JP2007120964A - 回転位相検出装置及び同期制御装置 - Google Patents

回転位相検出装置及び同期制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】Z相付きインクリメンタルエンコーダのZ相信号にノイズが侵入しても、このノイズを除去し、正確な回転位相の検出を実現し、高精度の同期制御を実現すること。
【解決手段】電動機07aに設けたZ相付きインクリメンタルエンコーダ09aの出力が回転位相検出装置4に入力する。回転位相検出装置4は、Z相信号をクロック信号により位相シフトしZ相信号に含まれるノイズをキャンセルするノイズキャンセラー6fと、Z相信号の発生位相近傍以外の禁止区間で侵入するノイズを除去するZバンド発生器7f及びZ相監視器9fを有する。そして、電動機07aの回転速度が低速度であるときはノイズキャンセラー6fの作用によりZ相信号に侵入したノイズを除去し、さらにZバンド発生器7fの作用によりZ相信号に侵入したノイズを除去する。また、Z相監視器9fによりノイズの発生状況を定量的に検出する。
【選択図】図14

Description

本発明は輪転印刷機の他、ミシン穴加工機や糊つけ装置などの印刷二次加工装置及び精密搬送装置において電動機により精密な回転制御を行うとき、ノイズにより外乱が発生する場合であってもこのノイズを排除し、前記電動機の回転位相を極めて確実に検出することを可能として高精度の同期制御や位置制御を可能とする回転位相検出装置および同期制御装置に関するものである。
輪転印刷機は新聞や広告物を高速かつ大量に印刷することが可能で従来から広く使用されている。そして、前記輪転印刷機にはさまざまの用途や種類があると共に、前記輪転印刷機は電動機により駆動され該電動機による前記輪転印刷機の駆動方式も従来種々考案されている。図19は新聞輪転印刷機の一例を示す図で墨一色のページとカラーページの印刷がある場合を模擬的に表し、インキング装置や水処理装置を省き駆動系統を主として示している。
該図19において符号01、02はそれぞれ集中制御装置、通信線路を表し、該集中制御装置01は後述する複数の同期制御装置に回転速度指令及び回転位相指令を該通信線路02経由にて送出すると共に、新聞輪転印刷機の運転、操作、及び監視などを行う。
符号03aから14aは第1のカラー印刷の構成例を示し、03a、04a、及び05aはそれぞれ給紙部、印刷紙、及びインフィードロールであり、10a、11a、12a、及び13aはカラーの表裏の両面印刷を行う印刷ユニットで例えば印刷ユニット10aはイエロー、11aはマゼンダ、12aはシアン、13aはブラックの印刷を行い、14aと15fはそれぞれアウトフィードロールと折り機である。前記給紙部03aは前記印刷紙04aをインフィードロール05aを介して印刷ユニット10aから13aに供給し、該印刷ユニット10aは06a、07a、及び09aからなる装置で駆動され06aは同期制御装置、07aは電動機、09aは該電動機07aに付属するロータリーエンコーダである。該同期制御装置06aは前記ロータリーエンコーダ09aからフィードバック信号を得て、前記集中制御装置01が送信する回転位相指令及び回転速度指令に追随して前記電動機07aを制御し前記印刷ユニット10aを精度良く同期制御にて駆動する。
ここで、該集中制御装置01が送信する回転位相指令及び回転速度指令は、例えば、後述するインクリメンタルエンコーダが出力するA相、B相、及びZ相信号を電子的に生成して出力するもので、従来特許文献1などが実施されている。なお、本発明では以降の説明において回転速度指令のみならず回転位相指令にも精度良く追随する制御を同期制御と呼称する。
同様に前記印刷ユニット11a、12a、及び13aも前記同期制御装置06a、電動機07a、及びロータリーエンコーダ09aをそれぞれ備え、前記集中制御装置01の指令に追随して精度良く同期制御にて駆動され、換言すれば前記4色の印刷ユニット10aから13a相互間の回転位相と回転速度が精度良く一致することとなりカラー印刷を実現している。
かように印刷された印刷紙04aは、前記アウトフィードロール14aと図示しないドラッグロールを経て前記折り機15fに導かれる。そして、06f、07f、及び09fはそれぞれ同期制御装置、電動機、及びロータリーエンコーダであり、これらの装置により前記折り機15fも前記集中制御装置01の指令に追随して精度良く同期制御にて駆動され、前記印刷紙04aは折り機15fにてページ毎に揃えて裁断され折り畳まれる。ここで、上記の同期制御の為にロータリーエンコーダが不可欠であり、前記印刷紙04aについて印刷部では4台、前記折り機15fでは1台のロータリーエンコーダを用いている。
そして、前記図19において添え字bを付す03b、04b、05b、06b、07b、09b、10b、及び14bは墨(ブラック)一色の印刷を行うもので、それぞれ給紙部、印刷紙、インフィードロール、同期制御装置、電動機、ロータリーエンコーダ、印刷ユニット、及びアウトフィードロールであり、これらの機能は前記にてそれぞれ番号が同じでaの添え字を付したものと同じで、前記印刷ユニット10bも前記集中制御装置01の指令に追随して精度良く同期制御にて駆動されている。
次に、前記図19において添え字c、d、及びeを付す装置は第2のカラー印刷の構成例を示し、印刷紙の表と裏を独立した2台の電動機を用いる場合を説明するもので、03c、04c、及び05cはそれぞれ給紙部、印刷紙、及びインフィードロールであり、10c、11c、12c、及び13cはカラーの表裏の両面印刷を行う印刷ユニットであり、14cはアウトフィードロールである。これらの装置はそれぞれ前記において同じ番号で添え字aを付すものと同じでありそれぞれの説明は割愛する。そして、06d、07d、及び09dは例えば前記印刷ユニット10cにおいて印刷紙04cの表面の印刷を行う同期制御装置、電動機、及びロータリーエンコーダであり、06e、07e、及び09eは前記印刷ユニット10cにおいて印刷紙04cの裏面の印刷を行う同期制御装置、電動機、及びロータリーエンコーダである。
この構成例においても該同期制御装置06d及び06eはそれぞれ前記ロータリーエンコーダ09d、09eからフィードバック信号を得て、前記集中制御装置01から前記通信線路02を経由して受信した回転位相指令及び回転速度指令に追随して前記電動機07d、07eを精度良く制御し表裏の両面印刷を行う。 同様に前記印刷ユニット11c、12c、及び13cも印刷ユニット10cと同期制御にて駆動され、この構成例においては8台のロータリーエンコーダを用いている。
以上のように、前記図19は各印刷ユニット10aから13cを機械的にシャフトで連結すること無く、電子的に複数の電動機を同期制御にて駆動して印刷を行うシャフトレス新聞輪転機の例である。
この例では14台のロータリーエンコーダを用いているが、通常の新聞の朝刊セットは1部当たりの新聞のページが更に多くこれに対応して使用するロータリーエンコーダの台数も多くなっている。そして、確実に印刷を行う為に、前記同期制御装置(図19において06aから06e)は前記ロータリーエンコーダ(図19においては09aから09e)からフィードバックの回転位相と回転速度をいついかなるときも安定して確実に検出せねばならない。
上記ロータリーエンコーダは大別すればインクリメンタルエンコーダとアブソリュートエンコーダがあり、次に、図20と図21にこれらの概要について示す。
始めに、図20は前記インクリメンタルエンコーダの概要を説明するもので、図20−(a)は構造について、図20−(b)、(c)、及び(d)は出力する信号を示す。
該図20−(a)において被検出体である回転円板上に放射状に等間隔の光学的なスリットを設け、これを発光素子、受光素子を用いて回転に応じたパルス列を発生するもので、図20−(b)、(c)、及び(d)に示すA相、B相のインクリメンタル信号と1回転に1つのパルスを発生するZ相の信号を出力する。
ここで、前記A相とB相は電気角で例えば90°の位相差を有して正転と逆転の検出が可能であり、該インクリメンタルエンコーダには下記に示す特徴がある。
(i) 出力信号がA相、B相、及びZ相と数が少なく長距離伝送に耐え得る。
(ii)位相の変化をシリアルなパルス列で検出するので、高速回転中であってもリアルタイムに時間の遅延がない回転位相を検出できる。
(iii) 出力信号がA相、B相、及びZ相のパルス信号のみで受信側のインターフェイスを簡単に構成でき、温度変化や経年変化の少ないインターフェイスが可能である。
(iv)後述するアブソリュートエンコーダと比較して一般的に安価である。
などの長所があるが、
(v) そのままでは絶対回転位相を検出できない。
という課題があり、その為に例えば制御装置側に回転位相検出カウンタを設け、前記インクリメンタルエンコーダが出力するA相とB相のインクリメンタル信号をカウントし、Z相の信号により前記回転位相検出カウンタをゼロにクリアすることに依り1回転の絶対回転位相の検出が従来から実施されている。
次に、図21は前記アブソリュートエンコーダの概要を示し、図21−(a)は構造について、図21−(b)から(f)は出力する信号を示す。始めに、該図21−(a)において被検出体である回転円板上に同心円状の複数のトラックを設け、該トラック上に回転位相を示す絶対位置情報を2進化コードで構成し、これを発光素子、受光素子により回転位相を例えばb0からbn−1までのnビットのアブソリュート信号を検出する。そして、図21−(b)から(f)は前記b0からbn−1の信号が回転に応じて変化する状況を示しており、該アブソリュートエンコーダは、
(vii)絶対回転位相を常時検出できる。
という長所があるが、
(viii)回転位相検出の分解能を高くする為には回転円板上のトラックの数を多くせねばならず、これに伴い回転円板の形状が大きくなり高い分解能のものは実現が困難もしくは不可能である。
(ix)同じく回転位相検出の分解能を高くする程2進化信号線の本数が多くなり、長距離の回転位相の電送が困難となる。
(x)絶対回転位相を検出するとき前記b0からbn−1のデータの変化とタイミングを合わせて検出する必要があり、高速回転においてリアルタイムに回転位相を検出することが困難である。
などの課題がある。
ここで、前記インクリメンタルエンコーダはアブソリュートエンコーダと比して構造が簡単である為、より高分解能のものを得ることが可能であり、前記図19に示したシャフトレス輪転印刷機などの同期制御に用いられている。
図22は従来の同期制御装置において、前記インクリメンタルエンコーダを用いた回転位相の検出を説明するもので、06a、07aは前記図19と同じく同期制御装置及び電動機を示し、09aは該電動機07aに付属するインクリメンタルエンコーダを示す。さらに、該同期制御装置06aが内蔵する1f、2f、3f、及び4fはそれぞれA相、B相インターフェイス、Z相インターフェイス、フィードバックの回転位相検出カウンタ、及びフィードバックの回転速度検出器である。該A相、B相インターフェイス1fは前記インクリメンタルエンコーダ09aが出力するA相とB相信号を入力し、電気的絶縁やレベル変換を行うと共に、例えば回転に応じたA相信号の1倍、2倍、若しくは4倍の周波数の1列のAB相パルス信号1f1と回転方向を示す信号1f2を生成して前記回転位相検出カウンタ3fへ出力する。
なお、以降の本発明の説明において、前記A相、B相インターフェイス1fは前記A相信号の2倍の周波数を該AB相パルス信号1f1に出力するとする。
