JP2007121678A - 鍵操作検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連打性を向上させつつ適正なタイミングで楽音を消音させることができる鍵操作検出装置を提供すること。
【解決手段】消音位置よりも深い位置で鍵3が押鍵/離鍵したことを検出できるように第1スイッチ13を設定する。そして、楽音信号を停止させる場合には、第1スイッチ13が離鍵(オンからオフ)を検出してからディレイLだけ遅れらせるように制御する。これにより、従来よりも連打性を向上させつつ適正なタイミングで楽音を消音させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、鍵操作検出装置に関し、特に、連打性を向上させつつ適正なタイミングで楽音を消音させることができる鍵操作検出装置に関する。
従来より、鍵操作を検出し、その鍵操作に応じて楽音を発生、消音させる電子鍵盤楽器が知られている。例えば、次の特許文献1には、1つの鍵に対し3つのスイッチを用意し、3つのスイッチを利用して鍵操作を検出する技術が開示されている。
しかし、1つの鍵に対して3つのスイッチを用意するのは、構造の複雑化や製造コストのアップを招来する。そこで、次の特許文献2には、1つの鍵に対し2つのスイッチを用意し、2つのスイッチを利用して鍵操作を検出する技術が開示されている。また、この特許文献2には、同じ鍵が連続して何度も高速に操作される所謂連打がなされた場合にも対応可能な技術が開示されている。
具体的には、2つのスイッチのうちの一方を第1スイッチ、他方を第2スイッチとして、第1スイッチに鍵が第1の深さまで押鍵/離鍵されたことを検出させ、第2スイッチに鍵が第1の深さよりも深い第2の深さまで押鍵/離鍵されたことを検出させる。そして、第2スイッチが押鍵を検出した後に離鍵を検出し第1スイッチが離鍵を検出する前に、再度、第2スイッチが押鍵を検出した場合には連打として発音させる技術が開示されている。
特許2712361号公報(図3等) 特許2940587号公報(第006段落、図2等)
一方、現在では、スイッチは2つのままに維持し、更に、従来よりも連打性を向上させることが要望されている。この要望に応えるべく、本出願人は、第1の深さと第2の深さとの間隔を狭める事で連打性を向上させることとした。具体的には、従来の第1の深さよりも深い位置で第1スイッチに鍵が押鍵/離鍵されたことを検出させて連打性を向上させることを提案した。しかし、この提案では、第1スイッチが離鍵を検出したタイミングで楽音を消音させると、消音タイミングが従来よりも早くなり、適正なタイミングで消音させることができないという問題点があった。
即ち、従来は、第1スイッチが離鍵を検出するタイミングと、消音させるタイミングとが一致するように第1スイッチは設定されていたので、上述した提案のように、従来の第1の深さよりも深い位置で第1スイッチに鍵が押鍵/離鍵されたことを検出させるように構成した場合には、消音タイミングが従来よりも早くなり、適正なタイミングで楽音を消音させることができないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、特に、連打性を向上させつつ適正なタイミングで楽音を消音させることができる鍵操作検出装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の鍵操作検出装置は、鍵が第1の深さまで押鍵又は離鍵されたことを検出する第1センサと、前記鍵が前記第1の深さよりも深い第2の深さまで押鍵又は離鍵されたことを検出する第2センサと、前記第1センサに引き続き前記第2センサによって押鍵が検出されたことに基づいて楽音の発生を指示する楽音発生指示手段と、前記第1センサまたは前記第2センサによって離鍵が検出されたことに基づいて前記楽音発生指示手段による指示に従って発生する楽音の消音を指示する楽音消音指示手段とを備えたものであって、前記第1センサまたは前記第2センサによって離鍵が検出された時から所定時間を計時する計時手段を備え、前記楽音消音指示手段は、前記計時手段によって計時される前記所定時間が経過した時に楽音の消音を指示する。
請求項2記載の鍵操作検出装置は、請求項1記載の鍵操作検出装置において、前記第1センサに引き続き前記第2センサによって押鍵が検出される間の押鍵速度又は押鍵時間を取得する取得手段と、その取得手段によって取得される押鍵速度又は押鍵時間に基づいて前記計時手段によって計時される前記所定時間を設定する設定手段とを備えている。
請求項3記載の鍵操作検出装置は、請求項1に記載の鍵操作検出装置において、前記第2センサに引き続き前記第1センサによって離鍵が検出される間の離鍵速度または離鍵時間を取得する取得手段と、その取得手段によって取得される離鍵速度又は離鍵時間に基づいて前記計時手段によって計時される前記所定時間を設定する設定手段とを備えている。
