JP2007126011A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007126011A
JP2007126011A JP2005320612A JP2005320612A JP2007126011A JP 2007126011 A JP2007126011 A JP 2007126011A JP 2005320612 A JP2005320612 A JP 2005320612A JP 2005320612 A JP2005320612 A JP 2005320612A JP 2007126011 A JP2007126011 A JP 2007126011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power source
torque
clutch
engine
main power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005320612A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Kosaka
裕紀 小坂
Hiroshi Iwano
岩野  浩
Hiroshi Oba
大羽  拓
Michiyuki Haniyu
倫之 羽二生
Kazuhiro Takeda
和宏 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005320612A priority Critical patent/JP2007126011A/ja
Publication of JP2007126011A publication Critical patent/JP2007126011A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】遊星歯車機構を有しないハイブリッド車両においてクラッチ締結圧を制御することなく、変速動作の際に生じるトルク変動を抑制する。
【解決手段】本発明におけるハイブリッド車両の制御装置は、アシスト動力源(33)によって回生中に第2変速機(16)の変速段を切り替えると判断されたとき、アシスト動力源(33)の出力トルクを主動力源(32)に負担させてから、第2変速機(16)の変速段を切り替える。このとき、エンジン(10)が連れ回ることで発生する連回りトルクを考慮して主動力源(32)の出力トルクを発生させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
近年、低公害性、航続距離延長及びエネルギ供給インフラ等の要求から、エンジンとモータジェネレータとを組合せて車両駆動力系を構成したハイブリッド車両(HEV)の実用化が進められている。
エンジンと第1モータとを遊星歯車機構からなる合成分配機構を介して相互に連結するとともに、合成分配機構から出力部材にトルクを伝達し、さらに出力部材に変速機構を介して第2モータを連結し、ドライバーの要求駆動力に対して不足する駆動力や過渡的な駆動力を第2モータによってアシストするハイブリッド車両が知られている。
上記ハイブリッド車両は、第2モータ側の変速機構として伝達効率に優れる機械式有段変速機を用いており、第2モータの運転状態に応じて変速段を変更することで第2モータの運転効率を向上させる。
しかし、機械式有段変速機における変速動作の際、第2モータから出力部材に伝達されるトルクが変動する。そこで特許文献1には、上記ハイブリッド駆動装置において、トルクの変動を抑制するためにエンジン及び第1モータによってトルク補正を行う技術が記載されている。
特開2004−203220公報
しかし、上記従来技術のトルク補正手段はエンジン及び第1モータから構成される主動力源の出力トルクを、変速機構のクラッチ締結圧の変化量に基づいて補正するので、クラッチ締結圧を精度よく制御する必要がある。
また、トルク補正手段は遊星歯車機構によって構成される合成分配機構の特性を用いて、第1モータの回転速度制御を実施することで主動力源の出力トルクを制御するので、パワートレインに遊星歯車機構を含まないハイブリッド車両、例えば有段の機械式変速機構を用いたハイブリッド車両には適用できない。
本発明は、遊星歯車機構を有しないハイブリッド車両においてクラッチ締結圧を制御することなく、変速動作の際に生じるトルク変動を抑制することを目的とする。
本発明は、エンジンとエンジンに接続される第1モータとによって構成され、第1クラッチ及び駆動軸を介して駆動輪へと伝達する駆動力を発生する主動力源と、第2モータによって構成され、第2クラッチ、複数の変速段を有するアシスト側変速機及び駆動軸を介して駆動輪へと伝達する駆動力を発生するアシスト動力源と、を備えるハイブリッド車両の制御装置において、第1クラッチを解放し、第2クラッチを締結した状態でアシスト動力源によって回生中にアシスト側変速機の変速段を切り替えると判断されたとき、エンジンの連回りトルクを推定するエンジン連回りトルク推定手段と、エンジンの連回りトルクを推定した後、第1クラッチを締結してアシスト動力源の出力トルクを主動力源に負担させるように、エンジンの連回りトルクに基づいて主動力源の出力トルクを制御するとともに、アシスト動力源の出力トルクを制御するトルク補償制御手段と、アシスト動力源の出力トルクを主動力源に負担させた状態で、第2クラッチを解放してアシスト側変速機の変速段を切り替える変速機制御手段と、変速段を切り替えた後、第2クラッチを締結して主動力源に負担している出力トルクをアシスト動力源に負担させるように、主動力源及びアシスト動力源の出力トルクを制御するトルク補償解除制御手段と、主動力源が負担している回生トルクをアシスト動力源に負担させた後、第1クラッチを解放する第1クラッチ解放手段とを備える。
