JP2007120091A - 防雪柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来型と同等程度の設置高さであっても、柵上端における風雪の巻き込みを大幅に低減し、風下側のより広い範囲に渡って防雪効力を発揮可能とする新たな防雪技術を提供する。
【解決手段】 支柱間5,5を支持部とし、その間に防風雪板4とその上端側に位置する誘導斜板2とを夫々横設し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱5,5間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板2よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲して風上側が凹面状とされた反転整流板3を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制された姿勢θで横設する一方、該反転整流板3上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板2が風下側に適宜角度傾斜姿勢αとして横設されてなる防雪柵1である。
【選択図】 図11

Description

この発明は、防雪設備に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであり、防雪柵を施設する分野は勿論のこと、その製造および設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
我が国は比較的緯度が低い割に、冬季に大陸からの寒気団に伴った季節風の吹き付けを受け、国土の広い範囲に積雪があり、路面の着雪や凍結等によって自動車交通網に多大な不利益を被ることがあり、特に降雪地帯にあっては轍にハンドルを取られたり、吹雪による視界悪化や局地的に発生する地吹雪、前方車両が巻き上げる雪煙等によって突然視界が閉ざされた場合等、様々な要因によって事故が多発する危険性が高まることから、こうした道路上の安全を確保するものとして吹き溜め柵、吹き止め柵、吹き払い柵、吹き上げ防止柵等様々な形式のものが、その設置箇所の気象条件や沿道環境、道路構造等に応じて選択、設置されている。
一般的な防雪柵Fは、図13の従来型防雪柵を設置した道路の正面図に示されるように、道路Wの吹雪の風上側となる路側に沿って所定間隔を隔てて立設された複数本の支柱5,5,……と、それら支柱5,5,……間に掛け渡し、地上付近から上下中途付近に至る範囲に鉛直状壁面を形成し、それよりも上側に向かう程、道路W(風下側)に向けて傾斜した姿勢に支持するよう固定された複数枚の防風雪板4,4,……とからなり、同図13中に実線矢印B,B,……で示すように、防雪柵Fに対して略水平方向から吹き付ける風雪は、地上付近から上下中途付近に至る範囲の鉛直状壁面に吹き付けたものが、一気に堰き止められて壁面に沿って上下左右方向に流出しようとして空気圧力が高まり、地面に向かう風圧成分は逃げ場を失い、また水平方向に向かう風圧成分は、防雪柵Fが道路Wに沿って或程度長く設置されているため、やはり逃げ場を失うことなり、最も抵抗の低い上方に向けて一斉に流出し、防雪柵Fの防風雪板4,4,……上縁を通って風速を増し、道路Wの上側を乗り越えるような流れを形成する。
しかしながら、図13中に示すように、防雪柵Fの上端縁を通過しようとする風雪Bは、それら防風雪板4,4,……との摩擦抵抗によって円滑な剥離が得られず、風下側に渦流を発生してしまい、この渦流が風下側の負圧を発生して防雪柵Fの上方を略水平に通過しようとする吹雪Bをも下向きに巻き込んでしまい、同図中の2車線の中、風上側の車線では十分な防雪効果が得られても、風下側に位置する車線には、雪煙が舞い降りて視界を悪化させたり、路面に積雪や凍結を生じさせてしまったりすることがあり、沿道の歩道等を含む道路W幅全体を十分に防雪することができない場合があるという欠点を有するものであった。
(従来の技術)
そうした中にも、その打開策となるようなものとして、例えば特開2005−232957号公報「斜風対応型防雪柵」発明として提案されているもののように、両側の支柱の間に複数の防雪板を多段状且つ折り畳み可能に設けると共に、最上段の防雪板の上に、風向を変え、吹き上げて飛ばす変風向吹上げ板を数段傾斜可能に配置し、流入風角度が45°から直角の吹雪に対して適応可能とし、風向を変えながら吹き上げるようにすることによって道路上を横断するバリアを形成し、広幅員道路にも適用可能としたものや、特開2004−218393号公報に開示された「回動型吹上柵」発明のように、複数個連設された支柱間に、風上側に対し下向き傾斜角を有する複数枚の整流板を、展開および折り畳み可能なリンク構造を伴ったものとして設け、整流板の折り畳み手段および傾斜角保持手段を有するものとして、通過する風雪を柵の上方に導き、道路上の吹き溜まりを排除可能としたもの等が散見される。
しかし、前者の「斜風対応型防雪柵」発明は、最上段の防雪板の上に配置した変風向吹上げ板それ自体の風下側となる上側端縁を風雪が通過する際に、従来型の防雪柵と同様の渦流が発生してしまうことは避けられず、従来型の防雪柵の上に変風向吹上げ板を追加し、その高さを増加させなければ、防雪範囲を拡大することができず、結果として防雪柵の大型化、複雑化を招いてしまうという欠点を有するものとなっており、また後者の「回動型吹上柵」は、地上付近から上端に掛けて複数の整流板を設けて柵の略全面に渡って吹雪を通過させ、上方に向けて誘導するようにしたものとなっているが、やはり、全ての整流板の後端に渦流が発生し、上側を通過しようとする風雪を巻き込んで降下させてしまう現象を招く虞は高く、間隙率が高い分、吹上柵に近接する風上側の車線にも雪煙の巻き上げや着雪を生じてしまうことが懸念されるという欠点を残すものであった。
(1)特開2005−232957号公報 (2)特開2004−218393号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある「斜風対応型防雪柵」や「回動型吹上柵」などでは、何れも風下側を上方に傾斜させた変風向吹上げ板および整流板等が、吹き付けた風雪を上方に向けて誘導し、風来型の防雪柵に比較すれば、より風下側へ遠く飛ばすことができるようになってはいるものの、それら変風向吹上げ板や整流板は、風下側に渦流を発生させてしまい、防雪柵の上側を通過しようとする風雪までを下向きに巻き込み、防雪範囲を狭めてしまうという欠点は解消されず、そのままの構造によってより広い範囲を防雪しようとすると、防雪柵の上下寸法をより高く設定しなければならないこととなり、その結果、設置や冬期間前後の組み立て、折り畳み作業の工数や経費等を大幅に拡大してしまうという新たな問題を生じさせている。
