JP2007124294A - ホルダおよびスピーカならびにスピーカ装置 - Google Patents

ホルダおよびスピーカならびにスピーカ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ばね端子を備えたスピーカと基板との接続不良を防止することができ、スピーカの動作テストやスピーカの交換を容易に行うことが可能なホルダおよびスピーカならびにスピーカ装置を提供する。
【解決手段】基板20の配線パターンと導通接続するためのばね端子13が裏面に設けられたスピーカ1と、基板20の端部を挟持する挟持部33,34およびスピーカ1を収納する凹部とが形成されたホルダ30とを備え、スピーカ1に形成された固定用突起11a,11bをホルダ30に形成された切り欠き35a,35b,35cに挿入可能な位置でスピーカ1をホルダの凹部に収容し、スピーカ1を回転させると固定用突起11a,11bがホルダ30の溝部36a,36bに入り込む。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯電話やPDA等の小型通信機器に搭載されるホルダおよびスピーカならびにスピーカ装置に関する。
従来、携帯電話やPDA等の小型通信機器では、搭載されるスピーカの端子は、筐体内に収納された基板の配線パターンにリード線を介して半田付け等で固定されている。これにより、スピーカと基板とを電気的に接続し、スピーカに設けられた振動板を振動させて空気に伝え、音声を発生している。
一方、近年では、スピーカの本体裏面側にばね端子を設け、このばね端子と基板との機械的圧接だけで電気的な接続を確保する方法も用いられている(例えば、特許文献1,2、参照。)。この方法によれば、従来用いられていた半田付け処理が不要になるため、部品耐熱性の緩和、半田処理工程やその前処理工程の削減等の利点が生まれる。
特許文献1および2に記載のスピーカは、次のようにして小型通信機器内に収納され、スピーカ装置として機能している。まず、2つに分割可能に形成された筐体のうちの一方に凹部を形成し、この凹部に、スピーカをひっくり返した状態で、つまり、裏面側に形成されたばね端子が作業者側に突出した状態でスピーカを収納する。そして、この突出したばね端子に、基板に形成された配線パターンの接続ランドが接触するように位置決めしながら基板を載置し、最後にもう片方の筐体をかぶせてネジなどで固定する。これにより、ばね端子と基板とは機械的に圧接された状態となり、スピーカと基板とが電気的に接続される。
特開2001−209387号公報 特開2002−329542号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載のようなスピーカ装置は、まず、一方の筐体の凹部にスピーカを収納し、次に、スピーカのばね端子に合わせて基板を載置し、他方の筐体をかぶせて固定することにより、スピーカと基板とを導通接続する構成であるため、筐体に対するスピーカの収納位置の精度や、スピーカ上に載置した基板の配置の精度がばらつきやすく、スピーカと基板との電気的な接続不良が起こりやすい。
また、特許文献1および2に記載のようなスピーカ装置では、スピーカを一方の筐体に収納し、その上に基板を載置し、最後に他方の筐体をかぶせて固定した後でなければ、スピーカと基板とが電気的に接続されないので、スピーカの動作テストは、筐体を組み立てた後でないと行うことができない。動作テストによってスピーカに動作不良が発見されれば、スピーカの交換のために、筐体を再び分解しなければならず、作業に手間がかかる。
そこで、本発明は、スピーカと基板との接続不良を防止することができ、また、スピーカの動作テストや、スピーカの交換を容易に行うことが可能なホルダおよびスピーカならびにスピーカ装置を提供することを目的とする。
本発明のホルダは、基板に形成された配線パターンと導通接続するためのばね端子が裏面に設けられたスピーカを収納して、前記ばね端子と前記基板の配線パターンとを導通接
続する凹部と、前記凹部壁面に形成され、前記スピーカの本体外周部に設けられた固定用突起が挿入可能な切り欠きと、該切り欠きに挿入された前記固定用突起が摺動可能で、かつ、前記固定用突起の上方への変位を拘束する溝部と、前記基板に固定するための取付部とを備えたことを特徴とする。