本発明によれば、アシスト動力源の出力トルクを主動力源によって負担させてから、アシスト側変速機の変速段を切り替える。このとき、エンジンが連れ回ることで発生する連回りトルクを考慮して主動力源の出力トルクを発生させるので、主動力源によるトルク補償を過不足なく確実に行うことができる。よって、アシスト側変速機が有段変速機であって遊星歯車機構を有しないハイブリッド車両において、変速時のトルク変動を抑制することができる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
図1は、本実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置を示すシステム構成図である。本実施形態のハイブリッド車両はシリーズハイブリッド車両であり、第1モータジェネレータ11(以下「第1MG」という)はエンジン10に直結されており、エンジン10の駆動力によって回転して発電するとともに、エンジン10の始動時にはクランキングを行う。エンジン10及び第1MG11(第1モータ)のトルクは第1クラッチ12及び第1変速機13(主動力側変速機)を介して出力部材17に伝達される。
エンジン10には吸気通路と排気通路とが接続され、吸気通路を流れる吸気を導入し、排気を排気通路へと排出する。吸気通路を流れる吸気の流量は吸気通路に設けられるスロットル弁の開度によって制御される。スロットル弁は電制スロットル弁であり、アクセル操作から独立して開度を制御することができる。また、エンジンと吸気通路及び排気通路との接続部にはそれぞれ可変バルブタイミング機構及び可変リフト量機構を備えた吸気弁及び排気弁が設けられ、所望のタイミング及びリフト量で開閉することで燃焼室への吸排気量及び吸排気タイミングが制御される。
第2モータジェネレータ14(以下「第2MG」という)は、エンジン10及び第1MG11によって構成される主動力源32の出力トルクを補うためのトルクを発生させる。第2MG14(第2モータ)によって構成されるアシスト動力源33の出力トルクは第2クラッチ15及び第2変速機16(アシスト側変速機)を介して出力部材17に伝達される。主動力源32及びアシスト動力源33の出力トルクの和は出力部材17からディファレンシャルギア18を介して駆動輪19へと伝達される。
第1クラッチ12及び第2クラッチ15はそれぞれ主動力源32及びアシスト動力源33の出力トルクを断続する装置である。第1クラッチ12及び第2クラッチ15は、例えば近接するギアに歯車を噛み合わせて締結するドッククラッチや摩擦力によりトルクを伝達する摩擦締結装置などである。第1クラッチ12及び第2クラッチ15は、統合コントローラ30からの信号に基づいてクラッチアクチュエータ20、21によって締結及び解放を切り替え制御される。
第1変速機13は、有段、無段にかかわらず変速比を変更することでエンジン10の運転状態を制御できる装置であり、例えばAT、自動MT、CVTなどである。
第2変速機16は、変速比を変更することで第2MG14の運転効率を向上させながらトルクを効率よく伝達することができる装置であり、例えばドッククラッチを用いた自動MTや摩擦締結装置を用いたATのような機械式有段変速機である。本実施形態の第2変速機16は、車両の発進時に大きな駆動力アシストを行うためのローギアと、高車速時に回転慣性を低下させて第2MG14の運転効率を向上させるためにハイギアとを有する2段の変速機であるが、これに限らず2段以上の変速段を有していてもよい。
蓄電装置24は第1MG11及び第2MG14による回生によって発電された電力を蓄電するとともに、第1MG11及び第2MG14に対して電力を供給する。インバータ22、23は蓄電装置24から供給される電力を交流に変換するとともに、所望のトルク又は回転速度となるように第1MG11及び第2MG14に供給される。
エンジンコントローラ25は、統合コントローラ30から出力されるエンジントルク指令値に基づいてエンジン10のスロットル開度や燃料噴射量などを制御する。
第1MGコントローラ11は、統合コントローラ30から出力される第1MG回転速度指令値及び第1MGトルク指令値に基づいて、インバータ23によって第1MG11の回転速度及びトルクを制御するとともに、第1MG11の回転速度センサによって検出される回転速度を統合コントローラ30に送信する。
第2MGコントローラは、統合コントローラ30から出力される第2MG回転速度指令値及び第2MGトルク指令値に基づいて、インバータ22によって第2MG14の回転速度及びトルクを制御するとともに、第2MG14の回転速度センサによって検出される回転速度を統合コントローラ30に送信する。
