JP2007120846A - 給湯システム及びその制御方法 - Google Patents

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田 直 樹 恩
Masahiro Oka
雅 博 岡
Takashi Murakami
上 高 村
Hirofumi Sasaki
裕 文 佐々木
Hiroshi Kojima
島 弘 小
Tetsuya Iwata
田 哲 哉 岩
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Abstract

【課題】吸収ヒートポンプとして運転することに加えて、ボイラーとしての運転もすることが出来る給湯システムの提供。
【解決手段】吸収ヒートポンプ(101)と、ボイラー(301)と、制御装置(150)とを有しており、該制御装置(150)は、吸収ヒートポンプ(101)の温度或いは圧力に関するパラメータ(Tg、Pg、T1、T2、T3)を受信して、吸収ヒートポンプ(101)を運転するか或いはボイラー(301)を運転するかを決定する
【選択図】図1

Description

本発明は、大気が保有する熱量等の未利用エネルギーを低温熱源とする吸収ヒートポンプを備えた給湯システムに関する。
従来技術に係るヒートポンプの例として、単効用増熱型ヒートポンプを図7で示す。
図7において、システム全体を符号PAで示す単効用増熱型ヒートポンプは、例えば、燃料供給ラインLfから都市ガスが燃料として投入される再生器1と、系外から例えば空気熱Qを取り入れて冷媒を蒸発する蒸発器2と、液相の吸収剤が気相の冷媒(冷媒蒸気)を吸収する吸収器3と、冷媒蒸気が凝縮する凝縮器4とを備えている。
吸収器3及び凝縮器4には冷却水ラインLwが経由する様に配置されており、冷却水ラインLwを流れる冷却水によって吸収器3及び凝縮器4が冷却される様に構成されている。吸収器3と再生器1とは、循環ポンプ5が介装されている吸収溶液ラインL1、L2によって接続されている。ラインL1、L2には溶液熱交換器6が介装され、ラインL2の溶液の熱をラインL1の溶液に投与する様に構成されている。
再生器1には精溜器11が装備されており、精溜器11は、再生器1において吸収剤(例えば水)が気化して、冷媒蒸気(例えばアンモニア蒸気)と共に凝縮器4側に移動する恐れがある場合に、当該気相の吸収剤(例えば水蒸気)を凝縮せしめ、再生した冷媒蒸気から分離するために設けられている。それと共に、精溜器11は、吸収溶液ラインL1を流れる吸収溶液を、溶液熱交換器6よりも吸収器3側の領域で加熱し、昇温する様に構成されている。
精溜器11で気相の吸収剤から分離された冷媒蒸気(例えばアンモニア蒸気)は、ラインL3を流れて凝縮器4に至り、凝縮器4内で気化熱を奪われて凝縮して液相冷媒(例えば、100%アンモニア)になり、この液相冷媒はラインL4を流れて蒸発器2に流入する。
蒸発器2内の液相冷媒は、空気熱Qより気化熱を奪って蒸発器2内で蒸発し、ラインL5(単なる開口である場合も存在する)を介して吸収器3に戻る。
図7の例では、蒸発器2においては、大気からの熱エネルギー(空気熱)Qにより液相冷媒を蒸発しているが、大気からの熱エネルギー(空気熱)Qのみならず、河川の水や、下水等が保有する未利用エネルギーであっても、利用可能に構成されている。
吸収器3内で、冷媒蒸気は再生器1から戻った吸収溶液に吸収されて、吸収溶液中の吸収剤濃度が薄くなる。吸収剤濃度が薄くなった吸収溶液(希溶液)は、吸収器3を出て、循環ポンプ5により再生器1へ送られる。ここで、吸収器3内では、冷媒蒸気が吸収溶液に吸収される際に、吸収熱(潜熱)を発生する。
この吸収熱は、冷却水ラインLwを流れる冷却水に投入される。そして、冷却水ラインLwを流れる冷却水は、吸収器3で発生した吸収熱(潜熱)を奪って吸収器3を冷却すると共に、凝縮器4において冷媒蒸気(気相冷媒)から気化熱を奪って凝縮せしめる(液相冷媒とする)。
すなわち、冷却水ラインLwを流れる冷却水には、吸収器3で発生した吸収熱及び凝縮器4で冷媒蒸気から奪った気化熱が投入され加熱される。その結果、冷却水ラインLwを流れる冷却水は、給湯需要を賄える程度まで昇温されて、湯として取り出される(給湯)。
ここで、図7で示す従来技術の吸収ヒートポンプでは、給湯温度や給水温度が上昇してしまうと、ヒートポンプサイクル性能が低下して、高効率による運転というメリットが享受することが出来なくなる。従って、給湯温度を高温にすることが困難であった。
また、給湯温度や給水温度が上昇してしまうと再生器1における温度レベルも上昇して、腐食等の問題が発生する。
さらに、再生器1において吸収溶液を加熱する時間を必要とする吸収ヒートポンプは、所望の給湯温度が得られるまでの時間(立ち上がり時間)が長いので、給湯運転を断続的に繰り返す必要がある場合には不都合である。
その他の従来技術として、例えば、大気温度が低く大気熱交換用循環水が十分に加熱されない場合に凝縮熱により大気熱交換用循環水を加熱し、大気温度が高く大気熱交換用循環水が十分に冷却されない場合に気化熱により大気熱交換用循環水を冷却する吸収ヒートポンプシステムが提案されている(特許文献1)。
しかし、係る従来技術は気温が低い場合にも確実に暖房運転を実行し、且つ、気温が高くても確実に冷房運転を実行することを目的としており、給湯温度或いは給水温度が上昇した場合における吸収ヒートポンプの問題点を解消するものではない。
