JP2007127000A - 内燃機関の燃料噴射制御方法 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、圧縮着火式内燃機関において均質な予混合気を安定して形成可能な技術を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、吸気行程上死点の近傍でセンターインジェクタから第1の燃料噴射を行うとともに、圧縮行程の初期から中期の間にサイドインジェクタから第2の燃料噴射を行うことにより燃焼室内に予混合気を形成する圧縮着火式内燃機関の燃料噴射制御方法において、第1の噴射燃料量とコモンレール圧とに基づいて第1の噴射燃料が偏倚する領域を推定し、第1の噴射燃料が燃焼室の中央部に偏倚していると推定された場合には第2の目標燃料噴射タイミングTsideを進角させることにより第2の噴射燃料を燃焼室の周縁部に偏倚させ、第1の噴射燃料が燃焼室の周縁部に偏倚していると推定された場合には第2の目標燃料噴射タイミングTsideを遅角させることにより第2の噴射燃料を燃焼室の中央部に偏倚させるようにした。
【選択図】 図9

Description

本発明は、圧縮着火式内燃機関の燃料噴射技術に関する。
圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)の燃料噴射技術として、圧縮行程の初期から中期の間に予備噴射を行い、圧縮行程上死点の近傍にて主噴射を行う技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平9−158810号公報 特開2001−152853号公報 特開平10−252476号公報 特開2001−248483号公報
前述したような技術では、予備噴射の噴射圧(或いは噴射率)が主噴射の噴射圧に依存する(主噴射の噴射圧と同等になる)ため、予備噴射の噴射圧が最適な噴射圧とならない場合が想定される。そのような場合には、予備噴射された燃料の分布に偏りが生じ、過早着火やスモークの発生量増加が誘発される可能性がある。
これに対し、圧縮行程上死点の前(吸気行程又は圧縮行程)に主噴射を行うことにより燃料と空気との予混合に費やされる時間を長く確保する方法も提案されているが(例えば、特許文献2を参照)、燃料と空気との予混合は成り行き任せで行われるため、必ずしも均質な予混合気が形成されるとは限られない。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮着火式内燃機関において均質な予混合気を安定して形成可能な技術を提供することにある。
本発明は、上記した課題を解決するために、吸気行程上死点の近傍で主燃料噴射弁から第1の燃料噴射を行うとともに、圧縮行程の初期から中期の間に副燃料噴射弁から第2の燃料噴射を行うことにより燃焼室内に予混合気を形成する圧縮着火式内燃機関の燃料噴射制御方法において、第1の燃料噴射により噴射された燃料が偏倚する領域を推定し、推定された領域とは異なる領域に第2の燃料噴射により噴射される燃料が偏倚するように第2の燃料噴射の噴射態様を変更するようにした。
このような方法によれば、第1の燃料噴射により噴射された燃料(以下、第1の噴射燃料と記す)と第2の燃料噴射により噴射された燃料(以下、第2の噴射燃料と記す)とが異なる領域に偏倚するため、燃焼室全体の燃料分布が均一に近づくようになる。その結果、燃料と空気が均質に混合した予混合気を形成することが可能となる。
尚、第1の噴射燃料が偏倚する領域を推定する方法としては、第1の噴射燃料量が多くなるほどおよび/またはコモンレール圧が高くなるほど第1の噴射燃料が燃焼室の周縁部に偏倚すると推定し、第1の噴射燃料量が少なくなるほどおよび/またはコモンレール圧が低くなるほど第1の噴射燃料が燃焼室の中央部に偏倚すると推定する方法を例示することができる。これは、主燃料噴射弁から噴射される燃料の到達距離が噴射燃料量および/またはコモンレール圧に比例して増加するためである。
第1の噴射燃料が燃焼室の周縁部に偏倚すると推定された場合は、第2の噴射燃料が燃焼室の中央部に偏倚するように第2の燃料噴射の噴射態様を変更すればよい。その際の具体的な方法としては、第2の燃料噴射の噴射タイミングを遅角させる方法や、第2の噴射燃料を微粒化させる方法を例示することができる。
第2の燃料噴射の噴射タイミングが遅角されると、ピストンが上死点に接近している時に第2の燃料噴射が行われることになる。ピストンが上死点に接近している時に第2の燃料噴射が行われると、第2の噴射燃料が燃焼室の周縁部へ拡散する前にピストンと衝突するようになるため、第2の噴射燃料が燃焼室中央部に偏倚する。また、ピストンが上死点に接近している時は筒内圧が高くなっているため、第2の噴射燃料の到達距離が短くなる。第2の噴射燃料の到達距離が短くなると、第2の噴射燃料が燃焼室の周縁部まで到達し難くなるため、第2の噴射燃料が燃焼室中央部に偏倚し易い。
上記した傾向は、ピストンが上死点に接近するほど(及び筒内圧が高くなるほど)顕著となるため、第1の噴射燃料が偏倚する領域を推定する際の第1の噴射燃料量が多くなるほどおよび/またはコモンレール圧が高くなるほど、第2の燃料噴射の遅角量を多くするようにしてもよい。
