JP2007125557A5 - - Google Patents
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Description
この発明は、投入した穀粒を精白処理あるいは研米処理する精米施設に関する。
従来、作業者が袋等に入れて持ち込んだ穀粒を精米装置に投入して精白処理する精米施設は知られている(特許文献1)。
ところで、精米装置で精白処理した精白米にさらに研磨作用を与えて糠付着の極めて少ない状態の精白米、いわゆる無洗米に仕上げる研米装置は知られている。そして、この無洗米は炊飯する際に洗米する必要がないことが知られ、近年無洗米への関心は強くなってきている。
特開平8−192060号公報
ところで、精米装置で精白処理した精白米にさらに研磨作用を与えて糠付着の極めて少ない状態の精白米、いわゆる無洗米に仕上げる研米装置は知られている。そして、この無洗米は炊飯する際に洗米する必要がないことが知られ、近年無洗米への関心は強くなってきている。
本発明は、精白処理、あるいは研米処理して操作室側に取り出した穀粒を袋等に収納しやすくすることを課題とする。
本発明はかかる技術的課題を解決するために次のような技術的手段を講ずる。
すなわち、仕切壁(1)により操作室(A)と機械室(B)とに分け、操作室(A)側には白米タンク(4)、及び原料投入タンク(5)の投入口を設け、機械室(B)側には、石抜装置(7)、精米装置(S)、研米装置(K)を設け、
精米装置(S)の精白米排出口(20)から精白米通路(25)に排出された精白米を白米タンク(4)に排出するか研米装置に排出するかを切り換える構成とし、前記精白処理した精白米と、精白処理した精白米を研米装置(K)で研米処理した研米とを、共通の白米タンク(4)に排出する構成としたことを特徴とする精米施設とする。
すなわち、仕切壁(1)により操作室(A)と機械室(B)とに分け、操作室(A)側には白米タンク(4)、及び原料投入タンク(5)の投入口を設け、機械室(B)側には、石抜装置(7)、精米装置(S)、研米装置(K)を設け、
精米装置(S)の精白米排出口(20)から精白米通路(25)に排出された精白米を白米タンク(4)に排出するか研米装置に排出するかを切り換える構成とし、前記精白処理した精白米と、精白処理した精白米を研米装置(K)で研米処理した研米とを、共通の白米タンク(4)に排出する構成としたことを特徴とする精米施設とする。
それぞれの作業工程で処理された精白米及び研米のいずれも共通の白米タンク(4)より排出される。したがって、精白米及び研米用それぞれ別個に専用の白米タンク(4)を必要がなく、袋等に入れる作業もしやすい。
本発明の実施例を、穀粒及び料金を投入して精米作業をする精米施設に用いた場合について説明する。
図1は、建屋式の精米施設Fの平面から見た装置各部の構成を示したもので、内部は仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに分けられている。この操作室A側には穀粒袋置き台2、操作盤3、白米タンク4等を設けると共に、原料投入タンク5の投入口を臨ませ、機械室側Bには、石抜装置用昇降機6、石抜装置7、精米装置用昇降機9、精米装置S、研米装置K、糠処理部N、開閉扉10等を設けている。
図1は、建屋式の精米施設Fの平面から見た装置各部の構成を示したもので、内部は仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに分けられている。この操作室A側には穀粒袋置き台2、操作盤3、白米タンク4等を設けると共に、原料投入タンク5の投入口を臨ませ、機械室側Bには、石抜装置用昇降機6、石抜装置7、精米装置用昇降機9、精米装置S、研米装置K、糠処理部N、開閉扉10等を設けている。
図2は実施例における精米施設Fの作業工程を示した図で、原料投入タンク5の下部側面には投入穀粒検出センサ5aを設け、その下方には原料投入タンク5に投入した穀粒を繰り出すロ−タリバルブ11を設け、ロータリバルブ11の近傍にはロータリバルブの回転を検出するロータリバルブセンサ11aを設けている。そして、ロ−タリバルブ11の繰り出し側を石抜装置用昇降機6のホッパ部6aに臨ませ、石抜装置用昇降機6の排出口6bと精米装置用昇降機9のホッパ部9aとは石抜装置7を介して連通するよう構成している。精米装置用昇降機9の排出口9bには搬送中の穀粒の有無を検出する搬送穀粒検出センサ9cを設けると共に、切換弁12を設けて2方向に分岐するよう形成し、分岐する一方は精米通路13を設けて玄米タンク15と連通し、他方は研米通路14を設けて後述する精米装置Sの精白米通路25と連通するよう構成している。
