JP2007125947A - 走行車 - Google Patents

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Abstract

【課題】クローラを装着した走行車について簡易にクローラを外せるアイドラ転輪で、伸縮自在、回転自在のアイドラ転輪を提供すること
【解決手段】駆動スプロケット、イコライザ転輪及びアイドラ転輪にクローラを装着した走行車に、円形筒状のテンションフレームに円形筒状のアイドラフレームを伸縮自在に内装して、該アイドラフレームを回転自在としたことにより、アイドラフレームの先端にアイドラ転輪を設けて、アイドラ転輪を回転自在とした。
【選択図】図8

Description

本発明は、トラクタ、コンバイン等に装着したクローラ型走行車のアイドラ転輪に関するものである。
図6は、従来の小型ホイール式トラクタ(作業車両)の斜視図である。このトラクタは、後輪駆動4輪車であり、一般に、このようなホイール式トラクタは、油圧によって駆動される耕運用アタッチメント、畦整形用アタッチメント、土壌消毒用アタッチメント、栽培床作成用アタッチメント、種芋植え付け用アタッチメント、マルチ作業用アタッチメントなどの作業機が取付けられることが一般的である。しかしながら、ホイール式トラクタは接地圧が高いため、軟弱地や不整地での走行性が十分でない場合があり、特に小型トラクタの場合には、小型ゆえに牽引力が十分でない場合がある。このような場合、ホイール式トラクタをクローラ式トラクタに改良できれば、接地圧を低減できるため軟弱地や不整地での走行性を向上させることができ、同時に牽引力を増強させることができる。そこで、出願人は図1乃至図5に示すクローラ式トラクタを提案している。
クローラのアイドラについては、そのアイドラのテンションを維持するために提案された発明が数多くある。特許文献1は、後方に向けて出退自在なスライドフレームを設けてあり、スライドフレームにクローラ ベルトに対して緊張力を与える後方緊張輪を取り付け、ネジ軸によって後方緊張輪をスライド調節出来る。
特許文献2は、張力調節装置が遊転輪の回転軸を支持するロッドをストッパとプレートとによってアイドラ保持シリンダ内に嵌挿支持させ、かつストッパとプレートとの間にスプリングを介在させた。ストッパはロッドに一体的に固着されているとともに、アイドラ保持シリンダ内に嵌合している抜け止めリングによって抜け止めされている。また、プレートはアイドラ保持シリンダ内に嵌着されている。また、アイドラ保持シリンダには円筒体を貫通している押し付け棒が連結されており、押し付け棒にナットを螺合させて円筒体に対する押し付け棒およびアイドラ保持シリンダの進退を調節させてクローラの張力を張設させている。
特許文献3は、クローラ ベルトの張り具合いを調節するための螺軸に備えた回転操作部を操作することにより支持フレームに対してクローラ緊張用遊転輪体を備えたスライドフレームを前後方向に伸縮させるようにして、クローラベルト9の張り具合いを調節する。
特許文献4は、共に矩形状のテンションフレームからアイドラフレームを伸縮させ、アイドラフレームを介してアイドラローラを設けたもので、外側のテンションボルトでアイドラフレームを伸縮させるものである。
特許文献5は、アイドラを回転自在に支持するトラックフレームに、アイドラフォークの先端にアイドラサポートを設け、アイドラサポートに回転軸を介してアイドラを設けたもので、アイドラサポートは摺動自在に嵌挿されている。アイドラフォークの基端にロッドを介してリコイルスプリングを設けてアイドラを付勢している。このトラックフレームは概略矩形状で、逆U字形状になっている。
特許文献6では、張力調整装置が設けられ、四角筒状の外筒とこの外筒に前側から出退自在に挿入された四角筒状の内筒と外筒と内筒に収納された緊張機構(バネ)から構成され、内筒の前端側には、ブラケットを備えた取付板を設け、ブラケットはアイドラを支持している。又、クローラベルトのバタつきを押さえるガイド装置が別に設けられている。
