JP2007124149A - 無線通信装置および無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナなどの移動体の温度履歴を記録できる、無線機能付きの測定ユニットの識別情報が予め判明していなくても測定ユニットにアクセスできる無線通信装置を提供する。
【解決手段】ICタグ(無線タグ)21と、無線通信ユニット26を備えた測定ユニット22とを有するポータブル端末20を提供する。測定ユニット22の無線通信ユニット26にアクセスするためのユニットIDはICタグ21との通信により提供される。このため、ユニットIDはオープンになっており、ユニットIDを除く他のアクセス情報を備えた受信装置により、測定ユニット22に簡単にアクセスでき、その一方で不正アクセスは防止できる。
【選択図】図2

Description

コンテナなどの移動体の情報を提供する無線通信装置および無線通信システムに関するものである。
特許文献1には、センサから温度などの測定データを取得し、その測定データを無線で送信する測定端末と、測定端末から測定データを受信する収集端末とを有するシステムが開示されている。例えば、測定端末は、トラックの荷台に搭載された複数のコンテナのそれぞれに含まれ、収集端末は運転席などに設置される。そして、測定端末は、コンテナの内部温度をそれぞれ測定し、その測定データをメモリに記録すると共に、収集端末と無線を介して交信することにより測定したデータを収集端末に集め、収集端末によるコンテナの集中監視を可能にする。
国際公開第WO03/025881号
消費者と生産者との間、生産者同士の間などにおいてトラック、船、電車、飛行機などの輸送手段を介して流通する物品(移動体)は、種類も数も膨大である。流通過程あるいは倉庫などにおける保管過程の状況を監視したり、検証したりすることは、移動体あるいはその移動体に梱包されて搬送された商品の品質を判断するために有用である。個々の移動体に同梱された端末により、移動体の温度などの物理量あるいは環境条件を時間経過により測定して記録し、その情報を無線により外部に提供するシステムは、端末が移動体と共に移動するので移動体を取り巻く環境変化を確実に履歴情報として記録できる。そして、無線により情報を回収することにより、梱包を開いたりすることなく、移動途中であっても、納品中であっても、移動体の経過状況を簡単に知ることができる。
近年、流通する物品の数も種類は膨大となり、輸送距離も伸びている。その一方で、流通途上の品質管理を向上するためには、輸送中の温度測定の精度および頻度をさらに上げることが求められ、輸送コストは低減することが求められている。物品と共に移動し、環境条件を測定して記録するタイプの端末(データロガ)は、簡易な構成にすることにより使い捨てのタイプにすることも検討されている。しかしながら、測定精度と共に測定頻度を向上するためには、センサの精度を上げ、大きな容量のメモリを搭載する必要があり、大量のデータを短時間でアップロードするためにはバースト転送などの機能を備えている必要がある。したがって、品質管理の向上と共に輸送経費の引き下げが要求される状況では、データロガを再利用することが好ましい。
データロガそのものは、例えば、メモリをリセットすることにより、新しくジョブに適した状態にすることができる。しかしながら、それらの管理は難しくなる。例えば、工場出荷直後のデータロガは、それにアクセスするための識別番号は連続していることがほとんどであり、トラック単位で識別番号を管理したり、移動先毎に管理することが比較的容易である。しかしながら、移動先においては、種々の識別番号のデータロガが入り混じることになり、さらには、異なるメーカの異なるタイプのデータロガも入り混じる可能性がある。識別番号は、再設定することが可能かもしれないが、移動先において重複する可能性をなくすためには常に新しい識別番号が必要になり、データロガのための、そのような識別番号の管理を世界的な規模で行うことはほとんど不可能である。
識別番号のサーチを容易にするために、識別番号の情報量を減らすと共に、通信可能圏内を小さくすることにより識別番号が重複する可能性を減らすという方法がある。しかしながら、データロガに蓄積される情報量が多くなればなるほど、通信時間は長くなりやすく、その間の移動体の移動を停止させたり、データを収集するための装置を占有することは、搬送作業の効率低下に繋がり、コストアップになる。さらに、通信可能圏が小さいことはデータの転送ミスに繋がりやすい。また、識別番号の情報量が少ないと、データがオープンになり、改ざんされたり、データが破壊されたりする可能性も増加する。
