JP2007118407A - 作業機械 - Google Patents

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聖一 木原
Koji Yoshimasu
宏次 吉益
Takashi Kanai
隆史 金井
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Abstract

【課題】薪割り作業及びこれに伴う運搬作業や積上げ作業の労力を軽減することができる作業機械を提供する。
【解決手段】走行装置2と、この走行装置2の前方側に上下方向に駆動可能に設けられ、薪28をすくい上げ可能なフォーク型作業具18を有するフロント作業機6とを備えた作業機械であって、例えばフォーク型作業具18に設けた切断刃33と、フォーク型作業具18に配置した薪28及び切断刃33のうちいずれか一方を他方に圧接するように駆動する薪割り用シリンダ34とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、薪割り作業に好適な作業機械に関する。
従来より、薪割り作業の労力軽減を目的とした薪割機が知られている。その一例として、走行装置を備えた運搬車と、この運搬車の上部の搭載部に連結ピンを介し脱着自在に載置されたメインフレームと、このメインフレームの前端に揺動自在に支持された装置本体と、メインフレームの後端に揺動自在に支持されたアウトリガーとを備えた自走式の薪割機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この薪割機の装置本体は、メインフレームの外側へ回動したときに直立状態となる支柱と、この支柱の下端に固設され地面と当接する底板と、支柱に昇降自在に支持された昇降台と、昇降台を昇降させるための昇降用シリンダと、底板あるいは昇降台に一体的に組込まれた切断刃とを有する。このように構成された薪割機は運搬車で移動自在とするので、装置本体の運搬労力も軽減するようになっている。また、運搬車は、装置本体と分離すれば、他の目的に使用することも可能としている。
実開平7−23506号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
すなわち、上記従来技術においては、運搬車を備えた自走式の薪割機とすることにより、移動自在としつつ薪割り作業が行えるようになっている。また、明確には記載されていないが、装置本体と分離した運搬車で薪の運搬作業も行うことが可能と思われる。ところが、運搬車は装置本体を移動自在にすることを主目的としたものであるから、運搬車の搭載部に薪を積載する作業は、人力で行うか若しくは別途用意した作業機械で行うことになる。また、割られた薪は積上げて保管する場合が多く、その積上げ作業も、人力で行うか若しくは別途用意した作業機械で行うことになる。したがって、上記従来の薪割機では、運搬時の積載作業や積上げ作業の労力を軽減することができなかった。
本発明の目的は、薪割り作業及びこれに伴う運搬作業や積上げ作業の労力を軽減することができる作業機械を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、走行装置と、前記走行装置の前方側に上下方向に駆動可能に設けられ、薪をすくい上げ可能な作業具を有する作業機とを備えた作業機械であって、前記作業具に設けた切断刃と、前記作業具に配置した薪及び前記切断刃のうちいずれか一方を他方に圧接するように駆動する薪割り用アクチュエータとを備える。
本発明においては、例えば炭焼小屋の近傍で薪割り作業を行う場合、まず作業具を地表近くまで下げた状態としつつ走行装置で走行し、地上に置かれた薪を作業具ですくい上げる。その後、すくい上げた薪を作業具の所定の位置に配置して薪割り用シリンダを駆動し、薪及び切断刃のうちいずれか一方を他方に圧接させて薪を割る。そして、走行装置で走行して倉庫等の保管場所まで移動し、作業具を所望の高さまで上げて薪を放出し、薪を積上げる。このようにして本発明においては、薪のすくい上げ作業、薪割り作業、運搬作業、及び積上げ作業といった一連の作業を行うことができる。したがって、薪割り作業及びこれに伴う運搬作業や積上げ作業の労力を軽減することができる。
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、無限軌道履帯を備えた走行装置と、前記走行装置の前方側に上下方向に回動可能に接続されたアーム、及び前記アームに上下方向に回動可能に接続され薪をすくい上げ可能な作業具を有する作業機とを備えた作業機械であって、前記作業具に設けた切断刃と、前記作業具に配置した薪及び前記切断刃のうちいずれか一方を他方に圧接するように駆動する薪割り用アクチュエータとを備える。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給された圧油によって駆動され前記作業機を駆動する作業機用油圧シリンダとを備え、前記薪割り用アクチュエータは、前記油圧ポンプから供給された圧油によって駆動される。
