JP2007127584A - 移動局の位置検出方法、緊急通報システム及び防犯サービスシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】移動局と少なくとも一つの基地局らなる無線通信ネットワーク上において、検出精度の高い移動局の位置検出方法を得る。
【解決手段】ステップS44〜S46の処理が第1及び第2サンプリング時点において実行されることにより、距離検出ステップS44では、移動局1と基地局2との電波伝搬遅延時間34に基づき、第1及び第2サンプリング時点それぞれにおける移動局1と基地局2との距離(移動局基地局間距離)が算出される。一方、時系列変化検出ステップS46において、ステップS45で得た加速度と方位に対し時系列の変化の積分処理を行い、第1及び第2サンプリング時点間における移動距離、移動方向を検出する。そして、ステップS47で、第1及び第2サンプリング時点それぞれにおける移動局基地局間距離と、第1及び第2サンプリング時点間における移動距離、移動方向に基づき、移動局1の位置を検出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯電話等の移動局と、分散配置された複数の基地局を含む無線アクセス通信ネットワーク上における移動局の位置検出法に関するものである。また、検出した移動局の位置を利用した緊急通報システム及び防犯サービスシステムに関するものである。
移動体通信システムにおける、移動局の位置検出方法には、複数の方法がある。例えば、第三世代移動体通信の標準規格である、"3GPP"(3rd Generation Partnership Project)には、以下の3つの方法が例として記載されている。
1つめは、"Cell ID Based positioning method"と呼ばれ、端末が接続している基地局のIDからその基地局がカバーしているエリアをマッピングすることにより、端末の位置情報を取得するものである。この方式を更に発展させ、移動局に、接続している基地局から移動局への電波伝搬時間を算出させ、基地局の位置情報、通信している移動局との送受信電波方向を基地局から受信することにより、移動局の位置検出精度を上げる、という発明が、例えば、特許文献1に開示されている。
2つめは、"OTDOA(Observed Time Difference Of Arrival:測定到達時間差法) network positioning method"と呼ばれ、移動局における複数基地局の電波受信の位相差を元に、端末位置を測定するもので、基地局間の同期装置により、基地局が同期していることが前提になっている。この考え方を発展させた発明が、例えば、特許文献2に開示されている。この特許文献2では、移動局における、複数基地局からの電波受信の位相差ではなく、それぞれの基地局と1つの移動局との往復通信時間(RTT:Round Trip Time:移動局と基地局間の往復通信時間。)を元に、移動局の位置を検出する方法が開示されている。
3つめは、"Network Assisted GPS positioning method" と呼ばれ、ネットワークからGPS補正情報等を端末側に送信し,通常のGPSより高精度な測位を実現する方式である。いずれも、3GPPに記載された方法であるが、第三世代(CDMA)だけでなく、第二世代の移動体通信でも適用されうる手法である。
また、携帯電話を利用した緊急通報システムの発明としては、車両用の緊急時連絡装置として、近距離無線方式で他の電子機器と接続可能な通信インターフェースを持つ車載装置と携帯電話によって構成されるシステムがある。このシステムは、車載装置が、衝突を検出すると、携帯電話に対し、近距離無線方式での通信を介して、緊急通報ダイヤルに発信させ、基地局から信号を携帯電話に送信することにより、基地局が携帯電話の位置座標を特定するシステムであり、このシステムの詳細は、例えば特許文献3に開示されている。また、特許文献4には、携帯電話と装身具に近距離無線装置を取り付け、着信した際に、携帯電話から装身具へ短距離無線通信により通知し、装身具を振動させる携帯電話呼び出し装置に関する発明が開示されている。
特開2002-40121号公報(図1) 特表2003-533927号公報(図3) 特開2001-250183号公報(図1) 特開2003-87864号公報
従来の"Cell ID Based positioning method"による位置検出方法では、1つの基地局が受け持つセル内で、移動局の位置を検出する方法であり、都市部、地方などで、基地局の配置密度が異なるため、位置精度がこの基地局の配置密度によって左右されて、数km〜数10kmとなる。この方法を更に発展させた、特許文献1では、基地局の方位情報や、基地局が移動局と通信する際の送受信方向、基地局から移動局への電波伝搬遅延時間を検出し、これより距離を検出する方法を開示しているが、この方法を用いた場合、"Cell ID Based positioning method"に比べ、位置精度が上がるが、基地局から移動局への送受信方向の精度が低いため、位置精度は他方式に比べても、低いままである。
次に、"OTDOA network positioning method"は、移動局における複数基地局の電波受信の位相差を元に、端末位置を測定するもので、基地局間の同期装置により、基地局が同期していることが前提になっている。現在のW-CDMAネットワークは基地局間が同期しておらず、新規に基地局間同期装置を設置する必要があり、基地局間同期装置を設置しても、OTDOAのために基地局間の相対的なタイミング差を求めるのは、複雑になるため、システムの効率を低減させてしまう。OTDOAの前提である、基地局間が同期していなければならない、という問題を解決する発明を開示したのが特許文献2であるが、この方法は、移動局、基地局それぞれの受信時に、マルチパスタイミングを選択した場合、移動局の位置検出精度が極端に悪くなる、という問題を解決していない。
更に、"Network Assisted GPS positioning method"では、4つ以上のGPS衛星からの受信情報を元に端末の位置を測定するものであり、特定精度が数mと高いが、GPSを含むネットワークの整備が必要であり、実現にはコストと時間を要する。
更に、移動局にGPSを搭載し、移動局の位置を検出する方法があるが、地下や、高層ビルの屋内など、移動局の通信が可能であっても、GPSの通信が不可能な場所も多くある、という問題がある。更にGPSによる地図情報システムには、ネットワークの整備が必要になり、実現にはコストがかかるという問題もある。
また、緊急通報において、従来のシステムでは、車載装置に携帯電話との短距離無線方式での通信を介して、特定通報先に通信させるシステムがあるが、これは、通報先もしくは、通信する基地局から携帯電話の位置座標を検出するための測距信号を出させるためのものであり、特定の測距信号を出す設備をネットワーク上に用意する必要がある。しかも、緊急通報の性質上、測距による位置検出から、緊急通報先への転送まで、他の処理に優先して行わねばならず、ネットワークシステム上での処理が非常に複雑になる、という問題がある。
この発明は、上述した問題を解決するものであり、1つの基地局と通信している場合でも、複数の基地局と通信している場合でも、精度の高い位置検出をできるとともに、ネットワーク設備の追加をする必要のない、移動局による位置検出方法を得ることを目的とする。
加えて、車両での事故時のみならず、歩行時等での事件時にも、素早く緊急通報し、適切な情報を相手へ送信できる緊急通報システム緊急通報システムを得ることを目的とする。
さらに、事故、事件遭遇時のみならず、移動局の位置を検出することにより、危険地域へのユーザー接近を監視し、警告信号にてユーザに知らせることにより、事故や事件などの危険に遭遇することを未然に防ぐ、防犯サービスシステムを得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の移動局の位置検出方法は、移動局と少なくとも一つの基地局からなる無線通信ネットワーク上における移動局の位置検出方法であって、前記移動局は自身の移動時における加速度及び方位が検出可能な方位/加速度検出部を有し、(a) 前記少なくとも一つの基地局のうち所定の基地局と前記移動局との間における電波伝搬時間に基づき、第1サンプリング時点及びその後の第2サンプリング時点の前記移動局と前記所定の基地局との距離である第1及び第2サンプリング時点それぞれの移動局基地局間距離を検出するステップと、(b) 前記移動局の前記方位/加速度検出部より得られる方位/加速度に基づき、前記第1及び第2サンプリング時点間における前記移動局の移動距離及び移動方位を検出して移動方位及び距離情報を得るステップと、(c) 前記ステップ(a)で求めた前記第1及び第2サンプリング時点の前記移動局基地局間距離と、前記ステップ(b)で求めた前記移動方位及び距離情報に基づき、前記第2サンプリング時点における前記移動局の位置を検出するステップとを備えている。
この発明に係る請求項4記載の移動局の位置検出方法は、移動局と少なくとも3つの基地局からなる無線通信ネットワーク上における移動局の位置検出方法であって、前記移動局は移動時における自身の方位及び加速度が検出可能な方位/加速度検出部を有し、(a) 前記少なくとも3つの基地局のうちの第1〜第3の基地局と前記移動局との間における第1〜第3の電波伝搬時間に基づき、第1サンプリング時点及びその後の第2サンプリング時点における前記移動局と前記第1〜第3の基地局との距離である、前記第1及び第2のサンプリング時点それぞれの第1〜第3の移動局基地局間距離を検出するステップと、(b) 前記移動局の前記方位/加速度検出部より得られる方位/加速度に基づき、前記第1及び第2サンプリング時点間における前記移動局の移動距離及び移動方位を検出して移動方位及び距離情報を得るステップと、(c) 前記ステップ(a)で求めた前記第1及び第2サンプリング時点の第1〜第3の移動局基地局間距離に基づき、前記第1及び第2サンプリング時点の前記移動局の位置をそれぞれ検出するステップとを備え、前記ステップ(c) は前記第1サンプリング時点の前記第1〜第3の移動局基地局間距離と、前記第2サンプリング時点における前記第1〜第3の移動局基地局間距離と、前記前記移動方位及び距離情報とに基づき、前記第1及び第2サンプリング時点における前記移動局の位置を補正する機能をさらに有している。
この発明に係る請求項6記載の緊急通報システムは、所定の操作により緊急信号が発信可能な緊急信号発信手段を有し、携帯性を具備する小型携帯通信装置と、自身の位置を検出可能な位置検出部を有し、前記緊急信号を受けると、少なくとも自身の位置情報を含む緊急伝達情報を緊急通報先に伝達可能な移動局とを備えている。
この発明に係る請求項9記載の緊急通報システムは、所定の緊急状態時に緊急状態発生信号を出力する機能を有する緊急状態検出装置と、前記緊急状態発生信号を受けると緊急信号が発信可能であり、携帯性を具備する小型携帯通信装置と、自身の位置を検出可能な位置検出部を有し、前記緊急信号を受けると、少なくとも自身の位置情報を含む緊急伝達情報を緊急通報先に伝達可能な移動局とを備えている。