特許文献7は、アイドラ軸を支持するアジャスタが取り付けられ、アジャスタはアイドラ軸取り付け用の軸ホルダと軸ホルダに前方向きに互いに平行に突出するスライド杆及び上部スライドロッドとで構成されている。そしてアジャスタボルトでスライドロッドを押しだし、クローラのテンションを調整できる。又クローラの巻装作業でアジャスタを最深部まで縮小スライドさせ、この際のアイドラとスライド杆が自重で下方に移動するのを防止する仮止め機構を提案している。
以上の先行技術は何れもテンションの調整技術であり、但し、特許文献7はクローラの巻装作業に関する記述があるのみである。
特開2000−262134号公報 特開平11−79010号公報 特開平7−277234号公報 特開2004−17921号公報 特開2004−314832号公報 特開2004−217055号公報 特許第3509959号公報
このような従来のクローラ型走行車については、クローラを装着するアイドラ転輪について、テンションを与えたものは、数多く存在したが、クローラの巻装作業を効率的に行う構成を提供することについては、僅かに特許文献7がクローラの巻装作業でアジャスタを最深部まで縮小スライドさせ、この際のアイドラとスライド杆が自重で下方に移動するのを防止する仮止め機構を提案しているだけであり、特にクローラの補修作業を能率的に行うために、クローラを簡易に外すことが出来るものは存在しなかった。
本発明の目的は、簡易にクローラを外せるアイドラ転輪であって、伸縮自在であり、縮小時に回転自在のアイドラ転輪を提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、駆動スプロケット、イコライザ転輪及びアイドラ転輪にクローラを装着した走行車において、円形筒状のテンションフレームに円形筒状のアイドラフレームを伸縮自在に内装して、該アイドラフレームを回転自在としたことにより、アイドラフレームの先端にアイドラ転輪を設けて、アイドラ転輪を回転自在としたものである。
また、請求項2に記載した発明は、アイドラフレームが縮小する時に、該アイドラフレームを回転させ、アイドラフレームの先端にアイドラ転輪を回転させて、アイドラ転輪からクローラを外すことが出来るものである。
請求項1に記載の発明によれば、円形筒状のテンションフレームに円形筒状のアイドラフレームを伸縮自在に内装し、アイドラフレームの先端にアイドラ転輪を設けて、アイドラ転輪を伸縮、回転自在としたので、アイドラ転輪のテンションの調節が容易であり、又クローラの着脱の際に、アイドラ転輪を回転させることが出来るので、クローラの着脱作業が簡易に出来る。
請求項2に記載の発明によれば、アイドラフレームが縮小する時に、該アイドラフレームを回転させ、アイドラフレームの先端にアイドラ転輪を回転させて、アイドラ転輪からクローラを外すことが出来るので、一層クローラの着脱作業が簡易に出来る。
以下、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。本発明のウエイトを適用したクローラ式トラクタの形態に付いて、先ず説明する。
図1は本発明を適用したクローラ式トラクタの側面図、図2は前記トラクタにおける走行部の斜視図、図3は前記トラクタの断面平面図、図4は前記トラクタにおける駆動部の断面側面図、図5は、前記トラクタにおけるミッションケース内の差動機構付近を拡大した断面平面図である。図6は、従来の小型ホイール式トラクタを示す斜視図である。
まず、クローラ型トラクタの概略構成について説明する。
図1に示すように、機体1前方には図示しないエンジンを覆うボンネット2と、該ボンネット2の後ろには機体1の操縦を行うための運転キャビン4が配設されている。
