JP2007121756A - 投影装置 - Google Patents

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浩治 滝藤
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Abstract

【課題】 操作手段を取っ手に設けるようにした投影装置を提供する。
【解決手段】 操作スイッチ群111は、把持部Tの前壁に形成された凹所Ta内にてその底壁上に設けられている。回動制御スイッチ112は、把持部Tの前壁のうち凹所Taの右側近傍部位下部に設けられている。フォーカス調整レバー113は、把持部Tの前壁のうち凹所Taの右側近傍部位上部(回動制御スイッチ112の上側部)に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像を光学的に投影面に向け投影する投影装置に関するものである。
従来、この種の投影装置としては、下記特許文献1に開示された投影装置としてのプロジェクタが提案されている。このプロジェクタは、当該プロジェクタを持ち運ぶためのキャリング部(取っ手、把持部に相当)を備えており、このキャリング部は、投射レンズとは反対側のキャビネットの側壁に設けられている。
特開平06−138433号公報
ところで、上述のようなプロジェクタを投影する際、所望のサイズ或いは場所で投影するために、投影方向を変えたり、設置場所を変えたりする投影装置の位置決めを行うが、その場合、取っ手があるのは便利である。
しかしながら、その場合、光源のON/OFFなど種々の操作を必要とする場合が一般的であるが、上述の取っ手による位置決めと上述の種々の操作とは連動してはおらず、上述の種々の操作を行う操作手段の設置位置が不明確であったり、取っ手の位置とかなり離れている場合がある。このような場合、使用者は、取っ手によるプロジェクタの位置決めと操作手段の操作とをスムーズに行えず、面倒である。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、操作手段を取っ手、または、投影装置本体のうち取っ手近傍の部位、に設けるようにした投影装置を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る投影装置は、請求項1の記載によれば、画像を光学的に投影面に投影する投影手段を備える投影装置であって、
投影手段を備える投影装置本体と、この投影装置本体の少なくとも一部分においてつながっており、把持することによって投影装置を可搬または可動できるよう設けられた取っ手とを備える。
当該投影装置において、取っ手、または、投影装置本体のうち取っ手近傍の部位には、操作手段が設けられていることを特徴とする。
このように、操作手段を、投影装置本体に設けられた取っ手、または投影装置本体のうち取っ手近傍の部位に設けることで、当該操作手段の操作が非常に便利に行い得る。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の投影装置において、操作手段の操作を無効とする操作無効手段を備えていることを特徴とする。
これにより、操作手段の操作を操作無効手段でもって無効とすることで、操作手段の操作が投影装置本体に対し作用せず、その結果、操作手段の誤操作があっても、投影装置本体が使用者の意に反した動作をすることがない。
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1または2に記載の投影装置において、取っ手は、把持部を有しており、操作手段は、把持部以外の部位に設けられていることを特徴とする。
このように、操作手段は、把持部以外の部位に設けられているので、当該操作手段は、把持部から離れて位置することとなる。従って、使用者が把持部を把持しても、操作手段に触れたりして当該操作手段の誤操作を招くことがない。その結果、請求項1または2に記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の投影装置において、操作手段は、取っ手、または、投影装置本体のうち取っ手近傍の部位、に設けられた凹部内に設けられていることを特徴とする。
このように、操作手段が、取っ手、または、投影装置本体のうち取っ手近傍の部位、に設けられた凹部内に設けられているから、使用者が取っ手を把持したときに操作手段には触れにくい。その結果、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の投影装置において、
取っ手と投影装置本体との間の中空部への手の挿入を検出する検出手段を備えて、
投影装置本体は、検出手段による検出結果に基づき操作手段の操作を有効または無効にするように制御する制御手段を有することを特徴とする。
これにより、取っ手を把持するにあたり、投影装置本体との間の中空部へ手を挿入するのに併せて、当該手の挿入が検出されて、操作手段の操作が有効または無効となるように制御されるので、取っ手の把持以外に操作手段の操作が有効または無効となるように制御するための余分な作業を必要とせず、便利である。
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項1〜5のいずれか1項に記載の投影装置において、
取っ手と投影装置本体との間の中空部への手の挿入を検出する検出手段を備えて、
投影装置本体は、検出手段による検出結果に基づき、投影装置の光量を調整する光量調整手段を備えたことを特徴とする。
これにより、取っ手を把持するにあたり、投影装置本体との間の中空部へ手を挿入するのに併せて、当該手の挿入が検出されて、投影装置の光量が調整されるので、取っ手の把持以外に投影装置の光量を調整するための余分な作業を必要とせず、非常に便利である。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項1〜6のいずれか1項に記載の投影装置において、操作手段には、フォーカス調整手段とズーム調整手段の少なくとも1つが設けられていることを特徴とする。
このように、フォーカス調整手段とズーム調整手段の少なくとも1つが操作手段に設けられることで、フォーカス調整手段とズーム調整手段の少なくとも1つは、取っ手を把持した使用者の手で調整し易い位置に位置することとなる。従って、使用者が取っ手を把持したままで、フォーカス調整手段とズーム調整手段の少なくとも1つを容易に調整できで便利である。
また、本発明は、請求項8の記載によれば、請求項1〜7のいずれか1項に記載の投影装置において、投影装置の設置面上に立設される支持体を備えて、
投影装置本体は、支持体の先端部に回動可能に支持されていることを特徴とする。