この発明に係る請求項12記載の防犯サービスシステムは、自身の位置を検出し、現在位置情報として送信可能な位置検出部と、前記位置検出部より検出された位置を登録位置情報として登録し、所定の操作により前記登録位置情報として登録した位置情報を危険位置情報として送信可能な危険位置送信部と、危険警告信号を受ける危険状態を告知可能な危険警告部とを有する移動局と、危険領域を規定した防犯マップを有し、前記危険位置情報に基づき前記防犯マップ内の前記危険領域を更新するとともに、前記現在位置情報で規定する位置と前記危険領域との比較結果に基づき危険状態と判断した場合、前記危険警告信号を前記移動局に送信する防犯サービス部とを備えている。
この発明に係る請求項1記載の移動局の位置検出方法は、第1及び第2サンプリング時点それぞれの移動局基地局間距離と第1及び第2サンプリング時点間における移動局の移動方位及び距離情報に基づき、第2サンプリング時点における移動局の位置を検出するため、精度の高い位置検出が可能である。
この発明における請求項4記載の移動局の位置検出方法はステップ(c) において、第1及び第2サンプリング時点における移動局の位置を補正する機能を有してるため、第1及び第2サンプリング時点の第1〜第3の移動局基地局間距離の一部が誤検出されても、他の移動局基地局間距離が正確であれば、第1及び第2サンプリング時点間における移動局の移動距離及び移動方位を用いて補正することができるため、検出位置精度のさらなる向上を図ることができる。
この発明における請求項6記載の緊急通報システムは、移動局は自身の位置を検出可能な位置検出部を有しており、携帯性を具備する小型携帯通信装置の緊急信号発信手段から緊急信号を発信することができるため、移動局を操作できない状況下においても、小型携帯通信装置の緊急信号発信手段に対し所定の操作することにより、少なくとも移動局の位置情報を含む緊急伝達情報を緊急連絡先に自動的に伝達することができる。
この発明における請求項9記載の緊急通報システムは、移動局は自身の位置を検出可能な位置検出部を有しており、緊急状態検出装置は所定の緊急状態時に緊急状態発生信号を出力する機能を有しているため、移動局を操作できない状況下においても、所定の緊急状態時には少なくとも移動局の位置情報を含む緊急伝達情報を緊急連絡先に自動的に伝達することができる。
請求項12記載の防犯サービスシステムにいおける防犯サービス部は、移動局からの危険位置情報に基づき防犯マップ内の危険領域を更新することにより、常に最新の危険領域を認識することができる。
さらに、防犯サービス部は移動局からの現在位置情報で規定される位置と危険領域との比較結果に基づき危険状態と判断した場合、危険警告信号を移動局に送信することにより、移動局の危険警告部から危険状態を移動局のユーザに告知することができる。
<実施の形態1>
(原理)
実施の形態1における移動局の位置検出方法について説明する。実施の形態1では、移動局が通信している1つの基地局から送信された通信信号の受信タイミングと、基地局から受信した基地局の送信時刻により、電波伝搬遅延時間を検出して距離を求めると共に、加速度を検出する加速度センサと地磁気を検出する地磁気センサを持つ方位/加速度検出部を搭載し、検出した加速度と地磁気の時系列変化から、任意の時間における、移動局の移動時における移動距離、速度、移動方向を検出する。そして、任意時間前後に移動局が検出した基地局の距離変化と、任意の時間後に検出した移動局自身の移動距離、速度、移動方向とに基づき、移動局の位置を検出する方法が実施の形態1の移動局の位置検出方法である。
従来の発明、例えば、特許文献1では、実施の形態1と同様に、移動局が、1つの基地局からの通信信号の受信時刻と、基地局から送信された送信時刻から、電波伝搬遅延時間を検出して、移動局と基地局との距離(移動局基地局間距離)を求めているが、移動局の位置検出では、基地局から受信した基地局位置情報と、送信方位情報を利用している。
基地局の送信方位検出にはアンテナの向き情報を使っているが、実際の基地局に搭載できるアンテナ数と感知性能を考えると、感知可能な方位は360度の2分割から6分割程度までで、方位の分解能は非常に低く、従って、特許文献1に開示されたような従来の方法では、移動局の位置精度は非常に低くなってしまう。また、電波伝搬遅延検出においては、ハンドオーバ時や高い建物の多い環境では、マルチパスしか受信できず、実際より長い電波伝搬遅延を検出し、位置検出誤差が大きくなる。本実施の形態1で説明する移動局の位置検出方法は、従来技術における上述した問題を解決できる方法である。
(ネットワーク構成)
図1は、この発明の実施の形態1である移動局の位置検出方法を実現する移動体通信ネットワークのシステム構成を示すブロック図である。
同図に示すように、移動体通信ネットワークは無線通信ネットワーク7及びコアネットワーク8から構成され、無線通信ネットワーク7は移動局1、基地局2(基地局2−1〜2−n)及び基地局制御部(SRNC(Serving Radio Network Contoroller))3から構成され、コアネットワーク8は、交換機(MSC(Mobile services Switching Controller))4、地図上位置サービスサーバ5及びホームメモリ局(HLR(Home Location Register))6から構成される。
移動局1は自身の位置を検出可能であり、基地局2−1〜2−nは各々が移動局1と通信可能であり、基地局制御部3は基地局を制御する。
交換機4は無線通信ネットワーク7の基地局制御部3と接続され、無線通信ネットワーク7とコアネットワーク8との回線接続を行い、ホームメモリ局6と接続され、同じくホームメモリ局6に接続される地図上位置サービスサーバ5はパケットモジュールの1つとして存在する。なお、コアネットワーク8はホームメモリ局6を介して他のネットワークと接続可能である。
移動局1は後述する方法により、移動局自身の位置を検出すると、移動局の位置情報を基地局2、基地局制御部3、交換機4、ホームメモリ局6を介して、地図上位置サービスサーバ5に送信し、検出した位置に対応する地図上の位置(住所等)を取得することができる。すなわち、地図上位置サービスサーバ5には移動局1の位置に対応する地図上の位置が格納されている。
(基地局)
図2は図1で示した移動体通信ネットワークにおける基地局2(基地局2−1〜2−nの一つ)の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、基地局2は、送信処理情報部11、マッピング部12、搬送波変調部13、デュプレクサ14、アンテナ15、受信部16及び時計部17から構成される。
送信処理情報部11は、移動局1へ送信する、送信時刻情報、基地局位置情報などの送信データを生成してマッピング部12に出力する。マッピング部12は送信処理情報部11から入力した送信データをフレームと呼ばれる時間単位のデータにマッピングする。
マッピングされた送信データが、(拡散変調)搬送波変調部13は、デュプレクサ14、及びアンテナ15を介して移動局1に送信される。なお、受信部16は移動局1を含む複数の移動局(図1では図示せず)からの移動局送信信号を、アンテナ15、デュプレクサ14を介して受信することができる。時計部17は送信処理情報部11の送信データに含まれる送信時刻等を認識するための計時時刻を送信処理情報部11に提供する。
(移動局)
図3は図1で示した移動体通信ネットワークにおける移動局1の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、移動局1は、アンテナ20、デュプレクサ21、受信部22、直接波判定部23、位置検出部24、方位/加速度検出部25、移動方位検出部26、送信部27、時計補正部28及び基準カウンタ29から構成される。
移動局1は基地局2からの送信データをアンテナ20、デュプレクサ21を介して受信部22にて受信し、復調する。
直接波判定部23は、受信部22から出力される受信時刻候補32と復調データ31から基地局2からの直接波を判定して基地局位置情報33及び電波伝搬遅延時間34を得る。
一方、方位/加速度検出部25は加速度を検出する加速度センサと地磁気を検出する地磁気センサを有しており、移動速度/移動方位検出部26は方位/加速度検出部25で検出した加速度と地磁気の時系列変化を積分し、移動局1の時系列での移動速度と距離、移動方向を検出する。
位置検出部24は、移動速度/移動方位検出部26で検出した移動局1の移動距離、移動方位と、直接波判定部23で検出した、移動局と基地局との電波伝搬遅延時間34と基地局位置情報33とに基づき、移動局の位置(基地局からの距離、方角)を特定して移動局位置情報35aを得る。
そして、位置検出部24は、移動局位置情報35aと地図上位置取得要求35bを送信部27に出力し、送信部27より、移動局位置情報35a及び地図上位置取得要求35bをデュプレクサ21、アンテナ20を介して基地局2に送信する。
基準カウンタ29は基準クロックを時計補正部28に出力し、時計補正部28は基準カウンタ29より得られる基準クロックをカウントしてカウンタ情報36及び計時時刻情報37aを得る。そして、カウンタ情報36及び計時時刻情報37a並びに必要に応じて時刻情報補正信号37bを受信部22に出力するとともに、補正要求信号38を送信部27に出力する。
(位置検出方法)
以下、実施の形態1である、図1〜図3で示した移動体通信ネットワーク上における移動局1の位置検出方法について説明する。
図4は移動局1の位置検出方法の処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、移動局1の位置検出は、基地局情報送信処理S41、移動局1の相関ピークタイミング検出処理S42、基地局2からの送信信号の直接波を検出する直接波検出処理S43、検出した直接波のタイミングと、基地局から送信された送信時刻より、基地局2と移動局1との電波伝搬遅延を検出し、これにより移動局基地局間距離を算出する距離検出処理S44、図3に示した移動局1の方位/加速度検出部25により、加速度と地磁気を検出する加速度/地磁気検出処理S45、加速度/地磁気検出値の時系列変化より、任意の時間における、移動局1の移動距離、速度、移動方向を検出する時系列変化検出処理S46、距離検出処理S44及び時系列変化検出処理S46の処理結果に基づき移動局の位置を特定する移動局位置検出処理S47、移動局1が検出した位置をコアネットワーク8の地図上位置サービスサーバ5に通知し、地図上位置を取得する地図上位置取得処理S48、移動局1と基地局2の比較に用いる時計を定期的に修正する時刻補正処理S49から構成される。
図4に示すように、ステップS41〜S44の処理と、ステップS45,S46の処理は独立して行われ、距離検出処理S44,時系列変化検出処理S46の終了後に、ステップS47〜S49が実行され、再び、ステップS42の処理に戻る。
以下、図4の各ステップS41〜S49の詳細について説明する。まず、図4に示す位置検出方法の最初の処理である、基地局情報送信ステップS41について、説明する。
図2で示した基地局2内の送信処理情報部11にて、基地局2の送信時刻、基地局の位置情報を含む送信データを生成する。なお、送信データには、必要に応じて移動局の時刻補正要求を受信した時刻情報である時刻補正用受信時刻情報が含められる。送信データに含まれる基地局の時刻に関する情報は、時計部17より得られる計時時刻を参照して生成される。送信データは、マッピング部12、(拡散変調)搬送波変換部13により、マッピング、変調され、デュプレクサ14を介して、アンテナ15から移動局1へ送信される。
