JP2004310158A - 端末置き台 - Google Patents
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Abstract
【課題】端末が正しい位置でかつ正しい姿勢でなければセットしされないようにし、電気的接続部の破損、変形を防止し、電気的接続不良を防止できる端末置き台を得る。
【解決手段】端末10を支持する端末受け部22と、端末受け部22に設けられ端末受け部にセットされる端末10の荷重によって移動する可動体30と、可動体30に設けられていて端末10の荷重で可動体30が移動することにより端末10側の接点に接触する可動接点42と、可動体30と可動接点42との間に介在し可動接点42を端末側の接点に弾性力によって押し付ける弾性体40とを備える。可動接点42は、端末置き台本体24に形成された孔28から外方に進出しかつ後退することができるように構成され、可動体30に端末10の荷重がかからない状態では端末置き台本体14から後退する。
【選択図】 図1
【解決手段】端末10を支持する端末受け部22と、端末受け部22に設けられ端末受け部にセットされる端末10の荷重によって移動する可動体30と、可動体30に設けられていて端末10の荷重で可動体30が移動することにより端末10側の接点に接触する可動接点42と、可動体30と可動接点42との間に介在し可動接点42を端末側の接点に弾性力によって押し付ける弾性体40とを備える。可動接点42は、端末置き台本体24に形成された孔28から外方に進出しかつ後退することができるように構成され、可動体30に端末10の荷重がかからない状態では端末置き台本体14から後退する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、レストランなどで使用されるオーダー端末、コンピュータ端末などの置き台に関するもので、置き台側と端末側とを電気的に接続することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話などの携帯端末が内蔵する電源電池を充電するために、クレードルと称する受け台に携帯端末をセットすると、受け台と携帯端末が電気的に接続されるように構成したものが知られている。また、デジタルカメラの置き台には、デジタルカメラの充電機能と、デジタルカメラとコンピュータとの間で写真画像情報などの授受機能をもたせたものも知られている。このような従来の端末置き台は、置き台側に固定された接点に、端末側の接点を直接接続する構造になっている。また、端末側と置き台側の上下端にコネクタを設け、端末を置き台にセットすると、双方のコネクタが嵌まり合い、電気的に接続されるように構成したものもある。
【0003】
ここで、クレードルに関する公知例を挙げると、情報端末の本体を載置する台座部と、この台座部に一体に形成され、搭載された端末本体の左右の側面および後面を少なくとも保持する情報端末本体保持部を有し、この保持部の一部に、情報端末の保護カバーすなわち情報端末がパーソナルコンピュータであればその蓋の部分を保持するためのスリット状のカバー収納部が設けられた携帯情報端末保持用クレードルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、端末の両側面にそれぞれ複数設けられたキー溝と、弾性部材により付勢され、端末の各側面およびキー溝との係接に応じて出没自在に、かつ端末をクレードルに固定した際にキー溝に位置を合わせて設けられたクレードル側の突起とを備え、クレードルは前部または後部に設けられた段差により厚肉部と薄肉部で構成され、薄肉部に設けられた突起の断面を円形状にして、クレードルから端末を取り外す際に端末を円形状の突起を回転軸として薄肉側に押し下げて取り外すようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−304235号公報
【特許文献2】
特開平10−98515号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
携帯端末のように軽い端末の場合、従来例のように、端末の接点を置き台の接点に直接接続する構造であっても大きな不具合はない。しかし、重量の重い端末を支持する置き台であって、端末を置き台にセットした状態で端末と置き台とを電気的に接続するようにした置き台では、端末とその置き台双方を直接接続する構造にすると、接続部分に端末の荷重がかかって接続部分が破損あるいは変形しやすいという難点がある。例えば、レストランにおけるオーダーシステムに用いられるような12インチを越す液晶ディスプレイを主体とした端末の場合、端末の重量は内蔵する電源電池を含めると2kg近くになるため、これをセットする置き台の電気的接続部で端末の荷重を受けるものとすると、電気的接続部に過大な荷重がかかる。置き台に対して端末が正しい姿勢でセットされていればさほど問題にはならないが、置き台に対して端末の位置がずれ、あるいは傾いていると、端末と置き台とが電気的につながらないばかりでなく、電気的な接続部分に無理な力がかかり、電気的接続部が破損し、あるいは変形しやすいという問題がある。
【0006】
また、特許文献1、特許文献2に記載されているように、端末の側面に設けられた接点を、置き台側の側面に設けられた接点に接触させる構造のものにおいては、双方の接点がある程度の力で接触しあう必要があることから、接点を付勢する必要がある。端末が携帯電話のような小型軽量の機器であれば、接点の付勢力は小さくてもよく、大きな不具合にはならないが、重量のある端末の置き台において接点を付勢する構成にすると、付勢力を端末の重量に応じて大きくする必要があり、端末着脱時の操作性が損なわれるとともに、接点が痛み易いという難点がある。
【0007】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、端末をその置き台にセットした状態で、端末の過重が電気的な接続部にかからないようにして、電気的接続部の破損、あるいは変形を防止することができる端末置き台を提供することを目的とする。
本発明はまた、端末が置き台に対して正しい位置で、かつ、正しい姿勢でなければセットされないようにし、この点からも電気的接続部の破損、あるいは変形を防止し、電気的接続不良を防止することができる端末置き台を提供することを目的とする。
