JP2007119897A - 金属担持多孔質シリコンの製造方法、燃料電池用電極構造体、及び燃料電池 - Google Patents

金属担持多孔質シリコンの製造方法、燃料電池用電極構造体、及び燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】多孔質層の孔径が大きく空孔率が高い場合においても多孔質層の崩壊を招くことなく金属担持多孔質シリコンを製造する。
【解決手段】一方の面に多孔質層を有するシリコン基体の前記多孔質層をめっき液に浸漬し、前記多孔質層に形成されたシリコン酸化物を溶解するとともに金属を析出させて金属担持多孔質シリコンを製造する方法であって、前記めっき液には、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より小さい第1金属イオンと、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より大きい第2金属イオンとが含まれている。
【選択図】なし

Description

本発明は、金属担持多孔質シリコンの製造方法、燃料電池用電極構造体、及び燃料電池に関する。
近年、省エネルギーでクリーンな次世代の電源として、燃料電池が注目されている。このような燃料電池を携帯電話やノートパソコン等の様々な機器に搭載するためには、燃料電池を小型化することが必要となる。そこで、燃料電池の小型化に向けて、シリコン微細加工技術の利用が検討されている。
例えば、特許文献1においては、多孔質シリコンに金属を担持させたものである金属担持多孔質シリコンの製造方法が開示されている。この方法では、まず、シリコンウエハの一方の面にシリコン微細加工技術を用いてガス又は液体の供給流路となる条溝が形成される。そして、陽極酸化により、シリコンウエハの他方の面から条溝の底部に至る多孔質層を形成する。その後、フッ素イオン及び白金イオンを含むめっき液に多孔質層を浸漬することにより、シリコン表面の酸化シリコンが溶解されるとともに、シリコンの還元作用によって白金が析出する。このようにして製造された金属担持多孔質シリコンは、燃料電池の電極構造体として用いることができる。
特開2005−105409号公報
たしかに、特許文献1に記載の方法により、燃料電池の電極として用いることができる金属担持多孔質シリコンを製造することができる。しかし、この金属担持多孔質シリコンを用いて燃料電池セルを製造したところ、発電の出力が小さいものであった。
そこで、本願の発明者は、多孔質層の孔径が小さいことや空孔率が低いことが原因であると推測し、多孔質層の孔径を大きくし、空孔率を高くした多孔質シリコンを用いて、特許文献1の方法により金属担持多孔質シリコンの製造を試みた。図14は、このとき得られた金属担持多孔質シリコンの多孔質層の表面および断面を観察した結果を示す電子顕微鏡写真である。図14の写真を見ると、多孔質層が崩壊してしまっていることがわかる。
図15は、特許文献1の方法における、多孔質層でのシリコンと白金との置換反応の様子を示す模式図である。図に示すように、めっき液に浸漬された多孔質層の表面には酸化シリコンが形成されている。この酸化シリコンは、めっき液に含まれるフッ素イオンにより溶解し除去される。そして、めっき液に含まれる白金イオンは、シリコンの還元作用により多孔質層の表面に析出される。この際、特許文献1に示されるめっき液はHPtClであり、白金イオンの酸化数は4価である。また、酸化シリコンSiOにおけるシリコンイオンの酸化数も4価である。そのため、シリコンと白金との置換反応は1:1の比率で行われると考えられる。
図16は、シリコンと白金との置換反応が進んだ状態の多孔質層の様子を示す模式図である。前述したように、シリコンと白金とは1:1の比率で置換されていくこととなるが、シリコンのモル体積が約12.0cm/molであるのに対し、白金のモル体積は約9.1cm/molであり、置換が進むに連れて多孔質層の体積が減少していくこととなる。このように、シリコンと白金とが1:1の比率で置換されていくことにより、多孔質層の体積が減少し、多孔質層の崩壊が生じているものと考えられる。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、多孔質層の孔径が大きく空孔率が高い場合においても多孔質層の崩壊を招くことなく金属担持多孔質シリコンを製造する方法を提供することを目的とする。