JP2007120550A - 車両用空気ばね - Google Patents

車両用空気ばね Download PDF

Info

Publication number
JP2007120550A
JP2007120550A JP2005310743A JP2005310743A JP2007120550A JP 2007120550 A JP2007120550 A JP 2007120550A JP 2005310743 A JP2005310743 A JP 2005310743A JP 2005310743 A JP2005310743 A JP 2005310743A JP 2007120550 A JP2007120550 A JP 2007120550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annular
surface portion
diaphragm
inner peripheral
fitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005310743A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Oku
岳史 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2005310743A priority Critical patent/JP2007120550A/ja
Publication of JP2007120550A publication Critical patent/JP2007120550A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】ゴム製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムの上部ビード部や下部ビード部の結合力を向上させ、大なるせん断力が作用した場合でも空気漏れが生ぜず、安定した性能を発揮し得る車両用空気ばねを提供する。
【解決手段】上面板1と、下面板2と、これらの間に介装される略横倒しタイヤ状のゴム製ダイヤフラム3とから成る車両用空気ばねAにおいて、ダイヤフラム3の上ビード部10の内周面10aに内嵌合する外周面12と、上ビード部10の上水平環状面部10bに載せ付けられる環状面部13と、上水平環状面部10bから外径側下方に延びる環状傾斜面部3aに載せ付けられる傾斜面部14とが上面板1に形成され、内周面10aと上水平環状面部10bとが交わるダイヤフラム3の環状角部10kの角Rの値r10よりも、外周面12と環状面部13とが交わる上面板1の環状隅部1sの隅Rの値r1を大きくする。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両、バス、トラック自動車等に用いられる車両用空気ばねに関するものである。
この種の車両用空気ばねは、車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成るものであり、特許文献1や特許文献2において開示されたものが知られている。
空気ばねは、基本的には上下方向の荷重や振動に対して緩衝機能するように構成されているものであるが、中には構造上捩れ方向の力が作用する場合がある。それは、前述した特許文献1に示されるボルスタレス台車に空気ばねが適用される場合である。ボルスタレス台車Bの構造を簡単に説明すると、図5に示すように、レール101上を転がる左右一対の車輪102対を有する前後一対の車軸107を回転自在に支持する支持フレーム103と、支持フレーム103を鉄道車体104に上下軸心P周りに回動自在に支承するための回転軸105と、鉄道車体104の底面と支持フレーム103との間に介装される左右一対でゴム製のダイヤフラムから成る空気ばね106とから構成されている。
このように支持フレーム103と鉄道車体104とが直接に空気ばね106を介して接続されている構造では、鉄道車両が直線走行している状況では、図6(a)に示すように、台車Bと鉄道車体104とは平行であり、空気ばね106には上下方向の荷重のみが作用しており、自由状態のときの平面視形状である円筒形が維持されている。しかしながら、曲線走行する状況においては、図6(b)に示すように、台車Bと鉄道車体104とは軸心Pを中心として回動移動するので、進行方向(矢印イ方向)で前側の台車Bについては、曲線外側の空気ばね106はその支持フレーム103側部分が略前側に引張られ、曲線内側の空気ばね106はその支持フレーム103側部分が略後側に引張られることになり、それぞれ水平方向に捩れてせん断力が作用することになる。
従って、レールの曲線半径が短ければ短い程、空気ばねの上記捩れ量、即ちせん断力が大きくなって行くので、場合によっては、空気ばねの上部ビード部(ダイヤフラムと鉄道車両との連結部)や下部ビード部(ダイヤフラムと支持フレームとの連結部)におけるゴム製ダイヤフラムが変形する等して接触圧が不足し、空気が漏れ出るおそれがあった。
特開平9−89029号公報 特開2002−187548号公報
本発明の目的は、弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムの上部ビード部や下部ビード部の結合力を向上させ、大なるせん断力が作用した場合でも空気漏れが生ぜず、安定した性能を発揮し得る車両用空気ばねを提供する点にある。
請求項1に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記上支持部1と前記ダイヤフラム3とが嵌合する上嵌合部UKにおいては、前記ダイヤフラム3の上側内周端部10の内周面10aに内嵌合する外周面12と、前記上側内周端部10の上水平環状面部10bに載せ付けられる環状面部13と、前記上水平環状面部10bから外径側の下方に延びる環状傾斜面部3aに載せ付けられる傾斜面部14とが前記上支持部1に形成されており、