本発明はまた、端末の荷重を利用して端末置き台側の接点を端末側の接点に押し付けるようにすることにより、端末着脱の操作性を向上させ、かつ、双方の接点の傷みを軽減する端末置き台を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、端末を支持する端末受け部と、端末受け部に設けられ端末受け部にセットされる端末の荷重によって移動する可動体と、可動体に設けられていて端末の荷重で可動体が移動することにより端末側の接点に接触する可動接点と、可動体と可動接点との間に介在し可動接点を端末側の接点に弾性力によって押し付ける弾性体とを備えていることを特徴とする。
【0009】
端末受け部に端末をセットすると、可動体が端末の荷重を受けて移動する。この可動体の移動により可動接点が移動して端末側の接点に接触するが、可動体と可動接点との間に弾性体が介在しているので、可動接点が端末側の接点に接触した状態で弾性体が蓄勢され、蓄積された弾性力によって可動接点を端末の接点に押し付ける。端末の荷重の大半は端末受け部にかかる。端末置き台に端末を着脱するときは可動接点に付勢力はかからないから、端末着脱の操作性がよくなる。また、可動接点自体は常時付勢されるものではないから、端末の着脱を繰り返すことにより可動接点が傷むこともない。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、可動接点は、端末置き台本体に形成された孔から外方に進出しかつ後退することができるように構成され、可動体に端末の荷重がかからない状態では端末置き台本体から後退することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、端末置き台本体の孔を開閉するシャッタが設けられていて、可動接点が端末置き台本体の上記孔から後退するとこの孔をシャッタが閉じ、可動接点が端末置き台本体の上記孔から外方に進出する向きの力がシャッタを上記孔から退避させて孔を開放する力として作用するように構成されていることを特徴とする。
端末を端末置き台から取り外した状態では、可動接点部分がシャッタで遮蔽され、可動接点が人の手で触られて変形し、あるいは汚れる、というような不具合を防止することができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、可動体は揺動体からなり、端末受け部にセットされる端末の荷重が上記揺動体の一端部にかかるように構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、可動接点は端末の荷重による可動体の移動で横方向に移動し端末の接点に接触するように構成されていることを特徴とする。
可動接点は横方向に移動して端末の接点に接触するため、端末の荷重が可動接点にかかることがなく、可動接点の破損、変形などを未然に防止することができる。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明において、端末と端末受け部は相互に嵌まり合って所定の位置にセットされることにより所定の姿勢が保たれることを特徴とする。
端末と端末受け部が所定の位置にセットされることによって、端末受け台に端末が正しい姿勢でセットされる。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、端末が所定の姿勢に保たれることによって初めて可動体が端末の荷重を受けて移動するように構成されていることを特徴とする。
端末受け台に端末が正しい姿勢でセットされない限り、可動体が移動することはなく、可動接点が進出して端末の接点に接触することもない。したがって、可動接点および端末側の接点に無理な力がかかることもなく、接点の破損、変形を未然に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる端末置き台の実施の形態について説明する。
まず、本発明の実施形態の概略を、図7を参照しながら説明する。図7において、符号10は端末を、20は端末置き台を示している。端末10は例えばレストランなどにおける接客管理装置の端末で、タッチパネルを兼ねたディスプレイ14にメニューが写真とともに表示されるものである。ディスプレイ14に表示されているメニューの中から望みのメニューを指で触ると、そのメニューがオーダーされたものとして厨房の端末、中央管理装置などに信号が送信されるようになっている。端末10の前面下端部は前方に突出した突堤12となっており、この突堤12の長さ方向中央部すなわち左右方向中央部は切除されて凹部18が形成されている。この凹部18の左右両端を画する上記突堤12の切除面16は傾斜面になっていて、上記凹部18は末広がりになっている。
【0015】
上記端末置き台20は、端末10を支持する端末受け部22と、この端末受け部22が固定された端末置き台本体24を有してなる。端末受け部22は端末10の下端部を受けることができるように側面断面がU字状に折り曲げられている。端末受け部22の左右方向の寸法は端末10の左右方向の寸法より短く、端末10の上記凹部18の幅とほぼ同じ幅になっている。端末受け部22で端末10の下端部を受けた状態で、端末受け部22の前板26が端末10の凹部18に嵌り、上記前板26が端末10の前後方向の位置を規制するようになっている。また、上記前板26の左右両端は端末10の凹部18を画する上記切除面16に沿う傾斜面になっていて、この傾斜面に上記切除面16が当たることにより、端末10の左右方向の位置および端末置き台20に対する端末10の姿勢が規制されるようになっている。換言すれば、端末置き台20に対し、端末10が正しい位置で、かつ、正しい姿勢で端末受け部22に挿入されなければ、端末置き台20に端末10をセットすることができないようになっている。
【0016】
次に、端末置き台20の具体的な構成を説明する。図1ないし図4において、端末置き台20は、端末置き台本体24、端末受け部22、可動体30、弾性体40、シャッタ50、裏板60を主な構成要素として具備している。端末置き台本体24を基礎にして上記各部材が組み込まれ、端末置き台20が構成されている。端末置き台本体24は、金属板の左右両側縁を2回にわたって90度折り曲げることにより、裏面が開放した薄い箱型の部材で、その下端に、端末受け部22がネジ止めによって固定されている。側面断面U字形に形成された端末受け部22の上記U字形の部分に端末置き台本体24の下端部が挿入され、端末置き台本体24の前面と端末受け部22の前板26との間に上記端末10を挿入することができるだけの間隔をおいて、端末置き台本体24と端末受け部22がネジ止めされている。端末置き台本体24の高さ方向中間部よりやや上寄りの位置に複数個の丸孔28が横方向に並べて形成されている。これらの孔28は、後で詳細に説明する可動接点42が進退する孔である。
