JP2006233778A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筒内での温度上昇を的確に抑制して、異常燃焼を抑制する。
【解決手段】 ECUは、エンジン回転数センサ、スロットル開度センサ、ノックセンサ、可変バルブタイミング機構からの信号を検知するステップ(S100)と、異常燃焼が発生していると(S110にてYES)、燃料噴射弁から噴射された燃料が吸気弁に当たって、点火プラグ付近に飛散したり、排気側壁面に飛散したりするように、燃料噴射時期を算出するステップ(S120)とを含む、プログラムを実行する。噴霧された燃料が、点火プラグ付近に到達すると点火プラグが冷却されプレイグが抑制できるとともに、点火プラグ付近の混合気の濃度が特に高い弱成層混合気を形成することができる。また、噴霧された燃料が、排気側燃焼室の壁面に燃料が到達すると排気側の燃焼室壁面の温度が低下され排気側火炎伝播を遅くなりノッキングが抑制できるとともに、燃焼室内に均質な混合気を形成することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、少なくともに筒内に向けて燃料を噴射する燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)を有する内燃機関の制御装置に関し、特に、異常燃焼を回避することができる制御装置に関する。
筒内噴射用インジェクタにより燃焼室に直接噴射された燃料と空気の混合気を点火プラグにより着火および燃焼させ、その燃焼にともない生じた燃焼ガスによりピストンを往復動させるようにした筒内噴射式内燃機関が公知である。さらに、このような筒内噴射用インジェクタに加えて吸気通路噴射用インジェクタから吸気ポートに燃料を噴射する内燃機関も公知である。このような内燃機関においては、たとえば、内燃機関の負荷が予め定められた設定負荷よりも低いときには吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射を停止するとともに内燃機関の負荷が設定負荷よりも高いときには吸気通路噴射用インジェクタから燃料を噴射するようにしている。
筒内噴射用インジェクタにより燃料を燃焼室内に直接噴射して、燃料および空気の混合気を点火プラグの火花により着火および燃焼させるようにした内燃機関(あるいは、これに加えて吸気ポートに燃料を噴射する内燃機関)において、異常燃焼が発生することがある。たとえば、ノッキングやプレイグニッションと呼ばれる異常燃焼である。
ノッキングは、点火プラグで点火後に火炎が伝播していく前に未燃焼ガスの一部が自己着火して急激な燃焼を起こすことにより、その衝撃波が燃焼室壁に反射して異音を発生させるものである。一般的には、エンジンのシリンダブロックに取り付けられたノックセンサがノッキング(振動)を検知すると点火時期を遅らせて、ノッキングが検知されなくなるとノッキングが検知されるまで点火時期をまた進角させる、ノックコントロールシステムにより回避している。
また、プレイグニッション(早期点火:以下、プレイグと記載する場合がある)は、点火プラグによる本来の点火よりも前に、その点火プラグ自身の熱やカーボンの堆積等によって、混合気が自然着火する現象である。このプレイグニッションは、ノッキングの原因にもなる。
特開平11−159368号公報(特許文献1)は、筒内直接噴射内燃機関において、燃焼性を悪化させることなく、早期点火を回避する内燃機関を開示する。この内燃機関は、燃料タンクからの燃料を燃料ポンプにより燃料配管内に加圧圧送し、加圧燃料を燃料噴射弁から直接燃焼室に噴射供給する筒内直接噴射式火花点火内燃機関であって、吸気行程において燃料噴射を行なう吸気行程噴射による機関の燃焼状態に早期点火があったと判断された場合に次のサイクルにおいて、少なくとも、その気筒の点火前の圧縮行程に燃料噴射を行ない、混合気をヒートスポットに衝突させることによりヒートスポットを冷却し、早期点火を防止する。
この筒内直接噴射式火花点火内燃機関によると、先行する吸気行程噴射による機関の燃焼状態に早期点火があったと判断された場合に次のサイクルにおいて、少なくとも、その気筒の点火前の圧縮行程に再度燃料噴射を行なっている。そのため、混合気をヒートスポットに衝突させることによりヒートスポットを冷却し、早期点火を防止することができる。
特開2003−206796号公報(特許文献2)は、プレイグニッションの発生を確実に抑制することのできる筒内噴射式内燃機関を開示する。この内燃機関は、燃焼室に直接噴射された燃料と空気の混合気を点火プラグにより着火および燃焼させ、その燃焼にともない生じた燃焼ガスによりピストンを往復動させるようにした筒内噴射式内燃機関であって、プレイグニッションの発生または発生直前の状況を検出する検出手段と、検出手段による状況の検出に応じ、吸気行程の上死点近傍で点火プラグに燃料が到達するように燃料噴射を行なう燃料噴射手段とを備える。
この筒内噴射式内燃機関によると、燃焼室内がプレイグニッションの発生または発生直前の状況になると、その状況が検出手段によって検出される。この検出時には、燃料噴射手段により通常とは異なる形態で燃料噴射が行なわれる。この噴射により、ピストンが吸気行程において上死点近傍を移動するとき、点火プラグに燃料が到達する。この燃料が気化する際に点火プラグから熱(気化潜熱)が奪われて、点火プラグの温度が下がり、プレイグニッションの発生が抑制される。