請求項4に記載の鍵操作検出装置は、請求項1に記載の鍵操作検出装置において、前記第2センサによって押鍵が検出されてから離鍵が検出されるまでの保持時間を取得する取得手段と、その取得手段によって取得される保持時間に基づいて前記計時手段によって計時される前記所定時間を設定する設定手段とを備えている。
請求項5記載の鍵操作検出装置は、請求項1から4のいずれかに記載の鍵操作検出装置において、前記第1センサまたは第2センサによって再び押健が検出された場合に、前記計時手段によって計時される前記所定時間が経過済か否かを判断する判断手段と、その判断手段によって前記所定時間が未経過であると判断された場合に、前記楽音消音指示手段によって指示される楽音の消音を保留する保留手段とを備え、前記楽音発生指示手段は、前記第2センサによって再び押鍵が検出されたことに基づいて楽音の発生を指示する。
請求項6記載の鍵操作検出装置は、請求項1から4のいずれかに記載の記載の鍵操作検出装置において、前記第1センサまたは第2センサによって再び押健が検出された場合に、前記計時手段によって計時される前記所定時間が経過済か否かを判断する判断手段を備え、前記楽音消音指示手段は、前記判断手段によって前記所定時間が未経過であると判断された場合、前記所定時間が経過する前に楽音の消音を指示し、前記楽音発生指示手段は、前記第2センサによって再び押鍵が検出されたことに基づいて楽音の発生を指示する。
請求項1記載の鍵操作検出装置によれば、第1センサに引き続き第2センサによって押鍵が検出されたことに基づいて発生する楽音は、第1センサまたは第2センサによって離鍵が検出された時から所定時間が経過した時に消音されるので、連打性を向上させるべく第1センサに従来よりも深い位置で鍵が押鍵/離鍵したことを検出させるように設定したとしても、適正なタイミングで楽音を消音させることができるという効果がある。また、従来よりも深い位置で第1センサに鍵が押鍵/離鍵したことを検出させるので、従来よりも第1センサと第2センサとの間隔が狭まり、第1センサと第2センサとの2つのセンサだけで、従来よりも連打性を向上させることができるという効果がある。
請求項2記載の鍵操作検出装置によれば、請求項1に記載の鍵操作検出装置の奏する効果に加え、消音タイミングを規定する所定時間は、第1センサに引き続き第2センサによって押鍵が検出される間の押鍵速度又は押鍵時間は、離鍵速度または離鍵時間に対応していると仮定することができるので、押鍵された早さに対応した消音タイミングを設定することができるという効果がある。
請求項3記載の鍵操作検出装置によれば、請求項1に記載の鍵操作検出装置の奏する効果に加え、消音タイミングを規定する所定時間は、第2センサに引き続き第1センサによって離鍵が検出される間の離鍵速度または離鍵時間に基づいて設定される。離鍵速度または離鍵時間は、押鍵速度又は押鍵時間に対応していると仮定することができるので、押鍵された強さに対応した消音タイミングを設定することができるという効果がある。
請求項4に記載の鍵操作検出装置によれば、請求項1に記載の鍵操作検出装置の奏する効果に加え、消音タイミングを規定する所定時間は、第2センサによって押鍵が検出されてから離鍵が検出されるまでの保持時間に基づいて設定されるので、鍵操作に対応した消音タイミングを設定することができるという効果がある。
請求項5記載の鍵操作検出装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の鍵操作検出装置の奏する効果に加え、第1センサまたは第2センサによって再び押健が検出された場合であって、更に、消音タイミングを規定する所定時間が未経過であると判断された場合には、楽音の消音の指示は保留されると共に、第2センサによって再び押鍵が検出された事に基づいて楽音の発生が指示される。よって、先の楽音に重ねて新たな楽音が発生するので、連打性を向上させることができるという効果がある。
請求項6記載の鍵操作検出装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の鍵操作検出装置の奏する効果に加え、第1センサまたは第2センサによって押健が検出された場合であって、消音タイミングを規定する所定時間が未経過であると判断された場合には、その所定時間が経過する前に楽音の消音の指示がなされると共に、第2センサによって再び押鍵が検出された事に基づいて楽音の発生が指示される。よって、先の楽音は消音して、新たな楽音が発生するので、連打性を向上させることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して本発明の鍵操作検出装置としての電子鍵盤楽器に搭載される鍵盤2の構成について説明する。図1は、鍵3が押鍵されていない状態における鍵盤2の縦断面図である。鍵盤2は、主に、矢印A方向に押鍵される鍵3と、鍵3の内部に配置されるハンマ4と、ハンマ4や鍵3の下方に配置されるフレーム5とを備えている。
鍵3は、その前端部(図中右側)に重さを調整するための重り6が内蔵されており、反対側の後端部(図中左側)においてフレーム5に固定されている鍵ホルダ7に回転自在に軸支されている。鍵3は、押鍵されていない状態では、図示のように前端部の下方に形成されているフック3aが、フレーム5に固定されている当接部材8に当接した状態にある。