本発明の一形態は、移動体に搭載または添付される無線通信装置であって、無線タグと、第1の無線通信ユニットを備えた情報提供ユニットとを有し、第1の無線通信ユニットにアクセスするためのアクセス情報の一部が無線タグとの通信により提供される無線通信装置である。無線タグ(RFID)は、ICタグあるいは無線ICタグとも称され、ICチップ(メモリ)と、アンテナとを内蔵した機器であり、現在、オートIDセンター、その後のオートIDラボあるいはEPCなどといった組織を中心に世界各国において標準化の検討が進んでいる機器である。
本発明の一形態の無線通信装置は、世界的な規模で標準化が進み、汎用的なプロトコルでアクセスされる無線タグにより、第1の無線通信ユニットにアクセスするためのアクセス情報の一部を提供する。したがって、この無線通信装置を搭載した移動体と、無線タグと通信可能な第2の無線通信ユニットおよび無線タグにより提供されるアクセス情報の一部を用いて第1の無線通信ユニットと交信可能な第3の無線通信ユニットを備えた受信装置とを有する無線通信システムにおいては、受信装置は、特定の移動体に搭載された第1の無線通信ユニットにアクセスするための情報の一部を、特定の移動体に搭載された無線タグからオープンな通信経路により取得できる。例えば、アクセス情報の一部は、第1の無線通信ユニットと通信するための識別情報あるいはその少なくとも一部である。受信装置は、アクセス情報の一部を補完する、あるいは、そのアクセス情報の一部を除く、他のアクセス情報を自ら保持するか、何らかの方法により取得することにより、無線タグから取得したアクセス情報の一部を用いて、特定の移動体に搭載された第1の無線通信ユニットにアクセスでき、情報提供ユニットからデータを取得できる。
この無線通信システムにおいては、オープンな通信媒体である無線タグにより識別情報あるいはその一部を提供できるので、受信装置は、識別情報を予め知らなくても無線タグと通信するだけで特定の第1の無線通信ユニットを介して情報提供ユニットからデータを取得できる。したがって、他のアクセス情報を取得可能な受信装置にとって無線通信装置にアクセスするのは極めて容易であり、無線通信装置を使い回しすることも容易である。無線タグに対して障害はない。一方、他のアクセス情報を有しない、他から取得できない受信装置にとっては、アクセス情報の一部を取得できても第1の無線通信ユニットを介して情報提供ユニットにアクセスすることはできず、情報提供ユニットのデータのセキュリティは高い。
ICタグから取得できるアクセス情報の一部を除く他のアクセス情報を格納したメモリを備えている受信装置を用いた無線通信システムは、専用の受信装置により情報提供ユニットにアクセスするのでセキュリティが高い。コンピュータネットワークにアクセス可能なネットワークアクセスユニットを備えており、ICタグから取得できるアクセス情報の一部により、コンピュータネットワークを介して、そのアクセス情報の一部を除く他のアクセス情報を取得する受信装置を備えた無線通信システムは、汎用性が高い。さらに、コンピュータネットワークを介して他のアクセス情報を提供するサーバ側でユーザ認証などを行なうことにより、セキュリティを確保することが可能である。
この無線通信装置において、無線タグにより提供されるアクセス情報の一部は限られた量であり、無線タグとしては、現在数10から数100ビット程度の情報の提供が可能なパッシブタイプを適用できる。一方、大量のデータを通信する必要がある第1の無線通信ユニットは電源を備えたアクティブタイプであることが望ましい。パッシブタイプの無線通信ユニットは待機時に電力を消費しないが通信範囲が狭い。これに対し、アクティブタイプの無線通信ユニットは待機時であっても電力を消費するが通信範囲を広げることが可能である。パッシブな無線タグによるアクセス情報の一部の取得は随時行なわれるので、アクティブな第1の無線通信ユニットは、待機時の通信間隔を開けることにより無線通信装置の電力消費を低減できる。さらに、アクティブな第1の無線通信ユニットは通信範囲を広げられるので、大量のデータであっても確実に送信できる。
無線タグは、アクセス情報を提供する専用の無線タグであっても良い。パッシブタイプで記憶容量の小さな無線タグは、低コストで入手できるので、情報提供ユニットに無線タグを加えることは経済的にそれほどの負担にならない。無線タグは、移動体の他の情報も含めて提供する兼用の無線タグであっても良い。この場合、移動体に対する情報提供ユニットのサービスが終了した時点で、情報提供ユニットだけを開放し、新たな無線タグを組み合わせて無線通信装置を形成することが可能である。新たな無線タグに、情報提供ユニットのアクセス情報の一部を設定する必要が生ずるが、バーコードなどの汎用的な読み取り可能なシステムを用いて簡単に無線タグにアクセス情報の一部を設定することができる。さらに、移動体と兼用の無線タグに、アクセス情報の一部を設定するための無線タグを情報提供ユニットに同梱したり、添付しておくことも可能である。