該運転キャビン4の前方には機体1の操行を司るステアリングハンドル9が配設され、後方には座席8が、該座席8の左右には、機体の走行や作業機の上げ下げ等を操作するための主変速レバー、副変速レバー及びPTO操作レバーなどの図示しない各種レバーが配設されている。そして、万が一、機体が横転したときに運転者を守るための、4本の安全フレームが前記運転席4全体を覆うように形成されている。運転キャビン4の下方には、該運転キャビン4に昇降するためのステップ10が配設されている。
また、機体1の後方には作業に応じて取り外し可能な作業機6が取り付けられており、この作業機6によりプラウや、ロータリーなどの作業を行うものである。さらに、機体1の下方には機体1の走行を行う左右一対のクローラ型走行部80が配設されている。
前記クローラ型走行部80は、図2に示すように、進行方向に延設された左右2本のクローラフレーム81L、81Rと、このクローラフレーム81L、81R間を連結する2本のサイドフレーム82、83と、からなり、前記クローラフレーム81L、81Rの前後端には、それぞれアイドラ転輪85が回転自在に支持され、該2つのアイドラ85間には、4つのイコライザ転輪86が回転自在に支持されている。そして、これら2つのアイドラ転輪85と、4つのイコライザ転輪86と、駆動スプロケット60L、60Rとが、該駆動スプロケット60L、60Rを頂点とし、前記2つのアイドラ転輪85間を結ぶ直線を底辺とする、略三角形状にクローラベルト95を巻回してなるクローラ型走行部80を形成している。
また、前方のサイドフレーム82からは、上方へ向けてさらに2本の接続フレーム87が配設されており、この接続フレーム87を、後述するクラッチハウジング5の側面にボルト締めすることにより、上部車体と、クローラ型走行部80とを連結している。さらに、前記クローラフレーム81L、81Rの後方には、駆動スプロケット60L、60Rを有する駆動軸59L、59Rを軸支するリアアクスルケース40L、40Rを支えるためのリアアクスル支持フレーム84L、84Rが前記クローラフレーム81L、81Rと一体で形成されている。
以下、本発明のクローラ型トラクタの走行系統について説明する。前記エンジン3からの駆動力は、図3に示すように、クラッチハウジング5を介してミッションケース23内の主副変速装置39で変速された後、左右のリアアクスルケース40L、40R内の左右の差動機構50L、50Rに入力される。該差動機構50L、50Rより延出した車軸59L、59Rの先端には、それぞれ前記クローラ型走行部80を駆動するための駆動スプロケット60L、60Rが設けられている。また、後述する機体1を旋回するための、HST旋回ポンプ72が前記ミッションケース23の側方に、HST旋回モータ73が前記デファレンシャルギア52L、52Rの上方に設けられている。
そして、前記HST旋回ポンプ72内の可動斜板は図示しない副変速アームを介してステアリングハンドルに連係され、該ステアリングハンドルの操作量に応じて前記HST旋回ポンプ72からの吐出量が調節される。HST旋回ポンプ72とHST旋回モータ73とは、図示しない配管で連結されており、前記HST旋回ポンプ72からの吐出量に応じてHST旋回モータ73の出力回転数と回転方向とが制御される。そして、HST旋回モータ73の出力と前記主副変速装置39からの出力とが、後述する差動装置50L、50R内で合成され、前記駆動スプロケット60L、60Rを差動回転させることにより機体1を旋回させる。
本発明のクローラ型トラクタでは、上記したようにHST旋回ポンプ72及びHST旋回モータ73を配備するが、通常ミッションケース23の下部に配置されるHST旋回ポンプ72を、本発明においては前記ミッションケース23と並列配置させることで、高い最低地上高を確保することができる。また、HST旋回ポンプ72とHST旋回モータ73とが別体であるため、前記HST旋回モータ73をミッションケース23の上方に配置することにより、HST旋回モータ73を修理する場合にも、ミッションケース23内に貯留されるオイルがHST旋回モータ73から流出することなく、HST旋回モータのメンテナンスや交換など取り外しが容易になり、作業効率が向上する。更に、HST旋回モータ73がミッションケース23の上部、特に後述するデファレンシャルギア52L、52Rの上部に配置した場合には、HST旋回モータ73から漏下するオイルを直接差動機構50L、50Rに流下させることができる。