次に、前記Z相インターフェイス1fはインクリメンタルエンコーダ09aが出力するZ相パルスを入力し、電気的絶縁やレベル変換を行ったZ相信号2f1を生成して前記回転位相検出カウンタ3fへ出力する。該回転位相検出カウンタ3fは前記AB相パルス信号1f1のパルス数をカウントし、前記Z相信号2f1により該カウント値をゼロにクリアして前記電動機07aの回転位相3f1を生成し出力する。
なお、前記電動機07aの正転、または逆転運転に対応した前記回転方向信号1f2により該回転位相検出カウンタ3fはカウントアップ、またはカウントダウンの動作となるが、以降の説明において前記電動機07aは正転方向に回転し、前記回転位相検出カウンタ3fは前記AB相パルス信号1f1を入力してカウントアップの動作を行うものとする。また、前記インクリメンタルエンコーダ09aが出力するZ相パルスと前記Z相信号2f1は、間に前記Z相インターフェイス2fが介在するのみで以降の説明においては同一の信号と見なすものである。
次に、前記回転速度検出器4fは図示しないリアルタイマーを内蔵し前記回転位相検出カウンタ3fから常に前記回転位相3f1を入力して、基準時間当たりの該回転位相3f1の変化量より回転速度4f1を演算し出力する。
なお、該図22において細線は一つの信号の流れを示し、太線は例えば1ワード、2ワード長などの数値データの流れを示し、以降の説明図においても同様に表記するものである。
図23は従来の前記回転位相検出カウンタ3fの回転位相3f1の検出を説明するもので、図23−(a)、(b)、及び(c)の横軸は時間であり、それぞれ前記図22のAB相パルス信号1f1、Z相信号2f1、及び前記回転位相検出カウンタ3fが出力する回転位相3f1の時間的推移を示す。ここで、該図23において前記電動機07a、すなわちインクリメンタルエンコーダ09aは一定の速度で回転しているとし、図23−(a)のAB相パルス信号1f1は回転に対応した一定の周波数信号となり、図23−(b)のZ相信号2f1は1回転毎にハイとなる信号であり、例えば時刻t1及びt3でハイとなることを示している。次に、図23−(c)を参照して、前記回転位相検出カウンタ3fは前記AB相パルス信号1f1をカウントアップした計数値を出力し前記Z相信号2f1がハイのとき該計数値をゼロにクリアして回転位相3f1を検出し、該図23−(c)においては一回転の最大回転位相をPmaxとし、時刻t1及びt3において前記回転位相3f1がクリアされる動作を示している。
前記回転位相検出カウンタ3fは該図23−(c)のとおり回転位相3f1を検出するが、前記電動機07a及びインクリメンタルエンコーダ09aは、他のインバータ、動力機器と共に使用されるなどさまざまな環境の生産現場に設置され、電気的なノイズが発生しうる厳しい環境下に置かれることが多い。
このため、前記インクリメンタルエンコーダ09aが出力するZ相にノイズが侵入した場合、前記回転位相検出カウンタ3fは正しく回転位相を検出することができない。
図24はこの様相を模擬的に示すもので図24−(a)、(b)、(c)はそれぞれ前記図23−(a)、(b)、(c)に対応しており、相違は該図24−(b)の時刻t2において前記インクリメンタルエンコーダ09aのZ相にノイズが侵入するとしている。 この時刻t2において、前記回転位相検出カウンタ3fが出力する前記回転位相3f1は図24−(c)に示すとおりPt2からゼロにクリアされ、その後カウントアップを継続して正規にZ相がハイとなる時刻t3において再び前記回転位相3f1がPt3からゼロにクリアされる。すなわち、時刻t2からt3において前記回転位相検出カウンタ3fは回転位相を正しく検出せず、同期制御においては精度が著しく劣化し前記図19におけるカラー印刷運転を行っているときは印刷ずれを発生することとなる。
インクリメンタルエンコーダが出力するZ相にノイズが侵入するときの対処については、例えば特許文献1のものが提案されている。
特許文献1に記載のものは、インクリメンタルエンコーダが出力するパルスをカウントするリセット検出カウンタを備え、該リセット検出カウンタの出力を現在値、前回値としてそれぞれ第1、第2のラッチゲートに記憶させ、第1、第2のラッチゲートの出力の偏差に基づきZ相付きインクリメンタルエンコーダの1回転を判別する回転数判別手段を備えたものであり、Z相にノイズが侵入した場合であっても、インクリメンタルエンコーダの回転数を正しく検出できるようにしたものである。
また、特許文献2には、Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するA,B相パルス、Z相パルスに対応したパルス信号を出力する速度及び位置信号発生装置が記載されている。
特開2003−185473号号公報 特開平11−248727号公報
前記図19にて示したシャフトレス輪転印刷機などにおいて、電子的な同期制御を実現する場合、回転位相と回転速度を検出するため、電動機に付属して多数のロータリーエンコーダが必要となる。
上記ロータリーエンコーダとして、リアルタイム性と回転位相の分解能に優れたZ相付きインクリメンタルエンコーダを使用する場合、該インクリメンタルエンコーダが出力するZ相にノイズが侵入すると、前記図24で説明した様に回転位相検出カウンタは正しく回転位相を検出することができず、同期制御の精度が著しく劣化し、印刷ずれ等が発生する。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的はインクリメンタルエンコーダが出力するZ相にノイズが侵入する場合であってもこれを確実に除去し、いついかなるときも安定して正確な回転位相を検出することができるようにすることである。
上記課題を本発明においては、次のように解決する。
(1)回転機器の回転に応じたパルス列を生成するとともに該回転機器が一回転する毎にZ相信号を生成するZ相付きインクリメンタルエンコーダの出力が与えられる回転位相検出カウンタを内蔵し、上記回転位相検出カウンタが、上記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するパルス列をカウントして積算値を得るとともに、上記Z相信号により該積算値をゼロにクリアすることにより、上記回転機器の回転位相に対応した信号を検出する回転位相検出装置において、上記回転位相検出カウンタのZ相信号の入力側に、多分割可変クロック発生器とノイズカットZ相発生器とから構成され、Z相信号に含まれるノイズをキャンセルするためのノイズキャンセラーを設ける。
そして、上記多分割可変クロック発生器に、前記回転位相検出カウンタが出力する回転位相より演算した回転速度を入力し、ゼロから最高速度に至るまでの上記回転速度に応じて、低い周波数から高い周波数に段階的に切り替わる可変クロック信号を生成する。
また、上記ノイズカットZ相発生器に上記可変クロック信号と前記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するノイズを含むZ相信号を入力し、上記可変クロック信号により、上記ノイズを含むZ相信号を該クロック信号のnクロックサイクルだけ位相シフトすることにより、nクロックサイクルより短いノイズを除去したノイズキャンセラーZ相信号を出力し、上記ノイズキャンセラーZ相信号を前記回転位相検出カウンタへのZ相入力とする。
具体的には、上記ノイズカットZ相発生器は、入力されたZ相信号を上記可変クロック信号によりシフトするn段のシフトレジスタと(Z相パルスの幅を上記可変クロック信号のmクロックサイクルとするとn<m)、シフトレジスタの各段の出力が入力される論理回路を備え、上記論理回路は、該シフトレジスタの全段がハイレベルになったときハイレベルの出力を発生し、上記シフトレジスタの全段がローレベルになるまでハイレベルの出力状態を維持することより上記Z相信号を上記可変クロック信号のnクロックサイクルだけ位相シフトし、上記可変クロック信号のnクロックサイクルより短いノイズを除去したノイズキャンセラーZ相信号を出力する。
(2)上記(1)において、多分割可変クロック発生器が、ゼロから最高速度に至るまでの上記回転速度に応じて、低い周波数から高い周波数に2段階に切り替わる可変クロック信号を生成し、この可変クロック信号をノイズカットZ相発生器に供給する。
(3)回転機器の回転に応じたパルス列を生成するとともに該回転機器が一回転する毎にZ相信号を生成するZ相付きインクリメンタルエンコーダの出力が与えられる回転位相検出カウンタを内蔵し、上記回転位相検出カウンタが、上記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するパルス列をカウントして積算値を得るとともに、上記Z相信号により該積算値をゼロにクリアすることにより、上記回転機器の回転位相に対応した信号を検出する回転位相検出装置において、上記回転位相検出カウンタのZ相信号の入力側に、Zバンド発生器とゲート回路から構成されるZバンドノイズ阻止手段を設ける。
上記Zバンド発生器は、上記回転位相の最小値より予め設定された第1の所定値だけ大きい回転位相をZバンドロー位相設定値PZLoとし、上記回転位相の最大値より予め設定された第2の所定値だけ小さい回転位相をZバンドハイ位相設定値PZHi(但しPZLo<PZHi)としたとき、前記回転位相検出カウンタが出力する回転位相3f1と、上記Zバンドロー位相設定値PZLo及びZバンドハイ位相設定値PZHiと比較し、該回転位相3f1がPZLoを越えてPZHi未満のときはノンアクティブとなるZバンド信号を生成し、上記回転位相3f1がPZHi以上、又は、PZLo以下のときはアクティブとなるZバンド信号を生成する。
そして、上記ゲート回路の一方の入力端に上記Zバンド発生器の出力を、また、他方の入力端にノイズを含むZ相信号が入力し、該ゲート回路の出力を回転位相検出カウンタのZ相入力端に接続し、上記ゲート回路が、上記Zバンド信号がアクティブのとき、ノイズを含むZ相信号を通過可能とし、上記Zバンド信号がノンアクティブのときノイズを含むZ相信号の通過を阻止する。
(4)上記(3)において、前記電動機がゼロもしくは低速度にて運転しているとき、前記Zバンド発生器は、前記Zバンド信号を常にアクティブとし、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するZ相信号を通過させて上記回転位相検出カウンタに入力させる。
(5)上記(3)または(4)において、運転操作、又はシーケンス制御の指令により、前記Zバンド発生器は前記Zバンド信号をアクティブとし、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するZ相信号を通過させて上記回転位相検出カウンタに入力させる。(6)上記(3),(4)または(5)の回転位相検出装置において、前記ゲート回路のZ相信号入力端の入力側に、(1)または(2)のノイズキャンセラーを設け、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するZ相信号を上記ノイズキャンセラーに入力し、ノイズキャンセラーの出力を上記ゲート回路に入力する。