また、本発明は、当該方法により製造された金属担持多孔質シリコンを用いることにより、小型で高出力が可能な燃料電池用電極構造体、及び当該燃料電池用電極構造体を用いた燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の金属担持多孔質シリコンの製造方法は、一方の面に多孔質層を有するシリコン基体の前記多孔質層をめっき液に浸漬し、前記多孔質層に形成されたシリコン酸化物を溶解するとともに金属を析出させて金属担持多孔質シリコンを製造する方法であって、前記めっき液には、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積以上である金属イオンが含まれていることとする。
このように、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積以上である金属イオンを含むめっき液を用いてめっきを行うことにより、シリコンイオンと金属イオンとの置換反応による体積減少を防ぎ、多孔質層の孔径が大きく空孔率が高い場合においても多孔質層の崩壊を抑制することができる。
そして、前記めっき液に含まれる前記金属イオンは、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、銅、若しくはニッケルの酸化数が2価のイオン、又は金若しくは銀の酸化数が3価のイオンのうちの何れかであることとすることができる。
また、本発明の金属担持多孔質シリコンの製造方法は、一方の面に多孔質層を有するシリコン基体の前記多孔質層をめっき液に浸漬し、前記多孔質層に形成されたシリコン酸化物を溶解するとともに金属を析出させて金属担持多孔質シリコンを製造する方法であって、前記めっき液には、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より小さい第1金属イオンと、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より大きい第2金属イオンとが含まれていることとする。
このように、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より小さい第1金属イオンと、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より大きい第2金属イオンとを含むめっき液を用いてめっきを行うことにより、シリコンイオンと第1金属イオンとの置換反応により生じる体積減少を、シリコンイオンと第2金属イオンとの置換反応による体積増加で補うことができる。したがって、多孔質層の孔径が大きく空孔率が高い場合においても多孔質層の崩壊を抑制することができる。
そして、前記第1及び第2金属イオンの組み合わせは、酸化数が4価及び2価の白金イオンの組み合わせ、酸化数が3価及び1価の金イオンの組み合わせ、又は酸化数が3価及び1価の銀イオンの組み合わせのうちの何れかであることとすることができる。
また、本発明の燃料電池用電極構造体は、シリコン基体の一方の面に燃料電池において用いられるガス又は液体の流路となる条溝が形成され、かつ、前記シリコン基体の他方の面に前記条溝に至る金属担持多孔質シリコンが形成され、前記燃料電池の一方の電極となる燃料電池用電極構造体であって、前記金属担持多孔質シリコンは、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積以上である金属イオンを含むめっき液に対し、前記金属担持多孔質シリコンとするべき前記シリコン基体の多孔質層を浸漬することにより形成されたものであることとする。
また、本発明の燃料電池用電極構造体は、シリコン基体の一方の面に燃料電池において用いられるガス又は液体の流路となる条溝が形成され、かつ、前記シリコン基体の他方の面に前記条溝に至る金属担持多孔質シリコンが形成され、前記燃料電池の一方の電極となる燃料電池用電極構造体であって、前記金属担持多孔質シリコンは、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より小さい第1金属イオンと、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より大きい第2金属イオンとを含むめっき液に対し、前記金属担持多孔質シリコンとするべき前記シリコン基体の多孔質層を浸漬することにより形成されたものであることとする。
