び防塵部61を形成しても良い。また、パッシベーション膜ではなく、応力緩和樹脂膜で防塵部61を形成しても良い。応力緩和樹脂膜は、回路基板10との実装時にガラス基板20にかかる応力を緩和する機能を持つ樹脂膜である。応力緩和樹脂膜は、有機樹脂が望ましく、ポリイミド樹脂やシリコーン樹脂等が挙げられる。ガラス転移温度が高く、後工程での耐熱性が良好なポリイミド樹脂が好ましい。膜厚は1〜20μm程度あれば良く、5〜10μm程度が応力緩和と段差による断線防止を両立できる範囲であり、好ましい。
<第1実施形態の変形例>
図10A〜図10Cは、第1実施形態の変形例の説明図である。図10Aに示すように、防塵部61が多重(ここでは2重)に光路の外側を囲んでいても良い。また、防塵部61は、光路の外側を完全に囲んでいなくても良い。例えば、図10Bに示すように、迷路状に壁を形成することによって防塵部61を構成しても良い。また、図10Cのように、位置決め穴23と光路との間に直線状に防塵部61を形成しても良い。
図11A〜図11Cは、第1実施形態の別の変形例の説明図である。複数の光路をまとめて囲う代わりに、図11Aに示すように、個々の光路をそれぞれ防塵部61で囲んでも良い。図示は省略するが、それぞれの光路の外側を防塵部61で多重に囲んでも良い。また、図11Bに示すように、光路の領域のみ防塵部61を形成しないことによって、それぞれの光路の周りに防塵部61を形成しても良い。また、個々の光路の周りに防塵部61を形成しつつ、更にその外側をまとめて防塵部で囲んでも良い。
いずれの変形例においても、位置決め部材(位置決め穴23及び位置決めピン43)と光路との間に防塵部61が配置されるので、位置決め部材で発生した摩耗粉が光路に到達することを抑制できる。
===第2実施形態===
図12Aは、第2実施形態の防塵部62の概略断面図である。図12Bは、ガラス基板20の下面に形成された第2実施形態の防塵部62の説明図である。
前述の第1実施形態では、光路の外側を囲むように防塵部61が形成されていた。これに対し、第2実施形態では、位置決め部材(位置決め穴23)を囲むように防塵部62が形成されている。
第2実施形態においても、ガラス基板20の下面に防塵部62が形成されている(図12B参照)。ガラス基板20の下面に光路変換器40が取り付けられると、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間に防塵部62が配置される(図12A参照)。なお、防塵部62は、光路変換器40の上面に接触していても良いし、接触していなくても良い。防塵部62が光路変換器40の上面に接触していなくても、防塵部62がガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間の隙間を狭めることによって、防塵効果を得ることが可能である。
防塵部62は、位置決め穴23を囲むように、ガラス基板20の下面に形成されている。これにより、防塵部62は、位置決め穴23と光路(図12Bの点線の領域)との間に形成される。ガラス基板20の下面に光路変換器40が取り付けられると、位置決め部材(位置決め穴23と位置決めピン43)と光路との間に防塵部62が配置されることになる。
防塵部62は、第1実施形態と同様に、メタル層上の保護膜(パッシベーション膜や応力緩和樹脂膜)とともに形成された樹脂膜で良い。これにより、防塵部61の形成工程を簡略化することができる。
<第2実施形態の変形例1>
図13Aは、変形例の位置決めピン43の根元近傍の拡大図である。図13Bは、参考例の位置決めピン43の根元近傍の拡大図である。
一般的に、樹脂を成型する際に樹脂が収縮するため、樹脂成型品の表面形状は、金型の内面の形状をそのまま反映するわけではない。例えば、成型品の角部が丸みを帯びることがある。既に説明したように、光路変換器40は透明樹脂によって一体的に成形されており、位置決めピン43も光路変換器40の他の部位と一体的に成形されている。そして、図13Bに示す参考例のように、位置決めピン43の根元の角部(図中の矢印で示す部分)が丸みを帯びてしまうことがある。この丸みは、位置決めピン43の周囲に均等に形成されるわけではないため(位置決めピン43の根元の丸みは制御できないため)、この部分が位置決め穴23に接触すると、位置決め穴23や位置決めピン43の軸方向に垂直な方向の位置ずれの要因になり、ガラス基板20側の光軸(発光部31から照射される光の光軸と、光路変換器40側の光軸(レンズ部41の光軸)との位置ずれの要因になり得る。
そこで、変形例では、図13Aに示すように、位置決めピン43の根元の周りを囲むように、光路変換器40の上面に環状の凹部43Bが形成されている。更に、凹部43Bの内側の側壁面は、円錐台形状の位置決めピン43のテーパ面43Aの延長面になっている。つまり、位置決めピン43のテーパ面43Aが光路変換器40の上面よりも内側(位置決めピン43の突出する側と反対側)まで形成されている。これにより、位置決めピン43の根元の角部が丸みを帯びても、その部分は光路変換器40の上面よりも下側に位置することになる。このようにして、位置決めピン43の根元の丸みを帯びた角部が位置決め穴23に接触することを防いでいる。