これにより、投影装置本体が回動する投影装置においても、請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項9の記載によれば、請求項8に記載の投影装置において、取っ手は、投影装置本体のうち支持体の先端部から最も離れた部位近傍に設けられていることを特徴とする。
これにより、投影装置本体が支持体の先端部を基準に回動したとき、取っ手が、常に、投影装置本体の回動軌跡の最外周に位置することとなる。従って、操作手段も、同様に、上記回動軌跡の最外周に位置する。その結果、操作手段の位置がさらに分かり易くなるとともに、操作し易くなる。
また、本発明は、請求項10の記載によれば、請求項8または9に記載の投影装置において、支持体は、投影装置本体の回動を制御する回動制御手段を備え、
操作手段は、投影装置本体の回動を制御するとき操作される回動制御スイッチを備え、
回動制御手段は、回動制御スイッチの操作に基づき、投影装置本体の回動を制御することを特徴とする。
これによれば、使用者は、取っ手を把持したままで回動制御スイッチを操作することで、投影装置本体の回動を制御し得るので、投影装置本体の回動制御が非常にし易い。
また、本発明は、請求項11の記載によれば、請求項10に記載の投影装置において、投影装置本体が回動制御手段により回動ロック状態にされているとき、回動制御手段は、回動制御スイッチの操作により、投影装置本体の回動ロック状態を解除することを特徴とする。
このように、投影装置本体が回動ロック状態にされているとき、回動制御スイッチが操作されると、当該投影装置本体は、その回動ロック状態から解除される。従って、回動制御スイッチは、投影装置本体の回動時にのみ、操作されることとなり、当該回動制御スイッチの操作時間が短く、その結果、回動制御スイッチの消耗が抑制され得る。
また、上述した回動制御スイッチの操作は、取っ手を把持したまま行えるので、便利である。
また、本発明は、請求項12の記載によれば、請求項10または11に記載の投影装置において、投影装置の光量を抑制する光量抑制手段を備え、当該光量抑制手段は、投影装置本体の回動ロック解除状態時に光量を抑制することを特徴とする。
このように、投影装置本体の回動ロック解除状態時には、投影装置の光量が抑制される。このため、当該投影装置の省電力に役立つのは勿論のこと、投影装置本体が回動されても、上述のように投影装置の光量が抑制されているから、投影光が観察者の眼に入射しても眩しさを感じさせることなく安全である。
また、本発明は、請求項13の記載によれば、請求項10〜12のいずれか1項に記載の投影装置において、操作手段は、投影装置の光量の抑制を指示する光量抑制指示手段を備え、回動制御機構は、光量抑制指示手段の指示による光量抑制後に、投影装置本体を回動ロック解除状態にすることを特徴とする。
これにより、投影装置本体の回動ロック状態において光量抑制指示手段による光量の抑制の指示でもって投影装置の光量を抑制することで、当該投影装置の光量が投影装置本体の回動前に必ず抑制され得る。従って、このような光量の抑制後において、投影装置本体は回動ロック状態から解除されて回動可能となるので、投影光が投影装置本体の回動状態にて観察者の眼に入射しても眩しさを感じさせることなく安全である。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本発明に係る投影装置の第1実施形態を示している。当該投影装置は、図1にて示すごとく、支持体Sと、この支持体Sにより回動可能に支持される投影装置本体Dとでもって、構成されている。なお、図1では、当該投影装置が斜視図でもって示されている。
支持体Sは、台座10と、支柱20とを備えており、支柱20は、台座10の中央部に垂直に立設されて、上方へ延出している。なお、図1において、台座10の位置は、当該投影装置の下側に対応し、支柱20の台座10からの上方への延出端側は、当該投影装置の上側に対応する。
投影装置本体Dは、ハウジングHを備えている。このハウジングHは、上下両側ハウジング部材30、40を有しており、これら両側ハウジング部材30、40は、その各開口部にて、互いに嵌合されて、ハウジング本体A及び取っ手Bを一体に形成するようにハウジングHを構成している。なお、図1において、ハウジングHのうち取っ手B側及びこの取っ手Bとは反対側(後述する回動機構50側)が、それぞれ、当該投影装置の前側及び後側に対応する。従って、ハウジングHのうち、後述するU字体30b、40bの腕部31、41側が当該投影装置の左側に対応するとともに、U字体30b、40bの腕部32、42側が当該投影装置の右側に対応する。
上側ハウジング部材30は、図1にて示すごとく、箱体30aと、U字体30bとを備えている。U字体30bは、図1にて示すごとく、左右両側腕部31、32を連結部33からU字状に延出させて構成されており、このU字体30bは、左右両側腕部31、32にて、箱体30aの前壁34の左右両端部からその前方へ延出して、当該箱体30aと一体に形成されている。
また、U字体30bは、断面コ字状に形成されて、その開口部にて、下方に向けて開口している。このことは、左右両側腕部31、32及び連結部33が、それぞれ、断面コ字状に形成されて、その各開口部にて、下方に向けて開口していることを意味する。本実施形態では、U字体30bの上壁35は、図1にて示すごとく、箱体30aの前壁34の上端部から前方へ下方に向けて傾斜している。
一方、下側ハウジング部材40は、図1にて示すごとく、箱体40aと、U字体40bとを備えている。U字体40bは、図1にて示すごとく、左右両側腕部41、42を連結部43からU字状に延出させて構成されており、このU字体40bは、左右両側腕部41、42にて、箱体40aの前壁44の左右両端部からその前方へ延出して、当該箱体40aと一体に形成されている。
また、U字体40bは、断面コ字状に形成されて、その開口部にて、上方に向けて開口している。このことは、左右両側腕部41、42及び連結部43が、それぞれ、断面コ字状に形成されて、その各開口部にて、左右両側腕部31、32及び連結部33の各開口部内に向けて開口していることを意味する。
また、U字体40bは、その底壁45(図1参照)のうち右側腕部42に対する対応部にて、図2にて示すごとく、投影口部46を有しており、この投影口部46は、図2にて示すごとく、下方に向けて開口している。なお、図2は、図1において当該投影装置の2−2線に沿う断面を示している。
以上のように上下両側ハウジング部材30、40を構成することにより、上側ハウジング部材30は、箱体30aの開口部にて、下側ハウジング部材40の箱体40aの開口部に嵌合されるとともに、U字体30bの開口部にて、下側ハウジング部材40のU字体40bの開口部に嵌合されて、両箱体30a、40aでもってハウジング本体Aを構成するとともに、両U字体30b、40bでもって取っ手Bを構成している。