(発明の目的)
そこで、この発明は、新たな問題を生じさせることなく、従来型と同等程度の設置高さであっても柵上端における風雪の巻き込み現象を大幅に低減し、風下側のより広い範囲に渡って防雪効力を発揮できるようにする新たな防雪技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の防雪柵を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の防雪柵は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を夫々横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状とされた反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制された姿勢で横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板が風下側に適宜角度傾斜姿勢として横設されてなるものとした構成を要旨とする防雪柵である。
この基本的な構成からなる防雪柵を換言すると、所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状とされた反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制された姿勢で横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板が風下側に適宜角度傾斜姿勢として横設されてなるものとし、反転整流板に直接吹き付ける風雪に、それよりも下位にある防風雪板に沿って上昇してきた風雪を巻き込んで当該凹面に沿って反転、上昇させて誘導斜板のより上位側に向うよう整流し、支柱立設位置から風下側の防風雪範囲を、より風下側へ拡大可能となるようにした構成からなる防雪柵となる。
これら構成をより具体的なものとして示すならば、所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状の概略横転1/2ないし1/10截断筒型とした反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制された姿勢で横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板が風下側に適宜角度傾斜姿勢として横設されてなるものとした構成からなる防雪柵となる。
同様に、所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状の概略横転1/2ないし1/10截断筒型とした反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側に傾斜した89°ないし80°の角度姿勢に規制して横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板が風下側に適宜角度傾斜姿勢として横設されてなるものとした防雪柵ということが可能である。
さらに具体的には、所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状の概略横転1/2ないし1/10截断筒型とした反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側に傾斜した89°ないし80°の角度姿勢に規制して横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方400・ないし1500・の範囲には、当該誘導斜板が風下側に45°ないし80°の角度傾斜姿勢として横設されてなる構成とした防雪柵といえる。
以上のとおり、この発明の防雪柵によれば、支柱間の地上付近から上下方向中間位置に配された防風雪板、上端側に位置する誘導斜板、および上下方向中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に反転整流板を夫々配し、風上側と風下側とに区画したものとすることにより、反転整流板に向けて直接吹き付ける吹雪が、該反転整流板の彎曲もしくは屈曲した風上側凹面状の整流面に沿って風上側に所定角度、傾斜する斜め上方向に反転、誘導されることとなり、このように風向を反転された風雪成分が、風上から吹き付ける風雪、ならびに防風雪板に衝突して上昇してくる風雪を共に風上側に剥離させるものとなり、その上方に位置する誘導斜板に加わる風圧および空気抵抗を軽減し、同誘導斜板の上方端縁の風下側に渦流が発生してしまうのを確実に防止することが可能となり、しかも当該反転整流板によって風上側上方に方向転換された風雪が、防風雪板に沿って上昇しようとする風雪成分と、風上から誘導斜板に直接的に吹き付けようとする風雪成分とを、風上側に傾斜した上方に向けて誘導するものとなって、誘導斜板の上端縁付近における風雪の総合的な風向ベクトルを風下側上方向に傾斜させることとなるため、実質的な防雪柵全高寸法よりも、より高い位置に風雪の仮想剥離ポイントを設定することが可能となり、従来型の防雪柵に比較してより高い位置であって、且つ風下側の遠くへ風雪を飛ばすことができるので、防雪柵全高寸法を何ら伸長させることなく、風下側防雪範囲を拡大できるという秀れた特徴が得られるものである。
加えて、反転整流板を、凹面状の概略横転1/2ないし1/10截断筒型とし、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側に傾斜した89°ないし80°の角度姿勢に規制して横設したものでは、風上からの略水平方向の風雪が、略鉛直上方もしくは風上側に向かう斜め上方に向けて円滑に反転、案内されることとなり、不要な乱流や渦流の発生を抑制して効率的な整流を実現することが可能となり、風雪をさらに高い位置であって確実に遠くへ飛ばして防雪範囲を広げることが可能となるという効果を発揮することになる。