(7)上記(6)において、前記電動機がゼロもしくは低速度にて運転するときは、前記Zバンド発生器は前記Zバンド信号を常時アクティブとし、前記ノイズキャンセラーの出力を上記回転位相検出カウンタに入力させ、前記電動機が低速度を越える速度にて運転しているとき、前記Zバンド発生器は、前記回転位相検出カウンタが出力する回転位相3f1と、上記Zバンドロー位相設定値PZLo及びZバンドハイ位相設定値PZHiと比較し、該回転位相3f1がPZLoを越えてPZHi未満のときはノンアクティブとなるZバンド信号を生成し、上記回転位相3f1がPZHi以上、又は、PZLo以下のときはアクティブとなるZバンド信号を生成する。
そして、前記ゲート回路は、上記Zバンド信号がアクティブのとき、前記ノイズキャンセラーの出力を通過可能とし、上記Zバンド信号がノンアクティブのとき前記ノイズキャンセラーの出力の通過を阻止する。
(8)上記(6)または(7)において、前記Zバンド発生器が出力するZバンド信号と、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダの出力であるノイズキャンセラーへの入力信号が入力されるZ相監視器を設け、上記Z相監視器は、前記Zバンド信号がノンアクティブのときにノイズキャンセラーに入力される信号の回数を計数するカウンタと、該カウンタの出力を表示する不正Z相カウント表示器を内蔵し、該不正Z相カウント表示器を監視することにより、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダの出力によるZ相信号にノイズが混入した回数を検知可能とする。
(9)集中制御装置と、複数の電動機と、該電動機の回転を検出するZ相付きインクリメンタルエンコーダと、集中制御装置に対応した指令用の回転位相検出装置と、上記電動機の台数に対応した複数のフィードバック用の回転位相検出装置と、上記電動機を制御する制御装置を内蔵し、上記Z相付きインクリメンタルエンコーダは電動機の回転に応じたパルス列を生成するとともに該回転機器が一回転する毎にZ相信号を生成し、上記集中制御装置は、電子的に上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの機能をエミュレートして、回転位相指令と回転速度指令に対応したパルス列と1回転毎にZ相信号を出力し、上記集中制御装置が出力する回転位相指令と回転速度指令に対応した信号に、上記電動機の回転位相と回転速度とを同期させる同期制御装置において、上記指令用の回転位相検出装置及び上記フィードバック用の回転位相検出装置として、上記(6)(7)または(8)の回転位相検出装置を使用する。
そして、上記制御装置は、上記指令用の回転位相検出装置と上記フィードバック用の回転位相検出装置が出力する回転位相指令および回転位相から、それぞれ回転速度指令と回転速度を演算し、回転速度指令と回転速度の速度偏差を求め、また、上記指令用の回転位相検出装置と上記フィードバック用の回転位相検出装置が出力する回転位相指令および回転位相から、位相偏差を求め、上記速度偏差と位相偏差に基づき電動機の回転位相と回転速度が、それぞれ回転位相指令と回転速度指令に一致するように制御する。
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
(1)回転位相検出装置に、ノイズキャンセラーを内蔵させたので、回転機の回転速度が低いときに、インクリメンタルエンコーダのZ相出力にノイズが侵入しても、このノイズが回転位相検出カウンタに入力されるのを阻止することができ、安定、且つ正確に回転位相を検出することができる。
(2)回転位相検出装置に、Zバンドノイズ阻止手段を内蔵させたので、電動機に付属するインクリメンタルエンコーダのZ相出力にノイズが侵入しても、このノイズがZ相信号の発生位相近傍のZ相信号通過許容期間内に侵入した場合を除き、ノイズの侵入を確実に阻止し、安定し、且つ正確な回転位相を検出することができる。
(3)上記ノイズキャンセラーとZバンドノイズ阻止手段の両方を回転位相検出装置に内蔵させることにより、電動機がいかなる速度で運転しているときであっても、ノイズが回転位相検出カウンタに入力されるのを阻止することができ、常に正確に回転位相を検出することができる。
(4)Zバンド信号がノンアクティブのときにノイズキャンセラーに入力される信号の回数を計数するカウンタと、該カウンタの出力を表示するZ相監視器を設けることにより、インクリメンタルエンコーダの出力信号にノイズが侵入した頻度を定量的に記録して表示することができ、各種制御装置、駆動装置の設置環境の改善を確認して実施することを可能となる。
(5)上記ノイズキャンセラーとZバンドノイズ阻止手段を有する回転位相検出装置を用いて同期制御を行うことにより、高精度の同期制御や位置制御を実現することが可能となる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1から図4は請求項1に、図5と図6は請求項2に、図7から図12は請求項3から請求項5に、図13は請求項6と請求項7に、図14から図16は請求項8に、図17と図18は請求項9に関わる実施例を説明する図である。
図1は本発明の実施例1の全体構成を説明する図、図2は実施例1におけるノイズキャンセラーの構成例を示す図、図3及び図4は実施例1の動作を説明する図である。
図1において、前記図22と同じ符号を付すものは機能が同一でありその説明を割愛し、1及び6fはそれぞれ本発明による回転位相検出装置及びノイズキャンセラーであり、6f29は該ノイズキャンセラー6fが出力するノイズキャンセラーZ相信号である。 本実施例による前記回転位相検出装置1は従来の前記回転位相検出カウンタ3fに加えて前記ノイズキャンセラー6fを内蔵し、該ノイズキャンセラー6fは前記Z相信号2f1と前記回転速度検出器4fが出力する回転速度4f1を入力とし、前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29を前記回転位相検出カウンタ3fへ出力する。
該ノイズキャンセラー6fは前記インクリメンタルエンコーダ09aが出力する信号による前記Z相信号2f1にノイズが侵入した場合であっても、該ノイズを消去した前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29を出力する。さらに、このノイズを消去する性能は前記電動機07aの回転速度が高いときより低いときの方が優れているものとしていることに特徴がある。
次に、図2は該ノイズキャンセラー6fの一構成例を示すもので、該ノイズキャンセラー6fはさらに多分割可変クロック発生器6f0とノイズカットZ相発生器6f21より構成される。
該多分割可変クロック発生器6f0は前記回転速度4f1を入力し該回転速度4f1がゼロから最高速度に至るまで、低い周波数のクロック信号から高い周波数のクロック信号に順次切り替えてm段の周波数の可変クロック信号6f15を生成して前記ノイズカットZ相発生器6f21へ出力する。そして、前記ノイズカットZ相発生器6f21は該可変クロック信号6f15と前記Z相信号2f1を入力し、該Z相信号2f1を可変クロック信号6f15にて波形整形することによりノイズを消去したノイズキャンセラーZ相信号6f29を出力するものである。
さらに前記図2により前記多分割可変クロック発生器6f0の一構成例の説明を行う。 図2において6f2、6f3、6f4、及び6f5はそれぞれ発信器、分周器、NOTゲート、及びセレクタを示し、6f6から6f9、6f10から6f13、及び6f14はそれぞれDフリップフロップ、ANDゲート、及びORゲートを示す。
該発信器6f2は固定の周波数信号を発生し前記分周器6f3及びNOTゲート6f4へ出力し、前記分周器6f3はCK入力に供給された周波数信号をm段に順次分周してQ0出力から出力する。図2においては説明を容易とする為該分周器6f3は仮に5段に分周するとして、Q0出力及びQ1出力には入力周波数がそれぞれ2分の1、4分の1に分周されて出力されQ3出力には16分の1に分周されたクロック信号が出力される。
そして、前記セレクタ6f5は前記回転速度4f1を入力し、この回転速度がゼロから最高速度に至るまでm段の切り替え信号を生成するものであるが、前記図2においては仮に4段の切り替え信号をS0出力からS3出力に生成するとしている。
そして、前記回転速度4f1がゼロから最高速度に至るまでS0、S1、S3、S4と順次交互にハイの信号を出力し、該セレクタ6f5の出力は前記Dフリップフロップ6f6から6f9とNOTゲート6f4により前記発信器6f2が出力する周波数信号に同期化された後、前記ANDゲート6f10から6f13へ入力され唯一のANDゲートをアクティブ(セレクト)にすることとなる。
すなわち、前記ORゲート6f14は前記回転速度4f1の値に対応して、前記発信器6f2を16分の1、8分の1、4分の1、または2分の1のいずれかに分周したクロック信号を可変クロック信号6f15として出力することとなる。なお、本発明に本質的にかかわるものではないが、図2において前記分周器6f3及びDフリップフロップ6f6から6f9はCK入力の立ち上がりで動作を更新すると想定しており、以降の説明においても各種フリップフロップはCK入力の立ち上がりで動作するものとする。
前記多分割可変クロック発生器6f0の動作ついて図2を参照しつつ図3により次に説明を行う。なお、図2のノイズカットZ相発生器6f21については後で説明を行う。
図3−(a)は前記電動機07aの回転速度4f1の変化を示し、回転速度4f1は、ゼロと最高回転速度の間を図示する如く時間と共に推移するとする。
図3−(b)、(c)、(d)、及び(e)はそれぞれ前記セレクタ6f5のS0、S1、S2、及びS3出力に生成される信号の時間的推移を表し、図3−(f)、(g)、(h)、及び(i) はそれぞれ前記ANDゲート6f10、6f11、6f12、及び6f13の出力を、図3−(j)は前記可変クロック信号6f15の時間的推移を表す。
始めに、図3−(a)と図3−(b)、(c)、(d)、(e)を対比して説明する。(1)図3−(b)で表される前記セレクタ6f5のS0出力は、前記回転速度4f1がゼロから加速し回転速度がVup1となる時刻t1迄ハイ、時刻t1を過ぎるとローとなり、次に前記回転速度4f1が減速して回転速度がVdw1以下となる時刻t6を過ぎると再びハイとなる。
(2)図3−(c)で表される前記セレクタ6f5のS1出力は、加速するときは前記回転速度4f1がVup1となる時刻t1からVup2となる時刻t2迄ハイとなり、減速するときは前記回転速度4f1がVdw2となる時刻t5からVdw1となる時刻t6迄ハイとなり、それ以外はローである。
(3)図3−(d)で表される前記セレクタ6f5のS2出力は、加速するときは前記回転速度4f1がVup2となる時刻t2からVup3となる時刻t3迄ハイとなり、減速するときは前記回転速度4f1がVdw3となる時刻t4からVdw2となる時刻t5迄ハイとなり、それ以外はローである。
(4)図3−(e)で表される前記セレクタ6f5のS3出力は、前記回転速度4f1が加速してVup3となる時刻t3から減速してVdw3となる時刻t4迄ハイとなり、それ以外はローである。
このように、前記セレクタ6f5は前記回転速度4f1の速度の高低のレベルを示す信号をS0出力からS3出力に生成し、該信号は前記Dフリップフロップ6f6から6f9により前記発信器6f2が出力する周波数信号に同期化されるが該Dフリップフロップ6f6から6f9による遅延は僅かであり、前記図3−(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれDフリップフロップ6f6、6f7、6f8、6f9のQ出力の信号をも示すものとする。