ここで、取っ手Bは、両連結部33、43でもって、把持部Tを構成する。また、両右側腕部32、42は、図1にて示すごとく、その左右方向幅(当該投影装置の左右方向幅に対応する)において、両左側腕部31、41よりも広くなっている。従って、両右側腕部32、42の内部は、両左側腕部31、41の内部よりも広い。これは、後述する投影光学系90の投影レンズ94を凸レンズ93と共に両右側腕部32、42の内部に収容するためである。
また、支持体Sは、図1にて示すごとく、電磁式の回動機構50を備えており、この回動機構50は、ソレノイド(図示しない)、可動鉄心(図示しない)、環状軸部51、板状固着部52及び上述した環状軸部21でもって構成されている。なお、回動機構50は、後述する回動制御部127と共に、本発明の回動制御手段に対応する。
ここで、環状軸部51は、その円柱状ボス部51aにて、支柱20の先端部に形成した環状軸部21に同軸的に回動可能に嵌装支持されている。なお、円柱状ボス部51aは、環状軸部51に同軸的に嵌着されて環状軸部21側へ突出している。
また、板状固着部52は、環状軸部51の外周面の一部からコ字状に延出して、その両腕部にて、上側ハウジング部材30の上壁中央後部及び下側ハウジング部材40の底壁中央後部に各ネジ(図示しない)でもって締着されている。これにより、投影装置本体Dは、回動機構50でもって、支持体Sの支柱20に回動可能に支持されている。
また、環状軸部51は、固定部材(図示しない)を有しており、この固定部材は、環状軸部21に数カ所にて形成した各凹所の1つに嵌合可能に、環状軸部51から突出形成されている。
また、上記ソレノイドは、環状軸部51内に設けられており、このソレノイドは、その通電或いは通電の停止により励磁或いは消磁される。上記可動鉄心は、上記ソレノイド内にその軸方向に変位可能に設けられており、当該可動鉄心は、環状軸部51の上記固定部材に連結されている。
しかして、上記可動鉄心は、上記ソレノイドの消磁のもと、上記固定部材を、前記環状軸部21の各凹所の1つの凹所に嵌合させることで、当該投影装置本体Dの支柱20に対する回動をロック状態にする。また、上記可動鉄心は、上記ソレノイドの励磁により、上記固定部材を、直線的に移動させて前記環状軸部21の上記凹所から引き抜くことで、投影装置本体Dの回動ロック状態を解除する。
また、投影装置本体Dは、図2にて示すごとく、ランプ60、照明光学系70、透過型液晶パネル80(以下、LCD80ともいう)、投影光学系90及び冷却ファン100を備えている。
ランプ60、照明光学系70、LCD80、投影光学系90及び冷却ファン100は、図2から分かるように、ハウジング本体Aの右側部内及び取っ手Bの両右側腕部32、42内に収容されている。
ここで、ランプ60は、図2にて示すごとく、箱体30aの右側後部内に配設されており、このランプ60は、その駆動に伴い、取っ手Bの右側腕部32内に向けて光を出射する。
照明光学系70は、ランプ60の前側にて、箱体30aの右側内部から取っ手Bの右側腕部32の内部にかけて、このランプ60に対し所望の方向への光軸を形成するように配設されている。当該照明光学系70は、図2にて示すごとく、コンデンサレンズ71、リレーレンズ系72及び反射ミラー73を備えており、コンデンサレンズ71は、ランプ60から出射される光を集光してリレーレンズ系72に向けて出射する。
リレーレンズ系72は、凹レンズ72a及び両凸レンズ72b、72cを上記光軸に沿い配列してなるもので、当該リレーレンズ系72は、コンデンサレンズ71からの出射光を、凹レンズ72a及び両凸レンズ72b、72cにより、平行光に変換して反射ミラー73に向け出射する。
反射ミラー73は、図2にて示すごとく、取っ手Bの右側腕部32内にてU字体30bの上壁35に沿うように配設されており、この反射ミラー73は、照明光学系70の凸レンズ72c及びU字体40bの投影口部46の双方を直交方向に臨むように位置している。このため、当該反射ミラー73は、リレーレンズ系72からの出射光を、U字体40bの投影口部46に向けるように、約90°だけ光路を変更させて反射する。
LCD80は、反射ミラー73とU字体40bの投影口部46との間に介装されており、このLCD80は、その駆動に伴い、反射ミラー73からの反射光に基づき、映像を表す光を、U字体40bの投影口部46に向けて出射する。本実施形態では、LCD80は、その光軸にて、照明光学系70の光軸に直交するように配列されている。
投影光学系90は、図2にて示すごとく、凸レンズ91、両凹レンズ92、93及び投影レンズ94を備えており、これら凸レンズ91、両凹レンズ92、93及び投影レンズ94は、LCD80と、U字体40bの投影口部46との間にて、凸レンズ91から投影レンズ94にかけて、凸レンズ91の光軸と同一の光軸に沿い配設されている。
このことは、投影光学系90の光軸が、照明光学系70の光軸に対し直交することを意味する。本実施形態では、投影レンズ94は、図2にて示すごとく、その前側部分にて、U字体40bの投影口部46を通して外方を臨んでいる。
しかして、投影光学系90は、LCD80から出射される光を凸レンズ91にて受光して、このように受光した光を、両凹レンズ92、93を通し、投影レンズ94にてU字体40bの投影口部46から外方へ出射させる。このことは、投影光学系90は、LCD80の出射光に基づき、U字体40bの投影口部46を通して、映像を投影することを意味する。
冷却ファン100は、図2にて示すごとく、両箱体30a、40aの各開口部内にて、ランプ60に近接して配設されており、この冷却ファン100は、ランプ60を空冷する役割を果たす。
また、当該投影装置本体Dは、図3のブロック図にて示すごとく、操作パネル110及び制御ユニット120を備えている。操作パネル110は、図1にて示すごとく、把持部Tの前壁に設けられており、当該操作パネル110は、図1及び図3にて示すごとく、押ボタン式操作スイッチ群111と、押ボタン式回動制御スイッチ112と、フォーカス調整レバー113とを有している。
操作スイッチ群111は、図1にて示すごとく、把持部Tの前壁に形成された凹所Ta(または、凹部Ta)内にてその底壁上に設けられており、この操作スイッチ群111は、スクリーンに映像を投影する際に操作される。
回動制御スイッチ112は、図1にて示すごとく、把持部Tの前壁のうち凹所Taの右側近傍部位下部に設けられている。この回動制御スイッチ112は、回動機構50を回動状態とするとき、押動操作される。また、当該回動制御スイッチ112の押動操作を止めれば、回動機構50を、回動がロックされる回動ロック状態とすることができる。