前記内周面10aと前記上水平環状面部10bとが交わる前記ダイヤフラム3の環状角部10kの角Rの値r10よりも、前記外周面12と前記環状面部13とが交わる前記上支持部1の環状隅部1sの隅Rの値r1を大きくしてあることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記上支持部1と前記ダイヤフラム3とが嵌合する上嵌合部UKにおいては、前記ダイヤフラム3の上側内周端部10の内周面10aに内嵌合する外周面12と、前記上側内周端部10の上水平環状面部10bに載せ付けられる環状面部13と、前記上水平環状面部10bから外径側の下方に延びる環状傾斜面部3aに載せ付けられる傾斜面部14とが前記上支持部1に形成されており、
前記環状面部13に、前記上水平環状面部10bに食い込むように下方突出する凸部又は前記環状面部13と同軸心Pを有する環状凸部15が形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記上支持部1と前記ダイヤフラム3とが嵌合する上嵌合部UKにおいては、前記ダイヤフラム3の上側内周端部10の内周面10aに内嵌合する外周面12と、前記上側内周端部10の上水平環状面部10bに載せ付けられる環状面部13と、前記上水平環状面部10bから外径側の下方に延びる環状傾斜面部3aに載せ付けられる傾斜面部14とが前記上支持部1に形成されており、
前記外周面12が、その径が前記内周面10aの径よりも大で、かつ、前記外周面12の上端側に行くに従ってより大となる状態に傾斜するテーパ面に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記上支持部1と前記ダイヤフラム3とが嵌合する上嵌合部UKにおいては、前記ダイヤフラム3の上側内周端部10の内周面10aに内嵌合する外周面12と、前記上側内周端部10の上水平環状面部10bに載せ付けられる環状面部13と、前記上水平環状面部10bから外径側の下方に延びる環状傾斜面部3aに載せ付けられる傾斜面部14とが前記上支持部1に形成されており、
前記傾斜面部14における前記環状面部13の近傍位置に、前記環状傾斜面部3aに食い込むように下方突出する膨出部又は前記環状面部13と同軸心Pを有する環状膨出部16が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記上支持部1と前記ダイヤフラム3とが嵌合する上嵌合部UKにおいては、前記ダイヤフラム3の上側内周端部10の内周面10aに内嵌合する外周面12と、前記上側内周端部10の上水平環状面部10bに載せ付けられる環状面部13と、前記上水平環状面部10bから外径側の下方に延びる環状傾斜面部3aに載せ付けられる傾斜面部14とが前記上支持部1に形成されており、
前記環状面部13の外径側端又は前記傾斜面部14の内径側端に、前記ダイヤフラム3に食い込むように下方突出する突起又は前記環状面部13と同軸心Pを有する環状突起17を形成して、前記上水平環状面部10bの外径側への変位が規制される状態に構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記下支持部2と前記ダイヤフラム3とが嵌合する下嵌合部SKにおいては、前記ダイヤフラム3の下側内周端部11の内周面11aに内嵌合する外周面19と、前記下側内周端部11の下水平環状面部11bが載せ付けられる環状面部20と、前記下水平環状面部11bの外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部3bに嵌合して載せ付けられる環状凸面部21とが前記下支持部2に形成されており、
前記内周面11aと前記下水平環状面部11bとが交わる前記ダイヤフラム3の環状角部11kの角Rの値r11よりも、前記外周面19と前記環状面部20とが交わる前記下支持部2の環状隅部2sの隅Rの値r2を大きくしてあることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記下支持部2と前記ダイヤフラム3とが嵌合する下嵌合部SKにおいては、前記ダイヤフラム3の下側内周端部11の内周面11aに内嵌合する外周面19と、前記下側内周端部11の下水平環状面部11bが載せ付けられる環状面部20と、前記下水平環状面部11bの外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部3bに嵌合して載せ付けられる環状凸面部21とが前記下支持部2に形成されており、
前記環状面部20に、前記下水平環状面部11bに食い込むように上方突出する凸部又は前記環状面部と同軸心Pを有する環状凸部22が形成されていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記下支持部2と前記ダイヤフラム3とが嵌合する下嵌合部SKにおいては、前記ダイヤフラム3の下側内周端部11の内周面11aに内嵌合する外周面19と、前記下側内周端部11の下水平環状面部11bが載せ付けられる環状面部20と、前記下水平環状面部11bの外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部3bに嵌合して載せ付けられる環状凸面部21とが前記下支持部2に形成されており、
前記環状凸面部21に、前記環状凹面部3bに食い込むように上方突出する凸部又は前記環状面部と同軸心Pを有する環状凸部23が形成されていることを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記下支持部2と前記ダイヤフラム3とが嵌合する下嵌合部SKにおいては、前記ダイヤフラム3の下側内周端部11の内周面11aに内嵌合する外周面19と、前記下側内周端部11の下水平環状面部11bが載せ付けられる環状面部20と、前記下水平環状面部11bの外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部3bに嵌合して載せ付けられる環状凸面部21とが前記下支持部2に形成されており、