第1変速機コントローラ29は、統合コントローラ30から出力される目標変速比指令値に基づいて変速比を制御する。目標変速比は、エンジン10の運転状態を制御するために予め実験などによって求めておいた変速マップを参照して車速及びアクセルペダル操作量に基づいて出力される。
第2変速機コントローラ28は、統合コントローラ30から出力される目標変速比指令値に基づいて変速比を制御する。目標変速比は、予め実験などによって求めておいた変速マップを参照して車速及びアクセルペダル操作量に基づいて出力される。
回転速度センサ31は出力部材17に隣接して設けられ、出力部材17の回転速度を検出して統合コントローラ30に送信する。
次に、統合コントローラ30で行う制御について図2を参照しながら説明する。図2は、本発明におけるハイブリッド車両の制御装置の制御を示したフローチャートである。本制御は、車両の運動エネルギーをアシスト動力源33によって回生中に、アシスト動力源33の運転効率を向上させるために第2変速機16の変速段をハイギアからローギアへ切り替えるとき、アシスト動力源の出力トルクを主動力源32によって発生させておき、第2クラッチ15を解放状態にしてから変速段を切り替えることで車両の駆動力の変動を抑制しようとするものである。
なお、本実施形態の制御は回生時の制御であるので、主動力源及びアシスト動力源の出力トルクは駆動輪から伝達されるトルクに対して負荷となるマイナストルクである。
ステップS10では、第2変速機16の変速段を切り替える必要があるか否かを判定する。変速段を切り替える必要があると判定されるとステップS11へ進み、切り替える必要がないと判定されると処理を終了する。ここで、第2変速機16はアシスト動力源33の運転効率を向上させるために第2MG14の回転速度に応じて変速段を切り替える。この第2MG14の回転速度と切り替える変速段との関係は予め実験などによって求めておく。
ステップS11では、主動力源32の出力制御を実行する。主動力源32の出力制御は、第2変速機16の変速動作を開始する前に第1MG11の回転速度及びエンジン10のトルクを調整する制御であり、図3のフローチャートに示すように制御される。
すなわち、ステップS20では第1変速機13を目標変速比に制御する。目標変速比は、アシスト動力源33の出力トルクを主動力源32が補償したときのトルクの過不足がなく、エンジン10の回転速度上昇に伴う振動や騒音などが問題とならないように、出力部材17の回転速度に基づいて演算される。
ステップS21では、第1MG11の回転速度を目標回転速度tNm1に制御する。目標回転速度tNm1は、出力部材17の回転速度及び第1変速機13の変速比に基づいて以下の(1)式によって演算される。
Figure 2007126011
ここで、Geは第1変速機13の変速比、Nvは出力部材17の回転速度である。
ステップS22では、エンジン10の連回りトルクを制御する。本制御実行時においてエンジン10はコースト走行中であり燃料カット状態であるので、マイナストルクを出力している。すなわち、第1MG11にとってエンジン10は負荷となるのでエンジン10の連回りトルクは極力低く保つ必要がある。連回りトルクは、主にエンジンのポンピングロスによって発生するので、連回りトルクが最小となるようにスロットルバルブの開度や吸排気バルブの開閉時期、開閉時間及びリフト量などを制御して、その状態を第1クラッチを締結後に再度解放するまで保持する。
ステップS23では、エンジン10の出力トルク、すなわち連回りトルクを推定し、推定時の主動力源32の回転速度やエンジン10のスロットル開度等とともに記録する。エンジン10の連回りトルクは以下の(2)式によって推定される。
Figure 2007126011
ここで、Nm1は第1MG11の回転速度、J1はエンジン10の回転慣性Jeと第1MG11の回転慣性Jm1との和、Tm1は第1MG11の出力トルクである。
また、エンジン10のトルクマップなどを予め記憶しておき、エンジン10の回転速度、スロットル開度及び温度などに基づいてエンジン10のトルクを推定する方法を用いてもよい。ただし、上記の方法ではトルクマップなどの予め記憶しておく情報量が多くなるので、記憶容量の増加によるコストの増加などの問題が生じる可能性があり、上記(2)式に基づいて推定する方が好ましい。
前述のように推定されたエンジン10の連回りトルクは、第1MG11の回転速度、エンジン10のスロットル開度と共に記憶される。
ステップS24では、第1クラッチ12を締結する。第1クラッチ12は入力側と出力側の回転速度差が所定値以下になったとき締結される。このとき、第1クラッチ12の入力側に接続される第1MG11の回転速度が制御されているので、第1クラッチ12が締結されても主動力源32の出力トルクは主動力源32の慣性トルクを補償するのみであり、車両の駆動力に段差が生じることはない。
図2に戻ってステップS12では、第2クラッチ解放前協調制御を実行する。協調制御は、アシスト動力源33の出力トルクを全て主動力源32に補償させるためにトルクを受け渡しする制御であり、図4のフローチャートに示すように制御される。
