JP2007127223A - メカニカルシール装置 - Google Patents

メカニカルシール装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007127223A
JP2007127223A JP2005321382A JP2005321382A JP2007127223A JP 2007127223 A JP2007127223 A JP 2007127223A JP 2005321382 A JP2005321382 A JP 2005321382A JP 2005321382 A JP2005321382 A JP 2005321382A JP 2007127223 A JP2007127223 A JP 2007127223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
ring
housing
mechanical seal
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005321382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4625400B2 (ja
Inventor
Hidekazu Takahashi
秀和 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP2005321382A priority Critical patent/JP4625400B2/ja
Publication of JP2007127223A publication Critical patent/JP2007127223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4625400B2 publication Critical patent/JP4625400B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

【課題】メカニカルシール装置の取付部を小型にして小さな取付位置にも取り付けられるようにすることにある。また、またメカニカルシール装置の取付と分解を容易にすることにある。
【解決手段】軸に密封に取り付けられて対向シール面(10A)を有する回転用密封環(10)と、回転用密封環(10)の対向シール面(10A)と密接してシールするシール面(3A)を有するとともに軸の周りに内周面(8)を有する固定用密封環(3)と、固定用密封環(3)を嵌合面に密封に保持するとともにハウジングの孔形成面(60A)と接合可能な結合部(35)を有するシールカバー(30)とを具備し、シールカバー(30)にはハウジングと係止する係止手段(T)を有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、小型を可能にしたメカニカルシール装置に関する。特に、シールカバーの結合部を小形にして狭い場所にも取り付けられるようにし、且つ、一対の密封環を配置する内空部を効率的にしてシール能力を向上したメカニカルシール装置の技術分野に関するものである。
本発明に係わる関連技術には、図6に示すメカニカルシール装置が存在する(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。この図6はメカニカルシール装置100の片側断面図である。図6において、ハウジング102の孔102Aには軸103が挿着されている。この軸103には、Oリング125を介してスリーブ105が嵌着されているとともに、スリーブ105の一端部を止めねじ106により軸103に固定している。さらに、スリーブ105の他端部には、Oリング107を介して回転用密封環109が取り付けられている。
一方、ハウジング102の端部にはシールカバー101がボルト108を介して取り付けられている。このシールカバー101には一方の端面に流体の流れを変えるガイド133がボルト135Aを介して取り付けられている。また、シールカバー101の他方側の内周面にはボルト135Bを介して第2スリーブ113が設けられている。第2スリーブ113の外周面には、Oリング123を介して二つの連結された部品から成る保持環115が摺動自在に嵌合している。この保持環115はばね119により弾発に保持されている。また、保持環115には固定用密封環111が取り付けられている。そして、回転用密封環109の摺動面Sと固定用密封環111の摺動面Sとが密接して被密封流体側Aと大気側Bとを遮断している。