特開2005−77037号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、吸収ヒートポンプでは困難な高温の給湯温度を実現することが出来ると共に、給湯運転を断続的に繰り返す必要がある場合にも適正に対処することが出来る給湯システム及びその制御方法の提供を目的としている。
本発明の給湯システム(100)は、吸収ヒートポンプ(101)と、ボイラー(温水ボイラー301)と、制御装置(コントロールユニット150)とを有しており、該制御装置(150)は、吸収ヒートポンプ(101)の温度或いは圧力に関するパラメータ(例えば、再生器温度Tg、再生器圧力Pg、給湯温度T1、冷却水入口温度T2、外気温度T3)を受信して、吸収ヒートポンプ(101)を運転するか或いはボイラー(温水ボイラー301)を運転するかを決定する様に構成されていることを特徴としている(図1〜図4:請求項1)。
本発明において、水供給源(上水等)に接続されている給水ライン(LI)と、該給水ライン(LI)に介装されている流路切換装置(V3:例えば三方弁)とを有し、流路切換装置(V3:例えば三方弁)は給水ライン(LI)を吸収ヒートポンプ(101)側に連通する給水ライン(LHI)とボイラー(301)側に連通する給水ライン(LBI)の何れかに連通する様に構成されており、前記制御手段(コントロールユニット150)は、吸収ヒートポンプ(101)を運転する場合には流路切換装置(V3)を吸収ヒートポンプ(101)に連通する給水ライン(LHI)と連通する側に切り換え、ボイラー(301)を運転する場合には流路切換装置(V3)をボイラー(301)に連通する給水ライン(LBI)側に切り換える様に構成されているのが好ましい(図1〜図4:請求項2)。
より詳細には、前記制御手段(コントロールユニット150)は吸収ヒートポンプ(101)で高効率の給湯運転が可能か否かを判定し、可能であれば流路切換装置(V3)を吸収ヒートポンプ(101)側に連通する給水ライン(LHI)に連通する側に切り換え、吸収ヒートポンプ(101)で高効率の給湯運転が出来ない状態であれば流路切換装置(V3)をボイラー(301)側に連通する給水ライン(LBI)側に切り換える制御を行う様に構成されているのが好ましい(図1〜図4)。
上述した本発明の給湯システム(100:請求項2の給湯システム)の制御方法は、吸収ヒートポンプ(101)の温度或いは圧力に関するパラメータ(例えば、再生器温度Tg、再生器圧力Pg、給湯温度T1、冷却水入口温度T2、外気温度T3)を計測し、係るパラメータに基いて吸収ヒートポンプ(101)を運転するか或いはボイラー(温水ボイラー301)を運転するかを決定し、吸収ヒートポンプ(101)を運転する場合には流路切換装置(V3)を吸収ヒートポンプ(101)に連通する給水ライン(LHI)と連通する側に切り換え、ボイラー(301)を運転する場合には流路切換装置(V3)をボイラー(301)に連通する給水ライン(LBI)側に切り換えることを特徴としている(図1〜図4:請求項5)。
また本発明の給湯システム(200)は、吸収ヒートポンプ(101)と、ボイラー(温水ボイラー301)と、制御装置(コントロールユニット160)とを有しており、該制御装置(160)は、吸収ヒートポンプ(101)の温度或いは圧力に関するパラメータ(例えば、再生器温度Tg、再生器圧力Pg、給湯温度T1、冷却水入口温度T2、外気温度T3)を受信して、吸収ヒートポンプ(101)のみを運転する(ヒートポンプ運転)か、ボイラー(温水ボイラー301)のみを運転する(ボイラー運転)か、或いは、吸収ヒートポンプ(101)及びボイラー(温水ボイラー301)を同時に運転する(併用運転)か、を決定する様に構成されていることを特徴としている(図5、図6:請求項3)。
ここで、水供給源(上水等)に接続されている給水ライン(LI)と、該給水ライン(LI)に介装されている第1の流路切換装置(VA:例えば三方弁)と、吸収ヒートポンプの給湯ライン(LHO)に介装されている第2の流路切換装置(VB:例えば三方弁)とを有し、第1の流路切換装置(VA)は給水ライン(LI)を、吸収ヒートポンプ(101)側に連通する給水ライン(LHI)或いはボイラー(301)側に連通する給水ライン(LBI)の何れかに連通する様に構成されており、第2の流路切換装置(VB)は吸収ヒートポンプ(101)の給湯ライン(LHO)を、ボイラー(301)の給湯ライン(LBO)との合流箇所(第2の合流点PB2)或いはボイラー(301)側に連通する給水ライン(LBI)の何れかに連通する様に構成されており、前記制御手段(コントロールユニット160)は、吸収ヒートポンプ(101)のみを運転する場合(ヒートポンプ運転)には、第1の流路切換装置(VA)を吸収ヒートポンプ(101)に連通する給水ライン(LHI)と連通する側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置(VB)をボイラー(301)の給湯ラインとの合流箇所(第2の合流点PB2)に連通する側に切り換え、ボイラー(301)のみを運転する場合(ボイラー運転)には、第1の流路切換装置(VA)をボイラー(301)に連通する給水ライン(LBI)側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置(VB)を閉鎖し、吸収ヒートポンプ(101)及びボイラー(温水ボイラー301)を同時に運転する場合(併用運転)には、第1の流路切換装置(VA)を吸収ヒートポンプ(101)に連通する給水ライン(LHI)と連通する側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置(VB)をボイラー(301)に連通する給水ライン(LBI)と連通する側に切り換える制御を行う様に構成されているのが好ましい(図5、図6:請求項4)。