特開平11−159368号公報 特開2003−206796号公報
しかしながら、上述した2つの特許文献とも、ピストンが上死点付近にあるときに筒内噴射用インジェクタから燃料を噴射している。このため、燃料噴射量が多く増量される高回転高負荷領域においては、ピストンが上死点付近にあるときに燃料を噴射すると、ピストン上面に燃料が気化しないで付着する可能性が高くなる。このため、気化されないでピストン上面に付着した燃料が拡散して燃焼することになり、このような場合、黒煙の発生という問題を生じる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、燃焼室内に所望の混合気を形成するとともに、筒内での温度上昇を的確に抑制して、異常燃焼を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の制御装置は、筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段を備えた内燃機関を制御する。この制御装置は、内燃機関の運転状態を検知するための検知手段と、内燃機関の異常燃焼を検知するための異常検知手段と、異常燃焼が検知された場合には、燃料噴射手段により噴射された燃料が内燃機関の吸気弁に当たるように、内燃機関を制御するための制御手段とを含む。
第1の発明によると、検知手段として設けられたノックセンサ等により異常燃焼が検知されると、燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)から噴射された燃料が吸気弁に当たるように、燃料噴射弁手段や吸気弁の作動態様が制御される。筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射タイミングが異なったり、吸気弁の開閉タイミングまたはリフト量が異なると、噴射タイミングにおける吸気弁のリフト位置が異なる。このため、吸気弁の異なるリフト位置で、燃料が吸気弁に当たる。高圧で噴射された筒内噴射用インジェクタからの燃料は、リフト量が小さい位置(シリンダが上下方向に往復運動するエンジンにおいて高いリフト位置)で当たると(干渉すると)、その位置に比較的近い点火プラグ付近に飛散する。これにより、点火プラグの温度を低下することによりプレイグを回避することができる。高圧で噴射された筒内噴射用インジェクタからの燃料は、リフト量が大きい位置(シリンダが上下方向に往復運動するエンジンにおいて低いリフト位置)で当たると(干渉すると)、その位置から広がって点火プラグよりも遠い排気側燃焼室や燃焼室燃焼室ヘッド壁面に飛散する。これにより、燃焼室内の排気側壁面温度を低下させることにより排気側火炎伝播を遅くすることでノッキングを回避することができる。このように、筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料が吸気弁に当たるタイミングにより、吸気弁に当たった燃料の飛散先が異なることを利用して、点火プラグを冷却したり、燃焼室内の排気側壁面を冷却したりして、異常燃焼を回避することができる。また、高圧で噴射された筒内噴射用インジェクタからの燃料は、リフト量が大きい位置(シリンダが上下方向に往復運動するエンジンにおいて低いリフト位置)で当たると(干渉すると)、その位置から大きく広がって燃焼室内に均質混合気を形成できる。その結果、均質混合気を形成するとともに、筒内での温度上昇を的確に抑制して、異常燃焼を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、制御手段は、燃料噴射手段により噴射された燃料が内燃機関の吸気弁に当たるように、燃料噴射手段による燃料噴射時期および吸気弁の作動態様の少なくともいずれかを制御するための手段を含む。
第2の発明によると、筒内噴射用インジェクタの噴射時期および吸気弁の作動態様の少なくともいずれかを制御することにより、筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料が吸気弁に当たるタイミングを変更して、燃料が当たる吸気弁の位置を変更してその位置から飛散する燃料の位置を変えることにより、所望の位置を冷却したり、所望の混合気を形成したりすることができる。
第3の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、検知手段は、内燃機関の回転数、燃料噴射手段による燃料噴射時間および吸気弁作動状態の少なくとも1つを検知するための手段を含む。制御手段は、回転数、燃料噴射時間および吸気弁作動状態の少なくとも1つに基づいて算出された噴射時期になるように、燃料噴射手段を制御するための手段、および、回転数、燃料噴射時間および吸気弁作動状態の少なくとも1つに基づいて算出された噴射時期になるように、吸気弁を制御するための手段の少なくともいずれかの手段を含む。