このような燃料電池用電極構造体は、多孔質層の孔径が大きく空孔率が高いものとすることができ、燃料電池の出力を大きくすることができる。また、このような燃料電池用電極構造体はシリコンウエハを用いて一体形成されており、燃料電池を小型化することができる。
また、本発明の燃料電池は、前記燃料電池用電極構造体であるアノード電極及びカソード電極と、前記アノード電極及び前記カソード電極の前記他方の面に挟まれた固体電解質膜と、により構成される燃料電池セルを備えることとする。
このような燃料電池は、小型で、かつ、出力の大きいものとすることができる。
多孔質層の孔径が大きく空孔率が高い場合においても多孔質層の崩壊を招くことなく金属担持多孔質シリコンを製造することができる。また、当該方法により製造された金属担持多孔質シリコンを用いることにより、小型で高出力が可能な燃料電池用電極構造体、及び燃料電池を提供することができる。
==燃料電池用電極構造体の製造工程==
まず、本発明の方法を含む燃料電池用電極構造体の製造工程の一例について説明する。図1は、本発明の燃料電池用電極構造体を製造する主要工程の一例を示す模式断面図である。
はじめに、図1(a)に示すように、シリコン基体1をフォトリソグラフィ法等の常用の方法を用いて加工し、表面2の側に断面が略台形の条溝3が略平行に配列された構造を形成する。
次に、図1(b)に示すように、シリコン基体1の表面2の全面(条溝3の底面3aおよび側面3b、ならびに条溝外部の平坦領域)に亘って、導電性保護膜4を積層する。この導電性保護膜4は、銅、アルミニウム等の導電性材料を用いて、スパッタリング、めっき、蒸着等の方法によって、シリコン基体1の表面に形成することができる。
そして、図1(c)に示すように、条溝3を埋めるように、酸化保護膜5を形成する。このように、シリコン基体1の表面2に、導電性保護膜4、酸化保護膜5の順で積層した後、このシリコン基体1を陽極酸化液に浸漬して陽極酸化を行う。これによって、シリコン基体1の背面6の側から多孔質層の形成が進行し、図1(d)に示すように、条溝3の底面3aにまで貫通する多孔質層7が形成された多孔質シリコン8を得ることができる。
なお、陽極酸化を行う際に、例えば、陽極酸化液中のフッ酸(HF)の濃度を15質量%以下程度に低くし、印加電流を70mA/cm以上程度に大きくすることにより、多孔質層7の孔径を大きくし、空孔率を高めることができる。
また、導電性保護膜4に接続された導電線(不図示)を通じて陽極酸化の印加電圧を検知し、印加電圧が低下する時期を検出することによって、シリコン基体1の背面側から表面側まで多孔質層7が貫通する時期を正確に検知することができる。そして、多孔質層7が貫通する時期を正確に把握して陽極酸化を行うことにより、多孔質層7の貫通後に更に陽極酸化が進行して多孔質層7が劣化したり、不必要な部分が陽極酸化液と反応したりすることを防ぐことができる。
その後、多孔質シリコン8を燃料電池における触媒となる白金等の金属を含むめっき液に浸漬することにより、シリコン基体1の背面6の側から条溝3の底面3aに向かって、多孔質層7内に金属が析出し、図1(e)に示すように、金属担持多孔質シリコン9を得ることができる。なお、このめっき工程については後述する。
そして、酸化保護膜5および導電性保護膜4を除去することにより、図1(f)に示すように、一方の面に条溝3を有し、他方の面から条溝3の底面3aの側にまで貫通し、触媒となる金属を担持した多孔質層7を有する燃料電池用電極構造体10を得ることができる。
==めっき工程==
次に、前述した多孔質層7へのめっき工程について説明する。めっき工程において用いるめっき液は、多孔質シリコン8の多孔質層7に担持させる金属を含む水溶性塩を水に溶解させることによって調整することができる。水溶性塩としては、例えば、ヘキサクロロ白金塩、塩化ルテニウム、塩化パラジウム、塩化イリジウム、塩化ロジウム、硫酸銅等があげられる。また、このめっき液には、多孔質層7の表面に形成される酸化シリコンを除去するためのフッ素イオンも含まれる。フッ素イオンの濃度は、200mmol/dm以下とすることが好ましく、特に10〜100mmol/dmとすることが好ましい。このようにフッ素イオンの濃度を調整することにより、多孔質層7に析出する金属を均一にすることができる。
