JP2007118265A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な吐出特性が安定して得られ、且つ圧電素子を高密度に配列することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】圧電素子300の下電極60の端部が、圧力発生室12の長手方向で圧力発生室12の端部よりも内側に位置するようにし、各隔壁11に対向する領域の下電極60の一方の端部近傍に、下電極60とは別の層からなり一端側が下電極60に電気的に接続される接続配線91を設け、この接続配線91の複数本毎の1本を、その他端側が外部配線111と接続される共通リード電極92とし、残りの接続配線91を下電極60の端部近傍のみに設けられるダミー電極93とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、液滴を吐出する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室に供給されたインクを圧電素子によって加圧することにより、ノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
圧電素子により液滴を吐出する液体噴射ヘッドとしては、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドがある。このようなインクジェット式記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。そして、たわみ振動モードのアクチュエータを使用したものとしては、例えば、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けて圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが知られている。
このような圧電素子を有するインクジェット式記録ヘッドでは、各圧電素子の一方の電極(共通電極)が複数の圧電素子に共通して設けられているため、多数の圧電素子を同時に駆動して多数のインク滴を一度に吐出させると、電圧降下が発生して圧電素子の変位量が不安定となり、インク吐出特性が低下するという問題がある。また、外部配線が接続される端子部から遠い位置に設けられた圧電素子ほど印加される電圧が低くなり易い。このため、一列に並設された圧電素子であっても端子部からの距離によって液滴の吐出特性にばらつきが生じてしまうという問題がある。
このような問題を解決するために、複数の圧電素子に共通する共通電極から、圧力発生室の外側まで引き出されて外部配線と接続される共通リード電極を複数本設けるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような構成とすることで、電圧降下による吐出特性のばらつきはある程度解消することはできるが、複数の共通リード電極を設けることに起因して液滴の吐出特性にばらつきが生じる虞がある。
共通リード電極は、圧力発生室を区画する隔壁に対向する領域で下電極と接続される。このため、共通リード電極を形成する際にマスクずれなどが生じていると、共通リード電極が圧力発生室に対向する領域にはみ出して形成されてしまい、一部の圧力発生室に対向する領域の振動板の変位が、共通リード電極によって低下してしまう虞がある。すなわち、各圧力発生室に対向する領域の振動板の振動特性にバラツキが生じ、各ノズル開口から吐出される液滴の吐出特性が不均一になってしまうという問題がある。
例えば、各隔壁に対向する領域に、圧力発生室の長手方向に亘って、圧電素子の共通電極である下電極と電気的に接続された接続配線が設け、この接続配線の複数本毎の1本を、隔壁に対向する領域の外側まで延設した引出し共通リード電極と、残りをダミー電極としたものがある(例えば、特許文献2参照)。
このような構成では、仮に、この引出し共通リード電極が圧力発生室に対向する領域にはみ出して形成された場合、ダミー電極も各圧力発生室に対向する領域にはみ出して形成されるため、各圧力発生室に対向する領域の振動板の変位は一定となる。しかしながら、引出し共通リード電極等が圧力発生室内にはみ出して形成された場合、振動板の変位は確実に低下するため、吐出特性の低下は避けられないという問題がある。
なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけでなく、勿論、インク以外の液体を吐出する他の液体噴射ヘッドにおいても、同様に存在する。
特開2003−127358号公報 特開2005−144847号公報
本発明はこのような事情に鑑み、良好な吐出特性が安定して得られ、且つ圧電素子を高密度に配列することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、ノズル開口に連通し隔壁によって区画された複数の圧力発生室がその幅方向で並設された流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられた下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子とを具備し、前記圧電素子の共通電極である前記下電極の端部が、前記圧力発生室の長手方向で当該圧力発生室の端部よりも内側に位置し、各隔壁に対向する領域の前記下電極の一方の端部近傍には、前記下電極とは別の層からなり一端側が当該下電極に電気的に接続される接続配線が設けられ、該接続配線の複数本毎の1本が、その他端側が外部配線と接続される共通リード電極となる一方、残りの接続配線が前記下電極の端部近傍のみに設けられるダミー電極となっていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第1の態様では、共通リード電極及びダミー電極である接続配線が、圧力発生室に対向する領域にほとんどはみ出すことなく形成されるため、振動板の変位を低下させることなく、下電極(共通電極)の抵抗値を実質的に低下させることができる。
本発明の第2の態様は、前記ダミー電極を構成する前記接続配線が、前記圧力発生室の長手方向端部よりも外側まで延設されていることを特徴とする第1の態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第2の態様では、接続配線が圧力発生室に対向する領域にはみ出して形成された場合でも、各圧力発生室に対向する領域の振動板の変位特性が均一に保持される。
本発明の第3の態様は、各隔壁に対向する領域の前記下電極の他方の端部近傍にも前記接続配線が設けられていることを特徴とする第1又は2の態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第3の態様では、共通電極の抵抗値をさらに低下させて、電圧降下の発生をより確実に防止することができる。