第3の発明によると、内燃機関の回転数、燃料噴射手段による燃料噴射時間および吸気弁作動状態の少なくとも1つを検知して、それに基づいて燃料噴射弁からの噴射時期や吸気弁の作動態様を算出して、所望の位置を冷却したり、所望の混合気を形成したりすることができる。
第4の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、異常検知手段は、ノッキングを検知するための手段を含む。制御手段は、ノッキングが検知されたときには、吸気弁に当たった燃料が排気側燃焼室ヘッド壁および排気側燃焼室の少なくともいずれかの方向に向かう噴射時期になるように、燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかを制御するための手段を含む。
第4の発明によると、高圧で噴射された筒内噴射用インジェクタからの燃料を、リフト量が大きい位置で吸気弁に当てて、その位置から燃料を点火プラグよりも遠い排気側燃焼室や燃焼室燃焼室ヘッド壁面に飛散させることができる。これにより、燃焼室内の排気側壁面温度を低下させることにより排気側火炎伝播を遅くすることでノッキングを回避することができる。
第5の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、検知手段は、内燃機関の運転状態が低回転軽負荷であるか否かを検知するための手段を含む。制御手段は、内燃機関の運転状態が低回転軽負荷でないことが検知されたときには、吸気弁に当たった燃料が排気側燃焼室の方向に向かう噴射時期になるように、燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかを制御するための手段を含む。
第5の発明によると、内燃機関の運転状態が低回転軽負荷の場合には、燃焼不安定になりやすいため、点火プラグ付近の混合気の形成を安定化させる必要がある。しかしながら、このような運転状態でない場合には、むしろ、燃焼室内に均質な混合気を形成することが重要になる。そのため、高圧で噴射された筒内噴射用インジェクタからの燃料を、リフト量が大きい位置で吸気弁に当てて、その位置から大きく広げて燃焼室内に均質混合気を形成することができる。
第6の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第4または5の発明の構成に加えて、制御手段は、吸気弁がリフト量の大きい時期付近に燃料噴射時期を設定するための手段を含む。
第6の発明によると、吸気弁がリフト量の大きい時期付近に筒内噴射用インジェクタから燃料を噴射して、吸気弁に当たった燃料が排気側燃焼室の方向に向かうようにしたり、大きく広げて燃焼室内に均質混合気を形成したりできる。
第7の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、異常検知手段は、プレイグニッションを検知するための手段を含む。制御手段は、プレイグニッションが検知されたときには、吸気弁に当たった燃料が点火プラグの方向に向かう噴射時期になるように、燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかを制御するための手段を含む。
第7の発明によると、高圧で噴射された筒内噴射用インジェクタからの燃料を、リフト量が小さい位置で吸気弁に当てて、燃料をその位置に比較的近い点火プラグ付近に飛散させる。これにより、点火プラグの温度を低下することによりプレイグを回避することができる。
第8の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、検知手段は、内燃機関の運転状態が低回転軽負荷であるか否かを検知するための手段を含む。制御手段は、内燃機関の運転状態が低回転軽負荷であることが検知されたときには、吸気弁に当たった燃料が点火プラグの方向に向かう噴射時期になるように、燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかを制御するための手段を含む。
第8の発明によると、内燃機関の運転状態が低回転軽負荷の場合には、燃焼不安定になりやすいため、点火プラグ付近の混合気の形成を安定化させる必要がある。したがって、このような運転状態である場合には、高圧で噴射された筒内噴射用インジェクタからの燃料を、リフト量が小さい位置で吸気弁に当てて、その位置から点火プラグ方向に燃料を向かわせて、点火プラグ周りに安定した混合気(弱成層混合気)を形成させることができる。
第9の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第7または8の発明の構成に加えて、制御手段は、吸気弁がリフト量の小さい時期付近に燃料噴射時期を設定するための手段を含む。
第9の発明によると、吸気弁がリフト量の小さい時期付近に筒内噴射用インジェクタから燃料を噴射して、吸気弁に当たった燃料が点火プラグの方向に向かうようにして、点火プラグを冷却したり、点火プラグ周りの混合気を安定化したりできる。