多孔質層7がめっき液に浸漬されると、めっき液に含まれるフッ素イオンによってシリコンの表面に存在する酸化シリコンが除去され、シリコン真正面が現れる。そして、シリコンが還元剤として働き、めっき液に含まれる金属が多孔質層7に析出する。このようにシリコンと金属との置換反応が進んで行くこととなるが、この置換の比率はシリコンイオンの酸化数と金属イオンの酸化数との比率によるものとなる。つまり、シリコンイオンの酸化数は4価であるため、例えば、金属イオンの酸化数が4価であるとすると、シリコンと金属とは1:1の比率で置換されていくことになる。また、例えば、金属イオンの酸化数が2価であるとすると、シリコンと金属とは1:2の比率で置換されていくことになる。
つまり、適切な酸化数の金属イオンをめっき液に含ませることにより、シリコンと金属との置換反応による多孔質層7の体積減少を防ぐことができる。図2は、金属のモル体積および酸化数を示すものである。図2に示される金属イオンの酸化数およびモル体積に基づいて、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積(約12.0cm/mol)以上である金属イオンを含んだめっき液を用いてめっきを行うことにより、多孔質層7の体積が減少せず、多孔質層7の崩壊を防ぐことができる。
例えば、白金のモル体積は約9.1cm/molであるため、酸化数が2価の白金イオンを用いてめっきを行うと、シリコン1に対して白金2の置換反応が起こり、多孔質層7の体積は増加することとなる。同様に、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、銅、若しくはニッケルの酸化数が2価のイオン、又は金若しくは銀の酸化数が3価のイオンを含んだめっき液を用いてめっきを行うことにより、多孔質層7の体積が減少せず、多孔質層7の崩壊を防ぐことができる。
なお、例えば酸化数が1価の金イオンを用いても多孔質層7の体積の減少を防ぐことは可能であるが、この場合、多孔質層7の体積が増加しすぎることにより、空孔率が低下することが懸念される。酸化数が1価又は2価の銀イオンについても同様である。そのため、1つの金属のうちに(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積以上の関係を満たすものが複数存在する場合は、そのうち酸化数が最大のものを用いることが好適である。
また、異なる酸化数の金属イオンの組み合わせをめっき液に含ませることによっても、シリコンと金属との置換反応による多孔質層7の体積減少を防ぐことができる。つまり、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より小さい第1金属イオンと、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より大きい第2金属イオンとを含んだめっき液を用いてめっき液を用いてめっきを行うことにより、シリコンイオンと第1金属イオンとの置換反応による体積減少を、シリコンイオンと第2金属イオンとの置換反応による体積増加により補うことができる。これにより、多孔質層7の体積減少を抑制し、多孔質層7の崩壊を防ぐことができる。
例えば、酸化数が4価の白金イオンと、酸化数が2価の白金イオンとを混合しためっき液を用いてめっきを行うことにより、多孔質層7の体積減少を防ぐことができる。この場合、4価の白金イオンとの置換反応では、シリコン約12.0cmに対して白金約9.1cmが析出し、多孔質層7の体積が減少する。一方、2価のイオンとの置換反応では、シリコン約12.0cmに対して白金約18.2cmが析出し、多孔質層7の体積が増加する。そして、4価の白金イオンと2価の白金イオンとの混合比率を例えば1:1とすると、全体では、シリコン約24.0cmに対して白金約27.3cmが析出することとなり、多孔質層7の体積は若干増加し、多孔質層7の崩壊を防ぐことができる。
同様に、酸化数が5価の白金イオンと、酸化数が2価の白金イオンとを混合しためっき液を用いてめっきを行うことにより、多孔質層7の体積減少を抑制することができる。5価の白金イオンと2価の白金イオンとの混合比率を1:1とすると、全体ではシリコン約24.0cmに対して白金約25.48cmが析出することとなり、多孔質層7の体積減少を抑制することができる。
なお、4価及び2価の白金イオンの混合割合、5価及び2価の白金イオンの混合割合は1:1に限られるわけではない。