このように薪割り用アクチュエータの駆動源を、作業機を駆動する作業機用油圧シリンダと同じ油圧方式にすることにより、安価で装備しやすいものとすることができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記切断刃で薪が割られると同時に、割られた薪が前記作業具の外側に放出されるように、前記切断刃及び前記薪割り用アクチュエータを配設する。
これにより、例えば作業具を所望の高さまで上げた状態としつつ薪割り用アクチュエータを駆動すれば、切断刃で薪を割るとともに、割られた薪が作業具の外側に放出されて積上げることができる。したがって、薪割り作業と積上げ作業を一動作で行うことができ、作業効率を向上させることができる。
本発明によれば、薪割り作業及びこれに伴う運搬作業や積載作業の労力を軽減することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の作業機械の一実施形態である小型ローダの全体構造を表す側面図であり、図2は、その上面図である。なお、以降、小型ローダが図1に示す状態にて操作者がハンドルを把持した場合における操作者の前側(図1中右側)、後側(図1中左側)、左側(図1中紙面に向かって奥側)、右側(図1中紙面に向かって手前側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
図1及び図2において、この小型ローダは、各種店舗・営業施設等(レストラン、コンビニエンスストア、民宿、パチンコ店、スキー場等)の駐車場や農家等における土砂・雪・肥料等の掻き取り、剥ぎ取り、すくい混み及びその後の押し出し、放土、運搬等の比較的小規模な各種処理作業に好適なものであり、左・右の無限軌道履帯1を備えた走行装置2と、強度部材として走行装置2の基礎構造をなす下部フレーム(車体フレーム)3と、この下部フレーム3の上部に設けたパワーユニット4と、このパワーユニット4の前方側に設けた作業機支持フレーム5と、この作業機支持フレーム5に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)設けたフロント作業機6と、下部フレーム3から上部後方側に延設した左・右のハンドル7とを備えている。
走行装置2は、下部フレーム3の下部に設けたトラックフレーム部8と、このトラックフレーム部8の左・右両側後方に回転自在に支持された左・右駆動輪(スプロケット)9と、トラックフレーム部8の左・右両側前方に回転自在に支持された左・右の第1従動輪10と、左・右駆動輪9の下方において回転自在に支持された左・右の第2従動輪11と、これら駆動輪9、第1従動輪10、第2従動輪11からなる3つの動輪にそれぞれ巻き回した上記左・右履帯1と、左右両側の第1従動輪10と第2従動輪11の間に回転自在に支持され、左・右履体1の接地部を支持する左右それぞれ例えば2つの転輪12とを備えている。このような構成の走行装置2により、山道等の走行にも対応するようになっている。
操作者把持用の左・右ハンドル7には、それぞれハンドル7とともに把持可能なサイドクラッチレバー13が並設されている。左・右サイドクラッチレバー13は、例えばロッド(ワイヤでもよい)を介し左・右クラッチ機構(図示せず)にそれぞれ連結されている。左・右クラッチ機構は、後述の走行用油圧モータと左・右駆動輪9との間の駆動力伝達を切り換えるものであり、サイドクラッチレバー13を把持しない間は対応するクラッチ機構において駆動輪9への駆動力伝達が行われ、またサイドクラッチレバー13を把持すると駆動力伝達を遮断するようになっている。これにより、例えば左(又は右、以降かっこ内対応同じ)に曲がりたい場合は、左側(又は右側)のサイドクラッチレバー13のみを把持することにより、左側(又は右側)駆動輪9への駆動力が伝達が遮断される一方で右側(又は左側)駆動輪9への駆動力が伝達されるので、作業機械全体を左(又は右)へ曲がるように進行させるようになっている。
また、左・右ハンドル8の間には操作部カバー14が設けられ、この操作部カバー14には、前後方向に操作することで走行装置2の前進又は後進を操作する前後進操作レバー15と、前後方向及び左右方向に操作することでフロント作業機6の俯仰動作を操作する作業機用操作レバー16とが配設されている。
フロント作業機6は、作業機支持フレーム5に回動可能に接続されたリフトアーム17と、このリフトアーム17の先端部に回動可能に接続されたフォーク型作業具18とを備えている。なお、リフトアーム17の先端部は、フォーク型作業具18に代えて、各種処理作業に応じた作業具(例えばバケット等)を取り付けることが可能である。