第2の噴射燃料が微粒化された場合は燃料粒子の慣性質量が小さくなるため、第2の噴射燃料の到達距離が短くなる。その結果、第2の噴射燃料は、燃焼室の中央部に偏倚する。尚、第2の噴射燃料の微粒化を図る方法としては、副燃料噴射弁に設けられたヒータの加熱量を増加させる方法を例示することができる。
次に、第1の噴射燃料が燃焼室の中央部に偏倚すると推定された場合は、第2の噴射燃料が燃焼室の周縁部に偏倚するように第2の燃料噴射の噴射態様を変更すればよい。その際の具体的な方法としては、第2の燃料噴射の噴射タイミングを進角させる方法や、第2の噴射燃料の微粒化を抑制する方法を例示することができる。
第2の燃料噴射の噴射タイミングが進角されると、ピストンが上死点から離れている時に第2の燃料噴射が行われることになる。この場合、第2の噴射燃料がピストンと衝突する前に燃焼室周縁部へ拡散するため、第2の噴射燃料が燃焼室周縁部に偏倚する。また、ピストンが上死点から離れている時は筒内圧が低くいため、第2の噴射燃料の到達距離が長くなる。第2の噴射燃料の到達距離が長くなると、第2の噴射燃料が燃焼室周縁部に到達し易くなるため、第2の噴射燃料が燃焼室周縁部に偏倚し易い。
上記した傾向は、ピストンが上死点から離れるほど(及び筒内圧が低くなるほど)顕著となるため、第1の噴射燃料が偏倚する領域を推定する際の第1の噴射燃料量が少なくなるほどおよび/またはコモンレール圧が低くなるほど、第2の燃料噴射の進角量を多くするようにしてもよい。
第2の噴射燃料の微粒化が抑制された場合は燃料粒子の慣性質量が大きくなるため、第2の噴射燃料の到達距離が長くなる。その結果、第2の噴射燃料は、燃焼室の周縁部に偏倚する。尚、第2の噴射燃料の微粒化を抑制する方法としては、副燃料噴射弁に設けられたヒータの加熱量を減少させる方法を例示することができる。
ところで、内燃機関の吸気通路に過給器が設けられている場合に、実際の過給圧が予め想定された目標過給圧(例えば、機関回転数や機関負荷に応じて定められる目標過給圧)からずれると、第2の燃料噴射によって噴射される燃料が所望の領域へ偏倚しなくなる可能性がある。
第2の燃料噴射の噴射圧(コモンレール圧)や噴射量は、実際の過給圧が目標過給圧と同等になることを想定して定められるため、実際の過給圧が目標過給圧からずれると第2の燃料噴射によって噴射された燃料の到達距離が所望の距離とならない可能性がある。
例えば、実際の過給圧が目標過給圧を上回る場合には、筒内圧の上昇により第2の噴射燃料の到達距離が短くなる。一方、実際の過給圧が目標過給圧を下回る場合には、筒内圧の低下により第2の噴射燃料の到達距離が長くなる。
従って、実際の過給圧が目標過給圧を上回る場合には第2の燃料噴射の噴射タイミングを進角側に補正して第2の噴射燃料の到達距離を延ばすようにしてもよい。また、実際の過給圧が目標過給圧を下回る場合には第2の燃料噴射の噴射タイミングを遅角側に補正して第2の噴射燃料の到達距離を短くするようにしてもよい。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御方法は、燃焼室内で直前のサイクルに発生した熱量が機関運転状態に応じて定められた基準熱量に対して所定量以上少ない時は、第1の噴射燃料が偏倚する領域の推定結果に依らず、第2の噴射燃料が燃焼室の周縁部に偏倚するように第2の燃料噴射の噴射態様を決定するようにしてもよい。
直前のサイクルの燃焼によって発生した熱量が予め想定された熱量より少なくなると、第1の燃料噴射が行われる時の筒内圧が低くなるとともに燃焼室壁面の温度が低くなるため、第1の噴射燃料が燃焼室周縁部に偏倚して燃焼室壁面に付着することが予想される。
このような状態のときに第2の噴射燃料が燃焼室中央部に偏倚させられると、燃焼室中央部に比して燃焼室周縁部の燃焼温度が低くなり易いため、未燃燃料成分やスモークの発生量が増加する可能性がある。
これに対し、直前のサイクルに燃焼室内で発生した熱量が機関運転状態に応じて定められた基準熱量に対して所定量以上少ない時には、第2の噴射燃料が燃焼室の周縁部に偏倚するように第2の燃料噴射の噴射態様が定められれば、燃焼室周縁部の燃焼温度が高められ、以て燃焼室壁面に付着した燃料が蒸発及び燃焼されるようになる。
第2の噴射燃料を燃焼室周縁部に偏倚させる方法としては、前述したように、第2の燃料噴射の噴射タイミングを進角させる方法や、副噴射弁が備えるヒータの加熱量を減少させる方法等を例示することができる。
本発明によれば、圧縮着火式内燃機関において、燃焼室内に均質な予混合気を安定して形成することが可能となる。その結果、過早着火やスモークの発生量増加を抑制することが可能になる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図9に基づいて説明する。図1は、本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、軽油を燃料とする圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)である。
内燃機関1のシリンダブロック2には、シリンダ3が形成され、該シリンダ3にピストン4が換装されている。ピストン4の頂面には燃焼室40が形成されている。