すなわち、ステップS30では主動力源32の出力トルクを増大させるとともにアシスト動力源33の出力トルクを低下させる。本制御実行開始時において駆動輪19を制動するためのトルクは全てアシスト動力源33によって発生しており、主動力源32の出力トルクTeout及びアシスト動力源33の出力トルクTmoutは以下の(3)式、(4)式のように表される。
Figure 2007126011
Figure 2007126011
ここで、tTvは出力部材17のトルク、Gmhighは第2変速機16のハイギアにおける変速比である。
この状態から主動力源32の出力トルクTeout及びアシスト動力源33の出力トルクTmoutが以下の(5)式、(6)式となるように、以下の(7)式、(8)式に示す各動力源の運動方程式に基づいて第1MG11の出力トルクを増大させながら第2MG14の出力トルクを低下させる。
Figure 2007126011
Figure 2007126011
ここで、Geは第1変速機13の変速比である。
Figure 2007126011
Figure 2007126011
ここで、Tm1は第1MG11の出力トルク、sTeはステップS23において記録したエンジン10の出力トルクの中から主動力源32の回転速度及びエンジン10のスロットル開度を引数に読み出した値、J1はエンジン10の回転慣性と第1MG11の回転慣性との和、Tm2は第2MG14の出力トルク、Gmhighは第2変速機16のハイギアにおける変速比である。
ステップS31では、主動力源32の出力トルクTeout及びアシスト動力源33の出力トルクTmoutが上記の(5)式、(6)式となっているか否かを判定する。上記(5)式、(6)式が成立していればステップS32へ進み、非成立であればステップS30へ戻る。
ステップS32では、第2クラッチ15を解放する。
図2に戻ってステップS13では、第2変速機16の変速制御を実行する。第2変速機16の変速制御は、前述したようにアシスト動力源33の運転効率を向上させるために第2変速機16の変速段を切り替える制御であり、図5のフローチャートに示すように制御される。
すなわち、ステップS40では第2変速機16の変速制御を行う。第2変速機16の変速段は、アシスト動力源33の運転効率を向上させるためにハイギアからローギアへ切り替えられる。
ステップS41では、第2MG14の回転速度を目標回転速度に制御する。目標回転速度tNm2は以下の(9)式に基づいて演算される。
Figure 2007126011
ここで、Gmlowは第2変速機16のローギアの変速比である。
ステップS42では、第2クラッチ15を締結する。第2クラッチ15は入力側と出力側の回転速度差が所定値以下になったとき締結される。このとき、第2クラッチ15の入力側に接続される第2MG14の回転速度が制御されているので、第2クラッチ15が締結されてもアシスト動力源33の出力トルクはアシスト動力源33の慣性トルクを補償するのみであり、車両の駆動力に段差が生じることはない。
図2に戻ってステップS14では、ステップS12と同様に第1クラッチ解放前協調制御を実行する。本ステップの協調制御は、ステップS12の協調制御とは逆に主動力源32の出力トルクを全てアシスト動力源33に負担させるためにトルクを受け渡しする制御であり、図6のフローチャートに示すように制御される。
すなわち、ステップS50ではアシスト動力源33の出力トルクを増大させるとともに主動力源32の出力トルクを低下させる。本制御実行開始時において駆動輪19を制動するためのトルクは全て主動力源32によって発生しており、主動力源32の出力トルクTeout及びアシスト動力源33の出力トルクTmoutはステップS30で述べたように(5)式、(6)式で表される。
この状態から主動力源32の出力トルクTeout及びアシスト動力源33の出力トルクTmoutが前述の(3)式、(4)式となるように、第2MG14の出力トルクを増大させながら第1MG11の出力トルクを低下させる。
ステップS51では、主動力源32の出力トルクTeout及びアシスト動力源33の出力トルクTmoutが上記の(3)式、(4)式となっているか否かを判定する。上記(3)式、(4)式が成立していればステップS52へ進み、非成立であればステップS50へ戻る。
ステップS52では、第1クラッチ12を解放する。
以上の制御をまとめて図7を参照しながら本実施形態の作用を説明する。図7は本実施形態における車両の状態を示したタイムチャートである。(a)は出力部材17の回転速度、(b)は第2クラッチ15の締結指令、(c)は第1クラッチ12の締結指令、(d)は主動力源32の回転速度、(e)は主動力源32及びエンジン10の出力トルク、(f)はアシスト動力源33の出力トルク、(g)はアシスト動力源33の回転速度、(h)は第2変速機16の変速指令、(i)は第1変速機13の変速指令をそれぞれ示している。
時刻t0において第2変速機16の変速段を切り替える必要があると判定されると、第1MG11の回転速度、すなわち主動力源32の回転速度は目標回転速度tNm1に制御される(図7(d))。このとき、エンジン10は第1MG11の回転によって連れ回されて負のトルクを発生する(図7(e))。また、第1変速機13の変速比指令値を目標変速比Geに設定する(図7(i))。
