JP5202345B2 - 既設輪転印刷機と増設シャフトレス式輪転印刷機の同期運転方法及び同期位置制御システム - Google Patents

既設輪転印刷機と増設シャフトレス式輪転印刷機の同期運転方法及び同期位置制御システム Download PDF

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Description

本発明は、複数の印刷機、折機が機械的に連結された機械軸を有する既設ラインシャフト式輪転印刷機に、お互いの回転軸が機械的に連結されていない印刷機を駆動する複数の電動機が設けられたシャフトレス式輪転印刷機を増設して同期運転させる同期運転方法、及びラインシャフト式輪転印刷機とシャフトレス式輪転印刷機を同期運転することができる同期位置制御システムに関する。
既設ラインシャフト式輪転印刷機に新たに輪転印刷機を増設し、ページ数を増やしたりフルカラー紙面を充実させたりする場合、従来はメインシャフトを延長して増設する印刷ユニットを機械的に接続していたが、最近は同期制御技術の向上により機械的な接続なしに輪転印刷機を増設することができるPGマスター式シャフトレス輪転印刷機の方式が多く採用されるようになってきた。
PGマスター方式は、既設のラインシャフト式輪転印刷機の機械軸と連動して動作するパルスジェネレータ(PG)やロータリーエンコーダ(RE)を用い、これらの出力からマスタ信号を生成し、このマスタ信号を指令値として、シャフトレス輪転印刷機の各電動機の速度、位置を制御するものである。
既設輪転印刷機と増設する輪転印刷機を機械的に連結することは、既設輪転印刷機および折機と増設輪転印刷機の位置関係の同期性を保つ点では有効であるが、増設工事に関わる工事日程期間の長期化、現地機械組立作業および改造調整作業の困難さ、高額な総改造工事費用などの問題がある。
これらのデメリット面を考慮すると、機械的にシンプルでレイアウトが自由なPGマスター式シャフトレス輪転印刷機の方式の方が大変有利である。そのため本方式が数多く採用されている。
既設ラインシャフト式輪転印刷機において、ページ数増加に対応して複数のシャフトレス式輪転印刷機を増設する方法は種々提案されており、例えば特許文献1には、既設輪転印刷機の電動機と連動するように設けた第1のロータリーエンコーダの出力パルスを速度基準、位置基準として各増設ユニットに送出し、各増設ユニットにおいて、増設機の各電動機に取り付けられたロータリーエンコーダから得られる速度・位置フィードバック信号と、上記速度基準、位置基準から得られる速度・位置指令信号とを比較して、増設ユニットの電動機を制御することにより、既設輪転印刷機と増設ユニットを同期運転させる技術が開示されている。
特許第3346319号公報
既設ラインシャフト式輪転印刷機に機械的な連結なしにシャフトレス式輪転印刷機を増設し、既設ラインシャフト式輪転印刷機に同期させて増設シャフトレス式輪転印刷機を運転する場合、前述したように既設輪転印刷機に速度・位置および位相を検出するためのロータリーエンコーダなどを新規に設置し、これらの出力からマスタ信号を生成し、このマスタ信号を指令値として、増設シャフトレス輪転印刷機の速度、位置を制御している。
図6は既設ラインシャフト式輪転印刷機にシャフトレス式輪転印刷機を増設した場合の一般的な構成例である。
図6の左側の100は既設ラインシャフト式輪転印刷機を示し、右側の200は増設シャフトレス式輪転印刷機を示している。
既設ラインシャフト式輪転印刷機100には、主軸となる機械軸であるラインシャフト11が設けられ、主電動機13で駆動されるラインシャフト11にギヤボックス10を介して縦軸14が連結され、縦軸14を介して印刷機16、折機17等が駆動される。
ラインシャフト11は、連結クラッチ12で切り離し可能であり、連結リレー7は連結クラッチ12と連動して駆動される。
また、既設ラインシャフト式輪転印刷機100には、図示しない主幹制御装置が設けられ、押しボタンスイッチ1の操作に応じた印刷速度の生成、シーケンス処理および既設ラインシャフト式輪転印刷機の速度制御を行う。
押しボタンスイッチ1を操作することにより速度設定器2で生成された印刷速度指令3は速度制御装置4へ与えられる。
速度制御装置4において、機械の主軸であるラインシャフト11(機械軸)に設けられたパルスジェネレータ(PG)9の発生する機械軸速度フィードバック信号6と速度設定器2よりの印刷速度指令3を比較し、その偏差に比例積分演算を行い、演算結果を電流指令またはトルク指令5として各電動機駆動制御装置8へ与えている。
各電動機駆動制御装置8は、電流指令またはトルク指令5に応じて主回路に電流を流して主電動機13を回転させ、ラインシャフト11の速度が上記速度指令に一致するように、駆動することで折機17と複数の印刷機16を含む輪転印刷機全体を駆動している。
増設シャフトレス式輪転印刷機200の基準速度位置信号とするために、既設ラインシャフト11にロータリーエンコーダ(RE)15を設られ、また、既設ラインシャフト式輪転印刷機の基準位相として機械の1 周期を検出する近接スイッチ19が折機17に設けられる。
ロータリーエンコーダ(RE)15より得られる基準速度位置パルス信号18および近接スイッチ19より得られる基準機械位相信号20が各同期位置制御装置23へ高速通信手段により送信される。