このシールカバー101には、フラッシング用通路131と図示省略のクエンチング用通路が設けられている。また、二つのボルト135A,135Bを取り付けるための孔が周面に沿って複数個設けられている。さらに、シールカバー101には、ハウジング102にシールカバー101を取り付けるためのボルト108用の長孔が軸方向へ貫通している。この長孔は円周に沿って四カ所に設けられている。このために、シールカバー101は、外周を円形にしても、四角形にしても大型にしなければならない。さらに、被密封流体が摺動面Sに対して外周面から内周方向へ向かって漏洩しようとするのをシールする構成のために(所謂、インサイドシールの構造である)、メカニカルシール装置100およびメカニカルシール装置100の回転用密封環109側を挿入する孔102Aの構造が大型になる。同時に、軸103にスリーブ105等を設けなければならない構成のために部品点数が増加して組み立てコストを増大させる。さらに、スリーブ105に取り付けた大きな外形の回転用密封環109を軸103に取り付けた後にしか、シールカバー101に取り付けた固定用密封環111は装着することができない問題がある。このために、メカニカルシール装置100の組み立てコストが増大する恐れがある。そして、スリーブ105により両密封環109、111の摺動面S、Sの面圧を調整しなければならないので、メカニカルシール装置100の組み立て時間がかかるとともに、組み立て精度を向上させることが困難になる。
実開平3−55965号公報の図3 実開昭60−77797号公報の図1 米国特許第5,324,048号明細書の図2および図8
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その発明が解決しようとする技術的課題は、ハウジングと係止するメカニカルシール装置の係止手段を結合部側に設けて他方に設けた一対の密封環の機能を向上させることにある。また、メカニカルシール装置の結合部の形状を小さくして流体装置の小さな取付部にも取り付けられるようにすることにある。さらに、軸を流体装置のハウジングへ取り付ける前でも、後でもメカニカルシール装置をハウジングに取り付けられるようにすることにある。
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、
その技術的解決手段は以下のように構成されている。
請求項1に係わる本発明のメカニカルシール装置は、ハウジングの孔と孔に挿入する軸との間隙をシールするメカニカルシール装置であって、軸に密封に取り付けられて対向シール面を有する回転用密封環と、回転用密封環の対向シール面と密接してシールするシール面を有するとともに軸の周りに内周面を有する固定用密封環と、固定用密封環と回転用密封環とを対向密接して相対回転可能に配置する内空部を有するとともにハウジングの孔形成面と接合可能な結合部を有するシールカバーとを具備し、シールカバーの結合部にはハウジングと係止する係止手段を有するものである。
請求項2に係わる本発明のメカニカルシール装置は、シールカバーには固定用密封環のシール面と回転用密封環の対向シール面に対してほぼ径方向に貫通するクエンチング通路を有するものである。
請求項3に係わる本発明のメカニカルシール装置は、結合部はシールカバーから突出してハウジングの孔形成面に嵌着する円筒状に形成され、且つ係止手段は結合部に螺合結合して孔形成面と係止する止めねじに形成されているものである。
請求項4に係わる本発明のメカニカルシール装置は、係止手段は結合部の外周に結合ねじを形成するとともに、結合ねじをハウジングの孔形成面に形成したねじ部に螺合して係止するものである。
請求項5に係わる本発明のメカニカルシール装置は、係止手段は結合部の外周にシールリング用溝を設けるとともに、ハウジングの孔形成面に係止溝を設け、且つシールリング用溝と係止溝とに係止するシールリングを有するものである。
この請求項1に係わる本発明のメカニカルシール装置では、シールカバーに設けられた一端部の結合部と係止手段をハウジングの孔形成面に嵌着できるようにし、他方のシールカバー内の一対の密封環を最小にまとめられるようにして小型化を可能とするとともに、シール機能を向上することが可能になる。さらに、メカニカルシール装置を組み立てるときに、シールカバーには、結合部と係止手段が一カ所に設けられているから、メカニカルシール装置の組み立てが容易になり、組み立てコストを低減できる。また、メカニカルシール装置をハウジングに組み立てておいてから軸を簡単に装着することもできるので、メカニカルシール装置の組み立てが容易になるとともに、組み立てコストも低減できる。そして、結合部の係止手段による結合は、例えば、フランジ部に設ける取付ボルト用取付孔を不用とし、シールカバーの結合部を小さくできるので、取り付ける流体装置の取付面の面積の大小に関係なく、メカニカルシール装置が容易に取付られる。さらに、結合部と係止手段の結合は、他方部のメカニカルシール装置の構造を軽量化することが可能になる。