加えて、位置決めピン43の根元の周りに凹部43Bを形成することによって、位置決め部材(位置決め穴23及び位置決めピン43)の外周で発生した摩耗粉が凹部43Bに入り込む。これにより、摩耗粉が位置決め部材による位置決めを阻害することを抑制できるとともに、摩耗粉がガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間の隙間に入りにくくなり、更に摩耗粉が光路に到達しにくくなる。
変形例のように位置決めピン43の根元の周りに凹部43Bを形成する場合、防塵部62は、凹部43Bの外側を囲むように配置されることが望ましい。これにより、位置決め部材で発生した摩耗粉が光路に到達することを抑制できる。
<第2実施形態の変形例2>
図14A〜図14Cは、第2実施形態の別の変形例の説明図である。図14Aに示すように、防塵部62が多重に位置決め穴の外側を囲んでいても良い。また、防塵部62は、位置決め穴23の周りを完全に囲んでいなくても良い。例えば、図14Bに示すように、迷路状に壁を形成することによって防塵部62を構成しても良い。また、図14Cに示すように、位置決め穴23と光路との間に円弧状に防塵部62を形成しても良い。
いずれの変形例においても、位置決め部材(位置決め穴23及び位置決めピン43)と光路との間に防塵部62が配置されるので、位置決め部材で発生した摩耗粉が光路に到達することを抑制できる。
===第3実施形態===
前述の実施形態では、ガラス基板20の下面に防塵部61,62が形成されていた。これに対し、第3実施形態では、光路変換器40の上面に防塵部が形成されている。
図15Aは、光路変換器40の上面に形成された第3実施形態の防塵部63の説明図である。なお、図15Aは、光路変換器40の上面を上から見た図である。
第3実施形態では、光路変換器40の上面に防塵部63が形成されている。この光路変換器40をガラス基板20の下面に取り付けると、第1実施形態の図8の防塵部61とほぼ同様に、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間に防塵部63が配置される。なお、防塵部63は、ガラス基板20の下面に接触していても良いし、接触していなくても良い。防塵部63がガラス基板20の下面に接触していなくても、防塵部63がガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間の隙間を狭めることによって、防塵効果を得ることが可能である。
防塵部63は、複数(ここでは4つ)のレンズ部41の外側を囲むように、光路変換器40の上面に形成されている。これにより、防塵部63は、位置決めピン43と光路(レンズ部41に光が入出射する図中の点線の領域)との間に形成される。光路変換器40がガラス基板20の下面に取り付けられると、位置決め部材(位置決め穴23と位置決めピン43)と光路との間に防塵部63が配置されることになる。
なお、防塵部63は、前述の図10Aの防塵部61のように、多重にレンズ部41の外側を囲んでも良い。また、防塵部63は、前述の図10Bや図10Cの防塵部61のように、レンズ部41の外側を完全に囲んでいなくても良い。また、防塵部63は、複数のレンズ部41をまとめて囲う代わりに、個々のレンズ部41をそれぞれ囲んでも良い。
図15Bは、第3実施形態の変形例の説明図である。なお、図15Bも、光路変換器40の上面を上から見た図である。
第3実施形態の変形例では、位置決め部材(位置決めピン43)を囲むように、防塵部64が光路変換器40の上面に形成されている。この光路変換器40をガラス基板20の下面に取り付けると、ガラス基板20の下面と光路変換器40の上面との間に防塵部64が配置される。
なお、防塵部64は、前述の図14Aの防塵部62のように、多重に位置決めピン43の外側を囲んでも良い。また、防塵部64は、前述の図14Bや図14Cの防塵部62のように、位置決めピン43の周りを完全に囲んでいなくても良い。
第3実施形態(及びその変形例)においても、位置決め部材(位置決め穴23及び位置決めピン43)と光路との間に防塵部63,64が配置されるので、位置決め部材で発生した摩耗粉が光路に到達することを抑制できる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる形態であっても、本発明に含まれる。
<位置決め穴と位置決めピン>
前述の位置決め穴23は、サンドブラスト加工により形成された奥の窄まった非貫通穴であったが、他の加工方法によって形成された位置決め穴でも良く、他の形状の位置決め穴でも良い。例えば、位置決め穴23がドリル加工により形成され径が一定の寸胴形状の穴であっても良い。また、位置決め穴23が貫通穴であっても良い。