フォーカス調整レバー113は、図1にて示すごとく、把持部Tの前壁のうち凹所Taの右側近傍部位上部(回動制御スイッチ112の上側部)に設けられており、このフォーカス調整レバー113は、スクリーンに投影される映像の焦点を調整するときに操作される。
なお、フォーカス調整レバー113は、取っ手Bの右側腕部42に内蔵したラック及びピニオンからなる機構(図示しない)に連結されている。しかして、当該フォーカス調整レバー113が操作されると、ラックが変位してピニオンが回動し投影光学系90の焦点を調整する。
制御ユニット120は、ハウジング本体Aの左側部内に配設されており、この制御ユニット120は、図3にて示すごとく、マイクロコンピュータ121と、フォトセンサ122と、画像処理回路123と、ランプ駆動回路124と、映像信号入力回路125と、液晶パネル駆動回路126(以下、LCD駆動回路126ともいう)と、回動制御部127とを備えている。
マイクロコンピュータ121は、図3にて示すごとく、CPU、ROM及びRAMを主たる構成素子とするもので、このマイクロコンピュータ121は、そのCPUにより、図4にて示すフローチャートに従い制御プログラムを実行し、この実行中において、操作パネル110の操作出力やフォトセンサ122の検出出力に基づき、画像処理回路123、ランプ駆動回路124及び回動制御部127の制御を行う。なお、上記制御プログラムは、マイクロコンピュータ121のROMに当該マイクロコンピュータ121により読み出し可能に予め記憶されている。
フォトセンサ122は、図1にて示すごとく、箱体30aの前壁34と把持部Tの後壁との間に設けられており、このフォトセンサ122は、前壁34と把持部Tとの間への手の挿入を光学的に検出する。本実施形態では、フォトセンサ122として、フォトインタラプタが採用されている。
画像処理回路123は、マイクロコンピュータ121による制御のもと、映像信号入力回路125からの映像信号に基づき画像処理をする。ランプ駆動回路124は、マイクロコンピュータ121による制御のもと、ランプ60を駆動する。
映像信号入力回路125は、映像を映像信号として外部機器(図示しない)から順次入力されて画像処理回路123に出力する。LCD駆動回路126は、画像処理回路123からの出力に基づきLCD80を駆動する。
回動制御部127は、マイクロコンピュータ121による制御のもと、回動制御スイッチ112の押動操作或いはその停止に基づき、回動機構50のソレノイドを通電制御或いは通電停止制御し、投影装置本体Dを回動状態にしたり或いはこの回動状態を解除して回動ロック状態にするように制御する。
以上のように構成した本第1実施形態において、当該投影装置は、支持体Sにて、机(図示しない)の上面に配設されているものとする。また、投影装置本体Dが、図1にて示すごとく、投影口部46(図2参照)にて机上のスクリーンに対向するように、支持体Sにより回動機構50を介し支持されているものとする。
このような状態において、当該投影装置が作動状態におかれると、この投影装置は、投影口部46を通し映像を上記机上のスクリーンに投影する。
しかして、マイクロコンピュータ121が作動状態におかれると、このマイクロコンピュータ121は、図4のフローチャートに従い上記制御プログラムの実行を開始する。
すると、ステップ200において、回動制御スイッチ112の無効処理がなされる。この無効処理により、回動制御スイッチ112が使用者により押動操作されても、当該回動制御スイッチ112の操作出力が無効となり、投影装置本体Dに対する回動ロック状態が維持される。
ついで、ステップ210において、フォトセンサ122が使用者の手を検出しているか否かについて判定される。ここで、フォトセンサ122が使用者の手を検出していなければ、ステップ210においてNOと判定され、ステップ200における回動制御スイッチ112の無効処理が繰り返される。
このような状態において、使用者の手がフォトセンサ122によって検出されると、ステップ210においてYESと判定される。ついで、ステップ211において、操作スイッチ群111の無効処理がなされる。この無効処理に伴い、操作スイッチ群111の操作出力が無効となってマイクロコンピュータ121による制御に反映されなくなる。
このように、使用者は、特別な操作をすることなく、箱体30aの前壁34と取っ手Bの把持部Tとの間に手を挿入するだけで、操作スイッチ群111の操作を無効にし得るので、把持部Tを握った時に操作スイッチ群111を誤操作することなく非常に便利である。
然る後、ステップ212において、回動制御スイッチ112の無効解除処理がなされる。この無効解除処理に伴い、上述したステップ200における回動制御スイッチ112の無効状態が解除される。
上述のように、使用者は、特別な操作をすることなく、箱体30aの前壁34と取っ手Bの把持部Tとの間に手を挿入するだけで、操作スイッチ群111の操作の無効に併せて、回動制御スイッチ112の操作を有効にし得るので、さらに便利である。
ついで、ステップ220において、回動制御スイッチ112が押動操作されたか否かについて判定される。ここで、回動制御スイッチ112が押動操作されていなければ、ステップ220においてNOと判定され、上述したステップ210における判定、ステップ211における無効処理及びステップ212における無効解除処理が繰り返される。
このような状態において、回動制御スイッチ112が押動操作されると、ステップ220においてYESと判定される。すると、ステップ220aにおいて、光量減少処理がなされる。この処理では、ランプ駆動回路124を駆動制御することにより、ランプ60の出射光量が所定の光量に減少される。これにより、投影レンズ94から投光される光が薄暗くなる。
ついで、ステップ221にて、回動機構50が、回動制御部127により制御されて回動ロック解除状態とされ、投影装置本体Dの回動ロック状態を解除する。これにより、投影装置本体Dは、取っ手Bを把持して回動することで、所望の角度に回動し得る状態になる。
然る後、ステップ230において、回動制御スイッチ112が押動操作されていないかについて判定される。現段階では、回動制御スイッチ112は、押動操作されたままであることから、ステップ230においてNOと判定され、ステップ230の循環処理が繰り返される。
このような状態において、使用者は、把持部Tを把持したまま、必要に応じて、投影装置本体Dを、図5にて示す垂直投影するための回動位置、或いは図6にて示す天井投影するための回動位置まで回動させる。
このとき、上述のごとく、ランプ60の出射光量は所定の光量になるように減少されて、投影レンズ94から投光される光が薄暗くなっている。従って、投影レンズ94から投光される光が、上記投影装置本体Dの回動の際に誤って投影装置の周囲の人達の眼に入射したとしても、周囲の人達の眼の健康を損なうこともない。