各同期位置制御装置23は、上記基準速度位置パルス信号18および近接スイッチ19が出力する機械位相信号20と、各電動機24の回転軸に設けられロータリーエンコーダ25と、各機械の機械位相を検出する近接スイッチ32の出力に基づき、各電動機24の高精度同期位置制御を行い、印刷機27を駆動して、例えば高精度なフルカラー印刷を実現する。
しかしながら、機械的な構造などの制約により、図6に示すように、ロータリーエンコーダ(RE)15を新規に設けることができない場合がある。
また、ロータリーエンコーダを設置できても、既設ラインシャフト11にロータリーエンコーダ(RE)15を直結するため、既設輪転印刷機機械軸の機械的なねじれやバックラッシュ、負荷変動などの外乱成分の影響および電気的ノイズの影響により、ロータリーエンコーダ(RE)15からの出力は、様々な周波数成分を含んだ信号となってしまうため、増設シャフトレス輪転印刷機の制御精度を悪化させる原因となっていた。
そこで、上記ロータリーエンコーダからの信号をフィルタリング処理し、スムーズなデータとした後にマスタ信号を生成することが考えられる。しかし、フィルタリング処理の前後でパルス数の総数が変化してしまうようなフィルタリング処理では、位置関係が徐々にずれてしまうため使用不可であり、また、フィルタリング処理の前後でトータルのパルス数が合うものであっても、時間遅れや溜まり量が瞬間的に増大しすぎると、位置関係が許容限度を越えてしまい、印刷物のカットオフずれが発生する。
以上のように、従来においては、シャフトレス式輪転印刷機を増設し、既設ラインシャフト式輪転印刷機に同期させて増設シャフトレス式輪転印刷機を運転する場合、既設輪転印刷機には速度・位置および位相を検出するためのロータリーエンコーダなどを新規に設置することが行われているが、ロータリーエンコーダ等を設置できなかったり、ロータリーエンコーダ等を設置できても、既設輪転印刷機機械軸の機械的なねじれやバックラッシュなどの外乱成分や電気的ノイズの影響を無視できず、位置関係がずれるなどの問題があった。
また、上記外乱成分などの影響を除去するため、上述したように、フィルタリング処理してスムーズな信号に変換し、その結果発生する位相ずれ等に対して補正を行うことも考えられが、フィルタリングや演算処理、通信処理遅れなどに起因する位相ずれに対する補正は難しく多数のパラメータを現物合わせで調整しなければならず、調整しても必ずしも成功していないのが現状である。
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、本発明の第1の目的は、既設ラインシャフト式輪転印刷機に速度と位置を検出するロータリーエンコーダなどを追加せずに、既設ラインシャフト式輪転印刷機を速度制御するための速度検出器の出力を利用して、既設ラインシャフト式輪転印刷機に同期させて増設シャフトレス式輪転印刷機の高精度同期位置制御を実現できようにすることである。
本発明の第2の目的は、既設ラインシャフト式輪転印刷機に速度と位置を検出するロータリーエンコーダなどを追加せずに、既設ラインシャフト式輪転印刷機を速度制御するための速度検出器の出力を利用して、既設ラインシャフト式輪転印刷機に同期させて増設シャフトレス式輪転印刷機の高精度同期位置制御を実現できようにするとともに、既設輪転印刷機機械軸の機械的なねじれやバックラッシュ、負荷変動などの外乱成分の影響および電気的ノイズの影響を受けることなく、既設ラインシャフト式輪転印刷機に同期させて増設シャフトレス式輪転印刷機の高精度同期位置制御を実現できようにすることである。
上記課題を本発明においては、次のように解決する。
(1)複数の印刷機、折機が機械的に連結された機械軸を有する既設ラインシャフト式輪転印刷機に、お互いの回転軸が機械的に連結されていない印刷機を駆動する複数の電動機が設けられたシャフトレス式輪転印刷機を増設して同期運転させる方法であって、上記既設のラインシャフト式輪転印刷機の機械軸に上記ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチを増設するとともに、上記ラインシャフト式輪転印刷機の機械軸の上記速度指令信号が入力される周波数変換器を増設する。
上記ラインシャフト式輪転印刷機には、上記機械軸の速度を検出する速度検出器と、該速度検出器の出力と、外部から与えられる速度指令信号に基づき電動機を駆動して上記機械軸の速度を制御する電動機駆動制御装置が設けられている。
また、上記シャフトレス式輪転印刷機は、速度・位置指令信号と、複数の印刷機の回転速度・位置を検出する速度・位置検出器からの速度・位置検出信号とを比較し、速度・位置指令信号に速度・位置検出信号が追従するように制御する複数の同期位置制御部を備えており、上記複数の電動機は、該複数の同期位置制御部に1対1に対応して駆動制御される。