前記下水平環状面部11bと前記環状凹面部3bとが交わる前記ダイヤフラム3の環状角部11sの角Rの値r21よりも、前記環状面部20と前記環状凸面部21とが交わる前記下支持部2の環状隅部2kの隅Rの値r3を大きくしてあることを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、車体側の上支持部1と、その下方に配置される車輪側の下支持部2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部1,2に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム3と、を有して成る車両用空気ばねにおいて、
前記下支持部2と前記ダイヤフラム3とが嵌合する下嵌合部SKにおいては、前記ダイヤフラム3の下側内周端部11の内周面11aに内嵌合する外周面19と、前記下側内周端部11の下水平環状面部11bが載せ付けられる環状面部20と、前記下水平環状面部11bの外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部3bに嵌合して載せ付けられる環状凸面部21とが前記下支持部2に形成されており、
前記外周面19の径が、前記内周面11aの径よりも大で、かつ、前記外周面19の下端側に行くに従ってより大となる状態に傾斜させたテーパ面に形成されていることを特徴とするものである。
請求項1〜5のいずれの発明によっても、詳しくは各実施例において説明するが、ダイヤフラムの上側内周端部と上支持部との圧接状態が従来に比べて強固に維持されるようになり、空気ばねに大なるせん断力が作用して、上側内周端部が上支持部から離れようとする力が大きくなる箇所が生じても十分対抗して、所定の特性を発揮しながら空気漏れを回避させることが可能となり、ひいては高寿命化にも貢献し得る車両用空気ばねを提供することができる。
請求項6〜10のいずれの発明によっても、詳しくは各実施例において説明するが、ダイヤフラムの下側内周端部と下支持部との圧接状態が従来に比べて強固に維持されるようになり、空気ばねに大なるせん断力が作用して、下側内周端部が下支持部から離れようとする力が大きくなる箇所が生じても十分対抗して、所定の特性を発揮しながら空気漏れを回避させることが可能となり、ひいては高寿命化にも貢献し得る車両用空気ばねを提供することができる。
以下に、本発明による車両用空気ばねの実施の形態を、鉄道車両のボルスタレス台車に適用される場合について、図面を参照しながら説明する。図1は車両用空気ばねの概略構造を示す全体の断面図、図2は上側内周端部を、図3は下側内周端部をそれぞれ示す要部の断面図、図4は別構造による上側内周端部示す要部の断面図である。
本発明による鉄道車両用の空気ばねAは、図1に示すように、鉄道車両の車体に取付られることとなる上面板(上支持部の一例)1と、その下方に配置される車輪側の下面板(下支持部の一例)2と、これら両者1,2のそれぞれに嵌合することによって上及び下の各面板1,2に亘って配備されるゴム(弾性材の一例)製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラム(ベローズ)3と、下面板2と車輪側の支持フレームとの上下間に介装される弾性機構4とを有して構成されており、平面視の形状は、軸心Pを中心とする円形を呈している。
上面板1は、エア供給用の孔5を有する軸部1Aと、厚肉の本体面部1Bと、外周部が下方に屈曲された薄肉のフランジ部1Cとから成り、フランジ部1Cには、ダイヤフラム3のダイヤフラム上部3Aを広い面積でもって弾性的に受け止めるためのゴム製の上受座6が設けられている。環状の下面板2は、先端にダイヤフラム3を載せ付け支持するための環状上突起部2aを有する基板2Aと、これに載置されてボルト等によって固定される支持板2Bとから構成されている。
弾性機構4は、前記支持フレームに支持される台座7と下面板2との間に、環状の弾性ゴム層8の3層と、鋼板等による環状の剛性板9の2層とを交互に積層して成る積層ゴム構造のものに構成されている。ダイヤフラム3は外径側ほど下方に下がる状態に傾斜するテーパ面に形成される前述のダイヤフラム上部3Aと、下面板2に載せ付けられるダイヤフラム下部3Bを有して成るものであり、これらダイヤフラム上部及び下部3A,3Bの内径側端には上下側の内周端部(ビード部)10,11が形成されている。尚、弾性機構4は、積層ゴム構造に限られるものではなく、コニカル型ゴム等、種々の構造を採ることが可能である。
上側内周端部(上ビード部)10は、ダイヤフラム上部3Aの上面板1への嵌め込み装着状態をダイヤフラム3の内圧によって維持させる部分であり、下側内周端部(下ビード部)11は、ダイヤフラム下部3Bの下面板2への嵌め込み装着状態をダイヤフラム3の内圧によって維持させる部分である。これら各内周端部10,11には、上面板1や下面板2との嵌合一体化を強化させて位置ずれしたり外れたりし難くする種々の手段、即ち、シール強化手段が施されている。次に、その第1〜第10シール強化手段M1〜M10について説明する。尚、第1〜第5シール強化手段M1〜M5は上嵌合部UKに関するものであり、第6〜第10シール強化手段M6〜M10は下嵌合部SKに関するものである。
〔実施例1〕
図2に示すように、上面板1とダイヤフラム3とが嵌合する上嵌合部UKにおいては、ダイヤフラム3の上側内周端部10の内周面10aに内嵌合する外周面12と、上側内周端部10の上水平環状面部10bに載せ付けられる環状面部13と、上水平環状面部10bから外径側の下方に延びる環状傾斜面部3aに載せ付けられる傾斜面部14とが上面板1に形成されている。第1シール強化手段M1は、内周面10aと上水平環状面部10bとが交わるダイヤフラム3の上環状角部10kの角R(角半径)の値r10よりも、外周面12と環状面部13とが交わる上面板1の環状隅部1sの隅R(隅半径)の値r1を大きく(r1>r10)することで構成されている。上環状角部10kの角Rの値が0、所謂ピン角の場合も含まれる。