そして誘導斜板を、反転整流板上端縁の直上付近から上方400・ないし1500・の範囲に、上端側が風下側に45°ないし80°の角度に傾斜した姿勢とするよう規制して横設したものによれば、反転整流板によって略鉛直上方もしくは風上側に向かう斜め上方に向けて反転、案内された一部風雪が、同誘導斜板の風上側壁面に他の風雪が強く吹き付けるのを阻止する効力を失わない上下範囲で、風下側上方に向けた傾斜状の誘導を可能とし、誘導斜板上端縁の風下側における巻き込み現象を解消して風雪を一段と高く、遠くへ飛ばし、防雪範囲を拡大できるものとなる。
誘導斜板を、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートから形成し、各屈曲プレートの風上に向かう下側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、75°ないし85°となる姿勢に組み込んだものでは、「く」字型断面形の風上側に吹き付けた風雪を、風上側に傾斜した斜め上方に向けて反転、上昇するよう案内し、下側に配置された反転整流板の整流機能を強化するものとなって、平板面状の誘導斜板とした場合に比較して斜板上端縁付近における吹雪の剥離を確実なものとし、渦流の発生と気流の巻き込みとを阻止し、気流との摩擦抵抗を格段に削減して滑らかな誘導を実現できるという特徴が得られるものとなる。
また、反転整流板を、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートから形成し、各屈曲プレートの風上に向かう上側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、30°ないし70°となる姿勢に組み込んだものとしたことにより、「く」字型断面形の風上側に向かう凹形状面に、吹雪を受け止めてその気流中に含まれる乱流成分を減衰、吸収してしまい、上側整流面に沿って誘導、放出して反転整流板としての機能を果たし得るものとすることができ、しかも複数枚の屈曲プレートを、個々の取付け姿勢が所定角度範囲内に納まるよう組み合わせた構造とすることによって一定半径の円弧断面をもつ部品を製造する場合よりも製造コストを格段に削減することができるようになるという利点がある。
そして、誘導斜板および反転整流板よりも下側配置となる防風雪板を、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートから形成し、各屈曲プレートの風上に向かう上側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、50°ないし60°となる姿勢に規制して組み込んだものによれば、前述の誘導斜板ならびに反転整流板と同様に、「く」字型断面形の風上側に向かう凹面形状中に吹雪を受け止め、気流中に含まれる乱流成分を減衰、吸収し、前記角度範囲内に設定された上側整流面に沿って誘導、放出し、上方に配置された反転整流板および誘導斜板に向かう吹雪を、下側から加圧して上向きに誘導するようにして、吹き付けた風雪をより円滑に防雪柵の上方に向けて案内できる利点が得られることになる。
また、誘導斜板および反転整流板よりも下側配置とされた防風雪板を、縦断面波形のキーストンプレート製のものとしてものでは、前述のような概略「く」字型断面の屈曲プレートを複数枚組み合わせて形成した場合に比較して或程度の乱流の吸収を実現すると共に、大幅な低廉化を図ることができ、さらにまた、誘導斜板および反転整流板よりも下側配置とされた防風雪板を、その上端側が風下に向けて、水平に対して89°ないし80°に傾斜した姿勢に固定したものでは、防雪柵に吹き付けた吹雪を、上方に配置された反転整流板ならびに誘導斜板側に向けてより確実且つ迅速に案内し、特に誘導斜板上端縁付近を通過する際の風速を一段と高め、防雪作用を一層向上させることになるという効果を奏するものとなる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
支柱は、誘導斜板、反転整流板、防風雪板を、所定の高さ位置に所定の姿勢角度で掛け渡し状に支持可能とする機能を果たすものであり、2本以上がそれらの板状部品を掛け渡し状に支持可能な所定間隔を隔てて十分な強度を有して立設されたものとしなければならず、防雪柵を必要とする冬期間には立設可能であり、その他の期間中は折り畳み、あるいは分解撤去可能な構造を有するものとするのが望ましい。
誘導斜板は、風上から直接吹き付ける風雪と、下方に配置された反転誘導板によって反転され、上向き状に誘導された風雪とを、僅かに風下側に傾斜した上方に向けて誘導、可能とする機能を果たすものであり、反転整流板の上端縁の直上または直上風下側あるいは直上風上側の何れかに配されたものしなければならず、後述する実施例にも示すように、反転整流板上端縁の上方400・ないし1500・の範囲に、風下側に45°ないし80°の角度傾斜姿勢に固定されたものとするのが望ましく、上下400・未満の寸法では、当該誘導斜板による気流案内作用が殆ど得られず、また上下1500・を超えた寸法に設定すると反転誘導板による反転気流が再び誘導斜板に吹き付けてしまい、上端縁風下側に渦流やそれに伴う巻き込みが発生してしまい十分な気流の剥離が得られなくなってしまうものであり、また、45°以下の傾斜姿勢では、返って渦流の発生を促すものとなり、80°以上の傾斜姿勢では、上端縁における十分な気流の剥離が得られないという欠点をもつものとなってしまう。
また、誘導斜板は、後述する実施例にも示すように、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートからなり、各屈曲プレートの風上に向かう下側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、75°ないし85°となる姿勢に組み込んだものとすることが可能であり、各屈曲プレートの上側整流面の立ち上がり傾斜角度を75°未満に設定すると、風上側に向けて反転する作用が強すぎて、返って吹雪の吹き上げ速度を低下させてしまうものとなり、85°を超えた傾斜角度に設定してしまうと、風雪の乱流成分を十分に除去できずに、気流の安定性を確保できなくなってしまうという欠点を生じてしまうという性質をもっている。