上記周波数変換器は、速度フィードバックを有する電動機駆動系と、周波数逓倍器から構成され、上記電動機駆動系は、電動機制御装置および該電動機制御装置により駆動される無負荷で駆動される電動機を有し、電動機制御装置には、上記電動機の速度を検出する速度検出器の出力パルスがフィードバックされ、上記電動機制御装置は、前記ラインシャフト式輪転印刷機の機械軸の速度を制御する電動機駆動制御装置への速度指令信号を速度指令信号として、上記電動機の速度がこの速度指令信号に一致するように上記電動機を制御する。上記速度検出器の出力パルスは上記周波数逓倍器に与えられ、該周波数逓倍器は、該出力パルスのn(n>1)倍の周波数のパルス信号を速度位置パルス信号として出力し、上記周波数変換器により、シャフトレス式輪転印刷機において所望の印刷精度を得るに必要な分解能を有する周波数のパルス信号である速度位置パルス信号に変換する。
上記近接スイッチから出力されるパルス信号及び上記周波数変換器が出力する速度位置パルス信号を、上記シャフトレス式輪転印刷機の各同期位置制御部に与え、上記近接スイッチから出力されるパルス信号及び上記速度位置パルス信号に基づき前記速度・位置指令信号を生成し、該速度・位置指令信号に追従するように、複数の印刷機を駆動する上記電動機を制御し、既設のラインシャフト式輪転印刷機に同期させてシャフトレス式輪転印刷機を運転する。
(2)電動機駆動制御装置により駆動制御されるラインシャフト式輪転印刷機と、これと機械的な接続なしに設けられた複数のシャフトレス式輪転印刷機から構成される輪転印刷装置において、上記ラインシャフト式輪転印刷機は、複数の印刷機、折機が機械的に連結された機械軸を有し、該機械軸の速度を検出する速度検出器と、該速度検出器の出力と、外部から与えられる速度指令信号に基づき電動機を駆動して上記機械軸の速度を制御する電動機駆動制御装置が設けられ、上記機械軸には、上記ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチが設けられ、また、上記機械軸の上記速度指令信号が入力される周波数変換器が設けられる。
また、上記シャフトレス式輪転印刷機には、速度・位置指令信号と、複数の印刷機の回転速度・位置を検出する速度・位置検出器からの速度・位置検出信号とを比較し、速度・位置指令信号に速度・位置検出信号が追従するように制御する複数の同期位置制御部と、上記複数の同期位置制御部に1対1に対応して駆動制御され、お互いの回転軸が機械的に連結されていない複数の印刷機を駆動する複数の電動機が設けられる。
上記周波数変換器は、速度フィードバックを有する電動機駆動系と、周波数逓倍器から構成され、上記電動機駆動系は、電動機制御装置および該電動機制御装置により駆動される無負荷で駆動される電動機を有し、電動機制御装置には、上記電動機の速度を検出する速度検出器の出力パルスがフィードバックされ、上記電動機制御装置は、前記ラインシャフト式輪転印刷機の機械軸の速度を制御する電動機駆動制御装置への速度指令信号を速度指令信号として、上記電動機の速度がこの速度指令信号に一致するように上記電動機を制御する。
上記速度検出器の出力パルスは上記周波数逓倍器に与えられ、該周波数逓倍器は、該出力パルスのn(n>1)倍の周波数のパルス信号を速度位置パルス信号として出力し、
そして、上記周波数変換器により、シャフトレス式輪転印刷機において所望の印刷精度を得るに必要な分解能を有する周波数のパルス信号である速度位置パルス信号を発生させる。
上記近接スイッチから出力されるパルス信号及び上記周波数変換器が出力する速度位置パルス信号を、上記シャフトレス式輪転印刷機の各同期位置制御部に与え、各同期位置制御部において、上記近接スイッチから出力されるパルス信号及び上記速度位置パルス信号に基づき前記速度・位置指令信号を生成し、該速度・位置指令信号に追従するように、複数の印刷機を駆動する上記電動機を制御する。
)上記シャフトレス式輪転印刷機に、シャフトレス式輪転印刷機の電動機により駆動される印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチを設け、上記シャフトレス式輪転印刷機の前記速度・位置検出器は、シャフトレス式輪転印刷機の電動機の速度・位置に対応したパルス信号を出力する。
上記シャフトレス式輪転印刷機の各同期位置制御部は、第1、第2のカウンタを有し、上記第1のカウンタは、前記周波数変換器が出力する速度位置パルス信号をカウントし、前記ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチのパルス信号によりリセットされる。また、上記第2のカウンタは、前記速度・位置検出器の出力パルス信号をカウントし、上記シャフトレス式輪転印刷機の電動機により駆動される印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチのパルス信号によりリセットされる。
各同期位置制御部は、上記第1、第2のカウンタのカウント値に基づき、位置誤差信号を算出し、また、上記第1、第2のカウンタに与えられるパルス信号に基づき、速度誤差信号を算出し、上記位置誤差信号と速度誤差信号に基づき各電動機を制御する。
本発明においては、以下の効果を得るこができる。
(1)既設ラインシャフト式輪転印刷機に速度と位置を検出するロータリーエンコーダ(RE)などを新たに設けることができない場合であっても、ラインシャフト式輪転印刷機の機械軸の速度を検出する速度検出器からの速度信号もしくはラインシャフト式輪転印刷機に対する速度指令信号を、複数のシャフトレス式輪転印刷機の基準速度位置信号として分岐利用するとともに、ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチを設けてその出力を利用することにより、既設ラインシャフト式輪転印刷機に速度・位置を検出するロータリーエンコーダなどを追加せずに高精度同期位置制御を実現することができる。