シリンダヘッド5においてピストン4の頂面と対向する面の略中央には、センターインジェクタ6が配置されている。このセンターインジェクタ6は、本発明に係る主燃料噴射弁に相当する。
シリンダヘッド5においてピストン4の頂面と対向する面の縁には、サイドインジェクタ7が配置されている。このサイドインジェクタ7は、本発明に係る副燃料噴射弁に相当する。
前記したセンターインジェクタ6及びサイドインジェクタ7は、コモンレール8と燃料パイプ9、10を介して接続されている。コモンレール8には、該コモンレール8内の圧力(コモンレール圧)を検出する圧力センサ(以下、レール圧センサと記す)11が取り付けられている。
シリンダヘッド5においてピストン4の頂面と対向する部位には、シリンダ3内の圧力(筒内圧)を検出するための圧力センサ(以下、筒内圧センサと記す)12が設けられている。
また、内燃機関1の吸気通路13には、ターボチャージャ14のコンプレッサ140が配置されている。コンプレッサ140は、本発明に係る過給器に相当する。コンプレッサ140より下流の吸気通路13には、該吸気通路13内の圧力(過給圧)を検出する圧力センサ(以下、過給圧センサと記す)15が取り付けられている。
このように構成された内燃機関1には、ECU16が併設されている。ECU16は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等から構成される算術論理演算回路である。ECU16には、前述したレール圧センサ11、筒内圧センサ12、過給圧センサ15などの各種センサの出力信号が入力されるようになっている。また、ECU16は、前述したセンターインジェクタ6やサイドインジェクタ7等を電気的に制御することが可能となっている。
ECU16は、内燃機関1の運転状態(例えば、機関負荷(アクセル開度)や機関回転数など)に基づいて目標コモンレール圧、目標燃料噴射量、目標燃料噴射タイミング等を演算し、それら演算結果に従ってセンターインジェクタ6、サイドインジェクタ7、或いは図示しない燃料ポンプ等を制御する。
例えば、ECU16は、吸気行程上死点の近傍(例えば、圧縮行程上死点前400°CA〜300°CA)にてセンターインジェクタ6から第1の燃料噴射(所謂、ビゴム噴射)を行い、次いで圧縮行程の初期から中期(例えば、圧縮行程上死点前150°CA〜60°CA)にてサイドインジェクタ7から第2の燃料噴射を行うことにより、燃焼室40内(シリンダ3内)に予混合気を形成し、該予混合気をピストン4の上昇により圧縮させて着火及び燃焼させる、所謂予混合燃焼を実現させる。
尚、ECU16は、必要に応じて圧縮行程上死点の近傍にてセンターインジェクタ6から再度燃料を噴射させて着火遅れを抑制するようにしてもよい。
ところで、予混合気の燃料濃度分布が不均一になると、予混合気において相対的にリッチな部分が圧縮行程上死点近傍より前に着火(過早着火)して不要な振動等を生じる可能性がある。更に、上記したリッチな部分の燃料濃度が過濃になると、燃料が燃焼する際に酸素不足が生じてスモークの発生量が増加する可能性もある。
予混合気の燃料濃度分布が不均一となる主な要因としては、第1の噴射燃料と第2の噴射燃料が燃焼室40の略同じ領域に偏倚して分布することが考えられる。例えば、第1の噴射燃料と第2の噴射燃料の双方が燃焼室40の中央部に偏倚して分布すると、中央部の燃料濃度が過濃になると同時に周縁部の燃料濃度が過薄になる。逆に第1の噴射燃料と第2の噴射燃料が燃焼室40の双方が燃焼室40の周縁部に偏倚して分布すると、周縁部の燃料濃度が過濃になると同時に中央部の燃料濃度が過薄になる。
従って、第1の噴射燃料が偏倚する領域と第2の噴射燃料が偏倚する領域が相違するようになれば、混合気の燃料濃度分布を均一(燃料と空気が均質に混合)にすることが可能となる。
そこで、本実施例では、第1の噴射燃料が偏倚する領域を推定し、推定された領域と異なる領域へ第2の噴射燃料が偏倚するように第2の燃料噴射を制御する。以下、第1の噴射燃料が偏倚する領域を推定する方法と、第2の噴射燃料を第1の噴射燃料とは異なる領域へ偏倚させる方法について順次説明する。
(第1の噴射燃料が偏倚する領域を推定する方法)
第1の噴射燃料は筒内圧が略大気圧と等しい状況下で噴射されるため、コモンレール圧や噴射燃料量によって偏倚する領域が左右され易い。例えば、噴射燃料量が多く且つコモンレール圧が高い時には、図2に示すように、第1の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚して分布する。この傾向は、噴射燃料量が多くなるほどおよび/またはコモンレール圧が高くなるほど顕著となる。
また、噴射燃料量が少なく且つコモンレール圧が低い時には、図3に示すように、第1の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚して分布する。この傾向は、噴射燃料量が少なくなるほどおよび/またはコモンレール圧が低くなるほど顕著となる。
そこで、ECU16は、第1の燃料噴射の噴射燃料量が少なく且つレール圧センサ11の検出圧力が低い時は第1の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚すると推定し、第1の燃料噴射の噴射燃料量が多く且つレール圧センサ11の検出圧力が高くなるほど第1の噴射燃料が周縁部寄りに偏倚すると推定することができる。