時刻t1において第1クラッチ12の締結指令をオンにしても主動力源32の回転速度は第1変速機13の入力側回転速度と等しく、主動力源32の出力トルクは略ゼロであるので(図7(e))、第1クラッチ12の締結による駆動力変動はほとんど生じない。
第1クラッチ12の締結指令を出力後、主動力源32の出力トルクを増大させながら(図7(e))、アシスト動力源33の出力トルクを減少させていく(図7(f))。このとき、主動力源32及びアシスト動力源33の回転速度は出力部材17の回転速度の低下に応じて徐々に低下していく(図7(d)、(g))。
時刻t2において第2クラッチ15の締結指令をオフにして(図7(b))、制動のためのトルクを全て主動力源32が負担している状態で第2変速機16の変速比指令値を目標変速比Gmlowに設定する(図7(h))。このとき、第2クラッチ15は解放状態であるので変速比の変化による駆動力変動は生じない。
第2変速機16の変速比指令を出力後、第2MG14の回転速度、すなわちアシスト動力源33の回転速度は目標回転速度tNm2に制御される(図7(g))。
時刻t3において第2クラッチ15の締結指令をオンにしてもアシスト動力源33の回転速度は第2変速機16の入力側回転速度と等しく、アシスト動力源33の出力トルクは略ゼロであるので(図7(f))、第2クラッチ15の締結による駆動力変動はほとんど生じない。
第2クラッチ15の締結指令を出力後、アシスト動力源33の出力トルクを増大させながら(図7(f))、主動力源32の出力トルクを減少させていく(図7(e))。このとき、主動力源32及びアシスト動力源33の回転速度は出力部材17の回転速度の低下に応じて徐々に低下していく(図7(d)、(g))。
時刻t4において第1クラッチ12の締結指令をオフにすると(図7(c))、主動力源32の回転速度及び出力トルクはゼロとなる(図7(d)、(e))。
以上のように本実施形態では、アシスト動力源33の出力トルクを主動力源32によって補償させ、第2変速機16の変速段を切り替える際に、エンジン10が連れ回ることで発生する連回りトルクを考慮して主動力源32の出力トルクを発生させるので、主動力源32によるトルク補償を過不足なく確実に行うことができ、変速時のトルク変動を抑制することができる。
また、エンジン10の連回りトルクは第1モータ11の回転速度及びトルクに基づいて推定されるので、エンジン10の個体差、温度、劣化などを考慮した正確な出力トルクを推定することができる。
さらに、第1クラッチ12を締結する前に第1MG11の回転速度を目標回転速度tNm1に制御することで、第1クラッチ12の入力側の回転速度を出力側の回転速度に一致させるので、第1クラッチ12の締結によるトルク変動を抑制することができる。
さらに、第2クラッチ15を締結する前に第2MG14の回転速度を目標回転速度tNm2に制御することで、第2クラッチ15の入力側の回転速度を出力側の回転速度に一致させるので、第2クラッチ15の締結によるトルク変動を抑制することができる。
さらに、エンジン10のポンピングロスが最小となるようにスロットルバルブの開度や吸排気バルブのリフト量を制御して、その状態を第1クラッチ12の解放まで保持するので、主動力源32によるトルク補償時に回生することなく無駄となるトルクが減少して回生効率を向上させることができる。
さらに、第1クラッチ12の締結前に、第1変速機13の変速比を出力部材17の回転速度に基づいて演算される目標変速比に制御するので、アシスト動力源33の出力トルクを主動力源32が補償したときのトルクの過不足や、エンジン10の回転速度上昇に伴う振動や騒音などを防止することができる。また、例えば目標変速比を小さくすることで、トルク補償時の主動力源の回転速度が低くなる。これによりエンジン10のモータリングトルクが低下し第1MG11の回生効率が向上する。
さらに、第1クラッチ12及び第2クラッチ15をいずれも締結しているときであって、主動力源32の出力トルクを増大させるとともにアシスト動力源33の出力トルクを低下させるとき、推定されたエンジン10の連回りトルク、第1変速機13の変速比及び出力部材17の回転速度に基づいて主動力源32の出力トルクを制御する。また、主動力源32の出力トルクを低下させるとともにアシスト動力源33の出力トルクを増大させるとき、第2変速機16の変速比及び出力部材17の回転速度に基づいてアシスト動力源33の出力トルクを制御する。よって、トルク補償時に主動力源32とアシスト動力源33との間で過不足なく出力トルクの受け渡しを行うことができ、確実にトルク変動を抑制することができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
本実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置を示す全体構成図である。 本実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置の制御を示すフローチャートである。 主動力源の出力制御を示すフローチャートである。 協調制御を示すフローチャートである。 第2変速機の変速制御を示すフローチャートである。 協調制御を示すフローチャートである。 本実施形態におけるハイブリッド車両の状態を示すタイムチャートである。
符号の説明
10 エンジン
11 第1MG
12 第1クラッチ