また、前述した3価の金イオンを含むめっき液を用いてめっきを行う場合、シリコン約12.0cmに対して金約13.6cmが析出し、多孔質層7の体積は若干増えることとなる。しかし、金属をめっきする場合には複雑な応力が残留することが多いため、もう少し体積を増加させた方が良いことも考えられる。このような場合、3価の金イオンを含むめっき液に、1価の金イオンを適量混合することにより、多孔質層7の体積増加量を増やし、多孔質層7の崩壊を防ぐことが可能となる。同様に、3価の銀イオンを含むめっき液を用いてめっきを行う場合についても、1価の銀イオンを適量混合することにより、多孔質層7の体積増加量を増やし、多孔質層7の崩壊を防ぐことが可能となる。
なお、異種の金属イオンを混合しためっき液を用いることとしてもよい。例えば、酸化数が4価の白金イオンと、酸化数が2価のルテニウムイオンとを混合しためっき液を用いることとしてもよい。この場合、4価の白金イオンと2価のルテニウムイオンとの混合比率を1:1とすると、全体ではシリコン約24.0cmに対して白金9.1cmとルテニウム16.4cmとが析出することとなり、多孔質層7の体積は増加し、多孔質層7の崩壊を防ぐことができる。
このように、多孔質層7の崩壊を防いでめっきを行うことにより、多孔質層の孔径が大きく空孔率が高い燃料電池用電極構造体10を得ることができる。
==適用例==
本実施形態の製造方法によって得られる燃料電池用電極構造体を用いた燃料電池について説明する。図3は、燃料電池用電極構造体10を用いて構成される燃料電池セル20の構造の一例を示す図である。燃料電池セル20は、燃料電池用電極構造体10と同一構成であるアノード電極21及びカソード電極22を用いて固体電解質膜23を挟んだ構造となっている。アノード電極21の条溝24は、水素含有ガスまたはメタノール等の水素含有液体が供給される燃料供給流路となっている。また、カソード電極22の条溝25は、酸素含有ガス(空気)が供給される流路となっている。なお、アノード電極21及びカソード電極22は、条溝24,25が直交する方向に配置されているが、アノード電極21及びカソード電極22の配置はこれに限られない。例えば、条溝24,25が同一方向となるように配置されることとしてもよい。
そして、条溝24に水素含有燃料が供給されると、アノード電極21の多孔質層に水素が侵入し、多孔質層に担持された白金等の触媒の作用により、電子と水素イオン(H)に分解される。この電子は、外部導線(不図示)を介してアノード電極21からカソード電極22に移動し、電流が生成される。また、水素イオン(H)は、固体電解質膜25を介してカソード電極22に伝達される。水素イオン(H)は、条溝25からカソード電極22の多孔質層に侵入した酸素および外部導線(不図示)を介して移動してきた電子と結合して水(HO)になる。
図4は、燃料電池セルを複数積み重ねたスタックの構造の一例を示す図である。スタック30は、図3に示した燃料電池セル20と同一構成の燃料電池セル31〜40を積み重ねた構造となっており、燃料電池セル31のカソード電極側に、正極45が設けられ、燃料電池セル40のアノード電極側に、負極46が設けられている。そして、導線51により、燃料電池セル31〜35のカソード電極同士が接続されている。なお、導線51が燃料電池セル31〜34のアノード電極と接触しないように、絶縁体52,53が設けられている。同様に、導線54及び絶縁体55,56を用いて、燃料電池セル31〜35のアノード電極同士が接続されている。また、導線54は、直列接続のために、燃料電池セル36のカソード電極及び導電板60と接続されている。この導電板60は、燃料電池セル35のアノード電極と燃料電池セル36のカソード電極との間に設けられている。そして、導線61及び絶縁体62,63を用いて、燃料電池セル35のアノード電極、導電板60、及び燃料電池セル36〜40のカソード電極同士が接続されている。また、導線64及び絶縁体65,66を用いて、燃料電池セル36〜40のアノード電極同士が接続されている。そして、燃料電池セル31のカソード電極側の条溝を塞ぐように例えば樹脂製のカバー71が設けられ、燃料電池セル40のアノード電極側の条溝を塞ぐように例えば樹脂製のカバー72が設けられている。
このようなスタック30において、燃料電池セル31〜40のアノード電極側の条溝に水素含有燃料を供給し、燃料電池セル31〜40のカソード電極側の条溝に酸素含有ガスを供給することにより、前述した燃料電池セル20と同様の作用により、電流が生成されることとなる。図5は、スタック30の上面側から見た場合の、水素含有ガス及び酸素含有ガスの流れを示す図である。