このように上面板1の環状隅部1sの隅R値r1を、上側内周端部10の上環状角部10kの角R値r10よりも大とすれば、ダイヤフラム3が上面板1に嵌合装備された際には、上環状角部10kが圧縮された状態で環状隅部1sに収容されるので、これら両者10k,1sの半径は同じ又はほぼ同じ値に設定されている場合に比べて、上環状角部10kでの(環状隅部1sでの)シール作用が強化されるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、上側内周端部10が上面板1から(外周面12から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第1シール強化手段M1の前記機能により、上側内周端部10と上面板1との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔実施例2〕
第2シール強化手段M2は、図2に示すように、環状面部13に、上水平環状面部10bに食い込むように下方突出する環状凸部〔環状面部13と同軸心P(図1参照)を有する環状凸部〕15が形成されることで構成されている。環状凸部15ではなく、周方向の複数箇所において下方突出する凸部が形成されることによって第2シール強化手段M2とする構成でも良い。
第2シール強化手段M2により、ダイヤフラム3が上面板1に嵌合装備された際には、環状凸部15が存在する分、上側内周端部10が(上水平環状面部10bが)圧縮された状態で環状面部13に収容されるので、環状凸部15が存在しない場合に比べて、上側内周端部10での(上水平環状面部10bでの)シール作用が強化されるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、上側内周端部10が上面板1から(外周面12から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第2シール強化手段M2の前記機能により、上側内周端部10と上面板1との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔実施例3〕
第3シール強化手段M3は、図2に示すように、外周面12が、その径が内周面10aの径よりも大で、かつ、外周面12の上端側に行くに従ってより大となる状態に傾斜するテーパ面に形成されることで構成されている。即ち、一例として、図2に示すように、上側内周端部10の内周面10aが、これと上水平環状面部10bとの為す挟角が90度となるように軸心P(図1参照)に沿う垂面であり、かつ、上面板1の外周面12が上側ほど大径となるテーパ面となる構成が挙げられる。要は、内周面10aと外周面12との間に、前述のような角度差が付くように構成されることが第3シール強化手段M3の要旨である。
第3シール強化手段M3により、ダイヤフラム3が上面板1に嵌合装備された際には、外周面12がテーパ面となっている分、上側内周端部10が(内周面10aが)圧縮された状態で外周面12に収容されるので、外周面12と内周面10aとが互いに平行又はほぼ平行となる場合に比べて、上側内周端部10での(内周面10aでの)シール作用が強化されるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、上側内周端部10が上面板1から(外周面12から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第3シール強化手段M3の前記機能により、上側内周端部10と上面板1との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔実施例4〕
第4シール強化手段M4は、図2に示すように、傾斜面部14における環状面部13の近傍位置に、環状傾斜面部3aに食い込むように下方突出する環状膨出部〔環状面部13と同軸心P(図1参照)を有する環状膨出部〕16が形成されることで構成されている。即ち、一例として、図2に示すように、環状膨出部16は、その断面が斜め下方に突出する扁平な三角形(ダイヤフラム3と上面板1とが丁度嵌合する本来の形状の仮想線ラインaを底辺とする三角形)を呈する形状のものとして、上受座6に一体形成されている。
第4シール強化手段M4により、ダイヤフラム3が上面板1に嵌合装備された際には、本来なら直線となる部分(仮想線ラインa)から斜め下方に突出する環状膨出部16が存在する分、上側内周端部10及びダイヤフラム上部3Aが圧縮された状態(又は上受座6における環状膨出部16も圧縮される状態)となるので、その部分におけるシール作用が強化されるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、上側内周端部10が上面板1から(外周面12から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第4シール強化手段M4の前記機能により、上側内周端部10及びダイヤフラム上部3Aと上面板1との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔実施例5〕
第5シール強化手段M5は、図4に示すように、環状面部13の外径側端又は傾斜面部14の内径側端に、ダイヤフラム3に食い込むように下方突出する環状突起〔環状面部と同軸心P(図1参照)を有する環状突起〕17を形成して、上水平環状面部10bの外径側への変位が規制される状態に構成されている。具体例としては、図4に示すように、環状突起17は、ダイヤフラム3と上面板1とが丁度嵌合する本来の形状の仮想線ラインaを基本として斜め下方に突出する略楕円弧を呈し、かつ、上端に環状面部13から下方に向く段差18が付く形状のものとして、上受座6に一体形成されている。即ち、この場合は、段差18によって第5シール強化手段M5が構成されており、同時に環状突起17によって別構造の第4シール強化手段M4が構成されているのである。
別構造による第4シール強化手段M4により、ダイヤフラム3が上面板1に嵌合装備された際には、本来なら直線となる部分(仮想線ラインa)から斜め下方に突出する環状突起17が存在する分、上側内周端部10及びダイヤフラム上部3Aが圧縮された状態(又は上受座6における環状膨出部16も圧縮される状態)となるので、その部分におけるシール作用が強化されるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、上側内周端部10が上面板1から(外周面12から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、別構造の第4シール強化手段M4の前記機能により、上側内周端部10及びダイヤフラム上部3Aと上面板1との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