本発明のホルダによれば、スピーカと基板とを精度よく配置させて確実に接触させることができる。従って、スピーカの接続状態を安定させることができ、スピーカと基板との接触不良によってスピーカの音響特性が変化することを防止できる。また、スピーカを保持固定したホルダを基板に固定するだけで、スピーカと基板とを電気的に導通接続させることができるので、この状態でスピーカの動作テストを行うことができ、スピーカに動作不良が発見されても、スピーカをホルダから容易に取り外すことができるので、すぐに交換することができる。
本願の第1の発明であるホルダは、基板に形成された配線パターンと導通接続するためのばね端子が裏面に設けられたスピーカを収納して、ばね端子と基板の配線パターンとを導通接続する凹部と、凹部壁面に形成され、スピーカの本体外周部に設けられた固定用突起が挿入可能な切り欠きと、該切り欠きに挿入された固定用突起が摺動可能で、かつ、スピーカの前面方向への変位を拘束する溝部と、基板に固定するための取付部とを備えたことを特徴とする。
ホルダの凹部に、スピーカの固定用突起を切り欠きの位置に合わせて挿入し、スピーカを所定の角度だけ回転させると、固定用突起は凹部の壁面に形成された溝部を摺動する。この溝部は、固定用突起の上方への変位を拘束するように形成されているので、これにより、スピーカはホルダの凹部に精度よく保持固定される。この状態でホルダを取付部によって基板に固定すると、ホルダの凹部に収納されたスピーカのばね端子が、基板との間で弾性変形した状態で、基板に形成された配線パターンと接触する。これにより、スピーカと基板とは電気的に接続した状態となる。このように、本発明によれば、スピーカは、あらかじめホルダに精度よく保持固定され、この状態で基板に固定されることから、スピーカと基板との位置決めが容易となり、スピーカのばね端子と基板の配線パターンとを確実に接触させることができる。従って、スピーカと基板との電気的な接続を安定させ、接触不良によって音響特性が変化することを防止できる。また、スピーカを凹部に保持固定したホルダを基板に固定するだけで、スピーカと基板とを電気的に接続させることができるので、この状態でスピーカの動作テストを行うことができ、動作不良のスピーカが発見されても、ホルダを基板から外し、取り付けの場合とは逆の操作を行うことにより取り外すことができるので、容易に交換することができる。
本願の第2の発明であるホルダは、本願の第1の発明において、取付部として、基板の端部を挟持する挟持部を備えたことを特徴とする。
挟持部は、配線パターンが形成されていない部分である基板の端部を挟持するように形成されていることから、配線パターンが混み合っている基板の中央部分にホルダ固定用のネジ穴や切り欠きなどを形成する必要がない。従って、本発明によれば、基板の配線パターンの設計の自由度を向上させることができる。
本願の第3の発明であるホルダは、本願の第1または第2の発明において、ホルダの凹部壁面は、前記スピーカの本体外周部に設けられた摘み用突起が移動可能な切り欠きを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、スピーカをホルダの凹部に収納した後、スピーカに設けられた摘み用突起を摘むことにより、スピーカを容易に回転させることができ、スピーカの取り付けの作業性を向上させることができる。また、小型通信機器に搭載されるようなスピーカは、小型化するために、スピーカ上面とスピーカ内に設けられた振動板との距離をできる限り短くしていることから、安易にスピーカの上面部分を触ったり押したりするとスピーカ内の振動板に触れてしまうことになり、その圧力で振動板を故障させてしまう恐れがある。しかし、本発明によれば、摘み用突起を摘むことにより、作業者の指先がスピーカの上面部分を触ったり押したりすることなくスピーカを回転させることができるので、取り付け作業中のスピーカの故障を防ぐことができる。
本願の第4の発明であるスピーカは、ホルダの凹部に収納されるスピーカ本体の裏面に設けられ、基板に形成された配線パターンと導通接続するばね端子と、スピーカ本体の外周部に形成され、ホルダの凹部壁面に形成された切り欠きから挿入可能であり、かつ、ホルダの凹部に形成された溝部を摺動可能な固定用突起とを備えたことを特徴とする。