反転整流板は、当該防雪柵の上下方向の中間位置よりも上位となる適宜範囲に吹き付けた風雪を、風上側に僅かに傾いた上方に向けて反転、誘導し、それよりも上側に配置された誘導斜板への風雪の吹き付け圧力を軽減させ、誘導斜板上端縁の風下側に渦流や気流の巻き込み現象が発生してしまうのを阻止可能とする機能を果たすものであり、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状とされ、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制された姿勢で横設されたものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、概略横転1/2ないし1/10截断筒型のものとすべきであり、1/2截断筒型を超えると凹面状の開口面積を十分に確保できず、流入抵抗が増加し、風切り音や振動を発生してしまう等、高い気流反転性能を得ることができなくなり、また、1/10截断筒型よりも短い円弧形状もしくは屈曲形状とすると、気流の反転作用を十分に果たすことができないという欠点が生じてしまうものとなる。
また、反転整流板は、後述する実施例にも示すように、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートから形成し、各屈曲プレートの風上に向かう上側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、30°ないし70°となる姿勢に組み込んだものとすることができ、上側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、30°未満に設定すると、吹雪の風上に向けた反転が強すぎて、返って誘導風速を低下させてしまうことになってしまい、70°を超えると十分な反転が得られず、誘導斜板に吹き付ける風圧を高めてしまい、誘導斜板上端縁の風下側に渦流や風雪の巻き込みを発生してしまう現象を引き起こしてしまうこととなる。
防風雪板は、各支柱間の反転整流板よりも下側となる範囲を、風上側と風下側とに区画し、風上側からの風雪を遮蔽状にしてしまうと共に、吹き付けた風雪の大部分を反転整流板ならびに誘導斜板のある上方に向けて逃がすよう誘導、可能とする機能を果たすものであり、反転整流板および誘導斜板と同様に、風雪の吹き付け圧力に十分に耐えることのできる程度の強度を有するものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートから形成され、各屈曲プレートの風上に向かう上側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、50°ないし60°となる姿勢に組み込んだものとすることが可能であり、この際、該上側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を50°未満に設定すると、吹き付けた風雪を風上側に反転させてしまい、風雪の上昇速度を低下させてしまうものとなり、また、60°を超える姿勢に組み込むと、風上から吹き付ける風雪中に乱流を含んだまま上昇させてしまい、乱流で乱れた気流が誘導斜板上端付近を通過する吹雪の円滑な流れを阻害し、安定的な吹き飛ばし性能が得られなくなるという欠点を生ずるものとなる。
また、誘導斜板および反転整流板よりも下側配置とされた防風雪板を、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートから形成したものよりも廉価であり、しかも十分な耐久強度を有する縦断面波形のキーストンプレート製のものとすることが可能であり、あるいは、防風雪板の上端側を風下に向けて、水平に対して89°ないし80°に傾斜させ、吹き付ける風雪を上方に向けて誘導可能とする姿勢に固定したものとすることができ、89°を超えた姿勢角度では、姿勢変更による風雪の吹き上げ誘導の作用が得られ難く、鉛直姿勢の場合と殆ど同等の性能に留まり、80°未満の姿勢角度の場合には、風雪を上向きに方向転換するには好ましいが、底部が風上側に広がり、従来型の防雪柵よりも広い設置スペースが必要となってしまうという欠点を生ずる虞が出ることになる。
誘導斜板、反転整流板および防風雪板は、何れも、縦断面波形に形成、あるいは組み合わせられた各種屈曲プレートやキーストンプレート等の耐風圧強度に優れた断面構造の板状部材を使用するのが望ましく、夫々の全部もしくは必要な範囲に、略風雪の吹き付け方向に貫通する複数の小径孔を穿孔した有孔板を使用することが可能であり、設置場所の気象条件や地形等、様々な条件に応じて最適と判断される空隙率を確保したものとすることが可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の防雪柵の側面図、図2の各部寸法を表示した防雪柵の側面図、図3の要部を拡大した防雪柵の側面図、図4の屈曲プレートの縦断面図、図11の防雪柵を設置した道路の正面図、および図12の吹き付ける吹雪を矢印で表した防雪柵の斜視図に図示される事例は、所定間隔を隔てて立設した各支柱5,5,……を支持部とし、その間に防風雪板4およびその上端側に位置する誘導斜板2を横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱5,5間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板2よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状とされた反転整流板3を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制された姿勢θで横設するようにする一方、該反転整流板3上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板2が風下側に適宜角度αの傾斜姿勢として横設されてなる、この発明の防雪柵における代表的な一実施例を示すものである。
当該防雪柵1は、図11および図12中に示すように、道路Wの風上側となる沿道の約4000・間隔毎に立設された複数本の支柱5,5,……間の夫々に防風雪板4,4,……を横架し、風上側と風下側とを区画するように形成されており、各支柱5,5,……は、夫々の立設箇所に埋設された鉄筋コンクリート製の図示しない基礎部に対してベースプレート51を結合し、地上から約780・の高さ位置に折畳み機構52を設け、冬期間には垂直状に立ち上げ固定して利用し、それ以外の春期から秋期に掛けては、地上付近の約780・の上下範囲に取り外した防風雪板4,4,……を水平、積層状に積み重ねた上に、各支柱5,5,……の上部を横転状に折り畳み、収納可能な構造となっている。