図3に基づいて精米装置Sと研米装置Kとからなる研米装置付精米装置Yについて説明する。まず、精米装置Sについて説明すると、玄米タンク15の下方より、穀粒を精白ロール17へ移送する送穀ラセン16及び穀粒を精白する精白ロール17を縦軸心上に沿って配置しており、精白ロール17の周囲は精白金網19に覆われ精白室Tを形成している。精白室Tの下方の精白米排出口20側には圧迫板21を設けている。そして、精白米排出口20からは白米タンク4側方向に精白米通路25を形成すると共に、精白米通路25の途中には切換弁26を設けて2方向に分岐するよう構成し、分岐する一方は白米タンク4と連通する精白米排出通路27を形成し、他方は研米供給タンク28と連通する研米落下通路29を形成している。
次に研米装置Kについて説明すると、研米タンク28の側方より、上方に向かって穀粒を移送する送穀ラセン30及び穀粒を研米する研米ロール31を縦軸心上に沿って配置しており、研米ロール31の周囲を研米金網32で覆い研米室Qを形成している。研米室Qの上方の研米排出口34には圧迫板33を設け、研米排出口34からは白米タンク4側方向に研米排出通路35を形成する。なお、研米排出通路35は精白米通路25及び精白米排出通路27と上下隣り合う位置に設けており、研米処理された穀粒を精白米排出通路25と略同じ高さから白米タンク4に排出できる位置に設定している。
また、Mは研米装置付精米装置Yを駆動させる駆動モータで、駆動モータMの動力を駆動ベルト36及びプーリ37を介して駆動軸38を回転させることで、精米装置Sの送穀ラセン16及び精白ロール17と研米装置Kの送穀ラセン30及び研米ロール31とが駆動するよう構成している。
なお、研米装置Kは精米装置Sより圧力が低くなるよう設定されており、図示しないが例えば精米金網19より研米金網32より大きくすることで精白室Tより研米室Qを広くしたり、研米装置Kの圧迫板33の設定圧力を精米装置Sの圧迫板21より低く設定したりしている。
そして、39は駆動軸38の回転を検出する回転センサ39で、39aは回転センサの検出ボス部である。40は精米装置S及び研米装置Kで精白処理及び研米処理して発生する糠を吸引し空気搬送する機械室側糠搬送経路であり糠処理部Nに連通している。なお、吸引する吸引ファンの構成については省略する。
糠処理部Nは、サイクロン41、サイクロン41より落下した糠を水平移送する糠ラセン42、糠ラセン42を駆動する糠ラセン駆動モータ43、糠ラセン42を内装する糠移送樋44、糠移送樋44の底前後に設けている糠排出口45より排出される複数の糠袋46等を設ける。
次に、前記操作盤3の盤面には、図4に示すように、コイン投入口50、プリペイドカード投入口51、もち選択ボタン52、白度選択ボタン53(本実施例では上白・標準・8分の3段階に選択できる)、玄米用研米選択ボタン54等を配設している。なお、55は白米用研米選択ボタンである。そして、この操作盤3の内部には各部駆動モ−タの駆動制御を行うシ−ケンスによる制御部Rを備えている。
図5に示すように、前記制御部Rにはコインセンサ60、プリペイドカード検出手段61からの検出情報、白度選択ボタン53からの白度選択情報、もち選択ボタン52、玄米用研米選択ボタン54、白米用研米選択ボタン55等の作業選択情報、精米施設の稼動時間を検出するタイマーカウンター56、研米装置付精米装置Yの駆動モータMの負荷電流値を検出する負荷電流センサ57等が入力される。一方、ロ−タリバルブ駆動モ−タ11aへの制御信号、石抜装置用昇降機・精米装置用昇降機駆動モ−タ62、石抜装置駆動モ−タ7a、研米装置付精米装置Yの駆動モ−タM、糠ラセン駆動モ−タ43、等が出力される。
次に精米施設F内と精米施設Fを管理する管理者の待機場所Gとの通信システムについて図6に基づいて説明する。図6に示すように複数の精米施設F毎に備える制御部Rと管理者が居る管理場所Gに備えているパソコン70とを回線71及びモデム72を介してそれぞれ接続している。また、パソコン70には制御部Rからの情報を表示する表示画面73を備えている。
次に未精白米すなわち玄米を精米装置Sで精白処理のみして白米タンク4に排出する作業工程(パターン1)に着いて説明する。まず、料金であるコインまたはプリぺイドカードをコイン投入口50あるいはプリペイド投入口51に投入し、次いで原料投入タンク5に玄米を投入して、白度選択ボタン53で白度を選択すると、圧迫板21が所定の位置に設定されると共に精米施設F内装置各部が稼動を開始する。