スピーカの固定用突起を、ホルダの凹部壁面に形成された切り欠きから挿入し、そして、溝部内を摺動させることによって、スピーカを、ホルダの凹部から飛び出したり移動したりしないように精度良く固定することができる。このように精度良くスピーカが収納されたホルダを基板の所定の位置に固定するだけで、基板に形成された配線パターンとスピーカのばね端子とを確実に接触させることができ、スピーカと基板とを導通接続させることができる。
本願の第5の発明であるスピーカ本体は、本願の第4の発明において、スピーカ本体はさらに、外周部に摘み用突起を備えたことを特徴とする。
摘み用突起を摘むことにより、スピーカを容易に回転させることができ、スピーカのホルダへの取り付けの作業性を向上させることができる。また、摘み用突起を摘むことにより、作業者の指先がスピーカの上面部分を触ったり押したりすることなくスピーカを回転させることができるので、取り付け作業中のスピーカの故障を防ぐことができる。
本願の第6の発明であるスピーカ装置は、配線パターンが形成された基板と、本願の第1から第3のいずれかの発明であるホルダと、本願の第4または第5の発明であるスピーカとを備え、スピーカがホルダに収納され、該ホルダが基板に固定されたことを特徴とする。
本発明のスピーカ装置によれば、スピーカと基板との電気的な接続を安定させることができ、接触不良によって音響特性が変化することを防止できる。また、筐体内に配置する前にスピーカの動作テストを行うことができ、動作不良のスピーカが発見されても、ホルダを基板から外し、取り付けの場合とは逆の操作を行うことにより取り外すことができるので、容易に交換することができる。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における小型通信機器のスピーカ装置について、図面を用いて説明する。図1は、本実施の形態におけるスピーカ装置を示す全体斜視図である。図2は、本実施の形態におけるスピーカの斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は下面側から見た斜視図である。図3は、本実施の形態におけるホルダの斜視図であり、(a)は図1のA側から見た斜視図、(b)は図1のB側から見た斜視図、(c)は斜め上方から見た斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態における小型通信機器のスピーカ装置は、スピーカ1
が基板20にホルダ30を介して保持固定されている。
スピーカ1は、円柱状に形成されたスピーカ本体10に、後述する固定用突起11a,11b,11c、摘み用突起12およびばね端子13が設けられたものである。
図2に示すように、スピーカ本体10の下面側縁部には、3つの固定用突起11a,11b,11cが設けられている。この3つの固定用突起のうち、2つの固定用突起11a,11bは、後述する2つのばね端子13のすぐそばとなるように、ばね端子13と同じ間隔で設けられている。また、残りの固定用突起11cは、直径の両端となるように固定用突起11aと180度離れた位置に設けられている。本実施の形態の固定用突起は3カ所に設けられているが、固定用突起の数はこれに限られるものではない。また、本実施の形態の固定用突起11a,11b,11cは、それぞれ角柱状に形成されているが、固定用突起の形状としてはこれに限られるものではない。
また、スピーカ本体10の外周部の上面側縁部には、摘み用突起12が形成されている。本実施の形態の摘み用突起12は、半円状の板材がスピーカ本体10の外周部から突出した状態に設けられているが、摘み用突起の形状としてはこれに限られるものではなく、指先で摘んだり、工具で挟んだりできるものであればどのような形状であってもよい。
スピーカ本体10の裏面側には、基板20に形成された配線パターンの1つである接続ランドと導通接続するためのばね端子13が2つ設けられている。ばね端子13は円柱状にコイルされた金属材料により形成され、ばね端子13の一部が基板20の接続ランドに接触することにより、基板20と電気的に接続される。