リフトアーム17は、左・右一対のアームフレーム19と、これらアームフレーム19の間に連結された連結パイプ20,21とで一体構成されている。リフトアーム17の後方側連結パイプ20には、アーム用シリンダ(複動式)22の上端側が回動可能に接続され、このアーム用シリンダ22の下端側は作業機支持フレーム6に回動可能に接続されている。これにより、アーム用シリンダ22の伸縮駆動に応じて、リフトアーム17が俯仰動作するようになっている。
また、リフトアーム17の前方側連結パイプ21には、リンク本体(ベルクランク)23の中間部が回動可能に支持されている。このリンク本体23の一方側(図1中下側)には接続バー24が回動可能に接続され、この接続バー24の先端部がフォーク型作業具18の背板フレーム25に回動可能に接続されている。リンク本体23の他方側(図1中上側)には作業具用シリンダ(複動式)26の前端側が回動可能に接続され、この作業具用シリンダ26の後端側が作業機支持フレーム6に回動可能に接続されている。また、左・右のアームフレーム19の先端部は、フォーク型作業具18の背板フレーム25に回動可能にそれぞれ接続されている。これにより、作業具用シリンダ26の伸縮駆動に応じて、リフトアーム17に対するフォーク型作業具18の傾斜角度が変化する(俯仰動作する)ようになっている。
ここで本実施形態の大きな特徴として、上記フォーク型作業具18は、その背板フレーム25の下部前側に複数(本例では7つ)の櫛歯27が垂設されており、これら複数の櫛歯27によって例えば地上に置かれた薪28をすくい上げることが可能となっている(後述の図5参照)。そして、複数の櫛歯27の後方側上部には、薪28を割ることが可能な薪割り装置29が着脱可能に設けられている。
図3及び図4は、上記薪割り装置29の全体構造を表す斜視図である。なお、図3は薪割り装置29の薪割り作業状態を表し、図4は薪割り装置29の収納状態を表す。また、図5は、図2中断面V−Vによる段面図であり、後述する薪割り用シリンダの取付け構造を表す。
これら図3〜図5、及び前述の図1、図2において、薪割り装置29は、複数の櫛歯27にクランプ金具30等を介し取り付けた底板31と、この底板31上に取り付けられ左右方向に延在したスライドレール32と、このスライドレール32の左右方向一方側(本例では右側)に固定された切断刃33と、スライドレール32の左右方向他方側(本例では左側)に取り付けられ、切断刃33に向かってロッド34aが伸縮駆動する薪割り用シリンダ34とを備えている。なお、切断刃33及び薪割り用シリンダ34は、フォーク型作業具18に対し左右方向に水平配置されている。
底板31には例えば前後方向に長い複数(本例では2つ)の長穴31aが並列して形成されており、これら長穴31aに対応して、スライドレール32には貫通穴32a(図示せず)が例えば2つずつ形成されている(なお、底板31の長穴31a及びスライドレール32の貫通穴32aは、櫛歯27に干渉しない位置となっている)。そして、底板31におけるスライドレール32の前後方向の位置を調整しつつ、スライドレール32の貫通穴32a及び底板31の長穴31aにボルト35を挿通し、その先端にナット(図示せず)を締結することにより、スライドレール32を底板31に固定するようになっている。
切断刃33は、刃先が内側の薪割り用シリンダ34に向けられ、外側に向かって前後方向の厚み寸法が徐々に拡大する三角状の縦刃部33aと、この縦刃部33aで割られた薪28を案内する案内部33bとで構成されている。また、切断刃33は、スライドレール32上を左右方向にスライド可能なスライド台36に設けられている。スライド台36には例えば4つの貫通穴36a(図示せず)が形成されており、これら貫通穴36aに対応して、スライドレール32には4つの切断歯固定穴32b(図示せず)が形成され、また底板31には前後方向に長い2つの切断歯固定用長穴31b(図示せず)が形成されている。そして、スライド台36の貫通穴36a、スライドレール32の切断歯固定穴32b、及び底板31の切断刃固定用長穴31bに固定ピン37を連通することにより、切断刃33を固定するようになっている。
薪割り用シリンダ34は、スライドレール32上を左右方向にスライド可能なスライド台38に設けられている。スライド台38には、例えば4つの貫通穴38aが形成されており、薪割り用シリンダ34を薪割り位置に固定するため貫通穴38aに対応して、スライドレール32には4つの第1のシリンダ固定穴32c(図示せず)が形成され、また底板31には前後方向に長い2つの第1のシリンダ固定用長穴31cが形成されている。そして、例えば薪割り作業を行う場合、スライド台38の貫通穴38a、スライドレール32の第1のシリンダ固定穴32c、及び底板31の第1のシリンダ固定用長穴31cに固定ピン39を連通することにより、切断刃33から離れた薪割り位置に薪割り用シリンダ34を固定するようになっている(図2及び図3参照)。