13 第1変速機
14 第2MG
15 第2クラッチ
16 第2変速機
17 出力部材
18 ディファレンシャルギア
19 駆動輪
20 クラッチアクチュエータ
21 クラッチアクチュエータ
22 インバータ
23 インバータ
24 蓄電装置
25 エンジンコントローラ
26 第2MGコントローラ
27 第1MGコントローラ
28 第2変速機コントローラ
29 第1変速機コントローラ
30 統合コントローラ
31 回転速度センサ
32 主動力源
33 アシスト動力源

Claims (8)

  1. エンジンと前記エンジンに接続される第1モータとによって構成され、第1クラッチ及び駆動軸を介して駆動輪へと伝達する駆動力を発生する主動力源と、
    第2モータによって構成され、第2クラッチ、複数の変速段を有するアシスト側変速機及び前記駆動軸を介して前記駆動輪へと伝達する駆動力を発生するアシスト動力源と、
    を備えるハイブリッド車両の制御装置において、
    前記第1クラッチを解放し、前記第2クラッチを締結した状態で前記アシスト動力源によって回生中に前記アシスト側変速機の変速段を切り替えると判断されたとき、前記エンジンの連回りトルクを推定するエンジン連回りトルク推定手段と、
    前記エンジンの連回りトルクを推定した後、前記第1クラッチを締結して前記アシスト動力源の出力トルクを前記主動力源に負担させるように、前記エンジンの連回りトルクに基づいて前記主動力源の出力トルクを制御するとともに、前記アシスト動力源の出力トルクを制御するトルク補償制御手段と、
    前記アシスト動力源の出力トルクを前記主動力源に負担させた状態で、前記第2クラッチを解放して前記アシスト側変速機の変速段を切り替える変速機制御手段と、
    前記変速段を切り替えた後、前記第2クラッチを締結して前記主動力源が負担している出力トルクを前記アシスト動力源に負担させるように、前記主動力源及び前記アシスト動力源の出力トルクを制御するトルク補償解除制御手段と、
    前記主動力源が負担している出力トルクを前記アシスト動力源に負担させた後、前記第1クラッチを解放する第1クラッチ解放手段と、
    を備えるハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記エンジン連回りトルク推定手段は、前記第1モータの出力トルク及び回転速度に基づいて前記エンジンの連回りトルクを推定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記トルク補償制御手段は、前記第1クラッチを締結する前に前記第1クラッチの入力側の回転速度を出力側の回転速度に一致させるように、前記主動力源の回転速度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記トルク補償解除制御手段は、前記第2クラッチを締結する前に前記第2クラッチの入力側の回転速度を出力側の回転速度に一致させるように、前記アシスト動力源の回転速度を制御することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記エンジン連回りトルク推定手段は、前記エンジンのポンピングロスが最小となるようにスロットル弁の開度並びに吸気弁及び排気弁の開閉時期、開閉時間、リフト量のうち少なくとも一つを、前記第1クラッチの解放まで制御することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記第1クラッチの下流側に設けられる主動力側変速機をさらに備え、
    前記トルク補償制御手段は、前記第1クラッチを締結する前に前記駆動軸の回転速度に基づいて前記主動力側変速機の変速比を制御することを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 前記トルク補償制御手段及びトルク補償解除制御手段は、前記エンジン連回りトルク推定手段によって推定された連回りトルク、前記主動力側変速機の変速比及び前記駆動軸の回転速度に基づいて前記主動力源の出力トルクを制御することを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  8. 前記トルク補償制御手段及びトルク補償解除制御手段は、前記アシスト側変速機の変速比及び前記駆動軸の回転速度に基づいて前記アシスト動力源の出力トルクを制御することを特徴とする請求項6または7に記載のハイブリッド車両の制御装置。
JP2005320612A 2005-11-04 2005-11-04 ハイブリッド車両の制御装置 Pending JP2007126011A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005320612A JP2007126011A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 ハイブリッド車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005320612A JP2007126011A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 ハイブリッド車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007126011A true JP2007126011A (ja) 2007-05-24