図3に示すように、ホルダ30は、スピーカ1を収納するための凹部32が中央に形成されたホルダ本体31と、このホルダ本体31の両側端部となる位置に、それぞれ基板20の端部をホルダ本体31との間に挟みこんで保持する挟持部33,34(図4、参照。)とを備えている。
凹部32は、スピーカ1が収納可能な大きさに形成されている。凹部32の壁面には、スピーカ本体10に設けられた3カ所の固定用突起11a,11b,11cが凹部32の上方からそれぞれ挿入可能な切り欠き35a,35b,35c(第1の切り欠き)が3カ所形成されている。
また、切り欠き35a,35b,35cに連接する凹部32の壁面には、それぞれ、切り欠き35a,35b,35c挿入された固定用突起11a,11b,11cが摺動可能となるように、また、固定用突起11a,11b,11cの上方への変位を拘束するように切り欠かれた溝部36a,36b,36cが形成されている。この溝部36a,36b,36cは、凹部32の壁面において、スピーカ1を凹部32に収納した際、スピーカ1の上面が、ホルダ30の上面から突出しない高さとなるように、凹部32の下面側から所定の高さまで切り欠かれて形成されている(図4、参照)。
また、凹部32の下面の中央部には、スピーカ1をホルダ30に収納した際に、スピーカ本体10を支持する円形の台座部32aが形成されている。また、この台座部32aの周囲は、スピーカ1をホルダ30に収納した際に、スピーカ1のばね端子13が基板20と接触するように、所定の形状に切り欠かれている。なお、この切り欠きの形状や大きさは、ホルダ30の強度と軽量化のバランスを考慮して設計する。また、凹部32の壁面であって、スピーカ1を凹部32に収納する際に摘み用突起12と対向する部分には、壁面の上方端部を長方形状に切り欠いた切り欠き37(第2の切り欠き)が形成されている。この切り欠き37によって摘み用突起12を避け、摘み用突起12に邪魔されないように
スピーカ1を凹部32に収納することができる。
また、ホルダ30の凹部32の下面にはスピーカ本体10を受ける台座部32aが形成されている。この台座部32aは所定の形状に切り欠かれ、スピーカ1に設けられたばね端子13が貫通する開口39a,39bが形成されている(図3(b)参照)。
挟持部33は、基板20にホルダ30を取り付けた際に、基板20の表面に垂直となるようにホルダ本体31から連設された側面保持部33aと、この側面保持部33aから基板20の裏面側に沿うように連設された裏面保持部33bとを備えている。裏面保持部33bには、ネジ穴33cが形成されている。また、挟持部34は、ホルダ本体31から下方に突出した状態に形成されており、内側に、基板20の裏面側に引っ掛け可能な係止部34a(図4参照)を有している。
また、凹部32の壁面には、リード線タイプのスピーカも保持することができるように、リード線を仮固定するための係止片38a,38bが設けられている。ホルダ30の凹部32にスピーカを収納し、スピーカのリード線をそれぞれ係止片38a,38bに引っ掛けることによって、スピーカを仮固定することができる。このように本実施の形態におけるホルダ30によれば、ばね端子13が設けられていない従来のリード線タイプのスピーカであっても収納することができる。
次に、本実施の形態におけるスピーカ1の基板20への取付方法について図面を用いて説明する。図4は、本実施の形態におけるスピーカ1をホルダ30に取り付けた状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図である。
まず、スピーカ1をホルダ30の凹部32に収納する。スピーカ本体10に設けられた3カ所の固定用突起11a,11b,11cの位置を、凹部32に形成された3カ所の切り欠き35a,35b,35cにそれぞれ合わせた状態で、スピーカ1を凹部32に収納する。このとき、スピーカ1の摘み用突起12は、切り欠き37の溝部36cに近い側の端部に位置している。スピーカ1を凹部32に収納すると、スピーカ本体10は台座部32aに支持される。また、前述のようにホルダ30の凹部32の下面には開口39a,39bが形成されているので、スピーカ本体10は台座部32aに支持され、ばね端子13は凹部32から突出した状態となる。
