JP2007121737A - 細径ケーブル一束化用ガイドチューブおよび細径ケーブル入線方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10は、細径ケーブルを多条化するための細径ケーブル一束化用ガイドチューブであって、メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有するかつ中空ガイドチューブ12を支持するためのメッセンジャー11と、複数本の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブ12とを具備する。中空ガイドチューブ12は、中空ガイドチューブ12の下半分の周面にのみ設けられた複数の窓穴13を備える。
【選択図】図1
Description
細径ケーブルが飛来物によって傷つけられるという点では、スパイラルハンガーについても同様である。
ここで、前記複数の窓穴(13)が、前記中空ガイドチューブ(12)の長さ方向に、該中空ガイドチューブの下半分の周面の左右に該中空ガイドチューブの周方向に対して互いに対向して1個ずつ設けられ、続いて、該中空ガイドチューブの底部に1個設けられ、再び該中空ガイドチューブの下半分の周面の左右に該中空ガイドチューブの周方向に対して互いに対向して1個ずつ設けられることが繰り返されることにより、該中空ガイドチューブの下半分の周面にのみ設けられていてもよい。
前記複数の窓穴(33)が、前記中空ガイドチューブ(32)の長さ方向に、前記中空ガイドチューブの下半分の周面の左に1個、右に1個および底部に1個の順で繰り返すように、該中空ガイドチューブの下半分の周面にのみ設けられていてもよい。
前記複数の窓穴(43)が、前記中空ガイドチューブ(42)の底部にのみ、該中空ガイドチューブの長さ方向に一列に設けられていてもよい。
前記複数の窓穴(53)が、前記中空ガイドチューブ(52)の下半分の周面の左右にのみ、該中空ガイドチューブの周方向に対して互いに対向して、該中空ガイドチューブの長さ方向に一列にそれぞれ設けられていてもよい。
前記窓穴の高さが前記中空ガイドチューブの内径の1/3以下であってもよい。
メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有する、かつ、前記中空ガイドチューブを支持するためのメッセンジャー(11)をさらに具備してもよい。
本発明の第2の細径ケーブル一束化用ガイドチューブは、細径ケーブルを多条化するための細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(60)であって、1本の細径ケーブルを通線するためのパイプ状の通線用チューブ(62)と、該通線用チューブと一体に形成された、かつ、複数本の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブ(63)とを具備し、前記中空ガイドチューブが、該中空ガイドチューブの下半分の周面にのみ設けられた複数の窓穴(65)を備え、前記通線用チューブ内の空間と前記中空ガイドチューブ内の空間とが連通部(64)を介して連通されていてもよい。
ここで、前記通線用チューブの内径(a)が、円形状または円柱状のヘッドを有するかつ細径ケーブルを通線するための誘導具の該ヘッドの直径よりも大きく、前記連通部の幅(b)が、前記誘導具の前記ヘッドの直径よりも小さく、かつ、細径ケーブルの径(c)よりも大きくされていてもよい。
前記窓穴の高さが前記中空ガイドチューブの内径の1/3以下であってもよい。
メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有する、かつ、前記中空ガイドチューブを支持するためのメッセンジャー(61)をさらに具備してもよい。
ここで、誘導具と通線具とを備える通線器具の該通線具の尾端に前記1本の細径ケーブルを接続し、前記通線器具を前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの通線用チューブの一端から該通線用チューブ内の空間に挿入して該通線用チューブの対向端に向けて送り込み、前記通線器具が前記通線用チューブの対向端に到達すると、該通線器具をたぐって該通線用チューブから引き出し、該引き出した通線器具の前記通線具の尾端から前記1本の細径ケーブルを外すことによって、該細径ケーブルを前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの連通部(64)を通して前記通線用チューブから該細径ケーブル一束化用ガイドチューブの中空ガイドチューブ(63)内の空間に落としてもよい。
本発明の第2の細径ケーブル入線方法は、本発明の第1および第2の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(10,30,40,50,60)に複数本の細径ケーブルを入線し、該複数本の細径ケーブルが入線された細径ケーブル一束化用ガイドチューブを、電柱間に設置されたスパイラルハンガーに入線することを特徴とする。
(1)窓穴以外には周面に開口部を有しないパイプ状の中空ガイドチューブに細径ケーブルが収容されるため、強風時に細径ケーブル一束化用ガイドチューブが捻転しても、中空ガイドチューブに収容された細径ケーブルが脱落することを防止することができる。
(2)中空ガイドチューブに設けられた窓穴の高さを中空ガイドチューブの内径の1/3以下とすることにより、中空ガイドチューブに収容された細径ケーブルが飛来物によって傷つけられることを防止することができる。
(3)中空ガイドチューブの周面の底部に窓穴を設けることにより、中空ガイドチューブに水が溜まることを防止することができる。
まず、本発明の第1の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブについて、図1乃至図3を参照して説明する。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10は、自己支持型のものであり、図1に示すように、メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有するメッセンジャー11と、メッセンジャー11によって支持されたかつ複数の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブ12とを具備する。
ここで、シース23の材料は、ビニルまたは耐熱ポリエチレンである。
このように細径ケーブルの保護機能の向上を図ることができるため、図9に示したドロップ用クロージャ117の設置間隔(スパイラルハンガーの場合には、たとえば250m間隔)を長くすることができる。