【0017】
端末置き台本体24には可動体30が組み込まれている。可動体30は板状の部材からなり、下端部を直角に折り曲げることによってL字状に形成されている。可動体30の大部分は端末置き台本体24内にあって端末置き台本体24の上下方向に沿っている。可動体30の一端部である上記L字状の折曲部32は、上記端末受け部22の内底面にほぼ沿うようにして、端末置き台本体24の下端部に形成されたスリット状の空間から端末置き台本体24外に進出している。可動体30は、本体部分と上記折曲部32との境界である角部35を支点として垂直面内において揺動可能に、端末置き台本体24に配置されている。したがって、可動体30は揺動体として機能する。可動体30の上端部は、幅方向両側を残して切除され、幅方向両側に角状の突起34が形成されている。これら角状の突起34の上端部は鉤状に折り曲げられている。可動体30は、次に述べる弾性体40が一体に取り付けられることもあって、図5(a)に示すように、角部35を支点として端末置き台本体24の背面側に傾いた態勢をとっている。この態勢において、可動体30の上記折曲部32は、端末受け部22の内底面から浮き上がっている。
【0018】
図2、図3に示すように、可動体30の裏面側には弾性体40が取り付けられている。弾性体40は端子基板としての機能を有しており、材質は樹脂などの電気絶縁材であるとともに、弾性を有している。弾性体40は縦方向の複数のスリットによって複数の弾性部に区分され、各弾性部の上端部を貫通して可動接点42が固着されている。各可動接点42には背面側からリード線の一端が接続され、リード線の他端は適宜の半田付けランドに半田付けされ、この半田付けランドを経由して各可動接点42がコネクタの所定の接点に電気的に接続されている。
弾性体40はその基部が可動体30にネジ止めされ、各弾性部の機能が損なわれないように考慮されている。各可動接点42は可動体30の左右の突起34間に位置している。可動体30とともに弾性体40が揺動することによって、各可動接点42が端末置き台本体24の前記各孔28から端末置き台本体24の外方に向かって進出しまた後退するように各部の寸法が設定されている。
【0019】
端末置き台本体24にはシャッタ50が組み付けられている。図4にも示すように、シャッタ50は、薄板で形成されていて、横長のシャッタ本体部分と、このシャッタ本体部分の両端部から側方すなわち長手方向に直交する方向に伸び出た一対の腕部52を有している。一対の腕部52はV字形に折り曲げられるとともに、一対の腕部52の先端部は小さな円弧を描くようにして折り返され、この折り返し部には軸54が挿入されている。この軸54は、端末置き台本体24の背面側の折曲部に形成された一対の軸受け部25に掛けられ、軸54を中心としてシャッタ50を垂直面内において回転可能に支持している。シャッタ50は、その重量によって、通常は図5(a)に示すように反時計方向に回転し、シャッタ50の本体部分が、端末置き台本体24に形成されている前記孔28の背後に位置した状態で、したがって、上記孔28を遮蔽した状態で回転が阻止されている。この状態で、シャッタ50の対をなすV字形腕部52の背部直近に可動体30の突起34が位置している。また、前記可動接点42がシャッタ50本体の背後に間隔を置いて位置している。
【0020】
可動体30が図5(a)において反時計方向に回転すると、可動体30の一対の突起34がシャッタ50の一対の腕部52を背後から押し、シャッタ50を、軸54を中心として時計方向に回転させ、シャッタ50の本体部分が、端末置き台本体24の各孔28の背後から上方に退避し、各孔28を開放するように構成されている。また、可動体30の上記回転により、可動体30と一体の弾性体40も回転し、弾性体40が有している可動接点42が、シャッタ50の一対の腕部52間と可動体30の一対の突起34間から、また、上記各孔28を通して端末置き台本体24の前面側に突出するように構成されている。
端末置き台本体24に上記の機構部品が組み込まれた後で、端末置き台本体24の背後から裏蓋60が被せられ、ネジ止めされている。
【0021】
次に、上記実施形態の動作を、使用方法とともに順を追って説明する。端末置き台20に端末10がセットされていない状態では、図5(a)に示すように、可動体30が弾性体40とともに後方に傾き、上記のようにシャッタ50の本体部分が、端末置き台本体24に形成されている孔28を遮蔽し、可動接点42がシャッタ50本体の背後に間隔を置いて位置している。この状態で端末受け部22に端末10をセットしたとする。ここでは、端末受け部22に対して端末10が所定の相対位置に、かつ、所定の姿勢でセットされたとする。これによって端末10に荷重が可動体30の一端部である折曲部32にかかり、折曲部32が下に押されて、可動体30が図5(b)に示すように角部35を支点として反時計方向に揺動する。この可動体30の揺動によって、その角状の突起34がシャッタ50の一対の腕部52を背後から押し始め、シャッタ50を時計方向に回転させてその本体部分を端末置き台本体24の孔28の背後から退避させ、孔28を開放する。
【0022】
可動体30がさらに回転すると、図5(c)に示すように、シャッタ50はさらに時計方向に回転し、可動体30と一体の弾性体40も回転することによって、弾性体40の先端部の可動接点42が上記孔28を通して端末置き台本体24の前面から突出する。端末置き台20に端末10が正しい位置に正しい姿勢でセットされた状態では、図5(d)、図6(a)に示すように、可動体30は揺動可能な限界位置まで揺動し、可動接点42の端末置き台本体24の前面からの突出量は最大となる。
【0023】
ただし、端末置き台本体24の前面には端末10がセットされているので、端末10の背面に設けられている複数の接点(図示されず)それぞれに各可動接点42が略水平方向に移動して背後から接触し、各可動接点42の突出が規制される。その結果、図6(b)に示すように、弾性体40に弾性力が畜勢され、この弾性力で、可動接点42が端末10の接点に押し付けられる。この押し付け力により、可動接点42と端末10側の接点とが確実に、電気的に接続される。