第10の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜9のいずれかの発明の構成に加えて、検知手段は、内燃機関の点火プラグの絶縁抵抗を検知するための手段を含む。制御装置は、絶縁抵抗が予め定められた値以下になると、制御手段により、燃料噴射手段により噴射された燃料が内燃機関の吸気弁に当たるように、燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかが制御されることを中止するための手段をさらに含む。
第10の発明によると、点火プラグに燃料が付着したり、過濃混合気の燃焼により点火プラグ硝子部に煤が形成されると、点火プラグの絶縁抵抗が低下する。このような状態では好ましい点火を実現できないため、筒内噴射用インジェクタにより噴射された燃料が吸気弁に当たるような制御を中止するようにして、点火プラグ自体の異常を回避する。
第11の発明に係る内燃機関の制御装置は、第10の発明の構成に加えて、絶縁抵抗が予め定められた値以下になった後に通常の状態に戻ると、制御手段により、燃料噴射手段により噴射された燃料が内燃機関の吸気弁に当たるように、燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかが制御されることを再開するための手段をさらに含む。
第11の発明によると、点火プラグの絶縁状態が一旦低下したため制御手段による燃料を吸気弁に当てる制御を一旦中止した後、点火プラグの絶縁状態が元の正常な状態に復帰すると、筒内噴射用インジェクタにより噴射された燃料が吸気弁に当たるような制御を再開することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本実施の形態に係るエンジンについて説明する。このエンジンは、シリンダブロック100、シリンダボア120、ピストン140、燃焼室150、コネクチングロッド160、クランク軸180、シリンダヘッド200、燃料噴射弁220、点火プラグ240、吸気弁260、吸気ポート280、排気弁300、排気ポート320、吸気管340、スロットル弁360が主要構成部品である。
また、吸気弁260および排気弁300のバルブ開閉タイミングを可変に制御する可変バルブタイミング(VVT((Variable Valve Timing))機構250が備えられている。なお、このバルブタイミング機構250は、吸気弁260および排気弁300のバルブ開閉タイミングおよびバルブリフト量を可変に制御するものであってもよい。
筒内直接噴射を行うため、燃料噴射弁220は、燃焼室150に直接開口するように設けられる。燃料噴射弁220の燃料入口は、配管380を介して、燃料タンク400からフィードポンプ410および高圧ポンプ402に接続され、高圧の燃料が燃料噴射弁220に圧送され、筒内に直接噴射される。
ECU(Electronic Control Unit)420は、マイクロコンピュータとして構成され、各センサからの内燃機関運転状態信号が入力され、ECU420で必要な処理が実行され、燃料噴射弁220への燃料噴射信号および点火プラグ240への点火信号が出力される。このエンジンシステムに設けられるセンサとしては、クランク軸180に近接して設けられ、クランク角度の所定回転角度毎のパルス信号を発生するクランク角度センサ440、スロットル弁360の上流の吸気管340に設けられ、筒内に導入される吸入空気量を検出するエアーフローメータ460、スロットル弁360の開度を検知するスロットル開度センサ(図示せず)、排気管320に設けられ、空燃比を検出するための空燃比センサ(図示せず)がある。
また、シリンダブロック100にノッキングを検出するためのノックセンサ500が設けられる。ノックセンサ500によりノッキングが検出された場合は、ECU420は、通常のパターンでの燃料噴射から早期着火回避のための噴射パターンに移行する。このノックセンサ500は、たとえば圧力センサ(圧電素子)であって、筒内圧力を検知することによりノッキングの振動を検知する。しかしながら、燃焼室に配置される電極により検出されるイオン電流や、排気ガス温度等からノッキングを検知するようにしてもよい。さらに、このようなノックセンサ500に代えて、または加えて、早期着火(pre ignition)センサを設けるようにしてもよい。
図2を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU420で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ECU420は、エンジン回転数センサ440、スロットル開度センサ、ノックセンサ500および可変バルブタイミング機構250からの信号を検知する。このとき可変バルブタイミング機構250からの信号により、吸気弁260の開閉タイミングが検知される。
S110にて、ECU420は、異常燃焼(ノック、プレイグ)があるか否かを判断する。異常燃焼があると判断されると(S110にてYES)、処理はS120へ移される。もしそうでないと(S110にてNO)、この処理は終了する。
S120にて、ECU420は燃料噴射時期を算出する。このとき、エンジン回転数、スロットル開度、吸気弁の開閉タイミングにより、異常燃焼を回避する噴射時期を算出する。
S130にて、ECU420は、噴射時期を変更する信号を出力する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU420により制御されるエンジンのシステムの動作について説明する。