次に、前記図3−(f)、(g)、(h)、(i) について説明する。
(5)図3−(f)で表される前記ANDゲート6f10の出力は、前記図3−(b)の信号と前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数信号を例えば16分の1に分周したクロック信号をAND演算したもので図示する如きとなる。
(6)図3−(g)で表される前記ANDゲート6f11の出力は、前記図3−(c)の信号と前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数信号を8分の1に分周したクロック信号をAND演算したもので図示する如きとなる。
(7)図3−(h)で表される前記ANDゲート6f12の出力は、前記図3−(d)の信号と前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数信号を4分の1に分周したクロック信号をAND演算したもので図示する如きとなる。
(8)図3−(i) で表される前記ANDゲート6f13の出力は、前記図3−(e)の信号と前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数信号を2分の1に分周したクロック信号をAND演算したもので図示する如きとなる。
このようにして得られた該図3−(f)、(g)、(h)、及び(i) に示す信号は前記ORゲート6f14の入力となり、該ORゲート6f14の出力、すなわち前記可変クロック信号6f15は図3−(j)に示す如きとなる。そして、該図3−(j)と前記図3−(a)を対照して本発明による前記多分割可変クロック発生器6f0の特徴を説明すれば、前記回転速度4f1がゼロもしくは低い速度から加速するとき、可変クロック信号6f15(ORゲート6f14の出力)は低い周波数から高い周波数まで多分割のクロック信号を出力し、前記回転速度4f1が高い速度から減速するとき、可変クロック信号6f15は高い周波数から低い周波数まで多分割のクロック信号を出力するものである。
そして、前記ノイズカットZ相発生器6f21は該可変クロック信号6f15と前記Z相信号2f1を入力し、該Z相信号2f1を可変クロック信号6f15にて波形整形することによりノイズを消去したノイズキャンセラーZ相信号6f29を出力するもので、次に、前記図2に戻りノイズカットZ相発生器6f21の一構成例の説明を行う。
図2において6f22、6f23、6f24、及び6f25はDフリップフロップ、6f26、6f27、及び6f28はそれぞれANDゲート、NORゲート、及びJKフリップフロップである。前記Dフリップフロップ6f22から6f25は前記Z相信号2f1を信号入力とし前記可変クロック信号6f15をCK入力とする例えば4段のZ相シフトレジスタを構成し、前記ANDゲート6f26は前記Dフリップフロップ6f22から6f25の出力が全てハイのとき出力はハイとなり、前記NORゲート6f27は前記Dフリップフロップ6f22から6f25の出力が全てローのとき出力はハイとなる。該ANDゲート6f26とNORゲート6f27の出力は前記JKフリップフロップ6f28のJ及びK入力に接続され、該JKフリップフロップ6f28の出力は前記ノイズキャンセラー6fが出力するノイズキャンセラーZ相信号6f29となる。
さらに、前記ノイズカットZ相発生器6f21の動作ついて前記図2を参照しつつ図4により説明を行う。該図4において横軸は時間であり図4−(a)は前記Z相信号2f1の時間的推移を示し、図4−(b)は前記可変クロック信号6f15が、前記分周器6f3出力する例えば2分の1に分周したクロック信号のときを表しており、図4−(c)は該図4−(b)に対応した前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29である。
同様に図4−(d)は前記可変クロック信号6f15が、前記分周器6f3が出力する16分の1に分周したクロック信号のときを表しており、図4−(e)は該図4−(d)に対応した前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29である。
始めに、前記図4−(a)において前記Z相信号2f1は前記インクリメンタルエンコーダ09aの正規の1回転毎の信号として時刻t1aにおいてハイとなり時刻t1bにおいてローとなるとし、時刻t1cからt1dにおいて図示するノイズが混入したとしている。
そして、前記図4−(a)、(b)、及び(c)を相互に対照し、該図4−(b)のクロック信号が前記Dフリップフロップ6f22から6f25のCK入力に供給され、前記図4−(a)の時刻t1aにてZ相信号2f1がハイになった後前記図4−(b)のクロック信号が時刻t2aから4クロック後の時刻t2bにて前記ANDゲート6f26がハイとなり、前記JKフリップフロップ6f28が出力する前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29も図4−(c)の時刻t2bにおいてハイとなる。
ここで、該JKフリップフロップ6f28のCK入力によるJ、K入力からQ出力への遅延は僅かであり無いものとし、以下の説明においても同様である。
また、前記図4−(a)の時刻t1bにてZ相信号2f1がローになった後、前記図4−(b)のクロック信号が時刻t2cから4クロック後の時刻t2dにて前記NORゲート6f27がハイとなり、前記JKフリップフロップ6f28が出力する前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29は図4−(c)の時刻t2dにおいてローとなる。
次に、前記図4−(a)の時刻t1cからt1dにおいてノイズが混入したとき、前記図4−(b)の時刻t2eから4クロック後の時刻t2fにて前記ANDゲート6f26がハイとなり、前記JKフリップフロップ6f28が出力する前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29は図4−(c)の時刻t2fにおいてハイとなる。
また、前記時刻t1dにてZ相信号2f1がローになった後、前記図4−(b)の時刻t2gから4クロック後の時刻t2hにて前記NORゲート6f27がハイとなり、前記JKフリップフロップ6f28が出力する前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29は図4−(c)の時刻t2hにおいてローとなる。
以上のように、前記Z相信号2f1に前記図4−(a)の時刻t1cに侵入したノイズは、前記可変クロック信号6f15が出力するクロック信号が前記図4−(b)に示す如き高いとき、前記図4−(c)に示すとおり前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29にも表れるものである。
次に、前記可変クロック信号6f15が前記図4−(b)より低いクロック信号である図4−(d)のときの動作説明を行うが、該図4−(d)は前記分周器6f3が出力する16分の1に分周したクロック信号のときを例に示している。さて、前記図4−(a)、(d)、及び(e)を相互に対照しつつ、該図4−(d)のクロック信号は前記Dフリップフロップ6f22から6f25のCK入力に供給され、前記図4−(a)の時刻t1aにおいてZ相信号2f1がハイになった後、前記図4−(d)の時刻t4aから4クロック後の時刻t4dにて前記ANDゲート6f26がハイとなり、前記JKフリップフロップ6f28が出力する前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29は図4−(e)の時刻t4dにおいてハイとなる。
また、前記時刻t1bにてZ相信号2f1がローになった後、前記図4−(d)の時刻t4eから4クロック後の時刻t4hにて前記NORゲート6f27がハイとなり、前記JKフリップフロップ6f28が出力する前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29は図4−(e)の時刻t4hにおいてローとなる。
そして、前記図4−(a)の時刻t1cからt1dにおいてノイズが混入したとき、前記図4−(e)の時刻t4iから4クロック後の時刻t4mにおいて前記図4−(a)のレベルはローに戻っているので、前記ANDゲート6f26の出力はローを維持し前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29は図4−(e)の時刻t1c以降に示すとおりローを維持する。
以上のように、前記回転速度4f1の高低に応じて前記可変クロック信号6f15の周波数を切り替え、該回転速度4f1が低いときに該可変クロック信号6f15の周波数を充分に低くすることにより、前記ノイズキャンセラー6fは前記Z相信号2f1に混入したノイズを消去し、前記図4−(e)に示す如くノイズレスの前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29を生成するものである。
図5は本発明の実施例2の2分割可変クロック発生器6f1の一構成例を説明する図であり、図6は図5の実施例2の動作を説明する図である。
ここで、前記図2による可変クロック発生器6f0は前記回転速度4f1の値に対応して、多分割の周波数のクロック信号を可変クロック信号6f15として出力するものであったが、実施例2の可変クロック発生器6f1ではこれを単純化し、前記回転速度4f1がゼロから最高速度の範囲で遷移するとき低い周波数と高い周波数の種類の2クロック信号を切り替えて可変クロック信号6f15を生成する。
前記図5の2分割可変クロック発生器6f1において前記図2と同じ符号を付すものはこれと同じ機能を有しその説明を割愛し、6f16はNOTゲート、6f17及び6f18はANDゲート、6f19はORゲートである。セレクタ6f5は前記回転速度4f1を入力し、この回転速度が低速度であるときはS0出力をハイとし低速度を超えるときはS0出力をローとする。すなわち、該セレクタのS0出力のみを使用して該S0出力の信号はDフリップフロップ6f6にて発信器6f2が出力する周波数信号に同期化された後、前記NOTゲート6f16と組み合わせて前記ANDゲート6f17、または6f18を交互にアクティブ(セレクト)にすることとなる。
そして、前記ANDゲート6f17、6f18、及びORゲート6f19の作用により、前記回転速度4f1が低速度であるときは前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数を例えば16分の1に分周したQ3出力のクロック信号を前記可変クロック信号6f15として出力し、前記回転速度4f1が低速度を越えるときは前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数を例えば2分の1に分周したクロック信号を前記可変クロック信号6f15として出力するものである。
以上の図5の2分割可変クロック発生器6f1の動作を図6によりさらに説明を行う。 図6−(a)は前記図3−(a)と同様に前記回転速度4f1がゼロと最高回転速度の間を図示する如く時間と共に推移するとし、図3−(b)及び(e)はそれぞれ前記Dフリップフロップ6f6のQ出力から前記ANDゲート6f17への入力信号、前記NOTゲート6f16から前記ANDゲート6f18への入力信号の時間的推移を表し、図3−(f)、(i) 、及び(j)はそれぞれ前記ANDゲート6f17の出力信号、前記ANDゲート6f18の出力信号、及び可変クロック信号6f15の時間的推移を表す。