端末置き台20から端末10を取り外すときは、上記の動作と逆に、可動接点42の後退、シャッタ50による孔28の閉鎖、すべての部材の原位置への復帰、という順に動作する。
【0024】
以上説明した本発明の実施形態によれば、端末受け部22に端末10をセットすると、可動体30が端末10の荷重を受けて移動し、可動体30とともに可動接点42が移動して端末10側の接点に接触するようになっている。そして、可動体30と可動接点42との間には弾性体40が介在しているため、可動接点42が端末10側の接点に接触した状態で弾性体40が蓄勢され、蓄積された弾性力によって可動接点42を端末10の接点に押し付けることになり、可動接点42と端末10側の接点とが確実に接続される。また、端末10の荷重の大半は端末受け部22にかかり、可動接点に端末10の荷重がかかることはないから、端末受け台20と端末10双方の接点が破損し、あるいは変形するというような問題を未然に防止することができる。
端末置き台20に端末10を着脱するときは可動接点42に付勢力はかからないから、端末着脱の操作性がよくなる。また、可動接点42自体は常時付勢されるものではないから、端末10の着脱を繰り返すことにより可動接点42が傷むこともない。
【0025】
可動接点42が進退する孔28を開閉するシャッタ50が設けられていて、可動接点42が孔28から後退した状態では、上記孔28をシャッタ50で遮蔽するようにしたため、端末10が端末受け台20にセットされない状態で、可動接点42を触ることができず、可動接点42のいたずらによる破損や変形などを防止することができる。
【0026】
可動接点42は横方向に移動して端末10の接点に接触するように構成されているため、端末の荷重が可動接点にかかることがなく、この点からも可動接点の破損、変形などを防止することができる。
【0027】
端末受け台20は、端末10が正しい位置で、かつ、正しい姿勢でセットされない限り可動体30が端末10の荷重を受けて移動することがないように構成したため、端末10と端末受け台20との電気的接点部分に無理な力が加わることを未然に防ぐことができ、電気的接続部の破損、変形などを防止することができる。
【0028】
本発明にかかる端末置き台とこれにセットされる端末との間で電気的に接続されるものであれば、電気信号の種類は問わない。最も一般的に考えられるものとしては、端末置き台側に備えられた充電回路から端末の電源としての二次電池に充電電流を供給することが考えられる。また、端末がレストランなどで用いられるオーダー端末であるとすれば、充電電流のほかに、メニューを表示するための画像情報信号、オーダー情報信号、その他、あらゆる信号が考えられる。
【0029】
本発明は、図示の実施形態のようなレストランにおけるオーダー端末のための端末置き台のみでなく、携帯電話やデジタルカメラなどの充電用クレードルとして、あるいは、デジタルカメラの充電を兼ねたパーソナルコンピュータへの画像信号出力用のクレードルとして、その他、置き台と端末とを電気的に接続する必要があるあらゆる機器の置き台として適用可能である。特に、ある程度重量のある端末の置き台として有効である。
【0030】
【発明の効果】
請求項1および2記載の発明によれば、可動接点が端末側の接点に接触した状態で弾性体が蓄勢され、畜勢された弾性力によって可動接点を端末の接点に押し付けることになるため、可動接点と端末側の接点とが確実に接続されるという効果がある。また、端末の荷重の大半は端末受け部にかかり、可動接点に端末の荷重がかかることはないから、端末受け台と端末双方の接点が破損し、あるいは変形するというような問題を未然に防止することができる。端末置き台に端末を着脱するときは可動接点に付勢力はかからないから、端末着脱の操作性がよくなる。また、可動接点自体は常時付勢されるものではないから、端末の着脱を繰り返すことにより可動接点が傷むこともない。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、端末を端末置き台から取り外した状態では、可動接点部分がシャッタで遮蔽されるため、可動接点が人の手で触られて変形し、あるいは汚れる、というような不具合を防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、可動接点は横方向に移動して端末の接点に接触するため、端末の荷重が可動接点にかかることがなく、可動接点の破損、変形などを未然に防止することができる。
【0032】
請求項6および7記載の発明によれば、端末受け台に端末が正しい姿勢でセットされない限り、可動体が移動することもないから、可動接点が進出して端末の接点に接触することもない。したがって、可動接点および端末側の接点に無理な力がかかることもなく、接点の破損、変形を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる端末受け台の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】上記実施の形態を示す(a)は正面図、(b)は側面断面図、(c)は裏蓋を除去した状態で示す背面図である。
【図3】上記実施形態中の可動部分のユニットを示す(a)は側面図、(b)は背面図である。
【図4】上記実施形態中のシャッタを示す正面図である。
【図5】上記実施の形態の動作を順に示す側面断面図である。
【図6】図5に示す動作に続く上記実施の形態の動作を順に示す側面断面図である。
【図7】上記実施の形態にかかる端末受け台とこれにセットされる端末の概要を示す外観の斜視図である。
【符号の説明】
10 端末
20 端末受け台
22 端末受け部
28 孔
30 可動体
32 可動体の一端部
40 弾性体
42 可動接点