本発明の給湯装置(請求項5の給湯装置)の制御方法は、吸収ヒートポンプ(101)の温度或いは圧力に関するパラメータ(例えば、再生器温度Tg、再生器圧力Pg、給湯温度T1、冷却水入口温度T2、外気温度T3)を計測し、吸収ヒートポンプ(101)のみを運転する(ヒートポンプ運転)か、ボイラー(温水ボイラー301)のみを運転する(ボイラー運転)か、或いは、吸収ヒートポンプ(101)及びボイラー(温水ボイラー301)を同時に運転する(併用運転)か、を決定し、吸収ヒートポンプ(101)のみを運転する場合(ヒートポンプ運転)には、第1の流路切換装置(VA)を吸収ヒートポンプ(101)に連通する給水ライン(LHI)と連通する側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置(VB)をボイラー(301)の給湯ラインとの合流箇所(第2の合流点PB2)に連通する側に切り換え、ボイラー(301)のみを運転する場合(ボイラー運転)には、第1の流路切換装置(VA)をボイラー(301)に連通する給水ライン(LBI)側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置(VB)を閉鎖し、吸収ヒートポンプ(101)及びボイラー(温水ボイラー301)を同時に運転する場合(併用運転)には、第1の流路切換装置(VA)を吸収ヒートポンプ(101)に連通する給水ライン(LHI)と連通する側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置(VB)をボイラー(301)に連通する給水ライン(LBI)と連通する側に切り換える制御を行うことを特徴としている(図5、図6:請求項6)。
ここで、本発明の吸収ヒートポンプ(101)は、給湯温度(T1)を計測する第1の温度計測手段(温度センサST1)と、冷却水(上水)の入口温度(T2)を計測する第2の温度計測手段(温度センサST2)と、外部から導入される未利用エネルギー温度(例えば、大気温度T3)を計測する第3の温度計測手段(温度センサST3)とを設け、及び/又は、再生器(1)内の温度(Tg)或いは圧力を計測する再生器計測手段(例えば温度センサSTg)を設けているのが好ましい。
ここで、吸収ヒートポンプの吸収剤として例えば水を選択し、冷媒として例えばアンモニアを選択することが可能である。
ただし、これに限定されるものではなく、例えば、有機媒体(フッ化アルコール)や、その他の組み合わせを選択することも可能である。吸収器の温度レベルが上昇した場合に昇析する恐れが無い様な冷媒と吸収剤の組み合わせが望ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、吸収ヒートポンプ(101)の温度或いは圧力に応答して、吸収ヒートポンプ(101)のみを運転するか、或いは、ボイラー(301)のみを運転するかを決定する様に構成されている(請求項1、2、5)ので、吸収ヒートポンプとして高い効率が得られる場合には吸収ヒートポンプ(101)を運転し、吸収ヒートポンプ(101)の運転が不都合な状態であればボイラー(301)のみを運転することが出来る。そのため、給湯温度や給水温度が上昇して吸収ヒートポンプとして高い効率が得られない場合や、吸収ヒートポンプ(101)における再生器(1)に腐食の恐れが有る場合、或いは、吸収ヒートポンプ(101)では困難な高温給湯が要求される場合、或いは、断続的に給湯運転を行う要請が有る場合等では、ボイラー(301)を運転すれば良い。
すなわち、ボイラー(301)を使用する結果として、従来の吸収ヒートポンプでは困難であった高温の給湯温度を実現することが出来る。
またボイラーであれば、給湯温度や給水温度が上昇しても、効率が低下すること無く加熱することが出来る。
そして、吸収ヒートポンプとして吸収溶液を循環させていないので、腐食等の問題も生じない。
さらに、吸収ヒートポンプとは異なり、吸収溶液が加熱されるまでの時間を要することが無いので、断続的な給湯需要にも対処することが可能(断続的な給湯運転が可能)となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る給湯システムについて説明する。
図1において、本発明の第1実施形態に係る給湯システム100は、吸収ヒートポンプ101と温水ボイラー(給湯機)301とを有している。ここで、吸収ヒートポンプ101の詳細については、図2を参照して後述する。温水ボイラー301については、公知・市販の装置をそのまま適用することが出来る。