この請求項2に係わる本発明のメカニカルシール装置では、一端部に結合部と係止手段を設けているから、シールカバーにフランジ部やボルト用取付孔の加工を不用とすることができる。さらに、一端部に結合部と係止手段を設けた構成は、内空部を大きくできるので、摺動シール面に向かって直接にクエンチング通路やドレン孔を近接し、冷却効果を発揮させることができる。このために、シール面の冷却や洗浄の効果が向上する。さらに、クエンチング通路、フラッシング通路およびドレン孔等の多数個をシールカバーに大きくした内空部へ真っ直ぐに貫通できるから、メカニカルシール装置の構造が簡単になる。
この請求項3の本発明のメカニカルシール装置では、一端部に設けた結合部に止めねじを設けることにより、シールカバーの大気側の大部分に一対の密封環を内装する内空部と、クエンチング通路と、ドレン孔とを一体に設けることができるから、形状が簡単になるとともに小型にできる。また、止めねじによる係止は、シールカバーのハウジングへの取付を容易にする。また、一端部に結合部を設ける構成は、回転用密封環を固定用密封環より流体装置の内部へ設ける必要もないから、メカニカルシール装置の組み立てが容易になる。
この請求項4に係わる本発明のメカニカルシール装置では、シールカバーの結合部の外周に結合ねじを設けてハウジングのねじ部に螺合することにより、簡単にシールカバーをハウジングへ取り付けることが可能になるので、作業性をよくして組み立てコストが低減できる。さらに、ハウジングに結合部を螺合することにより、シールリングを圧着してシール効果とともに、ハウジングとシールカバーの結合を強化することができる。
この請求項5に係わる本発明のメカニカルシール装置では、結合部に設けたシール用のシールリングを圧接して係止手段としても利用できるため、シールカバーの係止手段としての構造が簡単になる。しかも、シールカバーの取付も、結合部をハウジングの孔形成面に押し込むのみで結合できるから、取付が容易になる。
以下、本発明に係わる実施の形態のメカニカルシール装置を図面に基づいて詳述する。尚、以下に説明する発明の各図は、設計図に基づいて作成したほぼ正確な寸法関係にある。
図1は、本発明に係わるメカニカルシール装置1をハウジング(60と回転軸(軸)70の外面にカートリッジとして装着した断面図である。又、図2は、図1のメカニカルシール装置1の軸方向の正面図である。
図1は、本発明に係わる第1実施の形態のメカニカルシール装置1を示すものである。この図1のメカニカルシール装置1は、ハウジング60の外面60Sに取り付けられるシールカバー30と回転軸70に嵌着されるシールカラー50とをセットプレート55により連結しながら位置決め状態にして取り付ける。
ハウジング60に取り付けられるシールカバー30は、図2に示すように、外形を円形体に形成する。このシールカバー30の外形は方形体にすることもできる。このシールカバー30の円形体の端面30Sには、軸方向へ突出する円筒状の結合部35を設ける。この結合部35の外周面35Aは、ハウジング60の孔形成面60Aに嵌着する。結合部35の外周面35Aには、シール取付溝35Gを形成する。シール取付溝35Gには、ゴム又は弾性変形する樹脂材製のシールリング34を設ける。このシールリング34は機内Aの被密封流体が外周面35Aと孔形成面60Aとの嵌合間隙から漏洩するのをシールする。さらに、結合部35には、径方向に貫通する雌ねじ35Mを形成する。この雌ねじ35Mは、結合部35の円周に沿って1個から3個を設けると良い。雌ねじ35Mには止めねじ39を孔形成面に60Aに当接するまで螺合してシールカバー30をハウジング60に係止する。そして、シールカバー30の結合部35をハウジング60の孔形成面60Aに嵌着するとともに、ハウジング60の外面60Sとシールカバー30の端面30Sが接合状態を保持するように止めねじ39により固定する。この雌ねじ35Mと止めねじ39の構成が係止手段Tである。また、連結部35の内周面30Cは、回転軸70の外周面71との間に間隙を形成する。この内周面30C内を機内A側に存在する被密封流体が流通する。
このシールカバー30の内周面30Cは、大気側Bを嵌合面31と冷却用環状溝32と絞り面33とに形成する。このシールカバー30の嵌合面31と冷却用環状溝32と絞り面33内は内空部Cとなる。又、シールカバー30には、外周面に沿って等配に1〜2個のクエンチング通路40と、ドレン孔40Aと、必要に応じて1個のフラッシング通路41とを設ける(図2参照)。このクエンチング通路40は、外方の配管と接続可能な管用ねじ部から冷却用環状溝32内(内空部)へ直線的に連通するように形成する。そして、このクエンチング通路40からクエンチング液が直接に両シール面3A、10Aに注入できるようにして両シール面3A、10Aの摺動時の発熱を冷却する。又、フラッシング通路41は外方の配管と接続可能な管用ねじ部から固定用密封環3が嵌合していない嵌合面31に貫通する(嵌合面31の周方向へ長孔にすると良い)。そして、断続的に注水される清水により固定用密封環3などの被密封流体と接する内周面8などを洗浄する。又、ドレン孔40Aは、クエンチング通路40から注水された流体を排出する。