次に、相関ピークタイミング検出ステップS42について、説明する。相関ピークタイミングの検出は図3で示した移動局1内の受信部22にて行われる。図5は受信部22の内容構成の主要部分を示すブロックである。同図に示すように、受信部22は、乗算器51、逆拡散相関器52、RAKE合成部53、時計部54、マッチドフィルタタイミング検出部55及びタイミング生成部56より構成される。
乗算器51は送信周波数と同一の周波数の正弦波cosωtと、入力信号の乗算を行い、逆拡散相関器52はデータ復調を拡散符号系列を得る。
拡散符号系列と送信周波数とによって、拡散変調、搬送波変換されている基地局2からの送信データを受信し、乗算器51において、送信周波数と同一の周波数の正弦波と乗算して搬送波復調し、拡散変調された受信信号を、マッチドフィルタタイミング検出部55、データ復調用の逆拡散相関器52に入力する。マッチドフィルタタイミング検出部55は、入力された搬送波復調後の受信信号に対し、拡散符号系列での乗算を行うことにより相関を求め、相関値が高いところを、受信波のパスとして検出する。
図6はマッチドフィルタタイミング検出部55による受信ピークタイミング検出処理内容を示す説明図である。図6の例では、任意の閾値より高いマッチドフィルタによる相関ピークとして、3つのピーク61が現れ、それぞれの相関ピークのタイミングを32a、32b、32cとしている。これらの相関ピークタイミング32a〜32cを対応する時刻を時計部54から受信時刻候補32として出力する。
また、受信部22のタイミング生成部56は、カウンタ情報36に基づき、マッチドフィルタタイミング検出部55から出力された3つの相関ピークタイミング32a〜32cに対応したタイミング信号(図6)を、復調用の逆拡散相関器52及びRAKE合成部53に入力する。逆拡散相関器52は複数の相関器をもっており、入力された相関ピークタイミング32a〜32cのタイミング(図6)に合わせて、それぞれの相関器が逆拡散復調を行う。逆拡散相関器52によって積分されたそれぞれの相関ピークタイミングでの逆拡散復調信号は、RAKE合成部53にて、それぞれの信号の位相を一致させて、RAKE合成を行い、その結果を復調データ31として、受信部22から出力する。
次に直接波検出ステップS43について説明する。直接波検出ステップS43は、図3で示した基地局2内の直接波判定部23にて行われる。図7は直接波判定部23の内部構成を示す説明図である。同図に示すように、直接波判定部23は復号部71及び直接波検出部72から構成される。
直接波判定部23では、受信部22より出力された復調データ31を、復号部71に入力し、誤り訂正復号することにより、基地局2が基地局情報送信ステップS41により送信した基地局の送信時刻、基地局の位置情報、時刻補正用受信受信時刻情報等の送信データを取得することができる。この基地局2からの送信データ(特に、基地局位置情報(方位情報)33は、直接波判定部23より出力され、位置検出部24に入力される。
一方、直接波検出部72は、受信部22のマッチドフィルタタイミング検出部55から出力された複数の受信時刻候補32と、復号部71で復号された基地局2の送信データの中の送信時刻情報とを比較し、受信時刻候補32から、基地局2の送信時刻に最も近いものを、直接波の受信時刻とし、直接波の受信時刻から基地局2の送信時刻を減算した時間を、電波伝搬遅延時間34として、直接波判定部23より出力する。
次に、距離検出ステップS44、加速度/地磁気検出ステップS45、時系列変化検出ステップS46について説明する。
距離検出ステップS44では、直接波検出ステップS43によって得た移動局1と基地局2との電波伝搬遅延時間34と電波の伝搬速度を乗算することにより、移動局1と基地局2との距離(移動局基地局間距離)を算出する。
加速度/地磁気検出ステップS45は、移動局に搭載した加速度センサ、地磁気センサから成る方位/加速度検出部25にて実現される。方位/加速度検出部25の加速度センサ、地磁気センサでは、それぞれ、x,y,zの3軸でみた、移動局1の動きの加速度と方位(地磁気)を検出できる。なお、加速度センサ、地磁気センサは既存のものを用いて良い。
移動速度/移動方位検出部26では、方位/加速度検出部25にて検出された移動局1の加速度と方位(加速度及び方位情報)に対し、時系列変化検出ステップS46により時系列の変化の積分処理を行い、移動局1の向き、所定の時間での移動距離、移動方向を検出する。この移動局1の移動距離、移動方向を正確に検出するには、時系列変化検出ステップS46において、加速度/地磁気検出ステップS45で検出された移動局1の加速度センサの検出値の3軸と、方位センサの検出値の3軸を一致させてから、時系列の変化を積分する必要がある。以下、移動局1が搭載した加速度センサでの検出値の3軸と、地磁気センサの3軸を合わせ、地面の座標と一致させる方法について、説明する。
図8及び図9は加速度/地磁気検出ステップS45によって、検出された、移動局1の加速度、地磁気の地面座標への座標変換方法の説明図である。図8は、加速度センサにおけるx,y,zの座標軸の説明図である。図8は加速度センサのx,y,z軸上のそれぞれのベクトルi,j,kの合成ベクトルが、加速度センサの検出値a(合成した移動方向の加速度)であることを示している。
図8で示した座標軸を、地面上の座標(固定座標)に変換させる説明図が図9である。地面(固定)座標系のx0、及びy0軸は、それぞれ、地磁気センサの北、及び西を向くように設定する。θx、θy、θzはそれぞれ、加速度センサのx,y,z軸上のベクトル検出値、i,j,kと、地面(x0-y0平面)とのなす角である。また、Tは、地磁気を表すベクトル、θHはTの仰角、φ及びψは地磁気Tとi及びj軸とのなす角である。さらに、γは、x0軸とi軸をx0-y0平面に投影したベクトルとのなす角である。この時、θx、θy、θzはそれぞれ式(1)〜式(3)で表される。なお、gは重力加速度を意味する。
Figure 2007127584
Figure 2007127584
Figure 2007127584
また、地磁気Tのi及びj方向成分をtx、tyとすると、以下の式(4)及び式(5)が導き出され、さらに、以下の式(6)及び式(7)が導き出される。
Figure 2007127584
Figure 2007127584
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結局、地面座標での加速度センサ検出ベクトル、[i,j,k]は次の式(8)〜式(10)で表される。
Figure 2007127584
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Figure 2007127584
上記のような方法で、加速度/地磁気検出ステップS45で検出された移動局1の加速度センサの検出値の3軸と、方位センサの検出値の3軸を固定座標(地面座標)に変換させることにより、移動局1の加速度ベクトル成分(i,j,k)の地面座標への変換値を求めることができる。
上記の方法で求めた、地面座標における、加速度センサの検出値a[ベクトル(i,j,k)]に対し、時間積分を行うことにより、移動距離、移動速度が求められる。また、地面座標軸(x0-y0-z0)上の加速度値aの方向と、地磁気センサの示す地磁気により、移動方向が求められる。加速度より移動距離を推定する際には、時間積分による誤差がある程度発生する。本実施の形態1では、この誤差除去のための1つの方法を以下に提示する。
加速度センサによって、計測される加速度am(t)と真の加速度ar(t)との関係が次の式(11)のように表されると仮定する。
Figure 2007127584
ここで、Aはゲイン、aeはオフセットである。時系列積分をとる時間をT、T時間後の速度をveとすると、真の速度vr(t)と加速度積分によって求めた速度との関係は、以下の式(12)〜式(14)のようになる。
Figure 2007127584
Figure 2007127584
Figure 2007127584
上記の式において、vm(t)は、T時間後の積分誤差veを利用して補正した速度情報である。さらに、実際の移動距離をxr(t)、速度vm(t)を積分して求めた移動距離をxm(t)とすると、次のような式(15)及び式(16)が成り立つ。
Figure 2007127584
Figure 2007127584
Aは予備実験から得られた推定移動距離と実際の歩行距離とを比較して求める。上記のような方法により、時系列積分における誤差を除去し、正確な移動局1の移動速度、距離、方向を求めることができる。但し、本発明の時系列変化検出ステップS46においては、上記で説明した方法以外の方法を取ることも可能である。
次に、移動局位置検出ステップS47について説明する。ステップS47の処理は、ステップS41〜S44が少なくとも2回繰り返し実行され、距離検出処理S44によって移動局基地局間距離が2回算出され、2回の移動局基地局間距離算出時点間における移動局1の移動距離及び方向がステップS45及びステップS46で検出されたことを前提としている。
以下では、最新の距離検出処理S44で得られた移動局基地局間距離を第2サンプリング時点の移動局基地局間距離とし、その直前のステップS44で得られた移動局基地局間距離を第1サンプリング時点の移動局基地局間距離とし、ステップS46では第1及び第2サンプリング時点間の移動局1の移動距離及び方向が得られたことを前提として説明する。
図10は移動局位置検出ステップS47による位置検出の1例を示した説明図である。移動局1は基地局2からみて、南西の方向に位置し、移動局1自身にとって、南東の方向(基地局2にとって、南南西の方向)へ移動している。移動局1の最初(第1サンプリング時点)の地点をP、T時間後(第2サンプリング時点)の位置をQとする。距離検出ステップS44によって求めた、地点Pでの移動局1と基地局2との距離(第1サンプリング時点の移動局基地局間距離)をMとする。基地局2が移動局1と通信に使用したアンテナの角度範囲が91、この範囲で、基地局2からの距離がMとなる範囲が92である。
ここで、移動局1がT時間の間に、距離LT(第1及び第2のサンプリング間における移動局1の移動距離)移動し、地点Qに進んだ。地点Qで移動局1と基地局2の距離(第2サンプリング時点の移動局基地局間距離)は距離検出ステップS44により検出されたNである。移動局1の地磁気座標と、基地局の地磁気座標は共に、North-South軸(以下、N-S軸とする)をx軸、West―East軸(以下W-E軸とする)をy軸とし、一致しているとする。移動局1の移動方向がy軸(W-E軸)のなす角度をθyt(第1及び第2サンプリング時点間における移動局1の移動方位)とすると、基地局2を原点とした地磁気座標(以下x-y座標軸と呼ぶ)上で、移動局1がT時間の間に移動したx軸方向、y軸方向の移動量、xLT,yLTは、それぞれ、次の式(17)及び式(18)のようにように表される。
Figure 2007127584
Figure 2007127584
同様に、基地局原点のx-y座標において、最初の移動局の地点Pのy軸(W-E軸)となす角をθM、移動後の地点Pのy軸(W-E軸)となす角をθNとすると、地点Pの座標(xP,yP)、地点Qの座標(xQ,yQ)は、それぞれ次の式(19)〜式(22)のように表される。
Figure 2007127584
Figure 2007127584