続いて、ミッションケース23内の動力伝達機構の構成を説明する。図4に示すように、前記エンジン3からの出力軸31は、クラッチハウジング5を介して、前後進切換え機構7へと入力される。該前後進切換え機構7は、機体1前進時には、前記出力軸31のギア33と前進ギア32とが噛合い、一方、機体1の後進時には、前記出力軸31と後進ギア34とが、後進用カウンタ軸35のカウンタギア36を介して噛合うことにより機体1の後進を行うものである。
そして、該前後進切換え機構7から主軸37を介して、さらに後方の主副変速装置39へと動力が伝達される。この主軸37と、該主軸37の上方に位置する主変速軸41とは、異なる歯数を有する4つの主変速ギア42を介して連結されている(主変速4段の場合)。この主変速ギアは常に前記主軸のギアと噛合し、共に回転している。一方、前記主変速ギアは、主変速軸41上に遊嵌されており、主変速ギアの回転により主変速軸41が回転することはないが、図示しない主変速レバーによって、前記4つの主変速ギア42の何れかを、選択的に主変速軸41上に固定することにより、主変速軸41は、主変速軸41上に固定された主変速ギア42の歯数に応じた回転駆動を行う。
このようにして回転駆動する主変速軸41は、主変速軸41後方に位置し該主変速軸41上に固設された2つのギア62から、副変速ギア46を介して、副変速軸45へと伝達される。該副変速軸45上には、異なる歯数を有する2つの副変速ギア46(副変速2段の場合)が摺動自在に形成されており、図示しない副変速レバーによって、これら2つのギア46が、副変速軸45上を前後に摺動して、選択的に前記主変速軸41上の何れかの前記ギア62と噛合することにより、副変速後の動力を得るものである。
そして、副変速後の動力は、副変速軸45後端に位置するベベルギア47を介して回転方向を前後方向から左右方向へと変え、後述するミッションケース23後方に位置する後述する差動機構50L、50Rへと入力される。
また、前記エンジン3の出力の一部は、前記前後進切換え機構7から、PTO変速ギア48を介してPTOカウンタ軸49に連結され、機体後方のPTO出力軸91に伝えられるようになっている。
また、前記HST旋回ポンプ72を駆動するための動力は、前記副変速軸45上に固設されたカウンタギア64を介して、副変速後の動力を複数のカウンタ軸61へと伝達され、最後にベルト65駆動により、前記HST旋回ポンプ72の入力軸63へと伝達される。
特に、HST旋回ポンプ72を駆動するための動力を、前記カウンタ軸61よりベルト65等を介して前記HST旋回ポンプ72に入力することにより、HST旋回ポンプ72を任意の位置に配置することが可能となる。よって、従来ではミッションケース23下部に配置することが多かった前記HST旋回ポンプ72を、ミッションケース23の側面に配置することにより、機体1の最低地上高を高くすることができる効果がある。
次に、機体1の旋回をおこなうための差動機構の構成について説明する。図5に示すように、前記副変速軸45の後端に固設されたベベルギア47と、ピニオン軸22の中央部分に固設されたベベルギア21とを介して、前後方向の前記副変速後の動力を、左右方向へと回転方向を変え、後述する左右の差動機構(遊星ギア機構50L、50R)へと伝達する。
ピニオン軸22の左右両端に固設されたギア25L、25Rは、該ギア25L、25Rと噛合するギア27L、27Rを介して、左右の入力軸20L、20Rを駆動する。該入力軸20L、20Rは、左右遊星ギア機構50L、50Rのそれぞれのサンギア51L、51Rを回転駆動する。そして、該遊星ギア機構50L、50Rにより後述する旋回のための差動回転を出力する。