(2)既設ラインシャフト式輪転印刷機に速度と位置を検出するロータリーエンコーダを設けても、このロータリーエンコーダの出力信号が機械振動や電気的ノイズの影響を受けて基準速度位置信号として使用できない場合、無負荷で駆動される電動機を設け、上記のようにラインシャフト式輪転印刷機の機械軸の速度を検出する速度検出器からの速度信号もしくは速度指令信号を、上記電動機の電動機駆動系へ速度指令信号として与えて、該電動機の速度をフィードバック制御し、該電動機の速度を検出する速度検出器の出力パルスを周波数逓倍器に与えて、該出力パルスのn(n>1)倍の周波数のパルス信号を速度位置パルス信号として出力し、さらに、ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチを設けてその出力を利用することにより、既設ラインシャフト式輪転印刷機に速度・位置を検出するロータリーエンコーダなどを追加せずに、また、機械振動や電気的ノイズの影響を受けることなく、高精度同期位置制御を実現することができる。
既設ラインシャフト式輪転印刷機にシャフトレス式輪転印刷機を増設した場合の構成例を示す図である。 既設ラインシャフト式輪転印刷機にシャフトレス式輪転印刷機を増設した場合の本発明の実施例を示す図である。 コントローラの構成例を示す図である。 シャフトレス式輪転印刷機に設けられている同期位置制御装置の構成を示すブロック図である。 位置指令パルス積算カウンタと位置検出パルス積算カウンタの動作例を示す図である。 既設ラインシャフト式輪転印刷機にシャフトレス式輪転印刷機を増設した場合の一般的な構成例を示す図である。
図1は既設ラインシャフト式輪転印刷機にシャフトレス式輪転印刷機を増設した場合の構成例を示す図であり、既設ラインシャフト式輪転印刷機の速度検出器の出力を利用してシャフトレス式輪転印刷機を増設した場合の構成例を示し、例えば、既設ラインシャフト式輪転印刷機にロータリーエンコーダを取り付けることができない場合であって、機械的振動の影響が少ない場合の構成例を示している。
前記図6と同様、図1の左側の100は既設ラインシャフト式輪転印刷機を示し、右側の200は増設シャフトレス式輪転印刷機を示している。
既設ラインシャフト式輪転印刷機100には図示しない主幹制御装置が設けられ、押しボタンスイッチ1の操作に応じた印刷速度の生成、シーケンス処理および既設ラインシャフト式輪転印刷機の速度制御を行っている。
押しボタンスイッチ1を操作することにより速度設定器2で生成された印刷速度指令3は速度制御装置4へ与えられる。
速度制御装置4において、機械の主軸であるラインシャフト11に設けられたパルスジェネレータ(PG)9の発生する機械軸速度フィードバック信号6と速度設定器2より与えられる印刷速度指令3を比較し、その偏差に比例積分演算を行い、演算結果をトルク指令(または電流指令)5として各電動機駆動制御装置8へ与える。
各電動機駆動制御装置8は、電流指令またはトルク指令5に応じて主回路に電流を流して電動機13を回転させ、ラインシャフト11の速度が上記速度指令に一致するように、駆動することで折機17と複数の印刷機16を含む輪転印刷機全体を駆動している。
増設シャフトレス式輪転印刷機200の基準速度位置信号を得るため、既設ラインシャフト11の回転速度を検出するパルスジェネレータ(PG)9が出力する速度パルス信号6が、周波数を逓倍する機能を有するコントローラ21に与えられる。なお、パルスジェネレータ(PG)9はラインシャフト11の回転速度に対応した周波数のパルス信号を出力する。
パルスジェネレータ(PG)9が出力する速度パルス信号6は、既設ラインシャフト11の速度制御のための信号であり、このままでは分解能が低く、高精度同期位置制御用の基準速度位置信号として使用できない。そこで、コントローラ21は、ロータリーエンコーダと同等の分解能の信号となるようにパルスジェネレータ(PG)9が出力するパルス信号の周波数を所定の倍率で逓倍し(例えばn(n>1)倍)、高パルス化する。すなわち、単位時間当たりのパルス数を増加させ、たとえばn倍にする。
なお、コントローラ21によるパルス信号の逓倍率は、パルスジェネレータ(PG)9とシャフトレス式輪転印刷機のロータリーエンコーダ25の分解能の違い等に応じて適宜選定される。
また、既設ラインシャフト式輪転印刷機の基準位相として機械の1 周期を検出するため、近接スイッチ19が折機17に設けられており、近接スイッチ19は折機が一回転する毎に1パルスを出力し、このパルス信号は機械位相信号20としてシャフトレス輪転印刷機200の各同期位置制御装置23に送られる。
コントローラ21により得られる高パルス化されたパルス信号は、前記図1で説明したように、各同期位置制御装置23へ高速通信手段等を介して、速度位置指令パルス信号22として送信される。