ハンマ4は、その後端部4bよりも若干前端部4a側の部分においてフレーム5に固定されているハンマホルダ9に回転自在に軸支されている。ハンマ4は、鍵3が押鍵されていない状態では、図示のように自重により前端部4aが下がり、後端部4bで鍵3を押し上げている状態にある。
ユーザによって鍵3が矢印A方向に押鍵されると、鍵3は、その前端部側の下面3bが、フレーム5に固定されている当接部材10に当接する位置まで押し下げられる。また、鍵3が押鍵されたことに伴ってハンマ4の前端部4aが持ち上げられ、その前端部4aがフレーム5に固定されている当接部材11に当接する位置まで押し上げられる。このように動作するハンマ4によって、ユーザにアコーステックピアノ鍵と同様な操作感を与えることができる。
フレーム5の上面には回路基板12が固定されており、回路基板12には第1スイッチ13と第2スイッチ14とが実装されている。第1スイッチ13は鍵3が第1の深さまで押鍵された時にオン、第1の深さまで離鍵された時にオフとなるスイッチである。換言すれば、第1スイッチ13はオンになった場合に鍵3が第1の深さまで押鍵されたことを検出し、オフになった場合に鍵3が第1の深さまで離鍵されたことを検出するスイッチである。
一方、第2スイッチ14は鍵3が第1の深さよりも深い第2の深さまで押鍵された時にオン、第2の深さまで離鍵された時にオフとなるスイッチである。換言すれば、第2スイッチ14はオンになった場合に鍵3が第1の深さよりも深い第2の深さまで押鍵されたことを検出し、オフになった場合に鍵3が第1の深さよりも深い第2の深さまで離鍵されたことを検出するスイッチである。尚、第1スイッチ13および第2スイッチ14のオン/オフの状態は、後述するCPU15(図2参照)によって所定の時間間隔で監視されている。
鍵3が押鍵された場合に、第1スイッチ13がオンとなった時刻から第2スイッチ14がオンとなる時刻までの時間を計時することで、鍵3の押鍵速度(オンベロシティ)が求められる。また、第2スイッチ14がオフとなった時刻から第1スイッチ13がオフとなる時刻までの時間を計時することで、鍵3の離鍵速度(オフベロシティ)が求められる。
次に、図2を参照して上述した鍵盤2を搭載した電子鍵盤楽器1の電気的構成について説明する。図2は、電子鍵盤楽器1の電気的構成を示したブロック図である。電子鍵盤楽器1は、CPU15と、ROM16と、RAM17と、鍵盤2と、各種パラメータを設定したり電子鍵盤楽器1に指示を行う操作子18と、その操作子18により設定されたパラメータ等を表示する表示器19と、CPU15から送信される演奏情報に対応した楽音信号を生成する音源20とを備え、これらはバスラインBにより相互に接続されている。また、音源20にはアンプ21が接続されており、アンプ21にはスピーカ22に接続されている。
CPU15は、後述する鍵盤処理プログラム16a等を実行するための中央演算装置であり、鍵盤2を構成する鍵3の操作状況は、このCPU15によって監視されている。
ROM16には、鍵盤処理プログラム16aと、タイマー処理プログラム16bと、ディレイ取得用テーブル16cとが格納されている。鍵盤処理プログラム16aは、図8に示す鍵盤処理を実行させるためのプログラムであり、ユーザが鍵3を操作したことに伴い、その操作に対応する演奏情報を音源20に送信するプログラムである。タイマー処理プログラム16bは、図10(b)に示すタイマー処理を実行させるためのプログラムであり、後述する消音カウンタ17dを制御するためのプログラムである。ディレイ取得用テーブル16cは、発生させた楽音を消音させるための指示を所定時間だけ遅らせるディレイを設定するためのテーブルである。
RAM17は、CPU15が制御プログラムを実行する際の作業用のメモリエリア等を提供するものであり、押鍵カウンタ17aと、離鍵カウンタ17bと、消音予約フラグ17cと、消音カウンタ17dと、消音保留カウンタ17eとを備えている。
押鍵カウンタ17aは、第1スイッチ13(図1参照)がオンになった時から第2スイッチ14(図1参照)がオンになるまでの時間を計時するものであり、押鍵カウンタ17aにより鍵3の押鍵速度が検出される。離鍵カウンタ17bは、第2スイッチ14がオフになった時から第1スイッチ13がオフになるまでの時間を計時するものであり、離鍵カウンタ17bにより鍵3の離鍵速度が検出される。消音予約フラグ17cは、消音指示待ちの状態を示すフラグであり、第1スイッチ13がオンからオフになった場合にセットされ、後述する消音カウンタ17dの値がゼロになった場合にリセットされる。消音カウンタ17dは、ディレイの時間を計時するものである。消音保留カウンタ17eは、消音を保留した回数を計数するものである。
この電子鍵盤楽器1によれば、鍵盤2(鍵3)の操作情報はバスラインBを経由してCPU15に送信される。CPU15では、この操作情報に基づいて演奏情報が生成され、この演奏情報は音源20に送信される。音源20では、この演奏情報に対応した楽音信号が生成され、この楽音信号に対応した楽音がスピーカ22を介して外部に発音、消音される。