次に、該遊星ギア機構50L、50Rについて詳述する。該遊星ギア機構50L、50Rは、入力軸20L、20Rに固設されたサンギア51L、51Rと、該サンギア51L、51Rの周りを自公転自在に設けられたプラネタリアギア53L、53Rと、該プラネタリアギア53L、53Rを軸支するとともに入力軸20L、20Rと車軸59L、59Rとに回転自在に遊嵌されたキャリア55L、55Rとからなる。そして、該キャリア55L、55Rの外周には、さらにキャリアギア56L、56Rが形成されている。
この遊星ギア機構50L、50Rの構成により、機体直進時、即ち、左右の駆動スプロケット60L、60Rの回転が等しい回転数となるときは、前記キャリア55L、55Rは回転せず、遊星ギア機構50L、50Rの各ギアは、その場で各軸上を自転回転して駆動スプロケット60L、60Rを回転させる。結果、左右の駆動スプロケット60L、60Rはそれぞれ同回転数かつ同回転方向で回転し、機体を直進させる。
一方、機体旋回時、即ち、左右の駆動スプロケット60L、60Rの回転が異なる回転数となるときは、前記キャリア55L、55Rを、後述するHST旋回モータ73により回転駆動させて、遊星ギア機構50L、50Rの前記プラネタリアギア53L、53Rを、サンギア51L、51R周囲において公転させる。
すると、前記サンギア51L、51Rの回転に加え、キャリア55L、55Rの回転により、前記サンギア51L、51Rと、前記キャリア55L、55Rとの間に位置するプラネタリアギア53L、53Rがサンギア51L、51R周りを公転し始める。このとき、サンギア51L、51Rの回転と、キャリア55L、55Rの回転とが等しい方向である場合には、これら、サンギア51L、51Rの回転と、キャリア55L、55Rの回転との和回転が、プラネタリアギア53L、53Rの自公転を介して、車軸ギア58L、58Rを和回転させる。
一方、サンギア51L、51Rの回転と、キャリア55L、55Rの回転とが異なる方向である場合、これら、サンギア51L、51Rの回転と、キャリア55L、55Rの回転との、差回転が、プラネタリア53L、53Rの自公転を介して、車軸ギア58L、58Rを差回転させる。
ここで、前記キャリア55L、55Rの回転は、HST旋回モータにより回転駆動されるが、HST旋回モータ73は、前述のとおり、ステアリングハンドル9の回動に伴い回転駆動され、該HST旋回モータ73の回転は、該HST旋回モータ73の出力ギア35に噛合する左右2つのデファレンシャルギア52L、52Rを介して左右の逆転軸43L、43Rをそれぞれ逆回転させる。そして、これら逆転軸43L、43Rはそれぞれ、逆転軸43L、43Rの一端に固設された差動ギア44L、44Rと、前記キャリアギア56L、56Rと、を介して左右のキャリア55L、55Rを逆回転させる。このようにして、HST旋回モータ73の回転に伴い、前記遊星ギア機構の左右のキャリア55L、55Rはそれぞれ逆回転し、結果、一方の遊星ギア機構は和回転となり、他方の遊星ギア機構は差回転となるため、左右の駆動スプロケット60L、60Rはそれぞれ異なる回転数で回転し、機体は旋回運動をすることとなる。
このように、前方のエンジン3から、ミッションケース23内の主副変速装置39を介して後方へと伝達される直進用の出力と、前記ステアリングハンドル9の回動操作により回転駆動する前記HST旋回モータ73の出力とが、前記差動機構(左右遊星ギア機構50L、50R)内で合成されることにより、左右のクローラ走行装置80の駆動スプロケット60L、60Rを差動回転させ、左方向若しくは右方向へと機体1を旋回させる構成である。
また、前記ピニオン軸22の片端には複数のブレーキ板29が前記ピニオン軸22上に形成されており、運転者の操作により図示しないブレーキペダルが操作されると、ブレーキアーム28が連動して回動し、該ブレーキアーム28の回動に伴い、ピニオン軸22にブレーキ作用を発生させるとともに機体1を減速させるものである。