加えて、環状突起17の内径側端に垂面となるような段差(環状段差)18が形成されることで成る第5シール強化手段M5により、この段差18によるストッパー機能が生じて、上側内周端部10の外径方向への移動がより一層強固に規制される作用を期待することができるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、上側内周端部10が上面板1から(外周面12から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第5シール強化手段M5の前記機能により、上側内周端部10及びダイヤフラム上部3Aと上面板1との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
尚、図4は、図2における第4シール強化手段M4が、第5シール強化手段M5を伴う別構造の第4シール強化手段M4に置き換えられる以外は同じものであるため、別構造の第4シール強化手段M4及び第5シール強化手段M5を説明するための符号以外については、簡単のため基本的には割愛するものとする。
〔実施例6〕
ここからは、下嵌合部SKに関する第6〜第10シール強化手段M6〜M10について記載する。下面板2とダイヤフラム3とが嵌合する下嵌合部SKにおいては、ダイヤフラム3の下側内周端部11の内周面11aに内嵌合する外周面19と、下側内周端部11の下水平環状面部11bが載せ付けられる環状面部20と、下水平環状面部11bの外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部3bが嵌合して載せ付けられる環状凸面部21とが下面板2に形成されている。第6シール強化手段M6は、図3に示すように、内周面11aと下水平環状面部11bとが交わるダイヤフラム3の下環状角部11kの角Rの値r11よりも、外周面19と環状面部20とが交わる下支持部2の環状隅部2sの隅Rの値r2を大きく(r2>r11)することで構成されている。下環状角部11kの角Rの値が0、所謂ピン角の場合も含まれる。
このように下面板2の環状隅部2sの隅R値r2を、下側内周端部11の下環状角部11kの角R値r11よりも大とすれば、ダイヤフラム3が下面板2に嵌合装備された際には、下環状角部11kが圧縮された状態で環状隅部2sに収容されるので、これら両者11k,2sの半径は同じ又はほぼ同じ値に設定されている場合に比べて、下環状角部11kでの(環状隅部2sでの)シール作用が強化されるようになる。従って、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、下側内周端部11が下面板2から(外周面19から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第6シール強化手段M6の前記機能により、下側内周端部11と下面板2との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔実施例7〕
第7シール強化手段M7は、図3に示すように、環状面部20に、下水平環状面部11bに食い込むように上方突出する環状凸部(環状面部20と同軸心Pを有する環状凸部)22が形成されることで構成されている。環状凸部22ではなく、周方向の複数箇所において上方突出する凸部を形成して第7シール強化手段M7とする構成でも良い。
第7シール強化手段M7により、ダイヤフラム3が下面板2に嵌合装備された際には、環状凸部22が存在する分、下側内周端部11が(下水平環状面部11bが)圧縮された状態で環状面部20に収容されるので、環状凸部22が存在しない場合に比べて、下側内周端部11での(下水平環状面部11bでの)シール作用が強化されるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、下側内周端部11が下面板2から(外周面19から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第7シール強化手段M7の前記機能により、下側内周端部11と下面板2との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔実施例8〕
第8シール強化手段M8は、図3に示すように、環状凸面部21に、環状凹面部3bに食い込むように上方突出する環状凸部(環状面部20と同軸心Pを有する環状凸部)23が形成されることで構成されている。即ち、一例として、図3に示すように、環状凸面部21における内径側の斜面部分を、ダイヤフラム3と下面板2とが丁度嵌合する本来の形状の仮想線ラインbから斜め上方に隆起させたような断面形状を有する環状凸部23を、環状凸面部21に一体形成して第8シール強化手段M8とされている。
第8シール強化手段M8により、ダイヤフラム3が下面板2に嵌合装備された際には、本来なら環状凹面部3bと同一の曲線となる部分(仮想線ラインb)から斜め上方に突出する環状凸部23が存在する分、主として下側内周端部11が圧縮された状態となるので、その部分におけるシール作用が強化されるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、下側内周端部11が下面板2から(外周面19から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第8シール強化手段M8の前記機能により、下側内周端部11と下面板2との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔実施例9〕
第9シール強化手段M9は、図3に示すように、下水平環状面部11bと環状凹面部3bとが交わるダイヤフラム3の外環状角部11sの角Rの値r21よりも、環状面部20と環状凸面部21とが交わる下面板2の外環状隅部2kの隅Rの値r3を大きく(r3>r21)することで構成されている。外環状角部11sの角Rの値が0、所謂ピン角の場合も含まれる。