また、上述のように投影装置本体Dを回動させる際、操作パネル110は、図1、図5及び図6から分かるように、常に、回動機構50を中心とする回動軌跡の最外周に位置することとなる。これにより、使用者は、投影装置本体Dを回動させても、操作パネル110の設置位置を容易に把握することができる。その結果、当該操作パネル110の操作が非常に容易となる。
上述のように投影装置本体Dを図5或いは図6にて示す回動位置まで回動させた後、使用者が回動制御スイッチ112の押動操作を停止すると、当該回動制御スイッチ112は、当然、押動操作されていないことから、ステップ230においてYESと判定される。すると、ステップ230aにおいて、回動制御部127により制御されて回動機構50が回動ロック状態に戻される。これにより、投影装置本体Dが回動ロック状態とされる。
ついで、ステップ231において、光量減少解除処理がなされる。この解除処理では、上記ステップ220aにおけるランプ60の出射光量の減少処理を解除することにより、ランプ60の出射光量が通常の光量になる。これにより、投影レンズ94からの光は、通常の明るさでもって投光されることとなる。
然る後、ステップ232において、操作スイッチ群111の無効解除処理がなされる。この解除処理では、上記ステップ211における操作スイッチ群111の無効状態が解除されて、操作スイッチ群111の操作出力がマイクロコンピュータ121による制御に反映されるようになる。
ここで、操作スイッチ群111は、上述のごとく、把持部Tの側壁に形成された凹所Ta内にてその底壁上に設けられている。従って、上述のように、操作スイッチ群111の無効状態が解除されても、使用者が不用意に当該操作スイッチ群111に触れることはないので、操作スイッチ群111の誤操作が有効に防止され得る。
ついで、ステップ240において、操作パネル110が操作されているか否かについて判定される。ここで、操作パネル110のうち、操作スイッチ群111及びフォーカス調整レバー113のいずれも操作されていなければ、ステップ240においてNOと判定されて、上記ステップ200からの処理がなされる。
また、上述したステップ240において、操作パネル110のうち、操作スイッチ群111及びフォーカス調整レバー113のいずれかが操作されていれば、ステップ240においてYESと判定され、ステップ241において、操作パネル110の操作出力に基づく投影処理がなされる。
ここで、上述のように、フォーカス調整レバー113は、把持部Tの前壁のうち凹所Taの右側近傍部位に位置しているので、当該フォーカス調整レバー113は、投影光学系90の投影レンズ94の近傍に位置することとなる。従って、フォーカス調整レバー113によるフォーカス調整が非常に容易となる。
以上説明したように、操作パネル110は、取っ手Bの把持部Tに設けられているから、当該操作パネル110が、当該投影装置のうち把持する部位の近傍に位置することになる。これは、人間工学的見地からしても、操作パネル110は、使用者にとって操作し易い位置にあることといえる。従って、操作パネル110の操作が非常に便利に行い得る。
また、上述したように、使用者が把持部Tを把持するとともに回動制御スイッチ112を押動操作した場合に限り、投影装置本体Dを回動させることができる。従って、不用意に投影装置本体Dが回動することもないので、投影レンズ94から投光される光が、投影装置本体Dの回動の際に誤って投影装置の周囲の人達の眼に入射することもない。
また、上述したように、使用者が把持部Tを把持して投影装置本体Dを回動させる際には、操作スイッチ群111の無効処理がなされる。その結果、投影装置本体Dを回動させる際の操作スイッチ群111における誤操作が有効に防止され得る。
次に、上記第1実施形態の変形例について図7を参照して説明すると、この変形例では、接触式スイッチ128が、上記第1実施形態にて述べたフォトセンサ122に代えて、採用されている。
接触式スイッチ128は、図7にて示すごとく、把持部Tの上部に設けられている。当該接触式スイッチ128は、押動板部128aと、この押動板部128aの裏側にて把持部Tの上部に支持される常開型マイクロスイッチ(図示しない)とを備えている。しかして、当該接触式スイッチ128は、把持部Tの把持に合わせて押動板部128aを押動することで、上記マイクロスイッチをオンするように構成されている。
また、本変形例では、上記第1実施形態にて述べたマイクロコンピュータ121が、上記マイクロスイッチのオンに伴い、ステップ210(図4参照)にて、YESと判定するように、上記第1実施形態にて述べた制御プログラムが変更されている。また、本変形例では、上記第1実施形態にて述べた支持体Sの図示は、図7において、便宜上省略されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した変形例においては、上記制御プログラムが上記第1実施形態と同様にステップ210に進んだとき、使用者による取っ手Bの把持でもって、接触式スイッチ128が、そのマイクロスイッチにてオンすると、マイクロコンピュータ121は、ステップ210にてYESと判定する。そして、この判定のもとに、ステップ211以後の処理が上記第1実施形態と同様になされる。その結果、上記第1実施形態と同様の作用効果が達成され得る。
(第2実施形態)
図8及び図9は、本発明に係る投影装置の第2実施形態を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた取っ手Bの凹所Taは、上記第1実施形態とは異なり、図8にて示すごとく、U字体30bの右側腕部32及びU字体40bの右側腕部42でもって構成される部位の前壁に形成されている。これに伴い、上記第1実施形態にて述べた操作パネル110は、本第2実施形態における取っ手Bの凹所Ta内にてその底壁上に設けられている。
また、上記第1実施形態にて述べた回動制御スイッチ112は、図8にて示すごとく、本第2実施形態では、凹所Taの左側近傍に位置する把持部Tの前壁右端部に設けられている。なお、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたフォーカス調整レバー113は採用されていない。また、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた支持体Sの図示は、図8において、便宜上省略されている。
また、本第2実施形態では、図9にて示すフローチャートが、上記第1実施形態にて述べた図4にて示すフローチャートに代えて、採用されている。従って、上記第1実施形態にて述べたマイクロコンピュータ121は、図9のフローチャートに従い、上記制御プログラムを実行する。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第2実施形態において、上記第1実施形態にて述べたと同様に、当該投影装置は、投影口部46にて上記机上のスクリーンに対向するように支持体Sにより回動機構50を介し支持されて、当該投影口部46を通して上記机上のスクリーンに映像を投影しているものとする。