再び図1において、図示しない上水その他の給水源に接続されている給水ラインLIは、三方弁V3において、吸収ヒートポンプ101側(符号H側)に連通する給水ラインLHIと、温水ボイラー301側(符号B側)に連通する給水ラインLBIとに分岐している。
そして給水ラインLHIは、吸収ヒートポンプ101の冷却水ライン(図2におけるラインLw)に連通している。
吸収ヒートポンプ101で加熱された温水が流れる給湯ラインLHOと、ボイラー301で加熱された温水が流れる給湯ラインLBOとは、合流点PBで合流して、図示しない給湯需要に連通する給湯ラインLOを流れる。
給湯システム100はコントロールユニット150(制御装置)を備えており、コントロールユニット150は、吸収ヒートポンプ101におけるパラメータ(例えば再生器の温度あるいは圧力等)に基づいて、吸収ヒートポンプ101で運転するか、或いは温水ボイラー301で運転するかを判断する。
具体的には、吸収ヒートポンプ101で高効率の給湯運転が可能であれば三方弁V3をラインLHI側(H側)に切り換え、吸収ヒートポンプ101で高効率の給湯運転が出来ない状態と判断すれば三方弁V3をラインLBI側(B側)に切り換える。
この制御の詳細については、図3、図4を参照して後述する。
次に図2を参照して、吸収ヒートポンプ101を説明する。
図2において、全体を符号101で示す吸収ヒートポンプは、例えば、燃料ガス供給ラインLfによって都市ガスが燃料として投入される再生器1と、系外から例えば空気熱Qを取り入れて冷媒を蒸発する蒸発器2と、液相の吸収剤(水)(より詳細には、液相吸収剤と冷媒との混合物であって、吸収剤の濃度が高い液体)が冷媒(アンモニア)を吸収する吸収器3と、冷媒蒸気が凝縮する凝縮器4とを備えている。
吸収器3及び凝縮器4は、冷却水ラインLwを流れる冷却水によって冷却される様に構成されている。冷却水ラインLwは図示しない上水道に連通しており、冷却水ラインLw内を流れる上水(冷却水;水道水)は、後述する様にラインLw1を流れて凝縮器4、吸収器3の順に流過し、この間に加熱、昇温される。
吸収器3と再生器1とは、循環ポンプ5の介装された吸収溶液ラインL1、L2によって接続され、そのラインL1、L2には溶液熱交換器6が介装されている。その溶液熱交換器6ではラインL2の溶液の熱をラインL1の溶液に投与する様に構成されている。
再生器1には、精溜器11が装備されており、水蒸気(気相の吸収剤)の気化熱を奪うことにより、冷媒(アンモニア)蒸気から水蒸気(気相の吸収剤)を分離する。
図2の実施形態では、冷却水ラインLwは、先ず潜熱回収熱交換器7を経由している。
再生器1における腐食を防止するため、再生器1で燃焼した燃料の排ガスは高温の状態でラインLgを流れる。潜熱回収熱交換器7を設けることにより、ラインLgを流れる高温の排ガスが保有する熱量が冷却水に投入され、ラインLwを流れる冷却水を加熱する。これにより、高温の燃料排ガスの熱エネルギーが給湯という目的に有効利用され、吸収ヒートポンプ101の効率向上に寄与している。
再生器1で発生した冷媒蒸気(アンモニア蒸気)はラインL3を通って凝縮器4に流入し、凝縮器4内で凝縮して液相冷媒(100%アンモニア液)となる。この液相冷媒はラインL4を介して蒸発器2に流入する。
蒸発器2内において、液相冷媒は、系外から空気熱Qにより蒸発して気相冷媒(冷媒蒸気)となる。蒸発した冷媒蒸気はラインL5を介して吸収器3に流入する。なお、ラインL5は、説明の便宜のため、図中では管路状に表現したが、実機においては、単なる開口部として構成されている場合がある。
吸収器3内では、冷媒蒸気が再生器1から戻った吸収溶液(吸収剤の濃度が高い吸収溶液)に吸収されて、吸収熱を発生する。そして、冷媒を吸収した吸収溶液は、吸収剤の濃度が薄まった状態で吸収器3を出る。そして、循環ポンプ5で再生器1に送られる。
第1実施形態の吸収ヒートポンプ101の蒸発器2においても、大気からの熱エネルギー(空気熱)Q、或いは、河川、下水などの未利用エネルギー(図示せず)を汲み上げる様に構成されている。
図示はしないが、空気熱Qを利用する場合には、蒸発器2にファン及び熱交換器を設け、ファンを駆動して熱交換器に空気を当てることにより、当該熱交換器内の液相冷媒に空気熱Qを投入することも出来る。
上述した通り、給湯で得られる熱量Qは、 Q=Q+Q で与えられる。
ラインLwを流れる冷却水は、蒸発器2及び吸収器3の両方から熱が供給されるので、効率(給湯の熱量/都市ガス等の強制的に負荷した熱量)が1を越える高効率となるのである。
ここで図2では、冷却水である上水(又は戻り水)が、先ず凝縮器4を冷却し、凝縮器4を経由した後に吸収器3を冷却するように構成されている。
温度の低い凝縮器4を吸収器3で加熱される以前の状態(比較的温度が低い状態)の上水で冷却し、凝縮器4で加熱されて昇温した上水で温度の高い吸収器3を冷却して、(温度の高い吸収器3を昇温前の温度が比較的低い上水で冷却し、昇温した後の上水で温度の低い凝縮器4を冷却する場合に比較して)エクセルギー損失を低減して、冷却効率を向上するためである。
図2の吸収ヒートポンプ101は、再生器1内部の温度Tgを計測する温度センサSTgと、冷却水ラインLwの下流側に配置されて給湯温度(冷却水出口温度)T1を計測する温度センサST1と、同じく冷却水ラインLwにおいて、吸収ヒートポンプ101で加熱される以前の冷却水(上水)温度(冷却水入口温度)T2を計測する温度センサST2と、蒸発器2近傍の外気温度T3を計測する温度センサT3とを設けている。