このように下面板2の外環状隅部2kの隅R値r3を、下側内周端部11の外環状角部11sの角R値r21よりも大とすれば、ダイヤフラム3が下面板2に嵌合装備された際には、外環状角部11sが圧縮された状態で外環状隅部2kに収容されるので、これら両者11s,2kの半径が同じ又はほぼ同じ値に設定されている場合に比べて、外環状角部11sでの(外環状隅部2kでの)シール作用が強化されるようになる。従って、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、下側内周端部11が下面板2から(外周面19から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第9シール強化手段M9の前記機能により、下側内周端部11と下面板2との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔実施例10〕
第10シール強化手段M10は、図3に示すように、外周面19の径が、内周面11aの径よりも大で、かつ、外周面19の下端側に行くに従ってより大となる状態に傾斜させたテーパ面に形成されることで構成されている。即ち、一例として、図3に示すように、下上側内周端部10の内周面11aが、これと下水平環状面部11bとの為す挟角が90度となるように軸心P(図1参照)に沿う垂面であり、かつ、下面板2の外周面19が下側ほど大径となるテーパ面となる構成が挙げられる。要は、内周面11aと外周面19との間に、前述のような角度差が付くように構成されることが第10シール強化手段M10の要旨である。
第10シール強化手段M10により、ダイヤフラム3が下面板2に嵌合装備された際には、外周面19がテーパ面となっている分、下側内周端部11が(内周面11aが)圧縮された状態で外周面19に収容されるので、外周面19と内周面11aとが互いに平行又はほぼ平行となる場合に比べて、下側内周端部11での(内周面11aでの)シール作用が強化されるようになる。従って、前述したように、空気ばねAに大なるせん断力が作用して、下側内周端部11が下面板2から(外周面19から)離れようとする力が大きくなる箇所が生じても、第10シール強化手段M10の前記機能により、下側内周端部11と下面板2との圧接状態が維持され、空気漏れを回避させることが可能になる。
〔別実施例〕
本発明による車両用空気ばねAにおいては、前記第1〜第10シール強化手段M1〜M10の全てを備える構成でも、何れか一つ又は一つ以上備える構成でも良く、その組み合わせ方は問わない。従って、車両用空気ばねAの構造、搭載機種、仕様、諸条件等により、第1〜第10シール強化手段M1〜M10から適宜に選択(例:第2及び第7シール強化手段M2,M7)して採用すれば良いものである。尚、外周部が蛇腹状に形成されているダイヤフラムでも、その断面形状は「略横倒しタイヤ形状」の範疇に入る。
車両用空気ばねの概略構造を示す全体断面図 ダイヤフラムと上面板との嵌合構造を示す要部の断面図 ダイヤフラムと下面板との嵌合構造を示す要部の断面図 ダイヤフラムと上面板との別嵌合構造を示す要部の断面図 ボルスタレス台車の概略構造を示す正面図 ボルスタレス台車の平面図で、(a)は直線走行時、(b)は曲線走行時
符号の説明
1 上支持部
1s 環状隅部
2 下支持部
2k 環状隅部
2s 環状隅部
3 ダイヤフラム
3a 環状傾斜面部
3b 環状凹面部
10 上側内周端部
10a 内周面
10b 上水平環状面部
10k 環状角部
11 下側内周端部
11a 内周面
11b 下水平環状面部
11k 環状角部
11s 環状角部
12 外周面
13 環状面部
14 傾斜面部
15 環状凸部
16 環状膨出部
17 環状突起
19 外周面
20 環状面部
21 環状凸面部
22 環状凸部
23 環状凸部
A 車両用空気ばね
P 軸心
UK 上嵌合部
SK 下嵌合部

Claims (10)

  1. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記上支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する上嵌合部においては、前記ダイヤフラムの上側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記上側内周端部の上水平環状面部に載せ付けられる環状面部と、前記上水平環状面部から外径側の下方に延びる環状傾斜面部に載せ付けられる傾斜面部とが前記上支持部に形成されており、
    前記内周面と前記上水平環状面部とが交わる前記ダイヤフラムの環状角部の角Rの値よりも、前記外周面と前記環状面部とが交わる前記上支持部の環状隅部の隅Rの値を大きくしてある車両用空気ばね。
  2. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記上支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する上嵌合部においては、前記ダイヤフラムの上側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記上側内周端部の上水平環状面部に載せ付けられる環状面部と、前記上水平環状面部から外径側の下方に延びる環状傾斜面部に載せ付けられる傾斜面部とが前記上支持部に形成されており、
    前記環状面部に、前記上水平環状面部に食い込むように下方突出する凸部又は前記環状面部と同軸心を有する環状凸部が形成されている車両用空気ばね。
  3. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記上支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する上嵌合部においては、前記ダイヤフラムの上側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記上側内周端部の上水平環状面部に載せ付けられる環状面部と、前記上水平環状面部から外径側の下方に延びる環状傾斜面部に載せ付けられる傾斜面部とが前記上支持部に形成されており、