そして、図6は、スタック30を用いて構成される燃料電池の構成の一例を示す図である。燃料電池80は、スタック30、ポンプ81、パイプ82〜84、カバー85〜87、及びコントローラ88を含んで構成されている。スタック30を構成する燃料電池セル31〜40のアノード電極側の条溝により形成される流路の一端を覆うようにカバー85が設けられ、他端を覆うようにカバー86が設けられている。また、スタック30を構成する燃料電池セル31〜40のカソード電極側の条溝により形成される流路の一端を覆うようにカバー87が設けられている。ポンプ81は、コントローラ88の制御により、パイプ82及びカバー85を介して、燃料電池セル31〜40のアノード電極側の条溝により形成される流路の一端から水素含有燃料を供給し、他端から排出される燃料をカバー86及びパイプ83を介して吸入する。また、ポンプ81は、コントローラ88の制御により、パイプ84及びカバー87を介して、燃料電池セル31〜40のカソード電極側の条溝により形成される流路の一端から酸素含有ガス(空気)を供給する。このように、ポンプ84から水素含有燃料及び酸素含有ガスの供給が行われることにより、電流が生成されることとなる。そして、燃料電池80は、本実施形態の製造方法により製造された燃料電池用電極構造体10を用いているため、小型で出力の大きいものとすることができる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明する。まず、抵抗率約0.001Ωcmのn型(As(ヒ素)ドープ)シリコンウエハの表面に、フォトリソグラフィ法によって溝底部の幅が150μm、深さが90μmの条溝が略平行に形成されたシリコン基体を作成した。次に、このシリコン基体の条溝が形成された面にスパッタリングによって銅被膜(導電性保護膜:厚さ約100nm)を形成した後、銅被膜の上にフォトレジストを塗布して、フォトレジスト膜(酸化保護膜:厚さ約50μm)を形成した。
図7は、陽極酸化を行う際の様子を示す図である。図7に示すように、HF(純度46質量%)とエタノールとを体積比1:1で混合したものを2倍に希釈した陽極酸化液91にシリコン基体92を浸漬し、シリコン基体92を陽極として電流密度70mA/cmで陽極酸化を行った。なお、銅被膜93に接触する電極94、対極95、及び白金参照電極96が用いられている。そして、電極94を介して、シリコン基体92に印加される電圧を連続的に測定し、印加電圧が急激な減少を示す時点で陽極酸化を中止し、シリコン基体92を陽極酸化液91から引き上げた。このように、印加電圧が急激に変化する時点で陽極酸化を中止することにより、シリコン基体92の背面97から条溝の底部98にまで貫通する多孔質層を形成することができる。図8は、陽極酸化により形成された多孔質層の様子を示す顕微鏡写真である。図8より、多孔質層の孔径が大きく、空孔率が高い(約90%)ことがわかる。
続いて、陽極酸化液91の代わりに、酸化数が2価の白金イオンを含むめっき液を満たして電解めっき及び無電解めっきを行い、白金担持多孔質シリコンを得た。めっき液の成分は、具体的には、HSO(1mol/dm)+KPtCl(5mmol/dm)+KRuCl(2.5mmol/dm)+HF(10mmol/dm)である。図9は、このめっき液を用いて生成された白金担持多孔質シリコンの多孔質層の表面及び断面を示す顕微鏡写真である。この図から、多孔質層の崩壊が生じていないことがわかる。
また、陽極酸化後に、酸化数が4価の白金イオン及び酸化数が2価の白金イオンを含むめっき液を満たして電解めっき及び無電解めっきを行い、白金担持多孔質シリコンを得た。めっき液の成分は、具体的には、HSO(1mol/dm)+HPtCl(5mmol/dm)+KPtCl(5mmol/dm)+KRuCl(2.5mmol/dm)+HF(10mmol/dm)である。図10は、このめっき液を用いて生成された白金担持多孔質シリコンの多孔質層の断面を示す顕微鏡写真である。また、図11は、このめっき液を用いて生成された白金担持多孔質シリコンの多孔質層の表面を示す顕微鏡写真である。図10及び図11からわかるように、多孔質層の崩壊が生じておらず、多孔質層全体にわたって満遍なく白金が析出していることがわかる。そして、このように生成された白金多孔質シリコンを用いて燃料電池セルを構成し、その出力を測定した。