なお、再生器1内部において、温度センサSTgに代えて圧力センサ(図示せず)を設けても良い。
図1を参照して説明した様に、吸収ヒートポンプ101を有する給湯システム100(図1)は制御装置であるコントロールユニット150を有しており、コントロールユニット150は、詳細を後述する様に、センサSTg、ST1〜ST3で検出した温度データに基いて、三方弁V3の開閉制御を行う様に構成されている。
コントロールユニット150は、センサSTg、ST1〜ST3と入力信号ラインSiで接続されており、三方弁V3と制御信号ラインSoによって接続されている。
ここで、吸収ヒートポンプ101で高効率の給湯運転が可能な温度或いは圧力の範囲については、吸収ヒートポンプ101の運転状態、仕様、使用条件、その他により、ケース・バイ・ケースで求まる。従って、画一的に数値を特定することは困難である。再生器1が腐食する温度或いは圧力についても、同様である。
そこで、例えば、個々の吸収ヒートポンプ101毎にデータを蓄積し、統計学的処理により「高効率の給湯運転が可能か否か」の温度或いは圧力レベルや閾値を決定すればよい。
次に、図3、図4を参照して、第1実施形態の制御について説明する。
ここで、図3は再生器1内の温度Tgあるいは圧力Pgのみをパラメータとする制御を示し、図4は、主として、給湯温度T1、加熱される以前の冷却水(上水)温度T2、外気温度T3を制御パラメータに用いる場合を示している。
図3において、ステップS1では、温度センサSTgによって再生器1の温度Tgを測定する(或いは圧力センサによって圧力Pgを測定する)。
ステップS2では、温水ボイラー301を運転する(「ボイラー運転」)か、或いは、吸収ヒートポンプ101を運転する(「ヒートポンプ運転」)かを指示し、「ボイラー運転」にする場合はステップS3に進み、「ヒートポンプ運転」にする場合はステップS4に進む。
ここで、ステップS2における指示は、操作をする者(図示しないオペレータ)による指示であり、コントロールユニット150の自動制御によるものではない。
尚、給湯を断続的に行う断続運転時は、「ボイラー運転をせよ」という指示が入っているものとして制御が為される。
「ボイラー運転」を行うステップS3では、三方弁V3をボイラー301に連通する給水ラインLBI側に切り換えることによって、ボイラー301の運転を開始する。そして、ステップS6に進む。
「ヒートポンプ運転」を行う場合には、コントロールユニット150は、再生器1内の温度Tg(或いは圧力Pg)が設定値以下となっているか否かを判断する(ステップS4)。
再生器1内の温度Tg(或いは圧力Pg)が設定値以下となっていれば(ステップS4がYES)、再生器の腐食の恐れが無い状態で吸収ヒートポンプ101を高効率で運転することが可能である。この場合にはステップS5に進む。
一方、再生器1内の温度Tg(或いは圧力Pg)が設定値を超えていれば(ステップS4のNO)、吸収ヒートポンプの再生器に腐食の恐れがあるため、「ボイラー運転」に切り換える(ステップS3)。
ステップS5では、三方弁V3を吸収ヒートポンプ101に連通する給水ラインLHIと連通する側に切り換えることにより、ヒートポンプ運転を開始する。そして、ステップS6に進む。
ステップS6では、コントロールユニット150は、制御を終了するか否かを判断する。制御を終了するのであれば(ステップS6でYES)、そのまま終了する。制御を続行するのであれば(ステップS6でNO)、ステップS1まで戻り、再びステップS1以降を続行する。
図3の制御では、再生器1内の温度Tg、或いは圧力Pg制御パラメータとしてシステム運転する制御方法であった。従って、その場合は、図2の構成における温度センサST1〜ST3が不必要となる。
図4の制御は、前述したように、主として、給湯温度T1、加熱される以前の冷却水(上水)温度T2、外気温度T3を制御パラメータに用いた場合の制御を示している。
図4のフローチャートに基づいて、第1実施形態における他の制御態様を説明する。
図4において、先ず、温度センサST1〜ST3、STgによって各所の作動流体の温度T1〜T2、Tgを測定する(ステップS11)。
ステップS12では、温水ボイラー301を運転する(「ボイラー運転」)か、或いは吸収ヒートポンプ101を運転する(「ヒートポンプ運転」)かを指示して、「ボイラー運転」の場合はステップS13に進み、「ヒートポンプ運転」の場合はステップS14に進む。
図4のステップS12においても、図3のステップS2と同様に、操作をする者(図示しないオペレータ)により、吸収ヒートポンプ101を運転するのか或いは温水ボイラー301を運転するのかが指示される。換言すれば、ステップS12の判断は、コントロールユニット150の自動制御によるものではない。
なお、給湯を断続的に行う断続運転時は、「ボイラー運転をせよ」という指示が入っているものとして制御が為される。
給湯システムで「ヒートポンプ運転」を行う場合、ステップS14において、コントロールユニット150は、ステップS11で計測したデータから、計測された温度T1〜T3及びTg(圧力Pgを用いる場合もある)を用いて制御関数F(T1〜T3、Tg)を演算する。
