JP2006059689A - 携帯型電子機器及び電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】 一定以上のコネクタ嵌合長を確保しつつ電池パックの厚さを薄くする。
【解決手段】 電話機本体2の電池収容部2A底面に凸型のコネクタ2Bを立設すると共に、電池パック3にその厚さ方向に貫通孔3Aを設けてこの貫通孔3A内に第2のコネクタ3Bを設ける。そして、電池パック3を電話機本体2の電池収容部2Aに装着する際に、上記第1のコネクタ2Bを上記貫通孔3Aに挿入して第2のコネクタ3Bに嵌合させるように構成したものである。
【選択図】 図3
【解決手段】 電話機本体2の電池収容部2A底面に凸型のコネクタ2Bを立設すると共に、電池パック3にその厚さ方向に貫通孔3Aを設けてこの貫通孔3A内に第2のコネクタ3Bを設ける。そして、電池パック3を電話機本体2の電池収容部2Aに装着する際に、上記第1のコネクタ2Bを上記貫通孔3Aに挿入して第2のコネクタ3Bに嵌合させるように構成したものである。
【選択図】 図3
Description
この発明は、携帯電話機等の携帯型電子機器と、この携帯型電子機器に使用される電池パックに関する。
携帯電話機等の携帯型電子機器は、一般に電源としてリチウムイオン電池等を使用した板状の電池パックを使用している。また、この電池パックと機器本体との間の電気的な接続構造としては、接点間の接触を利用するものが多く用いられている。しかし、このような接続構造は、衝撃や振動により電池パックと機器本体との間の電気的接続状態が不安定になりやすいという問題点を有している。
一方、電池パックと機器本体との間を電気的に接続するための他の構造として、コネクタを用いたものが提案されている。この接続構造は、例えば携帯電話機において電話機本体の電池収容部底面に凸型をなすコネクタを立設すると共に、電池パックに凹型をなすコネクタを埋め込んで設ける。そして、電池パックを電池収容部に収容したときに、上記電池パックの凹型コネクタに電話機本体の凸型コネクタを嵌合させることにより、電池パックと電話機本体との間を電気的に接続するものである(例えば、特許文献1を参照。)
このようなコネクタによる接続構造を採用することで、接点間の接触のみに頼る場合に比べ、振動や衝撃等に対し電池パックと電話機本体との間の電気的な接続状態を安定に保持することができる。
特開2000−349875号公報
このようなコネクタによる接続構造を採用することで、接点間の接触のみに頼る場合に比べ、振動や衝撃等に対し電池パックと電話機本体との間の電気的な接続状態を安定に保持することができる。
しかし、特許文献1に示される構成では、電池パックに凹型コネクタを埋設するものであるため、電池パックの厚さが増えるという問題点がある。より詳細に、特許文献1の図3を参照して説明すると、電池パック10に形成されているコネクタ22は、凹部22aを有するコネクタブロック22Aを有し、電話機本体2に設けられた凸型のコネクタ21と嵌合する構成を有する。このため、電池パック10の厚さは、凹部22aに差し込まれる凸型のコネクタ21と凹型のコネクタ22との嵌合長等に加え、凹型のコネクタブロック22A自身の厚さも含む。また、電池パックの厚さを抑えようとすると、凹型コネクタの端子に対する凸型コネクタの端子の嵌合長が短くなって、コネクタ間の接触の安定性を十分に確保できなくなるという問題点がある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、一定以上のコネクタ嵌合長を確保しながら電池パックの厚さを薄くすることが可能な電池パック及び携帯型電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の電池パックは、携帯型電子機器本体に設けられかつ凸型をなす第1のコネクタが立設された電池収容部に、着脱自在に収容される電池パックにおいて、少なくとも電池セルを収容した筐体と、前記筐体の厚さ方向に貫通して設けられる貫通孔と、前記貫通孔内に設けられ、前記電池パックが前記電池収容部に収容された状態で前記貫通孔に挿入される前記第1のコネクタと電気的に接続される第2のコネクタとを具備する。これにより、コネクタ間の嵌合長を一定以上確保しながら、電池パックの厚さを薄くすることができる。よって、コネクタ間の接触の安定性を十分保持しつつ、電池パック自体はもとよりこの電池パックを収容する携帯型電子機器の小型軽量化を図ることができる。