50 シャッタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、レストランなどで使用されるオーダー端末、コンピュータ端末などの置き台に関するもので、置き台側と端末側とを電気的に接続することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話などの携帯端末が内蔵する電源電池を充電するために、クレードルと称する受け台に携帯端末をセットすると、受け台と携帯端末が電気的に接続されるように構成したものが知られている。また、デジタルカメラの置き台には、デジタルカメラの充電機能と、デジタルカメラとコンピュータとの間で写真画像情報などの授受機能をもたせたものも知られている。このような従来の端末置き台は、置き台側に固定された接点に、端末側の接点を直接接続する構造になっている。また、端末側と置き台側の上下端にコネクタを設け、端末を置き台にセットすると、双方のコネクタが嵌まり合い、電気的に接続されるように構成したものもある。
【0003】
ここで、クレードルに関する公知例を挙げると、情報端末の本体を載置する台座部と、この台座部に一体に形成され、搭載された端末本体の左右の側面および後面を少なくとも保持する情報端末本体保持部を有し、この保持部の一部に、情報端末の保護カバーすなわち情報端末がパーソナルコンピュータであればその蓋の部分を保持するためのスリット状のカバー収納部が設けられた携帯情報端末保持用クレードルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、端末の両側面にそれぞれ複数設けられたキー溝と、弾性部材により付勢され、端末の各側面およびキー溝との係接に応じて出没自在に、かつ端末をクレードルに固定した際にキー溝に位置を合わせて設けられたクレードル側の突起とを備え、クレードルは前部または後部に設けられた段差により厚肉部と薄肉部で構成され、薄肉部に設けられた突起の断面を円形状にして、クレードルから端末を取り外す際に端末を円形状の突起を回転軸として薄肉側に押し下げて取り外すようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−304235号公報
【特許文献2】
特開平10−98515号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
携帯端末のように軽い端末の場合、従来例のように、端末の接点を置き台の接点に直接接続する構造であっても大きな不具合はない。しかし、重量の重い端末を支持する置き台であって、端末を置き台にセットした状態で端末と置き台とを電気的に接続するようにした置き台では、端末とその置き台双方を直接接続する構造にすると、接続部分に端末の荷重がかかって接続部分が破損あるいは変形しやすいという難点がある。例えば、レストランにおけるオーダーシステムに用いられるような12インチを越す液晶ディスプレイを主体とした端末の場合、端末の重量は内蔵する電源電池を含めると2kg近くになるため、これをセットする置き台の電気的接続部で端末の荷重を受けるものとすると、電気的接続部に過大な荷重がかかる。置き台に対して端末が正しい姿勢でセットされていればさほど問題にはならないが、置き台に対して端末の位置がずれ、あるいは傾いていると、端末と置き台とが電気的につながらないばかりでなく、電気的な接続部分に無理な力がかかり、電気的接続部が破損し、あるいは変形しやすいという問題がある。
【0006】
また、特許文献1、特許文献2に記載されているように、端末の側面に設けられた接点を、置き台側の側面に設けられた接点に接触させる構造のものにおいては、双方の接点がある程度の力で接触しあう必要があることから、接点を付勢する必要がある。端末が携帯電話のような小型軽量の機器であれば、接点の付勢力は小さくてもよく、大きな不具合にはならないが、重量のある端末の置き台において接点を付勢する構成にすると、付勢力を端末の重量に応じて大きくする必要があり、端末着脱時の操作性が損なわれるとともに、接点が痛み易いという難点がある。
【0007】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、端末をその置き台にセットした状態で、端末の過重が電気的な接続部にかからないようにして、電気的接続部の破損、あるいは変形を防止することができる端末置き台を提供することを目的とする。
本発明はまた、端末が置き台に対して正しい位置で、かつ、正しい姿勢でなければセットされないようにし、この点からも電気的接続部の破損、あるいは変形を防止し、電気的接続不良を防止することができる端末置き台を提供することを目的とする。
本発明はまた、端末の荷重を利用して端末置き台側の接点を端末側の接点に押し付けるようにすることにより、端末着脱の操作性を向上させ、かつ、双方の接点の傷みを軽減する端末置き台を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、端末を支持する端末受け部と、端末受け部に設けられ端末受け部にセットされる端末の荷重によって移動する可動体と、可動体に設けられていて端末の荷重で可動体が移動することにより端末側の接点に接触する可動接点と、可動体と可動接点との間に介在し可動接点を端末側の接点に弾性力によって押し付ける弾性体とを備えていることを特徴とする。
【0009】
端末受け部に端末をセットすると、可動体が端末の荷重を受けて移動する。この可動体の移動により可動接点が移動して端末側の接点に接触するが、可動体と可動接点との間に弾性体が介在しているので、可動接点が端末側の接点に接触した状態で弾性体が蓄勢され、蓄積された弾性力によって可動接点を端末の接点に押し付ける。端末の荷重の大半は端末受け部にかかる。端末置き台に端末を着脱するときは可動接点に付勢力はかからないから、端末着脱の操作性がよくなる。また、可動接点自体は常時付勢されるものではないから、端末の着脱を繰り返すことにより可動接点が傷むこともない。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、可動接点は、端末置き台本体に形成された孔から外方に進出しかつ後退することができるように構成され、可動体に端末の荷重がかからない状態では端末置き台本体から後退することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、端末置き台本体の孔を開閉するシャッタが設けられていて、可動接点が端末置き台本体の上記孔から後退するとこの孔をシャッタが閉じ、可動接点が端末置き台本体の上記孔から外方に進出する向きの力がシャッタを上記孔から退避させて孔を開放する力として作用するように構成されていることを特徴とする。