各支柱5,5,……は、図1および図2中に示すように、ベースプレート51の上側に、風下側に立設する直立柱部53と、その風上側に約470・の間隔を置いて立設する弓形柱部54とを有し、該弓形柱部54が、その地上から約2300・の箇所から、風下側に向けて半径R2700・の円弧状に彎曲され、同上端側を直立支柱部53上端に結合させると共に、弓形柱部54と直立支柱部53との間には、互いの上下間の約750・置き毎に連結補強板55,55,……を夫々、掛渡し梁状に連結したものとしている。
各支柱5,5,……弓形柱部54,54,……の風上側となる上下端間壁面には、地上付近から約750・置き毎に、上向け鉤状であって仮固定金具を併設した図示しない防雪板受金具が点在状に配置、固着されたものとなっており、図2中に示すように、隣接する支柱5,5双方の地上約75・から高さH2280・に掛けて配された防雪板受金具間には、縦約540・ないし630・、横約3900・、厚み約1.6・の矩形平板状としたキーストンプレート製の防風雪板4,4,……が、上下合計4枚を平滑に連続する一壁面を形成するよう掛け渡され、しかも防風雪板4,4,……の最上端側を僅かに、水平地上面に対する角度β約88°風下側に傾斜させた姿勢に仮固定したものとしており、各防風雪板4,4,……は、設置場所の気象条件や地形等に応じて全面を閉塞波板状のものとすることができる外、上側の2枚を波板状の有孔板とする等、一部または全体を有孔板あるいは細密有孔板からなるものとすることができる。
同図2に示すように、防風雪板4,4,……上端縁の風下側角直上となる位置から上方h約540・の範囲には、上下端縁から上下中央付近に掛けて風下側に彎曲され、風上側が半径R約800・の凹面状であって概略横転1/8截断筒型の外郭形状をなすものとした反転整流板3を配し、隣り合う支柱5,5間に掛け渡し状に仮固定したものとし、水平線HLと、当該反転整流板3の風上側となる上下端を透る仮想直線ILとの間の風下側の角度θを約88°に設定し、該反転整流板3は、図2および図3中に示すように、上下2枚の縦断面概略「く」字型の屈曲プレート31,31を、谷型開口を風上側に向けて上下に配して固定し、下側に位置する屈曲プレート31上側整流面33の水平線HLに対する立ち上がり傾斜角度Φ1を64.5°とした姿勢で固定してある。
屈曲プレート31は、図4中に示すように、縦寸法V約260・、図示しない長さ寸法が約3900・であって、上下中央の上下幅C約40・の部位を底部32とし、該底部32に連続する長さL97・の上下側整流面33,34が夫々、開き角度γ1を142.1°として概略「く」字型に折曲され、さらに上側整流面33の上端側および下側整流面34の下端側には、夫々上下長S約35・の接続縁35,35が、各端縁部を同図中に破線で示す鉛直線VLに対して風上側に約3・傾斜dさせた姿勢とし、上下側整流面33,34に対して風下側の開き角度γ2を147°とするよう一体成型されたものとなっており、上下接続縁35,35と底部32との間の奥行き寸法Dを約60・に設定する。
さらに、該反転整流板3の上端縁の僅かに風上側となる箇所から、上方に約970・の範囲には、図2中に示すように、合計2枚の誘導斜板2,2が、上下に一平面板状に連続され、同図中の風下側の水平線HLから傾斜角度α約61°に上端側を傾斜させた姿勢とするよう、支柱5,5間に掛け渡し仮固定したものとなっており、上下2枚の誘導斜板2,2は、夫々縦寸法540・、長さ寸法が約3900・の概略板状に形成され、各誘導斜板2,2は、上下2枚の前記反転整流板3で使用したのと略同じ形状、寸法の屈曲プレート21,21を上下に連続状に配置させ、反転整流板3で使用したのとは風上側と風下側とを反転させた姿勢とするよう、換言すれば図3中に示すように、底部22を風上側に向けて突出させるよう配置させ、各屈曲プレート21,21の下側整流面24,24の水平線HLに対する立ち上がり傾斜角度Φ2を81.6°とした姿勢に固定している。
当該防雪柵1は、図5の防雪柵要部の側面図に示すように、誘導斜板2,2および反転整流板3よりも下側配置とされた防風雪板4,4,……を、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレート41,41,……から形成し、誘導斜板2と同様に各底部42,42,……を風上側に突出するよう配置させ、各屈曲プレート41,41,……の風上に向かう下側整流面44の水平線HLに対する立ち上がり傾斜角度Φ3を、54.6°となる姿勢に組み込んだものとすることが可能である。
図6の反転整流板を延長した防雪柵の側面図に示す事例は、前記実施例1に示した防雪柵1における反転整流板3の曲率を大幅に拡大して上下寸法を延長し、それに対応させて防風雪板4,4の上下範囲を削減したものである。
図7の地上付近から誘導斜板の下端付近まで反転整流板を延伸させた防雪柵の側面図に示すものは、前述の各実施例において地上付近から反転整流板3の下側に掛けて設けていた防風雪板4を廃止し、地上付近から誘導斜板2下端付近に至る範囲に、曲率を拡大した反転整流板3を掛け渡したものであり、換言すれば防風雪板4に反転整流板3の曲率形状をもたせて一体化したものであるということができる。
図8の反転整流板と防風雪板とを組み合わせてなる防雪柵の側面図に示したものは、支柱5,5間に、キーストンプレート製の防風雪板4を地上付近から略鉛直状の姿勢とするよう掛け渡し、その上側に配した反転整流板3を、前記各実施例における誘導斜板2の上端付近まで延伸させて誘導斜板2を廃止したものであり、換言すれば誘導斜板2に反転整流板3の曲率形状をもたせて一体化したものであるとすることができ、各屈曲プレート31,31,……は、前述までの反転整流板3とは逆向きとするよう、それらの底部32,32,……を風上側に向けて突出させる姿勢に固定してある。さらに同図8中の防雪柵は、図9の防風雪板を傾斜姿勢とした防雪柵の側面図に示すように、防風雪板4の下端を風上側に大きく傾斜させたものとすることが可能である。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなる実施例1の防雪柵1について概念的な地吹雪計算シミュレーションを、以下のようにして行った。
1)計算シミュレーションプログラムの選定
実績のある2次元地吹雪シミュレーションモデルを使用し、気流シミュレーションモデル及び飛雪拡散シミュレーションモデルにより計算する。
ア)気流シミュレーションモデル
2次元の流れの運動方程式1,2および連続の式3において地形断面を境界条件として数値的に解くものである。
[運動方程式]
Figure 2007120091
Figure 2007120091
[連続の式]
Figure 2007120091

u:風速の水平(x)成分(m/s)