尚、本実施例では、以下の式(1)に第1の燃料噴射の噴射燃料量とコモンレール圧とを代入して偏倚係数Lvを求めるようにした。偏倚係数Lvは、第1の噴射燃料が燃焼室40の中央部を基準にしてどの程度周縁部寄りに偏倚しているかを表す係数であり、第1の噴射燃料の偏倚領域が燃焼室40の周縁部に近づくほど大きな値となる。
Lv=(第1の噴射燃料量)/係数A*(実コモンレール圧)−(目標コモンレール圧)*係数B・・・式(1)
上記の式における係数Aと係数Bは適合係数であり、個々の内燃機関毎に異なる値となる。これら係数A,Bは、予め実験的に求められた値である。
(第2の噴射燃料を第1の噴射燃料とは異なる領域へ偏倚させる方法)
第2の噴射燃料が偏倚する領域は、第2の燃料噴射を行うタイミングにより変化する。例えば、第2の燃料噴射タイミングが遅角されると、図4に示すように、ピストン4が上死点に接近している時に第2の燃料噴射が行われるようになる。
ピストン4が上死点に接近している時に第2の燃料噴射が行われると、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部へ拡散する前にピストン4の中央部(すなわち、燃焼室40の中央
部)に衝突するようになる。
更に、ピストン4が上死点に接近している時は筒内圧が高くなっているため、第2の噴射燃料の到達距離が短くなる。第2の噴射燃料の到達距離が短くなると、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部まで到達し難くなる。
従って、第2の燃料噴射タイミングが遅角されると、第2の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚し易くなる。尚、この傾向は、ピストン4が上死点に接近するほど(及び筒内圧が高くなるほど)顕著となる。
次に、第2の燃料噴射タイミングが進角されると、図5に示すように、ピストン4が上死点から離れている時に第2の燃料噴射が行われるようになる。ピストン4が上死点から離れている時に第2の燃料噴射が行われると、第2の噴射燃料がピストン4と衝突する前に拡散する。
更に、ピストン4が上死点から離れている時は筒内圧が低くいため、第2の噴射燃料の到達距離が長くなる。第2の噴射燃料の到達距離が長くなると、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部まで到達し易くなる。
従って、第2の燃料噴射タイミングが進角されると、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚し易くなる。尚、この傾向は、ピストン4が上死点から離れるほど(及び筒内圧が低くなるほど)顕著となる。
以上述べたように第2の燃料噴射タイミングによって第2の噴射燃料が偏倚する領域を変化させることができるため、第1の噴射燃料が偏倚する領域に応じて第2の燃料噴射タイミングが定められれば、第1の噴射燃料と第2の噴射燃料が偏倚する領域を相違させることができる。
具体的には、ECU16は、図6に示すように、前記した偏倚係数Lvの数値が大きくなるほど(第1の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に近づくほど)、第2の燃料噴射タイミングの遅角量Dが多くなるようにする。尚、図6に示すような偏倚係数Lvと遅角量Dとの関係は予めマップ化されてECU16のROMに記憶されているものとする。
前記偏倚係数Lv及び図6のマップに基づいて遅角量Dが定められると、ECU16は機関負荷(アクセル開度)や機関回転数に基づいて定められる第2の基準燃料噴射タイミング(単位は、圧縮行程上死点を基準としたATDC)に前記遅角量Dを加算して、第2の目標燃料噴射タイミング(単位は、圧縮行程上死点を基準としたATDC)を定める(第2の目標燃料噴射タイミング=第2の基準燃料噴射タイミング+遅角量D)。
このようにして第2の噴射燃料タイミングが決定されると、第1の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚している時(第1の噴射燃料量が少ないおよび/またはコモンレール圧が低い時)には、第2の燃料噴射タイミングが進角されるようになる。この場合、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚して分布するようになる。その結果、燃焼室40の全領域に均一に燃料が分布し、均質な予混合気が形成される。
一方、第1の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚している時(第1の噴射燃料量が多いおよび/またはコモンレール圧が高い時)には、第2の燃料噴射タイミングが遅角されるようになる。この場合、第2の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚して分布するようになる。その結果、燃焼室40の全領域に均一に燃料が分布し、依って均質な予混合気が形成されるようになる。