情報提供ユニットの好適な例は、データロガであり、情報提供ユニットの周囲の、温度あるいは湿度などの環境情報を記録するメモリと、そのメモリに記録された内容を第1の無線通信ユニットを介して出力する出力ユニットとを備えていることが望ましい。
図1に、商品が箱詰めされて移動するコンテナの受け入れシステムの概要を示している。この受け入れシステム1は、保存庫2にコンテナ5を受け入れる際に、各コンテナ5に梱包されている商品を自動認識すると共に、各コンテナ5の搬送過程における温度変化を記録した履歴情報を自動的に取得する無線通信システム10を備えている。この無線通信システム10は、各コンテナ5に同梱あるいは添付して搬送されるポータブル無線通信装置(ポータブル端末)20から無線によりデータを受信する受信装置11を備えている。ポータブル端末20は、以下でさらに詳しく説明するが、ICタグ21と、温度を記録すると共に無線により記録されている温度履歴を情報として提供できる測定ユニット22とを備えている。
受信装置11は、ICタグ21と通信して情報を取得するICタグリーダ(第2の無線通信ユニット)12と、測定ユニット22と通信して温度の記録データを受信する収集ユニット(第3の無線通信ユニット)13と、これらICタグリーダ12と収集ユニット13とから取得された商品データと温度の記録データとを記録するホストコンピュータ14とを備えている。ICタグ21には、コンテナ5に含まれる商品の情報に加えて、測定ユニット22と通信するための識別情報(ID)が格納されており、ICタグリーダ12は、それらを読み取りホストコンピュータ14に通知する。ホストコンピュータ14は、識別情報を収集ユニット13に提供する。収集ユニット13は、測定ユニット22の親機としての機能を備えており、測定ユニット22と通信するためのアクセス情報の内、識別情報を除いた他のアクセス情報、例えば、周波数帯、プロトコルなどを記憶したメモリ13mを備えている。したがって、収集ユニット13は、ホストコンピュータ14から提供された識別情報を用いて測定ユニット22と交信することが可能となり、測定ユニット22に記憶されている温度の履歴データ(記録データ)を取得し、ホストコンピュータ14に提供する。
ホストコンピュータ14は、ネットワークアクセスユニットとしての機能を備えており、ICタグ21から取得した商品情報と、測定ユニット22から取得した温度の履歴情報とを関連付けし、コンピュータネットワーク16を介してデータセンター18に蓄積する。これにより、コンテナ5により搬送された商品の生産者、販売者、さらに消費者は、データセンター18にアクセスすることにより、商品の搬送中の温度履歴を知ることができ、商品の品質を確認できる。
図2に、ポータブル端末20の概略構成を示している。ポータブル端末20は、ICタグ21と、測定ユニット22とを備えている。ICタグ21は、無線タグ、電子タグ、あるいはRFIDタグなどとも称されており、現在標準化が進んでいる低コストでコンパクトな移動体識別装置である。ICタグ21は、電子的な荷札とも称されるように、ICタグ21が付された荷物を識別できる程度の情報を少なくとも記憶できるICメモリ21aと、その情報を無線により提供できる無線ユニット21bとを含んでいる。このICタグ21は、パッシブタイプであり、電源は内蔵しておらず、ICタグリーダ12から電波を受信することにより駆動され、無線ユニット21bから電波により情報を発信する。ICタグ21は、電池を内蔵したアクティブタイプでも良いが、このポータブル端末20においてはICタグ21が大量のデータを送受信することは要求されていない。したがって、低コストで、ICタグリーダ12と交信する必要が生ずればいつでも情報を提供できるパッシブタイプが適している。
測定ユニット22は、無線通信機能付きのデータロガであり、温度を検出するためのセンサ23と、制御ユニット24と、メモリ25と、無線通信ユニット(RFユニット、第1の無線通信ユニット)26と、バッテリ27とを備えている。制御ユニット24は、予め設定された条件で温度を測定してメモリ25に記録する機能、無線通信ユニット26により親機である収集ユニット13と通信できる状態になるとメモリ25に記録されたデータ(履歴データ)を、無線通信ユニット26を介して出力する機能などに加え、測定ユニット22の全体的な制御を行う。制御ユニット24は、設定により、予め設定された間隔で測定したり、温度の変化率により間隔を変えて測定したりすることができる。