エンジンが動作中にエンジン回転数センサ、スロットル開度センサ、可変バルブタイミング機構およびノックセンサからの信号が検知され、異常燃焼があると判断されると(S110にてYES)、燃料噴射時期が算出される(S120)。
このときの状態について、図3を用いて、従来と本発明との相違点を説明する。図3には、吸排気弁リフトの挙動と、燃料噴射時期とを示す。従来の制御においては、噴射時期(A)のタイミングで燃料が噴射されていた。すなわち、吸気弁260が開き出すと燃料噴射を開始し、噴霧(噴霧とは噴射された燃料)の吸気弁干渉期間に入ると間もなく燃料噴射を終了していた。
本発明においては、ノック発生時においては、噴射時期(B)が採用される。このとき、図3に示すように、噴射時期(B)は、噴霧の吸気弁干渉期間の中央付近に設けられ、高リフト時の燃料噴射となる。一方、プレイグ発生時においては、噴射時期(C)が採用される。このとき、図3に示すように、噴射時期(C)は、噴霧の吸気弁干渉期間の始期から中央付近までに設けられ、低リフト時の燃料噴射となる。
図4に、従来のように燃料噴射弁220による燃料噴射のタイミングを制御した場合であって、吸気弁260と噴射燃料との干渉がない場合を示す。これが、図3の噴射時期(A)に対応している。すなわち、図4に示すように、燃料噴射弁220から噴射された燃料はピストン140の上面に当たり、黒煙を発生する原因となる。
図5に、吸気弁260と噴射燃料との干渉がある場合であって、吸気弁260が高リフト付近にあるときに、燃料噴射弁220から燃料が噴射された場合を示す。これが、図3の噴射時期(B)に対応する。図5に示すように、燃料噴射弁220から噴射された燃料は、高リフト付近にある吸気弁260に当たり、点火プラグ240を越えて反対側の排気側のバルブや壁面付近に到達する。このため、排気側の壁面が冷却された排気側火炎伝播を遅くすることでノッキングの抑制が可能となる。
図6に、吸気弁260と噴射燃料との干渉がある場合であって、吸気弁260が低リフト付近にあるときに、燃料噴射弁220から燃料が噴射された場合を示す。これが、図3の噴射時期(C)に対応する。図6に示すように、燃料噴射弁220から噴射された燃料は、低リフト付近にある吸気弁260に当たり、吸気弁260が大きく開いていないため(下方に大きく下がっていないため)、吸気弁260の近傍にある点火プラグ240近傍に飛散する。これにより、燃料噴射弁220から噴射された燃料は、吸気弁260に当たった後、点火プラグ240近傍に飛散されるため、点火プラグ240付近が冷却されることになる。これにより、高回転高負荷で発生するプレイグニッションは、点火プラグ240がヒートスポットとなり発生するため、点火プラグ240を冷却することで、このようなプレイグの抑制が可能となる。但し、圧縮時着火で発生するプレイグ(始動時、加速時等)は、排気側の壁面温度が高く発生するため、干渉した噴霧が排気側壁面に飛散するように高リフト付近で燃料噴射することが有効となる。
図7に、燃料噴射時期と噴霧の吸気弁干渉期間およびプラグ温度、排気側燃焼室壁面温度について示す。
噴霧の吸気弁干渉期間の始期と終期においては点火プラグ近傍の温度がより大きく冷却され、噴霧の吸気弁干渉期間の中央部付近においては排気側燃焼室壁面温度が大きく冷却される。これは、前述のように、燃料噴射弁220から噴射された燃料が吸気弁260と当たる位置が異なるため吸気弁に当たった燃料が飛散する先が異なるため、図7に示すように、点火プラグ温度がより大きく冷却されたり排気側燃焼室壁面温度がより大きく冷却されたりするという差異が発生するのである。
また、図8に示すように吸気弁260の高リフト付近で燃料噴射弁220から燃料が噴射されることにより、噴霧の筒内分散がより一層図られ、混合気の均質化を図ることができる。すなわち、図8(A)に示すように、高リフト付近(リフト量が大きい位置)で燃料噴射弁220から燃料が噴射されると、吸気弁260に噴射された燃料が当たる。このとき、吸気弁260のリフト量が大きいこと(高リフトであってリフト位置が低位置であること)により、排気側への噴霧の分散量が多くなる。このような状態は、図8(B)に示すように、点火時において燃焼室内に均質な混合気を形成する。
すなわち、燃焼室内の混合気を均質化するためには、高リフト位置(リフト量が大きい位置、吸気弁260の位置が低い位置)のタイミングで、燃料噴射弁220から燃料を噴射することにより、噴霧の筒内分散をより一層図ることができ混合気の均質化を図ることができる。
また、図9に示すように吸気弁260が低リフト時において燃料噴射することにより点火プラグ240方向への燃料飛散が促進される。これにより、点火プラグ240付近で混合気の濃度が濃くなる、弱成層混合気の形成を図ることができる。すなわち、図9(A)に示すように、燃料噴射時において燃料噴射弁220から燃料が噴射されるときに、吸気弁260の位置が低リフト位置(リフト量が小さい位置、吸気弁が高い位置)であると、燃料噴射弁220から噴射された燃料が吸気弁260に当たる。吸気弁260に当たった燃料は、吸気弁260の位置に近い点火プラグ240付近に飛散される。このため、図9(B)に示すように、点火直前の状態において、点火プラグ240付近の混合気の濃度が高く、点火プラグ240から離れるに従って混合気の濃度が低いという弱成層混合気を形成することができる。