本発明の第4の態様は、前記下電極の他方の端部の外側には、前記圧力発生室の並設方向に沿って設けられて前記圧力発生室の並設方向の前記流路形成基板の端部近傍で前記下電極と接続される配線電極が設けられ、前記下電極の他方の端部近傍に設けられる前記接続配線の少なくとも1本が、前記配線電極と電気的に接続されていることを特徴とする第3の態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第4の態様は、共通電極の抵抗値をさらに低下させて、電圧降下の発生をより確実に防止することができる。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる第5の態様では、液滴の吐出特性を安定させ、液滴の吐出特性を均一化した液体噴射装置を実現することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図2は、図1の平面図及びA−A′断面図であり、図3は、図2のB−B′断面図及びC−C′断面図である。また、図4は、実施形態1に係る配線構造を示す平面図である。
流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、図示するように、その一方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ0.5〜2μm程度の弾性膜50が形成されている。また、流路形成基板10には、複数の隔壁11により区画された圧力発生室12がその幅方向に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部13が形成され、連通部13と各圧力発生室12とが、圧力発生室12毎に設けられたインク供給路14を介して連通されている。なお、連通部13は、後述する保護基板30のリザーバ部32と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100の一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
また、流路形成基板10の開口面側には、圧力発生室12を形成する際のマスクとして用いられた絶縁膜51を介して、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼などからなる。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが積層形成されて圧電素子300が形成されている。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。また、圧電素子300の駆動により変位が生じる部分を振動板とよぶ。例えば、少なくとも弾性膜50及び絶縁体膜55が振動板として機能し、本実施形態では、下電極膜60も実質的に振動板として機能する。
ここで、圧電素子300の個別電極である各上電極膜80には、インク供給路14とは反対側の端部近傍から流路形成基板10の端部近傍まで延設される、例えば、金(Au)等からなる個別リード電極90が接続され、この個別リード電極90の先端部近傍には、外部配線、例えば、本実施形態では、後述する駆動ICに一端が接続される駆動配線が接続される。
一方、圧電素子300の共通電極である下電極膜60は、図3,図4等に示すように、圧力発生室12に対向する領域に、圧力発生室12の長手方向の長さよりも狭い幅で圧力発生室12の並設方向に亘って連続して形成されている。
また、下電極膜60の各隔壁11に対向する領域には、下電極膜60とは別の層からなり下電極膜60と電気的に接続される接続配線91が設けられている。この接続配線91は、本実施形態では、個別リード電極90と同一層で形成され、その複数本に1本、例えば、10本程度に1本は、個別リード電極90の間を流路形成基板10の端部近傍まで延設された共通リード電極92となっている。なお、この共通リード電極92の先端部近傍には、個別リード電極90と同様に駆動配線等の外部配線が接続される。また、接続配線91の共通リード電極92以外は、流路形成基板10の端部近傍まで延設されず、外部配線(駆動配線)と電気的に接続されないダミー電極93となっている。すなわち、ダミー電極93は、隔壁11に対向する領域の下電極膜60の端部近傍のみに設けられている。
このように、圧電素子300の共通電極である下電極膜60から複数本の共通リード電極92を延設することにより、下電極膜60の抵抗値を実質的に低下させることができ、多数の圧電素子300を同時に駆動した際に、電圧降下の発生を防止することができ、常に安定したインク吐出特性を得ることができる。
また、共通リード電極92が設けられた以外の隔壁11に対向する領域にダミー電極93を設けることで、各圧力発生室12に対向する領域での振動板の振動特性のバラツキを防止することができる。具体的に説明すると、共通リード電極92を形成する際に、パターニング用のマスクの位置ずれ等によって接続配線91が圧力発生室12に対向する領域にはみ出したとしても、各隔壁11に対向する領域に接続配線91(共通リード電極92及びダミー電極93)が形成されているため、全ての圧力発生室12にほぼ均一に接続配線91がはみ出して形成されることになる。そして、本発明では、接続配線91を構成する共通リード電極92を、下電極膜60の端部近傍から流路形成基板10の端部近傍まで引き出すようにすると共に、ダミー電極93を下電極膜60の端部近傍のみに設けるようにしたので、接続配線91が圧力発生室12に対向する領域にはみ出して形成されるのを実質的に防止することができる。
したがって、圧電素子300の駆動による振動板の変位特性を良好に保持しつつ、各圧力発生室12に対向する領域における振動板の振動特性のバラツキを防止でき、極めて良好なインク吐出特性が得られる。
なお、ダミー電極93は、隔壁11に対向する領域の下電極膜60の端部近傍のみに設けられていればよいが、その一方の端部は圧力発生室12の長手方向外側の領域に位置していることが好ましい。すなわち、ダミー電極93は隔壁11の外側の領域まで延設されていることが好ましい。これにより、各圧力発生室12に対向する領域内へのはみ出し量がさらに均一化され、各圧力発生室12に対向する領域の振動板の変位特性を確実に均一化することができる。
このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部31を有する保護基板30が、例えば、接着剤等からなる接着層35を介して接合されている。なお、圧電素子保持部31は、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有していればよく、当該空間は密封されていても、密封されていなくてもよい。また、保護基板30には、連通部13に対向する領域にリザーバ部32が設けられており、このリザーバ部32は、上述したように、流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部32の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