無線通信ユニット26は、測定ユニット22に内蔵されたバッテリ27により駆動されるアクティブタイプである。このため、無線通信ユニット26は、定期的に受信モードになり、特定の周波数帯の特定のプロトコルにより、予め設定された識別情報を含む呼び出し信号を受信すると、呼び出した収集ユニット13との間で通信を開始する。
図3に、ポータブル端末20のICタグ21が提供する情報を示してある。このポータブル端末20のICタグ21が、移動体5を識別するための機能を兼ねる例である。ポータブル端末20のICタグ21は、ICタグ自身の識別情報であるタグID31と、測定ユニットの識別情報(ユニットID)32と、移動体の情報33とを備えており、タグID31と、ユニットID32とは書き換え禁止となっている。移動体の情報33は、例えば、商品名、出荷先、出荷元、量、出荷日時などである。タグID31は、上述したように、ICタグの標準化機構によりユニークな識別情報が付されるようになっている。したがって、このタグID31を移動体5の識別情報として用いることが可能であり、データセンター18ではタグID31により移動体5の情報を管理することができる。
また、ICタグ21の情報は、標準化された周波数とプロトコルにより読み取れるオープンな情報であり、ICタグ21にアクセスすることにより、タグID31、ユニットID32および移動体の情報33は容易に取得できる。したがって、図1に示した受信装置11においては、測定ユニット22の通信方式および他の通信に必要なアクセス情報が分からなくても、測定ユニット22のユニットID32は取得できる。図1に示した受信装置11では、収集ユニット13として測定ユニットの親機、すなわち、測定ユニット22の通信ユニット26に対応した通信ユニットを備えた装置を採用している。このため、測定ユニット22と通信するための情報および条件の内、ユニットID32を除いた情報および条件は、収集ユニット13に通信ユニットおよびメモリ13mに記録された情報という形で用意されている。したがって、収集ユニット13は、ユニットIDを除く全てのアクセス情報を備えており、ICタグ21から得られたユニットID32により収集ユニット13は個々の測定ユニット22と通信を行なうことができる。逆に、ポータブル端末20に含まれている測定ユニット22が、収集ユニット13の子機でない場合は、ユニットID32が判明しても他のアクセス情報が不足しているので、この受信装置11ではアクセスできず、測定ユニット22の情報を不正アクセスから保護できる。
収集ユニット13が親機でない場合は、ホストコンピュータ14は、ユニットID32に含まれている、通信に必要な他のアクセス情報を示す情報によりネットワーク16を介して、他のアクセス情報を適当なサーバ19から取得できる。収集ユニット13は、それらのアクセス情報に基づき測定ユニット22にアクセスし、測定ユニット22から測定データを含む情報を取得することができる。サーバ19に適当な認証手段を設けることにより、測定ユニット22にアクセスするための情報の提供をスクリーニングできるので、測定ユニット22の情報を不正アクセスから保護できる。
ICタグ21により提供されるユニットID32は、測定ユニット22にアクセスするために必要なユニットID32の一部であっても良い。測定ユニット22の無線通信ユニット26の周波数およびプロトコルが汎用なものであっても、ICタグ21から得られるユニットID32だけでは測定ユニット22にはアクセスできず、ユニットID32の残余分を予め記憶していたり、ネットワーク経由で取得できるような収集ユニット13のみが測定ユニット22にアクセスできる。したがって、測定ユニット22の情報を不正アクセスから保護できる。
図4は、ポータブル端末20の異なる例である。この例では、ポータブル端末20は、測定ユニット22の専用ICタグ29と、移動体5に専用できるICタグ21とを備えている。ICタグ21は、移動体5の専用タグなので、測定ユニット22から切り離して移動体5と共に移動できる。したがって、測定ユニット22の使用方法が多様化する。例えば、測定ユニット22は、移動体5からいつでも分離でき、再利用できる。また、測定ユニット22を異なる移動体5に再利用したときに、移動体5には異なるICタグ21に付随する異なる識別情報が付与されるので、データセンター18における管理は容易になる。
測定ユニット22の専用ICタグ29は、タグID35と、測定ユニット22のユニットID32とを提供する。移動体5に専用されるICタグ21には、タグID31と、ユニット専用ICタグ29から提供されたユニットID32と、移動体の情報33とが記録される。この例では、受信装置11は、ユニット専用ICタグ29からでも、移動体に専用されるICタグ21からでもユニットID32を取得できる。測定ユニット22の専用ICタグ29は、バーコードあるいは2次元コードのような他の情報提供メディアであっても良い。その場合は、移動体5に専用されるICタグ21にユニットID32を書き込むために、バーコードリーダあるいは2次元コードリーダが必要になる。