すなわち、図9に示すように吸気弁260が低リフト(リフト量が小さい、吸気弁の位置が高い)において、燃料噴射弁220から噴射された燃料は、吸気弁260に当たって点火プラグ240付近に飛散するため、図8に示すような燃焼室内の均質混合気が形成されるのではなく、点火プラグ240付近に特に濃い混合気を形成する弱成層混合気を形成することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるECUにより制御されるエンジンシステムにおいては、吸気弁のリフト量が大きくなるにつれ燃料噴射弁と吸気弁との干渉が大きくなる。このとき、吸気弁との干渉が始まる吸気弁の低リフト位置において干渉した燃料噴霧は干渉位置に比較的近い点火プラグ付近へ飛散する。また高リフト付近で干渉した燃料噴霧は広がって排気側燃焼室ヘッド壁面や壁面に飛散する。このように、本実施の形態に係る制御装置においては、吸気弁に干渉する燃料噴霧の飛散状態が吸気弁リフト量(リフト位置)で異なることを利用して、燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御することにより異常燃焼の発生原因を冷却し異常燃焼を抑制することができる。さらに、燃料噴射弁から噴射された燃料と吸気弁とのリフト位置とにより吸気弁により当たった燃料噴霧が飛散する先が異なることにより、吸気弁と燃料噴霧との干渉が始まる吸気弁低リフト位置において干渉した噴霧は干渉位置に比較的近いプラグ付近に飛散するのでこれを用いて、プラグ付近に特に濃い混合気が形成される弱成層混合気を形成することができる。また高リフト付近で干渉した噴霧は点火プラグ付近に高濃度の混合気を形成するのではなく、燃焼室内に均質な混合気を形成する。これにより、弱成層混合気や均質燃焼混合気を形成させることができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、前述の第1の実施の形態において説明した制御を中断する場合の処理を実行する。なお、本実施の形態におけるエンジンシステムのハードウェア構成は、前述の第1の実施の形態と同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
点火プラグ240の絶縁抵抗の低下は、主に点火プラグ240に燃料が付着した状態の燃焼、過濃混合気(濃過ぎる混合気)の燃焼により点火プラグ240のガラス部に煤が生成され発生する。
本実施の形態においては、点火プラグ240の絶縁抵抗の低下を検知すると、通常設定されている噴射時期制御により、噴霧と吸気弁260との干渉の有無を判定した後、干渉すると判断された運転条件では、吸気弁260に干渉しないように燃料噴射弁220の燃料噴射時期に制御される。これにより、噴射燃料の点火プラグ240方向への飛散や燃料の点火プラグ240への付着を抑制し、点火プラグ240の絶縁抵抗の回復を促進する。なお、絶縁抵抗が回復されると、第1の実施の形態における制御のように噴射時期が変更される。
図10を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU420により実行されるプログラムの制御構造について説明する。
S200にて、ECU400は、点火プラグ240の絶縁抵抗Rを検知する。S210にて、ECU420は、絶縁抵抗Rがしきい値R(TH)よりも小さいか否かを判断する。絶縁抵抗R<しきい値R(TH)であると(S210にてYES)、処理はS220へ移される。もしそうでないと(S210にてNO)、この処理は終了する。
S220にて、ECU420は、エンジン回転数センサ、スロットル開度センサ、可変バルブタイミング機構からの信号を検知する。S230にて、ECU420は、燃料噴射時期Aを読込む。
S240にて、ECU420は、燃料噴射時期Aでの噴霧のバルブ干渉があるか否かを判断する。これは、エンジン回転数、スロットル開度、吸気弁260のバルブタイミングおよび燃料噴射時期Aにより判断される。燃料噴射時期Aでの噴霧のバルブ干渉があると判断されると(S240にてYES)、処理はS250へ移される。もしそうでないと(S240にてNO)、この処理は終了する。
S250にて、ECU420は、燃料噴射弁220から噴射された燃料と吸気弁260とが干渉しないような燃料噴射時期を算出する。S260にて、ECU420は、燃料噴射弁220の燃料噴射時期変更信号を出力する。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置により制御されるエンジンシステムの動作について説明する。