Figure 2007127584
Figure 2007127584
さらに、P,Q座標、及び、移動局1の移動時のx,y成分について、下記の式(23)及び式(24)の関係がなりたつ。
Figure 2007127584
Figure 2007127584
上記の関係より、θM、θNが導出され、地点Pの座標、Qの座標が求められる。以上の方法であれば、従来の発明に比べ、はるかに正確な位置を検出できる、移動局位置検出を実現できる。
地点Pや地点Qの距離がマルチパス等で実際より長かった場合を想定する。T時間後の地点Qでの距離が、実際の検出距離より長くなり、時系列変化検出処理S46で算出した移動局1の移動方向と、距離検出ステップS44で検出した地点Qの移動局基地局間距離に基づく地点Qの候補領域の方角が大きく異ならない場合は、始点である時点Pの距離がマルチパスの誤検出により実距離より長い距離を検出している可能性が高いと推測される。
一方、地点Qの候補領域の方向と、時系列変化検出処理S46で検出した移動局1の方位角度が異なる場合は、ステップS44で検出されたT時間後の地点Qの移動局基地局間距離の値がマルチパスの誤検出により、実距離より長く検出されている可能性が高い。
実施の形態1で説明した位置検出方法は、従来の発明に比べ、より正確な位置を検出できるだけでなく、時系列に積分された移動局1の移動方向や距離を元に距離検出ステップS44によって、検出された移動局基地局間距離の整合性をチェックできる。更に、この整合性チェックを連続して行うことにより、マルチパスが多く、直接波検出、移動局1と基地局2との正確な移動局基地局間距離の検出が困難な環境であるかどうかを判断でき、困難と判断された場合は、距離検出ステップS44で求められた移動局1と基地局2間の距離よりも、加速度/地磁気検出ステップS45、時系列変化検出ステップS46で求められた、過去からの移動局1の時系列の移動距離、移動方向を元に、移動局1の位置検出を行うこともできる。
このように、実施の形態1の移動局の位置検出方法は、第1及び第2サンプリング時点それぞれにおける移動局1と基地局2との移動局基地局間距離と、第1及び第2のサンプリング時点間における移動局1の移動距離及び移動方位に基づき、移動局1の位置を検出するため、精度の高い位置検出が可能である。
次に、移動局の地図上位置取得ステップS48について説明する。移動局1は、位置検出部24の移動局位置検出ステップS47によって、検出した移動局1の移動局位置情報35aと、コアネットワーク8内の地図上位置サービスサーバ5への地図上位置取得要求35bとを、地図上位置サービスサーバ5宛に、送信部27、デュプレクサ21、アンテナ20を介して変調送信させる。
移動局1から送信された移動局位置情報35a及び地図上位置取得要求35bは、基地局2、基地局制御部3、交換機4、ホームメモリ局6を経て、地図上位置サービスサーバ5に到達する。地図上位置サービスサーバ5は、移動局からの要求の応答として、移動局位置情報35aで規定された移動局の位置情報に対応する地図上の位置への変換(例えば、方位→○○市△町×丁目への変換)を行い、その結果である地図上位置情報をコアネットワーク8、無線通信ネットワーク7を介して、移動局1に返信する。その結果、移動局1の正確な地図上位置を認識することができる。
最後に時刻補正ステップS49について、説明する。直接波検出ステップS43の説明で記したように、移動局1と基地局2間の距離(移動局基地局間距離)を検出するための電波伝搬遅延時間34の正確な算出には、移動局1の計時時刻と基地局2の計時時刻が一致していなくてはならない。両者の計時時刻を一致させる方法について、以下に説明する。
まず、時計補正部28から出力される補正要求信号38に基づき、移動局1から時刻Xに時刻補正要求を送出する。基地局1は電波伝搬時間をaとすると、(X+a)時間後に、移動局1からの時刻補正要求を受信することになる。その時の基地局2の応答処理時間をbとすると、移動局1が基地局2からの応答を受信する時刻はX′=X+2a+bとなる。この場合の基地局3における応答処理時間bは既知のものである。また、移動局1が最初に基地局2に時刻補正要求を出した時刻Xは移動局1のメモリ等(図3では図示せず)に記憶されているものとする。
したがって、移動局は基地局との間の電波伝播時間aを以下の式(25)より求めることができる。
Figure 2007127584
そして、移動局1が(計時)時刻Xを刻んでいる時、基地局2が(計時)時刻Yを刻んでいると仮定すると、基地局から(Y+a)の時刻補正用受信時刻情報が送信されることになるから、移動局は、{(Y+a)+b+a=Y+2a+b}と受信時刻X′との差に基づき、時計補正部28(図3参照)にて時刻情報補正信号37bを生成して、受信部22(図3参照)内の時計部54(図5参照)の計時時刻を基地局2の計時時刻と合致するよう補正することができる。すなわち、時計部54は計時時刻情報37aで規定される時刻を時刻情報補正信号37bに基づき補正して、基地局2の計時時刻と合致した受信時刻候補32を出力する。
これにより、基地局の時計部17(図2参照)と移動局の受信部22(図3参照)内の時計部54(図5参照)との計時時刻を一致させることができ、正確な電波伝搬遅延時間を測定することができる。以上の方法は、図4の時刻補正ステップS49の1例であり、一定の周期、または、ゾーン切り替え時等に行うことができる。なお、ステップS49によって、時刻補正が行われた後は、再び、ステップS42〜S44,ステップS47〜S49の処理を実行必要がある。
以上のような移動局の位置検出方法を用いることにより、安価で、精度の高い位置検出が行える。また、ネットワークでのハンドオーバ時や、都市部の建物が多い地域など、移動局の通信が困難であったり、直接波の受信ができず、移動局基地局間距離を誤検出した場合でも、これらの誤差の影響を受けにくい位置検出を実現できる。また、ネットワーク上に新たな設備を負荷する必要もなく、ネットワークとしてもコストのかからない位置検出を実現できる。
<実施の形態2>
(原理)
実施の形態2における移動局の位置検出方法について説明する。実施の形態2での移動局の位置検出は、例えば特許文献2で示されたOTDOA(測定到達時間差法)のように、3つ以上の基地局と移動局との往復通信時間(RTT)と、それぞれの基地局と移動局の往復通信時間の差から移動局の位置を求める際に、移動局に搭載した加速度センサと地磁気センサにより加速度と地磁気を検出し、検出した加速度と地磁気の時系列変化から、任意の時間における、移動局の移動距離、速度、移動方向を検出し、任意時間前後(第1及び第2のサンプリング時点間)に移動局が検出したOTDOA法による移動局の候補位置の整合性を、任意の時間後に検出した移動局自身の移動距離、速度、移動方向から、判断し、誤検出と判定した場合には、OTDOA法による誤検出の要素を特定して、正しい移動局の位置を検出することができる、方法である。
(ネットワーク構成)
図11は、実施の形態2である移動局の位置検出方法を実現する移動体通信ネットワークのシステム構成を示すブロック図である。
同図に示すように、無線通信ネットワーク107は移動局101、基地局102(基地局102−1〜102−N)及び基地局制御装置103から構成され、コアネットワーク108は交換機104、地図上位置サービスサーバ105及びホームメモリ局106から構成される。
無線通信ネットワーク107において、移動局101は自身の位置を検出する機能を有し、基地局102−1〜102−Nは移動局101と通信している基地局を含んでいる。基地局制御装置103は基地局102−1〜102−Nを制御する。
コアネットワーク108において、交換機104無線通信ネットワーク107との交換機として機能し、地図上位置サービスサーバ105はパケットモジュールの1つとして存在する。
このような構成の移動体通信ネットワークにおいて、移動局101は後述する方法により、移動局自身の位置を検出すると、これを基地局制御装置103、交換機104、ホームメモリ局106を介して、地図上位置サービスサーバ5に送信し、検出した位置に相当する地図上の位置(住所)を取得する。
(基地局)
図12は実施の形態2における基地局102(基地局102−1〜102−Nの一つ)の構成を示すブロック図である。同図に示すように、基地局102は送信情報生成部111、マッピング部112、搬送波変換部113、デュプレクサ114、アンテナ115、受信部116、時計部117及びRTT(通信往復時間)測定部118で構成される。
送信情報生成部111は、RTT測定開始信号、RTT測定値などの送信データを送信する。マッピング部112は、送信データをフレームと呼ばれる単位時間のデータにマッピングする。搬送波変換部113は、マッピング部112でマッピングされたデータに対し拡散符号系列による拡散変調と搬送波変換を行う。RTT測定部118はRTTの測定を行う。
(移動局)
図13は位置検出を実現する移動局101の構成を示すブロック図である。同図に示すように、移動局101はアンテナ120、デュプレクサ121、受信部122、距離検出部123、方位/加速度検出部124、移動速度/移動方位検出部125、位置検出部126、送信部127、及びカウンタ制御部128から構成される。
距離検出部123はRx−Tx測定部123a及び電波伝搬遅延検出部123bより構成され、Rx−Tx測定部123aは移動局101のRx-Tx(受信から送信までの内部処理時間)を測定し、電波伝搬遅延検出部123bはRx−Tx測定部123aのRx-Tx及びRTT測定値132に基づき電波伝搬遅延時間を検出し、その検出結果に基づき位置検出情報133を出力する。
(位置検出方法)
以下、実施の形態2である、図11〜図13で示した移動体通信ネットワーク上における移動局101の位置検出方法について説明する。
図14は移動局101の位置検出方法の処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、連続して実行される7つのステップS131〜S137によって処理される。まず、ステップS131では、移動局101より現在通信中の少なくとも3つの基地局102−1〜102−3(説明の都合上、基地局102−1〜102−3が該当すると仮定する。)に、通信往復時間=RTTを測定するよう、要求を送信する。この要求信号を送信信号として生成するのが送信部127である。この移動局101からのRTT測定要求を含む送信信号は、3つの基地局102-1〜102−3のそれぞれのアンテナ115、デュプレクサ114を介し、受信部116で復調されRTT測定部118に入力される。
ステップS131に続いて実行されるステップS132では、3つの基地局102−1〜102−3がそれぞれRTTの測定を行い、その結果であるRTT測定値をそれぞれ移動局101に報告する。
以下、図12、図13を参照しつつ、具体的な動作内容を説明する。基地局102(102−1〜102−3)のRTT測定部118(図12)は、移動局101からのRTT測定要求に応答して、RTT測定開始信号を生成しこの情報を送信情報生成部111(図12)へ送ると共に、時計部177の値を参照して基地局102からの送信開始時刻(予想時間)をメモリ等(図12では図示せず)に記憶する。
RTT測定開始信号は、マッピング部112、拡散変調/搬送波変換部113、デュプレクサ114、アンテナ115を経て、移動局101へ送信される。移動局101はこのRTT測定開始信号を受信部122(図12)で受信して復調し、RTT測定開始信号受信タイミング131と共に、復調データを距離検出部123のRx−Tx測定部123aに出力する。