また、上記電池パックの第2のコネクタは、前記筐体の中心から外れた位置に、少なくとも1つ設けられている。この構成により、上記電池パックを1つ用意することで、電池収容部に設置される第2のコネクタは、少なくとも4箇所の異なる任意の位置に設計されることが可能となり、携帯型電子機器本体の設計自由度が向上される。
この発明によれば、コネクタ間の嵌合長を一定以上確保しながら、電池パックの厚さを薄くすることができる。このため、コネクタ間の接触の安定性を十分保持しつつ、電池パック自体はもとよりこの電池パックを収容する携帯型電子機器の小型軽量化を図ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、この発明に係わる携帯型電子機器の一実施形態である携帯電話機の概略構成を示す斜視図である。図1に示される通り、携帯電話機1は、電話機本体2と、電池パック3とから構成される。なお、図示しないが、電話機本体2の電池収容部2Aには、電池パック3が収容された状態でカバーが装着される。
電話機本体2は電池収容部2Aを備え、この電池収容部2Aの底面には、凸型をなす第1のコネクタ2Bが立設してある。この第1のコネクタ2Bの設置位置は、後述する電池パック3に設けられる第2のコネクタ2Bの設置位置に対応して、電池収容部2A底面の四隅のうちの一箇所に設定される。なお、図1では第1のコネクタ2Bの突出方向をP、このPと直交する電池収容部2A底面と平行な方向をQで示している。
一方、電池パック3は、図示しない電池セル及び制御回路を板状をなす長方体型の筐体内に収容したもので、この筐体にはその厚さ方向(上記P方向)に、フロント面3Fからリア面3Rにかけて貫通する貫通孔3Aが設けてある。この貫通孔3Aの設置位置は、図4に示すように電池パック筐体の中心線C,C′から外れた位置に設定されている。そして、上記貫通孔3A内には凹型をなす第2のコネクタ3Bが設置してある。この第2のコネクタ3Bは、上記電池パック3が電話機本体2の電池収容部2Aに収容された状態で、上記第1のコネクタ2Bと嵌合する。
図2は、図1に示した電池パック3の第2のコネクタ3Bと電話機本体2の第1のコネクタ2Bとが嵌合している状態を示す横断面図、図3はそのE−E矢視断面図である。
図2に示すとおり、電池パック3の第2のコネクタ3Bは、長方形の筒状に形成されたコネクタブロック31と、このコネクタブロック31の内側面のうち向かい合う2つの側面に相対向する状態で配置された3対のコンタクト32とを有する。
一方、電話機本体2の第1のコネクタ2Bは、凸型をなすコネクタブロック21と、このコネクタブロック21にその側面から突出した状態で設けられる3個のコンタクト22とを有する。コネクタブロック21は、上記電池パック3の第2のコネクタ3Bのコネクタブロック31内に、非接触に挿入可能なサイズを有する。3個のコンタクト22はそれぞれ図3に示すようなカンチレバー型(釣り針型)を有し、自身の弾性力によって上記第2のコネクタ3Bの3対のコンタクト32に対し圧接する。かくして、第1のコネクタ2Bと第2のコネクタ3Bとの間は電気的に接続され、これにより電池パック3から電話機本体2への電源供給が可能となる。
なお、通常、電池パック3のリア面3Rには、上記貫通孔3Aの開口部を覆うように銘板4が取着される。この銘板4には、電池パック3の定格値や使用上の注意等が表示されている。また銘板4は、ユーザが電池パック3を電話機本体2の電池収容部2Aに装着する際に、電池パック3のリア面3Rとフロント面3Fとを識別し易くする役割も果たす。
このような構造であるから、電池パック3を電話機本体2の電池収容部2Aに装着すると、電話機本体2の第1のコネクタ2Bが電池パック3の貫通孔3Aに差し込まれる。この差し込み過程において、貫通孔3A内では第1のコネクタ2Bのコンタクト22が第2のコネクタ3Bのコンタクト32に対し弾性接触した状態で、コンタクト22とコンタクト32との接触点が図3に示す矢印F方向に移動する。また、このときコンタクト22はコンタクト32に対し、先に接触する接触部22aと後から接触する接触部22bの2点で接触する。このように、コンタクト22とコンタクト32との接触部が2つ以上ある場合、後から接触した接触部22bがコンタクト32と接触を開始した位置から、差し込み作業が完了した位置までの距離が嵌合長Dとなる。この嵌合長を一定長以上確保することが、コネクタ2B,3B間の接触の安定性を保持する上で重要である。
この実施形態では、電池パック3に貫通孔3Aを設けてこの貫通孔3A内に第2のコネクタ3Bを設けている。このため、第1のコネクタ2Bの先端が銘板4に接触するまでに十分な挿入ストロークが得られ、これにより電池パック3の筐体の厚さを厚くしなくても、上記コネクタ2B,3B間の嵌合長Dは一定長以上に保持される。このため、コネクタ2B,3B間の接触の安定性は十分保持される。