特に、前記ブレーキ板29は、前記ピニオン軸22の右端に位置しており、前記ブレーキ板や、ブレーキアームなどを収容する図示しないブレーキケースを、前記右側の遊星ギア機構を収容する右リアアクスルケース40Rと一体とすることが可能である。
また、前記HST旋回モータ73が、左リアアクスルケース上に位置しているため、前記右リアアクスルケース40Rに配置されたブレーキ機構と、前記左リアアクスルケース40Lに配置されたHST旋回モータ73と、により機体1の重量バランスを保つことが可能である。
さらには、前記ブレーキ機構と、HST旋回モータ73とを左右に分けて配置することにより、ブレーキ機構を構成するリンク関係と、HST機構を構成する油圧配管類と、を左右のリアアクスルケース内に分けて配置することが可能であり、機体1のメンテナンス性が向上する効果がある。
以下本件発明のアイドラ転輪について説明する。前述したように前記クローラ型走行部80は、前記クローラフレーム81L、81Rの前後端には、それぞれアイドラ転輪85F、85Rが回転自在に支持され、該2つのアイドラ転輪85F、85R間には、4つのイコライザ転輪86が回転自在に支持されて、前後のアイドラ転輪85F、85Rと、4つのイコライザ転輪86と、駆動スプロケット60L、60Rとが、該駆動スプロケット60L、60Rを頂点とし、前記2つのアイドラ転輪85間を結ぶ直線を底辺とする、略三角形状にクローラベルト95を巻回してなるクローラ型走行部80を形成している。
そして、図7乃至図10に示すように、アイドラ転輪85F、85Rと、前記クローラフレーム81L、81Rの間に、アイドラ転輪を保持するため、クローラフレーム81L、81Rに、円形筒状のテンションフレーム132を設け、テンションフレーム132は円形筒状のアイドラフレーム122を伸縮自在に内装する。アイドラフレーム122の先端にアイドラフォーク116を設け、アイドラフォーク116の先端にアイドラ回転軸114を介してアイドラ転輪85F、85Rを保持している。
以下、クローラフレーム81Lを例示して、前方から見て右側のアイドラ転輪85Fに巻装されるクローラを外す場合を説明する。
円形筒状のアイドラフレーム122は、テンションフレーム132に内装されているが、アイドラフレーム122の中間には、ストッパ134を突設させており、テンションフレーム132の中間に設けられた長手方向に開いたガイド長孔136から、外方に突設されている。ガイド長孔136は、円形筒状のテンションフレーム132の左右に開いており、アイドラフレーム122のストッパ134は、左右に突出している。そして、ガイド長孔136は、テンションフレーム132の中心軸線より対称の位置に配設されて、図9(B)、図10(B)では、アイドラ転輪から離れるにしたがって、前方からアイドラ転輪を見て右方向に屈曲している。なお、屈曲の方向は任意である。要するにアイドラ転輪が回転すればよい。又屈曲は直線的、或いは曲線的でも良い。又ガイド長孔は直線と曲線の組み合わせでも良いし、初めからゆっくりした曲線でも良い。要するにクローラからアイドラ転輪が外せる構成なら良い。
この構成により、アイドラフレーム122が後方に移動すると、アイドラフレーム122のストッパ134はガイド長孔136に沿って移動し、前方から見てアイドラ転輪は右方向に回転する。これにより、アイドラフレーム122は縮小し、しかも前方から見てアイドラ転輪は右に回転する(図9(B)、図10(B)参照)。
アイドラフレーム122の回転の構成について説明する。図10(A)、(B)に図示されている通り、アイドラフレーム122の後端には、円盤移動板124が設けられている。円盤移動板124の中心には、ネジ棒126が螺入されており、ネジ棒126の他端には、テンションフレーム132の蓋体138を貫通して、ナット140を介してネジ128が設けられている。