Rx−Tx測定部123aでは、RTT応答信号を送信部127に出力すると同時に、送信タイミングを予想し、RTT測定開始信号の受信から、応答信号送信開始までのRx-Txタイミング差を測定する。RTT測定開始信号への応答信号であるRTT応答信号は、移動局101から基地局102−1〜102−3に送信され、各基地局102の受信部116にて、受信される。この時、受信部116は、RTT応答信号の受信時刻を検出する。検出された応答信号の受信時刻は、RTT測定部118へ入力される。RTT測定部118では先に記憶されていた、RTT測定開始信号の送信開始時刻との差を算出しこれを、RTT(往復通信時間)として、検出して、RTT測定値として移動局101に送信する。
ステップS133では、移動局101が少なくとも3つの基地局からRTTの測定結果(RTT測定値)を受信し、あらかじめRTT測定開始信号を受信した時にRx−Tx測定部123a(図13)で測定し記憶していたRx-Txタイミング差を、報告を受けたRTT測定値のRx-Txタイミング差として検出する。
ステップS134における「少なくとも3つの基地局の各々から距離を算出する」処理は、移動局101の距離検出部123(図13)の電波伝搬遅延検出部123b(図13)で行う。ここでは、3つの基地局102−1〜102−3から報告を受けたRTT測定値から、各基地局102からRTT測定開始信号を受信したときに検出したRx-Txタイミング差を引いたものをそれぞれの基地局102−1〜102−3から移動局101への往復電波伝搬遅延時間として、検出し、これを元に、移動局101と3つの基地局基地局102−1〜102−3との距離(第1〜第3の移動局基地局間距離)をそれぞれ算出する。このように、Rx-Txタイミング差を考慮して第1〜第3の移動局基地局間距離を求めることにより、より正確な距離測定が可能となる。
ステップS135では、移動局101に搭載した方位/加速度検出部124(図13)で検出した加速度地磁気の時系列変化から、移動速度/移動方位検出部125(図13)にて、移動局の移動距離、方向を算出する。この移動局の移動距離、方向の算出方法については、実施の形態1で、その内容を示しているため、ここでの説明は、省略する。
ステップS136では、ステップS134で算出した3つの基地局102−1〜102−3それぞれからから移動局101までの距離と、ステップS135で算出した所定時間での移動局101の移動距離、方向により、移動局101の位置を検出する。以下、その方法の詳細について説明する。
図15はステップS134で算出した第1〜第3の移動局基地局間距離のみで位置を検出する方法の説明図である。同図において、基地局102−1、基地局102−2、基地局102−3が、それぞれP地点(真の移動局101の位置)にある移動局101と通信している。
L1は、往復電波伝搬遅延時間から移動局101が算出した基地局102−1との第1の移動局基地局間距離であり、マルチパスでの電波伝搬遅延時間を誤って真の伝播遅延時間として距離を計算したために、真の距離より長くなっている場合を想定する。すなわち、移動局101がQ地点(誤検出点)にあると誤認識している。
LTは、この基地局102−1と移動局101(P地点)との真の第1の移動局基地局間距離である。L2は基地局102−2と移動局101との第2の移動局基地局間距離、L3は基地局102−3と移動局101との第3の移動局基地局間距離である。ここで、基地局102−1からの距離D1と基地局102−2からの距離D2の距離差|D1−D2|が、ステップS134で求めた第1の移動局基地局間距離L1と第2の移動局基地局間距離L2の差|L1−L2|となる双曲線Aを求める。
同様にして、基地局102−2からの距離D3と基地局102−3からの距離D4の距離差|D3−D4|が、ステップS134で求めた第2の移動局基地局間距離L2と第3の移動局基地局間距離L3の差|L2−L3|となる双曲線Bを求め、この交点をQとする。ここまでは従来の位置検出方法と同じであり、その場合、この交点Qを移動局位置と誤認識してしまい、真の位置Pから外れてしまうだけでなく、移動局位置として求められた誤検出点Qから各基地局への距離は、ステップS134で求めた第1〜第3の移動局基地局間距離L1,L2,L3と大きく異なってしまう。
次に、この誤検出を補正する方法について説明する。図16は、第1〜第3の移動局基地局間距離による位置検出の補正方法を説明する説明図である。同図において、点Pは移動局101の真の位置、点Qはその時の誤検出点、Ptはt時間後の移動局の真の位置、Qtはt時間後の移動局の誤検出予想位置である。
さらに、LQ-1は、誤検出点Qから基地局102−1までの距離、LQ-1tはt時間後の誤検出点Qの予想位置Qtから基地局102−1までの距離、LQ-2は誤検出点Qから基地局102−2までの距離、L2tはt時間後に検出される基地局102−2から移動局地点Pまでの距離、LQ-3は誤検出点Qと基地局102−3との距離、LQ3-tはt時間後の誤検出点Qの予想位置Qtから基地局102−3との距離、L3はステップS134で検出した真の移動局地点Pから移動局102−3までの距離、L3tは、t時間後の移動局101の真の位置Ptから基地局102−3までの距離である。最後に、移動局101のt時間後の移動距離をM、移動方向のy軸(W-E軸)とのなす角度はθwである。
なお、ここでは説明の都合上、現在の移動局の真の位置P、t時間後の移動局の真の位置Ptとして説明しているが、実際にはPtが移動局の最新位置であり、Pが移動局のt時間前の過去の位置となる。すなわち、第1サンプリング時点における位置P(Q)算出用の第1〜第3の移動局基地局間距離L1〜L3をステップS134で求めた後、再び、ステップS134によって第2サンプリング時点における位置Pt(Qt)算出用の第1〜第3の移動局基地局間距離L1t〜L3tと、その後のステップS135によって第1,第2サンプリング時点間の移動局101の移動距離M及び移動方向θwが求められている状態を示している。
したがって、ここで述べる誤検出補正方法は、ステップS131〜S136の処理が繰り返し実行され、少なくとも2回分の移動局101から基地局102−1〜102−3までの移動局基地局間距離がステップS134の処理により求められたことを前提としている。
図15を用いて説明した、3つの基地局102−1〜102−3と移動局101との距離による、移動局の位置検出では、第1サンプリング時点における基地局102−1から移動局地点Pまでの第1の移動局基地局間距離L1が、マルチパスの誤検出により、誤って真の距離よりも長い距離を検出したことが原因で、本来地点Pが移動局101の位置として検出されるはずが、地点Qが誤って検出されていた状況を意味する。
地点Qの位置が誤検出された時点で、基地局102−1〜基地局102−3と誤検出点Qまでの距離は、それぞれ、LQ-1、LQ-2、LQ-3と決定される。さらに、図16に示すように、例えば基地局102−3に注目し、基地局102−3を原点としてN-S軸をx軸、W-E軸をy軸とした座標を構築した場合、地点Qが決定されると、自動的に、地点Qと基地局102−3とを結ぶ直線の角度θQ-3が求められる。
t時間後(第2サンプリング時点)において、移動局101は、基地局102−3を原点とするy軸に対し、θwの方向に、距離Mだけ進むため、Qtが移動後の地点として予測され、LQ-3tが予測距離として求められる。ところが、実際に、t時間後、ステップS134によって算出された基地局102−3と移動局101との距離は、移動局101のt時間後の真の位置Ptとの距離L3tであり、予測距離LQ-3tと異なることになる。
そこで、第1サンプリング時点におけるステップS134で求めた移動局101の位置Pから基地局102−3までの距離L3と、第1,第2サンプリング時点間における(移動局のt時間後の)移動方向を元に、真の移動局101の位置の予想線151を設定する。なお、予想線151は基地局102−3を中心として距離L3にあり、y軸の角度がθQ-3±所定の角度(図16の例では西から北まで90゜に設定)の領域を意味する。
この予想線151内にで、第2サンプリング時点(t時間後)で、θwの方向に距離M進んだ地点が、L3tの距離となる真の位置Pを求めることにより誤検出補正を行うことができる。さらに、基地局102−2についても同様の誤検出補正によって真の位置Pを求め、基地局102−3で求めた真の位置Pと一致することを確かめることができる。
また、基地局102−1については、t時間後に検出した距離も、マルチパスの誤検出により、実際のPtとの距離よりも長いLQ-1tの距離に近い距離を取る可能性が高い。その場合は、基地局102−1の距離検出が誤検出であったと判断ができる。
以上のような方法で、各基地局102に対する移動局101の位置を正確に検出することができる。また、複数の基地局と移動局との距離検出が、マルチパスの誤検出により、実際の距離より長く検出された場合でも、移動局101に搭載した方位/加速度検出部124(図13)、移動速度/移動方位検出部125(図13)より検出した、移動局の移動距離、方向を利用することにより、1つでも真の距離を検出できていれば、誤検出を正しい位置に補正することができる移動局位置検出方法が実現可能である。
すなわち、実施の形態2の移動局の位置検出方法は、第1及び第2サンプリング時点における移動局の位置を補正する機能を有してるため、第1及び第2サンプリング時点の第1〜第3の移動局基地局間距離の一部が誤検出されても、他の移動局基地局間距離が正確であれば、第1及び第2サンプリング時点間における移動局の移動距離及び移動方位を用いて補正することができるため、検出位置精度のさらなる向上を図ることができる。
移動局101は、こうして検出した移動局位置と、この地図上位置の要求情報を、基地局群102、基地局制御装置(SRNC)103、交換機104、ホームメモリ局106を経て、地図上位置サービスサーバ105へ送信する。地図上位置サービスサーバ105は、移動局101から受信した移動局位置情報で規定された位置に対応する地図上位置を検出し、これを応答として、移動局101に送信する。移動局は、このようにして、自身で検出した位置の正確な地図上位置を取得することができる。これが図14の移動局位置検出フローにおける最終ステップS137である。
以上のように、この発明の実施の形態2における移動局の位置検出方法は、OTDOAによる位置検出の精度を大きく向上させることができ、また、ハンドオーバ時や、高層ビルの立ち並ぶ、基地局との通信において、直接波を受信できにくい環境であっても、正確な位置検出が行える。また、GPSなどより精度の高い装置をつける必要もなく、GPSが届かない地下や屋内においても、安定した位置検出を実現できる。さらに、ネットワークに新たな設備を追加する必要もなく、安価で、正確な位置検出が実現できる。さらに、実施の形態1、2で利用した、移動局の移動距離、移動方向の算出方法、及びこれを利用した位置予測方法は、移動局のGPSを使った位置検出において、GPSが届かない地下や屋内でも、過去にGPSが使用できたときに検出できた位置を元に、移動局の現在位置を非常に高い精度で特定できる、位置検出の補完方法として、非常にすぐれた方法である。
<実施の形態3>
(原理)