次に、摘み用突起12を摘み、固定用突起11a,11b,11cが凹部32壁面に形成された溝部36a,36b,36cの中に入り込むように、スピーカ1を左周りに所定の角度だけ回転させる。溝部36a,36b,36cの高さは、凹部32の下面の台座部32aの高さとスピーカ本体10の下面から固定用突起11a,11b,11cの上面までの高さとを合計した高さに形成され、スピーカ1を前述のように回転させた時に固定用突起11a,11b,11cは溝部36a,36b,36cの上壁面と摺動する。
このようにスピーカ1を回転させた状態では、固定用突起11a,11b,11cは溝部36a,36b,36cの上壁面によって上方への変位を拘束され、これにより、スピーカ1はホルダ30の凹部32に保持固定される。
次に、ホルダ30を基板20に固定する。基板20の、スピーカ1と導通接続するための接続ランドが形成された位置にホルダ30を配置し、挟持部33の側面保持部33aおよび裏面保持部33bとホルダ本体31との間に基板20を挟み込む。次に、挟持部34の係止部34aを基板20の裏面に引っ掛けて、ホルダ30を基板20に仮固定する。すると、ホルダ30の凹部32の下面から突出したばね端子13が、基板20との間で弾性変形し、圧縮された状態で基板20の接続ランドと接触する。
このように、ばね端子13は圧縮された状態で接続ランドと接触するので、接続ランドに対して安定した接触力が得られ、接触不良による音響特性の悪化を防止することができる。また、ばね端子13には、弾性変形したことによる反発力が生じるが、溝部36a,36b,36cが固定用突起11a,11b,11cの上方への変位を拘束するように形成されていることから、ばね端子13による反発力は、固定用突起11a,11b,11cを溝部36a,36b,36cの上部壁面に押しつける力となり、スピーカ1を、さらに強固にホルダ30の凹部32に保持固定することが可能となる。
スピーカ1を凹部32に収納したホルダ30を基板20に仮固定することにより、スピーカ1と基板20とが電気的に接続するので、これにより、スピーカ1の動作テストを行うことができる。ここでもし、スピーカ1に動作不良があれば、ホルダ30を基板20から外し、取り付けの場合とは逆の操作を行うことによりスピーカ1を取り外すことができ、別のスピーカ1と交換することができる。
そして、動作テストによってスピーカ1が正常に動作することが確認されれば、基板20に形成されたネジ穴、および挟持部33の裏面保持部33bに形成されたネジ穴33cにネジを挿入して、ホルダ30と基板20とを締結固定する。最後に、この基板20を筐体内に収納して小型通信機器として完成させる。
このように、本実施の形態におけるスピーカ装置によれば、スピーカ1は、あらかじめホルダ30の凹部32に保持固定され、この状態で基板20に固定されることから、スピーカ1のばね端子13と基板20の接続ランドとの位置決めが容易となり、スピーカ1を基板20上に精度よく配置して、スピーカ1のばね端子13と基板20の接続ランドとを確実に接触させることができる。ここで、スピーカ1のばね端子13と基板20の接続ランドとの接続不良を解消するためには、接続ランドをより大きく形成することも考えられるが、小型通信機器のさらなる小型化を考慮すれば、基板20の大きさが制限されるので、接続ランドを大きく形成することは難しい。本実施の形態におけるスピーカ装置によれば、接続ランドが小さくても、ばね端子13と接続ランドとを確実に接触させることができるので、基板20をさらに小さく形成したり、また、接続ランドが形成されていた位置に別の配線パターンを形成したりすることができ、基板20の設計自由度が向上する。
また、本実施の形態におけるスピーカ装置によれば、スピーカ本体10の外周部に摘み用突起12が形成されていることにより、摘み用突起12を摘むことで、スピーカ1を容易に回転させることができる。
また、スピーカ本体10の外周部に摘み用突起12が設けられていない場合、スピーカ本体の外周部の上部を摘んでスピーカを回転させると、指先がスピーカ本体の上面に触れることとなる。しかし、小型通信機器に搭載されるスピーカは、小型化するために、スピーカ上面とスピーカ内に設けられた振動板との距離ができる限り短くなるように構成されていることから、安易にスピーカの上面部分を触ったり押したりするとスピーカ内の振動板に触れて、その圧力で振動板を故障させてしまう恐れがある。しかしながら、本実施の形態におけるスピーカ装置によれば、摘み用突起12を利用することにより、スピーカ本体10の上面に触れることなくスピーカ1をホルダ30の凹部32に保持固定することができるので、取り付け作業中のスピーカ1の故障の発生も防ぐことができる。