ネジ128を回転させることにより、ネジ棒126が侵入していき、アイドラフレーム122は、テンションフレーム132の蓋体138方向に移動してくる。そして、ガイド長孔136に沿って、アイドラフレーム122が移動と共にアイドラ転輪は前方から見てゆっくりと右回転する。なお、ネジ棒126が螺入していく方向と、アイドラフレーム122の回転方向は同方向であることが望ましい。
上記の例では、このように、ネジ128を回転させることで、クローラフレーム81Lの前方のアイドラ転輪85Fに設けたアイドラフレーム122が縮小して、アイドラ転輪85Fの前方から見て右回転する。当然アイドラ転輪85Fも内側に移動しつつ右回転する。これにより、クローラベルト95はアイドラ転輪85Fから完全に外される。なお、アイドラフレーム122の回転は、アイドラ転輪の上部が車体の外側に倒れるように回転することがクローラの着脱に優れるため好ましい。従って、装着されるアイドラフレーム122の設置箇所に応じて、アイドラフレーム122の回転方向を変更するのが好適で有る。
なお、アイドラ転輪85F、85Rは、図1では、前側及び後側に設けられているが、前及び後の両方共に本件発明の伸縮、回転自在なアイドラ転輪が適用可能である。
以上は、クローラを装着したトラクタについて説明したが、コンバインにも適用できる。又クローラを後輪に当たる部分に装着したものでも良い。更にクローラを装着した走行車に広く適用可能である。
本発明の一例として、小型クローラ式トラクタを示す側面図である。 図1に示すトラクタにおけるクローラ式走行装置付近の斜視図である。 図1に示すトラクタにおける断面平面図である。 図1に示すトラクタにおける駆動部の断面側面図である。 図1に示すトラクタにおけるミッションケース内の作動機構付近を拡大した断面平面図である。 従来の小型ホイール式トラクタを示す斜視図である。 本発明の伸縮或いは回転可能なアイドラ転輪を示した斜視図である。 図7のものにクローラベルト95を巻回した状態のアイドラ転輪85F付近の斜視図である。 図9(A)は,図7に装着したアイドラ転輪の伸張した状態の平面図であり、図9(B)は,アイドラ転輪の縮小した状態の平面図である。 図10(A)は、図7に装着したアイドラ転輪の伸張した状態の側面図であり、図10(B)は,アイドラ転輪の縮小した状態の側面図である。
符号の説明
1 クローラ型トラクタ(機体)
2 ボンネット
3 エンジン
80 クローラ型走行部
81L、81R クローラフレーム
82 サイドフレーム(前方サイドフレーム)
83 サイドフレーム(後方サイドフレーム)
84L、84R リアアクスル支持フレーム
85 アイドラ転輪
86 イコライザ転輪
95 クローラベルト
97 ホイール型トラクタ
114 アイドラ回転軸
116 アイドラフォーク
122 アイドラフレーム
124 円盤移動板
126 ネジ棒
128 ハンドル
132 テンションフレーム
134 ストッパ
136 ガイド長孔
140 ナット

Claims (2)

  1. 駆動スプロケット、イコライザ転輪及びアイドラ転輪にクローラを装着した走行車において、円形筒状のテンションフレームに円形筒状のアイドラフレームを伸縮自在に内装して、該アイドラフレームを回転自在としたことにより、アイドラフレームの先端にアイドラ転輪を設けて、アイドラ転輪を回転自在としたことを特徴とする走行車。
  2. アイドラフレームが縮小する時に、該アイドラフレームを回転させ、アイドラフレームの先端にアイドラ転輪を回転させて、アイドラ転輪からクローラを外すことが可能な、請求項1に記載の走行車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4678074B1 (ja) * 2010-06-29 2011-04-27 株式会社アイメック セミクローラ
CN113400924A (zh) * 2021-05-14 2021-09-17 重庆大学 一种可变形履带式可重构机器人用复合底盘

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