次に、図3乃至図7を参照して、本発明の機能について説明する。図3乃至図7は、鍵3の操作軌跡と、第1スイッチ13、第2スイッチ14、音源20の信号出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。
図3には、上方から順番に鍵3の操作軌跡を示す操作軌跡Kと、第1スイッチ13の出力信号を示す出力信号S1と、第2スイッチ14の出力信号を示す出力信号S2と、音源20の出力信号を示す出力信号Oとが図示されている。
また、鍵3の操作軌跡Kに対応させて、上方から順番に、上限位置、消音位置、第1スイッチ位置、第2スイッチ位置、下限位置を図示している。上限位置は鍵3が押鍵されていない状態の位置であり、消音位置は本来アコースティックピアノにおいて発音中の楽音が消音される位置であり、第1スイッチ位置は鍵3が第1スイッチ13によって検出される位置であり、第2スイッチ位置は鍵3が本来アコースティクピアノにおいて楽音が発音される位置を検出する位置であり、下限位置は鍵3が押鍵可能な最大深さの位置を示している。即ち、本実施例では、第1スイッチ13は、本来の消音位置よりも深い位置で鍵3の離鍵を検出するように構成されている。
図3は、操作軌跡Kに示すように、鍵3が上限位置から下限位置まで押鍵され、その後で離鍵され、鍵3が第1スイッチ位置よりも上方であって消音位置に到達する前に再び押鍵された場合について示している。
まず、操作軌跡Kと出力信号S1との関係について着目する。操作軌跡Kに示すように、鍵3が、上限位置からA地点(操作軌跡Kと第1スイッチ位置との交点)まで移動すると、出力信号S1はオフ(ロウ)からオン(ハイ)になり、A地点で鍵3が第1スイッチ位置まで押鍵されたことが検出される。そして、更に、鍵3が、B地点(操作軌跡Kと第2スイッチ位置との交点)、下限位置、C地点(操作軌跡Kと第2スイッチ位置との交点)を通過してD地点(操作軌跡Kと第1スイッチ位置との交点)まで移動すると、出力信号S1はオンからオフになり、D地点で鍵3が第1スイッチ位置まで離鍵されたことが検出される。
その後、鍵3が消音位置に到達する前にF地点(操作軌跡Kと第1スイッチ位置との交点)に移動すると、出力信号S1は、再びオフからオンになり、F地点で鍵3が第1スイッチ位置まで再び押鍵されたことが検出される。尚、以降は、上述したのと同様に、第1スイッチ13によって鍵3の押鍵/離鍵が検出される。
次に、操作軌跡Kと出力信号S2との関係について着目する。操作軌跡Kに示すように、鍵3が上限位置からA地点通過してB地点まで移動すると、出力信号S2はオフからオンになり、B地点で鍵3が第2スイッチ位置まで押鍵されたことが検出される。
そして、鍵3が、下限位置を通過してC地点まで移動すると、出力信号S2はオンからオフになり、C地点で鍵3が第2スイッチ位置まで離鍵されたことが検出される。
その後、鍵3が、D地点を通過して消音位置に到達する前にF地点を通過してG地点(操作軌跡Kと第2スイッチ位置との交点)まで移動すると、出力信号S2は、再びオフからオンになり、G地点で鍵3が第2スイッチ位置まで再び押鍵されたことが検出される。尚、以降は、上述したのと同様に、第2スッチ14によって鍵3の押鍵/離鍵が検出される。
次に、操作軌跡Kと出力信号Oとの関係について着目する。操作軌跡Kに示すように、鍵3が上限位置、A地点を通過してB地点まで移動すると、出力信号Oがオンからオフになる。即ち、出力信号S2がオフからオンに切替わるタイミングと同じタイミングで楽音信号が出力される。そして、鍵3が下限位置、C地点、D地点を通過してからディレイLだけ遅れて出力信号Oがオンからオフになり、楽音信号の出力が停止される。
即ち、本実施例では、消音位置よりも深い位置で第1スイッチ13が鍵3を検出するように構成されているので、鍵3がD地点に到達した時点で楽音信号の出力を停止させた場合には、本来の消音位置よりも早い時点で楽音信号が停止されてしまう。そこで、ディレイLだけ遅れて楽音信号の出力を停止させることで、従来よりも連打性を向上させつつ適正なタイミングで楽音を消音させることができる。また、このディレイLは、後述するように押鍵速度に基づいて設定されるので、鍵3の押鍵状況に対応させて楽音を消音させることができる。
図4は、操作軌跡Kに示すように、鍵3が上限位置から下限位置まで押鍵され、その後で離鍵され、鍵3が第1スイッチ位置よりも上方であって消音位置に到達する前であって、ディレイLを経過する前に、再び押鍵された場合について示している。
この場合、音源20の出力信号Oは、ディレイLが経過する前にオンからオフになり、楽音信号の出力が停止される。具体的には、鍵3がF地点を通過したことに伴って第1スイッチ13の出力信号S1がオフからオンになるタイミングで、出力信号Oはオンからオフになり、楽音信号の出力が停止される。
その後は、上述したのと同様に、鍵3がG地点を通過し、第2スイッチ14の出力信号S2がオフからオンになるタイミングで、音源20の出力信号Oは、オフからオンになり、楽音信号が出力される。このように制御することで、第1スイッチ13と第2スイッチ14との2つのスイッチだけを利用して、従来よりも連打性を向上させることができる。