前述の位置決めピン43は、テーパ面43Aを有する円錐台形状であったが、他の形状でも良い。例えば、位置決めピンは、円錐形状でも良いし、径が一定の寸胴形状でも良い。但し、既に説明したように、位置決めピンがテーパ面を有する場合に摩耗粉が発生しやすいため、防塵部を設けることが特に有効になる。
<光路変換器について>
前述の実施形態では、光路変換器(光学部品)は樹脂製であった。但し、位置決めピンを有する光学部品は、樹脂製でなくても良い。
<防塵部について>
前述の防塵部は、ガラス基板20又は光路変換器40に形成された樹脂膜で形成されていた。但し、防塵部は、このような形態に限られるものではない。例えば、ガラス基板20や光路変換器40とは別体に防塵部を構成しても良い。例えば、Oリング状に防塵部を構成し、ガラス基板20に光路変換器40を取り付けるときに、Oリング状の防塵部を位置決めピン43に挿入しつつ、位置決めピン43をガラス基板20の位置決め穴23に挿入しても良い。
<光モジュールについて>
前述の実施形態では、QSFPタイプの光モジュールを用いて説明したが、このタイプに限定されるものではない。他のタイプ(例えばCXPタイプやSFPタイプなど)の光モジュールに適用することも可能である。
1 光モジュール、1A ハウジング、
2 ケージ、2A コネクタ、3 ヒートシンク、
10 回路基板、11 接続部、
12 収容窓、13 回路基板側電極、
20 ガラス基板(透明基板)、21 貫通ビア、
22 ガラス基板側電極、23 位置決め穴、23A テーパ面、
31 発光部、31A 発光部側電極、31B 発光面、32 駆動素子、
40 光路変換器(支持部材)、41 レンズ部、42 反射部、
43 位置決めピン、43A テーパ面、43B 凹部、
50 光ファイバ、61〜64 防塵部

Claims (6)

  1. 位置決め穴が形成されており、光を透過可能な透明基板と、
    前記透明基板に搭載され、前記透明基板に向かって光を発光し若しくは前記透明基板を透過した光を受光する光電変換素子と、
    前記位置決め穴に挿入する位置決めピンが形成されており、光ファイバを支持し、前記光電変換素子と前記光ファイバとの間の光路を前記透明基板とともに形成する支持部材と、
    前記透明基板と前記支持部材との間に配置されるとともに、前記位置決め穴及び前記位置決めピンと前記光路との間に配置された防塵部と
    を備え、
    前記透明基板に前記防塵部が予め形成された状態で、前記位置決め穴に前記位置決めピンを挿入して前記透明基板に前記支持部材を取り付けることによって、前記防塵部が、前記透明基板と前記支持部材との間に配置されるとともに、前記位置決め穴及び前記位置決めピンと前記光路との間に配置されるとともに、
    前記防塵部は、前記透明基板のメタル層上の保護膜とともに形成された樹脂膜である
    ことを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1に記載の光モジュールであって、
    前記防塵部は、前記光路の周りに形成されている
    ことを特徴とする光モジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の光モジュールであって、
    前記防塵部は、前記位置決め穴の周りに形成されている
    ことを特徴とする光モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光モジュールであって、
    前記防塵部は、前記位置決めピンの周りに形成されている
    ことを特徴とする光モジュール。
  5. 位置決め穴が形成されており、光を透過可能な透明基板と、
    前記透明基板に搭載され、前記透明基板に向かって光を発光し若しくは前記透明基板を透過した光を受光する光電変換素子と、
    前記位置決め穴に挿入する位置決めピンが形成されており、光ファイバを支持し、前記光電変換素子と前記光ファイバとの間の光路を前記透明基板とともに形成する支持部材と、
    前記透明基板と前記支持部材との間に配置されるとともに、前記位置決め穴及び前記位置決めピンと前記光路との間に配置された防塵部と
    を備え、
    前記支持部材には、前記位置決めピンの根元の周りに凹部が形成されているとともに、
    前記防塵部は、前記凹部の外側を囲むように形成されている
    ことを特徴とする光モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光モジュールであって、
    前記位置決めピンは、テーパ面を有する
    ことを特徴とする光モジュール。
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