また、本実施の形態におけるスピーカ装置によれば、スピーカ1を容易に回転させるために摘み用突起12が外周部に形成されているので、スピーカ本体10を摘む部分を確保するためにホルダ30の上面からスピーカ本体10の上部を突出させる必要がない。従って、スピーカ本体10の上面とホルダ30の上面とを同じ高さになるように固定すること
ができるので、装置をさらに薄型化することも可能となる。
また、本実施の形態におけるスピーカ装置によれば、固定用突起11a,11b,11cによってスピーカ1をホルダ30の凹部32に保持固定することから、スピーカ本体10の上面を拘束する必要がなく、スピーカ本体10の上面には接触するものが何もない状態とすることができるので、スピーカ本体10の内部に備えられた振動板の振動による空気の振動を阻害することなく外部に伝えることができ、スピーカの音響特性を損なうことがないスピーカ装置とすることができる。
なお、本実施の形態におけるスピーカ本体10に設けられたばね端子13は円柱状に形成されていたが、これに限らず、テーパコイル状のものを用いてもよい。テーパコイル状のものを用いることにより、基板20との間で弾性変形したばね端子は、テーパ状になっている先部をコイル内に収納したように変形するので、スピーカ本体10と基板20との距離を短くすることができ、小型通信機器の薄型化をさらに図ることができる。
なお、他の実施の形態として、スピーカ本体10の外周部に摘み用突起12を設ける代わりに、図5〜図7に示すようなスピーカ40,50,60を用いることもできる。
例えば、図5に示すスピーカ40は、固定用突起11a,11bが形成された下段部42と、下段部42よりも外径が小さい上段部41とにより構成されている。上段部41が下段部42の外径よりも小さく形成されたことにより、ホルダ30の凹部32にスピーカ40を収納した際、下段部42と上段部41との間には段差があり、凹部32と上段部41との間に隙間が生じるので、この隙間に指先を差し込むことにより上段部41が摘み易くなり、スピーカ40を容易に回転させることができる。
また、図6に示すスピーカ50は、固定用突起11a,11bが形成された下段部52と、下段部52よりも外径が大きく、また外周の形状が六角形となるように形成された上段部51とにより構成されている。下段部52よりも上段部51の外径を大きく形成することから、スピーカ50の上段部51はホルダ30の上面よりも突出した状態で配置されることとなる。上段部51が突出していることから、スピーカ50が摘みやすくなり、また、六角形状に形成されていることから回転させる際の力を加えやすくなるので、スピーカ50を容易に回転させることができる。なお、外周の形状は六角形に限らず、回転する際に力を加えやすくするための角部が形成される多角形であればどのようなものであってもよい。
また、図7に示すスピーカ60は、固定用突起(図示せず)が形成された下段部62と、下段部62よりも外径が大きく形成されるとともに、外周部に指先や回転用工具を差し込むための切り欠き63が形成された上段部61とにより構成されている。スピーカ50と同様に、下段部62よりも上段部61の外径を大きく形成することから、スピーカ60の上段部61はホルダ30の上面よりも突出した状態となり、指先や回転用工具を切り欠き63に差し込むことにより、スピーカ60を回転させる際の力も加え易くなるので、スピーカ60を容易に回転させることができる。
このように、スピーカ本体10の外周部に摘み用突起12を設ける代わりとして、スピーカ40,50,60のような構成とすることができる。しかし、これらを用いると、スピーカ40,50,60の形状に合わせてホルダ30の凹部32の形状が大きくなってしまうので、比較的、筐体内の配置空間に余裕のある装置に適用することが望ましい。
本発明のホルダおよびスピーカは、携帯電話やPDA等の小型通信機器に搭載されるス