本発明の緊急通報システムを説明するための実施の形態として、2種類の実施の形態(実施の形態3,実施の形態4)で示す緊急通報システムが挙げられる。実施の形態3は携帯電話(移動局)のユーザが自分の意志で緊急通報するのをアシストし、より迅速で詳細な情報を通報先に連絡できることを目的とする緊急通報システムであり、後述する実施の形態4は、ユーザの行動が制限されるような環境で事故が発生した場合に、自動的に迅速で詳細な情報を通報先に連絡できることを目的とした緊急通報システムである。
(構成)
図17はこの発明の実施の形態3である緊急通報システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、緊急通報システムは小型携帯通信装置161A、携帯電話165、地図上位置サービスサーバ167及び緊急通報先168から構成される。
小型携帯通信装置161Aは、近距離無線部164a及びカメラ162を搭載し、装身具のように普段身につけることの可能なペンダント等の携帯性を具備する形状で構成される。さらに、小型携帯通信装置161Aは緊急信号発生ボタン163を搭載している。
携帯電話165は近距離無線部164b及び位置検出部166を搭載しており、位置検出部166は何らかの方法で携帯電話自身の位置を検出する位置検出部であり、例えば、実施の形態1及び実施の形態2で示した移動局の位置検出方法を実現可能な環境下で移動局1あるいは移動局101と同等の機能を備える構成が考えられる。近距離無線部164a,164bはBluetoothなどで実現され、小型携帯通信装置161A,携帯電話165間の近距離無線通信を可能にしている。
地図上位置サービスサーバ167は、携帯電話165と通信可能な基地局(図17では図示せず)などの無線通信ネットワークと接続可能なコアネットワークに存在し、携帯電話165と通信し、携帯電話165が報告した自身の検出位置を地図上位置に変換する地図上位置サービスサーバであり、緊急通報先168は携帯電話165により緊急通報を行う緊急通報先である。
(処理内容)
図18は、実施の形態3の緊急通報システムによる緊急通報の処理の流れるを示すフローチャートである。ステップS181は緊急信号発生処理、ステップS183は周囲画像自動撮影処理、ステップS184は近距離無線による自動送信処理、ステップS185は携帯電話位置検出処理、ステップS186は緊急通報通信処理である。ステップS185の処理は緊急処理と独立して任意(定期的にあるいは常時等)に行われており、緊急通報の処理はステップS181,S183,S184,S186の順に実行される。
以下、図17で示した緊急通報システムにおける処理内容を図18で示したフローチャートを参照して説明する。
実施の形態3の緊急通報システムは、例えばユーザは、近距離無線部164aを有することにより携帯電話165と近距離通信可能で、カメラ162を搭載した小型携帯通信装置161Aをペンダントのように首から下げて身につけ、携帯電話165を鞄に入れて歩いていた際に、後ろからバイクが通りかかり、追い越し時に鞄をひったくって逃げようとした緊急時を想定したシステムである。
この時、鞄をひったくられたユーザは、首から下げた小型携帯通信装置161Aの緊急信号発生ボタン163を押し、近距離無線部164aから緊急信号を発生させる。これがステップS181の緊急信号発生処理である。
緊急信号発生ボタン163を押すことによって発生した緊急信号により、小型携帯通信装置161Aに搭載されたカメラ162が自動的に撮影ON状態となり、周囲の画像を自動的に撮影する。これがステップS183の周囲画像自動撮影処理である。この時、カメラ162は角度を変えて上下左右を撮影するようにしても良いし、ムービーモードで動画撮影するようにしても良いし、フォトモードで何枚かの静止画像を連続撮影するようにしてもよい。
ステップS183で撮影した画像と、ステップS181で発生した緊急信号は、小型携帯通信装置161A及び携帯電話165に搭載されたBluetoothなどの近距離無線部164a及び164b間の近距離無線通信により、小型携帯通信装置161Aから携帯電話165に伝送される。この処理がステップS184で実行される近距離無線による自動送信処理である。
一方、携帯電話165は、緊急時の有無に関わらず、任意(定期的にあるいは常時等)に、ステップS185の携帯電話位置検出処理により、携帯電話自身の地図上位置を検出している。ステップS185の携帯電話位置検出処理とは、携帯電話165が位置検出部166において、何らかの方法により携帯電話自身の位置を検出し、検出した位置を地図上位置サービスサーバ167に送信して、検出位置に対応する地図上位置(=地図位置:○市△町×番地)を含む地図上位置情報157を地図上位置サービスサーバ167より取得する処理である。このステップS185の処理により、携帯電話165は地図上位置を認識することができる。
位置検出部166による携帯電話の位置検出には、実施の形態1,実施の形態2で説明した移動局の地図上位置検出方法を用いてもよいし、GPSなどの本発明で説明していない既存の他の方法を用いてもよい。実施の形態1あるいは実施の形態2の移動局の地図上位置検出方法を用いる場合は、実施の形態1あるいは実施の形態2で説明した環境が携帯電話165である移動局に対して設けられることになる。また、位置検出部166に複数の方式による位置検出機能を設け、通信状況等の条件によって検出方式を切り替えるに構成しても良い。
携帯電話165は、小型携帯通信装置161Aの近距離無線部164aから送信された緊急信号と周囲撮影画像とを、近距離無線部164bにより受信すると、あらかじめメモリ(図17では図示せず)に記憶していた特定の緊急通報先168に緊急発信し、緊急信号、周囲画像、及び、携帯電話位置検出処理184により検出した携帯電話の地図上位置を含む緊急伝達情報156を緊急通報先168に送信する。これがステップS186の緊急通報処理である。
緊急伝達情報156内には、ステップS183の処理で取得した周囲画像の情報も含まれるため、緊急通報先168において、周囲画像から緊急内容の詳細を認識することができる。
以上のように、実施の形態3における緊急通報システムは、ユーザが小型携帯通信装置161Aの緊急信号発生ボタン163を押してから、緊急通報先168への緊急通報まで、全てが自動的かつ高速に行われるため、ひったくりにあって、携帯電話165の入っている鞄が犯人に持ち去られ、本人から離れていく状況であっても、鞄内の携帯電話165お小型携帯通信装置161Aとがが近距離無線部164a,164bによる近距離通信できる範囲にある数秒の間に、緊急信号発生ボタン163を押すことによって小型携帯通信装置161Aから携帯電話165に周囲画像と緊急信号が送信し終えることが可能であり、迅速かつ本人に安全な方法で、正確な情報である緊急伝達情報156を緊急通報先168に通知できる。
また、この場合、携帯電話165は鞄と持ち去られているが、一旦、ステップS181で緊急信号が発生した後は、ステップS186の緊急通報処理を繰り返し実行させることにより、ステップS185の携帯電話位置検出処理により検出される最新の現在位置を、緊急通報先168に連続して送信しつづけることができるため、逃走中の犯人の追跡にも非常に役立つ情報を緊急通報先168に提供できる。また、誘拐など、本人自身が、鞄などの持ち物(携帯電話165)と一緒に連れ去られた場合でも、同じ効果が期待できる。
<実施の形態4>
(構成)
図19はこの発明の実施の形態4である緊急通報システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、実施の形態4の緊急通報システムは、小型携帯通信装置161B、携帯電話165、地図上位置サービスサーバ167、緊急通報先168及び車載装置171から構成される。実施の形態4の緊急通報システムでは、実施の形態3と異なり、自動車内のユーザの行動が制限されるような環境で事故が発生した場合に、迅速かつ正確に情報を緊急通報先に連絡できる緊急通報システムである。
図19に示すように、車載装置171は自動車内に搭載され、内部にBluetooth等の装近距離無線部164c及び衝突検出センサ172を有している。小型携帯通信装置161Bは緊急信号発生ボタン163を有していない点を除き、実施の形態3の小型携帯通信装置161Aと同様な構成を呈している。また、携帯電話165及び地図上位置サービスサーバ167及び緊急通報先168の構成は基本的に実施の形態3と同様である。
車載装置171は、加速度センサ等により車の衝突を検出する衝突検出センサ172によって自動車の衝突状態を検出し、衝突状態検出時に近距離無線部164cから緊急ON信号(緊急状態発生信号)を小型携帯通信装置161Bの近距離無線部164a及び携帯電話165の近距離無線部164bに送信することができる。
小型携帯通信装置161Bは、小型携帯通信装置161Aと同様、装身具のように普段身につけることの可能な形状を呈しており携帯性を具備している。また、小型携帯通信装置161Bは、車載装置171からの緊急ON信号を受信すると、周囲の画像を自動的に撮影できるカメラ162と、車載装置171や携帯電話165と近距離無線通信可能なBluetooth等の近距離無線部164aを搭載している。
携帯電話165は、小型携帯通信装置161Bと近距離無線通信可能なBluetooth等の装置164bを搭載し、何らかの方法で携帯電話自身の位置を検出できる位置検出部166を含んでいる。位置検出部166では、携帯電話自身の位置を検出検出し、検出した位置を移動体通信ネットワーク上の地図上位置サービスサーバ167に送信して、検出位置に対応する地図上位置を取得する。
(処理内容)
図20は、実施の形態4の緊急通報システムによる緊急通報の処理の流れるを示すフローチャートである。図20において、ステップS191は緊急信号発生処理、ステップS192は近距離無線による自動緊急発信処理、ステップS193は周囲画像自動撮影処理、ステップS194は近距離無線による自動送信処理、ステップS195は携帯電話位置検出処理、ステップS196は緊急通報通信処理である。ステップS195の処理は緊急処理と独立して任意(定期的にあるいは常時等)、行われており、緊急通報の処理はステップS191〜S194,S196の順に実行される。
実施の形態4の緊急通報システムは、例えばユーザは、携帯電話165と近距離通信可能で、カメラ162を搭載した小型携帯通信装置161Bをペンダントのように首から下げて身につけ、携帯電話165を鞄に入れて後部座席に置き、運転席に座って運転していたときに、横から割り込もうとした車に追突された場合等の緊急時を想定したシステムである。
車両に搭載された車載装置171は、衝突が発生したとき、衝突検出センサ172により衝突を検出し、緊急ON信号を自動的に発生する。これがステップS191の緊急信号発生処理である。
車載装置171は衝突検出センサ172により衝突を検出した際、あらかじめ記憶されている特定通報ダイヤル番号と、この特定通報ダイヤルへの緊急発信指令信号を、Bluetooth等の近距離無線通信装置164cにて、小型携帯通信装置161Bに発信する。これがステップS192における近距離無線による自動緊急発信処理である。