w:風速の鉛直(z)成分(m/s)
p:気圧(Pa)
ρ:空気密度(・/m
KX、KZ:渦拡散係数(m/s)
KX=KZ=k u* z
k:カルマン定数(≒0.4)
u*:摩擦速度(m)
境界条件
風上側において次の指数分布則4が成り立つものとする。
[指数分布側]
Figure 2007120091
u(z):高さzにおける風速(m/s)
z0:粗度長(m)
雪面では10−3〜10−2mとされる。
イ)飛雪シミュレーションモデル
下記式5,6,7は、与えられた気流の下での飛雪の運動を求めるものである。
[運動方程式]
Figure 2007120091
[移流拡散方程式]
Figure 2007120091
Figure 2007120091
Q:雪の鉛直流量(g/ms)
n:飛雪密度(g/m
wp:落下速度(m/s)
g:重力加速度(=9.8m/s
κ:空気抵抗係数(1/s)
境界条件
下記の式8は、風上側において飛雪密度を次のように与える
[飛雪密度]
Figure 2007120091
n0:高さzRにおける飛雪密度
k:カルマン定数(≒0.4)
2)シミュレーションの設計
初期入力データの整備は、以下のとおりとして設定した。
a 道路構造
平地構造
路側:3.2m、歩道:1.5m、車道:3.25m(道路中央まで)
b 地形条件
粗度長:雪面(0.01m)
c 気象条件
風向風速:10.0m/s、飛雪密度:2.5g/m
d 対策工種
防雪柵高性能タイプ
e 柵構造
柵高:4.0m、下部:0.78m、防雪板4枚(反転整流板有り)
f 柵の設置位置
道路からの距離:3.2m
3)シミュレーション計算・出力
当該防雪柵を吹止柵とし、表1の各設定値に基づいてシミュレーションを行った。
なお、空気抵抗係数κは30(1/s)(落下終速度g/κ≒0.3m/s、標準的な雪の値)とした。また、視程は北海道土木試験所の観測結果から求めた以下の近似式9による。
[視程近似式]
Figure 2007120091
Figure 2007120091
以上のようなシミュレーション計算により、図10の飛雪情況の解析図に示すような防雪作用の結果が得られた。同解析図10中の風向および風速を示す矢印により、風上側から吹き付ける吹雪が防雪柵1に達して上昇し、誘導斜板2の上端付近の風下側に渦流や巻き込み流等を一切発生せず、防雪柵1の風下側上方に向けて放出され、しかも防雪柵1の風下側となる道路W上の空気をも伴って上昇し、道路Wへの積雪やそれに伴う雪煙の発生等を確実に防止する様子を確認することができた。
前記シミュレーションの結果を、より具体的に示すと、図11の防雪柵を設置した2車線道路の正面図、および図12の防雪柵に吹き付ける風雪の斜視図中に示すように、風上から吹き付けた風雪B,B,……は、地上付近から反転整流板3下部に渡る範囲に装着されている防風雪板4,4,……の傾斜面に沿って上方向に案内され、風上側から反転整流板3に吹き付けた風雪Bが、その円弧状壁面に沿って風上側上方に向けて反転し、防風雪板4,4,……に沿って上昇して来る風雪、B,B,……を巻き込みながら上昇するものとなり、誘導斜板2の風上側壁面に向けて風上側から吹き付ける風雪、B,B,……と共に、風圧ならびに風速を増加させながら同誘導斜板2の風下側上方に向けて放出され、融雪斜板2の上端風下側に渦流や巻き込み風等を発生することなく、道路Wの風下外側まで一気に飛雪させられる。
また、図12中の二点鎖線矢印に示すように、防雪柵1に対して傾斜する方向から吹き付けた風雪BGも防風雪板4に沿って上昇し、反転整流板3の截断筒型の壁面に沿って横方向に流れながら、同反転整流板3によって反転、上昇する風雪B,B,……に巻き上げられた上、誘導斜板2に沿って上昇し、道路Wの風下外側まで跳躍状に飛雪することとなる。
図2および図3を参照してより具体的に示すと、地上水平面に対して角度β約88°風下側に傾斜させた姿勢に仮固定した防風雪板4に吹き付けた風雪Bは、その傾斜角度βに従って上向きに上昇するよう誘導されることとなり、反転整流板3に吹き付けた風雪Bは、上下2枚の縦断面概略「く」字型の屈曲プレート31,31の谷型開口に入り込んで乱流成分を急速に減衰され、水平線HLに対する立ち上がり傾斜角度Φ1を64.5°とした姿勢に固定された下側配置の屈曲プレート31における上側整流面33に誘導され、風上側斜め上方向に反転、上昇されることとなり、上側配置の屈曲プレート31の上側整流面33も同様の誘導を実現する。
このようにして反転整流板3の上下屈曲プレート31に案内された風雪Bは、防風雪板4に誘導されて上昇して来る風雪Bを風上側に向かう斜め上方に押し上げる作用を発揮して、誘導斜板2に吹き付けようとする風雪Bを伴って上昇することとなり、その作用によって減圧されて誘導斜板2に到達する風雪Bは、誘導斜板2の各屈曲プレート21,21,……間に形成された谷型開口部分に入り込み、各屈曲プレート21,21,……の水平線HLに対する立ち上がり傾斜角度Φ2を81.6°の姿勢とした下側整流面24,24,……に誘導されて、反転整流板3に比較すれば緩やかであるが、風上側に僅かに傾斜する上方に向けて放出するように作用するものとなり、誘導斜板2上端付近の渦や乱流、巻き込み流等の発生を阻止し、より遠くに飛雪させることとなる。
また、図4中に示した屈曲プレート31を反転整流板3の形成に用いると、その概略「く」字型の縦断面によって進入してくる吹雪の乱流成分を速やかに減衰させると共に、上側整流面33が、図3中に示すように、風上側に向けたΦ1の角度方向に風雪Bを反転、誘導できるものとなり、また、同一寸法、形状の屈曲プレート21を誘導斜板2に対して、底部22を風上側に突出させた姿勢に装着することにより、その下側整流面24が、同図3中に示すように、風上側に向けてΦ2の角度方向に風雪Bを反転、誘導する。
さらに、防風雪板4のキーストンプレートを、図5中に示したように、屈曲プレート41に置き換え、底部42が風上側に向かうように装着すると、水平線HLに対する風上に向かう立ち上がり傾斜角度Φ3を、54.6°とする姿勢に組み込んだ下側整流面44が、風上から吹き付ける風雪B中の乱流成分を大幅に減衰させ、風上側斜め上方に向けて反転し、上方に位置する反転整流板3に向けて送り出す。
実施例2の図6中に示した防雪柵1は、防風雪板4の上端側を切り詰め、反転整流板3の下端側を延長したものとすることにより、反転整流板3の風向反転機能を発揮できる範囲を拡大することが可能となる。また、図7の防雪柵1のように、反転整流板3を実質的に地上付近から誘導斜板2下端付近まで延長したことにより、地上付近から吹き付ける風雪をも速やかに風上側上方に向けて反転、上昇させることが可能となる。