次に、図5を参照して、図4で説明したケースの変形について説明する。図4では、音源20の1つのチャンネル(ボイス)を利用して連打に対応する場合について説明した。一方、図5では、音源20の2つのチャンネル(ボイス)を利用して連打に対応する場合について説明する。尚、図5は、図4と同様に、操作軌跡Kに示すように、鍵3が上限位置から下限位置まで押鍵され、その後で離鍵され、鍵3が第1スイッチ位置よりも上方であって消音位置に到達する前であって、ディレイLを経過する前に、再び押鍵された場合について示している。
この場合、音源20(第1チャンネル)の出力信号O1は、ディレイLが経過後もオンからオフにならず、楽音信号は出力され続ける(消音が保留される)。一方、音源20(第2チャンネル)の出力信号O2は、鍵3がGを通過し、第2スイッチ14の出力信号S2がオフからオンになるタイミングで、オフからオンになり、楽音信号が出力される。このように制御したとしても、図5で説明したのと同様に、第1スイッチ13と第2スイッチ14との2つのスイッチだけを利用して、従来よりも連打性を向上させることができる。
図6は、操作軌跡Kに示すように、鍵3が上限位置から下限位置まで押鍵され、その後で離鍵され、鍵3が第2スイッチ位置を通過して第1スイッチ位置に到達する前であって、ディレイLを経過する前に、再び押鍵された場合について示している。
この場合、音源20の出力信号Oは、ディレイLが経過する前にオンからオフになり、楽音信号の出力が停止される。具体的には、鍵3がG地点を通過したことに伴って、第2スイッチ14の出力信号S2がオフからオンになるタイミングで、出力信号Oはオンからオフになり、直後に、オフからオンになるように制御される。
このように制御することで、第1スイッチ13と第2スイッチ14との2つのスイッチだけを利用して、従来よりも連打性を向上させることができる。
次に、図7を参照して、図6で説明したケースの変形について説明する。図6では、音源20の1つのチャンネルを利用して連打に対応する場合について説明した。一方、図7では、音源20の2つのチャンネルを利用して連打に対応する場合について説明する。尚、図7は、図6と同様に、操作軌跡Kに示すように、鍵3が上限位置から下限位置まで押鍵され、その後で離鍵され、鍵3が第2スイッチ位置を通過して第1スイッチ位置に到達する前であって、ディレイLを経過する前に、再び押鍵された場合について示している。
この場合、音源20(第1チャンネル)の出力信号O1は、ディレイLが経過後もオンからオフにならず、楽音信号は出力され続ける(消音が保留される)。一方、音源20(第2チャンネル)の出力信号O2は、鍵3がGを通過し、第2スイッチ14の出力信号S2がオフからオンに切り替わるタイミングでオフからオンになり、楽音信号が出力される。このように制御したとしても、図6で説明したのと同様に、第1スイッチ13と第2スイッチ14との2つのスイッチだけを利用して、従来よりも連打性を向上させることができる。
次に、図8のフローチャートを参照して鍵盤処理について説明する。鍵盤処理は、音源20の出力信号O1,O2を制御することで、楽音を発生、消音させるための処理であり、上述した鍵盤処理プログラム16aに従ってCPU15によって実行される処理である。
この鍵盤処理では、まず、鍵3をスキャンし(S801)、第1スイッチ13がオフからオンになったか否かを判断する。換言すれば、第1スイッチ13によって押鍵が検出されたか否かを判断する(S802)。第1スイッチ13がオフからオンになった場合(S802:Yes)、消音の待ちか否かを判断する(S803)。即ち、ディレイLが残っているか否かを判断する。その結果、消音待ちでない場合(S803:No)、押鍵カウンタ17aをリセットし(S804)、押鍵カウンタ17aをスタートさせる(S805)。
次に、第2スイッチ14がオフからオンになったか否かを判断する。換言すれば、第2スイッチ14によって押鍵が検出されたか否かを判断する(S806)。第2スイッチ14がオフからオンになった場合(S806:Yes)、押鍵カウンタ17aをストップさせ(S807)、押鍵カウンタ17aの値を押鍵速度に変換する(S808)。そして、後述する押鍵処理を実行し(S809)、リターンする。
一方、S806のステップにおいて、第2スイッチ14がオフからオンになっていない場合(S806:No)、第2スイッチ14がオンからオフになったか否かを判断する。換言すれば、第2スイッチ14によって離鍵が検出されたか否かを判断する(S810)。第2スイッチ14がオンからオフになった場合(S810:Yes)、離鍵カウンタ17bをリセットし(S811)、離鍵カウンタ17bをスタートさせ(S812)、リターンする。尚、S810のステップにおいて、第2スイッチ14がオンからオフになっていない場合にも(S810:No)、リターンする。