始めに、前記図6−(b)及び(e)を図6−(a)と対比して説明を行う。
(1)前記図5のセレクタ6f5のS0出力は前記回転速度4f1がゼロから加速し回転速度がVup1となる時刻t1迄ハイ、時刻t1を過ぎるとローとなり、次に、前記回転速度4f1が減速して回転速度がVdw1以下となる時刻t6を過ぎると再びハイとなる。該S0出力の信号は前記Dフリップフロップ6f6により前記発信器6f2が出力する周波数信号に同期化されて図6−(b)に表される信号となり前記ANDゲート6f17の入力となる。
(2)該図6−(b)で表される信号は前記NOTゲート6f16にて反転され図6−(e)に表される信号となり前記ANDゲート6f18の入力となる。
次に、前記図3−(f)、(i) 、及び(j)について説明する。
(3)図6−(f)で表される前記ANDゲート6f17の出力は、前記図6−(b)の信号と前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数信号を例えば16分の1に分周したクロック信号をAND演算したもので図示する如きとなる。
(4)図6−(i) で表される前記ANDゲート6f18の出力は、前記図6−(e)の信号と前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数信号を例えば2分の1に分周したクロック信号をAND演算したもので図示する如きとなる。
かようにして得られた該図6−(f)及び(i) に示す信号は前記ORゲート6f19の入力となり、該ORゲート6f19の出力、すなわち前記可変クロック信号6f15は図6−(j)に示す如きとなる。
そして、該図6−(j)と前記図6−(a)を対照して本実施例による前記可変クロック発生器6f1の特徴を説明すれば、前記回転速度4f1がゼロもしくは低い速度から加速するとき、可変クロック信号6f15(ORゲート6f19の出力)は低い周波数から高い周波数へ2分割のクロック信号を出力し、前記回転速度4f1が高い速度から減速するとき、該可変クロック信号6f15は高い周波数から低い周波数へ2分割のクロック信号を出力するものである。そして、該可変クロック信号6f15を前記図5のノイズカット発生器に供給することにより前記回転速度4f1が特に低い速度であるとき、前記Z相信号2f1に混入したノイズを強力に除去した前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29を生成する。該ノイズキャンセラーZ相信号6f29は前記回転位相検出カウンタ3fのZ相入力に供給されて、安定した回転位相3f1を得ることができる。
図7は本発明の実施例3の全体を説明する図であり、図8は実施例3の基本的な動作を説明し、図9は実施例3の後述するZバンド発生器7fの構成例を示し、図10、図11、及び図12は実施例3の動作をさらに説明する図である。
図7において、前記図1と同じ符号を付すものは機能が同一でありその説明を割愛し、2、7f、及び7f12はそれぞれ本実施例3による回転位相検出装置、Zバンド発生器、及びZバンド信号であり、8fはANDゲート、7f13はZバンドによるZ相信号であり、上記Zバンド発生器7fとANDゲートを併せて、Zバンドノイズ阻止手段を構成する。
本実施例による前記回転位相検出装置2は従来の前記回転位相検出カウンタ3fに加えて前記Zバンド発生器7fを内蔵し、該Zバンド発生器7fは前記回転位相検出カウンタ3fが出力する回転位相3f1と前記回転速度検出器4fが出力する回転速度4f1を入力する。そして、該Zバンド発生器7fは前記回転位相3f1が後述するZバンドハイ位相設定値PZHi以上のとき、またはZバンドロー位相設定値PZLo以下のとき、前記Zバンド信号7f12をアクティブとし、該Zバンド信号7f12と前記Z相信号2f1を前記ANDゲート8fにて論理演算を行ってZバンドによるZ相信号7f13を生成し、これを前記回転位相検出カウンタ3fへ入力する。
このようにして生成される前記ZバンドによるZ相信号7f13は、前記回転位相3f1がZバンドロー位相設定値PZLoを越えてZバンドハイ位相設定値PZHi未満のとき、前記Z相信号2f1に侵入したノイズを完全に排除する特徴がある。
次に、図8により前記図7のZバンド発生器7fの動作の説明を行う。前記図23−(a)、(b)、及び(c)と同様に図8−(a)、(b)、及び(c)の横軸は時間であり、それぞれ前記図7のAB相パルス信号1f1、Z相信号2f1、及び前記回転位相検出カウンタ3fが出力する回転位相3f1の時間的推移を示す。ここで、該図8においては前記電動機07a、すなわちインクリメンタルエンコーダ09aは一定の速度で回転しているとし、図8−(a)のAB相パルス信号1f1は回転に対応した一定の周波数信号となり、図8−(b)のZ相信号2f1は1回転毎にハイとなる信号である。次に、図8−(c)を参照して前記回転位相検出カウンタ3fは前記図8−(a)のAB相パルス信号1f1をカウントアップした計数値を出力し前記図8−(b)のZ相信号2f1がハイのとき該計数値をゼロにクリアして回転位相3f1を検出し、該図8−(c)においては一回転の最大回転位相をPmaxとし、後述するZバンドハイ位相とZバンドロー位相をそれぞれPZHi、PZLoとしている。
そして、図8−(d)及び(e)はそれぞれ前記Zバンド信号7f12及び前記ZバンドによるZ相信号7f13の時間的推移を示し、前記図8−(c)において前記Zバンド発生器7fは、前記回転位相3f1が前記Zバンドハイ位相設定値PZHi以上のとき、または前記Zバンドロー位相設定値PZLo以下のとき、前記図8−(d)にて示すZバンド信号7f12をハイとし、前記回転位相3f1が前記Zバンドロー位相設定値PZLoを越えて前記Zバンドハイ位相設定値PZHi未満のときは前記図8−(d)のZバンド信号7f12をローとする。ここで、該図8−(d)においてハイの期間をZ相許可期間TZon、ローの期間をZ相禁止期間TZoffとしている。
そして、図8−(e)にて示す前記ZバンドによるZ相信号7f13は、前記図8−(b)と図8−(d)の信号をAND演算したものである。それゆえに、前記図8−(d)のZ相禁止期間TZoffの期間内に前記図8−(b)のZ相信号2f1にノイズが侵入したとしても、該図8−(e)においては完全に消去されることとなる。ここで、前記図7の構成のとき前記図8−(c)の回転位相3f1は、前記8−(e)にて示されるZバンドによるZ相信号7f13がハイのときゼロにクリアされることに留意されたい。
図9は前記図7および図8で説明した該Zバンド発生器7fの一構成例を示す。該図9において前記図7と同じ符号を付すものはこれと同じ機能を有しその説明を割愛し、7f1、7f2、及び7f3はそれぞれ最大回転位相Pmaxを出力する係数器、Zバンドロー位相設定値PZLoを出力する係数器、及び加減算器であり、7f4と7f5は共にコンパレータであり、7f6、7f7、及び7f8はそれぞれORゲート、Zバンド制御器、及びORゲートである。
そして、前記係数器7f1が出力する最大回転位相Pmaxと前記係数器7f2が出力するZバンドロー位相設定値PZLoは、前記加減算器7f3にて加減算されてZバンドハイ位相設定値PZHiを生成する。前記コンパレータ7f4は該Zバンドハイ位相設定値PZHiと前記回転位相3f1を入力して比較し、前記回転位相3f1が該Zバンドハイ位相設定値PZHi以上のときはハイを出力し、前記回転位相3f1が該Zバンドハイ位相設定値PZHi未満のときはローを出力する。該コンパレータ7f4の出力は2つの前記ORゲート7f6と7f8を経由して前記Zバンド信号7f12となる。
一方、前記コンパレータ7f4の動作に類似して、前記コンパレータ7f5は前記係数器7f2が出力するZバンドロー位相設定値PZLoと前記回転位相3f1を入力して比較し、前記回転位相3f1が該Zバンドロー位相設定値PZLo以下のときはハイを出力し、前記回転位相3f1が該Zバンドロー位相設定値PZLoを越えるときはローを出力する。そして、該コンパレータ7f5の出力は2つの前記ORゲート7f6と7f8を経由して前記Zバンド信号7f12となる。
そして、前記Zバンド信号7f12がハイのときは前記ANDゲート8fの作用により前記Z相信号2f1は許可されてそのまま前記ZバンドZ相信号7f13の出力となり、前記Zバンド信号7f12がローのときは前記ANDゲート8fの作用により前記Z相信号2f1は禁止されて前記ZバンドZ相信号7f13は強制的にローとなる。
以上のように、前記コンパレータ7f4及び7f5は前記回転位相3f1の値に応じて前記Z相信号2f1を許可、または禁止するコントロールを行うものであるが、これに加えてZバンド制御器7f7はインクリメンタルエンコーダの回転速度に応じて、或いは運転操作、シーケンス制御の指令により前記Zバンド信号7f12をハイとして前記Z相信号2f1を許可する機能を有するようにしてもよい。
これを前記図9により説明する。図9はインクリメンタルエンコーダの回転速度に応じて前記Z相信号2f1を許可する機能を有するようにした場合を示している。
図9において、前記Zバンド制御器7f7は前記回転速度4f1を入力し該回転速度4f1が予め定める速度以下のときはハイを出力し、それを越える速度のときはローを出力する。
該Zバンド制御器7f7が出力する信号は前記ORゲート7f8を介して前記Zバンド信号7f12となり、前記ANDゲート8fの作用により前記Z相信号2f1を許可、または禁止するものである。
なお、図9では、インクリメンタルエンコーダの回転速度に応じて前記Z相信号2f1を許可する機能を有するようにした場合を示したが、運転操作、シーケンス制御の指令によりZ相信号2f1を許可する機能を有するようにしてもよい。
具体的にこのような制御が必要となる例を挙げると、前記図7の回転位相検出装置2や回転位相検出カウンタ3fはディスクリートのロジックデバイスを用いる他、今日ではPLDやASICを用いてワンチップのデバイスにロジック回路を実現する。
このような電子装置は電源がオフからオンしたとき前記回転位相検出カウンタ3fが出力する回転位相3f1は、通常、実際の位相と相違する。そのゆえ、電源がオンしたときは正しく回転位相を検出する為、前記Z相信号2f1が正規にハイとなることを少なくとも1回転以上待つ必要がある。
この為、前記Zバンド制御器7f7に図示しないマイクロコンピュータを内蔵させ、電源がオフからオンしたとき運転操作の指令や、外部に設置されたこれも図示しない集中制御装置のシーケンス制御の指令を受信して前記Zバンド制御器7f7に一時的にハイを出力せしめる。これにより、前記コンパレータ7f4及び7f5の動作にかかわらず前記Z相信号2f1の許可を行い、該Z相信号2f1が正規にハイとなって正しく前記回転位相検出カウンタ3fをゼロにクリアし後前記回転位相3f1による回転位相の検出を開始する。
図10は以上で説明した前記図9の構成による動作を各部の波形を示して説明するもので、該図10−(a)、(b)、及び(c)は前記図8−(a)、(b)、及び(c)と同様にAB相パルス信号1f1、Z相信号2f1、及び前記回転位相検出カウンタ3fが出力する回転位相3f1の時間的推移を示す。該図10−(c)において時刻t2は前記回転位相3f1が前記Zバンドハイ位相設定値PZHi以上となる時刻であり、時刻t3は前記回転位相3f1が最大回転位相Pmaxからゼロにクリア(後述する図10−(i) がハイになるとゼロにクリアされる)される時刻であり、時刻t4は前記回転位相3f1が前記Zバンドロー位相設定値PZLo以上となる時刻である。