シールカバー30の嵌合面31には、固定用密封環(第1密封環)3が軸方
向へ移動自在に嵌合する。固定用密封環3には、嵌合面31との間をシールするOリング用の取付溝4を形成する。この取付溝4は、固定用密封環3の端面側が嵌合面31に対して間隔Dを大きく形成した一実施例のものである。尚、この間隔Dを小さく形成した他の実施例も採用されている。そして、この取付溝4には、Oリング5が取り付けられている。Oリング5の材質は、フッ素ゴム、ニトリルゴム、EPDM、パーフロロエラストマなどを用いる。
更に、固定用密封環3は、取付溝4と反対側の端面にはシール面3Aを形成する。又、固定用密封環3の外周面にはフランジ部3Fを形成する。このフランジ部3Fには案内溝7を形成する。そして、案内溝7は、冷却用環状溝32の側面に形成された嵌着穴に嵌着した固定ピン38と係合させる。この固定用密封環3は、案内溝7を介して固定ピン38に対し軸方向へ相対移動すると共に、周方向へは係止されている。又、このフランジ部3Fには、周方向へ3個から6個のばね座が設けられており、シールカバー30の周面に等配に配置した3個から6個のコイルスプリング9がこのばね座に着座して固定用密封環3を軸方向へ押圧している。更に、固定用密封環3の内周面8は、回転軸70の外周面71に対して大きな間隙に形成している。この間隙の大きさはスラリーを含む被密封流体が固形化して目詰まりすることなく流通できるように考慮されている。この固定用密封環3は、炭化珪素、カーボンその他セラミックスなどから製作されている。
他方の回転用密封環(第2密封環)10は回転軸70に嵌着したシールカラー50と嵌合してシールカラー50に保持される。シールカラー50の内周結合面50Cは、回転軸70に対してOリング53を介して密封に嵌着すると共に、セットスクリュー51により回転軸70に固定する。そして、回転用密封環10の内面10Cは、シールカラー50の嵌着面50DにOリング19を介して密封に嵌合すると共に、回転用密封環10の側面に形成された凹部10Gとシールカラー50の取付穴に嵌着した固定ピン52とは、周り止め状態に係止している。
又、回転用密封環10の一端には相対シール面10Aを形成する。この相対シール面10Aは、固定用密封環3のシール面3Aと密接状態に接触する。更に、回転用密封環10の外周面には、外周密封面10Dを設けており、この外周密封面10Dは、シールカバー30の絞り面33と近接に嵌合してクエンチング通路40から注入される流体をシールする。この外周密封面10Dと絞り面33とは絞り密封作用を発揮して流体をシールする。なお、回転用密封環10は、炭化珪素、カーボン、その他のセラミックスなどの材質から製作される。
なお、シールリング34の代わりにシールカバー30の端面30Sと、ハウジング60の外面60Sとの間にガスケットを設けて端面30Sと端面60Sとの接合面間をシールることもできる。更に、シールカバー30の冷却用環状溝32は、両シール面3A,10Aを挟んで大きな容積になるように軸方向に大きな幅に形成することができる。この大きくした冷却用環状溝32は、結合部30と係止手段とをハウジング60の孔形成面60A側に設けることにより可能になる。特に、この冷却用環状溝32の機内A側の側面は、固定用密封環3における軸方向の長さの中央部を含む大きな寸法に形成している。更に、大気B側の側面は回転用密封環10の中間に達する広さに形成している。そして、クエンチング通路40から注入されるクエンチング液は直接に両シール面3A,10Aへ射出できるように成されている。又、本発明のシールカバー30は、冷却用環状溝32が固定用密封環3と回転用密封環10とを覆うように大きな幅に形成されているから、直接に両密封環3,10に対してクエンチング液を噴射することができる。このため、両密封環3,10が互いに摺動して摩擦により発熱しても、この冷却用環状溝32の大きな容積から供給される流体により、両密封嵌3、10を効果的に冷却することができる。
又、シールカバー30の冷却用環状溝32より大気側Bには、円筒状に延在する筒部36を形成する。この筒部36の内周面は絞り面33である。この絞り面33は、回転用密封環10の外周密封面10Dと近接状態に嵌合して絞りシール機能部を構成する。更に、筒部36の端部外周には取付と位置決め機能を備えたフランジ状の連結部37を形成する。