前述の第1の実施の形態に係る制御装置において燃料噴射弁220から噴射された燃料が吸気弁260に当たって点火プラグ240付近に飛散されたり排気側ヘッド内壁面に飛散されたりするような状態が続いている場合において、特に点火プラグ240付近に噴射された燃料が飛散されると点火プラグ240の絶縁抵抗Rが次第に低下する。絶縁抵抗Rが検知され(S200)、検知された絶縁抵抗Rがしきい値R(TH)よりも小さいと(S210にてYES)、これ以上、このような点火プラグ240付近に噴射された燃料が吸気弁260に当たって点火プラグ240付近に燃料が到達することを避けなければならない。このため、エンジン回転数やスロットル開度や吸気弁260の開閉タイミングと現在の燃料噴射時期とに基づいて現在の燃料噴射時期での噴霧のバルブ干渉がある場合には(S240にてYES)、干渉しないような燃料噴射時期が算出される(S250)。算出された燃料噴射時期になるように燃料噴射弁220から燃料が噴射されるように噴射時期変更信号が出力される(S260)。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるECUにより制御されるエンジンシステムによると、点火プラグの絶縁抵抗が低下してくると、点火プラグに吸気弁に当たった燃料が到達しないように噴霧燃料とバルブとが干渉しないような燃料噴射時期が算出されそのように噴射時期が変更される。その結果、点火プラグの絶縁抵抗の低下を抑制することができる。
<第1の実施の形態および第2の実施の形態の変形例>
上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態においては、燃料噴射弁220から噴射された噴霧と吸気弁260との位置関係を所望の位置関係に調整するために、燃料噴射弁220からの燃料噴射を制御していたが、本発明はこれに限定されない。燃料噴射弁220からの燃料噴射を制御することに代えてあるいは加えて可変バルブタイミング機構250や可変バルブリフト機構を用いて、吸気弁260の開閉タイミングやリフト量を変化させることにより、燃料噴射弁220から噴射された噴霧と吸気弁260との位置関係を所望の位置関係に調整するようにしてもよい。なお、これらのバルブ可変機構については、油圧式、電磁式のいずれであってもよい。
<この制御装置が適用されるに適したエンジン>
上述したエンジンシステムにおいては、筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁220のみを有するエンジンを本実施の形態に係る制御装置が適用されるとして説明したが、以下のような構成を有するエンジンシステムに、本実施の形態に係る制御装置を適用することもできる。
このエンジンシステムは、エンジンの吸気通路内に燃料を噴射するための吸気通路用燃料噴射弁(以下、吸気通路噴射用インジェクタと記載する)と、機関燃焼室内に燃料を直接噴射するための燃料噴射弁(以下、筒内噴射用インジェクタと記載する)とを具備し、エンジン回転数とエンジン負荷とに基づいて吸気通路噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとの燃料噴射比率を決定するエンジンである。
図11を参照して、エンジンの運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとの噴き分け比率(以下、DI比率(r)とも記載する。)を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。
図11に示すように、このマップは、エンジンの回転数を横軸にして、負荷率を縦軸にして、筒内噴射用インジェクタの分担比率がDI比率rとして百分率で示されている。「DI比率r=100%」とは、筒内噴射用インジェクタからのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味し、「DI比率r=0%」とは、吸気通路噴射用インジェクタからのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味する。「DI比率r≠0%」、「DI比率r≠100%」および「0%<DI比率r<100%」とは、筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとで燃料噴射が分担して行なわれる領域であることを意味する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係るエンジンシステムの概略構成図である。 図1のECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 吸気弁および排気弁の作動タイミングと燃料噴射タイミングとを示すタイミングチャートである。 燃料噴射状態を示す図(その1:従来)である。 燃料噴射状態を示す図(その2:本発明の高リフト時)である。 燃料噴射状態を示す図(その3:本発明の低リフト時)である。 燃料噴射時期と温度との関係を示す図である。 燃料状態を示す図(本発明の高リフト時)である。 燃料状態を示す図(本発明の低リフト時)である。 図1のECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの温間時のDI比率マップを表わす図である。
符号の説明
100 シリンダブロック、140 ピストン、150 燃焼室、220 燃料噴射弁、240 点火プラグ、420 ECU、500 ノックセンサ。

Claims (11)