そして、次のステップS15では、コントロールユニット150は、その制御関数Fがヒートポンプ運転の領域を示す値であるか、ボイラー運転の領域を示す値であるかを判断する。
即ち、ステップS15では、温度T1、T2、T3で演算処理して、ヒートポンプ運転のメリットがあるか否か、換言すれば高い効率でヒートポンプ運転を行うことが出来るか否か判断を行う。この判断は、主として温度T1、T2、T3に基いて行われる。
但し、再生器1内の温度Tg(或いは圧力Pg)が上昇し過ぎると、腐食の問題が生じるので、ヒートポンプ運転は望ましくない。従って、ステップS15の判断を行うに当たっては、再生器1内の温度Tg(或いは圧力Pg)を考慮する必要がある。
従って、温度T1、T2、T3からヒートポンプ運転のメリットがあると判定されても、再生器1内の温度Tg或いは圧力Pgが閾値を超えた場合には、ヒートポンプ運転を取りやめ、ボイラー運転(ステップS13)に切り換える。
ステップS15でヒートポンプ運転の領域値であればステップS16に進み、ステップS16では、三方弁V3を吸収ヒートポンプ101に連通する給水ラインLHIと連通する側に切り換えることにより、ヒートポンプ運転を開始する。そして、ステップS17に進む。
ステップS17では、コントロールユニット150は、制御を終了するか否かを判断する。制御を終了するのであれば(ステップS17でYES)、そのまま終了する。制御を続行するのであれば(ステップS17でNO)、ステップS11まで戻り、再びステップS11以降を続行する。
図1〜図4で示す第1実施形態に係る給湯システムによれば、例えば、給水ラインLI(図1参照)を流れる給水の温度や給湯ラインLO(図1参照)を流れる給湯温度のレベル(温度レベル)が比較的低い場合の様に、高効率の給湯運転が出来るという吸収ヒートポンプとしてのメリットが享受出来るのであれば、三方弁V3をラインLHI側(H側)に切り換えて、吸収ヒートポンプ101を運転して、給湯を行う。
一方、給水温度や給湯温度が上昇して、吸収ヒートポンプ101において効率が低下してしまう場合や、吸収ヒートポンプ101の再生器1の腐食が生じる恐れがある場合、或いは給湯運転を断続的に行う場合の様に、吸収ヒートポンプ101の運転が望ましくない条件となった場合には、三方弁V3をラインLBI側(B側)に切り換えて、温水ボイラー301を運転する。
温水ボイラー301を運転すれば、吸収ヒートポンプ101では高効率の運転が困難な温度条件であっても、一定の効率を維持した給湯運転が実行できる。
また、吸収ヒートポンプ101を運転しないのであるから、(吸収ヒートポンプ101における)再生器1の腐食の問題も発生しない。
さらに、温水ボイラー301であれば、(吸収ヒートポンプ101では対応な困難な)断続的な給湯需要に対処することが容易である。
次に、図5、図6を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図1〜図4の第1実施形態では、吸収ヒートポンプ101か温水ボイラー301の何れか一方のみしか作動させない。これに対して、図5、図6の第2実施形態では、吸収ヒートポンプ101のみを運転する運転モード(ヒートポンプ運転モード)と、温水ボイラー301のみを運転する運転モード(ボイラー運転モード)とに加えて、吸収ヒートポンプ101及び温水ボイラー301を同時に運転する運転モード(併用運転モード)を行うことが出来る。
図5において、第2実施形態に係る給湯システム200は、吸収ヒートポンプ101と温水ボイラー(給湯機)301とを有している。吸収ヒートポンプ101としては、例えば図2で示すものを適用することが可能であり、温水ボイラー301については、公知・市販の装置を適用することが出来る。
給水ラインLIには第1の三方弁VAが介装されており、三方弁VAは、吸収ヒートポンプ101側(H側)に連通する給水ラインLHIと、温水ボイラー301側(符号B側)に連通する給水ラインLBIとに、切り換え可能に構成されている。
そして、吸収ヒートポンプ101で加熱された温水が流れる給湯ラインLHOには第2の三方弁VBが介装されており、三方弁VBは、給湯需要に連通する給湯ラインLO側(符号「O」側)と、温水ボイラー301側の給水ラインLBIと合流するラインLHB側(符号「BI」側)とに切り換え可能に構成されている。
三方弁VBのBI側と給水ラインLBIとを連通するラインLHBは、ボイラー側給水ラインLBIと、第1の合流点PB1で合流する。ここで、第1の合流点PB1は、給水ラインLBIにおけるボイラー301の上流側の領域に位置している。
吸収ヒートポンプ101で加熱された温水が流れる給湯ラインLHOは、第2の三方弁VBの下流側(図示しない給湯需要側)の第2の合流点PB2で、ボイラー301で加熱された温水が流れる給湯ラインLBOと合流する。そして、(図示しない給湯需要に連通する)給湯ラインLOを流れる。
給湯システム200はコントロールユニット160(制御装置)を備えている。
コントロールユニット160は、吸収ヒートポンプ101における各種温度や圧力(例えば再生器1の温度あるいは圧力等)を制御パラメータとして、吸収ヒートポンプ101のみを運転するヒートポンプ運転を行うか、温水ボイラー301のみを運転するボイラー運転を行うか、或いは、吸収ヒートポンプ101と温水ボイラー301を同時に運転する併用運転を行うか、について判断する。