各同期位置制御装置23は、上記速度位置指令パルス信号22および近接スイッチ19が出力する機械位相信号20と、各電動機24の回転軸に設けられロータリーエンコーダ25が出力する速度位置検出パルス信号26と、各機械の機械位相を検出する近接スイッチ32が出力する機械位相信号33の出力に基づき、各電動機24の高精度同期位置制御を行い、例えば高精度なフルカラー印刷を実現する。
すなわち、後述するように各同期位置制御装置23は第1、第2のカウンタを有し、上記第1のカウンタは、速度位置指令パルス信号22をカウントし、近接スイッチ19の機械位相信号20によりリセットされる。また、上記第2のカウンタは、前記ロータリーエンコーダ25の出力パルス信号である速度位置検出パルス信号26をカウントし、各機械の機械位相を検出する近接スイッチ32の機械位相信号33によりリセットされる。
各同期位置制御部は、上記第1、第2のカウンタのカウント値に基づき、位置誤差信号を算出し、また、上記速度位置指令パルス信号22と速度位置検出パルス信号26に基づき、速度誤差信号を算出し、上記位置誤差信号と速度誤差信号をゼロにするように制御して各電動機の同期位置制御を行う。
構成例においては、ラインシャフト式輪転印刷機のラインシャフト11の速度を検出する速度検出器からの速度パルス信号を分岐し、この速度パルス信号を周波数変換して、シャフトレス式輪転印刷機の基準速度位置信号として利用するとともに、ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチを設けてその出力を利用して、シャフトレス式輪転印刷機を同期制御しているので、既設ラインシャフト式輪転印刷機に速度と位置を検出するロータリーエンコーダ(RE)などを新たに設けることができない場合であっても、高精度同期位置制御を実現することができる。
図2は、本発明の実施例を示す図であり、既設ラインシャフト式輪転印刷機の速度設定器の出力を利用してシャフトレス式輪転印刷機を増設した場合の構成例を示し、例えば、既設ラインシャフト式輪転印刷機にロータリーエンコーダを取り付けることができない場合であって、しかも機械的振動の影響が大きい場合の構成例を示している。
前記図6と同様、図1の左側の100は既設ラインシャフト式輪転印刷機を示し、右側の200は増設シャフトレス式輪転印刷機を示している。
既設ラインシャフト式輪転印刷機100には図示しない主幹制御装置が設けられ、押しボタンスイッチ1の操作に応じた印刷速度の生成、シーケンス処理および既設ラインシャフト式輪転印刷機の速度制御を行っている。
既設ラインシャフト式輪転印刷機の動作及び構成は図1に示したものと同様である。
前記したように、押しボタンスイッチ1を操作することにより速度設定器2で生成された印刷速度指令3は速度制御装置4へ与えられる。
速度制御装置4において、機械の主軸であるラインシャフト11に設けられたパルスジェネレータ(PG)9の発生する機械軸速度フィードバック信号6と速度設定器2より与えられる印刷速度指令3を比較し、その偏差に比例積分演算を行い、演算結果をトルク指令(または電流指令)5として各電動機駆動制御装置8へ与える。
各電動機駆動制御装置8は、電流指令またはトルク指令5に応じて主回路に電流を流して電動機13を回転させ、ラインシャフト11の速度が上記速度指令に一致するように、駆動することで折機17と複数の印刷機16を含む輪転印刷機全体を駆動している。
増設シャフトレス式輪転印刷機200の基準速度位置信号を得るため、本実施例においては、電動機駆動制御装置28と電動機29と電動機29の速度を検出するパルスジェネレータ(PG)30から構成される電動機駆動系300とコントローラ21を有する。
電動機駆動系300は、電動機制御装置28と、該電動機制御装置により駆動される無負荷で駆動される電動機29を有し、電動機制御装置28には、上記電動機29の速度を検出するパルスジェネレータ(PG)30の出力パルスがフィードバックされる。
電動機制御装置29は、既設ラインシャフト11の速度設定器2より与えられる印刷速度指令3を、電動機駆動系300の速度指令信号として、電動機29の速度がこの速度指令信号3に一致するように上記電動機を制御する。
上記電動機29は、上記印刷速度指令3を速度指令として電動機制御装置29により速度フィードバック制御されているので、その回転速度は基本的にはラインシャフト11の回転速度と一致しており、パルスジェネレータ(PG)30が出力する速度パルス信号の周波数は、ラインシャフト11の回転速度に対応している。また、電動機29は無負荷で運転されており、既設ラインシャフト式輪転印刷機100のラインシャフトとは独立しているため、ラインシャフトの機械的なねじれやバックラッシュ、負荷変動などの外乱成分の影響を受けることがない。すなわち、上記電動機29の速度信号から、シャフトレス輪転印刷機の速度位置指令を生成することにより、機械的振動の影響を受けることがない速度位置指令を生成することができる。
上記電動機駆動系のパルスジェネレータ(PG)30の出力パルスは周波数を逓倍する機能を有するコントローラ21に与えられる。
コントローラ21は、パルスジェネレータ(PG)30の分解能が、シャフトレス輪転印刷機の電動機24に設けられたロータリーエンコーダ25と同等の分解能の信号となるようにパルスジェネレータ(PG)30が出力するパルス信号の周波数を所定の倍率で逓倍(例えばn(n>1)倍)し、高パルス化する。