図12は、燃料として水素含有ガスを供給した場合の燃料電池セルの出力を示す図である。また、図13は、燃料としてメタノールを供給した場合の燃料電池セルの出力を示す図である。なお、「4価+2価」と示されるものが、白金イオンとして酸化数が4価及び2価を含むめっき液を用いて生成された白金多孔質シリコンにより構成される燃料電池セルの出力である。また、「4価のみ」と示されるものは、白金イオンとして酸化数が4価のみを含むめっき液を用いて生成された白金多孔質シリコンにより構成される燃料電池セルの出力である。なお、「4価のみ」の燃料電池セルは、多孔質層が崩壊しないように、「4価+2価」の燃料電池セルに比べて多孔質層の孔径が小さく、空孔率も低い(約55%)ものとなっている。
図12及び図13からわかるように、いずれの場合においても、白金イオンとして4価のみを含むめっき液を用いたものに比べて、白金イオンとして酸化数が4価及び2価を含むめっき液を用いたものの方が、出力が約5〜6倍程度大きくなっていることがわかる。これは、白金イオンとして酸化数が4価及び2価を含むめっき液を用いたものの方が、多孔質層の孔径が大きく空孔率も高いからであると考えられる。
以上、本発明の実施形態及び実施例について説明した。前述したように、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積以上である金属イオンと、フッ素イオンとを含むめっき液を用いてめっきを行うことにより、シリコンイオンと金属イオンとの置換反応による体積減少を防ぐことができる。したがって、多孔質層の孔径が大きく、空孔率が高い場合であっても、多孔質層の崩壊を招くことなく、金属担持多孔質シリコンを製造することができる。
また、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より小さい第1金属イオンと、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より大きい第2金属イオンと、フッ素イオンとを含むめっき液を用いてめっきを行うことにより、シリコンイオンと第1金属イオンとの置換反応により生じる体積減少を、シリコンイオンと第2金属イオンとの置換反応による体積増加で補うことができる。したがって、多孔質層の孔径が大きく空孔率が高い場合においても多孔質層の崩壊を抑制することができる。
そして、このように製造される金属担持多孔質シリコンを用いた燃料電池用電極構造体は、多孔質層の孔径が大きく空孔率が高い場合であっても多孔質層が崩壊せず、かつ、小型であり、燃料電池用の電極構造体として好適である。そして、このような燃料電池用電極構造体を用いた燃料電池は、小型で出力の大きいものとすることができる。
なお、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の燃料電池用電極構造体を製造する主要工程の一例を示す模式断面図である。 金属のモル体積および酸化数を示すものである。 燃料電池用電極構造体を用いて構成される燃料電池セルの構造の一例を示す図である。 燃料電池セルを複数積み重ねたスタックの構造の一例を示す図である。 スタックの上面側から見た場合の、水素含有ガス及び酸素含有ガスの流れを示す図である。 スタックを用いて構成される燃料電池の構成の一例を示す図である。 陽極酸化を行う際の様子を示す図である。 陽極酸化により形成された多孔質層の様子を示す顕微鏡写真である。 酸化数が2価の白金イオンを含むめっき液を用いて生成された白金担持多孔質シリコンの多孔質層の表面及び断面を示す顕微鏡写真である。 酸化数が4価及び2価の白金イオンを含むめっき液を用いて生成された白金担持多孔質シリコンの多孔質層の断面を示す顕微鏡写真である。 酸化数が4価及び2価の白金イオンを含むめっき液を用いて生成された白金担持多孔質シリコンの多孔質層の表面を示す顕微鏡写真である。 燃料として水素含有ガスを供給した場合の燃料電池セルの出力を示す図である。 燃料としてメタノールを供給した場合の燃料電池セルの出力を示す図である。 崩壊した多孔質層の表面および断面を観察した結果を示す電子顕微鏡写真である。 多孔質層でのシリコンと白金との置換反応の様子を示す模式図である。 シリコンと白金との置換反応が進んだ状態の多孔質層の様子を示す模式図である。
符号の説明
1 シリコン基体 2 表面
3 条溝 3a 底面
3b 側面 4 導電性保護膜
5 酸化保護膜 6 背面