具体的には、コントロールユニット160は、第1及び第2の三方弁VA、VBを適宜開閉制御することにより、ヒートポンプ運転、ボイラー運転、或いは併用運転の何れかを、給湯システム200に実行させる。
吸収ヒートポンプ101における各種温度や圧力(例えば再生器1の温度あるいは圧力等)を制御パラメータとして、ヒートポンプ運転、ボイラー運転、或いは併用運転の何れかを決定する制御について、図6を参照して説明する。
図6において、先ず、ステップS21では、温度センサST1〜ST3、STgによって各所の作動流体の温度T1〜T2、Tgを測定する。
ステップS22では、コントロールユニット160は、再生器1内の温度Tg(或いは圧力Pg)が規定値以下であるか否かを判断する。
ヒートポンプ運転中に、再生器1内の温度が規定値以上に上昇すると、再生器1における腐食が生じる恐れがあるので、再生器1内の温度Tg或いは圧力Pgが閾値を超えた場合(ステップS22でNO)には、ヒートポンプ運転を取りやめ、ボイラー運転(ステップS25側)に切り換える。
規定値以下であれば(ステップS22でYES)、再生器が腐食する問題は生じないと見做して、ステップS23に進む。
ステップS23では、コントロールユニット160は、ステップS21で計測したデータから制御関数F(T1、T2、T3)を演算する。
そして、次のステップS24では、コントロールユニット160は、制御関数Fを基準として、ボイラー単独運転の領域であるか、ボイラー301とヒートポンプ101との併用運転領域であるのか、或いは、ヒートポンプ単独運転の領域であるのかを判断する。
即ち、ステップS24では、温度T1、T2、T3を演算処理して求めた制御パラメータFに基いて、何を運転すれば効率的であるのか(メリットがあるか)の判断を行って制御している。
例えば、温度T1、T2、T3のレベルが全体的に高温であれば、吸収ヒートポンプ101は高効率で運転することが困難であるため、ボイラー単独運転(ステップS25)に切り換える。
再生器1内の温度Tg、或いは内圧Pgが所定の範囲内で、ボイラー301とヒートポンプ101の併用が最も効率が高い場合には、ボイラー301とヒートポンプ101の併用運転(ステップS26)に切り換える。
温度T1、T2、T3のレベルが全体的に低ければ、吸収ヒートポンプ101は高効率で運転することが出来るので、ヒートポンプ単独運転(ステップS27)に切り換える。
但し、前述したように、どの機器を運転するのかについての具体的な条件或いは閾値は、システム200の仕様や使用状態、及び設置条件等によってケース・バイ・ケースで決定される。
「ボイラー運転」の場合(ステップS25)、コントロールユニット160は、第1の三方弁VAをボイラー301に連通する側(B側)に切り換え、第2の三方弁VBを閉鎖してボイラー単独運転を開始する。そして、ステップS28に進む。
「併用運転」の場合(ステップS26)、コントロールユニット160は、第1の三方弁VAをヒートポンプ101に連通する側(H側)に切り換え、第2の三方弁VBをボイラー301の給水ラインLBIとの合流点PB1に連通する側(BI側)に切り換えることにより、ヒートポンプ101とボイラー301とを同時に運転する。
そして併用運転では、ラインLIを流れて給湯システム200に流入した上水は、三方弁VA、ラインLHIを介して吸収ヒートポンプ101に流入して、加熱される。吸収ヒートポンプ101で加熱された温水は、ラインLHO、三方弁VB、ラインLHB、合流点PB1、ラインLBIを経由して、温水ボイラー301に流入して、さらに加熱されて、昇温する。温水ボイラー301に流入して、加熱、昇温された温水(湯)は、ラインLBO、ラインLOを介して図示しない給湯需要へ供給される。
そして、ステップS28に進む。
「ヒートポンプ運転」の場合(ステップS27)、コントロールユニット160は、第1の三方弁VAをヒートポンプ101に連通する側(H側)に切り換え、第2の三方弁VBをボイラー301の給湯ラインLHOに連通する側(O側)に切り換えることにより、ヒートポンプ101の単独運転を開始する。そして、ステップS28に進む。
ステップS28では、コントロールユニット160は、制御を終了するか否かを判断する。制御を終了するのであれば(ステップS28でYES)、そのまま終了する。制御を続行するのであれば(ステップS28でNO)、ステップS21まで戻り、再びステップS21以降を続行する。
図5、図6の給湯システム200によれば、吸収ヒートポンプ101における各種温度や圧力(例えば再生器の温度あるいは圧力等)に応答して、ヒートポンプ運転、ボイラー運転、或いは、併用運転の何れかの運転モードを決定するので、運転状況に対応して、出来る限り効率が高く、給湯需要側の要請に合致した給湯が可能となる。
その他の構成及び作用効果については、図1〜図4の第1実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
例えば、吸収ヒートポンプ101の構造としては、図2で示す構造以外にも採用することが出来る。
また、図示の実施形態では、吸収剤として水を、冷媒としてアンモニアを用いた場合について説明しているが、晶析を起こさないような吸収剤と冷媒であれば、水とアンモニアとの組み合わせに限定されるものではない。なお、吸収剤と冷媒として水とアンモニアを使用しなければ、精溜器11を省略することが出来る。