小型携帯通信装置161Bは、Bluetooth等の近距離無線部164aにより、車載装置171からの特定通報ダイヤル番号と、緊急通報指令信号を受信し、搭載したカメラ162により、周囲の画像を自動的に撮影する。これがステップS193の周囲画像自動撮影処理である。この時、カメラ162は角度を変えて上下左右を撮影しても良いし、ムービーモードで動画撮影しても良いし、フォトモードで何枚かの静止画像を連続撮影してもよい。緊急通報指令信号、特定通報ダイヤル番号、及び撮影した画像は、小型携帯通信装置161Bの近距離無線部164aから携帯電話165の近距離無線部164bに伝送される。この処理がステップS自動送信処理184の近距離無線による自動送信処理である。
なお、特定通報ダイヤルは小型携帯通信装置161Bに予め記憶させておいても良い。また、車載装置171から携帯電話165に直接、緊急通報指令信号、特定通報ダイヤル番号を携帯電話165に送信する方法も考えられる。
一方、ユーザの鞄の中にある携帯電話165は、緊急時かそうでないかに関わらず、任意(常時あるいは定期的等)に実行されるステップS195の携帯電話位置検出処理により、携帯電話自身の地図上位置を検出している。携帯電話位置検出処理とは、携帯電話165が位置検出部166において、何らかの方法により携帯電話自身の位置を検出し、検出した位置を地図上位置サービスサーバ167に送信して、検出位置に対応する地図上位置(=住所)を規定した地図上位置情報157を地図上位置サービスサーバ167より取得する処理である。このステップS185の処理により携帯電話165は地図上位置を認識することができる。
位置検出部166による携帯電話の位置検出には、実施の形態1,実施の形態2で説明した移動局の地図上位置検出方法を用いてもよいし、GPSなどの本明細書で説明していない既存の他の方法を用いてもよい。また、位置検出部166に複数の方式による位置検出機能を設け、通信状況等の条件によって検出方式を切り替えるに構成しても良い。
携帯電話165は、小型携帯通信装置161BからBluetooth等の近距離無線部164aを使用して送信された特定通報ダイヤル番号と、このダイヤル番号への緊急通報指令信号と、周囲撮影画像とを受信すると、緊急通報先168に特定ダイヤル番号に緊急発信し、緊急信号、周囲画像、及び、ステップS195の携帯電話位置検出処理により検出した携帯電話の地図上位置を含む緊急伝達情報156を緊急通報先168に送信する。ステップS196のこれが車両事故発生時における緊急通報処理である。
緊急伝達情報156内には、ステップS193の処理で取得した周囲画像の情報も含まれるため、緊急通報先168において、周囲画像から緊急内容の詳細を認識することができる。
このように、実施の形態4における緊急通報システムは、緊急状態検出装置である車載装置171が衝突(所定の緊急状態)を検出してから、特定通報先である緊急通報先168への緊急通報まで、全てが自動的かつ高速に行われるため、事故に遭った本人が携帯電話165を操作して連絡できないような場合においても、迅速かつ本人に安全なやり方で、救助に必要な緊急伝達情報156を緊急通報先168に通知できる。このため、緊急通報と救助に役立つ情報提供が即時に行え、被害を最小限に食い止めることのできる、緊急通報システムを実現できる。
以上のような本発明の実施の形態3及び実施の形態4に記載した緊急通報システムでは、事件、事故などあらゆる場合においても、緊急通報とユーザの救助や警察の捜査に役立つ情報提供が即時に行え、ユーザの被害を最小限に食い止めることのできる、緊急通報システムを実現できる。
<実施の形態5>
図21はこの発明の実施の形態5である防犯サービスシステムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、防犯サービスシステムは、無線通信ネットワーク197及びコアネットワーク198から構成され、無線通信ネットワーク197は移動局191、基地局192(基地局192−1〜192−N)及び基地局制御装置193により構成され、コアネットワーク198は交換機194、地図上位置サービスサーバ195、ホームメモリ局196及び防犯サービスサーバ199により構成される。
基地局192は移動局191を含むエリア、及びその周辺エリアの移動局と通信し、基地局制御装置193は基地局102を制御する。
図21で示した防犯サービスシステムにおいて、主要な構成要素は、移動局191、地図上位置サービスサーバ、198、防犯サービスサーバ199である。図22は、防犯サービスシステムの3つの主要構成要素間の動作関係を示す説明図である。
図22に示すように、移動局191は位置検出部201、危険警告部202、及び危険位置送信部204を有している。位置検出部201は、自身の位置を検出して現在位置情報を防犯サービスサーバ199に送信するとともに、ユーザの所定の操作によって上記現在位置情報を危険位置送信部204内のメモリ等に登録位置情報として記憶させることができる。
危険位置送信部204はユーザの所定の操作により上記メモリ等に登録された登録位置情報して登録した位置情報を選択的に危険位置情報として送信することができる。危険警告部202は防犯サービスサーバ199から危険地域接近を通知する危険警告信号を受けると、ユーザに音や光で警告することができる。
また、防犯サービスサーバ199は危険領域を規定した防犯マップ203を有しており、移動局191の危険位置送信部204から送信される危険位置情報に基づき、防犯マップ203の危険領域内容を更新したり、位置検出部201より送信される現在位置情報の指示する現在位置が防犯マップ203内の危険領域内あるいは近傍にあるか否かを比較検証できる機能を持っている。
さらに、地図上位置サーバ195は、移動局191や防犯サービスサーバ199などから、地図上位置要求と共に移動局の位置情報(etc.北緯○度、東経○度)を受信すると、これに対応する地図上位置情報(ex.住所。東京都○○区…など)に変換する機能を持っている。
実施の形態5における防犯サービスシステムには、主に、2つの機能がある。1つめは防犯マップ更新機能、2つめは防犯マップによる移動局の危険区域接近監視と、接近時にユーザに警告を発する危険警告機能である。
図23は防犯マップ更新機能の処理の流れを示すフローチャートであり、図24は危険警告機能(防犯マップ203を用いた移動局191の危険区域接近監視、及び危険区域接近時にユーザに警告を発する機能)の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、防犯マップ更新機能の処理手順について、図23を参照して説明する。図23に示すように、防犯マップ更新機能はステップS211〜S216の順で実行することによって実現される。
まず、ステップS211では、移動局191が位置検出部201にて、移動局自身の現在位置を検出する。位置検出部201での位置検出方法は実施の形態1,実施の形態2記載の方法でも良いし、それ以外のGPSなどの方法でもよい。
そして、位置検出部201では、検出した移動局191の現在位置をユーザによって、危険位置送信部204内のメモリ等に登録位置情報として登録する。これがステップS212の処理である。
次に、ステップS213では、ユーザが所定の操作により、登録位置情報として危険位置送信部204内のメモリ等に登録された位置の中からユーザが危険であると判断した位置を選択すると、移動体通信ネットワークを利用して、危険位置送信部204から当該選択位置及びその危険内容を指示する情報を危険位置情報として防犯サービスサーバ199に送信する。移動局191が危険位置送信部204によって報告した危険位置情報には、例えば「北緯○度、東経○度」というフォーマットか、「基地局○○よりXXの方向へ△km」という位置情報が含まれる。
ステップS214では、防犯サービスサーバ199は移動局191から通知された危険位置情報を受信し、移動局91の報告した危険位置情報の地図上位置を得るため、危険位置情報を移動局位置情報として地図上位置サービスサーバ195に通知するとともに、地図上位置変換要求を行う。
すると、ステップS215において、地図上位置サーバ195が応答として、移動局191の報告した移動局位置情報で指示された位置に対応する地図上位置を指示する移動局地図上位置情報を防犯サービスサーバ199に通知する。その結果、防犯サービスサーバ199は危険位置情報に対応する正確な地図上位置情報を得ることができる。
最後に、ステップS216において、地図上位置サービスサーバ195から移動局地図上位置情報を取得した防犯サービスサーバ195が、当該移動局地図上位置情報に基づき、防犯マップ203内の危険領域の内容を更新する。以上が、本実施の形態5の防犯サービスシステムにおける、防犯マップ更新機能の処理内容である。
次に、防犯サービスシステムの2つめの機能である、危険警告機能の処理内容を図24を参照して説明する。図24に示すように、危険警告機能はステップS221〜S226の順で実行することによって実現される。
まず、ステップS221では、移動局191が内部の位置検出部201にて、移動局191自身の位置を検出して現在位置情報を得る。位置検出部201での位置検出方法は、本発明の実施の形態1,実施の形態2に記載の方法でも良いし、それ以外の方法でも良い。
次に、ステップS222において、位置検出部201にて検出した移動局の現在位置情報を、防犯サービスサーバ199に送信する。移動局191が報告した現在位置情報は、例えば「北緯○度、東経○度」というフォーマットか、「基地局○○よりXXの方向へ△km」という情報である。
そこで、ステップS223において、防犯サービスサーバ199は、移動局91の報告した現在位置情報の地図上位置を得るため、現在位置情報を移動局位置情報として地図上位置サービスサーバ195に通知するとともに、地図上位置変換要求を行う。
すると、ステップS224において、地図上位置サーバ195が応答として、移動局191の報告した移動局位置情報で指示された位置に対応する地図上位置の情報である移動局地図上位置情報を防犯サービスサーバ199に通知する。その結果、防犯サービスサーバ199は現在位置情報に対応する正確な地図上位置情報を得ることができる。
そして、ステップS225において、防犯サービスサーバ100が防犯マップ203内の危険領域と地図上位置サービスサーバ195から得た移動局191の地図上位置情報で規定された位置とを比較し、移動局191の現在位置が危険領域に近づいている危険状態と判断した場合、移動局191に危険警告信号を通知する。なお、危険状態の判断は危険領域と移動局191の現在位置情報との比較結果に基づき様々に設定することが可能である。
移動局191は、防犯サービスサーバ199から危険警告通知を受信すると、ステップS226において、危険警告部202にて音や光でユーザに知らせる告知処理を実行し、さらに、移動局現在位置と、危険領域の情報を防犯サービスサーバ199から受け取り、移動局191の画面上に表示する。
以上のようにして、実施の形態5の防犯サービスシステムは、防犯マップ203を用いた移動局191の危険区域接近監視と、接近時にユーザに警告を発する危険警告機能を実現する。
以上のように、実施の形態5の防犯サービスシステムでは、ユーザが夜間や見知らぬ土地にいる場合などに危険領域に接近したとき、上述した危険警告機能によって、移動局191がユーザに音や光で警告し、現在位置と危険地域に関する情報を画面に表示することができるため、ユーザはこれを利用して、事故や事件に遭遇することを未然に防ぐことができる。
さらに、ユーザーから、新たな危険位置、危険内容を含む危険位置情報を得て、これにより防犯マップ203の危険領域内容を更新できることにより、常に最新の信頼できる防犯情報をもち、それに基づいた確実で信頼度の高い防犯サービスシステムを実現できる。