荷物などの移動体に専用されるICタグ21をバーコードあるいは2次元コードに置き換えることが可能である。しかしながら、無線という非接触な手段ではバーコードあるいは2次元コードのデータを読み取ることができず、ICタグに対して読み取り効率が低下する。さらに、ICタグは必要があれば、情報の追加あるいは書き換えが可能であるのに対し、バーコードあるいは2次元コードは情報を追加できないので、荷物の搬送中に移動先の情報を変更したり、追加したりすることはできない。また、荷物に付けたバーコードでは、荷物を識別する情報程度しか含めることができない。このため、インターネットなどによりアクセスできるサーバなどから、荷物の識別情報と関連付けられた測定ユニット22のユニットID32を取得する必要が生ずる。したがって、測定ユニットにアクセスするためにインターネットへアクセスできる環境を必要とする。これに対し、ICタグ21を用いれば、インターネットへアクセスできる環境は必ずしも必要としない。また、荷物を識別するタグとして、2次元コードを採用することにより、タグにより提供できる情報量を増やすことができる。しかしながら、測定ユニット22のユニットID32を含めるためには、その場で2次元コードを生成して、印刷する必要があり、ICタグ21にデータを書きこむ作業に比べると遥かに手間がかかる。
図5に、図4に示したタイプのポータブル端末20を用いた流通システム50の一例を示している。生産者51において、商品59をコンテナ5に梱包する。その際、生産者51の手元にある測定ユニット22と、コンテナ5の専用のICタグ21とがポータブル端末20としてセットされ、コンテナ5に同梱される。ポータブル端末20をセットする際に、測定ユニット22の専用ICタグ29からコンテナ用ICタグ21へ測定ユニット22のユニットID32が書き込まれ、さらに、ICタグ21には商品59の情報が書き込まれる。これにより、コンテナ用ICタグ21は、商品59と、測定ユニット22とに関連付けられる。コンテナ用ICタグ21のタグID31と、商品情報33とは、コンテナ5の管理情報としてデータセンター18に登録される。
コンテナ5は、次に、物流センター52に搬送される。物流センター52においては、コンテナ5を受け入れるときに、図1に示した受信装置11により各コンテナ5の商品情報33と共に、測定ユニット22が記録した温度の履歴データを取得し、データセンター18へ登録する。物流センター52において、受け入れた商品59と、その商品の搬送途上の温度履歴を知ることができる。生産者は、データセンター18へアクセスすることにより、商品59の搬送経過と、その途中の温度履歴を知ることができる。商品59の受入れ先も同様である。
コンテナ5は、さらに、コンテナの受入れ先である店舗53に搬送される。店舗53においても、コンテナ5を受け入れるときに、図1に示した受信装置11により各コンテナ5の商品情報33と共に、測定ユニット22が記録した温度の履歴データを取得し、データセンター18へ登録する。店舗53は、受け入れた商品59と、その商品の搬送途上の温度履歴を知ることができる。生産者は、データセンター18へアクセスすることにより、商品59の搬送中の全温度履歴を知ることができる。搬送途中においては、ICタグリーダ12および収集ユニット13としての機能を備えた受信装置11をトラック55などの輸送車両に搭載したり、ポータブルな受信装置11を用意することにより、コンテナ5の温度状態を随時監視し、その記録をデータセンター18へ登録することが可能である。
コンテナ5を受け入れた店舗53においては、梱包を開いて商品59を取り出す。それと共に、ポータブル端末20から測定ユニット22を回収し、生産者51に発送する。この店舗53は、受け入れた商品に基づいて他の商品を製造する工場であっても良く、この場合は、その工場で生産された商品を発送するコンテナの搬送中の温度履歴を記録するために測定ユニット22を再利用できる。測定ユニット22を再利用する場合、測定ユニット22のユニットID32を事前に知らされていなくても、ICタグ29を介してユニットID32はオープンな情報として取得できる。このため、ユニットID以外の、測定ユニット22にアクセスするための他の情報を何らかの方法により取得できる条件が整っていれば、誰でも測定ユニット22を簡単に利用できる。その一方で、他のアクセス情報を取得できない場合は、ユニットIDがオープンな情報であっても、測定ユニット22にはアクセスできないので、不正アクセスから保護できる。