ところで、本実施例に例示した内燃機関1のように過給器(コンプレッサ140)を備えた内燃機関では、実際の過給圧が予め想定された目標過給圧(機関回転数や機関負荷に応じて定められる目標過給圧)からずれると、第2の噴射燃料が所望の領域へ偏倚しなくなる可能性がある。
第2の燃料噴射の噴射圧(コモンレール圧)や噴射量は、実際の過給圧が目標過給圧と同等になることを想定して定められるため、実際の過給圧が目標過給圧からずれると第2の噴射燃料の到達距離が所望の距離とならない可能性がある。
例えば、実際の過給圧が目標過給圧を上回る場合には、筒内圧の上昇により第2の噴射燃料の到達距離が短くなる。一方、実際の過給圧が目標過給圧を下回る場合には、筒内圧の低下により第2の噴射燃料の到達距離が長くなる。
これに対し、本実施例では、ECU16は、図7に示すように、実過給圧(過給圧センサ15の検出圧力)PBと目標過給圧PBbaseの差(=PB−PBbase)を演算し、演算された差が正値である場合(PB>PBbase)は該差が大きくなるほど第2の目標燃料噴射タイミングを進角側へ補正し、前記差が負値である場合(PB<PBbase)は該差が大きくなるほど第2の目標燃料噴射タイミングを遅角側へ補正する。尚、前記した差が零であるとき(実過給圧PBと目標過給圧PBbaseが等しい時)は、ECU16は、補正量を零に定める。
また、ECU16は、直前のサイクルで燃焼室40内に発生した熱量が機関運転状態に応じて定められた基準熱量に対して所定量以上少ない時は、第1の噴射燃料が偏倚する領域の推定結果に依らず、第2の噴射燃料が燃焼室の周縁部に偏倚するように第2の燃料噴射タイミングを定めることが好ましい。
直前のサイクルの燃焼によって発生した熱量が予め想定された熱量より少なくなると、第1の燃料噴射が行われる時の筒内圧が低くなるとともに燃焼室40壁面の温度が低くなるため、第1の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚して燃焼室40の壁面に付着することが予想される。
このような状態のときに第2の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚させられると、燃焼室40の中央部に比して周縁部の燃焼温度が低くなり易いため、未燃燃料成分やスモークの発生量が増加する可能性がある。
そこで、ECU16は、直前のサイクルで燃焼室40内に発生した熱量が基準熱量に対して所定量以上少ない時には、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚するように第2の燃料噴射タイミングを進角させるものとする。
直前のサイクルで燃焼室40内に発生した熱量は直前のサイクルの図示平均有効圧力と相関があるため、ECU16は筒内圧センサ12の検出圧力に基づいて直前のサイクルにおける実際の図示平均有効圧力impeを演算する。また、ECU16は、直前のサイクルの総燃料噴射量と機関回転数等から基準となる図示平均有効圧力impebaseを推定演算する。
ECU16は、図8に示すように、基準図示平均有効圧力impebaseから実際の図示平均有効圧力impeを減算して双方の差(=impebase−impe)を求め、その差が大きくなるほど第2の燃料噴射タイミングを進角側へ補正する。この場合、燃焼室40の周縁部における燃焼温度が高められ、以て燃焼室40の壁面に付着した燃料が
蒸発及び燃焼されるようになる。
以下、本実施例における第2の燃料噴射の制御方法について図9に基づいて説明する。図9は、第2の燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャートである。第2の燃料噴射制御ルーチンは、予めECU16のROMに記憶されているものとする。
第2の燃料噴射制御ルーチンにおいて、ECU16は、先ずS101において直前のサイクルの図示平均有効圧力impeと基準図示平均有効圧力impebaseを演算する。
S102では、ECU16は、機関負荷や機関回転数等をパラメータとして、第2の基準燃料噴射タイミングTbaseを演算する。
S103では、ECU16は、前記S101で演算された基準図示平均有効圧力impebaseから図示平均有効圧力impeを減算して得られる差(=impebase−impe)が所定量C未満であるか否かを判別する。
前記S103において肯定判定された場合は、ECU16は、S104へ進み、前述した式(1)に基づいて偏倚係数Lvを算出する。
S105では、ECU16は、前記S104で算出された偏倚係数Lvと前述した図6のマップとに基づいて遅角量Dを演算する。
S106では、ECU16は、実過給圧PB(筒内圧センサ12の検出圧力)と目標過給圧PBbaseと図7のマップとに基づいて補正量Eを演算する。
S107では、ECU16は、前記S102で演算された第2の基準燃料噴射タイミングTbaseに前記S105で算出された遅角量Dを加算するとともに前記S106で算出された補正量Eを減算することにより第2の目標燃料噴射タイミングTside(=Tbase+D−E)を算出する。
S108では、ECU16は、内燃機関1のクランク角が前記S107で算出された第2の目標燃料噴射タイミングTsideと一致したときに、サイドインジェクタ7から第2の燃料噴射を行わせる。