なお、コントローラ21によるパルス信号の逓倍率は、パルスジェネレータ(PG)30とロータリーエンコーダ25の分解能の違い等に応じて適宜選定される。
また、既設ラインシャフト式輪転印刷機の基準位相として機械の1 周期を検出するため、近接スイッチ19が折機17に設けられており、近接スイッチ19は折機が一回転する毎に1パルスを出力し、このパルス信号は機械位相信号20としてシャフトレス輪転印刷機200の各同期位置制御装置23に送られる。
コントローラ21により得られる高パルス化されたパルス信号は、前記図1で説明したように、各同期位置制御装置23へ高速通信手段等を介して、速度位置指令パルス信号22として送信される。
各同期位置制御装置23は、上記速度位置指令パルス信号22および近接スイッチ19が出力する機械位相信号20と、各電動機24の回転軸に設けられロータリーエンコーダ25が出力する速度位置検出パルス信号26と、各機械の機械位相を検出する近接スイッチ32が出力する機械位相信号33の出力に基づき、各電動機24の高精度同期位置制御を行い、例えば高精度なフルカラー印刷を実現する。
すなわち、前述したように各同期位置制御装置23は第1、第2のカウンタを有し、上記第1、第2のカウンタのカウント値に基づき、位置誤差信号を算出し、また、上記速度位置指令パルス信号22に基づき、速度誤差信号を算出し、上記位置誤差信号と速度誤差信号をゼロにするように制御して各電動機の同期位置制御を行う。
本実施例においては、無負荷で駆動される電動機を設け、ラインシャフト式輪転印刷機に対する速度指令信号を分岐し、この信号を上記電動機の電動機駆動系へ速度指令信号として与えて、該電動機の速度をフィードバック制御し、該電動機の速度を検出する速度検出器の出力パルスを周波数変換して、シャフトレス式輪転印刷機の基準速度位置信号として利用するとともに、ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチを設けてその出力を利用して、シャフトレス式輪転印刷機を同期制御しているので、前記構成例と同様、既設ラインシャフト式輪転印刷機に速度と位置を検出するロータリーエンコーダ(RE)などを新たに設けることができない場合であっても、高精度同期位置制御を実現することができる。
また、ラインシャフト11の機械振動や電気的ノイズの影響を受けることなく、高精度同期位置制御を実現することができる。
図3に上記コントローラ21の構成例を示す。コントローラ21は例えばマイクロプロセッサ等の処理装置で実現することができる。
同図に示すように、コントローラ21は、一定時間間隔(例えば2ms)でサンプリング処理を行い、パルスジェネレータ(PG)9(またはパルスジェネレータ(PG)30)の出力である速度パルス信号の周波数をデジタル信号に変換する周波数/デジタル変換手段21aと、該デジタル信号に変換された速度に対応した周波数をn(n>1)倍し、スケール変換するデジタル/デジタル変換手段21bと、n倍された周波数信号(デジタル信号)を、該周波数を有するパルス列信号に変換するデジタル/周波数変換手段21cを有する。そして、パルスジェネレータ(PG)9(またはパルスジェネレータ(PG)30)が出力する速度パルス信号を、上記手段でn(n>1)倍し、ロータリーエンコーダ25と同等の分解能の信号となるように高パルス化する。
なお、一般にラインシャフト式輪転印刷機等の速度制御に用いられるパルスジェネレータ(PG)の出力パルスの周波数は、回転数を2500r/min程度とすると7.5kHzであり、シャフトレス輪転印刷機等の速度位置制御に用いられるインクリメンタル・ロータリーエンコーダの出力パルスの周波数は、上記回転数の場合、400〜500kHzである。すなわち、ロータリーエンコーダはパルスジェネレータに対して50倍以上の分解能を有する。
図4は、前記実施例に使用されるシャフトレス輪転印刷機に設けられている同期位置制御装置の構成を示すブロック図である。
図1における既設速度制御用パルスジェネレータ(PG)9、あるいは、図2における電動機29に付属のパルスジェネレータ(PG)30から与えられるパルス信号42がコントローラ21に与えられ、前記したように周波数変換され、速度位置指令パルス信号22として同期位置制御装置23へ送信される。
また、機械の1周期を検出する近接スイッチ19よりの機械位相信号20が同期位置制御装置23に送信される。
同期位置制御装置23は、上記速度位置指令パルス信号22をカウントし、機械位相信号20でリセットされる位置指令パルス積算カウンタ53と、シャフトレス輪転印刷機の電動機24に付属するロータリーエンコーダ25が出力する速度位置検出パルス信号26をカウントし、近接スイッチ32が出力する機械位相信号33でリセットされる位置検出パルス積算カウンタ57と、位置指令パルス積算カウンタ53と位置検出パルス積算カウンタ57の差を求め位置誤差パルス59を出力する加減算器58と、位置誤差を増幅する位置誤差増幅器60と、速度誤差を求めるとともに位置誤差を加算しトルク指令を出力する加減算器61と、電動機24を駆動制御する電動機駆動制御回路64から構成される。
コントローラ21が出力する速度位置指令パルス信号22は、位置指令パルス52として位置指令パルス積算カウンタ53に与えられてカウントされ、位置指令パルス積算カウンタ53は近接スイッチ19が出力する機械位相信号20によりリセットされる。