薪割り用シリンダ34のロッド34a先端には、薪28の側面(切断面)を押圧するための押さえ板40が設けられている。そして、例えば薪割り用シリンダ34のロッド34aが縮短したときに押さえ板40と切断刃33との間に薪28が配置され、その後、薪割り用シリンダ34のロッド34aが伸長すると、押さえ板40が薪28を切断刃33に圧接する。その結果、薪28が二分割に切断され、フォーク型作業具18の外側(右側)に放出されるようになっている。
また、薪割り用シリンダ34を収納位置に配置するためスライド台38の貫通穴38aに対応して、スライドレール32には4つの第2のシリンダ固定穴32dが形成され、また底板31には前後方向に長い2つの第2のシリンダ固定用長穴31d(図示せず)が形成されている。そして、例えば薪割り作業を行わない場合、スライド台38の貫通穴38a、スライドレール32の第2のシリンダ固定穴32d、及び底板31の第2のシリンダ固定用長穴31dに固定ピン39を連通することにより、切断刃33に近づけた収納位置に縮短状態の薪割り用シリンダ34を固定するようになっている(図4参照)。その結果、薪割り装置29の幅方向寸法を縮小するようになっている。また、切断刃33及び薪割り用シリンダ34の前方及び上方を覆う収納カバー41が取り付けられるようになっている。すなわち、例えばフォーク型作業具18による薪28等のすくい上げ・運搬作業のみを行う場合、上記薪割り装置29をフォーク型作業具18から取り外さなくとも収納カバー41を取り付けることで、作業性を高めるようになっている。
パワーユニット4は、原動機としてのエンジン42と、このエンジン42によって駆動する作業機用油圧ポンプ43と、この作業機用油圧ポンプ43からアーム用シリンダ22、作業具用シリンダ26、薪割り用シリンダ34への圧油の流れをそれぞれ制御するアーム用コントロールバルブ(図示せず)、作業具用コントロールバルブ(図示せず)、及び薪割り用コントロールバルブ44と、エンジン42によって駆動する可変容量型の走行用油圧ポンプ(図示せず)と、この走行用油圧ポンプから吐出された圧油により駆動する走行用油圧モータ(図示せず)とを備えている。
そして、前後進操作レバー15は、例えばロッド(ワイヤでもよい)を介し可変容量型の走行用油圧ポンプの斜板傾転を可変に調整する公知の斜板調整機構(図示せず)に機械的に連結され、その操作方向及び操作量に応じて走行用油圧ポンプの斜板傾転を切り換え、走行用油圧ポンプからの圧油が供給されて走行用油圧モータが駆動し、対応する速度で走行装置2を走行させるようになっている。
また、作業機用操作レバー16は、例えばロッド(ワイヤでもよい)を介しアーム用コントロールバルブ及び作業具用コントロールバルブにそれぞれ機械的に連結され、その操作方向及び操作量に応じてアーム用コントロールバルブ又は作業具用コントロールバルブを切り換え、作業機用油圧ポンプ43からの圧油が供給されてアーム用シリンダ22又は作業具用シリンダ26が駆動し、フロント作業機6を俯仰動作するようになっている。また、薪割り用コントロールバルブ44には薪割り操作レバー45が機械的に連結され、その操作方向及び操作量に応じて薪割り用コントロールバルブ44を切り換え、作業機用油圧ポンプ43からの圧油が供給されて薪割り用シリンダ34が駆動するようになっている。
次に、本実施形態の動作を図6及び図7により説明する。図6は、本実施形態による小型ローダの動作を説明するための側面図であり、図7は、本実施形態による小型ローダの動作を説明するための正面図である。
例えば炭焼小屋等の近傍で薪割り作業を行う場合、まず、ハンドル7を把持した操作者が歩行しつつ、前後進操作レバー15の操作により走行装置2を走行させ、作業機用操作レバー16の操作により地上の薪をフォーク型作業具18ですくい上げる(図6参照)。そして、フォーク型作業具18ですくい上げた薪を、薪割り用シリンダ34のロッド34a先端の押さえ板40と切断刃33との間に配置する(図7参照)。そして、例えば倉庫等の保管場所に移動するために、ハンドル7を把持した操作者が歩行しつつ、前後進操作レバー15の操作により走行装置2を走行させ、作業機用操作レバー16の操作によりフォーク型作業具18を所望の高さまで上げる(図6参照)。そして、操作者が薪割り操作レバー45の操作により薪割り用シリンダ34のロッド34aを伸長させると、押さえ板40が薪28を切断刃33に圧接し、薪28が二分割に切断されてフォーク型作業具18の外側に放出され、保管場所に積上げられていく(図7参照)。
このようにして本実施形態においては、薪28のすくい上げ作業、運搬作業、薪割り作業、及び積上げ作業といった一連の作業を行うことができる。したがって、薪割り作業に伴う運搬作業や積載作業の労力を軽減することができる。