通線具の尾端に細径ケーブルを接続したのち、通線器具を細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10の一端から挿入して細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10の対向端に向けて送り込む。通線器具が細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10の対向端に到達すると、通線器具をたぐって細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10から引き出す。これにより、通線具の尾端に接続された細径ケーブルが細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10から引き出される。
なお、この入線作業の際には、既存の潤滑剤を通線器具や細径ケーブルに塗りながら作業を進めることにより、引張荷重の低減および細径ケーブルの擦過による傷の軽減を図るようにする。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ30は、中空ガイドチューブ32を下(底部)から見た図4に示すように、複数の窓穴33が、中空ガイドチューブ32の長さ方向に、中空ガイドチューブ32の下半分の周面の左に1個、右に1個および底部に1個の順で繰り返すように、中空ガイドチューブ32の下半分の周面にのみ設けられている点で、上述した第1の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10と異なる。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ40は、中空ガイドチューブ42を下(底部)から見た図5に示すように、複数の窓穴43が、中空ガイドチューブ42の底部にのみ、中空ガイドチューブ42の長さ方向に一列に設けられている点で、上述した第1および第2の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30と異なる。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ50は、中空ガイドチューブ52を下(底部)から見た図6に示すように、複数の窓穴53が、中空ガイドチューブ52の下半分の周面の左右にのみ、中空ガイドチューブ52の周方向に対して互いに対向して、中空ガイドチューブ52の長さ方向に一列にそれぞれ設けられている点で、上述した第1乃至第3の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40と異なる。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ60は、自己支持型のものであり、図7に示すように、メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有するメッセンジャー61と、メッセンジャー61によって支持されたパイプ状の通線用チューブ62と、通線用チューブ62のメッセンジャー61と反対側に一体に形成されたかつ複数本の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブ63とを具備する。なお、通線用チューブ62内の空間と中空ガイドチューブ63内の空間とは連通部64を介して連通されている。
これにより、誘導具および通線具を備える通線器具に1本の細径ケーブルを接続して通線用チューブ62内の空間に挿入しても、通線器具が連通部64を通って中空ガイドチューブ63内の空間に落ちることがなく、また、連通部64を通して細径ケーブルを中空ガイドチューブ63内の空間に落とすことができる。
そのため、通線器具を用いて細径ケーブルを通線用チューブ62に通線したのちに細径ケーブルを通線器具から外すことにより、細径ケーブルを中空ガイドチューブ63内の空間に収容することができる。
また、通線用チューブ62を用いて細径ケーブルを通線するために中空ガイドチューブ63に通線用のスペースを確保する必要はないので、上述した第1乃至第4の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40,50よりも中空ガイドチューブ63に多くの細径ケーブルを収容することができる。
通線具の尾端に1本の細径ケーブルを接続したのち、通線器具を通線用チューブ62の一端から通線用チューブ62内の空間に挿入して通線用チューブ62の対向端に向けて送り込む。通線器具が通線用チューブ62の対向端に到達すると、通線器具をたぐって通線用チューブ62から引き出す。これにより、通線具の尾端に接続された細径ケーブルが通線用チューブ62から引き出される。通線器具の通線具の尾端から細径ケーブルを外すことによって、細径ケーブルは連通部64を通って通線用チューブ62から中空ガイドチューブ63内の空間に落ちて収容される。
なお、この入線作業の際には、既存の潤滑剤を通線器具や細径ケーブルに塗りながら作業を進めることにより、引張荷重の低減および細径ケーブルの擦過による傷の軽減を図るようにする。
また、細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40,50,60(メッセンジャー11,61はなくてもよい。)に地上で複数本の細径ケーブルを予め入線したものを電柱間に設置されたスパイラルハンガーに入線するようにしてもよい。これにより、複数本の細径ケーブルを既設のスパイラルハンガーに一度に入線することができるため、入線作業の効率化を図ることができる。
さらに、屋内においても細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40,50,60の細径ケーブル一束化機能、任意位置からの細径ケーブルの取出し機能および細径ケーブルの保護機能を生かして、壁面、床下(フリーフロア)、EPSなどでの細径ケーブルの収容に利用できるほか、適切な径を選択することにより種々の場所や装置内での利用も可能である。
11,61 メッセンジャー
12,32,42,52,63 中空ガイドチューブ
13,33,43,53,65 窓穴
20 幹線ケーブル
21 メッセンジャーワイヤ
22 ケーブル
23 シース
62 通線用チューブ
64 連通部
Claims (14)
- 細径ケーブルを多条化するための細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(10,30,40,50)であって、
複数本の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブ(12,32,42,52)を具備し、