また、電動機24に付属のロータリーエンコーダ25よりの速度位置検出パルス信号26は位置検出パルス56として、位置検出パルス積算カウンタ57に与えられ、カウントされ、位置検出パルス積算カウンタ57は、近接スイッチ32が出力する機械位相信号33によりリセットされる。
図5に上記位置指令パルス積算カウンタ53と位置検出パルス積算カウンタ57の動作例を示す。
位置指令パルス積算カウンタ53と位置検出パルス積算カウンタ57は、位置検出パルス56あるいは位置指令パルス52を入力パルスとして積算カウントし、機械位相信号20あるいは機械位相信号33がOFFするタイミングで積算カウント値がリセットされる。これにより機械の位相に合致した位置の管理が可能となる。
図4に戻り、位置指令パルス積算カウンタ53と位置検出パルス積算カウンタ57のカウント値の差を加減算器58で計算し、位置誤差59を求め、位置誤差増幅器60で増幅する。
一方、速度位置指令パルス信号22は、速度指令パルス51として加減算器61に与えられ、また、速度位置検出パルス信号26は速度検出パルス55として加減算器61に与えられる。加減算器61は、速度指令パルス51と速度検出パルス55の差から速度偏差を求め、前記位置誤差59を加算して、その結果を速度偏差として速度制御回路62に出力する。速度制御回路62は速度偏差からトルク指令63を演算し、トルク指令63を電動機駆動制御回路64に与える。
電動機駆動制御回路64は、与えられたトルク指令に基づき主電動機24を指令どおりに駆動し、高精度の同期位置制御を実現している。
本発明は、速度位置を検出するために機械の回転軸にロータリーエンコーダ(RE)やパルスジェネレータ(PG)を設けることが困難な場合、あるいはロータリーエンコーダ(RE)やパルスジェネレータ(PG)を設置できても機械のねじれやバックラッシュ、負荷変動などによる機械的振動の発生、および電気的ノイズの影響により様々な周波数成分が信号にのり、基準速度位置信号として使用できないとき、機械的振動の影響を取り除く必要がある用途に適用可能である。
1 押しボタンスイッチ
2 速度設定器
3 速度指令
4 速度制御装置
5 トルク指令
6 速度位置パルス信号
7 連結リレー
8 電動機駆動制御装置
9 ラインシャフト回転検出用パルスジェネレータ(PG)
10 ギヤボックス
11 ラインシャフト
12 連結クラッチ
13 主電動機
14 縦軸
15 機械速度位置検出用ロータリーエンコーダ(RE)
16 既設印刷機
17 既設折機
18 速度位置パルス信号
19 既設機械位相検出用近接スイッチ
20 機械位相信号
21 コントローラ
22 速度位置指令
23 同期位置制御装置
24 増設輪転印刷機用主電動機
25 主電動機付属ロータリーエンコーダ(RE)
26 速度位置検出信号
27 増設シャフトレス式印刷機
28 基準電動機駆動制御装置
29 基準電動機
30 基準電動機付属パルスジェネレータ(PG)
31 速度位置パルス信号
32 近接スイッチ
33 機械位相信号
51 速度指令パルス
52 位置指令パルス
53 位置指令パルス積算カウンタ
55 速度検出パルス
56 位置検出パルス
57 位置検出パルス積算カウンタ
58 加減算器
59 位置誤差パルス
60 位置誤差増幅器
61 加減算器
62 速度制御回路
63 トルク指令
64 電動機駆動制御回路
100 既設ラインシャフト式輪転印刷機
200 増設シャフトレス式輪転印刷機
300 電動機駆動系

Claims (3)

  1. 複数の印刷機、折機が機械的に連結された機械軸を有する既設ラインシャフト式輪転印刷機に、お互いの回転軸が機械的に連結されていない印刷機を駆動する複数の電動機が設けられたシャフトレス式輪転印刷機を増設して同期運転する方法であって、
    上記ラインシャフト式輪転印刷機は、上記機械軸の速度を検出する速度検出器と、該速度検出器の出力と、外部から与えられる速度指令信号に基づき電動機を駆動して上記機械軸の速度を制御する電動機駆動制御装置が設けられ、
    上記シャフトレス式輪転印刷機は、速度・位置指令信号と、複数の印刷機の回転速度・位置を検出する速度・位置検出器からの速度・位置検出信号とを比較し、速度・位置指令信号に速度・位置検出信号が追従するように制御する複数の同期位置制御部を備え、上記複数の電動機は、該複数の同期位置制御部に1対1に対応して駆動制御されるものであり、
    上記既設のラインシャフト式輪転印刷機の機械軸に上記ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチを増設するとともに、上記ラインシャフト式輪転印刷機の機械軸の上記速度指令信号が入力される周波数変換器を増設し、
    上記周波数変換器を、速度フィードバックを有する電動機駆動系と、周波数逓倍器から構成し、
    上記電動機駆動系は、電動機制御装置および該電動機制御装置により駆動される無負荷で駆動される電動機を有し、電動機制御装置には、上記電動機の速度を検出する速度検出器の出力パルスがフィードバックされ、上記電動機制御装置は、前記ラインシャフト式輪転印刷機の機械軸の速度を制御する電動機駆動制御装置への速度指令信号を速度指令信号として、上記電動機の速度がこの速度指令信号に一致するように上記電動機を制御し、