この様に構成されたシールカバー30とシールカラー50は、シールカラー50の外周面に3等配に配置したセットプレート55により連結合する。セットプレート55は、仮想線で示すような形状に形成されている(図2も参照)。このセットプレート55は、シールカラー50の周面にソケットボルト59により固定されている。そして、セットプレート55に形成された係合溝56を連結部37に係止させて、シールカバー30とシールカラー50とを連結状態にしてハウジング60に組み立てる。
図3は、本発明に係わる第2実施の形態のメカニカルシール装置1のシールカバー30側の断面図である。図3に示すメカニカルシール装置1は、図1に示す符号と同じ符号で示すように、図1のメカニカルシール装置1と全体的にはほぼ同一構成である。相違する点は、嵌合部35の外周面35Aに雄ねじ35Tを形成する。また、ハウジング60の孔形成面60Aに雌ねじ60Tを形成する。そして、シールカバー30の雄ねじ35Tをハウジング60の雌ねじ60Tに螺合してハウジング60にシールカバー30を結合する。このとき、ハウジング60の外面60Sとシールカバー30の端面30Sは圧接して固定される。また、シールリング34は、シールカバー30の雄ねじ35Tがハウジング60の雌ねじ60Tに螺合したときに圧着されるので、シールカバー30の雄ねじ35Tの緩みも防止される。この雄ねじ30Tと雌ねじ60Tとの構成が係止手段Tである。
図4は、本発明に係わる第3実施の形態のメカニカルシール装置1の断面図である。このメカニカルシール装置1は、図1のメカニカルシール装置1と全体の構造がほぼ同一構成である。相違する点は、結合部35の外周面35Aに段付部35Sを設ける。この段付部35Sにゴム材又は樹脂材のリング部25を嵌着する。このリング部25はハウジング60の孔形成面60Aに強く嵌着してシールカバー30を固定する。また、シール取付溝35Gに対向したハウジング60の孔形成面60Aには、係止溝60Gを設ける。この係止溝60Gは、シール取付溝35Gより深さを浅く形成する。この係止溝60Gとシール取付溝35Gに接合する第2シールリング34Aを嵌合する。この第2シールリング34Aは、ゴム材又は弾性力を有する樹脂材により形成する。そして、シールカバー30の結合部35をハウジング60の孔形成面60Aに嵌合するときに、第2シールリング34Aを圧縮して所定位置に挿入すると、第2シールリング34Aが係止溝60G内で原形に復元しようとして係止溝60Gに係止し、シールカバー30の離脱が防止できる。この第2シールリング34Aとシール取付溝35Gと係止溝60Gによる取付構成が係止手段Tである。また、リング部25も係止手段Tに構成することができる。このリング部25と接合するハウジング60の孔形成面60Aに、図示は省略するが、多数の小さな溝を設けてリング部25と強く係止するようにすることもできる。
図5は、本発明に係わる第4実施の形態のメカニカルシール装置1のシールカバー30側の断面図である。このメカニカルシール装置1は、図1のメカニカルシール装置1と全体としての構造がほぼ同一構成である。相違する点は、結合部35に設けた止めねじ39の代わりに、ハウジング60の外面60Sに嵌合穴60Hを設ける。また、シールカバー30の端面30Sにも嵌着穴30Hを設ける。そして、嵌合穴60Hと嵌着穴30Hとにスプリングピン(管の一側面を軸方向へ割ったもの)45を嵌着する。このとき、スプリングピン45によりハウジング60の外面60Sとシールカバー30の端面30Sとを接着状態に保持する。このスプリングピン45が結合した構成が係止手段Tである。そして、ハウジング60とシールカバー30は、結合部35がハウジング60の孔形成面60Aに嵌着した状態で係止手段Tにより結合状態を維持する。
以上、本発明のシールカバー30とハウジング60との結合部35には、結合部35側に直接に係止手段Tを設けた構成である。なお、結合部35には、ハウジング60の外面60Sとシールカバー30の端面30Sも共に結合するから、外面60Sと端面30Sも含むものである。この構成により、この係止手段Tは、従来のように、シールカバー30のフランジ部に大気側Bから貫通孔を設けてこの貫通孔にボルトを通してシールカバー30をハウジング60に固定する方法ではない。このため、シールカバー30を大型にするフランジ部などを必要としない。さらに、フランジ部などがないのでクエンチング通路40などの配置の構成と加工が容易になる。このシールカバー30は、外周を小型にできるので、メカニカルシール装置1を小さな取り付け場所にでも容易に取り付けることが可能になる。また、結合部35と係止手段Tとをシールカバー30の一方に設けた構成は、他方の内空部Cを大きく形成することが可能になるので、固定用密封環3と回転用密封環10を効果的に配置して発熱と摺動時の磨耗を防止することが可能になる。