<まとめ>
実施の形態1及び実施の形態2で示した移動局の地図上位置検出方法は、安いコストで、より精度の高い位置検出を実現でき、移動局の位置検出を利用した、ナビ、防犯、救助、教育など、さまざまなモバイルネットワークサービスシステムに利用可能である。
また、実施の形態3及び実施の形態4で示した緊急通報システムは、これまでの移動体通信ネットワークに、新規にユーザ用の小型携帯通信装置を付加するだけの比較的安価なコストで、屋内、屋外、車内を問わず、あらゆる場所において、緊急通報とユーザの救助や警察の捜査に役立つ情報提供が即時に行え、ユーザの被害を最小限に食い止めることのできる。
また、実施の形態5における防犯サービスシステムは、子供から大人まで持つようになった携帯電話(移動局191)という通信装置とその通信ネットワークを利用しているため、今後さらに求められるきめこまかく信頼の高い防犯サービスの実現に大きな貢献ができる可能性がある。
この発明の実施の形態1である移動局の位置検出方法を実現する移動体通信ネットワークのシステム構成を示すブロック図である。 図1で示した移動体通信ネットワークにおける基地局の内部構成を示すブロック図である。 図1で示した移動体通信ネットワークにおける移動局の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態1である移動局の位置検出方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図3で示した受信部の内容構成の主要部分を示すブロック図である。 図5で示したマッチドフィルタタイミング検出部による受信ピークタイミング検出処理内容を示す説明図である。 図3で示した直接波判定部の内部構成を示す説明図である。 加速度センサにおけるx,y,zの座標軸の説明図である。 図8で示した座標軸を、地面上の座標(固定座標)に変換させる説明図である。 移動局位置検出ステップS47による位置検出の1例を示した説明図である。 実施の形態2である移動局の位置検出方法を実現する移動体通信ネットワークのシステム構成を示すブロック図である。 図11で示した基地局の構成を示すブロック図である。 図11で示した移動局の構成を示すブロック図である。 実施の形態2の移動局の位置検出方法の処理の流れを示すフローチャートである。 第1〜第3の移動局基地局間距離のみで位置を検出する方法の説明図である。 第1〜第3の移動局基地局間距離による位置検出の補正方法を説明する説明図である。 この発明の実施の形態3である緊急通報システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3の緊急通報システムによる緊急通報の処理の流れるを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4である緊急通報システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態4の緊急通報システムによる緊急通報の処理の流れるを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5である防犯サービスシステムの構成を示すブロック図である。 防犯サービスシステムの3つの主要構成要素間の動作関係を示す説明図である。 防犯マップ更新機能の処理の流れを示すフローチャートである。 危険警告機能の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1,101,191 移動局、2,2−1〜2−n,102,102−1〜102−N 基地局、3,103 基地局制御部、4,104 交換機、5,105,195 地図上位置サービスサーバ、6,106 ホームメモリ局、7,107,197 無線通信ネットワーク、8,108,198 コアネットワーク、25,124 方位/加速度検出部、26,125 移動速度/移動方位検出部、161A,161B 小型携帯通信装置、165 携帯電話、166 位置検出部、167 地理位置サービスサーバ、168 緊急通報先、171 車載装置、199 防犯サービスサーバ。

Claims (13)

  1. 移動局と少なくとも一つの基地局からなる無線通信ネットワーク上における移動局の位置検出方法であって、前記移動局は自身の移動時における加速度及び方位が検出可能な方位/加速度検出部を有し、
    (a) 前記少なくとも一つの基地局のうち所定の基地局と前記移動局との間における電波伝搬時間に基づき、第1サンプリング時点及びその後の第2サンプリング時点の前記移動局と前記所定の基地局との距離である第1及び第2サンプリング時点それぞれの移動局基地局間距離を検出するステップと、
    (b) 前記移動局の前記方位/加速度検出部より得られる方位/加速度に基づき、前記第1及び第2サンプリング時点間における前記移動局の移動距離及び移動方位を検出して移動方位及び距離情報を得るステップと、
    (c) 前記ステップ(a)で求めた前記第1及び第2サンプリング時点の前記移動局基地局間距離と、前記ステップ(b)で求めた前記移動方位及び距離情報に基づき、前記第2サンプリング時点における前記移動局の位置を検出するステップと、
    を備える、
    移動局の位置検出方法。
  2. 請求項1記載の移動局の位置検出方法であって、
    前記無線通信ネットワークは前記移動局の位置に対応する地図上位置が格納された所定の地図上位置サーバとアクセス可能であり、
    (d) ステップ(c) で認識した前記移動局の位置に基づき、前記所定の地図上位置サーバとアクセスして、前記移動局の位置に対応する地図上位置を認識するステップをさらに備える、
    移動局の位置検出方法。
  3. 請求項1あるいは請求項2記載の位置検出方法であって、
    前記移動局及び前記所定の基地局はそれぞれ時刻を計時する時計機能を有し、
    (e) 前記移動局と前記所定の基地局との間の電波伝搬時間及び前記基地局の応答処理時間に基づき、前記移動局の計時時刻を前記所定の基地局の計時時刻と合致させるステップをさらに備える、
    移動局の位置検出方法。
  4. 移動局と少なくとも3つの基地局からなる無線通信ネットワーク上における移動局の位置検出方法であって、前記移動局は移動時における自身の方位及び加速度が検出可能な方位/加速度検出部を有し、
    (a) 前記少なくとも3つの基地局のうちの第1〜第3の基地局と前記移動局との間における第1〜第3の電波伝搬時間に基づき、第1サンプリング時点及びその後の第2サンプリング時点における前記移動局と前記第1〜第3の基地局との距離である、前記第1及び第2のサンプリング時点それぞれの第1〜第3の移動局基地局間距離を検出するステップと、
    (b) 前記移動局の前記方位/加速度検出部より得られる方位/加速度に基づき、前記第1及び第2サンプリング時点間における前記移動局の移動距離及び移動方位を検出して移動方位及び距離情報を得るステップと、
    (c) 前記ステップ(a)で求めた前記第1及び第2サンプリング時点の第1〜第3の移動局基地局間距離に基づき、前記第1及び第2サンプリング時点の前記移動局の位置をそれぞれ検出するステップとを備え、
    前記ステップ(c) は前記第1サンプリング時点の前記第1〜第3の移動局基地局間距離と、前記第2サンプリング時点における前記第1〜第3の移動局基地局間距離と、前記前記移動方位及び距離情報とに基づき、前記第1及び第2サンプリング時点における前記移動局の位置を補正する機能をさらに有することを特徴とする、
    移動局の位置検出方法。
  5. 請求項4記載の移動局の位置検出方法であって、
    前記無線通信ネットワークは前記移動局の最新位置に対応する地図上位置が格納された所定の地図上位置サーバとアクセス可能であり、
    (d) ステップ(c) で検出した前記移動局の最新位置に基づき、前記所定の地図上位置サーバとアクセスして、前記移動局の最新位置に対応する地図上位置を認識するステップをさらに備える、
    移動局の位置検出方法。
  6. 所定の操作により緊急信号が発信可能な緊急信号発信手段を有し、携帯性を具備する小型携帯通信装置と、
    自身の位置を検出可能な位置検出部を有し、前記緊急信号を受けると、少なくとも自身の位置情報を含む緊急伝達情報を緊急通報先に伝達可能な移動局と、
    を備える緊急通報システム。
  7. 請求項6記載の緊急通報システムであって、
    前記小型携帯通信装置は画像撮像機能を有し、前記緊急信号と共に前記画像撮像機能によって撮像された画像情報を送信可能であり、
    前記移動局は前記緊急伝達情報に前記画像情報を含ませて前記緊急通信先に伝達可能である、
    緊急通報システム。
  8. 請求項6あるいは請求項7記載の緊急通報システムであって、
    前記移動局の位置に対応する地図上位置情報を有する地図上位置サーバをさらに備え、
    前記移動局は、前記地図上位置サーバにアクセスして、自身の位置に対応する地図上位置を認識可能である、
    緊急通報システム。
  9. 所定の緊急状態時に緊急状態発生信号を出力する機能を有する緊急状態検出装置と、
    前記緊急状態発生信号を受けると緊急信号が発信可能であり、携帯性を具備する小型携帯通信装置と、
    自身の位置を検出可能な位置検出部を有し、前記緊急信号を受けると、少なくとも自身の位置情報を含む緊急伝達情報を緊急通報先に伝達可能な移動局と、
    を備える緊急通報システム。
  10. 請求項9記載の緊急通報システムであって、
    前記小型携帯通信装置は画像撮像機能を有し、前記緊急信号と共に前記画像撮像機能によって撮像された画像情報を送信可能であり、
    前記移動局は前記緊急伝達情報に前記画像情報を含ませて前記緊急通信先に伝達可能である、
    緊急通報システム。
  11. 請求項9あるいは請求項10記載の緊急通報システムであって、
    前記移動局の位置に対応する地図上位置情報を有する地図上位置サーバをさらに備え、
    前記移動局は、前記地図上位置サーバにアクセスして、自身の位置に対応する地図上位置を認識可能である、
    緊急通報システム。
  12. 自身の位置を検出し、現在位置情報として送信可能な位置検出部と、前記位置検出部より検出された位置を登録位置情報として登録し、所定の操作により前記登録位置情報として登録した位置情報を危険位置情報として送信可能な危険位置送信部と、危険警告信号を受ける危険状態を告知可能な危険警告部とを有する移動局と、
    危険領域を規定した防犯マップを有し、前記危険位置情報に基づき前記防犯マップ内の前記危険領域を更新するとともに、前記現在位置情報で規定する位置と前記危険領域との比較結果に基づき危険状態と判断した場合、前記危険警告信号を前記移動局に送信する防犯サービス部と、
    を備える防犯サービスシステム。
  13. 請求項12記載の防犯サービスシステムであって、
    前記移動局の位置に対応する地図上位置情報を有する地図上位置サーバをさらに備え、
    前記防犯サービス部は、前記地図上位置サーバにアクセスして、前記移動局の位置に対応する地図上位置を認識可能である、
    防犯サービスシステム。
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