図8に示した防雪柵1は、誘導斜板2に相当する範囲まで反転整流板3を実質的に延伸、配置させたものであるが、反転整流板3に組み込まれた複数枚の屈曲プレート31,31,……の夫々が、その下側整流面34,34,……によって風上から吹き付ける風雪を、風上側へ向けて反転、上昇させるものとなり、反転整流板3上端の風下側に乱流や渦、巻き込み気流等が発生するのを防止できるものとなり、さらに、図9に示した防雪柵1のように防風雪板4の下端側を風上側に移動させて固定し、上端側の風上側への傾斜角度を比較的大きなものとすることにより、風上から吹き付ける風雪を速やかに案内、上昇させることが可能となる。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例1の防雪柵1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図1ないし図3に示したように、各支柱5,5,……を地上所定の寸法位置から折り畳み可能とし、各防風雪板4,4,……、反転整流板3,3,……、および誘導斜板2,2,……を取り外して積層状に重ねて収納可能とし、春期から秋期に掛けて道路Wからの視界を確保して景観を高めることができ、冬期間にあっては、各支柱5,5,……を立ち上げて固定し、各防風雪板4,4,……、反転整流板3,3,……および誘導斜板2,2,……を所定の高さ位置に掛け渡して仮固定して防雪柵1としての機能を発揮させることができるという特徴が得られる。
また、図1ないし図3中に示したように、反転整流板3の上下端を、防風雪板4上端および誘導斜板2下端の風下側角部付近に配置させて該反転整流板3を、風下側に後退させるよう配置したものとし、吹き付ける吹雪を反転させる機能を高めたものとすることが可能となり、さらに、反転整流板3に使用した屈曲プレート31,31,……は何れも、図4中に示したように、底部32に対する上下側整流面33,34の開き角度γ1を、既製通常品では135.6°のところ142.1°に変更し、上下側整流面33,34と上下接続端35との成す角度γ2を、通常品では135.6°のところ147°に変更したものとし、複数枚の上下に連ねて縦断面円弧形状とするよう組み合わせた際の、風上側壁面の滑らかな連続性を確保することができ、不要な継ぎ目凹凸や強い段差部分等による空気抵抗や風切り音の発生を防止し、防雪柵1の全体に渡る振動の発生を抑制して静粛性を向上するという効果を奏する。
防風雪板4を、図1ないし図3中に示したように、市場に比較的大量に供給されているキーストンプレート製のものとし、既製品に別途後加工を施すか、あるいは全く専用品として製造した屈曲プレートを組み合わせたものに比較して格段に低廉化され、しかも十分な整流機能を発揮できるものとして市場に提供することが可能となり、あるいは該防風雪板4を、図5中に示したように、複数枚の屈曲プレート41,41,……の組み合わせによって形成し、誘導斜板2と同様に各屈曲プレート41,41,……の底部42,42,……を風上側に突出させる向きに配置し、吹き付ける風雪の乱流成分を減衰させることができる上、耐圧強度を十分に確保しながら、水平面に対する角度Φ3を54.6°と設定した下側整流面44,44,……が、風上から吹き付けた風雪を風上の斜め上方に向けて反転、上昇させることが可能となり、反転整流板3に集中する風圧を分散、減少させて防雪柵1自体の耐久強度を格段に高めることができる。
実施例2の図6に示した防雪柵1は、反転整流板3の上下設置範囲を拡大し、気流の急激な変化を抑制出来ると共に、さらに多くの風雪を一度に反転、上昇させることが可能となり、誘導斜板2の上端風下側に渦流や巻き込み風等が発生するのを防止する機能を一段と高めることができ、図7中に示した防雪柵1によれば、さらに地上付近に吹く吹雪をも効果的に反転、上昇させることができ、また図8に示した防雪柵1のように、誘導斜板2を反転整流板3が兼ねるものとしてあり、或程度の気流の反転、上昇効果を確保しながら低廉化を図ることができ、しかも、図9中に示した防雪柵1のように、防風雪板4の下端側を風上側に傾斜させてあり、略全面に吹き付ける風雪を効率的に反転、上昇させることができるものとなり、設備経費の削減と防雪機能の向上とを両立できるという利点がある。
(結 び)
叙述の如く、この発明の防雪柵は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの防雪柵と同一の全高寸法に設定したとしても、風下側に形成できる防雪空間範囲を大幅に拡大することができる上、各誘導斜板、反転整流板ならびに防風雪板の組み立て姿勢が予め規定されており、組み立ての際や使用途中に、気象条件の変化等に応じて取り付け角度の変更を行わずとも十分に高い防雪効果を得ることができる上、組立て設置および設置後の整備作業等が簡便で管理費用の高騰を抑制できて経済性にも秀れたものとなることから、道路交通網のように都市機能にとって重要な施設を管理する公共団体や地方自治体等に大いに歓迎されると共に、その秀れた防雪効果から、当該防雪柵を設置した道路を利用する通行者や運転者等各方面からも高く評価されて広範に利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の防雪柵の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
防雪柵の構造を示す側面図である。 防雪柵の各部寸法を示す側面図である。 要部を拡大した防雪柵を示す側面図である。 屈曲プレートの形状を示す縦断面図である。 防風雪板を変更した防雪柵腰部を示す側面図である。 反転整流板の上下寸法を拡大した防雪柵を示す側面図である。 反転整流板の下端を地上面付近まで延長した防雪柵を示す側面図である。 反転整流板を防雪柵の最上位付近まで延伸させた防雪柵を示す側面図である。 防風雪板の下端を風上側に傾斜させた防雪柵を示す側面図である。 防雪柵のシミュレーションによって得た飛雪情況を示す解析図である。 防雪柵を設置した2車線道路を示す正面図である。 防雪柵に吹き付ける風雪を矢印で示す斜視図である。 従来型の防雪柵を設置した道路を示す正面図である。
符号の説明
1 防雪柵
2 誘導斜板
21 同 屈曲プレート
22 同 底部
23 同 上側整流面
24 同 下側整流面
25 同 接続縁
3 反転整流板
31 同 屈曲プレート
32 同 底部
33 同 上側整流面
34 同 下側整流面
35 同 接続縁
4 防風雪板(キーストンプレート)