    前記外周面が、その径が前記内周面の径よりも大で、かつ、前記外周面の上端側に行くに従ってより大となる状態に傾斜するテーパ面に形成されている車両用空気ばね。
  4. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記上支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する上嵌合部においては、前記ダイヤフラムの上側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記上側内周端部の上水平環状面部に載せ付けられる環状面部と、前記上水平環状面部から外径側の下方に延びる環状傾斜面部に載せ付けられる傾斜面部とが前記上支持部に形成されており、
    前記傾斜面部における前記環状面部の近傍位置に、前記環状傾斜面部に食い込むように下方突出する膨出部又は前記環状面部と同軸心を有する環状膨出部が形成されている車両用空気ばね。
  5. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記上支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する上嵌合部においては、前記ダイヤフラムの上側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記上側内周端部の上水平環状面部に載せ付けられる環状面部と、前記上水平環状面部から外径側の下方に延びる環状傾斜面部に載せ付けられる傾斜面部とが前記上支持部に形成されており、
    前記環状面部の外径側端又は前記傾斜面部の内径側端に、前記ダイヤフラムに食い込むように下方突出する突起又は前記環状面部と同軸心を有する環状突起を形成して、前記上水平環状面部の外径側への変位が規制される状態に構成されている車両用空気ばね。
  6. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記下支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する下嵌合部においては、前記ダイヤフラムの下側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記下側内周端部の下水平環状面部が載せ付けられる環状面部と、前記下水平環状面部の外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部に嵌合して載せ付けられる環状凸面部とが前記下支持部に形成されており、
    前記内周面と前記下水平環状面部とが交わる前記ダイヤフラムの環状角部の角Rの値よりも、前記外周面と前記環状面部とが交わる前記下支持部の環状隅部の隅Rの値を大きくしてある車両用空気ばね。
  7. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記下支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する下嵌合部においては、前記ダイヤフラムの下側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記下側内周端部の下水平環状面部が載せ付けられる環状面部と、前記下水平環状面部の外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部が嵌合して載せ付けられる環状凸面部とが前記下支持部に形成されており、
    前記環状面部に、前記下水平環状面部に食い込むように上方突出する凸部又は前記環状面部と同軸心を有する環状凸部が形成されている車両用空気ばね。
  8. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記下支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する下嵌合部においては、前記ダイヤフラムの下側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記下側内周端部の下水平環状面部が載せ付けられる環状面部と、前記下水平環状面部の外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部に嵌合して載せ付けられる環状凸面部とが前記下支持部に形成されており、
    前記環状凸面部に、前記環状凹面部に食い込むように上方突出する凸部又は前記環状面部と同軸心を有する環状凸部が形成されている車両用空気ばね。
  9. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記下支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する下嵌合部においては、前記ダイヤフラムの下側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記下側内周端部の下水平環状面部が載せ付けられる環状面部と、前記下水平環状面部の外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部に嵌合して載せ付けられる環状凸面部とが前記下支持部に形成されており、
    前記下水平環状面部と前記環状凹面部とが交わる前記ダイヤフラムの環状角部の角Rの値よりも、前記環状面部と前記環状凸面部とが交わる前記下支持部の環状隅部の隅Rの値を大きくしてある車両用空気ばね。
  10. 車体側の上支持部と、その下方に配置される車輪側の下支持部と、これら両者のそれぞれに嵌合することによって前記上及び下の各支持部に亘って配備される弾性材製で略横倒しタイヤ状の形状を呈するダイヤフラムと、を有して成る車両用空気ばねであって、
    前記下支持部と前記ダイヤフラムとが嵌合する下嵌合部においては、前記ダイヤフラムの下側内周端部の内周面に内嵌合する外周面と、前記下側内周端部の下水平環状面部が載せ付けられる環状面部と、前記下水平環状面部の外径側端に続いて上方に凹入する環状凹面部に嵌合して載せ付けられる環状凸面部とが前記下支持部に形成されており、