端末を端末置き台から取り外した状態では、可動接点部分がシャッタで遮蔽され、可動接点が人の手で触られて変形し、あるいは汚れる、というような不具合を防止することができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、可動体は揺動体からなり、端末受け部にセットされる端末の荷重が上記揺動体の一端部にかかるように構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、可動接点は端末の荷重による可動体の移動で横方向に移動し端末の接点に接触するように構成されていることを特徴とする。
可動接点は横方向に移動して端末の接点に接触するため、端末の荷重が可動接点にかかることがなく、可動接点の破損、変形などを未然に防止することができる。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明において、端末と端末受け部は相互に嵌まり合って所定の位置にセットされることにより所定の姿勢が保たれることを特徴とする。
端末と端末受け部が所定の位置にセットされることによって、端末受け台に端末が正しい姿勢でセットされる。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、端末が所定の姿勢に保たれることによって初めて可動体が端末の荷重を受けて移動するように構成されていることを特徴とする。
端末受け台に端末が正しい姿勢でセットされない限り、可動体が移動することはなく、可動接点が進出して端末の接点に接触することもない。したがって、可動接点および端末側の接点に無理な力がかかることもなく、接点の破損、変形を未然に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる端末置き台の実施の形態について説明する。
まず、本発明の実施形態の概略を、図7を参照しながら説明する。図7において、符号10は端末を、20は端末置き台を示している。端末10は例えばレストランなどにおける接客管理装置の端末で、タッチパネルを兼ねたディスプレイ14にメニューが写真とともに表示されるものである。ディスプレイ14に表示されているメニューの中から望みのメニューを指で触ると、そのメニューがオーダーされたものとして厨房の端末、中央管理装置などに信号が送信されるようになっている。端末10の前面下端部は前方に突出した突堤12となっており、この突堤12の長さ方向中央部すなわち左右方向中央部は切除されて凹部18が形成されている。この凹部18の左右両端を画する上記突堤12の切除面16は傾斜面になっていて、上記凹部18は末広がりになっている。
【0015】
上記端末置き台20は、端末10を支持する端末受け部22と、この端末受け部22が固定された端末置き台本体24を有してなる。端末受け部22は端末10の下端部を受けることができるように側面断面がU字状に折り曲げられている。端末受け部22の左右方向の寸法は端末10の左右方向の寸法より短く、端末10の上記凹部18の幅とほぼ同じ幅になっている。端末受け部22で端末10の下端部を受けた状態で、端末受け部22の前板26が端末10の凹部18に嵌り、上記前板26が端末10の前後方向の位置を規制するようになっている。また、上記前板26の左右両端は端末10の凹部18を画する上記切除面16に沿う傾斜面になっていて、この傾斜面に上記切除面16が当たることにより、端末10の左右方向の位置および端末置き台20に対する端末10の姿勢が規制されるようになっている。換言すれば、端末置き台20に対し、端末10が正しい位置で、かつ、正しい姿勢で端末受け部22に挿入されなければ、端末置き台20に端末10をセットすることができないようになっている。
【0016】
次に、端末置き台20の具体的な構成を説明する。図1ないし図4において、端末置き台20は、端末置き台本体24、端末受け部22、可動体30、弾性体40、シャッタ50、裏板60を主な構成要素として具備している。端末置き台本体24を基礎にして上記各部材が組み込まれ、端末置き台20が構成されている。端末置き台本体24は、金属板の左右両側縁を2回にわたって90度折り曲げることにより、裏面が開放した薄い箱型の部材で、その下端に、端末受け部22がネジ止めによって固定されている。側面断面U字形に形成された端末受け部22の上記U字形の部分に端末置き台本体24の下端部が挿入され、端末置き台本体24の前面と端末受け部22の前板26との間に上記端末10を挿入することができるだけの間隔をおいて、端末置き台本体24と端末受け部22がネジ止めされている。端末置き台本体24の高さ方向中間部よりやや上寄りの位置に複数個の丸孔28が横方向に並べて形成されている。これらの孔28は、後で詳細に説明する可動接点42が進退する孔である。
【0017】
端末置き台本体24には可動体30が組み込まれている。可動体30は板状の部材からなり、下端部を直角に折り曲げることによってL字状に形成されている。可動体30の大部分は端末置き台本体24内にあって端末置き台本体24の上下方向に沿っている。可動体30の一端部である上記L字状の折曲部32は、上記端末受け部22の内底面にほぼ沿うようにして、端末置き台本体24の下端部に形成されたスリット状の空間から端末置き台本体24外に進出している。可動体30は、本体部分と上記折曲部32との境界である角部35を支点として垂直面内において揺動可能に、端末置き台本体24に配置されている。したがって、可動体30は揺動体として機能する。可動体30の上端部は、幅方向両側を残して切除され、幅方向両側に角状の突起34が形成されている。これら角状の突起34の上端部は鉤状に折り曲げられている。可動体30は、次に述べる弾性体40が一体に取り付けられることもあって、図5(a)に示すように、角部35を支点として端末置き台本体24の背面側に傾いた態勢をとっている。この態勢において、可動体30の上記折曲部32は、端末受け部22の内底面から浮き上がっている。
【0018】
図2、図3に示すように、可動体30の裏面側には弾性体40が取り付けられている。弾性体40は端子基板としての機能を有しており、材質は樹脂などの電気絶縁材であるとともに、弾性を有している。弾性体40は縦方向の複数のスリットによって複数の弾性部に区分され、各弾性部の上端部を貫通して可動接点42が固着されている。各可動接点42には背面側からリード線の一端が接続され、リード線の他端は適宜の半田付けランドに半田付けされ、この半田付けランドを経由して各可動接点42がコネクタの所定の接点に電気的に接続されている。