すなわち、この発明の一実施形態では、電池パック3に設けた貫通孔3A内に第2のコネクタ3Bを設けているため、電池パック3の厚さを維持する場合には嵌合長Dをさらに長くすることができ、一方、嵌合長Dを維持する場合には電池パック3の厚さをさらに薄くすることができる。このため、前者であればコネクタ2B,3B間の接触の信頼性を高めて電話機本体2と電池パック3との電気的接続をより確実に行うことが可能となる。また、嵌合長Dがより長く確保されることにより、コネクタ2B,3B間の嵌合構造上のマージンが十分に確保され、この結果第2のコネクタ3Bと第1のコネクタ2Bとのタイプが異なる場合にも、信頼性の高い接続を行うことができる。言い換えれば、電話機本体2の設計の自由度が増し、多種多様な電話機本体への適用が可能となる。一方後者であれば、必要とされるコネクタ2B,3B間の接触の信頼性を確保しつつ電池パック3をより薄型にすることができるので、電池パック3自体はもとより携帯電話機1のさらなる小型軽量化を図ることが可能となる。この効果は、筐体のより一層の軽薄短小化と軽量化が求められている携帯電話機にあって、きわめて有用である。
さらに、この発明の一実施形態では次のような作用効果も奏せられる。すなわち、先に述べたように電池パック3に設けられる第2のコネクタ3Bは貫通孔3A内に設けられる。しかも、図4に示されるとおり第2のコネクタ3Bは破線で示す中心線C,C′から外れた位置に配置されている。したがって、第1のコネクタ2Bを図1に示すように電池収容部2A底面の他の異なる位置51,52,53のいずれに設けたとしても、電池パック3を任意の方向に裏返すことで、上記いずれの位置51,52,53のコネクタ2Bに対しても第2のコネクタ3Bを嵌合させることが可能である。
例えば、図1に示す位置51に第1のコネクタ2Bが設けられている場合には、電池パック3を図1に示す状態から中心線Cを中心に回転させて図4に示す状態に裏返すことにより、第2のコネクタ3Bを上記位置51にある第1のコネクタ2Bに嵌合させることができる。また、第1のコネクタ2Bが図1に示す位置52に設けられている場合には、電池パック3を上記中心線Cと直交する中心線C′を中心にさらに回転させて再度裏返すことにより、第2のコネクタ3Bを上記位置52にある第1のコネクタ2Bに嵌合させることができる。同様に、第1のコネクタ2Bが図1に示す位置53に設けられている場合には、電池パック3を図1に示す状態から上記中心線C′を中心に回転させて裏返すことにより、第2のコネクタ3Bを上記位置53にある第1のコネクタ2Bに嵌合させることができる。
このように、本実施形態に係わる電池パック3を使用することで、電話機本体1では第1のコネクタ2Bを電池収容部2A内の異なる4箇所のうちの任意の位置に設置することが可能となり、これにより設計自由度が向上される。なお、1個の電池パック3を上記第1のコネクタ2Bの設置位置の異なる4タイプのいずれの携帯電話機にも使用できるようにするには、銘板4を取着しないか、或いは取着しても貫通孔3Aを避けて取着する必要がある。一方、携帯電話機のタイプごとに専用の電池パックを用意する場合には、電話機本体2のコネクタの設置位置が上述の4つのうちのどれか1つと決定した段階で、電話機本体2と対向しない面に、貫通孔3Aの開口部を遮蔽する状態で銘板4を取着すればよい。このようにすると、電池パック3を銘板4が取着されている面を下向きにして電池収容部2Aに収容することができなくなるため、電池パック3の収容作業時のユーザの混乱を軽減できる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では電池パック3に1個の第2のコネクタ3Bを設けた場合を例にとって説明した。しかし、それに限定されるものではなく、電池パックに複数の第2のコネクタを設けるようにしてもよい。例えば図5(a)では、電池パック310に中心線Cに対して線対称となる位置に2つのコネクタ310A,310Bを設けている。この構成により、電池パック310は、2タイプの異なる位置に第1のコネクタを有する電話機本体と嵌合可能である。また、図5(b)では、電池パック320の対向角の関係にある2箇所に第2のコネクタ320A,320Bを設置している。このうちコネクタ320Aは、開口部の長辺が電池パック3の短辺と平行になるように配置され、コネクタ320Bは開口部の長辺が電池パック3の長辺と平行になるように配置されている。この構成により、電池パック320は、8タイプの異なる位置にコネクタを有する電話機本体と嵌合可能である。