7 多孔質層 8 多孔質シリコン
9 金属担持多孔質シリコン 10 燃料電池用電極構造体
20 燃料電池セル 21 アノード電極
22 カソード電極 24,25 条溝
30 スタック 31〜40 燃料電池セル
45 正極 46 負極
51,54 導線 61,64 導線
52,53,55,56 絶縁体 62,63,65,66 絶縁体
60 導電板 71,72 カバー
80 燃料電池 81 ポンプ
82〜84 パイプ 85〜87 カバー
88 コントローラ 91 陽極酸化液
92 シリコン基体 93 銅被膜
94 電極 95 対極
96 白金参照電極 97 背面
98 底部

Claims (7)

  1. 一方の面に多孔質層を有するシリコン基体の前記多孔質層をめっき液に浸漬し、前記多孔質層に形成されたシリコン酸化物を溶解するとともに金属を析出させて金属担持多孔質シリコンを製造する方法であって、
    前記めっき液には、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積以上である金属イオンが含まれていることを特徴とする金属担持多孔質シリコンの製造方法。
  2. 請求項1に記載の金属担持多孔質シリコンの製造方法であって、
    前記めっき液に含まれる前記金属イオンは、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、銅、若しくはニッケルの酸化数が2価のイオン、又は金若しくは銀の酸化数が3価のイオンのうちの何れかであることを特徴とする金属担持多孔質シリコンの製造方法。
  3. 一方の面に多孔質層を有するシリコン基体の前記多孔質層をめっき液に浸漬し、前記多孔質層に形成されたシリコン酸化物を溶解するとともに金属を析出させて金属担持多孔質シリコンを製造する方法であって、
    前記めっき液には、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より小さい第1金属イオンと、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より大きい第2金属イオンとが含まれていることを特徴とする金属担持多孔質シリコンの製造方法。
  4. 請求項3に記載の金属担持多孔質シリコンの製造方法であって、
    前記第1及び第2金属イオンの組み合わせは、酸化数が4価及び2価の白金イオンの組み合わせ、酸化数が3価及び1価の金イオンの組み合わせ、又は酸化数が3価及び1価の銀イオンの組み合わせのうちの何れかであることを特徴とする金属担持多孔質シリコンの製造方法。
  5. シリコン基体の一方の面に燃料電池において用いられるガス又は液体の流路となる条溝が形成され、かつ、前記シリコン基体の他方の面に前記条溝に至る金属担持多孔質シリコンが形成され、前記燃料電池の一方の電極となる燃料電池用電極構造体であって、
    前記金属担持多孔質シリコンは、
    (4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積以上である金属イオンを含むめっき液に対し、前記金属担持多孔質シリコンとするべき前記シリコン基体の多孔質層を浸漬することにより形成されたものであることを特徴とする燃料電池用電極構造体。
  6. シリコン基体の一方の面に燃料電池において用いられるガス又は液体の流路となる条溝が形成され、かつ、前記シリコン基体の他方の面に前記条溝に至る金属担持多孔質シリコンが形成され、前記燃料電池の一方の電極となる燃料電池用電極構造体であって、
    前記金属担持多孔質シリコンは、
    (4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より小さい第1金属イオンと、(4/酸化数)×モル体積がシリコンのモル体積より大きい第2金属イオンとを含むめっき液に対し、前記金属担持多孔質シリコンとするべき前記シリコン基体の多孔質層を浸漬することにより形成されたものであることを特徴とする燃料電池用電極構造体。
  7. 請求項5又は6に記載の燃料電池用電極構造体であるアノード電極及びカソード電極と、
    前記アノード電極及び前記カソード電極の前記他方の面に挟まれた固体電解質膜と、
    により構成される燃料電池セルを備える燃料電池。

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