大量のコンテナ5を短時間に受け入れる場合、測定ユニット22からバースト転送などの大量通信方法により温度の履歴データを取得できるとしても、ICタグ21から移動体の情報33などを取得するのと同じ程度の時間で履歴データを取得できるとは限らない。測定ユニット22の無線通信ユニット26はアクティブタイプであり、パッシブタイプのICタグ21より通信可能な距離は一般に長い。したがって、受信装置11は、ICタグ21からユニットID32を取得できれば、ICタグ21と同時に、あるいは並行して、測定ユニット22にアクセスしたり、測定ユニット22から温度履歴データを取得する必要はなく、無線通信ユニット26の通信可能圏内であれば、ICタグ21との通信とは独立して測定ユニット22と通信することができる。このため、測定ユニット22の無線通信ユニット26は、ICタグ21と同程度の通信時間で全ての情報を受信装置11に提供するような高度な性能は求められず、経済的な構成を採用できる。
なお、本例では、情報提供ユニットである測定ユニット22は、温度を測定して記録し、その記録データを情報として提供しているが、温度に限らず、湿度、気圧、加速度など様々な物理量あるいは環境情報の1つまたは複数を検出または測定し、記録すると共に出力できるユニットであっても良い。さらに、情報提供ユニットは、予めメモリに設定された情報を提供するユニットであっても良く、ICタグを用いて、その情報提供ユニットにアクセスするための情報の一部をオープンにすることにより、他のアクセス情報を持った、限られた、あるいは認証されたユーザにはアクセスし易く、不正アクセスからは情報を保護できる無線通信装置およびシステムを提供できる。
ICタグを含むポータブルな無線通信端末および受信装置を備えた無線通信システムの概要を示す図。 ポータブル端末の概略構成を示す図。 ICタグに格納される情報を示す図。 ICタグに格納される情報の他の例を示す図。 図1に示す無線通信システムを用いた流通システムの一例を示す図。
符号の説明
5 コンテナ(荷物)
10 無線通信システム
11 受信装置、 12 ICタグリーダ(第2の無線通信ユニット)
13 収集ユニット(親機、第3の無線通信ユニット)
20 ポータブル端末(無線通信装置)
21、29 ICタグ
22 測定ユニット(子機)
23 センサ、 24 制御ユニット、 25 メモリ
26 無線通信ユニット(第1の無線通信ユニット)

Claims (9)

  1. 移動体に搭載または添付される無線通信装置であって、
    無線タグと、
    第1の無線通信ユニットを備えた情報提供ユニットとを有し、
    前記第1の無線通信ユニットにアクセスするためのアクセス情報の一部が前記無線タグとの通信により提供される、無線通信装置。
  2. 請求項1において、前記アクセス情報の一部は、前記第1の無線通信ユニットと通信するための識別情報の少なくとも一部である、無線通信装置。
  3. 請求項1において、前記無線タグはパッシブタイプであり、前記第1の無線通信ユニットはアクティブタイプである、無線通信装置。
  4. 請求項1において、前記無線タグは、前記アクセス情報を提供する専用の無線タグである、無線通信装置。
  5. 請求項1において、前記情報提供ユニットは、その情報提供ユニットの周囲の環境情報を記録するメモリと、そのメモリに記録された内容を前記第1の無線通信ユニットを介して出力する出力ユニットとを備えている、無線通信装置。
  6. 請求項1に記載の無線通信装置の前記無線タグと通信可能な第2の無線通信ユニットと、
    前記無線タグにより提供される前記アクセス情報の一部を用いて前記第1の無線通信ユニットと交信可能な第3の無線通信ユニットとを有する受信装置。
  7. 請求項6において、さらに、前記アクセス情報の一部を除く他のアクセス情報を格納したメモリを有する、受信装置。
  8. 請求項6において、さらに、コンピュータネットワークにアクセス可能なネットワークアクセスユニットを有し、前記アクセス情報の一部により、コンピュータネットワークを介して、前記アクセス情報の一部を除く他のアクセス情報を取得する、受信装置。
  9. 請求項1に記載の無線通信装置を搭載した移動体と、
    前記無線タグと通信可能な第2の無線通信ユニットおよび前記無線タグにより提供される前記アクセス情報の一部を用いて前記第1の無線通信ユニットと交信可能な第3の無線通信ユニットを備えた受信装置とを有する無線通信システム。
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