また、S802のステップにおいて、第1スイッチ13がオフからオンになっていない場合には(S802:No)、第1スイッチ13がオンからオフになったか否かを判断する。換言すれば、第1スイッチ13によって離鍵が検出されたか否かを判断する(S813)。第1スイッチ13がオンからオフになった場合には(S813:Yes)、離鍵カウンタ17bをストップさせ(S814)、離鍵カウンタ17bの値を離鍵速度に変換する(S815)。そして、後述する離鍵処理を実行し(S816)、S806のステップに移行する。尚、S813のステップにおいて、第1スイッチ13がオンからオフになっていない場合にも(S813:No)、S806のステップに移行する。
また、S803のステップにおいて、消音待ちの場合には(S803:Yes)、後述する消音処理または連打中の離鍵処理を実行した後(S817)、S804のステップに移行する。
次に、図9(a)のフローチャートを参照して上述した押鍵処理(S801)について説明する。押鍵処理は、鍵3が押鍵されたことに基づいて楽音を発生させるための処理である。押鍵処理(S801)では、まず、消音待ちか否かを判断する(S901)。即ち、ディレイLが残っているか否かを判断する。その結果、消音待ちでなければ(S901:No)、発音処理を実行する(S902)。具体的には、音源20から楽音信号を出力して楽音を発生させた後に、リターンする。一方、消音待ちであれば(S901:Yes)、後述する消音処理または連打中の離鍵処理を実行した後(S903)、S902のステップに移行する。
次に、図9(b)のフローチャートを参照して上述した離鍵処理(S816)について説明する。離鍵処理は、鍵3が離鍵されたことに基づいて発生した楽音を消音させるための処理である。離鍵処理(S816)では、まず、後述する消音タイミングのディレイ取得処理を実行し(S904)、ディレイLを取得する。次に、ディレイLがゼロか否かを判断し(S905)、ゼロでなければ(S905:No)、後述する消音予約処理を実行して(S906)、発生させた楽音を消音することを予約した後、リターンする。一方。ゼロであれば(S906:Yes)、後述する消音処理を実行し(S907)、楽音を消音させた後で、リターンする。
次に、図10(a)に示すフローチャートを参照して上述した消音タイミングのディレイ取得処理(S904)について説明する。消音タイミングのディレイ取得処理は、音源20から出力されている楽音信号を停止させるタイミング(ディレイL)を取得するための処理である。この処理では、まず、図8に示すS808で変換された押鍵速度を取得し(S1001)、この押鍵速度に基づいてディレイ取得用テーブル16cに格納されているテーブルを参照し、または、演算により消音タイミングのディレイLを取得し(S1002)、リターンする。
次に、図10(b)に示すフローチャートを参照して消音予約処理(S906)について説明する。消音予約処理は、取得した消音タイミングのディレイLに相当する時間を消音カウンタ17dにセットするための処理である。この処理では、まず、消音予約フラグ17cをセットし(S1003)、図10(a)に示すS1002で取得したディレイLを消音カウンタ17dにセットし(S1004)、リターンする。
次に、図10(c)に示すフローチャートを参照してタイマー処理について説明する。タイマー処理は、ディレイLを消音カウンタ17dによって計時し、ディレイLが経過した時点で、楽音信号を停止させ、楽音を消音させる処理であり、タイマー処理プログラム16bに従って実行される処理である。
この処理では、まず、消音予約があるか否かを判断する(S1005)。即ち、消音予約フラグ17cがセットされているか否かを判断する。その結果、消音予約があれば(S1005:Yes)、消音カウンタ17dの値がゼロか否かを判断し(S1006)、ゼロでなけば(S1006:No)、消音カウンタ17dの値を「1」減算し(S1007)、リターンする。
一方、S1006のステップにおいて、消音カウンタ17dの値がゼロであれば(S1006:Yes)、後述する消音処理を実行すると共に、消音予約フラグ17cをリセットし(S1008)、リターンする。尚、S1005のステップにおいて、消音予約がなければ(S1005:No)、リターンする。
次に、図11(a)に示すフローチャートを参照して連打中の離鍵処理(S817,S903)について説明する。連打中の離鍵処理は、図5で説明したように、ディレイLが経過する前(楽音を消音させる前)に第1スイッチ13が押鍵を検出した場合(第1スイッチ13がオフからオンになった場合)や、図7で説明したようにディレイLが経過する前(楽音を消音させる前)に第2スイッチ14が押鍵を検出した場合(第2スイッチ14がオフからオンになった場合)に、楽音の消音を保留させるための処理である。この処理では、消音保留カウンタ17eの値に「1」加算し(S1101)、リターンする。