このようにして第2の燃料噴射が行われると、第2の噴射燃料が偏倚する領域を第1の噴射燃料が偏倚する領域と相違させることができるため、燃焼室40内の全領域に均質な予混合気を形成することが可能となる。その結果、予混合気の過早着火やスモークの発生を抑制することが可能となる。
また、前記S103において否定判定された場合(impebase−impe≧C)は、ECU16は、S109へ進み、実際の図示平均有効圧力impeと基準図示平均有効圧力impebaseとの差(impebase−impe)、及び図8のマップに基づいて進角量Fを演算する。
S110では、ECU16は、前記S102で算出された第2の基準燃料噴射タイミングTbaseから前記S109で算出された進角量Fを減算することにより第2の目標燃料噴射タイミングTside(=Tbase−F)を算出する。
続いて、ECU16は、S108へ進み、内燃機関1のクランク角が前記S110で算
出された第2の目標燃料噴射タイミングTsideと一致したときに、サイドインジェクタ7から第2の燃料噴射を行わせる。
このようにして第2の燃料噴射が行われると、直前のサイクルで燃焼室内に発生した熱量が少ない時に、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚するため、燃焼室40の周縁部で多量の燃料が燃焼するようになる。その結果、燃焼室40の周縁部における燃焼温度が高くなり、依って燃焼室40の壁面に付着した燃料が蒸発及び燃焼されるようになる。
以上述べた実施例によれば、直前のサイクルにおいて正常な燃焼が行われた場合には、燃焼室40の全領域に均質な予混合気を形成することが可能となるため、過早着火やスモークの発生が好適に抑制されるようになる。
また、直前のサイクルにおいて正常な燃焼が行われなかった場合、すなわち、直前のサイクルで燃焼室40内に発生した熱量が基準となる熱量より所定量以上少なかった場合には、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚させられるため、周縁部の燃焼温度が高められる。周縁部の燃焼温度が高められると、燃焼室40の壁面に付着した燃料を蒸発及び燃焼させることが可能となるため、スモークや未燃燃料成分の排出量を低減することができる。
次に、本発明の第2の実施例について図10〜図12に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
前述した第1の実施例と本実施例との差違は、前述した第1の実施例ではサイドインジェクタ7からの噴射タイミングを制御することにより予混合気の均質化を図るのに対し、本実施例ではサイドインジェクタ7に設けられたヒータの加熱量を制御することによって予混合気の均質化を図る点にある。
図10は、本実施例における内燃機関の概略構成を示す図である。図10においてサイドインジェクタ7には、該サイドインジェクタ7から噴射される燃料を加熱するためのヒータ70が設けられている。このヒータ70は、通電量(電流量)に応じて加熱量(ワット)を変更可能に構成されている。その他の構成は、前述した第1の実施例と同様である。
前記ヒータ70の通電量(加熱量)が増加した場合には、サイドインジェクタ7から噴射される燃料(第2の噴射燃料)の微粒化が促進される。第2の噴射燃料が微粒化すると、燃料粒子の慣性質量が小さくなるため、第2の噴射燃料の到達距離が短くなる。その結果、第2の噴射燃料は燃焼室40の周縁部まで到達せずに中央部に停滞するようになる。
一方、前記ヒータ70の通電量(加熱量)が減少した場合には、サイドインジェクタ7から噴射される燃料(第2の噴射燃料)の粒子径が大粒化する。第2の噴射燃料の粒子径が大粒化すると、燃料粒子の慣性質量が大きくなるため、第2の噴射燃料の到達距離が長くなる。その結果、第2の噴射燃料は燃焼室40の中央部に停滞せずに周縁部まで到達するようになる。
従って、第1の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚している時にはヒータ70の通電量を増加させるとともに、第1の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚している時にはヒータ70の通電量を減少させれば、第1の噴射燃料と第2の噴射燃料の偏倚領域を相違さ
せることが可能となる。
そこで、本実施例では、ECU16は、偏倚係数Lvの値が大きくなるほどヒータ70の通電量を増加させるとともに、偏倚係数Lvの値が小さくなるほどヒータ70の通電量を減少させるようにした。
具体的には、ECU16は、先ず、内燃機関1の運転状態や外気温度(吸気温度)等に基づいて基準となるヒータ通電量Ecbaseを算出する。続いて、ECU16は、偏倚係数Lvをパラメータとして補正通電量△Ecを決定する。補正通電量△Ecは、図11に示すように、偏倚係数Lvの値が大きくなるほど大きな値となるように定められる。Eは、基準ヒータ通電量Ecbaseに補正通電量△Ecを加算して目標ヒータ通電量Ecを演算する。