Family

ID=38149036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005320612A Pending JP2007126011A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 ハイブリッド車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007126011A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143566A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Dr Ing Hcf Porsche Ag ハイブリッド車両を運転するための方法及びハイブリッド車両
WO2012176494A1 (ja) * 2011-06-23 2012-12-27 本田技研工業株式会社 駆動システム及び駆動システムの制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143566A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Dr Ing Hcf Porsche Ag ハイブリッド車両を運転するための方法及びハイブリッド車両
WO2012176494A1 (ja) * 2011-06-23 2012-12-27 本田技研工業株式会社 駆動システム及び駆動システムの制御方法
CN103619624A (zh) * 2011-06-23 2014-03-05 本田技研工业株式会社 驱动系统和驱动系统的控制方法
US9050974B2 (en) 2011-06-23 2015-06-09 Honda Motor Co., Ltd. Drive system and method for controlling drive system
CN103619624B (zh) * 2011-06-23 2016-03-02 本田技研工业株式会社 驱动系统和驱动系统的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101434123B1 (ko) 하이브리드 차량의 제어 장치
JP3706290B2 (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
JP4862624B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5141305B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP4935268B2 (ja) 車両の制御装置
JP5305576B2 (ja) 車両の制御装置
JP2000152411A (ja) 車両制御装置
WO2015045643A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JPH11205907A (ja) ハイブリッド車の駆動制御装置
JP2009035188A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2010083351A (ja) 車両用駆動装置の制御方法
JP2007198438A (ja) 車両の制御装置および車両
JP6817767B2 (ja) ハイブリッド車両システムの制御装置及び制御方法
JP2007050789A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP5821475B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5552998B2 (ja) 車両用駆動システム
JP2008143404A (ja) パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2010149712A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置および駆動制御方法
JP2010143308A (ja) 車両の駆動トルク制御装置
JP5239841B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5182072B2 (ja) ハイブリッド車両のオイルポンプ駆動装置
JP5029275B2 (ja) 駆動力制御装置
JP5994304B2 (ja) 車両のアイドル制御装置
JP2008024010A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5141369B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置