そして、図10−(d)、(e)、及び(f)はそれぞれ前記コンパレータ7f4、コンパレータ7f5、及びORゲート7f6の出力を示し、前記図10−(d)のコンパレータ7f4の出力は前記10−(c)を参照して、前記回転位相3f1が前記Zバンドハイ位相設定値PZHi以上である時刻t2とt3間においてハイでありそれ以外のときはローであり、前記図10−(e)のコンパレータ7f5の出力は、前記回転位相3f1が前記Zバンドロー位相設定値PZLo以下である時刻t3とt4間においてハイでありそれ以外のときはローである。そして、図10−(f)で表される前記ORゲート7f6の出力は前記図10−(d)と図10−(e)をOR演算して得られ図示の如く例えば時刻t2とt4間においてハイとなる。
次に、図10−(g)、(h)、及び(i) はそれぞれ前記Zバンド制御器7f7の出力、Zバンド信号7f12、及びZバンドZ相信号7f13を示し、該Zバンド制御器7f7は前記図7のインクリメンタルエンコーダ09aの回転速度4f1が例えば予め定める速度以下のときはハイを出力し、それを越える速度のときはローを出力する。或いは、運転操作、シーケンス制御の指令により前記Zバンド制御器7f7の出力をハイとするもので、該図10−(g)では例として時刻t0迄をハイとしそれ以降はローとしている。すなわち、該Zバンド制御器7f7の主たる機能は後述するZ相許可期間を任意に拡張することにある。
そして、図10−(h)にて示す前記ORゲート7f8の出力であるZバンド信号7f12は、前記図10−(f)と図10−(g)をOR演算して得られるものである。本発明では該10−(h)のハイの期間はZ相許可期間TZon、ローの期間はZ相禁止期間TZoffと呼称し、該10−(h)のZバンド信号7f12と前記図10―(b)のZ相信号2f1は前記ANDゲート8fでAND演算されて前記図10−(i) のZバンドZ相信号7f13を生成する。該ZバンドZ相信号7f13は前記図7の回転位相検出カウンタ3fに入力され、前記図10−(c)に示す回転位相3f1をゼロにクリアすることとなる。
さらに、図11と図12により前記Zバンド発生器7fの動作と効果について説明を行う。始めに、該図11に示す図11−(a)、(b)、(c)、(h)、及び(i) はそれぞれ前記図10−(a)、(b)、(c)、(h)、及び(i) で示したものと同じ信号を示しそれぞれの説明は割愛するが、前記図10との相違は該図11では前記Zバンド制御器7f7は常にローを出力しているとして前記図10−(g)に相当するものを表示せず、また、該図11−(b)の前記Z相信号2f1に時刻t1及びt5において図示するノイズが侵入したとしている。このノイズが侵入した該図11−(b)は前記図11−(h)に示すZバンド信号7f12とAND演算されて前記図11−(i) のZバンドZ相信号7f13を生成するが、時刻t1及びt5において前記図11−(h)はローレベルであり、前記図11−(i) では前記ノイズは確実に消去される。
続いて図12は前記Z相信号2f1にノイズが侵入するワーストケースにおける前記Zバンド発生器7fの動作を説明するもので、該図12も同様に図12−(a)、(b)、(c)、(h)、及び(i) はそれぞれ前記図10−(a)、(b)、(c)、(h)、及び(i) で示したものと同じ信号を示し、前記図10との相違は該図12では前記Zバンド制御器7f7は常にローを出力しているとして前記図10−(g)に相当するものを表示せず、また、該図12−(b)の前記Z相信号2f1に時刻t1において図示するノイズが侵入したとしている。
ここで、該図12−(b)の時刻t3及びt7において前記Z相信号2f1が正規のハイになるとし、該図12−(c)において前記回転位相3f1が前記Zバンドハイ位相設定値PZHi以上となる時刻をt2及びt6とし、前記のノイズが侵入する前記時刻t1は該時刻t2とt3の間としている。
さらに、該図12−(c)においてノイズが侵入した時刻t1にて前記回転位相3f1は回転位相Pt1からゼロにクリアされ、その後カウントアップを継続し時刻t3にて正しくZ相信号2f1がハイとなって回転位相Pt3からゼロにクリアされる。該回転位相3f1はその後時刻t4にて前記Zバンドロー位相設定値PZLoを越えつつ動作を継続する。
前記図12−(c)について以上で説明したことを踏まえつつ、前記回転位相Pt1と回転位相Pt3にはつぎの(1)式の関係があるので、前記回転位相Pt1は(2)式のとおりとなる。
Pt1+Pt3=Pmax・・・・・・・・・・・(1)式
Pt1=Pmax−Pt3・・・・・・・・・・・(2)式
また、時刻t1において前記回転位相Pt1は前記Zバンドハイ位相設定値PZHiより大きいこと、及び上記(2)式より次の(3)式が導かれる。
PZHi<(Pt1=Pmax−Pt3)
Pt3 <Pmax−PZHi・・・・・・・・・(3)式
また、前記図9において前記Zバンドハイ位相設定値PZHiは前記最大回転位相Pmaxから前記Zバンドロー位相設定値PZLoを減じたものであったので、つぎの(4)式が導かれる。
PZLo=Pmax−PZHi・・・・・・・・・(4)式
上記(4)式を(3)式に代入すればつぎの(5)式のとおりとなる。
Pt3 <PZLo・・・・・・・・・・・・・・(5)式
上記(5)式により前記時刻t3において前記Z相信号2f1が正しくハイとなるとき前記図9のコンパレータ7f5はハイを出力しており、図12−(h)に示す前記Zバンド信号7f12もハイとなる。
かように、前記図9においてコンパレータ7f4を設けたときは前記回転位相3f1がZバンドロー位相設定値PZLo以下であることを検出する前記コンパレータ7f5も必要となる。
次に、図12−(h)に示す前記Zバンド信号7f12は例えば時刻t2からt4迄がZ相許可期間TZonであり時刻t4からt6迄がZ相禁止期間TZoffとなり、図12−(i) に示す前記ZバンドZ相信号7f13は前記図12−(b)と図12−(h)が前記図9のANDゲート8fによりAND演算されて図示する如きとなる。すなわち、時刻t1におけるノイズが該図12−(i) にも表れて前記図12−(c)の前記回転位相3f1をゼロにクリアするに至る。
ここで、該図12について具体例を示せば、前記インクリメンタルエンコーダ09aのA相信号の1回転当たりのパルス発生数を19200ppr(pprはPulse Per Round)とし、前記図7の前記A相B相インターフェイス1fは前記A相信号の2倍の周波数を前記AB相パルス信号1f1に出力するとすれば、図12−(c)の最大回転位相Pmaxはつぎの(6)式のとおりとなる。
Pmax=19200×2=38400パルス・・・・・・(6)式
また、前記Zバンドロー位相設定値PZLoは例えば16パルスと設定すれば、前記Z相許可期間TZonと1回転に要する時間の比率はつぎの(7)式のとおり僅か0.0834%である。
TZon/(TZon+TZoff)=(2×PZLo)/Pmax
=(2×16)/38400=0.0834%・・・・・・(7)式
かように、図7から説明した本発明の実施例3の前記Zバンド発生器7fを内蔵する前記回転位相検出装置2は、前記Z相信号2f1に前記図11−(b)にて示したZ相禁止期間TZoffにノイズが侵入しても、該ノイズは完全に除去されて前記図11−(i) に示したZバンドによるZ相信号7f13を生成して信頼性のある回転位相を検出せしめる。
また、前記回転位相検出装置2は、前記Z相信号2f1に前記図12−(b)にて示したワーストケースの前記Z相許可期間TZonにノイズが侵入する場合も、前記Zバンドロー位相設定値PZLoの値は通常前記(7)式の例で示した様に充分に小さく設定するので1回転に対する前記Z相許可期間TZonの比率は小さく、該Z相許可期間TZonの期間内にノイズが侵入する確率も極めて小さい。また、該Z相許可期間TZonの期間内にノイズが侵入したとしても、前記図12−(c)の時刻t3に示すとおり前記Z相信号2f1が正しくハイとなって前記回転位相Pt3からゼロにクリアされ、速やかに正常な状態に復帰し信頼性のある回転位相を検出せしめるものである。
図13は本発明の実施例4を説明する図であり、該図13において前記図1及び図7と同じ符号を付すものは機能が同一でありそれぞれの説明を割愛し、3及び8f1はそれぞれ実施例4の回転位相検出装置及び安定化Z相信号である。
本実施例4は前記図1のノイズキャンセラー6fと前記図7のZバンド発生器7fとゲート8fから構成されるZバンドノイズ阻止手段を同時に用いて安定化Z相信号8f1を生成して、これを前記回転位相検出カウンタ3fのZ相入力とする。そして、その目的とするところは前記前記電動機07aが低速度から最高速度までいかなる速度で運転しているときも、前記インクリメンタルエンコーダ09aが出力するZ相信号に万が一ノイズが侵入した場合であっても、該ノイズを確実に除去して正確な回転位相を検出することにある。
さらに、前記図13について説明するにあたり、前記電動機07aが停止もしくは低速度にて運転するときと、速度を上げて該低速度を越えて運転するときに分けて説明を行う。
電動機07aが停止もしくは低速度にて運転するとき、
(1)始めに、前記図13のZバンド発生器7fの動作について前記図9を参照して説明する。
(2)前記Zバンド発生器7fが内蔵するZバンド制御器7f7は、入力する前記回転速度4f1から電動機07aが停止もしくは低速度であることを検出してハイを出力する。これにより前記Zバンド信号7f12は前記コンパレータ7f4、または7f5の動作にかかわらずハイとなる。
(3)該Zバンド信号7f12がハイなので、ANDゲート8fの出力である前記安定化Z相信号8f1は前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29と同じ信号となる。
(4)次に、前記図13のノイズキャンセラー6fの動作について、前記ノイズキャンセラー6fが内蔵する可変クロック発生器は、前記図2の多分割可変クロック発生器6f0ではなく前記図5の2分割可変クロック発生器6f1を使用しているとし該図5を参照して説明する。
(5)前記2分割可変クロック発生器6f1が内蔵する前記セレクタ6f5は、入力する前記回転速度4f1から電動機07aが停止もしくは低速度であることを検出してS0出力をハイとする。
(6)これにより前記可変クロック信号6f15は、前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数を例えば16分の1に分周したQ3出力と低い周波数のクロック信号となる。
(7)該可変クロック信号6f15は前記ノイズカットZ相発生器6f21に供給され、周波数が低いので前記Z相信号2f1に混入したノイズを強力に除去した前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29を生成する。
(8)該ノイズキャンセラーZ相信号6f29はANDゲート8fを経由して安定化Z相信号8f1となり、前記回転位相検出カウンタ3fのZ相入力に供給される。
(9)そして、前記同期制御装置06aが電源オン後であっても、前記Z相信号2f1が正規にハイとなって前記回転位相検出カウンタ3fをゼロにクリアして信頼性のある回転位相3f1の検出を開始する。