さらに、冷却用環状溝32を大きくできるから、クエンチング通路40からの冷却流体の容量も多くできるので、両密封環3,10の冷却効果を向上させることが可能になる。また、シールカバー30の結合部に直接に係止手段Tを設けているので、回転用密封環10を固定用密封環3よりも大気側Bに設けることが可能になる。このために、スリーブを設けて回転用密封環10を回転軸70に取り付ける必要もなくなる。その結果、メカニカルシール装置1を流体装置に取り付けるときに、流体装置に取り付けた回転軸70にメカニカルシール装置1を挿入することもできるし、ハウジング60にメカニカルシール装置1を取り付けた後に、回転軸70をメカニカルシール装置1に挿入することも可能になる。そして、メカニカルシール装置1の取り付けを容易にし、且つ、取付コストが低減できる効果を奏する。
メカニカルシール装置は、密封環のシール能力の向上と、発熱に対する冷却に優れ、加工コストが安く、且つ小さな取付場所でも取り付けられるようにした用途に適する。また、メカニカルシール装置の取り付と取り外しを容易にしたメカニカルシール装置として有用である。
本発明の第1実施の形態に係わるメカニカルシール装置の全断面図である。 図1に示すメカニカルシール装置を軸に取り付けた軸方向平面図である。 本発明の第2実施の形態に係わるメカニカルシール装置のシールカバー側の断面図である。 本発明の第3実施の形態に係わるメカニカルシール装置の全断面図である。 本発明の第4実施の形態に係わるメカニカルシール装置のシールカバー側の断面図である。 従来のメカニカルシールの片側の断面図である。
符号の説明
1 メカニカルシール装置
3 固定用密封環
3A シール面
4 取付溝
5 O リング
7 案内溝
8 内周面
9 コイルスプリング
10 回転用密封環
10A 相対シール面
10C 内面
10D 外周密封面
10G 凹部
19 Oリング
25 リング
30 シールカバー
30C 内周面
30H 嵌着穴
30S 端面
31 嵌合面
32 冷却用環状溝
33 絞り面
34 シールリング
34A 第2シールリング
35 結合部
35A 外周面
35G シール取付溝
35M 雄ねじ
35S 段付部
36 筒部
37 連結部
38 固定ピン
39 止めねじ
40 クエンチング通路
40A ドレン孔
41 フラッシング通路
45 スプリングピン
50 シールカラー
50C 内周結合面
50D 嵌着面
51 セットスクリュー
52 固定ピン
55 セットプレート
56 係合溝
60 ハウジング
60A 孔形成面
50G 係止溝
60H 嵌合孔
60S 外面
70 回転軸(軸)
71 外周面
A 機内
B大気側
C 内空部
T係止手段

Claims (5)

  1. ハウジングの孔と前記孔に挿入する軸との間隙をシールするメカニカルシール装置であって、前記軸に密封に取り付けられて対向シール面を有する回転用密封環と、前記回転用密封環の前記対向シール面と密接してシールするシール面を有するとともに前記軸の周りに内周面を有する固定用密封環と、前記固定用密封環と前記回転用密封環とを対向密接して相対回転可能に配置する内空部を有するとともに前記ハウジングの孔形成面と接合可能な結合部を有するシールカバーとを具備し、前記シールカバーの前記結合部には前記ハウジングと係止する係止手段を有することを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 前記シールカバーには前記固定用密封環の前記シール面と前記回転用密封環の前記対向シール面とにほぼ径方向から貫通するクエンチング通路を有することを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記結合部は前記シールカバーから突出して前記ハウジングの前記孔形成面に嵌着する円筒状に形成され、且つ前記係止手段は前記結合部に螺合結合して前記孔形成面と係止する止めねじに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記係止手段は前記結合部の外周に結合ねじに形成されているとともに、前記結合ねじが前記ハウジングの前記孔形成面に形成されたねじ部に螺合して係止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール装置。
  5. 前記係止手段は前記結合部の外周にシールリング用溝を設けるとともに、前記ハウジングの前記孔形成面に係止溝を設け、且つ前記シールリング用溝と前記係止溝とに係止するシールリングを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール装置。