  1. 筒内に燃料を噴射するための燃料噴射手段を備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態を検知するための検知手段と、
    前記内燃機関の異常燃焼を検知するための異常検知手段と、
    前記異常燃焼が検知された場合には、前記燃料噴射手段により噴射された燃料が前記内燃機関の吸気弁に当たるように、前記内燃機関を制御するための制御手段とを含む、内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記燃料噴射手段により噴射された燃料が前記内燃機関の吸気弁に当たるように、前記燃料噴射手段による燃料噴射時期および吸気弁の作動態様の少なくともいずれかを制御するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記検知手段は、前記内燃機関の回転数、前記燃料噴射手段による燃料噴射時間および吸気弁作動状態の少なくとも1つを検知するための手段を含み、
    前記制御手段は、
    前記回転数、前記燃料噴射時間および前記吸気弁作動状態の少なくとも1つに基づいて算出された噴射時期になるように、前記燃料噴射手段を制御するための手段
    および
    前記回転数、前記燃料噴射時間および前記吸気弁作動状態の少なくとも1つに基づいて算出された噴射時期になるように、前記吸気弁を制御するための手段
    の少なくともいずれかの手段を含む、請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記異常検知手段は、ノッキングを検知するための手段を含み、
    前記制御手段は、前記ノッキングが検知されたときには、前記吸気弁に当たった燃料が排気側燃焼室ヘッド壁および排気側燃焼室の少なくともいずれかの方向に向かう噴射時期になるように、前記燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかを制御するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記検知手段は、前記内燃機関の運転状態が低回転軽負荷であるか否かを検知するための手段を含み、
    前記制御手段は、前記内燃機関の運転状態が低回転軽負荷でないことが検知されたときには、前記吸気弁に当たった燃料が排気側燃焼室の方向に向かう噴射時期になるように、前記燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかを制御するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記吸気弁のリフト量の大きい時期付近に燃料噴射時期を設定するための手段を含む、請求項4または5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記異常検知手段は、プレイグニッションを検知するための手段を含み、
    前記制御手段は、前記プレイグニッションが検知されたときには、前記吸気弁に当たった燃料が点火プラグの方向に向かう噴射時期になるように、前記燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかを制御するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記検知手段は、前記内燃機関の運転状態が低回転軽負荷であるか否かを検知するための手段を含み、
    前記制御手段は、前記内燃機関の運転状態が低回転軽負荷であることが検知されたときには、前記吸気弁に当たった燃料が点火プラグの方向に向かう噴射時期になるように、前記燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかを制御するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記吸気弁のリフト量の小さい時期付近に燃料噴射時期を設定するための手段を含む、請求項7または8に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記検知手段は、前記内燃機関の点火プラグの絶縁抵抗を検知するための手段を含み、
    前記制御装置は、前記絶縁抵抗が予め定められた値以下になると、前記制御手段により、前記燃料噴射手段により噴射された燃料が前記内燃機関の吸気弁に当たるように、前記燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかが制御されることを中止するための手段をさらに含む、請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記制御装置は、前記絶縁抵抗が予め定められた値以下になった後に通常の状態に戻ると、前記制御手段により、前記燃料噴射手段により噴射された燃料が前記内燃機関の吸気弁に当たるように、前記燃料噴射手段および吸気弁の少なくともいずれかが制御されることを再開するための手段をさらに含む、請求項10に記載の内燃機関の制御装置。
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