弾性体40はその基部が可動体30にネジ止めされ、各弾性部の機能が損なわれないように考慮されている。各可動接点42は可動体30の左右の突起34間に位置している。可動体30とともに弾性体40が揺動することによって、各可動接点42が端末置き台本体24の前記各孔28から端末置き台本体24の外方に向かって進出しまた後退するように各部の寸法が設定されている。
【0019】
端末置き台本体24にはシャッタ50が組み付けられている。図4にも示すように、シャッタ50は、薄板で形成されていて、横長のシャッタ本体部分と、このシャッタ本体部分の両端部から側方すなわち長手方向に直交する方向に伸び出た一対の腕部52を有している。一対の腕部52はV字形に折り曲げられるとともに、一対の腕部52の先端部は小さな円弧を描くようにして折り返され、この折り返し部には軸54が挿入されている。この軸54は、端末置き台本体24の背面側の折曲部に形成された一対の軸受け部25に掛けられ、軸54を中心としてシャッタ50を垂直面内において回転可能に支持している。シャッタ50は、その重量によって、通常は図5(a)に示すように反時計方向に回転し、シャッタ50の本体部分が、端末置き台本体24に形成されている前記孔28の背後に位置した状態で、したがって、上記孔28を遮蔽した状態で回転が阻止されている。この状態で、シャッタ50の対をなすV字形腕部52の背部直近に可動体30の突起34が位置している。また、前記可動接点42がシャッタ50本体の背後に間隔を置いて位置している。
【0020】
可動体30が図5(a)において反時計方向に回転すると、可動体30の一対の突起34がシャッタ50の一対の腕部52を背後から押し、シャッタ50を、軸54を中心として時計方向に回転させ、シャッタ50の本体部分が、端末置き台本体24の各孔28の背後から上方に退避し、各孔28を開放するように構成されている。また、可動体30の上記回転により、可動体30と一体の弾性体40も回転し、弾性体40が有している可動接点42が、シャッタ50の一対の腕部52間と可動体30の一対の突起34間から、また、上記各孔28を通して端末置き台本体24の前面側に突出するように構成されている。
端末置き台本体24に上記の機構部品が組み込まれた後で、端末置き台本体24の背後から裏蓋60が被せられ、ネジ止めされている。
【0021】
次に、上記実施形態の動作を、使用方法とともに順を追って説明する。端末置き台20に端末10がセットされていない状態では、図5(a)に示すように、可動体30が弾性体40とともに後方に傾き、上記のようにシャッタ50の本体部分が、端末置き台本体24に形成されている孔28を遮蔽し、可動接点42がシャッタ50本体の背後に間隔を置いて位置している。この状態で端末受け部22に端末10をセットしたとする。ここでは、端末受け部22に対して端末10が所定の相対位置に、かつ、所定の姿勢でセットされたとする。これによって端末10に荷重が可動体30の一端部である折曲部32にかかり、折曲部32が下に押されて、可動体30が図5(b)に示すように角部35を支点として反時計方向に揺動する。この可動体30の揺動によって、その角状の突起34がシャッタ50の一対の腕部52を背後から押し始め、シャッタ50を時計方向に回転させてその本体部分を端末置き台本体24の孔28の背後から退避させ、孔28を開放する。
【0022】
可動体30がさらに回転すると、図5(c)に示すように、シャッタ50はさらに時計方向に回転し、可動体30と一体の弾性体40も回転することによって、弾性体40の先端部の可動接点42が上記孔28を通して端末置き台本体24の前面から突出する。端末置き台20に端末10が正しい位置に正しい姿勢でセットされた状態では、図5(d)、図6(a)に示すように、可動体30は揺動可能な限界位置まで揺動し、可動接点42の端末置き台本体24の前面からの突出量は最大となる。
【0023】
ただし、端末置き台本体24の前面には端末10がセットされているので、端末10の背面に設けられている複数の接点(図示されず)それぞれに各可動接点42が略水平方向に移動して背後から接触し、各可動接点42の突出が規制される。その結果、図6(b)に示すように、弾性体40に弾性力が畜勢され、この弾性力で、可動接点42が端末10の接点に押し付けられる。この押し付け力により、可動接点42と端末10側の接点とが確実に、電気的に接続される。
端末置き台20から端末10を取り外すときは、上記の動作と逆に、可動接点42の後退、シャッタ50による孔28の閉鎖、すべての部材の原位置への復帰、という順に動作する。
【0024】
以上説明した本発明の実施形態によれば、端末受け部22に端末10をセットすると、可動体30が端末10の荷重を受けて移動し、可動体30とともに可動接点42が移動して端末10側の接点に接触するようになっている。そして、可動体30と可動接点42との間には弾性体40が介在しているため、可動接点42が端末10側の接点に接触した状態で弾性体40が蓄勢され、蓄積された弾性力によって可動接点42を端末10の接点に押し付けることになり、可動接点42と端末10側の接点とが確実に接続される。また、端末10の荷重の大半は端末受け部22にかかり、可動接点に端末10の荷重がかかることはないから、端末受け台20と端末10双方の接点が破損し、あるいは変形するというような問題を未然に防止することができる。
端末置き台20に端末10を着脱するときは可動接点42に付勢力はかからないから、端末着脱の操作性がよくなる。また、可動接点42自体は常時付勢されるものではないから、端末10の着脱を繰り返すことにより可動接点42が傷むこともない。
【0025】
可動接点42が進退する孔28を開閉するシャッタ50が設けられていて、可動接点42が孔28から後退した状態では、上記孔28をシャッタ50で遮蔽するようにしたため、端末10が端末受け台20にセットされない状態で、可動接点42を触ることができず、可動接点42のいたずらによる破損や変形などを防止することができる。
【0026】
可動接点42は横方向に移動して端末10の接点に接触するように構成されているため、端末の荷重が可動接点にかかることがなく、この点からも可動接点の破損、変形などを防止することができる。
【0027】