該中空ガイドチューブが、該中空ガイドチューブの下半分の周面にのみ設けられた複数の窓穴(13,33,43,53)を備える、
ことを特徴とする、細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。 - 前記複数の窓穴(13)が、前記中空ガイドチューブ(12)の長さ方向に、該中空ガイドチューブの下半分の周面の左右に該中空ガイドチューブの周方向に対して互いに対向して1個ずつ設けられ、続いて、該中空ガイドチューブの底部に1個設けられ、再び該中空ガイドチューブの下半分の周面の左右に該中空ガイドチューブの周方向に対して互いに対向して1個ずつ設けられることが繰り返されることにより、該中空ガイドチューブの下半分の周面にのみ設けられていることを特徴とする、請求項1記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
- 前記複数の窓穴(33)が、前記中空ガイドチューブ(32)の長さ方向に、前記中空ガイドチューブの下半分の周面の左に1個、右に1個および底部に1個の順で繰り返すように、該中空ガイドチューブの下半分の周面にのみ設けられていることを特徴とする、請求項1記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
- 前記複数の窓穴(43)が、前記中空ガイドチューブ(42)の底部にのみ、該中空ガイドチューブの長さ方向に一列に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
- 前記複数の窓穴(53)が、前記中空ガイドチューブ(52)の下半分の周面の左右にのみ、該中空ガイドチューブの周方向に対して互いに対向して、該中空ガイドチューブの長さ方向に一列にそれぞれ設けられていることを特徴とする、請求項1記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
- 前記窓穴の高さが前記中空ガイドチューブの内径の1/3以下であることを特徴とする、請求項1乃至5いずれかに記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
- メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有する、かつ、前記中空ガイドチューブを支持するためのメッセンジャー(11)をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
- 細径ケーブルを多条化するための細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(60)であって、
1本の細径ケーブルを通線するためのパイプ状の通線用チューブ(62)と、
該通線用チューブと一体に形成された、かつ、複数本の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブ(63)と、
を具備し、
前記中空ガイドチューブが、該中空ガイドチューブの下半分の周面にのみ設けられた複数の窓穴(65)を備え、
前記通線用チューブ内の空間と前記中空ガイドチューブ内の空間とが連通部(64)を介して連通されている、
ことを特徴とする、細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。 - 前記通線用チューブの内径(a)が、円形状または円柱状のヘッドを有するかつ細径ケーブルを通線するための誘導具の該ヘッドの直径よりも大きく、
前記連通部の幅(b)が、前記誘導具の前記ヘッドの直径よりも小さく、かつ、細径ケーブルの径(c)よりも大きくされている、
ことを特徴とする、請求項8記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。 - 前記窓穴の高さが前記中空ガイドチューブの内径の1/3以下であることを特徴とする、請求項8または9記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
- メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有する、かつ、前記中空ガイドチューブを支持するためのメッセンジャー(61)をさらに具備することを特徴とする、請求項8乃至10いずれかに記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
- 請求項8乃至11いずれかに記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(60)に細径ケーブルを入線する細径ケーブル入線方法であって、
前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの通線用チューブ(62)内に1本の細径ケーブルを通線し、
該通線された1本の細径ケーブルを前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの連通部(64)を通して前記通線用チューブから該細径ケーブル一束化用ガイドチューブの中空ガイドチューブ(63)内の空間に落として、該1本の細径ケーブルを該中空ガイドチューブに収容する、
ことを特徴とする、細径ケーブル入線方法。 - 誘導具と通線具とを備える通線器具の該通線具の尾端に前記1本の細径ケーブルを接続し、
前記通線器具を前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの通線用チューブの一端から該通線用チューブ内の空間に挿入して該通線用チューブの対向端に向けて送り込み、
前記通線器具が前記通線用チューブの対向端に到達すると、該通線器具をたぐって該通線用チューブから引き出し、
該引き出した通線器具の前記通線具の尾端から前記1本の細径ケーブルを外すことによって、該細径ケーブルを前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの連通部(64)を通して前記通線用チューブから該細径ケーブル一束化用ガイドチューブの中空ガイドチューブ(63)内の空間に落とす、
ことを特徴とする、請求項12記載の細径ケーブル入線方法。 - 請求項1乃至11いずれかに記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(10,30,40,50,60)に複数本の細径ケーブルを入線し、
該複数本の細径ケーブルが入線された細径ケーブル一束化用ガイドチューブを、電柱間に設置されたスパイラルハンガーに入線する、
ことを特徴とする、細径ケーブル入線方法。
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