しかして、マイクロコンピュータ121が、作動状態におかれて、図9のフローチャートに従い上記制御プログラムの実行を開始すると、ステップ213にて、上記第1実施形態にて述べたステップ211における処理と同様の処理がなされる。これに伴い、操作スイッチ群111の操作出力が無効となる。
ついで、上記第1実施形態にて述べたと同様にステップ200における処理がなされ、当該回動制御スイッチ112の操作出力が無効となり、回動機構50は、投影装置本体Dに対する回動ロック状態を維持する。
然る後、使用者の手がフォトセンサ122によって検出され、ステップ210においてYESと判定されると、ステップ214において、上記第1実施形態にて述べたステップ232における処理と同様の処理がなされ、操作スイッチ群111の無効状態が解除される。
ついで、上記第1実施形態にて述べたと同様にステップ212における回動制御スイッチ112の無効状態が解除された後、ステップ220において、回動制御スイッチ112が押動操作されたか否かについて判定される。ここで、回動制御スイッチ112が押動操作されていれば、上記第1実施形態と同様に、ステップ220におけるYESとの判定のもと、ステップ220aにおける光量減少処理がなされ、ランプ60の出射光量が所定の光量に減少される。
ついで、上記第1実施形態と同様に、ステップ221において、回動機構50が、回動制御部127により制御されて、投影装置本体Dの回動ロック状態を解除する。これにより、投影装置本体Dは、取っ手Bを把持して回動することで、所望の角度に回動し得る状態になる。
しかして、上記第1実施形態と同様に、現段階では、回動制御スイッチ112は、押動操作されたままであることから、ステップ230においてNOと判定され、ステップ230の循環処理が繰り返される。
このような状態において、使用者は、把持部Tを把持したまま、必要に応じて、投影装置本体Dを、図5或いは図6に相当する回動位置まで回動させる。この場合、上記第1実施形態と同様に、ランプ60の出射光量は所定の光量になるように減少されているので、投影レンズ94から投光される光が、上記投影装置本体Dの回動の際に誤って投影装置の周囲の人達の眼に入射したとしても周囲の人達の眼の健康を損なうこともない。
しかして、上述のように投影装置本体Dを図5或いは図6にて示す回動位置まで回動させた後、使用者が回動制御スイッチ112の押動操作を止めると、上記第1実施形態と同様にステップ230においてYESと判定され、ついで、ステップ230aにおける処理のもと、回動機構50が、回動制御部127により制御されて、投影装置本体Dが回動ロック状態に戻される。
このようにしてステップ230aの処理が終了すると、上記第1実施形態と同様に、ステップ231にて光量減少解除処理がなされ、ランプ60の光が通常の明るさに復帰する。
上述のように制御プログラムがステップ220に進んだとき、回動制御スイッチ112が押動操作されてなければ、ステップ220においてNOと判定され、ステップ250において、操作スイッチ群111が操作されているか否かについて判定される。ここで、操作スイッチ群111が操作されてなければ、ステップ250においてNOと判定されて、上述したステップ210からの処理が再びなされる。
また、操作スイッチ群111が操作されていれば、ステップ250において、YESと判定され、ステップ251において、操作スイッチ群111の操作出力に基づく投影処理がなされる。これに伴い、当該投影装置は、操作スイッチ群111の操作出力に応じた映像の投影を行う。
以上説明したように、本第2実施形態では、操作パネル110が、上記第1実施形態にて述べたように取っ手Bの把持部Tではなく、把持部T近傍のU字体30bの右側腕部32及びU字体40bの右側腕部42に設けられている。このことは、操作パネル110が、把持部Tを把持した使用者の手の指の届き易い位置に存在することを意味する。
従って、操作パネル110の操作出力をマイクロコンピュータ121による制御に反映させるにあたっては、使用者は、把持部Tを把持した上で操作パネル110を操作すればよい。その結果、使用者が操作パネル110を操作しても、当該投影装置は倒れるようなこともなく安定し得る。
また、上述したように、フォトセンサ122でもって使用者の手を検出することでステップ210における判定がYESとなった後において、回動制御スイッチ112が押動操作されていないためにステップ220における判定がNOとなったとき、操作スイッチ群111の操作がなされれば、ステップ251における処理のもと、操作スイッチ群111の操作がマイクロコンピュータ121による制御に反映される。換言すれば、投影装置本体Dがロック状態に維持されているときに、操作スイッチ群111の操作がマイクロコンピュータ121による制御に反映される。
これにより、使用者は、投影装置本体Dの回動状態において操作スイッチ群111を誤操作しても、当該誤操作がマイクロコンピュータ121の制御に反映されることがない。
また、上述したように、操作パネル110は、U字体30bの右側腕部32及びU字体40bの右側腕部42でもって構成される部位の前壁に形成された凹所Ta内に設けられている。従って、使用者が把持部Tを把持しただけでは、操作パネル110に触れることはないので、操作パネル110の誤操作を有効に防止し得る。
なお、本第2実施形態では、操作パネル110を、上述のようにU字体30bの右側腕部32及びU字体40bの右側腕部42でもって構成される部位の前壁に形成された凹所Ta内に設けるようにしたが、これに限ることなく、凹所Taを設けることなく、U字体30bの右側腕部32及びU字体40bの右側腕部42でもって構成される部位の前壁の表面に操作パネル110を設けるようにしてもよい。
これによれば、操作パネル110がU字体30bの前側へ突出するので、操作パネル110が把持部Tを把持した使用者によってより一層操作し易い位置に位置することとなる。その結果、把持部Tを把持した使用者は、操作パネル110の操作を上記第1実施形態よりもさらに容易に操作し得る。なお、操作パネル110は、把持部Tから離れて位置するので、使用者が、把持部Tを把持したときに、不用意に操作パネル110に触れる危険性は低い。
また、本第2実施形態では、取っ手Bを把持した場合にのみ、操作パネル110の少なくとも一部を有効となるようにしてもよい。これによれば、取っ手Bを把持した場合の操作パネル110の機能として角度調整に絡む機能等が操作し易い。
(第3実施形態)