なお、上記一実施形態においては、切断刃33を固定するとともに薪割り用シリンダ34のロッド34a先端に押さえ板40を設け、この押さえ板40で薪28を切断刃33に圧接する構造を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば薪28を保持するための保持手段を設けるとともに薪割り用シリンダのロッド先端に切断刃を設け、この切断刃を薪28に圧接するような構造としてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、フォーク型作業具18に対し切断刃33及び薪割り用シリンダ34を左右方向に水平配置する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、切断刃33及び薪割り用シリンダ34を任意の方向に配置することも可能であり、また例えば傾斜配置してもよいし、鉛直方向に配置してもよい。また、上記一実施形態においては、切断刃33は、薪28を二分割に切断可能な三角状の縦刃部33aを有する構造を例にとって説明したが、これに限られず、例えば四分割に切断可能な十文字刃を有する構造としてもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、フロント作業機6にフォーク型作業具18を取り付け、このフォーク型作業具18に薪割り装置28を設けた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、フォーク型作業具18に代えて、薪28をすくい上げることが可能な例えばバケット型作業具を設け、このバケット型作業具に薪割り装置28を設けるようにしてもよい。この場合も、上記一実施形態同様、薪割り作業に伴う運搬作業や積載作業の労力を軽減することができる。
なお、以上においては、歩行自走式の作業機械である小型ローダに適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えば自走式の作業機械であるローダやフォークリフト等に適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の作業機械の一実施形態である小型ローダの全体構造を表す側面図である。 本発明の作業機械の一実施形態である小型ローダの全体構造を表す上面図である。 本発明の作業機械の一実施形態における薪割り装置の全体構造を表す斜視図であり、薪割り装置の薪割り作業状態を表す。 本発明の作業機械の一実施形態における薪割り装置の全体構造を表す斜視図であり、薪割り装置の収納状態を表す。 図2中断面V−Vによる断面図である。 本発明の作業機械の一実施形態である小型ローダの動作を説明するための側面図である。 本発明の作業機械の一実施形態である小型ローダの動作を説明するための正面図である。
符号の説明
1 無限軌道履帯
2 走行装置
6 フロント作業機
7 ハンドル
17 アーム
18 フォーク型作業具
22 アーム用シリンダ(作業機用シリンダ)
26 作業具用シリンダ(作業機用シリンダ)
28 薪
33 切断刃
34 薪割り用シリンダ

Claims (4)

  1. 走行装置と、前記走行装置の前方側に上下方向に駆動可能に設けられ、薪をすくい上げ可能な作業具を有する作業機とを備えた作業機械であって、前記作業具に設けた切断刃と、前記作業具に配置した薪及び前記切断刃のうちいずれか一方を他方に圧接するように駆動する薪割り用アクチュエータとを備えたことを特徴とする作業機械。
  2. 無限軌道履帯を備えた走行装置と、前記走行装置の前方側に上下方向に回動可能に接続されたアーム、及び前記アームに上下方向に回動可能に接続され薪をすくい上げ可能な作業具を有する作業機とを備えた作業機械であって、前記作業具に設けた切断刃と、前記作業具に配置した薪及び前記切断刃のうちいずれか一方を他方に圧接するように駆動する薪割り用アクチュエータとを備えたことを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1又は2記載の作業機械において、油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給された圧油によって駆動され前記作業機を駆動する作業機用シリンダとを備え、前記薪割り用アクチュエータは、前記油圧ポンプから供給された圧油によって駆動されることを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の作業機械において、前記切断刃で薪が割られると同時に、割られた薪が前記作業具の外側に放出されるように、前記切断刃及び前記薪割り用アクチュエータを配設したことを特徴とする作業機械。
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