次に、図11(b)に示すフローチャートを参照して消音処理(S817,S903,S907,S1008)について説明する。消音処理は、楽音信号を停止させ、楽音を消音させる処理である。この処理では、まず、音源20へ消音を指示する(S1102)。具体的には、音源20の出力信号をオフにする。そして、消音保留カウンタ17dの値がゼロか否かを判断する(S1103)。ゼロであれば(S1103:Yes)、リターンする。一方、ゼロでなければ(S1103:No)、消音保留カウンタの値を「1」減算し(S1104)、S1102の処理に移行する。
次に、図12(a)乃至(c)に示すフローチャートを参照して、上述した消音タイミングのディレイ取得処理(S904)についての変形例について説明する。
まず、図12(a)に示すフローチャートを参照して第1変形例としての消音タイミングのディレイ取得処理(S904)について説明する。この処理では、まず、図8に示すS815で変換された離鍵速度を取得し(S1201)、この離鍵速度に基づいてディレイ取得用テーブル16cに格納されているテーブルを参照し、または、演算により消音タイミングのディレイLを取得し(S1202)、リターンする。即ち、この第1変形例は離鍵速度に基づいてディレイLを設定するものである。
次に、図12(b)に示すフローチャートを参照して第2変形例としての消音タイミングのディレイ取得処理(S904)について説明する。この処理では、まず、押鍵保持時間を取得する(S1203)。ここで、押鍵保持時間とは、第2スイッチ14がオンされた時からオフされるまでの時間をいい、図示しない押鍵保持時間カウンタを設けることで計時される。そして、この押鍵保持時間に基づいてディレイ取得用テーブル16cに格納されているテーブルを参照し、または、演算により消音タイミングのディレイLを取得し(S1204)、リターンする。即ち、この第2変形例は押鍵保持時間に基づいてディレイLを設定するものである。
次に、図12(c)に示すフローチャートを参照して第3変形例としての消音タイミングのディレイ取得処理(S904)について説明する。この処理では、予め設定されている一定の消音タイミングのディレイLを取得する。即ち、この第3変形例は、上述した押鍵速度、離鍵速度、押鍵保持時間によらず、消音タイミングのディレイLを予め定められた一定時間とするものである。
上記実施例において、請求項1記載の楽音発生指示手段としては、図9(a)のS902の処理が該当し、楽音消音指示手段としては、図11(a)のS1102の処理が該当し、計時手段としては、図10(b)のS1004,図10(c)のS1006,S1007の処理が該当する。請求項2記載の取得手段としては、図10(a)のS1001の処理が該当し、設定手段としては図10(a)のS1002の処理が該当する。請求項3記載の取得手段としては、図12(a)のS1201の処理が該当し、設定手段としては図12(a)のS1202の処理が該当する。請求項4記載の取得手段としては、図12(b)のS1203の処理が該当し、設定手段としては図12(b)のS1204の処理が該当する。請求項5,6記載の判断手段としては、図8のS803の処理、図9(a)のS901の処理が該当し、保留手段としては、図11(a)のS1101の処理が該当する。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施例では、消音タイミングのディレイLを押鍵速度、離鍵速度、押鍵保持時間、一定時間に基づいて設定する場合について説明したが、消音タイミングのディレイLは、押鍵速度、離鍵速度、押鍵保持時間、一定時間のうち、少なくとも2つ以上を組み合わたものに基づいて設定するように構成しても良い。
また、上記実施例では、図8のフローチャートに示すように、第1スイッチがオンからオフになった場合(S813:Yes)、換言すれば、第1スイッチが離鍵を検出した場合に、離鍵処理(S816)を実行する場合について説明したが、かかる離鍵処理(S816)は、第2スイッチがオンからオフになった場合(S810:Yes)、換言すれば、第2スイッチが離鍵を検出した場合に実行するように構成しても良い。具体的には、離鍵処理(S816)は、S815の後ではなく、S812の後で実行するように構成しても良い。即ち、第2スイッチが離鍵を検出した事を契機に、楽音の消音指示あるいはディレイ時間の計時をするように構成しても良い。尚、このように構成する場合には、第2スイッチが離鍵を検出して引き続き第1スイッチが離鍵を検出するまでの時間は、図9(b)のフローチャートに示す消音タイミングのディレイ取得処理(S904)において調節すれば良い。また、第2スイッチが離鍵を検出して引き続き第1スイッチが離鍵を検出するまでの時間が、鍵の構造上、無視できる程短い場合には、かかる時間を無視するようにしても良い。