図10は、本発明に係る投影装置の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態において、当該投影装置は、図10にて示すごとく、ハウジングHa及び取っ手Baを備えている。
取っ手Baは、図10にて示すごとく、左右両側腕部131及び連結部132(以下、把持部132ともいう)でもってU字状に形成されている。取っ手Baは、連結部132にて、ハウジングHaの前壁に対向するように、両側腕部131にて、ハウジングHaの左右両側壁の前側部位に、各ロッド131a(図10では一方のロッドのみを示す)を介し、回動可能に支持されている。
また、当該投影装置は、上記第1実施形態にて述べた操作パネル110に代えて、操作パネル110aを備えており、この操作パネル110aは、図10にて示すごとく、把持部132に形成された凹所132a内にてその底壁上に設けられている。ここで、凹所132aは、図10にて示すごとく、把持部132の前壁のうち投影レンズ94に対する対応部位よりも左側部位に形成されている。
また、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べたランプ60、照明光学系70、LCD80及び投影光学系90は、ハウジングHaの右側部内にて同軸的に配設されており、上記第1実施形態にて述べた制御ユニット120は、ハウジングHaの左側部内に配設されている。
以上のように構成した本第3実施形態において、操作パネル110aは、取っ手Baの把持部132に設けられている。従って、使用者は、操作パネル110aの設置位置を容易に把握することができる。その結果、当該操作パネル110の操作が非常に容易となる。
また、上述したように、操作パネル110aは、把持部132の凹所132a内にてその底壁上に設けられているので、使用者が不用意に操作パネル110aに触れることがない。従って、操作パネル110aにおける誤操作が有効に防止され得る。
(第4実施形態)
図11は、本発明に係る投影装置の第4実施形態を示している。この第4実施形態では、上記第3実施形態にて述べた取っ手Baに代えて、取っ手Bbが採用されている。この取っ手Bbは、図11にて示すごとく、左右両側腕部133及び連結部134でもって、上記第3実施形態にて述べたハウジングHaの前壁両端部から略U字状に延出形成されている。
取っ手Bbは、連結部134にて、ハウジングHaの前壁に対向し得るように、両側腕部133にて、ハウジングHaの左右両側壁の前側部位に、各ロッド133a(図11では、一方のロッドのみを示す)を介し、回動可能に支持されている。
連結部134は、把持しやすいように厚みを抑えた把持部134aと、把持しにくいように少し厚みを設けてあるスイッチ設置部134bとを備えている。スイッチ設置部134bは、連結部134のうち投影レンズ94に対する対応部位に設けられており、把持部134aは、連結部134のうちスイッチ設置部134bの左側部位に設けられている。
ここで、スイッチ設置部134bの前壁(取っ手Bbの回動半径方向に位置するスイッチ設置部134bの壁)には、図11にて示すごとく、凹所134cが形成されている。
また、上記第3実施形態にて述べた操作パネル110aは、図11にて示すごとく、凹所134c内にてその底壁上に設けられている。その他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
以上のように構成した本第4実施形態においては、操作パネル110aは、上述のごとく、スイッチ設置部134bの凹所134c内に設けられているので、使用者は、把持部134aを把持したままで操作パネル110aを容易に操作することができる。
また、把持部134aは、上述のごとく連結部134の左側部位に設けられているので、当該把持部134aは、使用者によって、投影レンズ94から離れた位置にて把持される。従って、操作パネル110aは、投影レンズ94の保護と投影の邪魔にならない操作も可能となる。
また、上述したように、操作パネル110aは、スイッチ設置部134bの凹所134c内に設けられているので、不用意に操作パネル110aに触れることがない。従って、操作パネル110aにおける誤操作が有効に防止され得る。
なお、本第4実施形態では、操作パネル110aを、上述のごとくスイッチ設置部134bの前壁に設けた凹所134c内に設けるようにしたが、これに限ることなく、凹所134cを設けることなく、スイッチ設置部134bの前壁の表面に操作パネル110を設けるようにしてもよい。これによれば、操作パネル110aが取っ手Bbのスイッチ設置部134bの前壁から突出するので、上記第2実施形態にて述べたと同様の作用効果が達成され得る。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記第2実施形態においては、上述したフォトセンサ122に代えて、上記第1実施形態に対する変形例として述べた接触式スイッチ128(図7参照)を採用するとともに、マイクロコンピュータ121が、接触式スイッチ128のマイクロスイッチのオンに伴い、ステップ210(図9参照)にて、YESと判定するように、上記第2実施形態にて述べた制御プログラムを変更してもよい。このようにしても、上記第2実施形態にて述べたと同様の作用効果が達成され得る。また、取っ手を把持したことによって生じる当該投影装置本体の姿勢変化に着目し、重力センサなどの姿勢センサを当該投影装置本体内に設けて、当該投影装置の姿勢変化を検出しても同様な作用効果を達成しうる。
(2)上記各実施形態にて述べたステップ220a(図4及び図9参照)においては、ランプ60の光量減少処理に代えて、ランプ60は正常に点灯させた状態でLCD80を薄暗く表示(透過光量を抑制)させることにより、投影レンズ94から投光される光を薄暗くするようにしてもよい。
(3)回動制御スイッチ112は、上記実施形態とは異なり、押動操作ごとに切り替わるスイッチであってもよい。これによれば、回動制御部127は、回動制御スイッチ112の押動操作ごとに、回動機構50をロック解除処理或いはロック処理するように制御することとなる。
(4)上記実施形態にて述べた場合と異なり、投影装置本体Dの回動をロック状態とするときに、回動制御スイッチ112を押動操作し、投影装置本体Dの回動ロック状態を解除するときに、回動制御スイッチ112の押動操作を停止するようにしてもよい。
(5)操作パネルは、取っ手に限ることなく、投影装置本体のうち取っ手の把持部の近傍部位に設けるようにしてもよい。この場合、投影装置本体のうち取っ手の把持部の近傍部位に凹部を設けこの凹部内にてその底壁上に操作パネルを設けるようにしてもよい。
(6)フォーカス調整レバー113に限ることなく、ズーム調整レバーをフォーカス調整レバー113の近傍にて取っ手Tの連結部に設けるようにしてもよい。これによれば、上記ズーム調整レバーが、フォーカス調整レバー113と同様に把持部Tの近傍に位置するので、上記ズーム調整レバーは、フォーカス調整レバー113と同様に、取っ手Tを把持した使用者によって、操作され易い。