また、本実施形態では、保護基板30上に、圧電素子300を駆動する駆動IC等の駆動回路110が実装されている。そして、上述したように、駆動回路110と各個別リード電極90及び共通リード電極92とが、ボンディングワイヤ等からなる駆動配線111を介して電気的に接続されている。
なお、このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路110からの記録信号に従って各圧力発生室12に対応する圧電素子300を駆動し、これにより振動板が変形することで各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの平面図及びD−D′断面図であり、図6は、実施形態2に係る配線構造を示す平面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態は、下電極膜60の両端部側に接続配線をそれぞれ設けるようにした例である。具体的には、図5及び図6に示すように、下電極膜60の他方の端部、すなわち、個別リード電極90の引き出し側とは反対側にも、各隔壁11に対向する領域の下電極膜60の端部近傍に、接続配線91Aが設けられている。
ここで、本実施形態では、接続配線91A側の圧力発生室12の外側の領域には、下電極膜60と電気的に接続される配線電極120が圧力発生室12の並設方向に沿って配線電極120が延設されている。そして、各接続配線91Aは、この配線電極120に電気的に接続されている。例えば、本実施形態では、各接続配線91Aと配線電極120とは、同一層で連続的に形成されている。
このような本実施形態の構成では、下電極膜60の抵抗値をさらに確実に低下させることができる。したがって、多数の圧電素子300を同時に駆動した際に、電圧降下の発生をさらに確実に防止することができ、常に安定したインク吐出特性を得ることができる。また、勿論、実施形態1で説明したように、各圧力発生室12に対向する領域での振動板の振動特性のバラツキも防止することができる。
なお、本実施形態では、配線電極120が、接続配線91Aと同一層で形成されているが、勿論、接続配線91Aとは別の層で形成されていてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、接続配線91,91Aは、個別リード電極90と同一の層で形成されているが、勿論、個別リード電極90とは別の層で形成するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、下電極膜60上に、接続配線91,91Aを直接形成するようにしているが、これに限定されず、勿論、両者の間に他の層が介在していてもよい。例えば、図7に示すように、下電極膜60を含む圧電素子300を覆って、例えば、酸化アルミニウム等からなる絶縁保護膜130を設け、この絶縁保護膜130に形成されたコンタクトホール131を介して下電極膜60と接続配線91(共通リード電極92)とを接続するようにしてもよい。
また、例えば、上述の各実施形態では、成膜及びリソグラフィプロセスを応用して製造される薄膜型の圧電素子を用いたインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電素子を用いたインクジェット式記録ヘッドにも本発明を採用することができる。
また、これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図8は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図8に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
また、上述した実施形態においては、本発明の液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを説明したが、液体噴射ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。本発明は、広く液体噴射ヘッドの全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射するものにも勿論適用することができる。液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの配線構造を示す平面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの配線構造を示す平面図である。 他の実施形態に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 一実施形態に係る記録装置の概略図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 40 コンプライアンス基板、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 個別リード電極、 91,91A 接続配線、 92 共通リード電極、 93 ダミー電極、 100 リザーバ、 120 配線電極、 130 絶縁保護膜、 300 圧電素子

Claims (5)

  1. ノズル開口に連通し隔壁によって区画された複数の圧力発生室がその幅方向で並設された流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられた下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子とを具備し、
    前記圧電素子の共通電極である前記下電極の端部が、前記圧力発生室の長手方向で当該圧力発生室の端部よりも内側に位置し、
    各隔壁に対向する領域の前記下電極の一方の端部近傍には、前記下電極とは別の層からなり一端側が当該下電極に電気的に接続される接続配線が設けられ、該接続配線の複数本毎の1本が、その他端側が外部配線と接続される共通リード電極となる一方、残りの接続配線が前記下電極の端部近傍のみに設けられるダミー電極となっていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記ダミー電極を構成する前記接続配線が、前記圧力発生室の長手方向端部よりも外側まで延設されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 各隔壁に対向する領域の前記下電極の他方の端部近傍にも前記接続配線が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記下電極の他方の端部の外側には、前記圧力発生室の並設方向に沿って設けられて前記圧力発生室の並設方向の前記流路形成基板の端部近傍で前記下電極と接続される配線電極が設けられ、前記下電極の他方の端部近傍に設けられる前記接続配線の少なくとも1本が、前記配線電極と電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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