41 同 屈曲プレート
42 同 底部
43 同 上側整流面
44 同 下側整流面
45 同 接続縁
5 支柱
51 同 ベースプレート
52 同 折畳み機構
53 同 直立柱部
54 同 弓形柱部
55 同 連結補強板
F 従来型防雪柵
W 道路
B 風雪の向き
BG 斜めに吹き付けた風雪
IL 仮想直線
H 防風雪板地上高
β 防風雪板の風下側への傾斜角度
h 反転整流板の上下寸法
HL 水平線
VL 鉛直線
V 屈曲プレートの縦寸法
D 屈曲プレートの奥行き寸法
L 屈曲プレートの整流面長さ
γ1 屈曲プレート風上側底部と整流面との開き角度
γ2 屈曲プレート風下側整流面裏と接続縁との開き角度
S 接続縁の長さ
d 接続縁の傾斜寸法
Φ1 反転整流板屈曲プレート上側整流面の水平線に対する角度
Φ2 誘導斜板屈曲プレート下側整流面の水平面に対する角度
Φ3 防風雪板屈曲プレート下側整流面の水平面に対する角度

Claims (10)

  1. 所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を夫々横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状とされた反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制した姿勢で横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板が風下側に適宜角度傾斜姿勢として横設されてなるものとしたことを特徴とする防雪柵。
  2. 所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を夫々横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状とされた反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制された姿勢で横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板が風下側に適宜角度傾斜姿勢として横設されてなるものとし、反転整流板に直接吹き付ける風雪に、それよりも下位にある防風雪板に沿って上昇してきた風雪を巻き込んで当該凹面に沿って反転、上昇させて誘導斜板のより上位側に向うよう整流し、支柱立設位置から風下側の防風雪範囲を、より風下側へ拡大可能となるようにしたことを特徴とする防雪柵。
  3. 所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を夫々横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状の概略横転1/2ないし1/10截断筒型とした反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側にずれるよう規制された姿勢で横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板が風下側に適宜角度傾斜姿勢として横設されてなるものとしたことを特徴とする防雪柵。
  4. 所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を夫々横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状の概略横転1/2ないし1/10截断筒型とした反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側に傾斜した89°ないし80°の角度姿勢に規制して横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方には、当該誘導斜板が風下側に適宜角度傾斜姿勢として横設されてなるものとしたことを特徴とする防雪柵。
  5. 所定間隔を隔てて立設した各支柱を支持部とし、その間に防風雪板およびその上端側に位置する誘導斜板を夫々横設、掛け渡し、その地上付近から上端付近に及ぶ範囲の支柱間を風上側と風下側とに区画すると共に、その上下方向の中間位置よりも上位であって誘導斜板よりも下位に相当する上下所定巾部分に、風下側に彎曲もしくは屈曲して風上側が凹面状の概略横転1/2ないし1/10截断筒型とした反転整流板を、その上端縁が同下端縁よりもやや風下側に傾斜した89°ないし80°の角度姿勢に規制して横設するようにする一方、該反転整流板上端縁の直上付近から上方400・ないし1500・の範囲には、当該誘導斜板が風下側に45°ないし80°の角度傾斜姿勢として横設されてなるものとしたことを特徴とする防雪柵。
  6. 誘導斜板が、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートからなり、各屈曲プレートの風上に向かう下側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、75°ないし85°となる姿勢に組み込んだものとしてなる、前記請求項1ないし5何れか一項記載の防雪柵。
  7. 反転整流板が、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートからなり、各屈曲プレートの風上に向かう上側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、30°ないし70°となる姿勢に組み込んだものとしてなる、前記請求項1ないし6何れか一項記載の防雪柵。
  8. 誘導斜板および反転整流板よりも下側配置とされた防風雪板が、縦断面波形に組み合わせられた複数枚の概略「く」字型断面の屈曲プレートからなり、各屈曲プレートの風上に向かう上側整流面の水平に対する立ち上がり傾斜角度を、50°ないし60°となる姿勢に組み込んだものとしてなる、前記請求項1ないし7何れか一項記載の防雪柵。
  9. 誘導斜板および反転整流板よりも下側配置とされた防風雪板を、縦断面波形のキーストンプレート製のものとしてなる、前記請求項3ないし7何れか一項記載の防雪柵。
  10. 誘導斜板および反転整流板よりも下側配置とされた防風雪板が、その上端側を風下に向けて、水平に対して89°ないし80°に傾斜された姿勢に固定したものとしてなる、前記請求項1ないし9何れか一項記載の防雪柵。
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