精米施設F内装置各部が稼動を開始すると、原料投入タンク5内の玄米はロータリバルブ11で繰り出され、石抜装置用昇降機6のホッパ部6aより排出口6bに向かって揚穀され、石抜装置7に供給される。
石抜装置7で投入玄米に含まれる石を選別した後、投入玄米は精米昇降機9のホッパ部9aに供給され、排出口9bに向かって揚穀されるが、この時切換弁12は研米通路14側を遮断するようセットされており、玄米は精米通路13を経て玄米タンク15に供給される。
ところで、玄米タンク15内の玄米は精米装置Sに順次供給されるが、一方では玄米タンク15にも投入玄米が順次供給されており、精米装置Sに供給できる量よりも玄米タンク15に搬送される量が多く玄米タンク15が満杯になると、精米通路13及び精米装置用昇降機9の排出口9bまで穀粒が貯留されていく。そして、搬送穀粒検出センサ9cが排出口9bにおける穀粒の貯留状態を検出すると、それと同時にロータリバルブ11が停止して原料投入タンク5内の玄米の繰り出しを停止するよう制御している。そして、精白処理作業が進み排出口9bに貯留されている玄米が順次精米通路13、玄米タンク15に搬送されていき排出口9bに穀粒が無くなると、搬送穀粒検出センサ9cは穀粒無しを検出して再びロータリバルブ11は駆動を開始して原料投入タンク5内の玄米の繰り出しを開始するよう構成している。
玄米タンク15より精米装置S内に供給された玄米は送穀ラセン16を経て精白室T内に送られ精白ロール17及び精白金網19により精白作用を受けて精白処理された後、精白米排出口20より精白米通路25へ排出される。そして、精白米通路25を通過する際、切換弁26は研米落下通路29側を遮断するようセットされており、精白米は精白米排出通路27を経て白米タンク4に還元される。
次に玄米を精米装置Sで精白処理した後研米装置Kで研米処理して白米タンク4に排出する作業工程(パターン2)に着いて説明する。まず、料金を投入して玄米を原料投入タンク5に投入し玄米用研米選択ボタン54及び白度選択ボタン53を押すと、精米施設内の装置各部は稼働を開始する。そして、上記精白処理(パターン1)と同様の過程を経て精白米排出口20より精白米通路25へ排出するが、この時切換弁26は精白米排出通路27側を遮断するようセットされており、精白米は精白米通路25より研米落下通路29を経て研米タンク28に供給される。
研米タンク28内の精白米は順次送穀ラセン30で上方の研米室Qに供給され研米ロール31と研米金網32の作用を受けて研米され研米排出口34より精白米排出通路27と略同じ高さに設定している研米排出通路35を経て白米タンク4に還元される。
次にすでに一度精白された精白米を投入して研米処理する作業(パターン3)について説明する。まず、料金を投入して精白米を原料投入タンク5に投入して白米用研米選択ボタン55を押すと精米施設内の装置各部は稼働を開始する。そして精米装置用昇降機9の排出口9bまでは上記パターン1の精白処理同様の過程を経て精白米を搬送するが、切換弁12が精米通路13側を遮断するようセットしており、精白米は研米通路14を通過し、精米装置Sを経ることなく精白米通路25に供給され、精白米通路25では切換弁26が精白米排出通路27側を遮断するようセットされており、精白米は研米落下通路29を落下して研米タンク28に供給され、上記パターン2の研米処理と同様に研米室Qで研米され、研米排出通路35を経て白米タンク4に還元される。
本実施例により、研米装置Kと精米装置Sとを上下空間に備えることで精米施設Fの機械室B内の設置面積を少なくすることができる。また、研米装置Kを精米装置Sの下方に備えることで、精米装置Sにおける精白処理した穀粒を研米装置Kに自然落下で供給することができ、特別な搬送経路を必要としないため、構成がコンパクトになる。また、研米排出口34を研米タンク28より上位に設けることで排出した研米の排出高さを確保することができ、さらに、精白米排出通路27と研米排出通路35とを略同じ高さに形成することで、玄米を精米装置Sで精白処理のみする作業工程(パターン1)の際にも、玄米を研米装置Kで研米処理する場合(パターン2、パターン3)においても白米タンク4に穀粒を排出することが可能になり、精白米及び研米用それぞれ別個に専用の白米タンク4を必要がなく、袋等に入れる作業もしやすい。