JP2005321382A 2005-11-04 2005-11-04 メカニカルシール装置 Active JP4625400B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005321382A JP4625400B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 メカニカルシール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005321382A JP4625400B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 メカニカルシール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007127223A true JP2007127223A (ja) 2007-05-24
JP4625400B2 JP4625400B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=38150035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005321382A Active JP4625400B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 メカニカルシール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4625400B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249157A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Eagle Ind Co Ltd シール装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016021433A1 (ja) * 2014-08-08 2016-02-11 イーグルブルグマンジャパン株式会社 密封装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11351407A (ja) * 1998-06-09 1999-12-24 Eagle Ind Co Ltd 軸封装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11351407A (ja) * 1998-06-09 1999-12-24 Eagle Ind Co Ltd 軸封装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010249157A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Eagle Ind Co Ltd シール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4625400B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5001654B2 (ja) メカニカルシール装置
US5725220A (en) Securing and centering devices for a split mechanical seal
JP5087396B2 (ja) メカニカルシール装置
JP3095649B2 (ja) 万能割りメカニカルシール
JP4111698B2 (ja) メカニカルシール装置
US6708980B2 (en) Mechanical sealing device
JP5514107B2 (ja) メカニカルシール装置
JP5271260B2 (ja) メカニカルシール装置
EP2024670A2 (en) Mechanical seal assembly
EP1316747B1 (en) Mechanical seal device
CN102282398B (zh) 机械密封装置
JP5124784B2 (ja) メカニカルシール装置
JP4625400B2 (ja) メカニカルシール装置
JP3782690B2 (ja) メカニカルシール装置
KR101837626B1 (ko) 간결한 이중 씰링면 구조를 갖는 분할형 메카니컬 씰
JP2003185030A (ja) 軸封装置
JP3811875B2 (ja) メカニカルシール
JP2005291240A (ja) メカニカルシール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4625400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250