電動機07aが低速度を越えて運転するとき、
(10)始めに、前記図13のノイズキャンセラー6fの動作について上記と同様に前記図5を参照して説明する。
(11)前記2分割可変クロック発生器6f1が内蔵する前記セレクタ6f5は、入力する前記回転速度4f1から電動機07aが低速度を越えて運転していることを検出してS0出力をローとする。
(12)これにより前記可変クロック信号6f15は、前記分周器6f3が出力する発信器6f2の周波数を例えば2分の1に分周したQ0出力と高い周波数のクロック信号となる。
(13)該可変クロック信号6f15は前記ノイズカットZ相発生器6f21に供給され、前記Z相信号2f1に混入したノイズを通常に除去した前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29を生成する。
(14)次に、前記図13のZバンド発生器7fの動作について前記図9を参照して説明する。
(15)前記Zバンド発生器7fが内蔵するZバンド制御器7f7は、入力する前記回転速度4f1から電動機07aが低速度を越えていることを検出してローを出力する。
(16)これにより、前記Zバンド信号7f12において前記コンパレータ7f4、または7f5の出力が有効となり、該Zバンド信号7f12は前記Z相許可期間はハイ、前記Z相禁止期間はローとなる。
(17)前記ANDゲート8fは該Zバンド信号7f12により前記ノイズキャンセラーZ相信号6f29のノイズを消去して安定化Z相信号8f1を出力し、該安定化Z相信号8f1は前記回転位相検出カウンタ3fのZ相入力に供給されて信頼性のある回転位相3f1を得る。
以上のように図13の実施例においては前記インクリメンタルエンコーダ09aが出力するZ相信号にノイズが侵入した場合であっても、前記電動機07aが停止もしくは低速度で運転しているときは、前記ノイズキャンセラー6fの作用によりノイズを消去した前記安定化Z相信号8f1を生成する。また、前記電動機07aが低速度を越える速度で運転しているときは、前記Zバンド発生器7fの作用によりノイズを消去した前記安定化Z相信号8f1を生成する。そして、該安定化Z相信号8f1を前記回転位相検出カウンタ3fのZ相入力に入力することにより、いかなる回転速度であっても安定した回転位相3f1を得ることを可能とした。
図14は本発明の実施例5の全体を説明する図であり、図15は実施例5の後述するZ相監視器9fの一構成例を示し、図16は実施例5の動作を説明するもので、図14より順次説明を行う。
図14において前記図1及び図13と同じ符号を付すものは機能が同一でありそれぞれの説明を割愛し、4及び9fはそれぞれ本実施例5の回転位相検出装置及びZ相監視器である。
前述のとおり前記電動機07aがいかなる速度で運転しているときも、前記ノイズキャンセラー6fとZバンド発生器7fの作用によりノイズの侵入を除去した前記安定化Z相信号8f1を得るものであった。本実施例5においては前記電動機07aが低速度を越える速度で運転しているとき、前記Z相監視器9fは前記Zバンド信号7f12と前記Z相信号2f1を入力として、前記インクリメンタルエンコーダ09aが出力する信号にノイズが侵入した回数を定量的に検出し監視を容易とするものである。
次に、図15により前記Z相監視器9fの構成例を示す。該図15において前記図14と同じ符号を付すものはこれと同じ機能を有しその説明を割愛し、9f1、9f2、9f3、9f4、及び9f5はそれぞれNOTゲート、ANDゲート、カウンタ、ノイズカウント値、及び不正Z相カウント表示器である。前記NOTゲート9f1は前記Zバンド信号7f12を反転し、前記ANDゲート9f2は該NOTゲート9f1の出力と前記Z相信号2f1を入力してAND演算を行う。すなわち、該ANDゲート9f2は前記Z相禁止期間TZoffにおいて前記Z相信号2f1にノイズが侵入したときハイを出力し、前記カウンタ9f3は該ANDゲート9f2の出力がハイとなる毎にカウントアップしてノイズカウント値9f4を出力する。該ノイズカウント値9f4は前記不正Z相カウント表示器9f5にて表示され前記Z相信号2f1にノイズが侵入した回数を簡単に知ることができる。
図16は該Z相監視器9fの動作をさらに説明するもので、図16−(a)、(b)、(c)、及び(h)はそれぞれ前記図11−(a)、(b)、(c)、及び(h)と同一であってその説明は割愛し、図16−(j)、(k)はそれぞれ前記ANDゲート9f2の出力及び前記カウンタ9f3が出力するノイズカウント値9f4の時間的推移を示す。すなわち、前記図16−(b)の時刻t1及びt5において前記Z相信号2f1にノイズが侵入したと仮定しており、該Z相信号2f1と、前記16−(h)のZバンド信号7f12をNOT演算した信号が前記ANDゲート9f2の入力となる。それゆえ、前記ANDゲート9f2の出力は前記図16−(j)に示す如くノイズが侵入したときのみハイとなり、前記カウンタ9f3はこれをカウントして前記図16−(k)のとおりノイズカウント値9f4を出力する。そして、前記不正Z相カウント表示器9f5は常に該図16−(k)の値を表示しており、この表示を監視することにより通常は容易に認識することができないノイズの侵入回数を定量的にクリアに知ることができる。
ここで、かようなノイズの侵入は決して許容されるものではなく、前記ノイズカウント値9f4がカウントアップしたときは直ちに生産物の品質確認を実施すると共に、装置の主電源系統や信号線の敷設状況の点検と対策、他のインバータなどノイズ発生源の点検と対策を実施するものである。そして、これらの対策の効果も前記不正Z相カウント表示器9f5を監視することにより容易かつ定量的に確認できるものである。
図17は本発明の実施例6を説明する図である。前記図1から図16までは回転位相検出装置において、本発明の詳細を前記電動機07aのフィードバックの実施例により説明を行ったが、本発明はフィードバックと共に指令の回転位相検出装置にも用いることができ、本実施例によりこれを説明する。
図17において07a及び09aは前記図14と同じく電動機及びロータリーエンコーダを示し、5fは前記図14の4と機能が同一のフィードバックの回転位相検出装置を示し、その他1fから9fまで添え字「f」を付すものはフィードバックの信号を処理するものであり前記図14と同じ符号を付すものと同一の機能を有しその説明を割愛する。
そして、図17において01は集中制御装置であり、該集中制御装置01は前記インクリメンタルエンコーダ09aの動作を電子的にエミュレートして指令の回転位相と回転速度となるA相、B相、及びZ相を生成する(A相、B相、及びZ相の生成については前記特許文献2参照)。
すなわち、該集中制御装置01は前記図20にて示すA相、B相、及びZ相を生成して出力する。次に、前記同期制御装置06aが内蔵する1sから9sまで添え字「s」を付すものは、前記集中制御装置01からのA相、B相、及びZ相を受信して本発明による指令の回転位相検出装置を構成し、前記の1fから9fまで同じ番号で添え字「f」を付すものとそれぞれ同じ機能を有している。すなわち、指令の回転位相検出装置5sはノイズキャンセラー6s、Zバンド発生器7s、ANDゲート8s、Z相監視器9s、及び回転位相検出カウンタ3sを内蔵し、前記集中制御装置01がいかなる指令の回転速度を出力するときであってもノイズの侵入を除去して正確な指令の回転位相を検出する。
次に、1c及び2cは共に加減算器、3c及び4cはそれぞれ位相偏差増幅器及び加算器であり、前記指令の回転速度検出器4sの出力とフィードバックの回転速度検出器4fの出力は前記加減算器1cで演算されて速度偏差が生成され前記加算器4cへ出力される。同様に、前記指令の回転位相検出装置5sの出力とフィードバックの回転位相検出装置5fの出力は前記加減算器2cで演算されて位相偏差が生成され、該位相偏差は前記位相偏差増幅器3cを経て増幅後の位相偏差となって前記加算器4cに出力される。
5c、6cはそれぞれ演算増幅器及び駆動部であり、前記加算器4cは前記増幅後の位相偏差と速度偏差を加算して出力し、該出力は前記演算増幅器5cによりトルク指令に変換されて前記駆動部6cを制御し電動機07aを駆動することとなる。
かように、前記集中制御装置01が出力する指令に対して、前記指令の回転位相検出装置5sは常にノイズの侵入を排除した信頼性の高い指令の回転位相を検出すると共に、前記指令の回転速度検出器4sは該回転位相より信頼性の高い指令の回転速度の検出が可能となった。同様に、前記フィードバックの回転位相検出装置5f及び回転速度検出器4fの作用により信頼性の高い前記電動機6aのフィードバックの回転位相と回転速度を検出するので、前記集中制御装置01の指令に追随した精度の良い同期制御や位置制御を実現する。
図18は本発明の実施例7を説明する図であり、本発明の回転位相検出装置を用いて複数の電動機の同期制御や位置制御を行う例を示している。該図18において前記図17と同じ符号を付すものは機能が同一でありそれぞれの説明を割愛し、06b、07b、及び09bは前記同期制御装置06a、電動機07a、及びインクリメンタルエンコーダ09aと機能は同一で複数の電動機の制御の例を示し、電動機の台数がさらに多いときも本発明の回転位相検出装置を内蔵する同期制御装置を電動機に対応して設置すればよい。
以上のように、前記図19のシャフトレス輪転印刷機において多数の電動機をいかなる回転速度にて電子的に同期制御で駆動するときも、本発明による回転位相検出装置を用いることにより、インクリメンタルエンコーダのZ相にノイズが侵入したときであってもこれを確実に除去し信頼性の高い回転位相の検出を実現することができる。
本発明の実施例1を説明する図である。 本発明のノイズキャンセラーの構成を説明する図である。 多分割可変クロック発生器の動作を説明する図である。 ノイズカットZ相発生器の動作を説明する図である。 本発明の実施例2の2分割可変クロック発生器の構成を示す図である。 2分割可変クロック発生器の動作を説明する図である。 本発明の実施例3を説明する図である。 実施例3の動作を説明する図である。 Zバンド発生器の構成を説明する図である。 Zバンド発生器の動作を説明する図(その1)である。 Zバンド発生器の動作を説明する図(その2)である。 Zバンド発生器の動作を説明する図(その3)である。 本発明の実施例4を説明する図である。 本発明の実施例5を説明する図である。 Z相監視器の構成例を説明する図である。 Z相監視器の動作を説明する図である。 本発明の実施例6を説明する図である。 本発明の実施例7を説明する図である。 シャフトレス新聞輪転印刷機の実施例である。 インクリメンタルエンコーダを説明する図である。 アブソリュートエンコーダを説明する図である。 従来の回転位相と回転速度の検出の構成を説明する図である。 従来の回転位相の検出を説明する図(その1)である。 従来の回転位相の検出を説明する図(その2)である。
符号の説明
1 回転位相検出装置
2 回転位相検出装置
3 回転位相検出装置
4 回転位相検出装置
01 集中制御装置
02 通信線路
03a、03b、03c 給紙部
04a、04b、04c 印刷紙
05a、05b、05c インフィードロール
06a、06b、06d、06e、06f 同期制御装置
07a、07b、07d、07e、07f 電動機
09a、09b、09d、09e、09f インクリメンタルエンコーダ(ロータリーエンコーダ)
10a、10c 印刷ユニット(イエロー)