次に、精米施設内の装置各部の交換時期を表示する方法について説明する。タイマカウンタ56は精米施設Fの稼働時間を検出してその検出結果を制御部Rに入力し、制御部Rより回線71及びモデム72を介してパソコン70に入力する。そしてパソコン70の表示画面73では複数の精米施設Fごとの稼働時間情報を表示しており、精米施設Fの何れかが所定の稼働時間(例えば累計千時間目)に達すると送穀ラセン16、精白ロール17等の部品の交換時期、あるいはメンテナンス時期であることを知らせるべく表示画面73にその旨の表示がなされる。管理者はその表示内容を見て対象の精米施設Fの部品を交換用部品に交換したり、その他糠の付着を除去する等メンテナンスを行ない、その旨をパソコンに入力すると、そこから再び稼働時間をカウントし始め、再び所定の稼働時間(前回交換時より千時間目)に達すると部品の交換時期、あるいはメンテナンス時期を表示するようになっている。
もっとも交換時期、メンテナンス時期は部品によって異なるようセットしても良く、例えば精米装置Sにおける送穀ラセン16は千時間ごとに、精白金網19は二千時間ごと、精白ロール17は三千時間ごとを交換時期と設定し、交換対象部品の何れかが設定稼働時間に達するとその都度表示画面にその旨(例えば「精米施設〇〇号機の精白金網が交換時期」)を表示しても良い。
また、特に精米装置Sの部品の交換時期の基準については精白米の精白処理能力(すなわち時間あたりの精白処理量)より算出しても良く、例えば、図7は精米施設Fの稼働時間の増加と共に、送穀ラセン16の摩耗、糠付着等により搬送処理能力が低下していることを示しており、所定の搬送処理能力D(例えば6分で搬送処理できる量が30kg)を下回るとその時点で送穀ラセンの交換時期であることを表示画面73に表示しても良い。なお、研米装置Kについても精米装置Sと同様研米処理能力で部品の交換時期を表示しても良い。
次に精米施設Fが施設内装置各部が穀粒で詰まったりあるいは装置が故障して、稼働中に停止したときの作業進行状況の診断について、上記パターン1の玄米の精白処理作業の場合を例に図8に基づいて説明する。
まず、料金を投入して穀粒を原料投入タンク5に投入して白度選択ボタン53を押しても、精米施設F内の装置各部が稼働を開始しない場合には白度選択ボタン53の異常と判断し、その旨を回線71、モデム72を介してパソコン70の表示画面73に表示する(工程1)。
白度選択ボタン53を押して精米施設F内の装置各部が稼働を開始した際に、石抜装置用昇降機6及び精米装置用昇降機9が稼働を開始し、研米装置付精米装置駆動モータMにまだ出力指令がなされていない状態で石抜装置用昇降機6、精米装置用昇降機6が停止した場合は石抜装置用昇降機6、あるいは精米装置用昇降機9内が詰まる等による石抜装置用昇降機・精米装置用昇降機駆動モータ62の過負荷によるトリップであると判断し、回線71、モデム72を介してパソコン70の表示画面73にその旨を表示する(工程2)。
研米装置付精米装置駆動モータMに出力指令がなされて精米装置Sの回転状態を検出できなかった場合には精米装置Sの稼動時における過負荷による駆動モータMのトリップと判断し、回線71、モデム72を介してパソコン70の表示画面73にその旨を表示する(工程3)。
精米装置Sの回転状態を駆動軸回転検出センサ38aが検出した後、精白処理作業が終了したことを検出していない状態(例えば負荷電流センサ67が所定値以下の負荷電流値を検出していない)で精白処理中に駆動モータMが停止した場合には精白室T内の詰まりからくるトリップと判断し、回線71、モデム72を介してパソコン70の表示画面73にその旨を表示する(工程4)。
5…原料投入タンク、12…切換弁、13…精米通路、14…研米通路、20…精白米排出口、25…精白米通路、26…切換弁、S…精米装置、K…研米装置
Claims (1)
- 仕切壁(1)により操作室(A)と機械室(B)とに分け、操作室(A)側には白米タンク(4)、及び原料投入タンク(5)の投入口を設け、機械室(B)側には、石抜装置(7)、精米装置(S)、研米装置(K)を設け、
精米装置(S)の精白米排出口(20)から精白米通路(25)に排出された精白米を白米タンク(4)に排出するか研米装置に排出するかを切り換える構成とし、前記精白処理した精白米と、精白処理した精白米を研米装置(K)で研米処理した研米とを、共通の白米タンク(4)に排出する構成としたことを特徴とする精米施設。
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