    上記速度検出器の出力パルスは上記周波数逓倍器に与えられ、該周波数逓倍器は、該出力パルスのn(n>1)倍の周波数のパルス信号を速度位置パルス信号として出力し、
    上記周波数変換器により、シャフトレス式輪転印刷機において所望の印刷精度を得るに必要な分解能を有する周波数のパルス信号である速度位置パルス信号に変換し、
    上記近接スイッチから出力されるパルス信号及び上記周波数変換器が出力する速度位置パルス信号を、上記シャフトレス式輪転印刷機の各同期位置制御部に与え、上記近接スイッチから出力されるパルス信号及び上記速度位置パルス信号に基づき前記速度・位置指令信号を生成し、該速度・位置指令信号に追従するように、複数の印刷機を駆動する上記電動機を制御し、既設のラインシャフト式輪転印刷機に同期させてシャフトレス式輪転印刷機を運転する
    ことを特徴とする既設輪転印刷機と増設シャフトレス式輪転印刷機の同期運転方法。
  2. 電動機駆動制御装置により駆動制御されるラインシャフト式輪転印刷機と、これと機械的な接続なしに設けられた複数のシャフトレス式輪転印刷機から構成される輪転印刷装置であって、
    上記ラインシャフト式輪転印刷機は、複数の印刷機、折機が機械的に連結された機械軸を有し、該機械軸の速度を検出する速度検出器と、該速度検出器の出力と、外部から与えられる速度指令信号に基づき電動機を駆動して上記機械軸の速度を制御する電動機駆動制御装置が設けられ、
    上記機械軸には、上記ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチが設けられ、また、上記機械軸の上記速度指令信号が入力される周波数変換器が設けられ、
    上記シャフトレス式輪転印刷機には、
    速度・位置指令信号と、複数の印刷機の回転速度・位置を検出する速度・位置検出器からの速度・位置検出信号とを比較し、速度・位置指令信号に速度・位置検出信号が追従するように制御する複数の同期位置制御部と、
    上記複数の同期位置制御部に1対1に対応して駆動制御され、お互いの回転軸が機械的に連結されていない複数の印刷機を駆動する複数の電動機が設けられており、
    上記周波数変換器は、速度フィードバックを有する電動機駆動系と、周波数逓倍器から構成され、
    上記電動機駆動系は、電動機制御装置および該電動機制御装置により駆動される無負荷で駆動される電動機を有し、電動機制御装置には、上記電動機の速度を検出する速度検出器の出力パルスがフィードバックされ、
    上記電動機制御装置は、前記ラインシャフト式輪転印刷機の機械軸の速度を制御する電動機駆動制御装置への速度指令信号を速度指令信号として、上記電動機の速度がこの速度指令信号に一致するように上記電動機を制御し、
    上記速度検出器の出力パルスは上記周波数逓倍器に与えられ、該周波数逓倍器は、該出力パルスのn(n>1)倍の周波数のパルス信号を速度位置パルス信号として出力し、
    上記周波数変換器により、シャフトレス式輪転印刷機において所望の印刷精度を得るに必要な分解能を有する周波数のパルス信号である速度位置パルス信号を発生させ、
    上記近接スイッチから出力されるパルス信号及び上記周波数変換器が出力する速度位置パルス信号を、上記シャフトレス式輪転印刷機の各同期位置制御部に与え、各同期位置制御部において、上記近接スイッチから出力されるパルス信号及び上記速度位置パルス信号に基づき前記速度・位置指令信号を生成し、該速度・位置指令信号に追従するように、複数の印刷機を駆動する上記電動機を制御する
    ことを特徴とする輪転印刷機の同期位置制御システム。
  3. 上記シャフトレス式輪転印刷機には、シャフトレス式輪転印刷機の電動機により駆動される印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチが設けられ、
    上記シャフトレス式輪転印刷機の前記速度・位置検出器は、シャフトレス式輪転印刷機の電動機の速度・位置に対応したパルス信号を出力するものであり、
    上記シャフトレス式輪転印刷機の各同期位置制御部は、第1、第2のカウンタを有し、 上記第1のカウンタは、前記周波数変換器が出力する速度位置パルス信号をカウントし、前記ラインシャフト式輪転印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチのパルス信号によりリセットされ、
    上記第2のカウンタは、前記速度・位置検出器の出力パルス信号をカウントし、上記シャフトレス式輪転印刷機の電動機により駆動される印刷機の1周期毎にパルス信号を出力する近接スイッチのパルス信号によりリセットされ、
    各同期位置制御部は、上記第1、第2のカウンタのカウント値に基づき、位置誤差信号を算出し、また、上記第1、第2のカウンタに与えられるパルス信号に基づき、速度誤差信号を算出し、上記位置誤差信号と速度誤差信号に基づき各電動機を制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の輪転印刷機の同期位置制御システム。
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