鍵が押鍵されていない状態における鍵盤の縦断面図である。 電子鍵盤楽器の電気的構成を示したブロック図である。 鍵の操作軌跡と、第1スイッチ、第2スイッチ、音源の信号出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 鍵の操作軌跡と、第1スイッチ、第2スイッチ、音源の信号出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 鍵の操作軌跡と、第1スイッチ、第2スイッチ、音源の信号出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 鍵の操作軌跡と、第1スイッチ、第2スイッチ、音源の信号出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 鍵の操作軌跡と、第1スイッチ、第2スイッチ、音源の信号出力タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 鍵盤処理を示すフローチャートである。 (a)は押鍵処理を示すフローチャートであり、(b)は離鍵処理を示すフローチャートである。 (a)は消音タイミングのディレイ取得処理を示すフローチャートであり、(b)は消音予約処理を示すフローチャートであり、(c)はタイマー処理を示すフローチャートである。 (a)は連打中の離鍵処理を示すフローチャートであり、(b)は消音処理を示すフローチャートである。 (a)は第1変形例に関する消音タイミングのディレイ取得処理を示すフローチャートであり、(b)は第2変形例に関する消音タイミングのディレイ取得処理を示すフローチャートであり、(c)は第3変形例に関する消音タイミングのディレイ取得処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電子鍵盤楽器(鍵操作検出装置)
3 鍵
13 第1スイッチ(第1センサ)
14 第2スイッチ(第2センサ)
17a 押鍵カウンタ(取得手段)
17b 離鍵カウンタ(取得手段)
17d 消音カウンタ(計時手段)

Claims (6)

  1. 鍵が第1の深さまで押鍵又は離鍵されたことを検出する第1センサと、前記鍵が前記第1の深さよりも深い第2の深さまで押鍵又は離鍵されたことを検出する第2センサと、前記第1センサに引き続き前記第2センサによって押鍵が検出されたことに基づいて楽音の発生を指示する楽音発生指示手段と、前記第1センサまたは前記第2センサによって離鍵が検出されたことに基づいて前記楽音発生指示手段による指示に従って発生する楽音の消音を指示する楽音消音指示手段とを備えた鍵操作検出装置において、
    前記第1センサまたは前記第2センサによって離鍵が検出された時から所定時間を計時する計時手段を備え、
    前記楽音消音指示手段は、前記計時手段によって計時される前記所定時間が経過した時に楽音の消音を指示することを特徴とする鍵操作検出装置。
  2. 前記第1センサに引き続き前記第2センサによって押鍵が検出される間の押鍵速度又は押鍵時間を取得する取得手段と、
    その取得手段によって取得される押鍵速度又は押鍵時間に基づいて前記計時手段によって計時される前記所定時間を設定する設定手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵操作検出装置。
  3. 前記第2センサに引き続き前記第1センサによって離鍵が検出される間の離鍵速度または離鍵時間を取得する取得手段と、
    その取得手段によって取得される離鍵速度又は離鍵時間に基づいて前記計時手段によって計時される前記所定時間を設定する設定手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵操作検出装置。
  4. 前記第2センサによって押鍵が検出されてから離鍵が検出されるまでの保持時間を取得する取得手段と、
    その取得手段によって取得される保持時間に基づいて前記計時手段によって計時される前記所定時間を設定する設定手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵操作検出装置。
  5. 前記第1センサまたは前記第2センサによって押健が検出された場合に、前記計時手段によって計時される前記所定時間が経過済か否かを判断する判断手段と、
    その判断手段によって前記所定時間が未経過であると判断された場合に、前記楽音消音指示手段によって指示される楽音の消音を保留する保留手段とを備え、
    前記楽音発生指示手段は、前記第2センサによって再び押鍵が検出されたことに基づいて楽音の発生を指示することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鍵操作検出装置。
  6. 前記第1センサまたは第2センサによって再び押健が検出された場合に、前記計時手段によって計時される前記所定時間が経過済か否かを判断する判断手段を備え、
    前記楽音消音指示手段は、前記判断手段によって前記所定時間が未経過であると判断された場合、前記所定時間が経過する前に楽音の消音を指示し、
    前記楽音発生指示手段は、前記第2センサによって再び押鍵が検出されたことに基づいて楽音の発生を指示することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鍵操作検出装置。
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