本発明の第1実施形態の全体構成を示したブロック図。 第1実施形態で用いる吸収ヒートポンプの構成を示すブロック図。 第1実施形態における制御の1例を示すフローチャート。 第1実施形態における制御の他の例を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態の全体構成を示したブロック図。 第2実施形態における制御を示すフローチャート。 従来技術の吸収ヒートポンプの全体構成を示したブロック図。
符号の説明
1・・・再生器
2・・・蒸発器
3・・・吸収器
4・・・凝縮器
5・・・循環ポンプ
6・・・溶液熱交換器
11・・・精溜器
L1、L2・・・吸収溶液ライン
Lf・・・燃料ガス供給ライン
Lw・・・冷却水ライン
V3・・・三方弁

Claims (6)

  1. 吸収ヒートポンプと、ボイラーと、制御装置とを有しており、該制御装置は、吸収ヒートポンプの温度或いは圧力に関するパラメータを受信して、吸収ヒートポンプを運転するか或いはボイラーを運転するかを決定する様に構成されていることを特徴とする給湯システム。
  2. 水供給源に接続されている給水ラインと、該給水ラインに介装されている流路切換装置とを有し、流路切換装置は給水ラインを吸収ヒートポンプ側に連通する給水ラインとボイラー側に連通する給水ラインの何れかに連通する様に構成されており、前記制御手段は、吸収ヒートポンプを運転する場合には流路切換装置を吸収ヒートポンプに連通する給水ラインと連通する側に切り換え、ボイラーを運転する場合には流路切換装置をボイラーに連通する給水ライン側に切り換える様に構成されている請求項1の給湯システム。
  3. 吸収ヒートポンプと、ボイラーと、制御装置とを有しており、該制御装置は、吸収ヒートポンプの温度或いは圧力に関するパラメータを受信して、吸収ヒートポンプのみを運転するか、ボイラーのみを運転するか、或いは、吸収ヒートポンプ及びボイラーを同時に運転するかを決定する様に構成されていることを特徴とする給湯システム。
  4. 水供給源に接続されている給水ラインと、該給水ラインに介装されている第1の流路切換装置と、吸収ヒートポンプの給湯ラインに介装されている第2の流路切換装置とを有し、第1の流路切換装置は給水ラインを、吸収ヒートポンプ側に連通する給水ライン或いはボイラー側に連通する給水ラインの何れかに連通する様に構成されており、第2の流路切換装置は吸収ヒートポンプの給湯ラインを、ボイラーの給湯ラインとの合流箇所或いはボイラー側に連通する給水ラインの何れかに連通する様に構成されており、前記制御手段は、吸収ヒートポンプのみを運転する場合には、第1の流路切換装置を吸収ヒートポンプに連通する給水ラインと連通する側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置をボイラーの給湯ラインとの合流箇所に連通する側に切り換え、ボイラーのみを運転する場合には、第1の流路切換装置をボイラーに連通する給水ライン側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置を閉鎖し、吸収ヒートポンプ及びボイラーを同時に運転する場合には、第1の流路切換装置を吸収ヒートポンプに連通する給水ラインと連通する側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置をボイラーに連通する給水ラインと連通する側に切り換える制御を行う様に構成されている請求項3の給湯システム。
  5. 請求項2の給湯システムの制御方法において、吸収ヒートポンプの温度或いは圧力に関するパラメータを計測し、係るパラメータに基いて吸収ヒートポンプを運転するか或いはボイラーを運転するかを決定し、吸収ヒートポンプを運転する場合には流路切換装置を吸収ヒートポンプに連通する給水ラインと連通する側に切り換え、ボイラーを運転する場合には流路切換装置をボイラーに連通する給水ライン側に切り換えることを特徴とする給湯システムの制御方法。
  6. 請求項5の給湯装置の制御方法は、吸収ヒートポンプの温度或いは圧力に関するパラメータを計測し、吸収ヒートポンプのみを運転するか、ボイラーのみを運転するか、或いは、吸収ヒートポンプ及びボイラーを同時に運転するかを決定し、吸収ヒートポンプのみを運転する場合には、第1の流路切換装置を吸収ヒートポンプ側に連通する給水ラインと連通する側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置をボイラーを運転する場合には流路切換装置をボイラーの給湯ラインとの合流箇所に連通する側に切り換え、ボイラーのみを運転する場合には、第1の流路切換装置をボイラー側に連通する給水ライン側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置を閉鎖し、吸収ヒートポンプ及びボイラーを同時に運転する場合には、第1の流路切換装置を吸収ヒートポンプ側に連通する給水ラインと連通する側に切り換え、且つ、第2の流路切換装置をボイラー側に連通する給水ラインと連通する側に切り換えることを特徴とする給湯システムの制御方法。
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