このように目標ヒータ通電量Ecが決定されれば、偏倚係数Lvが大きい時には第2の噴射燃料が微粒化されるとともに、偏倚係数Lvが小さい時には第2の噴射燃料が大粒化されるようになる。
その結果、第1の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚している時には第2の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚し、第1の噴射燃料が燃焼室40の中央部に偏倚している時には第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚するようになる。
以下、本実施例における第2の燃料噴射制御について図12に沿って説明する。図12は、本実施例における第2の燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャートである。図12に示す第2の燃料噴射制御ルーチンにおけるS201〜S202の処理は、第1の実施例における第2の燃料噴射制御ルーチンのS101〜S101と同様である。
S203では、内燃機関1の運転状態(第2の噴射燃料量、機関回転数、外気温度等)に基づいて基準ヒータ通電量Ecbaseを演算する。
S204では、ECU16は、前記S201で演算された基準図示平均有効圧力impebaseから図示平均有効圧力impeを減算して得られる差(=impebase−impe)が所定量C未満であるか否かを判別する。
前記S204において肯定判定された場合は、ECU16は、S205へ進み、前述した式(1)に基づいて偏倚係数Lvを算出する。
S206では、ECU16は、実過給圧PB(筒内圧センサ12の検出圧力)と目標過給圧PBbaseと前述した図7のマップとに基づいて補正量Eを演算する。
S207では、前記S205で算出された偏倚係数Lvと前述した図11のマップとに基づいて、補正通電量△Ecを演算する。
S208では、ECU16は、前記S202で算出された第2の基準燃料噴射タイミングTbaseから前記S206で算出された補正量Eを減算することにより第2の目標燃料噴射タイミングTside(=Tbase−E)を算出する。
S209では、ECU16は、前記S203で算出された基準ヒータ通電量Ecbaseに前記S207で算出された補正通電量△Ecを加算して、目標ヒータ通電量Ecを演算する。
S210では、ECU16は、ヒータ70に前記目標ヒータ通電量Ecを通電する。
S211では、ECU16は、内燃機関1のクランク角が前記S208で算出された第2の目標燃料噴射タイミングTsideと一致したときに、サイドインジェクタ7から第2の燃料噴射を行わせる。
このようにして第2の燃料噴射が行われると、第2の噴射燃料が偏倚する領域を第1の噴射燃料が偏倚する領域と相違させることができるため、燃焼室40内の全領域に均質な予混合気を形成することが可能となる。その結果、予混合気の過早着火やスモークの発生を抑制することが可能となる。
また、前記S204において否定判定された場合(impebase−impe≧C)は、ECU16は、S212へ進み、実際の図示平均有効圧力impeと基準図示平均有効圧力impebaseとの差(=impebase−impe)、及び前述した図8のマップに基づいて進角量Fを演算する。
S213では、ECU16は、前記S202で算出された第2の基準燃料噴射タイミングTbaseから前記S212で算出された進角量Fを減算することにより第2の目標燃料噴射タイミングTside(=Tbase−F)を算出する。
S214では、ECU16は、前記S203で算出された基準ヒータ通電量Ecbaseを目標ヒータ通電量Ecとして設定する。
続いて、ECU16は、S210へ進み、前記S214で算出された目標ヒータ通電量Ecをヒータ70に通電する。
S211では、ECU16は、内燃機関1のクランク角が前記S213で算出された第2の目標燃料噴射タイミングTsideと一致したときに、サイドインジェクタ7から第2の燃料噴射を行わせる。
このようにして第2の燃料噴射が行われると、直前のサイクルで燃焼室内に発生した熱量が少ない時に、第2の噴射燃料が燃焼室40の周縁部に偏倚するため、燃焼室40の周縁部で多量の燃料が燃焼するようになる。その結果、燃焼室40の周縁部における燃焼温度が高くなり、依って燃焼室40の壁面に付着した燃料が蒸発及び燃焼されるようになる。
以上述べた実施例によれば、第1の燃料噴射の偏倚領域に応じてヒータ70の通電量を変更することにより、前述した第1の実施例と同様の効果を得ることが可能となる。
実施例1における内燃機関の概略構成を示す図である。 第1の噴射燃料量が多い時および/またはコモンレール圧が高い時に第1の噴射燃料が偏倚する領域を示す図である。 第1の噴射燃料量が少ない時および/またはコモンレール圧が低い時に第1の噴射燃料が偏倚する領域を示す図である。 第2の燃料噴射タイミングを遅角させた場合に第2の噴射燃料が偏倚する領域を示す図である。 第2の燃料噴射タイミングを進角させた場合に第2の噴射燃料が偏倚する領域を示す図である。 偏倚係数Lvと遅角量Dとの関係を示す図である。 実過給圧PB及び目標過給圧PBbaseの差と補正量Eとの関係を示す図である。 実際の図示平均有効圧力impe及び基準図示平均有効圧力impebaseの差と進角量Fとの関係を示す図である。 第2の燃料噴射制御ルーチンを示す図である。 実施例2における内燃機関の概略構成を示す図である。 偏倚係数Lvとヒータの通電量Ecとの関係を示す図である。 実施例2における第2の燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・・・内燃機関