端末受け台20は、端末10が正しい位置で、かつ、正しい姿勢でセットされない限り可動体30が端末10の荷重を受けて移動することがないように構成したため、端末10と端末受け台20との電気的接点部分に無理な力が加わることを未然に防ぐことができ、電気的接続部の破損、変形などを防止することができる。
【0028】
本発明にかかる端末置き台とこれにセットされる端末との間で電気的に接続されるものであれば、電気信号の種類は問わない。最も一般的に考えられるものとしては、端末置き台側に備えられた充電回路から端末の電源としての二次電池に充電電流を供給することが考えられる。また、端末がレストランなどで用いられるオーダー端末であるとすれば、充電電流のほかに、メニューを表示するための画像情報信号、オーダー情報信号、その他、あらゆる信号が考えられる。
【0029】
本発明は、図示の実施形態のようなレストランにおけるオーダー端末のための端末置き台のみでなく、携帯電話やデジタルカメラなどの充電用クレードルとして、あるいは、デジタルカメラの充電を兼ねたパーソナルコンピュータへの画像信号出力用のクレードルとして、その他、置き台と端末とを電気的に接続する必要があるあらゆる機器の置き台として適用可能である。特に、ある程度重量のある端末の置き台として有効である。
【0030】
【発明の効果】
請求項1および2記載の発明によれば、可動接点が端末側の接点に接触した状態で弾性体が蓄勢され、畜勢された弾性力によって可動接点を端末の接点に押し付けることになるため、可動接点と端末側の接点とが確実に接続されるという効果がある。また、端末の荷重の大半は端末受け部にかかり、可動接点に端末の荷重がかかることはないから、端末受け台と端末双方の接点が破損し、あるいは変形するというような問題を未然に防止することができる。端末置き台に端末を着脱するときは可動接点に付勢力はかからないから、端末着脱の操作性がよくなる。また、可動接点自体は常時付勢されるものではないから、端末の着脱を繰り返すことにより可動接点が傷むこともない。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、端末を端末置き台から取り外した状態では、可動接点部分がシャッタで遮蔽されるため、可動接点が人の手で触られて変形し、あるいは汚れる、というような不具合を防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、可動接点は横方向に移動して端末の接点に接触するため、端末の荷重が可動接点にかかることがなく、可動接点の破損、変形などを未然に防止することができる。
【0032】
請求項6および7記載の発明によれば、端末受け台に端末が正しい姿勢でセットされない限り、可動体が移動することもないから、可動接点が進出して端末の接点に接触することもない。したがって、可動接点および端末側の接点に無理な力がかかることもなく、接点の破損、変形を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる端末受け台の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】上記実施の形態を示す(a)は正面図、(b)は側面断面図、(c)は裏蓋を除去した状態で示す背面図である。
【図3】上記実施形態中の可動部分のユニットを示す(a)は側面図、(b)は背面図である。
【図4】上記実施形態中のシャッタを示す正面図である。
【図5】上記実施の形態の動作を順に示す側面断面図である。
【図6】図5に示す動作に続く上記実施の形態の動作を順に示す側面断面図である。
【図7】上記実施の形態にかかる端末受け台とこれにセットされる端末の概要を示す外観の斜視図である。
【符号の説明】
10 端末
20 端末受け台
22 端末受け部
28 孔
30 可動体
32 可動体の一端部
40 弾性体
42 可動接点
50 シャッタ
Claims (7)
- 端末を支持する端末受け部と、
端末受け部に設けられ端末受け部にセットされる端末の荷重によって移動する可動体と、
可動体に設けられていて端末の荷重で可動体が移動することにより端末側の接点に接触する可動接点と、
可動体と可動接点との間に介在し可動接点を端末側の接点に弾性力によって押し付ける弾性体とを備えていることを特徴とする端末置き台。 - 可動接点は、端末置き台本体に形成された孔から外方に進出しかつ後退することができるように構成され可動体に端末の荷重がかからない状態では端末置き台本体から後退することを特徴とする請求項1記載の端末置き台。
- 端末置き台本体の孔を開閉するシャッタが設けられていて、可動接点が端末置き台本体の上記孔から後退するとこの孔を上記シャッタが閉じ、可動接点が端末置き台本体の上記孔から外方に進出する向きの力が上記シャッタを上記孔から退避させて上記孔を開放する力として作用するように構成されている請求項2記載の端末置き台。
- 可動体は揺動体からなり、端末受け部にセットされる端末の荷重が上記揺動体の一端部にかかるように構成されている請求項1記載の端末置き台。
- 可動接点は端末の荷重による可動体の移動で横方向に移動し端末の接点に接触するように構成されている請求項1記載の端末置き台。
- 端末と端末受け部は相互に嵌り合って所定の位置にセットされることにより所定の姿勢が保たれる請求項1から5のいずれかに記載の端末置き台。
- 端末が所定の姿勢に保たれることによって初めて可動体が端末の荷重を受けて移動するように構成されている請求項6記載の端末置き台。
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Cited By (2)
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JP2012232025A (ja) * | 2010-11-01 | 2012-11-29 | Nintendo Co Ltd | 機器支持システムおよび支持装置 |
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2003
- 2003-04-02 JP JP2003098837A patent/JP2004310158A/ja active Pending
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