ピーカ装置のホルダおよびスピーカとして有用である。特に、スピーカと基板との接続不良を防止することができ、また、スピーカの動作テストや、スピーカの交換を容易に行うことが可能なホルダおよびスピーカとして好適に用いることができる。
本実施の形態におけるスピーカ装置を示す全体斜視図 本実施の形態におけるスピーカの斜視図であり、(a)上面側から見た斜視図、(b)下面側から見た斜視図 本実施の形態におけるホルダの斜視図であり、(a)図1のA側から見た斜視図、(b)図1のB側から見た斜視図、(c)斜め上方から見た斜視図 本実施の形態におけるスピーカをホルダに取り付けた状態を示す図であり、(a)上面図、(b)同図(a)のA−A線断面図 スピーカの他の実施の形態を示す斜視図 スピーカの他の実施の形態を示す斜視図 スピーカの他の実施の形態を示す斜視図
符号の説明
1,40,50,60 スピーカ
10 スピーカ本体
11a,11b,11c 固定用突起
12 摘み用突起
13 ばね端子
20 基板
30 ホルダ
31 ホルダ本体
32 凹部
32a 台座部
33,34 挟持部
33a 側面保持部
33b 裏面保持部
33c ネジ穴
34a 係止部
35a,35b,35c 切り欠き(第1の切り欠き)
36a,36b,36c 溝部
37 切り欠き(第2の切り欠き)
38a,38b 係止片
39a,39b 開口
41,51,61 上段部
42,52,62 下段部

Claims (10)

  1. スピーカを収容可能な凹部と、
    前記凹部に収容されたスピーカの固定用突起が摺動可能で、かつ前記スピーカの前面方向への変位を拘束する溝部と、
    前記スピーカに設けられたばね端子と導通する配線パターンを備えた基板に固定するための取付部と、
    を備えたことを特徴とするホルダ。
  2. 前記スピーカに設けられたばね端子が貫通する開口を備えた請求項1記載のホルダ。
  3. 前記凹部の壁面に、前記スピーカの固定用突起が挿入可能であって前記溝部に連接した第1の切り欠きを備え、
    前記固定用突起が前記第1の切り欠きに挿入可能な位置で前記スピーカを前記凹部に収容し、前記スピーカを回転させた時に前記固定用突起が前記溝部に入り込む
    請求項1記載のホルダ。
  4. 前記取付部として、
    前記基板の端部を挟持する挟持部を備えた請求項1記載のホルダ。
  5. 前記ホルダの凹部壁面は、前記スピーカの本体外周部に設けられた摘み用突起が移動可能な第2の切り欠きを備えた請求項1記載のホルダ。
  6. 放音面の反対側に突出し、基板に形成された配線パターンと導通接続可能なばね端子を備え、
    外周部に、ホルダの凹部に形成された溝部に挿入可能な固定用突起が形成された
    ことを特徴とするスピーカ。
  7. 固定用突起は、前記スピーカを前記ホルダの凹部に収容する時に前記ホルダの凹部壁面に形成された第1の切り欠きに挿入可能な請求項6記載のスピーカ。
  8. 前記スピーカ本体はさらに、外周部に摘み用突起を備えた請求項6記載のスピーカ。
  9. 配線パターンが形成された基板と、
    請求項1から4のいずれかの項に記載のホルダと、
    請求項6から8のいずれかの項に記載のスピーカと
    を備え、
    前記スピーカが前記ホルダに収容され、該ホルダが前記基板に固定されたスピーカ装置。
  10. 放音面の反対側に突出し、基板に形成された配線パターンと導通接続するばね端子と、
    外周部に形成され、ホルダの凹部に形成された溝部の上壁面と摺動可能な固定用突起と、を備えたスピーカと、
    前記スピーカを収容可能な凹部と、
    前記凹部の壁面に形成され、前記スピーカの固定用突起が挿入可能な第1の切り欠きと、前記壁面の前記第1の切り欠きと連接した位置に形成され、前記スピーカの前記固定用突起が入り込んで該固定用突起の上方への変位を拘束する溝部と、
    前記基板に固定するための取付部と、を備えたホルダを有し、
    前記固定用突起を前記ホルダに形成された切り欠きに挿入可能な位置で前記スピーカを前記ホルダの凹部に収容し、前記スピーカを回転させた時に前記固定用突起が前記溝部に入り込む
    ことを特徴とするスピーカ装置。
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