また、電話機本体1の電池収容部2A底面における複数の位置(例えば図1に示す4箇所2B,51,52,53)のすべてに第1のコネクタを設け、これらのコネクタのいずれかに電池パック3の1個のコネクタ3Bを嵌合させるようにしてもよい。このように構成すると、電池収容部2Aに対し電池パック3を裏返した状態で装着しても、またどのような向きに収容しても、電気的な接続を行うことが可能となる。このように構成すると、お年寄りや子供等の取り扱いに不慣れなユーザや、目の不自由なユーザが、電池パック3をその表裏や向きを意識することなく装着することができるようになり、きわめて有効である。
さらに、例えば図6に示すように、電池パック330の縁の一部を切り欠いた状態に貫通孔330Aを形成し、この切り欠きを有する貫通孔330Aに第2のコネクタを設けるようにしてもよい。このように構成すると、電話機本体2の筐体側部に電池収容スロットを設け、この電池収容スロットに図1に示す矢印Q方向に電池パック320をスライド挿入して収容することが可能となる。
さらに、前記実施形態では第2のコネクタ3Bが設けられる貫通孔3Aの開口形状を長方形として説明した。しかし、これに限定されるものではなく、例えば正方形、円形等の他の形状であってもよい。また、前記実施形態では、第2のコネクタ3Bは貫通孔3A内の向かい合う2面にコンタクト32を配置したものとして説明した。しかし、これに限らずコンタクト32を貫通孔3A内の片方の面にだけ配置し、この片側のコンタクトに対し第1のコネクタ2Bのコンタクト22を接触させるように構成してもよい。
さらに、携帯型電子機器には、携帯電話機に限らず、PDA(Personal Digital Assistants)や、ノート型のパーソナル・コンピュータ、トランシーバ等の携帯型無線機、携帯型のGPS(Global Positioning System)受信機、携帯型テレビジョン受信機、映像・オーディオプレーヤ、携帯型ゲーム機、電子辞書等のその他の機器も含まれる。その他、電子機器本体の形状や構成、電池パックの形状や構成、第1及び第2のコネクタの構成とその設置位置等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1・・・携帯電話機、2・・・電話機本体、3・・・電池パック、4・・・銘板、2A・・・電池収容部、2B・・・第1のコネクタ、3A・・・貫通孔、3B・・・第2のコネクタ、22・・・第1のコネクタのコンタクト、32・・・第2のコネクタのコンタクト。
Claims (5)
- 電池収容部を備えた携帯型電子機器本体と、
この携帯型電子機器本体の前記電池収容部に着脱自在に収容される電池パックとを具備し、
前記携帯型電子機器本体は、
前記電池収容部内に立設される凸型をなす第1のコネクタを備え、
前記電池パックは、
少なくとも電池セルを収容した筐体と、
前記筐体の厚さ方向に貫通して設けられる貫通孔と、
前記貫通孔内に設けられ、前記電池パックが前記電池収容部に収容された状態で前記貫通孔に挿入される前記第1のコネクタと電気的に接続される第2のコネクタと
を備える携帯型電子機器。 - 携帯型電子機器本体に設けられかつ凸型をなす第1のコネクタが立設された電池収容部に、着脱自在に収容される電池パックにおいて、
少なくとも電池セルを収容した筐体と、
前記筐体の厚さ方向に貫通して設けられる貫通孔と、
前記貫通孔内に設けられ、前記電池パックが前記電池収容部に収容された状態で前記貫通孔に挿入される前記第1のコネクタと電気的に接続される第2のコネクタとを
具備する電池パック。 - 前記筐体に前記孔部の一方の開口部を閉塞する状態で取着される銘板を、さらに具備する請求項2記載の電池パック。
- 前記第2のコネクタは、前記筐体の中心から外れた位置に、少なくとも1つ設けられる請求項2記載の電池パック。
- 前記貫通孔は、前記筐体の縁を切り欠いた状態に設けられる請求項2記載の電池パック。
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JP2009163296A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Fujitsu Ltd | 電子機器 |
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2004
- 2004-08-20 JP JP2004240870A patent/JP2006059689A/ja active Pending
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