    前記外周面の径が、前記内周面の径よりも大で、かつ、前記外周面の下端側に行くに従ってより大となる状態に傾斜させたテーパ面に形成されている車両用空気ばね。
JP2005310743A 2005-10-26 2005-10-26 車両用空気ばね Withdrawn JP2007120550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005310743A JP2007120550A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 車両用空気ばね

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005310743A JP2007120550A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 車両用空気ばね

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007120550A true JP2007120550A (ja) 2007-05-17

Family

ID=38144621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005310743A Withdrawn JP2007120550A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 車両用空気ばね

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007120550A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010535999A (ja) * 2007-08-10 2010-11-25 トレルボルグ・オートモーティブ・ユーケー・リミテッド バネアセンブリ
WO2014013762A1 (ja) * 2012-07-19 2014-01-23 住友電気工業株式会社 空気ばね
JP2015152154A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 東洋ゴム工業株式会社 空気ばね
CN109944894A (zh) * 2019-04-29 2019-06-28 株洲时代新材料科技股份有限公司 耐低温空气弹簧上子口密封结构、方法及产品

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010535999A (ja) * 2007-08-10 2010-11-25 トレルボルグ・オートモーティブ・ユーケー・リミテッド バネアセンブリ
WO2014013762A1 (ja) * 2012-07-19 2014-01-23 住友電気工業株式会社 空気ばね
JP2014020478A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 空気ばね
CN103688080A (zh) * 2012-07-19 2014-03-26 住友电气工业株式会社 空气弹簧
US9309944B2 (en) 2012-07-19 2016-04-12 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Air spring
JP2015152154A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 東洋ゴム工業株式会社 空気ばね
CN109944894A (zh) * 2019-04-29 2019-06-28 株洲时代新材料科技股份有限公司 耐低温空气弹簧上子口密封结构、方法及产品
CN109944894B (zh) * 2019-04-29 2023-12-01 株洲时代瑞唯减振装备有限公司 耐低温空气弹簧上子口密封结构、方法及产品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011089881A1 (ja) 軽合金製ホイール
JP5398184B2 (ja) リーフスプリング用パッド
JP2016223602A (ja) 板バネユニット及び鉄道車両用台車
JP2011002000A (ja) 車両用懸架装置
US20160252153A1 (en) Assembly for air spring, air spring, and carriage for vehicle
JP5315198B2 (ja) 鉄道車両用空気ばね
JP2007120550A (ja) 車両用空気ばね
JPWO2014020942A1 (ja) 空気ばね
CN101337495A (zh) 汽车悬架的下臂
JP5095251B2 (ja) 鉄道車両の軸箱支持装置
WO2012056863A1 (ja) 車両用空気ばねとそれを用いた台車
JP5322797B2 (ja) 車両用懸架装置
JP2007127168A (ja) 車両用空気ばね
JP4589567B2 (ja) 鉄道車両の軸箱支持装置
JP2008275009A (ja) 軸ばね装置
JP2007120551A (ja) 車両用空気ばね
JP2001287641A (ja) 鉄道車両用空気バネ
JP2018030395A (ja) 鉄道車両用台車
JP5180143B2 (ja) 鉄道車両用台車
JP2007203952A (ja) 鉄道車両用軸箱支持装置および鉄道車両用台車
EA011659B1 (ru) Шина, функционирующая со спущенным давлением
JP4356576B2 (ja) 鉄道車両の輪軸支持方法及び鉄道車両用台車並びに鉄道車両
JP2008298124A (ja) 車両用空気バネ
JP4183030B2 (ja) タイヤ/ホイール組立体
JP2006057746A (ja) 軸ばね装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090106