4・・・・・ピストン
6・・・・・センターインジェクタ(主燃料噴射弁)
7・・・・・サイドインジェクタ(副燃料噴射弁)
11・・・・コモンレール圧センサ
12・・・・筒内圧センサ
14・・・・ターボチャージャ
15・・・・過給圧センサ
16・・・・ECU
140・・・コンプレッサ(過給器)
40・・・・燃焼室
70・・・・ヒータ

Claims (9)

  1. 吸気行程上死点近傍で主燃料噴射弁から第1の燃料噴射を行うとともに、圧縮行程の初期から中期の間に副燃料噴射弁から第2の燃料噴射を行うことにより燃焼室内に予混合気を形成する圧縮着火式内燃機関の燃料噴射制御方法において、
    前記第1の燃料噴射により噴射された燃料が偏倚する領域を推定し、推定された領域とは異なる領域に前記第2の燃料噴射により噴射される燃料が偏倚するように前記第2の燃料噴射の噴射態様を変更することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  2. 請求項1において、前記第1の燃料噴射の噴射量が多くなるほどおよび/またはコモンレール圧が高くなるほど前記第1の燃料噴射により噴射された燃料が前記燃焼室の周縁部に偏倚すると推定し、前記第1の燃料噴射の噴射量が少なくなるほどおよび/またはコモンレール圧が低くなるほど前記第1の燃料噴射により噴射された燃料が前記燃焼室の中央部に偏倚すると推定することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  3. 請求項2において、前記第1の燃料噴射により噴射された燃料が前記燃焼室の周縁部に偏倚すると推定された場合は前記第2の燃料噴射の噴射タイミングを遅角させ、前記第1の燃料噴射により噴射された燃料が前記燃焼室の中央部に偏倚すると推定された場合は前記第2の燃料噴射の噴射タイミングを進角させることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  4. 請求項2において、前記第1の燃料噴射により噴射された燃料が前記燃焼室の周縁部に偏倚すると推定された場合は前記副噴射弁が備えるヒータの加熱量を増加させ、前記第1の燃料噴射により噴射された燃料が前記燃焼室の中央部に偏倚すると推定された場合は前記ヒータの加熱量を減少させることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  5. 請求項3又は4において、前記内燃機関の吸気通路に設けられた過給器による過給圧を検出し、検出された過給圧が所定の目標過給圧より高い場合には前記第2の燃料噴射の噴射タイミングを進角側へ補正することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  6. 請求項3又は4において、前記内燃機関の吸気通路に設けられた過給器による過給圧を検出し、検出された過給圧が所定の目標過給圧より低い場合には前記第2の燃料噴射の噴射タイミングを遅角側へ補正することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  7. 請求項1〜6の何れか一において、前記燃焼室内で直前のサイクルに発生した熱量を演算し、演算された熱量が機関運転状態に応じて定められた基準熱量に対して所定量以上少ない時は、前記第1の燃料噴射により噴射された燃料が偏倚する領域に関わらず、前記第2の燃料噴射により噴射される燃料が前記燃焼室の周縁部に偏倚するように前記第2の燃料噴射の噴射態様を決定することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  8. 請求項7において、前記第2の燃料噴射の噴射タイミングを進角させることにより該第2の燃料噴射により噴射された燃料を前記燃焼室の周縁部へ偏倚させることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  9. 請求項7において、前記副噴射弁が備えるヒータの加熱量を減少させることにより前記第2の燃料噴射により噴射された燃料を前記燃焼室の周縁部へ偏倚させることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
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US9303610B2 (en) 2010-12-02 2016-04-05 Wärtsilä Finland Oy Fuel injection unit, a method of operating such and an internal combustion engine

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