11a、11c 印刷ユニット(マゼンダ)
12a、12c 印刷ユニット(シアン)
13a、13c 印刷ユニット(ブラック)
10b 印刷ユニット(ブラック)
14a、14b、14c アウトフィードロール
15f 折り機
1c、2c 加減算器
3c 位相偏差増幅器
4c 加算器
5c 演算増幅器
6c 駆動部
1s A相B相インターフェイス(指令のA相B相インターフェイス)
2s Z相インターフェイス(指令のZ相インターフェイス)
3s 回転位相検出カウンタ(指令の回転位相検出カウンタ)
4s 回転速度検出器(指令の回転速度検出器)
6s ノイズキャンセラー(指令のノイズキャンセラー)
7s Zバンド発生器(指令のZバンド発生器)
8s ANDゲート
9s Z相監視器(指令のZ相監視器)
1f A相B相インターフェイス(フィードバックのA相B相インターフェイス)1f1 AB相パルス信号
1f2 回転方向信号
2f Z相インターフェイス(フィードバックのZ相インターフェイス)
2f1 Z相信号
3f 回転位相検出カウンタ(フィードバックの回転位相検出カウンタ)
3f1 回転位相(フィードバックの回転位相)
4f 回転速度検出器(フィードバックの回転速度検出器)
5f 回転位相検出装置(フィードバックの回転位相検出装置)
4f1 回転速度(フィードバックの回転速度)
6f ノイズキャンセラー(フィードバックのノイズキャンセラー)
6f0 多分割可変クロック発生器
6f1 2分割可変クロック発生器
6f2 発信器
6f3 分周器
6f4 NOTゲート
6f5 セレクタ
6f6、6f7、6f8、6f9 Dフリップフロップ
6f10、6f11、6f12、6f13 ANDゲート
6f14 ORゲート
6f15 可変クロック信号
6f16 NOTゲート
6f17、6f18 ANDゲート
6f19 ORゲート
6f21 ノイズカットZ相発生器
6f22、6f23、6f24、6f25 Dフリップフロップ
6f26 ANDゲート
6f27 NORゲート
6f28 JKフリップフロップ
6f29 ノイズキャンセラーZ相信号
7f Zバンド発生器(フィードバックのZバンド発生器)
7f1、7f2 係数器
7f3 加減算器
7f4、7f5 コンパレータ
7f6 ORゲート
7f7 Zバンド制御器
7f8 ORゲート
7f12 Zバンド信号
7f13 ZバンドによるZ相信号
8f ANDゲート
9f Z相監視器(フィードバックのZ相監視器)
9f1 NOTゲート
9f2 ANDゲート
9f3 カウンタ
9f4 ノイズカウント値
9f5 不正Z相カウント表示器
PZHi Zバンドハイ位相設定値
PZLo Zバンドロー位相設定値
TZon Z相許可期間
TZoff Z相禁止期間

Claims (9)

  1. 回転機器の回転に応じたパルス列を生成するとともに該回転機器が一回転する毎にZ相信号を生成するZ相付きインクリメンタルエンコーダの出力が与えられる回転位相検出カウンタを内蔵し、
    上記回転位相検出カウンタが、上記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するパルス列をカウントして積算値を得るとともに、上記Z相信号により該積算値をゼロにクリアすることにより、上記回転機器の回転位相に対応した信号を検出する回転位相検出装置であって、
    上記回転位相検出カウンタのZ相信号の入力側に、多分割可変クロック発生器とノイズカットZ相発生器とから構成され、Z相信号に含まれるノイズをキャンセルするためのノイズキャンセラーを設け、
    多分割可変クロック発生器に前記回転位相検出カウンタが出力する回転位相より演算した回転速度を入力し、ゼロから最高速度に至るまでの上記回転速度に応じて、低い周波数から高い周波数に段階的に切り替わる可変クロック信号を生成し、
    上記ノイズカットZ相発生器に上記可変クロック信号と前記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するノイズを含むZ相信号を入力し、
    上記可変クロック信号により、上記ノイズを含むZ相信号を該クロック信号のnクロックサイクルだけ位相シフトすることにより、nクロックサイクルより短いノイズを除去したノイズキャンセラーZ相信号を出力し、
    上記ノイズキャンセラーZ相信号を前記回転位相検出カウンタへのZ相入力とする
    ことを特徴とする回転位相検出装置。
  2. 請求項1の前記回転位相検出装置において、
    前記多分割可変クロック発生器は、ゼロから最高速度に至るまでの上記回転速度に応じて、低い周波数から高い周波数に2段階に切り替わる可変クロック信号を生成する
    ことを特徴とする回転位相検出装置。
  3. 回転機器の回転に応じたパルス列を生成するとともに該回転機器が一回転する毎にZ相信号を生成するZ相付きインクリメンタルエンコーダの出力が与えられる回転位相検出カウンタを内蔵し、
    上記回転位相検出カウンタが、上記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するパルス列をカウントして積算値を得るとともに、上記Z相信号により該積算値をゼロにクリアすることにより、上記回転機器の回転位相に対応した信号を検出する回転位相検出装置であって、
    上記回転位相検出カウンタのZ相信号の入力側に、Zバンド発生器とゲート回路から構成されるZバンドノイズ阻止手段を設け、
    上記回転位相の最小値より予め設定された第1の所定値だけ大きい回転位相をZバンドロー位相設定値PZLoとし、上記回転位相の最大値より予め設定された第2の所定値だけ小さい回転位相をZバンドハイ位相設定値PZHi(但しPZLo<PZHi)としたとき、
    上記Zバンド発生器は、前記回転位相検出カウンタが出力する回転位相3f1と、上記Zバンドロー位相設定値PZLo及びZバンドハイ位相設定値PZHiと比較し、該回転位相3f1がPZLoを越えてPZHi未満のときはノンアクティブとなるZバンド信号を生成し、上記回転位相3f1がPZHi以上、又は、PZLo以下のときはアクティブとなるZバンド信号を生成し、
    上記ゲート回路の一方の入力端には上記Zバンド発生器の出力が、また、他方の入力端にはノイズを含むZ相信号が入力され、該ゲート回路の出力は回転位相検出カウンタのZ相入力端に接続され、上記ゲート回路は、上記Zバンド信号がアクティブのとき、ノイズを含むZ相信号を通過可能とし、上記Zバンド信号がノンアクティブのときノイズを含むZ相信号の通過を阻止する
    ことを特徴とする回転位相検出装置。
  4. 請求項3の前記回転位相検出装置において、
    前記電動機がゼロもしくは低速度にて運転しているとき、前記Zバンド発生器は前記Zバンド信号を常にアクティブとし、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するZ相信号を通過させて上記回転位相検出カウンタに入力させる
    ことを特徴とする回転位相検出装置。
  5. 請求項3または請求項4の前記回転位相検出装置において、
    運転操作、又はシーケンス制御の指令により、前記Zバンド発生器は前記Zバンド信号をアクティブとし、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するZ相信号を通過させて上記回転位相検出カウンタに入力させる
    ことを特徴とする回転位相検出装置。
  6. 請求項3,4または請求項5の回転位相検出装置において、
    前記ゲート回路のZ相信号入力端の入力側に、請求項1または請求項2のノイズキャンセラーを設け、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダが出力するZ相信号を上記ノイズキャンセラーに入力し、ノイズキャンセラーの出力を上記ゲート回路に入力する
    ことを特徴とする回転位相検出装置。
  7. 請求項6の前記回転位相検出装置において、
    前記電動機がゼロもしくは低速度にて運転するときは、前記Zバンド発生器は前記Zバンド信号を常時アクティブとし、前記ノイズキャンセラーの出力を上記回転位相検出カウンタに入力させ、
    前記電動機が低速度を越える速度にて運転しているときは、
    前記Zバンド発生器は、前記回転位相検出カウンタが出力する回転位相3f1と、上記Zバンドロー位相設定値PZLo及びZバンドハイ位相設定値PZHiと比較し、該回転位相3f1がPZLoを越えてPZHi未満のときはノンアクティブとなるZバンド信号を生成し、上記回転位相3f1がPZHi以上、又は、PZLo以下のときはアクティブとなるZバンド信号を生成し、
    前記ゲート回路は、上記Zバンド信号がアクティブのとき、前記ノイズキャンセラーの出力を通過可能とし、上記Zバンド信号がノンアクティブのとき前記ノイズキャンセラーの出力の通過を阻止する
    ことを特徴とする回転位相検出装置。
  8. 請求項6または請求項7の前記回転位相検出装置において、
    前記Zバンド発生器が出力するZバンド信号と、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダの出力であるノイズキャンセラーへの入力信号が入力されるZ相監視器を備え、
    上記Z相監視器は、前記Zバンド信号がノンアクティブのときにノイズキャンセラーに入力される信号の回数を計数するカウンタと、該カウンタの出力を表示する不正Z相カウント表示器を内蔵し、
    該不正Z相カウント表示器を監視することにより、前記Z相付きインクリメンタルエンコーダの出力によるZ相信号にノイズが混入した回数を検知する
    ことを特徴とする回転位相検出装置。
  9. 集中制御装置と、複数の電動機と、該電動機の回転を検出するZ相付きインクリメンタルエンコーダと、集中制御装置に対応した指令用の回転位相検出装置と、上記電動機の台数に対応した複数のフィードバック用の回転位相検出装置と、上記電動機を制御する制御装置を内蔵し、
    上記Z相付きインクリメンタルエンコーダは電動機の回転に応じたパルス列を生成するとともに該回転機器が一回転する毎にZ相信号を生成し、
    上記集中制御装置は、電子的に上記Z相付きインクリメンタルエンコーダの機能をエミュレートして、回転位相指令と回転速度指令に対応したパルス列と1回転毎にZ相信号を出力し、
    上記集中制御装置の回転位相指令と回転速度指令に、上記電動機の回転位相と回転速度とを同期させる同期制御装置であって、
    上記指令用の回転位相検出装置及び上記フィードバック用の回転位相検出装置として、前記請求項6,7または請求項8の回転位相検出装置を使用し、
    上記制御装置は、上記指令用の回転位相検出装置と上記フィードバック用の回転位相検出装置が出力する回転位相指令および回転位相から、それぞれ回転速度指令と回転速度を演算し、回転速度指令と回転速度の速度偏差を求め、
    また、上記指令用の回転位相検出装置と上記フィードバック用の回転位相検出装置が出力する回転位相指令および回転位相から、位相偏差を求め、
    上記速度偏差と位相偏差に基づき電動機の回転位相と回転速度が、それぞれ回転位相指令と回転速度指令に一致するように制御する
    ことを特徴とする同期制御装置。




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