(7)操作手段は、取っ手、取っ手のうち把持部近傍、投影装置本体の把持部近傍の少なくとも何れかに設けられればいいので、種々の操作手段を、その使用用途に応じて、取っ手、取っ手のうち把持部近傍、投影装置本体の把持部近傍に設けてもよい。また、一部の操作手段は上記場所と異なる場所に設けられてもよいことはいうまでもない。
(8)回動機構50は、上記第1或いは第2の実施形態にて述べた構成に限ることなく、例えば、環状軸部51の固定部材がバネなどの弾性体の力で凹所に嵌合される構成にて、手動ボタンスイッチを押動することで、上記弾性体の力に抗する力を与え、上記固定部材を上記凹所から引き抜くようにしてもよい。
(9)また、回動機構50は、支持体Sの支柱20に代えて、投影装置本体DのハウジングHの後壁に設けるようにしてもよく、或いは、支柱20及びハウジングHの双方とは別体に構成して、ハウジングHの後壁と支柱20の先端部との間に連結するようにしてもよい。
本発明に係る投影装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1の2−2線に沿うハウジングの断面図である。 上記第1実施形態のブロック図である。 図3のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。 上記第1実施形態において投影装置本体を図1にて示す位置から垂直投影位置まで回動させた状態にて示される投影装置の斜視図である。 上記第1実施形態において投影装置本体を図5にて示す位置から天井投影位置まで回動させた状態にて示される投影装置の斜視図である。 上記第1実施形態の変形例を示す投影装置本体の斜視図である。 本発明の第2実施形態の要部を示す投影装置本体の斜視図である。 上記第2実施形態においてマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
A…ハウジング本体、B、Ba、Bb…取っ手、D…投影装置本体、
H、Ha…ハウジング、T、132、134a…把持部、Ta…凹所、S…支持体、
20…支柱、21…延出端部、32、42…右側腕部、50…回動機構、60…ランプ、
80…LCD、90…投影光学系、94…投影レンズ、110、110a…操作パネル、
111…操作スイッチ群、112…回動制御スイッチ、113…フォーカス調整レバー、120…制御ユニット、121…マイクロコンピュータ、122…フォトセンサ、
124…ランプ駆動回路、126…LCD駆動回路、127…回動制御部、
128…接触式スイッチ、131、133…左右両側腕部、132、134…連結部、
132a、134c…凹所(凹部)。

Claims (13)

  1. 画像を光学的に投影面に投影する投影手段を備える投影装置であって、
    前記投影手段を備える投影装置本体と、前記投影装置本体の少なくとも一部分においてつながっており、把持することによって前記投影装置を可搬または可動できるよう設けられた取っ手とを備える投影装置において、
    前記取っ手、または、前記投影装置本体のうち前記取っ手近傍の部位には、操作手段が設けられていることを特徴とする投影装置。
  2. 前記操作手段の操作を無効とする操作無効手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記取っ手は、把持部を有しており、
    前記操作手段は、前記把持部以外の部位に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の投影装置。
  4. 前記操作手段は、前記取っ手、または、前記投影装置本体のうち前記取っ手近傍の部位、に設けられた凹部内に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の投影装置。
  5. 前記取っ手と前記投影装置本体との間の中空部への手の挿入を検出する検出手段を備えて、
    前記投影装置本体は、前記検出手段による検出結果に基づき前記操作手段の操作を有効または無効にするように制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の投影装置。
  6. 前記取っ手と前記投影装置本体との間の中空部への手の挿入を検出する検出手段を備えて、
    前記投影装置本体は、前記検出手段による検出結果に基づき、前記投影装置の光量を調整する光量調整手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の投影装置。
  7. 前記操作手段には、フォーカス調整手段とズーム調整手段の少なくとも1つが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の投影装置。
  8. 前記投影装置の設置面上に立設される支持体を備えて、
    前記投影装置本体は、前記支持体の先端部に回動可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の投影装置。
  9. 前記取っ手は、前記投影装置本体のうち前記支持体の先端部から最も離れた部位近傍に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の投影装置。
  10. 前記投影装置本体の回動を制御する回動制御手段を備え、
    前記操作手段は、前記投影装置本体の回動を制御するとき操作される回動制御スイッチを備え、
    前記回動制御手段は、前記回動制御スイッチの操作に基づき、前記投影装置本体の回動を制御することを特徴とする請求項8または9に記載の投影装置。
  11. 前記投影装置本体が前記回動制御手段により回動ロック状態にされているとき、前記回動制御手段は、前記回動制御スイッチの操作により、前記投影装置本体の回動ロック状態を解除することを特徴とする請求項10に記載の投影装置。
  12. 前記投影装置の光量を抑制する光量抑制手段を備え、
    前記光量抑制手段は、前記投影装置本体の回動ロック解除状態時に光量を抑制することを特徴とする請求項10または11に記載の投影装置。
  13. 前記操作手段は、前記投影装置の光量の抑制を指示する光量抑制指示手段を備え、
    前記回動制御機構は、光量抑制指示手段の指示による光量抑制後に、前記投影装置本体を回動ロック解除状態にすることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の投影装置。

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